JP2015151036A - ゴムクローラ - Google Patents

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宏司 岩▲崎▼
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格 石川
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亮祐 今田
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啓隆 尾崎
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Abstract

【課題】ゴムクローラの回転時に、ゴムクローラの内周面が破損等して寿命が短くなる虞を低減可能なゴムクローラを提供する。
【解決手段】ゴムクローラは、無端状のゴム弾性体の内周面の幅方向中央部に周方向に間隔を有して設けられて転輪の脱輪を防止するガイド突起と、前記内周面の幅方向両外側部に周方向に一定のピッチを有して配設されてスプロケットと歯合される駆動突起と、を備える弾性ローラであって、前記ゴム弾性体のうち、該ゴム弾性体の周方向に隣接する前記駆動突起間及び前記ガイド突起間を少なくとも含んだ前記ゴム弾性体の厚さ方向内側部分は、該厚さ方向内側部分よりも外側に位置する前記ゴム弾性体の厚さ方向外側部分の硬度よりも低い硬度を有しているように構成される。
【選択図】 図5

Description

本開示は、無端状のゴム弾性体の内周面にゴム弾性体の周方向に一定のピッチを有して設けられた駆動突起を備えるゴムクローラに係る。
ゴムクローラは、金属製クローラと比較して、軽量であり、走行抵抗や振動が小さいことから、一般的に高速走行用の車両に使用されている。このゴムクローラには、例えば、特許文献1に記載されているように、無端状のゴム弾性体の内周面の幅方向中央部にスプロケットに歯合する駆動突起(ゴム突起)が周方向に一定の間隔を有して設けられたゴムクローラ(文献では芯金レスゴムクローラ)がある。スプロケットは駆動輪として機能する。
駆動突起は、スプロケットと歯合して、ゴムクローラに走行駆動力を伝える。また、ゴム弾性体の内周面のうち駆動突起の幅方向両側の転輪が転動する領域の内周面には、ゴム弾性体の外側部分のゴム硬度よりも低い硬度の低硬度ゴムがゴム弾性体の周方向に帯状に設けられている。
このゴムクローラは、スプロケットの回転に伴ってスプロケットに掛け回されたゴム弾性体が回転することでゴムクローラが回転して車両を走行させる。ゴム弾性体は、ゴムクローラの回転時に、スプロケットの外周部に沿って屈曲しながら回転するが、ゴム弾性体の屈曲時には、駆動突起の剛性は比較的に高いので、ゴム弾性体の周方向に隣接する駆動突起間の部分が屈曲する。
特開2011−88613号
しかしながら、ゴム突起間のゴム弾性体は、転輪が転動する領域の内周面に設けられた低硬度ゴムよりも硬度が高い高硬度ゴムであるので、ゴム弾性体の屈曲時には、ゴム突起間のゴム弾性体内に大きな応力が発生する虞がある。また、ゴムは、一般的に伸縮の繰り返しが激しいと、熱を持って破裂する虞がある。
このため、転輪が通過する領域よりも外側及び内側の領域(以下、「周辺領域」と記す。)は、低硬度ゴムよりも硬度が高い高硬度ゴムで形成されているので、これら周辺領域の内周面側は、伸縮の繰り返しが激しくなると、発生する応力が比較的に大きくなってゴムの寿命が短くなり、また熱を持って破裂する虞が生じる。さらに、車両がより高速走行する場合には、周辺領域のゴムの寿命が更に短くなり、またゴムの破裂がより生じ易くなる虞が生じる。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも幾つかの実施形態は、ゴムクローラの回転時に、ゴムクローラの内周面が破損等して寿命が短くなる虞を低減可能なゴムクローラを提供することを目的とする。
本発明の幾つかの実施形態に係わるゴムクローラは、
無端状のゴム弾性体の内周面の幅方向中央部に周方向に間隔を有して設けられて転輪の脱輪を防止するガイド突起と、前記内周面の幅方向両外側部に周方向に一定のピッチを有して配設されてスプロケットと歯合される駆動突起と、を備えるゴムクローラであって、
前記ゴム弾性体のうち、該ゴム弾性体の周方向に隣接する前記駆動突起間及び前記ガイド突起間を少なくとも含んだ前記ゴム弾性体の厚さ方向内側部分は、該厚さ方向内側部分よりも外側に位置する前記ゴム弾性体の厚さ方向外側部分の硬度よりも低い硬度を有しているように構成される。
上記ゴムクローラによれば、ゴム弾性体のうち、ゴム弾性体の周方向に隣接する駆動突起間及びガイド突起間を少なくとも含んだゴム弾性体の厚さ方向内側部分は、該厚さ方向内側部分よりも外側に位置するゴム弾性体の厚さ方向外側部分の硬度よりも低い硬度を有している。このため、転輪が転動する領域以外のゴム弾性体の厚さ方向内側部分は柔らかいので、ゴムクローラがスプロケットを通過する際の屈曲変形により発生する応力は比較的に小さい。従って、ゴムクローラ全体の耐久性を向上させることができる。よって、ゴムクローラの回転時に、ゴムクローラの内周面が破損等して寿命が短くなる虞を低減可能なゴムクローラを実現できる。
また、幾つかの実施形態では、
前記ゴム弾性体のうち、周方向に隣接する前記駆動突起間と前記ガイド突起間のみの厚さ方向内側部分が、前記ゴム弾性体の厚さ方向外側部分の硬度よりも低い硬度を有しているように構成される。
この場合には、ゴム弾性体の内周面のうち転輪が転動する領域の内周面は、硬度の低い厚さ方向内側部分よりも高い硬度を有している。このため、転輪とゴムクローラとの間は、土砂等が挟まって転輪が転動する領域の内周面は摩耗し易いが、転輪が転動する領域の内周面は厚さ方向内側部分よりも硬度が高いので、転輪が転動する領域の内周面の耐久性(耐摩耗性)を向上させることができる。
また、幾つかの実施形態では、
前記ゴム弾性体の前記内周面の幅方向中央部に設けられたガイド突起と、前記内周面の幅方向両外側に設けられた一対の駆動突起は、該内周面の幅方向のうち周方向に対して直交する方向に直線状に配置され、
前記ゴム弾性体の厚さ方向内側部分は、周方向に隣接する駆動突起間と周方向に隣接するガイド突起間との間の前記転輪が通過する領域も含まれるように構成される。
この場合には、ガイド突起と、内周面の幅方向両外側に設けられた一対の駆動突起は、内周面の幅方向のうち周方向に対して直交する方向に直線状に配置され、ゴム弾性体の厚さ方向内側部分は、周方向に隣接する駆動突起間と周方向に隣接するガイド突起間との間の転輪が通過する領域も含まれるので、ゴム弾性体の幅方向に直線状に配設されたガイド突起及び一対の駆動突起と、これらの周方向に隣接する突起との間の領域の殆ど全ての部分の硬度を低くすることができる。このため、ゴムクローラの屈曲時に曲がる柔らかい領域を拡大することができ、屈曲変形による応力がより小さくなり、ゴムクローラの耐久性をより向上させることができる。よって、ゴムクローラの回転時に、ゴムクローラの内周面が破損等して寿命が短くなる虞をより低減可能なゴムクローラを実現できる。
また、幾つかの実施形態では、
前記ゴム弾性体の内部には、周方向に延びるスチールコードが埋設され、
前記ゴム弾性体の厚さ方向内側部分は、前記スチールコードよりも厚さ方向内側に設けられているように構成される。
この場合には、ゴム弾性体の内部に周方向に延びるスチールコードが埋設され、ゴム弾性体の厚さ方向内側部分は、スチールコードよりも厚さ方向内側に設けられているので、スチールコードによってゴムクローラ全体の剛性を向上させることができる。また、ゴム弾性体の厚さ方向内側部分は、スチールコードよりも厚さ方向内側に設けられているので、ゴムクローラの屈曲時に、硬度が低い厚さ方向内側部分が圧縮変形される。このため、厚さ方向内側部分が圧縮変形しても、発生する応力は小さいので、ゴムクローラの耐久性を向上させることができる。このため、ゴムクローラの剛性を向上させるとともに、ゴムクローラの内周面が破損等して寿命が短くなる虞を低減可能なゴムクローラを提供することができる。
また、幾つかの実施形態では、
前記ゴム弾性体の厚さ方向内側部分の前記内周面側の端面は、該内周面に露出しているように構成される。
この場合、最も屈曲半径が小さい部分に厚さ方向内側部分が配置されているので、ゴムクローラの屈曲時に、ゴム弾性体の内周面の耐久性をより向上させることができる。よって、ゴムクローラの回転時に、ゴムクローラの内周面が破損等して寿命が短くなる虞をより効果的に低減可能なゴムクローラを実現できる。
本発明の少なくとも幾つかの実施形態によれば、ゴムクローラの回転時に、ゴムクローラの内周面が破損等して寿命を短くする虞を低減可能なゴムクローラを提供することができる。
一端側にスプロケットが配設され、他端側に従動輪が配設され、これらに掛け回されたゴムクローラの内周面上を転動する複数の転輪が設けられた走行装置の部分斜視図である。 スプロケットの斜視図である。 転輪の斜視図である。 同図(a)はゴムクローラの内周面側の部分平面図であり、同図(b)はゴムクローラの部分側面図であり、同図(c)は屈曲したゴムクローラの部分側面図である。 図4(b)のIV-IV矢視に相当する部分のゴムクローラの断面図である。 同図(a)は周方向に隣接する駆動突起間に設けられた低高度ゴムが駆動突起の幅方向一端から他端の手前までに設けられた場合のゴムクローラの内周面側の部分平面図であり、同図(b)は低高度ゴムが駆動突起の幅方向他端から一端の手前までに設けられた場合のゴムクローラの内周面側の部分平面図であり、同図(c)は低高度ゴムが駆動突起の幅方向の中間部に設けられたゴムクローラの内周面側の部分平面図である。 同図(a)はゴムクローラの他の実施形態に係わる内周面側の部分平面図であり、同図(b)はゴムクローラの他の実施形態に係わる部分側面図である。 図2(b)のII−II矢視に相当する部分の他の実施形態に係わるゴムクローラの断面図である。
以下、添付図面に従って本発明のゴムクローラの実施形態について、図1〜図8を参照しながら説明する。本実施形態では、車両に設けられた走行装置を例にして説明する。先ず、本発明のゴムクローラを説明する前に、ゴムクローラを備える走行装置について概説する。なお、この実施形態に記載されている構成部品の材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
走行装置1は、図1(部分斜視図)に示すように、図示しない車両の車体の側部の前後方向一端部に回転駆動可能に支持された駆動輪10と、車体の側部の前後方向他端部に回転自在に支持された従動輪(図示せず)と、駆動輪10及び従動輪間に掛け回されたゴムクローラ20と、ゴムクローラ20の下側の内周面上を転動する複数の転輪60とを有してなる。
駆動輪10は、図2(斜視図)に示すように、車両に設けられたエンジン等からの駆動力を受けて回転可能である。駆動輪10は、幅方向に一定の間隔を有して対向配置され一対のスプロケット11を備え、これら一対のスプロケット11が車両から延びる駆動軸の先端部に取り付けられて、駆動輪10を形成している。スプロケット10の外周縁には、周方向に一定の間隔を有して設けられた複数の歯部12が形成されている。この歯部12がゴムクローラ20の駆動突起40と歯合してゴムクローラ20に回転力を伝達する。スプロケット10の内側には、スプロケット10と同心軸上に配置されてゴムクローラ20から脱輪するのを防止するためのガイドローラ13が設けられている。一対のスプロケット11のガイドローラ13間には、ゴムクローラ20の幅方向中央部に設けられたガイド突起30が通過可能な隙間13が設けられている。このため、駆動輪10は、一対のガイドローラ13によってゴムクローラ20から脱輪することなく、駆動輪10の回転力をゴムクローラ20に伝達可能である。
転輪60は、図3(斜視図)に示すように、幅方向に一定の間隔を有して対向配置され一対の転輪本体61を備え、これら一対の転輪本体61が車両の車体から延びる支持軸(図示せず)の先端部に回転自在に取り付けられている。この支持軸は車両の車体に対して上下方向に移動自在に支持されている。転輪本体61の外周面には、ゴム製の環状体63が装着されている。この環状体63によって路面から受ける衝撃を吸収可能である。一対の転輪本体61間には、一対のスプロケット10と同様に、ゴムクローラ20のガイド突起30が通過可能な隙間65が設けられている。
次に、本発明に係わるゴムクローラ20について説明する。ゴムクローラ20は、図1、図4(a)(内周面側部分平面図)、図4(b)(部分側面図)、図4(c)(部分側面図)に示すように、無端状のゴム弾性体21と、ゴム弾性体21の内周面21aの幅方向中央部に周方向に一定の間隔を有して設けられて転輪60の脱輪を防止するガイド突起30と、ゴム弾性体21の内周面21aの幅方向両外側部に周方向に一定のピッチを有して設けられてスプロケット10と歯合される駆動突起40と、を備えてなる。
ゴム弾性体21は、ゴム製であり、無端状であって帯状に形成されている。ゴム弾性体21の外周面21bには、径方向外側へ突出してゴム弾性体21の周方向に間隔を有して設けられたラグ22が複数形成されている。
一方、ゴム弾性体21の内周面21aに設けられたガイド突起30は、内周面21aに対して略直交する方向に延びる略直方体状に形成されている。ガイド突起30は、側面視において、ゴム弾性体21の内周面21aから離反するに従って漸次先細になるように形成されている。このため、ゴムクローラ20がスプロケット10に屈曲しながら回転する際に、ゴムクローラ20の周方向に隣接するガイド突起30同士が接触するのを防止している(図4(c)参照)。
ガイド突起30は、一対のスプロケット10間の隙間13内及び、転輪60の一対の転輪本体61間の隙間65内を通過可能な大きさを有するとともに、転輪60がゴムクローラ20から脱輪するのを規制可能な高さを有している。ガイド突起30の高さは、後述する駆動突起40の高さよりも大きい寸法を有している(図4(b)参照)。
ゴム弾性体21の内周面21aの幅方向両側に設けられた駆動突起40は、側面視において弾性体21の内周面21aから離反するに従って漸次先細になるように略半円状に形成され、平面視において横長の矩形状に形成されている。また、駆動突起40はスプロケット10の歯部11と同一ピッチを有して内周面21aに設けられている。このため、駆動突起40はスプロケット10の歯部11と良好に歯合して、スプロケット10の駆動力が駆動突起40を介してゴム弾性体21に伝達される。
このゴム弾性体21の内周面21aの幅方向両側に設けられた一対の駆動突起40は、内周面21aの幅方向中央部に設けられたガイド突起30とともに、ゴム弾性体21の周方向に対して直交する方向に直線状に配置されている。
ゴム弾性体21は、図5(断面図)に示すように、その厚さ方向の中間部に周方向に連続的に延びるスチールコード45が設けられている。スチールコード45は、ゴム弾性体21の幅方向の一端側の駆動突起40の下方部位から他端側の駆動突起40の下方部位に隙間なく並設されている。スチールコード45は、例えば、φ5mmの鉄製の線状部材の表面に真鍮メッキをしたものである。
また、スチールコード45の上方の近接位置及び下方の近接位置であって、ゴム弾性体21の幅方向両側に設けられた駆動突起40間には、バイアスコード47が設けられている。バイアスコード47はゴム弾性体21の周方向に対して傾斜した状で配設されている。バイアスコード47は、例えば、φ1mmの金属製(鋼、真鍮、合成繊維)の線状部材である。スチールコード45によってゴムクローラ20の周方向の剛性が高められ、バイアスコード47によってゴムクローラ20の幅方向の剛性が高められる。
ゴム弾性体21は、図4(a)、図4(b)、図5に示すように、周方向に隣接する駆動突起40間とガイド突起30間のうちゴム弾性体21の厚さ方向内側部分24が、ゴム弾性体21の厚さ方向内側部分24を除いた部分(以下、「厚さ方向外側部分26」と記す。)の硬度(80度以上100度未満)よりも低い硬度(65度以上85度未満)を有している。低硬度と高硬度の相対差は、例えば、1度以上あればよい。
なお、硬さの測定は、例えば、スプリング式硬さ試験機が用いられる。この試験機は、ゴム弾性体21の表面に加圧面を接触させたときに、加圧面の中心の穴からばね圧力により突き出している押針がゴム面によって押し戻される距離を硬さとして測定するように構成される。厚さ方向内側部分24を見易くするために、図4(a)、図4(b)において、厚さ方向内側部分24に斜線を入れている。
この厚さ方向内側部分24は、スチールコード45及びバイアスコード47よりもゴム弾性体21の内周面21a側に配置されるとともに、厚さ方向内側部分24の内周面側の端面24aは露出している。また、周方向に隣接する駆動突起40間に配設された厚さ方向内側部分24は、平面視において駆動突起40の幅方向一端から他端に亘って設けられている。また、周方向に隣接するガイド突起30間に配設された厚さ方向内側部分24は、平面視においてガイド突起30の幅方向一端から他端に亘って設けられている。
次に、ゴムクローラ20の作動について、図1、図4(c)を参照しながら説明する。図1に示すように、駆動輪10が回転すると、駆動輪10の回転に伴ってゴムクローラ20が回転する。ゴムクローラ20の回転時に、ゴムクローラ20のゴム弾性体21の一部分がスプロケット10に掛け回されると、ゴム弾性体21の一部分は、その外周面側が伸長し、内周面側が圧縮されるようにして屈曲する。そして、ゴム弾性体21の一部分がスプロケット10から離れると、周方向に真っ直ぐ延びた状態に戻る。そして、さらなるゴムクローラ20の回転に伴って、ゴムクローラ20の一部分は、複数の転輪60を通過した後に、図示しない従動輪に掛け回される。従動輪に掛け回されたゴムクローラ20の一部分は、スプロケット10の場合と同様に、ゴム弾性体21の外周面側が伸長し、ゴム弾性体21の内周面側が圧縮されるようにして屈曲する。そして、ゴムクローラ20の一部分は、以下、同様にして、スプロケット10と従動輪との間を循環する。
ここで、ゴムクローラ20の一部分が駆動輪10に掛け回されると、図4(c)に示すように、ゴムクローラ20はスプロケット10の外周に沿って屈曲し、ゴムクローラ20のゴム弾性体21の内周面21a側は圧縮される。ゴム弾性体21の厚さ方向内側部分24は、ゴム弾性体21の厚さ方向外側部分26の硬度よりも低い硬度を有している。このため、厚さ方向内側部分24は柔らかいので、ゴム弾性体21の屈曲時の変形によって発生する応力は比較的に小さい。このため、ゴムクローラ20の耐久性を向上させることができる。よって、ゴムクローラ20の回転時に、ゴムクローラ20の内周面21aが破損等して寿命が短くなる虞を低減可能なゴムクローラ20を実現できる。
なお、前述した実施形態では、駆動突起40間のゴム弾性体21の厚さ方向内側部分24は、駆動突起40の幅方向一端から他端に亘って設けられた場合を示したが、図6(a)に示すように、駆動突起40の幅方向内側端から幅方向外側端よりも内側の部位に亘って設けられてもよい。このようにすると、厚さ方向内側部分24は転動輪60が転動するゴム弾性体21の内周面21aと連設するので、転動輪60の通過時に厚さ方向内側部分24が変形して転動輪60の通過をスムーズにすることができる。
また、図6(b)に示すように、厚さ方向内側部分24は、駆動突起40の幅方向内側端よりも外側の部位から幅方向外側端の部位に亘って設けられてもよい。この場合、駆動突起40の幅方向内側端と厚さ方向内側部分24との間は、厚さ方向内側部分24よりも高硬度の厚さ方向外側部分26となる。
さらに、図6(c)に示すように、厚さ方向内側部分24は、駆動突起40の幅方向内側端よりも外側の部位から幅方向外側端よりも内側の部位に亘って設けられてもよい。この場合、駆動突起40の幅方向内側端と厚さ方向内側部分24との間及び、厚さ方向内側部分24の外側の部位は、厚さ方向内側部分24よりも高硬度の厚さ方向外側部分26となる。このようにすると、厚さ方向内側部分24はゴムクローラ20の幅方向に均等配置されるので、ゴムクローラ20の屈曲性を安定化することができる。
このように、駆動突起40間のゴム弾性体21の厚さ方向内側部分24の幅方向長さを駆動突起40の幅方向長さよりも短くすることで、屈曲に最低限必要な厚さ方向内側部分24の幅を有するとともに、ゴムクローラ20全体の剛性を確保可能なゴムクローラ20を実現できる。
また、図7(a)(部分平面図)及び図7(b)(部分側面図)に示すように、ゴム弾性体21の厚さ方向内側部分24は、前述したゴム弾性体21の周方向に隣接する駆動突起40間及びガイド突起30間に限るものではなく、周方向に隣接する駆動突起40間と周方向に隣接するガイド突起30間との間の転輪60が通過する領域67も含むようにしてもよい。なお、図7(a)及び図7(b)では、ゴム弾性体21の厚さ方向内側部分24を見易くするために、厚さ方向内側部分24に斜線を入れている。
つまり、ゴム弾性体21の厚さ方向内側部分24は、ゴム弾性体21の幅方向に直線状に配設されたガイド突起30及び一対の駆動突起40と、これらの周方向に隣接するガイド突起30及び一対の駆動突起40との間の領域68である。このため、ゴム弾性体21のうち硬度の低い部分が増大して、ゴムクローラ20の屈曲時に、ゴム弾性体21を容易に屈曲させることができる。従って、ゴム弾性体21の厚さ方向内側部分24は、ゴムクローラ20の屈曲時の変形によって発生する応力がより小さくなるので、ゴムクローラ20の内周面側の耐久性をより向上させることができる。よって、ゴムクローラ20の回転時に、ゴムクローラ20の内周面21aが破損等して寿命が短くなる虞をより低減可能なゴムクローラ20を実現できる。
また、前述した実施形態では、ゴム弾性体21の厚さ方向内側部分24の内周面側の端面24aは露出した場合を示したが(図5参照)、図8に示すように、厚さ方向内側部分24がスチールコード45及びバイアスコード47よりも内周面21a側のゴム弾性体21内に埋設されるように配置してもよい。この場合、厚さ方向内側部分24の上面には、厚さ方向内側部分24の硬度よりも高い硬度のゴムが設けられる。このように構成することで、ゴム弾性体21の内周面21aの耐摩耗性を向上させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない範囲での種々の変更が可能である。例えば、上述した各種実施形態を適宜組み合わせてもよい。
1 走行装置
10 駆動輪
11 スプロケット
12 歯部
13 ガイドローラ
15、65 隙間
20 ゴムローラ
21 ゴム弾性体
21a 内周面
21b 外周面
22 ラグ
24 厚さ方向内側部分
24a 端面
26 厚さ方向外側部分
30 ガイド突起
40 駆動突起
45 スチールコード
47 バイアスコード
60 転輪
61 転輪本体
63 環状体
67、68 領域

Claims (5)

  1. 無端状のゴム弾性体の内周面の幅方向中央部に周方向に間隔を有して設けられて転輪の脱輪を防止するガイド突起と、前記内周面の幅方向両外側部に周方向に一定のピッチを有して配設されてスプロケットと歯合される駆動突起と、を備えるゴムクローラであって、
    前記ゴム弾性体のうち、該ゴム弾性体の周方向に隣接する前記駆動突起間及び前記ガイド突起間を少なくとも含んだ前記ゴム弾性体の厚さ方向内側部分は、該厚さ方向内側部分よりも外側に位置する前記ゴム弾性体の厚さ方向外側部分の硬度よりも低い硬度を有している
    ことを特徴とするゴムクローラ。
  2. 前記ゴム弾性体のうち、周方向に隣接する前記駆動突起間と前記ガイド突起間のみの厚さ方向内側部分が、前記ゴム弾性体の厚さ方向外側部分の硬度よりも低い硬度を有している
    ことを特徴とする請求項1に記載のゴムクローラ。
  3. 前記ゴム弾性体の前記内周面の幅方向中央部に設けられたガイド突起と、前記内周面の幅方向両外側に設けられた一対の駆動突起は、該内周面の幅方向のうち周方向に対して直交する方向に直線状に配置され、
    前記ゴム弾性体の厚さ方向内側部分は、周方向に隣接する駆動突起間と周方向に隣接するガイド突起間との間の前記転輪が通過する領域も含まれる
    ことを特徴とする請求項1に記載のゴムクローラ。
  4. 前記ゴム弾性体の内部には、周方向に延びるスチールコードが埋設され、
    前記ゴム弾性体の厚さ方向内側部分は、前記スチールコードよりも厚さ方向内側に設けられている
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか記載のゴムクローラ。
  5. 前記ゴム弾性体の厚さ方向内側部分の前記内周面側の端面は、該内周面に露出している
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のゴムクローラ。
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