JP2015150826A - 配線実装構造、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 - Google Patents

配線実装構造、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 Download PDF

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Abstract

【課題】配線を高密度に配置することができると共に、コストを低減して小型化を実現できる配線実装構造、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置を提供する。
【解決手段】第1のピッチで並設された第1配線端子列335Aと第2配線端子列336Aと、を有する第1基体と、第1のピッチよりも広い第2のピッチで接続端子が並設された接続端子列91Aと、を有する第2基体と、を備え、斜面321には、一端が第1配線端子335又は第2配線端子336と電気的に接続され、他端が第2基体の接続端子と電気的に接続される傾斜面配線333が複数並設されており、第1配線端子335と、第2配線端子336とは、第2のピッチよりも広い間隔で配置されており、第1配線端子列335Aと第2配線端子列336Aとは、接続端子列91Aの長さl1内に収まるように配置されており、広い間隔に対応した斜面321には、傾斜面配線33が設けられている。
【選択図】図5

Description

本発明は、配線と半導体素子とを接続する配線実装構造、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置に関する。
液滴を噴射する液体噴射ヘッドとしては、ノズル開口に連通する圧力発生室が形成された流路形成基板(第2基体)と、流路形成基板の一方面側に設けられた圧電アクチュエーターと、流路形成基板の圧電アクチュエーター側に接合された保護基板(第1基体)とを具備し、圧電アクチュエーターによって圧力発生室内の液体に圧力変化を生じさせることで、ノズル開口から液体を噴射する。
このようなインクジェット式記録ヘッドでは、保護基板の流路形成基板に接合された面とは反対面に駆動IC(半導体素子)を設け、保護基板に開口部を形成して、開口部内に圧電アクチュエーターに接続された配線部を露出させ、駆動ICと圧電アクチュエーターとを、保護基板の開口部の側壁上に設けられた接続配線を介して電気的に接続するようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−290232号公報
しかしながら、半導体素子である駆動ICは、大型化すると高コストになると共に、液体噴射ヘッドが大型化してしまうという問題がある。
また、半導体素子を小型化して、半導体素子に接続される接続配線の配線端子を高密度に配置すると、配線端子よりも広いピッチで配置された圧電アクチュエーターの配線部まで接続配線を斜めに形成してピッチ変換を行わなければならなくなる。このとき、接続配線の傾斜角度が急だと隣り合う接続配線の間隔が狭くなり、接続配線を配置することができなくなってしまうという問題がある。また、隣り合う接続配線の間隔が狭くなると、接続配線間でマイグレーションが発生してしまうという問題がある。
なお、このような問題は液体噴射ヘッドだけではなく、他のデバイスに用いられる配線実装構造においても同様に存在する。
本発明はこのような事情に鑑み、配線を高密度に配置することができると共に、コストを低減して小型化を実現できる配線実装構造、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の態様は、第1主面と、前記第1主面とは反対の裏面とされる第2主面と、前記第1主面と前記第2主面との間で傾斜して設けられた斜面と、前記第1主面に設けられて第1半導体素子と電気的に接続される第1配線端子が基準方向に第1のピッチで並設された第1配線端子列と、前記第1主面に第2半導体素子と電気的に接続される第2配線端子が前記基準方向に前記第1のピッチで並設された第2配線端子列と、を有する第1基体と、前記第1基体の前記第2主面と接続される第3主面と、前記第3主面に前記第1のピッチよりも広い第2のピッチで接続端子が前記基準方向に並設された接続端子列と、を有する第2基体と、を備え、前記第1基体の前記斜面には、一端が前記第1配線端子又は前記第2配線端子と電気的に接続され、他端が前記第2基体の前記接続端子と電気的に接続される傾斜面配線が前記基準方向に複数並設されており、前記斜面は、前記基準方向に延在しており、前記基準方向において、前記第1半導体素子に接続される前記第2半導体素子側の端部に配置された前記第1配線端子と、前記第2半導体素子に接続される前記第1半導体素子側の端部に配置された前記第2配線端子とは、前記第1のピッチよりも広い間隔で配置されており、前記第1配線端子列と前記第2配線端子列とは、前記基準方向において、前記接続端子列の長さ内に収まるように配置されており、前記基準方向における前記間隔に対応した前記斜面には、前記傾斜面配線が設けられていることを特徴とする配線実装構造にある。
かかる態様では、第1半導体素子と第2半導体素子とを設けることで、第1のピッチで設けられた配線端子と、第2のピッチで設けられた接続端子とを接続する傾斜面配線の基準方向に直交する方向に対する傾斜角度を小さくして、隣り合う傾斜面配線の間隔を確保した状態で、傾斜面配線を高密度に配置することができる。これにより半導体素子を小型化して配線端子の第1のピッチ及び接続端子の第2のピッチを小さくすることができ小型化することができる。また、隣り合う傾斜面配線間のマイグレーションを抑制することができる。さらに、1つの半導体素子を設ける場合に比べて、半導体素子と配線端子との接続時の圧力にばらつきが生じるのを抑制して高精度に接続することができる。また、1つの半導体素子を設ける場合に比べて、熱による負荷を低減することができる。
ここで、前記基準方向における前記接続端子列の長さは、前記基準方向における前記第1配線端子列の長さ、前記第2配線端子列の長さ、及び前記間隔との合計よりも長いことが好ましい。これによれば、このような条件の長さとすることで、基準方向において、第1半導体素子に接続される第2半導体素子側の端部の第1配線端子と、第2半導体素子に接続される第1半導体素子側の端部の第2配線端子とを第1のピッチよりも広い間隔で配置し、第1配線端子列と第2配線端子列とを基準方向において、接続端子列の長さ内に収まるように配置することができる。
また、前記第1主面には、前記第1半導体素子と、前記第2半導体素子とが実装されていることが好ましい。これによれば、他の部材が不要となって、コストを低減することができる。
また、前記第1基体には、当該第1基体を貫通する開口部が設けられており、前記斜面は、前記開口部の側壁とされており、前記第1半導体素子及び前記第2半導体素子は少なくとも前記開口部の一部を覆うように実装されていることが好ましい。これによれば、さらに、半導体素子を配置するスペースを減少させて小型化することができる。また、第1基体に開口部を設けて強度が低下しても、第1半導体素子及び第2半導体素子によって補強することができる。
さらに、本発明の他の態様は、上記態様の前記第2基体には、液体を噴射するノズル開口に連通する流路、及び該流路に圧力変化を生じさせる圧力発生手段が設けられており、前記第1半導体素子及び前記第2半導体素子によって前記圧力発生手段が駆動されることを特徴とする液体噴射ヘッドにある。
かかる態様では、小型化した液体噴射ヘッドを実現できる。
また、本発明の他の態様は、第1主面と、前記第1主面とは反対の裏面とされる第2主面と、前記第1主面と前記第2主面との間で傾斜して設けられた斜面と、前記第1主面に設けられて第1半導体素子と電気的に接続される第1配線端子が基準方向に第1のピッチで並設された第1配線端子列と、前記第1主面に前記第2半導体素子と電気的に接続される第2配線端子が前記基準方向に前記第1のピッチで並設された第2配線端子列と、を有する第1基体と、前記第1基体の前記第2主面と接続される第3主面と、前記第3主面に前記第1のピッチよりも広い第2のピッチで接続端子が前記基準方向に並設された接続端子列と、液体を噴射するノズル開口に連通する流路と、該流路内に圧力変化を生じさせる圧力発生手段と、を有する第2基体と、を備え、前記第1基体の前記斜面には、一端が前記第1配線端子又は前記第2配線端子と電気的に接続され、他端が前記第2基体の前記接続端子と電気的に接続される傾斜面配線が前記基準方向に複数並設されており、前記斜面は、前記基準方向に延在しており、前記基準方向において、前記第1半導体素子に接続される前記第2半導体素子側の端部に配置された前記第1配線端子と、前記第2半導体素子に接続される前記第1半導体素子側の端部に配置された前記第2配線端子とは、前記第1のピッチよりも広い間隔で配置されており、前記第1配線端子列と前記第2配線端子列とは、前記基準方向において、前記接続端子列の長さ内に収まるように配置されており、前記基準方向における前記間隔に対応した前記斜面には、前記傾斜面配線が設けられていることを特徴とする液体噴射ヘッドにある。
かかる態様では、第1半導体素子と第2半導体素子とを設けることで、第1のピッチで設けられた配線端子と、第2のピッチで設けられた接続端子とを接続する傾斜面配線の基準方向に直交する方向に対する傾斜角度を小さくして、隣り合う傾斜面配線の間隔を確保した状態で、傾斜面配線を高密度に配置することができる。これにより半導体素子を小型化して配線端子の第1のピッチ及び接続端子の第2のピッチを小さくすることができ液体噴射ヘッドを小型化することができる。また、隣り合う傾斜面配線間のマイグレーションを抑制することができる。さらに、1つの半導体素子を設ける場合に比べて、半導体素子と配線端子との接続時の圧力にばらつきが生じるのを抑制して高精度に接続することができる。また、1つの半導体素子を設ける場合に比べて、熱による負荷を低減することができる。
さらに、本発明の他の態様は、上記態様の液体噴射ヘッドを具備することを特徴とする液体噴射装置にある。
かかる態様では、小型化した液体噴射装置を実現できる。
実施形態1に係る記録ヘッドの分解斜視図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの平面図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの断面図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの要部を拡大した断面図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの要部平面図である。 実施形態1及び比較例に係る記録ヘッドの要部を拡大した平面図である。 比較例を示す記録ヘッドの要部平面図である。 他の実施形態に係る記録ヘッドの要部平面図である。 他の実施形態に係る記録ヘッドの要部平面図である。 他の実施形態に係る記録ヘッドの要部平面図である。 本発明の一実施形態に係る記録装置の概略図である。
以下に本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る液体噴射ヘッドの一例であるインクジェット式記録ヘッドの分解斜視図であり、図2は、インクジェット式記録ヘッドの平面図である。また、図3は図2のA−A′線断面図であり、図4は、図3の要部を拡大した図であり、図5は、保護基板の平面図である。
図示するように、本実施形態のインクジェット式記録ヘッド1は、流路形成基板10(第2基体)、連通板15、ノズルプレート20、保護基板30(第1基体)、コンプライアンス基板45等の複数の部材を備える。
流路形成基板10は、ステンレス鋼やNiなどの金属、ZrOあるいはAlを代表とするセラミック材料、ガラスセラミック材料、MgO、LaAlOのような酸化物などを用いることができる。本実施形態では、流路形成基板10は、シリコン単結晶基板からなる。この流路形成基板10には、一方面側から異方性エッチングすることにより、複数の隔壁によって区画された圧力発生室12がインクを吐出する複数のノズル開口21が並設される方向に沿って並設されている。以降、この方向を圧力発生室12の並設方向、又は第1の方向X(基準方向)と称する。また、流路形成基板10には、圧力発生室12が第1の方向Xに並設された列が複数列、本実施形態では、2列設けられている。この圧力発生室12が第1の方向Xに沿って形成された圧力発生室12の列が複数列設された列設方向を、以降、第2の方向Yと称する。さらに、第1の方向X及び第2の方向Yの双方に交差する方向を本実施形態では、第3の方向Zと称する。なお、本実施形態では、説明理解を容易にするために各方向(X、Y、Z)の関係を直交とするが、各構成の配置関係が必ずしも直交するものに限定されるべきものでないことを言及しておく。
また、流路形成基板10には、圧力発生室12の第2の方向Yの一端部側に、当該圧力発生室12よりも開口面積が狭く、圧力発生室12に流入するインクの流路抵抗を付与する供給路等が設けられていてもよい。
また、流路形成基板10の一方面側(積層方向であって−Z方向)には、連通板15とノズルプレート20とが順次積層されている。すなわち、流路形成基板10の一方面に設けられた連通板15と、連通板15の流路形成基板10とは反対面側に設けられたノズル開口21を有するノズルプレート20と、を具備する。
連通板15には、圧力発生室12とノズル開口21とを連通するノズル連通路16が設けられている。連通板15は、流路形成基板10よりも大きな面積を有し、ノズルプレート20は流路形成基板10よりも小さい面積を有する。このように連通板15を設けることによってノズルプレート20のノズル開口21と圧力発生室12とを離せるため、圧力発生室12の中にあるインクは、ノズル開口21付近のインクで生じるインク中の水分の蒸発による増粘の影響を受け難くなる。また、ノズルプレート20は圧力発生室12とノズル開口21とを連通するノズル連通路16の開口を覆うだけで良いので、ノズルプレート20の面積を比較的小さくすることができ、コストの削減を図ることができる。なお、本実施形態では、ノズルプレート20のノズル開口21が開口されて、インク滴が吐出される面を液体噴射面20aと称する。
また、連通板15には、マニホールド100の一部を構成する第1マニホールド部17と、第2マニホールド部(絞り流路、オリフィス流路)18とが設けられている。
第1マニホールド部17は、連通板15を厚さ方向(連通板15と流路形成基板10との積層方向)に貫通して設けられている。
また、第2マニホールド部18は、連通板15を厚さ方向に貫通することなく、連通板15のノズルプレート20側に開口して設けられている。
さらに、連通板15には、圧力発生室12の第2の方向Yの一端部に連通する供給連通路19が、圧力発生室12毎に独立して設けられている。この供給連通路19は、第2マニホールド部18と圧力発生室12とを連通する。
このような連通板15としては、ステンレスやNiなどの金属、またはジルコニウムなどのセラミックなどを用いることができる。なお、連通板15は、流路形成基板10と線膨張係数が同等の材料が好ましい。すなわち、連通板15として流路形成基板10と線膨張係数が大きく異なる材料を用いた場合、加熱や冷却されることで、流路形成基板10と連通板15との線膨張係数の違いにより反りが生じてしまう。本実施形態では、連通板15として流路形成基板10と同じ材料、すなわち、シリコン単結晶基板を用いることで、熱による反りや熱によるクラック、剥離等の発生を抑制することができる。
ノズルプレート20には、各圧力発生室12とノズル連通路16を介して連通するノズル開口21が形成されている。このようなノズル開口21は、第1の方向Xに並設され、この第1の方向Xに並設されたノズル開口21の列が第2の方向Yに2列形成されている。
このようなノズルプレート20としては、例えば、ステンレス鋼(SUS)等の金属、ポリイミド樹脂のような有機物、又はシリコン単結晶基板等を用いることができる。なお、ノズルプレート20としてシリコン単結晶基板を用いることで、ノズルプレート20と連通板15との線膨張係数を同等として、加熱や冷却されることによる反りや熱によるクラック、剥離等の発生を抑制することができる。
一方、流路形成基板10の連通板15とは反対面側には、振動板50が形成されている。本実施形態では、振動板50として、流路形成基板10側に設けられた酸化シリコンからなる弾性膜51と、弾性膜51上に設けられた酸化ジルコニウムからなる絶縁体膜52と、を設けるようにした。なお、圧力発生室12等の液体流路は、流路形成基板10を一方面側(ノズルプレート20が接合された面側)から異方性エッチングすることにより形成されており、圧力発生室12等の液体流路の他方面は、弾性膜51によって画成されている。
また、流路形成基板10の振動板50上には、本実施形態の圧力発生手段である、第1電極60と圧電体層70と第2電極80とを有する圧電アクチュエーター300が設けられている。ここで、圧電アクチュエーター300は、第1電極60、圧電体層70及び第2電極80を含む部分をいう。一般的には、圧電アクチュエーター300の何れか一方の電極を共通電極とし、他方の電極を圧力発生室12毎にパターニングして構成する。本実施形態では、第1電極60を複数の圧電アクチュエーター300に亘って連続して設けることで共通電極とし、第2電極80を圧電アクチュエーター300毎に独立して設けることで個別電極としている。もちろん、駆動回路や配線の都合でこれを逆にしても支障はない。なお、上述した例では、振動板50が弾性膜51及び絶縁体膜52で構成されたものを例示したが、勿論これに限定されるものではなく、例えば、振動板50として弾性膜51及び絶縁体膜52の何れか一方を設けたものであってもよく、また、振動板50として弾性膜51及び絶縁体膜52を設けずに、第1電極60のみが振動板として作用するようにしてもよい。また、圧電アクチュエーター300自体が実質的に振動板を兼ねるようにしてもよい。
圧電体層70は、第1電極60上に形成される分極構造を有する酸化物の圧電材料からなり、例えば、一般式ABOで示されるペロブスカイト型酸化物からなることができ、鉛を含む鉛系圧電材料や鉛を含まない非鉛系圧電材料などを用いることができる。
また、圧電アクチュエーター300の各電極60、80には、引き出し配線であるリード電極90の一端がそれぞれ接続されている。リード電極90の他端部は、振動板50上であって、第2の方向Yで隣り合う圧電アクチュエーター300の列の間に引き出されている。ここで、引き出されたリード電極90の他端部が、詳しくは後述する半導体素子である駆動回路に接続される接続端子91となっている。本実施形態では、圧電アクチュエーター300の列毎に接続端子91が本実施形態の基準方向である第1の方向Xに並設された接続端子列91Aが形成されている。すなわち、接続端子91が第1の方向Xに並設されて構成された接続端子列91Aは、第2の方向Yに2列並設されている。本実施形態では、接続端子91は、圧電アクチュエーター300のピッチと同じ第2のピッチd2(図6参照)で第1の方向Xに並設されている。なお、本実施形態の第2のピッチd2とは、第1の方向Xで隣り合う2つの接続端子91の中心線間の距離である。すなわち、本実施形態では、リード電極90は、圧電アクチュエーター300の端部から第1の方向Xに直線上に沿って延設されている。また、このように接続端子91が設けられた流路形成基板10が第2基体に相当し、流路形成基板10の保護基板30側の面、すなわち振動板50の保護基板30側の面を第3主面101と称する。
また、流路形成基板10の圧電アクチュエーター300側の面には、流路形成基板10と略同じ大きさを有する保護基板30が接合されている。本実施形態では、保護基板30が第1基体に相当し、保護基板30の流路形成基板10に接合される面とは反対側の面を第1主面301と称し、流路形成基板10に接合される面を第2主面302と称する。すなわち、第2基体である流路形成基板10の第3主面101は、第1基体である保護基板30の第2主面302と接合されている。
このような保護基板30としては、流路形成基板10の熱膨張率と略同一の材料、例えば、ガラス、セラミック材料等を用いることが好ましく、本実施形態では、流路形成基板10と同一材料のシリコン単結晶基板を用いて形成した。また、流路形成基板10と保護基板30との接合方法は特に限定されず、例えば、本実施形態では、流路形成基板10と保護基板30とを接着剤35を介して接合されている。
また、保護基板30は、第2の主面302の側に圧電アクチュエーター300を保護して収容するための空間である保持部31を有する。保持部31は、保護基板30を厚さ方向である第3の方向Zに貫通することなく、流路形成基板10側に開口する凹形状を有する。また、保持部31は、本実施形態では、第1の方向Xに並設された圧電アクチュエーター300の列毎に独立して設けられている。すなわち、保持部31は、圧電アクチュエーター300の第1の方向Xに並設された列に亘って連続して設けられており、圧電アクチュエーター300の列毎、すなわち2つが第2の方向Yに並設されている。このような保持部31は、圧電アクチュエーター300の運動を阻害しない程度の空間を有していればよく、当該空間は密封されていても、密封されていなくてもよい。
また、保護基板30は、厚さ方向である第3の方向Zに貫通した本実施形態の開口部である貫通孔32を有する。貫通孔32は、第2の方向Yに並設された2つの保持部31の間に複数の圧電アクチュエーター300の並設方向である第1の方向Xに亘って連続して設けられている。すなわち、貫通孔32は、第1の方向Xに沿って溝状に形成されている。つまり、貫通孔32は、複数の圧電アクチュエーター300の並設方向に長辺を有した開口とされている。
このような貫通孔32の第2の方向Yの両側の壁面である第1側壁部321は、第1主面301と第2主面302との間で傾斜して設けられた斜面となっている。すなわち、斜面である第1側壁部321は、基準方向である第1の方向Xに延在している。ここで、第1側壁部321が斜面になっているとは、第1主面301及び第2主面302に対して傾斜して設けられていることを言う。すなわち、第1側壁部321が第1主面301及び第2主面302と同じ面方向で形成されておらず、また、第1側壁部321が第1主面301及び第2主面302に直交する第3の方向Zと同じ面方向に設けられていないことを言う。つまり、第1側壁部321は、第3の方向Zに対しても傾斜して設けられている。このような第1側壁部321の傾斜角度は特に限定されないが、例えば、保護基板30をシリコン単結晶基板で形成した場合、シリコン単結晶基板の面方位にもよるが、例えば、第1側壁部321は、第2主面302に対して54.7度となる。また、第2の方向Yで相対向する2つの第1側壁部321の間隔は、第3の方向Zにおいて流路形成基板10とは離れる方向に向かって漸大して設けられている。
なお、本実施形態では、貫通孔32の第1の方向Xの両側の壁面である2つの第2側壁部322についても第1側壁部321と同様に第1主面301及び第2主面302に対して傾斜して設けられている。このように第1側壁部321と第2側壁部322とを傾斜して設けることにより、貫通孔32を例えばエッチングによって容易に高精度に形成することができる。
このような保護基板30の貫通孔32内には、流路形成基板(第2基体)10の第3主面101の一部(振動板50の一部)が露出され、その領域の中に圧電アクチュエーター300から引き出されたリード電極90の端部である接続端子91が露出して設けられている。
具体的には、リード電極90の貫通孔32の内側の領域に導出されて露出した部分が接続端子91となっている。流路形成基板10の第3主面101上に、第1の方向Xに並設された複数の接続端子91からなる群を接続端子列91Aと称する。本実施形態では、第3主面101の貫通孔32によって露出された部分(貫通孔32の内側の領域)において、2つの接続端子列92が第2の方向Yに並設されている。
また、保護基板30には、接続配線33が形成されている。接続配線33について、さらに図6を参照して詳細に説明する。なお、図6は、接続配線を示す平面図である。
図示するように、接続配線33は、第1主面301上から第1側壁部321上を介して第3主面101に設けられたリード電極90の接続端子91上にまで延設されている。具体的には、接続配線33は、リード電極90毎に設けられており、第1主面301に設けられた第1接続配線331と、第3主面101側に設けられて、リード電極90上に形成された第2接続配線332と、第1側壁部321及び接着剤35上に跨がって形成されて第1接続配線331と第2接続配線332とを接続する傾斜面配線333と、を具備する。
接続配線33は、リード電極90の接続端子列毎に第1の方向Xに複数並設されている。本実施形態では、リード電極90の接続端子列91Aが第2の方向Yに2列設けられているため、接続配線33は、貫通孔32の第2の方向Yの両側に、接続端子列91Aに対応してそれぞれ設けられている。
ここで、第1接続配線331は、貫通孔32の第2の方向Yの両側に第1の方向Xに並設されて設けられている。本実施形態では、第1接続配線331は、第2の方向Yに直線上に延設されている。このような第1接続配線331の第1主面301上の一端部が、半導体素子である駆動IC等の駆動回路が電気的に接続される配線端子334となっている。配線端子334を有する第1接続配線331は、リード電極90の隣り合う接続端子91の第2のピッチd2よりも狭い第1のピッチd1で第1の方向Xに並設されている。言い換えると、接続端子91の第2のピッチd2は、配線端子334の第1のピッチd1よりも広い。
第2接続配線332は、リード電極90のうち、貫通孔32内に導出されて露出した部分である接続端子91の上面に設けられている。接続端子91の上面とは、接続端子91の流路形成基板10とは反対側の面のことである。すなわち、第2接続配線332は、第2の方向Yに直線上に延設されており、リード電極90の接続端子91と第3の方向Zで対向配置されている。このような第2接続配線332は、リード電極90と同じ第2のピッチd2で第1の方向Xに並設されている。
傾斜面配線333は、第1接続配線331と第2接続配線332とを繋ぐように形成されている。言い換えると、傾斜面配線333は、配線端子334とリード電極90の接続端子91とを電気的に接続する。傾斜面配線333は、第2接続配線332側に設けられた直線部333aと、直線部333aに連続して第1接続配線331側に設けられた傾斜部333bと、を具備する。このような直線部333aは、第2の方向Yに沿った直線上に延設されている。また、傾斜部333bは直線部333aに対して傾斜した、すなわち、第2の方向Yに対して傾斜した角度θ1で直線上に延設されている。ここで、直線部333aは、第2のピッチd2で形成されており、傾斜部333bの第1接続配線331側の端部は、第1のピッチd1で形成されている。本実施形態では、全ての傾斜面配線333の傾斜部333bは、同じ傾斜角度θ1で形成されており、直線部333aの第2の方向Yの長さを調整することで、直線部333aの第2のピッチd2を傾斜部333bの第1接続配線331側の端部、すなわち配線端子334の第1のピッチd1にピッチ変換している。
このような第1接続配線331、第2接続配線332及び傾斜面配線333は、本実施形態では、同じ幅wで形成されている。すなわち、第1接続配線331、第2接続配線332及び傾斜面配線333は、第1の方向の幅(傾斜面配線333の傾斜部333bについては延設方向に直交する方向の幅)が同じ幅wで形成されている。これにより、接続配線33の抵抗が高くなるのを抑制することができると共に、第1接続配線331、第2接続配線332及び傾斜面配線333の接続部分での断線等を抑制することができる。もちろん、接続配線33を構成する第1接続配線331、第2接続配線332及び傾斜面配線333の幅wを同じ幅で形成しなくてもよい。
ここで、保護基板30の第1主面301には、第1半導体素子である第1駆動回路201と、第2半導体素子である第2駆動回路202とが基準方向である第1の方向Xに並設されている。なお、以降、第1駆動回路201及び第2駆動回路202を合わせて駆動回路200と称する。
第1駆動回路201と第2駆動回路202とは、保護基板30の第1主面301に、貫通孔32に相対向して配置されている。すなわち、第1駆動回路201と第2駆動回路202とは、第2の方向Yの幅が貫通孔32よりも大きく、貫通孔32を第2の方向Yに跨がって配置されている。
このような第1駆動回路201及び第2駆動回路202には、配線端子334に電気的に接続される端子210が設けられている。端子210は、第1駆動回路201及び第2駆動回路202の保護基板30側の面に設けられている。そして、端子210は、第1駆動回路201及び第2駆動回路202の第2の方向の両側に、第1の方向Xに並設されている。このような第1駆動回路201及び第2駆動回路202の端子210には、金属バンプである接続部211が備えられており、接続部211と配線端子334との接続は、半田接続などの溶接、異方性導電性接着剤(ACP、ACF)、非導電性接着剤(NCP、NCF)を介在させて圧着することで確実に電気的に接続される。
このような第1駆動回路201及び第2駆動回路202は、基準方向である第1の方向Xにおいて、少なくとも全ての端子210、すなわち配線端子334が接続端子列91Aの長さl1内に収まるように配置されている。本実施形態では、第1駆動回路201及び第2駆動回路202のケース等の外形を含む全てが、接続端子列91Aの長さl1内に収まるように配置するようにした。なお、第1駆動回路201及び第2駆動回路202が第1の方向Xにおいて、少なくとも全ての端子210が接続端子列91Aの長さl1内に収まるとは、第1駆動回路201と第2駆動回路202との端子210を第2の方向Yに射影した際に接続端子列91Aの長さl1に重なる位置に配置されていることを言う。
また、第1駆動回路201と第2駆動回路202との第1の方向Xにおける端子210の距離は、第2のピッチd2よりも広くなっている。すなわち、第1駆動回路201の第2駆動回路202側の端部の端子210と、第2駆動回路202の第1駆動回路201側の端部の端子210との第2の方向Yの間隔l4は、第1のピッチd1よりも広い。ここで、第1駆動回路201の端子210と第2駆動回路202の端子210との第2の方向の間隔l4とは、本実施形態では、第1のピッチd1と同様に端子210の中心線間距離のことである。そして、第1駆動回路201の端子210と第2駆動回路202の端子210との間に対応する第1側壁部321には、傾斜面配線333が設けられている。なお、第1駆動回路201の端子210と第2駆動回路202の端子210との間に対応する第1側壁部321とは、これら2つの端子210の間の領域を第2の方向Yに向かって第1側壁部321に射影した際に重なる部分のことである。そして、このような第1側壁部321の領域では、傾斜面配線333の接続端子91に接続される端部が設けられている。ちなみに、第1駆動回路201の第2駆動回路202側の端部の端子201と、第2駆動回路202の第1駆動回路201側の端部の端子210との第2の方向Yの間隔l4とは、実際には、詳しくは後述する第1駆動回路201の端子210に接続される第1配線端子335と、第2駆動回路202の端子210に接続される第2配線端子336との間隔l4のことであり、これらを同じ間隔l4で表している。
本実施形態では、第1駆動回路201の各端子210に接続される配線端子334を第1配線端子335と称し、第2駆動回路202の各端子210に接続される配線端子334を第2配線端子336と称する。また、第1配線端子335が第1の方向Xに並設された第1配線端子335の列を第1配線端子列335A、第2配線端子336が第1の方向Xに並設された第2配線端子336の列を第2配線端子列336Aと称する。そして、接続端子列91Aは、第1の方向Xに2つに分けられて、一方の接続端子列91Aを構成する接続端子91が第1配線端子335と接続されると共に他方の接続端子列91Aを構成する接続端子91が第2配線端子336と接続される。
また、本実施形態では、接続端子列91Aを略同じ数で2つに分けて、第1配線端子列335Aの第1配線端子335に接続される配線端子91で構成された一方を第1接続端子列911と、第2配線端子列336Aの第2配線端子336に接続される接続端子91で構成された他方を第2接続端子列912とした。
このような第1駆動回路201及び第2駆動回路202は、上述したように第2の方向Yにおいて接続端子列91Aの長さl1内に配置されているため、第1駆動回路201に接続配線33を介して接続される第1接続端子列911は、第1の方向Xにおいて、第1駆動回路201の両方の外側に達する幅で設けられている。同様に、第2駆動回路202に接続配線33を介して接続される第2接続端子列912は、第1の方向Xにおいて、第2駆動回路202の両方の外側に達する幅で設けられている。
したがって、第1駆動回路201に接続される複数の傾斜面配線333の傾斜部333bは、第1の方向Xの両端部側において、第1主面301側の端部が、第3主面101側の端部に対して第1の方向Xで内側となるように傾斜して設けられている。すなわち、第1の方向の一端部側に設けられた傾斜面配線333の傾斜部333bは、第3主面101から第1主面301に向かって第1の方向Xの他端側に向かって傾斜して設けられている。また、第1の方向Xの他端側に設けられた傾斜面配線333の傾斜部333bは、第3主面101から第1主面301に向かって一端側に傾斜して設けられている。なお、傾斜面配線333の傾斜部333bは、全て同じ傾斜角度θ1で形成されているため、第1の方向Xにおいて、第1駆動回路201の中心側では、直線部333aが長く、両端部側に行くに従い直線部333aの長さが徐々に短くなっている。これにより、第1接続端子列911の接続端子91の第2のピッチd2を第1配線端子335の第1のピッチd1にピッチ変換している。
同様に、第2駆動回路202に接続される複数の傾斜面配線333の傾斜部333bは、第1の方向Xの両端部側において、第1主面301側の端部が、第3主面101側の端部に対して第1の方向Xで内側となるように傾斜して設けられている。すなわち、第1の方向の一端部側に設けられた傾斜面配線333の傾斜部333bは、第3主面101から第1主面301に向かって第1の方向Xの他端側に向かって傾斜して設けられている。また、第1の方向Xの他端側に設けられた傾斜面配線333の傾斜部333bは、第3主面101から第1主面301に向かって一端側に傾斜して設けられている。なお、直線部333aの長さについては、第1駆動回路201に接続される接続配線33と同じである。
これに対して、例えば、図7に示すように、1つのインクジェット式記録ヘッドに1つの駆動回路220を設けた場合、駆動回路220に接続される接続配線33の傾斜面配線333は、傾斜部333bの第2の方向Yに対する角度を大きくしなければ、全ての接続端子91を配線端子334に接続することができない。すなわち、駆動回路220に接続される配線端子334の第1のピッチd1と、接続端子91の第2のピッチd2との差が、第1の方向Xの両端部に行くに従い徐々に蓄積されていく。つまり、第1の方向Xの端部に設けられた配線端子334と、端部に設けられた接続端子91との第1の方向Xの距離が遠くなってしまう。そして、第1側壁部321の第2の方向Yの幅には限界があるため、限られた第1側壁部321の第2の方向Yの幅内で、全ての配線端子334と接続端子91とを接続するには、傾斜部333bの傾斜角度を大きくしなければならない。
本実施形態では、第1駆動回路201と第2駆動回路202とを設けることで、接続端子91が第1駆動回路201と第2駆動回路202とに接続されるように2分される。したがって、全ての接続端子91を1つの駆動回路220に接続する場合に比べて、第1駆動回路201及び第2駆動回路202のそれぞれに接続される接続端子91の数が少なくなるため、各駆動回路201、202において、第1のピッチd1と第2のピッチd2との差が蓄積される量が小さくなる。すなわち、本実施形態では、第1のピッチd1と第2のピッチd2との差が蓄積される場所が4カ所となる。したがって、第1駆動回路201の両端部の端子210に接続される第1配線端子335と、これに接続される接続端子91との第1の方向Xの距離を短くすることができるため、傾斜部333bの傾斜角度θ1を小さくすることができる。
そして、傾斜面配線333の傾斜部333bの傾斜角度θ1を第2の方向Yに対して小さくすることで、隣り合う傾斜部333bの間隔s1が狭くなるのを抑制することができる。
すなわち、図6(a)に示すように、第1接続配線331が第1のピッチd1で形成されており、第2接続配線332が第2のピッチd2で形成されており、第1接続配線331、第2接続配線332及び傾斜面配線333が同じ幅wで形成されている接続配線33において、傾斜面配線333の傾斜部333bが第2の方向Yに対して傾斜角度θ1で形成されている場合、隣り合う傾斜面配線の間隔s1は広くなる。
これに対して、図6(b)に示すように、同じ条件、すなわち、第1接続配線331が第1のピッチd1で形成されており、第2接続配線332が第2のピッチd2で形成されており、第1接続配線331、第2接続配線332及び傾斜面配線333が同じ幅wで形成されている接続配線33において、傾斜面配線333の傾斜部333bが第2の方向Yに対して傾斜角度θ1で形成されている場合、隣り合う傾斜面配線の間隔s2は、図6(a)に示す間隔s1に比べて狭くなる。
このように、傾斜面配線333の傾斜部333bの第2の方向Yに対する傾斜角度θ1を小さくすることによって、隣り合う傾斜部333bの間隔s1を広くすることができる。したがって、接続配線33を高密度に配置することが可能となり、インクジェット式記録ヘッド1の小型化を図ることができる。すなわち、隣り合う傾斜部333bの間隔を広くすると、接続配線33を高密度に配置することができない。例えば、第1接続配線331の第1のピッチd1を広くすると、これに合わせて、駆動回路200の端子210の第1のピッチd1も大きくしなくてはならず、駆動回路200が大型化してしまう。また、隣り合う傾斜部333bの間隔を広くするためには、第2接続配線332の第2のピッチd2を大きくすることでも対応できるが、第2接続配線332の第2のピッチd2を大きくすると、これに合わせて圧電アクチュエーター300や接続端子91の間隔を広げなくてはならず、圧電アクチュエーター300を高密度に配置することができなくなると共に、インクジェット式記録ヘッド1が大型化してしまう。本実施形態では、傾斜部333bの傾斜角度が緩いため、隣り合う傾斜部333bの間隔s1を狭くすることができ、第1接続配線331の第1のピッチd1を小さくすることができ駆動回路200の小型化を図ることができると共に第2接続配線332の第2のピッチd2を小さくして圧電アクチュエーター300を高密度に配置することができる。したがって、インクジェット式記録ヘッド1の小型化を図ることができる。
また、本実施形態では、隣り合う傾斜部333bの間隔s1を広くすることができるため、隣り合う傾斜部333b間におけるマイグレーションの発生を抑制することができる。
なお、本実施形態では、第1駆動回路201は、第1の方向Xの一端側の端子210と、この端子210に接続された第1配線端子335との第1の方向Xの距離が、他端側の端子210と、この端子210に接続された第1配線端子335との第1の方向Xの距離とが同じ距離となるように配置されている。これにより、第1駆動回路201の端子210に接続される傾斜面配線333の傾斜部333bの傾斜角度θ1を最も小さくすることができる。第2駆動回路202についても同様に配置することで、第2駆動回路202の端子210に接続される傾斜面配線333の傾斜部333bの傾斜角度θ1を最も小さくすることができる。もちろん、駆動回路201及び駆動回路202の配置は、特にこれに限定されておらず、本実施形態の第1駆動回路201及び第2駆動回路202の配置の条件を満たす範囲内で第1の方向Xの一方側や他方側等に偏って配置されていてもよい。
ちなみに、図6(b)に示す接続配線33において、傾斜部333bの間隔s2を間隔s1まで広げるには、隣り合う傾斜部333bの間隔s2を広げる方法以外に、傾斜部333bの幅wを狭くする方法が考えられるものの、接続配線33の電気抵抗が高くなると共に、傾斜部333bと第2接続配線332との接続部分において断線が発生する虞がある。本実施形態では、傾斜部333bの幅wを狭くすることなく、隣り合う傾斜部333bの間隔s1を十分に確保することができるため、傾斜部333bの電気抵抗が高くなるのを抑制して、傾斜部333bと第2接続配線332との接続部分において断線が発生するのを抑制することができる。
また、第1駆動回路201と第2駆動回路202とを設けることで、図7に示すように1つの駆動回路220を設ける場合に比べて、各駆動回路200の端子210と配線端子334とを接続する際の圧力ばらつきを低減して、高精度に接続することができる。
さらに、第1駆動回路201と第2駆動回路202とを設けることで、1つの駆動回路220を設ける場合に比べて、各駆動回路201、202への熱による負荷を低減することができる。
なお、このような構成は、第1駆動回路201の端子210と第2駆動回路202の端子210とが、第1の方向Xにおいて、接続端子列91Aの長さl1内に収まるように配置されているから可能である。すなわち、接続端子列91Aの長さl1は、第1配線端子列335Aの長さl2、第2配線端子列336Aの長さl3、及び第1配線端子列335Aと第2配線端子列336Aとの間隔l4との合計よりも長いことで実現可能である。
ちなみに、第1駆動回路201と第2駆動回路202との第1の方向Xの間隔l4を広くして、第1駆動回路201の端子210が接続される第1配線端子列335Aと、第2駆動回路202の端子210が接続される第2配線端子列336Aとの一部が、第1の方向Xにおいて接続端子列91Aの長さl1の外側まで配置されると、インクジェット式記録ヘッド1が大型化してしまう。また、このように第1駆動回路201及び第2駆動回路202を配置すると、第1駆動回路201の端子210に接続される接続配線33の傾斜部333bは、全て第1の方向Xの同一方向に傾斜して設けられることになる。同様に第2駆動回路202に接続される接続配線33の傾斜部333bは、全て第1の方向Xの同一方向に傾斜して設けられることになる。このように同一方向に傾斜した傾斜面配線333は、傾斜部333bの傾斜角度を大きくしなければ、第1側壁部321上に配置することができず、隣り合う傾斜部333bの間隔が狭くなってしまう。
さらに、第1駆動回路201と第2駆動回路202との2つの駆動回路200を設けた場合であっても、第1の方向Xにおける第1駆動回路201に接続される第2駆動回路202側の第1配線端子335と、第2駆動回路202に接続される第1駆動回路201側の第2配線端子336との間隔l4が、隣り合う配線端子334の第1のピッチd1以下の場合、実質的に図7に示す1つの駆動回路220を用いた場合と同じになり、上述した効果を得ることができない。ただし、実際には、駆動回路200は、電子回路がケース内に納められたものであるため、第1駆動回路201と第2駆動回路202とのケース同士が干渉して、端子210間距離、すなわち、配線端子334間距離l4を第1のピッチd1以下にすることは困難である。
また、本実施形態では、第1駆動回路201及び第2駆動回路202が、貫通孔32を第2の方向Yに跨がって配置されているため、保護基板30の第1主面301において、第1駆動回路201及び第2駆動回路202を配置するスペースをできる限り抑えることができる。これによりインクジェット式記録ヘッド1の小型化を図ることができる。
また、第1駆動回路201及び第2駆動回路202は、貫通孔32を第2の方向Yに跨がって設けられているため、貫通孔32によって剛性が低下した保護基板30を第1駆動回路201及び第2駆動回路202によって補強することができる。
さらに、第1駆動回路201及び第2駆動回路202は、第1の方向Xにおいて、貫通孔32よりも短いため、第1の方向Xにおいて、第1駆動回路201の両側及び第2駆動回路202の両側において貫通孔32が外部と連通して貫通孔32内の放熱を行うことができる。したがって、第1駆動回路201及び第2駆動回路202や接続配線33からの発熱が貫通孔32内にこもるのを抑制することができる。
なお、このような流路形成基板10、保護基板30、連通板15及びノズルプレート20の接合体には、複数の圧力発生室12に連通するマニホールド100を形成するケース部材40が固定されている。ケース部材40は、平面視において上述した連通板15と略同一形状を有し、保護基板30に接合されると共に、上述した連通板15にも接合されている。具体的には、ケース部材40は、保護基板30側に流路形成基板10及び保護基板30が収容される深さの凹部41を有する。この凹部41は、保護基板30の流路形成基板10に接合された面よりも広い開口面積を有する。そして、凹部41に流路形成基板10等が収容された状態で凹部41のノズルプレート20側の開口面が連通板15によって封止されている。これにより、流路形成基板10及び保護基板30とケース部材40との間には第3マニホールド部42が画成されている。そして、連通板15に設けられた第1マニホールド部17及び第2マニホールド部18と、ケース部材40によって画成された第3マニホールド部42と、によって本実施形態のマニホールド100が構成されている。
なお、ケース部材40の材料としては、例えば、樹脂や金属等を用いることができる。ちなみに、ケース部材40として、樹脂材料を成形することにより、低コストで量産することができる。
また、連通板15の第1マニホールド部17及び第2マニホールド部18が開口する面には、コンプライアンス基板45が設けられている。このコンプライアンス基板45が、第1マニホールド部17と第2マニホールド部18の液体噴射面20a側の開口を封止している。このようなコンプライアンス基板45は、本実施形態では、封止膜46と、固定基板47と、を具備する。封止膜46は、可撓性を有する薄膜(例えば、ポリフェニレンサルファイド(PPS)やステンレス鋼(SUS)等により形成された厚さが20μm以下の薄膜)からなり、固定基板47は、ステンレス鋼(SUS)等の金属等の硬質の材料で形成される。この固定基板47のマニホールド100に対向する領域は、厚さ方向に完全に除去された開口部48となっているため、マニホールド100の一方面は可撓性を有する封止膜46のみで封止された可撓部であるコンプライアンス部49となっている。
なお、ケース部材40には、マニホールド100に連通して各マニホールド100にインクを供給するための導入路44が設けられている。また、ケース部材40には、保護基板30の第1主面301を露出させて第1駆動回路201及び第2駆動回路202を内部に収容する接続口43が設けられている。第1駆動回路201及び第2駆動回路202を駆動させる信号及び電源の外部からの供給は、可撓性基板等を接続口43内に挿入して実装し、接続口43内で第1駆動回路201及び第2駆動回路202と電気的に接続する、又は保護基板30上に形成された図示しない配線等を介して接続される。
このような構成のインクジェット式記録ヘッド1では、インクを噴射する際に、インクが貯留された液体貯留手段から導入路44を介してインクを取り込み、マニホールド100からノズル開口21に至るまで流路内部をインクで満たす。その後、駆動回路200からの信号に従い、圧力発生室12に対応する各圧電アクチュエーター300に電圧を印加することにより、圧電アクチュエーター300と共に振動板50をたわみ変形させる。これにより、圧力発生室12内の圧力が高まり所定のノズル開口21からインク滴が噴射される。
(他の実施形態)
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の基本的な構成は上述したものに限定されるものではない。
例えば、上述した実施形態1では、第1駆動回路及び第2駆動回路を保護基板の貫通孔に第2の方向Yに跨がって配置するようにしたが、特にこれに限定されない。ここで、第1駆動回路及び第2駆動回路の他の例を図8に示す。なお、図8は、他の実施形態に係るインクジェット式記録ヘッドの要部平面図である。
図8に示すように、保護基板30には、4つの駆動回路201〜204が設けられている。具体的には、貫通孔32の第2の方向Yの一方側には、第1半導体素子である第1駆動回路201と、第2半導体素子である第2駆動回路202とが基準方向である第1の方向Xに並設されている。また、貫通孔32の第2の方向Yの他方側には、第1半導体素子である第3駆動回路203と、第2半導体素子である第4駆動回路204とが設けられている。すなわち、4つの駆動回路201〜204は、貫通孔32を覆うことなく、貫通孔32の第2の方向Yの両側に設けられている。このような構成であっても、上述した実施形態1と同様の効果を奏することができる。なお、第1駆動回路201と第2駆動回路202とは、第2の方向Yにおいて異なる位置に配置するようにしてもよい。同様に、第3駆動回路203と第4駆動回路204とは第2の方向Yにおいて異なる位置に背馳されていてもよい。
さらに、上述した実施形態1では、保護基板30上に駆動回路200が実装された構成を例示したが、特にこれに限定されず、駆動回路200をフレキシブル基板等に実装し、フレキシブル基板を保護基板30の配線端子334に電気的に接続するようにしてもよい。
また、例えば、上述した実施形態1では、保護基板30に貫通孔32を設け、貫通孔32内に斜面である第1側壁部321を設けるようにしたが、特にこれに限定されない。ここで、保護基板30の他の例を図9に示す。なお、図9は、他の実施形態に係るインクジェット式記録ヘッドの要部平面図である。
図9に示すように、流路形成基板10の接続端子部に対して、第2の方向Yの両側に分割された2つの保護基板30A、30Bが設けられている。そして、この2つの保護基板30A、30Bの第2の方向Yで相対向する面が、傾斜した第1側壁部321となっている。すなわち、保護基板30には、貫通孔32が設けられておらず、2つの保護基板30を第2の方向Yに所定距離離して設け、この第2の方向Yで相対向する面に傾斜面である第1側壁部321を形成するようにした。このような構成であっても、上述した実施形態1と同様に、第1駆動回路201及び第2駆動回路202を設けると共に、接続配線33等の配線を形成すれば上述した実施形態1と同様の効果を奏することができる。
さらに、上述した実施形態1では、第1駆動回路201と第2駆動回路202とを設けるようにしたが、駆動回路200の数は特にこれに限定されず、第1の方向Xに3個以上の駆動回路を設けるようにすればよい。駆動回路200の数を増やせば、それだけピッチ変換が容易になり、傾斜部の傾斜角度を小さくすることができるが、部品点数が増大するためコストが効果になる。また、駆動回路200を増やしすぎると、第1の方向Xで隣り合う駆動回路200の間隔が増えることになり、傾斜部の傾斜方向が逆転する場合も考えられる。この場合には、複数の接続端子列91Aの長さl1内に収めることができなくなってしまうため、接続端子列91Aの長さl1に応じて駆動回路200の数は適宜設定すればよい。
また、上述した実施形態1では、傾斜面配線333として、直線部333aと傾斜部333bとを設けるようにしたが、特にこれに限定されず、例えば、図10に示すように、直線部333aを設けずに、傾斜部333bのみを設けるようにしてもよい。なお、図10は、他の実施形態に係るインクジェット式記録ヘッドの要部平面図である。
なお、図10に示すように、傾斜面配線333を傾斜部333bのみで構成する場合、傾斜部333bの第2の方向Yに対する傾斜角度は、例えば、第1駆動回路201の第1の方向Xの両端部に行くに従い徐々に急な角度となるように傾斜するようにすればよい。このような場合であっても、上述した実施形態1と同様の効果を奏することができる。
もちろん、1本の傾斜面配線333に対して2つ以上の直線部333aや2つ以上の傾斜部333bを設けてもよく、1本の傾斜面配線333に傾斜角度の異なる傾斜部333bを複数設けるようにしてもよい。
また、上述した各実施形態では、圧力発生室12に圧力変化を生じさせる圧力発生手段として、薄膜型の圧電アクチュエーター300を用いて説明したが、特にこれに限定されず、例えば、グリーンシートを貼付する等の方法により形成される厚膜型の圧電アクチュエーターや、圧電材料と電極形成材料とを交互に積層させて軸方向に伸縮させる縦振動型の圧電アクチュエーターなどを使用することができる。また、圧力発生手段として、圧力発生室内に発熱素子を配置して、発熱素子の発熱で発生するバブルによってノズル開口から液滴を吐出するものや、振動板と電極との間に静電気を発生させて、静電気力によって振動板を変形させてノズル開口から液滴を吐出させるいわゆる静電式アクチュエーターなどを使用することができる。
また、これら各実施形態のインクジェット式記録ヘッド1は、インクカートリッジ等と連通するインク流路を具備するインクジェット式記録ヘッドユニットの一部を構成して、インクジェット式記録装置に搭載される。図11は、そのインクジェット式記録装置の一例を示す概略図である。
図11に示すインクジェット式記録装置Iにおいて、インクジェット式記録ヘッド1は、液体貯留手段であるカートリッジ2が着脱可能に設けられ、インクジェット式記録ヘッド1を搭載したキャリッジ3は、装置本体4に取り付けられたキャリッジ軸5に軸方向移動自在に設けられている。
そして、駆動モーター6の駆動力が図示しない複数の歯車およびタイミングベルト7を介してキャリッジ3に伝達されることで、インクジェット式記録ヘッド1を搭載したキャリッジ3はキャリッジ軸5に沿って移動される。一方、装置本体4には搬送手段としての搬送ローラー8が設けられており、紙等の記録媒体である記録シートSが搬送ローラー8により搬送されるようになっている。なお、記録シートSを搬送する搬送手段は、搬送ローラーに限られずベルトやドラム等であってもよい。
なお、上述したインクジェット式記録装置Iでは、インクジェット式記録ヘッド1がキャリッジ3に搭載されて主走査方向に移動するものを例示したが、特にこれに限定されず、例えば、インクジェット式記録ヘッド1が固定されて、紙等の記録シートSを副走査方向に移動させるだけで印刷を行う、所謂ライン式記録装置にも本発明を適用することができる。
また、上述した例では、インクジェット式記録装置Iは、液体貯留手段であるインクカートリッジ2がキャリッジ3に搭載された構成であるが、特にこれに限定されず、例えば、インクタンク等の液体貯留手段を装置本体4に固定して、貯留手段とインクジェット式記録ヘッド1とをチューブ等の供給管を介して接続してもよい。また、液体貯留手段がインクジェット式記録装置に搭載されていなくてもよい。
さらに、本発明は、広く液体噴射ヘッド全般を対象としたものであり、例えば、プリンター等の画像記録装置に用いられる各種のインクジェット式記録ヘッド等の記録ヘッド、液晶ディスプレイ等のカラーフィルターの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイ、FED(電界放出ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材料噴射ヘッド、バイオchip製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等にも適用することができる。
また、本発明は、広く配線実装構造全般を対称としたものであり、液体噴射ヘッド以外の他のデバイスに適用することができる。
I インクジェット式記録装置(液体噴射装置)、 1 インクジェット式記録ヘッド(液体噴射ヘッド)、 10 流路形成基板、 101 第3主面、 15 連通板、 20 ノズルプレート、 20a 液体噴射面、 21 ノズル開口、 30 保護基板、 301 第1主面、 302 第2主面、 31 保持部、 32 貫通孔、 321 第1側壁部、 322 第2側壁部、 33 接続配線、 331 第1接続配線、 332 第2接続配線、 333 傾斜面配線、 333a 直線部、 333b 傾斜部、 334 配線端子、 335 第1配線端子、 335A 第1配線端子列、 336 第2配線端子、 336A 第2配線端子列、 40 ケース部材、 45 コンプライアンス基板、 50 振動板、 60 第1電極、 70 圧電体層、 80 第2電極、 90 リード電極、 91 接続端子、 91A 接続端子列、 911 第1接続端子列、 912 第2接続端子列、 100 マニホールド、 200 駆動回路、 201 第1駆動回路(第1半導体素子)、 202 第2駆動回路(第2半導体素子)、 203 第3駆動回路(第1半導体素子)、 204 第4駆動回路(第2半導体素子)

Claims (7)

  1. 第1主面と、前記第1主面とは反対の裏面とされる第2主面と、前記第1主面と前記第2主面との間で傾斜して設けられた斜面と、前記第1主面に設けられて第1半導体素子と電気的に接続される第1配線端子が基準方向に第1のピッチで並設された第1配線端子列と、前記第1主面に第2半導体素子と電気的に接続される第2配線端子が前記基準方向に前記第1のピッチで並設された第2配線端子列と、を有する第1基体と、
    前記第1基体の前記第2主面と接続される第3主面と、前記第3主面に前記第1のピッチよりも広い第2のピッチで接続端子が前記基準方向に並設された接続端子列と、を有する第2基体と、
    を備え、
    前記第1基体の前記斜面には、一端が前記第1配線端子又は前記第2配線端子と電気的に接続され、他端が前記第2基体の前記接続端子と電気的に接続される傾斜面配線が前記基準方向に複数並設されており、
    前記斜面は、前記基準方向に延在しており、
    前記基準方向において、前記第1半導体素子に接続される前記第2半導体素子側の端部に配置された前記第1配線端子と、前記第2半導体素子に接続される前記第1半導体素子側の端部に配置された前記第2配線端子とは、前記第1のピッチよりも広い間隔で配置されており、
    前記第1配線端子列と前記第2配線端子列とは、前記基準方向において、前記接続端子列の長さ内に収まるように配置されており、
    前記基準方向における前記間隔に対応した前記斜面には、前記傾斜面配線が設けられていることを特徴とする配線実装構造。
  2. 前記基準方向における前記接続端子列の長さは、前記基準方向における前記第1配線端子列の長さ、前記第2配線端子列の長さ、及び前記間隔との合計よりも長いことを特徴とする請求項1記載の配線実装構造。
  3. 前記第1主面には、前記第1半導体素子と、前記第2半導体素子とが実装されていることを特徴とする請求項1又は2記載の配線実装構造。
  4. 前記第1基体には、当該第1基体を貫通する開口部が設けられており、
    前記斜面は、前記開口部の側壁とされており、
    前記第1半導体素子及び前記第2半導体素子は少なくとも前記開口部の一部を覆うように実装されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の配線実装構造。
  5. 請求項1〜4の何れか一項に記載の前記第2基体には、液体を噴射するノズル開口に連通する流路、及び該流路に圧力変化を生じさせる圧力発生手段が設けられており、前記第1半導体素子及び前記第2半導体素子によって前記圧力発生手段が駆動されることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  6. 第1主面と、前記第1主面とは反対の裏面とされる第2主面と、前記第1主面と前記第2主面との間で傾斜して設けられた斜面と、前記第1主面に設けられて第1半導体素子と電気的に接続される第1配線端子が基準方向に第1のピッチで並設された第1配線端子列と、前記第1主面に前記第2半導体素子と電気的に接続される第2配線端子が前記基準方向に前記第1のピッチで並設された第2配線端子列と、を有する第1基体と、
    前記第1基体の前記第2主面と接続される第3主面と、前記第3主面に前記第1のピッチよりも広い第2のピッチで接続端子が前記基準方向に並設された接続端子列と、液体を噴射するノズル開口に連通する流路と、該流路内に圧力変化を生じさせる圧力発生手段と、を有する第2基体と、
    を備え、
    前記第1基体の前記斜面には、一端が前記第1配線端子又は前記第2配線端子と電気的に接続され、他端が前記第2基体の前記接続端子と電気的に接続される傾斜面配線が前記基準方向に複数並設されており、
    前記斜面は、前記基準方向に延在しており、
    前記基準方向において、前記第1半導体素子に接続される前記第2半導体素子側の端部に配置された前記第1配線端子と、前記第2半導体素子に接続される前記第1半導体素子側の端部に配置された前記第2配線端子とは、前記第1のピッチよりも広い間隔で配置されており、
    前記第1配線端子列と前記第2配線端子列とは、前記基準方向において、前記接続端子列の長さ内に収まるように配置されており、
    前記基準方向における前記間隔に対応した前記斜面には、前記傾斜面配線が設けられていることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  7. 請求項5又は6記載の液体噴射ヘッドを具備することを特徴とする液体噴射装置。
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