JP2015150542A - 塗工方法及び塗工装置 - Google Patents

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公二 小林
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Abstract

【課題】塗工液を帯状体に吐出せず、しかも、塗工液をダイヘッドのリップ面に垂れ流しの状態とせずに、塗工液の空打ちを行う。【解決手段】塗工装置10は、バックアップロール11に沿って移動する金属箔12の表面に、塗工液13をダイヘッド14から吐出して塗工する塗工装置である。バックアップロール11は、ダイヘッド14による金属箔12に対する塗工液13の塗工が可能な塗工位置と、ダイヘッド14による金属箔12に対する塗工液13の塗工が不能な退避位置とにダイヘッド14に対して相対移動可能に設けられている。塗工装置10は、バックアップロール11が退避位置に相対移動された状態において、ダイヘッド14から吐出される塗工液13を回転駆動される状態で受けるサブロール20を備えている。【選択図】図4

Description

本発明は、塗工方法及び塗工装置に係り、詳しくはバックアップロールに沿って移動する帯状体の表面に、塗工液をダイヘッドから吐出して塗工する塗工方法及び塗工装置に関する。
二次電池やキャパシタのような蓄電装置は再充電が可能であり、繰り返し使用することができるため電源として広く利用されている。蓄電装置として、集電体上に活物質層を有する正極及び負極が、間にセパレータが存在する状態で層をなすように設けられた電極組立体を備えた蓄電装置がある。活物質層は、活物質を含有するペースト状又スラリー状の活物質合剤(塗工液)が、集電体として切り分けられる前の帯状体、一般的には帯状の金属箔に塗工されることで形成される。
帯状体に塗工液を塗工する塗工方法として、ダイヘッドを使用する塗工方法がある。ダイヘッドを使用する塗工方法では、ダイヘッドによる塗工を安定して行うため、あるいは塗工液の供給経路内のエア抜き(泡抜き)のため、生産ラインの稼動開始前の準備作業として塗工液の予備吐出、所謂空打ちを行う。空打ちによりエア抜きを行う方法として、図7に示すような方法が提案されている。塗工装置51の塗工ヘッド(ダイヘッド)52を、バックアップロール53に沿って移動する集電体54に対する塗工位置から退避した退避位置において、塗工装置51の塗工液供給ラインから塗工ヘッド52のリップ先端52aまでを塗工液で満たす。そして、リップ先端52aから塗工液をオーバーフローさせて該塗工液のエア抜きを行い、オーバーフローさせた塗工液を回収容器55に回収する(特許文献1参照)。このときにリップ面52bを流れる塗工液でリップ面52bが汚れるので、生産開始前に、リップ先端52a及びリップ面52bを洗浄除去する。洗浄除去は、リップ面52bに付着した塗工液を布等により拭い取る。
特開2007−105672号公報
特許文献1では、ダイヘッドの先端から塗工液をオーバーフローさせてリップ面を流れる状態で、即ちダイヘッドから塗工液が垂れ流しの状態でエア抜きを行い、リップ面を流れる塗工液を回収容器で回収する。そのため、塗工液でリップ面が汚れるので、リップ先端及びリップ面を生産開始前に洗浄する必要がある。塗工液をダイヘッドのリップ面に垂れ流しの状態とせずに、集電体に塗工すれば塗工液でリップ面が汚れることは防止できるが、その分、集電体が無駄になる。
本発明は、前記の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、塗工液を帯状体に吐出せず、しかも、塗工液をダイヘッドのリップ面に垂れ流しの状態とせずに、塗工液の空打ちを行うことができる塗工方法及び塗工装置を提供することにある。
上記課題を解決する塗工方法は、バックアップロールに沿って移動する帯状体の表面に、塗工液をダイヘッドから吐出して塗工する塗工方法であって、少なくとも前記ダイヘッドによる前記塗工液の塗工開始前の準備工程として、前記ダイヘッドから前記塗工液を回転駆動されるサブロール上に吐出する吐出工程を備えている。この構成によれば、塗工液の塗工開始前の準備工程において、塗工液はダイヘッドから回転駆動されるサブロール上に吐出される。したがって、塗工液を帯状体に吐出せず、しかも、塗工液をダイヘッドのリップ面に垂れ流しの状態とせずに、塗工液の空打ちを行うことができる。
前記塗工方法は、前記サブロール上に吐出された前記塗工液の塗工状態を検出手段で検出することが好ましい。回転駆動されるサブロール上に吐出された塗工液の塗工状態は、塗工液がダイヘッドのリップ面に垂れ流しの状態の場合に比べて、バックアップロールに沿って移動する帯状体上に塗工された塗工液の塗工状態に近い。そのため、サブロール上に吐出された塗工液の塗工状態を検出することにより、塗工液が吐出口の全域から安定した状態で吐出されているか否かを判断することができる。
上記課題を解決する塗工装置は、バックアップロールに沿って移動する帯状体の表面に、塗工液をダイヘッドから吐出して塗工する塗工装置である。そして、前記バックアップロールは、前記ダイヘッドによる前記帯状体に対する前記塗工液の塗工が可能な塗工位置と、前記ダイヘッドによる前記帯状体に対する前記塗工液の塗工が不能な退避位置とに前記ダイヘッドに対して相対移動可能に設けられ、前記バックアップロールが前記退避位置に相対移動された状態において、前記ダイヘッドから吐出される前記塗工液を回転駆動される状態で受けるサブロールを備えている。
この構成によれば、サブロールは、バックアップロールが退避位置に相対移動された状態で、ダイヘッドから吐出される塗工液を受ける。また、サブロールは、ダイヘッドから吐出される塗工液をダイヘッドの吐出口の近くにおいて回転駆動される状態で受けることができる。したがって、塗工液を帯状体に吐出せず、しかも、塗工液をダイヘッドのリップ面に垂れ流しの状態とせずに、塗工液の空打ちを行うことができる。
前記サブロールで受けた前記塗工液を前記サブロールから掻き取るスクレーパと、前記スクレーパにより掻き取られた塗工液を回収する回収部とを備えていることが好ましい。塗工液は粘度が高いため、サブロールに吐出された塗工液がサブロールから自重で落下するのを待って回収するのでは、回収に時間が掛かる。しかし、スクレーパにより掻き取り、掻き取られた塗工液を回収すれば、効率良く塗工液を回収することができる。
本発明によれば、塗工液を帯状体に吐出せず、しかも、塗工液をダイヘッドのリップ面に垂れ流しの状態とせずに、塗工液の空打ちを行うことができる。
一実施形態の塗工装置を示す概略側面図。 (a)はサブロール及びその昇降手段の側面図、(b)は(a)のA矢視図。 (a)はスクレーパの正面図、(b)は(a)のB−B線断面図。 (a),(b)は作用を説明する概略側面図。 検出装置の作用を説明する模式図。 別の実施形態のサブロール及び回収部の正面図。 従来技術の塗工準備状態の概略図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図5にしたがって説明する。
図1に示すように、塗工装置10は、バックアップロール11に沿って移動する金属箔12の表面に、塗工液13をダイヘッド14から吐出して塗工する塗工装置である。バックアップロール11は、ダイヘッド14による金属箔12に対する塗工液13の塗工が可能な塗工位置と、ダイヘッド14による金属箔12に対する塗工液13の塗工が不能な退避位置とにダイヘッド14に対して相対移動可能に設けられている。塗工液13は、活物質、導電助剤、バインダ及び溶媒を含むスラリーである。
供給リール16には、電極の集電体を形成する前の帯状体である金属箔12が、巻き取られている。塗工装置10は、供給リール16から繰り出される帯状の金属箔12の一方の面に、ダイヘッド14から塗工液13を吐出する。塗工液13が塗工された金属箔12は、乾燥装置17で乾燥させた後、図示しない巻取リールに巻き取られる。なお、供給リール16とバックアップロール11との間、及び乾燥装置17と巻取リールとの間にはダンサーロール18が設けられ、ダンサーロール18は、移動する金属箔12の張力を調節して、金属箔12の弛みを防止する。また、バックアップロール11と乾燥装置17との間にはガイドロール19が設けられている。
この実施形態では、バックアップロール11が、図1に示す塗工位置と、その塗工位置から図1の右方に所定距離移動した退避位置とに移動可能に設けられている。そして、ダイヘッド14から塗工液13が連続的に吐出される状態において、バックアップロール11が塗工位置と退避位置との間を間欠的に移動されることにより、金属箔12の表面に塗工液13が間欠的に塗工されるようになっている。
塗工装置10は、バックアップロール11が退避位置に移動された状態において、ダイヘッド14から吐出される塗工液13を受けるサブロール20を備えている。サブロール20は、図1及び図4(a)に示す退避位置と、退避位置より下方の図4(b)に示す塗工液受け位置とに移動可能に設けられている。サブロール20は、その長さがダイヘッド14の吐出口14aの幅方向(図1の紙面と直交する方向)の長さより長く形成され、ダイヘッド14から吐出される塗工液13を受ける状態において、ダイヘッド14から吐出された塗工液13がサブロール20の周面からはみ出さないようになっている。
詳述すると、図2(a),(b)に示すように、サブロール20は、シリンダ21のピストンロッド21aに固定された支持ブラケット22に水平状態で回転可能に支持されるとともに、支持ブラケット22に固定されたモータ23により回転駆動されるようになっている。そして、サブロール20は、ピストンロッド21aの突出状態において塗工液受け位置に配置され、ピストンロッド21aの没入状態において退避位置に配置される。
塗工装置10は、サブロール20で受けた塗工液13をサブロール20から掻き取るスクレーパ24と、スクレーパ24により掻き取られた塗工液13を回収する回収部25とを備えている。図3(a),(b)に示すように、スクレーパ24は一端に弧部24aが形成された平板を多少湾曲した状態に形成されるとともに、一端側には傾斜面24bを有する。傾斜面24bの傾斜角度は例えば10°〜15°程度となっている。スクレーパ24は、弧部24aの全体がサブロール20の周面に当接可能な形状に形成されている。
回収部25は有底箱状に形成され、スクレーパ24は回収部25の内側に固定されている。スクレーパ24は回収部25とともに図示しないシリンダにより昇降移動可能に構成され、図4(b)に示す掻き取り位置と、掻き取り位置から所定距離下降した図1及び図4(a)に示す退避位置とに移動されるようになっている。
塗工装置10は、サブロール20上に吐出された塗工液13の塗工状態を検出する検出手段としてのCCDカメラ26を備えている。CCDカメラ26は、図4(b)に示すように、塗工液受け位置に配置された状態のサブロール20の上側周面を撮像可能な位置に設けられている。CCDカメラ26で撮像された画像は図示しないモニタ装置でモニタ可能になっている。
次に前記のように構成された塗工装置10の作用を説明する。
塗工装置10の稼動開始時には、図示しない貯蔵タンクからダイヘッド14の吐出口14aまでの塗工液13の移動経路にエアが入り込んでいたり、経路中の塗工液13で活物質や導電助剤の一部が凝集した状態になって分散状態が悪化したりすることがある。そこで、塗工液13の吐出量が不安定な状態で塗工を行うことを防止するための準備工程が行われる。準備工程として、ダイヘッド14から塗工液13を回転駆動されるサブロール20上に空打ち(予備吐出)する吐出工程を備えている。
サブロール20、スクレーパ24及び回収部25の基準位置は図4(a)に示す退避位置であり、バックアップロール11の基準位置は実線で示す塗工位置である。サブロール20上に空打ちを行う場合は、図4(b)に示すように、バックアップロール11が退避位置に移動配置された後、サブロール20が塗工液受け位置に配置され、スクレーパ24が回収部25と共に掻き取り位置に配置される。そして、サブロール20が図4(b)の時計方向に回転された状態で、図示しないポンプが駆動されて貯蔵タンクから塗工液13がダイヘッド14に供給される。ダイヘッド14に供給された塗工液13は、マニホールド14bを経て吐出口14aから吐出され、サブロール20の周面に塗工される。
サブロール20の周面に塗工された塗工液13は、サブロール20の回転に伴ってスクレーパ24の先端と対向する位置へ移動し、サブロール20の回転に伴ってスクレーパ24によりサブロール20の表面から掻き取られる。掻き取られた塗工液13は回収部25に回収される。
サブロール20が塗工液受け位置に配置された状態において、ダイヘッド14の吐出口14aと、吐出口14aに対向するサブロール20の周面との距離は、塗工液13が塗工されるときの吐出口14aに対向する金属箔12の表面との距離とほぼ等しい。そのため、サブロール20の表面に塗工された塗工液13の塗工状態は、バックアップロール11に沿って移動する金属箔12の表面に塗工された塗工液13の塗工状態に対応する状態となる。サブロール20の周面に塗工された塗工液13の塗工状態はCCDカメラ26により撮像される。そして、CCDカメラ26により撮像された画像はモニタ装置の画面で確認される。
モニタ装置の画面には、図5に示すように、サブロール20とその周面に塗工された塗工液13の塗工状態、即ち塗工部27の状態が表示される。塗工部27の塗工状態が良好な状態であれば塗工部27はほぼ均一に表示される。しかし、エア抜きが不十分な状態では、塗工液13中に存在する泡の部分が他の部分と異なる状態に表示される。
また、塗工液13中で凝集した活物質や導電助剤の一部がダイヘッド14のスリット部14cの一部に一時的に詰まった状態となった場合は、吐出口14aから吐出される塗工液13の吐出量が吐出口14aの幅方向において不均一となる。その場合、モニタ装置の画面には、図5に示すように、塗工部27に線28が現れる。したがって、モニタ装置の画面を観察することで、塗工液13が均一な状態でサブロール20の表面に塗工されているか否かを判断することができる。
モニタ画面で塗工部27に線28が現れ、所定時間消えない場合は、ダイヘッド14からの塗工液13の吐出を中断してスリット部14cの一部の詰まりを除去した後、ダイヘッド14からの塗工液13の吐出を再開する。そして、モニタ装置の画面において塗工液13の均一な塗工状態が予め設定された時間連続して観察された時点で、塗工液13の吐出量が安定したと判断する。その後、サブロール20、スクレーパ24及び回収部25を退避位置に移動させた後、バックアップロール11に沿って移動する金属箔12の表面に対する塗工液13の塗工を開始する。
この実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)塗工方法は、バックアップロール11に沿って移動する金属箔12の表面に、塗工液13をダイヘッド14から吐出して塗工する塗工方法であって、少なくともダイヘッド14による塗工液13の塗工開始前の準備工程として、ダイヘッド14から塗工液13を回転駆動されるサブロール20上に吐出する吐出工程を備えている。したがって、塗工液13を金属箔12に吐出せず、しかも、塗工液13をダイヘッド14のリップ面に垂れ流しの状態とせずに、塗工液13の空打ちを行うことができる。
(2)塗工方法は、サブロール20上に吐出された塗工液13の塗工状態を検出手段で検出する。サブロール20上に吐出された塗工液13の塗工状態は、バックアップロール11に沿って移動する金属箔12上に塗工された塗工液13の塗工状態に近いため、サブロール20上に吐出された塗工液13の塗工状態を検出することにより、塗工液13がダイヘッド14の吐出口14aの全域から安定した状態で吐出されているか否かを判断することができる。
(3)検出手段としてCCDカメラ26が使用されている。したがって、CCDカメラ26により撮像された画像をモニタ装置の画面で確認することにより、塗工液13がダイヘッド14の吐出口14aの全域から安定した状態で吐出されているか否かを容易に判断することができる。また、サブロール20上に吐出された塗工液13の塗工状態を画面で観察した場合、塗工液13中に存在する活物質や導電助剤の凝集部がダイヘッド14のスリット部14cの一部に詰まった場合、それを検出することができる。その場合、ダイヘッド14からの塗工液13の吐出を一時中断して詰まりを除去した後、吐出を再開することにより、塗工液13が安定した状態で吐出されるまでの時間を結果的に短くすることができる。
(4)塗工装置10は、バックアップロール11に沿って移動する金属箔12の表面に、塗工液13をダイヘッド14から吐出して塗工する塗工装置である。そして、バックアップロール11は、ダイヘッド14による金属箔12に対する塗工液13の塗工が可能な塗工位置と、ダイヘッド14による金属箔12に対する塗工液13の塗工が不能な退避位置とにダイヘッド14に対して相対移動可能に設けられ、バックアップロール11が退避位置に相対移動された状態において、ダイヘッド14から吐出される塗工液13を回転駆動される状態で受けるサブロール20を備えている。この構成によれば、塗工液13を金属箔12に吐出せず、しかも、塗工液13をダイヘッド14のリップ面に垂れ流しの状態とせずに、塗工液13の空打ちを行うことができる。
(5)塗工装置10は、サブロール20で受けた塗工液13をサブロール20から掻き取るスクレーパ24と、スクレーパ24により掻き取られた塗工液13を回収する回収部25とを備えている。塗工液13は粘度が高いため、サブロール20に吐出された塗工液13がサブロール20から自重で落下するのを待って回収するのでは、回収に時間が掛かる。しかし、スクレーパ24により掻き取り、掻き取られた塗工液13を回収すれば、効率良く回収することができる。また、特許文献1のように塗工液をダイヘッドのリップ面に垂れ流す場合は、塗工液13がリップ面などに付着した状態で残り、その分の塗工液13は金属箔12に塗工できずに無駄になる。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
○ 塗工前の準備作業としてではなく、サブロール20を塗工液受け位置に配置してダイヘッド14から吐出される塗工液13を受けるようにしてもよい。例えば、塗工液13を金属箔12に間欠的に塗工するために、バックアップロール11を退避位置に保持する時間が長く、その間にダイヘッド14の吐出口14aから塗工液13が垂れる状態となる虞がある場合に、ダイヘッド14から吐出される塗工液13をサブロール20で受けてもよい。
○ 安定した状態で塗工が行われている場合に、他の工程の影響で塗工を中断する必要がある場合、ダイヘッド14からは安定した状態で塗工液13の吐出を継続し、サブロール20で塗工液13を受けるようにしてもよい。この場合、ダイヘッド14からの塗工液13の吐出を中断して待機する場合と異なり、金属箔12に対する塗工再開時に、塗工状態の調整を行わずに塗工を開始することができる。
○ サブロール20をスクレーパ24及び回収部25と一体的に、退避位置と塗工液受け位置とに移動配置可能に構成してもよい。例えば、図6に示すように、ピストンロッド29aが上側に突出するように設けられたシリンダ29のピストンロッド29aの先端に回収部25を固定し、回収部25の対向する側壁に固定された一対の支持ブラケット30を介して回収部25の上方にサブロール20を回動可能に設ける。サブロール20は支持ブラケット30に固定されたモータ23により回転駆動される。スクレーパ24は、先端側がサブロール20の周面に接触する状態で回収部25に直接又はブラケットを介して固定される。この場合、前記実施形態のようにサブロール20と、スクレーパ24及び回収部25を異なる退避位置から塗工開始前の準備作業を行う位置に移動させる構成に比べて、構造が簡単になる。また、スクレーパ24は、サブロール20に吐出された塗工液13をサブロール20の周面から掻き取る位置に固定されているため、サブロール20とスクレーパ24とを別々に移動させる際に、スクレーパ24がサブロール20の周面に接触する状態に精度良く制御する必要がない。
○ CCDカメラ26により撮像された画像をモニタ装置の画面で確認して、サブロール20上の塗工部27に不均一な部分があるか否かを目視で判断する代わりに、センサで判断して不均一な部分がある場合に報知手段が動作するようにしてもよい。
○ 検出手段はサブロール20上に吐出された塗工液13の塗工状態を検出することができればよく、CCDカメラ26に限らず、例えば、他のカメラを使用したり、CCDセンサを使用したりしてもよい。
○ 回収部25で回収された塗工液13は、塗工液13の状態が再使用可能な状態であるか否かを判断し、再使用可能な状態のものを塗工液の貯蔵タンクに戻すようにしてもよい。
○ 回収部25で回収された塗工液13を回収タンクに貯蔵し、所定量以上貯蔵された後、使用可能な状態に調整して塗工液13として使用するようにしてもよい。
○ スクレーパ24は図3に示す形状に限らず、サブロール20の周面から塗工液13を掻き取ることができる形状であればよい。例えば、先端に弧部24aを設けずに直線状に形成してもよい。
○ バックアップロール11は、ダイヘッド14による金属箔12に対する塗工液13の塗工が可能な塗工位置と、ダイヘッド14による金属箔12に対する塗工液13の塗工が不能な退避位置とにダイヘッド14に対して相対移動可能に設けられていればよく、バックアップロール11は移動せずにダイヘッド14が移動する構成であってもよい。
○ 帯状体は、実施形態に記載した金属箔12に限定されるものではなく、例えば、金属繊維よりなるものであってもよい。
○ 蓄電装置は、リチウムイオン二次電池、ニッケル水素二次電池やニッケルカドミウム二次電池等の二次電池に限らず、例えば、電気二重層キャパシタやリチウムイオンキャパシタ等のようなキャパシタであってもよい。
以下の技術的思想(発明)は前記実施形態から把握できる。
(1)請求項4に記載の発明において、前記スクレーパは前記サブロールの周面から前記塗工液を掻き取り可能な位置に固定された状態で前記サブロールと共に退避位置と掻き取り位置とに移動可能に構成されている。
10…塗工装置、11…バックアップロール、12…金属箔、13…塗工液、14…ダイヘッド、20…サブロール、24…スクレーパ、25…回収部、26…検出手段としてのCCDカメラ。

Claims (4)

  1. バックアップロールに沿って移動する帯状体の表面に、塗工液をダイヘッドから吐出して塗工する塗工方法であって、
    少なくとも前記ダイヘッドによる前記塗工液の塗工開始前の準備工程として、前記ダイヘッドから前記塗工液を回転駆動されるサブロール上に吐出する吐出工程を備えていることを特徴とする塗工方法。
  2. 前記サブロール上に吐出された前記塗工液の塗工状態を検出手段で検出する請求項1に記載の塗工方法。
  3. バックアップロールに沿って移動する帯状体の表面に、塗工液をダイヘッドから吐出して塗工する塗工装置であって、
    前記バックアップロールは、前記ダイヘッドによる前記帯状体に対する前記塗工液の塗工が可能な塗工位置と、前記ダイヘッドによる前記帯状体に対する前記塗工液の塗工が不能な退避位置とに前記ダイヘッドに対して相対移動可能に設けられ、
    前記バックアップロールが前記退避位置に相対移動された状態において、前記ダイヘッドから吐出される前記塗工液を回転駆動される状態で受けるサブロールを備えていることを特徴とする塗工装置。
  4. 前記サブロールで受けた前記塗工液を前記サブロールから掻き取るスクレーパと、前記スクレーパにより掻き取られた塗工液を回収する回収部とを備えている請求項3に記載の塗工装置。
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