JP2015147598A - ラベル貼付装置および紙葉類処理装置 - Google Patents

ラベル貼付装置および紙葉類処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】紙葉類等の被貼付物に精度よくラベルを貼り付けることができるラベル貼付装置および紙葉類処理装置を提供することである。
【解決手段】ラベル貼付装置は、搬送路と、発行部と、貼付部と、ガイド部とを持つ。搬送路は、被貼付物を搬送する。発行部は、被貼付物に貼付するラベルを発行する。貼付部は、発行部で発行されたラベルを噴射させて貼付する。ガイド部は、少なくとも搬送路の貼付部に対応する位置に設けられ、被貼付物の搬送姿勢を規制する。搬送路の貼付部に対応する位置、およびガイド部の貼付部に対応する位置の少なくとも何れか一方に、貼付部から被貼付物に噴射された気体を逃がす排気路を設ける。
【選択図】図6

Description

本発明の実施形態は、ラベル貼付装置および紙葉類処理装置に関する。
従来から、各種の情報を印刷したラベルを貼り付けるラベル貼付装置が知られている。また、はがきや封筒等の紙葉類に記載された文字情報を自動的に読み取って区分し、かつ集積する紙葉類処理装置がある。このような紙葉類処理装置では、紙葉類に対して新たな情報を付加する場合、例えば読み取った情報に対して修正や追加を行う必要がある場合に、ラベル貼付装置を用いて紙葉類の搬送中にラベルの貼り付けを行うことがある。
ここで、紙葉類の搬送中にラベルの貼り付けを行うラベル貼付装置は、エア吸引によってラベルを吸着保持し、紙葉類がラベル貼付装置を通過する際にエアを吹き出し、紙葉類に非接触でラベルを貼り付けるように構成されている場合が多い。このように構成することで、装置の簡素化を図ることができる。また、ラベルを貼り付けるために紙葉類を停止させておく時間を極力短くすることがき、紙葉類の搬送速度が遅くなってしまうことを抑制できる。すなわち、機械的な構造を用いて紙葉類に接触しながらラベルを貼り付けようとすると、機械の動作速度に限界があるので、この分、ラベルを貼り付けるために紙葉類を停止させておく時間が長くなってしまう。このため、エアを吹き付けることにより、紙葉類に非接触でラベルを貼り付けるように構成することで、紙葉類のトータルの処理時間が長くなってしまうことを抑制できる。
ところで、近年、紙葉類に対するラベルの貼り付け位置や姿勢の精度向上が強く望まれている。この精度を向上させるためには、紙葉類の搬送姿勢を規制する必要がある。紙葉類の搬送姿勢がずれていると、その紙葉類に精度よくラベルを貼り付けることが、処理速度上困難だからである。このため、紙葉類処理装置の搬送路に沿って、紙葉類の搬送姿勢を規制するガイド部を設けることが望ましい。
しかしながら、ガイド部を設けてしまうと、ラベル貼付装置によって紙葉類にラベルを貼り付ける際、紙葉類に吹き付けられたエアの逃げ場がなくなってしまう。この結果、吹き付けられたラベルが浮遊中に姿勢を崩しやすくなり、紙葉類に精度よくラベルを貼り付けることが困難になる。
特開2005−14930号公報
本発明が解決しようとする課題は、紙葉類等の被貼付物に精度よくラベルを貼り付けることができるラベル貼付装置および紙葉類処理装置を提供することである。
実施形態のラベル貼付装置は、搬送路と、発行部と、貼付部と、ガイド部とを持つ。搬送路は、被貼付物を搬送する。発行部は、被貼付物に貼付するラベルを発行する。貼付部は、発行部で発行されたラベルを噴射させて貼付する。ガイド部は、少なくとも搬送路の貼付部に対応する位置に設けられ、被貼付物の搬送姿勢を規制する。搬送路の貼付部に対応する位置、およびガイド部の貼付部に対応する位置の少なくとも何れか一方に、貼付部から被貼付物に噴射された気体を逃がす排気路を設ける。
実施形態の紙葉類処理装置における全体構成の概略を示す斜視図。 実施形態のラベル貼付装置を模式的に示す図。 実施形態の上流側搬送路、第1分岐路、第2分岐路、および下流側搬送路を紙葉類の搬送方向と直交する方向からみた平面図。 実施形態の上流側搬送路、第1分岐路、第2分岐路、および下流側搬送路を紙葉類の搬送方向からみた側面図。 実施形態のエア搬送整位機構、ギャップ補正・ラベル貼付機構およびベース搬送戻し機構を紙葉類の面方向からみた平面図。 実施形態のエア搬送整位機構、ギャップ補正機構およびベース搬送戻し機構を紙葉類の厚さ方向上方からみた平面図。 実施形態の貼付機の概略構成を示す平面図。 実施形態の貼付機の概略構成を示す側面図。 実施形態の紙葉類処理装置の動作を示すフローチャート。 実施形態の変形例における筐体の側面図。
以下、実施形態のラベル貼付装置および紙葉類処理装置を、図面を参照して説明する。
図1は、実施形態の紙葉類処理装置における全体構成の概略を示す斜視図である。
なお、以下の図面においては、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。また、以下の図面においては、必要に応じて紙葉類処理装置1を設置した状態での鉛直方向(重力方向)上下や、紙葉類51の搬送方向等に矢印を示して説明する。
紙葉類処理装置1は、収集された書状等の紙葉類(被貼付物)51(図3参照)を収容する供給部2を備えている。これら紙葉類51は第1面に区分情報が書き込まれ、または印刷されている。なお、紙葉類51とは、はがき、茶封筒や透明な封筒等、平たい書類のことをいう。
供給部2は、収容された紙葉類51を一側方向へ押圧移動する機能を備えており、その一側端に取り出し部3が配設されている。取り出し部3は、供給部2に収容される紙葉類51を一通ずつ取り出して、この取り出し方向に設けられる主搬送路4に送り出すように構成されている。
紙葉類処理装置1には、主搬送路4に沿って搬送方向上流側から順に、厚物・異物在中紙葉類を排除する排除部5と、搬送姿勢不良紙葉類を排除する排除部6と、紙葉類51の前後の搬送ギャップ(間隔)を検知して所定値内に補正するギャップ補正部7とが配置されている。
そして、主搬送路4の最終端に対向するギャップ補正部7の直後位置には、区分情報に基づいて紙葉類51を区分集積する区分箱8と、ラベル貼付装置9とが配置される。
区分箱8は、紙葉類51に対して新たな情報を付加する必要がなく、つまり、ラベルを貼り付けることなくそのまま区分できるものを集積する。
一方、ラベル貼付装置9は、予め第1面に書き込まれ、または印刷された情報に対して新たな情報、例えば読み取った情報に対して修正や追加を行う必要がある場合に、その情報を印刷したラベルを貼り付ける装置である。このようなラベル貼付装置9は、ギャップ補正部7の直後位置にて、区分箱8に向かう搬送路から分岐した搬送路中に設けられている。
図2は、ラベル貼付装置を模式的に示す図である。
ラベル貼付装置9は、ギャップ補正部7の直後位置において主搬送路4から分岐されたラベル貼付装置内上流側搬送路(以下、上流側搬送路と称す)11を有している。上流側搬送路11は、被貼付物となる紙葉類51を搬送方向に搬送するものである。
上流側搬送路11には、その搬送方向上流側に、紙葉類51を振り分ける分岐部12が設けられている一方、下流側に、振り分けられた紙葉類51を合流させる合流部13が設けられている。
分岐部12は、搬送されてきた紙葉類51を交互に振り分ける公知のゲート機構によって形成されている。分岐部12と合流部13との間には、分岐部12で振り分けられた紙葉類51をそれぞれ搬送する二つの分岐路、すなわち第1分岐路14a、第2分岐路14bが設けられている。
これら第1分岐路14aおよび第2分岐路14bの経路長は、同じ長さに設定されている。合流部13は、第1分岐路14aおよび第2分岐路14bから搬送され、交互に到着する紙葉類51を、再度一つのラベル貼付装置内下流側搬送路(以下、下流側搬送路と称す)15に合流させる公知の合流機構によって形成されている。なお、下流側搬送路15は、図1に示した区分箱8に通じている。
図3、図4は、上流側搬送路、第1分岐路、第2分岐路、および下流側搬送路の概略構成を示し、図3は、紙葉類の搬送方向と直交する方向からみた平面図、図4は、紙葉類の搬送方向からみた側面図である。
図3、図4に示すように、上流側搬送路11、第1分岐路14a、第2分岐路14bおよび下流側搬送路15は、紙葉類51を挟み込んで搬送する一対のベルト31a,31bを有している。なお、矩形状の紙葉類51を搬送する場合、通常はその長辺方向に沿って紙葉類51を搬送する。
一対のベルト31a,31bは、それぞれそのベルト幅が紙葉類51の短辺方向の幅よりも狭くなるように形成されている。このように形成された一対のベルト31a,31bは、それぞれベルト31a,31bの長手方向両端に配置されたプーリ32a,32bによって支持されている。
各プーリ32a,32bは、ラベル貼付装置9の筐体30に立設された支軸33a,33bに回転自在に支持されている。各プーリ32a,32bのうち、搬送方向下流側に位置する下流側プーリ32bには、サーボモータ等の駆動源(不図示)が連結されている。すなわち、プーリ32bは、各ベルト31a,31bを駆動するための駆動プーリとされている。一方、搬送方向上流側に位置する上流側プーリ32aは、各ベルト31a,31bの駆動に伴って回転する従動プーリとされている。
なお、図3には、説明の都合上、各ベルト31a,31bの長手方向両端に位置するプーリ32a,32bのみ図示したが、上流側搬送路11、第1分岐路14a、第2分岐路14bおよび下流側搬送路15には、これらの敷設方向に沿って複数の不図示の従動プーリ(アイドラー)が配置されている。これにより、各ベルト31a,31bを、所望の方向に湾曲させながら敷設することができる。
ここで、図4に詳示するように、支軸33a,33bは、その軸方向に直交する方向が水平方向に対して所定の傾斜角度θを有するように設けられている。すなわち、紙葉類51は水平方向に対して斜めに傾いた状態で搬送されることになる。このため、紙葉類51に作用する重力(自重)によって、紙葉類51は、長辺方向の一辺が常に筐体30に当接した状態となる。すなわち、筐体30は、紙葉類51の搬送姿勢を規制するためのガイド部として、換言すれば、紙葉類51の長辺方向を、搬送方向と一致させるためのガイド部としての役割を有している。なお、以下の説明では、図3に示すような筐体(ガイド部)30に紙葉類51の長辺を当接させた状態での搬送を、ベース搬送と称する。
また、図2に示すように、第1分岐路14aおよび第2分岐路14bの途中には、それぞれ搬送方向上流側から順に、エア搬送整位機構60、ギャップ補正・ラベル貼付機構70、ベース搬送戻し機構80が設けられている。これらエア搬送整位機構60、ギャップ補正・ラベル貼付機構70およびベース搬送戻し機構80は、それぞれ独立して駆動可能に構成されている。また、第1分岐路14aおよび第2分岐路14bとも、それぞれ独立して駆動可能に構成されている。さらに、第1分岐路14aおよび第2分岐路14bには、ギャップ補正・ラベル貼付機構70に対応する位置に、貼付機16が設けられている。
図5は、エア搬送整位機構、ギャップ補正・ラベル貼付機構およびベース搬送戻し機構を紙葉類の面方向からみた側面図(図4におけるA矢視図)、図6は、エア搬送整位機構、ギャップ補正機構およびベース搬送戻し機構を紙葉類の厚さ方向上方からみた平面図(図4におけるB矢視図)である。
図5、図6に示すように、エア搬送整位機構60は、筐体30から紙葉類51を所定間隔だけ離間させるためのものであって、紙葉類51を挟み込んで搬送する一対のベルト61a,61bを有している。
一対のベルト61a,61bは、それぞれそのベルト幅が紙葉類51の短辺方向の幅よりも狭くなるように形成されている。また、一対のベルト61a,61bは、それぞれベルト61a,61bの長手方向両端に配置されたプーリ62a,62bによって支持されている。
各プーリ62a,62bは、筐体30に立設された支軸63a,63bに回転自在に支持されている。これら支軸63a,63bも、その軸方向に直交する方向が水平方向に対して所定の傾斜角度θを有するように設けられている(図4参照)。
また、一対のベルト61a,61bの間の間隔は、第1分岐路14aおよび第2分岐路14bを構成する一対のベルト31a,31bの間の間隔とほぼ同等に設定されている。
各プーリ62a,62bのうち、搬送方向下流側に位置する下流側プーリ62bには、サーボモータ等の駆動源(不図示)が連結されている。すなわち、下流側プーリ62bは、各ベルト61a,61bを駆動するための駆動プーリとされている。一方、搬送方向上流側に位置する上流側プーリ62aは、各ベルト61a,61bの駆動に伴って回転する従動プーリとされている。
また、一対のベルト61a,61bの間に対応する位置で、かつ筐体30側には、離間用傾斜床ベルト64が設けられている。離間用傾斜床ベルト64は、搬送方向上流側から搬送方向下流に向かうに従って徐々に筐体30から離間するように傾斜した状態で設けられている。エア搬送整位機構60を通る紙葉類51は、離間用傾斜床ベルト64に沿って搬送される。このため、エア搬送整位機構60の下流側では、紙葉類51の一辺(長辺)と筐体30との間に、所定の隙間Sが形成される。この隙間Sは、後述のラベル貼付装置9から噴射される空気の排気路として機能する(詳細は後述する)。
なお、離間用傾斜床ベルト64には、サーボモータ等の駆動源が連結されておらず、紙葉類51の搬送移動に伴って動作する従動ベルトとされている。また、一対のベルト61a,61bの間の間隔は、離間用傾斜床ベルト64に沿って紙葉類51が移動可能な程度に設定されている。このため、離間用傾斜床ベルト64に沿って紙葉類51が移動することにより、一対のベルト61a,61bや離間用傾斜床ベルト64に対して紙葉類51が擦れ、紙葉類51に傷が付いてしまうようなことがない。
エア搬送整位機構60とギャップ補正・ラベル貼付機構70との間には、第1整位ガイド部65が設けられている。この第1整位ガイド部65は、エア搬送整位機構60によって形成された筐体30と紙葉類51との間の隙間Sを維持しつつ、紙葉類51をギャップ補正・ラベル貼付機構70に搬送するためのものである。第1整位ガイド部65は、紙葉類51に重力が作用することにより、この紙葉類51の長辺が筐体30に対して略平行になるために十分な長さを有している。そして、紙葉類51は、その長辺が筐体30に対して略平行で、かつ筐体30との間に隙間Sが形成された状態でギャップ補正・ラベル貼付機構70に搬送される。
ギャップ補正・ラベル貼付機構70は、紙葉類51の搬送を一旦停止させる停止手段として機能するものである。紙葉類51を停止させた状態で、貼付機16によって紙葉類51にラベルが貼付けられる。なお、貼付機16の詳細は後述する。
ギャップ補正・ラベル貼付機構70は、紙葉類51を挟み込んで停止、搬送する一対のベルト71a,71bを有している。一対のベルト71a,71bのうち、鉛直方向上側に配置される上側ベルト71aは、そのベルト幅が紙葉類51の短辺方向の幅よりも狭くなるように形成されている。一方、一対のベルト71a,71bのうち、鉛直方向下側に配置される下側ベルト71bは、想定され得る最大の紙葉類51の短辺方向の幅よりも広くなるように形成されている。
一対のベルト71a,71bは、それぞれベルト71a,71bの長手方向両端に配置されたプーリ72a,72bによって支持されている。各プーリ72a,72bは、筐体30に立設された支軸73a,73bに回転自在に支持されている。これら支軸73a,73bも、その軸方向に直交する方向が水平方向に対して所定の傾斜角度θを有するように設けられている(図4参照)。
ここで、上側ベルト71aにおける各プーリ72a,72bの間には、アイドラー74aが設けられている。このアイドラー74aにより、一対のベルト71a,71bの間の間隔は、エア搬送整位機構60を構成する一対のベルト61a,61bの間の間隔よりも若干狭くなるように設定されている。また、下側ベルト71bにおける各プーリ72a,72bの間には、2つのテンショナ74b,74cが設けられている。これらテンショナ74b,74cによって下側ベルト71bに所定の張力が付与され、下側ベルト71bのバタつきを抑えるようになっている。
また、一対のベルト71a,71bの硬さは、エア搬送整位機構60の各ベルト61a,61bや第1分岐路14aおよび第2分岐路14bの各ベルト31a,31bの硬さよりも硬く設定されている。すなわち、一対のベルト71a,71bは、いわゆるハードベルトと称されるものであり、他のベルト31a〜61bと比較して撓み量が小さい。
このような構成のもと、一対のベルト71a,71bによって、紙葉類51が強固に挟持される。つまり、紙葉類51は、一対のベルト71a,71bによって、筐体30との間に隙間Sを形成した状態で停止、搬送される。なお、以下の説明では、筐体30と紙葉類51との間に隙間Sを形成した状態(図6におけるギャップ補正・ラベル貼付機構70に示された紙葉類51の状態)での紙葉類51の搬送を、エア搬送と称する。
また、各プーリ72a,72bのうち、搬送方向下流側に位置する下流側プーリ72bには、サーボモータ等の駆動源(不図示)が連結されている。すなわち、下流側プーリ72bは、各ベルト71a,71bを駆動するための駆動プーリとされている。一方、搬送方向上流側に位置する上流側プーリ72aは、各ベルト71a,71bの駆動に伴って回転する従動プーリとされている。
ここで、下流側プーリ72bに連結された駆動源は、ラベル貼付装置9の制御部(不図示)によって制御されるようになっており、これによって下流側プーリ72bは、その回転および停止、さらに回転速度が制御されるようになっている。
また、ギャップ補正・ラベル貼付機構70には、紙葉類51を検知するセンサ(不図示)が設けられている。このセンサは、紙葉類51を検知した際の検知信号をラベル貼付装置9の制御部に送信する。検知信号を受信した制御部は、それぞれの分岐路14a(14b)において前後する紙葉類51の間隔(距離)を算出する。そして、ギャップ補正・ラベル貼付機構70から搬出された紙葉類51が、予め設定された間隔を維持して合流部13に搬送されるように、ギャップ補正・ラベル貼付機構70による紙葉類51搬送の停止時間や、停止後の送り出し速度(下流側プーリ72bの回転速度)を設定する。
ギャップ補正・ラベル貼付機構70とベース搬送戻し機構80との間には、第2整位ガイド部75が設けられている。この第2整位ガイド部75は、エア搬送整位機構60によってエア搬送されてきた紙葉類51を、スムーズにベース搬送戻し機構80の乗り移すためのものである。
ベース搬送戻し機構80は、ギャップ補正・ラベル貼付機構70によってエア搬送されてきた紙葉類51を、ベース搬送に戻すためのものであって、紙葉類51を挟み込んで搬送する一対のベルト81a,81bを有している。
一対のベルト81a,81bは、それぞれそのベルト幅が紙葉類51の短辺方向の幅よりも狭くなるように形成されている。また、一対のベルト81a,81bは、それぞれベルト81a,81bの長手方向両端に配置されたプーリ82a,82bによって支持されている。
各プーリ82a,82bは、筐体30に立設された支軸83a,83bに回転自在に支持されている。これら支軸83a,83bも、その軸方向に直交する方向が水平方向に対して所定の傾斜角度θを有するように設けられている(図4参照)。
また、一対のベルト81a,81bの間の間隔は、第1分岐路14aおよび第2分岐路14bを構成する一対のベルト31a,31bの間の間隔とほぼ同等に設定されている。
各プーリ82a,82bのうち、搬送方向下流側に位置する下流側プーリ82bには、サーボモータ等の駆動源(不図示)が連結されている。すなわち、下流側プーリ82bは、各ベルト81a,81bを駆動するための駆動プーリとされている。一方、搬送方向上流側に位置する上流側プーリ82aは、各ベルト81a,81bの駆動に伴って回転する従動プーリとされている。
また、一対のベルト81a,81bの間に対応する位置で、かつ筐体30側には、接近用傾斜床ベルト84が設けられている。接近用傾斜床ベルト84は、搬送方向上流側から搬送方向下流に向かうに従って徐々に筐体30に接近するように傾斜した状態で設けられている。
ここで、紙葉類51は水平方向に対して斜めに傾いた状態で搬送されているので、重力の作用(自重)によって筐体30側(図6における下側)に向かう力が作用している。また、一対のベルト81a,81bの間の間隔は、接近用傾斜床ベルト84に沿って紙葉類51が移動可能な程度に設定されている。このため、紙葉類51は、一対のベルト81a,81bに対して擦れて傷が付くようなことがなく、その長辺が接近用傾斜床ベルト84に沿って搬送される。そして、ベース搬送戻し機構80の搬送方向下流側において、紙葉類51は再びベース搬送状態になっている。
なお、接近用傾斜床ベルト84には、サーボモータ等の駆動源が連結されておらず、紙葉類51の搬送移動に伴って動作する従動ベルトとされている。このため、接近用傾斜床ベルト84に沿って紙葉類51が移動することにより、紙葉類51が擦れて傷が付いてしまうようなこともない。
図7は、貼付機の概略構成を示す平面図、図8は、貼付機の概略構成を示す側面図である。
図7、図8に示すように貼付機16は、ラベル50を発行する発行部17と、発行部17で発行されたラベル50を紙葉類51に貼り付ける貼付部18と、を有して構成されている。
発行部17は、印刷ヘッド19を備えた公知のプリンター機構を有するもので、ラベル送り部(不図示)によって送られてきたラベルに対し、紙葉類処理装置1を制御する制御装置(不図示)から送信された電気信号に基づいて、各種の情報を印刷する。その際、発行部17は、図7に示すようにラベル発行方向と直交する方向、すなわち、図7中の矢印A方向に、印刷ヘッド19を走査させるように構成されている。
ここで、ラベル送り部は、ロール状に巻き取られたラベル用テープを送り出す送り装置と、送り出されたラベル用テープに対して印刷を行う印刷ヘッド19と、印刷後のラベル用テープをカットして矩形状のラベル50とするカッター(不図示)と、このラベル50を貼付部18に送る送り装置(不図示)と、を備えて構成されている。なお、ラベル用テープの裏面には接着層が設けられている。
また、発行部17によってラベル50に複数行の情報を印刷するには、まず印刷ヘッド19を矢印A方向に走査させて1行目を印刷し、次にラベル送り部によりラベル用テープをラベル発行方向に1行分送り出し、再び印刷ヘッド19を矢印A方向に走査させて2行目を印刷する。このように、印刷ヘッド19を往復させながらラベル用テープを送り出すことで、複数行の情報を印刷する。
このようなラベル送り部で送り出され、かつ印刷ヘッド19によって各種の情報が書き込まれたラベル50は、図7に示すように長辺および短辺を有する矩形状にカットされて形成される。その際、矢印Aで示した印刷ヘッド19の印刷方向(走査方向)は、ラベル50の長辺方向に一致するように構成されている。これによって印刷ヘッド19は、ラベル50の短辺方向に走査する場合に比べ、一つのラベルに対して往復走査する回数が少なくなる分、印刷時間が短くなる。
また、発行部17は、印刷後のラベル50を送り装置によって貼付部18に送るが、その際の送り方向、すなわち発行方向を、ラベル50の短辺方向とすると共に、ギャップ補正・ラベル貼付機構70の搬送方向(一対のベルト71a,71bの駆動方向)と直交する方向にしている。すなわち、第1分岐路14a、第2分岐路14bによる紙葉類51の搬送方向に、ラベル50の長辺方向を沿わせてラベル50を発行している。このため、矩形状の紙葉類51を搬送する場合、通常はその長辺方向に沿って紙葉類51が搬送されるので、紙葉類51の搬送方向となる長辺方向と、ラベル50の長辺方向とが一致する。
貼付部18は、発行部17の前方、すなわちラベル50の発行方向側に配置されると共に、ギャップ補正・ラベル貼付機構70における一対のベルト71a,71bの上方に配置されている。そして、図8に示すように、貼付部18は、一対のベルト71a,71bとベルトの厚さ方向で対向する面に吸排気口20を有している。吸排気口20には、真空ポンプ等からなる負圧源21と、送風ポンプ等からなる送風源22とが配管(不図示)を介して接続されている。これら負圧源21、送風源22と吸排気口20との間には、切換弁23が配管中に設けられている。
切換弁23は、貼付機16を制御する制御部(不図示)によって制御されることにより、吸排気口20に対して負圧源を連通させることで吸排気口20を吸気口として機能させる。また、送風源を連通させることで吸排気口20を排気口として機能させる。なお、負圧源21、送風源22、切換弁23については、図8では貼付部18とは別に設けられるように記載しているが、これらを貼付部18内に組み込んで一体に構成してもよい。また、送風源22から送風される気体は、空気であってもよいし、ガスであってもよい。
このような構成のもと、貼付部18は、吸排気口20が吸気口とされることで発行部17によって発行されたラベル50を吸着する。その後、切換弁23が切り換えられて吸排気口20が排気口とされることで吸着したラベル50を噴射する。すなわち、この貼付部18は、発行部17で発行されたラベル50を吸着した後、紙葉類51に向かって該ラベル50を噴射することにより、ラベル50を紙葉類51に貼り付けるように構成されている。ラベル50には、前述したようにその裏面に接着層が設けられている。したがって、ラベル50は、紙葉類51に向けて噴射されることにより、この紙葉類51に容易に貼り付けられる。
ここで、紙葉類51にラベル50を貼付ける際、紙葉類51は、ギャップ補正・ラベル貼付機構70を構成する一対のベルト71a,71bによって強固に挟持されている。これに加え、一対のベルト71a,71bのうち、下側ベルト71bは、想定され得る最大の紙葉類51の短辺方向の幅よりも広くなるように形成されているので、下側ベルト71bによって紙葉類51全体が支持される。このため、貼付部18の噴射によって紙葉類51がバタついてしまうことを防止できる。
また、一対のベルト71a,71bのうち、上側ベルト71aは、そのベルト幅が紙葉類51の短辺方向の幅よりも狭くなるように形成されている。このため、上側ベルト71aが紙葉類51の貼付面(貼付部18と対向する面)の全体を覆うことも無く、上側ベルト71aが紙葉類51へのラベル50の貼付けを阻害することも無い。
なお、貼付部18については、吸排気口20ができる限り紙葉類51に近接配置されていることが望ましい。紙葉類51と吸排気口20との間の距離が短ければ短いほどラベルの浮遊時間(浮遊距離)が短くなり、噴射したラベル50を、紙葉類51に対してより確実に、かつ正確に貼り付けることができるからである。このため、例えば図8中に矢印Bで示すように、発行部17に対して貼付部18が上下動可能に構成されていてもよい。すなわち、発行部17で発行されたラベル50を吸着する際には上側に位置し、その後ラベル50を噴射する際に下降して紙葉類51に近づき、その状態でラベル50を噴射するように構成してもよい。このように構成することで、噴射したラベル50を、紙葉類51に対してより確実に、かつ正確に貼り付けることができる。
また、紙葉類51におけるラベル50の貼付け位置は、図7に示すように、紙葉類51の一対の長辺のうち、筐体30側に位置する長辺の近傍に設定することが望ましい。このように設定することにより、紙葉類51の大きさに関わらず、筐体(ガイド部)30を基準として、紙葉類51の所定の位置(例えば紙葉類を正面からみて左上の位置)を、ラベル50の貼付け位置として設定できる。このため、噴射したラベル50を、紙葉類51に対してより正確に貼り付けることができる。
ここで、筐体30と紙葉類51との間には、隙間Sが形成されている。このため、紙葉類51の筐体30側にラベル50を貼付ける場合であっても、貼付部18から噴射された気体(空気やガス)は、隙間Sを介して下側ベルト71bの下方に速やかに排気される。すなわち、隙間Sは、貼付部18から噴射された気体を逃がす排気路として機能する。このため、貼付部18から噴射された気体が筐体30や各ベルト71a,71bに衝突し、これに起因する乱流よって、浮遊するラベル50の姿勢が乱れてしまうことを防止できる。
次に、図9に基づいて、ラベル貼付装置9を備えた紙葉類処理装置1の動作について説明する。
図9は、紙葉類処理装置の動作を示すフローチャートである。
前述したように、第1面に書き込まれ、または印刷された情報に対して新たな情報を付加する必要がある紙葉類51は、ギャップ補正部7(図1参照)の直後位置から図2に示す上流側搬送路11に送られる[被貼付物搬送開始]。
そして、上流側搬送路11によって搬送された紙葉類51は、分岐部12によって第1分岐路14a、第2分岐路14bに交互に送られる[被貼付物を2台の貼付機へ交互に振り分ける](ステップST1)。
なお、図9では、第1分岐路14a側に配置されたエア搬送整位機構60、ギャップ補正・ラベル貼付機構70、ベース搬送戻し機構80、および貼付機16を、それぞれ第1エア搬送整位機構、第1ギャップ補正・ラベル貼付機構、第1ベース搬送戻し機構、および第1貼付機と記し、第2分岐路14b側に配置されたエア搬送整位機構60、ギャップ補正・ラベル貼付機構70、ベース搬送戻し機構80、および貼付機16を、それぞれ第2エア搬送整位機構、第2ギャップ補正・ラベル貼付機構、第2ベース搬送戻し機構、および第2貼付機と記している。
各分岐路14a、14bに送られた紙葉類51は、エア搬送整位機構60に搬送され、このエア搬送整位機構60によってギャップ補正・ラベル貼付機構70にエア搬送される[第1エア搬送整位機構(第2エア搬送整位機構)で被貼付物をエア搬送する](ステップST2)。
ギャップ補正・ラベル貼付機構70にエア搬送され紙葉類51は、一対のベルト71a,71bによって挟持され、一旦停止させられる。なお、第1貼付機を配置した第1分岐路14aと、第2貼付機を配置した第2分岐路14bとでは、分岐部12から各分岐路14a、14bに対して紙葉類51が交互に送られてくる。このため、各分岐路14a、14bでの紙葉類51に対する処理は、図9に示すように時間的にずれて行われる。
ギャップ補正・ラベル貼付機構70によって紙葉類51が一旦停止させられると、貼付機16は停止させられた紙葉類51に関する情報を印刷したラベル50を貼り付ける。すなわち、貼付機16の発行部17では、紙葉類処理装置1の制御装置から送信された紙葉類51に関する情報に基づいて、予めその情報を印刷する。そして、紙葉類51が停止させられるタイミングに合わせて、例えばその少し前にラベル50を発行する[ラベル印刷、発行](ステップST3)。
貼付機16の貼付部18は、例えば紙葉類51が停止させられる直前に発行部17で発行されたラベル50を吸着する[吸着部でラベル保持](ステップST4)。
そして、ギャップ補正・ラベル貼付機構70の一対のベルト71a,71bによって紙葉類51の搬送速度が調節され[ギャップ補正で被貼付物の搬送速度調節](ステップST5)、紙葉類51が停止させられた直後に[被貼付物を止める](ステップST6)、吸着したラベル50を紙葉類51に向かって噴射し、紙葉類51にラベル50を貼り付ける[ラベルを噴射して貼付](ステップST7)。
このようにして貼付機16によるラベル50の発行、およびその貼り付けを終了したら、ギャップ補正・ラベル貼付機構70は再度運転を開始する。すなわち、下流側プーリ(駆動プーリ)72aをそれぞれ回転させる[ギャップ補正で被貼付物の搬送速度調節](ステップST8)。
なお、このような下流側プーリ72aの回転再開や、再開した際の回転速度は、各分岐路14a、14bで搬送される前後の紙葉類51との間隔(距離)が予め設定された間隔となるように、ラベル貼付装置9の制御部によって決定され、制御される。
ギャップ補正・ラベル貼付機構70の運転再開により、このギャップ補正・ラベル貼付機構70から搬出された紙葉類51は、ベース搬送戻し機構80によって第1分岐路14a、第2分岐路14bベース搬送される[第1ベース搬送整位機構(第2ベース搬送整位機構)で被貼付物をベース搬送する](ステップST9)。
ここで、第1分岐路14a、第2分岐路14bでは、これらが同じ経路長に形成されている。このため、ベース搬送戻し機構80から搬出された各紙葉類51の搬送タイミングが、分岐部12にて交互に振り分けられて送られてきたときの紙葉類51の搬送タイミングに維持されている。そして、この搬送タイミングは、合流部13に向かうときにも同様に維持されている。
したがって、これら第1分岐路14a、第2分岐路14bで搬送されて合流部13に到着する各紙葉類51は、分岐部12に送られてきたときと同じ順番で合流部13に合流させられ[2本の搬送路に分かれた被貼付物を1本の搬送路に合流させる](ステップST10)、下流側搬送路15に送られる。
その後、下流側搬送路15に送られた紙葉類51は、図1に示した区分箱8に送られる[後工程の処理へ]。
このように、本実施形態のラベル貼付装置9には、ギャップ補正・ラベル貼付機構70の搬送方向上流側に、エア搬送整位機構60が設けられている。そして、ギャップ補正・ラベル貼付機構70において、紙葉類51のガイド部となる筐体30と紙葉類51との間に、隙間Sが形成される状態にしている。さらに、この状態で貼付機16の貼付部18からラベル50を噴射し、このラベル50を紙葉類51に貼り付けている。このため、隙間Sが、貼付部18から噴射された気体を逃がす排気路として機能するので、紙葉類51に対してラベル50を確実に、かつ正確に貼り付けることができる。
また、エア搬送整位機構60には、ギャップ補正・ラベル貼付機構70に紙葉類51をエア搬送させるために、離間用傾斜床ベルト64が設けられている。このような簡素な構造のもので筐体30から紙葉類51を離間させることができるので、エア搬送整位機構60の製造コストを低減できる。
しかも、離間用傾斜床ベルト64は、紙葉類51の搬送移動に伴って動作する従動ベルトとされている。このため、筐体30から紙葉類51を離間させるにあたって、紙葉類51が擦れるなどして傷ついてしまうことを防止できる。
さらに、ギャップ補正・ラベル貼付機構70を構成する一対のベルト71a,71bは、いわゆるハードベルトと称されるものであり、その硬さはエア搬送整位機構60の各ベルト61a,61bや第1分岐路14aおよび第2分岐路14bの各ベルト31a,31bの硬さよりも硬く設定されている。このため、一対のベルト71a,71bによって紙葉類51を強固に保持することができ、ギャップ補正・ラベル貼付機構70において、紙葉類51のエア搬送状態を確実に維持できる。
これに加え、一対のベルト71a,71bのうち、下側ベルト71bは、想定され得る最大の紙葉類51の短辺方向の幅よりも広くなるように形成されているので、下側ベルト71bによって紙葉類51全体が支持される。このため、貼付部18の噴射によって紙葉類51がバタついてしまうことを防止できる。
また、ギャップ補正・ラベル貼付機構70の搬送方向下流側には、ベース搬送戻し機構80が設けられている。ベース搬送戻し機構80には、紙葉類51をベース搬送状態に戻すために、接近用傾斜床ベルト84が設けられている。そして、紙葉類51の自重を利用し、この紙葉類51を接近用傾斜床ベルト84に沿わせるように搬送することにより、紙葉類51をベース搬送状態に戻している。このような簡素な構造のもので紙葉類51をベース搬送状態に戻すことができるので、ベース搬送戻し機構80の製造コストを低減できる。
しかも、接近用傾斜床ベルト84は、紙葉類51の搬送移動に伴って動作する従動ベルトとされている。このため、紙葉類51をベース搬送させるにあたって、紙葉類51が擦れるなどして傷ついてしまうことを防止できる。
なお、上述の実施形態では、ラベル貼付装置9(紙葉類処理装置1)は、紙葉類51を搬送させるにあたって、紙葉類51を水平方向に対して斜めに傾けた状態とし、紙葉類51に作用する重力(自重)を利用して筐体30をガイド部として構成する場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、紙葉類51を水平方向に沿わせた状態で搬送するように構成してもよい。
この場合、紙葉類51の搬送姿勢を規制するために、紙葉類51の短辺方向両端にガイド部を敷設する必要がある。このため、エア搬送整位機構60やベース搬送戻し機構80には、離間用傾斜床ベルト64や接近用傾斜床ベルト84の他に、図6に2点鎖線で示すように、紙葉類51の搬送方向を変向するためのガイド部64a,84aが設けられる。
また、上述の実施形態では、エア搬送整位機構60の離間用傾斜床ベルト64やベース搬送戻し機構80の接近用傾斜床ベルト84は、紙葉類51の搬送移動に伴って動作する従動ベルトとされている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、各ベルト61a,61b,81a,81bと同期して駆動する駆動ベルトとしてもよい。さらに、離間用傾斜床ベルト64や接近用傾斜床ベルト84に代わって、摩擦抵抗の小さいガイド部を設け、このガイド部によって紙葉類51をエア搬送状態にしたりベース搬送状態にしたりするように構成してもよい。
また、上述の実施形態では、ラベル貼付装置9の上流側搬送路11に、分岐部12と合流部13とを設け、これら分岐部12と合流部13との間に、二つの分岐路(第1分岐路14aおよび第2分岐路14b)を設けた場合について説明した。そして、各分岐路14a,14bの途中に、それぞれエア搬送整位機構60、ギャップ補正・ラベル貼付機構70、ベース搬送戻し機構80および貼付機16が設けられている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、分岐路を設けずに、一つの経路にエア搬送整位機構60、ギャップ補正・ラベル貼付機構70、ベース搬送戻し機構80および貼付機16をそれぞれ1つずつ設けるだけでもよい。また、三つ以上の分岐路を設け、各分岐路に、それぞれエア搬送整位機構60、ギャップ補正・ラベル貼付機構70、ベース搬送戻し機構80および貼付機16を設けてもよい。
また、上述の実施形態では、エア搬送整位機構60、ギャップ補正・ラベル貼付機構70およびベース搬送戻し機構80が、それぞれ独立して駆動可能に構成されている場合について説明した。さらに、第1分岐路14aおよび第2分岐路14bとも、それぞれ独立して駆動可能に構成されている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、少なくともギャップ補正・ラベル貼付機構70が、第1分岐路14aおよび第2分岐路14bに対して独立して駆動可能に構成されていればよい。エア搬送整位機構60およびベース搬送戻し機構80は、それぞれ第1分岐路14aおよび第2分岐路14bと一連に構成されていてもよい。
また、上述の実施形態では、ギャップ補正・ラベル貼付機構70を構成する一対のベルト71a,71bの硬さを、他のベルト31a〜61b,81a,81bと比較して硬く設定し、これにより、一対のベルト71a,71bによる紙葉類51の挟持力を高めている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、一対のベルト71a,71bによって紙葉類51の挟持力を高めることができればよい。例えば、一対のベルト71a,71bの素材を摩擦抵抗の大きな素材とし、これにより紙葉類51の挟持力を高めてもよい。また、一対のベルト71a,71bの紙葉類51を挟持する面に、摩擦抵抗の大きいゴムシート等を貼付けてもよい。
また、上述の実施形態では、ギャップ補正・ラベル貼付機構70において紙葉類51にラベル50を貼付ける際、筐体30と紙葉類51との間に隙間Sを形成し、この隙間Sが貼付部18から噴射された気体を逃がす排気路として機能する場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、図10に示すように、筐体30の紙葉類51に対応する位置(貼付機16に対応する位置)に、複数の孔30aを形成し、これら孔30aを排気路として構成してもよい。この場合、ギャップ補正・ラベル貼付機構70において、筐体30と紙葉類51との間に隙間Sを形成しなくてもよい。
さらに、図10に示すような孔30aを、ギャップ補正・ラベル貼付機構70の下側ベルト71bにも形成し、これも排気路として構成してもよい。このように構成することで、貼付部18から噴射された気体を、さらに効率よく逃がすことができるので、紙葉類51に対してラベル50をより確実に、かつより正確に貼り付けることができる。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、貼付機16の搬送方向上流側に、筐体(ガイド部)30と紙葉類51との間に隙間Sを形成するためのエア搬送整位機構60を設けることにより、隙間Sが、貼付部18から噴射された気体を逃がす排気路として機能するので、紙葉類51に対してラベル50を確実に、かつ正確に貼り付けることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…紙葉類処理装置、9…ラベル貼付装置、14a…第1分岐路(搬送路)、14b…第2分岐路(搬送路)、16…貼付機、17…発行部、18…貼付部、30…筐体、30a…孔(排気路)、50…ラベル、51…紙葉類(被貼付物)、60…エア搬送整位機構(搬送路)、61a,61b,81a,81b…ベルト(通常ベルト部)、64…離間用傾斜床ベルト(離間用傾斜ベルト)、70…ギャップ補正・ラベル貼付機構(搬送路)、71a…上側ベルト(強保持ベルト部)、71b…下側ベルト(強保持ベルト部)、80…ベース搬送戻し機構(搬送路)、84…接近用傾斜床ベルト(接近用傾斜ベルト)、S…隙間(排気路)

Claims (7)

  1. 被貼付物を搬送する搬送路と、
    前記被貼付物に貼付するラベルを発行する発行部と、
    前記搬送路で搬送された前記被貼付物に、前記発行部で発行された前記ラベルを噴射させて貼付する貼付部と、
    少なくとも前記搬送路の前記貼付部に対応する位置に設けられ、前記被貼付物の搬送姿勢を規制するガイド部と、を備え、
    前記搬送路の前記貼付部に対応する位置、および前記ガイド部の前記貼付部に対応する位置の少なくとも何れか一方に、前記貼付部から前記被貼付物に噴射された気体を逃がす排気路を設けたラベル貼付装置。
  2. 前記搬送路は、前記被貼付物を挟持して搬送するベルト部を備え、
    前記搬送路の前記貼付部に対応する位置よりも搬送方向上流側に、前記被貼付物の搬送向きを変化させて前記ガイド部から前記被貼付物を離間させる離間手段を設け、
    前記離間手段により形成された前記ガイド部と前記被貼付物との間の隙間が、前記排気路として機能する請求項1に記載のラベル貼付装置。
  3. 前記離間手段は、前記被貼付物の搬送方向下流に向かうに従って前記ガイド部から徐々に離間するように傾斜する離間用傾斜ベルトであり、
    前記離間用傾斜ベルトは、前記被貼付物の移動と同調して回転する請求項2に記載のラベル貼付装置。
  4. 前記ベルト部は、前記貼付部に対応する位置に配置されている強保持ベルト部と、その他の位置に配置されている通常保持ベルト部とにより構成され、かつ前記強保持ベルト部と前記通常保持ベルト部とがそれぞれ独立して駆動可能に構成されており、
    前記強保持ベルト部の硬さは、前記通常保持ベルト部の硬さよりも硬く設定されている請求項2または請求項3に記載のラベル貼付装置。
  5. 前記搬送路の前記貼付部に対応する位置よりも搬送方向下流側に、前記ガイド部から離間した前記被貼付物を再び前記ガイド部に当接させる変向手段を設けた請求項2〜請求項4の何れか1項に記載のラベル貼付装置。
  6. 前記変向手段は、前記被貼付物の搬送方向下流に向かうに従って前記ガイド部に徐々に接近するように傾斜し、かつ前記被貼付物の移動と同調して回転する接近用傾斜ベルトを有し、前記被貼付物が、自重により前記接近用傾斜ベルトに沿って搬送されるように構成されている請求項5に記載のラベル貼付装置。
  7. 前記被貼付物は紙葉類であり、
    請求項1〜請求項6の何れか1項に記載のラベル貼付装置を備えた紙葉類処理装置。
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