JP2015147583A - 着脱可能な留め具 - Google Patents

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Abstract

【課題】樹脂で一体成形された留め具であって、留めやすく外れにくい着脱可能な留め具を提供する。【解決手段】留め具1は、円柱体7および円錐台8からなる突起片6の係止部と環状孔15の嵌込み部4とが先バンド13および後バンド13’からなる連結帯3によって接続された樹脂製留め具1において、前記突起片6は前記連結帯3の前後方向にスリット溝9が形成されていること、前記円錐台8は前記連結帯3の前方向に切欠き溝が形成されていること、その円錐台8の係止面の前後方向の最大長さが前記環状孔15の直径よりも長くないこと、かつ、その円錐台8の係止面における左右両方の水平方向の最大長さは、前記環状孔15の直径よりも長いことおよび前記スリット溝幅の長さを除くと前記環状孔15の直径よりも短い。【選択図】図1

Description

本発明は、着脱可能な樹脂製留め具に関するもので、特に穴あきペーパーを保持することができる着脱可能な樹脂製留め具に関するものである。
これまでの樹脂製留め具は、一旦嵌め合わせると外れないのが一般的であった。例えば、実公昭48−014226号公報(後述の特許文献1)の実用新案登録請求の範囲には、「帯状片1の一端に、他端片部を挿通可能な挿通口2を設けると共にこれに隣接して設けた結束用の嵌着孔3に掛止子4を配置せしめ、且つ該掛止子部からから残部の他端に至る帯状片1に前記掛止子4 貫通用の嵌着孔5を適宜間隔をおいて列状に設け、また全体を塩化ビニール等の軟質合成樹脂材で成型して成る束線バンド」が開示されている。
しかし、この樹脂製留め具は「従来におけるこの種の仮封体はボスの頂上の周縁の形状も、これを嵌入する貫通孔(6)の形状も、両方とも円形で、相似形である為に、ボスを貫通孔に嵌入するには周縁の全部が貫通孔の総てに接触して貫通孔部分を全部同時に変形させんとするので、その操作に大きな力を有し、また係止縁を小さなものとすると、嵌入は容易となっても係合が充分でなく、引抜け易い欠点を有していた(実開昭48−77389号公報に係る全文明細書(後述の特許文献2)2ページの12〜19行)」。
また、実開昭48−77389号公報に係る全文明細書(後述の特許文献2)に係る発明は、ボス(1)の頂上(2)の周縁(3)の形状と、これが嵌入係合する貫通孔(6)の形状とを、図1および図2に示すように、例えば円形と三角形とする発明が開示されている。
しかし、この樹脂製留め具は、3ヶ所で嵌入係合したボス(1)を三角形の貫通孔(6)から外そうとすると、貫通孔(6)をねじって大きく変形せざるを得ず、はなはだ使い勝手が悪いものとなっていた。
また、実開昭62−19937号公報に係る全文明細書(後述の特許文献3)には、「伝票、書類、カード、書類封入の紙袋や荷札等を簡単に挟着し、物品または包装物等の添着対象物に取りけるための」「錐状に形成された先端(3)の下部位置に係止部(4)を有する嵌着突起(2)を設けた押止体(1)と、折り曲した時前記嵌着 突起(2)が嵌入係合する嵌合孔(6)を設けた挟止体(5)とを可撓部(7)を介して一体に構成してなるペーパーホルダー」について、第1図および第2図に示すように、嵌合突起(2)および嵌合孔(6)をそれぞれ2個設けた場合が開示されている。
しかし、この留め具は、押止体(1)の嵌着突起の錐状先端が「ペーパー類を穿孔貫通して挟止体の嵌合孔に嵌入し係止部により係着される(同全文明細書(後述の特許文献3)3ページ16〜18行)」ものであり、ペーパー類が穿孔貫通可能な金属となる。このため、たとえこれをプラスチック等の樹脂に置き換えてペーパー類を穿孔貫通できたとしても、嵌着突起の周縁の全部が貫通孔の総てに接触しているので、特許文献1に記載の束線バンドと同様に、係着された留め具を取り外すことは困難である。
また、特開平8−217133号公報(後述の特許文献4)に係る発明は、電源コード、植物のつる、髪の毛等のひも状物の結束、小型カードや書類の綴じこみ、あるいは小物の吊具等として広く利用することができる留め具として、特許文献4の図1に示すように、「所定長さを有する棒状の胴部と、該胴部の一端に設けられ、該胴部の一部を挿通する挿通孔と該挿通孔へ該胴部の一部を挿入可能にする切込みとを備えた固定部と、前記胴部の他端に設けられ、前記挿通孔から胴部の一部が抜け出ることを阻止する抜け止め部と、を備えた弾性材よりなることを特徴とする留め具」が開示されている。
しかしながら、この留め具は、特許文献4の図5(b)に示すように、「挿通孔3aと外部とを連通させる切込み3bを備えて」おり、着脱しやすい構造である反面、切れやすい構造となっている。また、この「切込み3bは、胴部2の一部を挿通孔3aに導くための通路であり、胴部2の径よりも小さい隙間を有する」ので、胴部2は線とならざるを得ず、連結帯、特に幅広の連結帯(テープ状のものも含む)として利用することは困難である。
実公昭48−014226号公報 実開昭48−77389号公報に係る全文明細書 実開昭62−19937号公報に係る全文明細書 特開平8−217133号公報
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、すべて樹脂で構成された、一列または複数列の幅広の連結帯であっても、挿入が容易で、確実に嵌合しながらも、取外しが容易な着脱可能な留め具を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するための一手段として、請求項1に記載の発明は、円柱体および円錐台からなる突起片の係止部と環状孔の嵌込み部とが連結帯によって接続された樹脂製留め具において、前記突起片は前記連結帯の前後方向にスリット溝が形成されていること、前記円錐台は前記連結帯の前方向に切欠き溝が形成されていること、その円錐台の係止面の前後方向の最大長さが前記環状孔の直径よりも長くないこと、かつ、その円錐台の係止面における左右両方の水平方向の最大長さは、前記環状孔の直径よりも長いことおよび前記スリット溝幅の長さを除くと前記環状孔の直径よりも短いことを特徴とする着脱可能な留め具である。
上記の課題を解決するためのもう一つの手段として、請求項2に記載の発明は、円柱体および円錐台からなる突起片の係止部と環状孔の嵌込み部とが先バンドおよび後バンドからなる連結帯によって接続された樹脂製留め具において、前記突起片は前記連結帯の前後方向にスリット溝が形成されていること、前記円錐台は前記連結帯の前方向に切欠き溝が形成されていること、その円錐台の係止面の前後方向の最大長さが前記環状孔の直径よりも長くないこと、その円錐台の係止面における左右両方の水平方向の最大長さは、前記環状孔の直径よりも長いことおよび前記スリット溝幅の長さを除くと前記環状孔の直径よりも短いこと、かつ、前記先バンドおよび後バンドが半円継手によって連結されていることを特徴とする着脱可能な留め具である。
また、請求項3に記載の発明は、前記円錐台の係止面と前記円柱体の交点から反対側の係止面の他端までの水平方向の最大距離が前記環状孔の直径よりも短いことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の着脱可能な留め具である。
また、請求項4に記載の発明は、前記スリット溝によって形成される左右スリット面と前記切欠き溝によって形成される左右切欠き面との交線が左右ガイド線であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の着脱可能な留め具である。
また、請求項5に記載の発明は、前記左右切欠き面が面対称になされていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の着脱可能な留め具である。
また、請求項6に記載の発明は、前記スリット溝がU字状スリット溝であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の着脱可能な留め具である。
また、請求項7に記載の発明は、前記係止部のつばの肉厚および嵌込み部の肉厚が連結帯の厚さよりも厚いことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の着脱可能な留め具である。
また、請求項8に記載の発明は、前記連結帯は突起片のある側と反対側の面に線状の凹凸溝が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の着脱可能な留め具である。
また、請求項9に記載の発明は、前記半円継手には前記先バンドおよび後バンドの端面から延びる舌片がそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項2に記載の着脱可能な留め具である。
本発明において、連結帯の前後方向に突起片のスリット溝を形成したのは、突起片の円錐台を指でつまむことによってその円錐台の底面である係止面の水平方向の最大幅を小さくできるようにするためである。そのためその円錐台の底面をなす係止面における左右両方の水平方向の最大長さを、前記環状孔の直径よりも長いことおよび前記スリット溝幅の長さを除くと前記環状孔の直径よりも短いこととしたのである。
また、本発明において、その円錐台の係止面の前後方向の最大長さが前記環状孔の直径よりも長くないこととしたのは、連結帯の前後方向の適当な位置で突起片が環状孔から抜けるようにするためである。ここで、「前記環状孔の直径よりも長くない」というのは、指で円錐台をつまんで抜き差ししたときに、樹脂の弾力性によってその円錐台の係止面が環状孔を実質的に出入りできることを意味し、形式的に係止面の数値と環状孔の数値の大小を意味するものではない。すなわち、従来は環状孔と3ヶ所以上の係止面で嵌合していた突起片が、本発明では抜き差しする時には実質的に2ヶ所の水平方向の係止面で嵌合することになる。そうすると、スリット幅が円錐台の係止面の左右方向の最大長さと環状孔の直径との差よりも等しいかまたは大きければ、指で突起片をつまむことによって、水平方向で嵌合していた係止面が嵌合しなくなくなり、突起片の着脱が容易になるのである。スリット溝がU字状スリット溝であれば、突起片の着脱がより容易になる。
本発明において、円錐台の左右の切欠き面は、環状孔の前後方向の引っ掛かりをなくすことによって環状孔を挿入しやすくするためである。また、突起片の円錐台の係止面の前後方向の最大長さが前記環状孔の直径よりも長くないこととしたのは、前方向に位置合わせをすれば突起片が前後方向で係止されることがなくなり、水平方向の左右2箇所しか係止されなくなるようにするためである。
本発明において、半円継手を設けたのは、繰り返し着脱しても元の留め具の形状を保持しておくためである。例えば、環状孔に挿入された突起片を環状孔から取り外したときも、連結帯が半円継手の半円の開口を開こうとする力よりも半円継手が元の半円の形状を保持する力が強いので、半円形状が崩れることはなく半円継手は元の半円の形状を保持する。しかも、舌片を設けることによって半円継手は、突起片を環状孔に挿入した場合でもしない場合でも、より元の半円形状を保持しようとする。他方、先バンドおよび後バンドに適度なカールを与えておけば、連結帯は略水平の位置に保持することができるので、樹脂の剛性によって環状孔に挿入された突起片は、環状孔の近嵌合端から絶えず後押しを受けることになり、外れにくくなる。このため繰り返し着脱が可能になる。
半円継手は、そのボリュームを先バンドおよび後バンドのボリュームより多くすることがより好ましい。例えば、半円継手の厚さを連結帯の厚さより厚くすることができる。半円継手の厚さを連結帯の厚さより厚くすることで、嵌着したときに半円継手の半円の開口部を閉じようとする力が、連結帯が開口部を閉じようとする力よりもより強力になる。よって、半円継手が元の半円形状を保ちながら、先バンドおよび後バンドが略平行な角度、すなわち略平行の角度で環状孔の近嵌合端が突起片の円錐台の直下をより確実に押すことができる。このため、突起片が環状孔から外れにくくなる位置で嵌着され、突起片に嵌込み部がよりしっかりかかる。数ミリ径のコード類を束ねて繰り返し着脱した場合でも、コード類がずれることはなく、また、半円継手に接している部分もずれて変形することはない。
一方、半円継手に透孔を設けると、半円継手のボリュームを連結帯のボリュームよりも少なくしながらも、半円継手のばね性を高めることができる。
本発明において、特に、スリット溝と左右の切欠き面との交線である左右のガイド線が形成されていれば、環状孔はガイド線に沿って突起片上を案内される。そのため、円錐台の左右の切欠き面が自動的にすぼまっていき、突起片が環状孔の遠嵌合端に案内されて楽に挿入される。逆に、突起片が環状孔に挿入されれば、樹脂の弾性力によって突起片は環状孔の近嵌合端から略水平方向に後押しされるので、突起片の係止面が全面で嵌込み部と嵌合する。このため突起片が環状孔から抜き出ることはない。この押圧力は、突起片と環状孔の大きさによって先バンドと後バンドの長さを変えたり、湾曲させる曲率を変えたり、線状の凹凸溝のピッチ間隔を変えたりして適宜調節することができる。
また、本発明において、円錐台の係止面と円柱体の交点から反対側の係止面の他端までの水平方向の最大距離が環状孔の直径よりも短いこととすれば、環状孔の遠嵌合端と突起片が当接するように左手の指で環状孔を後方に押しながら、右手の指で突起片の右挿入面を抑えつつ嵌込み部を持ち上げると、樹脂の弾力性によってその円錐台の係止面を環状孔からより楽にとりだすことができる。
発明の実施の形態
次に、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、全図中、同一又は相当部分には同一符号を付し、重複した説明は省略する。
図1ないし図3は本発明による着脱可能な留め具(1)の一実施形態を示す図であり、図1は着脱可能な留め具(1)の斜視図であり、図2は係止部を拡大した斜視図であり、図3は使用時の嵌合状態を示す平面図をそれぞれ示している。これらの図に基づいて説明する。
着脱可能な留め具(1)の全体は、係止部(2)と連結帯(3)と嵌込み部(4)とからなる。
係止部(2)は、厚さ1.2mmのつば(5)上に突起片(6)が立設している。その突起片(6)は、直径5mmの円柱体(7)に底面の直径が5.4mmで頂面の直径が3mmの円錐台を載せ、円柱体(7)の内部まで0.2mmのU字状スリット溝で前後方向に切り裂いた形状である。この切り裂かれた円錐台は、右円錐台(8)および左円錐台(8’)とからなり、U字状スリット溝には右スリット面(9)および左スリット面(9’)を有する。右円錐台(8)および左円錐台(8’)は、それぞれ前方向で円柱体の直径まで斜めにカットされている。右円錐台(8)のカットされた面には、右ガイド線(10)と右切欠き面(11)が形成されている。また、左円錐台(8’)のカットされた面には、左ガイド線(10’)と左切欠き面(11’)が形成されている。なお、右円錐台(8)のカットされている頂面を右挿入面(12)とし、左円錐台(8’)のカットされている頂面を左挿入面(12’)とする。
幅5.5mmで厚さが0.9mmの連結帯(3)は、それぞれ適度に湾曲された先バンド(13)と後バンド(13’)とが外径4.5mmの半円継手(14)によって接続されている。この半円継手(14)が設けられた留め具(1)が図1のように外れている場合は、留め具(1)は、図示していないが、全体として先バンド(13)と後バンド(13’)とが90°以下の角度をなすように成形されている。このため、先バンド(13)と後バンド(13’)の裏面には線状の凹溝が等ピッチで形成され、適度なカールが形成されている。また、半円継手(14)には幅2.2mmの透孔および先バンド(13)と後バンド(13’)の端面から延びる近舌片(19)および遠舌片(19‘)が設けられている。
最大厚さ1.5mmの階段状嵌込み部(4)には、直径5.2mmの環状孔(15)が設けられている。この環状孔(15)の連結帯(3)に近いほうを近嵌合端(16)および遠いほうを遠嵌合端(16’)とする。
次に、本発明の使用方法および作用を説明する。
まず、環状孔(15)を突起片(6)に挿入時する場合について説明する。
環状孔(15)の挿入時においては、指で環状孔(15)の遠嵌合端(16’)側を押さえつける。そうすると、嵌込み部(4)の先端(遠嵌合端(16’)の先端)が略平行の角度方向からやや首を下げた状態となり、突起片(6)の右ガイド線(10)および左ガイド線(10’)に沿って環状孔(15)が突起片(6)に挿入されていく。さらに、突起片(6)の左右ガイド線(10,10’)の終点まで環状孔(15)がその遠嵌合端(16’)近傍に沿って進み、環状孔(15)は案内される。この挿入時には、その円錐台の底面をなす右係止面(17)および左係止面(17’)の前後方向の最大長さが前記環状孔(15)の直径よりも等しいかまたは小さいので、環状孔(15)が略平行の角度ないしやや斜めの角度であっても環状孔(15)が突起片(6)の前後方向で引っかかることはない。仮に引っかかったとしても、嵌込み部(4)の先端を略平行の角度にすれば、簡単に環状孔(15)に突起片(6)を挿入することができる。
他方、水平方向については、当所、嵌込み部(4)の環状孔(15)が突起片(6)の左右方向に張り出した右切欠き面(11)の右係止線(18)および左切欠き面(11’)の左係止線(18‘)の2ヶ所の部分で当接する。指で環状孔(15)の遠嵌合端(16’)側を更に押さえつけていくと、突起片(6)の右ガイド線(10)および左ガイド線(10’)が環状孔(15)の遠嵌合端(16’)近傍に沿って進むので、右スリット面(9)および左スリット面(9’)に左右から圧縮力がかかり、両スリット面(9、9’)の間隔を狭めることができる。このため、環状孔(15)と2ヶ所で当接していた右係止線(18)および左係止線(18‘)がすぼまって環状孔(15)に押し込まれ、突起片(6)が環状孔(15)に嵌入されていき、嵌合される。突起片(6)が環状孔(15)に嵌合されると、スリット溝は元に戻り、突起片(6)が環状孔(15)に嵌着される。
突起片(6)が環状孔(15)に嵌着されたときの平面図を図3に示す。連結帯(3)によって突起片(6)は環状孔(15)の近嵌合端(16)から押圧力を受ける。すなわち、樹脂の柔軟性を利用して後バンド(13’)が板ばねのようになって円柱体(7)の頭部を略水平方向の位置で前方に押すので、図3に示すように、円柱体(7)は挿入時とは異なり、環状孔(15)の近嵌合端(16)と当接する。よって、突起片(6)は右円錐台(8)の右係止面(17)および左円錐台(8’)の左係止面(17’)の広い面積で嵌込み部(4)の環状孔(15)と嵌合ないし嵌着することとなり、従来と同様、突起片(6)が環状孔(15)から容易に外れなくなる。また、半円継手(14)に近舌片(19)および遠舌片(19’)があると、よりしっかり半円形状を保つことができる。直径2〜3mmのコードなどを留めた時も、コード類が半円継手(14)に入り込むことはなく、半円継手(14)に接している先バンド(13)と後バンド(13’)がずれることもなく、さらにコード類自体もずれることはない。
最後に、突起片(6)を環状孔(15)から取り外す場合について説明する。
基本的には、突起片(6)が環状孔(15)に挿入時される場合の逆の動作を行うことになる。たとえば、左手の指で突起片(6)を環状孔(15)の近嵌合端(16)から遠嵌合端(16’)に移動させる。そうすると、突起片(6)の前後方向の係止状態はなくなる。この状態を保ちながら右手の指でスリット溝(8)を狭めると、嵌込み部(4)が水平方向からやや首を上げた状態であっても、強引に引っ張ることなく簡単に突起片(6)を環状孔(15)から取り外すことができる。また、上述したように、突起片(6)の円柱体(7)の一端から他端側の係止面の水平方向の最大長さまでの距離が環状孔(15)の直径よりも短いこととすれば、右手の指で突起片(6)の右挿入面(12)を抑えつつ嵌込み部(4)を持ち上げるだけで、楽に突起片(6)をとりだすことができる。 また、挿入時と同様にして、前後方向が指で環状孔(15)の遠嵌合端(16’)側を押さえつける方向にすれば、環状孔(15)から楽に突起片(6)をとりだすことができる。
以上、本発明の好適な1個の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。
本発明に係る着脱可能な留め具は、以下の効果を有する。
着脱時には、係止部と嵌込み部とは水平方向の2ヶ所の左右係止面でしか当接していないので、スリット溝をすぼめることなどによって簡単に着脱することができる。このときガイド線を設けておけば、挿入時に環状孔がガイド線に沿って進むことによって自動的にスリット溝をすぼめることができる。また、嵌合ないし嵌着時には、係止部と嵌込み部が広い範囲で当接しているので、簡単に外れることはなく、分厚いペーパー類でもしっかり留めることができる。また、部品のすべてを塩化ビニール等のプラスチック樹脂で構成するので、安価であり、かつ、環境にやさしい着脱可能な留め具となることができる。また、半円継手を設けることによって長期間にわたって元の留め具の形状を保持することができるので、多数回の繰り返し使用に耐えることができる。しかも、半円継手に舌片を設けると更に半円継手の形状が安定するので、元の留め具の形状を保持する効果を増すことができる。
本発明に係る着脱可能な留め具の斜視図である。 本発明に係る着脱可能な留め具の係止部を拡大した図である。 本発明に係る着脱可能な留め具の使用時の嵌合状態示す平面図である。
1・・・着脱可能な留め具
2・・・係止部
3・・・連結帯
4・・・嵌込み部
6・・・突起片
9、9’・・・スリット面
10、10’・・・ガイド線
15・・・環状孔
16・・・近嵌合端
16’・・遠嵌合端

Claims (9)

  1. 円柱体および円錐台からなる突起片の係止部と環状孔の嵌込み部とが先バンドおよび後バンドからなる連結帯によって接続された樹脂製留め具において、前記突起片は前記連結帯の前後方向にスリット溝が形成されていること、前記円錐台は前記連結帯の前方向に切欠き溝が形成されていること、その円錐台の係止面の前後方向の最大長さが前記環状孔の直径よりも長くないこと、かつ、その円錐台の係止面における左右両方の水平方向の最大長さは、前記環状孔の直径よりも長いことおよび前記スリット溝幅の長さを除くと前記環状孔の直径よりも短いことを特徴とする着脱可能な留め具。
  2. 円柱体および円錐台からなる突起片の係止部と環状孔の嵌込み部とが先バンドおよび後バンドからなる連結帯によって接続された樹脂製留め具において、前記突起片は前記連結帯の前後方向にスリット溝が形成されていること、前記円錐台は前記連結帯の前方向に切欠き溝が形成されていること、その円錐台の係止面の前後方向の最大長さが前記環状孔の直径よりも長くないこと、その円錐台の係止面における左右両方の水平方向の最大長さは、前記環状孔の直径よりも長いことおよび前記スリット溝幅の長さを除くと前記環状孔の直径よりも短いこと、かつ、前記先バンドおよび後バンドが半円継手によって連結されていることを特徴とする着脱可能な留め具。
  3. 前記円錐台の係止面と前記円柱体の交点から反対側の係止面の他端までの水平方向の最大距離が前記環状孔の直径よりも短いことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の着脱可能な留め具。
  4. 前記スリット溝によって形成される左右スリット面と前記切欠き溝によって形成される左右切欠き面との交線が左右ガイド線であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の着脱可能な留め具。
  5. 前記左右切欠き面が面対称になされていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の着脱可能な留め具。
  6. 前記スリット溝がU字状スリット溝であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の着脱可能な留め具。
  7. 前記係止部のつばの肉厚および嵌込み部の肉厚が連結帯の厚さよりも厚いことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の着脱可能な留め具。
  8. 前記連結帯は突起片のある側と反対側の面に線状の凹凸溝が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の着脱可能な留め具。
  9. 前記半円継手には前記先バンドおよび後バンドの端面から延びる舌片がそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項2に記載の着脱可能な留め具。
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