JP2015147443A - ホーム柵装置 - Google Patents

ホーム柵装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015147443A
JP2015147443A JP2014019941A JP2014019941A JP2015147443A JP 2015147443 A JP2015147443 A JP 2015147443A JP 2014019941 A JP2014019941 A JP 2014019941A JP 2014019941 A JP2014019941 A JP 2014019941A JP 2015147443 A JP2015147443 A JP 2015147443A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
movable
cover
movable door
pocket
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014019941A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6265765B2 (ja
Inventor
和夫 延本
Kazuo Nobemoto
和夫 延本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2014019941A priority Critical patent/JP6265765B2/ja
Publication of JP2015147443A publication Critical patent/JP2015147443A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6265765B2 publication Critical patent/JP6265765B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Refuge Islands, Traffic Blockers, Or Guard Fence (AREA)
  • Platform Screen Doors And Railroad Systems (AREA)

Abstract

【課題】この発明は、プラットホーム脇に停車した車両の車両扉位置が異なる場合にも対応できる、可動扉の進退方向における戸袋の固定された部分の両端面間の寸法が小さくて簡易な構成のホーム柵装置を提供することである。【解決手段】プラットホーム1に設置される戸袋2に進退自在に設けられ互いに進退方向が逆方向の2枚の可動扉3を備えており、可動扉3の進退方向の寸法は戸袋2の左右端面間の寸法よりも大きく形成され、可動扉3の戸先端が戸袋2の一方の端面まで収納されたとき可動扉3の戸尻側が戸袋2の反対側の端面から突出するための開口部が戸袋2の反対側の端面に設けられており、この戸袋2の開口部を塞ぐとともに可動扉3の突出した戸尻側を覆う進退自在な扉カバー4を設けたものである。【選択図】図1

Description

この発明は、駅のプラットホームの軌道側端部床面上に設置されるホーム柵装置に関するものである。
従来のホーム柵装置は、プラットホームの軌道側端部床面上に設置される戸袋に進退自在の可動扉が設けられており、プラットホーム脇に停車した車両の扉位置に合わせて可動扉を開いて車両への乗客の通路を確保するものであるが、停車した車両の型式の違い等により車両の扉位置が異なる場合があり、車両の扉位置が無い場所に戸袋を設置する必要があるため戸袋の両端面間の長さを十分取ることができず、可動扉の進退方向寸法の方が大きくなる場合がある。このような場合に対応できるものとして、可動扉の進退方向における戸袋の両端面に可動扉を進退させる開口部を設けて、戸袋の両端面間の長さよりも進退方向の長さが大きい可動扉2枚を戸袋の両端面開口部から突出させたまま進退させるように構成したものが提案されている。(例えば特許文献1)
また別の方法として、右ドアパネルと左ドアパネルを進退自在に収納した戸袋部を支持部で左右に移動可能に支持している。(例えば特許文献2)
特許第4599140号公報 特開2013−199153号公報
従来のホーム柵装置においては、戸袋の両端面間の長さよりも進退方向の長さが大きい可動扉2枚を戸袋の両端面開口部から突出させたまま進退させるものにおいては、可動扉を開閉するとき2枚の可動扉が戸袋から突出した状態で逆方向に進退移動するため、乗客や荷物などが2枚の可動扉間の隙間に挟まれる可能性があるという課題があった。また、右ドアパネルと左ドアパネルを進退自在に収納した戸袋部を支持部で左右に移動可能に支持しているものにおいては、ドアパネルを進退移動させる駆動部と戸袋部を左右に移動させる駆動部とが別々に必要であり、構造が複雑になるうえ制御も複雑となり、高価なものになってしまうという課題があった。
この発明は以上のような課題を解決するためになされたもので、プラットホーム脇に停車した車両の車両扉位置が異なる場合にも対応できる、可動扉の進退方向における戸袋の固定された部分の両端面間の寸法が小さくて簡易な構成のホーム柵装置を提供することを目的とする。
この発明に係るホーム柵装置は、プラットホームの軌道側端部床面上に設置される戸袋と、前記戸袋に進退自在に設けられ互いに進退方向が逆方向の2枚の可動扉とを備えたホーム柵装置であって、前記可動扉の前記進退方向の寸法は前記戸袋の左右端面間の寸法よりも大きく形成され、前記可動扉の戸先端が前記戸袋の一方の端面まで収納されたとき前記可動扉の戸尻側が前記戸袋の反対側の端面から突出するための開口部が前記戸袋の前記反対側の端面に設けられており、前記戸袋の前記開口部を塞ぐとともに前記可動扉の突出した前記戸尻側を覆う進退自在な扉カバーを備えていることを特徴とするものである。
この発明のホーム柵装置によれば、プラットホームの軌道側端部床面上に設置される戸袋と、前記戸袋に進退自在に設けられ互いに進退方向が逆方向の2枚の可動扉とを備えたホーム柵装置であって、前記可動扉の前記進退方向の寸法は前記戸袋の左右端面間の寸法よりも大きく形成され、前記可動扉の戸先端が前記戸袋の一方の端面まで収納されたとき前記可動扉の戸尻側が前記戸袋の反対側の端面から突出するための開口部が前記戸袋の前記反対側の端面に設けられており、前記戸袋の前記開口部を塞ぐとともに前記可動扉の突出した前記戸尻側を覆う進退自在な扉カバーを備えているため、プラットホーム脇に停車した車両の扉位置が異なる場合にも対応できる、可動扉の進退方向における戸袋の両端面間の寸法が小さくて簡易な構成のホーム柵装置を得ることができる効果がある。
この発明の実施の形態1におけるホーム柵装置の概略構成を示す正面図である。 この発明の実施の形態1におけるホーム柵装置の概略構成を示す平面図である。 この発明の実施の形態1におけるホーム柵装置を示す側面図である。 この発明の実施の形態1におけるホーム柵装置の可動扉の取付状態を示す部分側面図である。 この発明の実施の形態1におけるホーム柵装置の駆動部を示す部分詳細図である。 この発明の実施の形態1におけるホーム柵装置の左側可動扉の戸先端が戸袋の左端面まで収納された状態を示す正面図である。 この発明の実施の形態1におけるホーム柵装置の左側可動扉の戸先端が戸袋の左端面まで収納された状態を示す平面図である。 この発明の実施の形態1におけるホーム柵装置の右側可動扉の戸先端が戸袋の右端面まで収納された状態を示す正面図である。 この発明の実施の形態1におけるホーム柵装置の右側可動扉の戸先端が戸袋の右端面まで収納された状態を示す平面図である。 この発明の実施の形態2におけるホーム柵装置の概略構成を示す平面図である。 この発明の実施の形態2におけるホーム柵装置を示す側面図である。 この発明の実施の形態3におけるホーム柵装置の概略構成を示す正面図である。 この発明の実施の形態3におけるホーム柵装置の左側可動扉の戸先端が戸袋の左端面まで収納された状態を示す正面図である。 この発明の実施の形態3におけるホーム柵装置の左側可動扉の戸先端が戸袋の左端面まで収納された状態を示す平面図である。 この発明の実施の形態3におけるホーム柵装置の右側可動扉の戸先端が戸袋の右端面まで収納された状態を示す平面図である。 この発明の実施の形態4におけるホーム柵装置の概略構成を示す正面図である。 この発明の実施の形態4におけるホーム柵装置の左側可動扉の戸先端が戸袋の左端面まで収納された状態を示す正面図である。 この発明の実施の形態4におけるホーム柵装置の左側可動扉の戸先端が戸袋の左端面まで収納された状態を示す平面図である。 この発明の実施の形態4におけるホーム柵装置の右側可動扉の戸先端が戸袋の右端面まで収納された状態を示す平面図である。 この発明の実施の形態5におけるホーム柵装置の概略構成を示す正面図である。 この発明の実施の形態6におけるホーム柵装置の概略構成を示す正面図である。 この発明の実施の形態6におけるホーム柵装置の概略構成を示す平面図である。 この発明の実施の形態6におけるホーム柵装置の左側可動扉の戸先端が戸袋の左端面まで収納された状態を示す正面図である。 この発明の実施の形態6におけるホーム柵装置の左側可動扉の戸先端が戸袋の左端面まで収納された状態を示す平面図である。 この発明の実施の形態6におけるホーム柵装置の左側可動扉の戸先端が戸袋の左端面まで収納されるまでの動作途中を説明する平面図である。 この発明の実施の形態6におけるホーム柵装置の左側可動扉の戸先端が戸袋の左端面まで収納されるまでの動作途中を説明する平面図である。 この発明の実施の形態6におけるホーム柵装置の左側可動扉の戸先端が戸袋の左端面まで収納された状態から可動扉が元の進出位置に戻るまでの動作途中を説明する平面図である。 この発明の実施の形態6におけるホーム柵装置の左側可動扉の戸先端が戸袋の左端面まで収納された状態から可動扉が元の進出位置に戻るまでの動作途中を説明する平面図である。 この発明の実施の形態6におけるホーム柵装置の右側可動扉の戸先端が戸袋の右端面まで収納された状態を示す平面図である。 この発明の実施の形態7におけるホーム柵装置の概略構成を示す正面図である。 この発明の実施の形態7におけるホーム柵装置の左側可動扉の戸先端が戸袋の左端面まで収納された状態を示す正面図である。 この発明の実施の形態7におけるホーム柵装置の扉カバーの取付状態を示す部分側面図である。 この発明の実施の形態8におけるホーム柵装置の概略構成を示す正面図である。 この発明の実施の形態8におけるホーム柵装置の概略構成を示す平面図である。 この発明の実施の形態8におけるホーム柵装置を示す側面図である。 この発明の実施の形態8におけるホーム柵装置の可動扉および戸袋カバーの取付状態を示す部分側面図である。 この発明の実施の形態8におけるホーム柵装置が設置されたプラットホーム脇に停車した車両の車両扉位置を説明する平面図である。 この発明の実施の形態8におけるホーム柵装置が設置されたプラットホーム脇に停車した車両の車両扉位置を説明する平面図である。 この発明の実施の形態8におけるホーム柵装置の可動扉が閉じた状態から開いた状態になるまでの動作途中を説明する平面図である。 この発明の実施の形態8におけるホーム柵装置の可動扉が閉じた状態から開いた状態になるまでの動作途中を説明する平面図である。 この発明の実施の形態8におけるホーム柵装置の可動扉が開いた状態を示す平面図である。 この発明の実施の形態8におけるホーム柵装置の可動扉が開いた状態を示す正面図である。 この発明の実施の形態8におけるホーム柵装置の可動扉が開いた状態から閉じた状態になるまでの動作途中を説明する平面図である。 この発明の実施の形態8におけるホーム柵装置の可動扉が開いた状態から閉じた状態になるまでの動作途中を説明する平面図である。 この発明の実施の形態8におけるホーム柵装置の可動扉が開いた状態を示す平面図である。 この発明の実施の形態8におけるホーム柵装置の可動扉が開いた状態を示す正面図である。
以下、この発明の実施の形態について説明するが、各図において同一、または相当部分については同一符号を付して説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1におけるホーム柵装置の概略構成を示す正面図、図2はこの発明の実施の形態1におけるホーム柵装置の概略構成を示す平面図、図3はこの発明の実施の形態1におけるホーム柵装置を示す側面図、図4はこの発明の実施の形態1におけるホーム柵装置の可動扉の取付状態を示す部分側面図、図5はこの発明の実施の形態1におけるホーム柵装置の駆動部を示す部分詳細図、図6はこの発明の実施の形態1におけるホーム柵装置の左側可動扉の戸先端が戸袋の左端面まで収納された状態を示す正面図、図7はこの発明の実施の形態1におけるホーム柵装置の左側可動扉の戸先端が戸袋の左端面まで収納された状態を示す平面図、図8はこの発明の実施の形態1におけるホーム柵装置の右側可動扉の戸先端が戸袋の右端面まで収納された状態を示す正面図、図9はこの発明の実施の形態1におけるホーム柵装置の右側可動扉の戸先端が戸袋の右端面まで収納された状態を示す平面図である。
図1から図3において、プラットホーム1の軌道側端部床面上に設置される戸袋2の左右両端面から進退方向が逆方向の2枚の可動扉3が進退自在に設けられている。なお、戸袋2はカバーに覆われており通常内部の構造等は見えないが、図1では戸袋2の左側の可動扉3に対する内部構造を図示しており、戸袋2の右側の可動扉3に対する内部構造も同様であるが図面が煩雑になるため図示を省略している。可動扉3の進退方向の寸法は戸袋2の左右端面間の寸法よりも大きく形成されており、可動扉3の戸先端が戸袋2の一方の端面まで収納されたとき可動扉3の戸尻側が戸袋2の反対側の端面から突出することになる。このため戸袋2の反対側の端面には可動扉3の戸尻側を突出させるための開口部が設けられている。この開口部を塞ぐとともに可動扉3の突出した戸尻側を覆うための横向きの箱状に形成された扉カバー4が進退自在に設けられている。図3の側面図に示すように戸袋2の左右両端面には可動扉3を通過させるための開口部と扉カバー4を通過させる開口部が設けられており、可動扉3を通過させる開口部はパッキン15で可動扉3との隙間を埋められている。
以下、戸袋2の内部構造について説明する。戸袋2のベース部5には可動扉3を支持するための支柱6が立設されており、支柱6に取付けられたガイド7に沿って可動扉3に固着されたガイドレール8が移動することにより、可動扉3は戸袋2に進退自在に設けられている。図4はこの可動扉3の取付状態を示す部分側面図である。戸袋2内の可動扉3の下部には図5に示す駆動部9が設けられている。駆動部9は駆動モータ(図示せず)により回転駆動される駆動プーリ16にタイミングベルト17が掛けられており、タイミングベルト17の長さ方向の両端は可動扉3の下面に設けられた溝の進退方向の両端に固着されている。駆動プーリ16の両側には2個のローラ18が設けられており、タイミングベルト17を可動扉3の下面の溝に押し込んでいる。このように構成することで駆動プーリ16が回転すると可動扉3は進退方向に移動する。なお、図5では駆動部9がベース部5に取付けられた場合を図示しているが、駆動部9は例えば支柱6に取付けられていてもよい。
扉カバー4はベース部5に回動自在に取付けられたガイドローラ10によって進退自在に支持されており、扉カバー4に設けられたバネ取付部11とベース部5に取付けられたバネ取付金12との間に取付けられているバネ13によって、扉カバー4には戸袋2内に引き戻す方向の力が加えられており、扉カバー4のバネ取付部11とベース部5に取付けられたストッパ14が当接することで、扉カバー4は戸袋2の端面まで引き戻された位置で停止している。このようにバネ取付部11、バネ取付金12、バネ13およびストッパ14により扉カバー4に対する引戻手段が設けられている。
次に動作について説明する。プラットホーム1脇に車両(図示せず)が停車していないときは図1および図2に示すように可動扉3が閉まっている状態である。プラットホーム1脇に車両が停車すると、図示していない駆動制御装置からの電力が駆動モータに与えられることで、駆動モータの回転軸が回転して駆動部9の駆動プーリ16が回転する。駆動プーリ16が回転すると、駆動プーリ16に掛けられたタイミングベルト17が移動するため、タイミングベルト17の長さ方向の両端が下面の溝の進退方向の両端に固着されている可動扉3は戸袋2内に収納される退避方向に移動する。可動扉3が退避方向に移動していくと可動扉3の戸尻側が扉カバー4の側面内側に当接する。この時点では可動扉3の進退方向の寸法が戸袋2の左右端面間の寸法より大きいため、可動扉3の戸先端は戸袋2からまだ突出している状態である。
ここで、停車した車両の車両扉の位置が、図7に示すように戸袋2の左側端面の位置であったとすると、駆動制御装置は戸袋2の右側の可動扉3を移動させている駆動部9を停止させるとともに、戸袋2の左側の可動扉3を移動させている駆動部9は可動扉3の戸先端が戸袋2の左端面位置になるまで移動させてから停止する。このため左側の可動扉3の戸尻端が当接した扉カバー4は、可動扉3の移動に押されて引戻手段のバネ13が伸びることにより、戸袋2の右端面から突出する。扉カバー4は引戻手段によって戸袋2の内部へ引戻される力が与えられているため、可動扉3によって押された長さよりも大きく戸袋2から突出することはない。この状態が図6および図7に示した状態である。一方、停車した車両の車両扉の位置が、図9に示すように戸袋2の右側端面の位置であったとすると、駆動制御装置は戸袋2の左側の可動扉3を移動させている駆動部9を停止させるとともに、戸袋2の右側の可動扉3を移動させている駆動部9は可動扉3の戸先端が戸袋2の右端面位置になるまで移動させてから停止する。このため右側の可動扉3の戸尻端が当接した扉カバー4は、可動扉3の移動に押されて引戻手段のバネ13が伸びることにより、戸袋2の左端面から突出する。この状態が図8および図9に示した状態である。このように駆動制御装置は停車した車両の車両扉の位置に合わせて可動扉3を移動させて、可動扉3を開いて車両への乗降客の通路を確保する。
なお、一般に車両の型式の違い等よって停車した車両の車両扉の位置が異なるが、隣り合う車両扉の間隔も異なる場合がある。この隣り合う車両扉の間隔の内で最も間隔が小さいものを最小閉鎖長さとすると、可動扉3の進退方向の長さ寸法と扉カバー4の側面の板厚とを合計した寸法が最小閉鎖長さ以下になるように、本発明のホーム柵装置は製作されているため、どのような車両にも対応できるものであり、図7および図9で記載している車両扉位置については、この最小閉鎖長さの車両について記載している。このため隣り合う車両扉の間隔が最小閉鎖長さよりも大きい車両が停車した場合は、一方の可動扉3の戸先端を戸袋2の端面まで移動させた場合には、他方の可動扉3は前記説明のように戸尻側が扉カバー4に当接するまで移動させなくても、戸先端を車両扉の位置に合わせて移動させることで乗客の通路は確保できる。
車両が発車する前に可動扉3を閉じる必要があるが、その場合の動作は駆動制御装置からの電力が駆動モータに与えられることで、駆動モータの回転軸が回転して駆動部9の駆動プーリ16が前記の扉開時とは反対方向に回転する。駆動プーリ16が反対方向に回転すると、駆動プーリ16に掛けられたタイミングベルト17が移動するため、タイミングベルト17の長さ方向の両端が下面の溝の進退方向の両端に固着されている可動扉3は戸袋2の左右端面から突出する進出方向に移動する。このとき突出した方の扉カバー4も引戻手段のバネ13の引戻し力によって戸袋2の端面まで引き戻され、可動扉3および扉カバー4は元の可動扉3が閉じた図1および図2の状態に戻る。
以上説明したように、本発明のホーム柵装置においては、駆動部9は可動扉3を移動させるもののみでよく、扉カバー4には引戻手段を設けているだけのため、構造が簡単になるうえ駆動制御装置における制御も前記説明のように車両の車両扉の位置に合わせて可動扉3を移動させるのみでよいため簡単なものとなり、プラットホーム脇に停車した車両の扉位置が異なる場合にも対応できる、可動扉3の進退方向における戸袋2の両端面間の寸法が小さくて簡易な構成のホーム柵装置を得ることができる効果がある。また、扉カバー4を設けたことで、可動扉3が閉じた状態のとき可動扉3の戸尻側を通過させるために、戸袋2の左右端面に設けた開口部が塞がれているため、ゴミなどが戸袋2の内部に侵入するのを低減することができる。
実施の形態2.
図10はこの発明の実施の形態2におけるホーム柵装置の概略構成を示す平面図、図11はこの発明の実施の形態2におけるホーム柵装置を示す側面図である。前記実施の形態1では、扉カバー4は進退方向が逆方向の2枚の可動扉3のそれぞれの戸尻側のみを覆う場合について説明したが、図10および図11に示すように、扉カバー4の奥行き方向の寸法を進退方向が逆方向の2枚の可動扉3の両方を覆う範囲に大きくしてもよい。この場合には図11に示すように扉カバー4の側面に進退方向が逆方向の可動扉3が通過する開口部が設けられるとともに、この開口部はパッキン15で可動扉3との隙間を埋められている。なお、このように扉カバー4の奥行き方向の寸法を大きくすると、例えば支柱6等と扉カバー4とが干渉する(ぶつかる)場合がある。そのような場合には、扉カバー4の下面に干渉防止用の穴または切り欠きを設けることで対応できる。
このように構成することで、前記実施の形態1では可動扉3が開いた状態のとき、図7および図9に示すように戸袋2から突出した可動扉3と扉カバー4との間に隙間が生じていたが、実施の形態2ではこの隙間を無くすことができる。
実施の形態3.
図12はこの発明の実施の形態3におけるホーム柵装置の概略構成を示す正面図、図13はこの発明の実施の形態3におけるホーム柵装置の左側可動扉の戸先端が戸袋の左端面まで収納された状態を示す正面図、図14はこの発明の実施の形態3におけるホーム柵装置の左側可動扉の戸先端が戸袋の左端面まで収納された状態を示す平面図、図15はこの発明の実施の形態3におけるホーム柵装置の右側可動扉の戸先端が戸袋の右端面まで収納された状態を示す平面図である。なお、側面図は図11である。前記実施の形態1では可動扉3の戸尻側を扉カバー4の側面内側に直接当接させる場合について説明したが、実施の形態3では図12から図15に示すように可動扉3の戸尻側の下部に当接金具を使用した当接部材19が取付けられている。
このように構成することで、扉カバー4の引戻手段が取付けられている下部の近くの側面内側を可動扉3の戸尻側の下部に取付けられた当接部材19で押すことになり、扉カバー4の移動がスムーズになる。また、可動扉3の進退方向の寸法を変えることなく、図14および図15に示すように車両の車両扉間の寸法(最小閉鎖長さ)に合わせたホーム柵装置とすることができる。
なお、前記説明では、当接部材19が可動扉3の戸尻側の下部に取付けられた場合について説明したが、当接部材19は扉カバー4に取付けられていてもよいし、可動扉3と扉カバー4との両方に当接部材19を取付けて、この両方の当接部材19を当接するように構成してもよい。また、前記説明では、当接部材19が当接金具の場合について説明したが、当接部材19は例えば硬質ゴムなどの材質であってもよい。
実施の形態4.
図16はこの発明の実施の形態4におけるホーム柵装置の概略構成を示す正面図、図17はこの発明の実施の形態4におけるホーム柵装置の左側可動扉の戸先端が戸袋の左端面まで収納された状態を示す正面図、図18はこの発明の実施の形態4におけるホーム柵装置の左側可動扉の戸先端が戸袋の左端面まで収納された状態を示す平面図、図19はこの発明の実施の形態4におけるホーム柵装置の右側可動扉の戸先端が戸袋の右端面まで収納された状態を示す平面図である。前記実施の形態1から3では、扉カバー4は進退方向が逆方向の2枚の可動扉3のそれぞれに対して個別に設けられている場合について説明したが、実施の形態4では扉カバー4は図16から図19に示すように2枚の可動扉用が一体化されており、可動扉3の進退方向の寸法よりも大きく、停車する車両の車両扉間の寸法(最小閉鎖長さ)に形成されている。この場合の引戻手段は図16に示すように左右2枚の可動扉3が閉じている状態ではバネ取付金12の左右両側に設けられたバネ13の引戻し力が釣り合っており、ストッパ14が不要となるとともに戸袋2の左右両端面から扉カバー4が突出している。なお、図16および図17では図面が煩雑にならないように可動扉3を支持している部分や駆動部9などは省略しているが、これらの部分は図1と同様である。
このように構成されたホーム柵装置においては、停車した車両の車両扉の位置が図18に示すように戸袋2の左端面であるときは、図17および図18に示すように戸袋2の左端面と扉カバー4の左端面を一致させるように扉カバー4を移動させ、停車した車両の車両扉の位置が図19に示すように戸袋2の右端面であるときは、戸袋2の右端面と扉カバー4の右端面を一致させるように扉カバー4を移動させる。扉カバー4の移動は可動扉3の移動によって行われる点は、前記実施の形態1から3と同様である。従って扉カバー4の移動量は前記実施の形態1から3の場合の半分となる。なお、この場合にも支柱6等と扉カバー4とが干渉する(ぶつかる)が、扉カバー4の下面に干渉防止用の穴を設けることで対応できる。また、図16から図18では扉カバー4を完全に一体化した場合で図示しているが、扉カバー4の常に戸袋2内にある部分については、例えば横梁を使用して接続することで一体化するなどしても同様である。
実施の形態5.
図20はこの発明の実施の形態5におけるホーム柵装置の概略構成を示す正面図である。前記実施の形態1では戸袋2の左右端面間の寸法が小さくなってくると、引戻手段のバネ13の長さを十分に取れなくなる恐れがある。そのような場合には図20に示すように引戻手段のバネ取付部11およびバネ13を扉カバー4の内部に配置することでバネ13の長さを十分に確保できる。なお、この場合にはバネ取付金12にストッパ14の役割を持たせることが可能なため、ストッパ14を不要とすることが可能となる。
実施の形態6.
図21はこの発明の実施の形態6におけるホーム柵装置の概略構成を示す正面図、図22はこの発明の実施の形態6におけるホーム柵装置の概略構成を示す平面図、図23はこの発明の実施の形態6におけるホーム柵装置の左側可動扉の戸先端が戸袋の左端面まで収納された状態を示す正面図、図24はこの発明の実施の形態6におけるホーム柵装置の左側可動扉の戸先端が戸袋の左端面まで収納された状態を示す平面図、図25はこの発明の実施の形態6におけるホーム柵装置の左側可動扉の戸先端が戸袋の左端面まで収納されるまでの動作途中を説明する平面図、図26はこの発明の実施の形態6におけるホーム柵装置の左側可動扉の戸先端が戸袋の左端面まで収納されるまでの動作途中を説明する平面図、図27はこの発明の実施の形態6におけるホーム柵装置の左側可動扉の戸先端が戸袋の左端面まで収納された状態から可動扉が元の進出位置に戻るまでの動作途中を説明する平面図、図28はこの発明の実施の形態6におけるホーム柵装置の左側可動扉の戸先端が戸袋の左端面まで収納された状態から可動扉が元の進出位置に戻るまでの動作途中を説明す
る平面図、図29はこの発明の実施の形態6におけるホーム柵装置の右側可動扉の戸先端が戸袋の右端面まで収納された状態を示す平面図である。
前記実施の形態4では扉カバー4を戸袋2内の元の位置に引き戻す引戻手段にバネ13の引戻し力を使用する場合について説明したが、実施の形態6では引戻手段に可動扉3を移動させる駆動部9からの駆動力を利用する場合について説明する。
可動扉3の戸尻側の下部に当接部材19が設けられており、可動扉3の戸先端まで扉カバー4内に収納されたときに当接部材19が当接するように扉カバー4の内側面に押金具20が取付けられているとともに、可動扉3が扉カバー4から所定の位置まで進出したときに当接部材19が当接するように扉カバー4の内側面に引戻金具21が取付けられている。なお、押金具20および引戻金具21は扉カバー4に設けられた当接部材となるものである。また、図21および図23では図面が煩雑にならないように可動扉3を支持している部分や駆動部9などは省略しているが、これらの部分は図1と同様である。
次に動作について説明する。プラットホーム1脇に車両(図示せず)が停車していないときは図21および図22に示すように可動扉3が閉まっている状態である。この状態では左右両方の可動扉3の戸尻側に設けられた当接部材19が扉カバー4に取付けられた引戻金具21と当接しているため、扉カバー4は左右のどちら方向にも動かないようになっている。プラットホーム1脇に車両が停車すると、図示していない駆動制御装置からの電力が駆動モータに与えられることで、駆動モータの回転軸が回転して駆動部9の駆動プーリ16が回転する。駆動プーリ16が回転すると、駆動プーリ16に掛けられたタイミングベルト17が移動するため、タイミングベルト17の長さ方向の両端が下面の溝の進退方向の両端に固着されている可動扉3は戸袋2内に収納される退避方向に移動する。ここで、停車した車両の車両扉の位置が、図24に示すように戸袋2の左側端面の位置であった場合の動作を説明する。左右の可動扉3の移動速度が同一である場合、図25に示すように最初に右側の可動扉3の戸先端が車両扉の端位置まで開く(移動する)。この状態になったとき、駆動制御装置は右側の可動扉3の駆動部9を停止させる。従って、この図25の状態以降については、駆動制御装置は左側の可動扉3の駆動部9のみを駆動していることになる。
左側の可動扉3がさらに退避方向(右方向)に移動していくと、図26に示すように、左側の可動扉3の戸先端まで扉カバー4に収納された位置となる。このとき、左側の可動扉3の戸尻側に設けられた当接部材19が扉カバー4に取付けられた押金具20に当接する。この状態からさらに左側の可動扉3が退避方向(右方向)に移動していくと、当接部材19が押金具20に当接しているため、左側の可動扉3に押されて扉カバー4も右方向に移動する。左側の可動扉3の戸先端が戸袋2の左端面まで移動すると、駆動制御装置は左側の可動扉3の駆動部9を停止する。この状態が図23および図24に示す左側の可動扉3の戸先端が戸袋の左端面まで収納された可動扉3が開いている状態である。この状態では左右両方の可動扉3の戸尻側に設けられた当接部材19が扉カバー4に取付けられた押金具20と当接しているため、扉カバー4は左右のどちら方向にも動かないようになっている。
車両が発車する前に可動扉3を閉じる必要があるが、その場合の動作は駆動制御装置からの電力が駆動モータに与えられることで、駆動モータの回転軸が回転して駆動部9の駆動プーリ16が前記の扉開時とは反対方向に回転する。駆動プーリ16が反対方向に回転すると、駆動プーリ16に掛けられたタイミングベルト17が移動するため、タイミングベルト17の長さ方向の両端が下面の溝の進退方向の両端に固着されている可動扉3は戸袋2の左右端面から突出する進出方向に移動する。左右の可動扉3の移動速度が同一である場合、図27に示すように、最初に右側の可動扉3が元の進出位置まで戻るので、この時点で駆動制御装置は右側の可動扉3の駆動部9を停止させる。従って、この図27の状
態以降については、駆動制御装置は左側の可動扉3の駆動部9のみを駆動していることになる。
左側の可動扉3がさらに進出方向(左方向)に移動していくと、図28に示すように、左側の可動扉3の戸尻側に設けられた当接部材19と扉カバー4の内側面に取付けられた引戻金具21が当接する。この状態からさらに左側の可動扉3が進出方向(左方向)に移動していくと、当接部材19が引戻金具21に当接しているため、左側の可動扉3に押されて扉カバー4も左方向に移動する。左側の可動扉3が元の進出位置まで移動すると、駆動制御装置は左側の可動扉3の駆動部9を停止する。この状態が図21および図22に示す可動扉3が閉まっている状態である。なお、停車した車両の車両扉の位置が、図29に示すように戸袋2の右側端面の位置であった場合には、可動扉3が開いている状態は図29になるが、動作については前記説明の左と右とが逆になるだけで、前記説明と同様であるため省略する。
以上説明したように、実施の形態6においても、駆動部9は可動扉3を移動させるもののみでよく、可動扉3の戸尻側に当接部材19を設けるとともに扉カバー4には押金具20と引戻金具21を設けているだけのため、構造が簡単になるうえ駆動制御装置における制御も前記説明のように停車した車両の車両扉の位置に合わせて可動扉3を移動させるのみでよいため簡単なものとなり、プラットホーム脇に停車した車両の車両扉位置が異なる場合にも対応できる、可動扉3の進退方向における戸袋2の両端面間の寸法が小さくて簡易な構成のホーム柵装置を得ることができる効果がある。また、扉カバー4を設けたことで、可動扉3が閉じた状態のとき可動扉3の戸尻側を通過させるために、戸袋2の左右端面に設けた開口部が塞がれているため、ゴミなどが戸袋2の内部に侵入するのを低減することができる。なお、実施の形態6の場合には、押金具20は必ず必要なものではなく、当接部材19を扉カバー4の端面内側に直接当接させるようにしてもよい。また、当接部材19と引戻金具21とで引戻手段が構成されているため、バネ13などが不要である。
実施の形態7.
図30はこの発明の実施の形態7におけるホーム柵装置の概略構成を示す正面図、図31はこの発明の実施の形態7におけるホーム柵装置の左側可動扉の戸先端が戸袋の左端面まで収納された状態を示す正面図、図32はこの発明の実施の形態7におけるホーム柵装置の扉カバーの取付状態を示す部分側面図である。なお、図30および図31では図面が煩雑にならないように可動扉3を支持している部分や駆動部9などは省略しているが、これらの部分は図1と同様である。前記実施の形態1から6では扉カバー4を進退自在に支持するためにガイドローラ10を使用しているが、図30から図32に示すように、扉カバー4の上面に取付けたガイド22と戸袋2内の横梁2aに取付けたガイドレール23とによって、扉カバー4を進退自在に支持してもよい。なお、ガイド22とガイドレール23の取付け位置としては、例えば扉カバー4の前面または後面の外側面と戸袋2との間であってもよい。また、扉カバー4にガイドレール23を取付けて戸袋2内にガイド22を取付けてもよい。さらに、扉カバー4がより安定した状態で移動するようにガイド22およびガイドレール23での支持と、ガイドローラ10での支持の両方を設けてもよい。
実施の形態8.
図33はこの発明の実施の形態8におけるホーム柵装置の概略構成を示す正面図、図34はこの発明の実施の形態8におけるホーム柵装置の概略構成を示す平面図、図35はこの発明の実施の形態8におけるホーム柵装置を示す側面図、図36はこの発明の実施の形態8におけるホーム柵装置の可動扉および戸袋カバーの取付状態を示す部分側面図、図37はこの発明の実施の形態8におけるホーム柵装置が設置されたプラットホーム脇に停車した車両の車両扉位置を説明する平面図、図38はこの発明の実施の形態8におけるホーム柵装置が設置されたプラットホーム脇に停車した車両の車両扉位置を説明する平面図、図39はこの発明の実施の形態8におけるホーム柵装置の可動扉が閉じた状態から開いた状態になるまでの動作途中を説明する平面図、図40はこの発明の実施の形態8におけるホーム柵装置の可動扉が閉じた状態から開いた状態になるまでの動作途中を説明する平面図、図41はこの発明の実施の形態8におけるホーム柵装置の可動扉が開いた状態を示す平面図、図42はこの発明の実施の形態8におけるホーム柵装置の可動扉が開いた状態を示す正面図、図43はこの発明の実施の形態8におけるホーム柵装置の可動扉が開いた状態から閉じた状態になるまでの動作途中を説明する平面図、図44はこの発明の実施の形態8におけるホーム柵装置の可動扉が開いた状態から閉じた状態になるまでの動作途中を説明する平面図、図45はこの発明の実施の形態8におけるホーム柵装置の可動扉が開いた状態を示す平面図、図46はこの発明の実施の形態8におけるホーム柵装置の可動扉が開いた状態を示す正面図である。
前記実施の形態1から7では扉カバー4を設ける場合について説明したが、実施の形態8では戸袋カバーを移動自在にすることで、扉カバー4を無くした実施の形態について説明する。図33から図36において、戸袋2のベース部5に立設された支柱6の上部にガイド24が取付けられており、戸袋カバー2bに固着されたガイドレール25がガイド24に沿って移動することで、戸袋カバー2bは可動扉3の進退方向と同一の方向に移動自在に設けられている。可動扉3の戸尻側に設けられた当接部材19と当接するように戸袋カバー2bの前後の内側面に押金具20および引戻金具21が設けられている。押金具20は可動扉3の戸先端が戸袋カバー2bの端面まで収納されたときに当接部材19と当接する位置に設置され、引戻金具21は可動扉3が戸袋カバー2bから最も突出した状態になったときに当接部材19と当接する位置に設置されている。戸袋カバー2bの左右端面には可動扉3が通過する開口部が設けられており、開口部にはパッキン15が取付けられて可動扉3と戸袋カバー2bの開口部部分の隙間からゴミなどが入りにくいようになっている。戸袋カバー2bの移動方向の寸法はベース部5の寸法よりも移動量以上大きくなっており、戸袋の固定部分とぶつからないように下側は開口されている。なお、戸袋カバー2bは戸袋の固定部分であるベース部5や支柱6などを収納するとともに、可動扉3が退避方向に移動したとき収納するものであり、通常内部の機構等が外部からは見えないが、各図面においては断面にすることによって内部の機構等が見えるように図示している。また、可動扉3を支持している部分や駆動部9は実施の形態1での説明と同様であるので、説明を省略する。
次に動作について説明する。プラットホーム1脇に車両(図示せず)が停車していないときは図33および図34に示すように可動扉3が閉まっている状態である。この状態では左右両方の可動扉3の戸尻側に設けられた当接部材19が戸袋カバー2bに取付けられた引戻金具21と当接しているため、戸袋カバー2bは左右のどちら方向にも動かないようになっている。プラットホーム1脇に車両が停車すると、停車した車両の型式の違い等により車両扉の位置が図37に示すように戸袋カバー2bの左端面よりも内側のベース部5の左端面付近になる場合と、図38に示すように戸袋カバー2bの右端面よりも内側のベース部5の右端面付近になる場合とがある。まず、図37に示すベース部5の左端面付近に車両扉の位置がある場合について説明する。車両が停車すると、図示していない駆動制御装置からの電力が駆動モータに与えられることで、駆動モータの回転軸が回転して駆動部9の駆動プーリ16が回転する。駆動プーリ16が回転すると、駆動プーリ16に掛けられたタイミングベルト17が移動するため、タイミングベルト17の長さ方向の両端が下面の溝の進退方向の両端に固着されている可動扉3は戸袋カバー2b内に収納される退避方向に移動する。
左右の可動扉3の移動速度が同一である場合、図39に示すように最初に右側の可動扉3の戸先端が車両扉の端位置まで開く(移動する)。この状態になったとき、駆動制御装置は右側の可動扉3の駆動部9を停止させる。従って、この図39の状態以降については、駆動制御装置は左側の可動扉3の駆動部9のみを駆動していることになる。左側の可動扉3がさらに退避方向(右方向)に移動していくと、図40に示すように、左側の可動扉3の戸先端まで戸袋カバー2bに収納された位置となる。このとき、左側の可動扉3の戸尻側に設けられた当接部材19が戸袋カバー2bに取付けられた押金具20に当接する。この状態からさらに左側の可動扉3が退避方向(右方向)に移動していくと、当接部材19が押金具20に当接しているため、左側の可動扉3に押されて戸袋カバー2bも右方向に移動する。左側の可動扉3の戸先端が車両扉の端位置まで移動すると、駆動制御装置は左側の可動扉3の駆動部9を停止する。この状態が図41および図42に示す左右の可動扉3の戸先端が戸袋カバー2bの端面まで収納された可動扉3が開いている状態である。この状態では左右両方の可動扉3の戸尻側に設けられた当接部材19が戸袋カバー2bに取付けられた押金具20と当接しているため、戸袋カバー2bは左右のどちら方向にも動かないようになっている。なお、図42では可動扉3が重なって図面が煩雑になるため、右側の可動扉3の図示を省略して左側の可動扉3のみ図示している。
車両が発車する前に可動扉3を閉じる必要があるが、その場合の動作は駆動制御装置からの電力が駆動モータに与えられることで、駆動モータの回転軸が回転して駆動部9の駆動プーリ16が前記の扉開時とは反対方向に回転する。駆動プーリ16が反対方向に回転すると、駆動プーリ16に掛けられたタイミングベルト17が移動するため、タイミングベルト17の長さ方向の両端が下面の溝の進退方向の両端に固着されている可動扉3は戸袋カバー2bの左右端面から突出する進出方向に移動する。左右の可動扉3の移動速度が同一である場合、図43に示すように、最初に右側の可動扉3が元の進出位置まで戻るので、この時点で駆動制御装置は右側の可動扉3の駆動部9を停止させる。従って、この図43の状態以降については、駆動制御装置は左側の可動扉3の駆動部9のみを駆動していることになる。
左側の可動扉3がさらに進出方向(左方向)に移動していくと、図44に示すように、左側の可動扉3の戸尻側に設けられた当接部材19と戸袋カバー2bの内側面に取付けられた引戻金具21が当接する。この状態からさらに左側の可動扉3が進出方向(左方向)に移動していくと、当接部材19が引戻金具21に当接しているため、左側の可動扉3に押されて戸袋カバー2bも左方向に移動する。左側の可動扉3が元の進出位置まで移動すると、駆動制御装置は左側の可動扉3の駆動部9を停止する。この状態が図33および図34に示す可動扉3が閉まっている状態である。なお、停車した車両の車両扉の位置が、図38に示すようにベース部5の右端面付近の位置であった場合には、可動扉3が開いている状態は図45および図46になるが、動作については前記説明の左と右とが逆になるだけで、前記説明と同様であるため省略する。なお、図46においても、可動扉3が重なって図面が煩雑になるため、右側の可動扉3の図示を省略して左側の可動扉3のみ図示している。
以上説明したように、実施の形態8においても、駆動部9は可動扉3を移動させるもののみでよく、可動扉3の戸尻側に当接部材19を設けるとともに戸袋カバー2bには押金具20と引戻金具21を設けているだけのため、構造が簡単になるうえ駆動制御装置における制御も前記説明のように停車した車両の車両扉の位置に合わせて可動扉3を移動させるのみでよいため簡単なものとなり、プラットホーム脇に停車した車両の車両扉位置が異なる場合にも対応できる、可動扉3の進退方向における戸袋の固定されている部分であるベース部5の両端面間の寸法が小さくて簡易な構成のホーム柵装置を得ることができる効果がある。また、実施の形態8では扉カバー4が不要であるため、より安価なホーム柵装置となる。なお、実施の形態8の場合には、押金具20は必ず必要なものではなく、当接部材19を戸袋カバー2bの端面内側に直接当接させるようにしてもよい。
なお、この発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 プラットホーム、2 戸袋、3 可動扉、4 扉カバー、5 ベース部、6 支柱、7 ガイド、8 ガイドレール、9 駆動部、10 ガイドローラ、11 バネ取付部、12 バネ取付金、13 バネ、14 ストッパ、15 パッキン、16 駆動プーリ、17 タイミングベルト、18 ローラ、19 当接部材、20 押金具、21 引戻金具、22 ガイド、23 ガイドレール、24 ガイド、25 ガイドレール。

Claims (11)

  1. プラットホームの軌道側端部床面上に設置される戸袋と、前記戸袋に進退自在に設けられ互いに進退方向が逆方向の2枚の可動扉とを備えたホーム柵装置であって、前記可動扉の前記進退方向の寸法は前記戸袋の左右端面間の寸法よりも大きく形成され、前記可動扉の戸先端が前記戸袋の一方の端面まで収納されたとき前記可動扉の戸尻側が前記戸袋の反対側の端面から突出するための開口部が前記戸袋の前記反対側の端面に設けられており、前記戸袋の前記開口部を塞ぐとともに前記可動扉の突出した前記戸尻側を覆う進退自在な扉カバーを備えていることを特徴とするホーム柵装置。
  2. 前記扉カバーは前記可動扉の戸尻側が当接することによって進退移動することを特徴とする請求項1に記載のホーム柵装置。
  3. 前記扉カバーと前記可動扉の戸尻側との少なくとも一方に設けられ前記扉カバーと前記可動扉の戸尻側とを当接させる当接部材を設けたことを特徴とする請求項2に記載のホーム柵装置。
  4. 前記扉カバーは前記2枚の可動扉のそれぞれに対して個別に設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のホーム柵装置。
  5. 前記2枚の可動扉用の前記扉カバーが一体化されて前記可動扉の前記進退方向の寸法よりも大きく形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のホーム柵装置。
  6. 前記扉カバーは奥行き方向の寸法が前記2枚の可動扉を覆う範囲に形成されているとともに前記進退方向が逆方向の可動扉が通過する開口部が設けられていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のホーム柵装置。
  7. 前記扉カバーを前記戸袋の所定位置まで引き戻す引戻手段が設けられていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のホーム柵装置。
  8. 前記引戻手段はバネによる力を利用していることを特徴とする請求項7に記載のホーム柵装置。
  9. 前記引戻手段は前記可動扉の戸尻側に設けた当接部材と前記扉カバーに設けた引戻金具とにより構成されていることを特徴とする請求項7に記載のホーム柵装置。
  10. プラットホームの軌道側端部床面上に設置される戸袋と、前記戸袋に進退自在に設けられ互いに進退方向が逆方向の2枚の可動扉とを備えたホーム柵装置であって、前記戸袋は前記プラットホームに取付けられたベース部と前記ベース部に立設された支柱とを有する固定部分と、前記可動扉の前記進退方向と同一の方向に移動自在に前記支柱に取付けられ前記可動扉と前記固定部分を収納する戸袋カバーとを備えており、前記戸袋カバーは前記可動扉の進退位置が所定の位置になったとき前記可動扉の進退移動によって移動することを特徴とするホーム柵装置。
  11. 前記可動扉の戸尻側に設けられた当接部材と前記戸袋カバーに設けられた引戻金具とが当接することによって前記戸袋カバーが所定の位置まで引戻されることを特徴とする請求項10に記載のホーム柵装置。
JP2014019941A 2014-02-05 2014-02-05 ホーム柵装置 Active JP6265765B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014019941A JP6265765B2 (ja) 2014-02-05 2014-02-05 ホーム柵装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014019941A JP6265765B2 (ja) 2014-02-05 2014-02-05 ホーム柵装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015147443A true JP2015147443A (ja) 2015-08-20
JP6265765B2 JP6265765B2 (ja) 2018-01-24

Family

ID=53891224

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014019941A Active JP6265765B2 (ja) 2014-02-05 2014-02-05 ホーム柵装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6265765B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018111476A (ja) * 2017-01-10 2018-07-19 有限会社フジカ プラットホーム可動扉装置
CN114673111A (zh) * 2022-04-25 2022-06-28 王昌林 一种公路隔离栅结构及其铺设装置
CN115506687A (zh) * 2022-09-22 2022-12-23 宁波中车时代传感技术有限公司 基于内嵌套叠式的半高站台门模块及半高站台门

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004114823A (ja) * 2002-09-26 2004-04-15 Hitachi Ltd プラットホーム用可動柵の扉開閉構造
JP2006007951A (ja) * 2004-06-25 2006-01-12 Nabtesco Corp プラットホームドア装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004114823A (ja) * 2002-09-26 2004-04-15 Hitachi Ltd プラットホーム用可動柵の扉開閉構造
JP2006007951A (ja) * 2004-06-25 2006-01-12 Nabtesco Corp プラットホームドア装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018111476A (ja) * 2017-01-10 2018-07-19 有限会社フジカ プラットホーム可動扉装置
CN114673111A (zh) * 2022-04-25 2022-06-28 王昌林 一种公路隔离栅结构及其铺设装置
CN115506687A (zh) * 2022-09-22 2022-12-23 宁波中车时代传感技术有限公司 基于内嵌套叠式的半高站台门模块及半高站台门

Also Published As

Publication number Publication date
JP6265765B2 (ja) 2018-01-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4141790B2 (ja) 可動ホーム柵装置
JP4885647B2 (ja) プラットホーム用ステップ装置
JP3942346B2 (ja) 扉装置
JP6265765B2 (ja) ホーム柵装置
RU2010125328A (ru) Устройство для закрытия проема и транспортное средство
KR101439011B1 (ko) 인비저블 슬라이딩 도어 트림 구조
JP5500670B2 (ja) ホームドア装置
JP2015229436A (ja) プラットホームドア装置
JP2005335451A (ja) 可動式ホーム柵装置
KR101272634B1 (ko) 슬라이딩 도어
JP2008105567A (ja) 車両用ステップ構造
JP5004246B2 (ja) アウトスライドドア機構
JP2006233676A (ja) フラット形スライドドア
JP4149878B2 (ja) ダブルスライド式プラットホームゲート
JP5996054B2 (ja) ホームドア装置
JP2013226996A (ja) ホームドア装置
JP4520228B2 (ja) ダブルスライド式プラットホームゲート
KR20230001351A (ko) 차량용 도어 힌지 장치
JP6285163B2 (ja) 鉄道車両用ドア装置
JP2005133379A (ja) 車両用スライドドアの構造
JP2010173517A (ja) プラットホーム用ドア装置の扉体
JP2017087907A (ja) ホームドア装置
JP6140040B2 (ja) スライド扉
JP2015093591A (ja) 可動式ホーム柵
JP2014210555A (ja) 可動ステップ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170110

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171019

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171024

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171108

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171121

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6265765

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250