JP2015147432A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】リムに対して優れた滑り止め効果を発揮しうる空気入りタイヤを提供する。【解決手段】リムRに装着される第1のビード部4iと第2のビード部4oとを有する空気入りタイヤ1であって、各ビード部4i、4oは、リムRのシート面Sに接触するビード底面5i、5oを含み、各ビード底面5i、5oには、直線状にのびる複数本のエッジ形成物6が並設されたリムRに対する滑止模様Pが形成され、第1のビード部4iの滑止模様Pは、エッジ形成物6がタイヤ軸方向に対して30度以内の角度α1で配されており、第2のビード部4oの滑止模様Pは、エッジ形成物6がタイヤ周方向に対して30度以内の角度α2で配されている。【選択図】図3

Description

本発明は、ビード部を具えた空気入りタイヤに関し、詳しくは、リムと接触するビード部に、滑止模様が形成された空気入りタイヤに関する。
下記特許文献1は、リムのシート面と接触する各ビード部のビード底面に、リムに対する滑り止め作用を得るための滑止模様が形成された空気入りタイヤを提案している。この滑止模様は、タイヤ周方向に対して傾斜する複数本の溝から形成されている。
特開2009−166607号公報
ところで、車両の旋回時、タイヤには、リムを介して車体の遠心力が作用する。このとき、タイヤの各ビード部が変形する。各ビード部とリムとに生じる滑りの向きは、車両の内側と外側とで異なる。しかしながら、従来のタイヤでは、各ビード部の滑止模様が同じ形状であるため、旋回時、各ビード部で向きが異なる滑りに対し、溝のエッジによる摩擦力が十分に発揮されないおそれがあった。
本発明は、以上のような実状に鑑みなされたもので、リムに対して優れた滑り止め効果を発揮しうる空気入りタイヤを提供することを主たる目的としている。
本発明は、リムに装着される第1のビード部と第2のビード部とを有する空気入りタイヤであって、前記各ビード部は、前記リムのシート面に接触するビード底面を含み、前記各ビード底面には、直線状にのびる複数本のエッジ形成物が並設された前記リムに対する滑止模様が形成され、前記第1のビード部の前記滑止模様は、前記エッジ形成物がタイヤ軸方向に対して30度以内の角度で配されており、前記第2のビード部の前記滑止模様は、前記エッジ形成物がタイヤ周方向に対して30度以内の角度で配されていることを特徴とする。
本発明に係る前記空気入りタイヤは、前記第1のビード部の前記エッジ形成物と、前記第2のビード部の前記エッジ形成物との傾斜の向きが互いに異なるのが望ましい。
本発明は、リムに装着される第1のビード部と第2のビード部とを有する空気入りタイヤであって、前記各ビード部は、前記リムのフランジに接触するビード外側面を含み、前記各ビード外面には、直線状にのびる複数本のエッジ形成物が並設された前記リムに対する滑止模様が形成され、前記第1のビード部の前記滑止模様は、前記エッジ形成物がタイヤ周方向に対して30度以内の角度で配されており、前記第2のビード部の前記滑止模様は、前記エッジ形成物がタイヤ放射方向に対して30度以内の角度で配されていることを特徴とする。
本発明に係る前記空気入りタイヤは、前記第1のビード部が、車両への装着の向きが車両内側となるように指定されているのが望ましい。
本発明に係る前記空気入りタイヤは、前記エッジ形成物が、前記ビード底面から凹む溝又は前記ビード底面から突出する凸条であるのが望ましい。
本発明に係る前記空気入りタイヤは、互いに隣り合う前記溝間に区分された陸部又は前記凸条が、その長手方向に直角な断面が台形状であるのが望ましい。
本発明に係る前記空気入りタイヤは、前記陸部又は凸条が、先着側及び後着側の壁面を含み、前記先着側の壁面のタイヤ法線方向に対する傾斜角度が、前記後着側の壁面のタイヤ法線方向に対する傾斜角度と互いに異なるのが望ましい。
本発明の第1の態様の空気入りタイヤは、第1のビード部と第2のビード部とを有し、各ビード底面には、直線状にのびる複数本のエッジ形成物が並設されたリムに対する滑止模様が形成されている。第1のビード部の滑止模様は、エッジ形成物がタイヤ軸方向に対して30度以内の角度で配されており、第2のビード部の滑止模様は、エッジ形成物がタイヤ周方向に対して30度以内の角度で配されている。このため、第1のビード部及び第2のビード部の滑止模様は、直進時、ビード部とリムとの滑りに対して大きな摩擦力を発揮できる。
また、第1のビード部の滑止模様は、旋回時、車両内側のビード部において生じがちなビード部とリムとのタイヤ周方向の滑りに対して大きな摩擦力を発揮できる。一方、第2のビード部の滑止模様は、旋回時、車両外側のビード部において生じがちなビード部とリムとのタイヤ軸方向の滑りに対して大きな摩擦力を発揮できる。従って、本発明の空気入りタイヤは、旋回時のビード部とリムとの滑りを抑制でき、操縦安定性能を向上しうる。
本発明の第2の態様の空気入りタイヤは、第1のビード部と第2のビード部とを有し、各ビード部のビード外面には、直線状にのびる複数本のエッジ形成物が並設されたリムに対する滑止模様が形成されている。第1のビード部の滑止模様は、エッジ形成物がタイヤ周方向に対して30度以内の角度で配されており、第2のビード部の滑止模様は、エッジ形成物がタイヤ放射方向に対して30度以内の角度で配されている。このため、第1のビード部及び第2のビード部の滑止模様は、直進時、ビード部とリムとの滑りに対して大きな摩擦力を発揮できる。
また、第1のビード部の滑止模様は、旋回時、車両内側のビード部において生じがちなビード部とリムとのタイヤ放射方向の滑りに対して大きな摩擦力を発揮できる。一方、第2のビード部の滑止模様は、旋回時、車両外側のビード部に生じがちなビード部とリムとのタイヤ周方向の滑りに対して大きな摩擦力を発揮できる。従って、本発明の空気入りタイヤは、旋回時のビード部とリムとの滑りを抑制でき、操縦安定性能を向上しうる。
本発明の一実施形態の空気入りタイヤの一部が拡大された斜視図である。 図1の空気入りタイヤの子午線断面におけるビード部付近の拡大図である。 各ビード底面付近の部分拡大図である。 旋回時の空気入りタイヤの断面図である。 エッジ形成物の長手方向に直角な断面図である。 図1のタイヤが装着された車両の概略平面図である。 本発明の他の実施形態の各ビード底面の斜視図である。 凸条の長手方向に直角な断面図である。 本発明の他の実施形態の空気入りタイヤの一部が拡大された斜視図である。 図9の空気入りタイヤの子午線断面におけるビード部付近の拡大図である。 ビード外側面付近の部分拡大図である。
以下、本発明の実施の一形態が、図面に基づき説明される。
図1には、本実施形態の空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」と記載される場合がある。)1の一部が拡大された斜視図が示されている。本実施形態の空気入りタイヤ1は、例えば、四輪自動車用タイヤ、特に、レース用タイヤとして好適に利用され得る。
図1に示されるように、タイヤ1は、トレッド部2と、その両端からタイヤ半径方向内方にのびる一対のサイドウォール部3と、その内方端に設けられた一対のビード部4とを有している。ビード部4は、第1のビード部4iと、第2のビード部4oとを含んでいる。
図2には、図1のタイヤ1のタイヤ子午線断面におけるビード部4i、4o付近の部分拡大図が示されている。図2に示されるように、ビード部4は、リムRに装着される。各ビード部4i、4oには、ビードコア4aが埋設されている。ビードコア4aは、例えば、実質的に非伸張性の材料からなるリング状体である。本実施形態のビードコア4aは、スチール製のビードワイヤを所定回数螺旋巻きして形成されている。
第1のビード部4iは、リムRのシート面Sに接触するビード底面5iを含んでいる。同様に、第2のビード部4oは、リムRのシート面Sに接触するビード底面5oを含んでいる。
各ビード底面5i、5oには、リムRのシート面Sに対する滑止作用を得るための滑止模様P1が形成されている。滑止模様P1は、並設された複数本のエッジ形成物6により形成されている。
図3には、各ビード底面5i、5oの一部が拡大された部分拡大図が示されている。図3では、上下方向がタイヤ周方向に、左右方向がタイヤ軸方向にそれぞれ対応している。図3に示されるように、各エッジ形成物6は、直線状にのびており、例えば、溝8として形成されている。エッジ形成物6が溝8の場合、その溝縁8aによって、各ビード底面5i、5oにエッジが形成されている。
図3に示されるように、第1のビード部4iの滑止模様P1は、エッジ形成物6がタイヤ軸方向に対して30度以内の角度α1で傾斜している。即ち、第1のビード部4iの滑止模様P1は、タイヤ軸方向のエッジ成分をより多く含んでいる。
一方、第2のビード部4oの滑止模様P1は、エッジ形成物6がタイヤ周方向に対して30度以内の角度α2で傾斜している。即ち、第2のビード部4oの滑止模様P1は、タイヤ周方向のエッジ成分をより多く含んでいる。
以上のように構成された本実施形態のタイヤ1は、直進時、第1のビード部4i及び第2のビード部4oのビード底面5i、5oとシート面Sとに滑りが生じた際、滑止模様P1の各エッジ形成物6のエッジと、シート面Sとの間で摩擦力が生成され、ビード部4とリムRとの滑りを抑制しうる。
図4には、旋回時のタイヤ1の断面図が示されている。図4に示されるように、旋回時、タイヤ1には、リムRを介して旋回方向外側に車体の遠心力Fが作用する。遠心力Fは、旋回時、旋回外側のタイヤ1、より具体的には、右旋回時の車両左側のタイヤや、左旋回時の車両右側のタイヤにより大きく作用する。
一方、タイヤ1は、トレッド部2が路面と接地している。このため、遠心力Fが大きく作用する旋回外側のタイヤ1の各サイドウォール部3及び各ビード部4には、変形が生じ易い。各ビード部4の変形は、車両の内側と外側とで異なる。このため、リムRのシート面Sに対する各ビード底面の変形態様も異なる。より具体的には、旋回外側のタイヤ1において、車両内側のビード部4は、ビード底面をシート面S側に押し付けるように変形する。逆に、旋回外側のタイヤ1において、車両外側のビード部4は、リムRのシート面Sに対して、ビード底面にタイヤ軸方向内側への滑りが生じる向きに変形する。
本実施形態のタイヤ1は、上述の各ビード部4の変形に対し、より効果的に摩擦力を発揮するために、第1のビード部4iが車両内側となるように、車両への装着向きが指定されるのが望ましい。第1のビード部4iのビード底面5iの滑止模様P1は、タイヤ軸方向のエッジ成分をより多く含むため、ビード底面5iがシート面S側に押し付けられることにより、タイヤ1とリムRとのタイヤ周方向の滑りをより効果的に抑制しうる。
一方、第2のビード部4oのビード底面5oの滑止模様P1は、タイヤ周方向のエッジ成分をより多く含むため、タイヤ1とリムRとのタイヤ軸方向の滑りを効果的に抑制しうる。なお、タイヤ1の装着向きの指定は、例えば、サイドウォール部3の外表面に、文字等で表示される。
また、遠心力Fは、加速時に車両の後輪側により大きく作用し、制動時に車両の前輪側により大きく作用する。このため、旋回中の加速時には、旋回外側の後輪に遠心力Fが最も大きく作用し、旋回中の制動時には、旋回外側の前輪に遠心力Fが最も大きく作用する。よって、遠心力Fが最も大きく作用するタイヤ1のビード部4の変形は、タイヤ1が車両に装着された位置により、タイヤ1とリムRとに異なる方向の滑りを生じさせる。
本実施形態のタイヤ1は、上述のタイヤ1のビード部4の変形に対し、滑止模様P1がより効果的に摩擦力を発揮するために、前輪用又は後輪用として指定されることも望ましい。本実施形態では、前輪と後輪とで、第1のビード部4iのエッジ形成物6の傾斜の向き及び第2のビード部4oのエッジ形成物6の傾斜の向きが、互いに異なるのが望ましい。
図5には、前後輪にタイヤ1が装着された車両の概略平面図が示されている。なお、タイヤ1の各ビード部4i、4oは、それぞれタイヤ1の回転軸下方の概略平面図であり、図中の矢印は、車両の前進方向を示す。図5に示されるように、前輪に指定されるタイヤ1は、第1のビード部4iのエッジ形成物6が、車両内側に向かって前進方向側に傾斜し、第2のビード部4oのエッジ形成物6が、車両外側に向かって前進方向側に傾斜しているのが望ましい。一方、後輪に指定されるタイヤ1は、第1のビード部4iのエッジ形成物6が、車両外側に向かって前進方向側に傾斜し、第2のビード部4oのエッジ形成物6が、車両内側に向かって前進方向側に傾斜しているのが望ましい。これらのタイヤ1は、遠心力Fが最も大きく作用する場合、各エッジ形成物6が摩擦力をより効果的に発揮でき、リムRに対する優れた滑り止め効果を発揮しうる。
図6には、エッジ形成物6の長手方向に直角な断面図が示されている。図6に示されるように、本実施形態のエッジ形成物6としての溝8は、先着側の壁面8aと後着側の壁面8bとを含む場合、先着側の壁面8aのタイヤ法線方向に対する傾斜角度β1は、例えば、後着側の壁面8bのタイヤ法線方向に対する傾斜角度β2と互いに異なるのが望ましい。
先着側の壁面8aの傾斜角度β1は、タイヤ1が前輪用として指定される場合、例えば、後着側の壁面8bの傾斜角度β2より小さいのが望ましい。このようなエッジ成形物6では、溝8の後着側の壁面8bの剛性が先着側の壁面8aの剛性より高められ、旋回中の制動時、シート面Sに対する摩擦力を効果的に高め得る。逆に、タイヤ1が後輪用として指定される場合、先着側の壁面8aの傾斜角度β1は、例えば、後着側の壁面8bの傾斜角度β2より大きいのが望ましい。このようなエッジ形成物6では、溝8の先着側の壁面8aの剛性が後着側の壁面8bの剛性より高められ、旋回中の加速時、シート面Sに対する摩擦力を効果的に高め得る。
溝8の長手方向と直角な溝幅W1は、例えば、0.5〜1.5mmの範囲が望ましい。溝幅W1が0.5mm未満の場合、溝縁8aによるエッジ効果が十分に発揮されず、シート面Sに対する摩擦力が不足するおそれがある。逆に、溝幅W1が1.5mmより大きい場合、ビード底面の剛性及びタイヤ一周あたりの溝縁8aの数が不足し、シート面Sに対する摩擦力が十分に発揮されないおそれがある。
溝8の溝深さDは、例えば、0.5〜1.0mmの範囲が望ましい。溝深さDが0.5mm未満の場合、溝縁8aによるエッジ効果が十分に発揮されず、シート面Sに対する摩擦力が不足するおそれがある。逆に、溝深さDが1.0mmより大きい場合、ビード底面の剛性が不足し、シート面Sに対する摩擦力が十分に発揮されないおそれがある。
図7には、本発明の他の実施形態の各ビード底面5i、5oの部分拡大斜視図が示されている。図7の実施形態では、エッジ形成物6が、凸条10として形成されている。エッジ形成物6が凸条10の場合、その突出上面10aの縁10bによって、各ビード底面5i、5oに滑り止めのためのエッジが提供される。
図8には、凸条10の長手方向に直角な断面図が示されている。図8に示されるように、凸条10のその長手方向と直角な幅W2は、例えば、2.0〜5.0mmの範囲が望ましい。幅W2が2.0mm未満の場合、凸条10の剛性が不足し、シート面Sに対して十分な摩擦力を発揮できないおそれがある。逆に、幅W2が5.0mmより大きい場合、タイヤ一周あたりの凸条10の本数が不足し、シート面Sに対するエッジによる摩擦力を十分に発揮できないおそれがある。
凸条10の高さHは、例えば、1.0〜2.0mmの範囲が望ましい。高さHが1.0mm未満の場合、凸条10の剛性が過度に高められ、十分な摩擦力を発揮できないおそれがある。逆に、高さHが2.0mmより大きい場合、凸条10の剛性が不足し、十分な摩擦力を発揮できないおそれがある。
図9には、本発明のさらに他の実施形態のタイヤ1の一部が拡大された拡大斜視図が示されている。図10には、図9のタイヤ1のタイヤ子午線断面におけるビード部4i、4o付近の部分拡大図が示されている。図9又は図10に示される実施形態では、第1のビード部4iが、リムRのフランジFrに接触するビード外側面7iを含んでいる。同様に、第2のビード部4oは、リムRのフランジFrに接触するビード外側面7oを含んでいる。
各ビード外側面7i、7oには、リムRのフランジFrに対する滑止模様P2が形成されている。滑止模様P2は、並設された複数本のエッジ形成物6により形成されている。
図11には、ビード外側面7i、7oの一部が拡大された部分拡大図が示されている。図11に示されるように、第1のビード部4iの滑止模様P2は、エッジ形成物6がタイヤ周方向に対して30度以内の角度γ1で傾斜している。即ち、第1のビード部4iの滑止模様P2は、タイヤ周方向のエッジ成分をより多く含んでいる。
第2のビード部4oの滑止模様P2は、エッジ成型物6がタイヤ放射方向に対して30度以内の角度γ2で傾斜している。即ち、第2のビード部4oの滑止模様P2は、タイヤ放射方向のエッジ成分をより多く含んでいる。
以上のように構成された図9の実施形態のタイヤ1は、直進時、第1のビード部4i及び第2のビード部4oのビード外側面7i、7oとシート面Sとに滑りが生じた際、滑止模様P2の各エッジ形成物6のエッジと、シート面Sとの間で大きな摩擦力が生成され、ビード部4とリムRとの滑りを抑制しうる。
図4に示したように、旋回時の旋回外側のタイヤ1のビード部4は、遠心力Fにより、車両内側において、ビード外側面にリムRのフランジFrに対してタイヤ放射方向外側の滑りが生じる向きに変形する。このため、図9の実施形態では、旋回時の旋回外側のタイヤ1の車両内側に位置する第1のビード部4iの滑止模様P2が、より効果的に摩擦力を発揮し、リムRに対して優れた滑り止め効果を発揮しうる。一方、車両外側に位置する第2のビード部4oの滑止模様P2は、直進時、より効果的に摩擦力を発揮し、リムRに対して優れた滑り止め効果を発揮しうる。
本発明のさらに他の実施形態では、各ビード部4i。4oに、滑止模様P1滑止模様P2との双方が設けられても良い。このようなタイヤ1は、各ビード底面5i、5oの滑止模様P1及び各ビード外側面7i、7oの滑止模様P2により、リムRに対してより一層優れた滑り止め効果を発揮しうる。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明はこれらの実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
表1の仕様に基いたタイヤ(サイズ:255/40R18)が試作され、それらの性能がテストされた。なお、比較例1、4として、滑止模様を有さないタイヤが試作され、同様にテストされた。
テスト方法は次の通りである。
<加速・制動時操縦安定性能>
内圧(200kPa)にてリム(10JJ)に組み付けられた各試供タイヤが、車両の全輪に装着され、1周4.5kmのテストコースを10周走行させた後、加速・制動時の操縦安定性能がドライバーの官能により評価された。結果は、比較例1を100とする指数であり、数値が大きいほど加速時操縦安定性能に優れる。
<旋回時操縦安定性能>
上記テスト後、旋回時の操縦安定性能がドライバーの官能により評価された。結果は、比較例1を100とする指数であり、数値が大きいほど旋回時操縦安定性能に優れる。
Figure 2015147432
Figure 2015147432
表1に示されるように、各実施例のタイヤは、操縦安定性能が向上され、リムに対して優れた滑り止め効果を発揮しうることが確認できた。
1 空気入りタイヤ
4 ビード部
4i 第1のビード部
4o 第2のビード部
5i ビード底面
5o ビード底面
6 エッジ形成物
7i ビード外側面
7o ビード外側面
P 滑止模様
R リム
S シート面
Fr フランジ

Claims (7)

  1. リムに装着される第1のビード部と第2のビード部とを有する空気入りタイヤであって、
    前記各ビード部は、前記リムのシート面に接触するビード底面を含み、
    前記各ビード底面には、直線状にのびる複数本のエッジ形成物が並設された前記リムに対する滑止模様が形成され、
    前記第1のビード部の前記滑止模様は、前記エッジ形成物がタイヤ軸方向に対して30度以内の角度で配されており、
    前記第2のビード部の前記滑止模様は、前記エッジ形成物がタイヤ周方向に対して30度以内の角度で配されていることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記第1のビード部の前記エッジ形成物と、前記第2のビード部の前記エッジ形成物とは、傾斜の向きが互いに異なる請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. リムに装着される第1のビード部と第2のビード部とを有する空気入りタイヤであって、
    前記各ビード部は、前記リムのフランジに接触するビード外側面を含み、
    前記各ビード外面には、直線状にのびる複数本のエッジ形成物が並設された前記リムに対する滑止模様が形成され、
    前記第1のビード部の前記滑止模様は、前記エッジ形成物がタイヤ周方向に対して30度以内の角度で配されており、
    前記第2のビード部の前記滑止模様は、前記エッジ形成物がタイヤ放射方向に対して30度以内の角度で配されていることを特徴とする空気入りタイヤ。
  4. 前記第1のビード部は、車両への装着の向きが車両内側となるように指定されている請求項1乃至3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記エッジ形成物は、前記ビード底面から凹む溝又は前記ビード底面から突出する凸条である請求項1乃至4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  6. 互いに隣り合う前記溝間に区分された陸部又は前記凸条は、その長手方向に直角な断面が台形状である請求項5記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記陸部又は凸条は、先着側及び後着側の壁面を含み、
    前記先着側の壁面のタイヤ法線方向に対する傾斜角度は、前記後着側の壁面のタイヤ法線方向に対する傾斜角度と互いに異なる請求項6記載の空気入りタイヤ。
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