以下、本発明の一実施形態を、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るラベル発行装置100の構成を示す概略ブロック図である。ラベル発行装置100は、用紙(例えば、ライナーレスの用紙)に所定事項を印字したラベルを発行する。ラベル発行装置100によって発行されるラベルには、例えば、各商品に付される例えば横幅60mm、高さ60mm程度の標準タイプのラベル(標準ラベル)や、陳列棚に付される標準タイプのラベルよりも長尺の棚タイプのラベル(棚ラベル)等がある。
ラベル発行装置100は、図1に示すように、CPU101、ROM102、RAM103、表示部104、操作部105、印刷部106、及び、ハードディスク107を備える。上述の各機能部は、バス1を介して互いに接続されている。
CPU101は、ラベル発行装置100全体(各機能部)の動作を制御する中央演算処理装置である。CPU101は、ROM102(又はハードディスク107)に記憶されているプログラムを読み出してRAM103に展開し、展開されたプログラムの各ステップを実行することによって、ラベル発行装置100全体の動作を制御する。なお、CPU101による個々の制御内容については後述する。
ROM102は、読み出し専用の記憶部である。ROM102は、主として更新されない情報を記憶(保持)する。例えば、ROM102は、CPU101によって実行されるプログラムを記憶する。
RAM103は、読み書き自在の記憶部である。RAM103は、主として高速なアクセス(読み書き)を要する情報を記憶(一時記憶)する。例えば、RAM103は、ROM102等から読み出されたプログラムを記憶する。また、RAM103は、プログラムの実行によって読み出されるデータ(例えば、下記の商品情報や印字フォーマット情報)や生成されるデータを記憶する。
ハードディスク107は、読み書き自在の記憶部である。ハードディスク107は、各種の情報を記憶(保持)する。例えば、ハードディスク107は、外部から取得される情報(例えば、商品情報等)や、適宜更新され得る情報(例えば、印字フォーマット情報等)を記憶する。なお、ROM102に代えて、ハードディスク107は、CPU101によって実行されるプログラムを記憶してもよい。
表示部104は、例えば、液晶タッチディスプレイである。即ち、表示部104は、操作者(例えば従業員等)に情報を表示する表示機能の他に、操作者による入力操作を受ける操作受付機能を提供する。
操作部105は、操作受付機能を有する構造的な部材、及び、表示部104が提供する操作受付機能を有する部材である。例えば、ラベル発行装置100がキーボードを具備するのであれば当該キーボードが操作部105(構造的な部材の一例)に該当し、ラベル発行装置100の筐体上にボタン(ハードボタン)等を具備するのであれば当該ボタン等も操作部105(構造的な部材の一例)に該当し、ラベル発行装置100がマウス等のポインティングデバイスを具備するのであれば当該ポインティングデバイスも操作部105(構造的な部材の一例)に該当する。更に、ラベル発行装置100の表示部104に表示されるボタン(ソフトボタン)等も操作部105(表示部104が提供する操作受付機能を有する部材の一例)に該当し、表示部104に表示される入力欄等も操作部105(表示部104が提供する操作受付機能を有する部材)に該当する。
印刷部106は、操作者の操作に応じて印刷物を発行する。例えば、印刷部106は、入力等された所定事項を印字フォーマットに当てはめて用紙に印字し、ラベルとして発行する。
CPU101による制御内容の一例について説明する。CPU101は、表示部104を制御する。例えば、CPU101は、操作者によって選択されたラベルのタイプに対応する印字フォーマットのみを選択可能に一覧表示するように表示部104による表示を制御する。また例えば、CPU101は、印字フォーマットを選択可能に一覧表示しているときに該一覧表示において指定された印字フォーマットによる印字イメージを表示するように表示部104による表示を制御する。
また例えば、CPU101は、棚ラベル(棚タイプのラベル)が発行されたときは発行実績として計上(カウント)せずに、標準ラベル(標準タイプのラベル)が発行されたときは発行実績として計上(カウント)する。標準ラベルは、商品に貼付されるラベルであるので発行枚数等の管理は有用である。標準ラベルは後述の図3(a)のように商品のバーコードが印字され、当該バーコードが店舗の精算装置(レジ)で読み取られて精算処理が行われるが、ある商品の標準ラベルの発行枚数は当該商品を生産した生産個数(当該商品を陳列した陳列個数)と同じであるので、標準ラベルの発行実績をカウントしておけば、標準ラベルの発行枚数(生産個数)と、実際にレジで販売された販売個数とを比較することができる。また、販売個数との比較を行わなくても、標準ラベルの発行枚数をカウントしておけば、各商品の生産個数を管理することができるので、単に生産個数を管理するという目的の為だけであっても、標準ラベルの発行実績をカウントするのは有用である。一方、棚ラベルは、店舗内の陳列棚に貼付される為のラベルであるので発行枚数等の管理は特に必要ではない。
図2は、ハードディスク107が記憶する情報の一例である。図2(a)は、印字フォーマットファイルの一例である。図2(a)に示した印字フォーマットファイルには、該印字フォーマットを識別する印字フォーマット番号(以下、単に「フォーマット番号」という)、ラベルの幅を規定するラベル幅、ラベルの高さを規定するラベル高さ、ラベルの空送り量を規定するラベル空送り量(単に空送り量とも称する)、ラベルのタイプを特定するラベルタイプ等が記憶されている。ラベルタイプは、ラベルのタイプに関するタイプ情報である。フォーマット番号、ラベル幅、ラベル高さ、空送り量等は、ラベルの印字フォーマットに関する印字フォーマット情報とも称される。つまり、ハードディスク107は、印字フォーマットファイルとして、ラベルのタイプに関するタイプ情報と、ラベルの印字フォーマットに関する印字フォーマット情報とを対応付けて記憶している。
図2(a)において、「…」は設定値等を非図示(省略)とした旨、「−」は設定値等が存在しない旨を表している。例えば、棚ラベル(棚タイプのラベル)の場合、印字フォーマット情報として空送り量を有するが(棚ラベルには空送り量を設定可能)、標準ラベル(標準タイプのラベル)の場合、印字しない領域を設けラベルを意図的に大きくする必要がないので印字フォーマット情報として空送り量を有しない(標準ラベルには空送り量は設定できない)。つまり、ラベルタイプとして、標準タイプを選択した場合には、空送り量は設定できず、棚ラベルを選択した場合には、空送り量を設定することができる。またこの場合、標準タイプを選択した場合には、空送り量を設定する項目自体が非表示で、棚ラベルを選択した場合に、空送り量を設定する項目が表示するようにすることで、誤って標準タイプで空送り量を設定してしまうことを防ぐことができる。また、上記非表示の代わりに、空送り量の設定項目自体の表示は行うが、空送り量の設定を阻害(禁止)するよう、空送り量の設定項目の入力欄に値が入力できないようになっていてもよい。
図2(b)は、商品ファイルの一例である。図2(b)に示した商品ファイルには、商品を識別する品番(商品コード)、品名、値段、フォーマット番号等が記憶されている。品番、品名、値段等は、商品情報である。なお、上述した用紙に印字される所定事項とは、例えば、上述の商品情報や、ラベルに関する各種設定(例えば、商品が梱包されるパック数や内容量の単位等)である。
商品ファイルに記憶されているフォーマット番号は、標準ラベルに対応するフォーマット番号である。具体的には、商品ファイルには、品番毎に、標準ラベルに対応するフォーマット番号(例えば、図2(a)におけるフォーマット番号「0001」、フォーマット番号「0002」、フォーマット番号「0003」等)のうちのいずれか1つが初期設定値として記憶されている。換言すれば、商品毎に、標準ラベルの印字フォーマットが初期設定されている。なお、図2(b)において、「…」は設定値等を非図示(省略)とした旨を表している。
図2(c)は、棚ラベルファイルの一例である。図2(c)に示した棚ラベルファイルには、商品共通で、棚ラベルに対応するフォーマット番号(例えば、図2(a)におけるフォーマット番号「0061」、フォーマット番号「0062」、フォーマット番号「0063」等)のうちのいずれか1つが初期設定値として記憶されている。より詳細には、最後(直近)に発行された棚ラベルの印字フォーマットのフォーマット番号が、次回以降の棚ラベルの初期設定値として記憶されている。つまり、新たなフォーマット番号の印字フォーマットにより棚ラベルを発行した場合には、棚ラベルファイルに記憶されるフォーマット番号は、当該新たなフォーマット番号に更新される。なお、図2(c)において、「…」は設定値等を非図示(省略)とした旨を表している。
図3は、各タイプのラベルを説明する説明図である。図3(a)は、標準ラベルの一例である。図3(b)は、棚ラベルの一例である。図3(b)に示した空送り部分は、空送り量によって設定される。印刷部106は、このように設定された空送り量に基づいて空送り部分を有する棚ラベルを発行する。具体的には、例えば、印刷部106が、サーマルヘッドと、ステッピングモードにより所定パルス数回転するように制御可能なプラテンローラとを備える場合には、空送り量(上)として設定された長さに相当するパルス数の距離において、サーマルヘッドを駆動させることなくステッピングモータを回転させることにより空送り部分(上)が生成され、その後、サーマルヘッドを駆動させつつステッピングモータを回転させることにより印字された部分が生成され、その後、空送り量(下)として設定された長さに相当するパルス数の距離において、再度、サーマルヘッドを駆動させることなくステッピングモータを回転させることにより空送り部分(下)が形成される。
なお、棚ラベルは、商品の陳列棚に貼付されるので、例えば、陳列棚に確実に貼付するために、印字部分とは別に空送り部分を設けることを可能としている。一方、標準ラベルは、商品(又は商品の容器)に上に貼付されるので、商品の一部分が標準ラベルで隠れてしまう恐れがある。従って、標準ラベルは、なるべく小さい方が好ましく、棚ラベルのように敢えて空送り部分を設ける必要性も少ないことから、空送り部分を設けないようにしている。なお、図3(c)については後述する。
図4〜図7は、表示部104による表示例である。例えば、図4及び図5は、ラベルを発行するときに表示される設定画面の一例である。図6及び図7は、印字フォーマットを選択可能に表示する一覧画面の一例である。
設定画面は、第1領域、第2領域、及び、第3領域を有する。図4に示した設定画面は、第1領域R1、第2領域R2、及び、第3領域R3を有し、図5に示した設定画面は、第1領域R1、第2領域R2、及び、第3領域R3を有する。
第1領域R1は、ラベルを発行する商品を指定するための領域(「商品指定領域」とも称する)である。第1領域R1には、例えば、ラベルを発行する商品の品番を入力(置数入力)する入力欄(図4、図5中の欄A)、操作者によって入力された品番に対応する商品名を表示する表示欄(図4、図5中の欄B)が表示される。
第2領域R2は、第3領域R3に表示される表示内容を選択する(切り替える)領域(「選択領域」「切替領域」とも称する)である。例えば、図4、及び、図5に示した設定画面では、第3領域R3に表示される表示内容を選択するための選択タブを第2領域R2に配置する。
選択タブは、4つの押下(タッチ)部(押下部「F」、押下部「L」、押下部「R」、押下部「TP」)を有し、各押下部のうち、操作者によって押下された何れか1つをオン(選択状態)とし、他をオフ(非選択状態)とする。例えば、図4に示した設定画面では押下部「TP」がオンになっている。また、図5に示した設定画面では押下部「TP」がオンになっている。
押下部「F」、押下部「L」、又は、押下部「R」の何れかをオンとしたときには、第3領域R3には標準ラベルの発行に関する内容が表示される。例えば、図4に示した設定画面の第3領域R3には、第1領域R1に表示されている商品「季節の幕の内弁当」の標準ラベルを発行するときの使用印字フォーマット(現在の設定されている印字フォーマット)のフォーマット番号を表示する表示欄(図4中の欄C)が表示されている。当該表示欄Cにはフォーマット番号を入力(置数入力)することもできる。
なお、商品「季節の幕の内弁当」が入力されたときに使用印字フォーマットとして表示欄Cに初期表示されるフォーマット番号は、商品「季節の幕の内弁当」について初期設定されている標準ラベルの印字フォーマットのフォーマット番号(即ち、商品ファイルにおいて、商品「季節の幕の内弁当」に対応付けて記憶されているフォーマット番号)である。
また、例えば、図4に示した設定画面の第3領域R3には、印字フォーマットを選択可能に一覧表示するためのボタン(図4中のD)が表示される。印字フォーマットの一覧表示については後述する。
なお、押下部「F」がオンとなっているときと押下部「L」がオンとなっているときと押下部「R」がオンとなっているときとでは表示される内容が異なる。従って、操作者は、押下部「F」、押下部「L」、押下部「R」の選択を適宜切り替えて、標準ラベルの発行に必要な情報を設定する。
一方、押下部「TP」をオンとしたときには、第3領域R3には棚ラベルの発行に関する内容が表示される。例えば、図5に示した設定画面の第3領域R3には、第1領域R1に表示されている商品「本まぐろ中とろ」の棚ラベルを発行するときの使用印字フォーマットのフォーマット番号を表示する表示欄(図5中の欄C)が表示されている。当該表示欄Cにはフォーマット番号を入力(置数入力)することもできる。
なお、商品「本まぐろ中とろ」が入力されたときに使用印字フォーマットとして表示欄Cに初期表示されるフォーマット番号は、商品共通で初期設定されている棚ラベルの印字フォーマットのフォーマット番号(即ち、棚ラベルファイルに記憶されているフォーマット番号)である。
また、例えば、図5に示した設定画面の第3領域R3には、印字フォーマットを選択可能に一覧表示するためのボタン(図5中のD)が表示される。印字フォーマットの一覧表示については後述する。
以上のように、選択タブの押下部「F」、押下部「L」、押下部「R」のうちの何れかがオンとされた場合には設定画面の第3領域R3には標準ラベルの設定内容が表示され、選択タブの押下部「TP」がオンとされた場合には設定画面の第3領域R3には棚ラベルの設定内容が表示される。つまり、選択タブによってラベルのタイプを選択することができる。具体的には、標準ラベルを発行するときは選択タブの押下部「F」、押下部「L」、押下部「R」のうちの何れかをオンとし、棚ラベルを発行するときは選択タブの押下部「TP」をオンとすればよい。
なお、図4に示すように、第2領域R2に配置された選択タブにおいて押下部「F」、押下部「L」、押下部「R」のうちの何れかがオンとされ、第3領域R3に標準ラベルの設定内容が表示されている設定画面を標準ラベル設定画面とも称する。また、図5に示すように、第2領域R2に配置された選択タブにおいて押下部「TP」がオンとされ、第3領域R3に棚ラベルの設定内容が表示されている設定画面を棚ラベル設定画面とも称する。つまり、押下部「F」、押下部「L」、押下部「R」のうちの何れかがオンとされている標準ラベル設定画面において押下部「TP」をオンとしたときは、標準ラベル設定画面から棚ラベル設定画面に切り替わる。押下部「TP」がオンとされている棚ラベル設定画面において押下部「F」、押下部「L」、押下部「R」のうちの何れかをオンとしたときは、棚ラベル設定画面から標準ラベル設定画面に切り替わる。
また、商品入力時点に表示される初期の設定画面は、標準ラベル設定画面としてもよい。即ち、第1領域R1において新たに商品が指定されたときは、第2領域R2に配置された選択タブにおいて押下部「F」、押下部「L」、押下部「R」のうちの何れか(例えば、押下部「F」)がオンとなるように制御してもよい。上記のように制御される態様では、操作者は、ある商品の棚ラベルを発行するときには、第1領域R1において当該商品を指定した後に、選択タブにおいて押下部「TP」をオンとすればよい。
図5に示すように、棚ラベル設定画面の第3領域R3には、使用印字フォーマット(現在の設定されている棚ラベルの印字フォーマット)による印字イメージが表示される。なお、所定の操作に応じて印字イメージの表示/非表示が切り替わるようにしてもよい。また、標準ラベル設定画面において所定の操作があった場合には、使用印字フォーマット(現在の設定されている標準ラベルの印字フォーマット)による印字イメージが表示されるようにしてもよい。
また、図4に示すように、標準ラベル設定画面の第3領域R3には、集計タイプを表示する表示欄(図4中のE)が表示される。集計タイプとは、ラベルの発行実績に関する計上(加算)/非計上(非加算)の別を示した種別である。標準ラベルの発行は、原則、発行実績として計上する。従って、図4に示すように、集計タイプの初期値は「加算(計上)」である。一方、棚ラベルの発行は、発行実績として計上しない。従って、図5に示すように、棚ラベル設定画面の第3領域R3には、集計タイプを表示する表示欄は表示せずに、集計タイプは常に「非加算(非計上)」としている。
なお、図5に示した棚ラベル設定画面においては図示を省略したが、棚ラベル設定画面に、棚ラベルの空送り量を設定する設定欄を設けるようにしてもよい。
選択タブによって標準ラベルが選択された状態において印字フォーマットを選択可能に一覧表示するためのボタンDが押下(タッチ)された場合、つまり、標準ラベル設定画面の第3領域R3のボタンDが押下された場合には、図6に示すように標準ラベルに対応する印字フォーマットのみを選択可能に一覧表示する。
図6に示した一覧表示画面では、図2(a)に示した印字フォーマットファイルにおいて標準タイプに対応するフォーマット番号が一覧表示されている。また、各フォーマット番号の印字フォーマットに関する情報(ラベル幅、ラベル高さ、印字フォーマット名)も表示されている。具体的には、図6に示した一覧表示画面では、フォーマット番号「0001」、ラベル幅×ラベル高さ「59×100」である印字フォーマット「標準1」や、フォーマット番号「0002」、ラベル幅×ラベル高さ「…(図示略)」である印字フォーマット「標準2」や、フォーマット番号「0003」、ラベル幅×ラベル高さ「…(図示略)」である印字フォーマット「標準3」などが一覧表示されている。
図6に示した一覧表示画面において、操作者が「標準1」の印字フォーマット(欄「0001」、欄「59×100」、又は、欄「標準1」のいずれか)を押下(タッチ)した場合、使用印字フォーマットとして「標準1」の印字フォーマットが選択される。また、操作者が「標準2」の印字フォーマットを押下した場合、使用印字フォーマットとして「標準2」の印字フォーマットが選択される。また、操作者が「標準3」の印字フォーマットを押下した場合、使用印字フォーマットとして「標準3」の印字フォーマットが選択される。
また、図6に示した一覧表示画面には、一覧表示されている夫々の印字フォーマットによる印字イメージを表示するためのボタン(図6中のF1、F2、F3)が表示されている。なお、図6に示した例では、ボタンF1が押下されたときの印字イメージを表示している。
一方、選択タブによって棚ラベルが選択された状態において印字フォーマットを選択可能に一覧表示するためのボタンDが押下された場合、つまり、棚ラベル設定画面の第3領域R3のボタンDが押下された場合には、図7に示すように棚ラベルに対応する印字フォーマットのみを選択可能に一覧表示する。
図7に示した一覧表示画面では、図2(a)に示した印字フォーマットファイルにおいて棚タイプに対応するフォーマット番号等が一覧表示されている。また、各フォーマット番号の印字フォーマットに関する情報(ラベル幅、ラベル高さ、印字フォーマット名)も表示されている。具体的には、図7に示した一覧表示画面では、フォーマット番号「0061」、ラベル幅×ラベル高さ「59×300」である印字フォーマット名「棚1」や、フォーマット番号「0062」、ラベル幅×ラベル高さ「…(図示略)」である印字フォーマット「棚2」や、フォーマット番号「0063」、ラベル幅×ラベル高さ「…(図示略)」である印字フォーマット「棚3」などが一覧表示されている。
図7に示した一覧表示画面において、操作者が「棚1」の印字フォーマットを押下した場合、使用印字フォーマットとして「棚1」の印字フォーマットが選択される。また、操作者が「棚2」の印字フォーマットを押下した場合、使用印字フォーマットとして「棚2」の印字フォーマットが選択される。また、操作者が「棚3」の印字フォーマットを押下した場合、使用印字フォーマットとして「棚3」の印字フォーマットが選択される。
また、図7に示した一覧表示画面には、一覧表示されている夫々の印字フォーマットによる印字イメージを表示するためのボタン(図7中のF1、F2、F3)が表示されている。なお、図7に示した例では、ボタンF1が押下されたときの印字イメージを表示している。
なお、図6に示した一覧表示画面(図7に示した一覧表示画面も同様)において、使用印字フォーマットとして、現在、何れが設定されているかが分かるようにしてもよい。例えば、現在、使用印字フォーマットとして設定されている印字フォーマット(例えば、該印字フォーマットの行の全部又は一部の項目欄)を他の印字フォーマットと異なる色彩にて表示してもよいし、使用印字フォーマットとして設定されている印字フォーマットに対応付けて(例えば、該印字フォーマットの行のある項目欄内に)使用印字フォーマットとして設定されている旨のしるしを表示してもよい。
なお、図6に示した一覧表示画面(図7に示した一覧表示画面も同様)には、非図示の戻るボタンや取消ボタンなどが配置されていてもよい。
図8は、ラベル発行装置100の動作の一例を示すフローチャートである。なお、第1領域R1において商品が指定されたときには、初期の設定画面として標準ラベル設定画面を表示するものとする。また、本フローチャートの開始時において、表示部104には標準ラベル設定画面が表示されているものとする。
ステップS10:ラベルを発行する商品の指定を受け付ける。即ち、CPU101は、標準ラベル設定画面の第1領域R1の入力欄を介して品番の入力を受け付ける。CPU101は、品番や商品名などをRAM103に記憶する。
ステップS12:該商品について初期設定されている標準ラベルの印字フォーマットを使用印字フォーマットとする。即ち、CPU101は、商品ファイルを参照し、商品ファイルにおいて該商品について設定されているフォーマット番号を使用印字フォーマットのフォーマット番号としてRAM103に記憶する。
ステップS14:棚ラベルに切り替える旨の指示があったか否かを判断する。即ち、CPU101は、標準ラベル設定画面の第2領域R2の選択タブにおいて押下部「TP」が押下されたか否かを判断する。棚ラベルに切り替える旨の指示があった場合には、棚ラベル設定画面に切り替えた後にステップS16に進む。棚ラベルに切り替える旨の指示がなかった場合にはステップS18に進む。
ステップS16:初期設定されている棚ラベルの印字フォーマットを使用印字フォーマットとする。即ち、CPU101は、棚ラベルファイルを参照し、棚ラベルファイルにおいて設定されているフォーマット番号を使用印字フォーマットのフォーマット番号としてRAM103に記憶する(ステップS12において記憶したフォーマット番号に今回のフォーマット番号を上書きする)。
ステップS18:必要な情報(例えば、所定事項等)の入力を受け付ける。例えば、標準ラベルを発行するときには(ステップS14:Noの場合には)、押下部「F」、押下部「L」、押下部「R」の押下を適宜受け付けつつ、標準ラベル設定画面において夫々の押下部に応じた第3領域R3の入力欄等を介して、標準ラベルの発行に必要な情報の入力(再入力)を受け付ける。また例えば、棚ラベルを発行するときには(ステップS14:Yesの場合には)、棚ラベル設定画面の第3領域R3の入力欄等を介して、棚ラベルの発行に必要な情報の入力(再入力)を受け付ける。CPU101は、入力された情報などをRAM103に記憶する。
ステップS20:印字フォーマットの置数入力があったか否かを判断する。即ち、CPU101は、第3領域R3の表示欄Cに置数入力があったか否かを判断する。印字フォーマットの置数入力があった場合にはステップS22に進む。印字フォーマットの置数入力がなかった場合にはステップS24に進む。
ステップS22:置数入力された印字フォーマットを使用印字フォーマットとする。即ち、CPU101は、置数入力されたフォーマット番号を使用印字フォーマットのフォーマット番号としてRAM103に記憶する(ステップS12やステップS16において記憶したフォーマット番号に今回のフォーマット番号を上書きする)。
ステップS24:印字フォーマットを一覧表示させる旨の指示があったか否かを判断する。即ち、CPU101は、標準ラベル設定画面(又は棚ラベル設定画面)の第3領域R3のボタンDが押下されたか否かを判断する。印字フォーマットを一覧表示させる旨の指示があった場合にはステップS26に進む。印字フォーマットを一覧表示させる旨の指示がなかった場合にはステップS32に進む。
ステップS26:発行するラベルのタイプに対応する印字フォーマットを選択可能に一覧表示する。具体的には、発行するラベルのタイプとして標準ラベルが選択されているときには、例えば図6に示すように標準ラベルに対応する印字フォーマットのみを選択可能に一覧表示し、発行するラベルのタイプとして棚ラベルが選択されているときには、例えば図7に示すように棚ラベルに対応する印字フォーマットのみを選択可能に一覧表示する。即ち、CPU101は、押下部「F」、押下部「L」、又は、押下部「R」の何れかが選択状態であるときにボタンDが押下されたときは(標準ラベル設定画面上のボタンDが押下されたときは)、印字フォーマットファイルにおいて標準タイプに対応するフォーマット番号を選択可能に一覧表示し(図6参照)、押下部「TP」が選択状態であるときにボタンDが押下されたときは(棚ラベル設定画面上のボタンDが押下されたときは)、印字フォーマットファイルにおいて棚タイプに対応するフォーマット番号を選択可能に一覧表示する(図7参照)。
ステップS28:一覧表示から印字フォーマットの選択を受け付ける。
ステップS30:選択された印字フォーマットを使用印字フォーマットとする。即ち、CPU101は、当該選択された印字フォーマットのフォーマット番号を使用印字フォーマットのフォーマット番号としてRAM103に記憶する(ステップS12やステップS16において記憶したフォーマット番号に今回のフォーマット番号を上書きする)。
ステップS32:ラベルを発行する旨の指示があったか否かを判断する。即ち、CPU101は、ラベルを発行する旨のソフトボタン(例えば、図5に図示したボタン「発行」や、図4において非図示のボタン「発行」)や、ラベルを発行する旨のハードボタン(非図示)が押下されたか否かを判断する。ラベルを発行する旨の指示があった場合にはステップS34に進む。ラベルを発行する旨の指示がなかった場合にはステップS18に戻る。
ステップS34:ラベルを発行する。即ち、CPU101は、ステップS10において指定された商品の商品名やステップS18において入力された情報等を、RAM103に記憶されている使用印字フォーマットに当てはめて用紙に印字し、ラベルとして発行する。また、棚ラベルを発行した場合には、棚ラベルファイルに初期設定されている棚ラベルの印字フォーマットを更新する。そして本フローチャートは終了する。
図8のフローチャートによれば、標準ラベルの印字フォーマットを変更するときに一覧表示を行えば、一覧表示においては標準ラベルの印字フォーマットのみが選択可能であるので(ステップS26)、一覧表示からどの印字フォーマットを選択したとしても、確実に標準ラベルの印字フォーマットを選択することができる。
図8のフローチャートによれば、棚ラベルの印字フォーマットを変更するときに一覧表示を行えば、一覧表示においては棚ラベルの印字フォーマットのみが選択可能であるので(ステップS26)、一覧表示からどの印字フォーマットを選択したとしても、確実に棚ラベルの印字フォーマットを選択することができる。
図8のフローチャートによれば、ある商品について標準ラベルを発行するときに印字フォーマットを変更しないときは、当該商品について初期設定されている標準ラベルの印字フォーマットにより標準ラベルが発行される。即ち、当該商品について商品ファイルに初期設定されている標準ラベルの印字フォーマットが使用印字フォーマットのフォーマット番号としてRAM103に記憶され(ステップS12)、使用印字フォーマットが上書きされる処理(ステップS16、ステップS22、ステップS30)がその後に実行されないので、当該商品について初期設定されている標準ラベルの印字フォーマットにより標準ラベルが発行される。
図8のフローチャートによれば、ある商品について棚ラベルを発行するときに印字フォーマットを変更しないときは、初期設定されている棚ラベルの印字フォーマットにより棚ラベルが発行される。即ち、棚ラベルファイルに初期設定されている棚ラベルの印字フォーマットが使用印字フォーマットのフォーマット番号としてRAM103に記憶され(ステップS16)、使用印字フォーマットが上書きされる処理(ステップS22、ステップS30)がその後に実行されないので、初期設定されている棚ラベルの印字フォーマットにより棚ラベルが発行される。
なお、本フローチャートは、印字フォーマットを一覧表示した後に一覧表示から何れかの印字フォーマットが選択される場合を表しているが、印字フォーマットを一覧表示した後に非図示の戻るボタンや取消ボタンなどが押下されるなどして一覧表示から何れの印字フォーマットも選択されない場合もある。印字フォーマットを一覧表示した後に一覧表示から何れの印字フォーマットも選択されない場合には、当然ではあるが、ステップS28とステップS30の処理は実行されない(つまり、ステップS26に続いてステップS32が実行される。
以上のように、ラベル発行装置100によれば、不適切な印字フォーマットが選択されないようにすることができる。
なお、上記実施形態では、印字フォーマットを変更する場合には、一旦、印字フォーマットを選択可能に一覧表示し、該一覧表示から所望の印字フォーマットを選択させて印字フォーマットを変更する機能と、所望の印字フォーマットのフォーマット番号を置数入力させて印字フォーマットを変更する機能とが存在する。しかしながら、フォーマット番号を置数入力させて印字フォーマットを変更する態様においては、誤ったフォーマット番号が置数入力される虞(例えば、標準ラベルの印字フォーマットのフォーマット番号を置数入力すべきときに棚ラベルの印字フォーマットのフォーマット番号や存在しないフォーマット番号が置数入力される虞や、棚ラベルの印字フォーマットのフォーマット番号を置数入力すべきときに標準ラベルの印字フォーマットのフォーマット番号や存在しないフォーマット番号が置数入力される虞等)があるので、以下の何れかによって対処してもよい。
(対処1)
フォーマット番号の置数入力機能を削除する。換言すれば、ラベル発行装置100は、フォーマット番号の置数入力機能を具備しないようにする。フォーマット番号の置数入力機能を有しないので、印字フォーマットの変更は全て一覧表示を経て行われることになるので、誤ったフォーマット番号が入力されることは完全になくなる。
(対処2)
対処1に関連して、フォーマット番号の置数入力機能の有効/無効の切り替え機能を設ける。フォーマット番号の置数入力機能を無効にすれば誤ったフォーマット番号が入力されることは完全になくなり、フォーマット番号の置数入力機能を有効にすれば処理を高速化することができる。
(対処3)
誤ったフォーマット番号の置数入力後に印字フォーマットを一覧表示する。例えば、ある商品のラベルを発行する際に、所定回数(1回又は2回以上である所定回数)連続して誤ったフォーマットが置数入力された場合に印字フォーマットを一覧表示する。例えば、所定回数を2回としたときは、操作者が、ある商品のラベルを発行する際に誤ったフォーマットを置数入力(1回目)したときは、「正しい印字フォーマットを入力してください」などのメッセージを表示し、その後、再度、誤ったフォーマットを置数入力(2回目)したときは、図8のステップS26と同様に、ラベルのタイプに応じた印字フォーマットを一覧表示するとともに、「一覧から印字フォーマットを選択してください」などのメッセージを表示してもよい。
(対処4)
対処1〜対処3を操作者毎に設定する。例えば、操作者Aに対しては、フォーマット番号の置数入力機能を無効とし、常に一覧表示から印字フォーマットの変更を行わせるようにする。一方、操作者Bに対しては、フォーマット番号の置数入力機能を有効とし、所定回数連続して誤ったフォーマット番号を入力したときには一覧表示から印字フォーマットの変更を行わせるようにする。なお、ラベル発行装置100は、例えば、個々の操作者を識別する識別情報に対応付けて、フォーマット番号の置数入力機能の無効/有効に関する情報や、印字フォーマットを一覧表示させるタイミングである所定回数などの情報を記憶しておけばよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
例えば、上記実施形態では、選択タブ(押下部「F」、押下部「L」、押下部「R」、押下部「TP」)によって発行するラベルのタイプを選択しているが、ラベルのタイプの選択方法は選択タブに限定されない。一例として、ラベルのタイプを入力する入力欄や選択ボタンを設けてラベルのタイプを入力(選択)させるようにしてもよい。換言すれば、上記実施形態における設定画面は、第1領域、第2領域、及び、第3領域を有するが、発行するラベルが選択可能であれば、設定画面は、必ずしも、第1領域R1、第2領域R2、及び、第3領域R3を有していなくてもよい。例えば、設定画面は、商品やラベルのタイプを指定する領域と、該指定内容に応じた入力欄等などを表示する領域の2つの領域を有するものであってもよい。
また、上記実施形態では、標準ラベルの印字フォーマットは商品毎に初期設定され、棚ラベルの印字フォーマットは商品共通に初期設定されているが、初期設定の態様はこれに限定されない。例えば、標準ラベルの印字フォーマットを商品共通に初期設定してもよい。即ち、商品と独立した標準ラベルファイル(図2(c)の棚ラベルファイルと同様のファイル)を用意し、標準ラベルファイルにおいて初期設定される標準ラベルの印字フォーマットのフォーマット番号を記憶すればよい。また例えば、棚ラベルの印字フォーマットを商品毎に初期設定してもよい。即ち、標準ラベルの印字フォーマットのフォーマット番号と同様に、棚ラベルの印字フォーマットのフォーマット番号を、図2(a)の商品ファイルにおいて商品毎に記憶すればよい。
また、上記実施形態では、ラベル発行装置100は、標準ラベル(図3(a))、棚ラベル(図3(b))の2種類を発行する旨を記載したが、他の種類のラベルを発行してもよい。例えば、ラベル発行装置100は、図3(c)に示すような、商品に付される帯ラベルを発行してもよい。例えば、図2(a)の印字フォーマットファイルに、ラベルタイプ「標準タイプ」である印字フォーマット、ラベルタイプ「棚タイプ」である印字フォーマットの他に、ラベルタイプ「帯タイプ」である印字フォーマットを記憶し、また、例えば、標準ラベル設定画面や棚ラベル設定画面と同様に、後述するように、選択タブなどによって第3領域R3に帯ラベルの設定画面(帯ラベル設定画面。非図示)が表示されるようにすればよい。また、標準ラベル設定画面において印字フォーマットを選択可能に一覧表示するためのボタン(図4中のD)が押下された場合に標準タイプに対応するフォーマット番号が一覧表示(図6)され、棚ラベル設定画面において印字フォーマットを選択可能に一覧表示するためのボタン(図5中のD)が押下された場合に棚タイプに対応するフォーマット番号等が一覧表示(図7)されるのと同様、帯ラベル設定画面(非図示)において印字フォーマットを選択可能に一覧表示するためのボタンが押下された場合には帯タイプに対応するフォーマット番号等が一覧表示されるようにすればよい。つまり、標準ラベルを発行するときには標準ラベル用の印字フォーマットのみが選択可能に一覧表示され、棚ラベルを発行するときには棚ラベル用の印字フォーマットのみが選択可能に一覧表示されるのと同じように、帯ラベルを発行するときには帯ラベル用の印字フォーマットのみが選択可能に一覧表示されるようにすればよい。
なお、図3(c)に示すように、帯ラベルには、空送り部分を設けてもよい。即ち、帯ラベルでも棚ラベルと同様に、空送り量を設定することができるようにすると好適である。帯ラベルは、特に蓋付きの弁当等の容器の周囲を覆うように貼付されるラベルとして使用され、図3(c)のように、印字部分が商品の上面に位置するように貼付されるので、ラベルの上端、下端は容器の側面や下面に位置するようになり、その部分を確保するために空送り部分があると有効である。この場合、長尺状の棚ラベル、あるいは、帯ラベルの場合にのみ空送り量が設定可能になっており、標準ラベルの場合には、空送り量の設定が不可になるよう制御されていることで、標準ラベルに不要な空送り量を誤って設定してしまうことを防ぐことができる。
なお、図3においては3種類のラベルを示したが、ラベルの種類は4種類以上であってもよい。
また、上記実施形態では、選択タブは、標準ラベルに関する押下部(押下部「F」、押下部「L」、押下部「R」)と棚ラベルに関する押下部(押下部「TP」))とを有していたが、選択タブは、ラベルの種類に応じた押下部を有するようにしてもよい。例えば、ラベル発行装置100が、ラベル1、ラベル2、ラベル3、…、ラベルNのN種類(例えば、ラベル1が図3(a)の標準ラベル、ラベル2が図3(b)の棚ラベル、ラベル3が図3(c)の帯ラベル、…)のラベルを発行可能である場合、選択タブは、各ラベルに対応する押下部(例えば、標準ラベルに対応する押下部「F」、押下部「L」、押下部「R」、棚ラベルに対応する押下部「TP」、帯ラベルに関する押下部(非図示)、…)を有するようにしてもよい。なお、帯ラベルに関する押下部が押下された場合には、例えば、帯ラベル設定画面が第3領域R3に表示されるようにすればよい。
また、上記実施形態では、標準ラベルに対する3個の押下部(押下部「F」、押下部「L」、押下部「R」)の如く、あるラベルに対して複数個の押下部が割り当てられる場合があるが、これとは逆に、ある1以上の押下部に対して複数種類のラベルが割り当てられていてもよい。例えば、設定内容等が標準ラベルと帯レベルとで共通する場合には、押下部「F」、押下部「L」、押下部「R」に対し、標準ラベルと帯レベルとを対応付けられていてもよい。つまり、標準ラベルと帯ラベルに共通する設定内容が表示されている設定画面(標準ラベル/帯ラベル設定画面)が存在するような場合において、押下部「F」や押下部「L」や押下部「R」が押下された場合には、当該標準ラベル/帯ラベル設定画面が第3領域R3に表示されるようにしてもよい。
また、ラベル発行装置100が、上述の如く、ラベル1、ラベル2、ラベル3、…、ラベルNのN種類のラベルを発行可能である場合であっても、あるラベルに対応する押下部が押下された状態において印字フォーマットを選択可能に一覧表示するための操作があったときには、当該ラベルに対応する印字フォーマットのみを選択可能に一覧表示すればよい。例えば、選択タブによって帯ラベルが選択された状態において上記操作があった場合には(例えば、帯ラベル設定画面において上記操作があった場合には)、帯ラベルに対応する印字フォーマットのみを選択可能に一覧表示すればよい。なお、あるラベルに対応する印字フォーマットの全部又は一部が他のラベルに対応する印字フォーマットの全部又は一部であってもよい。従って、例えば、標準ラベルの印字フォーマットと帯ラベルの印字フォーマットが共通の印字フォーマットであるような場合において、上述の標準ラベル/帯ラベル設定画面において印字フォーマットを選択可能に一覧表示するための操作があったときには、当該共通の印字フォーマットのみを選択可能に一覧表示してもよい。
また、上記実施形態では、表示部104は、表示機能の他に操作受付機能を有しているが、表示部104は、必ずしても操作受付機能を有していなくてもよい(即ち、タッチ機能を有しないものであってもよい)。表示部104が操作受付機能を有しないときには、ハードボタンによって画面上に項目(ボタン、欄等)を選択すればよい。
また、上記実施形態では、印字フォーマットを選択可能に一覧表示するためのボタン(図4中のDや図5中のD)が押下された場合に、印字フォーマットが一覧表示されたが、他の操作によって印字フォーマットを一覧表示されるようにしてもよい。例えば、棚ラベルを選択する押下部「TP」が押下された場合に、棚ラベルのフォーマット番号が一覧表示されてもよいし、帯ラベルを選択する押下部(非図示)が押下された場合に、帯ラベルのフォーマット番号が一覧表示されてもよい。
また、上記実施形態では、ラベル発行装置100は、標準ラベルが選択されているときに(即ち標準ラベル設定画面の表示中に)、印字フォーマットを一覧表示するべき指示(例えば、ボタンDの押下)があったときには、図6に示すように標準ラベルに対応する印字フォーマットのみを一覧表示するが、標準ラベルが選択されているときの一覧表示の表示態様は上記に限定されない。例えば、標準ラベル、棚ラベル、帯ラベルの何れが発行できるラベル発行装置100において、標準ラベルが選択されているときに(即ち標準ラベル設定画面の表示中に)、印字フォーマットを一覧表示するべき指示(例えば、ボタンDの押下)があったときには、全部の印字フォーマットを一覧表示してもよい。全部の印字フォーマットを一覧表示するときには、選択されるべき印字フォーマットである標準ラベルに対応する印字フォーマットを他の印字フォーマット(棚ラベルに対応する印字フォーマット、帯ラベルに対応する印字フォーマット)と区別して表示する。例えば、標準ラベルに対応する印字フォーマットの欄(行)を他の印字フォーマットの欄と異なる色で表示してもよいし、標準ラベルに対応する印字フォーマットの欄にのみ所定のマーク(しるし)を付してもよいし、標準ラベルに対応する印字フォーマットと、他の印字フォーマットとの間に間隔を設けてもよい。つまり、全部の印字フォーマットを一覧表示するが、標準ラベルに対応する印字フォーマットを他の印字フォーマット(棚ラベルに対応する印字フォーマット、帯ラベルに対応する印字フォーマット)と、色やマークや間隔などによって区別可能に表示することによって、間違った印字フォーマット(棚ラベルに対応する印字フォーマット、帯ラベルに対応する印字フォーマット)が選択されないようにしてもよい。なお、図6や図7におけるラベルの種類の説明(標準1、標準2、標準3、…、棚1、棚2、棚3、…)などを更に目立つように表示することによって、間違ったフォーマットが選択されないようにしてもよい。なお、他の印字フォーマット同士(棚ラベルに対応する印字フォーマット、帯ラベルに対応する印字フォーマット)については、ラベルの種類(棚1、棚2、棚3、…、帯1、帯2、帯3、…)の説明以外のもの(例えば色)で夫々が区別できるようにしてもよいし、ラベルの種類でしか夫々が区別できなくてもよい。
同様に、棚ラベルが選択されているときに(即ち棚ラベル設定画面の表示中に)、印字フォーマットを一覧表示するべき指示があった場合に、全部の印字フォーマットを一覧表示するが、棚ラベルに対応する印字フォーマットを他の印字フォーマット(標準ラベルに対応する印字フォーマット、帯ラベルに対応する印字フォーマット)と区別可能に表示することによって、間違った印字フォーマット(標準ラベルに対応する印字フォーマット、帯ラベルに対応する印字フォーマット)が選択されないようにしてもよい。また、帯ラベルが選択されているときに(即ち帯ラベル設定画面の表示中に)、印字フォーマットを一覧表示するべき指示があった場合に、全部の印字フォーマットを一覧表示するが、帯ラベルに対応する印字フォーマットを他の印字フォーマット(標準ラベルに対応する印字フォーマット、棚ラベルに対応する印字フォーマット)と区別可能に表示することによって、間違った印字フォーマット(標準ラベルに対応する印字フォーマット、棚ラベルに対応する印字フォーマット)が選択されないようにしてもよい。
また、全部の印字フォーマットを一覧表示するときには、選択されるべき印字フォーマットを選択可能に一覧表示する一方で、他の印字フォーマットを選択不能にしてもよい(選択不能である旨の表示(例えばグレーダウン表示)をあわせて行うことが好ましい)。つまり、全部の印字フォーマットを表示するが、選択されるべき印字フォーマットのみが選択可能に一覧表示されるようにしてもよい。例えば、標準ラベル設定画面の表示中に、ボタンDの押下があったときには、全部の印字フォーマットを一覧表示するとともに、そのうちの標準ラベルに対応する印字フォーマットを選択可能とし、棚ラベルに対応する印字フォーマットや帯ラベルに対応する印字フォーマットを選択不能としてもよい。
つまり、あるタイプのラベルの発行に使用する印字フォーマットを変更する場合に、当該ラベルのタイプに適した印字フォーマットが、他のタイプの印字フォーマット(当該ラベルのタイプに適さない印字フォーマット)と区別されて一覧表示されればよい。当該区別として、他の印字フォーマットについては一覧表示を行わずに当該ラベルの印字フォーマットを選択可能に一覧表示してもよい(図6、図7参照)。また、当該区別として、他の印字フォーマットと色などによって区別して当該ラベルの印字フォーマットを一覧表示してもよい(色などによって選択されるべき印字フォーマットが区別されているので、他の印字フォーマットを選択不能としなくてもよい)。また、当該区別として、他の印字フォーマットと色などによって区別するか否かにかかわらず、当該ラベルの印字フォーマットも他の印字フォーマットも全て一覧表示し、他の印字フォーマットは選択不能にしてもよい。
また、上記実施形態では、用紙に所定事項を印字したラベルを発行すると説明したが、印字可能であればラベルの材質は紙以外であってもよい。
なお、本発明のラベル発行装置100の各処理を実行するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、当該記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、ラベル発行装置100の各処理に係る上述した種々の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。