JP2015145598A - エキスパンションジョイント - Google Patents
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Abstract
Description
したがって、前述の目地カバー装置の断面半円状に形成された支持体に床部材を載置すると、回動支点に荷重が集中するため、回動支点が破損し易い。回動支点が破損すると床部材の回動運動が妨げられるから、地震等の発生時に免震機能が発揮できない場合がある。
同様に、スプリング丁番によって化粧カバープレートを回動自在に保持する前述の床用エキスパンションジョイントでは、スプリング丁番の回転軸に荷重が集中するから、スプリング丁番が破損する恐れがある。
これに対し、前述の免震エキスパンションジョイント床は、床用エキスパンションジョイント床部材の端部がエキスパンションジョイント支持部によって面支持されているから、エキスパンションジョイント支持部の支持面の面積を増大させることにより、その支持強度を向上させることができると考えられる。しかし、地震発生時にエキスパンションジョイント床部材を上下にウイングさせるには、エキスパンションジョイント床部材を、スプリング付きボルトのスプリングの引張力に抗して、固定アングル枠から離隔させなければならない。また、エキスパンションジョイント床部材はスプリング付きボルトのスプリングによって仕上げ用床材に押し付けられているから、エキスパンションジョイント床部材が仕上げ用床材の表面を摺動するときには大きな摩擦力が生じる。したがって、スプリング付きボルトのスプリングの引張力と、エキスパンションジョイント床部材が仕上げ用床材の表面を摺動するときに発生する摩擦力とによって、エキスパンションジョイント床部材の滑らかなウイング動作が阻害される恐れがある。
台座の長孔は、床部材の自由端が上下方向に回動するときに、転動面が凸状曲面に沿って上下方向に傾動することができるように、連結部材を上下方向に傾動可能に案内することができる形態でなければならない。
床部材の後壁の長孔は、床部材の自由端が上下方向に回動するときに、転動面が凸状曲面に沿って上下方向に傾動することができるように、連結部材を上下方向に傾動可能に案内すると共に、床部材の第二の段差部側の端部が支持面を摺動することができるように、床部材の後壁を支持面に向かって往復動可能に案内することができる形態でなければならない。
これらの長孔の形態は、長孔の開口部の長さ及び幅の寸法と、長孔の開口部を形成する位置によって、決定することができる。
したがって、本発明のエキスパンションジョイントの製造に特殊な技術は不要であり、また、その施工も容易である。
また、床部材には、床部材の後壁の裏面に沿って空間部を形成し、後壁の貫通孔即ち長孔を転動面と空間部に開口させ、後壁の長孔に挿通された連結部材の床部材側の端部をこの空間部に配置して後壁の裏面に係止させることができる。
かかる構成を採ることにより、本発明のエキスパンションジョイントの部品点数を減少させ、その製造費用を安価に抑えることができる。
かかる構成を採ることにより、床部材と躯体との連結強度を著しく向上させることができる。
更に、この端部板に、免震装置の作動時に端部板が下方に回動する角度を規制するストッパを併設すれば、免震装置の作動時に、端部板がその自重によって下方へ回動したとき、基礎部の上面に対して端部板がなす角度及び第一の段差部の平坦面に対して端部板がなす角度を適正な角度にすることができる。これにより、地震発生後に床部材の自由端が基礎部の上面の上方に停止したときには、床部材と基礎部の間に端部板が傾斜して位置して、床部材の自由端を基礎部の上面に連続させ、また、地震発生後に床部材の自由端が平坦面に沿ってクリアランス側に偏倚した位置に停止したときには、床部材と平坦面の間に端部板が傾斜して位置して、床部材の自由端を平坦面に連続させ、人や車両の通行を可能にすることができる。
本発明のエキスパンションジョイントのその他の特徴は、以下、本発明の実施例について、図面を参照して説明する。
2 基礎部
3 躯体
4 免震装置
5 エキスパンションジョイント
6 地盤
7 建築物の外溝を構成する溝部
8 床部材
8c 後壁
9 グレーチング
10 装飾用のタイル
15 基礎部の上面
16 基礎部のクリアランスに面する側面
17 第一の段差部の平坦面
18 第一の段差部の傾斜面
19 第一の段差部
21 躯体の上面
22 躯体のクリアランスに面する側面
23 第二の段差部の支持面
24 第二の段差部の壁面
25 第二の段差部
26 台座
31 畝部
32 凸状曲面
33 転動面
34 底面
35 長孔
36 長孔
38 連結ボルト
39 ダブルナット
C クリアランス
F 床部材の自由端
Claims (7)
- 建築物又は構築物の基礎部と、前記基礎部に免振装置を介して支持された躯体との間に、前記基礎部と前記躯体の間のクリアランスを跨いで、床部材を架設し、前記床部材の前記基礎部側の端部が上下方向に回動可能な自由端を構成するように、前記床部材を前記躯体に連結してなる、エキスパンションジョイントにおいて、前記基礎部の前記クリアランスに沿う縁部に、前記基礎部の上面と前記基礎部の前記クリアランスに面する側面との間に延在し、かつ、前記床部材を支持する平坦面と、前記床部材の前記自由端を上下方向に案内する傾斜面とを有する、第一の段差部を形成し、前記躯体の前記クリアランスに沿う縁部に、前記躯体の上面と前記躯体の前記クリアランスに面する側面との間に延在し、かつ、前記床部材を支持する支持面と、前記支持面に対して角度を成して延在する壁面とを有する、第二の段差部を形成し、前記第一の段差部と前記第二の段差部に前記床部材を架設し、前記第二の段差部の前記支持面の上方に、前記床部材の前記第二の段差部側の端部に向かって突出し、かつ、上下方向に弧状に延在する、凸状曲面を形成し、前記床部材の前記第二の段差部側の端部に、前記凸状曲面に傾動可能に係合する転動面と、前記支持面に係合する底面を形成し、前記床部材の前記自由端が上下方向に回動すると、前記床部材の前記転動面が前記凸状曲面に沿って傾動し、前記床部材の前記第二の段差部側の端部が前記支持面を摺動するように、前記床部材を前記躯体に連結したことを特徴とする、エキスパンションジョイント。
- 請求項1に記載のエキスパンションジョイントにおいて、前記第二の段差部の前記壁面に台座を取り付け、前記台座に前記凸状曲面を形成し、前記床部材の後壁の表面に前記転動面を形成し、前記台座と前記後壁にそれぞれ貫通孔を形成し、前記床部材を前記躯体に連結するための連結部材を前記台座の前記貫通孔と前記後壁の前記貫通孔に挿通し、前記連結部材によって前記床部材を前記躯体に連結し、前記台座の前記貫通孔と前記後壁の前記貫通孔を上下方向に伸びる長孔によって構成し、前記台座の前記長孔は、前記床部材の前記自由端が上下方向に回動するときに、前記転動面が前記凸状曲面に沿って上下方向に傾動することができるように、前記連結部材を上下方向に傾動可能に案内し、また、前記後壁の前記長孔は、前記床部材の前記自由端が上下方向に回動するときに、前記転動面が前記凸状曲面に沿って上下方向に傾動することができるように、前記連結部材を上下方向に傾動可能に案内すると共に、前記床部材の前記第二の段差部側の端部が前記支持面を摺動することができるように、前記後壁を前記支持面に向かって往復動可能に案内することを特徴とする、前記エキスパンションジョイント。
- 請求項2に記載のエキスパンションジョイントにおいて、前記台座は、前記躯体の上面に沿って延在する上縁と、前記第二の段差部の前記支持面に沿って延在する下縁と、前記床部材の前記後壁に対向する露出面と、前記第二の段差部の前記壁面に対向する裏面と、前記上縁と前記下縁から間隔をおいて前記露出面に突出し、かつ、前記台座の長手方向に伸びる、一条の畝部を有し、前記畝部の表面に前記凸状曲面を形成し、前記畝部の裏面と前記壁面の間に空隙部を形成し、前記台座の前記貫通孔を前記凸状曲面と前記空隙部に開口させ、前記貫通孔に挿通された前記連結部材の前記台座側の端部を前記空隙部に配置して前記畝部の裏面に係止させたことを特徴とする、前記エキスパンションジョイント。
- 請求項3に記載のエキスパンションジョイントにおいて、前記床部材は、前記床部材の前記後壁の裏面に沿って空間部を有し、前記後壁の前記貫通孔を前記転動面と前記空間部に開口させ、前記後壁の貫通孔に挿通された前記連結部材の前記床部材側の端部を前記空間部に配置して前記後壁の裏面に係止させたことを特徴とする、前記エキスパンションジョイント。
- 請求項3又は4に記載のエキスパンションジョイントにおいて、前記台座の前記貫通孔を、前記台座の長手方向に間隔をおいて、前記畝部に複数形成し、前記台座の前記複数の貫通孔にそれぞれ対応するように、前記後壁の前記貫通孔を複数形成し、前記台座の前記貫通孔と前記後壁の前記貫通孔に挿通された複数の前記連結部材によって、前記床部材を前記躯体に連結したことを特徴とする、前記エキスパンションジョイント。
- 請求項3に記載のエキスパンションジョイントにおいて、前記台座の前記上縁付近の前記露出面と前記床部材の前記後壁の間にコーキング材及び/又はバッカー材を充填したことを特徴とする、前記エキスパンションジョイント。
- 請求項1又は2に記載のエキスパンションジョイントにおいて、前記エキスパンションジョイントは、更に、前記免震装置の非作動時に前記床部材の前記自由端と前記基礎部の前記上面との間隙を覆う端部板と、前記端部板の前記基礎部側の縁部が上下方向に回動するように、前記端部板の前記床部材側の縁部を前記床部材の前記自由端に連結する、ヒンジと、前記免震装置の作動時に前記端部板が下方に回動する角度を規制するストッパとを有することを特徴とする、前記エキスパンションジョイント。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018044377A (ja) * | 2016-09-15 | 2018-03-22 | ナカ工業株式会社 | エキスパンションジョイント床構造 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008088780A (ja) * | 2006-10-05 | 2008-04-17 | Starts Cam Kk | 中間層免震建物 |
JP2010095850A (ja) * | 2008-10-14 | 2010-04-30 | Toshiichi Daimatsu | 免震エキスパンションジョイント床 |
JP2013227820A (ja) * | 2012-04-26 | 2013-11-07 | Daiichi Kizai Kk | スライド式免震ジョイントカバー装置 |
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2014
- 2014-02-04 JP JP2014019341A patent/JP6251586B2/ja active Active
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