JP2015144193A - インプリント方法、テンプレートおよびインプリント装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】テンプレートに損傷を与えることなく、隣接ショット間のずれを補正することができるインプリント方法を提供すること。【解決手段】実施形態のインプリント方法では、パターンが中央領域および外側領域に配置されたテンプレートが、第1のインプリントショットに押し当てられる。前記外側領域が押し当てられているレジストの一部領域が、目標硬度よりも小さくなるよう減光部材を介して光が照射され、その後、離型される。さらに、第1および第2のインプリントショットが前記一部領域で重なるよう、前記テンプレートが前記第2のインプリントショットに押し当てられる。そして、前記一部領域のレジストが目標硬度に到達するよう光が照射され、その後、離型される。【選択図】図5

Description

本発明の実施形態は、インプリント方法、テンプレートおよびインプリント装置に関する。
半導体デバイスを構成する要素パターンを微細化する技術の1つにインプリント技術がある。インプリント技術では、転写するパターンサイズの型(パターン)を有したテンプレートが用いられる。インプリントを行う際には、テンプレートを基板上のレジストに押印した状態でレジストを硬化させることによって、基板上にレジストパターンの形成が行なわれる。
このようなインプリント技術では、微細なテンプレートパターンを有するテンプレートを用いることによって、複雑な光学系や、複数回のパターン形成と加工とを繰り返すマルチパターニング技術を用いることなく、微細パターンを形成することができる。そのため、インプリント技術は、半導体デバイスにおける低コストのリソグラフィプロセスとして有力視されている。
従来の光露光装置では、隣接ショット間のずれを補正するために、隣接したショット同士の一部を重ねてパターニングしている。一方、既存のインプリント技術では、隣接ショット間を重ねて押印することが難しい。これは、光を照射した領域はレジストが硬化するからであり、硬化したレジスト上から重ねてテンプレートを押印すると、テンプレートの破損につながる。このため、インプリントにおいて、テンプレートに損傷を与えることなく、隣接ショット間のずれを補正することが望まれている。
特開2009−212449号公報
本発明が解決しようとする課題は、テンプレートに損傷を与えることなく、隣接ショット間のずれを補正することができるインプリント方法、テンプレートおよびインプリント装置を提供することである。
実施形態によれば、インプリント方法が提供される。前記インプリント方法では、第1の押し当てステップと、第1の照射ステップと、第1の離型ステップと、第2の押し当てステップと、第2の照射ステップと、第2の離型ステップと、が行われる。前記第1の押し当てステップでは、中央領域に配置された第1のパターンと、前記中央領域よりも外側の領域である第1の外側領域に配置された第2のパターンと、を有したテンプレートが、基板上のレジストの第1のインプリントショットに押し当てられる。前記第1の照射ステップでは、前記レジストを硬化させる光が、前記テンプレートを介して前記第1のインプリントショットに照射される際に、前記第1の外側領域が押し当てられている第1のレジスト領域のうちの一部領域のレジストに対しては、目標硬度よりも小さい硬度となるよう、前記光の量を減光させる減光部材を介して前記光が照射される。前記第1の離型ステップでは、前記テンプレートが前記第1のインプリントショットから離型される。前記第2の押し当てステップでは、前記第1のインプリントショットに隣接する第2のインプリントショットと、前記第1のインプリントショットとが、前記一部領域を含む重ね合わせ領域で重なるよう、前記テンプレートが前記第2のインプリントショットに押し当てられる。前記第2の照射ステップでは、前記光が前記テンプレートを介して前記第2のインプリントショットに照射される際に、前記一部領域のレジストが目標硬度に到達するよう前記光が照射される。前記第2の離型ステップでは、前記テンプレートが前記第2のインプリントショットから離型される。
図1は、実施形態に係るインプリント装置の構成を示す図である。 図2は、減光部材を有したテンプレートの断面構成を示す図である。 図3は、カーフ領域の形状を説明するための図である。 図4は、隣接ショット間の重ね合わせ領域を説明するための図である。 図5は、図4に示すウエハのa−a断面図である。 図6は、第2の実施形態に係るテンプレートのカーフ領域の形状を説明するための図である。 図7は、第3の実施形態に係るテンプレートの構成を示す図である。 図8は、インプリントショットの配置を説明するための図である。 図9は、第4の実施形態に係るインプリント装置の構成を示す図である。
以下に添付図面を参照して、実施形態に係るインプリント方法、テンプレートおよびインプリント装置を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。
(第1の実施形態)
図1は、実施形態に係るインプリント装置の構成を示す図である。インプリント装置101Xは、ウエハWxなどの被転写基板(被加工基板)に、モールド基板であるテンプレート(原版)TXのテンプレートパターン(回路パターンなど)を転写する装置である。本実施形態のインプリント装置101Xは、テンプレートTXのカーフ領域(矩形環状領域)上に減光部材3Xを配置しておくことによって、隣接するショット間の一部を重ねて押印する。
インプリント装置101Xは、原版ステージ2X、基板チャック8、試料ステージ5、基準マーク6、アライメントセンサ7、ステージベース9、UV光源10、シャッタ22を備えている。また、本実施形態のインプリント装置101Xは、制御部21を備えている。
試料ステージ5は、ウエハWxを載置するとともに、載置したウエハWxと平行な平面内(水平面内)を移動する。試料ステージ5は、転写材としてのレジスト40が全面または略全面(エッジ以外の全面)に塗布されたウエハWxを搬入して、テンプレートTXの下方側に移動させる。また、試料ステージ5は、ウエハWxへの押印処理を行う際には、ウエハWx上の各ショット位置を順番にテンプレートTXの下方側に移動させる。
試料ステージ5上には、基板チャック8が設けられている。基板チャック8は、ウエハWxを試料ステージ5上の所定位置に固定する。また、試料ステージ5上には、基準マーク6が設けられている。基準マーク6は、試料ステージ5の位置を検出するためのマークであり、ウエハWxを試料ステージ5上にロードする際の位置合わせに用いられる。
ステージベース9の底面側(ウエハWx側)には、原版ステージ2Xが設けられている。原版ステージ2Xは、テンプレートTXの裏面側(テンプレートパターンの形成されていない側の面)からテンプレートTXを真空吸着などによって所定位置に固定する。
ステージベース9は、原版ステージ2XによってテンプレートTXを支持するとともに、テンプレートTXのテンプレートパターンをウエハWx上のレジスト40に押し当てる。ステージベース9は、上下方向(鉛直方向)に移動することにより、テンプレートTXのレジストへの押し当てと、テンプレートTXのレジスト40からの引き離し(離型)と、を行う。インプリントに用いるレジスト40は、例えば、光硬化性などの特性を有した樹脂(光硬化剤)である。また、ステージベース9上には、アライメントセンサ7が設けられている。アライメントセンサ7は、ウエハWxの位置検出やテンプレートTXの位置検出を行うセンサである。
UV光源10は、UV光などの光を照射する光源であり、ステージベース9の上方に設けられている。UV光源10は、テンプレートTXがレジスト40に押し当てられた状態で、テンプレートTX上からUV光を照射する。
シャッタ(照射部)22は、UV光源10から照射されたUV光の通過/遮断を切替える。シャッタ22は、制御部21によって開状態にされると、UV光源10から照射されるUV光をテンプレートTX側に通過させ、制御部21によって閉状態にされると、UV光源10から照射されるUV光を遮断する。なお、シャッタ以外の機構によって、UV光の通過/遮断を切替えてもよい。
減光部材3Xは、例えばクロムなどを用いて構成してもよいし、石英を低純度にしたものを用いて構成してもよい。減光部材3Xは、UV光源10からレジスト40までの間の光路内に配置しておく。本実施形態のUV光源10は、テンプレートTXの外周側領域であるカーフ領域上に配置された減光部材3X上からUV光を照射することによって、テンプレートTXに押し当てられている位置のレジスト40を硬化させる。テンプレートTXのうち減光部材3Xの配置されていない位置(本体パターン領域)では、UV光がテンプレートTXを介してレジスト40に到達する。また、テンプレートTXのうち減光部材3Xの配置されている位置では、UV光の一部が減光部材3Xで減光されたうえでテンプレートTXを介してレジスト40に到達する。
減光部材3Xは、テンプレートTXのカーフ領域上に配置されているので、レジスト40のカーフ領域には、減光部材3Xで減光されたUV光が照射される。減光部材3Xは、例えば、1回のインプリント処理によってレジスト40が所望硬さ(目標硬度)の半分の硬さまで硬化が進行するだけのUV光を透過させる。
したがって、減光部材3Xで減光されたUV光は、1回の照射でレジスト40に対して半分だけ硬化度合いを進める。一方、減光部材3Xの配置されていない本体パターン領域を介して照射されたUV光は、レジスト40を所望硬さまで硬化させる。減光部材3Xは、テンプレートTXの上面部に形成しておいてもよいし、原版ステージ2Xに形成しておいてもよい。
制御部21は、インプリント装置101Xの各構成要素に接続され、各構成要素を制御する。図1では、制御部21が、ステージベース9に接続されているところを図示しており、他の構成要素との接続は図示省略している。本実施の形態の制御部21は、隣接するショットのカーフ領域同士が重なるよう、テンプレートTXをレジスト40に押印させる。
ウエハWxへのインプリントを行う際には、レジスト40が略全面に塗布されたウエハWxがテンプレートTXの直下まで移動させられる。そして、テンプレートTXがウエハWx上のレジスト40に押し当てられる。
制御部21は、テンプレートTXとレジスト40とを所定時間だけ接触させた後、この状態でUV光源10をレジスト40に照射させてレジスト40を硬化させる。これにより、本体パターン領域のテンプレートパターンに対応する転写パターンがウエハWx上のレジスト40にパターニングされる。また、カーフ領域のレジスト40は、半硬化状態となる。
なお、テンプレートTXがレジスト40から離型された後も、テンプレートTXが次に押印されるまではレジスト40の形状が変形せず、かつ次回以降の押印処理の際にテンプレートパターンと接触してもテンプレートTXを損傷しない程度の状態であれば、半硬化状態以外の硬化状態であってもよい。例えば、本体パターン領域の硬化状態よりもカーフ領域の硬化状態が進まないよう(目標硬度よりも小さい硬度となるよう)、インプリント処理が実行される。換言すると、本体パターン領域よりもカーフ領域の方が単位面積当たりのUV光の照射量が少なくなるようインプリント処理が実行される。
第1のショットへのインプリント処理が行われた後、第1のショットに隣接する第2のショットへのインプリント処理が行われる。このとき、第1のショットのカーフ領域と第2のショットのカーフ領域とが重なるよう、第2のショットへのインプリント処理が行われる。このように、本実施形態では、隣接するショット間のカーフ領域が重なるよう各ショットへのインプリント処理が行われる。インプリント装置101Xでは、このようなインプリント処理がショット毎に繰り返される。
つぎに、減光部材3Xの構成について説明する。ここでは、減光部材3Xの一例である減光部材3Aが、テンプレートTXの一例であるテンプレートTA上に形成されている場合について説明する。以下では、インプリント装置101Xの一例であるインプリント装置101A(図示せず)と、テンプレートTAとを用いたインプリント処理について説明する。減光部材3Aが形成されているテンプレートTAを用いてインプリント処理を実行する場合、インプリント装置101Xには、減光部材3Xを配置しておく必要がない。
図2は、減光部材を有したテンプレートの断面構成を示す図である。テンプレートTAは、板状部材を用いて形成されており、テンプレートパターンの形成されている面(底面)とは、反対側の面(上面)に減光部材3Aを有している。
テンプレートTAは、回路パターンなどが配置されている本体パターン領域31と、種々のマークなどが配置されているカーフ領域32Aと、テンプレートパターンが配置されていない外周領域33とを有している。カーフ領域32Aには、例えば、アライメントマークやO/L(overlay)マークなどが配置されている。
減光部材3Aは、カーフ領域32Aおよび外周領域33の上部に配置されている。この構成により、減光部材3Aの下部側であるカーフ領域32Aおよび外周領域33には、本体パターン領域31よりも少ないUV光が照射されることとなる。本実施形態では、カーフ領域32Aの一部ではなく、カーフ領域32Aの全体を減光部材3Aで覆っている。
テンプレートTAでは、減光部材3Aが外周領域33上に配置されているので、本体パターン領域31やカーフ領域32Aから漏れたUV光が、隣接するインプリントショットに照射されることを防止できる。なお、外周領域33には、減光部材3Aの代わりに減光部材3Aよりも減光量が大きな部材(遮光部材など)を配置してもよい。
図3は、カーフ領域の形状を説明するための図である。図3では、テンプレートの上面構成を示している。図3の左側には、減光部材3Aの図示を省略したテンプレートTAを示し、図3の右側には、減光部材3Aを配置した後のテンプレートTAを示している。
本体パターン領域31(中央領域)は、テンプレートTAを上面側から見た場合に、例えば矩形領域を有しており、テンプレートTAの中央部に配置されている。カーフ領域32Aは、テンプレートTAを上面側から見た場合に、例えば矩形環状領域を有しており、本体パターン領域31よりも外側に配置されている。外周領域33は、テンプレートTAを上面側から見た場合に、例えば矩形環状領域を有しており、カーフ領域32Aよりも外側に配置されている。
カーフ領域32Aは、矩形環状領域の頂点となる4つの頂点領域と、矩形環状領域の辺となる4つの辺領域とで構成されている。カーフ領域32Aのうちの辺領域は、隣接するショットとの間で2回の押印(重ね合わせ)が行われる領域である。また、カーフ領域32Aのうちの頂点領域は、隣接するショットとの間で4回の押印(重ね合わせ)が行われる領域である。
例えば、本体パターン領域31の右側に配置されている辺領域は、右側のショットとの間で重ね合わせが行われる。また、本体パターン領域31の右上に配置されている頂点領域は、左側のショットと、上側のショットと、右上のショットとの間で重ね合わせが行われる。
本実施の形態では、カーフ領域32Aおよび外周領域33の上面に減光部材3Aが配置されている。なお、カーフ領域32Aのうちの頂点領域は、4回の重ね合わせが行われるので、合計4回のUV光照射が行われる。このため、3回目と4回目のインプリント処理の際には、既に硬化した頂点領域に対して重ね合わせが行われることになる。本実施形態では、4回の重ね合わせが行われる頂点領域には、マークなどを配置せず、辺領域にマークなどを配置しておく。
図4は、隣接ショット間の重ね合わせ領域を説明するための図である。図4では、ウエハWxを上面側から見た場合のインプリントショットを示している。インプリント装置101Aは、N番目(Nは自然数)のショットSNに対してインプリント処理を実行した後、(N+1)番目のショットS(N+1)に対してインプリント処理を実行する。この場合において、インプリントショットSN,SNの間のショット間領域25へは、インプリントショットSNへのインプリント処理と、インプリントショットS(N+1)へのインプリント処理と、の両方でカーフ領域32Aの一部が押し当てられる。
図5は、図4に示すウエハのa−a断面図である。N番目のショットSNに対してインプリント処理が実行されると、テンプレートTAの本体パターン領域31に対応するレジスト40上の領域にテンプレートパターン(回路パターン41)が形成される。この回路本体パターン41は、UV光の照射によって全硬化状態となる。
一方、テンプレートTAのカーフ領域32Aに対応するレジスト40上の領域には、カーフパターン42が形成される。このカーフパターン42は、減光部材3Aを介してUV光が照射されているので、半硬化状態である。
この後、(N+1)番目のショットS(N+1)に対してインプリント処理を実行する際には、半硬化状態のカーフパターン42に対して、テンプレートTAのカーフ領域32Aが押印される。換言すると、N番目のショットSNと、(N+1)番目のショットS(N+1)との間の領域には2回に渡ってカーフ領域32Aが押印される。
そして、(N+1)番目のショットS(N+1)に対してインプリント処理が実行されると、カーフパターン42は、減光部材3Aを介してUV光が照射されるので、半硬化状態であるカーフパターン42は、全硬化状態となる。この全硬化状態のカーフパターン42は、回路パターン41と同様の硬さである。
本実施形態では、減光部材3Aを介してUV光を照射するので、レジスト40上でUV光が照射される領域は、テンプレートTAのパターン領域よりも小さくなる。このため、1つのショット内には、レジスト40が所望の硬さまで全硬化する領域(回路パターン41)と、半硬化の領域(カーフパターン42)とが形成されることとなる。したがって、レジスト40が半硬化の領域は、隣接ショットを重ねて押印することが可能となる。隣接ショットをインプリントする際には、重ねて押印する領域(前ショットの未硬化部分)を所望の硬さまで全硬化させる。
ところで、隣接ショット間でテンプレートTAを重ね打ちする際に、前ショットの半硬化部分と次ショットとの間でレジスト40の固さが異なる。このため、インプリント装置101Aは、テンプレートTAを押印する際の圧力を、テンプレートTAの領域毎に変化させてもよい。
この場合、インプリント装置101Aは、例えば、テンプレートTAのうちレジスト40の半硬化部分に押し当てる領域(カーフ領域32A)を、レジスト40の未硬化部分に押し当てる領域(本体パターン領域31)よりも強い圧力で押印する。これにより、レジスト40の領域毎の硬さに起因するテンプレートTAの撓みを補正する。
また、テンプレートTAの厚さを、テンプレートTAの領域毎に変えておいてもよい。この場合、例えば、テンプレートTAのうちレジスト40の半硬化部分に押し当てられる領域を、レジスト40の未硬化部分に押し当てられる領域よりも厚くしておく。この場合において、テンプレートTAの領域毎の厚さは、押し当てるレジスト40の硬さに応じた剛性を有するよう調整しておく。テンプレートTAの厚さを領域毎に変える方法には、例えばイオン注入やエッチングなどがある。
また、テンプレートTAのテンプレートパターンの深さを、テンプレートTAの領域毎に変えておいてもよい。この場合、例えば、テンプレートTAのうちレジスト40の半硬化部分に押し当てられるテンプレートパターンの溝を、レジスト40の未硬化部分に押し当てられるテンプレートパターンの溝よりも深くしておく。この場合において、テンプレートパターンの深さは、押し当てるレジスト40の硬さに応じた深さを有するよう調整しておく。テンプレートパターンの深さを領域毎に変える方法には、例えばエッチングなどがある。
なお、インプリント装置101A内にレジスト40の塗布部を設けてもよい。この塗布部は、ウエハWxの全面にレジスト40を塗布する装置である。この場合、インプリント装置101Xは、塗布部でレジスト40が塗布されたウエハWxに対してインプリント処理を実行する。
また、インクジェット方式の液滴下装置が、ウエハWx上にレジスト40を滴下してもよい。この場合、インプリント装置101Aは、1ショット毎にレジスト40の滴下とレジスト40への押印処理とを繰り返してもよい。
また、レジスト40のカーフ領域のうち本体パターン領域31が押印される領域の近傍へは、本体パターン領域31に照射したUV光が漏れてくる場合がある。このため、減光部材3Aのうち本体パターン領域31の近傍の領域は、減光部材3Aよりも減光率が大きな減光部材を配置しておいてもよい。
また、外周領域33が押し当てられる領域は、レジスト40を半硬化させる必要がないので、減光部材3Aのうちの外周領域33の近傍の領域は、減光部材3Aよりも減光率が大きな減光部材(完全遮光部材など)を配置しておいてもよい。
このように第1の実施形態では、テンプレートTAのカーフ領域32Aにマークなどを配置している。そして、インプリント装置101Aは、レジスト40のうち、カーフ領域32Aが押印される領域へは、減光部材3Aを介してUV光を照射することによって、レジスト40を半硬化状態にしている。さらに、インプリント装置101Aは、カーフ領域32Aが押印される領域を、隣接するショットで重ねて押印している。
これにより、隣接するショット間にマークなどを配置した場合であっても、テンプレートTAに損傷を与えることなく、隣接するショットを重ねて押印することが可能となる。また、隣接ショット間のずれを補正することができるとともに、レジスト40に効率良くテンプレートパターンを押印することができる。
(第2の実施形態)
つぎに、図6を用いて第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、4つのショットが重ね合わされる領域に対し、減光部材3Aよりも遮光度の大きな部材を介してUV光2を照射する。
図6は、第2の実施形態に係るテンプレートのカーフ領域の形状を説明するための図である。図6では、減光部材3Xの一例である減光部材3B(1),3B(2)が、テンプレートTXの一例であるテンプレートTB上に形成されている場合について説明する。なお、図6の各構成要素のうち図3に示す第1の実施形態のテンプレートTAと同一機能を達成する構成要素については同一符号を付しており、重複する説明は省略する。
図6の左側には、減光部材3B(1),3B(2)の図示を省略したテンプレートTBの上面構成を示し、図6の右側には、減光部材3B(1),3B(2)の配置されたテンプレートTBを示している。ここでは、テンプレートTBが、カーフ領域32B(1),32B(2)を有している場合について説明する。カーフ領域32B(1),32B(2)を合わせた領域が、カーフ領域32Aに対応しており、マークなどが配置されている。
カーフ領域32B(2)は、カーフ領域32Aのうち矩形環状領域の頂点となる頂点領域であり、カーフ領域32B(1)は、カーフ領域32Aのうち矩形環状領域の辺となる辺領域である。カーフ領域32B(1)は、隣接するショットとの間で2回の押印(重ね合わせ)が行われる領域である。また、カーフ領域32B(2)は、隣接するショットとの間で4回の押印(重ね合わせ)が行われる領域である。
例えば、カーフ領域32B(1)のうち、本体パターン領域31の右側に配置されている領域は、右側のショットとの間で重ね合わせが行われる。また、カーフ領域32B(2)のうち、本体パターン領域31の右上に配置されている領域は、右側のショットと、上側のショットと、右上のショットとの間で重ね合わせが行われる。
本実施の形態では、テンプレートTBに対し、カーフ領域32B(1)および外周領域33の上面に減光部材3B(1)が配置されている。また、テンプレートTBに対し、カーフ領域32B(2)の上面に減光部材3B(2)が配置されている。
減光部材3B(2)は、減光部材3B(1)よりも遮光度が高い部材である。減光部材3B(2)は、例えば、1回のインプリント処理によってレジスト40が所望硬さの4分の1の硬さまで硬化するだけのUV光を透過させる。したがって、減光部材3B(2)で減光されたUV光は、一回の照射でレジスト40に対して4分の1だけ硬化度合いを進める。
減光部材3B(1)は、減光部材3Aと同様の性質を有した部材である。したがって、減光部材3B(1)は、1回のインプリント処理によってレジスト40が所望硬さの半分の硬さまで硬化するだけのUV光を透過させる。
レジスト40のうち減光部材3B(2)が押印される領域は、隣接する4ショット分のテンプレートTBが押印される領域である。本実施形態では、減光部材3B(2)で減光されたUV光が、レジスト40に対して4分の1だけ硬化度合いを進めるので、4つのショットが重ね合わされる頂点領域に対して4回のインプリント処理が行われると、レジスト40が所望の硬さまで全硬化する。
そして、4回のインプリント処理のうち、1回目〜3回目までは、レジスト40が所望の硬さまで全硬化しない。したがって、減光部材3B(2)の配置される頂点領域にマークなどを配置した場合であっても、インプリント処理の際にテンプレートTBが損傷することを防止できる。
なお、カーフ領域32B(2)へは、減光部材3B(2)を配置しなくてもよい。この場合も、カーフ領域32B(2)にはマークなどのテンプレートパターンを配置しない。
このように第2の実施形態では、テンプレートTBに対し、隣接するショットとの間で4回の押印(重ね合わせ)が行われるカーフ領域32B(2)の上部には、レジスト40に対して4分の1だけ硬化度合いを進める減光部材3B(2)が配置されている。
これにより、4つのショットが重なり合う領域にマークなどを配置した場合であっても、テンプレートに損傷を与えることなく、4つの隣接するショットを重ねて押印することが可能となる。また、隣接ショット間のずれを補正することができるとともに、レジスト40に効率良くテンプレートパターンを押印することができる。
(第3の実施形態)
つぎに、図7および図8を用いて第3の実施形態について説明する。第3の実施形態では、テンプレートが有するカーフ領域上に遮光部材を配置するとともに、この遮光部材をジグソー形状とする。この場合において、テンプレート上では、隣接するショット間でカーフ領域を重ね合わせることができるような形状の遮光部材を配置しておく。
図7は、第3の実施形態に係るテンプレートの構成を示す図である。図7では、テンプレートTCの上面構成を示している。テンプレートTCは、テンプレートTAと同様の本体パターン領域31と、カーフ領域32(図7では図示せず)と、外周領域33(図7では図示せず)とを有している。
なお、図7では、テンプレートTC上に遮光部材3C(1),3C(2)が配置されている場合を示しているので、カーフ領域32の一部であるカーフ領域32C(1),32C(2)を図示し、その他の領域は図示していない。
テンプレートTAには、減光部材3Aが配置されていたのに対し、テンプレートTCには、遮光部材3C(1),3C(2)が配置されている。カーフ領域32のうち、カーフ領域32C(1),32C(2)が遮光部材3C(2)の配置されていない領域であり、カーフ領域32C(1),32C(2)以外の領域には遮光部材3C(2)が配置されている。また、テンプレートTCでは、外周領域の33の上部に遮光部材3C(1)が配置されている。また、カーフ領域32C(2)が配置される領域は、減光部材3B(2)が配置される領域と同じ領域(形状、位置)である。
カーフ領域32Cのうち、カーフ領域32C(1)および遮光部材3C(2)の配置されている領域には、カーフ領域32Aと同様にマークなどが配置されている。カーフ領域32のうち、カーフ領域32C(2)の配置されている領域には、マークなどが配置されていない。遮光部材3C(1),3C(2)は、照射されるUV光を僅かに透過させる部材である。
遮光部材3C(1),3C(2)の遮光度の大きさは、例えば、テンプレートTCをレジスト40から離型した際に、テンプレートTCによってレジスト40がウエハWxから剥がされない程度にレジスト40を硬化させる大きさとする。また、遮光部材3C(1),3C(2)の遮光度の大きさは、例えば、テンプレートTCを硬化後のレジスト40に押し当てた際に、テンプレートTCが硬化後のレジスト40によって損傷を受けない程度までレジスト40を硬化させる大きさとする。本実施形態の遮光部材3C(1)は、本体パターン領域31の外周部にジグソー状に配置されている。換言すると、テンプレートTCは、ジグソー形状の開口領域を有している。
このように、遮光部材3C(1)は、ジグソーパズルのピース状(ジグソー形状)に配置されている。このため、テンプレートTCには、遮光部材3C(2)が配置される領域(開口部の凹状領域)と、配置されない領域(開口部の凸状領域)とが設けられている。ここでの凸状領域は、インプリントショットを上面から見た場合に、中央部の本体パターン領域31からはみ出すカーフ領域32C(1)である。また、凹状領域は、インプリントショットを上面から見た場合に、カーフ領域32のうちカーフ領域32C(1)が配置されていない部分である。テンプレートTCでは、隣接するショット間で凸状領域と凹状領域とが嵌め合わされた場合に、凸状領域同士が重なり合わないよう且つ凹状領域同士が重なり合わないよう、凸状領域および凹状領域が配置されている。
具体的には、テンプレートTCでは、凸状領域と凹状領域とが本体パターン領域31を挟んで対向するよう、凸状領域および凹状領域が配置されている。換言すると、テンプレートTCは、隣接ショット間で、カーフ領域32のうちのカーフ領域32C(1)と、カーフ領域32C(1)以外の領域とが、嵌め合わされて矩形状領域(スクライブライン)となるよう形成されている。このように、本実施形態では、テンプレートTCの相対する辺において、遮光部材3C(2)が相補的形状となるよう、遮光部材3C(2)を配置している。
図8は、インプリントショットの配置を説明するための図である。図8では、4つのインプリントショットの上面図を示している。例えば、第1のショットS1、第2のショットS2、第3のショットS3、第4のショットS4の順番でインプリント処理が実行される。
例えば、第1のショットS1のカーフ領域32C(1)と、第2のショットS2のカーフ領域32C(1)とが嵌め合わされるよう、インプリント処理が実行される。具体的には、第1のショットS1の左端部に配置されているカーフ領域32C(1)と、第2のショットS2の右端部に配置されている遮光部材3C(2)と、が重なるよう、インプリント処理が実行される。このとき、第1のショットS1の左端部に配置されている遮光部材3C(2)と、第2のショットS2の右端部に配置されているカーフ領域32C(1)と、が重なるよう、インプリント処理が実行される。
同様に、第1のショットS1のカーフ領域32C(1)と、第3のショットS3のカーフ領域32C(1)とが嵌め合わされるよう、インプリント処理が実行される。さらに、第2および第3のショットS2,S3のカーフ領域32C(1)と、第4のショットS4のカーフ領域32C(1)とが嵌め合わされるよう、インプリント処理が実行される。
図8に示す領域51は、カーフ領域32C(1)の配置されている領域であって、隣接するショットと重ね合わせが行われていない領域である。この領域51は、レジスト40が未半硬化状態である。
図8に示す領域52は、カーフ領域32C(1)の配置されている領域であって、隣接するショットと重ね合わせが行われた領域である。この領域52は、完全硬化状態である。図8に示す領域53は、カーフ領域32C(2)の配置されている領域であり、完全硬化状態である。
このように、本実施形態では、カーフ領域32C(1)(パターンの配置領域)を本体パターン領域31に対する凸部領域とし、遮光部材3C(2)(減光領域)を本体パターン領域31に対する凹部領域とすると、カーフ領域32の相対する辺が、凸部領域と前記凹部領域との相補的形状となるようテンプレートTCが形成されている。
このように、本実施形態では、カーフ領域32C(1)および遮光部材3C(2)をジグソー形状としているので、隣接するショットにテンプレートパターンを転写する際には、隣接するショット間でテンプレートパターンが干渉しないよう、重ね打ちが実行される。
なお、テンプレートTCにおいて、遮光部材3C(2)の代わりに、減光部材3B(1)と同じ遮光率の減光部材を配置してもよい。この場合、減光部材の下にはパターンを配置してもよい。また、遮光部材3C(1)の代わりに、減光部材3B(1)と同じ遮光率の減光部材を配置してもよい。
また、カーフ領域32C(2)上に、減光部材3B(2)を配置してもよい。この場合、減光部材3B(2)の下にはパターンを配置してもよい。また、カーフ領域32C(2)のうちの3箇所に完全遮光部材を配置してもよい。この場合、カーフ領域32C(2)のうちの残りの1箇所にはパターンを配置してもよい。
このように第3の実施形態では、隣接するショット間でカーフ領域32Cを重ね合わせることができるよう、遮光部材3C(2)およびカーフ領域32C(1)がジグソー形状に配置されている。
これにより、隣接するショット間にマークなどを配置した場合であっても、テンプレートに損傷を与えることなく、隣接するショットを重ねて押印することが可能となる。また、隣接ショット間のずれを補正することができるとともに、レジスト40に効率良くテンプレートパターンを押印することができる。
(第4の実施形態)
つぎに、図9を用いて第4の実施形態について説明する。第4の実施形態では、インプリント装置101X内に減光部材3Xを配置しておく。ここでは、減光部材3Xの一例である減光部材3Dが、インプリント装置101Xの一例であるインプリント装置101Bに配置されている場合について説明する。
図9は、第4の実施形態に係るインプリント装置の構成を示す図である。インプリント装置101Bは、原版ステージ2B、基板チャック8、試料ステージ5、基準マーク6、アライメントセンサ7、ステージベース9、UV光源10、制御部21、シャッタ22を備えている。
本実施形態の減光部材3Dは、原版ステージ2Bに配置されている。減光部材3Dは、例えば、テンプレートTXから見て減光部材3Aと略同じ配置位置となるよう原版ステージ2Bに配置されている。換言すると、テンプレートTDが原版ステージ2Bに配置された状態でテンプレートTDから見た減光部材3Dの配置位置と、テンプレートTAが原版ステージ2Xに配置された状態でテンプレートTAから見た減光部材3Aの配置位置と、が同じになるよう、減光部材3Dは配置されている。この場合、テンプレートTDへは、テンプレートTAと同様の領域にテンプレートパターンを配置しておく。
インプリント装置101Bは、減光部材3DがテンプレートTDのカーフ領域32A上および外周領域33上に配置されるようテンプレートTDを固定したうえで、レジスト40へのインプリントを行う。
なお、減光部材3Dは、例えば、テンプレートTXから見て減光部材3B(1),3B(2)と略同じ配置位置となるよう原版ステージ2Bに配置してもよい。換言すると、テンプレートTDが原版ステージ2Bに配置された状態でテンプレートTDから見た減光部材3Dの配置位置と、テンプレートTBが原版ステージ2Xに配置された状態でテンプレートTBから見た減光部材3B(1),3B(2)の配置位置と、が同じになるよう、減光部材3Dは配置してもよい。この場合、テンプレートTDへは、テンプレートTBと同様の領域にテンプレートパターンを配置しておく。
また、減光部材3Dは、例えば、テンプレートTXから見て減光部材3C(1),3C(2)と略同じ配置位置となるよう原版ステージ2Bに配置してもよい。換言すると、テンプレートTDが原版ステージ2Bに配置された状態でテンプレートTDから見た減光部材3Dの配置位置と、テンプレートTCが原版ステージ2Xに配置された状態でテンプレートTCから見た減光部材3C(1),3C(2)の配置位置と、が同じになるよう、減光部材3Dは配置してもよい。この場合、テンプレートTDへは、テンプレートTCと同様の領域にテンプレートパターンを配置しておく。また、インプリント装置101Bの構成は、減光部材3Dの位置と配置(形状)を移動可能な構成としてもよい。また、減光部材3Dは、複数の部材で構成してもよい。
このように、本実施形態では、テンプレートTA〜TCの何れかを用いた場合にレジスト40に照射されるUV光と同様のUV光が照射されるよう、インプリント装置101B内に減光部材3Dを配置しておく。そして、インプリント装置101Bは、第1〜第3の実施形態で説明した処理と同様の処理によって、レジスト40へインプリント処理を実行する。
このように第4の実施形態では、インプリント装置101B内において、減光部材3Aと略同じ配置位置となるよう減光部材3Dを配置している。これにより、隣接するショット間にマークなどを配置した場合であっても、テンプレートに損傷を与えることなく、隣接するショットを重ねて押印することが可能となる。また、隣接ショット間のずれを補正することができるとともに、レジスト40に効率良くテンプレートパターンを押印することができる。
半導体デバイス(半導体集積回路)が製造される際には、例えばウエハプロセスのレイヤ毎に、インプリント装置101Xによるインプリント処理が繰り返される。具体的には、ウエハWx上に被加工レイヤが成膜された後、被加工レイヤ上にレジスト40が塗布される。そして、インプリント装置101Xが、レジスト40にテンプレートパターンを転写することによって、ウエハWx上にレジストパターンを形成する。そして、エッチング装置が、レジストパターンをマスクとして被加工レイヤをエッチングする。これにより、レジストパターンに対応する実パターンがウエハWx上に形成される。半導体デバイスを製造する際には、上述した被加工レイヤの成膜処理、インプリント処理、エッチング処理などがレイヤ毎に繰り返される。
このように第1〜第4の実施形態によれば、テンプレートTXに損傷を与えることなく、隣接ショット間のずれを補正したうえでインプリント処理を実行することが可能となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
2B,2X…原版ステージ、3A,3B,3X…減光部材、3C(1),3C(2)…減光部材、9…ステージベース、10…UV光源、21…制御部、25…ショット間領域、31…本体パターン領域、32A,32B(1),32B(2),32C(1),32C(2)…カーフ領域、33…外周領域、40…レジスト、41…回路パターン、42…カーフパターン、101B,101X…インプリント装置、TA〜TD,TX…テンプレート、Wx…ウエハ。

Claims (7)

  1. 中央領域に配置された第1のパターンと、前記中央領域よりも外側の領域である第1の外側領域に配置された第2のパターンと、を有したテンプレートを、基板上のレジストの第1のインプリントショットに押し当てる第1の押し当てステップと、
    前記レジストを硬化させる光を、前記テンプレートを介して前記第1のインプリントショットに照射する際に、前記第1の外側領域が押し当てられている第1のレジスト領域のうちの一部領域のレジストに対しては、目標硬度よりも小さい硬度となるよう、前記光の量を減光させる減光部材を介して前記光を照射する第1の照射ステップと、
    前記テンプレートを前記第1のインプリントショットから離型する第1の離型ステップと、
    前記第1のインプリントショットに隣接する第2のインプリントショットと、前記第1のインプリントショットとが、前記一部領域を含む重ね合わせ領域で重なるよう、前記テンプレートを前記第2のインプリントショットに押し当てる第2の押し当てステップと、
    前記光を、前記テンプレートを介して前記第2のインプリントショットに照射する際に、前記一部領域のレジストが目標硬度に到達するよう前記光を照射する第2の照射ステップと、
    前記テンプレートを前記第2のインプリントショットから離型する第2の離型ステップと、
    を含み、
    前記第1の外側領域は、前記第2のパターンが配置される配置領域と、前記配置領域とは異なる領域であって上部側に前記減光部材が配置される減光領域と、を有するとともに、
    前記テンプレートを上面から見た場合に前記配置領域を前記中央領域に対する凸部領域とし前記減光領域を前記中央領域に対する凹部領域とすると、前記第1の外側領域の相対する辺が、前記凸部領域と前記凹部領域との相補的形状であり、
    前記第2の押し当てステップでは、
    隣接するショット間で前記凸部領域と前記凹部領域とが嵌め合わされて前記重ね合わせ領域が矩形状領域となるよう、前記テンプレートを前記第2のインプリントショットに押し当てる、
    ことを特徴とするインプリント方法。
  2. 中央領域に配置された第1のパターンと、前記中央領域よりも外側の領域である第1の外側領域に配置された第2のパターンと、を有したテンプレートを、基板上のレジストの第1のインプリントショットに押し当てる第1の押し当てステップと、
    前記レジストを硬化させる光を、前記テンプレートを介して前記第1のインプリントショットに照射する際に、前記第1の外側領域が押し当てられている第1のレジスト領域のうちの一部領域のレジストに対しては、目標硬度よりも小さい硬度となるよう、前記光の量を減光させる減光部材を介して前記光を照射する第1の照射ステップと、
    前記テンプレートを前記第1のインプリントショットから離型する第1の離型ステップと、
    前記第1のインプリントショットに隣接する第2のインプリントショットと、前記第1のインプリントショットとが、前記一部領域を含む重ね合わせ領域で重なるよう、前記テンプレートを前記第2のインプリントショットに押し当てる第2の押し当てステップと、
    前記光を、前記テンプレートを介して前記第2のインプリントショットに照射する際に、前記一部領域のレジストが目標硬度に到達するよう前記光を照射する第2の照射ステップと、
    前記テンプレートを前記第2のインプリントショットから離型する第2の離型ステップと、
    を含むことを特徴とするインプリント方法。
  3. 前記減光部材は、前記第1の外側領域よりも上部に配置され、
    前記一部領域と前記重ね合わせ領域とは、同じ領域である、
    ことを特徴とする請求項2に記載のインプリント方法。
  4. 前記第1の外側領域は、前記第2のパターンが配置される配置領域と、前記配置領域とは異なる領域であって上部側に前記減光部材が配置される減光領域と、を有するとともに、
    前記テンプレートを上面から見た場合に前記配置領域を前記中央領域に対する凸部領域とし前記減光領域を前記中央領域に対する凹部領域とすると、前記第1の外側領域の相対する辺が、前記凸部領域と前記凹部領域との相補的形状であり、
    前記第2の押し当てステップでは、
    隣接するショット間で前記凸部領域と前記凹部領域とが嵌め合わされて前記重ね合わせ領域が矩形状領域となるよう、前記テンプレートを前記第2のインプリントショットに押し当てる、
    ことを特徴とする請求項2に記載のインプリント方法。
  5. 中央領域に配置された第1のパターンと、
    前記中央領域よりも外側の領域である第1の外側領域に配置された第2のパターンと、
    前記第1の外側領域の上層側に配置されるとともに基板上のレジストを硬化させる光の量を減光させる減光部材と、
    を有するテンプレート。
  6. 前記減光部材は、クロムまたは低純度の石英を用いて構成されていることを特徴とする請求項5に記載のテンプレート。
  7. 中央領域に配置された第1のパターンと、前記中央領域よりも外側の領域である第1の外側領域に配置された第2のパターンと、を有したテンプレートを、基板上のレジストに押し当てるステージベースと、
    前記レジストを硬化させる光を、前記テンプレートを介して前記第1のインプリントショットに照射する光源と、
    前記ステージベースおよび前記光源を制御する制御部と、
    前記テンプレートが前記レジストに押し当てられている状態の時に前記第1の外側領域を覆うことによって、押し当てられている前記レジストが目標硬度よりも小さい硬度となるよう、前記光の量を減光させる減光部材と、
    を備え、
    前記制御部は、前記ステージベースおよび前記光源を制御することによって、
    前記テンプレートを、前記レジストの第1のインプリントショットに押し当て、
    前記光を、前記テンプレートを介して前記第1のインプリントショットに照射する際に、前記第1の外側領域が押し当てられている第1のレジスト領域のうちの一部領域のレジストに対しては前記減光部材を介して前記光を照射し、
    前記テンプレートを前記第1のインプリントショットから離型し、
    前記第1のインプリントショットに隣接する第2のインプリントショットと、前記第1のインプリントショットとが、前記一部領域を含む重ね合わせ領域で重なるよう、前記テンプレートを前記第2のインプリントショットに押し当て、
    前記光を、前記テンプレートを介して前記第2のインプリントショットに照射する際に、前記一部領域のレジストが目標硬度に到達するよう前記光を照射し、
    前記テンプレートを前記第2のインプリントショットから離型する、
    ことを特徴とするインプリント装置。
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