JP2015143539A - 逆止弁およびそれを備えるバルブ - Google Patents

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Abstract

【課題】ボールバルブ等に一体化可能な逆止弁において、生産性の向上やメンテナンスコストの削減を図る。
【解決手段】筒状の本体5の下流(出口)側には、その内周面の少なくとも一部に、内方に(小径となるように)突出する第1の係止突部523を形成しておき、逆止コマ6を流路の方向に移動可能に支持する案内部材8を、外枠81と、支持筒82と、支持柱83とを備えて構成し、外枠81には第1の係止突部523に係合する第2の係止突部811を有して環状に形成する。したがって、本体5に、下流側、すなわち出口側から、逆止コマ6、スプリング7および案内部材8の順で嵌め込み、案内部材8の外枠81の第2の係止突部811を本体5の内周面の第1の係止突部523に係合させるだけで、それらの部品の本体5からの抜け止めを行い、組み立てを終了することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、逆止弁およびそれを一体化したバルブに関する。
従来から、流体の配管や器具を保護するために、逆止弁が用いられている。本件出願人は、先に特許文献1において、簡単な構成の逆止弁付きボールバルブを提案している。その従来技術によれば、逆止弁は、筒状の本体の上流側の内周が小径に形成されて弁座面とされ、その弁座面に、下流側からスプリングによって押圧された逆止コマが、離反、または着座することで、それぞれ前記上流側から下流側への流路を形成し、または下流側から上流側への流路を遮断するようになっている。そして、さらにその従来技術では、ボールバルブ側のボール状弁体と逆止コマとの間に、耐久性の高い樹脂製で環状のボールシートを設け、そのボールシートの一側面にはボール状弁体が摺接しつつ回動し、他の側面は逆止コマがスプリングによって押圧される前記弁座面となっている。
特開平10−176759号公報
上述の従来技術では、逆止弁およびボールバルブをそれぞれ別部品で構成した場合に必要となる継手などを省略して、簡単でコンパクトな構成としている。しかしながら、逆止コマおよびスプリングは、それらを収容する筒状の本体とボールバルブの本体との螺合を外して、ボールバルブの本体側からしか取り出しできない。つまり、スプリングの端部は、前記筒状の本体における下流側の端部に形成された内向きフランジで支持されて、前記逆止コマをボール状弁体側(上流側)に押圧する力を発揮するので、この筒状の本体の下流の端部側からの部品の出し入れはできない。筒状の本体の下流側の端部には、管または継ぎ手等の他の配管材料の雌ねじに螺合する雄ねじ、回転ナットに螺合する雌ねじや、ユニオンコネクタの嵌合部が形成される。
したがって、逆止コマと弁座との間へのゴミの噛み込み等による逆流防止効果の劣化などが生じた場合、実質的に現場での清掃等は困難であり、両側の配管材料との螺合を外し、逆止弁付きボールバルブ全体の交換となる。そのため、修復には2カ所の水密での螺合作業が必要になり、手間であるとともに、ゴミが付いただけで、充分寿命の残っている器具を交換してしまうケースもあり、メンテナンスコストが嵩むという問題がある。また、メーカでの逆止弁付きボールバルブの組立て工程においても、逆止弁の側に切り粉やゴミの付着等による不良があると、逆止弁とボールバルブとの水密の螺合状態を解除して部品を取り替えるとともに、ボールバルブの側でも再度検査を行った後、組付けを行わなければならず、生産性が低い。
本発明の目的は、メンテナンスコストを削減することができるとともに、生産性を向上することができる逆止弁およびそれを備えるバルブを提供することである。
本発明の逆止弁は、筒状の本体の上流側の内周が小径に形成されて弁座面とされ、その弁座面に、下流側からスプリングによって押圧された逆止コマが、離反、または着座することで、それぞれ前記上流側から下流側への流路を形成し、または下流側から上流側への流路を遮断するようにした逆止弁において、前記本体の下流側の内周面には少なくとも一部に内方に突出する第1の係止突部が形成され、前記本体の下流側から嵌め込まれ、前記逆止コマを前記流路の方向に移動可能に支持する案内部材を備え、該案内部材は、前記第1の係止突部に係合する第2の係止突部を有する外枠と、筒状に形成されて前記筒の内周面で前記逆止コマを支持する支持筒と、前記本体の半径方向に延びて前記外枠の内方に支持筒を連結し、前記流路を形成する開口を形成しつつ、前記外枠に支持筒を支持させる支持柱とを備えることを特徴とする。
上記の構成によれば、バルブに併設されるなどして、流体の流れを、上流側から下流側へ所定圧以上で許容(流路を形成)し、前記所定圧未満および下流側から上流側へは阻止(流路を遮断)する逆止弁において、筒状の本体の上流側の内周が小径に形成されて弁座面とされ、その弁座面に、下流側からスプリングによって押圧された逆止コマが、離反、または着座することで、それぞれ前記上流側から下流側への流路を形成し、または下流側から上流側への流路を遮断する構成の場合に、前記逆止コマを前記流路の方向に移動可能に支持する案内部材を、以下の通りに構成する。
すなわち、前記筒状の本体の下流(出口)側には、その内周面の少なくとも一部に、内方に(小径となるように)突出する第1の係止突部を形成しておき、前記案内部材は、外枠と、支持筒と、支持柱とを備えて構成する。そして、前記外枠は前記第1の係止突部に係合する第2の係止突部を有する。前記支持筒は、筒状に形成されて、該筒の内周面で前記逆止コマを、流路方向に移動可能に支持する。前記支持柱は、前記本体の半径方向に延びて前記外枠の内方に支持筒を連結し、前記流路を形成する開口を形成しつつ、前記外枠に支持筒を支持させる。
したがって、逆止弁の組み立ては、本体に、下流側、すなわち出口側から、逆止コマ、スプリングおよび案内部材の順で嵌め込み、案内部材の外枠の第2の係止突部を本体の内周面の第1の係止突部に係合させるだけで、それらの部品の本体からの抜け止めを行い、組み立てを終了することができる。これによって、たとえば外周面に他の配管材料に螺合する雄ねじが刻設される本体の下流側、すなわち出口側から、部品を挿入して組み立てを行うことができるとともに、前記係合状態を解除するだけで、それらの部品を取り出し、適宜交換することも可能になる。
したがって、目詰まりなどの際には、従来は上流側および下流側の両方で他の配管材料との螺合を解除して交換する必要のあった逆止弁を、本発明では、下流側だけの螺合を解除して、必要に応じた部品だけを交換することが可能になり、メンテナンスコストを飛躍的に削減することができる。また、ボールバルブ等との一体化にあたっても、ボールバルブ等を単体で検査をした後に、当該逆止弁の上流側に一体化し、当該逆止弁に異物(製造に伴う切り粉やゴミ等)の噛み混みなどの不具合が生じていても、前記一体化を解除することなく、下流側、すなわち出口側から、内部の部品を交換することで対応することができ、生産性を向上することができる。
また、本発明の逆止弁では、前記本体の下流側は円筒状に形成され、前記外枠は、前記本体の内周面に密着する円筒状で、かつその一部分が切欠かれた形状に形成されるとともに、前記円筒の外周面からは前記第2の係止突部が半径方向外方に延びて形成されており、前記支持柱は、少なくとも前記切欠かれた部分の両側で、前記外枠を支持筒に連結することを特徴とする。
上記の構成によれば、前記本体の下流側が円筒に形成され、前記外枠もそれに嵌り込んで密着する円筒に形成される場合に、その円筒の一部を切欠いて、筒を外側に拡げたり、内側に縮めたりできるように形成するとともに、その円筒の外周面から、前記第2の係止突部を半径方向外方に延びて形成しておく。そして、前記支持柱を、少なくとも前記切欠かれた部分の両側に形成し、前記外枠を支持筒に連結させておく。
したがって、前記切欠かれた部分の両側の支持柱を、ラジオペンチなどで挟むことで、外枠は内側に縮まり、これによって第2の係止突部の第1の係止突部に対する係合状態を解除し、本体から、案内部材、スプリングおよび逆止コマを取り外すことができるようになる。これによって、案内部材が樹脂材料などの可撓性の材料から成る場合、該案内部材の再利用も可能にしつつ、部品交換が可能になる。
さらにまた、本発明の逆止弁では、前記本体の下流側は円筒に形成され、前記外枠は、前記本体の内周面に密着する筒状に形成され、かつその外周面に、複数の面取りされた平面を有して成り、前記各平面から、前記第2の係止突部が半径方向外方に延びて形成されることを特徴とする。
上記の構成によれば、前記本体の下流側が円筒に形成され、前記外枠もそれに嵌り込んで密着する円筒に形成される場合に、その円筒の外周面に、面取りして平面を複数箇所に形成しておく。たとえば、前記外枠は、三角筒の頂部をRに丸めた、或いは円筒の三面を平面に面取りした形状などに形成しておく。そして、本体の内周面に密着する円筒の部分ではなく、前記内周面から隙間を生じる平面の部分に、前記第2の係止突部を、半径方向外方に延びて形成する。
したがって、前記隙間に工具などを挟み込むことで、前記外枠の平面の部分を撓ませ、第2の係止突部の第1の係止突部に対する係合状態を解除し、本体から、案内部材、スプリングおよび逆止コマを取り外すことができる。これによって、案内部材が樹脂材料などの可撓性の材料から成る場合、該案内部材の再利用も可能にしつつ、部品交換が可能になる。
また、本発明の逆止弁では、前記逆止コマは、前記流路に直交する断面が真円以外の形状に形成され、前記支持筒の内周面は、対応する断面に形成されることを特徴とする。
上記の構成によれば、逆止コマとそれを支持する支持筒の形状が、逆止コマが回転可能な真円以外の形状、たとえば三(多)角形や、楕円、小判形等の回転止め可能な形状に形成される。これによって、流体の通過に伴う逆止コマの回転を阻止し、回転に伴う異音の発生を防止することができる。
さらにまた、本発明の逆止弁では、前記本体の下流側の外周面には、他の配管材料の雌ねじに螺合する雄ねじが刻設されていることを特徴とする。
上記の構成によれば、筒状の本体の下流側の端部には、管または継ぎ手等の他の配管材料が嵌着されるが、その嵌着を、該本体側の外周面に刻設した雄ねじと、前記他の配管材料の内周面に刻設した雌ねじとで行う。
したがって、その場合、該本体の内側には、端面ぎりぎりにまで案内部材を臨ませる(配置する)ことができ、上述のように該端面の側から取り外し可能な案内部材を、容易に取り外すことができる。
また、本発明のバルブは、前記の逆止弁を下流側に備えることを特徴とする。
上記の構成によれば、小型化や低コスト化などのために、バルブに逆止弁を一体化しても、前述のようにバルブから逆止弁の本体を外さなくても、すなわちシールを解除しなくても、該逆止弁の内部の部品を交換することができるので、特に製造時の不具合に有効である。
好ましくは、本発明のバルブは、ボールバルブである。
本発明の逆止弁およびそれを備えるバルブは、以上のように、逆止弁において、筒状の本体の下流(出口)側には、その内周面の少なくとも一部に、内方に(小径となるように)突出する第1の係止突部を形成しておき、逆止コマを流路の方向に移動可能に支持する案内部材を、外枠と、支持筒と、支持柱とを備えて構成し、前記外枠には前記第1の係止突部に係合する第2の係止突部を形成し、前記支持筒は筒状に形成して該筒の内周面で前記逆止コマを支持する一方、前記支持柱は前記本体の半径方向に延びて前記外枠の内方に支持筒を連結し、前記流路を形成する開口を形成しつつ、前記外枠に支持筒を支持させる。
それゆえ、逆止弁の組み立ては、本体に、下流側、すなわち出口側から、逆止コマ、スプリングおよび案内部材の順で嵌め込み、案内部材の外枠の第2の係止突部を本体の内周面の第1の係止突部に係合させるだけで、それらの部品の本体からの抜け止めを行い、組み立てを終了することができる。これによって、他の配管材料に嵌着する本体の下流側、すなわち出口側から、部品を挿入して組み立てを行うことができるとともに、前記係合状態を解除するだけで、それらの部品を取り出し、適宜交換することも可能になり、メンテナンスコストを飛躍的に削減することができる。また、ボールバルブ等との一体化にあたっても、一体化した後に内部の部品を交換でき、生産性を向上することができる。
本発明の実施の一形態に係る逆止弁付きボールバルブの部分断面図である。 前記逆止弁付きボールバルブにおける逆止弁の本体の部分断面図である。 前記逆止弁付きボールバルブにおける逆止コマの正面図および部分断面図である。 前記逆止弁付きボールバルブにおける案内部材の正面図および部分断面図である。 本発明の実施の他の形態に係る逆止弁付きボールバルブにおける案内部材の斜視図である。 図5で示す案内部材の側面図、正面図および断面図である。 本発明の実施のさらに他の形態に係る逆止弁付きボールバルブにおける案内部材の斜視図である。 図7で示す案内部材の正面図、背面図および断面図である。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の一形態に係る逆止弁付きボールバルブ1の部分断面図である。この逆止弁付きボールバルブ1は、止水栓として用いられ、ボールバルブ2の流路方向Fの下流側に、逆止弁4が一体化されて構成される。
ボールバルブ2は、本体21内にボール22を収納して構成されており、そのボール22が軸線Z周りに回転されることで、該ボール22の前記軸線Zと直交する一直径線上に形成された連通口221が上流側の流路24と下流側の流路25とを連通し、または前記連通口221以外の側面で前記流路24,25間を遮断する。前記ボール22は、前記本体21内の収納空間26に収納され、その側面が、上流側および下流側から、それぞれボールシート27,28によって摺動自在に支持される。
前記本体21の略中央部からは、前記収納空間26に連通する案内筒29が立設されており、この案内筒29内には、駆動軸30が、Oリング31,32によって、気密に回転自在に支持されている。前記駆動軸30の一端には、角筒状などに形成される係合凸部301が形成されており、その係合凸部301は、前記ボール22の頂部に形成された対応する角孔などの係合凹所222に嵌り込み、こうしてボール22の軸線Z周りの回転駆動が可能になっている。前記駆動軸30の他端部302は、角筒状などに形成されて、対応する角孔331などが形成されたハンドル33が着脱自在となっており、このハンドル33を取付けることで、前記駆動軸30を介して、ボール22の回転駆動が可能となる。角孔331の内周は凹凸3311に形成されるなどして、ハンドル33の取付け状態で、駆動軸30の他端部302をチャックするようになっている。前記駆動軸30の一端側には拡径されたフランジ部303が形成されており、このフランジ部303は前記案内筒29の基端部に形成された段部291に回転自在に嵌りこむことで、該駆動軸30の案内筒29からの抜け止めが行われている。
前記本体21の上流側からは筒部34が延長され、その筒部34の外周面には、他の配管材料の雌ねじに螺合する雄ねじ341が刻設されている。これに対して、前記本体21の下流側には、短筒部35が形成され、その短筒部35の内周面には、雌ねじ351が刻設されて、逆止弁4の本体5における上流側の筒部51の外周面に刻設された雄ねじ511が螺合し、こうしてボールバルブ2と逆止弁4とが一体化される。前記筒部51の基端部の外周面には、Oリング36が嵌め込まれており、短筒部35の開口端部との間で気密に封止されている。前記Oリング36に代えて、前記筒部51の基端部の外周面と、短筒部35の開口端部との間は、接着剤によって気密に封止されてもよい。筒部51が本体21に螺合されることで、該筒部51の内周側に形成された段部512と、前記本体21の筒部34側に形成された段部342とによって、前記ボールシート28,27が、ボール22を挟んで、挟圧支持される。
前記逆止弁4は、本体5と、逆止コマ6と、スプリング7と、案内部材8と、Oリング9とを備えて構成される。図2は、前記本体5の部分断面図である。この図2および図1を参照して、本体5は、筒状に形成され、上流側の筒部51と、下流側の筒部52と、中間の拡径部53とを備えて構成される。前記筒部51が本体21に螺合される際に、拡径部53は短筒部35の開口端部に当接し、必要以上の該筒部51の本体21内へのねじ込みを防止している。これによって、ボール22や、ボールシート27,28の変形を防止している。
この逆止弁付きボールバルブ1が組立てられた状態で、下流側の筒部51は短筒部35内に嵌り込んでおり、拡径部53から筒部52までの長さが、上流側の筒部34の長さと略等しく形成されている。したがって、この逆止弁付きボールバルブ1を一見すると、コンパクトに収納された逆止弁4の存在が分からず、そのため本体21の外表面の表示部211には、成形や、印刷またはラベルなどで、商標や型番などとともに、矢符Fで示す流路方向に関する表示が施されている。
前記筒部52の上流側の内周は、小径に形成されて弁座面521とされ、その弁座面521に、下流側からスプリング7によって押圧された逆止コマ6が、離反、または着座することで、それぞれ、所定圧以上の水圧で矢符Fで示す上流側から下流側への流路を形成し、または前記所定圧未満の水圧および矢符Fとは反対の下流側から上流側へは、その流路を遮断する。前記逆止コマ6の弁座面521に対向する部分には、Oリング9が嵌め込まれている。前記筒部52の下流側の外周面には、他の配管材料の雌ねじに螺合する雄ねじ522が刻設される。そして、前記筒部52の下流側の内周面には、少なくとも一部に、内方に突出する第1の係止突部523が形成されている。また、第1の係止突部523の下流側にも、少なくとも一部に、内方に突出する第3の係止突部524が形成されている。本実施形態では、前記係止突部523,524は、筒部52の内周の全周に亘る段部に形成される。
図3は前記逆止コマ6を示す図であり、(a)は正面図であり、(b)は軸線方向の部分断面図である。図3(a)は下流側から見ており、図3(b)の切断面を、参照符号III−IIIで示している。この図3および図1を参照して、逆止コマ6の上流側端部は、
前記流路25および弁座面521より小径の円錐台状の案内斜面61に形成され、その下流側に前記Oリング9が嵌挿される円環状の溝62が形成されている。溝62の下流側は、スプリング7の弾発力によってOリング9を弁座面521に押圧するための円板状の大径部63が形成されている。本実施の形態では、スプリング7は、伸長方向に弾発力を発生するコイルスプリングである。そのため、前記大径部63の下流側は縮径されて、スプリング7の一端が巻掛けられる円柱状の支持部64となっている。前記大径部63の下流側の面から支持部64にかけては曲面65に形成され、この曲面65がスプリング7の一端面を受けるばね受け座となる。支持部64の下流側からは、案内軸部66が形成されている。この案内軸部66は、軸直角断面、すなわち流路25に直交する断面が、真円以外の形状に形成される。この図3の例では、前記案内軸部66は、小判形の断面に形成される。
図4は前記案内部材8を示す図であり、(a)は正面図であり、(b)は軸線方向の部分断面図である。図4(a)は上流側から見ており、図4(b)の切断面を、参照符号IV−IVで示している。図4は、図3に対応しているが、断面の説明の関係で、案内部
材8を図3に対応した状体から軸線回りに90度回転させている。この図4および図1を参照して、案内部材8は、筒状に形成されて前記筒部52の内周に嵌り込む環状の外枠81と、筒状に形成されて前記筒の内周面821で前記逆止コマ6を支持する支持筒82と、半径方向に延びて外枠81の内方に支持筒82を連結し、前記流路25を形成する開口831を形成しつつ、外枠81に支持筒82を支持させる支持柱83とを備えて構成される。図4の例では、支持柱83は周方向に等間隔に3本、すなわち120度毎に形成されているが、逆止コマ6の案内に支障が無ければ、つまり水の流れに対して傾き無く安定に支持できれば、1本や2本であっておよい。また、図4(b)のように、外枠81に比べて薄肉に形成されていなくてもよい。
そして、前記環状の外枠81の外周面には、前記筒部52における第1の係止突部523(図2参照)に係合する第2の係止突部811および第3の係止突部524(図2参照)に係合する第4の係止突部813が形成されている。前記第1および第3の係止突部523,524が、筒部52の内周の全周に亘る段部に形成されるので、それに対応して、これら第2および第4の係止突部811,813も、環状に形成される外枠81の外周面の全周に亘る段部に形成される。案内部材8が筒部52に嵌め込まれた状態では、前記段部同士が係合して抜け止めおよびズレ止めが行われる。一方、嵌め込みのために、外枠81の外周面の上流側端部が、若干小径の案内斜面812に形成される。
案内部材8の外枠81や支持柱83は比較的薄肉であり、したがって該案内部材8の筒部52への嵌め込み時には、案内斜面812の押圧に伴ってそれらが変形し、第2の係止突部811の段部が第1の係止突部523の段部を乗り越えて、互いに係合する。またこのとき、第4の係止突部813の段部が第3の係止突部524の段部に当接する。したがって、外枠81の第2および第4の係止突部811,813によって形成される環状の凸条が、筒部52側の第1および第3の係止突部523,524によって形成される凹溝に嵌り込むことになる。前記の変形が行われ易いように、案内部材8は樹脂材料から成ることが好ましい。また、前記第2の係止突部811と第1の係止突部523との係合度合いは、水流では確実に外れず、係合(段部の乗り越え)が容易になる程度の浅い係合でよい。
図1〜図4を参照して、上述のように構成される逆止弁付きボールバルブ1では、ボールバルブ2の部分が組立てられ、さらに逆止弁4の本体5が螺着され、止水試験が行われた後に、流路方向Fの下流側から、Oリング9付きの逆止コマ6およびスプリング7を嵌め込んだ後、案内部材8を嵌め込み、案内部材8の外枠81の第2の係止突部811を本体5の内周面の第1の係止突部523に係合させるだけで、それらの部品の本体5からの抜け止めを行い、逆止弁4の部分も、組み立てを終了することができる。これによって、本体5の下流側、すなわち出口側から、部品を挿入して組み立てを行うことができる。また、ボールバルブ2等との一体化にあたっても、上述のようにボールバルブ2等を単体で検査をした後に、当該逆止弁4の上流側に一体化し、当該逆止弁4に異物(製造に伴う切り粉やゴミ等)の噛み混みなどの不具合が生じていても、前記一体化を解除することなく、すなわちシールを解除しなくても、係止突部523,811の係合を解除するだけで、下流側、すなわち出口側から、内部の部品を取り出し、適宜交換することも可能になる。
その部品交換に関して、詳しくは、たとえばこの逆止弁4の機能に不良があれば、案内部材8の支持柱83の部分をラジオペンチで挟むなどして、該案内部材8を取り外すことで、Oリング9、逆止コマ6およびスプリング7の交換が可能になる。一方、前記案内部材8の可撓性が少ない場合には、支持柱83の部分をニッパで切断するなどして支持筒82およびそれに連結された該支持柱83の部分を除去した後、ラジオペンチなどで、残った外枠81の部分を変形させることで、Oリング9、逆止コマ6およびスプリング7の交換が可能になる。また、実際の湯沸かし器などへの機器設置状態で、ゴミの噛み込みなどで逆止弁4の機能に不良が生じれば、従来は上流側および下流側の両方の雄ねじ341,522の部分で他の配管材料との螺合を解除して交換する必要のあった該逆止弁4を、本実施の形態では、下流側の雄ねじ522の部分に対する他の配管材料の螺合を解除するだけで、必要に応じた部品だけを交換することが可能になり、メンテナンスコストを飛躍的に削減することができる。
また、本実施の形態の逆止弁4では、逆止コマ6の案内軸部66と、それを支持する案内部材8の支持筒82の内周面821の軸直角断面の形状が小判形に形成されるので、水の通過に伴う逆止コマ6の回転を阻止し、回転に伴う異音の発生を防止することができる。なお、このような回転止めのための形状は、前記小判形に限らず、三(多)角形や楕円等、逆止コマ6が回転可能な真円以外の形状であればよい。
また、本実施の形態では、管または継ぎ手等の他の配管材料と嵌着するために、筒部52(本体5)の下流側の外周面には、前記他の配管材料の雌ねじに螺合する雄ねじ522が刻設されているが、前記嵌着を、該筒部52側の外周面に刻設した雄ねじと、前記他の配管材料の内周面に刻設した雌ねじとで行うようにしてもよく、或いはユニオンコネクタで行うようにしてもよい。しかしながら、筒部52の外周面に雄ねじ522を刻設する場合、該筒部52の内側では、端面ぎりぎりにまで案内部材8を臨ませる(配置する)ことができ、上述のように該端面の側から取り外し可能な案内部材8を、容易に取り外すことができる。
(実施の形態2)
図5は本発明の実施の他の形態に係る逆止弁付きボールバルブにおける案内部材8aの斜視図であり、図6はその案内部材8aを示す図である。図6において、(a)は側面図であり、(b)は正面図であり、(c)は軸線方向の断面図である。図5および図6(b)も図4(a)と同様に上流側から見ており、図6(b)において、(c)の切断面を、参照符号VI−VIで示している。この案内部材8aは、上述の案内部材8に類似
し、対応する部分には同一の参照符号を付して、その説明を省略する。また、本実施の形態は、この案内部材8aの形状が相違するだけで、他の構成は、上述の実施の形態と同様である。
本実施の形態の案内部材8aでは、外枠81aは、前記筒部52(本体5)の内周面に密着する円筒の外周面に、複数の面取りされた平面814を有して成り、前記各平面814から、第2の係止突部811aが半径方向外方に延びて形成される。
したがって、本体5の内周面に密着する円筒の部分ではなく、前記平面814によって内周面から生じた隙間に工具などを挟み込むことで、前記外枠81aの平面814の部分を撓ませ、第2の係止突部811aの第1の係止突部523に対する係合状態を解除し、筒部52から、案内部材8a、スプリング7および逆止コマ6を取り外すことができる。これによって、案内部材8aが樹脂材料などの可撓性の材料から成る場合、該案内部材8aの再利用も可能にしつつ、部品交換が可能になる。
なお、図5および図6の例では、前記面取りは3面で行われており、したがって前記外枠81aは、三角筒の頂部をRに丸めた形状になっている。この面取りの面数は、任意であるが、複数箇所以上で、上述の外し易さが向上する。
(実施の形態3)
図7は本発明の実施の他の形態に係る逆止弁付きボールバルブにおける案内部材8bの斜視図であり、図8はその案内部材8bを示す図である。図8において、(a)は正面図であり、(b)は背面図であり、(c)は軸線方向の断面図である。図7および図8(a)は図4(a)と同様に上流側から見ており、図8(a)において、(c)の切断面を、参照符VIII−VIIIで示している。この案内部材8bは、上述の案内部材8に類似し
、対応する部分には同一の参照符号を付して、その説明を省略する。また、本実施の形態は、この案内部材8bの形状が相違するだけで、他の構成は、上述の実施の形態と同様である。
本実施の形態の案内部材8bで注目すべきは、外枠81bは、前記筒部52(本体5)の内周面に密着する円筒状で、かつその一部分が切欠き87によって切欠かれた形状に形成されることである。また、本実施の形態の案内部材8bでは、前記円筒状の外枠81bの外周面からは、前記第2の係止突部811が半径方向外方に延びて形成されており、前記支持柱83は、少なくとも前記切欠き87の両側で、前記外枠81bを支持筒82に連結している。図7および図8では、その切欠き87の両側の部分における支持柱を、参照符号83bで示している。
このように円筒の一部を切欠いて、外枠81bを形成することで、該外枠81bを外側に拡げたり、内側に縮めたりできるようになる。そして、支持柱83bが切欠き87の両側に形成されていることで、該支持柱83bを、すなわち図8(a)において参照符号Cで示す位置を、ラジオペンチなどで挟むことで、外枠81bは内側に縮まり、これによって第2の係止突部811の第1の係止突部523に対する係合状態を解除し、筒部52(本体5)から、案内部材8b、スプリング7および逆止コマ6を、極めて容易に取り外すことができるようになる。これによって、案内部材8bが樹脂材料などの可撓性の材料から成る場合、該案内部材8bの再利用も可能にしつつ、部品交換が可能になる。
また、前記の案内部材8aでは、筒部52(本体5)と平面814との隙間に、時計用のマイナスドライバーなどを挿入して該案内部材8aを取り外すことになる。詳しくは、1箇所の隙間にマイナスドライバーを挿入して外枠81aを撓ませ、第2の係止突部811aを筒部52(本体5)から離反させて案内部材8aを出口側に引き寄せる(傾ける)作業を、順次各隙間に繰り返し行って、少しずつ案内部材8aを出口側に移動させてゆく必要がある。そのため、取り外し作業が非常に煩雑であるとともに、筒部52(本体5)側に傷が付く可能性があるのに対して、本実施形態の案内部材8bでは、支持柱83bをラジオペンチで挟み、引き出すだけであるので、作業が容易であるとともに、前記ラジオペンチが筒部52(本体5)側に触れず、傷を付けてしまうことも無い。
図7および図8の案内部材8bでは、前記外枠81bを撓み易く(薄肉に)するために、第4の係止突部813bは、支持柱83,83b付近に形成される。
1 逆止弁付きボールバルブ
2 ボールバルブ
21 本体
22 ボール
24,25 流路
26 収納空間
27,28 ボールシート
30 駆動軸
4 逆止弁
5 本体
51 筒部
52 筒部
521 弁座面
522 雄ねじ
523 第1の係止突部
524 第3の係止突部
6 逆止コマ
66 案内軸部
7 スプリング
8,8a,8b 案内部材
81,81a,81b 外枠
811,811a 第2の係止突部
813,813b 第4の係止突部
814 平面
82 支持筒
821 内周面
831 開口
83,83b 支持柱
87 切欠き
9 Oリング

Claims (7)

  1. 筒状の本体の上流側の内周が小径に形成されて弁座面とされ、その弁座面に、下流側からスプリングによって押圧された逆止コマが、離反、または着座することで、それぞれ前記上流側から下流側への流路を形成し、または下流側から上流側への流路を遮断するようにした逆止弁において、
    前記本体の下流側の内周面には少なくとも一部に内方に突出する第1の係止突部が形成され、
    前記本体の下流側から嵌め込まれ、前記逆止コマを前記流路の方向に移動可能に支持する案内部材を備え、該案内部材は、
    前記第1の係止突部に係合する第2の係止突部を有する外枠と、
    筒状に形成されて前記筒の内周面で前記逆止コマを支持する支持筒と、
    前記本体の半径方向に延びて前記外枠の内方に支持筒を連結し、前記流路を形成する開口を形成しつつ、前記外枠に支持筒を支持させる支持柱とを備えることを特徴とする逆止弁。
  2. 前記本体の下流側は円筒状に形成され、
    前記外枠は、前記本体の内周面に密着する円筒状で、かつその一部分が切欠かれた形状に形成されるとともに、前記円筒の外周面からは前記第2の係止突部が半径方向外方に延びて形成されており、
    前記支持柱は、少なくとも前記切欠かれた部分の両側で、前記外枠を支持筒に連結することを特徴とする請求項1記載の逆止弁。
  3. 前記本体の下流側は円筒に形成され、
    前記外枠は、前記本体の内周面に密着する筒状に形成され、かつその外周面に、複数の面取りされた平面を有して成り、前記各平面から、前記第2の係止突部が半径方向外方に延びて形成されることを特徴とする請求項1記載の逆止弁。
  4. 前記逆止コマは、前記流路に直交する断面が真円以外の形状に形成され、前記支持筒の内周面は、対応する断面に形成されることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の逆止弁。
  5. 前記本体の下流側の外周面には、他の配管材料の雌ねじに螺合する雄ねじが刻設されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の逆止弁。
  6. 前記請求項1〜5の何れか1項に記載の逆止弁を下流側に備えることを特徴とするバルブ。
  7. ボールバルブであることを特徴とする請求項6記載のバルブ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109114243A (zh) * 2017-06-22 2019-01-01 大田精密工业股份有限公司 具有一体式球阀的水龙头
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