JP2007120523A - 管継手 - Google Patents
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Abstract
【課題】容易かつ迅速に接続作業を完了させることができ、接続作業後の圧力テストにおいて、作業工具での締付固定部材の締め忘れを容易に発見し得る管継手を提供する。
【解決手段】継手本体1と、継手本体1に挿入された被接続パイプ40を継手本体1に連結固定する円筒状締付固定部材35と、シール収納空間Aに装着されたシール材8と、シール収納空間Aを広狭変化させるように軸心方向Lに微小寸法移動可能に内装されたバックアップリング10と、締付固定部材35の手締めではシール不完全密封状態に保持すると共に締付固定部材35の作業工具締め付けではシール正常密封状態に切り換える抵抗部材7と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】継手本体1と、継手本体1に挿入された被接続パイプ40を継手本体1に連結固定する円筒状締付固定部材35と、シール収納空間Aに装着されたシール材8と、シール収納空間Aを広狭変化させるように軸心方向Lに微小寸法移動可能に内装されたバックアップリング10と、締付固定部材35の手締めではシール不完全密封状態に保持すると共に締付固定部材35の作業工具締め付けではシール正常密封状態に切り換える抵抗部材7と、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、管継手に関する。
従来、構造が簡単であると共に、狭小な現場でも容易かつ迅速に接続作業を行い得る種々の管継手が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1では、テーパ雌ネジ部を開口端部に有する継手本体と、テーパ雌ネジ部に螺合する雄ネジ部を有すると共にパイプ抜止め食い込み用の小円盤を有する円筒状リテーナ(締付固定部材)と、開口端部から挿入された被接続パイプの外周面に接触するシール材と、を備えた管継手が開示されている。
特許文献1のような従来の管継手では、作業現場の作業者は、継手本体の開口端部から被接続パイプを挿入し、手締めにてリテーナ等の(円筒状)締付固定部材を締め付けた後、さらに作業工具を使用して締付固定部材を完全に締め付ける作業を行っていた。締付固定部材の締め付けを行うと被接続パイプの抜け止めが行われるようになっている。
特開2002−243073号公報
特許文献1では、テーパ雌ネジ部を開口端部に有する継手本体と、テーパ雌ネジ部に螺合する雄ネジ部を有すると共にパイプ抜止め食い込み用の小円盤を有する円筒状リテーナ(締付固定部材)と、開口端部から挿入された被接続パイプの外周面に接触するシール材と、を備えた管継手が開示されている。
特許文献1のような従来の管継手では、作業現場の作業者は、継手本体の開口端部から被接続パイプを挿入し、手締めにてリテーナ等の(円筒状)締付固定部材を締め付けた後、さらに作業工具を使用して締付固定部材を完全に締め付ける作業を行っていた。締付固定部材の締め付けを行うと被接続パイプの抜け止めが行われるようになっている。
上述の特許文献1のような従来の管継手の場合、被接続パイプが継手本体に挿入された段階でシール材にて被接続パイプと継手本体との隙間がシールされる。そして、この状態で(円筒状)締付固定部材の手締めを行うと、パイプ抜止用の食い込み部材が被接続パイプにある程度食い込んで、一応締付固定部材は固定される。これにより、従来、手締め後の作業工具による締付固定部材の締め付けを忘れてしまっても、接続作業後の規定の圧力テスト(例えば水で0.75MPa の圧力テスト)では漏れが生じず、作業工具での締め忘れを発見できないという問題点があった。
また、手締めのみでは、被接続パイプに対する締付固定部材の締付力が不足し、長い時間が経過すると、水撃や振動等の影響で継手本体から被接続パイプが完全に抜けてしまうという問題点があった。
そこで、本発明は、容易かつ迅速に接続作業を完了させることができ、接続作業後の圧力テストにおいて、作業工具での円筒状締付固定部材の締め忘れを容易に発見し得る管継手を提供することを目的とする。
また、手締めのみでは、被接続パイプに対する締付固定部材の締付力が不足し、長い時間が経過すると、水撃や振動等の影響で継手本体から被接続パイプが完全に抜けてしまうという問題点があった。
そこで、本発明は、容易かつ迅速に接続作業を完了させることができ、接続作業後の圧力テストにおいて、作業工具での円筒状締付固定部材の締め忘れを容易に発見し得る管継手を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る管継手は、継手本体と、該継手本体に挿入された被接続パイプを該継手本体に連結固定する円筒状締付固定部材と、該継手本体の開口端部から挿入された被接続パイプの外周面に接触するように該継手本体の内部に形成されたシール収納空間に装着されたシール材と、該シール収納空間を広狭変化させるように軸心方向に微小寸法移動可能に内装されたバックアップリングと、上記締付固定部材の手締めでは該締付固定部材の軸心方向移動を阻止して上記シール収納空間を広く保ち上記シール材のシール不完全密封状態に保持すると共に該締付固定部材の作業工具締め付けでは上記バックアップリングを内方へ移動させ上記シール収納空間を狭めてシール正常密封状態に切り換える抵抗部材と、を備えたものである。
また、上記継手本体は、上記テーパ雌ネジ部より内方に設けられた待機内周面部と、該待機内周面部に隣接状に設けられると共に該待機内周面部より径の大きい拡径内周面部と、該拡径内周面部より内方に設けられて上記シール正常密封状態において上記シール材を保持すると共に該拡径内周面部より径の小さい周状のシール材保持部と、を有し、上記抵抗部材は、上記シール不完全密封状態で上記待機内周面部に位置して該待機内周面部を弾発付勢すると共に上記シール正常密封状態で上記締付固定部材の先端部にて上記拡径内周面部側に押し込まれて拡径した状態となるC形リングであり、上記シール不完全密封状態では、上記拡径内周面部と上記シール材保持部と上記被接続パイプの外周面との間に上記シール収納空間が形成される。
また、テーパ雌ネジ部を開口端部に有する継手本体と、該テーパ雌ネジ部に螺合する雄ネジ部を有すると共に該雄ネジ部の山に沿って一部が外周側に突出しかつ内周側に一部が突出するように付設されたパイプ抜止用の食い込み部材を有する円筒状リテーナと、上記開口端部から挿入された被接続パイプの外周面に接触するように上記継手本体の内部に形成されたシール収納空間に装着されたシール材と、該シール収納空間を広狭変化させるように軸心方向に微小寸法移動可能に内装されたバックアップリングと、上記リテーナの手締めでは該リテーナの軸心方向移動を阻止して上記シール収納空間を広く保ち上記シール材のシール不完全密封状態に保持すると共に該リテーナの作業工具締め付けでは上記バックアップリングを内方へ移動させ上記シール収納空間を狭めてシール正常密封状態に切り換える抵抗部材と、を備えたものである。
また、上記継手本体は、上記テーパ雌ネジ部より内方に設けられた待機内周面部と、該待機内周面部に隣接状に設けられると共に該待機内周面部より径の大きい拡径内周面部と、該拡径内周面部より内方に設けられて上記シール正常密封状態において上記シール材を保持すると共に該拡径内周面部より径の小さい周状のシール材保持部と、を有し、上記抵抗部材は、上記シール不完全密封状態で上記待機内周面部に位置して該待機内周面部を弾発付勢すると共に上記シール正常密封状態で上記リテーナの先端部にて上記拡径内周面部側に押し込まれて拡径した状態となるC形リングであり、上記シール不完全密封状態では、上記拡径内周面部と上記シール材保持部と上記被接続パイプの外周面との間に上記シール収納空間が形成される。
本発明は、次のような著大な効果を奏する。
本発明に係る管継手は、作業現場において作業工具による締付固定部材の締め付けを忘れた場合に、圧力テストで積極的に漏れを生じさせることができ、作業工具による締め付けを行っていないことをその漏れによって容易に判断できるので、確実に、接続作業を完了させ得る。また、作業工具による締め付けを行っていない場合、圧力テストにおいて大量に漏れるように設定することで、異常をすぐ発見できるので、容易かつ迅速に接続作業を完了させ得る。
本発明に係る管継手は、作業現場において作業工具による締付固定部材の締め付けを忘れた場合に、圧力テストで積極的に漏れを生じさせることができ、作業工具による締め付けを行っていないことをその漏れによって容易に判断できるので、確実に、接続作業を完了させ得る。また、作業工具による締め付けを行っていない場合、圧力テストにおいて大量に漏れるように設定することで、異常をすぐ発見できるので、容易かつ迅速に接続作業を完了させ得る。
また、抵抗部材が拡径内周面部側に押し込まれて弾発的に拡径するとき、音を発生させ、その音にて作業工具による締め付けがしっかりと行われたかどうかを、容易に確認し得る。
以下、実施の形態を示す図面に基づき、本発明を詳説する。図1〜図3に於て、本発明の実施の一形態に係る管継手は、継手本体1と、継手本体1に挿入された被接続パイプ40を継手本体1に連結固定する円筒状締付固定部材35と、開口端部1aから挿入された被接続パイプ40の外周面に接触するように継手本体1の内部に形成されたシール収納空間Aに装着されたシール材8と、バックアップリング10と、抵抗部材7と、を備えている。
本実施形態において、円筒状締付固定部材35とは、継手本体1のテーパ雌ネジ部3に螺合する雄ネジ部4を有する円筒状リテーナ2である。
本実施形態において、円筒状締付固定部材35とは、継手本体1のテーパ雌ネジ部3に螺合する雄ネジ部4を有する円筒状リテーナ2である。
継手本体1は、テーパ雌ネジ部3を開口端部1aに有しており、短筒体15と、回転可能抜止手段11を介して短筒体15と連結されたベース部16と、によって構成されている。
継手本体1の短筒体15は、外周面が六角形状であり、外方先端面から順次、テーパ雌ネジ部3と、テーパ雌ネジ部3より内方となるようにテーパ雌ネジ部3に連設される平行雌ネジ部14と、テーパ雌ネジ部3より内方に設けられた待機内周面部5と、リテーナ段付部27と、待機内周面部5に隣接状に設けられると共に待機内周面部5より径の大きい拡径内周面部6と、を有している。
継手本体1のベース部16は、I字型,L字型,T字型,十字型等の筒状に形成されている。そして、この継手本体1のベース部16は、外方先端面28から内方へ順次、拡径内周面部6より内方に設けられてシール正常密封状態においてシール材8を保持すると共に拡径内周面部6より径の小さい周状のシール材保持部9と、第一段付部21と、被接続パイプ挿入部22と、第二段付部23と、流路孔24と、を有している。
継手本体1の短筒体15は、外周面が六角形状であり、外方先端面から順次、テーパ雌ネジ部3と、テーパ雌ネジ部3より内方となるようにテーパ雌ネジ部3に連設される平行雌ネジ部14と、テーパ雌ネジ部3より内方に設けられた待機内周面部5と、リテーナ段付部27と、待機内周面部5に隣接状に設けられると共に待機内周面部5より径の大きい拡径内周面部6と、を有している。
継手本体1のベース部16は、I字型,L字型,T字型,十字型等の筒状に形成されている。そして、この継手本体1のベース部16は、外方先端面28から内方へ順次、拡径内周面部6より内方に設けられてシール正常密封状態においてシール材8を保持すると共に拡径内周面部6より径の小さい周状のシール材保持部9と、第一段付部21と、被接続パイプ挿入部22と、第二段付部23と、流路孔24と、を有している。
回転可能抜止手段11は、ベース部16の外周面に形成された円周方向の溝18と、短筒体15の内周面に形成された円周方向の溝19と、これらの溝18,19に嵌め込まれるC型止め輪20と、からなっている。そして、ベース部16の溝18にC型止め輪20を装着し、短筒体15の拡径内周面部6をベース部16の先端部外周面に合わせるようにして短筒体15をベース部16に外嵌し、短筒体15の溝19にC型止め輪20を装着することで、短筒体15とベース部16は、連結されている。これにより、短筒体15とベース部16は、継手本体1の管軸方向には固定され、円周方向の回転は自由に行うことができるようになっている。
バックアップリング10は、円板状リングであり、プラスチック、又は金属などにより製作されている。バックアップリング10は、遊挿状態となるように拡径内周面部6に装着されている。そして、リテーナ段付部27とベース部16の先端面28との間を軸心方向Lに微小寸法移動可能とされている。
バックアップリング10は、図4(B)に示すように、シール正常密封状態においてベース部16の先端面28に当接状となる。このとき、バックアップリング10の内方面10aとシール材保持部9と第一段付部21と被接続パイプ40の外周面とに囲まれた領域が、シール収納空間Aとされる。
また、図4(A)に示すように、バックアップリング10がリテーナ段付部27に近接状(あるいは当接状)の状態では、バックアップリング10の内方面10aと拡径内周面部6と先端面28とシール材保持部9と第一段付部21と被接続パイプ40の外周面とに囲まれた領域が、シール収納空間Aとされる。そして、この状態がシール不完全密封状態とされる。つまり、バックアップリング10は、シール収納空間Aを広狭変化させるように軸心方向Lに微小寸法移動可能に内装されている。
シール収納空間Aに装着されたシール材8は、本実施形態では、円形断面を持つ円環状の弾性体(Oリング)とされている。
バックアップリング10は、図4(B)に示すように、シール正常密封状態においてベース部16の先端面28に当接状となる。このとき、バックアップリング10の内方面10aとシール材保持部9と第一段付部21と被接続パイプ40の外周面とに囲まれた領域が、シール収納空間Aとされる。
また、図4(A)に示すように、バックアップリング10がリテーナ段付部27に近接状(あるいは当接状)の状態では、バックアップリング10の内方面10aと拡径内周面部6と先端面28とシール材保持部9と第一段付部21と被接続パイプ40の外周面とに囲まれた領域が、シール収納空間Aとされる。そして、この状態がシール不完全密封状態とされる。つまり、バックアップリング10は、シール収納空間Aを広狭変化させるように軸心方向Lに微小寸法移動可能に内装されている。
シール収納空間Aに装着されたシール材8は、本実施形態では、円形断面を持つ円環状の弾性体(Oリング)とされている。
ここで、本発明の抵抗部材7は、図4(A)及び図5に示すように、リテーナ2(締付固定部材35)の手締めではリテーナ2の軸心方向移動を阻止してシール収納空間Aを広く保ちシール材8のシール不完全密封状態に保持するようになっている。また、抵抗部材7は、図4(B)及び図7に示すように、リテーナ2の作業工具締め付けではバックアップリング10を内方へ移動させシール収納空間Aを狭めてシール正常密封状態に切り換えるようになっている。
より具体的に説明すると、抵抗部材7は、図2及び図4に示すように、シール不完全密封状態で待機内周面部5に位置して待機内周面部5を弾発付勢すると共にシール正常密封状態でリテーナ2の先端部にて拡径内周面部6側に押し込まれて拡径した状態となる断面矩形状のC形リングである。この抵抗部材7は、例えば、引張強さ1800N/mm2 以上のステンレス材から形成されている。また、シール不完全密封状態で待機内周面部5に位置するときの縮径率は、例えば0.85〜0.95に設定されている。
また、C形リングである抵抗部材7の厚み(図4(A)の符号t)は、待機内周面部5の軸心方向Lの寸法と略同一寸法に形成されている。
より具体的に説明すると、抵抗部材7は、図2及び図4に示すように、シール不完全密封状態で待機内周面部5に位置して待機内周面部5を弾発付勢すると共にシール正常密封状態でリテーナ2の先端部にて拡径内周面部6側に押し込まれて拡径した状態となる断面矩形状のC形リングである。この抵抗部材7は、例えば、引張強さ1800N/mm2 以上のステンレス材から形成されている。また、シール不完全密封状態で待機内周面部5に位置するときの縮径率は、例えば0.85〜0.95に設定されている。
また、C形リングである抵抗部材7の厚み(図4(A)の符号t)は、待機内周面部5の軸心方向Lの寸法と略同一寸法に形成されている。
締付固定部材35としてのリテーナ2は、図1及び図6に示すように、プラスチック製であり、上記テーパ雌ネジ部3と、フランジ部33と、雄ネジ部4の山に沿って一部が外周側(外面)に突出しかつ内周側(内面)に一部が突出するように付設されたパイプ抜止め用の複数の食い込み部材(小円盤連設体)13…と、を有している。
リテーナ2の雄ネジ部4は、テーパネジ若しくはテーパ雌ネジ部3に対応する事が可能な平行ネジとなっている。
食い込み部材(小円盤連設体)13…は、金属製(例えば、焼入れ鋼やステンレス)であって、小円盤12…を3個連設した形状となっている。各小円盤12…の外観形状は、鋭利な円形外周端縁25(図5参照)を有するソロバン玉型である。そして、3個の小円盤12,12,12を連設することで、食い込み部材(小円盤連設体)13を形成している。
リテーナ2の雄ネジ部4は、テーパネジ若しくはテーパ雌ネジ部3に対応する事が可能な平行ネジとなっている。
食い込み部材(小円盤連設体)13…は、金属製(例えば、焼入れ鋼やステンレス)であって、小円盤12…を3個連設した形状となっている。各小円盤12…の外観形状は、鋭利な円形外周端縁25(図5参照)を有するソロバン玉型である。そして、3個の小円盤12,12,12を連設することで、食い込み部材(小円盤連設体)13を形成している。
また、食い込み部材(小円盤連設体)13…は、リテーナ2に貫設された複数の孔部39…に夫々圧入されるようになっている。各食い込み部材(小円盤連設体)13は、孔部39に圧入された状態で、両端部の円形平面部26,26の中心を通る軸心廻りに回転可能となっている。
次に、図1及び図3〜図7に基づいて、本実施形態に係る管継手の作用について説明する。
まず、図1に示すように、本実施形態に係る管継手と被接続パイプ40とを接続するには、孔部に挿入した被接続パイプ40の端部を、継手本体1の被接続パイプ挿入部22に挿入し、被接続パイプ40の端面を第二段付部23に当接させて位置決めする。このとき、被接続パイプ40内の流路と、継手本体1の流路孔24とが連通する。
なお、最初、抵抗部材7は、待機内周面部5に位置している。従って、被接続パイプ40の端部を第二段付部23まで挿入した状態で、シール収納空間Aは広い状態であり、シール材8が軸心方向L及び径方向に微小移動可能なシール不完全状態となっている。
次に、リテーナ2を、継手本体1の短筒体15に設けたテーパ雌ネジ部3と、被接続パイプ40との隙間に挿入する。そして、図5及び図6に示すように、リテーナ2の雄ネジ部4をテーパ雌ネジ部3に螺合させるために、手締めによって短筒体15を回転(図5の矢印B方向)させることで、テーパ雌ネジ部3と、被接続パイプ40の間との隙間にリテーナ2を螺進させる。
まず、図1に示すように、本実施形態に係る管継手と被接続パイプ40とを接続するには、孔部に挿入した被接続パイプ40の端部を、継手本体1の被接続パイプ挿入部22に挿入し、被接続パイプ40の端面を第二段付部23に当接させて位置決めする。このとき、被接続パイプ40内の流路と、継手本体1の流路孔24とが連通する。
なお、最初、抵抗部材7は、待機内周面部5に位置している。従って、被接続パイプ40の端部を第二段付部23まで挿入した状態で、シール収納空間Aは広い状態であり、シール材8が軸心方向L及び径方向に微小移動可能なシール不完全状態となっている。
次に、リテーナ2を、継手本体1の短筒体15に設けたテーパ雌ネジ部3と、被接続パイプ40との隙間に挿入する。そして、図5及び図6に示すように、リテーナ2の雄ネジ部4をテーパ雌ネジ部3に螺合させるために、手締めによって短筒体15を回転(図5の矢印B方向)させることで、テーパ雌ネジ部3と、被接続パイプ40の間との隙間にリテーナ2を螺進させる。
このとき、リテーナ2に回転可能に埋設された小円盤12の内側頂部29が、被接続パイプ40の外面に食い込み、リテーナ2の回転が制限されるため、リテーナ2は螺進する。その後短筒体15の回転が進むと、各食い込み部材(小円盤連設体)13の小円盤12の外側頂部25が、テーパ雌ネジ部3又は、平行雌ネジ部14に摺接することにより、小円盤12が内面側へ押圧され、小円盤12が被接続パイプ40の外面に食い込みながら回転しはじめ、それに伴い、リテーナ2も短筒体15の回転に遅れて回転を始め、螺進し、小円盤12が、被接続パイプ40の外面に螺旋状に食込跡30を形成する。つまり、食い込み部材(小円盤連設体)13は、被接続パイプ40の外周面を遊星回転しながらネジを転造及び、螺進する。そして、テーパ雌ネジ部3のテーパによりクサビ効果にてリテーナ2の締め付けが行われる。
手締めによるリテーナ2の締め付けを行っていくと、図4(A)に示すように、所定の位置でリテーナ2の先端が抵抗部材7に当接する。このとき、抵抗部材7は、待機内周面部5を弾発付勢しているので、手締めでは短筒体15を回せないくらいの抵抗力を有する。 この状態で仮に圧力テスト(例えば水で0.75MPa の圧力テスト)を行うとすると、シール材8は、図4(A)の矢印C方向のように移動できるので、シール材8のつぶし量が小さいことにより、図4(A)の破線矢印のように、配管内を通っていた水等の流体が外部へ漏れる。例えば、0.03MPa 〜0.65MPa 程度で漏れが生じるように設定されている。
次に、図7に示すように、スパナやパイプレンチ等の作業工具51を用いて、リテーナ2の締め付けを行う。この作業工具51によるリテーナ2の締め付けは、短筒体15を回転させ、短筒体15のテーパ雌ネジ部3がリテーナ2の雄ネジ部4を引き込む作用を利用して行う。短筒体15はベース部16と、回転可能抜止手段11を介して接続されているため、短筒体15の回転は自由であり、また、短筒体15の外周面は六角形状であるので、短筒体15の回転作業は、作業工具51にて容易に行うことができる。
このとき、リテーナ2の先端部は、抵抗部材7の抵抗力に抗して抵抗部材7を内方へ押す(図7の矢印D方向)。すると、抵抗部材7に隣接するバックアップリング10と、バックアップリング10に隣接するシール材8が、抵抗部材7と共に内方へ押される。
そして、図4(B)の矢印Eにて示すように、抵抗部材7がリテーナ2の先端部によって拡径内周面部6側に押し込まれると、自然状態から縮径されていた抵抗部材7は、その抑制が解除され、勢いよく拡径する。そして、その勢いよく拡径した抵抗部材7の外周面が拡径内周面部6に当たり、大きな音を発生させる。この音の発生により、抵抗部材7が拡径内周面部6側に押し込まれたことが容易に判断できる。
抵抗部材7が拡径内周面部6に押し込まれると、バックアップリング10は、抵抗部材7とベース部16の先端面28との間に挟み込まれて軸心方向Lの移動が規制される。同時に、シール材8は、バックアップリング10の内方面10aと第一段付部21との間に挟み込まれて軸心方向Lの移動が規制される。また、シール材8は、拡径内周面部6側へ逃げる隙間がなくなることにより、径方向への移動も規制され、適正に圧縮されてシール正常密封状態となる。
そして、図4(B)の矢印Eにて示すように、抵抗部材7がリテーナ2の先端部によって拡径内周面部6側に押し込まれると、自然状態から縮径されていた抵抗部材7は、その抑制が解除され、勢いよく拡径する。そして、その勢いよく拡径した抵抗部材7の外周面が拡径内周面部6に当たり、大きな音を発生させる。この音の発生により、抵抗部材7が拡径内周面部6側に押し込まれたことが容易に判断できる。
抵抗部材7が拡径内周面部6に押し込まれると、バックアップリング10は、抵抗部材7とベース部16の先端面28との間に挟み込まれて軸心方向Lの移動が規制される。同時に、シール材8は、バックアップリング10の内方面10aと第一段付部21との間に挟み込まれて軸心方向Lの移動が規制される。また、シール材8は、拡径内周面部6側へ逃げる隙間がなくなることにより、径方向への移動も規制され、適正に圧縮されてシール正常密封状態となる。
その後、図3に示すように、リテーナ2のフランジ部33が短筒体15に当接するまで(リテーナ2の先端部がバックアップリング10に当接するまで)、リテーナ2はさらに締め付けられて、接続作業完了となる。このリテーナ2のフランジ部33が短筒体15に当接した状態では、シール材8が適正に圧縮され、かつ、短筒体15のテーパ雌ネジ部3を螺進するリテーナ2の雄ネジ部4の食い込み部材(小円盤連設体)13…が被接続パイプ40に深く食い込むように設定している。これにより、施工精度のバラツキがなく、接続作業を行うことが出来る。
作業工具51によるリテーナ2の締め付けを全ての管継手で完了させた後、圧力テスト(例えば水で0.75MPa の圧力テスト)を行う。この圧力テストにおいては、リテーナ2が作業工具51にてしっかりと締め付けられている場合、シール材8が適正に圧縮されているので、漏れは発生しない。しかしながら、上述のように、リテーナ2の締め付け作業が手締めで終わっている場合、配管作業後に配管に低い圧力を掛ける圧力テストで漏れが発生する。
作業工具51によるリテーナ2の締め付けを全ての管継手で完了させた後、圧力テスト(例えば水で0.75MPa の圧力テスト)を行う。この圧力テストにおいては、リテーナ2が作業工具51にてしっかりと締め付けられている場合、シール材8が適正に圧縮されているので、漏れは発生しない。しかしながら、上述のように、リテーナ2の締め付け作業が手締めで終わっている場合、配管作業後に配管に低い圧力を掛ける圧力テストで漏れが発生する。
なお、上述のリテーナ2の締め付け作業を行っているとき、食い込み部材(小円盤連設体)13…が平行雌ネジ部14にまで進むと、それ以上円盤連設体13…が被接続パイプ40の外周に食い込むことはなく、食い込み深さが適正な状態を維持できるようになっている。また、リテーナ2の食い込み部材(小円盤連設体)13…が被接続パイプ40の外周に食い込み過ぎないことにより、リテーナ2の締め付け作業を最後までスムーズに行うことができる。
また、上述の手締め及び作業工具51を用いたリテーナ2の締め付けは、短筒体15に矢印B方向に回転を与えると、食い込み部材(小円盤連設体)13…が自転しつつ公転して、リテーナ2はゆっくりと回転して、短筒体15とリテーナ2との回転差によって、短筒体15のテーパ雌ネジ部3がリテーナ2の雄ネジ部4を引き込む。短筒体15はベース部16と回転可能抜止手段11を介して連結されているため、ベース部16が圧力計、空気弁、タンク等の非常に大きな物品に接続されている場合でも、この物品は固定した状態で、継手本体1の短筒体15を回転させることにより、接続作業ができる。
なお、本発明は上述の実施の形態に限定されず、例えば、シール材8をOリングではなく他の断面形状のパッキンとするも自由である。
また、本実施形態では、継手本体1は、短筒体15と、回転可能抜止手段11を介して短筒体15と連結されたベース部16と、によって構成されていたが、本発明はこれに限らず、継手本体1が一体物で形成されていてもよい。
また、テーパ雌ネジ部3と平行雌ネジ部14と雄ネジ部4を二条ネジとしてもよい。あるいは、テーパ雌ネジ部3のみを短筒体15に形成するも自由である。
また、締付固定部材35は、テーパ雌ネジ部3に螺合する雄ネジ部4を有すると共に雄ネジ部4の山に沿って一部が外周側に突出しかつ内周側に一部が突出するように付設されたパイプ抜止め用の食い込み部材(小円盤連設体)13…を有する円筒状リテーナ2に限るのではなく、他の形状の締付固定部材としてもよい。例えば、小円盤連設体13…の代わりとして被接続パイプに外嵌される円筒状の食い込み部材を使用し、この食い込み部材を外側から締め付けるタイプの締付固定部材であってもよい。
また、本実施形態では、継手本体1は、短筒体15と、回転可能抜止手段11を介して短筒体15と連結されたベース部16と、によって構成されていたが、本発明はこれに限らず、継手本体1が一体物で形成されていてもよい。
また、テーパ雌ネジ部3と平行雌ネジ部14と雄ネジ部4を二条ネジとしてもよい。あるいは、テーパ雌ネジ部3のみを短筒体15に形成するも自由である。
また、締付固定部材35は、テーパ雌ネジ部3に螺合する雄ネジ部4を有すると共に雄ネジ部4の山に沿って一部が外周側に突出しかつ内周側に一部が突出するように付設されたパイプ抜止め用の食い込み部材(小円盤連設体)13…を有する円筒状リテーナ2に限るのではなく、他の形状の締付固定部材としてもよい。例えば、小円盤連設体13…の代わりとして被接続パイプに外嵌される円筒状の食い込み部材を使用し、この食い込み部材を外側から締め付けるタイプの締付固定部材であってもよい。
以上のように、本発明に係る管継手は、継手本体1と、継手本体1に挿入された被接続パイプ40を継手本体1に連結固定する円筒状締付固定部材35と、継手本体1の開口端部1aから挿入された被接続パイプ40の外周面に接触するように継手本体1の内部に形成されたシール収納空間Aに装着されたシール材8と、シール収納空間Aを広狭変化させるように軸心方向Lに微小寸法移動可能に内装されたバックアップリング10と、締付固定部材35の手締めでは締付固定部材35の軸心方向移動を阻止して上記シール収納空間Aを広く保ちシール材8のシール不完全密封状態に保持すると共に締付固定部材35の作業工具締め付けではバックアップリング10を内方へ移動させ上記シール収納空間Aを狭めてシール正常密封状態に切り換える抵抗部材7と、を備えるので、作業現場において作業工具51による円筒状締付固定部材35の締め付けを忘れた場合に、圧力テストで積極的に漏れを生じさせることができる。これにより、作業工具51による締め付けを行っていないことを漏れによって容易に判断できるので、確実に、接続作業を完了させ得る。また、作業工具51による締め付けを行っていない場合、圧力テストにおいて大量に漏れるように設定することで、異常をすぐ発見できるので、容易かつ迅速に接続作業を完了させ得る。つまり、本発明は、手締めのみを行った後の圧力テストにおいて(抵抗部材7なしでは)もともと漏れない構造の従来の管継手を、抵抗部材7にてわざと漏れるようにし、迅速かつ確実に接続作業を完了させ得るようにした点で、全く斬新なものである。
また、シール材8を抵抗部材7によって直接移動させるのではなく、バックアップリング10を介して移動させるので、バックアップリング10がない場合と比較して変形しやすいシール材8を傷を付けずに、スムーズかつ確実に移動させることができる。また、バックアップリング10により、シール正常密封状態では、確実にシールを行い得る。
また、テーパ雌ネジ部3を開口端部1aに有する継手本体1と、テーパ雌ネジ部3に螺合する雄ネジ部4を有すると共に雄ネジ部4の山に沿って一部が外周側に突出しかつ内周側に一部が突出するように付設されたパイプ抜止め用の食い込み部材(小円盤連設体)13…を有する円筒状リテーナ2と、開口端部1aから挿入された被接続パイプ40の外周面に接触するように継手本体1の内部に形成されたシール収納空間Aに装着されたシール材8と、シール収納空間Aを広狭変化させるように軸心方向Lに微小寸法移動可能に内装されたバックアップリング10と、リテーナ2の手締めではリテーナ2の軸心方向移動を阻止してシール収納空間Aを広く保ちシール材8のシール不完全密封状態に保持すると共にリテーナ2の作業工具締め付けではバックアップリング10を内方へ移動させシール収納空間Aを狭めてシール正常密封状態に切り換える抵抗部材7と、を備えるので、作業現場において作業工具51によるリテーナ2の締め付けを忘れた場合に、圧力テストで積極的に漏れを生じさせることができる。これにより、作業工具51による締め付けを行っていないことを漏れによって容易に判断できるので、確実に、接続作業を完了させ得る。また、作業工具51による締め付けを行っていない場合、圧力テストにおいて大量に漏れるように設定することで、異常をすぐ発見できるので、容易かつ迅速に接続作業を完了させ得る。
また、シール材8を抵抗部材7によって直接移動させるのではなく、バックアップリング10を介して移動させるので、バックアップリング10がない場合と比較して変形しやすいシール材8を傷を付けずに、スムーズかつ確実に移動させることができる。また、バックアップリング10により、シール正常密封状態では、確実にシールを行い得る。
また、継手本体1は、テーパ雌ネジ部3より内方に設けられた待機内周面部5と、待機内周面部5に隣接状に設けられると共に待機内周面部5より径の大きい拡径内周面部6と、拡径内周面部6より内方に設けられてシール正常密封状態においてシール材8を保持すると共に拡径内周面部6より径の小さい周状のシール材保持部9と、を有し、抵抗部材7は、シール不完全密封状態で待機内周面部5に位置して待機内周面部5を弾発付勢すると共にシール正常密封状態でリテーナ2(締付固定部材35)の先端部にて拡径内周面部6側に押し込まれて拡径した状態となるC形リングであり、シール不完全密封状態では、拡径内周面部6とシール材保持部9と被接続パイプ40の外周面との間にシール収納空間Aが形成されるので、抵抗部材7が拡径内周面部6側に押し込まれて弾発的に拡径するとき、抵抗部材7を拡径内周面部6に勢いよく接触させて音を発生させることができる。これにより、抵抗部材7が拡径内周面部6側に押し込まれたことが容易に判断できる。即ち、音にて作業工具51による締め付けがしっかりと行われているか容易に確認し得る。
また、抵抗部材7はC形リングであるので、形状が単純であり、管継手の製造も容易である。
また、抵抗部材7はC形リングであるので、形状が単純であり、管継手の製造も容易である。
1 継手本体
1a 開口端部
2 リテーナ
3 テーパ雌ネジ部
4 雄ネジ部
5 待機内周面部
6 拡径内周面部
7 抵抗部材
8 シール材
9 シール材保持部
10 バックアップリング
13 食い込み部材
14 平行雌ネジ部
35 締付固定部材
40 被接続パイプ
A シール収納空間
L 軸心方向
1a 開口端部
2 リテーナ
3 テーパ雌ネジ部
4 雄ネジ部
5 待機内周面部
6 拡径内周面部
7 抵抗部材
8 シール材
9 シール材保持部
10 バックアップリング
13 食い込み部材
14 平行雌ネジ部
35 締付固定部材
40 被接続パイプ
A シール収納空間
L 軸心方向
Claims (4)
- 継手本体(1)と、該継手本体(1)に挿入された被接続パイプ(40)を該継手本体(1)に連結固定する円筒状締付固定部材(35)と、該継手本体(1)の開口端部(1a)から挿入された被接続パイプ(40)の外周面に接触するように該継手本体(1)の内部に形成されたシール収納空間(A)に装着されたシール材(8)と、該シール収納空間(A)を広狭変化させるように軸心方向(L)に微小寸法移動可能に内装されたバックアップリング(10)と、上記締付固定部材(35)の手締めでは該締付固定部材(35)の軸心方向移動を阻止して上記シール収納空間(A)を広く保ち上記シール材(8)のシール不完全密封状態に保持すると共に該締付固定部材(35)の作業工具締め付けでは上記バックアップリング(10)を内方へ移動させ上記シール収納空間(A)を狭めてシール正常密封状態に切り換える抵抗部材(7)と、を備えたことを特徴とする管継手。
- 上記継手本体(1)は、上記テーパ雌ネジ部(3)より内方に設けられた待機内周面部(5)と、該待機内周面部(5)に隣接状に設けられると共に該待機内周面部(5)より径の大きい拡径内周面部(6)と、該拡径内周面部(6)より内方に設けられて上記シール正常密封状態において上記シール材(8)を保持すると共に該拡径内周面部(6)より径の小さい周状のシール材保持部(9)と、を有し、
上記抵抗部材(7)は、上記シール不完全密封状態で上記待機内周面部(5)に位置して該待機内周面部(5)を弾発付勢すると共に上記シール正常密封状態で上記締付固定部材(35)の先端部にて上記拡径内周面部(6)側に押し込まれて拡径した状態となるC形リングであり、
上記シール不完全密封状態では、上記拡径内周面部(6)と上記シール材保持部(9)と上記被接続パイプ(40)の外周面との間に上記シール収納空間(A)が形成される請求項1記載の管継手。 - テーパ雌ネジ部(3)を開口端部(1a)に有する継手本体(1)と、該テーパ雌ネジ部(3)に螺合する雄ネジ部(4)を有すると共に該雄ネジ部(4)の山に沿って一部が外周側に突出しかつ内周側に一部が突出するように付設されたパイプ抜止用の食い込み部材(13)を有する円筒状リテーナ(2)と、上記開口端部(1a)から挿入された被接続パイプ(40)の外周面に接触するように上記継手本体(1)の内部に形成されたシール収納空間(A)に装着されたシール材(8)と、該シール収納空間(A)を広狭変化させるように軸心方向(L)に微小寸法移動可能に内装されたバックアップリング(10)と、上記リテーナ(2)の手締めでは該リテーナ(2)の軸心方向移動を阻止して上記シール収納空間(A)を広く保ち上記シール材(8)のシール不完全密封状態に保持すると共に該リテーナ(2)の作業工具締め付けでは上記バックアップリング(10)を内方へ移動させ上記シール収納空間(A)を狭めてシール正常密封状態に切り換える抵抗部材(7)と、を備えたことを特徴とする管継手。
- 上記継手本体(1)は、上記テーパ雌ネジ部(3)より内方に設けられた待機内周面部(5)と、該待機内周面部(5)に隣接状に設けられると共に該待機内周面部(5)より径の大きい拡径内周面部(6)と、該拡径内周面部(6)より内方に設けられて上記シール正常密封状態において上記シール材(8)を保持すると共に該拡径内周面部(6)より径の小さい周状のシール材保持部(9)と、を有し、
上記抵抗部材(7)は、上記シール不完全密封状態で上記待機内周面部(5)に位置して該待機内周面部(5)を弾発付勢すると共に上記シール正常密封状態で上記リテーナ(2)の先端部にて上記拡径内周面部(6)側に押し込まれて拡径した状態となるC形リングであり、
上記シール不完全密封状態では、上記拡径内周面部(6)と上記シール材保持部(9)と上記被接続パイプ(40)の外周面との間に上記シール収納空間(A)が形成される請求項3記載の管継手。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005309530A JP2007120523A (ja) | 2005-10-25 | 2005-10-25 | 管継手 |
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JP2005309530A JP2007120523A (ja) | 2005-10-25 | 2005-10-25 | 管継手 |
Publications (1)
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Family Applications (1)
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JP2005309530A Pending JP2007120523A (ja) | 2005-10-25 | 2005-10-25 | 管継手 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011169410A (ja) * | 2010-02-18 | 2011-09-01 | Ckd Corp | ポート構造及びポート構造を備える流体機器 |
JP2021071164A (ja) * | 2019-10-31 | 2021-05-06 | 大平洋特殊鋳造株式会社 | 絶縁継手 |
JP7469809B2 (ja) | 2021-03-23 | 2024-04-17 | 株式会社プレックス | 配管密閉治具 |
-
2005
- 2005-10-25 JP JP2005309530A patent/JP2007120523A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011169410A (ja) * | 2010-02-18 | 2011-09-01 | Ckd Corp | ポート構造及びポート構造を備える流体機器 |
JP2021071164A (ja) * | 2019-10-31 | 2021-05-06 | 大平洋特殊鋳造株式会社 | 絶縁継手 |
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