JP2007263146A - 管継手 - Google Patents

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Abstract

【課題】ノズル部への接続管の挿入が容易で、大きな力を要することなく、袋ナットを手で締め込むだけで、接続管に軸心方向への強い引き抜き力が掛かっても抜ける虞がなく、接続管を確実かつ強固に接続できる管継手を提供する。
【解決手段】雄ねじ筒部24と接続管6が外嵌されるノズル部21とを有する継手本体2と、ノズル部21に嵌着されるリング状止水材5と、雄ねじ筒部24に螺着される袋ナット3と、断面略C形に形成された袋ナット3内周のテーパ面33に配設される締め付けリング4を備える。締め付けリング4には、回動自在に保持され、かつ、接続管6の外周面を塑性変形させて環状凹溝61を形成するとともに、リング状止水材5を圧縮して止水する回転子42を有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、金属管、合成樹脂管、金属管内面または金属管内周面および外周面を合成樹脂で被覆した複合管等を用いて給水・給湯管等を配管する際に使用される管継手に関する。
屋内側の給水・給湯用配管材として使用されている金属強化架橋ポリエチレン管(たとえば、積水化学工業社製商品名エスロンスーパーエスロメタックス)などの塑性変形可能な材質あるいは構造をした接続管を屋外の配管材に接続するのに用いる管継手として、図10および図11に示すような管継手100がすでに提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
この管継手100は、接続管(金属層の内外面を樹脂被覆した複合管)200が外嵌されるノズル部111と、このノズル部111との間に接続管200が挿入される筒状隙間112を形成する雄ねじ筒部113とを有する継手本体110と、この継手本体110の雄ねじ筒部113に螺合する雌ねじ部121を一端に備えるとともに、雌ねじ部121側から他端部に向かって縮径するテーパ面122を有する袋ナット120と、図12に示すように、断面略C形に形成されたリング本体131と、リング本体131の内周面から突出した状態で回動自在にリング本体131の周壁に支持された回転子132とを有し、接続管200に外嵌された状態で袋ナット120内に配置される締め付けリング130と、ノズル部111に装着され、接続管200の内周面に水密に密着するリング状止水材140とを備える。図11に示すように、袋ナット120の雄ねじ筒部113への締め込みに伴って締め付けリング130のリング本体131が回転しながらテーパ面122のテーパによって縮径される。そして、回転子132が接続管200の管壁に沿って回動しながら管壁の一部を外側から内側に向かって押圧し、ノズル部111に設けられた嵌合溝114に嵌り込むように塑性変形させることによって接続管200が管継手100に接続される。
すなわち、塑性変形により生じた接続管200の内側に突出する突部210が嵌合溝114の側壁面に係止されるとともに、接続管200の外面に生じた凹溝220に回転子132およびリング本体131の内面に設けられた係止リブ133が入り込むことによって接続管の抜け止めがなされるようになっている。
そして、この管継手100は、上記構成を備えているので、大きな力を要することなく、袋ナット120を手で締め込むだけで、接続管200に軸心方向への強い引き抜き力が掛かっても抜ける虞がなく、接続管200を確実かつ強固に接続できるという利点を備えている。
特開2005−351440号公報
また、上記管継手100の場合、ノズル部111の嵌合溝114からずれた位置にリング状止水材140が嵌着されていて、接続管200を筒状隙間112に差し込むと接続管200の内面にリング状止水材140が圧接されて接続管200がノズル部111に水密に接続されるようになっているとともに、十分な水密性を確保するため、リング状止水材140の外径が接続管200の内径より大きく設計されている。
しかし、リング状止水材140の外径を接続管200の内径より大きくすると、止水性は向上するものの、接続管200を筒状隙間112に差し込むだけで接続管200の内面にリング状止水材140が大きな力で圧接されて、袋ナット120が十分に締め込まれていなくても、施工後の耐水圧試験の際に水漏れが生じないことがある。したがって、締め込み不足を見逃してしまい、そのまま使用していると、ウォータハンマー現象などにより、接続管が抜けて漏水事故を招く虞がある。また、接続管200を筒状隙間112に挿入する際に、接続管200先端がリング状止水材140に引っかかり、リング状止水材140を傷つける虞があるという問題、リング状止水材140の摩擦抵抗で挿入に大きな力が必要となるという問題などもある。
一方、リング状止水材140の外径を接続管200の内径とほぼ同じ径にすると、止水性に問題が生じる虞がある。
本発明は、上記事情に鑑みて、ノズル部への接続管の挿入が容易で、かつ、大きな力を要することなく、袋ナットを手で締め込むだけで、接続管に軸心方向への強い引き抜き力が掛かっても抜ける虞がなく、十分な止水性を確保した状態で接続管を確実かつ強固に接続できる管継手を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の管継手(以下、「請求項1の管継手」と記す)は、接続管が外嵌されるノズル部と、このノズル部との間に接続管が挿入される筒状隙間を形成する雄ねじ筒部とを有する継手本体と、この継手本体の雄ねじ筒部に螺合する雌ねじ部を一端に備えるとともに、雌ねじ部側から他端部に向かって縮径するテーパ面を有する袋ナットと、断面略C形に形成されたリング本体と、リング本体の内周面から突出した状態で回動自在にリング本体の周壁に支持された回転子とを有して、接続管に外嵌された状態で袋ナット内に配置される締め付けリングと、ノズル部に嵌着されるリング状止水材とを備え、袋ナットの雄ねじ筒部への締め込みに伴って締め付けリングが袋ナットの前記テーパ面によって縮径しつつ、回転子が接続管の管壁に沿って回動し、前記リング状止水材と当接する接続管の外周面を塑性変形させて環状凹溝を形成するとともに、リング状止水材を圧縮して止水するようにしたことを特徴としている。
本発明の請求項2に記載の管継手(以下、「請求項2の管継手」と記す)は、請求項1の管継手において、ノズル部およびリング状止水材の外径が接続管の内径より小径になっていることを特徴としている。
本発明の請求項3に記載の管継手(以下、「請求項3の管継手」と記す)は、請求項1または請求項2の管継手において、袋ナットが、締め込み完了状態で回転子が納まり固定される凹部をテーパ面に備えていることを特徴としている。
本発明の請求項4に記載の管継手(以下、「請求項4の管継手」と記す)は、請求項1〜請求項3のいずれかの管継手において、筒状隙間に挿入された接続管の外壁に圧接して袋ナット締め込み時の接続管の共回りを抑止する複数の突条が、雄ねじ筒部の内周面に形成されていることを特徴としている。
本発明の請求項5に記載の管継手(以下、「請求項5の管継手」と記す)は、請求項1〜請求項4のいずれかの管継手において、継手本体の雄ねじ筒部が透明樹脂で形成されていることを特徴としている。
本発明の請求項6に記載の管継手(以下、「請求項6の管継手」と記す)は、請求項1〜請求項5のいずれかの管継手において、回転子の回動面に溝が形成されていることを特徴としている。
本発明において、締め込みリングの回転子の数は特に限定されないが、放射状に2〜4個程度設けることが好ましい。
回転子の材質としては、接続管を塑性変形するとともに、形成された凹溝に係合して接続管をしっかりと抜け止めすることができれば、特に限定されないが、たとえば、ステンレス鋼、鉄鋼、真鍮、アルミニウム等が挙げられる。
本発明にかかる管継手は、以上のように、接続管が外嵌されるノズル部と、このノズル部との間に接続管が挿入される筒状隙間を形成する雄ねじ筒部とを有する継手本体と、この継手本体の雄ねじ筒部に螺合する雌ねじ部を一端に備えるとともに、雌ねじ部側から他端部に向かって縮径するテーパ面を有する袋ナットと、断面略C形に形成されたリング本体と、リング本体の内周面から突出した状態で回動自在にリング本体の周壁に支持された回転子とを有して、接続管に外嵌された状態で袋ナット内に配置される締め付けリングと、ノズル部に嵌着されるリング状止水材とを備え、袋ナットの雄ねじ筒部への締め込みに伴って締め付けリングが袋ナットの前記テーパ面によって縮径しつつ、回転子が接続管の管壁に沿って回動し、前記リング状止水材と当接する接続管の外周面を塑性変形させて環状凹溝を形成するとともに、リング状止水材を圧縮して止水するようにしたので、袋ナットを手で締め込むだけで、接続管に軸心方向への強い引き抜き力が掛かっても抜ける虞がなく、接続管を確実かつ強固に接続できるとともに、確実に止水できる。
請求項2の管継手は、ノズル部およびリング状止水材の外径が接続管の内径より小径になっているので、接続管をノズル部に差し込む際に抵抗がほとんどなく、作業性がよい。しかも、接続管の端縁でリング状止水材を傷めたりすることがなくなる。
請求項3の管継手は、袋ナットが、締め込み完了状態で回転子が納まり固定される凹部をテーパ面に備えているので、リング状止水材が回転子によって過圧縮状態になり、クリープ変形で経時的に止水が悪化することがない。
請求項4の管継手は、筒状隙間に挿入された接続管の外壁に圧接して袋ナット締め込み時の接続管の共回りを抑止する複数の突条が、雄ねじ筒部の内周面に形成されているので、袋ナットを締め込む際に接続管を手で持たなくても、接続管が共回りしてねじれたりすること無く接続することができる。すなわち、片手作業が可能となり、作業性が向上する。
請求項5の管継手は、継手本体の雄ねじ筒部が透明樹脂で形成されているので、接続管が所定の位置まで挿入されたことが、外部から視認でき、接続管の差込不足による接続不良をなくすことができる。
請求項6の管継手は、回転子の回動面に溝が形成されているので、回転子が接続管の管壁に沿ってスリップすることなく回動する。したがって、より小さい力で袋ナットを締め込むことができる。
以下に、本発明を、その実施の形態をあらわす図面を参照しつつ詳しく説明する。
図1および図2は、本発明にかかる管継手の1つの実施の形態をあらわしている。
図1および図2に示すように、この管継手1は、継手本体2と、袋ナット3と、締め付けリング4と、図3に示すようなリング状止水材5とを備え、図4〜図7に示すようにして接続管6を接続できるようになっている。
継手本体2は、本体部材2aと、C型リング2bと、雄ねじ筒部材2cとから構成されている。
本体部材2aは、真鍮、砲金、ステンレス鋼、鉄鋼等の金属材料によって形成されていて、後述する接続管6が外嵌されるノズル部21と、内周面にねじ切りされた配管材(図示せず)が螺着される第1雄ねじ筒部22と、六角形状の鍔を有する把持部23とを備えている。
雄ねじ筒部材2cは、ポリエーテルサルホン(PES)等の透明樹脂を成形することによって得られ、袋ナット3が螺合される第2雄ねじ筒部24と、第2雄ねじ筒部24の終端部に設けられて第2雄ねじ筒部24より外側に張り出す鍔状部25とを備えている。
C型リング2bは、本体部材2aと雄ねじ筒部材2bとを結合一体化するようになっている。
ノズル部21は、その最大径が接続管6の内径とほぼ同じか少し小径になっているとともに、リング状止水材5の嵌合溝26を備えている。
第2雄ねじ筒部24は、その内周面に第2雄ねじ筒部24の管軸に平行な4つの突条27が均等な間隔で設けられている(図7参照)。
突条27の高さは、筒状隙間23に挿入される接続管6の挿入をできるだけ阻害せず、しかも、挿入された接続管6の管端部外壁面に圧接して袋ナット3の締め込み時に接続管6が共回りしない高さであれば特に限定されず、管継手1および接続管6のサイズに応じて適宜決定される。
袋ナット3は、真鍮、砲金、ステンレス鋼、鉄鋼等の金属材料、あるいは、エンジニアリングプラスチック等で形成されていて、一端に第2雄ねじ筒部24に螺合する雌ねじ部31、他端に接続管6の挿通孔32を備え、雌ねじ部31と挿通孔32との間に、雌ねじ部31の端から他端に向かって徐々に縮径するテーパ面33が形成されている。
また、袋ナット3の内面には、締め込み完了状態で回転子42が位置する部分に、テーパ面33の一部がリング状に切り欠かれた形状の回転子納まり固定用の凹部34が形成されている。
締め付けリング4は、リング本体41と、2つの回転子42とを備えている。
リング本体41は、外周面が厚み方向中間部から一方に向かって徐々に縮径するテーパ面46となった略台形の断面形状を備えるとともに、一部が切りかかれた略C字形をしていて、ポリアミド樹脂等のプラスチックを成形して得られる。
リング本体41の一部には、後述する回転子42の装着孔43が2つ対角位置に貫設されている。また、リング本体41の外周面には、リング本体41が均等かつ容易に縮径するためおよび材料削減のために、リング本体41の中心軸に平行な切欠溝44が多数穿設されている。さらに、リング本体41の内周面には、回転子42部分を除き、回転子42の回転軸に直交するように設けられた係止リブ45が環状に突設されている。
回転子42は、その周面に軸に平行なローレット溝42aが多数穿設されている。
そして、回転子42は、真鍮、砲金、ステンレス鋼、鉄鋼等の金属材料、あるいは、エンジニアリングプラスチック等で形成されていて、装着孔43に圧入され、装着孔43内でリング本体41の中心軸に平行な軸周りに回転自在、かつ、リング本体41の半径方向(リング本体41の中心軸に直交する方向)に少しスライド可能になっている。
リング状止水材5は、エチレン−プロピレンゴム(EPDM)等の合成ゴムで形成されていて、図3に示すように、外周面には一方に垂直壁52を有する断面直角三角形をした複数の切欠溝51が穿設されている。
また、このリング状止水材5は、切欠溝51の垂直壁52側が袋ナット3側を向くように、ノズル部21の嵌合溝26に嵌め込まれ、嵌め込み状態でリング状止水材5が嵌合溝26の上端から外側に突出しない大きさに設計されている。
つぎに、この管継手1の接続管6の接続方法を、管壁が、2つの樹脂層68と、これら樹脂層68間に設けられたアルミニウム等の金属層69とによって形成された金属強化架橋ポリエチレン管(たとえば、積水化学工業社製商品名エスロンスーパーエスロメタックス)を接続管6として用いた例である図4および図5に基づいて説明する。
すなわち、この接続方法は、図4に示すように、袋ナット3の挿通孔32に挿通孔32側から雌ねじ部31側に向かって接続管6を挿通するとともに、袋ナット3の外部に出た接続管6の先端部に締め付けリング4をリング本体41のテーパ面46が接続管6の差込方向に対して逆方向を向くように接続管6に外嵌する。
そして、この状態で、接続管6の先端部を接続管6の先端が筒状隙間23の奥壁に当たるまでノズル部21に嵌合させる。このとき、ノズル部21の最大外径が接続管6の内径とほぼ同じか少し小径になっているとともに、ノズル部21の嵌合溝26に嵌め込まれたリング状止水材5が嵌合溝26の上端から外側に突出していないので、接続管6を抵抗無くノズル部21に挿入することができる。しかも、図7に示すように、第2雄ねじ筒部24の内周面に設けられた4つの突条27が接続管6の外周面の一部に食い込んだような状態で圧接される。
つぎに、締め付けリング4の端面を第2雄ねじ筒部24の端面に当接させた状態で袋ナット3の雌ねじ部31を第2雄ねじ筒部24に螺合させて、図5および図6に示すように、袋ナット3の端面が、鍔状部25に当接するまで袋ナット3を締め込み、接続管6を管継手1に接続する。
すなわち、締め付けリング4の端面を第2雄ねじ筒部24の端面に当接させた状態で締め付けリング4の回転子42がリング状止水材5の直上に配置される。そして、この状態で袋ナット3を締め込んでいくと、締め付けリング4のリング本体41のテーパ面46が袋ナット3のテーパ面33で受けられてリング本体41が袋ナット3の回転に伴って共回りしながら徐々に縮径する。同時にリング本体41の縮径に伴って回転子42が接続管6の外壁をリング状止水材5方向に押圧し、接続管6の金属層69を縮径方向に塑性変形させるとともに、上下の樹脂層68も金属層69の塑性変形形状に沿うように変形させながら接続管6の外壁面に沿って回動する。しかも、回転子42がその回動面にローレット溝42aを備えているので、回転子42が接続管6の表面でスリップすることなくスムーズに回動する。したがって、袋ナット3を小さな力で手を用いて容易に締め込むことができる。
そして、このように、リング本体41が縮径しつつ回転子42が接続管6の外壁面に沿って回動することによって、回転子42が回動する部分の接続管6の管壁が、嵌合溝26内に入り込むように塑性変形する。すなわち、塑性変形部60は、その外壁側に環状凹溝61が形成され、この環状凹溝61に係止リブ45が入り込むとともに、塑性変形部60の内壁側が嵌合溝26に入り込む環状突部62となる。そして、この環状突部62がリング状止水材5に圧接される。
したがって、接続管6は、環状凹溝61に嵌まり込んだ回転子42及び係止リブ45に環状凹溝61の側壁が係止されるとともに、嵌合溝26に入り込んだ環状突部62が嵌合溝26の側壁に係止されて抜け止めがなされる。同時に環状突部62がリング状止水材5に圧接されるので水密状態が確保される。また、接続管6の管端部外壁面には、突条27が圧接しているので、接続管6は、接続管6を手で持たなくても、袋ナット3の締め込みに伴って共回りすることがない。さらに、袋ナット3が締め込み完了位置、すなわち、袋ナット3の端部が鍔状部25に当たるまで締め込まれると、凹部34が回転子42を臨む位置にきて、この凹部34に回転子42が納まり固定される。すなわち、回転子42が装着孔43に少しスライド可能になっているので、リング状止水材5の弾性復元力によって凹部34側に少しスライドする。したがって、回転子42による接続管6外壁面への押圧力が緩和され、リング状止水材5の過圧縮によるクリープ変形に伴う経時的な止水性の低下を防止することができる。
さらに、この管継手1は、図5に示すように、袋ナット3が締め込み完了位置まで締め込まれると、リング状本体41が袋ナット3と、接続管6と、第2雄ねじ筒部24との間で形成される空間部にほぼ密に充填された状態になるように設計されている。
すなわち、袋ナット3の締め込み完了状態でリング状本体41の壁面がほぼ全面に亘って袋ナット3、接続管6および第2雄ねじ筒部24の壁面と当接した状態に保持される。したがって、配管内に熱流体を流した場合においても締め付けリング4が移動したりすることがなく、リング状止水材5への圧縮位置がずれることがないので、接続管6の長期間安定した止水状態を確保できる。
また、リング状止水材5は、切欠溝51の垂直壁52側が袋ナット3側を向いているので、配管内の内圧がリング状止水材5に加わると、圧縮力でたおれている垂直壁52が内圧ヲ受けて接続管の内周面に向く押圧力に変換されてセルフシール機能が働き、より確実な止水を確保できる。
図8および図9は、他の形状をした接続管6aを上記管継手1に接続する例をあらわしている。
すなわち、この例では、図8および図9に示すように、接続管6aとして架橋ポリエチレン等の合成樹脂からなる接続管本体64と、この接続管本体64の管継手1との接続端部に外嵌されるアルミニウムやステンレス鋼からなる管端に係止する鍔を有する金属スリーブ65とを備えているものを用い、この金属スリーブ65を接続管本体64の接続端部に嵌合させた状態で、接続管6aをノズル部21に嵌合する以外は、上記接続管6を用いた場合と同様にして接続管6aを管継手1に接続することができる。
すなわち、袋ナット3を締め込んでいくと、図9に示すように、締め付けリング4のリング本体41が縮径して回転子42によって金属スリーブ65の回転子42の当接部が、嵌合溝26に入り込むように塑性変形される。そして、それに伴い、接続管本体64の金属スリーブ64の塑性変形に沿うように変形し、上記接続管6の場合と同様に塑性変形部60が形成される。
本発明にかかる管継手は、上記の実施の形態に限定されない。たとえば、上記の実施の形態では、接続管本体の外側のみにスリーブが嵌合していたが、外側に加えて内側にも金属スリーブを嵌合させるようにしても構わない。
上記の実施の形態では、第1雄ねじ筒部を備えていたが、第1雄ねじ筒部に代えて受口や雌ねじ筒部を設けるようにしても構わない。
上記の実施の形態では、継手本体が、金属材料された本体部材と、透明樹脂で成形された雄ねじ筒部材とから構成されていたが、いずれか一方の材料で一体形成されていても構わない。
上記の実施の形態では、接続管として金属強化架橋ポリエチレン管あるいは架橋ポリエチレン管からなる接続管本体の管端部に金属スリーブを嵌合させたものが用いられていたが、金属管単体でも構わない。
本発明にかかる管継手の1つの実施の形態をあらわす分解斜視図である。 図1の管継手の断面図である。 図1の管継手に使用されているリング状止水材の一部切欠断面斜視図である。 図1の管継手の袋ナット締め込み直前の状態を示す断面図である。 図1の管継手の袋ナット締め込み完了状態を示す断面図である。 図1の管継手の袋ナット締め込み完了状態を示す斜視図である。 図4のX−X線断面図である。 図1の管継手を用いた別の接続管の袋ナット締め込み直前の状態を示す断面図である。 図1の管継手を用いた別の接続管の袋ナット締め込み完了状態を示す断面図である。 公知の管継手の袋ナット締め込み直前の状態を示す断面図である。 図10の管継手の袋ナット締め込み完了状態を示す断面図である。 図10の管継手の締め付けリングの正面図である。
符号の説明
1 管継手
2 継手本体
21 ノズル部
24 第2雄ねじ筒部
27 突条
3 袋ナット
31 雌ねじ部
33 テーパ面
34 押圧力調整用凹部
4 締め付けリング
41 リング本体
42 回転子
42a ローレット溝
5 リング状止水材
6,6a 接続管
60 塑性変形部
61 環状凹溝
62 環状突部
64 接続管本体
65 金属スリーブ

Claims (6)

  1. 接続管が外嵌されるノズル部と、このノズル部との間に接続管が挿入される筒状隙間を形成する雄ねじ筒部とを有する継手本体と、
    この継手本体の雄ねじ筒部に螺合する雌ねじ部を一端に備えるとともに、雌ねじ部側から他端部に向かって縮径するテーパ面を有する袋ナットと、
    断面略C形に形成されたリング本体と、リング本体の内周面から突出した状態で動自在にリング本体の周壁に支持された回転子とを有して、接続管に外嵌された状態で袋ナット内に配置される締め付けリングと、
    ノズル部に着されるリング状止水材とを備え、
    袋ナットの雄ねじ筒部への締め込みに伴って締め付けリングが袋ナットの前記テーパ面によって縮径しつつ、回転子が接続管の管壁に沿って回動し、前記リング状止水材と当接する接続管の外周面を塑性変形させて環状凹溝を形成するとともに、リング状止水材を圧縮して止水するようにしたことを特徴とする管継手。
  2. 前記ノズル部およびリング状止水材の外径が接続管の内径より小径になっている請求項1に記載の管継手。
  3. 前記袋ナットが、締め込み完了状態で回転子が納まり固定される凹部をテーパ面に備えている請求項1または請求項2に記載の管継手。
  4. 前記筒状隙間に挿入された接続管の外壁に圧接して袋ナット締め込み時の接続管の共回りを抑止する複数の突条が、雄ねじ筒部の内周面に形成されている請求項1〜請求項3のいずれかに記載の管継手。
  5. 前記継手本体の雄ねじ筒部が透明樹脂で形成されている請求項1〜請求項4のいずれかに記載の管継手。
  6. 前記回転子の回動面に溝が形成されている請求項1〜請求項5のいずれかに記載の管継手。
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