JP2015143372A - 溶射時の再溶融処理時の湯流れ性を抑えたNi基自溶性合金粉末およびその粉末を用いた耐食性、耐摩耗性に優れた部品 - Google Patents

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【課題】 溶射時の再溶解処理時の湯流れ性を抑えたNi基自溶性合金粉末およびその粉末を用いた耐食性、耐摩耗性に優れた部品を提供する。【解決手段】 質量%で、C:0.01〜0.9%、Si:3.0〜5.0%、Cr:10〜16.5%、Mo:4.0%以下、Cu:3.0%以下、Fe:15.0%以下、B:2.0〜4.0%、O:50〜500ppmを含有し、残部Ni、不可避的不純物からなり、かつSi/B:1.2〜1.7を満たす、溶射時の再溶解処理時の湯流れ性を抑えたNi基自溶性合金粉末、およびその粉末を用いた耐食性および/または耐摩耗性に優れた部品。【選択図】 図1

Description

本発明は、溶射時の再溶融処理時の湯流れ性を抑えたNi基自溶性合金粉末およびその粉末を用いた耐食性、耐摩耗性に優れた部品に関するものである。
従来、Ni基合金の溶射皮膜は耐摩耗性、耐熱性、耐食性に優れるため多くの分野で利用されている。例えば、JIS H8303にはNi基の自溶性合金粉末として1種〜5種まで5種類の成分が記載されている。また、例えば特開2003−27113号公報(特許文献1)に開示されているように、ガスアトマイズ法により金属粉末を製造するに際し、アトマイズ媒体に強制的に酸素を付加し、ガスアトマイズされた金属粉末の酸素含有量を500〜3000ppmとする酸素濃度を調整した金属粉末が提案されている。
また、特開2006−265591号公報(特許文献2)に開示されているように、質量%で、C:0.4〜0.9%、Si:3.5〜5%、Cr:12〜17%、Mo:3〜8%、Cu:4%以下、Fe:5.0%以下、B:2.5〜4%、O:200ppm以下を含み、残部がNiおよび不可避不純物であり、かつOppm≧−20Mo%+100を満たすNi基自溶合金粉末が提案されている。
特開2003−27113号公報 特開2006−265591号公報
上述したように、特許文献1は、粉末酸素濃度を調整することで、溶射時の再溶融時の湯流れ(フュージング性)改善を試みている。しかし、付加酸素量が500ppm以上と多いため皮膜中の酸化物が多く良好な皮膜とはならないという問題がある。
また、特許文献2は、酸素、Mo量制御による溶射皮膜皮膜の改善が提案されている。しかし、引用文献2のように、Moの多量添加は、コスト、靱性の低下に繋がるという問題がある。
上述のような問題を解消するために、発明者らは鋭意開発を進めた結果、本発明では、Ni基自溶性合金粉末の含有酸素量が低い場合でも、BやSiなどのフラックス成分を含み、かつSi/B:1.2〜1.7を満たすようにSiとBのバランスを最適化することで、Ni固溶体の固液幅が広がり、溶射時の再溶融処理時の湯流れ性を抑えられ良好なフュージング性が得られることを見出し発明に至った。
その発明の要旨とするところは、
(1)質量%で、C:0.01〜0.9%、Si:3.0〜5.0%、Cr:10〜16.5%、Mo:4.0%以下、Cu:3.0%以下、Fe:15.0%以下、B:2.0〜4.0%、O:50〜500ppmを含有し、残部Ni、不可避的不純物からなり、かつSi/B:1.2〜1.7を満たす、溶射時の再溶融処理時の湯流れ性を抑えたNi基自溶性合金粉末。
(2)質量%で、C:0.01〜0.9%、Si:3.0〜5.0%、Cr:10〜16.5%、Cu:3.0%以下、Fe:15.0%以下、B:2.0〜4.0%、O:50〜500ppmを含有し、残部Ni、不可避的不純物からなり、かつSi/B:1.2〜1.7を満たす、溶射時の再溶融処理時の湯流れ性を抑えたNi基自溶性合金粉末。
(3)上記(1)または(2)に記載の粉末を、溶射法により成膜した皮膜を有する耐食性および/または耐摩耗性に優れた部品にある。
以上述べたように、酸素を50〜500ppmと限定し、さらに、Si、B値をSi/B:1.2〜1.7を満たすように成分調整をすることでSi、B、Oのバランスの最適化がされ、フュージング性が良好かつ皮膜中酸化物が少ない良好なNi基自溶性合金粉末を得ることにある。
以下、本発明について詳細に説明する。
溶射に用いるNi基自溶性合金粉末において、再溶融処理(以下、フュージングと呼ぶ)は、重要な作業である。Si,Bはその脱酸効果により溶融時に皮膜中のO(酸素)と結合して、ガラス皮膜を形成することで、自溶性合金の特徴であるフュージング処理を可能にする。また、Ni基自溶性合金粉末は、粉末自体に酸素(以下、Oと表記)を多く含有すると、フュージング時の脱酸効果でも除去されなかった酸化物が溶射皮膜中に残存し、溶射皮膜自体の耐食性、耐摩耗性に悪影響を与えるため、できるだけ低い方が好ましい。しかしながら、自溶性合金粉末中にOが少なすぎる場合、具体的には500ppm以下の場合、フュージングが困難なる。
以下に、その理由を説明する。なお、後述する図1に示すように、Ni基自溶性合金粉末を示差熱分析測定すると、800℃〜1200℃の間に、低温側からNi3 B,Ni3Si,Ni固溶体の3つの溶融ピークが確認され、この3つの溶融ピーク温度の間、すなわち、固液幅の間でフュージング処理は行われる。Ni3 B,Ni3 Siは化合物であるためNi基自溶性合金への添加元素量が変化しても溶融温度に殆ど変化は無いが、Ni固溶体は、その中に溶け込むSi,B,Oの量により溶融温度に変化が生じる。例えば、Ni固溶体中にOが溶け込むとNi固溶体の溶融温度が上がり、固液幅が広がるが、Ni基自溶性合金中の含有酸素量が少ないとその効果が得られない。よって、固液幅が狭く、再溶融処理時のわずかな温度変化でも湯流れが激しくなり、フュージング時の温度制御が難しくなり、フュージングが困難になるといった問題が起きる。
以上のように、溶射皮膜中の酸化物を出来るだけ低くするために低酸素、かつフュージング性にも優れたNi基自溶性合金を得ることは困難であるという課題がある。しかし、前述した特許文献2では、酸素、Mo量制御による溶射皮膜及びフュージング性の改善が提案されているが、Moの多量添加は、コスト、靭性低下につながるという問題がある。また、他の関連特許でも、これまで溶射皮膜のフュージングに関するSi,B,Oの具体的な関係性については述べられていないのが実状である。
以下、本発明のNi基自溶性合金粉末の化学成分限定理由について説明する。
C:0.01〜0.9%
Cは、主にCrと結合しCr系炭化物(Cr73 )を形成する。また、Moを含む組成ではCr系炭化物の一部にMoが固溶した複炭化物となる。この複炭化物は硬質であることから、溶射皮膜の硬度、耐摩耗性を向上させる。しかし、その含有量が0.01%未満では炭化物の量が少ないために十分な耐摩耗性が得られない。また、0.9%を超える過度の添加は炭化物が多くなり過ぎて靱性を損なう。したがって、その範囲を0.01〜0.9%とする。
Si:3.0〜5.0%
Siは、Bとともに溶射用自溶性合金材料の必須元素であり、再溶融処理時に自溶性を与えるとともに脱酸剤として働く。また、マトリックス中にNi3 Siを形成することにより溶射皮膜の硬さや耐摩耗性を向上させる。しかし、その含有量が3.0%未満では上記特性が十分に得られず、また、5.0%を超えると硬さが高くなりすぎて脆くなるため、その範囲を3.0〜5.0%とする。望ましくは、3.5〜4.5%とする。
Cr:10〜16.5%
Crは、Cと結合して炭化物(Cr73 )を形成し、また、Bと結合して硼化物(CrB)を形成する。また、Moを含む組成では上記の炭化物・硼化物の一部にMoが固溶した複炭化物、複硼化物となる。これらの複炭化物や複硼化物は硬質であることから、溶射皮膜の硬度、耐摩耗性を向上させる。さらに、マトリックス中に固溶したCrは溶射皮膜の耐食性を向上させる。しかし、その含有量は10%未満では複炭化物や複硼化物の形成およびマトリックス中への固溶量が不十分であり、高い耐摩耗性および耐食性が得られず、また、16.5%を超えると靱性の低下が生じるため、その範囲を10〜16.5%とする。
Mo:4.0%以下
Moは、Crと同様にCと結合して複炭化物を形成し、また、Bと結合して複硼化物を形成することにより耐摩耗性を向上させる元素である。しかし、その含有量は4.0%を超えると靱性の低下を招くため、その範囲を4.0%以下とする。好ましくは3.0%以下とする。
Cu:3.0%以下
Cuは、Niマトリックス中に固溶して溶射皮膜全体の強度を高め、複炭化物や複硼化物の形成を促し、組成を安定させる元素である。しかし、3.0%を超えると複炭化物や複硼化物の形成作用が大きくなりすぎて溶射皮膜の脆化を招くため、その範囲を3.0%以下とする。
Fe:15.0%以下
Feは、Niマトリックス中に固溶してCuと同様に溶射皮膜全体の強度を向上させる元素である。しかし、その含有量が15.0%を超えると皮膜硬さが低下し、耐食性および耐摩耗性が劣化するため、その範囲を15.0%以下とする。
B:2.0〜4.0%
Bは、Siと同様、溶射用自溶性合金材料の必須元素であり、再溶融処理時に自溶性を与えるとともに、脱酸剤として働く。また、Cr、Moと結合して複硼化物を形成し、溶射皮膜の硬度、耐摩耗性を向上させる。さらに、マトリックス中では、Ni3 Bを形成し、マトリックス硬度を向上させる。しかし、その含有量が2.0%未満では複硼化物の形成量が少なく、十分な耐摩耗性が得られず、一方、4.0%を超えると複硼化物の形成量が多くなりすぎ、靱性の低下を招くため、その範囲を2.0〜4.0%以下とする。望ましくは、2.5〜3.5%とする。
O:50〜500ppm
Oは、再溶融処理(以下、フュージング)時にSi、Bで脱酸され、溶射層の最表面部にガラス皮膜を形成することでフュージング処理を可能とする。その効果から50ppm以上含有しないとフュージング処理が適切にできない。一方で、500ppmを超えると溶射皮膜中に残存酸化物が残留して、靭性、耐食性に悪影響を与えるという問題があるため、これを上限とする。なお、ここで規定する酸素量は、同じ粉末であっても分級粒度によって測定値に変動があるが、溶射に使用する際の粒度(例えば、篩目が125μm以下4545μm以上、53μm以下)に分級された時の酸素値を指すものとする。
Si/B:1.2〜1.7
Si/B:1.2〜1.7とするのは、本発明の重要部分である。Si、Bは共に、再溶融処理時にO(酸素)と結合して、B23 、SiO2 となり、溶射皮膜中及び基材表面の金属酸化物を溶解し、一種のほうけい酸ガラスとなり、スラグのように溶射皮膜の表面に浮上する。このフラックス作用により、溶射皮膜は酸化物や気孔の極めて少ないものとなるため、Si、Bはフュージングを可能にする重要な元素である。ただし、溶射皮膜中の酸化物低減のためにNi基自溶性合金粉末の含有酸素量を低くした場合、例えば酸素量500ppm以下の場合には、再溶融処理時に固液幅が狭くなり、再溶融処理時の湯流れが激しくなり、再溶融処理が適切にできないといった問題が出る。
すなわち、SiとB重量%の比:Si/Bの値を1.2〜1.7を満たす範囲内に成分を制御する。Si/Bの値を1.2〜1.7の範囲とする理由は、以下の通りである。Si、Bは、前述のフラックス作用をもたらす効果の他に、Ni固溶体中に溶け込み融点を下げるという効果がある。本発明では、SiとBのNi固溶体の融点を下げる効果と、それぞれの融点下げ幅の違いに着目した。BはSiよりも重量当たりのNi固溶体の温度幅を下げる効果が大きい。そのため、BよりもSiリッチとし、Ni固溶体の融点、すなわち、溶融完了温度をなるべく下げないようにすることで、Ni固溶体の固液幅が広がることを確認し、この効果を用いることにより再溶融処理時の湯流れ性が抑えられ、フュージング性が改善できることを見出した。また、Bは、Ni固溶体中に溶け込む他にも、CrやMoと結合して硼化物を形成するのにも使用されるが、本発明の成分範囲内であれば、Cr、Mo添加量が増減した場合でもSi/Bの値の適正範囲およびフュージング性に与える影響は少なく、特に言及しない。
示差熱分析測定結果を示す図である。
図1は、示差熱分析測定結果を示す図であり、横軸に温度、左縦軸は測定された電流値(DSCmW)を示し、電流値が下がった場合は吸収反応が、上がった場合は発熱反応が起こっていることを示す。この図1に示すように、示差熱分析結果では、Si/BをSiリッチ側(Si/B=1.2)とすることでSi固溶体の固液幅が広がっていることが示される。但し、Si/Bの値が1.2未満になるとNi固溶体の固液幅が広がらず、フュージングが困難となるためこれを下限とした。また、Si/Bの値が1.7より大きくなるとSiがBに比べて多くなりすぎ、自溶性合金の特徴であるフラックス作用が十分に得られず、皮膜流動が生じてフュージングができなくなるために、これを上限とした。望ましくは、1.5以下とする。
すなわち、図1に示す本発明例No.1と比較例No.14の成分組成は、Si/Bの値以外は同じで、本発明例No.1(Si/B=1.2)は、比較例No.14(Si/B=1.0)よりも、Si/Bが1.2とSiリッチであるために、Ni固溶体の固液幅が広がって、フュージング性が良好になっていることが分かる。
以下、本発明について実施例によって具体的に説明する。
表1に示す成分組成になるように配合した原料を高周波誘導真空溶解炉を用いて、真空溶解し、不活性ガスアトマイズ法によって合金粉末を作製した。この合金粉末を機械分級にて篩目が125μmと45μmの篩を用いて125μm以下45μm以上の粉末に分級し、溶射用粉末とした。これらの合金粉末の化学成分を表1に示す。これらの合金粉末を用いてステンレス鋼板上にガスフレーム溶射を行い、次に燃焼炎トーチ(酸素−アセチレンバーナ)により、溶射皮膜を1000℃以上に加熱し、再溶融処理を施して溶射皮膜を形成し、ステンレス鋼板の板面に対して垂直な断面を観察するため皮膜を切断してミクロ組織片を顕微鏡で100倍に拡大して観察した時、観察面の500μm四方の範囲内に存在する酸化物の個数で判断した。その酸化物の個数として、○:20個未満、△:20〜40個未満、×:40個以上で評価した。また、フュージング性は、作業中に皮膜流動及び温度制御の問題の有無で判断した。○:皮膜流動、温度制御の問題なし。×:皮膜流動もしくは温度制御が困難で問題ありで評価した。
Figure 2015143372
表1に示すように、No.1〜13は本発明であり、No.14〜21は比較例である。
表1に示すように、比較例No.14は、Si/Bの値が1.2未満のために固液幅が狭くなりフュージング性が悪い。比較例No.15は、Siの含有量が低く、Mo、B含有量が高く、かつSi/Bの値が低いためにフュージング性が悪い。比較例No.16は、高酸素でフュージング性に問題はないが、しかし、Si/Bの値が低いために皮膜特性が劣る。比較例No.17は、Si、Fe含有量が高く、かつSi/Bの値が大きいために、フラックス効果が得られずフュージング性が悪い。比較例No.18は、高酸素でフュージング性に問題がないが、しかし、C含有量が高く、Cr含有量が低いために皮膜中に酸化物が多く、皮膜特性が劣る。
比較例No.19は、B含有量が低く、酸素が50ppm未満と低いために、脱酸によるフラックス効果が得られずフュージング性が悪い。比較例No.20は、高酸素でフュージング性に問題がないが、しかし、Cr、Cu含有量が高く、Si/Bの値が低いために皮膜特性がやや劣る。比較例No.21は、Si/B比が高いために、フラックス効果が得られずフュージングに問題があり、また、皮膜中の酸化物も多い。これに対し、本発明のNo.1〜13はいずれも本発明の条件を満たしていることから、フュージング性と皮膜特性に優れていることが分かる。
以上のように、本発明では、酸素量500ppm以下の低酸素Ni基自溶性合金であっても、請求項内の成分範囲を満たせば、酸化物の少ない良好な溶射皮膜、かつフュージング性に優れたNi基自溶性合金粉末が得られる極めて優れた効果を奏するものである。


特許出願人 山陽特殊製鋼株式会社
代理人 弁理士 椎 名 彊

Claims (3)

  1. 質量%で、
    C:0.01〜0.9%、
    Si:3.0〜5.0%、
    Cr:10〜16.5%、
    Mo:4.0%以下、
    Cu:3.0%以下、
    Fe:15.0%以下、
    B:2.0〜4.0%、
    O:50〜500ppm、
    を含有し、残部Ni、不可避的不純物からなり、かつSi/B:1.2〜1.7を満たす、溶射時の再溶融処理時の湯流れ性を抑えたNi基自溶性合金粉末。
  2. 質量%で、
    C:0.01〜0.9%、
    Si:3.0〜5.0%、
    Cr:10〜16.5%、
    Cu:3.0%以下、
    Fe:15.0%以下、
    B:2.0〜4.0%、
    O:50〜500ppm、
    を含有し、残部Ni、不可避的不純物からなり、かつSi/B:1.2〜1.7を満たす、溶射時の再溶融処理時の湯流れ性を抑えたNi基自溶性合金粉末。
  3. 請求項1または2に記載の粉末を、溶射法により成膜した皮膜を有する耐食性および/または耐摩耗性に優れた部品。
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