JP2015143211A - 粒状農薬組成物及びその調製方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 常温で液状の農薬有効成分を含有する粒状農薬組成物を、当該農薬有効成分が染み出ることなく、且つ低コストで調製することができ、農薬有効成分も経時的に分解することなく安定である粒状農薬組成物を提供する。
【解決手段】 本発明は、(1)ホスチアゼート及びイミシアホスからなる群より選ばれる少なくとも1種の農薬有効成分、(2)鉱物質担体及び(3)吸油性粉末を含有する粒状農薬組成物(但し農薬有効成分がイミシアホスであるとき吸油性粉末はホワイトカーボンではない)に関する。
【選択図】 なし

Description

本発明は、(1)ホスチアゼート及びイミシアホスからなる群より選ばれる少なくとも1種の農薬有効成分、(2)鉱物質粒状担体及び(3)吸油性粉末を含有する粒状農薬組成物に関する。
特許文献1は、ホスチアゼート等の有機リン系殺線虫剤と有機リン系殺虫剤とを有効成分として含有することを特徴とする殺虫・殺線虫剤組成物に関し、その製剤例として珪石粒を用いた粒剤や、パーライト、ベントナイト及びクレーを用いた粒剤などが記載されている。
特許文献2には、含水率が0.2%以下でかつ珪酸分(SiO2)が90%以上の珪酸質鉱物粒子の表面にイミシアホスを付着させたことを特徴とする土壌処理用粒剤組成物が記載されている。
特開2007−269787 特開2005−41790
ホスチアゼートやイミシアホスのような常温で液状の農薬有効成分は、粒状の農薬組成物に製剤調製する際、使用する担体の種類によって吸油が不十分であったり、或は製剤調製に係るコストが増えたりするといった課題がある。
また、製剤保存中に農薬有効成分が分解することなく安定に存在し続けるためには、製剤調製用の各種成分、例えば担体などとの相性が大きな影響を与えることもあり、適切な成分の選択が課題となる。
上記課題を解決すべく種々の検討を行った結果、(1)ホスチアゼート及びイミシアホスからなる群より選ばれる少なくとも1種の農薬有効成分、(2)鉱物質粒状担体及び(3)吸油性粉末を含有する粒状農薬組成物を見出した。
本発明によれば、ホスチアゼートやイミシアホスのような常温で液状の農薬有効成分を含有する粒状農薬組成物を、当該農薬有効成分が染み出ることなく、且つ低コストで、しかも簡便な方法で調製することができ、農薬有効成分も経時的に分解することなく安定である。特に、本発明の粒状農薬組成物は、鉱物質粒状担体の吸油性能による制限を受けることなく、常温で液状の農薬有効成分を含有する、粒状の農薬組成物に製剤調製することが可能となる点が優れている。
本発明は、(1)ホスチアゼート及びイミシアホスからなる群より選ばれる少なくとも1種の農薬有効成分、(2)鉱物質粒状担体及び(3)吸油性粉末を含有する粒状農薬組成物(但し農薬有効成分がイミシアホスであるとき吸油性粉末はホワイトカーボンではない)に関する。本発明の粒状農薬組成物は、(1)ホスチアゼート及びイミシアホスからなる群より選ばれる少なくとも1種の農薬有効成分、(2)鉱物質粒状担体及び(3)吸油性粉末を混合することにより、調製することができる。調製に際し、所望によりその他の成分を加えてもよい。
本発明の粒状農薬組成物は、その調製において、従来の粒状農薬組成物の多くに使用されている結合剤を要しないこと、更に、結合剤の希釈剤として通常使用される水とその乾燥工程も要しないことから、製造コスト面等で非常に有利である。また、水を用い製剤調製した場合、乾燥工程を経ても水分が組成物中に残存し、農薬有効成分の安定性に悪影響を与えることもあるが、水を用いずに調製できる本発明の粒状農薬組成物は、そのような懸念が極めて少ない。
農薬有効成分としてのホスチアゼート(fosthiazate)は、その化学名が(RS)-S-sec-ブチル O-エチル 2-オキソ-1,3-チアゾリジン-3-イルホスホノチオエートであり、またイミシアホス(imicyafos)は、その化学名がO-エチル S-プロピル()-[2-(シアノイミノ)-3-エチルイミダゾリジン-1-イル]ホスホノチオエートであり、各々殺線虫剤の有効成分として知られている。
鉱物質粒状担体としては、市販のものを適宜用いることができ、なかでも、粒状農薬組成物中での農薬有効成分の安定性、製剤に要するコスト、粒状農薬組成物の生物効果(有害生物の防除活性)やその散布性などを考慮し、適宜選択使用される。例えば、水分は望ましくは0.1重量%程度以下、より望ましくは0.05重量%程度以下のものが使用され、pHは5.0〜8.0、望ましくは6.0〜7.5程度、より望ましくは6.5〜7.1程度のものが使用される。また、鉱物質粒状担体の粒度は0.3〜1.2mm、望ましくは0.3〜1.0mmのものが、生物効果面や散布性面などから望ましい。
鉱物質粒状担体の具体例としては、珪砂、珪石、炭酸カルシウムなどが挙げられ、なかでも珪砂、珪石などが望ましい。これらは市販のものを適宜用いることができ、具体例としては岐阜5号及び篠澤珪砂(以上ネオライト興産株式会社)、V50(三河珪石株式会社)、CS-5(山川産業株式会社)、蓉花珪砂(啓和炉材株式会社)などが挙げられる。
吸油性粉末としては、液状の農薬有効成分を吸油又は吸収することができるものであり、市販のものを適宜用いることができ、なかでも、粒状農薬組成物中での農薬有効成分の安定性、製剤に要するコスト、製剤性(製剤調製のやり易さや効率性など)、粒状農薬組成物の物性などを考慮し、適宜選択使用される。吸油性粉末は、平均粒子径が細かいものが望ましく、例えば50μm以下、望ましくは0.1〜40μm程度、より望ましくは1〜30μm程度のものが使用される。また、吸油性粉末は、表面積が大きく、吸油能力が高いものが望ましい。吸油性粉末は、粒径が細かく表面積が大きいものほど、その使用量が少量となり、粒状農薬組成物の製造性も向上し、その性状も良好なものとなる。
吸油性粉末の具体例としては、パーライト、ホワイトカーボン、珪藻土、炭酸カルシウムなどが挙げられ、なかでもパーライト、ホワイトカーボンなどが望ましい。これらは市販のものを適宜用いることができ、具体例としてはトプコパーライト#54、同#31及び同#34(以上東興パーライト工業株式会社)、ロカヘルプ419、同429及び同439(以上三井金属鉱業株式会社)、カープレックス#67、同#80、同#80D及び同#CS-7(以上エポニック・デグサ・ジャパン株式会社)、ラジオライトF(ネオライト興産株式会社)、ミズカシル P-256(水澤化学工業株式会社)、ファインシル B、E-52、T-32(オリエンタルシリカコーポレーション)、トクシール(オリエンタルシリカコーポレーション)、サイリシア 350(富士シリシア化学株式会社)などが挙げられる。
本発明の粒状農薬組成物は、所望により界面活性剤、活性炭、安定化剤などを含有していてもよい。
界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキレンエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンスチリルアリールエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンブロックポリマーのような非イオン系界面活性剤や、アルキルアリールスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、アルキルリン酸エステルのような陰イオン系界面活性剤などが挙げられる。
安定化剤としては、例えばフタル酸ジエチル、ポリエチレングリコール、トリエチルアミンなどが挙げられる。
本発明の粒状農薬組成物の具体的な製剤型としては、例えば粒剤、粉粒剤、などが挙げられ、なかでも粒剤が望ましい。
本発明の粒状農薬組成物中の各成分の配合割合は、一概に規定されるものではないが、ホスチアゼート及びイミシアホスからなる群より選ばれる少なくとも1種の農薬有効成分は通常0.5〜5重量%、望ましくは1〜2重量%であり、鉱物質粒状担体は通常85〜99重量%、望ましくは92〜98重量%であり、吸油性粉末は通常0.5〜10重量%、望ましくは1〜6重量%である。また、所望によりその他の成分を配合する場合の配合割合は、界面活性剤が通常0.01〜3重量%、望ましくは0.1〜1重量%であり、活性炭が通常0.01〜0.5重量%、望ましくは0.05〜0.2重量%であり、安定化剤が通常0.01〜2重量%、望ましくは0.01〜0.5重量%である。但し、前記配合割合は、配合成分の種類などに応じ適宜調整することができ、本発明では前記範囲に限定して解釈されるものではない。
本発明をより詳しく述べるために、以下に実施例を記載するが、本発明はこれらに限定して解釈されるものではない。
製剤例
農薬有効成分としてのホスチアゼートと界面活性剤とを加温下で混合して得た混合液を、鉱物質粒状担体に加えた。そこへ吸油性粉末を加え、べとつきがなくなるまで混合したのち活性炭を加えて更に混合し、粒剤を得た。各成分とその配合割合を第1表に示す。得られた粒剤は、農薬有効成分などが染み出ることなく、良好な性状を示した。
Figure 2015143211
第1表中、各商品名は以下のものを示す。
・ノイゲンEA-177:ポリオキシエチレンジスチレン化フェニルエーテル、第一工業製薬株式会社製
・ラミゲンES-60:ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、第一工業製薬株式会社製
・岐阜5号:珪砂、ネオライト興産株式会社製、水分0.03重量%、pH6.7
・蓉花珪砂:珪砂、啓和炉材株式会社製、水分0.04重量%、pH7.1
・CS-5:珪砂、山川産業株式会社製、水分0.00重量%、pH6.5
・トプコパーライト#54:パーライト、東興パーライト工業株式会社製
・カープレックス#80D:ホワイトカーボン、エポニック・デグサ・ジャパン株式会社製
・カープレックスCS-7:ホワイトカーボン、エポニック・デグサ・ジャパン株式会社製
・ラジオライトF:珪藻土、ネオライト興産株式会社製
試験例(安定性試験)
前記製剤例で得た粒剤をサンプル瓶に入れ、54℃に設定した恒温器内に8週間保持した後、液体クロマトグラフィーで分析して、ホスチアゼートの分解率を求めた。結果を第2表に示す。第2表中の比較例1は、前記製剤例1の鉱物質担体である岐阜5号を、島根5号(ネオライト興産株式会社製、水分0.20重量%、pH6.6)に変える以外は、前記製剤例1と同様に調製した粒剤である。
Figure 2015143211

Claims (6)

  1. (1)ホスチアゼート及びイミシアホスからなる群より選ばれる少なくとも1種の農薬有効成分、(2)鉱物質粒状担体及び(3)吸油性粉末を含有する粒状農薬組成物(但し農薬有効成分がイミシアホスであるとき吸油性粉末はホワイトカーボンではない)。
  2. 界面活性剤を更に含有する請求項1の粒状農薬組成物。
  3. (1)ホスチアゼート及びイミシアホスからなる群より選ばれる少なくとも1種の農薬有効成分、(2)鉱物質粒状担体及び(3)吸油性粉末を混合して調製した粒状農薬組成物(但し農薬有効成分がイミシアホスであるとき吸油性担体はホワイトカーボンではない)。
  4. 農薬有効成分がホスチアゼートである請求項1〜3の粒状農薬組成物。
  5. (1)ホスチアゼート及びイミシアホスからなる群より選ばれる少なくとも1種の農薬有効成分、(2)鉱物質粒状担体及び(3)吸油性粉末を混合して粒状農薬組成物を調製する方法(但し農薬有効成分がイミシアホスであるとき吸油性担体はホワイトカーボンではない)。
  6. 農薬有効成分がホスチアゼートである請求項5の粒状農薬組成物を調製する方法。
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