JP2015141281A - 撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】2つの回動軸を用いたポップアップ式ストロボユニットにおいて、リンク機構を追加することなく、発光部が装置本体に向けられた状態で発光することを回避する。
【解決手段】ストロボユニットは、発光部511を有し、収納位置と発光位置との間を移動する可動部材510と、装置本体1に対して回動可能に支持され、可動部材510を回動可能に支持するアーム部材521と、可動部材510に設けられる磁石514と、アーム部材521の回動軸56の近傍に設けられ、磁石514との距離が離れるにつれて出力値が小さくなる磁気センサ532aとを有する。制御回路は、磁気センサ532aの出力値が閾値を超える場合に、発光部511を発光不可状態に制御し、ストロボ光の配光角度511aの範囲内に装置本体1の外装40が配置される位置に可動部材510があるときの磁石514と磁気センサ532aとの距離に応じた磁気センサ532aの出力値が前記閾値を超えるように閾値が設定されている。
【選択図】図6
【解決手段】ストロボユニットは、発光部511を有し、収納位置と発光位置との間を移動する可動部材510と、装置本体1に対して回動可能に支持され、可動部材510を回動可能に支持するアーム部材521と、可動部材510に設けられる磁石514と、アーム部材521の回動軸56の近傍に設けられ、磁石514との距離が離れるにつれて出力値が小さくなる磁気センサ532aとを有する。制御回路は、磁気センサ532aの出力値が閾値を超える場合に、発光部511を発光不可状態に制御し、ストロボ光の配光角度511aの範囲内に装置本体1の外装40が配置される位置に可動部材510があるときの磁石514と磁気センサ532aとの距離に応じた磁気センサ532aの出力値が前記閾値を超えるように閾値が設定されている。
【選択図】図6
Description
本発明は、ポップアップ式のストロボユニットが内蔵された例えばデジタルカメラ等の撮像装置に関する。
小型でかつレンズ鏡筒が大径のデジタルカメラ等では、レンズ鏡筒の先端でストロボ光が遮られて被写体に届かなくなる、所謂、「ケラレ」を防止するため、ポップアップ式のストロボユニットが内蔵されたものがある。ポップアップ式のストロボユニットは、ストロボ発光部を有する可動部材をカメラ本体の内部の収納位置とカメラ本体から突出した発光位置との間で移動させる。
可動部材をカメラ本体の収納位置から発光位置に移動させる機構としては、カメラの小型化の要請から、可動部材の収納スペースが少なくてすむ2軸の回動軸を用いたポップアップ機構が主流となっている。2つの回動軸を用いたポップアップ機構を用いることで、カメラ高さ方向に加え、レンズ鏡筒の光軸方向被写体側にストロボ発光部を移動させて、ポップアップ量を抑え、「ケラレ」を回避することができる。
また、通常、ストロボ発光部が発光位置にあることを検出する手段としては、プッシュスイッチ等の接触方式のものが用いられている。接触方式の検出スイッチは、ストロボ発光部が収納位置にあるときにスイッチが押されて発光不可状態(オン状態)となり、ストロボ発光部が発光位置にあるときにスイッチから離れて発光可能状態(オフ状態)となるように制御される。
しかし、このような接触方式の検出スイッチでは、一般的にストロボ発光部の位置を検出した場合、オン/オフ状態の切り替えタイミングに制限がある。すなわち、2軸の回動軸を用いたポップアップ機構の場合、発光位置でストロボ発光部だけが回動して、ストロボ発光部がカメラ本体に向けられた状態でも検出スイッチがオフ状態となって発光可能状態に切り替わってしまう。また、ストロボ発光部が収納位置から発光位置に移動する途中で、その移動が撮影者等に止められ、ストロボ光がカメラ本体に照射される状態でも検出スイッチがオフ状態となって発光可能状態に切り替わってしまう。このため、カメラ本体に焼けが発生してしまうという問題があった。
そこで、従来では、ストロボ発光部の動きを規制するリンク機構を設けて、ストロボ発光部がカメラ本体に向けられないようにした技術が提案されている(特許文献1)。
しかし、上記特許文献1では、ストロボ発光部の動きを規制するリンク機構を収納するスペースに制約が生じて、カメラの小型化の妨げになる。また、リンク機構を構成するための制約によりストロボ発光部を被写体側にポップアップする量が制限され、ストロボ光のケラレに対して不利になる。
そこで、本発明は、2つの回動軸を用いたポップアップ式ストロボユニットにおいて、リンク機構を追加することなく、ストロボ発光部が装置本体に向けられた状態で発光することを回避する仕組みを提供する。
上記目的を達成するために、本発明の撮像装置は、装置本体と、前記装置本体に内蔵されるストロボユニットとを備え、前記ストロボユニットは、発光部を有し、前記装置本体に収納される収納位置と前記装置本体から突出した発光位置との間を移動する可動部材と、前記装置本体に対して回動可能に支持されるとともに、前記可動部材を回動可能に支持するアーム部材と、前記可動部材、及び前記装置本体に対する前記アーム部材の回動軸の近傍のうちの一方に設けられる磁石と、前記可動部材、及び前記装置本体に対する前記アーム部材の回動軸の近傍のうちの他方に設けられ、前記磁石との距離が離れるにつれて出力値が小さくなるように変化する磁気センサと、を有し、前記装置本体は、前記磁気センサの出力値が閾値以下の場合に、前記発光部を発光可能状態に制御し、前記磁気センサの出力値が前記閾値を超える場合に、前記発光部を発光不可状態に制御する制御手段、を有し、前記発光部からのストロボ光の配光角度の範囲内に前記装置本体の外装が配置される位置に前記可動部材があるときの前記磁石と前記磁気センサとの距離に応じた前記磁気センサの出力値が前記閾値を超えるように前記閾値が設定されていることを特徴とする。
本発明によれば、2つの回動軸を用いたポップアップ式ストロボユニットにおいて、リンク機構を追加することなく、ストロボ発光部が装置本体に向けられた状態で発光することを回避することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態の一例を説明する。
図1(a)は本発明の撮像装置の実施形態の一例であるデジタルカメラを正面側(被写体側)から見た斜視図、図1(b)は図1(a)に示すデジタルカメラの発光部ユニットが発光位置にポップアップした状態を示す斜視図である。図1(c)は、図1(a)に示すデジタルカメラを背面側から見た斜視図である。
本実施形態のデジタルカメラは、図1に示すように、フロントカバー31、リアカバー71、上面カバー40、サイドカバー61、及び発光部カバー51によりカメラ本体1の外装を形成している。フロントカバー31及びリアカバー71は、アルミニウム、ステンレス等の金属製の板材にプレス加工等の加工を施すことにより形成される。上面カバー40、サイドカバー61及び発光部カバー51は、樹脂で形成される。ここで、カメラ本体1は、本発明の装置本体の一例に相当する。
図1(a)及び図1(b)に示すように、カメラ本体1の正面側には、レンズ鏡筒2が設けられている。レンズ鏡筒2は、撮影位置と沈胴位置との間で光軸方向に移動して撮影倍率を変更するズーム式とされ、撮影レンズ、ズーム機構、シャッタ機構、及びフォーカス機構等が搭載される。
レンズ鏡筒2の後方には、光学像を光電変換して画像デ−タを生成するCCDセンサやCMOSセンサ等の撮像素子(不図示)が実装されている。カメラ本体1の内部には、中央処理装置であるCPUや各々のフレキシブル配線基板を電気的に接続するためのコネクタを備えるメイン基板(不図示)が配置されている。
カメラ本体1の上面側には、上面カバーユニット4が設けられている。上面カバーユニット4には、自動合焦の精度を向上させる際に発光するAF_LED窓41、及びマイク穴401が設けられている。また、上面カバーユニット4には、電源ボタン42、再生ボタン43、レリーズボタン44、回転操作型のズームレバー45、回転操作型のモードダイヤル46が取り付けられている。
カメラ本体1を正面側から見て右上部には、撮影時に被写体の明るさが足りないときに発光するストロボユニット5が内蔵されている。ストロボユニット5の発光部ユニット510は、不使用時には、カメラ本体1内に収納され、使用時には、ストロボ解除レバー52を操作することで、カメラ本体1内から発光位置にポップアップし、図1(b)に示すように、カメラ本体1から突出した状態になる。つまり、ストロボユニット5の発光部ユニット510は、使用形態に応じて、図1(a)に示す収納位置と図1(b)に示す発光位置との間を移動可能になっている。ここで、発光部ユニット510は、本発明の可動部材の一例に相当する。
カメラ本体1の底部には、電池蓋8が設けられている。電池蓋8は、電源となる主電池と撮影された画像データを記録する記録媒体を収納する電池室を開閉可能に覆う。電池蓋8を開くことによって、電池室が開口し、主電池と記録媒体が挿脱可能になる。
図1(c)に示すように、カメラ本体1を背面側から見て右側の側部には、電源や信号の入出力用ジャックを保護するカバー部材91,92が開閉可能に設けられている。カバー部材91,92を開くことで、入出力用ジャックへの各種ケーブル類の抜き差しが可能となる。また、カメラ本体1の背面には、LCD等で構成される表示ユニット10及び各種操作ボタン群72が設けられている。
図2は、デジタルカメラの外観部を構成する各ユニット3〜7を分解した分解斜視図である。図2に示すように、本実施形態のデジタルカメラは、カメラ本体1の内部構造部品に対して、外観部を構成するフロントカバーユニット3、上面カバーユニット4、ストロボユニット5、サイドカバーユニット6、及びリアカバーユニット7が組み付けられる。
次に、図3乃至図6を参照して、ストロボユニット5について説明する。図3は、ストロボユニット5の分解斜視図である。
図3に示すように、ストロボユニット5は、発光部ユニット510を有する。発光部ユニット510は、発光部511、発光部フレキ512、発光部ホルダ513、磁石514、及び発光部カバー51により構成される。
発光部511は、Xe管、反射傘、発光部窓、及びトリガーコイルで構成される。反射傘及び発光部窓により、撮像の対象となる領域(以下、撮影画角という。)にストロボ光が集光するように配光角度511a(図5参照)を決められる。すなわち、反射傘及び発光部窓により撮影画角外に照射されていた光を撮影画角に集めることで、集光効率を高めることができる。発光部511には、電圧を印加する為に、発光部511から延びるXe管とトリガーコイルの入力端子(不図示)が設けられ、入力端子は、発光部フレキ512と半田付けにより接続される。
発光部ホルダ513には、発光部511を収容する収容部513a、及び磁石514を収容する収容部513bが設けられ、収容部513a,513bは、カメラ本体1の左右の幅方向に並んで配置される。発光部ホルダ513の収容部513a,513bの後側には、発光部フレキ512を引き出すための挿通口513cが形成されている。
発光部511は、発光部ホルダ513の挿通口513cに発光部フレキ512を通しながら収容部513aに収容される。磁石514は、収容部513bに高精度で位置決めさた状態で収容されて、接着剤により固定される。
発光部511及び磁石514が収容された発光部ホルダ513の上部に発光部カバー51を被せることで、発光部511と磁石514はケーシングされ、側面からビス515をねじ込んで発光部カバー51を発光部ホルダ513に固定する。これにより、発光部ユニット510の組立が完了する。
発光部ユニット510には、アーム部材521が組み付けられる。発光部ホルダ513の後側の底面には、一対の軸受部513dが設けられ、アーム部材521は、バネ522及び回動軸523を介して一対の軸受部513dに回動自在に支持される。バネ522は、発光部ユニット510をカメラ本体1から突出させる方向、すなわち発光位置に向けて付勢する。
また、発光部ユニット510が発光位置にあるときに、発光部フレキ512が露出しないように、発光部フレキ512を覆うアームカバー部材524をアーム部材521に組み付ける。その後、ビス525によりアームカバー部材524をアーム部材521に固定することで、発光部アームユニット520の組立が完了する。なお、アーム部材521にアームカバー部材524が固定されても、発光部フレキ512が移動するために必要な空間が確保されるようになっている。
発光部アームユニット520は、ストロボベース53の上部に形成された収納部53aに収納される。ストロボベース53の前面には、挿通口53b及び挿通口53cが形成される。挿通口53b及び挿通口53cは、発光部フレキ512をストロボベース53の後側に配置されるストロボ基板530へ這い回すために用いられる。
発光部アームユニット520をストロボベース53の収納部53aに収納する際には、発光部フレキ512を挿通口53bへ通して発光部フレキ512をストロボベース53の前面に引き出しておく。この状態で、ストロボベース53に設けた一対の軸受部53dにアーム部材521をバネ55及び回動軸56を介して回動可能に取り付ける。
一対の軸受部53dは、ストロボ光のケラレに対して有利になるように、カメラ本体1の高さ方向において上側で、かつカメラ本体1の前後の厚み方向において前側に配置することが望ましい。つまり、外観部を構成する上面カバー40の直下に一対の軸受部53dを配置することが望ましい。バネ55は、発光部ユニット510をカメラ本体1から突出させる方向、すなわち発光位置に向けて付勢する。
その後、発光部フレキ512を180度曲げて挿通口53cへ通すことで、ストロボベース53の後側に固定されるストロボ基板530へ発光部フレキ512を這い回す。このようにすることで、発光部ユニット510が発光位置にポップアップした状態においても、発光部フレキ512が露出する部分を最小限にして、発光部フレキ512をストロボベース53の後側に配置したストロボ基板530に接続することができる。ストロボ基板530は、発光部フレキ512をストロボ基板530に配置されたコネクタ(不図示)に接続した後、ストロボベース53に対してビス531により固定される。
磁気センサフレキ532には、発光部ホルダ513の収容部513bに固定された磁石514の磁気を検出する磁気センサ532aが設けられる。磁気センサ532aは、磁石514との距離に応じて信号を出力し、出力信号は、発光部ユニット510の発光不可状態/発光可能状態の切り替えを制御する制御回路に入力される。
磁気センサフレキ532は、発光部ホルダに収容された磁石514の近傍に配置されるようにストロボベース53の軸受部53dの図3の左側に高精度で位置決め固定され、ストロボ基板530に配置されたコネクタ(不図示)に接続される。
図4(a)はストロボユニット5の発光部ユニット510が収納位置にあるときの磁石514と磁気センサ532aの位置関係を示す図、図4(b)は図4(a)の右側面図である。図4(c)はストロボユニット5の発光部ユニット510が発光位置にポップアップしたときの磁石514と磁気センサ532aの位置関係を示す図、図4(d)は図4(c)の右側面図である。
前述したように、磁気センサ532aは、磁石514との距離Lに応じて出力する信号(出力電圧信号)が変化する。そして、磁気センサ532aからの出力電圧値に基づいて、制御回路が発光部ユニット510の発光部511を発光不可状態/発光可能状態に切り替え制御する。なお、ここでの切り替え制御については、後述する。
磁石514には、磁気の強いサマリウムコバルト系希土類磁石やネオジウム系希土類磁石等の永久磁石が用いられる。磁気センサ532aは、一般的に、磁気を検出する素子として、巨大磁気抵抗(Giant Magnet Resistance:GMR)素子や半導体ホール素子などが用いられる。
GMR素子は、磁気抵抗効果を利用して主面に平行な磁界を検出するデバイスであり、磁界が強いほど電気抵抗が増加する性質を有する合金(具体的には、ニッケル、鉄、コバルトを主成分とする)からなる。このGMR素子を用い、判定回路を組み込んでGMRセンサが構成される。例えば、GMRセンサを貫く磁束密度の閾値を決め、出力値が閾値を超える場合には、L信号(オン信号)が出力され、閾値以下の場合には、H信号(オフ信号)が出力される。
ホール素子は、ホール効果を利用して、主面に垂直な磁場を検出するデバイスであり、このホール素子を用い、判定回路を組み込んで、ホールセンサが構成される。例えば、ホールセンサを貫く磁束密度の閾値を決め、出力値が閾値を超える場合には、L信号(オン信号)が出力され、閾値以下の場合には、H信号(オフ信号)が出力される。この様に、磁気センサ532aは主面に対する検出可能な磁束の向きを考慮して適宜使い分ける必要がある。
図4(a)及び図4(b)に示す状態では、ストロボ解除レバー52(図1(a)参照)と一体に形成される爪部(不図示)が発光部ホルダ513の係合部513eに係合して、ストロボユニット5の発光部ユニット510が収納位置に保持されている。このとき、磁石514と磁気センサ532aとの距離Lは、最も接近した状態で磁気センサ532aからの出力電圧値は閾値を超えるL信号(オン信号)が出力される。
そして、カメラ本体1の制御回路は、磁気センサ532aからのL信号(オン信号)に基づいて、発光部ユニット510の発光部511を発光不可状態に制御する。したがって、撮影者がレリーズボタン44を全押操作しても、発光部511がストロボ光を発光することはない。
この状態で、撮影者がストロボ解除レバー52をスライド操作すると、一体に形成された爪部が発光部ホルダ513の係合部513eから離脱する。これにより、バネ55及びバネ522の付勢力により、アーム部材521が回動軸56を中心に回動するとともに、発光部ユニット510の発光部ホルダ513が回動軸523を中心に発光位置に向けて回動する。
そして、アーム部材521がストロボベース53のストッパ面53eに当接することにより、バネ55によるアーム部材521の付勢方向への回動が規制される。また、発光部ホルダ513がアーム部材521のストッパ面521aに当接することにより、バネ522による発光部ホルダ513の付勢方向への回動が規制され、発光部ユニット510は、図4(c)及び図4(d)に示す発光位置にポップアップして保持される。
発光部ユニット510が収納位置から発光位置に移動するにしたがって、磁石514と磁気センサ532aとの距離Lが遠くなっていく。このため、磁気センサ532aからの出力電圧値は、発光部ユニット510が収納位置から発光位置に移動するにしたがって小さくなる。
発光部ユニット510が発光位置に保持されているとき、磁石514と磁気センサ532aとの距離Lは、最も離れた状態で、磁気センサ532aからの出力電圧値は所定の閾値以下となり、磁気センサ532aからH信号(オフ信号)が出力される。
そして、カメラ本体1の制御回路は、磁気センサ532aからのH信号(オフ信号)に基づいて、発光部ユニット510の発光部511を発光可能状態に制御する。したがって、撮影者がレリーズボタン44を全押操作すれば、必要に応じて発光部511からストロボ光が照射される。
発光部ユニット510が発光位置にポップアップした状態で、撮影者が発光部ユニット510の発光部カバー51を押すと、バネ552の付勢力に抗して、発光部ユニット510が回動軸523を中心として収納方向に回動する。同時に、アーム部材521もバネ55の付勢力に抗して回動軸56を中心として収納方向に回動する。
そして、撮影者が発光部カバー51を更に押し込むと、カメラ本体1側に配置された爪部(不図示)が発光部ホルダ513の係合部513eに係合して、発光部ユニット510が収納位置に保持され、図4(a)及び図4(b)に示す状態となる。
図5(a)は、発光部ユニット510が発光位置にポップアップする途中で外的要因により移動を止められて発光部511がカメラ本体1に向けられた状態を示す図である。図5(a)では、発光部511の発光中心がカメラ本体1の樹脂製の上面カバー40から上方に突出する前の状態にある。
この状態で発光部511が発光すると、ストロボ光の配光角度511a内に上面カバー40が配置されるため、エネルギ密度の高いストロボ光が上面カバー40に照射され、「焼け」が発生してしまう。
図5(b)は、発光部ユニット510が発光位置にポップアップした状態において、発光部ユニット510をカメラ本体1側に回動させた状態を示す図である。本実施形態のストロボユニット5は、小型化を図るためにリンク機構を設けていないことから、外的要因が加わると、図5(b)に示すように、発光部ユニット510の向きが自在に変化する。
このように、発光部511の発光中心がカメラ本体1に向けられた状態で発光すると、ストロボ光の配光角度511a内に樹脂製の上面カバー40が配置されるため、エネルギ密度の高いストロボ光が上面カバー40に照射されて、「焼け」が発生してしまう。
そこで、本実施形態では、ストロボ光の配光角度511a内に樹脂製の上面カバー40が配置されるときには、磁気センサ532aからの出力電圧値が所定の閾値を必ず超えるようにして、発光部511を発光不可状態に制御する。
図6(a)は、発光位置で発光部ユニット510だけをバネ522の付勢力に抗して回動軸523を中心に下方に回動させ、ストロボ光の配光角度511a内に上面カバー40が入る直前で回動を止めた状態を示す図である。
図6(a)の状態で発光部ユニット510を回動させると、ストロボ光の配光角度511a内に上面カバー40が位置することになるため、この状態でストロボ光を発光させると樹脂製の上面カバー40に焼けが発生する可能性がある。
従って、図6(a)の状態では、磁石514と磁気センサ532aとの距離L1を境に、L<L1となる場合は、磁気センサ532aからの出力電圧値が閾値を超えるようにして、発光部511を発光不可状態に制御する必要がある。
一方、図6(b)は、収納位置から発光部ユニット510を発光位置にポップアップさせる途中で、ストロボ光の配光角度511a内から上面カバー40が抜けた直後で発光部ユニット510を止めた状態を示す図である。
図6(b)の状態で発光部ユニット510を押し下げると、ストロボ光の配光角度511a内に上面カバー40が位置することになるため、この状態でストロボ光を発光させると樹脂製の上面カバー40に「焼け」が発生する可能性がある。
従って、図6(b)の状態では、磁石514と磁気センサ532aとの距離L2を境に、L<L2となる場合は、磁気センサ532aからの出力電圧値が閾値を超えるようにして、発光部511を発光不可状態に制御する必要がある。
外的要因により、発光部ユニット510の発光部511がカメラ本体1の外装に向けられると、磁石514と磁気センサ532aとの距離Lが距離L1又はL2より短くなる。本実施形態では、距離Lが距離L1又はL2より短くなると、発光部511が発光可能状態から発光不可状態に切り替えられるように、磁気センサ532aからの出力電圧値の閾値が設定されている。
すなわち、距離Lが距離L1又はL2未満となると、磁気センサ532aからの出力電圧値が閾値を超え、距離Lが距離L1又はL2以上になると、磁気センサ532aからの出力電圧値が閾値以下となるようにあらかじめ閾値が設定されている。
磁石514と磁気センサ532aとは、発光部ユニット510の収納位置で最も接近した位置(L=Lmin )に配置され、発光位置で最も離れた位置(L=Lmax )に配置される。また、ストロボ光がカメラ本体1の上面カバー40に照射されてしまうとき、すなわち、ストロボ光の配光角度511aの範囲内に上面カバー40が位置するときは、磁石514と磁気センサ532aとの距離Lが必ず距離L1又はL2未満にならなければならない。
つまり、磁気センサ532aの出力電圧値は、発光部ユニット510の収納位置で最大値となり、発光位置で最小値となり、また、ストロボ光の配光角度511aの範囲内に上面カバー40が位置するときに、閾値を超える必要がある。
図4乃至図6に示すように、磁石514は、発光部511対して回動軸523の軸方向に並設され、磁気センサ532aは、上面カバー40の直下に配置された回動軸56近傍に配置される。
このような配置関係にすることで、ストロボ光の配光角度511aの範囲内に上面カバー40が位置するときに、磁石514と磁気センサ532aとの距離Lを必ず距離L1又はL2未満とすることが可能となる。
以上説明したように、本実施形態では、2つの回動軸56,522を用いたポップアップ式ストロボユニット5において、リンク機構を追加することなく、ストロボ発光部511がカメラ本体1に向けられた状態で発光することを回避することができる。これにより、カメラ本体1の外装に「焼け」が発生してしまうという問題を未然に防ぐことが可能となる。
なお、本発明の構成は、上記実施形態に例示したものに限定されるものではなく、材質、形状、寸法、形態、数、配置箇所等は、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では、発光部ユニット510側に磁石514を設け、ストロボベース53側に磁気センサ532aを設けた場合を例示したが、発光部ユニット510側に磁気センサ532aを設け、ストロボベース53側に磁石514を設けてもよい。
すなわち、発光部ユニット510及びストロボベース53のうちの一方に磁石514を設けられ、発光部ユニット510及びストロボベース53のうちの他方に磁気センサ532aが設けられる。
1 カメラ本体
5 ストロボユニット
53 ストロボベース
56 回動軸
510 発光部ユニット
511 発光部
514 磁石
520 発光部アームユニット
521 アーム部材
522 回動軸
532 磁気センサフレキ
532a 磁気センサ
5 ストロボユニット
53 ストロボベース
56 回動軸
510 発光部ユニット
511 発光部
514 磁石
520 発光部アームユニット
521 アーム部材
522 回動軸
532 磁気センサフレキ
532a 磁気センサ
Claims (5)
- 装置本体と、前記装置本体に内蔵されるストロボユニットとを備え、
前記ストロボユニットは、
発光部を有し、前記装置本体に収納される収納位置と前記装置本体から突出した発光位置との間を移動する可動部材と、
前記装置本体に対して回動可能に支持されるとともに、前記可動部材を回動可能に支持するアーム部材と、
前記可動部材、及び前記装置本体に対する前記アーム部材の回動軸の近傍のうちの一方に設けられる磁石と、
前記可動部材、及び前記装置本体に対する前記アーム部材の回動軸の近傍のうちの他方に設けられ、前記磁石との距離が離れるにつれて出力値が小さくなるように変化する磁気センサと、を有し、
前記装置本体は、
前記磁気センサの出力値が閾値以下の場合に、前記発光部を発光可能状態に制御し、前記磁気センサの出力値が前記閾値を超える場合に、前記発光部を発光不可状態に制御する制御手段、を有し、
前記発光部からのストロボ光の配光角度の範囲内に前記装置本体の外装が配置される位置に前記可動部材があるときの前記磁石と前記磁気センサとの距離に応じた前記磁気センサの出力値が前記閾値を超えるように前記閾値が設定されていることを特徴とする撮像装置。 - 前記ストロボ光の配光角度の範囲内に配置される前記装置本体の外装は、樹脂で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記磁石は、前記可動部材に設けられ、前記磁気センサは、前記装置本体に対する前記アーム部材の回動軸の近傍に設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
- 前記磁石は、前記発光部に対して前記アーム部材に対する前記可動部材の回動軸の軸方向に並設されることを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
- 前記磁石と前記磁気センサとは、前記可動部材の収納位置で最も接近した位置に配置され、前記可動部材の発光位置で最も離れた位置に配置されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の撮像装置。
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- 2014-01-28 JP JP2014013406A patent/JP2015141281A/ja active Pending
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