JP2015141136A - 移動体の向きを示す情報を取得するシステム及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】位置標定システムを利用して移動体の向きを示す情報を取得する。【解決手段】移動体3に移動体側基地局20を設け、移動体3が移動するエリアの天井等の環境側に複数の環境側無線装置50を設け、移動体側基地局20は、移動体側基地局20のアンテナ群のアンテナ配列軸の方向に同時に複数の環境側無線装置50を捕捉し、捕捉した環境側無線装置50の夫々の設置位置を示す情報である設置位置情報を記憶しもしくは捕捉した環境側無線装置50から取得し、取得した設置位置情報に基づき移動体3が向いている方向を求める。移動体側基地局20は、設置位置情報から特定される環境側無線装置50の設置位置を要素として線形近似を行うことにより求めた線分の方向を移動体3が現在向いている方向とする。【選択図】図20A

Description

この発明は、移動体の向きを示す情報を取得するシステム及び方法に関する。
特許文献1には、移動体側アンテナから位置標定信号とともにアンテナIDを送信し、基地局が、位置標定信号の位相差或いは受信電界強度等に基づき、直接波を送信している移動体側アンテナを特定し、そのアンテナからの位置標定信号に基づき標定した移動体の位置と、位置標定信号とともに受信したアンテナIDとアンテナ取付角に基づき移動体の向きを特定することが記載されている。
特許文献2には、セルラ移動体無線ネットワーク内での移動体無線端末デバイスの位置を決定する方法であって、端末デバイスが、絶対位置が既知である少なくとも1つの基地局を位置特定し、端末デバイスの方向探知を指向性アンテナのメインローブを基地局の位置に向けることにより行うことが記載されている。
特許文献3には、携帯端末が、位置標定に用いた座標系と絶対方位との関係を示す情報である基地局情報を基地局から受信し、受信信号強度に基づき指向性アンテナの指向方向が基地局の方向を向くように誘導する画面を表示し、標定した端末位置と基地局情報とに基づき絶対方位を示す情報を出力することが記載されている。
非特許文献1には、基地局に設置した複数のアンテナから歩行者が携帯する携帯端末に無線信号を送信し、各アンテナから送信されてくる無線信号の位相差によって携帯端末とアンテナとの相対位置を求め、求めた相対位置(方向、距離)と基地局の絶対位置とから歩行者の現在位置を取得する位置標定システムが開示されている。
特開2013−120085号公報 特表2012−519289号公報 特開2011−242165号公報
武内 保憲,河野 公則,河野 実則、" 2.4GHz帯を用いた場所検知システムの開発"、平成17年度 電気・情報関連学会中国支部第56回連合大会
工場や倉庫、地下街等の屋内等で非特許文献1に開示されている位置標定システムが利用される場合、移動体(人を含む)の現在位置の標定に加え、移動体が現在向いている方向を取得する機能についてのニーズが存在する。こうした移動体が現在向いている方向を把握する仕組みとしては、GPSや電子コンパス、ジャイロコンパスを用いたものが一般的である。しかしGPSは衛星から送られてくる信号を捕捉することができない環境では利用することができず、また電子コンパスも地磁気を検出できない環境では利用することができない。またジャイロコンパスは機械的な構成を含むため装置が大型化してしまう難点がある。
本発明はこのような背景に基づいてなされたものであり、移動体の向きを示す情報を取得することが可能なシステム及び方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明のうちの一つは、無線信号である位置標定信号を送信する無線装置と、第1のアンテナ対と第2のアンテナ対とが、前記第1のアンテナ対の各アンテナによって受信される前記位置標定信号の経路差と前記第2のアンテナ対の各アンテナによって受信される前記位置標定信号の経路差とが一致するように設けられ、前記第1のアンテナ対及び前記第2のアンテナ対が、前記第1のアンテナ対及び前記第2のアンテナ対の各アンテナが平面上に矩形状に並ぶように配置され、前記第1のアンテナ対の各アンテナ又は前記第2のアンテナ対の各アンテナによって受信される前記位置標定信号の位相差Δθに基づき前記無線装置が存在する方向を求め、求めた前記方向に基づき前記無線装置の現在位置を標定する基地局と、を備えて構成される位置標定システムを用いて構成される、移動体の向きを示す情報を取得するシステムであって、前記移動体に設けられる前記基地局である移動体側基地局、及び前記移動体が移動するエリアの上方に所定の間隔で設けられる前記無線装置である環境側無線装置、を備え、前記移動体側基地局は、前記移動体側基地局の前記アンテナ群の前記矩形の中心を原点として前記矩形の直角な一辺の方向に設定した軸であるアンテナ配列軸の方向に同時に複数の前記環境側無線装置を捕捉し、捕捉した前記環境側無線装置の夫々の設置位置を示す情報である設置位置情報を記憶しもしくは前記捕捉した環境側無線装置から取得し、取得した前記設置位置情報に基づき前記移動体が向いている方向を求めることとする。
本発明によれば、位置標定システムにおいて基地局のアンテナ配列軸に沿って方向の標定精度が高くなる性質を利用して、移動体が現在向いている方向を容易に特定することができる。また上記性質は基地局と無線装置とが離間している場合(準標定エリア内)でも有効に作用するので、移動体が向いている方向を特定する仕組みを容易かつ低コストで実現することができる。
本発明のうちの他の一つは、上記システムであって、移動体に設けられる前記無線装置である移動体側無線装置、前記移動体が移動するエリアの上方に設けられる前記基地局である環境側基地局、を更に備え、前記環境側基地局は、前記移動体側無線装置から送られてくる前記位置標定信号に基づき位置標定を行うことにより、前記移動体の現在位置を求めることとする。
本発明によれば、移動体の現在位置を求める位置標定システムが設けられる環境において、位置標定システムを利用して移動体が向いている方向を取得する仕組みを容易に実現することができる。
本発明のうちの他の一つは、上記システムであって、前記移動体側基地局は、前記第1のアンテナ対又は前記第2のアンテナ対のうちの一方のみを備えることとする。
移動体側基地局がアンテナ対のうちの一方のみを備える場合でも、そのアンテナ配列軸の方向に同時に複数の環境側無線装置を捕捉し、取得した設置位置情報に基づき移動体が向いている方向を求めることができる。本発明によれば、アンテナの数が少ない分、移動体が向いている方向を特定する仕組みを容易かつ低コストで実現することができる。
本発明のうちの他の一つは、上記システムであって、前記移動体側基地局は、前記設置位置情報から特定される前記環境側無線装置の設置位置を要素として線形近似を行うことにより求めた線分の方向を前記移動体が向いている方向として求めることとする。
このように移動体が向いている方向は、設置位置情報から特定される環境側無線装置の設置位置を要素として線形近似を行うことにより求めることができる。
その他、本願が開示する課題、及びその解決方法は、発明を実施するための形態の欄、及び図面により明らかにされる。
本発明によれば、移動体の向きを示す情報を取得することができる。
位置情報システム1の概略的な構成を示す図である。 移動端末10の主なハードウエアを示す図である。 移動端末10が備える主な機能を示す図である。 移動体側基地局20が備える主なハードウエアを示す図である。 移動体側基地局20が備える主な機能を示す図である。 移動体側無線装置30が備える主なハードウエアを示す図である。 移動体側無線装置30が備える主な機能を示す図である。 環境側基地局40が備える主なハードウエアを示す図である。 環境側基地局40が備える主な機能を示す図である。 環境側無線装置50が備える主なハードウエアを示す図である。 環境側無線装置50が備える主な機能を示す図である。 サーバ装置60が備える主なハードウエアを示す図である。 サーバ装置60が備える主な機能を示す図である。 位置標定信号1400のデータフォーマットを示す図である。 移動体側基地局20のアンテナ群25を構成している各アンテナ251と環境側無線装置50が備えるアンテナ55との関係を説明する図である。 環境側無線装置50と移動体側基地局20との位置関係を説明する図である。 移動体側基地局20のアンテナ群25と原点O、x軸、y軸の関係を説明する図である。 アンテナ配列軸の近傍を説明する図である。 アンテナ配列軸の近傍で位置標定の精度が高くなることを説明する図である。 アンテナ配列軸の近傍で位置標定の精度が高くなることを説明する図である。 アンテナ配列軸の近傍で位置標定の精度が高くなることを説明する図である。 アンテナ配列軸の近傍で位置標定の精度が高くなることを説明する図である。 基準軸の方向を特定する方法を説明する図である。 基準軸の方向を特定する方法を説明する図である。 基準軸の方向を特定する方法を説明する図である。 基準軸の方向を特定する方法を説明する図である。 方向取得処理S2000を説明するフローチャートである。
図1に本発明の一実施形態として説明する位置情報システム1の概略的な構成を示している。位置情報システム1は、当該システムの適用対象となるエリア(以下、サービス提供エリアと称する。)内を移動する移動体3に備えられた移動端末10、移動端末10に組み込まれた、移動体側基地局20並びに移動体側無線装置30、サービス提供エリア内の所定位置に設けられた複数の環境側基地局40、各環境側基地局40に備えられた環境側無線装置50、及び位置情報システム1の管理センタ等に設けられたサーバ装置60を含む。移動端末10、環境側基地局40、環境側無線装置50、及びサーバ装置60は、無線又は有線の通信手段(無線LAN、微弱無線、専用線、公衆回線、インターネット等)を介して互いに通信可能に接続している。以下の説明において「同時」という場合、「ほぼ同時」である場合も含むものとする。
移動体3は、例えば「人」であり、移動端末10は、例えば、携帯電話機、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistant)等である。また移動体3は、例えば、荷物、運搬車両、病院や工場、博物館等の施設において人の業務の補助、案内、誘導、巡回監視、物品搬送、警備等の様々なサービスを提供する「ロボット」であり、この場合、移動端末10は、例えば、移動体3に搭載される情報処理装置やその周辺機器である。
尚、説明の簡単のため、以下の説明において、移動体3はサービス提供エリア内の平らな床面6上を移動するものとする。また複数の環境側基地局40及び複数の環境側無線装置50が、サービス提供エリアの床面6の上方に当該床面6と平行に設けられた天井面7に所定の間隔をあけて設けられているものとする。
移動端末10に組み込まれた移動体側基地局20は、後述の位置標定システムの基地局として機能する。移動体側基地局20は、環境側無線装置50から送られてくる、後述の位置標定信号1400を受信して、これに基づき当該移動端末10から見た環境側無線装置50(環境側基地局40)が存在する方向(もしくは環境側無線装置50から見た当該移動端末10が存在する方向)を標定する。
天井面7に設けられた環境側基地局40は、後述の位置標定システムの基地局として機能する。環境側基地局40は、移動端末10に組み込まれた移動体側無線装置30から送られてくる後述の位置標定信号1400を受信して、これに基づき移動端末10が存在する方向(もしくは移動端末10から見た当該環境側基地局40が存在する方向)を標定する。
図2に移動端末10が備える主なハードウエアを示している。同図に示すように、移動端末10は、移動体側基地局20及び移動体側無線装置30のほか、中央処理装置11(CPU、MPU等)、記憶装置12(RAM、ROM、NVRAM、ハードディスク装置等)、入出力装置13(テンキー、タッチパネル、液晶ディスプレイ、音声認識装置、音声出力装置等)、計時装置14(RTC(Real Time Clock)、HPET(High Precision Event Timer)等)、及び無線通信インタフェース15を備える。尚、移動体側基地局20及び移動体側無線装置30のハードウエアの詳細については後述する。
中央処理装置11は、記憶装置12に格納されているプログラムを読み出して実行することにより、移動端末10が備える各種の機能を実現する。無線通信インタフェース15は、サーバ装置60との間で無線通信を行う。
図3に移動端末10が備える主な機能を示している。同図に示すように、移動端末10は、無線装置捕捉部101、方向特定部102、及び情報送受信部103を備える。これらの機能は、移動端末10が備えるハードウエアによって、もしくは、移動端末10の中央処理装置11が記憶装置12に格納されているプログラムを読み出して実行することにより実現される。
無線装置捕捉部101は、移動体側基地局20の後述のアンテナ群25のアンテナ配列軸の方向に存在する環境側無線装置50を捕捉する。また無線装置捕捉部101は、上記アンテナ配列軸の方向に設定した座標系において存在する象限を特定可能な環境側無線装置50を捕捉する。
方向特定部102は、無線装置捕捉部101によって捕捉した環境側無線装置50の後述する設置位置情報に基づき、後述の基準軸が向いている方向を特定する。
情報送受信部103は、サーバ装置60と通信し、サーバ装置60からの各種情報(例えば、後述する設置位置情報)の受信(ダウンロード)、サーバ装置60において利用される各種情報(例えば、移動体状態情報取得部107によって取得される情報)のサーバ装置60への送信(アップロード)を行う。
図4に移動体側基地局20が備える主なハードウエアを示している。同図に示すように、移動体側基地局20は、中央処理装置21(CPU、MPU等)、記憶装置22(RAM、ROM、NVRAM、ハードディスク装置等)、無線通信インタフェース23、アンテナ群25、及びアンテナ切替スイッチ26を備える。
中央処理装置21は、記憶装置22に格納されているプログラムを読み出して実行することにより、基地局20の様々な機能を実現する。無線通信インタフェース23は、アンテナ群25によって受信される、環境側無線装置50から送られてくる位置標定信号1400を復調する。尚、後述するように、環境側無線装置50は、例えば、パッシブ型のRFIDタグ等の受動型の装置として構成することもできる。その場合、無線通信インタフェース23は、環境側無線装置50に位置標定信号1400の送信を促す応答誘導信号(質問信号)を送信し、その応答として、環境側無線装置50から送られてくる位置標定信号1400を受信する。
アンテナ群25は、少なくともペア(組)を構成する2つのアンテナ251を含む。アンテナ切替スイッチ26は、アンテナ群25を構成しているいずれかのアンテナ251を、例えば、時分割方式で選択し、選択したアンテナ251を無線通信インタフェース23に接続する。アンテナ251は、例えば、指向性アンテナや円偏波指向性アンテナである。壁等の障害物が存在する屋内等で位置情報システム1が実施される場合には、アンテナ251として円偏波指向性アンテナを用いることが好ましい。円偏波の反射波(又は定在波)の偏波面は壁等での反射時に反転するため、円偏波指向性アンテナを用いることで反射波(又は定在波)を効果的に減衰させることができる。本実施形態では、各アンテナ251は、いずれもその指向方向が天井面7を向くように設けられているものとする。
図5に移動体側基地局20が備える主な機能を示している。同図に示すように、移動体側基地局20は、位置標定信号受信部201並びに位置標定処理部202を備える。尚、これらの機能は、移動体側基地局20が備えるハードウエアによって、もしくは、移動体側基地局20の中央処理装置21が記憶装置22に格納されているプログラムを読み出して実行することにより実現される。
上記機能のうち、位置標定信号受信部201は、無線通信インタフェース23及びアンテナ切替スイッチ26を制御しつつ、環境側無線装置50から送られてくる後述の位置標定信号1400を受信する。位置標定処理部202は、位置標定信号受信部201が受信した位置標定信号1400に基づき、当該移動端末10から見た環境側無線装置50(環境側基地局40)が存在する方向を標定する。後述するように、アンテナ配列軸の近傍では遠方に存在する基地局20についても高精度で存在する方向を標定することができる。
図6に移動体側無線装置30の主なハードウエアを示している。同図に示すように、移動体側無線装置30は、中央処理装置31(CPU、MPU等)、記憶装置32(RAM、ROM、NVRAM等)、通信インタフェース33、位置標定信号送信回路34、及びアンテナ35を備える。尚、移動体側無線装置30は、例えば、環境側基地局40から送られてくる無線信号の電力を利用して動作する、パッシブ型のRFIDタグ等の受動型の装置として構成することもできる。
位置標定信号送信回路34は、アンテナ35から、後述の位置標定信号1400を送信する。移動体側無線装置30が受動型の装置として構成されている場合には、位置標定信号送信回路34は、環境側基地局40から応答誘導信号を受信したのに応じて位置標定信号1400を送信する。尚、移動端末10を壁等の障害物が存在する屋内等で用いる場合には、アンテナ35は円偏波指向性アンテナであることが望ましい。円偏波の反射波(又は定在波)の偏波面は、壁等の障害物で反射した際に反転するため、円偏波指向性アンテナを用いることで、反射波や定在波を効果的に減衰させることができる。アンテナ35はその指向方向が上方(天井面7の方向)もしくは斜め上方を向くように設けられている。
通信インタフェース33は、環境側基地局40やサーバ装置60と無線又は有線方式で通信する。尚、環境側基地局40と移動端末10との間の通信は、後述の位置標定信号1400に情報を含ませることにより行うこともできる。
図7に移動体側無線装置30が備える主な機能を示している。同図に示すように、移動体側無線装置30は、位置標定信号送信部301、情報記憶部302、及び情報送受信部303を備える。尚、これらの機能は、移動体側無線装置30が備えるハードウエアによって、もしくは、移動体側無線装置30の中央処理装置31が、記憶装置32に格納されているプログラムを読み出して実行することにより実現される。
位置標定信号送信部301は、位置標定信号送信回路34を制御して、移動端末10に備えられた基地局20に受信させる、後述の位置標定信号1400をアンテナ35から送信する。位置標定信号送信部301は、例えば、予め設定されたタイミング(例えば、一定時間ごと、ユーザによって設定された時刻等)が到来すると位置標定信号1400を送信する。尚、移動体側無線装置30が受動型の装置として構成されている場合には、位置標定信号送信部301は、環境側基地局40から送られてくる応答誘導信号に対する応答として位置標定信号1400を送信する。
情報記憶部302は、当該移動体側無線装置30に関する情報を記憶する。
情報送受信部303は、環境側基地局40やサーバ装置60との間で各種情報の交換を行う。
図8に環境側基地局40の主なハードウエアを示している。同図に示すように、環境側基地局40は、中央処理装置41(CPU、MPU等)、記憶装置42(RAM、ROM、NVRAM、ハードディスク装置等)、無線通信インタフェース43、アンテナ群45、及びアンテナ切替スイッチ46を備える。尚、環境側基地局40のハードウエアは移動体側基地局20のハードウエアと同様であるので説明を省略する。
図9に環境側基地局40が備える主な機能を示している。同図に示すように、環境側基地局40は、位置標定信号受信部401、位置標定処理部402、及び移動体現在位置送信部403を備える。尚、これらの機能は、環境側基地局40が備えるハードウエアによって、もしくは、環境側基地局40の中央処理装置41が記憶装置42に格納されているプログラムを読み出して実行することにより実現される。
上記機能のうち、位置標定信号受信部401は、無線通信インタフェース43及びアンテナ切替スイッチ46を制御しつつ、移動体側無線装置30から送られてくる後述の位置標定信号1400を受信する。尚、移動体側無線装置30が受動型の装置として構成されている場合には、環境側基地局40は応答誘導信号を送信する機能を更に備える。
位置標定処理部402は、位置標定信号受信部401が受信した位置標定信号1400に基づき当該環境側基地局40から見た移動端末10の現在位置を標定する。
移動体現在位置送信部403は、位置標定処理部402によって標定された移動端末10の現在位置を移動端末10に通知する。
図10に環境側無線装置50の主なハードウエアを示している。同図に示すように、環境側無線装置50は、中央処理装置51(CPU、MPU等)、記憶装置52(RAM、ROM、NVRAM等)、通信インタフェース53、位置標定信号送信回路54、及びアンテナ55を備える。尚、環境側無線装置50は、例えば、移動体側基地局20から送られてくる無線信号の電力を利用して動作する、パッシブ型のRFIDタグ等の受動型の装置としても構成することができる。
位置標定信号送信回路54は、アンテナ55から後述の位置標定信号1400を送信する。環境側無線装置50が受動型の装置として構成されている場合には、位置標定信号送信回路54は、移動体側基地局20から応答誘導信号を受信したのに応じて位置標定信号1400を送信する。尚、移動端末10を壁等の障害物が存在する屋内等で用いる場合には、アンテナ55は円偏波指向性アンテナであることが望ましい。円偏波の反射波(又は定在波)の偏波面は、壁等の障害物で反射した際に反転するため、円偏波指向性アンテナを用いることで、反射波や定在波を効果的に減衰させることができる。
アンテナ55はその指向方向が下方(床面6の方向)もしくは斜め下方を向くように設けられている。通信インタフェース53は、移動端末10やサーバ装置60と無線又は有線方式で通信する。
図11に環境側無線装置50が備える主な機能を示している。同図に示すように、環境側無線装置50は、位置標定信号送信部501、情報記憶部502、及び情報送受信部503を備える。尚、これらの機能は、環境側無線装置50が備えるハードウエアによって、もしくは、環境側無線装置50の中央処理装置51が、記憶装置52に格納されているプログラムを読み出して実行することにより実現される。
位置標定信号送信部501は、位置標定信号送信回路54を制御して、移動体側基地局20に受信させる、後述の位置標定信号1400をアンテナ55から送信する。位置標定信号送信部501は、例えば、予め設定されたタイミング(例えば、一定時間ごと、ユーザによって設定された時間等)が到来すると位置標定信号1400を送信する。尚、環境側無線装置50が受動型の装置として構成されている場合、位置標定信号送信部501は、移動体側基地局20から送られてくる応答誘導信号に対する応答として位置標定信号1400を送信する。
情報記憶部502は、当該環境側無線装置50に関する情報(例えば、後述の設置位置情報)を記憶する。
情報送受信部503は、当該環境側無線装置50が備えられている基地局20の設置位置を示す情報を移動端末10に向けて送信する。また情報送受信部503は、移動端末10やサーバ装置60との間で他の様々な情報を送受信する。尚、情報送受信部503が移動端末10に向けて送信する情報を位置標定信号送信部501が送信する位置標定信号1400に含ませることにより、情報送受信部503の移動端末10への情報の送信機能を位置標定信号送信部501によって行うようにしてもよい。
図12にサーバ装置60が備える主なハードウエアを示している。同図に示すように、サーバ装置60は、中央処理装置61(CPU、MPU等)、記憶装置62(RAM、ROM、NVRAM、ハードディスク装置等)、入力装置63(キーボード、マウス等)、表示装置64(液晶ディスプレイ等)、及び通信インタフェース65を備える。
中央処理装置61は、記憶装置62に格納されているプログラムを読み出して実行することにより、サーバ装置60の様々な機能を実現する。表示装置64には、例えば、移動端末10の現在位置、移動体3(移動端末10)が現在向いている方向、移動端末10の姿勢、移動端末10が備える各種設備の状態、移動端末10が提供するサービスに関する情報が表示される。通信インタフェース65は、移動端末10や環境側基地局40、環境側無線装置50との間で無線又は有線方式で通信を行う。
図13にサーバ装置60が備える主な機能を示している。同図に示すように、サーバ装置60は、情報収集部601、情報提供部602、及び設定情報記憶部603を備える。尚、これらの機能は、サーバ装置60が備えるハードウエアによって、もしくは、サーバ装置60の中央処理装置61が記憶装置62に格納されているプログラムを読み出して実行することにより実現される。
情報収集部601は、移動端末10や環境側基地局40から、移動端末10の情報(移動端末10が現在、標定可能エリアに存在するか否か、移動体3(移動端末10)が現在向いている方向、移動体3(移動端末10)の現在の姿勢、移動体3が備える各種設備の状態、移動体3が提供するサービスに関する情報等)を随時収集する。
情報提供部602は、例えば、移動端末10に対し、目的地までの誘導に関する情報、他の移動端末10に関する情報(他の移動端末10の現在位置、他の移動端末10の移動方向等)、移動端末10の現在地周辺の情報、環境側基地局40や環境側無線装置50の設置位置等の各種の情報を提供する。
設定情報記憶部603は、各環境側基地局40に関する情報、例えば、サービス提供エリアに設けられている各環境側基地局40の後述の設置位置情報を記憶する。
<位置標定システム>
続いて位置標定システムについて説明する。位置標定システムは、スペクトル拡散された無線信号である位置標定信号1400を送信する無線装置(移動体側無線装置30又は環境側無線装置50)と、位置標定信号1400を受信してこれに基づき標定対象(移動端末10、移動体側基地局20、移動体側無線装置30、環境側基地局40、環境側無線装置50の少なくともいずれか)が存在する方向や存在する位置を標定する基地局とを含んで構成される。
位置標定システムによる位置標定に際し、無線装置はそのアンテナからスペクトル拡散された無線信号である位置標定信号1400を送信する。また位置標定システムによる位置標定に際し、基地局はアンテナ群(アンテナ群25もしくはアンテナ群45)を構成している複数のアンテナを周期的に切り換えつつ、無線装置から送られてくる位置標定信号1400を受信する。
図14に無線装置(移動体側無線装置30もしくは環境側無線装置50)から送信される位置標定信号1400のデータフォーマットを示している。同図に示すように、位置標定信号1400は、制御信号1411、測定信号1412、及び装置情報1413を含む。
このうち制御信号1411には、変調波や各種の制御信号が含まれる。測定信号1412には、数m秒程度の無変調波(例えば、基地局に対する標定対象の存在する方向や基地局から標定対象までの相対距離の検出に用いる信号(例えば2048チップの拡散符号))が含まれる。装置情報1413には、その位置標定信号1400を送信した無線装置の設置位置を示す情報(例えば、サービス提供エリアに設定された座標系で表される。以下、これを設置位置情報とも称する。)や無線装置を識別するための情報(以下、無線装置IDと称する。)が含まれる。
図15は、基地局(移動体側基地局20又は環境側基地局40。以下、移動体側基地局20を例として説明する。)が備えるアンテナ群25を構成している複数のアンテナ251a〜251dと、環境側無線装置50が備えるアンテナ55との関係を説明する図である。同図に示すように、アンテナ群25は、位置標定信号1400の1波長(例えば、位置標定信号1400として2.4GHz帯の電波を用いた場合は波長λ=12.5cm)以下の間隔(例えばλ/4)をあけて平面的に略正方形状に等間隔で隣接配置された4つの円偏波指向性アンテナ(以下、アンテナ251a〜251dと称する。)を含む。尚、各アンテナ251a〜251dは、例えば、指向方向が真上方向(天井の方向)もしくは斜め上方向を向くように設けられている。
ここで同図において、アンテナ群25の高さ位置における水平方向とアンテナ群25に対する環境側無線装置50が存在する方向とのなす角度をα(移動体側基地局20から見た環境側無線装置50が存在する方向)とすれば、
α=arcTan(D(m)/L(m))=arcSin(ΔL(cm)/3(cm))
の関係がある。尚、D(m)は、環境側無線装置50のアンテナ55の設置高さと移動体側基地局20のアンテナ群25(4つのアンテナ251a〜251dで囲まれた領域の中央部分)の高さとの差であり、L(m)は、環境側無線装置50のアンテナ55から下ろした垂線が移動端末10が移動する平面と交わる点とアンテナ群25の中心とを結ぶ線分の長さであり、ΔL(cm)は、アンテナ群25を構成しているアンテナ251のうち特定の2つのアンテナ251の夫々についての、環境側無線装置50のアンテナ55までの伝搬路長の差(以下、経路差とも称する。)である。
ここでアンテナ群25を構成している特定の2つのアンテナ251の夫々が受信する位置標定信号1400の位相差をΔθとすれば、
ΔL(cm)=Δθ/(2π/λ(cm))
の関係がある。また位置標定信号1400として2.4GHz帯の電波を用いる場合はλ=12.5(cm)であるので、
α=arcSin(Δθ/π)
の関係がある。測定可能範囲(−π/2<Δθ<π/2)内では、αはΔθ(ラジアン)から算出することができるので、上式から移動体側基地局20から見た環境側無線装置50が存在する方向αを取得することができる。
図16に示すように、環境側無線装置50のアンテナ55の地上高をH(m)、基地局20のアンテナ群25の地上高をh(m)、環境側無線装置50(のアンテナ55)から下ろした垂線と移動端末10が移動する平面との交点を原点として直交座標系(X、Y、Z)を設定した場合における、方向αのXZ平面への射影をΔΦ(X)、方向αのYZ平面への射影をΔΦ(Y)とすれば、原点に対する移動端末10の相対座標は次式から求めることができる。
Δd(X)=(H−h)×Tan(ΔΦ(X))
Δd(Y)=(H−h)×Tan(ΔΦ(Y))
そして原点の絶対座標を(X1,X1,0)とすれば、移動端末10の絶対座標(XX,YY,0)は次式から求めることができる。
XX=X1+Δd(X)
YY=Y1+Δd(Y)
尚、以上に説明した位置標定の基本原理については、例えば、特開2004−184078号公報、特開2005−351877号公報、特開2005−351878号公報、特開2006−23261号公報などにも詳述されている。
ところで、以上に説明した方法で行われる位置標定に際しては、無線装置や基地局が備える水晶発振器に生じる周波数偏差に起因する誤差が問題となる。例えば、水晶発振器の周波数安定度が±0.5ppmである場合、無線装置と基地局との間には最大1ppmの周波数偏差(2400Hz)が生じ、基地局のアンテナ切替スイッチ26の切替周期が32μsである場合は2400Hz×32μs×360°=27.65°の位相差(誤差)が生じることになる。そこでこの位置標定システムでは、周波数偏差に起因する誤差を次のようにして相殺することにより、測定精度の向上を図っている。
まず例えば、基地局(ここでは移動体側基地局20を例として説明する)のアンテナ群25の第1のアンテナ対(第1アンテナ251a及び第2アンテナ251b)が受信する位置標定信号1400の位相差Δθ1(第1アンテナ251aを基準として第2アンテナ251bの位相を測定した結果(=測定値))は、環境側無線装置50のアンテナ55から第1アンテナ251aまでの位置標定信号1400の伝搬経路と、環境側無線装置50のアンテナ55から第2アンテナ251bまでの位置標定信号1400の伝搬経路との差(経路差)によって生じる位相差の真値をΔθt1とし、上述の測定誤差をF1とすれば、次式で表すことができる。
Δθ1=Δθt1+F1 ・・・式1
一方、移動体側基地局20のアンテナ群25の第2のアンテナ対(第3アンテナ251c及び第4アンテナ251d)が受信する位置標定信号1400の位相差Δθ2(第3アンテナ251cを基準として第4アンテナ251dの位相を測定した結果(=測定値))は、環境側無線装置50のアンテナ55から第3アンテナ251cまでの位置標定信号1400の伝搬経路と、環境側無線装置50のアンテナ55から第4アンテナ251dまでの位置標定信号1400の伝搬経路との差(経路差)によって生じる位相差の真値をΔθt2とし、測定誤差をF2とすれば、次式で表すことができる。
Δθ2=−Δθt2+F2 ・・・式2
また式1と式2の両辺の差を取ると、次のようになる。
Δθ1−Δθ2=(Δθt1−(−Δθt2))+(F1−F2) ・・・式3
ここで第1のアンテナ対と第2のアンテナ対とは、第1のアンテナ対の各アンテナ251a,251bによって受信される位置標定信号1400の経路差と第2のアンテナ対の各アンテナ251c,251dによって受信される位置標定信号1400の経路差とが一致するように、即ち位相差Δθt1と位相差Δθt2とが一致するように設けられており、この一致する値をθt=Δθt1=Δθt2とおけば、右辺の(Δθt1−(−Δθt2))の値は2θtとなる。
一方、誤差F1,F2は、第1のアンテナ対の測定時と第2のアンテナ対の測定時とで通常はほぼ一致しており、右辺の(F1−F2)の値は限りなく0に近くなる。以上より、式3は次のようになる。
θt=(Δθ1−Δθ2)/2 ・・・式4
式4から理解されるように、第1のアンテナ対と第2のアンテナ対の夫々によって位相差を測定することにより、式1、式2における測定誤差F1,F2を相殺することができる。このため、第1のアンテナ対と第2のアンテナ対の夫々によって位相差を測定することにより、位相差θtを高い精度で取得することができる。
尚、位相を測定する側(本実施形態では基地局20側)に、例えば、AGC(Automatic Gain Controller)を設けて周波数偏差を減少させるようにすれば、右辺の(F1−F2)の値をさらに0に近づけることができ、位相差θtの測定精度を更に向上させることができる。
<標定精度>
位置標定システムでは数10cmオーダという高い精度で位置標定が可能である。但し位置標定システムによる位置標定の精度は標定可能エリアの全体で必ずしも一様でなく、標定精度は基地局(ここでは移動体側基地局20を例として説明する)が環境側無線装置50のアンテナ55に近づくほど高くなる。
また標定精度は、移動体側基地局20の各アンテナ251の配列方向、即ち図17Aに示すように、正方形状に配置された4つのアンテナ251a〜251dの中心(各アンテナ251a〜251dの夫々の中心から等距離にある点)を原点Oとして正方形の一辺の方向に設定したx軸の方向、もしくは、上記正方形の中心を原点Oとしてx軸と直角な方向(上記一辺に隣接する他の一辺の方向)に設定したy軸の方向(以下、上記x軸又はy軸のことをアンテナ配列軸とも称する。)と、環境側無線装置50のアンテナ55との相対的な位置関係によっても変化する。
例えば、移動体側基地局20側のアンテナ群25が図17Aに示すように配列している場合には、図17Bに示すように、アンテナ配列軸の近傍(上記X軸を含むxy平面に垂直な平面の近傍、もしくは上記Y軸を含むxy平面に垂直な平面の近傍)に環境側無線装置50のアンテナ55が存在するときに、方向(標定対象がアンテナ配列軸上に存在するか否か)について比較的高い標定精度が得られることが知見されている。またアンテナ配列軸の近傍では、標定可能エリアの境界付近や標定可能エリアよりも広い所定範囲においても、方向(標定対象がアンテナ配列軸の方向に存在するか否か)については比較的高い標定精度が得られることが知見されている(以下、このようなエリアを準標定可能エリアと称する。)。ここでこのような特性になることは、例えば、次のように理解することができる。
今、移動体側基地局20の各アンテナ251a〜251dと環境側無線装置50のアンテナ55とが図18Aに示す位置関係である場合を考える。尚、同図において、環境側無線装置50のアンテナ55は、x軸を含むxy平面に垂直な平面の方向に存在する。また同図中、一点鎖線で示す弧線77,78は、環境側無線装置50のアンテナ55から送信された位置標定信号1400の波面を表している。
同図から理解されるように、アンテナ251bとアンテナ251cとの間では、環境側無線装置50のアンテナ55から送信された位置標定信号1400の到達時間に差がなく、またアンテナ251aとアンテナ251dとの間でも、位置標定信号1400の到達時間に差がなく、従って、アンテナ251bとアンテナ251cとの間、及びアンテナ251aとアンテナ251dとの間では、y軸方向の位相差は0である。
一方、アンテナ251aとアンテナ251bとの間では、環境側無線装置50のアンテナ55から送信された位置標定信号1400の到達時間に差があり、またアンテナ251cとアンテナ251dとの間でも、位置標定信号1400の到達時間に差がある。
図18Bは、移動体側基地局20のアンテナ群25と環境側無線装置50のアンテナ55とが図18Aの位置関係にあるときに、これらをy軸の負の側から眺めた図である。同図において、符号81、82で示す実線は、夫々、環境側無線装置50のアンテナ55から送信される位置標定信号1400のうち、直接波として移動体側基地局20のアンテナ群25に到達する位置標定信号1400である。また符号91、92で示す破線は、夫々、環境側無線装置50のアンテナ55から送信される位置標定信号1400のうち、間接波(マルチパス、反射波等)として移動体側基地局20のアンテナ群25に到達する位置標定信号1400である。このように、移動体側基地局20のアンテナ群25には、環境側無線装置50のアンテナ55から送信された位置標定信号1400が、間接波と直接波とが合成された形で到達する。
ここで間接波91及び間接波92に着目すれば、これらはアンテナ251b及びアンテナ251cへの到達時間とアンテナ251a及びアンテナ251dへの到達時間との間に差がある。従って、間接波91がアンテナ251b及びアンテナ251cが受信する位置標定信号1400に与える影響(アンテナ251b及びアンテナ251cが受信する直接波に与える影響)と、間接波92がアンテナ251a及びアンテナ251dが受信する位置標定信号1400に与える影響(アンテナ251a及びアンテナ251dが受信する直接波に与える影響)とは異なる。このため、間接波が存在する場合には、x軸方向の位相差の測定精度に影響が生じることになる。
一方、アンテナ251bとアンテナ251cとの間では、間接波91と間接波92との間で到達時間に差がなく、間接波91及び間接波92がアンテナ251bとアンテナ251cの夫々が受信する位置標定信号1400に与える影響(直接波に与える影響)は同じである。またアンテナ251aとアンテナ251dとの間でも、間接波91と間接波92との間で到達時間に差がなく、間接波91及び間接波92がアンテナ251aとアンテナ251dの夫々が受信する位置標定信号1400に与える影響(直接波に与える影響)は同じである。従ってY軸方向の位相差の測定精度に与える影響は小さくなる。
またアンテナ配列軸上で比較的高い標定精度が得られることは、例えば、次のように理解することもできる。
まず図19Aに示す位置関係では、環境側無線装置50のアンテナ55から移動体側基地局20のアンテナ251cまでの距離と環境側無線装置50のアンテナ55から移動体側基地局20のアンテナ251bまでの距離は同一であるため、間接波87及び間接波88がアンテナ251bとアンテナ251cの夫々が受信する位置標定信号1400に与える影響(直接波に与える影響(=電波の波形の重なり具合))は同じである。このため、環境側無線装置50のアンテナ55から送信された位置標定信号1400はアンテナ251bとアンテナ251cに同時に到達するので位置標定精度は低下しない。尚、図中、一点鎖線で示す弧線87,88は、環境側無線装置50のアンテナ55から送信された位置標定信号1400の波面である。
一方、図19Bに示す位置関係では、環境側無線装置50のアンテナ55から移動体側基地局20のアンテナ251cまでの距離と環境側無線装置50のアンテナ55から移動体側基地局20のアンテナ251bまでの距離は同一でなく、間接波87及び間接波88がアンテナ251bとアンテナ251cの夫々が受信する位置標定信号1400に与える影響が異なる。このため、環境側無線装置50のアンテナ55から送信された位置標定信号1400は時間差(位相差)をもってアンテナ251bとアンテナ251cに到達し、その結果、図19Aの場合に比べて位置検知精度は低下する。
標定精度が前述した特性になることは、以上のように理解することができる。尚、以上に説明した移動体側基地局20と環境側無線装置50との関係と同様、環境側基地局40と移動体側無線装置30との関係においても、環境側基地局40のアンテナ群25のアンテナ配列軸の近傍では標定精度が高くなることがわかる。また間接波のみが到達するような状況でも、アンテナ配列軸の近傍では方向について比較的高い標定精度が得られることがわかる。
尚、このように位置標定システムではアンテナ配列軸の近傍において比較的高い標定精度が得られるが、標定可能エリア外かつアンテナ配列軸の近傍以外においても、例えば、移動平均法やダイバーシティ効果を利用して間接波(マルチパス、反射波等)の影響を抑制することで、移動体3(移動端末10)がアンテナ配列軸のいずれの「象限」に存在するかを検知できる程度の標定精度を得ることができる。
具体的には、上記象限の特定は、例えば、移動体側基地局20が、短い時間間隔(移動体の位置の変化が無視できる程度の時間間隔)で複数回に亘って環境側無線装置50から位置標定信号1400を受信し、受信した位置標定信号1400の夫々に基づき前述した位置標定の原理により位置標定を行い、それらの結果を入力として移動平均法やダイバーシティ効果を適用することにより行う。尚、以下の説明において、前述した準標定可能エリアは、このように移動体3が存在する象限を特定することが可能なエリアも含むものとする。
<移動体が向いている方向の特定>
以上に説明した位置標定システムの特性を利用することで、例えば、次のようにして移動体3(移動端末10)が現在向いている方向(移動体3(もしくは移動端末10)に設定された基準軸が向いている方向)を特定することができる。尚、説明の簡単のため、以下の説明において、基準軸及びアンテナ配列軸は床面6に平行な面内に設定されているものとする。また基準軸の方向はアンテナ配列軸の方向に一致させて設定されているものとする(尚、基準軸の方向とアンテナ配列軸の方向を一致させない場合は、オフセット分を加算もしくは減殺すればよい。)。またサービス提供エリアの天井面7には、移動端末10が、その基準軸上に必ず2つ以上の環境側無線装置50(環境側基地局40)を同時に捕捉することができるように環境側無線装置50(環境側基地局40)が等しい間隔を開けて正方格子状に設けられているものとする。
基準軸の方向を特定するにあたり、移動端末10は、まず移動体側基地局20側のアンテナ群25のアンテナ配列軸上に複数の環境側無線装置50(環境側基地局40)を同時に捕捉する。
続いて移動端末10は、捕捉した各環境側無線装置50(環境側基地局40)の設置位置情報を取得する。設置位置情報は、例えば、環境側無線装置50から送信される位置標定信号1400に含ませることにより移動端末10に通知する構成としてもよいし、移動端末10が位置標定信号1400に含まれている基地局IDを検索キーとしてサーバ装置60に問い合わせることにより取得する構成としてもよい。尚、基準軸が向いている方向の特定は、このように移動体3側で行ってもよいし、環境側無線装置50(環境側基地局40)側で行うようにしてもよい。後者のように環境側無線装置50(環境側基地局40)側で上記特定を行う場合には、例えば、環境側無線装置50(環境側基地局40)が移動端末10と直接的又は間接的(例えばサーバ装置60を介して)に通信し、移動体3がいずれの環境側無線装置50(環境側基地局40)を捕捉したのかを環境側無線装置50(環境側基地局40)側で把握できるようにする。
続いて移動端末10は、捕捉した各環境側無線装置50(環境側基地局40)の設置位置情報に基づき、基準軸が現在向いている方向を求める。具体的には、移動端末10は、各環境側無線装置50(環境側基地局40)の設置位置を要素として線形近似を行うことにより上記線分を求める。このとき、上記線形近似の要素として当該移動端末10の現在位置(位置標定システムによって取得される現在位置)を含ませてもよい(さらに上記現在位置を通るように上記線分を求めてもよい。)。そして移動端末10は、このようにして求めた線分の方向を基準軸が現在向いている方向とする。
具体例を示す。図20Aは、移動端末10が自身の移動体側基地局20のアンテナ配列軸上に少なくとも5つの環境側無線装置50を同時に捕捉した場合である。この例では、移動端末10は、捕捉した各環境側無線装置50の設置位置情報に基づき、基準軸は現在「+Y」の方向を向いていると特定する。
図20Bは、移動端末10が自身の移動体側基地局20のアンテナ配列軸上に少なくとも3つの環境側無線装置50を同時に捕捉した場合である。この例では、移動端末10は、捕捉した各環境側無線装置50の設置位置情報に基づき、基準軸は現在「+Yの方向から時計回りに22.5度」の方向を向いていると特定する。
図20Cは、移動端末10が自身の移動体側基地局20のアンテナ配列軸上に少なくとも9つの環境側無線装置50を同時に捕捉した場合である。この例では、移動端末10は、捕捉した各環境側無線装置50の設置位置情報に基づき、基準軸は現在「+Yの方向から時計回りに45度」の方向を向いていると特定する。
尚、線形近似による方法は、捕捉した各環境側無線装置50の設置位置情報から基準軸が現在向いている方向を求める方法の一例であり、他の方法により求めてもよい。また以上は移動体側基地局20のアンテナ配列軸上に環境側無線装置50を捕捉する場合であるが、準標定可能エリア内で環境側無線装置50が存在する象限を特定できるという前述した位置標定システムの特性を利用しても、基準軸が向いている方向を特定することができる。例えば、図20Dに示すように、環境側無線装置50a〜50bが存在する象限(アンテナ配列軸の方向と座標軸の方向が一致するように座標系を設定した場合における当該座標系の象限)を同時に特定することができれば、基準軸の方向が現在「+Yの方向から時計回りに0〜22.5度」の範囲を向いていると特定することができる。尚、環境側無線装置50の3つ以下の象限を特定することによっても基準軸が向いている大凡の方向を特定することができる。
尚、基準軸が向いている方向を求める以上の方法は、いずれも移動体側基地局20の準標定可能エリアの範囲で実施することができる。そのため、環境側無線装置50を疎に配置した場合でも実施することができ、移動体3が向いている方向を特定する仕組みを容易かつ低コストで実現することができる。
<処理例>
続いて、以上に説明した仕組みに基づき移動体3が現在向いている方向を取得する際に移動端末10が行う処理の一例を示す。図21は、移動端末10が、移動体3が向いている方向を取得する際に行う処理(以下、方向取得処理S2100と称する。)を説明するフローチャートである。尚、方向取得処理S2100の実行中、各環境側基地局40並びに移動体側無線装置30は、いずれも十分に短い時間間隔で繰り返し位置標定信号1400を送信しているものとする。
同図に示すように、移動端末10は、移動体3に設定された基準軸が向いている正確な方向を取得するタイミングの到来をリアルタイムに監視している(S2111)。尚、上記のタイミングは、例えば、移動体3である「人」が、自身(もしくは移動端末10の基準軸)が向いている方向を把握しようとして移動端末10に所定の操作を行った時である。
上記タイミングが到来すると(S2111:YES)、移動端末10は、環境側無線装置50から送られてくる位置標定信号1400の受信を開始し、自身の移動体側基地局20のアンテナ配列軸上に複数の環境側無線装置50を同時に捕捉するための動作を開始する(S2112)。移動端末10がアンテナ配列軸上に複数の環境側無線装置50を同時に捕捉した場合(S2112:YES)、処理はS2114に進み、複数の環境側無線装置50を同時に捕捉できない場合(S2112:NO)、処理はS2113に進む。
S2113では、移動端末10は、その存在する象限を特定することが可能な環境側無線装置50を捕捉するための動作を開始する。移動端末10が、その存在する象限を特定可能な環境側無線装置50を捕捉した場合(S2113:YES)、処理はS2114に進み、その存在する象限を特定可能な環境側無線装置50を捕捉することができない場合は(S2113:NO)S2112の処理に戻る。
S2114では、捕捉した環境側無線装置50の設置位置情報を取得する。そして移動端末10は、捕捉した環境側無線装置50の設置位置情報に基づき、前述した方法により基準軸が現在向いている方向を求め(S2115)、移動端末10は求めた方向を出力する(S2116)。
以上のようにして求めた、基準軸が現在向いている方向、即ち移動体3が現在向いている方向は様々な用途に利用される。例えば、移動体3が「人」である場合、求めた方向は入出力装置13を介してユーザに提供される。また例えば、移動体3が「ロボット」である場合、ロボットは求めた方向を利用してサービスの提供を行う。
以上に説明したように、本実施形態の位置情報システム1によれば、位置標定システムを用いて移動体3が現在向いている方向を正確に取得することができる。このため、移動体3が、例えば、GPSや電子コンパス、ジャイロコンパス等を利用することができない環境に存在する場合でも、移動体3が現在向いている正確な方向を取得することができる。
ところで、以上の説明は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
以上では移動体側基地局20が4つのアンテナ25を備える場合を例として説明したが、移動体側基地局20のアンテナ25を2つのみとしてもよい。この場合、アンテナ配列軸は1つのみとなるが、アンテナ配列軸上に複数の環境側無線装置50を同時に捕捉することができれば基準軸が向いている方向を特定することができる。またアンテナ配列軸が2つの場合に比べて精度は劣るが、その存在する象限を特定できる環境側無線装置50を捕捉することができれば基準軸が向いている大凡の方向を特定することができる。
移動体側基地局20のアンテナ群25と移動体側無線装置30のアンテナ35を共用するようにしてもよい。また環境側基地局40のアンテナ群45と環境側無線装置50のアンテナ55を共用するようにしてもよい。またサーバ装置60の機能を移動端末10や環境側基地局40において実現するようにしてもよい。
1 位置情報システム
3 移動体
10 移動端末
20 移動体側基地局
30 移動体側無線装置
40 環境側基地局
50 環境側無線装置
101 無線装置捕捉部
102 方向特定部
103 情報送受信部
S2100 方向取得処理

Claims (8)

  1. 無線信号である位置標定信号を送信する無線装置と、
    第1のアンテナ対と第2のアンテナ対とが、前記第1のアンテナ対の各アンテナによって受信される前記位置標定信号の経路差と前記第2のアンテナ対の各アンテナによって受信される前記位置標定信号の経路差とが一致するように設けられ、前記第1のアンテナ対及び前記第2のアンテナ対が、前記第1のアンテナ対及び前記第2のアンテナ対の各アンテナが平面上に矩形状に並ぶように配置され、前記第1のアンテナ対の各アンテナ又は前記第2のアンテナ対の各アンテナによって受信される前記位置標定信号の位相差Δθに基づき前記無線装置が存在する方向を求め、求めた前記方向に基づき前記無線装置の現在位置を標定する基地局と、
    を備えて構成される位置標定システムを用いて構成される、移動体の向きを示す情報を取得するシステムであって、
    前記移動体に設けられる前記基地局である移動体側基地局、及び
    前記移動体が移動するエリアの上方に所定の間隔で設けられる前記無線装置である環境側無線装置、
    を備え、
    前記移動体側基地局は、
    前記移動体側基地局の前記アンテナ群の前記矩形の中心を原点として前記矩形の直角な一辺の方向に設定した軸であるアンテナ配列軸の方向に同時に複数の前記環境側無線装置を捕捉し、
    捕捉した前記環境側無線装置の夫々の設置位置を示す情報である設置位置情報を記憶しもしくは前記捕捉した環境側無線装置から取得し、
    取得した前記設置位置情報に基づき前記移動体が向いている方向を求める
    ことを特徴とする移動体の向きを示す情報を取得するシステム。
  2. 請求項1に記載の移動体の向きを示す情報を取得するシステムであって、
    移動体に設けられる前記無線装置である移動体側無線装置、
    前記移動体が移動するエリアの上方に設けられる前記基地局である環境側基地局、
    を更に備え、
    前記環境側基地局は、前記移動体側無線装置から送られてくる前記位置標定信号に基づき位置標定を行うことにより、前記移動体の現在位置を求める
    ことを特徴とする移動体の向きを示す情報を取得するシステム。
  3. 請求項1又は2に記載の移動体の向きを示す情報を取得するシステムであって、
    前記移動体側基地局は、前記第1のアンテナ対又は前記第2のアンテナ対のうちの一方のみを備える
    ことを特徴とする移動体の向きを示す情報を取得するシステム。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の移動体の向きを示す情報を取得するシステムであって、
    前記移動体側基地局は、前記設置位置情報から特定される前記環境側無線装置の設置位置を要素として線形近似を行うことにより求めた線分の方向を前記移動体が向いている方向として求める
    ことを特徴とする移動体の向きを示す情報を取得するシステム。
  5. 無線信号である位置標定信号を送信する無線装置と、
    第1のアンテナ対と第2のアンテナ対とが、前記第1のアンテナ対の各アンテナによって受信される前記位置標定信号の経路差と前記第2のアンテナ対の各アンテナによって受信される前記位置標定信号の経路差とが一致するように設けられ、前記第1のアンテナ対及び前記第2のアンテナ対が、前記第1のアンテナ対及び前記第2のアンテナ対の各アンテナが平面上に矩形状に並ぶように配置され、前記第1のアンテナ対の各アンテナ又は前記第2のアンテナ対の各アンテナによって受信される前記位置標定信号の位相差Δθに基づき前記無線装置が存在する方向を求め、求めた前記方向に基づき前記無線装置の現在位置を標定する基地局と、
    を備えて構成される位置標定システムを用いて行われる、移動体の向きを示す情報を取得する方法であって、
    前記移動体に前記基地局である移動体側基地局を設け、
    前記移動体が移動するエリアの上方に所定の間隔で前記無線装置である環境側無線装置を設け、
    前記移動体側基地局が、
    前記移動体側基地局の前記アンテナ群の前記矩形の中心を原点として前記矩形の直角な一辺の方向に設定した軸であるアンテナ配列軸の方向に同時に複数の前記環境側無線装置を捕捉し、
    捕捉した前記環境側無線装置の夫々の設置位置を示す情報である設置位置情報を記憶しもしくは前記捕捉した環境側無線装置から取得し、
    取得した前記設置位置情報に基づき前記移動体が向いている方向を求める
    ことを特徴とする移動体の向きを示す情報を取得する方法。
  6. 請求項5に記載の移動体の向きを示す情報を取得する方法であって、
    移動体に前記無線装置である移動体側無線装置を設け、
    前記移動体が移動するエリアの上方に前記基地局である環境側基地局を設け、
    前記環境側基地局が、前記移動体側無線装置から送られてくる前記位置標定信号に基づき位置標定を行うことにより、前記移動体の現在位置を求める
    ことを特徴とする移動体の向きを示す情報を取得する方法。
  7. 請求項5又は6に記載の移動体の向きを示す情報を取得する方法であって、
    前記移動体側基地局は、前記第1のアンテナ対又は前記第2のアンテナ対のうちの一方のみを備える
    ことを特徴とする移動体の向きを示す情報を取得する方法。
  8. 請求項5乃至7のいずれか一項に記載の移動体の向きを示す情報を取得する方法であって、
    前記移動体側基地局が、前記設置位置情報から特定される前記環境側無線装置の設置位置を要素として線形近似を行うことにより求めた線分の方向を前記移動体が向いている方向として求める
    ことを特徴とする移動体の向きを示す情報を取得する方法。
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