JP6102168B2 - 位置標定システム及び位置標定システムの制御方法 - Google Patents

位置標定システム及び位置標定システムの制御方法 Download PDF

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Description

この発明は、位置標定システム及び位置標定システムの制御方法に関し、とくに位置標定システムにおけるハンドオーバが適切に行われるようにするための技術に関する。
特許文献1には、複数の無線マーカを利用して携帯端末の方向、距離、位置等の標定を行なうシステムにおいて、第1の無線マーカ及び第2の無線マーカから携帯端末までの距離の標定結果に基づき、第1の無線マーカのサービスエリアから第2の無線マーカのサービスエリアへのハンドオーバを制御することが記載されている。
非特許文献1には、基地局に設置した複数のアンテナから歩行者の携帯端末に無線信号を送信し、各アンテナから送信されてくる無線信号の位相差に基づき携帯端末とアンテナとの相対位置を求め、求めた相対位置(方向、距離)と基地局の絶対位置とから歩行者の現在位置を取得する位置標定システムが開示されている。
特開2008−199589号公報
武内 保憲,河野 公則,河野 実則、" 2.4GHz帯を用いた場所検知システムの開発"、平成17年度 電気・情報関連学会中国支部第56回連合大会
非特許文献1に開示されている位置標定システムにおいて、例えば、基地局及び携帯端末のアンテナとして指向範囲が90°のアンテナを用いた場合、位置標定が可能な範囲は、基地局の地上高をH、携帯端末の地上高をhとするとH−hを半径とする円形のエリアとなる。
このため、広いエリアを移動する携帯端末について安定して位置標定の精度が維持されるようにするためには、エリア全体がカバーされるように複数の基地局を設置し、携帯端末の移動に伴い基地局を順次切り替える仕組み(以下、ハンドオーバとも称する。)を実現する必要がある。
ここで位置標定信号の受信電界強度の特性として、携帯端末が基地局のエリア(その基地局が位置標定を担当する範囲)内に存在する場合、位置標定信号は携帯端末から基地局に直接波として届くので、受信電界強度は基本的に大きくなる。逆に携帯端末が基地局のエリア外に存在する場合、携帯端末から送信された位置標定信号は天井や床などで反射し反射波(間接波)として基地局に届くので、携帯端末がエリア内に存在する場合に比べて受信電界強度は小さくなる。また受信電界強度はエリア内ではほぼ一定であるが、エリアの境界近傍においてやや低下し、エリア外では大きく低下する。
一方、位置標定精度の高低は、受信電界強度と厳密な相関があるわけではないが、受信電界強度の類似の傾向を示す。このため、位置標定の精度を維持するには、なるべく受信電界強度が大きな基地局を優先して選択することが有効である。
しかし受信電界強度の大きな基地局を優先して選択するようにした場合、次のような問題がある。例えば、ある基地局がマルチパスの影響を受けていた場合、エリア内であっても受信電界強度がスポット的に大きく低下することがあるが、その場合、単純に受信電界強度の比較結果に基づき基地局を選択してしまうと、スポット的に低下した際の受信電界強度よりも受電電界強度の大きな他の基地局が選択される結果となり、位置標定の精度が著しく低下してしまうことがある。
即ちスポット的に受信電界強度が低下した場合でも、通常は前後に高い受電電界強度で受信した位置標定信号によって十分な精度を維持することが可能であるが(例えば、位置標定のアルゴリズムが、所定回数受信した位置標定信号の夫々による位置標定の結果の平均値を採用する構成になっている場合や、平均を求める際に受信電界強度の低い位置標定信号を位置標定に採用しない構成になっている場合)、受信電界強度の比較のみによって基地局を切り替えてしまうと、位置標定の精度が著しく低下してしまうことがある。
本発明はこのような背景に鑑みてなされたもので、位置標定の精度が維持されるようにハンドオーバが適切に行われるようにすることが可能な位置標定システム及び位置標定システムの制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の一つは、移動端末から送られてくる当該移動端末の位置の標定に用いる無線信号である位置標定信号を受信する、隣接して配置された複数のアンテナを有する複数の基地局と、前記複数の基地局の夫々と通信可能に接続するサーバ装置とを含み、前記基地局が、前記アンテナの夫々によって受信される前記位置標定信号の位相差Δθに基づき、当該基地局からみた前記移動端末が存在する方向ΔΦを取得し、求めた前記方向ΔΦに基づき前記移動端末の位置標定を行う位置標定システムであって、前記基地局の夫々は、前記移動端末から送られてくる位置標定信号を、同じタイミングで連続して複数回受信し、前記サーバ装置は、前記基地局の夫々について、夫々が受信した各回の位置標定信号の夫々について、受信電界強度が予め設定された第1閾値を超えているか否かを判定し、個々の前記基地局の前記各回の位置標定信号の前記判定結果を、前記判定結果の夫々に対応する前記位置標定信号を受信した時刻順に並べることにより、個々の前記基地局について前記判定結果の時系列的なパターンを生成し、前記基地局の夫々の前記パターンに基づき、前記移動端末の位置標定の結果を採用する前記基地局を選択することとする。
本発明によれば、位置標定の精度が維持されるようにハンドオーバが適切に行われるようにすることができる。
本発明のうちの他の一つは、上記位置標定システムであって、前記サーバ装置は、前記基地局の1つにおいて、当該基地局の前記パターンにおける、前記受信電界強度が前記第1閾値以下である旨の前記判定結果の占める割合が第2閾値以下であり、かつ、当該パターンに前記第1閾値以下である旨の前記判定結果に前記第1閾値を超えている旨の判定結果が後続する態様が含まれている場合、当該基地局を、当該基地局よりもその前記パターンの前記受信電界強度が前記第1閾値以下である旨の前記判定結果の占める割合が大きな他の前記基地局よりも優先して、前記移動端末の位置標定の結果を採用する前記基地局として選択することとする。
本発明によれば、受信電界強度の低下がスポット的である場合はハンドオーバが行われないので、スポット的な低下であるにも拘わらずハンドオーバが不用意に行われて位置標定の精度が低下してしまうのを防ぐことができる。
本発明のうちの他の一つは、上記位置標定システムであって、前記サーバ装置は、その前記パターンの全てが前記受信電界強度が前記第1閾値を超えている旨の前記判定結果で構成されている前記基地局を、その前記パターンに前記受信電界強度が前記第1閾値を超えている旨の前記判定結果と前記受信電界強度が前記第1閾値以下である旨の前記判定結果とが混在している前記基地局よりも優先して、前記移動端末の位置標定の結果を採用する前記基地局として選択することとする。
本発明によれば、そのエリア内に常に移動端末が存在している基地局によって標定された精度の高い位置標定結果を得ることができる。
本発明のうちの他の一つは、上記位置標定システムであって、前記サーバ装置は、その前記パターンに前記受信電界強度が前記第1閾値を超えている旨の前記判定結果と前記受信電界強度が前記第1閾値以下である旨の前記判定結果とが同じ割合で含まれている前記基地局が複数存在する場合、前記位置標定信号の各回の受信時点ごとに、その受信時点に受信した前記位置標定信号の前記判定結果が、前記受信電界強度が前記第1閾値を超えている旨の内容である前記位置標定信号を送信した前記基地局を、前記移動端末の位置標定の結果を採用する前記基地局として選択することとする。
本発明によれば、移動端末が、ある基地局のエリアの境界近傍に存在しており、かつ、他の基地局のエリアの境界近傍でもある場合に位置標定精度の維持を図ることができる。
その他、本願が開示する課題、及びその解決方法は、発明を実施するための形態の欄、及び図面により明らかにされる。
本発明によれば、位置標定の精度が維持されるようにハンドオーバが適切に行われるようにすることができる。
位置標定システム1の概略的な構成を示す図である。 サーバ装置10の主なハードウエアを示す図である。 サーバ装置10の主な機能を示す図である。 判定結果の時系列的なパターンの一例を示す図である。 判定結果の時系列的なパターンの一例を示す図である。 判定結果の時系列的なパターンの一例を示す図である。 判定結果の時系列的なパターンの一例を示す図である。 移動端末30の主なハードウエアを示す図である。 移動端末30の主な機能を示す図である。 基地局20の主なハードウエアを示す図である。 基地局20の主な機能を示す図である。 位置標定信号1200の一例を示す図である。 基地局20と移動端末30の位置関係を示す図である。 基地局20に設けられる4つのアンテナ25a〜25dの構成を説明する図である。 基地局20と移動端末30の位置関係を説明する図である。 ハンドオーバ処理S1600を説明するフローチャートである。
図1に実施形態として説明する位置標定システム1の概略的な構成を示している。位置標定システム1は、例えば、移動体3(人(歩行者等)、車両、運搬台車、フォークリフト、荷物、貨物等)の現在位置を監視するシステム、移動体3(人や車両等)の安全確保に関するシステム、移動体3(人や車両等)に対する道案内や目的地までの誘導を行うシステム、移動体3(人や車両等)に対して現在地周辺の情報等を提供するシステム、地下街やビル街等における避難誘導を行うシステム、倉庫や工場等における荷物や貨物等の流れを管理するシステム、工場等におけるロボットや自動搬送車両等の誘導システムなどに広く適用することができる。
位置標定システム1は、位置標定システム1の管理センタや監視センタ等に設けられるサーバ装置10、位置標定システム1が適用される地域の各所に設けられる複数の基地局20、及び移動体3に携帯もしくは取り付けられる一つ以上の移動端末30を含む。
基地局20は、移動体3が移動する平面から所定の高さ位置に設けられる。例えば、位置標定システム1が屋内で用いられる場合、基地局20は、例えば柱や建物の壁などに設けられる。また例えば、位置標定システム1が屋外で用いられる場合、基地局20は、例えば電柱や鉄塔などに設けられる。
基地局20及び移動端末30は、通信ネットワーク5を介してサーバ装置10と通信する。通信ネットワーク5は、有線もしくは無線による通信手段であり、例えば、専用線、公衆回線、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネット等である。
図2にサーバ装置10の主なハードウエアを示している。同図に示すように、サーバ装置10は、中央処理装置11(CPU、MPU等)、記憶装置12(半導体メモリ(RAM、ROM、NVRAM等)、ハードディスク装置等)、入力装置13(キーボードやマウス等)、表示装置14(液晶ディスプレイ等)、サーバ装置10を通信ネットワーク5に接続する通信インタフェース15(NIC(Network Interface Card)、無線通信モジュール等)などを備える。表示装置14には、例えば、移動体3の現在位置や移動方向などを示す情報がリアルタイムに表示される。同図に示すように、サーバ装置10の各構成要素はバス18を介して互いに通信可能に接続されている。
図3にサーバ装置10が備える主な機能を示している。同図に示すように、サーバ装置10は、情報収集部101、情報提供部102、設定情報記憶部103、及びハンドオーバ制御部104を備える。これらの機能は、サーバ装置10が備えるハードウエアによって、もしくは、サーバ装置10の中央処理装置11が、記憶装置12に格納されているプログラムを読み出して実行することにより実現される。
情報収集部101は、各基地局20又は移動端末30から随時送られてくる、後述する位置標定信号1200の受信電界強度、各基地局20が行った位置標定の結果(移動端末30の現在位置)などの情報を受信して管理(記憶)する。尚、情報収集部101は、受信した情報を、その情報がいずれの基地局20から送信されたものであるのかを示す情報(以下、基地局IDと称する。)を付帯させて管理する。
情報提供部102は、例えば、基地局20又は移動端末30に対し、移動体3の現在位置や移動方向等の監視情報、移動体3の安全確保に関する情報や道案内情報、目的地までの誘導情報、現在位置周辺の地理情報などの情報を随時提供する。
設定情報記憶部103は、例えば、基地局20が設置されている位置を示す情報(緯度、経度、設置高さ等)を設定情報として記憶する。
ハンドオーバ制御部104は、移動端末30のハンドオーバ(移動端末30について後述する位置標定を担当する基地局20の切り替え)に関する制御を行う。同図に示すように、ハンドオーバ制御部104は、エリア内外判定部1041、パターン生成記憶部1042、及び基地局選択制御部1043を含む。
このうちエリア内外判定部1041は、基地局20から受信した位置標定信号1200の受信電界強度を、予め設定された閾値(以下、第1閾値とも称する。)と比較することにより、当該位置標定信号1200を送信した移動端末30が当該基地局20が当該移動端末30の位置標定を担当するエリア内に存在するか否かを判定する。
パターン生成記憶部1042は、基地局20が、移動端末30から連続して複数回に亘って受信した複数の位置標定信号1200の夫々のエリア内外判定部1041による判定結果(移動端末30がその基地局20のエリア内に存在するか否かの判定結果)を、上記判定結果の夫々に対応する位置標定信号1200を受信した時刻順に並べることにより、個々の基地局についての上記判定結果の時系列的なパターンを生成し、これを基地局IDに対応づけて記憶する。
ここで基地局20が連続して複数回に亘って位置標定信号1200を受信する際の各回の受信時間間隔や連続して受信する回数は、例えば、移動端末30の移動速度などの移動の態様、基地局20の設置間隔、マルチパスの影響などを考慮して、位置標定の精度が維持されるように基地局20が適切に選択されるように設定される。
尚、以下の説明において、判定結果が「エリア内」から「エリア外」に切り替わった場合、もしくは、判定結果が「エリア外」から「エリア内」に切り替わった事を、状態変化と称することがある。
図4にパターン生成部1042によって生成される、判定結果の時系列的なパターンの一例を示す。同図には、2つの基地局20(基地局A,B)の夫々が、位置標定信号1200を連続して4回受信した場合に各基地局20について生成される、2つのパターン(パターンA,パターンB)を示している。各パターンは、2つの基地局20の夫々が個別に移動端末30から受信した位置標定信号1200の夫々(1〜4回目)についての判定結果が時系列順に整列された内容で構成されている。
図3に戻り、基地局選択制御部1043は、基地局20の夫々について生成された判定結果の時系列的なパターンに基づき、移動端末30の位置標定の結果を採用する基地局20を選択する。サーバ装置10の情報提供部102は、選択した基地局20によって標定された移動端末30の位置に基づき、例えば、移動体3の現在位置や移動方向等の監視情報、移動体3の安全確保に関する情報や道案内情報、目的地までの誘導情報、現在位置周辺の地理情報などの情報を提供する。
続いて基地局選択制御部1043による基地局20の選択方法についていくつかの例を示す。
例えば、図5に示すように、基地局20の1つ(基地局A)において、当該基地局20のパターンにおける、受信電界強度が第1閾値以下である旨の判定結果の占める割合が第2閾値(状態変化がスポット的であるか否かを判定する閾値)以下であり、かつ、当該パターンに第1閾値以下である旨の判定結果に第1閾値を超えている旨の判定結果が後続する態様が含まれている場合、サーバ装置10は、例えば、位置標定信号1200の受信期間中(少なくとも1回目の位置標定信号1200を受信してから4回目の位置標定信号1200に後続する位置標定信号1200を受信するまでの期間中)、当該基地局20を、当該基地局20よりもそのパターンの受信電界強度が第1閾値以下である旨の判定結果の占める割合が大きな他の基地局20(基地局B)よりも優先して、移動端末30の位置標定の結果を採用する基地局20として選択する。
尚、この例の場合、基地局AのパターンAについては、4つの判定結果のうち、その3回目の判定結果のみ「エリア外」となっているが、これはマルチパス等の影響によってスポット的に受信電界強度の低下が生じたことによるものと推定され、移動端末30は、位置標定信号1200の上記受信期間中、常にエリア内に存在していたものと推定される。このため、このような場合に移動端末30の位置標定の結果を採用する基地局20として基地局Bを選択してしまうと、不必要に位置標定の精度が低下しまう結果となる。そこでこの場合、サーバ装置10は、上述のようにパターン全体として「エリア外」の判定結果の占める割合の大きいパターンBに対応する基地局Bよりも、スポット的にのみ受信電界強度の低下が生じた基地局Aを優先して、移動端末30の位置標定の結果を採用する基地局20として選択する。
また判定結果の時系列的なパターンが図6に示す内容であった場合、サーバ装置10は、例えば位置標定信号1200の受信期間中、パターンの全てが受信電界強度が第1閾値を超えている旨の判定結果で構成されている(状態変化が起きていない)基地局20(この例の場合は基地局B)を、そのパターンに受信電界強度が第1閾値を超えている旨の判定結果と受信電界強度が第1閾値以下である旨の判定結果とが混在する(状態変化が起きている)基地局20(この例の場合は基地局A)(尚、この場合、移動端末30は基地局20のエリアの境界近傍(境界を含む。以下同様。)に存在する可能性が高い)よりも優先して、移動端末30の位置標定の結果を採用する基地局20として選択する。これによれば、サーバ装置10は、安定して位置標定信号1200を受信できている(そのエリア内に常に移動端末30が存在している)基地局20によって標定された精度の高い位置標定結果を取得することができる。
また判定結果の時系列的なパターンが図7に示す内容であった場合、即ち、そのパターンに受信電界強度が第1閾値を超えている旨の判定結果と受信電界強度が第1閾値以下である旨の判定結果とが同じ割合で含まれている基地局20が複数存在する場合(尚、この場合は移動端末30が、各基地局のエリアの境界近傍に存在する可能性が高い)、サーバ装置10は、位置標定信号1200の各回の受信時点ごとに、その受信時点に受信した位置標定信号1200の判定結果が、受信電界強度が第1閾値を超えている旨の内容である位置標定信号1200を送信した基地局20を、移動端末30の位置標定の結果を採用する基地局20として選択する。
具体的には、サーバ装置10(基地局選択制御部1043)は、例えば、1回目と2回目の位置標定信号1200の受信期間中(1回目の位置標定信号1200を受信してから3回目の位置標定信号1200を受信するまでの期間)については基地局Aを移動端末30の位置標定の結果を採用する基地局20として選択し、3回目と4回目の位置標定信号1200の受信期間中(3回目の位置標定信号1200を受信してから4回目の位置標定信号1200に後続する位置標定信号1200を受信するまでの期間)については基地局Bを移動端末30の位置標定の結果を採用する基地局20として選択する。
尚、同図に示すように示すようなパターンは、例えば、移動端末30が、基地局Aのエリアの境界近傍に存在しており、かつ、基地局Bのエリアの境界近傍に存在している場合に取得される。サーバ装置10が上記の方法で基地局20を選択するようにすることで、移動端末30がこのような状況にある場合でも位置標定精度を維持することができる。
図8に移動端末30の主なハードウエアを示している。同図に示すように、移動端末30は、中央処理装置31(CPU、MPU等)、記憶装置32(半導体メモリ(RAM、ROM、NVRAM等)、ハードディスク装置等)、後述する位置標定信号1200の送信や他の装置との間での無線通信を行う無線通信インタフェース33(NIC、無線通信モジュール等)、無線通信インタフェース33によって行われる無線通信に用いられるアンテナ34、入力装置35(タッチパネル、操作ボタン等)、及び表示装置36(液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等)を備える。尚、これらの各構成要素は、バス39を介して互いに通信可能に接続されている。
アンテナ34は、例えば、指向性アンテナである。アンテナ34は、移動端末30の筐体と一体に設けられていてもよいし、移動端末30の筐体とは別体に設けられていてもよい。移動端末30を壁等の障害物が存在する屋内等で用いる場合には、アンテナ34は円偏波指向性アンテナであることが望ましい。円偏波の反射波(又は定在波)の偏波面は、壁等の障害物で反射した際に反転するが、円偏波指向性アンテナを用いることで、反射波や定在波を効果的に減衰させることができる。
図9に移動端末30が備える主な機能を示している。同図に示すように、移動端末30は、位置標定信号送信部301、情報送受信部302、及び情報表示部303を備える。これらの機能は、移動端末30が備えるハードウエアによって、もしくは、移動端末30の中央処理装置31が記憶装置32に格納されているプログラムを読み出して実行することにより実現される。
上記機能のうち、位置標定信号送信部301は、移動端末30の位置の標定に用いられる無線信号(以下、位置標定信号1200と称する)を無線通信インタフェース33から送信する。位置標定信号送信部301は、例えば短い時間間隔で繰り返し(例えば周期的に)位置標定信号1200を送信する。
情報送受信部302は、無線通信インタフェース33による無線通信や通信ネットワーク5による有線通信によりサーバ装置10もしくは基地局20と通信し、移動体3に提示するための情報の受信(ダウンロード)や、サーバ装置10もしくは基地局20において用いられる各種情報の送信(アップロード)などを行う。情報表示部303は、人などに提示する情報を表示装置36に出力する。
図10に基地局20の主なハードウエアを示している。同図に示すように、基地局20は、中央処理装置21(CPUやMPU等)、記憶装置22(半導体メモリ(RAM、ROM、NVRAM等)、ハードディスク装置等)、基地局20を通信ネットワーク5に接続するための通信インタフェース23(NIC、無線通信モジュール等)、無線通信を行う無線通信インタフェース24(無線通信モジュール等)、複数のアンテナ25、及びアンテナ切替スイッチ26を備える。これらの各構成要素は、バス28を介して通信可能に接続されている。
中央処理装置21は、記憶装置22に格納されているプログラムを読み出して実行することにより、基地局20の様々な機能を実現する。無線通信インタフェース24は、移動端末30から送信された位置標定信号1200を受信する。
アンテナ25は、いずれも指向性アンテナである。アンテナ切替スイッチ26は、複数のアンテナ25のうちのいずれかを順次選択してアンテナ25を無線通信インタフェース24に接続する。尚、位置標定システム1を壁等の障害物が存在する屋内等で用いる場合には、アンテナ25として円偏波指向性アンテナを用いることが好ましい。円偏波の反射波(又は定在波)の偏波面は壁等での反射時に反転するので、アンテナ25として円偏波指向性アンテナを用いることで反射波(又は定在波)を効果的に減衰させることができるからである。
図11に基地局20が備える主な機能を示している。同図に示すように、基地局20は、通信処理部201、位置標定信号受信部202、設定情報記憶部203、及び位置標定部204を備える。尚、これらの機能は、基地局20が備えるハードウエアによって、もしくは、基地局20の中央処理装置21が記憶装置22に格納されているプログラムを読み出して実行することにより実現される。
通信処理部201は、通信インタフェース23や無線通信インタフェース24を制御して移動端末30、サーバ装置10、及び他の基地局20との間でデータの送信又は受信を行う。
位置標定信号受信部202は、無線通信インタフェース24及びアンテナ切替スイッチ26を制御して移動端末30から送信された位置標定信号1200を受信する。
設定情報記憶部203は、前述した設定情報(例えば、当該基地局20の現在位置を示す情報(緯度、経度、高さ(後述する高さH)等)を記憶する。
位置標定部204は、後述する担当端末情報に管理されている移動端末30について位置標定信号1200に基づき現在位置の標定を行う。位置標定部204は、移動体3(移動端末30)の位置標定を実施するタイミング(例えば、位置標定信号1200を受信した時、予め設定した時刻が到来した時、移動体3の状態が変化した時等)が到来すると、移動端末30の現在位置を標定する。
また位置標定部204は、他の基地局20と同じタイミング(同期したタイミング)で、移動端末30から送られてくる位置標定信号1200を連続して複数回受信する。この場合の同期制御は、例えば、サーバ装置10から各基地局20に対して一斉に指示を行うことにより、もしくは、基地局20間で通信を行うことにより行う。また各基地局20に正確な時刻合わせがされた計時装置を設けてこれに基づき上記同期制御を行うようにしてもよい。
位置標定部204によって標定された移動端末30の現在位置は、通信処理部201によってサーバ装置10や移動端末30に随時送信され、サーバ装置10や移動端末30において様々な目的に利用される。
<位置標定の原理>
次に位置標定システム1によって行われる、移動端末30の位置を標定する仕組みについて説明する。尚、以下の説明の前提として、移動端末30は、十分に短い時間間隔で繰り返し位置標定信号1200を送信するものとする。また基地局20は、複数のアンテナ25(ここでは一例として4つのアンテナ25a〜25d)を十分に短い周期で切り換えながら位置標定信号1200を受信するものとする。
図12に移動端末30のアンテナ34から送信される位置標定信号1200の一例を示している。同図に示すように、位置標定信号1200は、制御信号1211、測定信号1212、及び端末情報1213を含む。
制御信号1211は、変調波や各種の制御信号を含む。測定信号1212は、数m秒程度の無変調波(例えば、基地局20に対する移動端末30の存在する方向や基地局20に対するその移動端末30までの相対距離の検出に用いる信号(例えば、2048チップの拡散符号))を含む。端末情報1213は、その移動端末30の端末IDを含む。
図13に基地局20と移動端末30の位置関係を示している。同図に示すように、基地局20は、移動体3が移動する平面πから高さH(m)の位置に固定されている。また移動端末30は平面πから高さh(m)の位置に存在する。尚、平面π上、基地局20の直下から移動端末30の直下までの直線距離はL(m)である。
図14に基地局20に設けられる複数のアンテナ25(アンテナ25a〜25d)を示している。同図に示すように、4つのアンテナ25a〜25dは、夫々、位置標定信号1200の1波長(例えば、位置標定信号1200として2.4GHz帯の電波を用いた場合は波長λ=12.5cm)以下の間隔(例えば3cm)を空けて平面的に略正方形状に隣接配置されている。尚、4つのアンテナ25a〜25dは、いずれも指向性アンテナ(例えば、円偏波指向性アンテナ)であり、いずれにもその指向方向は斜め下方向を向いている。
同図において、アンテナ25の高さ位置における水平方向とアンテナ25に対する移動端末30の方向とのなす角をαとすれば、これらの間には次の関係がある。
α=arcTan(D(m)/L(m))=arcSin(ΔL(cm)/3(cm))
・・・式1
尚、ΔL(cm)は、アンテナ25を構成しているアンテナ25a〜25dのうち、特定の2つのアンテナ25と移動端末30との間の伝搬路長の差(以下、これを経路差とも称する。)である。
ここで4つのアンテナ25a〜25dのうち、特定の2つのアンテナ25で受信される位置標定信号1200の位相差をΔθとすれば、次の関係がある。
ΔL(cm)=Δθ/(2π/λ(cm)) ・・・式2
ここで例えば位置標定信号1200が2.4GHz帯の電波(波長λ=12.5(cm))である場合は
α=arcSin(Δθ/π) ・・・式3
となり、そのため、測定可能範囲内(−π/2<Δθ<π/2)(アンテナ25の指向角(半値幅))ではαは位相差Δθ(ラジアン)から算出することができるので、基地局20が存在する方向αを特定することができる。
図15に示すように、基地局20のアンテナ25の平面πからの高さをH、移動端末30の平面πからの高さをhとし、基地局20の直下の平面π上の位置を原点として平面π上に直交座標(X,Y)を設定し、上記方向αから求まる、基地局20から見た移動端末30の方向とX軸とがなす角をΔΦ(x)、上記方向αから求まる、基地局20から見た移動端末30の方向とY軸とがなす角をΔΦ(y)とすれば、原点に対する移動端末30の位置Δd(x),Δd(y)は次式から求めることができる。
Δd(x)=(H−h)×Tan(ΔΦ(x)) ・・・式4
Δd(y)=(H−h)×Tan(ΔΦ(y)) ・・・式5
そして基地局20から平面πに下ろした垂線が平面πと交わる点を原点(X1,Y1)とすれば、移動端末30の現在位置(Xx,Yy)は次式から求めることができる。
Xx=X1+Δd(x) ・・・式6
Yy=Y1+Δd(y) ・・・式7
尚、移動端末30の位置をd、位置標定により取得される基地局20から見た移動端末30が存在する方向をΔΦとすれば、式4,5は、座標系を特定しない、次の形で表わすことができる。
d=(H−h)×tanΔΦ ・・・式8
以上に説明した位置標定の原理については、例えば、特開2004−184078号公報、特開2005−351877号公報、特開2005−351878号公報、及び特開2006−23261号公報等に詳述されている。
=ハンドオーバ=
次にハンドオーバに関する制御について具体的に説明する。図16は、ハンドオーバの制御に関してサーバ装置10が行う処理(以下、ハンドオーバ処理S1600と称する。)の一例を説明するフローチャートである。以下、同図とともに説明する。
サーバ装置10は、位置標定の対象になっている移動端末30の夫々について、ハンドオーバの制御を実施するタイミングが到来したか否かをリアルタイムに監視している(S1611)。尚、上記タイミングは、例えば、所定の時間が経過する度(例えば周期的に)、移動端末30の現在位置がある基地局20のエリアの境界近傍に入った場合、いずれかの基地局20が移動端末30からハンドオーバの実施要求を受信した場合などに到来する。
サーバ装置10は、上記タイミングが到来したことを検知すると(S1611:YES)、複数の基地局20に対し、移動端末30から送られてくる位置標定信号1200を連続して複数回受信する旨の指示を送信する(S1612)。尚、サーバ装置10は、例えば、移動端末30の過去の移動履歴に基づき、上記指示を送信する複数の基地局20を選択する。
各基地局20は、上記指示を受信すると、移動端末30から送られてくる位置標定信号1200を時間的に連続して複数回受信し、受信した各回の位置標定信号1200の受信電界強度と、受信した各回の位置標定信号1200に基づく移動端末30の位置標定の結果とを、サーバ装置10に送信する。尚、上記各回において各基地局20が位置標定信号1200を受信するタイミングは同期されている。
サーバ装置10は、各基地局20から送られてくる、各回の受信電界強度及び各回の位置標定結果を受信すると、これを基地局IDに対応づけて記憶する(S1613)。
続いてサーバ装置10は、各基地局20の各回の位置標定信号1200の受信電界強度が予め設定された閾値を超えているか否か(「エリア内」か「エリア外」か)を判定し、基地局20ごとに、各回の位置標定信号1200の判定結果を、判定結果の夫々に対応する位置標定信号1200を受信した時刻順に並べることにより、個々の基地局20について判定結果の時系列的なパターンを生成する(S1614)。
続いてサーバ装置10は、基地局20の夫々の判定結果の時系列的なパターンに基づき、移動端末30の位置標定の結果を採用する基地局20を選択する(S1615)。具体的には、サーバ装置10は、次のようにして基地局20を選択する。
即ち、サーバ装置10は、原則として、パターンを構成している判定結果がいずれも「エリア内」である基地局20を、そうでない他の基地局20に優先して移動端末30の位置標定の結果を採用する基地局20として選択する。
またサーバ装置10は、例えば、基地局20の1つにおいて、当該基地局20のパターンにおける、受信電界強度が第1閾値以下である旨の判定結果の占める割合が第2閾値以下であり、かつ、当該パターンに第1閾値以下である旨の判定結果に第1閾値を超えている旨の判定結果が後続する態様が含まれている場合、当該基地局20を、当該基地局20よりもそのパターンの受信電界強度が第1閾値以下である旨の判定結果の占める割合が大きな他の基地局20よりも優先して、移動端末30の位置標定の結果を採用する基地局20として選択する(前述した図5の場合に相当)。
またサーバ装置10は、そのパターンの全てが受信電界強度が第1閾値を超えている旨の判定結果で構成されている基地局20を、そのパターンに受信電界強度が第1閾値を超えている旨の判定結果と受信電界強度が第1閾値以下である旨の判定結果とが混在している基地局20よりも優先して、移動端末30の位置標定の結果を採用する基地局20として選択する(前述した図6の場合に相当)。
またサーバ装置10は、そのパターンに受信電界強度が第1閾値を超えている旨の判定結果と受信電界強度が第1閾値以下である旨の判定結果とが同じ割合で含まれている基地局20が複数存在する場合、位置標定信号1200の各回の受信時点ごとに、その受信時点に受信した位置標定信号1200の判定結果が、受信電界強度が第1閾値を超えている旨の内容である位置標定信号1200を送信した基地局20を、移動端末30の位置標定の結果を採用する基地局20として選択する(前述した図7の場合に相当)。
続いてサーバ装置10は、位置標定信号1200の受信期間中の各時間において選択した基地局20の位置標定の結果を、上記各時点における移動端末30の位置を示す情報として採用する(S1616)。その後はS1611に戻る。
以上に説明したように、本実施形態の位置標定システム1によれば、位置標定の精度が確保されるように、移動端末30の位置標定の結果を採用する基地局20を適切に選択することができ、ハンドオーバが適切に行われるようにすることができる。
また受信電界強度の低下がスポット的である場合はハンドオーバが行われないので、スポット的な低下であるにも拘わらずハンドオーバが不用意に行われて位置標定の精度が低下してしまうのを防ぐことができる。
またサーバ装置10は、パターンの全てが受信電界強度が第1閾値を超えている旨の判定結果で構成されている(状態変化が起きていない)基地局20を、そのパターンに受信電界強度が第1閾値を超えている旨の判定結果と受信電界強度が第1閾値以下である旨の判定結果とが混在する(状態変化が起きている)基地局20よりも優先して、移動端末30の位置標定の結果を採用する基地局20として選択するので、そのエリア内に常に移動端末30が存在している基地局20によって標定された精度の高い位置標定結果を得ることができる。
またサーバ装置10は、そのパターンに受信電界強度が第1閾値を超えている旨の判定結果と受信電界強度が第1閾値以下である旨の判定結果とが同じ割合で含まれている基地局20が複数存在する場合、位置標定信号1200の各回の受信時点ごとに、その受信時点に受信した位置標定信号1200の判定結果が、受信電界強度が第1閾値を超えている旨の内容である位置標定信号1200を送信した基地局20を、移動端末30の位置標定の結果を採用する基地局20として選択するので、移動端末30が、基地局Aのエリアの境界近傍に存在しており、かつ、基地局Bのエリアの境界近傍でもある位置に存在している場合でも、位置標定精度の維持を図ることができる。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、以上の説明は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
例えば、サーバ装置10の機能を一つ以上の基地局10が実現するようにしてもよい。
また以上の実施形態では、移動端末30のアンテナ34から位置標定信号1200を送信し、基地局20のアンテナ25でこれを受信して基地局20にて位置標定を行うようにしているが、これとは逆に位置標定信号1200を基地局20から送信するようにし、移動端末30が基地局20から位置標定信号1200を受信し、移動端末30にて自身の位置標定を行うようにしてもよい。また移動端末30が標定した自身の位置を示す情報を、通信ネットワーク5や無線通信を介して移動端末30からサーバ装置10や基地局20に提供(送信)するようにしてもよい。
移動端末30は、例えば、アクティブ型もしくはパッシブ型のRFIDタグとして機能するものであってもよい。この場合、位置標定信号1200に相当する信号を、電磁誘導によってRFIDタグが備えるアンテナコイルから自発的にもしくは受動的に、基地局20に送信もしくは基地局20から受信するようにしてもよい。
1 位置標定システム
3 移動体
10 サーバ装置
104 ハンドオーバ制御部
1041 エリア内外判定部
1042 パターン生成記憶部
1043 基地局選択制御部
1200 位置標定信号
20 基地局
204 位置標定部
S1600 ハンドオーバ処理

Claims (6)

  1. 移動端末から送られてくる当該移動端末の位置の標定に用いる無線信号である位置標定信号を受信する、隣接して配置された複数のアンテナを有する複数の基地局と、
    前記複数の基地局の夫々と通信可能に接続するサーバ装置と
    を含み、
    前記基地局が、前記アンテナの夫々によって受信される前記位置標定信号の位相差Δθに基づき、当該基地局からみた前記移動端末が存在する方向ΔΦを取得し、求めた前記方向ΔΦに基づき前記移動端末の位置標定を行う
    位置標定システムであって、
    前記基地局の夫々は、前記移動端末から送られてくる位置標定信号を、同じタイミングで連続して複数回受信し、
    前記サーバ装置は、
    前記基地局の夫々について、夫々が受信した各回の位置標定信号の夫々について、受信電界強度が予め設定された第1閾値を超えているか否かを判定し、個々の前記基地局の前記各回の位置標定信号の前記判定結果を、前記判定結果の夫々に対応する前記位置標定信号を受信した時刻順に並べることにより、個々の前記基地局について前記判定結果の時系列的なパターンを生成し、
    前記基地局の夫々の前記パターンに基づき、前記移動端末の位置標定の結果を採用する前記基地局を選択し、
    前記基地局の1つにおいて、当該基地局の前記パターンにおける、前記受信電界強度が前記第1閾値以下である旨の前記判定結果の占める割合が第2閾値以下であり、かつ、当該パターンに前記第1閾値以下である旨の前記判定結果に前記第1閾値を超えている旨の判定結果が後続する態様が含まれている場合、当該基地局を、当該基地局よりもその前記パターンの前記受信電界強度が前記第1閾値以下である旨の前記判定結果の占める割合が大きな他の前記基地局よりも優先して、前記移動端末の位置標定の結果を採用する前記基地局として選択する
    ことを特徴とする位置標定システム。
  2. 請求項に記載の位置標定システムであって、
    前記サーバ装置は、その前記パターンの全てが前記受信電界強度が前記第1閾値を超えている旨の前記判定結果で構成されている前記基地局を、その前記パターンに前記受信電界強度が前記第1閾値を超えている旨の前記判定結果と前記受信電界強度が前記第1閾値以下である旨の前記判定結果とが混在している前記基地局よりも優先して、前記移動端末の位置標定の結果を採用する前記基地局として選択する
    ことを特徴とする位置標定システム。
  3. 請求項1又は2に記載の位置標定システムであって、
    前記サーバ装置は、その前記パターンに前記受信電界強度が前記第1閾値を超えている旨の前記判定結果と前記受信電界強度が前記第1閾値以下である旨の前記判定結果とが同じ割合で含まれている前記基地局が複数存在する場合、前記位置標定信号の各回の受信時点ごとに、その受信時点に受信した前記位置標定信号の前記判定結果が、前記受信電界強度が前記第1閾値を超えている旨の内容である前記位置標定信号を送信した前記基地局を、前記移動端末の位置標定の結果を採用する前記基地局として選択する
    ことを特徴とする位置標定システム。
  4. 移動端末から送られてくる当該移動端末の位置の標定に用いる無線信号である位置標定信号を受信する、隣接して配置された複数のアンテナを有する複数の基地局と、
    前記複数の基地局の夫々と通信可能に接続するサーバ装置と
    を含み、
    前記基地局が、前記アンテナの夫々によって受信される前記位置標定信号の位相差Δθに基づき、当該基地局からみた前記移動端末が存在する方向ΔΦを取得し、求めた前記方向ΔΦに基づき前記移動端末の位置標定を行う
    位置標定システムの制御方法であって、
    前記基地局の夫々が、前記移動端末から送られてくる位置標定信号を、同じタイミングで連続して複数回受信し、
    前記サーバ装置が、
    前記基地局の夫々について、夫々が受信した各回の位置標定信号の夫々について、受信電界強度が予め設定された第1閾値を超えているか否かを判定し、個々の前記基地局の前記各回の位置標定信号の前記判定結果を、前記判定結果の夫々に対応する前記位置標定信号を受信した時刻順に並べることにより、個々の前記基地局について前記判定結果の時系列的なパターンを生成し、
    前記基地局の夫々の前記パターンに基づき、前記移動端末の位置標定の結果を採用する前記基地局を選択し、
    前記基地局の1つにおいて、当該基地局の前記パターンにおける、前記受信電界強度が前記第1閾値以下である旨の前記判定結果の占める割合が第2閾値以下であり、かつ、当該パターンに前記第1閾値以下である旨の前記判定結果に前記第1閾値を超えている旨の判定結果が後続する態様が含まれている場合、当該基地局を、当該基地局よりもその前記パターンの前記受信電界強度が前記第1閾値以下である旨の前記判定結果の占める割合が大きな他の前記基地局よりも優先して、前記移動端末の位置標定の結果を採用する前記基地局として選択する
    ことを特徴とする位置標定システムの制御方法。
  5. 請求項に記載の位置標定システムの制御方法であって、
    前記サーバ装置が、その前記パターンの全てが前記受信電界強度が前記第1閾値を超えている旨の前記判定結果で構成されている前記基地局を、その前記パターンに前記受信電界強度が前記第1閾値を超えている旨の前記判定結果と前記受信電界強度が前記第1閾値以下である旨の前記判定結果とが混在している前記基地局よりも優先して、前記移動端末の位置標定の結果を採用する前記基地局として選択する
    ことを特徴とする位置標定システムの制御方法。
  6. 請求項4又は5に記載の位置標定システムの制御方法であって、
    前記サーバ装置が、その前記パターンに前記受信電界強度が前記第1閾値を超えている旨の前記判定結果と前記受信電界強度が前記第1閾値以下である旨の前記判定結果とが同じ割合で含まれている前記基地局が複数存在する場合、前記位置標定信号の各回の受信時点ごとに、その受信時点に受信した前記位置標定信号の前記判定結果が、前記受信電界強度が前記第1閾値を超えている旨の内容である前記位置標定信号を送信した前記基地局を、前記移動端末の位置標定の結果を採用する前記基地局として選択する
    ことを特徴とする位置標定システムの制御方法。
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