JP2015141134A - ガスサンプリング装置およびその駆動方法、当該ガスサンプリング装置を利用したガス成分検知方法 - Google Patents
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Abstract
Description
即ち、都市ガスを当該カラムに流通させた場合、メタン、エタン、プロパンの順でカラム内を流動してカラムの外部に排出される。
ガスサンプリング装置は、被検知ガスをサンプリングして当該被検知ガスの濃度を測定する。本実施形態では、エタンを精度よく検知して、サンプリングした被検知ガスに都市ガスが含まれるか否かを判定する態様について説明する。
ガス成分分離部10は、可燃性ガスの分子量に応じて流動遅延を生じさせてガス成分毎に分離可能に構成すれば、どのような態様であってもよい。本実施形態では、ガス成分分離部10は、都市ガスのガス成分のうち、メタンとエタンを分離するための分離剤が充填してあるカラムにより構成した場合について説明する。当該分離剤は活性炭が用いられる。当該分離剤は活性炭に限らず、都市ガスのガス成分を分離する場合には、酸化カルシウム(CaO)、二酸化珪素(SiO2)、活性アルミナ、PEG系部材、ユニカーボン部材、多孔質ポリマー等の少なくとも何れかを含有して構成すればよく、例えば酸化カルシウムと酸化珪素の混合粉末とすることも可能である。分離された各ガス成分はタイムラグをもって流動する。
ガス成分分離部10は、1つだけでなく複数設定することも可能であるが、本実施形態では1つのガス成分分離部10を備えた場合について説明する。このように複数のガス成分分離部10を備える場合は、サンプリングしたガスが高濃度であっても、被検知ガスをガス成分毎に確実に分離することができる。
ガス成分分離部10は、分離剤に応じて適切な温度(例えば45℃)に維持して分離を行なうとよい。
分岐手段20は、ノズルなどで構成されたガス入口部1よりサンプリングしたガス、即ち、雰囲気ガス(1a)、或いは、地中よりサンプリングした被検知ガス(1b)を、ガスサンプリング装置Xの内部を後述する種々のモードに応じた流通態様で流通させるべく、流路50を切り替える手段である。
本実施形態におけるガス検知部30は、ガス成分分離部10により分離されたガス成分を検知可能な半導体式ガス検知素子を使用した場合について説明する。
このように構成された半導体式ガス検知素子は、可燃性ガスのうち分子量が大きいガス成分ほど高感度を示すものとなる。
濃度測定部40は、被検知ガスの濃度を検出する。本実施形態では、濃度測定部40として接触燃焼式ガス検知素子を使用した場合について説明する。
れる被検知ガスの濃度を濃度測定部40にて検出する。このとき、例えば被検知ガスにメタンが含まれていた場合、地中に埋設したガス管等から漏洩した都市ガス由来のメタンであるか、自然発生したメタンが可燃性ガスとして検出される。(ii)ガス成分検知モードでは、被検知ガスに含まれる所望のガス成分(エタン)の有無をガス検知部30にて検出する。このとき、当該ガス検知部30にてエタンが検出されれば、都市ガスの漏洩が検知されたと確実に判定できる。一方、(ii)ガス成分検知モードにおいてエタンが検出されない場合は、(i)被検知ガス測定モードで検出された可燃性ガスは都市ガスではなく自
然発生したメタンであると判定できる。
特に、本構成では、ガス成分分離部10によりガス成分を分離することで、所望のガス成分(エタン)の濃度を確実に検知できる。即ち、都市ガス漏洩の有無を判断する基準を、都市ガスの副成分ガスであるエタン検知の有無を考慮して、確実に都市ガスの検知識別が行える。
制御部60は、ガス成分分離部10の内部を流下する雰囲気ガスの流下方向を、ガス成分を検知しない非検知モード時、および、ガス成分を検知する検知モード時において異ならせるように制御する。
ガスサンプリング装置Xの電源は電池を用いるとよいが、これに限られるものではない。電池を用いることによって、ガスサンプリング装置Xを小型化することができる。電池を使用する場合は、できるだけ電力の消費を抑えるのが好ましいため、ポンプを小型化することや、パージモードを加熱しないで行っても加熱して行った場合と同様の効果が認められる態様を採用することが好ましい。
上述したガスサンプリング装置Xは、第一分岐手段20a〜第七分岐手段20gの開閉を制御部60により制御して、以下の待機モード、サンプリングモード、パージモード、識別モードとすることができる。尚、各モードは、待機モード、サンプリングモード、識別モード、パージモードの順で繰返し行われる。本実施形態では、各モードの切り替えは手動で行う。図2に、爆発下限界(LEL)濃度測定時におけるガス流化経路を示す。
本構成では、パージモードにおける流量を3〜5倍程度早く設定してあるため、ガス成分分離部の内部に存在するガス成分を迅速に排出することができる。
図3に、VOL濃度測定時におけるガス流下経路を示す。
図3(a)に示した待機モード、サンプリングモード、パージモードでは、雰囲気ガスは、ガス貯留部2を経由させずに、ガス成分分離部10を逆方向(紙面の右から左方向)に流下させてガス検知部30を流下させるように各分岐手段20a〜20gを制御する。このとき、ガス入口部1より導入した被検知ガスは、第一分岐手段20a〜第二分岐手段20bの間に設けたオリフィス70およびガス貯留部2を経由して濃度測定部40を流下する。本態様では、雰囲気ガス(1a)および被検知ガス(1b)を合流させて被検知ガスを希釈している。当該オリフィス70は、このような希釈を行う際に流路に抵抗をもたせるために設けてある。
上述した実施形態では、プロパンを、ガス成分分離部10の内部を逆方向に流動させる際に、ガス成分分離部10の内部から排出したが、プロパンは、必ずガス成分分離部10の内部から排出する必要はない。即ち、ガス成分分離部10の入り口側から内部に侵入したプロパンは、メタンやエタンがガス成分分離部10から排出されるまで、ある程度の距離を移動している。プロパンは、メタンやエタンがガス成分分離部10から排出された時点で逆方向(入り口側)に流動させることとなるが、当該入り口側から排出されるまでに逆方向の流動を停止してプロパンをガス成分分離部10の内部に留まらせる。この状態では、プロパンはガス成分分離部10の入り口側付近に留めることができる。そのため、次の都市ガスの検知において、新たにメタンおよびエタンがガス成分分離部10の内部を流下したとしても、新たなメタンやエタンは、ガス成分分離部10の入り口側付近に留まっているプロパンよりも移動速度が速いため先にガス成分分離部10から排出される。このように、複数回のガス検知を行ったとしても、メタンやエタンがガス成分分離部10から排出されるタイミングでプロパンが排出されないようにガスサンプリング装置Xを駆動してもよい。
上述した実施形態では、各モードの切り替えは手動で行ったが、このような態様に限らず、各モードの切り替えは自動で行えるように構成してもよい。このような各モードの自動制御は、操作部(図外)を操作することでスタートするように構成すればよい。当該自動制御は、制御部60に内蔵されたプログラムによって制御すればよい。
本発明のガスサンプリング装置Xにおいて、検知モード(識別モード)時において都市ガス13Aを検知したときの検知出力のデータを図4に示す。
実施例1において、メタンおよびエタンを検知するまで(約60秒)は都市ガス13Aを150mL/分で流下させ、その後、都市ガス13Aの流下速度を580mL/分に増加させたときの検知出力のデータを図5に示す。
ガス成分分離部10の内部を流下する雰囲気ガスの流下方向を、検知モードから非検知モードに切り替えたときの検知出力のデータを図6に示す。
このようにガス成分分離部10の内部を流下する雰囲気ガスの流下方向を切り替えることで、ガス成分分離部10の内部に残留するプロパンを4.2倍程度(540/130)も迅速にガス成分分離部10の内部から排出することができるものと認められた。即ち、本発明のガスサンプリング装置Xおよびその駆動方法によれば、パージモードの時間を飛躍的に短縮できる。
ガス成分分離10の内部を流下する雰囲気ガスの流下方向を、検知モードから非検知モードへの切り替えを繰り返し行ったときの検知出力を測定した。
複数種類の可燃性ガスを含有する被検知ガスのガス成分を検知する場合、本発明のガスサンプリング装置Xを利用したガス成分検知方法とすることができる。即ち、被検知ガスをガス成分毎に分離するガス成分分離部10における移動速度が異なる複数のガス成分を、所望のガス成分の濃度を検出するガス検知部30によって検知するに際し、所定のガス成分を検知した後、当該所定のガス成分の流下方向を逆転させた流下方向に切り替えて他のガス成分を検知する。
10 ガス成分分離部
30 ガス検知部
60 制御部
Claims (7)
- 被検知ガスをガス成分毎に分離するガス成分分離部と、
前記ガス成分分離部の下流に配設し、所望のガス成分の濃度を検出するガス検知部と、
を有するガスサンプリング装置であって、
前記ガス成分分離部の内部を流下する雰囲気ガスの流下方向を、前記ガス成分を検知しない非検知モード時、および、前記ガス成分を検知する検知モード時において異ならせるように制御する制御部を備えたガスサンプリング装置。 - 前記非検知モードは、待機モードと、前記ガス成分分離部をクリーニングするパージモードとを有する請求項1に記載のガスサンプリング装置。
- 前記制御部は、前記待機モードおよび前記パージモードにおける流量が異なるように制御する請求項2に記載のガスサンプリング装置。
- 被検知ガスをガス成分毎に分離するガス成分分離部と、
前記ガス成分分離部の下流に配設し、所望のガス成分の濃度を検出するガス検知部と、
を有するガスサンプリング装置の駆動方法であって、
前記ガス成分分離部の内部を流下する雰囲気ガスの流下方向を、前記ガス成分を検知しない非検知モード時、および、前記ガス成分を検知する検知モード時において異ならせてあるガスサンプリング装置の駆動方法。 - 前記非検知モードは、待機モードと、前記ガス成分分離部をクリーニングするパージモードとを有する請求項4に記載のガスサンプリング装置の駆動方法。
- 前記待機モードおよび前記パージモードにおける流量を異ならせてある請求項5に記載のガスサンプリング装置の駆動方法。
- 被検知ガスをガス成分毎に分離するガス成分分離部における移動速度が異なる複数のガス成分を、所望のガス成分の濃度を検出するガス検知部によって検知するに際し、
所定のガス成分を検知した後、当該所定のガス成分の流下方向を逆転させた流下方向に切り替えて他のガス成分を検知するガス成分検知方法。
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2014
- 2014-01-29 JP JP2014014840A patent/JP2015141134A/ja active Pending
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