JP2015141039A - 指針指示値算出方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】隣接する複数の目盛りのうちの、互いの座標Ra、Rbを結ぶ線分L1と指針33の中心線Cとが交差する2つの基準目盛り37a、37bについて、線分L1と中心線Cとの交点である交点Sの座標と、基準目盛り37a、37bの座標Ra、Rb及び指示値と、に基づいて、指針33の指示値を算出する。
【選択図】図4
Description
(1) 所定の軌跡上に並んで配置され、車両の所定の状態量についてのスケールを構成する複数の目盛りと、該スケールに沿って移動し、該スケールの一部をその先端で指し示すことにより、前記状態量の指示値を呈示する棒状の指針と、を表示するグラフィックメータにおける、前記指針の指示値を算出するための指針指示値算出方法であって、
隣接する前記複数の目盛りのうちの、互いの座標を結ぶ線分と前記指針の中心線とが交差する2つの基準目盛りについて、前記線分と前記中心線との交点の座標と、前記基準目盛りの座標及び指示値と、に基づいて、前記指針の指示値を算出する。
(2) 上記(1)の指針指示値算出方法であって、
複数の前記目盛りの中から、前記指針の先端に最も直線距離が近い近接目盛りと、該近接目盛りに隣接する第1目盛り及び第2目盛りと、を特定し、
前記第1目盛り及び前記近接目盛りの座標を通る直線と前記中心線との交点である第1交点が、前記第1目盛り及び前記近接目盛りを対頂点とする四角形状の第1交点期待範囲の範囲内に位置している場合には、前記第1目盛り及び前記近接目盛りを前記基準目盛りとして前記指針の指示値を算出し、
一方、前記第2目盛り及び前記近接目盛りの座標を通る直線と前記中心線との交点である第2交点が、前記第2目盛り及び前記近接目盛りを対頂点とする四角形状の第2交点期待範囲の範囲内に位置している場合には、前記第2目盛り及び前記近接目盛りを前記基準目盛りとして前記指針の指示値を算出する。
(3) 上記(1)又は(2)の指針指示値算出方法であって、
前記軌跡が、真円の円弧と一致しない部分を有する。
(4) 上記(1)〜(3)のいずれか1つの指針指示値算出方法であって、
前記指針は、該指針の外部に位置する回転中心を中心として回転することにより移動する。
上記(2)の指針指示値算出方法によれば、指針の位置に基づいて目盛りの中から基準目盛りを特定して指針の指示値を算出できる。すなわち、指針の位置と基準目盛りとが予め対応付けられていない場合であっても、指針の位置に基づいて基準目盛りを特定し、当該基準目盛りを利用して指針の指示値を算出できる。
上記(3)の指針指示値算出方法によれば、スケールに非円形の要素を加えて新規な表示態様を実現しつつ、指針の指示値を算出できる。
上記(4)の指針指示値算出方法によれば、指針の回転中心付近のスペースを有効活用しつつ、指針の指示値を精度良く算出できる。
ステップS18では、試験装置200は、図8に示すように、第1交点期待範囲A1と、第2交点期待範囲A2とを設定している。第1交点期待範囲A1は、第1目盛り37h及び近接目盛り37iを対頂点とする四角形により画定された範囲である。一方、第2交点期待範囲A2は、第2目盛り37j及び近接目盛り37iを対頂点とする四角形により画定された範囲である。そして、試験装置200は、第1交点S1が、第1交点期待範囲A1内に位置している場合には、第1目盛り37h及び近接目盛り37iを図4に示した基準目盛りとして、指針33の速度スケール35上における位置を算出する。一方、試験装置200は、第2交点S2が、第2交点期待範囲A2内に位置している場合には、第2目盛り37j及び近接目盛り37iを図4に示した基準目盛りとして、指針33の速度スケール35上における位置を算出する。例えば、図8に示す例では、第2交点S2が第2交点期待範囲A2内に位置しているので、試験装置200は、第2目盛り37j及び近接目盛り37iを基準目盛りとして、指針33の速度スケール35上における位置を算出する。
なお、基準目盛りが指針33の先端33A及び各目盛り37の位置のみに基づいて特定できる場合には、下記のような変形例に係る指針指示値算出方法を用いることもできる。図9は、変形例における試験装置による処理手順を示すフローチャートであり、図10(a)及び図10(b)は、図9の処理の内容を説明するための模式図である。変形例においても、ハードウェアの構成等は上記した実施形態のものと同一であるので、同一の部材については同一の符号を付して説明を省略する。
(1) グラフィックメータ100は、所定の軌跡36上に並んで配置され、車両の所定の状態量(車速)についてのスケール(速度スケール35)を構成する複数の目盛り37と、該スケールに沿って移動し、該スケールの一部をその先端33Aで指し示すことにより、前記状態量の指示値を呈示する棒状の指針33と、を表示する。実施形態に係る指針指示値算出方法は、当該グラフィックメータ100における、指針33の指示値を算出するための方法である。当該指針指示値算出方法では、隣接する複数の目盛りのうちの、互いの座標Ra、Rbを結ぶ線分L1と指針33の中心線Cとが交差する2つの基準目盛り37a、37bについて、線分L1と中心線Cとの交点である交点Sの座標と、基準目盛り37a、37bの座標Ra、Rb及び指示値と、に基づいて、指針33の指示値を算出する。
(2) グラフィックメータ100における指針指示値算出方法では、複数の目盛りの中から、指針33の先端33Aに最も直線距離が近い近接目盛り37iと、該近接目盛り37iに隣接する第1目盛り37h及び第2目盛り37jと、を特定する。第1目盛り37h及び近接目盛り37iの座標Rh、Riを通る直線L2と中心線Cとの交点である第1交点S1が、第1目盛り37h及び近接目盛り37iを対頂点とする四角形状の第1交点期待範囲A1の範囲内に位置している場合には、第1目盛り37h及び近接目盛り37iを基準目盛りとして指針33の指示値を算出する。一方、第2目盛り37j及び近接目盛り37iの座標Rj、Riを通る直線L3と中心線Cとの交点である第2交点S2が、第2目盛り37j及び近接目盛り37iを対頂点とする四角形状の第2交点期待範囲A2の範囲内に位置している場合には、第2目盛り37j及び近接目盛り37iを基準目盛りとして指針33の指示値を算出する。
(3) グラフィックメータ100では、軌跡36が、真円の円弧と一致しない部分を有する。
(4) グラフィックメータ100では、指針33は、該指針33の外部に位置する回転中心Pを中心として回転することにより移動する。
(5) グラフィックメータ100は、所定の軌跡36上に並んで配置され、車両の所定の状態量(車速)についてのスケール(速度スケール35)を構成する複数の目盛り37と、該スケールに沿って移動し、該スケールの一部をその先端33Aで指し示すことにより、前記状態量の指示値を呈示する棒状の指針33と、を表示する。変形例に係る指針指示値算出方法は、当該グラフィックメータ100における、指針33の指示値を算出するための方法である。複数の目盛りの中から、指針33の先端33Aに最も直線距離が近い第3目盛り37pと、指針33の先端33Aに2番目に直線距離が近い第4目盛り37qと、を特定する。第3目盛り37p及び第4目盛り37qの座標Rp、Rqを通る直線L4と該直線L4に直交し指針33の先端33Aを通る直線L5との交点である第3交点S3と、第3目盛り37p及び第4目盛り37qの座標Rp、Rq及び指示値と、に基づいて、指針33の指示値を算出する。
33 指針
33A 先端
33B 末端
35 速度スケール
36 軌跡
37 目盛り
37a 基準目盛り(Ra:基準目盛り37aの座標)
37b 基準目盛り(Rb:基準目盛り37bの座標)
37h 第1目盛り(Rh:第1目盛りの座標)
37i 近接目盛り(Ri:近接目盛りの座標)
37j 第2目盛り(Rj:第2目盛りの座標)
37p 第3目盛り(Rp:第3目盛りの座標)
37q 第4目盛り(Rq:第4目盛りの座標)
38 情報呈示領域
100 グラフィックメータ
101 制御部
111 表示部
200 試験装置
201 制御部
203 通信部
P 回転中心
S 交点
S1 第1交点
S2 第2交点
S3 第3交点
Claims (4)
- 所定の軌跡上に並んで配置され、車両の所定の状態量についてのスケールを構成する複数の目盛りと、該スケールに沿って移動し、該スケールの一部をその先端で指し示すことにより、前記状態量の指示値を呈示する棒状の指針と、を表示するグラフィックメータにおける、前記指針の指示値を算出するための指針指示値算出方法であって、
隣接する前記複数の目盛りのうちの、互いの座標を結ぶ線分と前記指針の中心線とが交差する2つの基準目盛りについて、前記線分と前記中心線との交点の座標と、前記基準目盛りの座標及び指示値と、に基づいて、前記指針の指示値を算出する、
ことを特徴とする指針指示値算出方法。 - 複数の前記目盛りの中から、前記指針の先端に最も直線距離が近い近接目盛りと、該近接目盛りに隣接する第1目盛り及び第2目盛りと、を特定し、
前記第1目盛り及び前記近接目盛りの座標を通る直線と前記中心線との交点である第1交点が、前記第1目盛り及び前記近接目盛りを対頂点とする四角形状の第1交点期待範囲の範囲内に位置している場合には、前記第1目盛り及び前記近接目盛りを前記基準目盛りとして前記指針の指示値を算出し、
一方、前記第2目盛り及び前記近接目盛りの座標を通る直線と前記中心線との交点である第2交点が、前記第2目盛り及び前記近接目盛りを対頂点とする四角形状の第2交点期待範囲の範囲内に位置している場合には、前記第2目盛り及び前記近接目盛りを前記基準目盛りとして前記指針の指示値を算出する、
ことを特徴とする請求項1の指針指示値算出方法。 - 前記軌跡は、真円の円弧と一致しない部分を有する、
ことを特徴とする請求項1又は2の指針指示値算出方法。 - 前記指針は、該指針の外部に位置する回転中心を中心として回転することにより移動する、
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項の指針指示値算出方法。
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