JP2015140733A - フィルタの故障検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】排気ガス中のPMを捕集するフィルタの下流に電気抵抗式のPMセンサを配置し、そのPMセンサの出力に基づいてフィルタの故障を判定する際に、誤判定を抑制できるフィルタの故障検出装置を提供する。【解決手段】フィルタとしてのDPF4が故障判定の基準となるフィルタ(基準故障フィルタ)である場合におけるPMセンサ5の立ち上がり時期(基準時期)を推定し、実際の立ち上がり時期(実際時期)と基準時期とを比較する。実際時期が基準時期より先の場合には、DPF4が基準故障フィルタである場合におけるPMセンサ5へのPM捕集量(基準捕集量)をエンジン2の状態に基づいて推定する。また、PMセンサ5の立ち上がり後の出力変化から実際のPM捕集量(換算捕集量)に換算する。それら換算捕集量と基準捕集量とを比較し、換算捕集量のほうが大きければDPF故障と判定し、換算捕集量のほうが小さければDPF故障判定を再実施する。【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関から排出される排気ガス中の粒子状物質を捕集するフィルタの故障検出装置に関する。
従来、内燃機関から排出される排気ガス中の粒子状物質(パティキュレートマター、PM)を捕集するフィルタの故障検出装置の提案がある(例えば特許文献1参照)。特許文献1の故障検出装置では、排気ガス中の粒子状物質の量に応じた出力を発生する電気抵抗式のセンサを利用して、フィルタの故障検出を行っている。電気抵抗式のセンサは、一対の電極を有した絶縁体の素子を備え、その一対の電極間に電圧を印加する形で使用される。粒子状物質はカーボン粒子から構成されており導電性を有するので、素子に一定量以上の粒子状物質が捕集されると一対の電極間が導通し、この導通時に粒子状物質の量に応じた検出値を出力するというものである。
特許文献1の故障検出装置では、このセンサをフィルタより下流に配置し、センサ出力が立ち上がる時期(導通開始時期)に基づいてフィルタの故障の有無を判定している。具体的には、フィルタが故障判定の基準となる故障フィルタである場合におけるセンサ出力が立ち上がる時期(基準時期)を推定する。そして、センサ出力が実際に立ち上がる時期(実際時期)と基準時期とを比較して、実際時期が基準時期より先の場合にフィルタが故障であると判定している。
特許第5115873号公報
ところで、センサ出力の立ち上がり時期に基づいてフィルタの故障判定をする手法では、通常想定外の事が発生してセンサ出力が急激に立ち上がった場合には、フィルタ故障の誤判定をする可能性がある。通常想定外の事とは、例えば、フィルタや排気通路に付着していた粒子状物質が固まりとなって一挙に排出されてそれがセンサ素子に付着する事である。フィルタ故障を誤判定してしまうと、故障警告灯(MIL)の誤点灯、フィルタの誤交換など、ユーザへの負担が大きい。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、通常想定外の事が発生してセンサ出力が急激に立ち上がったとしても、フィルタ故障の誤判定を抑制できるフィルタの故障検出装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明のフィルタの故障検出装置は、内燃機関の排気通路に設けられ、排気ガス中の粒子状物質を捕集するフィルタと、
前記排気通路の前記フィルタより下流に設けられ、排気ガス中の粒子状物質を捕集する、一対の電極を有した絶縁体の素子を備え、前記一対の電極間の導通時に前記素子に捕集された粒子状物質の量に応じた出力を発生するセンサと、
前記センサの立ち上がり後の出力変化を取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した出力変化に基づき前記フィルタの故障の有無を判定する故障判定手段と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、センサ出力が立ち上がった後のセンサの出力変化、つまりセンサ出力の傾きに基づいてフィルタの故障の有無を判定する。センサ出力変化は、通常想定外の事が発生してセンサ出力が急激に立ち上がったとしても、その急激な立ち上がりにはそれほど影響されない。つまり、センサ出力の急激な立ち上がりの有無にかかわらず、フィルタが故障の場合には正常の場合に比べてセンサの出力変化(傾き)が大きくなる。ゆえに、センサの出力変化に基づきフィルタの故障判定をすることで、センサ出力が急激に立ち上がったとしてもフィルタ故障の誤判定を抑制できる。
エンジンシステム1の構成図である。 PMセンサ5の構造を模式的に示した図である。 センサ素子52における一対の電極53付近の様子を示しており、PMセンサによるPM量の検出原理を説明する図である。 認証モード時の車速パターンと、PMセンサの出力変化とを示した図である。 従来のDPF故障判定の方法を説明する図である。 故障判定処理のフローチャートである。 図6に続く故障判定処理のフローチャートである。 本発明におけるDPF故障判定の方法を説明する図として故障判定処理に関連する各種状態の時間変化を示した図である。 OBD規制値、EM規制値、及び正常の間でDPFを通過するPM量(PM排出量)を比較した図である。 PMセンサの出力変化量CとPM捕集量との関係を例示した図である。 DPF正常時、故障時、粗大PM付着時の間で、DPFから排出されるPM量の速度(PM量排出速度)の時間変化を例示した図である。 S20の処理の概念図であり、センサ立ち上がり時期から定まるPM捕集状態の点84と、センサ出力変化から定まるPM捕集状態の点841、842とを示した図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。図1は、本発明が適用された車両のエンジンシステム1の構成図である。そのエンジンシステム1は、本発明の「フィルタの故障検出装置」に相当する。エンジンシステム1は、内燃機関としてのディーゼルエンジン2(以下、単にエンジンという)を備えている。そのエンジン2には、燃焼室内に燃料を噴射するインジェクタが設けられている。エンジン2は、そのインジェクタから噴射された燃料が燃焼室で自己着火することで、車両を駆動するための動力を生み出している。
エンジン2の排気通路3には、本発明の「フィルタ」としてのディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)4が設置されている。DPF4は公知の構造のセラミック製フィルタであり、例えば、コーディエライト等の耐熱性セラミックスをハニカム構造に成形して、ガス流路となる多数のセルを入口側または出口側が互い違いとなるように目封じして構成される。エンジン2から排出された排気ガスは、DPF4の多孔性の隔壁を通過しながら下流へ流れ、その間に排気ガスに含まれるPM(パティキュレートマター、粒子状物質)が捕集されて次第に堆積する。そのPMは、煤を構成するものであり、カーボン粒子から構成されている。
排気通路3のDPF4よりも下流には、排気ガス中のPM量を検出する本発明の「センサ」としての電気抵抗式のPMセンサ5が設けられている。ここで、図2は、PMセンサ5の構造を模式的に示した図である。図2に示すように、PMセンサ5は、内部が中空にされた例えば金属製のカバー51とそのカバー51内の配置されたセンサ素子52とを備えている。カバー51には多数の孔511が形成されており、排気通路3を流れる排気ガスの一部がそれら孔511からカバー51内に侵入できるようになっている。また、カバー51には、カバー51内に侵入した排気ガスを排出するための排出孔512が形成されている。なお、図2では、排出孔512は、カバー51の先端に形成された例を示している。
センサ素子52は絶縁体基板から構成されている。センサ素子52(絶縁体基板)の一方の面には、互いに離間し、かつ対向した一対の電極53が設けられている。なお、図3は、PMセンサ5によるPM量の検出原理を説明する図であり、一対の電極53付近におけるPM付着の様子を示している。図3に示すように、センサ素子52には、後述のECU6の指令に基づき一対の電極53間に所定の直流電圧を印加する電圧印加回路54が接続されている。カバー51内に侵入した排気ガス中のPMの一部は自身が持つ粘着性によってセンサ素子52に捕集(付着)される。センサ素子52に捕集されなかったPMが排出孔512から排出される。
また、電圧印加回路54により電極53間に電圧が印加されると、各電極53はそれぞれ正、負に帯電する。これにより、電極53の近傍を通過するPMを帯電させて、センサ素子52への捕集が促進される。本実施形態では、電極53間に電圧が印加されていない時のセンサ素子52へのPM捕集量は、電圧印加時に比べて無視できる程度に少ない量であるとしている。以下では、電極53間に電圧を印加することによるセンサ素子52へのPM捕集を「静電捕集」という。
PMセンサ5の出力特性を説明すると、PMセンサ5はセンサ素子52に捕集されたPMによって電極53間の抵抗が変化することを利用して、センサ素子52に捕集されたPM量に応じた出力を発生する。詳細には、センサ素子52へのPM捕集量が少ないうちはセンサ出力は発生しない(厳密には、センサ出力が立ち上がったとみなせる閾値出力よりも小さい出力しか発生しない)。PMはカーボン粒子から構成されており導電性を有するので、PM捕集量が一定以上の量になった時に一対の電極53間が導通して、センサ出力が立ち上がる(閾値出力以上の出力が発生する)。
センサ出力の立ち上がり後は、PM捕集量が多くなるほど一対の電極53間の抵抗が小さくなるので、電極53間に流れる電流、つまりセンサ出力が大きくなっていく。エンジンシステム1には、この電極53間に流れる電流を計測する電流計55(図3参照)が備えられ、この電流計55の計測値が、PMセンサ5の出力となる。
また、図2に示すように、センサ素子52には、センサ素子52に捕集されたPMを燃焼除去してPMセンサ5を再生させるためのヒータ56が設けられている。そのヒータ56は、センサ素子52(絶縁体基板)の電極53が設けられていない方の面に設けられている。ヒータ56は、例えば白金(Pt)等の電熱線から構成されている。なお、ヒータ56が本発明の「再生手段」に相当する。
図1の説明に戻り、エンジンシステム1には、PMセンサ5の他に、エンジン2の運転に必要な各種センサが設けられている。具体的には、例えばエンジン2の回転数を検出する回転数センサ71、車両の運転者の要求トルクを車両側に知らせるためのアクセルペダルの操作量(踏み込み量)を検出するアクセルペダルセンサ72、排気ガス温を検出する排気温センサ73、エンジン2に吸入する新気量を検出するエアフロメータ74などが設けられている。
また、エンジンシステム1は、そのエンジンシステム1の全体制御を司るECU6を備えている。そのECU6は、通常のコンピュータの構造を有するものとし、各種演算を行うCPU(図示外)や各種情報の記憶を行うメモリ61を備えている。ECU6は、例えば上記各種センサからの検出信号に基づきエンジン2の運転状態を検出し、運転状態に応じた最適な燃料噴射量、噴射時期、噴射圧等を算出して、エンジン2への燃料噴射を制御する。
また、ECU6は、DPF4の故障の有無を判定する故障判定処理を実行する。ECU6は、この故障判定処理として、PMセンサ5の出力が立ち上がる時期を利用しつつ、立ち上がり後のPMセンサ5の出力変化(傾き)も考慮して、DPF4の故障の有無を判定している。本実施形態の故障判定処理の詳細を説明する前に、図4、図5を参照して、センサ出力の立ち上がり時期だけを考慮してDPF故障を判定する従来方法(特許文献1の方法)及びその問題点を説明する。
図4は、DPF4の故障判定のためにPMセンサ5によるPM量検出タイミングを例示した図であり、車両が排気ガス規制を満たしているか否かの認証モード時にDPF4の故障判定をする例を示している。詳細には、図4の上段には、認証モード時の車速パターン(時間経過に対する車速変化)を示している。図4の下段には、時間経過に対するPMセンサ5の出力の変化として、DPF4が故障の場合の出力変化101と、正常の場合の出力変化102とを示している。エンジン2からのPM排出条件が同じであるとすると、DPF4の故障レベルが悪化するほど、DPF4を通過するPM量が多くなり、PMセンサ5への単位時間当たりのPM捕集量が多くなる。そのため、DPF4の故障時の出力変化101は正常時の出力変化102に比べて、立ち上がり時期が早くなる。
従来方法では、DPF4が故障判定の基準となるフィルタ(以下、基準故障フィルタという)である場合におけるPMセンサ5の出力が立ち上がる時期(基準時期)t0を推定する。そして、PMセンサ5の出力が実際に立ち上がる時期(実際時期)が基準時期t0よりも先か後かを判定し、先の場合にはDPF4は故障であると判定し、後の場合にはDPF4は正常であると判定する。
一方で、PMセンサ5を用いてDPF4の故障判定をするためには、図4の下段に示す(1)から(4)の期間を経る必要がある。(1)の期間は、PMセンサ5に対する被水を防止するために排気ガス中の水分が少なくなるまで待機する期間(被水防止期間)である。(2)の期間は、ヒータ56(図3参照)によりPMセンサ5を再生させる期間(ヒータ再生期間)である。(3)の期間は、センサ再生により高温となったPMセンサ5が冷却するまで待機する期間(センサ冷却期間)である。(1)〜(3)の期間では電極53間には未だ電圧は印加されない。(4)の期間は、電極53間に電圧を印加して静電捕集を開始してからセンサ出力が立ち上がるまでの期間(PM捕集期間)である。
このように、PMセンサ5の構造上、センサ出力が立ち上がるまでの不感帯の期間(図4下段の(1)から(4)の期間)が存在するため、DPF4の故障判定をするまでには長期間のエンジン運転が必要となる。そのため、認証モード時にDPF4の故障判定をする場合には、その故障判定をする機会は認証モード中に一回しか得られず、判定機会に乏しい。換言すると、1回判定した後に、再び図4下段の(1)〜(4)の期間を確保するのは難しい。
さらに、以下に説明するように、従来方法ではDPF故障を誤判定する可能性がある。図5は、この誤判定の可能性を説明するための図であり、詳細には、図5の上段に、DPF4が基準故障DPFの場合におけるPMセンサ5へのPM捕集量(推定値)の時間変化を示している。図5の中段には、PMセンサ5の実際の出力変化として、DPF4が故障の時における出力変化103と、正常の時における出力変化104と、正常ではあるが通常想定外の事が発生してセンサ出力が急激に立ち上がった時(粗大PM付着時)の出力変化105とを示している。図5の下段には、DPF4の故障判定結果を示したフラグ(故障判定フラグ)の時間経過に対する推移を示し、該故障判定フラグが立ち上がった状態はDPF故障を示し、立ち上がっていない状態はDPF正常を示している。また、図5の下段において、故障判定フラグの推移として、図5中段に示す出力変化103に対する故障判定フラグの推移106と、出力変化104に対する故障判定フラグの推移107と、出力変化105に対する故障判定フラグの推移108とを示している。
図5中段の出力変化103では、図5上段のPM捕集量(推定値)から求まる基準時期t0よりも先に出力が立ち上がっているので、図5下段の推移106で示されるように、故障判定タイミング(基準時期t0)を境に故障判定フラグが立ち上がる。また、図5中段の出力変化104では、基準時期t0よりも後に出力が立ち上がっているので、推移107で示されるように、故障判定フラグは故障判定タイミングt0を過ぎた後もオフのまま(立ち上がっていない)である。一方、DPF4や排気通路3に付着したPMが固まりとなって一挙に排出されるなどの通常想定外の事が発生すると、図5中段の出力変化105で示されるように、基準時期t0前にセンサ出力が急激に立ち上がる場合がある。この場合には、基準時期t0よりも先にセンサ出力が立ち上がったとして、図5下段の推移108で示されるようにDPF4が正常であるにもかかわらず故障判定フラグが立ち上がる。つまり、DPF故障と誤判定してしまう。
この誤判定は、判定機会が乏しいセンサ出力の立ち上がり時期だけでDPF故障を判定していることが原因の一つである。そこで、ECU6は、上述したように、センサ出力の立ち上がり時期に加え、立ち上がり後のセンサ出力の変化(傾き)も考慮して、DPF4の故障の有無を判定する故障判定処理を実行している。以下、この故障判定処理の詳細を説明する。
図6、図7は、ECU6が実行する故障判定処理のフローチャートを示している。詳細には、図6は、故障判定処理の開始から途中までのフローチャートを示している。図7は図6の処理に続くフローチャートを示している。図6、図7の故障判定処理は、例えば図4のように認証モード時において、図4下段の(1)〜(3)の期間が経過した後に開始する。なお、故障判定処理は、認証モード時以外の何時に実行されたとしても良く、具体的には通常走行時に実行されたとしても良い。また、図8は、故障判定処理に関連する各種状態の時間変化を示しており、詳細には、上から、DPF4が基準故障DPFの場合におけるPMセンサ5に捕集されたPMの累積量(PM捕集量)の推定値、PMセンサ5の出力、後述のS8の処理における仮故障判定、排気ガスの状態、静電捕集の実施状態、最終的な故障判定結果を示している。
図6の処理が開始すると、ECU6は、先ず、電圧印加回路54(図3参照)で一対の電極53間に電圧を印加することにより、PMセンサ5へのPM捕集(静電捕集)を開始する(S1)。次に、エンジン2の状態に基づいて、DPF4が基準故障DPFである場合におけるPMセンサ5に捕集されたPM量の累積量(PM捕集量)Aを推定する(S2)。なお、本実施形態における基準故障DPFとは、具体的には、故障によりDPF4の捕集率が著しく低下し、DPF4を通過するPM量が自己故障診断(OBD:On−board−diagnostics)の規制値相当の量であるDPFを言う。ここで、図9は、OBD規制値、排ガス規制値(EM規制値)、及び正常(EM規制値に達していない)の間で、DPF4を通過するPM量(PM排出量)を比較した図である。図9に示すように、OBD規制値は、EURO6等のEM規制値より大きい値に設定される。例えば、特定の走行モードにおいて、EM規制値におけるPM量=4.5mg/kmとしたときに、OBD規制値は例えばその約2.67倍のPM量=12.0mg/kmに設定される。
S2では、具体的には、先ず、現時点のエンジン2の状態に基づいて、現時点の単位時間当たりのPMセンサ5へのPM捕集量fを推定する。より具体的には、特許文献1と同様に、エンジン2の回転数やトルク(燃料噴射量)等のエンジン2の状態に基づいてエンジン2から排出されるPM量、言い換えると、基準故障DPFに流入するPM量(流入PM量)を推定する。なお、エンジン2の回転数は回転数センサ71から得られる。トルク(燃料噴射量)は、アクセルペダルセンサ72の検出値やエンジン回転数などから得られる。エンジン2の状態(回転数、トルク等)に対する流入PM量のマップをメモリ61(図1参照)に予め記憶しておく。そして、そのマップから、今回のエンジン2の状態に対応する流入PM量を読み出せばよい。
また、基準故障DPFのPM捕集率を推定する。具体的には例えば、基準故障DPFのPM捕集率として予め定められた値αを用いる。また、DPFのPM捕集率は、DPF内に堆積されているPM量(PM堆積量)や排気ガス流量によっても変わってくるので、それらPM堆積量、排気ガス流量に応じて上記PM捕集率αを補正しても良い。なお、PM堆積量は、例えば、DPF4の前後差圧に基づいて推定すれば良い。また、排気ガス流量は、例えば、エアフロメータ74(図1参照)で検出される新気量に基づいて排気ガスの体積流量として推定すれば良い。この際、排気温センサ73(図1参照)で検出される排気ガス温に応じた排気ガスの膨張分や、圧力センサ(図示外)で検出される圧力に応じた排気ガスの圧縮分を考慮して、排気ガス流量を推定する。
そして、推定した流入PM量と基準故障DPFのPM捕集率とに基づいて、基準故障DPFから流出するPM量(流出PM量)が得られる。次に、その流出PM量のうちのPMセンサ5に捕集されるPM量を、単位時間当たりのPM捕集量fとして推定する。具体的には、例えばPMセンサ5の外側を流れるPMのうちどの程度のPMが孔511(図2参照)からカバー51内に侵入するか、カバー51内に侵入したPMのうちどの程度のPMがセンサ素子52に付着するか等を考慮して、PMセンサ5へのPM捕集率βを推定する。PM捕集率βは、排気ガス流量、λ(空気過剰率)、排気ガス温、センサ素子52の温度等の各種状態にかかわらず一定の予め定められた値を用いても良いし、各種状態に応じて補正した値を用いても良い。例えば、排気ガス流量が大きいほどPMはカバー51内に侵入しにくくなり、カバー51に侵入したPMはセンサ素子52に付着しにくくなり、付着したとしてもセンサ素子52から離脱しやすくなる。また、λが小さくなるほど、つまりリッチになってPM濃度が高くなるほど、PMセンサ5に捕集されないPMの割合が高くなる。よって、例えば、排気ガス流量が大きいほど、又はλが小さいほど、小さい値となるようにPM捕集率βを推定する。また、排気ガス温やセンサ素子52の温度に応じて、センサ素子52に作用する熱永動力が変化するので、PM捕集率βが変わってくる。そして、上記流出PM量とPM捕集率βとに基づいて、単位時間当たりのPM捕集量fを得ることができる。
なお、λは、例えばエンジン2の運転状態(エンジン回転数、燃料噴射量等)から推定しても良いし、排気通路3にλを検出するセンサを設け、そのセンサの検出値を用いても良い。また、排気ガス温は、排気温センサ73から得られる。また、センサ素子52の温度は、例えばセンサ素子52に温度センサを設け、その温度センサの検出値を用いれば良い。
このように、PM捕集量fは、エンジン2の状態(エンジン回転数、トルク等)から定まる基本捕集量f1と、その基本捕集量f1を補正するための、排気ガスの状態(排気ガス流量、λ、排気ガス温等)から定まる補正捕集量f2(補正係数)とから求めることができる。そして、S2では、各時点で、単位時間当たりのPM捕集量fを求めて、各時点のPM捕集量fを積算することにより、PMセンサ5に蓄積されたPM捕集量Aを推定する。言い換えると、前回のS2で得られたPM捕集量A(i−1)に、現時点の単位時間当たりのPM捕集量fを加算することで、現時点のPM捕集量Aを推定する。なお、図8の一番上のグラフは、S2で推定されるPM捕集量Aの時間変化を示している。
次に、PMセンサ5の出力の立ち上がりが発生したか否かを判定する(S3)。具体的には、センサ出力の立ち上がりが発生した条件aとして、前回のS3でのセンサ出力が、センサ出力の立ち上がり出力として予め定められた閾値K1より小さく、かつ、今回のセンサ出力が閾値K1以上となる条件を満足するか否かを判定する。なお、図8の上から2番目のグラフには、この閾値K1のラインを図示している。条件aを満足しない場合、つまり、センサ出力が未だ立ち上がっていない場合には(S3:No)、S5に進む。条件aを満足した場合、つまり、センサ出力の立ち上がりが発生した場合には(S3:Yes)、S4に進む。S4では、DPF4が基準故障DPFの場合における、センサ出力の立ち上がり発生時(センサ検出時)のPMセンサ5へのPM捕集量B(以下、センサ検出時PM量という)を、S2で推定したPM捕集量Aに設定する(S4)。なお、センサ検出時PM量Bは、後述のS20の処理で用いる。S4の後、S5に進む。
S5では、センサ出力の立ち上がり時期に基づくDPF故障の判定タイミングが成立(到来)したか否かを判定する(S5)。具体的には、この判定タイミングの成立条件bとして、S2で推定したPM捕集量Aが、PMセンサ5の出出力が立ち上がる(電極53間の導通が開始する)PM捕集量として予め定めた値K2(導通開始捕集量)に達した条件を満足するか否かを判定する。なお、図8の一番上のグラフにはこの導通開始捕集量K2の点を図示している。このように、S5では、DPF4が基準故障DPFの場合におけるPMセンサ5の出力が立ち上がる時期t0(基準時期)が到来したか否かを判定している。
条件bを満足しない場合、つまり、判定タイミング(基準時期t0)が未だ到来しない場合には(S5:No)、S2に戻る。これに対し、条件bを満足した場合、つまり、判定タイミングが到来した場合には(S5:Yes)、S6に進み、S3の条件aがS5の条件bより先に成立したか否かを判定する。つまり、PMセンサ5の出力が実際に立ち上がる時期(実際時期)が判定タイミング(基準時期t0)より先か後かを判定する(S6)。なお、図8の上から2番目のグラフには、図5中段と同様に、DPF4が故障の時におけるPMセンサ5の出力変化103と、正常の時における出力変化104と、正常ではあるが通常想定外の事が発生してセンサ出力が急激に立ち上がった時(粗大PM付着時)の出力変化105とを示している。出力変化104の場合は、実際時期が基準時期t0より後となっている。これに対し、出力変化103、105の場合は、実際時期が基準時期t0よりも先になっている。
S6において、実際時期が基準時期t0より後の場合には(S6:No)、S7に進み、DPF4は正常であると判定する。図8の例では、出力変化104の場合がDPF正常と判定されることになる。S7の後、図6、図7の故障判定処理を終了する。
一方、実際時期が基準時期t0より先の場合には(S6:Yes)、S8に進み、DPF4は今の段階では故障であると確定はできないが、故障の可能性があることを示す仮故障判定をする(S8)。図8の上から3番目のグラフには、S8の処理による仮故障判定のフラグの状態を示している。そのフラグが立ち上がった状態は仮故障判定がされたことを意味している。仮故障判定のグラフにおいて、2番目のグラフに示す出力変化103に対する仮故障判定のフラグの状態を符号「201」で示し、出力変化104に対するフラグの状態を符号「202」で示し、出力変化105に対するフラグの状態を符号「203」で示している。フラグ状態202で示されるように、出力変化104(DPF正常時)に対しては仮故障判定のフラグは立たない。これに対し、フラグ状態201、203で示されるように、出力変化103、105に対しては判定タイミングt0(基準時期)で仮故障判定のフラグが立ち上がる。
次に、電極53間への電圧印加を停止することで、PMセンサ5の静電捕集を停止する(S9)。次に、図7のS10に進み、PMセンサ5へのPM捕集に影響する条件(捕集影響条件)が所定条件を満たすか否かを判定する(S10)。具体的には、捕集影響条件は例えば排気ガスの状態であり、排気ガスの状態としての排気ガス流量、λ、排気ガス温は、S2の処理で説明したようにPMセンサ5へのPM捕集に影響を与える。また、上記所定条件とは、具体的には例えば捕集影響条件が所定範囲内にあり、かつ、該所定範囲内で捕集影響条件の変化(傾き)が所定時間安定した状態を言う。図8の上から4番目のグラフには、排気ガス状態(例えば、排気ガス流量)の変化を例示している。このグラフを参照してS10を説明すると、排気ガス状態が所定の下限A1と上限A2の間の範囲内にあり、かつ、その範囲内で排気ガス状態の変化(傾き)が閾値未満となる安定状態が所定時間以上続いたという条件を満たすか否かを判定する(S10)。図8のグラフでは、その条件を満たす範囲を、斜線ハッチングで図示している。
なお、捕集影響条件としての排気ガス流量は、エアフロメータ74で検出される新気量に基づいて推定しても良いし、排気通路3に排気ガス流量を検出するセンサを設けて、そのセンサの検出値を用いても良い。S10では、排気ガス状態の他に、エンジン2の状態(エンジン回転数、トルク、燃料噴射量等)を捕集影響条件としてそのエンジン2の状態が所定条件を満たすか否かを判定しても良い。エンジン2の状態が変化すると、エンジン2から排出されるPM量が変化し、そのPM量が変化すると、PMセンサ5へのPM捕集量が変化する。
捕集影響条件が所定条件を満たしていない場合には(S10:No)、所定条件を満たすまで待機する。捕集影響条件が所定条件を満たした場合には(S10:Yes)、S11に進み、PMセンサ5の静電捕集を開始する(S11)。次に、PMセンサ5の出力変化量Cを検出する(S12)。具体的には、PMセンサ5の現時点t2の出力(t2)と、その時点t2より少し前の時点t1の出力(t1)とを取得して、それら出力の差分(出力(t2)−出力(t1))を出力変化量Cとして算出する。
次に、S12で検出した出力変化量Cに基づいて、S11で静電捕集を開始してから現時点までにPMセンサ5に捕集されたPM捕集量Dに換算する(S13)。具体的には、図10に例示するPMセンサ5の出力変化量Cに対するPMセンサ5へのPM捕集量の関係401を予め調べておき、その関係401をメモリ61(図1参照)に記憶しておく。そして、メモリ61に記憶された関係401に基づいて、今回の出力変化量Cに対応するPM捕集量f(C)を求める。このPM捕集量f(C)を、前回のS13で得られたPM捕集量、つまり、S11で静電捕集を開始してから前回のS13の時点までのPM捕集量D(i−1)に加算して、現時点のPM捕集量Dとする。
次に、S11で静電捕集を開始してから現時点までに、DPF4が基準故障DPFである場合におけるPMセンサ5に捕集されたPM捕集量Eを推定する(S14)。具体的には、S2の処理と同様に、エンジン2の状態(エンジン回転数、トルク等)から定まる基本捕集量f1と、排気ガスの状態(排気ガス流量、λ、排気ガス温等)から定まる補正捕集量f2(補正係数)とから現時点の単位時間当たりのPM捕集量fを求める。そして、前回のS14で得られたPM捕集量E(i−1)にこのPM捕集量fを加算して、現時点のPM捕集量Eとする。
次に、S10の処理と同様に、捕集影響条件(排気ガス状態など)が所定条件を外れたか否かを判定する(S15)。外れていない場合には(S15:No)、S12に戻る。これに対し、外れた場合には(S15:Yes)、PMセンサ5の静電捕集を停止する(S16)。このように、捕集影響条件が所定条件を満たしている間は、S12〜S14の処理が繰り返される。結果、S13で得られる最終的なPM捕集量D(換算捕集量)は、S11で静電捕集を開始してからS16で静電捕集を停止するまで期間F(捕集期間)でのPMセンサ5の出力変化から換算されるPM捕集量である。また、S14で得られる最終的なPM捕集量E(基準捕集量)は、DPF4が基準故障DPFである場合における捕集期間FでのPMセンサ5に捕集されるPM捕集量である。なお、図8の上から5番目のグラフには捕集期間F11、F12を示している。そして、S12、S13の処理では、図8の2番目のグラフに示した出力変化103(DPF故障時)や出力変化105(粗大PM付着時)の捕集期間F11、F12における変化量と、その変化量から換算されるPM捕集量とを算出している。
S16で静電捕集を停止した後、換算捕集量D及び基準捕集量Eの検出を、所定の複数回(例えば2回又は3回)繰り返したか否かを判定する(S17)。繰り返していない場合には(S17:No)、S10に戻り、再度、捕集影響条件が所定条件を満たした期間(捕集期間)で換算捕集量D及び基準捕集量Eを検出する。図8の例では、2回の捕集期間F11、F12のそれぞれで換算捕集量D及び基準捕集量Eを検出している。
図11は、換算捕集量D及び基準捕集量Eの複数回検出の概念図であり、詳細には、DPF正常時、故障時、正常ではあるがセンサ出力が急激に立ち上がった時(粗大PM付着時)の間で、DPF4から排出されるPM量の速度(PM量排出速度)の時間変化を示している。なお、図11では、PMセンサ5の立ち上がり時期から定まるPMセンサ5へのPM捕集状態と、立ち上がり後の出力変化から定まるPMセンサ5へのPM捕集状態とを同一次元で論ずるために、縦軸にPM量排出速度を用いている。また、図11において、DPF故障時のPM量排出速度の変化を符号「81」で示し、正常時のPM量排出速度の変化を符号「82」で示し、粗大PM付着時のPM量排出速度の変化を符号「83」で示している。
図11のDPF故障時の変化81で示されるように、DPF故障時では、DPF故障の発生以降、PM量排出速度が増加して、基準時期t0でのPM量排出速度811は故障判定閾値(S3の閾値K1に相当)よりも大きくなる(つまり、S6でYes判定される)。また、DPF正常時の変化82で示されるように、DPF正常時では、基準時点t0でのPM量排出速度821は故障判定閾値よりも小さくなる(つまり、S6でNo判定される)。また、粗大PM付着時の変化83で示されるように、粗大PM付着時では、DPFが正常であるにもかかわらず、基準時期t0でのPM量排出速度831は故障判定閾値よりも大きくなる(つまり、S6でYes判定される)。
基準時期t0以降の様子をみると、DPF故障時では、基準時期t0以降もPM量排出速度は、基準時期t0でのPM量排出速度831と同等レベルの大きい値になっている。これに対し、粗大PM付着時では、基準時期t0以降のPM量排出速度は、基準時期t0でのPM量排出速度831よりも小さい値になっている。よって、基準時期t0以降のPM量排出速度、つまりPMセンサ5の出力変化を見ることで、DPF故障時と粗大PM付着時とを判別できる。そして、その判別の精度を向上させるために、図11の点812、832で示すように、基準時期t0以降のPM捕集状態(図11ではPM量排出速度、図6、図7の処理では換算捕集量D)を複数回(図11では3回)検出している。なお、図11中の基準時期t0以降の故障判定閾値は、後述のS19における閾値K3(複数回の基準捕集量Eから定まる閾値)に相当する。
図7の処理の説明に戻り、換算捕集量D及び基準捕集量Eの検出を所定の複数回繰り返した場合には(S17:Yes)、S18に進む。そして、複数回検出で得られた複数の換算捕集量Dの平均値Daveを算出する(S18)。同様に、複数回検出で得られた複数の基準捕集量Eの平均値Eaveを算出する(S18)。図11の例でS18の処理を説明すると、S18では、3つの点812(DPF故障時)又は3つの点832(粗大PM付着時)の平均値を算出する。
次に、S18で算出した換算捕集量Dの平均値Daveが、基準捕集量Eの平均値Eaveに基づいて定まる閾値K3以上か否かを判定する(S19)。この閾値K3は、平均値Eaveそのものであっても良いし、平均値Eaveに所定値Gを加算した値(=Eave+G)としても良い。閾値K3をEave+Gとした場合には、DPF故障と判定しにくい方向に作用するので、DPF4が正常であるにもかかわらず、故障と誤判定してしまうのを抑制できる。図11の例では、故障判定閾値のラインが閾値K3に相当する。反対に、閾値K3を平均値Eaveそのものとした場合には、DPF故障と判定しやすい方向に作用するので、DPF4が故障であるにもかかわらず、正常と誤判定するのを抑制できる。なお、S19の処理は、PMセンサ5の立ち上がり後の出力変化103(図8参照)、出力変化105(図8参照)の傾きが、DPF4が基準故障DPFの場合におけるPMセンサ5の立ち上がり後の出力変化の傾き(図8の一番目のグラフをPMセンサ5の出力変化に換算した場合におけるその出力変化の傾き)よりも大きいか小さいかを判定することに相当する。
平均値Daveが閾値K3より小さい場合には(S19:No)、PMセンサ5の立ち上がり後の出力変化(傾き)が、DPF4が基準故障DPFの場合におけるPMセンサ5の出力変化(傾き)よりも小さいことになる。この場合には、PMセンサ5の立ち上がり時期によるDPF故障判定と、立ち上がり後のセンサ出力変化によるDPF故障判定とで、異なる判定結果であり、正常、故障のどちらの可能性もある。そのため、DPF4の故障診断を再実施する(S21)。具体的には、ヒータ56(図2参照)でPMセンサ5を再生させた後、図6、図7の故障判定処理を再実施する。その再実施において、センサ出力の立ち上がり時期が基準時期より後の場合には(S6:No)、DPF4は正常と確定する(S7)。また、立ち上がり時期が基準時期より先の場合には(S6:Yes)、再度、センサ出力の立ち上がり後の出力変化に基づく故障判定処理を実施する。S21で再実施した後、図7のフローチャートの処理を終了する。
図11の例において、粗大PM付着時では、立ち上がり後の検出点832が故障判定閾値よりも小さくなっているので、S19ではNo判定されて、故障診断が再実施される(S21)。また、図8の例において、粗大PM付着時では、立ち上がり後の出力変化105(傾き)が、DPF4が基準故障DPFの場合におけるPMセンサ5の出力変化(傾き)よりも小さいとして、故障診断が再実施される(S21)。そのため、図8の一番下のグラフにおいて、出力変化105に対応する故障判定フラグ302は、故障診断の再実施を示す状態、つまり立ち上がっていない状態となっている。
S19において、平均値Daveが閾値K3以上の場合には(S19:Yes)、S20に進む。そして、S20では、PMセンサ5の立ち上がり時期から定まるPM捕集状態(第1捕集状態)と、PMセンサ5の立ち上がり後の出力変化から定まるPM捕集状態(第2捕集状態)とをそれぞれ取得する。そして、それら第1捕集状態と第2捕集状態との差異が所定量以下か否かを判定する(S20)。言い換えると、第2捕集状態が、第1捕集状態との差が所定量となる範囲に含まれているか否かを判定する。
ここで、図12を参照して、S20の処理の趣旨を説明する。図12はS20の処理の概念図を示している。図12において、点84は第1捕集状態の点を示している。点841、842はそれぞれ第2捕集状態の点を示している。なお、第1捕集状態の点84は、図11における基準時期t0でのPM量排出速度の点811に相当し、第2捕集状態の点841、842は図11における基準時期t0以降のPM量排出速度の点812に相当する。また、第2捕集状態の点841、842はともにS19の処理における故障判定閾値K3よりも大きい。
PMセンサ5の出力が立ち上がるまでにはある程度長い期間を要し、その期間でのPM捕集状態を反映した時期に出力が立ち上がる。そのため、PMセンサ5の立ち上がり時期から定まる第1捕集状態は、通常想定外の事が発生して出力が急激に立ち上がったとしても、その立ち上がるまでのPM捕集状態も反映している点でそれなりに信頼できる値である。そして、第2捕集状態が信頼できる値とすると、その第2捕集状態は第1捕集状態とそれほど差異がない。よって、S20の処理の趣旨は、第2捕集状態と第1捕集状態との差異が小さいか否かを確認することで、第2捕集状態が信頼できるか否か、さらにはその第2捕集状態に基づく上記S10〜S19の処理の結果が信頼できるか否かを確認して、DPF故障の誤判定を抑制するという趣旨である。
S20では具体的には、第1捕集状態、第2捕集状態として、DPF4が基準故障DPFの場合におけるPMセンサ5へのPM捕集量(推定値)とPMセンサ5の出力(立ち上がり時期、立ち上がり後の出力変化)から定まる実際のPM捕集量とのずれ割合を取得する。より具体的には、第1捕集状態のずれ割合として、S5の判定で用いた導通開始捕集量K2に対するS4で得たセンサ検出時PM量Bの割合B/K2を算出する。この導通開始捕集量K2は、PMセンサ5の立ち上がり時期から定まる実際のPM捕集量に相当する。PM捕集量Bは、DPF4が基準故障DPFの場合におけるPM捕集量に相当する。また、第2捕集状態のずれ割合として、S13で得た換算捕集量Dに対するS14で得た基準捕集量Eの割合E/Dを算出する。換算捕集量Dは、立ち上がり後のセンサ出力変化から定まる実際のPM捕集量に相当する。基準捕集量Eは、DPF4が基準故障DPFの場合におけるセンサ出力の立ち上がり後のPM捕集量に相当する。なお、図12の例では、点84が割合B/K2に相当し、点841、842が割合E/Dに相当する。
そして、S20では、第2捕集状態のずれ割合E/Dが、第1捕集状態のずれ割合B/K2との差が所定量となる範囲に含まれているか否かを判定する。つまり、「B/K2−所定量≦E/D≦B/K2+所定量」を満たすか否かを判定する。例えば、K2=10g、B=7g、E=0.7g、D=1gの場合に、第2捕集状態は第1捕集状態と同等とみなされる。図12の例では、第2捕集状態の点841、842が、第1捕集状態の点84を基準とした範囲800に含まれているか否かを判定することになる。なお、先のS13、S14では、換算捕集量D、基準捕集量Eを複数回検出しているので、複数のずれ割合E/Dが得られる。そこで、S20では、例えば複数のずれ割合E/Dの全てが、ずれ割合B/K2を基準とした範囲に含まれているか否かを判定しても良いし、複数のずれ割合E/Dの平均値、つまりS18で得たEaveとDaveとの割合Eave/Daveがその範囲に含まれているか否かを判定しても良い。図12の例では、例えば3つの点841又は3つの点842の全てが範囲800に含まれているか否かを判定しても良いし、3つの点841又は3つの点842の平均値が範囲800に含まれているか否かを判定しても良い。
S20の条件を満たさない場合は(S20:No)、第1捕集状態との関係で第2捕集状態の信頼度が低いとして、DPF4の故障診断を再実施する(S21)。図12の例では、点842は範囲800に含まれていないので、その点842の信頼度が低いとして、DPF4の故障診断が再実施される。これによって、DPF故障の誤判定を抑制できる。
これに対して、S20の条件を満たす場合は(S20:Yes)、第2捕集状態の信頼度が高く、その第2捕集状態に基づく上記S10〜S19の処理の結果も信頼度が高いとして、DPF4は故障であると判定(確定)する(S22)。図12の例では、点841が範囲800に含まれているので、その点841の信頼度が高いとして、DPF故障と判定される。また、図8の例において、DPF故障時の出力変化103が、DPF4が基準故障DPFの場合におけるPMセンサ5の出力変化よりも大きく(S19:Yes)、かつ、S20の条件を満たしているとして、その出力変化103に対応する故障判定フラグ301は、DPF故障を示す状態、つまり立ち上がった状態となっている。S22の後、図7のフローチャートの処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態によれば、PMセンサの立ち上がり時期に加えて、立ち上がり後のセンサ出力変化も考慮してDPFが故障しているか否かを判定しているので、DPF故障の誤判定を抑制できる。特に、粗大PMの付着等、通常想定外の事が発生してセンサ出力が急激に立ち上がったとしても、DPFが正常であるにもかかわらず故障と誤判定するのを抑制できる。また、DPFが基準故障DPFの場合におけるPMセンサのPM捕集量(基準捕集量)をエンジン状態に基づいて推定しているので、センサ出力変化との比較に用いる故障判定閾値(S19で用いる閾値)を、エンジン状態を反映した正確な値とすることができる。その結果、DPFが故障しているか否かを正確に判定できる。
また、S10、S15において、捕集影響条件が所定条件を満たす期間に限定して、PMセンサの静電捕集を実施しているので、センサ出力のばらつきを抑制できる。そして、ばらつきを抑えたセンサ出力に基づいてDPF故障の判定を行っているので、その判定精度を向上できる。また、S13、S14では、換算捕集量D、基準捕集量Eを複数回検出し、S18、S19では、検出した複数の換算捕集量D、基準捕集量Eに基づいてDPF故障の判定を行っているので、その判定精度を向上できる。
また、換算捕集量(平均値)が基準捕集量(平均値)よりも小さい場合(S19:No)には、S21では、即座にDPF正常とは判定しないでDPF故障判定を再実施するので、DPFが故障であるにもかかわらず正常と誤判定するのを抑制できる。また、S22では、第1捕集状態(B/K2)を考慮して第2捕集状態(E/D)の信頼度の高低を判定し、信頼度が低い場合にはDPF故障と判定することを禁止するので、DPFが正常であるにもかかわらず故障と誤判定するのを抑制できる。
また、上記実施形態では、S6においてセンサ出力の立ち上がり時期が基準時期より後と判定した場合には、立ち上がり後のセンサ出力変化に基づく故障判定処理(S8以降の処理)を中止して、S7で即座にDPF正常と判定しているので、迅速にその判定結果を得ることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載を逸脱しない限度で種々の変更が可能である。例えば上記実施形態では、PMセンサの立ち上がり時期と立ち上がり後の出力変化の両方を用いて、DPF故障判定をしているが、出力が立ち上がった後のPMセンサの出力変化だけで、DPF故障判定をしても良い。すなわち、図6、図7においてS10〜S20の処理だけで、DPFが故障しているか否かを判定しても良い。これによれば、センサ出力の立ち上がり時期が基準時期より先か後かの判定処理を省略できるので、簡易、迅速に、DPFの故障判定を行うことができる。
また、上記実施形態では、センサ出力の立ち上がり時期が基準時期t0より先か後かの判定処理を先に行い、立ち上がり時期が基準時期t0より先の場合に、立ち上がり後のセンサ出力変化に基づく故障判定処理を行っていた。しかし、これら判定処理の順番を逆にしても良い。すなわち、センサ出力の立ち上がり後の出力変化に基づく故障判定処理(S10〜S20の処理)を先に行い、その結果、問題なければ(つまりS19:No、S20:Noの場合)DPF正常と判定する。他方、問題があれば(つまり、S20:Yesの場合)、次に、センサ出力の立ち上がり時期が基準時期t0より先か後かを判定する。そして、立ち上がり時期が基準時期t0より先の場合にDPF故障と判定し、後の場合には、DPF故障判定を再実施する。これによっても、DPF故障の誤判定を抑制できる。
また、上記実施形態では、図7のS19、S20でNo判定した場合には、S21においてDPF故障判定処理を再実施しているが、S21を省略して、DPF正常と判定しても良い。これによって、DPF正常、故障を迅速に確定できる。また、上記実施形態では、図7のS19で複数回の換算捕集量D、基準捕集量Eの平均値を比較していたが、複数回の換算捕集量Dの最大値と、複数回の基準捕集量Eの最大値とを比較しても良い。
1 エンジンシステム(フィルタの故障検出装置)
2 ディーゼルエンジン(内燃機関)
3 排気通路
4 DPF(フィルタ)
5 PMセンサ(センサ)
52 センサ素子(素子)
53 電極
6 ECU

Claims (9)

  1. 内燃機関(2)の排気通路(3)に設けられ、排気ガス中の粒子状物質を捕集するフィルタ(4)と、
    前記排気通路の前記フィルタより下流に設けられ、排気ガス中の粒子状物質を捕集する、一対の電極(53)を有した絶縁体の素子(52)を備え、前記一対の電極間の導通時に前記素子に捕集された粒子状物質の量に応じた出力を発生するセンサ(5)と、
    前記センサの立ち上がり後の出力変化を取得する取得手段(S10〜S13、S15〜S17)と、
    前記取得手段が取得した出力変化に基づき前記フィルタの故障の有無を判定する故障判定手段(S7、S19、S21、S22)と、
    を備えることを特徴とするフィルタの故障検出装置(1)。
  2. 前記フィルタが故障判定の基準となるフィルタである場合における前記センサへの粒子状物質の捕集量を推定する捕集量推定手段(S14)を備え、
    前記故障判定手段(S19)は、前記センサの出力変化と該出力変化の期間での前記捕集量推定手段が推定した捕集量である基準捕集量との比較に基づき前記フィルタの故障の有無を判定することを特徴とする請求項1に記載のフィルタの故障検出装置。
  3. 前記フィルタが故障判定の基準となるフィルタである場合における前記センサの出力が立ち上がる時期である基準時期を推定する時期推定手段(S5)と、
    前記センサの出力が実際に立ち上がる時期である実際時期が前記基準時期より先か後かを判定する時期比較手段(S6)とを備え、
    前記故障判定手段(S22)は、前記時期比較手段により前記実際時期が前記基準時期より先であると判定され、かつ、前記センサの出力変化から換算される前記センサへの粒子状物質の捕集量である換算捕集量が前記基準捕集量より大きい場合に、前記フィルタが故障であると判定することを特徴とする請求項2に記載のフィルタの故障検出装置。
  4. 前記素子に捕集された粒子状物質を燃焼除去することで前記センサを再生させる再生手段(56)を備え、
    前記故障判定手段(S21)は、前記実際時期が前記基準時期より先であり、かつ、前記換算捕集量が前記基準捕集量より小さい場合には、前記再生手段により前記センサを再生させたうえで、前記フィルタの故障の有無を再判定することを特徴とする請求項3に記載のフィルタの故障検出装置。
  5. 前記故障判定手段(S7)は、前記実際時期が前記基準時期より後の場合には、前記換算捕集量と前記基準捕集量との比較を中止するとともに、前記フィルタが正常であると判定することを特徴とする請求項3又は4に記載のフィルタの故障検出装置。
  6. 前記取得手段は、前記センサへの粒子状物質の捕集に影響する条件として予め定めた捕集影響条件が所定条件を満たす期間に限定して前記センサの出力変化を取得することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のフィルタの故障検出装置。
  7. 前記取得手段は、前記捕集影響条件が所定条件を満たす複数回の期間で前記センサの出力変化を取得し、
    前記故障判定手段は、前記複数回の期間で取得された出力変化に基づき前記フィルタの故障の有無を判定することを特徴とする請求項6に記載のフィルタの故障検出装置。
  8. 前記複数回の期間で取得された出力変化の平均値を算出する平均値算出手段(S18)を備え、
    前記故障判定手段は、前記平均値に基づき前記フィルタの故障の有無を判定することを特徴とする請求項7に記載のフィルタの故障検出装置。
  9. 前記センサの立ち上がり時期から定まる前記センサへの粒子状物質の捕集状態である第1捕集状態と、出力が立ち上がった後の前記センサの出力変化から定まる前記センサへの粒子状物質の捕集状態である第2捕集状態とを取得する捕集状態取得手段(S20)と、
    前記第2捕集状態が、前記第1捕集状態との差が所定量となる範囲(800)に含まれているか否かを判定する範囲判定手段(S20)とを備え、
    前記故障判定手段は、前記第2捕集状態が前記範囲に含まれている場合に前記フィルタの故障と判定するのを許可し、前記第2捕集状態が前記範囲から外れている場合には前記フィルタの故障と判定するのを禁止することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のフィルタの故障検出装置。
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