JP2015140527A - 庇ユニット - Google Patents

庇ユニット Download PDF

Info

Publication number
JP2015140527A
JP2015140527A JP2014012525A JP2014012525A JP2015140527A JP 2015140527 A JP2015140527 A JP 2015140527A JP 2014012525 A JP2014012525 A JP 2014012525A JP 2014012525 A JP2014012525 A JP 2014012525A JP 2015140527 A JP2015140527 A JP 2015140527A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
building
wall
wall surface
frame
roof panel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014012525A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6211422B2 (ja
Inventor
貴子 赤木
Takako Akagi
貴子 赤木
亮太 渡辺
Ryota Watanabe
亮太 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YKK AP Inc
Original Assignee
YKK AP Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by YKK AP Inc filed Critical YKK AP Inc
Priority to JP2014012525A priority Critical patent/JP6211422B2/ja
Publication of JP2015140527A publication Critical patent/JP2015140527A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6211422B2 publication Critical patent/JP6211422B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Building Awnings And Sunshades (AREA)

Abstract

【課題】意匠性に優れ庇の下の空間を有効に使用することが可能な庇ユニットを提供する。
【解決手段】建物から張り出して設けられる庇ユニットであって、前記建物に向かって高さが低くなる傾斜を備え前記建物の躯体に取り付けられる梁と、前記梁上に載置される屋根パネルと、前記屋根パネルと前記建物との間に前記建物の外壁面に沿って設けられ上部が開放された樋と、前記屋根パネルより高い位置にて前記建物側に係合され、前記樋の上方を覆って前記梁を支持するカバー部材と、を有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、建物から張り出して設けられる庇ユニットに関する。
建物から張り出して設けられる庇ユニットとしては、たとえば、玄関ポーチ小屋根軒先部の先端側の両端部を柱体により支持する小屋根(例えば、特許文献1参照)や、庇本体の上方部に、建屋側に取り付けたブラケットに一端が固定されたアーム材の他端を固定した建屋用庇(例えば、特許文献2参照)が知られている。
特許第5015084号公報
上記の小屋根を支持する柱材は、庇のみを必要とする場所においては本来無用の部材であり、柱材により庇の下の空間が有効に使用できないという課題がある。また、建屋用庇のアーム材は、庇本体を支持するためだけに設けられている部材であり、外部に大きく露出しているため、意匠性を損なうおそれがある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、意匠性に優れ庇の下の空間を有効に使用することが可能な庇ユニットを提供することにある。
かかる目的を達成するために本発明は、建物から張り出して設けられる庇ユニットであって、建物から張り出して設けられる庇ユニットであって、前記建物の外壁面に沿って配置され前記建物の躯体に取り付けられる壁側枠と、前記外壁面と交差する方向に突出させて前記壁側枠に固定される梁と、前記梁上に載置され前記建物に向かって高さが低くなるように傾斜する屋根パネルと、前記屋根パネルと前記建物との間に前記建物の外壁面に沿って設けられ上部が開放された樋と、前記屋根パネルより高い位置にて前記建物側に係合され、前記樋の上方を覆って前記梁を支持するカバー部材と、を有することを特徴とする庇ユニットである。
このような庇ユニットによれば、屋根パネルが建物に向かって高さが低くなるように傾斜しているので、上部が開放された樋を、屋根パネルと建物との間に建物の外壁面に沿って設けることが可能である。このため、建物の外壁面から離れた位置に竪樋を設ける必要はなく、外壁面に沿わせて目立ちにくい位置に竪樋を配置することが可能である。
また、外壁面に沿って設けられた樋を覆うカバー部材は、屋根パネルより高い位置にて建物側に係合され、樋の上方を覆って梁を支持するので、屋根パネルを支持する部材を別途設けることなくカバー部材により屋根パネルを建物側に支持させることが可能である。また、カバー部材は上部が開放された樋上を覆っているので、樋の長さと同じ幅に設けられており、庇のほぼ全幅に亘って設けられるので、幅広いカバー部材により、高い強度にて庇を支持することが可能である。すなわち、下から支持する柱や上から支持するアーム材のような、庇を支持するだけの部材を外部に露出させて設けることなく、意匠性に優れ庇の下の空間を有効に使用することが可能な庇ユニットを提供することが可能である。
かかる庇ユニットであって、前記カバー部材は、前記壁側枠の前記屋根パネルより上方に延出された延出部に係合されていることが望ましい。
このような庇ユニットによれば、カバー部材は、躯体に取り付けられて梁が固定される壁側枠の、屋根パネルより上方に延出された延出部に係合されているので、建物の外部から容易に取り付けることが可能であり、壁側枠を介してカバー部材を躯体にて支えることが可能である。また、壁側枠は外壁面に沿って配置されているので、カバー部材を外壁面に沿う広い範囲で支えることが可能である。このため、壁側枠を介して躯体に支持されたカバー部材により梁を強固に支持することが可能である。
かかる庇ユニットであって、前記壁側枠は、前記梁の上面が当接される上面当接部と、前記梁の小口の下部が当接される小口下部当接部と、を有していることが望ましい。
このような庇ユニットによれば、例えば積雪などにより庇ユニットに上方から力が作用すると、梁の上面が壁側枠の上面当接部に当接され、梁の小口の下部が壁側枠の小口下部当接部に当接されることにより、梁の先端が下がるような下方への倒れが規制されるので、上方からの荷重に対する高い荷重性能を備えることが可能である。
かかる庇ユニットであって、前記壁側枠は、前記梁の下面が当接される下面当接部と、前記梁の小口の上部が当接される小口上部当接部と、を有していることが望ましい。
このような庇ユニットによれば、例えば突風などにより庇ユニットに下方から力が作用すると、梁の下面が壁側枠の下面当接部に当接され、梁の小口の上部が壁側枠の小口上部当接部に当接されることにより、梁の先端が上昇するような上方への倒れが規制されるので、下方からの荷重に対する高い荷重性能を備えることが可能である。
かかる庇ユニットであって、前記梁は、前記建物側の端部に、当該梁の高さが長手方向における中央側より低い段差部を有し、前記段差部に前記樋が配置されていることが望ましい。
このような庇ユニットによれば、建物に向かって高さが低くなるように傾斜する屋根パネルが載置される梁において、建物側の端部の高さが低い段差部に樋を配置したので、屋根パネル上の雨水等を樋に流入させることが可能である。特に、樋を屋根パネルが載置される梁の中央より低い段差部に配置したので、樋を梁の上にそのまま配置した場合より庇の上下方向における厚みを薄く抑えることが可能である。このため、意匠性に優れた庇ユニットを提供することが可能である。
かかる庇ユニットであって、前記樋は、前記壁側枠に設けられていることが望ましい。
このような庇ユニットによれば、樋は、壁側枠に設けられているので、部材を少なくすることが可能であり、施工が容易で、かつ、部材の管理もし易い庇ユニットを提供することが可能である。
かかる庇ユニットであって、前記側壁枠と連結されて前記樋と連通する竪樋を備え、前記竪樋は、前記外壁面に沿って設けられるとともに、装飾材に覆われていることが望ましい。
このような庇ユニットによれば、側壁枠に連結されている竪樋が、庇ユニットが張り出している外壁面に沿って設けられているので、樋に集められた雨水等を地面側に流す竪樋を、より目立ちにくい外壁面に沿う位置に配置することが可能である。また、竪樋は装飾材に覆われているので外部に露出しない。このため、より意匠性に優れた庇ユニットを提供することが可能である。
本発明によれば、意匠性に優れ庇の下の空間を有効に使用することが可能な庇ユニットを提供することが可能である。
本実施形態の一例である庇ユニットが備えた状態を示す外観図である。 本実施形態の一例である庇ユニットの外観図である。 庇ユニットの構成を示す分解斜視図である。 庇ユニットの側断面図である。 庇ユニットと建物との取り合い部分を示す側断面図である。 庇ユニットの前枠側を示す側断面図である。 後枠と梁との接合部を示す斜視図である。 側枠および軒天の構成を示す断面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る庇ユニットについて図面を参照して説明する。
本実施形態の庇ユニット1は、例えば図1に示すように、建物3に設けられた玄関ドア2の上方の外壁面3aから屋外側に張り出している。本実施形態の庇ユニット1には、庇ユニット1の下側から外壁面3aに沿って下方に延びる竪樋が、装飾材をなす縦桟95内に設けられている。
以下の説明においては、庇ユニット1を、屋外側から玄関ドア2に向かって見たときに、上下となる方向を上下方向、左右となる外壁面3aに沿う方向を左右方向または外壁面方向、屋内外となる方向を見込み方向として示す。尚、庇ユニット1を構成する各部材は、単体として説明する場合であっても、庇ユニット1と同様に上下方向、左右方向、見込み方向等となる方向にて方向を特定して説明する。
庇ユニット1は、図1〜図4に示すように、建物3の外壁面3aに沿って配置され建物3の躯体3bに取り付けられる壁側枠としての後枠10と、後枠10と見込み方向に間隔を隔ててほぼ平行に配置される前枠24と、後枠10および前枠24の左右の端部に水平断面がL字状をなす枠連結材4により連結される2つの側枠30と、外壁面3aと交差する方向に突出し後枠10と前枠24との間に後枠10側の高さが僅かに低くなるように傾斜して掛け渡され後枠10および前枠24に固定される梁40と、梁40の上に載置され前枠24および2つの側枠30にパネル支持部材5およびパネル押さえ部材6を介して保持される屋根パネル50と、後枠10、前枠24および2つの側枠30に囲まれた領域をそれらの下端側にて覆う軒天60と、2つの側枠30にそれぞれ取り付けられた固定金具57間に掛け渡され、各固定金具57と梁40とに固定されて軒天60の外壁面3a側の部位が固定される後軒天アタッチメント65と、前枠24に固定されて軒天60の屋外側端部が固定される前軒天アタッチメント70と、後枠10に一体に設けられた樋11の上方を覆うカバー部材80と、前枠24および2つの側枠30の外周に取り付けられる化粧材90、91と、を有している。
後枠10は、アルミニウム製の押出成型材であり、図5に示すように、上下方向のほぼ中央に樋11を備え、樋11の下に梁40の端部が当接されて固定される梁固定部12と梁固定部12の下に軒天60の外壁面3a側の端部と外壁面3aとの間を塞ぐ軒天壁側部13が設けられている。また、樋11の屋外側の先端には屋根パネル50の外壁面3a側端部が収容される屋根パネル収容部14が設けられ、樋11の外壁面3a側端部は屋根パネル50より上方に延出された延出部15を有しており、延出部15の上端にカバー部材が係合される係合部16とカバー部材80が固定されるカバー固定部17とが設けられている。
本実施形態の後枠10は、図3〜図5に示すように、躯体3bに固定されて外壁面3aから庇ユニット1の左右方向における中央と左右の端部近傍との3箇所にて上下に2本ずつ突出されたアンカーボルト7により固定される。外壁面3aから突出された各アンカーボルト7には、庇ユニット1を取り付けた際に、アンカーボルト7周辺の外壁面に負荷が集中しないように外形形状が大きな保護プレート8が螺着されている。ここで、躯体3bに庇ユニット1を取り付けるためのアンカーボルト7を左右方向における3箇所としたが、これに限らず、アンカーボルトは庇ユニットの左右方向における幅に応じて適宜設けられていればよい。
上下に配置された2本のアンカーボルト7のうちの上側のアンカーボルト7は延出部15を貫通してナット9により取り付けられ、下側のアンカーボルト7は梁固定部12を貫通してナット9により取り付けられる。このとき、後枠10を貫通するアンカーボルト7には、緩みを防止するために2つのナット9が締め込まれている。また、梁固定部12に固定される梁40は、梁固定部12を貫通し隣り合う2本のアンカーボルト7の間にそれぞれ配置されているので、梁40とアンカーボルト7とは干渉しない。
後枠10は、アンカーボルト7に螺着された保護プレート8に当接される延出部15および梁固定部12の外壁面3aと対向する面が同一平面をなす上外壁面対向部15aおよび下外壁面対向部12aを有し、上外壁面対向部15aおよび下外壁面対向部12aとの間には、屋外側に向かってほぼ水平に突出されて樋11の底をなす樋底部11aと、樋底部11aの先端が上方に立ち上がりその上部に設けられクッション材29を介して屋根パネル50が載置されるパネル載置部18と、パネル載置部18の外壁面3a側に設けられ屋根パネル50の縁を収容するパネル収容部14と、パネル載置部18とパネル収容部14との間に設けられ下方に窪む溝部19とを有している。溝部19は、パネル収容部14に浸入した水を受けるように設けられている。
樋底部11aの上側に設けられる延出部15は、樋底部11aの外壁面3a側の縁と繋がった上外壁面対向部15aの上端が屋外側に延出され、屋外側の先端部が上方に立ち上がった立上部15bを有し、立上部15b上に上外壁面対向部15aの上端より高い位置に水平な面を備えてカバー部材80が載置されるとともに固定されるカバー固定部17が設けられている。カバー固定部17上の水平な面は立上部15bよりも外壁面3a側に延出された係合部16が設けられており、この係合部16にカバー部材80に設けられたフック部81が係合される。このため、係合部16と外壁面3aとの間隔は、フック部81が有する爪部82の長さより広く形成されている。ここで、カバー固定部17上の水平な面を上外壁面対向部15aの上端より高い位置としたが、屋根パネル50の上面より上であれば構わない。
樋底部11aの下側に設けられる梁固定部12は、下外壁面対向部12aの上下に、矩形状をなす梁40の外壁面3a側の小口の上部40aおよび小口の下部40bが当接される小口上部当接部12bおよび小口下部当接部12cと、梁40の外壁面3a側の上面40cおよび下面40dが当接される上面当接部12dおよび下面当接部12eとが、梁40の傾斜に合わせて設けられている。ここで、梁40は梁固定部12に、後述する後ブラケット56を介して固定されるため、梁固定部12に取り付けられる後ブラケット56と梁40の外壁面3a側の小口とが干渉しないように、小口上部当接部12bおよび小口下部当接部12cは下外壁面対向部より屋外側に配置されている。
上面当接部12dは樋底部11aより僅か下位置して樋底部11aと繋がっており、屋外側に突出している下面当接部12eは、下外壁面対向部12aより外壁面3a側に延出されて外壁面3aに当接し、その先端が下方に延出されて外壁面3aに当接される外壁面当接部20をなしている。外壁面当接部20の下端は軒天60の下面より下まで延出されており、下端が屋外側に延出され、屋外側の端部が上方に立ち上げられて、その上端が軒天60の端部と対向するように設けられている。
前枠24は、図6に示すように、外壁面3aおよび後枠10とほぼ平行な鉛直面をなす前板部25と、前板部25の上端から屋外側に突出されて正面の化粧材(前化粧材)90が固定される上化粧材固定部26と、前板部25の下端から屋外側に突出される下屋外延出部27と、を有している。下屋外延出部27には、前板部25の下端と軒天60の屋外側の端部との間を塞ぐ軒天前側部材28がビス止めされている。前板部25の上部側には梁40が固定されるため、下部より厚く形成されて補強されている。
梁40は、図7に示すように、押し出し成形部材であり、断面が矩形状をなし長手方向に連通する中空部を有する梁本体41と、中空部を形成する梁本体41の左右の壁部41aを延長するように梁本体41より上方に延出された2つの上方延出部42と、2つの上方延出部42の上縁から互いに対抗する側と反対側に各々、梁本体41の左右の壁部41aとほぼ直角に延出されて屋根パネル50が載置されるパネル載置部43と、を有している。梁本体41の長手方向における両端部には上方延出部42およびパネル載置部43は設けられておらず、上方延出部42およびパネル載置部43より先端側に梁本体41が突出している。すなわち、梁40の長手方向において後枠10側の上方延出部42およびパネル載置部43が設けられていない部位が、梁40の高さが中央側より低い段差部44に相当する。
図3、図5に示すように、梁40の壁部41aの外壁面3a側の端部には、梁40の壁部41aに沿って隣接し互いに対向する端部対向板部45と、端部対向板部45の上縁を連結する上連結部46と、がコ字状をなし、上連結部46上に屋根パネル50を介して載置されるカバー部材80が固定される鋼製のカバー固定部材47がビス止めされている。
梁40は、図3、図4に示すように、2つの側枠30間をほぼ三等分する位置に配置され後枠10と前枠24とにそれぞれ、例えば、鋼製またはアルミニウム製の前ブラケット55および後ブラケット56を介して後枠10に固定されている。すなわち、梁40は、後ブラケット56、後枠10およびアンカーボルト7を介して躯体3bに取り付けられている。ここで、梁40は、躯体3bに取り付けられていれば、本実施形態のように、後ブラケット56、後枠10およびアンカーボルト7などの部材を介して間接的に取り付けられていても、梁40が直接躯体3bに取り付けられていても構わない。
前ブラケット55は、梁40の屋外側の小口に挿入され壁部41aに沿って隣接し互いに対向する前対向板部55aと、前対向板部55aの屋外側の縁を連結する前連結部55bと、がコ字状をなし、前連結部55bが前枠24に固定され、前対向板部55aに各々、梁40の壁部41aがビス止めされている。
後ブラケット56は、図7に示すように、後枠10の梁固定部12に当接されてビス止めされる板状の後枠固定部56aと、後枠固定部56aの屋外側の面から屋外側に向かって突出され梁40の壁部41aに沿って隣接し互いに対向する後対向板部56bと、を有している。後枠固定部56aは、小口上部当接部12bおよび小口下部当接部12cに小口が当接された梁40と干渉しない厚みをなし、2つの後対向板部56bより左右方向に突出させて形成されており、左右に突出した部位にて後枠10の梁固定部12に固定されている。
側枠30は、図8に示すように、押し出し成形部材であり、断面が縦長の長方形状をなし長手方向に連通する中空部を有する側枠本体31と、側枠30の下端部と軒天60との間に設けられ側枠本体31の下面に固定される側枠アタッチメント35を位置決めするための位置決め突起32と、を有している。側枠アタッチメント35は、側枠30とほぼ同じ長さを有し、左右方向における一方の端部が側枠本体31の下面にビス止めされる側枠固定部35aをなし、他方の端部が、軒天60の端部を載置する軒天載置部35bをなしている。また、側枠アタッチメント35の後枠側には、樋11と連通する竪樋94が貫通する開口が設けられており、竪樋94は開口を貫通して後枠10の樋11の下面に連結されるとともに外壁面3aに沿って設けられた縦桟95等の装飾材内に配置されている。
軒天60は、後枠10の軒天壁側部13と軒天前側部材28とに渡るように、見込み方向に長い短冊状をなす複数の軒天材61が左右方向に並べられて構成されている。各軒天材61の左右方向における一方の端部61aは隣接する軒天材61と係合することにより支持され、他方の端部61bが後軒天アタッチメント65および前軒天アタッチメント70にそれぞれ固定されている。
後軒天アタッチメント65は、2つの側枠30に掛け渡されて固定されるとともに
図5に示すように、梁40の下面にも固定されている。後軒天アタッチメント65には、後枠10の軒天壁側部13と軒天前側部材28とに渡たる各軒天材61が軒天壁側部13と軒天前側部材28との間の後枠10側にて下方からビス止めされる。前軒天アタッチメント70は、図6に示すように、軒天前側部材28に固定されて、軒天前側部材28上に配置された各軒天材61の上面と近接して対向する上対向面部71に、各軒天材61が下方からビス止めされる。
屋根パネル50は、図3に示すように、矩形状平板状をなし、梁40のパネル載置部43に載置されて支持されるとともに、後枠10側の端部にてパネル載置部18に支持されて後枠10側の縁がパネル収容部14に保持され、前枠24および2つの側枠30に固定されるパネル支持部材5およびパネル押さえ部材6によって上下から挟持されている。屋根パネル50は取り付けられた状態で、建物3に向かって高さが低くなるように傾斜している。
前化粧材90は、前枠24に屋外側から被せるように設けられ上化粧材固定部26にビス止めされる。左右2つの側化粧材91は、左右の側枠30に側方からそれぞれ被せるように設けられ側枠本体31に上方向からビス止めされる。前化粧材90と側化粧材91とは、それらの間にコーナーキャップ93を介して連結される。化粧材90は、前枠24または左右の側枠30に取り付けられて、前枠24および左右の側枠30の上縁および下縁から突出する上下の突出部90a、91aを備え、上下の突出部90a、91aの間に設けられた鉛直の壁部90b、91bに外装仕上げが施されている。前化粧材90と側化粧材91とは、互いの端部が45度に切断されて、切断された端部にてコーナーキャップ93を挟持するように当接された状態でビス止めされている。
化粧材90、91は、庇ユニット1の意匠に応じて、様々な形状にて構成可能であり、また、前枠24および左右の側枠30に被せてビス止めする構成としたので、化粧材90、91を変更することにより異なる意匠の庇ユニット1を構成することが可能であり、取り付けおよび交換も容易である。
カバー部材80は、図5に示すように、後枠10のカバー固定部17上に載置される載置板部83と、載置板部83と繋がって外壁面3a側に設けられ後枠10の係合部16に係合されるフック部81と、屋根パネル50上に載置されるパネル側板部84と、載置板部83とパネル側板部84との間を傾斜面にて連結する傾斜板部85と、を有している。カバー部材80は、外壁面3aに沿う左右方向においてほぼ屋根パネル50と同じ幅を有し、載置板部83が後枠10のカバー固定部17に所定の間隔を開けて複数箇所(本実施形態では6箇所)にてビス止めされている。
パネル側板部84は、屋根パネル50とともに貫通され、防水処理が施されているボルト58にて、梁40に設けられたカバー固定部材47および左右の側枠30にそれぞれ固定された支持金具89に固定されている。すなわち、後枠10のパネル収容部14に保持された屋根パネル50の外壁側の部位と屋根パネル50と後枠10との間にて上方が開放された樋11の上方がカバー部材80に覆われている。カバー部材80が取り付けられた後には、カバー部材80のフック部81と外壁面3aとの間にシール材79が充填されている。
カバー部材80のパネル側板部84には、傾斜板部85の下端側の部位に繋がって切り欠かれた切り欠き部86が設けられている。この切り欠き部86は、屋根パネル50上であって、カバー部材80より屋外側の水が屋根パネル50の傾斜に沿ってカバー部材80側に流れてきたときに樋11に至らせるための流路をなしている。また、傾斜板部85の左右方向における両端部に樋11を清掃するための開口87が設けられており、開口87にはグロメット88が装着されている。
本実施形態の庇ユニット1によれば、屋根パネル50が載置される梁40が、外壁面3aに向かって高さが低くなる傾斜を備えているので、屋根パネル50を傾斜させるための部材を用いることなく屋根パネル50を梁40上に載置するだけで、建物3に向かって高さが低くなる屋根面を形成することが可能である。
また、梁40に載置された屋根パネル50は建物3に向かって高さが低くなるように傾斜しているので、上部が開放された樋11を、屋根パネル50と外壁面3aとの間に外壁面3aに沿って設けることが可能である。このため、建物3の外壁面3aから離れた位置に竪樋を設ける必要はなく、外壁面3aに沿わせて目立ちにくい位置に設けることが可能である。また、本実施形態のように、外壁面3aに沿って設けられる縦桟95内に竪樋94を配置することにより竪樋94は外部に露出しない。このため、より意匠性に優れた庇ユニット1を提供することが可能である。ここで、竪樋94が外部に露出しないように設けられる装飾材は、縦桟95に限らず、たとえば、玄関脇などに設けられる袖壁や面格子等であっても、外壁面に沿って配置される竪樋を覆うことができれば構わない。
また、外壁面3aに沿って設けられた樋11を覆うカバー部材80は、屋根パネル50より高い位置にて建物3側と係合し、樋11の上方を覆って梁40を支持するので、屋根パネル50を支持する部材を別途設けることなくカバー部材80により屋根パネル50を建物3側に支持させることが可能である。
また、カバー部材80は上部が開放された樋11上を覆っているので、樋11の長さと同じ幅に設けられており、庇のほぼ全幅に亘って設けられる。このため、幅広いカバー部材80により、高い強度にて庇を支持することが可能である。すなわち、下から支持する柱や上から支持するアーム材のような、庇を支持するだけの部材を外部に露出させて設けることなく、意匠性に優れ庇の下の空間を有効に使用することが可能な庇ユニット1を提供することが可能である。
また、梁40の高さが低い段差部44に樋11を配置したので、樋11を梁40の上にそのまま配置した場合より庇の上下方向の厚みを薄く抑えることが可能である。また、カバー部材80は、庇の上下方向の厚みとなる化粧材90、91と化粧材90、91が取り付けられる前枠24、側枠30とほぼ同じ高さの後枠10の上部に設けられた係合部16に係合されて梁40を支持するように構成されている。すなわち、カバー部材80も、庇の上下方向における厚み内に納まるように構成されているので、カバー部材80が地上に立つ人からは視認されない。このため、より意匠性に優れた庇ユニット1を提供することが可能である。
また、カバー部材80は、躯体3bに固定されて梁40が当接される後枠10の、屋根パネル50より上方に延出された延出部15の上端側に設けられた係合部16に係合されているので、建物3の外部から容易に取り付けることが可能であり、後枠10を介してカバー部材80を躯体3bにて支えることが可能である。また、後枠10は外壁面3aに沿って配置されているので、カバー部材80を外壁面3aに沿う広い範囲で支えることが可能である。このため、後枠10を介して躯体3bに支持されたカバー部材80により梁40を強固に支持することが可能である。
上述したようにカバー部材80は、カバー部材80が庇の上下方向の厚み内に納まるように構成されているので、従来の庇より上方の外壁等に固定されて庇を支持するアームと比較して、屋外側にて固定される部材(本実施形態では梁40)に対するカバー部材80が係合されている位置が低い。このため、屋外側にて固定される位置を屋外側(前枠24側)に配置すると、カバー部材がほぼ平坦な形状となり、庇に作用する上下方向の荷重にも弱くなる。このため、カバー部材80の梁40に対する固定位置を、樋11の上方を覆う位置であって、樋11と屋根パネル50との境界近傍に設け、傾斜板部85と梁40とがなす角度を作用する荷重への抗力が大きくなるように設定している。
また、例えば積雪などにより庇ユニット1に上方から力が作用すると、梁40の外壁面3a側の上面40cが後枠10の上面当接部12dに当接され、梁40の小口の下部40bが後枠10の小口下部当接部12cに当接されることにより、梁40の先端が下がるような下方への倒れが規制されるので、上方からの荷重に対するより高い荷重性能を備えることが可能である。
また、例えば突風などにより庇ユニット1に下方から力が作用すると、梁40の外壁面3a側の下面40dが後枠10の下面当接部12eに当接され、梁40の小口の上部40aが後枠10の小口上部当接部12bに当接されることにより、梁40の先端が上昇するような上方への倒れが規制されるので、下方からの荷重に対するより高い荷重性能を備えることが可能である。
また、樋11は、後枠10と一体に形成されているので、部材を少なくすることが可能であり、施工が容易で、かつ、部材の管理もし易い庇ユニット1を提供することが可能である。
上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
1 庇ユニット、3 建物、3a 外壁面、3b 躯体、10 後枠、11 樋、
12b 小口上部当接部、12c 小口下部当接部、12d 上面当接部、
12e 下面当接部、15 延出部、40 梁、40a 小口の上部、
40b 小口の下部、40c 梁の上面、40d 梁の下面、44 段差部、
50 屋根パネル、80 カバー部材、94 竪樋、95 縦桟

Claims (7)

  1. 建物から張り出して設けられる庇ユニットであって、
    前記建物の外壁面に沿って配置され前記建物の躯体に取り付けられる壁側枠と、
    前記外壁面と交差する方向に突出させて前記壁側枠に固定される梁と、
    前記梁上に載置され前記建物に向かって高さが低くなるように傾斜する屋根パネルと、
    前記屋根パネルと前記建物との間に前記建物の外壁面に沿って設けられ上部が開放された樋と、
    前記屋根パネルより高い位置にて前記建物側に係合され、前記樋の上方を覆って前記梁を支持するカバー部材と、
    を有することを特徴とする庇ユニット。
  2. 請求項1に記載の庇ユニットであって、
    前記カバー部材は、前記壁側枠の前記屋根パネルより上方に延出された延出部に係合されていることを特徴とする庇ユニット。
  3. 請求項2に記載の庇ユニットであって、
    前記壁側枠は、前記梁の上面が当接される上面当接部と、
    前記梁の小口の下部が当接される小口下部当接部と、
    を有していることを特徴とする庇ユニット。
  4. 請求項2または請求項3に記載の庇ユニットであって、
    前記壁側枠は、前記梁の下面が当接される下面当接部と、
    前記梁の小口の上部が当接される小口上部当接部と、
    を有していることを特徴とする庇ユニット。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の庇ユニットであって、
    前記梁は、前記建物側の端部に、当該梁の高さが長手方向における中央側より低い段差部を有し、
    前記段差部に前記樋が配置されていることを特徴とする庇ユニット。
  6. 請求項2乃至請求項5のいずれかに記載の庇ユニットであって、
    前記樋は、前記壁側枠に設けられていることを特徴する庇ユニット。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の庇ユニットであって、
    前記側壁枠と連結されて前記樋と連通する竪樋を備え、
    前記竪樋は、前記外壁面に沿って設けられるとともに、装飾材に覆われていることを特徴とする庇ユニット。
JP2014012525A 2014-01-27 2014-01-27 庇ユニット Active JP6211422B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014012525A JP6211422B2 (ja) 2014-01-27 2014-01-27 庇ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014012525A JP6211422B2 (ja) 2014-01-27 2014-01-27 庇ユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015140527A true JP2015140527A (ja) 2015-08-03
JP6211422B2 JP6211422B2 (ja) 2017-10-11

Family

ID=53771081

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014012525A Active JP6211422B2 (ja) 2014-01-27 2014-01-27 庇ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6211422B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021070956A (ja) * 2019-10-30 2021-05-06 積水ハウス株式会社 庇屋根構造及び建築物

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07102703A (ja) * 1993-10-08 1995-04-18 Sankyo Alum Ind Co Ltd 雨 樋
JP2000064485A (ja) * 1998-08-18 2000-02-29 Sankyo Alum Ind Co Ltd 屋根の角度調整装置
JP2003301573A (ja) * 2002-04-10 2003-10-24 Sekisui Chem Co Ltd 玄関庇
JP2009197523A (ja) * 2008-02-24 2009-09-03 Shin Nikkei Co Ltd 上吊り式庇

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07102703A (ja) * 1993-10-08 1995-04-18 Sankyo Alum Ind Co Ltd 雨 樋
JP2000064485A (ja) * 1998-08-18 2000-02-29 Sankyo Alum Ind Co Ltd 屋根の角度調整装置
JP2003301573A (ja) * 2002-04-10 2003-10-24 Sekisui Chem Co Ltd 玄関庇
JP2009197523A (ja) * 2008-02-24 2009-09-03 Shin Nikkei Co Ltd 上吊り式庇

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021070956A (ja) * 2019-10-30 2021-05-06 積水ハウス株式会社 庇屋根構造及び建築物
JP7303982B2 (ja) 2019-10-30 2023-07-06 積水ハウス株式会社 庇屋根構造及び建築物

Also Published As

Publication number Publication date
JP6211422B2 (ja) 2017-10-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7373031B2 (ja) 屋根構造体
JP4641872B2 (ja) 建物用庇
JP7366103B2 (ja) 簡易構造物
JP6211422B2 (ja) 庇ユニット
JP5960479B2 (ja) 屋根構造体
JP5597081B2 (ja) 屋根構造
JP6847390B2 (ja) 屋根構造体
JP6410432B2 (ja) 出隅における庇構造
JP2013213319A (ja) 屋根構造体
JP5926207B2 (ja) 簡易構造物
JP6908423B2 (ja) 屋外構造体
JP6877162B2 (ja) 屋根構造体
JP2020084736A (ja) 屋根構造体及び屋根構造体の施工方法
JP5258308B2 (ja) 建物用庇
JP2020084738A (ja) 屋根構造体及び屋根構造体の施工方法
JP2009197523A (ja) 上吊り式庇
JP6353358B2 (ja) 面格子の取付構造
JP5658396B1 (ja)
JP5990111B2 (ja) 簡易構造物
JP6859042B2 (ja) バルコニー
JP5090069B2 (ja) 簡易建物
JP2018123648A (ja) 屋根構造体
JP6653720B2 (ja) 笠木構造体及び換気部材
JP6912257B2 (ja) 屋外構造物
JP3772297B2 (ja) バルコニー

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161104

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170802

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170905

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170913

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6211422

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250