JP2015139941A - 潤滑剤塗布装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】紙状部材の幅方向に大きな位置変動が生じた場合でも、安定して潤滑剤を塗布することが可能な潤滑剤塗布装置を提供する。【解決手段】本発明に係る潤滑剤塗布装置90のスライドバー60は、紙状部材10の位置変動の分だけ紙状部材10の幅方向にスライド移動する。この際、スライドバー60は潤滑剤塗布具80の間隔を維持したままスライドするから、左右の潤滑剤塗布具80は紙状部材10の両側面11との接触状態を維持したまま移動する。これにより、潤滑剤塗布装置90は紙状部材10の幅方向に大きな位置変動が生じても、紙状部材10の両側面11に潤滑剤を常に安定して塗布することができる。【選択図】図4

Description

本発明は、粘着剤層を備えた紙状部材の側面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装置に関するものである。
表面に印刷等が施され裏面に粘着剤層を備えたシールやラベルは、様々な商品や用途に幅広く使用されている。これらシールやラベルに用いる一般的な紙状部材10は、図4中の円で囲った部分拡大図に表すように、表面基材10aと粘着剤層10bとセパレータ10cとで主に構成される。表面基材10aは印刷等が行われる紙や合成樹脂製フィルムであり、裏面に粘着剤層10bが接着されている。また、セパレータ10cは一面側に離型処理が施された紙や合成樹脂製フィルムであり、離型処理面上に表面基材10aが粘着剤層10bにより仮粘着している。そして、印刷物の形成された表面基材10aを粘着剤層10bごとセパレータ10cから剥がし、粘着剤層10bを目的とする物品に粘着することで表面基材10aを物品に粘着する。
これら紙状部材10に対する印刷等の加工処理は、ロール状の紙状部材10(ロール原反)を巻き解きながら帯状のまま搬送し連続的に行うことが多い。このような紙状部材10の加工機器は、紙状部材10を位置決めするガイド部と、紙状部材10を搬送する紙送り手段と、を有している。しかしながら、紙状部材10の側面11には粘着剤層10bが露出しているため、紙状部材10の側面11と接するガイド部等には、粘着剤層10bの粘着剤が付着し紙状部材10の搬送に伴って徐々に堆積する。この粘着剤の堆積は紙状部材10の円滑な搬送の妨げとなる他、紙状部材10に対する印刷等の加工処理にも悪影響を与える。
従来、これら粘着剤の付着を防止する手法としてはシリコンスプレーの噴霧やベビーパウダーの散布が用いられてきた。しかしながら、これらの手法による付着防止効果は不十分なことに加え、作業者の吸引による健康被害や機器側への付着による不具合の発生等、実用上問題点が多い。このため、付着した粘着剤の除去は作業者の清掃により行われることが一般的で、この清掃作業は加工機器の稼働率を低下させる大きな要因となっていた。
この問題点に対し本願発明者は、下記[特許文献1]に記載の潤滑剤供給具及び供給方法に関する発明を行った。この[特許文献1]に記載の発明は、紙状部材10の両側面11に潤滑剤を直接塗布することで、粘着剤のガイド部等への付着を防止する。これにより、ガイド部等の清掃を頻繁に行わなくとも紙状部材10への連続加工が可能となった。
ただし、潤滑剤供給具に送られる紙状部材10には製造ロットや乾燥状態、湿度、気象条件等でその都度異なるバタつきやズレ等の位置変動が発生する。しかしながら[特許文献1]に記載の潤滑剤供給具は、潤滑剤の塗布を比較的小径の円形フェルトにて行っているため、紙状部材10の位置変動が大きいと紙状部材10の側面11が円形フェルトの塗布面から脱落し潤滑剤が塗布できないという問題点がある。また、潤滑剤の塗布量は紙状部材10の側面11と塗布面との接触面積に左右されるため、[特許文献1]に記載の潤滑剤供給具では位置変動により潤滑剤の塗布量が左右されるという問題点がある。
この問題点に対し本願発明者は、特願2013−059495号に記載の潤滑剤供給具及び供給方法に関する発明を行った。この特願2013−059495号に記載の発明は、紙状部材10への潤滑剤の塗布を略円柱状の毛細管繊維束の周面で行うとともに、毛細管繊維束が紙状部材10の位置変動に追随して3次元的に動く。これにより、紙状部材10にバタつきやズレ、捻じれのような位置変動が生じても、潤滑剤の塗布を常に安定して行うことができる。
特許第4891447号公報
しかしながら、紙状部材10のロール原反13には製造時の巻き取り状態や保管状態等により、図6のロール原反13の模式断面図に示すように、紙状部材10が巻芯13aから徐々にズレて巻回されたり、蛇行して巻回されたりする場合がある。そして、このロール原反13の巻ズレの量Lは時に3mm以上となる場合がある。このような大きな位置変動に対しては特願2013−059495号に記載の発明では対応できない場合があり、この点で更なる改良が望まれる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、紙状部材の幅方向に大きな位置変動が生じた場合でも、安定して潤滑剤を塗布することが可能な潤滑剤塗布装置を提供することを目的とする。
本発明は、
(1)粘着剤層10bと表面基材10aとを備えた紙状部材10を搬送する紙送り手段(搬送ローラ20)を備えた機器100に設置され、前記紙状部材10の側面11へ潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装置であって、
細繊維で略円柱状に形成されるとともに毛細管現象により潤滑剤が浸潤し、周面と前記紙状部材10の側面11とが接することで前記側面11に潤滑剤を塗布する毛細管繊維束30と、
前記毛細管繊維束30に潤滑剤を毛細管現象を用いて供給する供給部40と、
前記毛細管繊維束30の周面が露出するように挟持するヘッド部50と、
前記ヘッド部50を3次元的に可動な状態で保持するホルダ部52と、
前記ホルダ部52と前記ヘッド部50との間に設置され、前記毛細管繊維束30の周面を前記紙状部材10の側面11側に付勢する弾性部材54と、を備えた潤滑剤塗布具80を有し、
さらに、2つの前記潤滑剤塗布具80を所定の間隔を取って互いに対向するように保持するスライドバー60と、前記スライドバー60を前記紙状部材10の幅方向に摺動可能に支持するガイド部材70と、を備え、
前記対向する2つの潤滑剤塗布具80が前記間隔を維持しながら、前記紙状部材10の幅方向の位置変動に対応して移動することを特徴とする潤滑剤塗布装置90を提供することにより、上記課題を解決する。
(2)潤滑剤を貯留するとともに供給部40の一端を前記潤滑剤に浸漬するよう保持する潤滑剤タンク12を備え、
前記潤滑剤タンク12の設置位置を上下方向に移動することで潤滑剤塗布具80への潤滑剤の供給量を調節することを特徴とする上記(1)記載の潤滑剤塗布装置90を提供することにより、上記課題を解決する。
本発明に係る潤滑剤塗布装置は、紙状部材の幅方向の位置変動に対応して潤滑剤塗布具がその間隔を維持したまま移動する。このため、紙状部材の幅方向に大きな位置変動が生じても、紙状部材の両側面に潤滑剤を常に安定して塗布することができる。
本発明に係る潤滑剤塗布具を示す図である。 本発明に係る潤滑剤塗布具の側面図及び断面図である。 本発明に係る潤滑剤塗布装置の概要を示す図である。 本発明に係る潤滑剤塗布装置の使用状態を説明する図である。 本発明に係る潤滑剤塗布装置の適用例を示す図である。 ロール原反の模式断面図である。
本発明に係る潤滑剤塗布装置の実施の形態について図面に基づいて説明する。先ず、本発明に係る潤滑剤塗布装置90に用いる潤滑剤塗布具80の構成を説明する。ここで、図1は本発明に係る潤滑剤塗布具80を示す図である。また、図2(a)は潤滑剤塗布具80の側面図である。また、図2(b)は図2(a)のX−X断面図である。
図1、図2に示す潤滑剤塗布具80は、表面基材10aと粘着剤層10bとを備えた紙状部材10の側面11に潤滑剤を塗布するものであり、毛細管繊維束30と、毛細管繊維束30に潤滑剤を供給する供給部40と、毛細管繊維束30の周面が露出するように挟持するヘッド部50と、ヘッド部50を3次元的に可動な状態で保持するホルダ部52と、ホルダ部52とヘッド部50との間に設置された弾性部材54と、を有している。尚、ここで使用する潤滑剤としては、粘着剤の他部材への付着を防止するとともに摩擦抵抗を軽減する液体状のものを用いる。
毛細管繊維束30は細繊維を略円柱状に成形したものであり、細繊維自体もしくは細繊維同士の間隙が毛細管現象による吸水機能を有している。毛細管繊維束30に用いる材料は合成樹脂繊維、天然繊維等、如何なるものを用いても良い。尚、毛細管繊維束30の周面には紙状部材10の側面11が略直交方向に接しながら移動する。このため、毛細管繊維束30の周面には毛羽等がなるべく立たないよう、細繊維を円柱の概ね軸線方向(長手方向)に揃えるとともに、吸水機能を損なわない程度に樹脂等で固め、ある程度の硬度を持たせることが好ましい。尚、毛細管繊維束30の周面を部分的に切り欠くなどして平面部を形成し、この平面部と紙状部材10の側面11とを接触させるようにしても良い。
毛細管繊維束30に潤滑剤を供給する供給部40は、一端がヘッド部50内に設置された浸潤体42と接触し、他端が潤滑剤タンク12内に貯留した潤滑剤中に浸漬される。そして、供給部40は自身の毛細管現象により潤滑剤タンク12内の潤滑剤を吸水し、浸潤体42を介して毛細管繊維束30に供給する。尚、供給部40は毛細管現象による適度な吸水機能を有していれば、紐状、布状、帯状どのような形状であっても良い。また、毛細管繊維束30と同様に合成樹脂繊維、天然繊維等いかなる素材を用いても良い。この供給部40に好適な部材としては、安価で一般的に流通している綿紐が挙げられる。尚、供給部40はチューブ44内を通すなどして、潤滑剤の作業者等への付着や供給部40の汚れ等を防止することが好ましい。
浸潤体42は潤滑剤を供給部40側から毛細管繊維束30側に伝達するものであり、潤滑剤が浸潤するものであればフェルトやスポンジ等、如何なるものを用いても良い。尚、浸潤体42は一本の供給部40から複数の毛細管繊維束30に潤滑剤を伝達する際に特に有効であるが、浸潤体42を介さずに供給部40から直接、毛細管繊維束30に潤滑剤を伝達するようにしても良い。さらに、毛細管繊維束30の一端を潤滑剤に浸漬するようにして、毛細管繊維束30の一部が供給部40を兼ねるようにしても良い。
ヘッド部50は毛細管繊維束30の周面が露出するように挟持して保持するものであり、毛細管繊維束30の両端近傍を保持する略コの字形状もしくは略U字形状のものが好ましい。尚、ヘッド部50は毛細管繊維束30の周面を全周に亘って露出させる必要は無く、少なくとも紙状部材10との接触面側が露出していれば良い。よって、毛細管繊維束30の接触面と逆側の周面をヘッド部50の凹部底面に当接させて毛細管繊維束30を周面側からも保持し、紙状部材10の接触に伴う毛細管繊維束30の湾曲を防止するようにしても良い。さらに、ヘッド部50の凹部底面に毛細管繊維束30の周面と同等寸法の溝を形成し、これに毛細管繊維束30を部分的に嵌入して保持することで毛細管繊維束30の湾曲をさらに防止するようにしても良い。
また、ヘッド部50には毛細管繊維束30を複数並べて設置することが好ましい。この構成によれば、紙状部材10の側面11と毛細管繊維束30とが2点以上で接触するため、ヘッド部50が紙状部材10の側面11と略平行に維持される。これにより、ヘッド部50が紙状部材10の位置変動に追随して的確に動くことができる。
また、本発明に係る潤滑剤塗布具80はヘッド部50に設置する毛細管繊維束30の数を増減することで紙状部材10に塗布する潤滑剤の塗布量を調節する。毛細管繊維束30の増減は、毛細管繊維束30の設置本数が異なるヘッド部50を複数用意し、これを適宜付替えて行っても良いし、例えばヘッド部50を開閉式にして毛細管繊維束30の本数を増減可能としても良い。
ホルダ部52はヘッド部50を3次元的に可動な状態で保持するものであり、例えば略コの字形状を呈している。そして、例えばホルダ部52の両側壁に軸孔58を形成し、この軸孔58にヘッド部50の両側面に形成された保持軸56を挿入することでヘッド部50を保持する。このとき、軸孔58の大きさを保持軸56よりも十分大きく形成するとともに、保持軸56をホルダ部52から脱落しない十分な長さとすることで、ヘッド部50は保持軸56の可動範囲内で縦横斜め方向に自由に可動する。また、保持軸56の可動範囲内で自由に首振り動作する。
また、ホルダ部52とヘッド部50との間には、毛細管繊維束30の周面を紙状部材10の側面11側に付勢する弾性部材54が設置される。この弾性部材54にも特に限定は無く、板バネ、コイルバネ等、周知の弾性部材を用いることができる。そして、弾性部材54がヘッド部50を介して毛細管繊維束30を紙状部材10側に付勢することで、ヘッド部50が紙状部材10の位置変動に追随するように3次元的に動き、毛細管繊維束30の周面と紙状部材10の側面11との接触状態を安定的に維持する。
尚、上記の保持軸56と軸孔58、弾性部材54によるヘッド部50の可動機構は一例であり、特にこれに限定されるものではない。
次に、本発明に係る潤滑剤塗布装置90の特徴的な構成を図3、図4を用いて説明する。本発明に係る潤滑剤塗布装置90は、上記の潤滑剤塗布具80を所定の間隔を取って互いに対向するように保持するスライドバー60と、このスライドバー60を紙状部材10の幅方向に摺動可能に支持するガイド部材70と、を有している。潤滑剤塗布装置90のガイド部材70には特に限定はなく、スライドバー60を摺動可能に保持できれば如何なる部材を用いても良い。ただし、ガイド部材70とスライドバー60との摩擦抵抗は極力小さいものを用いることが好ましい。尚、本例ではガイド部材70にスライドレールを用い、スライドバー60の両端の保持アームを摺動可能に保持する構成を例示している。
また、対向する2つの潤滑剤塗布具80の間隔は紙状部材10の幅寸法に合わせて調整可能とする。よって、潤滑剤塗布具80はスライドバー60に対して位置調整と固定とが可能なステー62を介して設置することが好ましい。これにより、スライドバー60は対向する2つの潤滑剤塗布具80の間隔を維持したまま、ガイド部材70に沿って紙状部材10の幅方向にスライドする。
次に、上記の潤滑剤塗布具80を備えた潤滑剤塗布装置90の構成及び動作を図3、図4、図5を用いて説明する。尚、図5では潤滑剤塗布装置90を印刷機に適用した例を示すが、本願はこれに限定されるものではなく、紙送り手段を備えたあらゆる機器、例えば裁断機やスリッター機、打ち抜き機、オンデマンド印刷機、その他事務用機器等にも適用が可能である。また、本例ではセパレータ10cを備えた紙状部材10に潤滑剤を塗布する例を説明しているが、セパレータ10cを備えていない紙状部材10に対しても本発明は適用が可能である。例えば機器内にて粘着剤を塗布し、表面基材10aに粘着剤層10bを形成する型のシール印刷機では、粘着剤層10bが形成された後の紙状部材10の側面11に潤滑剤を塗布する。また、粘着テープ等の製造機器では、テープ(表面基材10aに相当する)に粘着剤層10bを形成した後に潤滑剤を塗布する。また、印刷物やその他の物品に粘着剤層10bを備えた保護フィルム(セパレータ10c無し)等を貼付する機器では、ロール状の保護フィルム(紙状部材10)を巻き伸ばした後に潤滑剤を塗布する。
そして、本発明に係る潤滑剤塗布装置90は、紙状部材10を搬送する例えば搬送ローラ20等の紙送り手段を備えた機器100の上手側に、左右の潤滑剤塗布具80の間を紙状部材10が通過するように設置される。このとき、ガイド部材70側を機器100に固定することで、スライドバー60は機器100の横方向(紙状部材10の幅方向)に所定の範囲内で自由にスライドする。尚、潤滑剤塗布具80の方向は、毛細管繊維束30の円柱の軸線が紙状部材10の送り方向と略直交となる方向とする。
一方、機器100にはロール原反13が回転可能に設置される。そして、ロール原反13の一端は巻解かれ機器100内に帯状のまま連通される。尚、機器100には図示しないガイド部が設置され、紙状部材10の機器100内での位置ズレを防止する。
次に、潤滑剤塗布具80の設置間隔を紙状部材10の幅に対応するよう調節する。この調節方法の例としては、先ず潤滑剤塗布具80を固定しているステー62のネジ64を緩め、左右の潤滑剤塗布具80の毛細管繊維束30の周面が紙状部材10の両側面11に当接するよう移動させる。そして、その位置にてネジ64を締め、両潤滑剤塗布具80をスライドバー60に固定する。この際、ガイド部材70側にスライドバー60の移動を一時的に規制するロック機構72を設け、潤滑剤塗布具80の位置調節をスライドバー60を固定した状態で行うようにしても良い。この構成では、潤滑剤塗布具80の位置調節時にスライドバー60が移動しないため、潤滑剤塗布具80の位置調節を容易に行うことができる。スライドバー60のロック機構72には特に限定はなく、スライドバー60が固定されればどのような機構を用いても良い。尚、図4ではスライドバー60側に設置された受プレート72aの孔と、ガイド部材70上面に設置されたロック機構72とを係合させることでスライドバー60を固定する例を示している。また、図4ではスライドバー60をロックした状態を図示しており、潤滑剤塗布装置90の動作時にはこのロック状態は解除される。
この潤滑剤塗布具80の間隔調整と前後して、供給部40は潤滑剤タンク12内に貯留している潤滑剤を毛細管現象によって吸水し、毛細管繊維束30に供給する。これにより、毛細管繊維束30には潤滑剤が浸潤する。
このとき、潤滑剤タンク12の設置位置を上下方向に調整することで潤滑剤塗布具80への潤滑剤の供給量を調節するようにしても良い。尚、潤滑剤タンク12の設置位置を上げれば、潤滑剤の液面に対する潤滑剤塗布具80の相対位置が下がり、重力の作用によって潤滑剤が供給部40を通過する速度が向上し、その結果、潤滑剤の供給量は増大する。反対に、潤滑剤タンク12の設置位置を下げれば、潤滑剤の液面に対する潤滑剤塗布具80の相対位置が上がり、潤滑剤は供給部40を重力に抗って通過するためその速度は低下し、その結果、潤滑剤の供給量は減少する。
潤滑剤タンク12の設置位置の調節機構には特に限定はなく、如何なるものを用いても良い。例えば、高さの異なる複数の載置台を備えた潤滑剤タンク台を設け、潤滑剤タンク12をその都度適切な高さの載置台に載置して供給量の調節を行っても良いし、図4に示すように、潤滑剤タンク12の載置台76を上下に位置調節可能なタンク支柱78に固定することで行っても良い。
次に、機器100が起動すると、紙送り手段である搬送ローラ20が回転する。搬送ローラ20が回転すると、その分、ロール原反13が回転して紙状部材10が巻き伸ばされる。巻き伸ばされた紙状部材10は潤滑剤塗布具80の間を通過する。この際、紙状部材10の両側面11は潤滑剤が浸潤している毛細管繊維束30の周面に接しながら、毛細管繊維束30の軸線と略直交する方向に移動する。尚、毛細管繊維束30が複数設置されている場合、紙状部材10の側面11は複数の毛細管繊維束30に連続して接しながら移動する。これにより、紙状部材10の側面11には適量の潤滑剤が塗布される。
紙状部材10に潤滑剤が塗布されると、供給部40はその分だけ毛細管繊維束30に潤滑剤を補充する。尚、潤滑剤の補充は供給部40の毛細管現象により行われるため、塗布による潤滑剤の減量分のみが補充され、毛細管繊維束30に過剰供給されることはない。このため、例えば機器100が停止した状態では毛細管繊維束30への潤滑剤の補充は行われない。よって、潤滑剤の過剰供給による液垂れ等は発生しない。
また、ロール原反13に巻ズレが存在している場合、紙状部材10は幅方向にずれながら機器100に搬送される。この紙状部材10の位置変動により、潤滑剤塗布装置90の一方の潤滑剤塗布具80は紙状部材10の一方の側面11によって押圧される。この押圧によりスライドバー60は図3に示すように紙状部材10の位置変動の分だけ紙状部材10の幅方向にスライド移動する。この際、スライドバー60は潤滑剤塗布具80の間隔を維持したままスライドするから、左右の潤滑剤塗布具80は紙状部材10の両側面11との接触状態を維持したまま移動する。これにより、潤滑剤塗布装置90は紙状部材10の幅方向に大きな位置変動が生じても、紙状部材10の両側面11に潤滑剤を常に安定して塗布することができる。
そして、潤滑剤塗布装置90により潤滑剤が塗布された紙状部材10は、ガイド部等で位置決めされた後、印刷装置などの各種加工装置側に搬送される。このとき、ガイド部と紙状部材10の側面11とは接するが、側面11には潤滑剤が塗布されているため紙状部材10の粘着剤がガイド部側に付着することはない。また、機器100のその他の部位にも紙状部材10の粘着剤が付着することはない。
次に、紙状部材10は加工装置としての例えば第1の印刷装置2aに送られ、紙状部材10の表面基材10aに対し第1の色による印刷が行われる。尚、一般的に表面基材10aの縁部に印刷は行わない。このため、紙状部材10の側面11に塗布された潤滑剤が、表面基材10aの印刷物に対し悪影響を及ぼすことはない。第1の色による印刷が行われた紙状部材10は第1の乾燥装置4aに送られ、印刷物の乾燥が行われる。尚、印刷装置2a、2b、2cが紫外線硬化インクを使用する場合、乾燥装置4a、4b、4cはUV照射乾燥装置となる。乾燥装置4aによる印刷物の乾燥が終了すると、紙状部材10は第2の印刷装置2bに送られ表面基材10aに第2の色による印刷が行われる。次に、紙状部材10は第2の乾燥装置4bに送られ、第2の色による印刷物の乾燥が行われる。次に、紙状部材10は第3の印刷装置2cに送られ表面基材10aに第3の色による印刷が行われる。次に、紙状部材10は第3の乾燥装置4cに送られ、第3の色による印刷物の乾燥が行われる。これにより、紙状部材10の表面基材10aには多色刷りされたカラーの印刷物が形成される。尚、機器100による紙状部材10の加工処理は必要に応じて前進、後退を繰り返しながら行う。
印刷物が形成された紙状部材10は、次に加工機器としての例えば外形切込装置6に送られる。外形切込装置6は、紙状部材10に施された印刷物の周囲の表面基材10a及び粘着剤層10bに予め設定された形状の切込みを入れる。この際、セパレータ10cは切断しない。切込みの入れられた紙状部材10は、次に剥離部7に送られシール外周の不要な表面基材10a及び粘着剤層10bが剥離除去される。剥離した不要な表面基材10a及び粘着剤層10bは回収ローラ24で巻き取られ廃棄される。これにより、セパレータ10c上には印刷物が所定の形状に切り抜かれたシールのみが残留する。次に、紙状部材10は裁断機8に送られ所定の長さに切断される。これにより、シールが完成する。
以上のように、本発明に係る潤滑剤塗布装置90は、左右の潤滑剤塗布具80がその間隔を維持したまま紙状部材10の幅方向へ移動可能である。このため、ロール原反13の巻ズレ等により紙状部材10の幅方向に大きな位置変動が生じても、潤滑剤を紙状部材10の両側面11に安定して塗布することができる。
尚、紙状部材10にバタつきやねじれ、軽微なズレ等が生じた場合には、潤滑剤塗布具80のヘッド部50が紙状部材10の位置変動に追随して3次元的に動く。よって、このような場合でも潤滑剤塗布装置90は潤滑剤を紙状部材10の両側面11に常に安定して塗布することができる。
尚、本例で示した潤滑剤塗布装置90の構成は一例であり、各部材の形状、寸法、潤滑剤塗布具80の固定機構、ガイド部材70のスライド機構等は上記のものに限定されるものではない。さらに、本発明は本発明の要旨を逸脱しない範囲で変更して実施することが可能である。
10 紙状部材
10a 表面基材
10b 粘着剤層
10c セパレータ
11 (紙状部材の)側面
12 潤滑剤タンク
20 搬送ローラ(紙送り手段)
30 毛細管繊維束
40 供給部
50 ヘッド部
52 ホルダ部
54 弾性部材
60 スライドバー
70 ガイド部材
80 潤滑剤塗布具
90 潤滑剤塗布装置
100 機器

Claims (2)

  1. 粘着剤層と表面基材とを備えた紙状部材を搬送する紙送り手段を備えた機器に設置され、前記紙状部材の側面へ潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装置であって、
    細繊維で略円柱状に形成されるとともに毛細管現象により潤滑剤が浸潤し、周面と前記紙状部材の側面とが接することで前記側面に潤滑剤を塗布する毛細管繊維束と、
    前記毛細管繊維束に潤滑剤を毛細管現象を用いて供給する供給部と、
    前記毛細管繊維束の周面が露出するように挟持するヘッド部と、
    前記ヘッド部を3次元的に可動な状態で保持するホルダ部と、
    前記ホルダ部と前記ヘッド部との間に設置され、前記毛細管繊維束の周面を前記紙状部材の側面側に付勢する弾性部材と、を備えた潤滑剤塗布具を有し、
    さらに、2つの前記潤滑剤塗布具を所定の間隔を取って互いに対向するように保持するスライドバーと、
    前記スライドバーを前記紙状部材の幅方向に摺動可能に支持するガイド部材と、を備え、
    前記対向する2つの潤滑剤塗布具が前記間隔を維持しながら、前記紙状部材の幅方向の位置変動に対応して移動することを特徴とする潤滑剤塗布装置。
  2. 潤滑剤を貯留するとともに供給部の一端を前記潤滑剤に浸漬するよう保持する潤滑剤タンクを備え、
    前記潤滑剤タンクの設置位置を上下方向に移動することで潤滑剤塗布具への潤滑剤の供給量を調節することを特徴とする請求項1記載の潤滑剤塗布装置。
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