[第1実施形態]
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。まず、図1〜図3を参照しながら、遊技機の第1実施形態としてスロットマシンSM1の概要について説明する。なお、第1実施形態において、図1の各矢印で示す方向をそれぞれ、上下方向、前後方向、左右方向として説明する。第1実施形態のスロットマシンSM1は、箱状の基体部10と、前面扉20とを主体に構成される。図2に示すように、基体部10は前方に開口部10aを有する箱状に形成され、基体部10の前部に前面扉20が取り付けられる。前面扉20は、ヒンジ機構5a,5bを用いて基体部10の左前部に枢支され、基体部10の開口部10aを揺動開閉可能に構成される。
基体部10の内部上側には、3つのリール12a,12b,12cを備えるリールユニット11が設けられ、前面扉20のランプユニット50に設けられたリール表示窓52a,52b,52cを通して3つのリール12a,12b,12cに描かれている図柄を視認することができるようになっている。基体部10の内部下側には、スロットマシンSM1に搭載された種々の装置に電源を供給する電源ユニット13、およびメダルを貯留しておくホッパー14aを備えるメダル払出装置14が設けられている。基体部10の内部中央には、主制御装置15が設けられている。主制御装置15は、リールユニット11の作動制御、メダル払出装置14の作動制御等、スロットマシンSM1で行われる遊技を全体的に制御する。
図1に示すように、前面扉20には前面枠21が形成されており、前面枠21の略中央部に、所定の演出画像を表示する画像表示装置22が設けられている。前面扉20の前面側中央には、画像表示装置22の下方に位置して操作パネル23が設けられている。操作パネル23の前面側には、スタートスイッチ24、および3つのストップスイッチ25a,25b,25cが設けられている。操作パネル23の上面側には、各種ベットスイッチ26、各種演出操作スイッチ27、およびメダル投入口28が設けられている。前面扉20の前面側上部には、リール表示窓52a,52b,52cを有したランプユニット50、および左右のサイドランプ31,32が設けられている。前面扉20の前面側下部には、装飾パネル33、およびメダル払出装置14から払い出されたメダルが貯留される受け皿34が設けられている。
前面扉20が基体部10の開口部10aを閉じた状態では、前面扉20の後面側が基体部10の内部側に位置する。この前面扉20の後面側には、図3に示すように、副制御装置35、左右の上部スピーカーユニット36,37、および左右の下部スピーカーユニット38,39が設けられている。副制御装置35は、画像表示装置22の画像制御、ランプユニット50の発光制御、左右のサイドランプ31,32の発光制御、各種スピーカーユニット36〜39の音声制御等、スロットマシンSM1の演出制御を統括的に行う。
[ランプユニットの構成]
次に、本実施形態に係るランプユニット50について図4〜図16を参照して説明する。ランプユニット50は、図4〜図6に示すように、電飾ランプ基板55と、リアカバー60と、ランプハウス70と、インナーカバー80と、アウターカバー85と、挿入規制部材90とを有して構成される。また、ランプユニット50には、左側の第1リール表示窓52aと、中央の第2リール表示窓52bと、右側の第3リール表示窓52cとが形成されている。ランプユニット50は、前面扉20の前面枠21の上部に、前面枠21上部の開口部分を塞いで前方を向くように取り付けられる。
電飾ランプ基板55は、図6に示すように、プリント基板56と、2つのAT報知用LEDランプ59a,59aと、多数の電飾用LEDランプ59b,59b,…とを有して構成され、ランプハウス70の後面側に取り付けられる。2つのAT報知用LEDランプ59a,59aは、プリント基板56の下部前面側に左右に離れて配設される。多数の電飾用LEDランプ59b,59b,…は、プリント基板56の前面側に全体に亘って配設される。電飾ランプ基板55は、副制御装置35と電気的に接続され、副制御装置35から送信されたランプ制御信号に応じて、AT報知用LEDランプ59aおよび電飾用LEDランプ59bの発光制御を行う。
プリント基板56の左側には、ランプハウス70の第1窓穴部72aが挿通される長方形の第1窓部挿通穴57aが形成される。プリント基板56の中央部には、ランプハウス70の第2窓穴部72bが挿通される長方形の第2窓部挿通穴57bが形成される。プリント基板56の右側には、ランプハウス70の第3窓穴部72cが挿通される長方形の第3窓部挿通穴57cが形成される。プリント基板56の下部には、AT報知用LEDランプ59aで発光する光を検出するための光センサSR(図12を参照)を挿通させることが可能な2つのセンサ切欠き部58,58がAT報知用LEDランプ59a,59aの左側に並んで形成される。
リアカバー60は、図6および図10に示すように、樹脂材料を用いて板状に形成され、電飾ランプ基板55を覆ってランプハウス70の後面側に取り付けられる。リアカバー60の左側には、ランプハウス70の第1窓穴部72aが挿通される長方形の第1窓部挿通穴62aが形成される。リアカバー60の中央部には、ランプハウス70の第2窓穴部72bが挿通される長方形の第2窓部挿通穴62bが形成される。リアカバー60の右側には、ランプハウス70の第3窓穴部72cが挿通される長方形の第3窓部挿通穴62cが形成される。リアカバー60の下部には、光センサSR(図12を参照)を挿通させることが可能な2つの第1センサ挿入穴63,63が電飾ランプ基板55のセンサ切欠き部58,58と重なるように形成される。リアカバー60の後部には、リール表示窓52a,52b,52cを通じたスロットマシンSM1の内部の視界を限定するための後方壁部64が長方形枠状に形成されている。
ランプハウス70は、図6〜図8に示すように、樹脂材料を用いて前方に開口部71を有するトレイ状に形成される。ランプハウス70の左側には、第1リール表示窓52aを構成する第1窓穴部72aが矩形筒状に前後方向に延びて形成される。ランプハウス70の中央部には、第2リール表示窓52bを構成する第2窓穴部72bが矩形筒状に前後方向に延びて形成される。ランプハウス70の右側には、第3リール表示窓52cを構成する第3窓穴部72cが矩形筒状に前後方向に延びて形成される。第1〜第3窓穴部72a〜72cはそれぞれ、断面形状が略長方形の角穴状に形成され、図13〜図16に示すように、前方から後方に向かうにつれて断面形状の幅および高さが大きくなるように内面が傾斜している。
第1窓穴部72aの左内側面は、図13に示すように、ランプユニット50の前方における所定の基準位置EPから放射状に延びる線に沿って傾斜するように形成される。第2窓穴部72bの左内側面および右内側面は、図14に示すように、所定の基準位置EPから放射状に延びる線に沿って傾斜するように形成される。第3窓穴部72cの右内側面は、図13に示すように、所定の基準点EPから放射状に延びる線に沿って傾斜するように形成される。本実施形態において、所定の基準点EPとは、スロットマシンSM1を用いて遊技を行う遊技者の視点(アイポイント)として設定される基準点である。なお、3つの窓穴部72a,72b,72cの後端部はそれぞれ、3つのリール12a,12b,12cの幅とほぼ同じ幅になるように形成される。
ランプハウス70の底部下側には、2つのAT報知用LEDランプ59a,59aをそれぞれランプハウス70の内側に露出させるAT報知用ランプ取付穴73,73(図8を参照)が形成される。また、ランプハウス70の底部には、多数の電飾用LEDランプ59b,59b,…をそれぞれランプハウス70の内側に露出させる電飾用ランプ取付穴74,74,…が形成される。
図7に示すように、ランプハウス70の内側には、ランプハウス70の内部空間を区分けする区画リブ75が形成される。ランプハウス70の内部空間の下端部には、区画リブ75によって矩形のAT報知区画部76a,76aが区画形成され、このAT報知区画部76aにAT報知用LEDランプ59aが1個ずつ収容される。また、AT報知区画部76aに挿入規制部材90が収容されて取り付けられるようになっている。
ランプハウス70の内部空間の左右上側には、区画リブ75によって矩形の第1電飾区画部76b,76bが区画形成され、この第1電飾区画部76bに電飾用LEDランプ59bが4個ずつ収容される。ランプハウス70の内部空間の左右下側には、区画リブ75によって矩形の第2電飾区画部76c,76cが区画形成され、この第2電飾区画部76cに電飾用LEDランプ59bが4個ずつ収容される。ランプハウス70の内部空間の中央上側には、区画リブ75によって矩形の第4電飾区画部76dが区画形成され、この第4電飾区画部76dに電飾用LEDランプ59bが9個収容される。ランプハウス70の内部空間の中央下側には、区画リブ75によって矩形の第5電飾区画部76eが区画形成され、この第5電飾区画部76eに電飾用LEDランプ59bが5個収容される。ランプハウス70の内部空間の中央部には、区画リブ75によって円形の第6電飾区画部76fが形成され、この第6電飾区画部76fに電飾用LEDランプ59bが10個収容される。
また、図8に示すように、ランプハウス70の底部下側には、AT報知用ランプ取付穴73,73から左方(ランプユニット50の後側から見て右方)に繋がって延びる第2センサ挿入穴77,77が形成されており、光センサSR(図12を参照)をランプユニット50の外側後方からランプハウス70内のAT報知区画部76aに挿入することができるようになっている。また、ランプハウス70の底部下側には、第2センサ挿入穴77,77から左方に延びて後方に傾斜するガイド穴部78,78が、電飾ランプ基板55のセンサ切欠き部58,58と重なるように形成される。これにより、第2センサ挿入穴77,77は、光センサSRを前面扉20の左側(前面扉20の後側から見て右側)から、すなわち前面扉20の揺動中心の側からランプハウス70の内部に挿入可能な向きに形成されることになる。ランプハウス70の底部におけるAT報知用ランプ取付穴73の右方(ランプユニット50の後側から見て左方)には、挿入規制部材90の第1係合爪部91aと係合可能な第1係合穴部79aが形成される。ランプハウス70の底部における第2センサ挿入穴77とガイド穴部78との境界部近傍には、挿入規制部材90の第2係合爪部91bと係合可能な第2係合穴部79bが形成される。
インナーカバー80は、図6に示すように、透光性を有する樹脂材料を用いて薄い板状に形成され、ランプハウス70の開口部71を覆ってランプハウス70の前部に取り付けられる。インナーカバー80には、所定の装飾が印刷もしくは形成された装飾部81が形成される。インナーカバー80の左側には、第1リール表示窓52aを構成する第1窓穴部82aが形成される。インナーカバー80の中央部には、第2リール表示窓52bを構成する第2窓穴部82bが形成される。インナーカバー80の右側には、第3リール表示窓52cを構成する第3窓穴部82cが形成される。なお、インナーカバー80の窓穴部82a,82b,82cは、ランプハウス70の窓穴部72a,72b,72cの前端部とほぼ同じ大きさに形成される。アウターカバー85は、透明の樹脂材料を用いて薄い板状に形成され、前面扉20の上部とインナーカバー80とに挟まれるようにして、インナーカバー80の前面に重ねて取り付けられる。
挿入規制部材90は、ランプハウス70のAT報知区画部76aに収容され、図12に示すように、ランプハウス70のAT報知区画部76aにおける所定の挿入位置を越えた光センサSRの挿入を規制する。本実施形態において、所定の挿入位置とは、AT報知区画部76aに挿入された光センサSRが(AT報知用LEDランプ59aの発光を妨げることなく)AT報知用LEDランプ59aに近接する位置である。挿入規制部材90は、図7および図9に示すように、透明の樹脂材料を用いて板状に形成される。挿入規制部材90の右端部には、ランプハウス70の第1係合穴部79aと係合可能な第1係合爪部91aが形成される。挿入規制部材90の左端部には、ランプハウス70の第2係合穴部79bと係合可能な第2係合爪部91bが形成される。第1係合爪部91aと第1係合穴部79aとが係合するとともに、第2係合爪部91bと第2係合穴部79bとが係合する状態で、挿入規制部材90がランプハウス70のAT報知区画部76aに収容されて取り付けられる。挿入規制部材90の中央部には、AT報知用LEDランプ59aと対向する平板状のランプ透光部93と、ランプ透光部93の左方において光センサSRが係止な穴状に曲げられた係止穴部94とが形成されている。
以上のように構成されるランプユニット50おいて、副制御装置35から電飾ランプ基板55に所定の演出態様に応じたランプ制御信号が送信される。電飾ランプ基板55は、副制御装置35から送信されたランプ制御信号に応じて、電飾用LEDランプ59b,59b,…の発光制御を行う。電飾用LEDランプ59b,59b,…で発光した光は、ランプハウス70の内部空間を通ってインナーカバー80およびアウターカバー85を透過し、インナーカバー80の装飾部81において所定の装飾が発光表示される。本実施形態では、区画リブ75によってランプハウス70の内部空間が第1〜第6電飾区画部76b〜76fに区分けされているため、インナーカバー80の装飾部81を全体的に発光させるだけでなく、装飾部81を部分的に発光させることが可能である。
また、遊技者に有利な情報をガイドランプ(図示せず)等により報知するいわゆるAT(アシスト・タイム)と称される特定の遊技状態になると、副制御装置35から電飾ランプ基板55にランプ制御信号が送信される。電飾ランプ基板55は、副制御装置35から送信されたランプ制御信号に応じて、AT報知用LEDランプ59a,59aの発光制御を行う。AT報知用LEDランプ59a,59aで発光した光は、ランプハウス70のAT報知区画部76a,76aを通ってインナーカバー80およびアウターカバー85を透過し、インナーカバー80の装飾部81において所定の装飾が発光表示される。本実施形態では、区画リブ75によってランプハウス70の内部にAT報知区画部76a,76aが区画形成されているため、ATと称される遊技状態である旨を明確に発光表示させることができる。
ランプユニット50には、前述したように、ランプハウス70の窓穴部72a,72b,72cとインナーカバー80の窓穴部82a,82b,82cとから構成される3つのリール表示窓52a,52b,52cが形成されている。スロットマシンSM1の遊技者は、ランプユニット50での発光表示を視認しつつ、3つのリール表示窓52a,52b,52cを通して3つのリール12a,12b,12cに描かれている図柄を視認することができる。なお、ランプユニット50が発光する際、インナーカバー80の窓穴部82a,82b,82cから漏れ出た光によって3つのリール12a,12b,12cを照明することも可能である。
また、スロットマシンSM1の管理者は、ATと称される遊技状態を独自に把握するために、スロットマシンSM1の外部装置(例えば、不図示のホールコンピュータ等)に接続される光センサSRをランプユニット50に取り付けることができる。ランプユニット50に光センサSRを取り付けるには、光センサSRをランプユニット50(前面扉20)の後方からリアカバー60の第1センサ挿入穴63に挿通させる。そうすると、光センサSRは、リアカバー60の第1センサ挿入穴63および電飾ランプ基板55のセンサ切欠き部58を通ってランプハウス70のガイド穴部78に当接する。ランプハウス70のガイド穴部78に当接した光センサSRは、ガイド穴部78の傾斜面に案内されつつ右前方(ランプユニット50の後側から見て左前方)に進み、ランプハウス70の第2センサ挿入穴77を通ってAT報知区画部76aにおける電飾ランプ基板55の前面側に挿入される。このとき、ランプハウス70のAT報知区画部76aに挿入された光センサSRは、図12に示すように、AT報知用LEDランプ59aに近接する所定の挿入位置において挿入規制部材90の係止穴部94に係止し、所定の挿入位置を越えた光センサSRの挿入が規制される。これにより、光センサSRがAT報知用LEDランプ59a等を破損させることなくランプハウス70のAT報知区画部76aに挿入され、光センサSRによってAT報知用LEDランプ59aで発光する光を、すなわち、ATと称される遊技状態である旨を検出することが可能となる。
[第1実施形態における特徴構成]
[ランプユニットの特徴構成]
第1実施形態において、ランプユニット50の窓穴部72a,72b,72cは、ランプユニット50の前方における所定の基準点EPから放射状に延びる線に沿って形成されている。これにより、リール表示窓52a,52b,52cの後端部(リール側の端部)を大きくしてリール12a,12b,12cの視認性を妨げることなく、リール表示窓52a,52b,52cの前端部(遊技者側の端部)を小さくしてランプユニット50の前面におけるリール表示窓52a,52b,52c以外の領域を大きくすることができ、ランプユニット50の発光面積を大きくすることができる。そのため、リール12a,12b,12cの視認性を妨げることなく、ランプユニット50の装飾性を高めることが可能となり、省スペースでスロットマシンSM1の装飾性をより高めることができる。
また、ランプユニット50の3つの窓穴部72a,72b,72cがそれぞれ、所定の基準点EPから放射状に延びる線に沿って形成されている。このように、複数のリール表示窓52a,52b,52cの前端部(遊技者側の端部)を小さくすると、ランプユニット50の前面におけるリール表示窓52a,52b,52c以外の領域を効果的に大きくすることができ、ランプユニット50の発光面積を効果的に大きくすることができる。そのため、リール12a,12b,12cの視認性を妨げることなく、ランプユニット50の装飾性を効果的に高めることが可能となり、省スペースでスロットマシンSM1の装飾性をより高めることができる。
また、所定の基準点EPが、遊技者の視点(アイポイント)として設定される基準点であれば、リール12a,12b,12cの視認性をより妨げることなく、ランプユニット50の装飾性を高めることが可能となり、省スペースでスロットマシンSM1の装飾性をより高めることができる。
[挿入規制部材の特徴構成]
第1実施形態において、ランプハウス70のAT報知区画部76aに、所定の挿入位置を越えた光センサSRの挿入を規制する挿入規制部材90が設けられている。これにより、AT報知用LEDランプ59a等を破損させることなく、ランプユニット50に光センサSRを容易に取り付けることができる。
また、挿入規制部材90は、AT報知用LEDランプ59aに近接する所定の挿入位置まで挿入された光センサSRが係止穴部94に係止可能に構成される。これにより、ランプユニット50においてAT報知用LEDランプ59aで発光する光を検出しやすい位置に光センサSRを容易に取り付けることができる。
また、ランプハウス70の第2センサ挿入穴77は、ランプハウス70の後側において、光センサSRを前面扉20の揺動中心の側から挿入可能な向きに形成される。これにより、光センサSRから延びるハーネスを、前面扉20の揺動中心の側からスロットマシンSM1の外部に容易に引き出すことができるため、ランプユニット50に光センサSRをより容易に取り付けることができる。
上述の第1実施形態において、ランプユニット50は、ATと称される遊技状態である旨の発光表示を行っているが、これに限られるものではなく、通常の遊技状態と異なる所定の遊技状態である旨の発光表示を行うことが可能である。例えば、リプレイに当選する確率が通常よりも高い状態であるRT(リプレイ・タイム)と称される遊技状態である旨の発光表示を行うようにしてもよく、ATとRTとを組み合わせたいわゆるART(アシスト・リプレイ・タイム)と称される遊技状態である旨の発光表示を行うようにしてもよい。また例えば、ボーナスに当選した遊技状態である旨の発光表示を行うようにしてもよい。また、ランプユニット50に、AT報知用LEDランプ59aが2つ設けられているが、これに限られるものではなく、1つだけ設けられる構成であってもよい。また、複数の報知用LEDランプがそれぞれ異なる種類の遊技状態(AT、RT、ART、ボーナス等)である旨の発光表示を行うようにしてもよい。
上述の第1実施形態において、ランプハウス70の第1〜第3窓穴部72a〜72cにおける左右の内側面が、所定の基準位置EPから放射状に延びる線に沿って傾斜するように形成されているが、これに限られるものではなく、ランプハウス70の第1〜第3窓穴部72a〜72cにおける上下の内側面が、所定の基準位置EPから放射状に延びる線に沿って傾斜するように形成されてもよい。
[第2実施形態]
次に、遊技機の第2実施形態について説明する。まず、図17〜図18を参照しながら、遊技機の第2実施形態としてスロットマシンSM2の概要について説明する。なお、第2実施形態において、図17の各矢印で示す方向をそれぞれ、上下方向、前後方向、左右方向として説明する。第2実施形態のスロットマシンSM2は、箱状の基体部110と、前面扉120とを主体に構成される。基体部110は前方に開口部110aを有する箱状に形成され、基体部110の前部に前面扉120が取り付けられる。前面扉120は、ヒンジ機構105a,105bを用いて基体部110の左前部に枢支され、基体部110の開口部110aを揺動開閉可能に構成される。
図18にも示すように、基体部110の内部中央には、4つのリール152a,152b,152c,152dを備えるリールユニット150が設けられ、前面扉120に設けられたリール表示窓122を通して4つのリール152a,152b,152c,152dに描かれている図柄を視認することができるようになっている。基体部110の内部下側には、スロットマシンSM2に搭載された種々の装置に電源を供給する電源ユニット113、およびメダルを貯留しておくホッパー114aを備えるメダル払出装置114が設けられている。基体部110の内部上側には、主制御装置115が設けられている。主制御装置115は、リールユニット150の作動制御、メダル払出装置114の作動制御等、スロットマシンSM2で行われる遊技を全体的に制御する。
図17に示すように、前面扉120には前面枠121が形成されており、前面枠121の略中央部にリール表示窓122が形成されている。前面扉120の前面側中央には、リール表示窓122の下方に位置して操作パネル123が設けられている。操作パネル123の前面側には、スタートスイッチ124、および3つのストップスイッチ125a,125b,125cが設けられている。操作パネル123の上面側には、各種ベットスイッチ126、各種演出操作スイッチ127、およびメダル投入口128が設けられている。
前面扉120の前面側上部には、所定の演出画像を表示する画像表示装置130、および左右のサイドランプ200,210が設けられている。前面扉120の前面側下部には、装飾パネル133、およびメダル払出装置14から払い出されたメダルが貯留される受け皿134が設けられている。
前面扉120が基体部110の開口部110aを閉じた状態では、前面扉120の後面側が基体部110の内部側に位置する。前面扉120の後面側には、副制御装置300(図28を参照)、左右の上部スピーカーユニット136,137、および左右の下部スピーカーユニット138,139が設けられている。副制御装置300は、画像表示装置130の画像制御、左右のサイドランプ200,210の発光制御、各種スピーカーユニット136〜139の音声制御等、スロットマシンSM2の演出制御を統括的に行う。
[リールユニットの構成]
次に、本実施形態に係るリールユニット150について図17〜図20を参照して説明する。なお、図19および図20において、各リールの外周部分の図示を省略している。リールユニット150は、第1〜第4リールモジュール151a〜151dと、リールモジュール収容部161とを有して構成される。
第1リールモジュール151aは、第1リール152aと、第1バックランプ153aと、不図示のリールモータ(図示せず)と、第1リールブラケット155aとを有して構成される。第1リール152aは、外周部に所定の図柄が描かれた円筒状に形成され、リールモータのモータ軸に結合される。第1バックランプ153aは、第1リール152aの内側に位置して前方を向くように第1リールブラケット155aに取り付けられ、図柄が描かれた第1リール152aの外周部を内側から照明可能に構成される。リールモータは、詳細な図示を省略するが、第1リール152aとともに第1リールブラケット155aに取り付けられ、第1リール152aを回転駆動するようになっている。第1リールブラケット155aは、樹脂材料を用いて板状に形成され、第1リールブラケット155aの左側面に、第1バックランプ153aおよびリールモータがそれぞれ取り付けられるようになっている。
第1バックランプ153aは、バックランプハウス171と、バックランプ基板172とを有して構成される。バックランプ基板172の前面に、2列の白色LEDランプ173と、1列の紫外線LEDランプ174とが配設される。紫外線LEDランプ174は、2列の白色LEDランプ173の間に配置され、紫外光を発光するようになっている。バックランプ基板172は、バックランプハウス171の後側に取り付けられ、バックランプハウス171の前側に白色LEDランプ173および紫外線LEDランプ174が収容されるようになっている。これにより、第1リール152aの外周部を白色LEDランプ173の可視光もしくは紫外線LEDランプ174の紫外光で照明することが可能になる。第1リール152aの外周部に描かれる図柄には、紫外光の照射により励起発光する蛍光塗料で描かれた特殊図柄(図示せず)がある。この特殊図柄は、第1リール152aの外周部を白色LEDランプ173の可視光で照明したときに遊技者に視認されないが、第1リール152aの外周部を紫外線LEDランプ174の紫外光で照明したときに発光して遊技者に視認されるようになっている。
なお、バックランプ基板172には、紫外線LEDランプ174と回路接続されたポリスイッチ(図示せず)が実装されている。ポリスイッチは、紫外線LEDランプ174等の発熱に伴ってポリスイッチの温度が所定の温度より高くなると、ポリスイッチの抵抗値が増大して紫外線LEDランプ174へ流れる電流を制限するように構成されている。紫外線LEDランプ174は、白色LEDランプ173よりも電流が多く流れて発熱しやすいため、ポリスイッチを設けることにより第1バックランプ153aの温度上昇を抑えることができる。
第2リールモジュール151bは、第1リールモジュール151aと同様に、第2リール152bと、第2バックランプ153bと、不図示のリールモータ(図示せず)と、第2リールブラケット155bとを有して構成される。第2リール152bおよびリールモータは、図柄が異なる(特殊図柄が描かれていない)他は、第1リール152aと同様に構成される。第2バックランプ153bは、紫外線LEDランプおよびポリスイッチを有していない他は、第1バックランプ153aと同様に構成される。第2リールブラケット155bは、第1リールブラケット155aと同様に構成される。
第3リールモジュール151cは、第1リールモジュール151aと同様に、第3リール152cと、第3バックランプ153cと、不図示のリールモータ(図示せず)と、第3リールブラケット155cとを有して構成される。第3リール152cおよびリールモータは、図柄が異なる(特殊図柄が描かれていない)他は、第1リール152aと同様に構成される。第3バックランプ153cは、紫外線LEDランプおよびポリスイッチを有していない他は、第1バックランプ153aと同様に構成される。第3リールブラケット155cは、第1リールブラケット155aと同様に構成される。
第4リールモジュール151dは、第1リールモジュール151aと同様に、第4リール152dと、第4バックランプ153dと、不図示のリールモータ(図示せず)と、第4リールブラケット155dとを有して構成される。第4リール152dおよびリールモータは、図柄が異なる(特殊図柄が描かれていない)他は、第1リール152aと同様に構成される。第4バックランプ153dは、紫外線LEDランプおよびポリスイッチを有していない他は、第1バックランプ153aと同様に構成される。第4リールブラケット155dは、第1リールブラケット155aと同様に構成される。
[サイドランプの構成]
次に、本実施形態に係る左右のサイドランプ200,210について図21〜図27を参照して説明する。なお、左右のサイドランプ200,210は、互いに左右対称(面対称)で同様の構成であるため、左サイドランプ200の詳細な説明を省略し、右サイドランプ210について詳細な説明を行う。右サイドランプ210は、図21および図22に示すように、ランプホルダ220と、ランプモジュール230とを主体に構成される。
ランプホルダ220は、樹脂材料を用いて前側が開口した箱状に形成される。ランプホルダ220は、ランプモジュール230を収容保持して前面扉120における前面枠121の右側部に前方を向いて取り付けられる。ランプホルダ220の後面部下側に、ランプモジュール230のガイドピン256がスライド移動可能に係合可能な第1ガイド穴部221が形成される。ランプホルダ220の後面部上側に、ランプモジュール230のガイド片257がスライド移動可能に係合可能な第2ガイド穴部222が形成される。
ランプモジュール230は、図23および図24に示すように、サイドランプ基板231と、第1ランプハウス241と、第2ランプハウス251と、第1拡散シート261と、第2拡散シート271と、ランプカバー281とを有して構成される。なお、図23はランプモジュール230を右前方上側から見た分解斜視図であり、図24はランプモジュール230を左前方下側から見た分解斜視図である。サイドランプ基板231は、図25および図26に示すように、プリント基板232と、プリント基板232の一方の実装面(以下、第1実装面232aと称する)に配設された複数の第1電飾用LEDランプ233,233,…および発光制御素子235,235,…と、プリント基板232の他方の実装面(以下、第2実装面232bと称する)に配設された複数の第2電飾用LEDランプ238,238,…とを有して構成される。サイドランプ基板231は、副制御装置300と電気的に接続され、副制御装置300から送信されたランプ制御信号に応じて、発光制御素子235,235,…により第1電飾用LEDランプ233,233,…および第2電飾用LEDランプ238,238,…の発光制御を行う。
サイドランプ基板231のプリント基板232は、上下方向に長く伸びる細い板状に形成される。第1電飾用LEDランプ233,233,…は、プリント基板232の第1実装面232aに上下方向に3列に並んで配設される。第2電飾用LEDランプ238,238,…は、プリント基板232の第2実装面232bに上下方向に3列に並んで配設される。第1電飾用LEDランプ233,233,…と第2電飾用LEDランプ238,238,…は、互いにプリント基板232に対して対称的な略同一位置に配置される。
第1電飾用LEDランプ233は、フルカラーLEDランプであり、図27(a)に示すように、第1赤色ランプ233Rと、第1緑色ランプ233Gと、第1青色ランプ233Bとから構成される。第2電飾用LEDランプ238は、フルカラーLEDランプであり、図27(b)に示すように、第2赤色ランプ238Rと、第2緑色ランプ238Gと、第2青色ランプ238Bとから構成される。なお、図27(a)は第1電飾用LEDランプ233をプリント基板232の第1実装面232a側から見た図であり、図27(b)は第2電飾用LEDランプ238を第1実装面232a側から見た図である。
第2実装面232bにおいて第2緑色ランプ238Gから延びる第2緑色用配線239Gは、プリント基板232を貫通する緑色用接点部236Gにおいて第1緑色用配線234Gと繋がるようになっている。第1実装面232aにおいて第1緑色ランプ233Gから延びる第1緑色用配線234Gは、第1実装面232aに配設された発光制御素子235と繋がるようになっている。第2実装面232bにおいて第2青色ランプ238Bから延びる第2青色用配線239Bは、プリント基板232を貫通する青色用接点部236Bにおいて第1青色用配線234Bと繋がるようになっている。第1実装面232aにおいて第1青色ランプ233Bから延びる第1青色用配線234Bは、第1実装面232aに配設された発光制御素子235と繋がるようになっている。第1実装面232aにおいて第1赤色ランプ233Rから延びる第1赤色用配線234Rは、プリント基板232を貫通する赤色用接点部236Rにおいて第2赤色用配線239Rと繋がるようになっている。第2実装面232bにおいて第2赤色ランプ238Rから延びる第2赤色用配線239Rは、途中でプリント基板232を貫通して第1実装面232aに達するようになっている。第1実装面232aに達した第2赤色用配線239R´は、第1実装面232aに配設された発光制御素子235と繋がるようになっている。
これにより、発光制御素子235から延びる1組の配線が2つの電飾用LEDランプ233,238と繋がるため、発光制御素子235の1組のポートで2つの電飾用LEDランプ233,238の発光制御を行うことができる。また、第1電飾用LEDランプ233と第2電飾用LEDランプ238は、互いにプリント基板232に対して対称的な略同一位置に配置されるため、配線パターンを容易にまとめることができ、配線パターンが複雑にならずに、発光制御素子235の1組のポートで2つの電飾用LEDランプ233,238の発光制御を行うことが可能になる。
第1ランプハウス241と第2ランプハウス251は、透光性を有する樹脂材料を用いて、互いに略左右対称に上下方向に延びて形成され、第1ランプハウス241と第2ランプハウス251とが結合されて形成されるランプ収容空間内に、サイドランプ基板231を前面扉120の前面に対して略直角な向きに保持して収容するようになっている。なおこのとき、サイドランプ基板231は、プリント基板232の第1実装面232aが前面扉120の右端部側を向くとともに、第2実装面232bが前面扉120の中心側(左側)を向くように保持される。サイドランプ基板231を収容した第1ランプハウス241および第2ランプハウス251は、第1拡散シート261および第2拡散シート271とともにランプカバー281の内側に結合される。
第1ランプハウス241は、前面扉120の右端部側に配置され、サイドランプ基板231の第1実装面232aを覆って第2ランプハウス251およびサイドランプ基板231と結合されるようになっている。第1ランプハウス241の側部には、サイドランプ基板231の第1実装面232aに対して前方から後方に向けて間隔が拡がるように傾斜して、第1電飾用LEDランプ233で発光した光を透過させる第1透光部242が形成される。第1透光部242の内側には、3列に並ぶ複数の第1電飾用LEDランプ233,233,…に沿って上下方向に延びる3本の第1溝部243,243,243が形成されている。また、第1ランプハウス241の後部には、ランプホルダ220の後面部に当接可能な第1ホルダ当接部244が形成される。
第2ランプハウス251は、前面扉120の中心側に配置され、サイドランプ基板231の第2実装面232bを覆って第1ランプハウス241およびサイドランプ基板231と結合されるようになっている。第2ランプハウス251の側部には、サイドランプ基板231の第2実装面232bに対して前方から後方に向けて間隔が拡がるように傾斜して、第2電飾用LEDランプ238で発光した光を透過させる第2透光部252が形成される。第2透光部252の内側には、3列に並ぶ複数の第2電飾用LEDランプ238,283,…に沿って上下方向に延びる3本の第2溝部253,253,253が形成されている。また、第2ランプハウス251の後部には、ランプホルダ220の後面部に当接可能な第2ホルダ当接部254が形成される。第2ホルダ当接部254の下側に、ランプホルダ220の第1ガイド穴部221に係合可能なガイドピン256が形成される。第2ホルダ当接部254の上側に、ランプホルダ220の第2ガイド穴部222に係合可能なガイド片257が形成される。
第1拡散シート261および第2拡散シート271は、透光性を有する樹脂材料を用いて、互いに略左右対称に上下方向に延びる薄板状に形成される。第1拡散シート261は、第1ランプハウス241とランプカバー281との間に収容され、第1ランプハウス241の第1透光部242を透過した光を拡散させる。第2拡散シート271は、第2ランプハウス251とランプカバー281との間に収容され、第2ランプハウス251の第2透光部252を透過した光を拡散させる。
ランプカバー281は、透光性を有する樹脂材料を用いて、後側が開口して上下方向に延びる箱状に形成される。ランプカバー281の内側に、第1拡散シート261および第2拡散シート271とともに、サイドランプ基板231を収容した第1ランプハウス241および第2ランプハウス251が結合される。このとき、第1ランプハウス241の第1透光部242および第2ランプハウス251の第2透光部252は、第1拡散シート261および第2拡散シート271とともに、ランプカバー281の内部に収容される。一方、第1ランプハウス241の第1ホルダ当接部244および第2ランプハウス251の第2ホルダ当接部254は、ランプカバー281の後方に露出する。
右サイドランプ210を組み立てるには、まず、サイドランプ基板231を挟むようにして第1ランプハウス241と第2ランプハウス251とを結合させる。次に、第1拡散シート261および第2拡散シート271をそれぞれ、ランプカバー281の後方から左右の内側面に挿入する。この状態で、サイドランプ基板231を収容した第1ランプハウス241および第2ランプハウス251を、ランプカバー281の後方から内側に挿入し、第1拡散シート261および第2拡散シート271を挟むようにしてランプカバー281に結合する。次に、このようにして組み立てたランプモジュール230を前方からランプホルダ220に挿入し、第1ランプハウス241の第1ホルダ当接部244および第2ランプハウス251の第2ホルダ当接部254をランプホルダ220の後面部に当接させて、第2ホルダ当接部254のガイドピン256をランプホルダ220の第1ガイド穴部221に係合させるとともに、第2ホルダ当接部254のガイド片257をランプホルダ220の第2ガイド穴部222に係合させる。この状態で、ランプモジュール230をランプホルダ220に対して延伸方向にスライド移動させることにより、ランプモジュール230がランプホルダ220に収容される。そして、ネジ等の固定部材(図示せず)を用いてランプモジュール230をランプホルダ220に対して固定することにより、ランプモジュール230がランプホルダ220に収容保持される。このようにすれば、ランプモジュール230をランプホルダ220に対して容易に組み付けることができ、右サイドランプ210を容易に組み立てることができる。
以上のように構成される右サイドランプ210において、副制御装置300からサイドランプ基板231に所定の演出態様に応じたランプ制御信号が送信される。サイドランプ基板231は、副制御装置300から送信されたランプ制御信号に応じて、発光制御素子235,235,…により第1電飾用LEDランプ233,233,…および第2電飾用LEDランプ238,238,…の発光制御を行う。第1電飾用LEDランプ233,233,…で発光した光は、第1ランプハウス241側のランプ収容空間を右方に進んで第1ランプハウス241の第1透光部242を透過する。第1透光部242を透過する光は、前方に屈折して第1拡散シート261に達する。一方、第2電飾用LEDランプ238,238,…で発光した光は、第2ランプハウス251側のランプ収容空間を左方に進んで第2ランプハウス251の第2透光部252を透過する。第2透光部252を透過する光は、前方に屈折して第2拡散シート271に達する。第1拡散シート261および第2拡散シート271に達した光は、第1拡散シート261および第2拡散シート271において拡散されてランプカバー281を透過し、右サイドランプ210(ランプモジュール230)の左右の側面部が発光する。
なおこのとき、第1拡散シート261および第2拡散シート271において、第1電飾用LEDランプ233および第2電飾用LEDランプ238からの光束が複数の光束に拡散するため、少数の電飾用LEDランプを用いて、より多数の電飾用LEDランプを発光させた場合と同様の電飾効果を得ることができる。また、第1ランプハウス241の第1透光部242に第1溝部243が形成され、第2ランプハウス251の第2透光部252に第2溝部253されており、第1透光部242および第2透光部252において部分的に光の透過率が異なるようになっている。そのため、右サイドランプ210が発光する際に線状の明暗が生じ、右サイドランプ210の装飾性を高めることができる。
[副制御装置の構成]
次に、本実施形態に係る副制御装置300について図28〜図31を参照して説明する。副制御装置300は、図28に示すように、副制御基板310と、副制御基板310を収容する副基板ケース330とを主体に構成された基板ケースユニットである。副制御基板310は、サブメイン基板311と、サブサブ基板321とから構成される。サブメイン基板311は、主制御装置(主制御基板)115からの出力情報(コマンドデータ)に基づいて、演出抽選など演出決定処理を行う。サブサブ基板321は、サブメイン基板311からの出力コマンドに基づいて、画像表示装置130等を作動させる演出制御処理を行う。
サブメイン基板311は、図30に示すように、サブメインCPU(Central Processing Unit)、拡張ワークRAM(Random Access Memory)、プログラムROM(Read Only Memory)313等の電子部品(電子素子)と、接続コネクタ314等の電気部品と、これらが実装されるプリント基板312とから構成される。サブメイン基板311の左上部(副制御装置300の後側から見て右上部)に、通信ケーブルを介して主制御装置(主制御基板)115と電気的に接続するための副基板側コネクタ(図示せず)が配設される。サブメイン基板311の右端部(副制御装置300の後側から見て左端部)に、サブサブ基板321の接続コネクタ324と電気的に接続される接続コネクタ314が配設される。サブメイン基板311の上端部に、複数の上側コネクタ316が配設される。サブメイン基板311の下端部に、下側コネクタ317が配設される。サブメイン基板311の左端部(副制御装置300の後側から見て右端部)に、複数の左側コネクタ318が配設される。
サブサブ基板321は、サブサブCPU、VRAM(Video RAM)、プログラムROM等の電子部品(電子素子)と、接続コネクタ324等の電気部品と、これらが実装されるプリント基板322とから構成される。サブサブ基板321の左端部(副制御装置300の後側から見て右端部)に、サブメイン基板311の接続コネクタ314と電気的に接続される接続コネクタ324が配設される。サブメイン基板311の接続コネクタ314とサブサブ基板321の接続コネクタ324とを接続することにより、サブメイン基板311とサブサブ基板321とが電気的に接続される。サブサブ基板321の右端部(副制御装置300の後側から見て左端部)に、通信ケーブルを介して画像制御装置(図示せず)と電気的に接続するための画像処理用コネクタ325が配設される。また、サブサブ基板321の表面上に、演出ROM基板326および音声基板327が略平行に取り付けられてサブサブ基板321と電気的に接続されている。
副基板ケース330は、図28および図29に示すように、副基板ケース本体340と、副基板ケース蓋350とを有し、副基板ケース本体340と副基板ケース蓋350とが結合されて形成されるケース内部に、副制御基板310を収容可能に構成される。副基板ケース本体340は、図30に示すように、透明の樹脂材料を用いて後側が開口した矩形箱状に形成される。副基板ケース本体340の下部に、副基板ケース330を前面扉120の上部後面側(画像制御装置)に固定するためのロック機構341が設けられている。
副基板ケース蓋350は、図28および図29に示すように、透明の樹脂材料を用いて前側が開口した矩形蓋状に形成される。副基板ケース蓋350は、ネジ等の結合部材(図示せず)を用いて、副制御基板310を覆うように副基板ケース本体340に結合される。副基板ケース蓋350には、ネジ等の結合部材(図示せず)が挿通されるとともに第1キャップ部材390により塞がれる第1キャップ穴部356が複数形成されている。副基板ケース蓋350の左上部(副制御装置300の後側から見て右上部)に、サブメイン基板311の左上部に設けられた副基板側コネクタ(図示せず)を露出させる副基板側コネクタ露出部351が形成されている。露出した副基板側コネクタは、ネジ等の結合部材(図示せず)および第2キャップ部材395を用いてサブメイン基板311に取り付けられた副基板側コネクタカバー360に覆われるようになっている。
副基板ケース蓋350の右端部(副制御装置300の後側から見て左端部)に、サブサブ基板321の右端部に設けられた画像処理用コネクタ325を露出させる画像処理用コネクタ露出部352が形成されている。露出した画像処理用コネクタ325は、ネジ等の結合部材(図示せず)を用いて副基板ケース蓋350に取り付けられた画像処理用コネクタカバー380に覆われるようになっている。また、副基板ケース蓋350の上端部に、サブメイン基板311の上端部に設けられた複数の上側コネクタ316を露出させる上側コネクタ露出部353が形成される。副基板ケース蓋350の下端部に、サブメイン基板311の下端部に設けられた下側コネクタ317を露出させる下側コネクタ露出部354が形成される。副基板ケース蓋350の左端部(副制御装置300の後側から見て右端部)に、サブメイン基板311の左端部に設けられた複数の左側コネクタ318を露出させる左側コネクタ露出部355が形成される。
以上のように構成される副制御装置300において、サブメイン基板311のプログラムROM313は、ROMカバー319に覆われている。ROMカバー319は、図31に示すように、透明樹脂材料を用いて箱状に形成され、ROMカバー319の内側に凹んで形成されたROM収容部319aにプログラムROM313が収容される。ROMカバー319は、固定ネジ(図示せず)を用いて、プログラムROM313を覆う状態でプリント基板312の表面側にネジ固定される。これにより、ROMカバー319が取り外しにくくなるため、プログラムROM313に対する不正なアクセスを防止することが可能となり、プログラムROM313に対する不正行為を防止することができる。また、ROM収容部319aは、プログラムROM313を覆う状態でプログラムROM313とほぼ同じ高さになるように形成されており、ROMカバー319に覆われたプログラムROM313だけを浮かせて取り外すことができないようになっている。
[第2実施形態における特徴構成]
[サイドランプの特徴構成]
第2実施形態において、右サイドランプ210の第1および第2ランプハウス241,251は、サイドランプ基板231を前面扉120の前面に対して略直角な向きに保持して内部に収容し、サイドランプ基板231に対して前方から後方に向けて間隔が拡がるように傾斜して第1および第2電飾用LEDランプ233,238で発光した光を透過させる第1および第2透光部242,252を有している。これにより、サイドランプ基板231におけるLEDランプの実装面を前方に向けて配置しなくても、サイドランプ基板231に対して傾斜する第1および第2透光部242,252において、第1および第2電飾用LEDランプ233,238から左右方向に進む光を前方に屈折させ、右サイドランプ210を前方に向けて発光させることができる。そのため、右サイドランプ210の発光面積を前後方向に大きくすることが可能になり、省スペースでスロットマシンSM2の装飾性をより高めることができる。
また、第1および第2ランプハウス241,251における第1および第2透光部242,252の内側に、第1および第2電飾用LEDランプ233,238に沿って上下方向に延びる第1および第2溝部243,253が形成されている。これにより、第1および第2透光部242,252において部分的に光の透過率が異なるために、右サイドランプ210が発光する際に線状の明暗が生じ、右サイドランプ210の装飾性を高めることができる。
また、第1および第2電飾用LEDランプ233,238の発光制御を行う発光制御素子235が、サイドランプ基板231において前面扉120の中央側と反対側(右端部側)を向く第1実装面232aに配設されている。これにより、スロットマシンSM2の遊技を行う遊技者側から発光制御素子235が視認されにくくなるため、右サイドランプ210の装飾性を高めることができる。
なお、左サイドランプ200は右サイドランプ210と左右対称(面対称)で同様の構成である。そのため、左サイドランプ200についても、上述した右サイドランプ210と同様の効果を得ることができる。
また、第2実施形態のスロットマシンSM2に、左右のサイドランプ200,210が設けられているが、これに限られるものではない。例えば、第1実施形態のスロットマシンSM1に設けられる左右のサイドランプ31,32として、第2実施形態の左右のサイドランプ200,210を用いるようにしてもよい。また例えば、左右のサイドランプ200,210に限らず、左右のサイドランプ200,210のうちいずれか一方が設けられる構成であってもよく、左右方向に延びる上部ランプが前面扉120の前面上部に設けられる構成であってもよい。また、左右のサイドランプ200,210に限らず、上下一対のランプが前面扉120の前面に上下方向に離れて設けられてもよく、照明方向の異なる一対のランプが前面扉120の前面に離れて設けられる構成であってもよい。
[第3実施形態]
次に、遊技機の第3実施形態について説明する。まず、図32〜図34を参照しながら、遊技機の第3実施形態としてスロットマシンSM3の概要について説明する。なお、第3実施形態において、図32の各矢印で示す方向をそれぞれ、上下方向、前後方向、左右方向として説明する。第3実施形態のスロットマシンSM3は、箱状の基体部410と、前面扉420とを主体に構成される。基体部410は前方に開口部410aを有する箱状に形成され、基体部410の前部に前面扉420が取り付けられる。前面扉420は、ヒンジ機構405a,405bを用いて基体部410の左前部に枢支され、基体部410の開口部410aを揺動開閉可能に構成される。
図33に示すように、基体部410の内部中央には、3つのリール412a,412b,412cを備えるリールユニット411が設けられ、前面扉420に設けられたリール表示窓422を通して3つのリール412a,412b,412cに描かれている図柄を視認することができるようになっている。基体部410の内部下側には、スロットマシンSM3に搭載された種々の装置に電源を供給する電源ユニット413、およびメダルを貯留しておくホッパー414aを備えるメダル払出装置414が設けられている。基体部410の内部上側には、主制御装置500が設けられている。主制御装置500は、リールユニット411の作動制御、メダル払出装置414の作動制御等、スロットマシンSM3で行われる遊技を全体的に制御する。
図32に示すように、前面扉420には前面枠421が形成されており、前面枠421の略中央部にリール表示窓422が形成されている。前面扉420の前面側中央には、リール表示窓422の下方に位置して操作パネル423が設けられている。操作パネル423の前面側には、スタートスイッチ424、および3つのストップスイッチ425a,425b,425cが設けられている。操作パネル423の上面側には、各種ベットスイッチ426、各種演出操作スイッチ427、およびメダル投入口428が設けられている。
前面扉420の前面側上部には、所定の演出画像を表示する画像表示装置430、各種電飾ユニット451,454,457,460、および左右のサイドランプ431,432が設けられている。前面扉420の前面側下部には、装飾パネル433、およびメダル払出装置414から払い出されたメダルが貯留される受け皿434が設けられている。
前面扉420が基体部410の開口部410aを閉じた状態では、前面扉420の後面側が基体部410の内部側に位置する。図34に示すように、前面扉420の後面側には、副制御装置600、左右の上部スピーカーユニット436,437、および左右の下部スピーカーユニット438,439が設けられている。副制御装置600は、画像表示装置430の画像制御、各種電飾ユニット451,454,457,460の発光制御、左右のサイドランプ431,432の発光制御、各種スピーカーユニット436〜439の音声制御等、スロットマシンSM3の演出制御を統括的に行う。
[電飾ユニットの構成]
次に、本実施形態に係る各種電飾ユニット451,454,457,460について図35〜図38を参照して説明する。なお、各種電飾ユニット451,454,457,460は同様の構成であるため、これらのうち、第1電飾ユニット451、第2電飾ユニット454、および第3電飾ユニット457の詳細な説明を省略し、第4電飾ユニット460について詳細な説明を行う。図35に示すように、第1電飾ユニット451は、前面扉420(上部マスクユニット)の左側部分に設けられた第1電飾取付部452に取り付けられる。第2電飾ユニット454は、前面扉420(上部マスクユニット)の右側部分に設けられた第2電飾取付部455に取り付けられる。第3電飾ユニット457は、前面扉420(上部マスクユニット)の左上部に設けられた第3電飾取付部458に取り付けられる。第4電飾ユニット460は、前面扉420(上部マスクユニット)の右上部に設けられた第4電飾取付部461に取り付けられる。
第4電飾ユニット460を第4電飾取付部461に取り付ける際、図36および図37に示すように、仮固定部材490を用いて仮固定を行う。なお、第1〜第3電飾ユニット451,454,457を第1〜第3電飾取付部452,455,458に固定する際にも、第4電飾ユニット460と同様に、仮固定部材490を用いて仮固定を行うことができるようになっている。
第4電飾ユニット460は、図37および図38に示すように、ランプハウス471と、導光部材481と、ランプカバー486とを有して構成される。ランプハウス471は、図36〜図38に示すように、樹脂材料を用いて前側が開口した箱状に形成される。ランプハウス471の後部中央に、電飾用ランプ基板466(図36を参照)のLEDランプ(図示せず)をランプハウス471の内側に露出させる電飾用ランプ取付穴472が長穴状に形成される。ランプハウス471の後側に、第4電飾取付部461に取り付けられた電飾用ランプ基板466が電飾用ランプ取付穴472を覆って重なるように配置され、ランプハウス471の内部に面して電飾用ランプ基板466のLEDランプ(図示せず)が配置されるようになっている。
ランプハウス471の下部に、導光部材481の係止片部482が係止可能な係止穴部473が形成される。ランプハウス471の上部内側に、導光部材481の突起部483,483が摺接可能な溝部474,474が形成される。ランプハウス471の上部外側に、ランプカバー486の係止穴部487に係止可能な係止突起475が形成される。ランプハウス471の後部上側に、仮固定部材490の第1係合部493が係合可能な第1係合穴476が前後方向に貫通して形成される。また、ランプハウス471の後部下側に、第4電飾ユニット460を第4電飾取付部461に取り付け固定するための固定ネジ498(図36を参照)が螺合されるネジ穴(図示せず)が形成されている。
導光部材481は、透光性を有する樹脂材料を用いて階段状に形成される。導光部材481の下端部に、ランプハウス471の係止穴部473に係止する係止片部482が形成される。導光部材481の上端部に、ランプハウス471の溝部474,474に摺接可能な突起部483,483が形成される。導光部材481の係止片部482がランプハウス471の係止穴部473に係止するとともに、導光部材481の突起部483,483がランプハウス471の溝部474,474に摺接する状態で、導光部材481がランプハウス471の内部に収容される。導光部材481の前面側には、溝状の拡散部484が形成され、導光部材481を透過する光を拡散させるようになっている。図38に示すように、拡散部484の先端部分には、上方を向いて傾斜した上方傾斜面部484aと、下方を向いて傾斜した下方傾斜面部484bとが交互に並んで形成されており、拡散効果を高めるようになっている。
ランプカバー486は、透光性を有する樹脂材料を用いて蓋状に形成される。ランプカバー486の後上部に、ランプハウス471の係止突起475が係止可能な係止穴部487が形成される。ランプハウス471の係止突起475がランプカバー486の係止穴部487に係止する状態で、ランプカバー486がランプハウス471の開口部を覆ってランプハウス471の前部に取り付けられる。
図36および図37に示すように、前面扉420(上部マスクユニット)の右上部に設けられた第4電飾取付部461に、仮固定部材490の第2係合部495が係合可能な第2係合穴462と、第2係合穴462に繋がる収容穴463とが前後方向に貫通して形成されている。収容穴463は、仮固定部材490の第2係合部495と第2係合穴462とが係合したときに仮固定部材490の胴部491が収容されるようになっている。また、第4電飾取付部461に、前述の固定ネジ498が挿通される固定穴(図示せず)が形成されている。また、第4電飾取付部461の後側に、電飾用ランプ基板466が取り付けられる。
仮固定部材490は、図38に示すように、樹脂材料を用いて前後方向に延びる棒状に形成される。仮固定部材490の胴部491は、第1係合穴476および第2係合穴462よりも大きい幅(外径)を有している。仮固定部材490の一端に、第4電飾ユニット460の第1係合穴476よりも大きい幅を有する第1端部492が形成される。第1端部492は、第1係合穴476を通過可能な幅形状に弾性変形可能な矢尻形の突起状に形成される。第1端部492と胴部491との間に、第4電飾ユニット460の第1係合穴476と係合可能な第1係合部493が形成される。仮固定部材490の他端に、第4電飾取付部461の第2係合穴462よりも大きい幅を有する第2端部494が形成される。第2端部494は、第2係合穴462を通過可能な幅形状に弾性変形可能な矢尻形の突起状に形成される。第2端部494と胴部491との間に、第4電飾取付部461の第2係合穴462と係合可能な第2係合部495が形成される。
なお、第1端部492および第1係合部493と、第2端部494および第2係合部495は、互いに同じ形状である。また、第4電飾ユニット460の第1係合穴476と第4電飾取付部461の第2係合穴462は、互いに同じ形状である。これにより、第1係合部493を第4電飾取付部461の第2係合穴462と係合させて、第2係合部495を第4電飾ユニット460の第1係合穴476と係合させることが可能となり、仮固定部材490の向きに拘わらず、第4電飾ユニット460を容易に仮固定することができる。本実施形態では、説明容易化のため、第1係合部493が第4電飾ユニット460の第1係合穴476と係合し、第2係合部495が第4電飾取付部461の第2係合穴462と係合する場合についてのみ、詳細に説明する。
以上のように構成される第4電飾ユニット460において、第4電飾ユニット460を第4電飾取付部461に取り付けるには、まず、仮固定部材490の第1端部492を第4電飾ユニット460の第1係合穴476に挿通させ、仮固定部材490の第1係合部493と第4電飾ユニット460の第1係合穴476とを係合させる。このとき、仮固定部材490の第1端部492が第4電飾ユニット460の第1係合穴476とほぼ同じ幅に弾性変形しつつこの第1係合穴476を通過し、第4電飾ユニット460(ランプハウス471)の内部に達すると元の形状に戻る。これにより、仮固定部材490の第1係合部493が第4電飾ユニット460の第1係合穴476に位置して係合する。このとき、仮固定部材490が第4電飾ユニット460に取り付けられた状態となる。
次に、第4電飾ユニット460を前方から第4電飾取付部461に組み付けるようにして、仮固定部材490の第2端部494を第4電飾取付部461の第2係合穴462に挿通させ、仮固定部材490の第2係合部495と第4電飾取付部461の第2係合穴462とを係合させる。このとき、仮固定部材490の第2端部494が第4電飾取付部461の第2係合穴462とほぼ同じ幅に弾性変形しつつこの第2係合穴462を通過し、第4電飾取付部461の後方に達すると元の形状に戻る。これにより、仮固定部材490の第2係合部495が第4電飾取付部461の第2係合穴462に位置して係合する。このとき、第4電飾取付部461の第2係合穴462と繋がる収容穴463に、仮固定部材490の胴部491が埋没するように収容されるため、第4電飾ユニット460(ランプハウス471)の後部が第4電飾取付部461の前面側に当接もしくは近接する状態で、仮固定部材490を介して第4電飾ユニット460が第4電飾取付部461に対して仮固定された状態となる。
そして、固定ネジ498を後方から第4電飾取付部461の固定穴(図示せず)に挿通させてランプハウス471のネジ穴(図示せず)に螺合させる。これにより、第4電飾ユニット460が第4電飾取付部461に取り付け固定される。
[主制御装置の構成]
次に、本実施形態に係る主制御装置500について図39〜図46を参照して説明する。主制御装置500は、主制御基板510と、主制御基板510を収容する主基板ケース520とを主体に構成された基板ケースユニットである。主制御基板510は、図40および図44に示すように、メインCPUとROMを備えた遊技機制御用チップ512等の電子部品(電子素子)と、主基板側光コネクタ513等の電気部品と、これらが実装されるプリント基板511とから構成される。主制御基板510の左側に、光通信ケーブル700を介して副制御装置600(副制御基板610)と接続するための主基板側光コネクタ513が左方を向いて配設される。主基板側光コネクタ513には、光通信ケーブル700の第1ケーブル側コネクタ710がプリント基板511の実装面511aに沿って嵌合接続されるようになっている。主制御基板510の左下部に、第1コネクタ514aが前方を向いて配設される。主制御基板510の右下部に、第2コネクタ514b、第3コネクタ514c、第4コネクタ514d、および第5コネクタ514eがそれぞれ前方を向いて配設される。
主基板ケース520は、図39および図40に示すように、主基板ケース本体530と、主基板ケース蓋540とを有し、主基板ケース本体530と主基板ケース蓋540とが結合されて形成されるケース内部に、主制御基板510を収容可能に構成される。主基板ケース本体530は、図40および図44に示すように、透明の樹脂材料を用いて前側が開口した矩形箱状に形成される。主基板ケース本体530の上部に、第1本体側結合部531、第2本体側結合部532、および第3本体側結合部533が形成されている。また、主基板ケース本体530の上部に、封印カバー550によって封印される本体側封印部534が形成されている。
主基板ケース蓋540は、図40および図45に示すように、透明の樹脂材料を用いて後側が開口した矩形蓋状に形成される。主基板ケース蓋540の上部に、主基板ケース本体530の第1本体側結合部531、第2本体側結合部532、および第3本体側結合部533と結合される第1蓋側結合部541、第2蓋側結合部542、および第3蓋側結合部543が形成されている。また、主基板ケース蓋540の上部に、本体側封印部534とともに封印カバー550によって封印される蓋側封印部544が形成されている。第1本体側結合部531、第2本体側結合部532、および第3本体側結合部533と、第1蓋側結合部541、第2蓋側結合部542、および第3蓋側結合部543とを結合させることにより、主基板ケース蓋540が主制御基板510を覆うように主基板ケース本体530に結合される。またこのとき、封印カバー550を用いて本体側封印部534と蓋側封印部544とが結合されて封印されるようになっている。主基板ケース蓋540の右端部に、主基板ケース520を基体部410の背面部内側に設けられたブラケット(図示せず)に結合するためのブラケット結合部545が形成される。
主基板ケース蓋540左内側に、主基板側光コネクタ513を四方から囲む囲い部546が形成される。囲い部546の左側部に、主基板側光コネクタ513の先端側を露出させるコネクタ用切欠き部547が形成される。なお、主基板側光コネクタ513の外周部にフランジ部513fが形成されており、当該フランジ部513fが囲い部546の左側部におけるコネクタ用切欠き部547の周囲にオーバーラップして重なることで、コネクタ用切欠き部547から主基板ケース520内への不正なアクセスを防止するようになっている。また、囲い部546は、不図示の発光素子(図示せず)が内蔵される主基板側光コネクタ513の基端側を覆う箱状に形成されており、主基板ケース520の内側から主基板側光コネクタ513の基端側への不正なアクセスを防止するようになっている。
主基板ケース蓋540の左外側に、主基板側光コネクタ513と嵌合接続された第1ケーブル側コネクタ710から延びる光通信ケーブル700の端部近傍を受容するケーブル受容部548が平板状に形成される。ケーブル受容部548における第1ケーブル側コネクタ710の嵌合方向に沿った左右方向の長さは、第1ケーブル側コネクタ710の長さよりも長くなるように設計される。これにより、主基板ケース520が基体部410の背面部内側に取り付けられた状態で、光通信ケーブル700の第1ケーブル側コネクタ710を主基板側光コネクタ513に容易に嵌合接続させることができる。主基板ケース蓋540のケーブル受容部548に、主基板側光コネクタ513と嵌合接続された第1ケーブル側コネクタ710および光通信ケーブル700の端部近傍を覆う主基板側コネクタカバー560が取り付けられる。
主基板ケース蓋540の左下部に、主制御基板510の左下部に設けられた第1コネクタ514aを露出させる第1コネクタ露出部549aが形成される。第1コネクタ露出部549aは、主基板側コネクタカバー560の第2カバー部571に覆われるようになっている。主基板ケース蓋540の右下部に、主制御基板510の右下部に設けられた第2コネクタ514b、第3コネクタ514c、第4コネクタ514d、および第5コネクタ514eを露出させる第2コネクタ露出部549b,第3コネクタ露出部549c,第4コネクタ露出部549d,および第5コネクタ露出部549eが形成される。第5コネクタ露出部549eに、第5コネクタ514eに繋がるハーネスを覆うハーネスカバー580が取り付けられる。
主基板側コネクタカバー560は、図46に示すように、透明樹脂材料を用いて蓋状に形成され、主基板ケース蓋540のケーブル受容部548を覆う第1カバー部561と、主基板ケース蓋540の第1コネクタ露出部549aを覆う第2カバー部571とを有して構成される。第1カバー部561の右外壁部562に、主基板側光コネクタ513と嵌合接続された第1ケーブル側コネクタ710が挿通されるU字形のコネクタ用切欠き部563が形成される。第1カバー部561の内側に、光通信ケーブル700の端部近傍が挿通されるU字形のケーブル用切欠き部565が形成された内壁部564が形成される。この内壁部564は、第1ケーブル側コネクタ710の基端部に近接し、第1ケーブル側コネクタ710が主基板側光コネクタ513から外れる方向へ移動するのを規制するようになっている。なお、第1カバー部561の内壁部564は、右外壁部562および左外壁部566と略平行に延びて形成される。また、ケーブル用切欠き部565の中心軸565aは、コネクタ用切欠き部563の中心軸と同軸である。
内壁部564と対向する第1カバー部561の左外壁部566に、光通信ケーブル700が挿通される第1外側切欠き部567がケーブル用切欠き部565よりも幅の広いU字形に形成される。これにより、第1ケーブル側コネクタ710から延びる光通信ケーブル700が主基板側コネクタカバー560の内部側から外部側に挿通される。第1外側切欠き部567の中心軸567aは、ケーブル用切欠き部565の中心軸565aに対して略平行に(下方に)ずれるようになっている。そのため、図39に示すように、主基板側光コネクタ513と嵌合接続された第1ケーブル側コネクタ710から延びる光通信ケーブル700は、内壁部564のケーブル用切欠き部565に挿通されて下方に曲がり、左外壁部566の第1外側切欠き部567に挿通される。また、第1外側切欠き部567には、光通信ケーブル700を保持可能な庇部567bが形成されている。第1カバー部561の天井部568に、ネジ等の結合部材(図示せず)が挿通されるとともに第1キャップ部材590により塞がれる第1キャップ穴部569が形成される。
なお、第1カバー部561の左上部に、ケーブル受容部548の左上部に形成された第1ガイドピン548aに摺接可能な第1ガイド溝部561aが形成される。また、第2カバー部571の左下部に、ケーブル受容部548の左下方(第1コネクタ露出部549a)に形成された第2ガイドピン548bに摺接可能な第2ガイド溝部571aが形成される。第2カバー部571の下外壁部572には、第1コネクタ514aに繋がるハーネスが挿通される第2外側切欠き部573が形成される。
また、ハーネスカバー580は、図39に示すように、透明樹脂材料を用いて蓋状に形成される。ハーネスカバー580の天井部に、ネジ等の結合部材(図示せず)が挿通されるとともに第2キャップ部材595により塞がれる第2キャップ穴部581が形成される。
以上のように構成される主制御装置500において、主制御基板510に光通信ケーブル700を接続するには、主基板ケース520が基体部410の背面部内側に取り付けられた状態で、図41および図43(a)に示すように、光通信ケーブル700の第1ケーブル側コネクタ710をケーブル受容部548の前面側に近接させ、主制御基板510の主基板側光コネクタ513に向けて右方に移動させる。これにより、図42および図43(b)に示すように、第1ケーブル側コネクタ710が主基板側光コネクタ513の嵌合凹部に挿入されて第1ケーブル側コネクタ710と主基板側光コネクタ513とが嵌合接続される。
次に、主基板側コネクタカバー560をケーブル受容部548に取り付けて、ネジ等の結合部材(図示せず)を主基板側コネクタカバー560の第1キャップ穴部569に挿通させてケーブル受容部548に形成されたネジ結合穴548cに螺合させる。このとき、主基板側光コネクタ513と嵌合接続された第1ケーブル側コネクタ710から延びる光通信ケーブル700を下方に曲げて、主基板側コネクタカバー560の内壁部564におけるケーブル用切欠き部565と、左外壁部566における第1外側切欠き部567とに挿通させる。そして、第1キャップ部材590を第1キャップ穴部569に係合させて、当該キャップ穴部569を塞ぐ。これにより、図39に示すように、主基板側光コネクタ513と嵌合接続された第1ケーブル側コネクタ710および光通信ケーブル700の端部近傍が主基板側コネクタカバー560に覆われた状態で、主制御基板510に光通信ケーブル700が接続される。
[副制御装置の構成]
次に、本実施形態に係る副制御装置600について図47〜図61を参照して説明する。副制御装置600は、図47および図52に示すように、副制御基板610と、副制御基板610を収容する副基板ケース630とを主体に構成された基板ケースユニットである。副制御基板610は、サブメイン基板611と、サブサブ基板621とから構成される。サブメイン基板611は、主制御装置500(主制御基板510)からの出力情報(コマンドデータ)に基づいて、演出抽選など演出決定処理を行う。サブサブ基板621は、サブメイン基板611からの出力コマンドに基づいて、画像表示装置430等を作動させる演出制御処理を行う。
サブメイン基板611は、図51および図57に示すように、サブメインCPU、拡張ワークRAM、プログラムROM613等の電子部品(電子素子)と、接続コネクタ614等の電気部品と、これらが実装されるプリント基板612とから構成される。サブメイン基板611の左上端部近傍(副制御装置600の後側から見て右上端部近傍)に、光通信ケーブル700を介して主制御装置500(主制御基板510)と接続するための副基板側光コネクタ615が左方を向いて配設される。副基板側光コネクタ615には、光通信ケーブル700の第2ケーブル側コネクタ720(図51を参照)がプリント基板612の実装面612aに沿って嵌合接続されるようになっている。サブメイン基板611の右端部(副制御装置600の後側から見て左端部)に、サブサブ基板621の接続コネクタ624と電気的に接続される接続コネクタ614が配設される。サブメイン基板611の上端部に、複数の上側コネクタ616が配設される。サブメイン基板611の下端部に、下側コネクタ617が配設される。サブメイン基板611の左端部(副制御装置600の後側から見て右端部)に、複数の左側コネクタ618が配設される。
サブメイン基板611のプログラムROM613は、第2実施形態と同様に、ROMカバー619に覆われている。第3実施形態のROMカバー619は、第2実施形態のROMカバー319と同様の構成であり、詳細な説明を省略する。また、図58に示すように、プリント基板612における実装面612aと反対側の面に、副基板側光コネクタ615の反対側に位置する領域を四方から囲むガード部材620が取り付けられる。ガード部材620は、透明樹脂材料を用いて薄板状に形成され、プリント基板612における実装面612aと反対側の面に位置する副基板側光コネクタ615のリード線615L(図59を参照)等を覆って保護するようになっている。
サブサブ基板621は、サブサブCPU、VRAM、プログラムROM等の電子部品(電子素子)と、接続コネクタ624等の電気部品と、これらが実装されるプリント基板622とから構成される。サブサブ基板621の左端部(副制御装置600の後側から見て右端部)に、サブメイン基板611の接続コネクタ614と電気的に接続される接続コネクタ624が配設される。サブメイン基板611の接続コネクタ614とサブサブ基板621の接続コネクタ624とを接続することにより、サブメイン基板611とサブサブ基板621とが電気的に接続される。サブサブ基板621の右端部(副制御装置600の後側から見て左端部)に、通信ケーブルを介して画像制御装置(図示せず)と電気的に接続するための画像処理用コネクタ625が配設される。また、サブサブ基板621の表面上に、演出ROM基板626および音声基板627が略平行に取り付けられてサブサブ基板621と電気的に接続されている。
副基板ケース630は、図47および図51に示すように、副基板ケース本体640と、副基板ケース蓋650とを有し、副基板ケース本体640と副基板ケース蓋650とが結合されて形成されるケース内部に、副制御基板610を収容可能に構成される。副基板ケース本体640は、図51および図57に示すように、透明の樹脂材料を用いて後側が開口した矩形箱状に形成される。副基板ケース本体640の下部に、副基板ケース630を前面扉420の上部後面側(画像制御装置)に固定するためのロック機構641が設けられている。
副基板ケース蓋650は、図51および図60に示すように、透明の樹脂材料を用いて前側が開口した矩形蓋状に形成される。副基板ケース蓋650は、図56に示すように、結合ネジ699を用いて、副制御基板610を覆うように副基板ケース本体640に結合される。副基板ケース蓋650には、結合ネジ699がネジ挿通穴658に挿通されるとともに第1キャップ部材690により塞がれる第1キャップ穴部656が複数形成されている。一方、副基板ケース本体640には、結合ネジ699が螺合されるネジ結合穴648が複数形成されている。なお、ネジ結合穴648は、副基板ケース本体640において貫通せずに外部露出しないように形成されている。図51に示すように、副基板ケース蓋650の左上部(副制御装置600の後側から見て右上部)に、サブメイン基板611の左上端部近傍に設けられた副基板側光コネクタ615を露出させる副基板側コネクタ露出部651が形成されている。露出した副基板側光コネクタ615は、ネジ等の結合部材(図示せず)および第2キャップ部材695を用いてサブメイン基板611に取り付けられた副基板側コネクタカバー660に覆われるようになっている。
副基板ケース蓋650の右端部(副制御装置600の後側から見て左端部)に、サブサブ基板621の右端部に設けられた画像処理用コネクタ625を露出させる画像処理用コネクタ露出部652が形成されている。露出した画像処理用コネクタ625は、ネジ等の結合部材(図示せず)を用いて副基板ケース蓋650に取り付けられた画像処理用コネクタカバー(図示せず)に覆われるようになっている。第3実施形態の画像処理用コネクタカバーは、第2実施形態の画像処理用コネクタカバー380と同様の構成であり、図示を省略する。また、副基板ケース蓋650の上端部に、サブメイン基板611の上端部に設けられた複数の上側コネクタ616を露出させる上側コネクタ露出部653が形成される。副基板ケース蓋650の下端部に、サブメイン基板611の下端部に設けられた下側コネクタ617を露出させる下側コネクタ露出部654が形成される。副基板ケース蓋650の左端部(副制御装置600の後側から見て右端部)に、サブメイン基板611の左端部に設けられた複数の左側コネクタ618を露出させる左側コネクタ露出部655が形成される。
副基板側コネクタカバー660は、図61に示すように、透明樹脂材料を用いて蓋状に形成され、サブメイン基板611(プリント基板612)の実装面612aの左上端部近傍(副制御装置600の後側から見て右上端部近傍)において副基板側光コネクタ615が露出する所定の取付け位置に取り付けられる。副基板側コネクタカバー660の上壁部661に、副基板ケース本体640の上端部左側に形成された支持部642にスライド移動可能に係合するガイドリブ662が形成される。副基板ケース本体640の支持部642は、図53〜図55に示すように断面視U字溝状に形成され、副基板側コネクタカバー660のガイドリブ662と係合した状態で、副基板側コネクタカバー660を実装面612aに沿って外方から所定の取付け位置まで左右方向にスライド移動可能に支持する。また、副基板ケース本体640の左端部上側に、副基板側コネクタカバー660の係止爪部669が係止可能な係止片部643が左方に突出して形成されている。
また、図61に示すように、副基板側コネクタカバー660の上壁部661に、上壁部661と略直角に延びるガードリブ663が形成される。ガードリブ663は、副基板側コネクタカバー660が所定の取付け位置までスライド移動したときに、副基板ケース本体640の支持部642に当接するようになっている。副基板側コネクタカバー660の右側壁部664に、副基板側光コネクタ615の基端側を囲むコネクタ囲い部665が凹設される。コネクタ囲い部665には、副基板側光コネクタ615の先端側が挿通されるU字形のコネクタ用切欠き部665aが形成される。なお、図52および図57に示すように、副基板側光コネクタ615の外周部にフランジ部615fが形成されており、当該フランジ部615fがコネクタ囲い部665におけるコネクタ用切欠き部665aの周囲にオーバーラップして重なることで、コネクタ用切欠き部665aからコネクタ囲い部665内への不正なアクセスを防止するようになっている。
図61に示すように、副基板側コネクタカバー660の左側壁部666に、第2ケーブル側コネクタ720から延びる光通信ケーブル700の端部近傍が挿通されるU字形のケーブル用切欠き部667が形成される。なお、副基板側コネクタカバー660の左側壁部666は、副基板側光コネクタ615と嵌合接続された第2ケーブル側コネクタ720の基端部に近接し、第2ケーブル側コネクタ720が副基板側光コネクタ615から外れる方向へ移動するのを規制するようになっている。なお、ケーブル用切欠き部667の中心軸は、コネクタ用切欠き部665aの中心軸と同軸である。
また、副基板側コネクタカバー660の左側壁部666の縁部に、光通信ケーブル700をケーブル用切欠き部667に導くための導入用切欠き部668がケーブル用切欠き部667の端部から下方に略直角に延びて形成される。また、副基板側コネクタカバー660の左側壁部666における縁部下端に、下壁部670と繋がる係止爪部669が基板側コネクタカバー660の内側に突出して形成される。係止爪部669は、副基板側コネクタカバー660が所定の取付け位置までスライド移動したときに、副基板ケース本体640の係止片部643に係止するようになっている。
副基板側コネクタカバー660の天井部671における右側部分(副制御装置600の後側から見て左側部分)に、凹部672が形成される。図51に示すように、副基板ケース蓋650の左上部(副制御装置600の後側から見て右上部)に、サブメイン基板611(プリント基板612)の実装面612aと対向するように副基板側コネクタ露出部651側に突出する庇部657が形成されており、図52に示すように、副基板側コネクタカバー660が所定の取付け位置までスライド移動したときに、副基板ケース蓋650の庇部657が副基板側コネクタカバー660の凹部672に(後側に)重なるようになっている。また、図61に示すように、副基板側コネクタカバー660の天井部671における左側部分(副制御装置600の後側から見て右側部分)に、ネジ等の結合部材(図示せず)が挿通されるとともに第2キャップ部材695により塞がれる第2キャップ穴部673が形成される。
以上のように構成される副制御装置600において、副制御基板610(サブメイン基板611)に光通信ケーブル700を接続するには、副基板ケース630が前面扉420の上部後面側(画像制御装置)に取り付けられた状態で、光通信ケーブル700の第2ケーブル側コネクタ720をサブメイン基板611の実装面612aの上部左側方(副制御装置600の後側から見て上部右側方)に近接させ、副制御基板610の副基板側光コネクタ615に向けて右方に移動させる。これにより、図53に示すように、第2ケーブル側コネクタ720が副基板側光コネクタ615の嵌合凹部に挿入されて第2ケーブル側コネクタ720と副基板側光コネクタ615とが嵌合接続される。
次に、図53に示すように、副基板側コネクタカバー660をサブメイン基板611の実装面612aの上部左側方(副制御装置600の後側から見て上部右側方)に近接させ、副基板側光コネクタ615と嵌合接続された第2ケーブル側コネクタ720から延びる光通信ケーブル700に副基板側コネクタカバー660の導入用切欠き部668を引っ掛ける。次に、副基板側コネクタカバー660の導入用切欠き部668に引っ掛けられた光通信ケーブル700をケーブル用切欠き部667に導く。
次に、図54に示すように、副基板側コネクタカバー660のガイドリブ662を副基板ケース本体640の支持部642に係合させるようにして、副基板側コネクタカバー660を所定の取付け位置まで右方に移動させる。そうすると、副基板側コネクタカバー660は、ガイドリブ662が副基板ケース本体640の支持部642に支持された状態で、所定の取付け位置まで右方にスライド移動する。副基板側コネクタカバー660は、所定の取付け位置までスライド移動すると、図55に示すように、副基板側コネクタカバー660のガードリブ663が副基板ケース本体640の支持部642に当接して停止する。このとき、図48および図55に示すように、副基板側コネクタカバー660の係止爪部669が副基板ケース本体640の係止片部643に係止するようになっている。またこのとき、図47および図52に示すように、副基板ケース蓋650の庇部657が副基板側コネクタカバー660の凹部672に(後方に)重なるようになっている。
次に、ネジ等の結合部材(図示せず)を副基板側コネクタカバー660の第2キャップ穴部673に挿通させてサブメイン基板611(プリント基板612)に形成されたネジ結合穴612b(図53を参照)に螺合させる。そして、第2キャップ部材695を第2キャップ穴部673に係合させて、当該第2キャップ穴部673を塞ぐ。これにより、図47および図52に示すように、副基板側光コネクタ615および副基板側光コネクタ615と嵌合接続された第2ケーブル側コネクタ720が副基板側コネクタカバー660に覆われた状態で、副制御基板610(サブメイン基板611)に光通信ケーブル700が接続される。なおこのとき、副基板側光コネクタ615の基端側が副基板側コネクタカバー660のコネクタ囲い部665に囲まれるとともに、コネクタ囲い部665の天井側に位置する副基板側コネクタカバー660の凹部672に副基板ケース蓋650の庇部657が重なるようになっている。またこのとき、コネクタ囲い部665の上側に位置する副基板側コネクタカバー660のガイドリブ662に副基板ケース本体640の支持部642が重なるとともに、副基板ケース本体640の支持部642の端部に副基板側コネクタカバー660のガードリブ663が当接するようになっている。これにより、不図示の受光素子(図示せず)が内蔵される副基板側光コネクタ615の基端側への不正なアクセスを防止することができる。
[光通信装置の構成]
以上のようにして、主制御基板510と副制御基板610(サブメイン基板611)とが光通信ケーブル700を介して接続される。すなわち、主制御基板510と副制御基板610とに跨り、伝送媒体として光通信ケーブル700を利用した有線通信である光通信によって、主制御基板510と副制御基板610との間の通信を行う光通信装置が設けられる。なお、主制御基板510と副制御基板610との間の通信は、主制御基板510から副制御基板610へ指令信号を伝送する一方向のデジタル光通信を行うものであり、主制御基板510から副制御基板610へ一つの伝送路を介して、誤り検出ビット付の光ビット信号をシリアルに伝送するものである。以下、図62を参照しながら、光通信装置の一例について説明する。
光通信装置は、主制御基板510に設けられて副制御基板610へ向けて指令信号(コマンドデータ)を発信する不図示の指令信号発信回路(図示せず)と、副制御基板610に設けられて主制御基板510からの指令信号(コマンドデータ)を受信する不図示の指令信号受信回路(図示せず)と、主制御基板510と副制御基板610とを相互に接続する光通信ケーブル700とを備え、光通信ケーブル700を介して主制御基板510と副制御基板610との間の通信を行うものである。
光通信ケーブル700は、光信号を伝送するための光ファイバーケーブルを主体に構成される。光通信ケーブル700の一端に、前述の第1ケーブル側コネクタ710が設けられる。第1ケーブル側コネクタ710は、主基板側光コネクタ513の内部に嵌合される円筒状に形成されたプラグコネクタである。第1ケーブル側コネクタ710には、第1ケーブル側コネクタ710の着脱時に作業者に把持される略直方体状の把持部711と、この把持部711に一体的に繋がって延びる略円筒状の嵌合凸部712とが形成される。また、第1ケーブル側コネクタ710には、光通信ケーブル700を挿入保持するためのケーブル挿入孔(図示せず)が第1ケーブル側コネクタ710の中心軸に沿って貫通形成されている。第1ケーブル側コネクタ710の嵌合凸部712は、段付きの円筒形状に形成されており、その外周面には第1ケーブル側コネクタ710の軸方向における中間部分を一周するように円環状に形成された被係止溝713が凹設されている。嵌合凸部712の先端には、山型に突出してケーブル挿入孔(図示せず)の開口端となる位置決め凸部714が設けられている。
光通信ケーブル700の他端に、前述の第2ケーブル側コネクタ720が設けられる。第2ケーブル側コネクタ720は、副基板側光コネクタ615の内部に嵌合される円筒状に形成されたプラグコネクタである。第2ケーブル側コネクタ720には、第1ケーブル側コネクタ710と同様に、把持部721と、嵌合凸部722と、ケーブル挿入孔(図示せず)とが形成されている。第2ケーブル側コネクタ720の嵌合凸部722には、第1ケーブル側コネクタ710と同様に、被係止溝723と、位置決め凸部724とが形成されている。
光通信ケーブル700の一端は、第1ケーブル側コネクタ710のケーブル挿入孔(図示せず)に挿入されて位置決め凸部714から外方に幾分突出した状態で、不図示の固定金具により第1ケーブル側コネクタ710に対して接合固定されるようになっている。光通信ケーブル700の他端は、第2ケーブル側コネクタ720のケーブル挿入孔(図示せず)に挿入されて位置決め凸部724から外方に幾分突出した状態で、不図示の固定金具により第2ケーブル側コネクタ720に対して接合固定されるようになっている。
主基板側光コネクタ513は、第1ケーブル側コネクタ710と対向する側に開口するレセプタクルハウジング513aと、不図示の発光素子(図示せず)を内包してレセプタクルハウジング513a内に取り付けられるシェル部材513bとを有して構成される。レセプタクルハウジング513aの開口部分に、第1ケーブル側コネクタ710の嵌合凸部712を受容する嵌合凹部513cと、発光素子(図示せず)からの光信号を光通信ケーブル700に通すための発光孔(図示せず)とが形成される。
副基板側光コネクタ615は、第2ケーブル側コネクタ720と対向する側に開口するレセプタクルハウジング615aと、不図示の受光素子(図示せず)を内包してレセプタクルハウジング615a内に取り付けられるシェル部材615bとを有して構成される。レセプタクルハウジング615aの開口部分に、第2ケーブル側コネクタ720の嵌合凸部722を受容する嵌合凹部615cと、光通信ケーブル700からの光信号を受光素子(図示せず)に通すための受光孔(図示せず)とが形成される。
以上のように構成される光通信装置において、第1ケーブル側コネクタ710と主基板側光コネクタ513とを接続するには、第1ケーブル側コネクタ710の嵌合凸部712をレセプタクルハウジング513aの嵌合凹部513cに挿入する。そうすると、レセプタクルハウジング513aの内周面に形成された係止突起(図示せず)が第1ケーブル側コネクタ710の被係止溝713に係止し、第1ケーブル側コネクタ710の移動が規制されて第1ケーブル側コネクタ710と主基板側光コネクタ513とが嵌合状態に保持される。このとき、第1ケーブル側コネクタ710の位置決め凸部714から突出する光通信ケーブル700の一端がレセプタクルハウジング513aの発光孔(図示せず)に挿入され、光通信ケーブル700の一端と主基板側光コネクタ513の発光素子(図示せず)とが互いに近接した状態で対向配置される。これにより、主制御基板510の指令信号発信回路(図示せず)から送信された電気信号(指令信号)が主基板側光コネクタ513の発光素子において光信号に変換され、当該発光素子から光通信ケーブル700に光信号が射出されて伝送される。
一方、第2ケーブル側コネクタ720と副基板側光コネクタ615とを接続するには、第2ケーブル側コネクタ720の嵌合凸部722をレセプタクルハウジング615aの嵌合凹部615cに挿入する。そうすると、レセプタクルハウジング615aの内周面に形成された係止突起(図示せず)が第2ケーブル側コネクタ720の被係止溝723に係止し、第2ケーブル側コネクタ720の移動が規制されて第2ケーブル側コネクタ720と副基板側光コネクタ615とが嵌合状態に保持される。このとき、第2ケーブル側コネクタ720の位置決め凸部724から突出する光通信ケーブル700の他端がレセプタクルハウジング615aの受光孔(図示せず)に挿入され、光通信ケーブル700の他端と副基板側光コネクタ615の受光素子(図示せず)とが互いに近接した状態で対向配置される。これにより、光通信ケーブル700から伝送された光信号が副基板側光コネクタ615の受光素子において電気信号(指令信号)に変換され、当該受光素子から副制御基板610の指令信号受信回路(図示せず)に指令信号が送信される。
このようにして、主制御基板510と副制御基板610(サブメイン基板611)とが光通信装置を介して一方向にシリアル通信可能となり、主制御基板510から副制御基板610に向けて各種指令信号(コマンドデータ)が送信される。
[第3実施形態における特徴構成]
[電飾ユニットの特徴構成]
従来においては、例えば、電飾取付部に電飾ユニットを仮固定するための係止爪を設けていたため、係止爪を樹脂成型するための余分な穴部を電飾取付部に形成する必要があり、不正な工具を電飾ユニットと電飾取付部との隙間からこの穴部に挿通させて、スロットマシンの内部に不正にアクセスされるおそれがあった。第3実施形態においては、仮固定部材490の第1端部492が弾性変形して第4電飾ユニット460の第1係合穴476を通過し元の形状に戻ることで仮固定部材490の第1係合部493と第1係合穴476とが係合するとともに、仮固定部材490の第2端部494が弾性変形して第4電飾取付部461の第2係合穴462を通過し元の形状に戻ることで仮固定部材490の第2係合部495と第2係合穴462とが係合することにより、第4電飾ユニット460が第4電飾取付部461に対して仮固定されるように構成されている。これにより、第4電飾取付部461に形成される穴を最小限にすることができ、また、第4電飾取付部461の第2係合穴462を仮固定部材490によって塞ぐことができるため、第4電飾ユニット460と第4電飾取付部461との隙間に不正な工具を挿通させてスロットマシンSM3の内部に不正にアクセスされるのを防止することが可能になる。そのため、スロットマシンSM3に対する不正行為を防止することができる。
また、第4電飾取付部461に、仮固定部材490の第2係合部495と第4電飾取付部461の第2係合穴462とが係合したときに仮固定部材490の胴部491が収容される収容穴463が第2係合穴462に繋がって形成され、第4電飾ユニット460(ランプハウス471)の後部が第4電飾取付部461に当接もしくは近接する状態で、第4電飾ユニット460が第4電飾取付部461に対して仮固定されるように構成される。これにより、第4電飾ユニット460と第4電飾取付部461との隙間を最小限に抑えることができるため、第4電飾ユニット460と第4電飾取付部461との隙間に不正な工具を挿通させてスロットマシンSM3の内部に不正にアクセスされるのを防止することが可能になる。そのため、スロットマシンSM3に対する不正行為を防止することができる。
第4電飾ユニット460の第1係合穴476と第4電飾取付部461の第2係合穴462とが互いに同じ形状であり、仮固定部材490の第1端部492と第2端部494とが互いに同じ形状であり、仮固定部材490の第1係合部493と第2係合部495とが互いに同じ形状である。これにより、仮固定部材490の向きに拘わらず、第4電飾ユニット460を容易に仮固定することができる。
なお、第1電飾ユニット451、第2電飾ユニット454、および第3電飾ユニット457は、第4電飾ユニット460と同様の構成である。そのため、第1電飾ユニット451、第2電飾ユニット454、および第3電飾ユニット457についても、上述した第4電飾ユニット460と同様の効果を得ることができる。
[主制御装置の特徴構成]
近年、光通信ケーブルを用いて主制御基板と副制御基板とを接続し、不正行為の防止を図った遊技機が用いられつつある。しかしながら、このような構成の遊技機であっても、主基板ケースまたは副基板ケースの内部に不正にアクセスされて、不正行為が行われるおそれがあった。第3実施形態において、主制御基板510の実装面511aと対向する主基板ケース蓋540は、主基板側光コネクタ513を囲む囲い部546と、囲い部546に形成されて主基板側光コネクタ513の一部を露出させるコネクタ用切欠き部547と、主基板側光コネクタ513と嵌合接続された第1ケーブル側コネクタ710から延びる光通信ケーブル700の端部近傍を受容するケーブル受容部548とを有している。これにより、主基板側光コネクタ513に対して第1ケーブル側コネクタ710をプリント基板511の実装面511aに沿って嵌合接続させることができるため、コネクタ用切欠き部547の大きさを最小限にすることが可能になる。また、主基板ケース蓋540の囲い部546によって主基板側光コネクタ513が囲まれるため、主基板ケース520の内部に不正な工具を挿入して主基板側光コネクタ513に不正にアクセスされるのを防止することが可能になる。そのため、スロットマシンSM3に対する不正行為を防止することができる。
また、主基板側コネクタカバー560の内側に、光通信ケーブル700の端部近傍が挿通されるケーブル用切欠き部565を有して第1ケーブル側コネクタ710の基端部に近接し、第1ケーブル側コネクタ710が主基板側光コネクタ513から外れる方向へ移動するのを規制する内壁部564が形成されている。これにより、光通信ケーブル700が無理に引っ張られたとしても、内壁部564によって第1ケーブル側コネクタ710が主基板側光コネクタ513から外れるのを防止することができる。そのため、スロットマシンSM3に対する不正行為を防止することができる。
また、主基板側コネクタカバー560の内壁部564と対向する左外壁部566に、主基板側光コネクタ513と嵌合接続された第1ケーブル側コネクタ710から延びる光通信ケーブル700を主基板側コネクタカバー560の内部側から外部側に挿通させる第1外側切欠き部567が形成され、当該第1外側切欠き部567の中心軸567aがケーブル用切欠き部565の中心軸565aに対して略平行に(下方に)ずれている。これにより、主基板側光コネクタ513と嵌合接続された第1ケーブル側コネクタ710から延びる光通信ケーブル700は、内壁部564のケーブル用切欠き部565に挿通されて下方に曲がり、左外壁部566の第1外側切欠き部567に挿通される。このとき、主基板側コネクタカバー560の第1外側切欠き部567に不正な工具を挿通させても、光通信ケーブル700と同様に曲げなければ、内壁部564に当接してケーブル用切欠き部565を通ることができないので、主基板側光コネクタ513に不正にアクセスされるのを防止することが可能になる。そのため、スロットマシンSM3に対する不正行為を防止することができる。
また、ケーブル受容部548における第1ケーブル側コネクタ710の嵌合方向に沿った長さは、第1ケーブル側コネクタ710の長さよりも長くなっている。これにより、主基板ケース520がスロットマシンSM3の基体部410の背面部内側に取り付けられた状態で、第1ケーブル側コネクタ710を主基板側光コネクタ513に容易に嵌合接続させることができる。
[副制御装置の特徴構成]
第3実施形態において、副基板ケース本体640は、副基板側コネクタカバー660を副制御基板610(サブメイン基板611)の実装面612aに沿って外方から所定の取付け位置までスライド移動可能に支持する支持部642を有し、副基板側コネクタカバー660は、副基板側コネクタカバー660が所定の取付け位置にスライド移動した状態で副基板ケース本体640の係止片部643に係止する係止爪部669を有している。これにより、副基板側コネクタカバー660が所定の取付け位置にスライド移動した状態で、副基板側コネクタカバー660の係止爪部669が副基板ケース本体640の係止片部643に係止するため、副制御基板610に対して副基板側コネクタカバー660を無理に浮かせることが困難となり、副基板側光コネクタ615に不正にアクセスされるのを防止することが可能になる。そのため、スロットマシンSM3に対する不正行為を防止することができる。
また、副基板側コネクタカバー660の左側部(後方から見て右側部)に、光通信ケーブル700が挿通されるケーブル用切欠き部667を有して副基板側光コネクタ615と嵌合接続された第2ケーブル側コネクタ720の基端部に近接し、第2ケーブル側コネクタ720が副基板側光コネクタ615から外れる方向へ移動するのを規制する左側壁部666が形成されている。これにより、光通信ケーブル700が無理に引っ張られたとしても、左側壁部666によって第2ケーブル側コネクタ720が副基板側光コネクタ615から外れるのを防止することができる。そのため、スロットマシンSM3に対する不正行為を防止することができる。
また、副基板側コネクタカバー660の左側壁部666の縁部に、ケーブル用切欠き部667の端部から下方に略直角に延びて形成された導入用切欠き部668が形成されている。これにより、光通信ケーブル700を副基板側コネクタカバー660のケーブル用切欠き部667に容易に挿通させることが可能となり、副基板側コネクタカバー660の取り付けが容易になる。
また、副基板ケース蓋650は、所定の取付け位置にスライド移動した副基板側コネクタカバー660の凹部672と重なる庇部657を有している。これにより、副制御基板610(サブメイン基板611)における副基板ケース蓋650と副基板側コネクタカバー660との境界露出部分が庇部657に覆われるため、副基板側光コネクタ615に不正にアクセスされるのを防止することが可能になる。そのため、スロットマシンSM3に対する不正行為を防止することができる。
また、副制御基板610(サブメイン基板611)における実装面612aと反対側の面に、副基板側光コネクタ615の反対側に位置する領域を四方から囲むガード部材620が取り付けられている。これにより、副基板側光コネクタ615のリード線615L等に不正にアクセスされるのを防止することが可能になる。そのため、スロットマシンSM3に対する不正行為を防止することができる。
上述の第3実施形態において、第4電飾取付部461に収容穴463が形成されているが、これに限られるものではない。例えば、第4電飾ユニット460(ランプハウス471)の後部に、仮固定部材490の第1係合部493と第4電飾ユニット460の第1係合穴476とが係合したときに仮固定部材490の胴部491が収容される収容穴(図示せず)が第1係合穴476に繋がって形成され、第4電飾ユニット460(ランプハウス471)の後部が第4電飾取付部461に当接もしくは近接する状態で、第4電飾ユニット460が第4電飾取付部461に対して仮固定されるように構成されてもよい。このようにしても、第4電飾ユニット460と第4電飾取付部461との隙間を最小限に抑えることができるため、スロットマシンSM3に対する不正行為を防止することができる。
上述の第3実施形態において、第4電飾ユニット460を第4電飾取付部461に取り付ける際、仮固定部材490を用いて仮固定を行っているが、これに限られるものではない。例えば、装飾パネル433を前面扉420のパネル取付部(図示せず)に取り付ける際、仮固定部材490を用いて仮固定を行うようにしてもよく、装飾部材を前面扉420の取付部に取り付ける際、本実施形態の仮固定部材490を用いて仮固定を行うことが可能である。また、第3実施形態のスロットマシンSM3に限らず、第1および第2実施形態のスロットマシンSM1,SM2において、装飾部材を前面扉20,120の取付部に取り付ける際、第3実施形態の仮固定部材490を用いて仮固定を行うことが可能である。
上述の第3実施形態において、主基板側コネクタカバー560左外壁部566に、光通信ケーブル700が挿通される第1外側切欠き部567がケーブル用切欠き部565よりも幅の広いU字形に形成されているが、これに限られるものではない。例えば、図46(c)の二点鎖線で示すように、主基板側コネクタカバー560左外壁部566に、光通信ケーブル700が挿通される第1外側切欠き部597がケーブル用切欠き部565よりも幅の広い山形に形成されてもよい。
上述の第3実施形態において、副制御基板610(サブメイン基板611)における実装面612aと反対側の面に、副基板側光コネクタ615の反対側に位置する領域を四方から囲むガード部材620が取り付けられているが、これに限られるものではない。例えば、ガード部材は、副基板側光コネクタ615の反対側に位置する領域を上方および左方(サブメイン基板611の端部に近い側)から囲むように逆L字形に形成されてもよく、副基板側光コネクタ615の反対側に位置する領域を少なくとも一方から囲む構成であればよい。
また、第3実施形態のスロットマシンSM3に、光通信ケーブル700を用いて接続された主制御装置500および副制御装置600が設けられているが、これに限られるものではない。例えば、第1実施形態のスロットマシンSM1に設けられる主制御装置15および副制御装置35として、第3実施形態の主制御装置500および副制御装置600を用いるようにしてもよい。また例えば、第2実施形態のスロットマシンSM2に設けられる主制御装置115として、第3実施形態の主制御装置500を用いるとともに、第2実施形態で詳細に述べた副制御装置300に代えて、第3実施形態の副制御装置600を用いるようにしてもよい。また、主制御基板510と副制御基板610(サブメイン基板611)とに限らず、例えば、サブメイン基板611とサブサブ基板621とが光通信ケーブルを介して接続されてもよく、基板同士が光通信ケーブルを介して接続される場合に、本実施形態の構成を適用することができる。
[第1変形例]
第3実施形態において、副基板ケース蓋650には、結合ネジ699がネジ挿通穴658に挿通されるとともに第1キャップ部材690により塞がれる第1キャップ穴部656が複数形成されている。第1キャップ部材690は、単に第1キャップ穴部656を塞ぐ構成に限定されるものではない。そこで、第1キャップ部材の第1変形例について図63〜図64を参照して説明する。第1変形例に係る第1キャップ部材800は、透明樹脂材料を用いて有底円筒状に形成され、胴部801と、胴部801の一端側に設けられたキャップ頭部803と、胴部801の他端側に設けられた押さえ部804とを有して構成される。
胴部801の側面にロック爪部802が形成されており、第1キャップ部材800を第1キャップ穴部656に嵌入させたときに、第1キャップ穴部656に形成されたロック溝部656aにこのロック爪部802が係合するようになっている。これにより、第1キャップ部材800は、第1キャップ穴部656を塞ぐ状態で第1キャップ穴部656に嵌合保持される。なお、副基板ケース蓋650における第1キャップ穴部656の内側面にロック爪部802が形成され、第1キャップ穴部656の底部に繋がって結合ネジ699のネジ部699aが挿通されるネジ挿通穴658が形成されている。キャップ頭部803は、結合ネジ699の頭部699bが収容された第1キャップ穴部656の開口部分を塞いで、結合ネジ699への不正なアクセスを防止している。キャップ頭部803の中央部分は、ドライバー(図示せず)を突き刺して穴を開けられる程度の厚さに形成されている。
押さえ部804は、胴部801およびキャップ頭部803と別体に樹脂成型されて、胴部801の他端側に溶着もしくは接着されるようになっている。これにより、胴部801の両端にキャップ頭部803および押さえ部804が形成されても第1キャップ部材800(胴部801)に内部空間を形成することができる。押さえ部804は、第1キャップ部材800が第1キャップ穴部656を塞ぐ状態で、結合ネジ699の頭部699bに当接もしくは近接し、結合ネジ699の頭部699bの外周部近傍を覆う板状に形成される。押さえ部804の中央部に、結合ネジ699の頭部699bにおける頭頂部を第1キャップ部材800の内部空間側に露出させる露出穴805が形成される。これにより、副基板ケース本体640から副基板ケース蓋650を取り外して副基板ケース630を開放する際、ドライバー(図示せず)をキャップ頭部803の中央部分に突き刺して第1キャップ部材800の内部空間側に挿入し、結合ネジ699の頭部699bを回すことができる。
[第1変形例の特徴構成]
従来型の第1キャップ部材690は、単に第1キャップ穴部656を塞ぐ構成であったため、副基板ケース630が不正に開放されても、その痕跡が残らないおそれがあった。第1変形例において、第1キャップ部材800は、第1キャップ部材800が第1キャップ穴部656を塞ぐ状態で結合ネジ699の頭部699bに当接もしくは近接する押さえ部804を有している。これにより、結合ネジ699を回そうとしても、結合ネジ699の頭部699bが押さえ部804に当接して回しにくくなるため、副基板ケース本体640のネジ結合穴648から結合ネジ699を外して副基板ケース630を不正に開放するのを防止することが可能になる。これにより、スロットマシンSM3に対する不正行為を防止することができる。
また、押さえ部804は、結合ネジ699の頭部699bに当接もしくは近接する状態で当該頭部699bの外周部近傍を覆う板状に形成され、押さえ部804の中央部に、結合ネジ699の頭部699bにおける頭頂部を第1キャップ部材800の内部空間側に露出させる露出穴805が形成されている。これにより、副基板ケース本体640から副基板ケース蓋650を取り外して副基板ケース630を開放する際、ドライバー(図示せず)をキャップ頭部803の中央部分に突き刺して第1キャップ部材800の内部空間側に挿入し、結合ネジ699の頭部699bを回すことができる。また、押さえ部804における露出穴805近傍の部分は薄くて破損しやすいため、仮に、不正行為者が強引に結合ネジ699を回して、副基板ケース本体640のネジ結合穴648から結合ネジ699を外したとしても、結合ネジ699の頭部699bが押さえ部804に当接して押さえ部804を破損させる。そのため、副基板ケース630を不正に開放する行為を早期に発見することができる。
上述の第1変形例において、押さえ部は、露出穴805を設けることなく、結合ネジ699の頭部699bに当接もしくは近接する状態で当該頭部699bの全体を覆う板状に形成されてもよい。この場合、押さえ部の中央部は、ドライバー(図示せず)を突き刺して穴を開けられる程度の厚さに(外周側よりも薄く)形成されていることが好ましい。このような構成であっても、副基板ケース本体640から副基板ケース蓋650を取り外して副基板ケース630を開放する際、ドライバー(図示せず)をキャップ頭部の中央部分に突き刺して第1キャップ部材の内部空間側に挿入し、押さえ部に穴を開けて結合ネジ699の頭部699bを回すことができる。また、押さえ部の中央部は薄くて破損しやすいため、上述の第1変形例の場合と同様に、副基板ケース630を不正に開放する行為を早期に発見することができる。
[第2変形例]
次に、第1キャップ部材の第2変形例について図65を参照して説明する。第2変形例に係る第1キャップ部材810は、透明樹脂材料を用いて有底円筒状に形成され、胴部801と、胴部801の一端側に設けられたキャップ頭部803と、胴部801の他端側に設けられた押さえ部814とを有して構成される。胴部801およびキャップ頭部803は、第1変形例と同様の構成であるため、同一の符号を付して説明を省略する。
押さえ部814は、胴部801およびキャップ頭部803と別体に樹脂成型されて、胴部801の他端側に溶着もしくは接着されるようになっている。これにより、胴部801の両端にキャップ頭部803および押さえ部814が形成されても第1キャップ部材810(胴部801)に内部空間を形成することができる。押さえ部814は、第1キャップ部材810が第1キャップ穴部656を塞ぐ状態で、結合ネジ699の頭部699bに当接もしくは近接する板状に形成される。
[第2変形例の特徴構成]
第2変形例において、第1キャップ部材810は、第1キャップ部材810が第1キャップ穴部656を塞ぐ状態で結合ネジ699の頭部699bに当接もしくは近接する押さえ部814を有している。これにより、結合ネジ699を回そうとしても、結合ネジ699の頭部699bが押さえ部814に当接して回しにくくなるため、副基板ケース本体640のネジ結合穴648から結合ネジ699を外して副基板ケース630を不正に開放するのを防止することが可能になる。これにより、スロットマシンSM3に対する不正行為を防止することができる。また、押さえ部814が単純な形状であるため、第1キャップ部材810の作製が容易である。
上述の第2変形例において、第1キャップ部材810は、内部空間を有していなくてもよい。これにより、押さえ部814を、胴部801およびキャップ頭部803と別体に樹脂成型する必要がなく、第1キャップ部材810を一体成型することが可能となり、第1キャップ部材810の作製がより容易になる。
[第3変形例]
次に、第1キャップ部材の第3変形例について図66を参照して説明する。第3変形例に係る第1キャップ部材820は、透明樹脂材料を用いて有底円筒状に形成され、胴部801と、胴部801の一端側に設けられたキャップ頭部803と、胴部801の他端側に設けられた押さえ部824とを有して構成される。胴部801およびキャップ頭部803は、第1変形例と同様の構成であるため、同一の符号を付して説明を省略する。
押さえ部824は、胴部801およびキャップ頭部803と別体に樹脂成型されて、胴部801の他端側に溶着もしくは接着されるようになっている。これにより、胴部801の両端にキャップ頭部803および押さえ部824が形成されても第1キャップ部材820(胴部801)に内部空間を形成することができる。押さえ部824は、第1キャップ部材820が第1キャップ穴部656を塞ぐ状態で、結合ネジ699の頭部699bに当接もしくは近接する板状に形成される。押さえ部824の中央部に、結合ネジ699の頭部699bにおけるドライバー係合穴に係合する係合突起825が形成される。これにより、押さえ部824は、結合ネジ699の頭部699bの回転を規制することができる。
[第3変形例の特徴構成]
第3変形例において、第1キャップ部材820は、第1キャップ部材820が第1キャップ穴部656を塞ぐ状態で結合ネジ699の頭部699bに当接もしくは近接する押さえ部824を有している。また、押さえ部824は、係合突起825によって結合ネジ699の頭部699bの回転を規制可能に構成される。これにより、結合ネジ699を回そうとしても、結合ネジ699の頭部699b(ドライバー係合穴)が押さえ部824の係合突起825と係合して回転することは限りなく不可能となるため、副基板ケース本体640のネジ結合穴648から結合ネジ699を外して副基板ケース630を不正に開放するのを防止することが可能になる。これにより、スロットマシンSM3に対する不正行為を防止することができる。
上述の第3変形例において、第1キャップ部材820は、内部空間を有していなくてもよい。これにより、押さえ部824を、胴部801およびキャップ頭部803と別体に樹脂成型する必要がなく、第1キャップ部材820を一体成型することが可能となり、第1キャップ部材820の作製が容易になる。
上述の第1〜第3変形例において、結合部材として結合ネジ699が用いられているが、これに限られるものではなく、例えば、六角穴付きボルトや、単純な六角ボルトが用いられてもよい。なお、上述の第3変形例において、結合ネジ699に代えて、六角ボルト(図示せず)が用いられる場合、押さえ部824の係合突起825を六角ボルトの頭部側方に係止させるようにすれば、六角ボルトの頭部の回転が規制されるため、上述の第3変形例と同様の効果を得ることができる。
上述の第1〜第3変形例において、第1キャップ部材800〜820が有底円筒状に形成されているが、これに限られるものではなく、例えば、断面視矩形(三角形や四角形等)の筒状に形成されてもよく、断面視楕円形の筒状に形成されてもよい。このようにすれば、第1キャップ部材が中心軸周りに回転するのを防止することができるため、結合ネジ699の不正な回転を抑えることができる。
上述の第1〜第3変形例において、第1キャップ部材800〜820が第1キャップ穴部656に対して結合ネジ699の挿入方向から嵌合するように構成されているが、これに限られるものではない。例えば、第1キャップ部材の代わりに第1キャップ穴部656を塞ぐシャッター部材(図示せず)を設け、当該シャッター部材を結合ネジ699の挿入方向と略直角な方向からスライド移動させて第1キャップ穴部656を塞ぎ、不図示のロック機構等により第1キャップ穴部656を閉止保持するように構成されてもよい。このような場合でも、結合ネジ699の頭部699bに当接もしくは近接する押さえ部をシャッター部材に設けることで、上述の変形例と同様の効果を得ることができる。
また、第1〜第3変形例のキャップ部材800〜820は、副基板ケース蓋350の第1キャップ穴部656を塞ぐ第1キャップ部材に限らず、副基板側コネクタカバー660の第2キャップ穴部673を塞ぐ第2キャップ部材としても使用可能である。また、第1〜第3変形例のキャップ部材800〜820は、第3実施形態に限らず、第2実施形態において、副基板ケース蓋350の第1キャップ穴部356を塞ぐ第1キャップ部材としても使用可能であり、副基板側コネクタカバー360の第2キャップ穴部(図示せず)を塞ぐ第2キャップ部材としても使用可能である。また、第1〜第3変形例のキャップ部材800〜820は、副基板ケース630に限らず、主基板ケース520の主基板ケース蓋540や、主基板側コネクタカバー560およびハーネスカバー580等にも用いることが可能である。
上述の各実施形態において、前面扉の後面側に副制御装置が設けられているが、これに限られるものではなく、基体部の内側に設けられてもよい。
上述の各実施形態において、本発明が適用される遊技機の一例として、遊技メダルを使用するスロットマシン(回胴式遊技機)SMを例示して説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、遊技球を使用する回胴式遊技機や、雀球遊技機、アレンジボール機、パチンコ機などについても同様に適用し、同様の効果を得ることができる。