JP2015139451A - トラクタ用ながいも等掘り取り装置に連結する運搬作業台車 - Google Patents

トラクタ用ながいも等掘り取り装置に連結する運搬作業台車 Download PDF

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【課題】本発明はトラクタに連結したながいも等収穫機に連結する運搬台車の新規な構成を提供するもので、収穫作業旋回時の枕地を増やすことなく、また、傾斜した圃場や雨上がりの圃場でも作業が停止することない効率的なながいも等収穫機の運搬作業台車を提供するものである【解決手段】トラクタの連結部材に装着する機枠と、この機枠に根菜掘り取り部を設け、長芋等を掘り上げて、ついで、抜き取りしたなが芋を積載して搬出する作業台車を前記機枠の側部に着脱可能に構成した運搬作業台車において、運搬作業台車は独立駆動手段を具備し、必要によって自立運転操作可能に構成したことを特徴としたもので、運搬作業台車は前記掘り取り部で掘り上げたながいもの載置部と収納コンテナが搭載可能な搭載台に構成されて、運搬作業台車の運転操作は運搬台の搭載台上面から運転可能に構成されたトラクタ用ながいも等掘り取り機の運搬作業台車である。【選択図】図2

Description

本発明はトラクタに装着する長いも等の比較的長径の根菜掘り取り装置に連結する運 搬台車の改良の関する。
ながいも等の長径の根菜は地中70cm〜1m10cmと深く生育し、その根菜自体の重量も重く掘り取りした後にコンテナに収容して運搬する作業は重労働となる。この長経で重量物であるながいもの収穫機と、圃場からの搬出する運搬手段については種々検討がなされてきた。例えば特開2003−304719号「長芋収穫機」は、トラクタの3点リンクに装着する機枠と、機枠に掘り取り部を具備した長芋収穫機と、掘り取り部の進行方向に直行する運搬コンベヤを有した作業部と、掘り上げた長芋を前記運搬コンベヤに載置し、運搬された長芋を別途のトラクタに牽引された運搬車に積載搬出する技術が記載されている(特許文献1)。
また、特許出願公開2005−137292号公報に開示される長尺根菜の収穫機は、牽引車Aに連結される掘り取り部2と、牽引車Aに配設された連結部3を介して連結される連結杆4と、連結杆4の後端に一体的に、固定したフレーム51上に配設された運搬コンベヤ5と、フレーム51に連結された車輪用フレーム61に配設された車輪6との構成からなる掘り機の機枠に直結した牽引型の運搬台車の構造(特許文献2)が提案されている。
特許出願公開2003−304719号公報 特許出願公開2005−137292号公報
前記特許文献1で提案されている収穫運搬車は、ながいもの収穫機を装備したトラクタとは別体の牽引トラクタに牽引される運搬車に、掘り取り搬送したながいもを収納して運搬する収穫運搬作業体系である。したがって、収穫機の横だし運搬コンベヤを配置し、コンテナ搬出専用の運搬台車が各々別の牽引車によって牽引されるので、常に運搬用の走行スペースが必要となり、大圃場での一貫作業収穫に適するものである。しかし集約した狭い農地での栽培畝への導入時では、畝最終端に旋回スペースが必要となって、圃場効率が著しく低下する問題がある。第2文献においては、前記の第1文献の課題を解決しようとして、運搬車の牽引杆を収穫機枠の一側に連結されている牽引型運搬台車の構成であり、収穫機の牽引トラクタのけん引力を利用して収穫物の搬出を達成するものである。しかし、牽引型の運搬台車を連結したままで圃場外に搬出しようとすると枕地旋回に高度な技術を要するとともに、傾斜地や雨上がりの濡れた圃場でトラクタがスリップして牽引が不能になり、掘り取り作業が困難になるという問題があった。
そこで本発明は前記の問題を解決せんとするもので、収穫作業旋回時の枕地を増やすことなく、傾斜した圃場や雨上がりの圃場でも作業が停止することない新規なながいも等収穫機の運搬台車を提供するものである。
前記目的を達成する為に、請求項1記載のトラクタの連結部材に装着する機枠体と、
この機枠体に根菜掘り取り部を設けてながいも等を掘り上げ、ついで、抜き取りしたなが芋を積載して搬出する作業台車を前記機枠の側部に連結自在に構成した運搬作業台車において、
運搬作業台車は独立駆動手段を具備して自立運転操作可能に構成したことを特徴としたトラクタ用ながいも等掘り取り機の運搬作業台車である。
また請求項2記載の運搬作業台車には前記掘り取り部で掘り上げたながいもの載置部と収納コンテナを搭載可能な搭載台が設けて構成される請求項1記載のトラクタ用ながいも等掘り取り機の運搬作業台車である。
また請求項3に記載の運搬作業台車の運転操作は運搬台車の搭載台上面から運転可能に構成された請求項1記載のトラクタ用根菜類掘り取り機の運搬作業台車である。
また請求項4記載の掘り上げたなが芋を乗せる載置部は軟質状のローラを複数個横設して構成し掘り上げた長芋に衝撃を与えずに付着している土を直接地表に落下可能に設けられている請求項2記載のトラクタ用ながいも等掘り取り機の運搬作業台車である。
また請求項5記載の独立駆動手段は無断連続変速手段を具備してある請求項1記載のトラクタ用ながいも等掘り取り機の作業台車である。
また請求項6の記載の掘り取り部の機枠体に連結する運搬作業台車の牽引点は台車走行部の幅方向に対して略中央に設定されてなる請求項1記載のトラクタ用ながいも等掘り取り機の運搬作業台車である。
本発明の掘り取り機と独立駆動手段を有した運搬作業台車を長芋等の掘り取り開始に圃場に導入した時、運搬作業台車が掘り取り部の側面に分離可能に連結したので、作業台車の長さ分の枕地を必要としないので、掘り取りの出来ないデッドスペースが発生しない。また、運搬作業台車は自立した駆動構成としたので勾配のある畑地では自立駆動すれば牽引するトラクターのけん引力に頼らずに駆動を助けて、収穫運搬作業を続けられる。坂の無い圃場ではニュートラルで牽引すれば軽やかにエコノミーな運転が可能になる。また、作業台の台上からも操作可能なので、作業途中において勾配がきつい場合や、土質の掘削負荷が大きくなったときには直ちに自立駆動の切離操作ができて便利である。載置台は突出して軟質ローラーとしたので掘り上げた長芋が傷つくこともなく、各ローラー間は解放されているので長芋から剥離した土は直接地表に落下して搭載台に堆積して邪魔することはない。独立駆動手段は無段変速を具備しているので牽引トラクタの速度に対応が容易できる。また、掘り取り部の機枠に連結する運搬台車の牽引点は運搬台車の幅方向に対して略中央に設定されているので、運搬台車の機体中心を牽引して平行に走行されて安定する。
は本発明を実施した作業状態を示す平面図 は一部を省略した作業状態を示す側面図 は一部を省略した作業状態を示す後面図 は栽培土ブロック形成図 は動力伝達説明図 は牽引装置説明図
本発明は成育した長いもの両側部を掘削して長いもの下端部まで掘取り、後部が上方に傾斜した掘取り刃体によって長いもを順次栽培土と共に浮上させて後方へ移動させる長いもの掘取り方法において、トラクタの連結部材に装着する機枠と、
この機枠に根菜掘り取り部を設け、長芋等を掘り上げて、ついで、抜き取りしたながいも等を積載して搬出する作業台車を前記機枠の側部に着脱可能に構成した運搬作業台車である。
この前記運搬作業台車は独立駆動手段を具備し、自立運転操作可能に構成したことを特徴としたもので、運搬作業台車は前記掘り取り部で掘り上げたながいもの載置部と収納コンテナが搭載可能な搭載台を構成して、運転操作は運搬台の搭載台上面から運転可能に構成されたトラクタ用根菜類掘り取り機の作業台車である。
図1と図2において、1は乗用4輪トラクタの後部を示し、23はながいも掘り取り装置を示す。トラクタの後部に3点リンク2によって長いも掘り取り装置23の機枠体3の前部を連結してなる。4はトップブラケットで、機枠体3の前方に横架して支軸を支点として回動自在に支持される。4の中央にはトラクタ側のトップリンクが連結されている。8は支持バーを示して機枠体3の左右に一対下方に向けて取り付けられている。支持バー8の下端部には後方に向けて傾斜した掘り取り刃体9が設置されている。掘り取り刃体9の先端は刃部10を設けてなり、後端を形成する落下補助板11は微振動される。18は掘削チェンを示し、生育ながいもの左右両側部を切断しながら深耕するものである。16は駆動スプロケットで変速ボックス7から伝動される。17はブームで前記駆動スプロケット16とに掛け渡した掘削チェン18を支承する。13はカウンタ軸を示し、変則ボックス7から伝動されて偏心軸14を介して連結ロッド15により落下補助板11を微振動させる。19はクリーナーを示し掘り取り刃体9が後方にせり上げた栽培土の上面部を左右に排除して長いもの首を突出させるものである。
5はユニバーサルジョイントでトラクタのPTO軸から伝動されて変速ボックス7を駆動する。24は油圧シリンダでトップブラケット4に対して機枠体3に支持された掘り取り刃体9の姿勢を調整するものである。
25はロアリンクで、機枠体3の前方両側に連結される。5はユニバーサルジョイントでトラクタ1から伝動されて変速ボックス7に入力される。変速ボックス7は左右の掘削チェン18を駆動し、一方で入力軸に設けた伝道車を介してカウンタ軸13を回転する。カウンタ軸13の先端には偏心軸14を設けて、さらに19のクリーナを左右に揺動する手段を具備してなる。
掘り取り刃体9の先端部は両側の掘削チェン18の内幅に形成し、掘り取り刃体部の後半部は掘削チェンの掘削した溝幅に重なるように広幅に構成したものである。堀取り刃体9は、刃部10の後部に無端ベルトコンベヤを備えること及び無端ベルトコンベヤをモータで駆動してもよい。
29は運搬作業台車で、機枠体3の一側部に牽引装置6によって連結されて牽引するものである。牽引装置6は機枠体3に張り出して固着した牽引部材12のフック27にチェン部材を介して牽引杆28に連結される。フック27は運搬台車29の機体幅の略中心に位置するように設けられた牽引点であり、この牽引点は掘り取り機側の走行軌跡と並行上に牽引力が働き、運搬台車の走行性も安定する。運搬作業台車29はながいもを乗せる載置台と収納コンテナを載置する載置部34と、コンテナに投入する作業者の作業面とで搭載台32を構成する。また、36は走行部で無端ゴムベルトの装軌輪42を装備して、原動機38によって伝動駆動される。35は運搬作業台車の操作部を示し、運搬台車上の補助者と、長芋の掘り取り補助者も自立駆動操作可能である。
図4は栽培土ブロック30の浮上モデル図を示し、18の左右掘削チェンは前面から下端に向けて正回転しながら長いもの両側部を切断深耕し、このとき、掘削チェンの下端に近接して配置されている掘り取り刃体の刃部が同時に生育ながいもの下端に鋤きこまれて断面U字状に一体的に形成される。掘り取り刃体の先端部の刃部10は両側掘削チェンの内幅に形成され、後半部は切断深耕溝32に重なる広幅に形成され、刃部10でU字状に栽培ブロックを形成した後には、この広幅部分で長いもが傾かないように栽培ブロックを浮上させるのである。
図3は一部を省略した作業状態の後面図を示したものである。前述の図4に示された、栽培ブロックとともに浮上し、周辺の土をそっと払いながら、ながいもの首を40の作業補助者が把持して掘り取り溝に近接して設けられた運搬作業台車29の載置台34に乗せる。載置されたながいもは前記した図1、図2に示したほかの補助者によって選別されて収納コンテナ33に収納する。載置台34と、搭載台の左右突設台は不要時には折りたたみ自在なので、折りたためば運搬台車としても汎用できて便利である
図5は運搬作業台車の動力伝達を示すもので、36は走行部で左右一対の無端ゴムベルトの装軌輪42を装備して、原動機38によって伝動駆動される。38は原動機で46の無段変速機を介して39の最終減速装置を駆動する。最終減速装置は左右に伝動軸45を排出して左右の装軌輪を駆動する。43は走行ハンドルで46の無段変速機を制御して、前進、後進の速度を調整する。44は走行クラッチ装置で左右への走行切り替えをする。
図6は牽引装置6の説明図で12の牽引部材は横梁49と補助チェン51で構成されて、横梁4は長芋掘り取り装置23の機枠体3の側部に進行方向に直行して着脱自在に取り付けて固着される。横梁49の一側部には27のフックが設けられる。フック27は栽培畝の側部を走行する運搬作業台車幅の中心位置に設定されている。フック27には一対の無端チェン50が架け渡されて運搬作業台車29の左右の牽引杆28に連結される。したがって作業中はトラクタの牽引力は掘り取り装置の機枠体3に突設したフック27を介して運搬作業台車幅の略中心に対して作用するので、運搬作業台車は掘り取りの深耕溝に並行に安定走行する。また、運搬走行台車29が自立駆動した時の負荷の変動は無端チェン50が適宜吸収するので追随性が良い。51は牽引部材12の強度を補助する補助チェンを示す。無端チェン50は標準的な鎖チェンである。
以上のように構成した運搬作業台車は、通常の畑地ではニュートラルにして牽引する。また傾斜した圃場や雨上がりの湿地では自立駆動して、トラクタに対する牽引負荷を軽減する。収穫畝の最終端は、運搬作業台車は牽引フックを外して、自立運転により圃場外に長芋コンテナを搬出するので、小回りが効き効率的である。
本発明によるトラクタに連結する長いもの掘り取り装置に連結する運搬作業台車は、大規模な圃場よりは本州の集約された狭い圃場に適して、特にデッドスペースを作ることなく、かつ能率的な収穫搬出作業を可能とする。
1 トラクタの後部
2 3点リンク
3 機枠体
4 トップブラケット
5 ユニバーサルジョイント
6 牽引装置
7 変速ボックス
8 支持バー
9 掘り取り刃体
10 刃部
11 落下補助板
12 牽引部材
13 カウンタ軸
14 偏心軸
15 連結ロッド
16 駆動スプロケット
17 ブーム
18 掘削チェン
19 クリーナー
20 横軸
21 パイプ軸
22 スライドシリンダー
23 長いも掘り取り装置
24 油圧シリンダ
25 ロアリンク
26 連結材
27 フック
28 牽引稈
29 運搬作業台車
30 栽培土ブロック
31 長いも
32 搭載台
33 収納コンテナ
34 載置部
35 操作部
36 走行部
37 駆動部
38 原動機
39 最終減速装置
40 作業者
41 駆動輪
42 装軌輪
43 走行ハンドル
44 クラッチハンドル
45 伝動輪
46 無段変速機
47 深耕溝
48 シャックル
49 横梁
50 無端チェン
51 補助チェン
52 取り付け金具

Claims (6)

  1. トラクタの連結部材に装着する機枠体と、この機枠体に根菜掘り取り部を設けてながいも等を掘り上げ、ついで、抜き取りしたなが芋を積載して搬出する作業台車を前記機枠体の側部に連結自在に構成した運搬作業台車において、運搬作業台車は独立駆動手段を具備して自立運転操作可能に構成したことを特徴としたトラクタ用ながいも等掘り取り機の運搬作業台車
  2. 運搬作業台車は前記掘り取り部で掘り上げたながいもの載置部と収納コンテナが搭載可能な搭載台を設けて構成される請求項1記載のトラクタ用ながいも等掘り取り機の運搬作業台車
  3. 運搬作業台車の運転操作は運搬台車の搭載台上面から運転可能に構成された請求項1記載のトラクタ用ながいも掘り取り機の運搬作業台車
  4. 掘り上げたなが芋を乗せる載置部は表面が軟質状のローラを複数個横設して構成し掘り上げたなが芋に衝撃を与えずに付着している土を直接地表に落下可能に設けられている請求項2記載のトラクタ用ながいも等掘り取り機の運搬作業台車
  5. 独立駆動手段は無断連続変速手段である請求項1記載のトラクタ用ながいも等掘り取り機の運搬作業台車
  6. 掘り取り部の機枠体に連結する運搬作業台車の牽引点は台車走行部の幅方向に対して略中央に設定されてなる請求項1記載のトラクタ用ながいも等掘り取り機の運搬作業台車
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