JP2015138466A - タグリーダ、および部品管理システム - Google Patents
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(2)請求項2の発明は、請求項1に記載のタグリーダにおいて、部品を管理する遠隔地に設置したサーバと通信するタグリーダ通信部と、タグリーダ通信部によってサーバから受信して入力部に入力された対象部品とその設置個所のリストを表示する表示部とをさらに備える。
(3)請求項3に記載の部品管理システムは、請求項1に記載のタグリーダと、サーバとを備える部品管理システムである。サーバは、部品の情報を有する部品データベースと、タグリーダと通信するサーバ通信部と、所定の条件で部品データベースを検索して得られた部品およびその設置箇所を特定する情報を対応づけたリストをサーバ通信部を介してタグリーダに送付するサーバ制御部とを備える。タグリーダは、サーバと通信するタグリーダ通信部をさらに備える。
(4)請求項4の発明による部品管理システムは次のように構成される。すなわち、請求項3に記載の部品管理システムにおいて、ICタグの情報は、当該ICタグを付している部品の前回の交換日時を少なくとも含む。タグリーダは、サーバから受信したリストにより設置箇所が特定される部品に付されたICタグから、ICタグに保存されている部品の前回の交換日時を読み取れなかった場合は、部品が不正規品であることをサーバへ通知するタグリーダ制御部をさらに備える。サーバは、タグリーダから受信したリストにより特定される部品に関連する部品を検索する関連部品検索部をさらに備える。部品データベースに蓄積される情報は、ICタグを付している部品の負荷状況、および部品の前回の交換日時を含む。部品データベースを検索する上記所定の条件は、前回の交換日時以後の部品の負荷状況を参照して算出した次回の部品交換時期がICタグの情報受信時から一定期間内にあること、または次回の部品交換時期を超過していることである。サーバ制御部は、不正規品であると通知された部品について関連部品検索部が関連する部品があると判断する場合に、関連する部品の情報を報知情報としてタグリーダに送信する。
(5)請求項5の発明による部品管理システムは次のように構成される。すなわち、請求項3に記載の部品管理システムにおいて、部品データベースに蓄積される情報は、部品の負荷状況、前回の交換日時および前回の点検日時を含む。部品データベースを検索する上記所定の条件は、部品データベースに保存されていた前回の交換日時と前回の点検日時のうち遅い方から一定の期間を経過していることである。サーバは、タグリーダから受信した不正規品の設置箇所にある部品の過去の負荷状況を参照して不正規品の次回の交換時期を算出する第1部品交換時期算出部と、タグリーダから受信した不正規品の設置箇所に直前に取り付けられていた部品(以後、最後の正規部品と呼ぶ)の部品交換日時以後の最後の正規部品の負荷情報を参照して不正規品の次回の部品交換時期を算出する第2部品交換時期算出部と、最後の正規部品の前回の点検日時以後の最後の正規部品の負荷情報を参照して不正規品の次回の部品交換時期を算出する第3部品交換時期算出部と、をさらに備える。タグリーダは、入力部により入力した情報から特定された設置箇所の部品に付されたICタグから前回の交換日時を読み取れなかった場合に、入力部により入力した情報から特定された設置箇所の部品が不正規品であることをサーバへ通知するタグリーダ制御部をさらに備える。サーバ制御部は、タグリーダから不正規品であることを受信すると、タグリーダから受信した情報、および部品データベースに保存されているデータにより第1、第2または第3部品交換時期算出部を選択し、選択した算出部により算出した次回の部品交換時期を報知情報としてタグリーダへ送信する。
(6)請求項6の発明による部品管理システムは次のように構成される。すなわち、請求項5に記載の部品管理システムにおいて、サーバ制御部は、まず部品データベースに最後の正規部品の前回の点検日時が保存されているかを確認し保存されている場合は第3部品交換時期算出部を選択し、次に最後の正規部品の前回の交換日時が保存されているかを確認し保存されている場合は第2部品交換時期算出部を選択し、それ以外の場合は第1部品交換時期算出部を選択する。
本発明による部品管理システムによれば、メンテナンス等が必要な対象部品とその設置個所のリストをサーバから受信し、受信した対象部品とは異なる別の部品にタグリーダをかざした場合、読み取った情報が対象部品からの情報ではないことをサービスマンなどが容易に認識することができる。
以下、図1〜図10を参照して、本発明による部品管理システムを建設機械に適用した第1の実施の形態を説明する。
図1は、第1の実施の形態における構成を示している。本発明に係る部品管理システム1は、タグリーダ10、およびサーバ20を備え、建設機械30に用いられる。建設機械30は、複数あってもよい。また、タグリーダ10とサーバ20、サーバ20と建設機械30は、それぞれ通信衛星を介して通信ができる。なお、タグリーダ10は建設機械30の点検や部品交換を行うサービスマンが使用する。
記憶部15は、不図示のフラッシュメモリにより構成され、この記憶部15には、後述する取付部位番号対応表18、読取り部品リスト19が保存される。
読取り部品リスト19は、タグリーダ10の記憶部15に保存されているものと同一である。ただし前述のとおり、読取り部品リスト19はサーバ20が生成してタグリーダ10に送信し、タグリーダ20で更新した後にサーバ20に戻される。
第1の実施の形態では、交換すべき部品の情報をサーバ20からタグリーダ10に送信し、その情報をもとにタグリーダ10のユーザが部品交換を行う。
リード/ライト部12は、タグリーダ制御部11による読取り指令によりICタグ34を読取り、タグリーダ制御部11にその読み取った情報を伝達するが、読取りができなかった場合には、読取りができなかった旨の情報をタグリーダ制御部11に伝達する。
タグリーダ制御部11は、ステップS110Aにおいて、ICタグ34のタグ情報の読み取り指示の有無を判定し、指示があればステップS111に進む。ステップS111では、タグリーダ制御部11は、ICタグ34から部品IDを読み出して一時的にRAMに記録し、ICタグ34の部品取付日時に現在時刻を書き込んで、ステップS112に進む。
ステップS209では、サーバ制御部21は、処理対象をインデックスを1増加させた次の部品に変更し、ステップS202に進む。
(1)第1の実施形態のタグリーダ10は、ICタグ34を付した部品の設置箇所を特定する情報を入力する入力部13と、入力部13により入力された情報と読み込んだICタグ34に含まれる部品の情報とから両者の設置箇所が同一かを判定する設置箇所一致判定部、すなわちリーダ制御部11と、リーダ制御部11により同一でないと判断された場合に同一でないことを報知する報知部17とを備える。
サーバ20は、図10のステップS308において、タグリーダ10から受信した読取り部品リスト19により特定される部品に関連する部品を検索する処理、すなわち、関連部品検索処理を実行する。部品データベース24に蓄積された情報は、ICタグ34を付している部品の負荷状況、および部品の部品取付日時を含む。関連部品検索処理では、所定の条件が成立したとき、すなわち、部品取付日時以後の部品の負荷状況を参照して算出した次回の部品交換時期がICタグ34の情報受信時から一定期間内にあること、または次回の部品交換時期を超過していることが成立したとき、サーバ制御部21は、不正規品であると通知された部品について関連部品検索処理が関連する部品があると判断する場合に、関連する部品の情報を報知情報としてタグリーダ10に送信する。
第1の実施の形態では、タグリーダ10は読取り部品リスト19をサーバ20から受信したが、ユーザがタグリーダ10の入力部13から各種情報を入力し、タグリーダ制御部11が以下のように処理をして読取り部品リスト19を作成してもよい。
図11はタグリーダ制御部11が、ユーザの入力部13からの操作により実行されるプログラムの処理を表すフローチャートである。
続くステップS404では、タグリーダ制御部11は、ユーザによる取付部位名称リスト14cからの選択を待ち、選択があるとステップS405に進む。
タグリーダ10は、図8のステップS107において、入力部13により入力された情報と読み込んだICタグ34に含まれる部品の情報とから両者の設置箇所が同一かを判定する。すなわち、設置箇所一致判定処理を実行する。報知部17は、設置箇所一致判定処理により同一でないと判断された場合に同一でないことを報知する。
第1の実施の形態では、サーバ制御部21は、次回の部品交換時期を条件として部品を選択したが、建設機械ID、部品ID、取付部位番号、機種(建設機械IDの上5桁)、部品型番(部品IDの上5桁)などを部品選択の条件としてもよい。また、先に挙げた複数の選択基準を組み合わせてもよい。さらに、ユーザがタグリーダ10の入力部13を利用して、サーバ20へ部品を選択する条件を指定してもよい。
第1の実施の形態では、タグリーダ10はタグリーダ通信部16を備えていたが、タグリーダ10の構成はこれに限定されない。タグリーダ10は通信部を備えず、その代わりに通信用のインタフェース、たとえばシリアルポートやUSB端子を備え、通信機能を有する機器、たとえば携帯電話やモデムを接続して通信を行ってもよい。
この変形例3によれば、タグリーダ10の製造コストを低減でき、さらに状況に応じて最適な通信機器を選択して接続することができる。たとえば、周囲に無線LANのアクセスポイントが設置されている環境であれば無線LAN通信機と接続し、砂漠などインフラが全くない環境では通信衛星と直接通信のできる衛星携帯電話と接続して通信を行う。
以下、図13〜図15を参照して本発明の第2の実施の形態を説明する。第2の実施の形態は、部品の点検を目的として読取り部品リスト19を作成する点が特徴である。
第2の実施の形態と第1の実施の形態との相違は、タグリーダ制御部11のROM、およびサーバ制御部21のROMに保存されているプログラムが異なる点である。
以下、第2の実施の形態におけるタグリーダ10の動作を説明する。
ステップS508では、サーバ制御部21は、処理対象をインデックスを1増加させた次の部品に変更し、ステップS502に進む。
(1)第2の実施形態の部品管理システムにおけるサーバ20が有する部品に関する情報は、部品の負荷状況を含む稼働実績記録25、ならびに部品取付日時および最終点検日時を含む部品データベース24を含む。サーバ20は、部品データベース24に保存されていた部品取付日時と最終点検日時のうち遅い方から一定の期間を経過している部品をリストアップして読み取り部品リスト19を作成する。
タグリーダ10は、入力部13により入力した情報、すなわち、サーバ20から受信した読み取り部品リスト19から特定された設置箇所の部品に付されたICタグ34から部品取付日時を読み取れなかった場合に、入力部13により入力した情報から特定された設置箇所の部品が不正規品であることをサーバ20へ通知する。
サーバ20は、タグリーダ10から受信した不正規品の設置箇所にある部品の過去の負荷状況を参照して不正規品の次回の交換時期を算出する第1部品交換時期算出部と、タグリーダ10から受信した不正規品の設置箇所に直前に取り付けられていた部品(以後、最後の正規部品と呼ぶ)の部品取付日時以後の最後の正規部品の負荷情報を参照して不正規品の次回の部品交換時期を算出する第2部品交換時期算出部と、最後の正規部品の最終点検日時以後の最後の正規部品の負荷情報を参照して前記不正規品の次回の部品交換時期を算出する第3部品交換時期算出部と、をさらに備える。サーバ制御部21は、タグリーダ10から不正規品であることを受信すると、タグリーダ10から受信した情報、および部品データベース24に保存されているデータにより第1、第2または第3部品交換時期算出部を選択し、選択した算出部により算出した次回の部品交換時期を報知情報としてタグリーダ10へ送信する。
したがって、不正規品が使用されている建設機械の種々の部品に対する交換時期も適切に報知することができる。
第2の実施の形態では、サーバ制御部21は、不正規品情報に含まれる建設機械IDおよび取付部位番号を用いて、部品データベース24から最後の正規部品を検索し(図14のステップS601)、その有無などに基づいて不正規品の交換時期の計算方法を変更したが、最後の正規部品を検索せずに、常に受信時基準の不正規品交換時期算出処理をおこなってもよい。
さらに、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、本発明は、上述した実施の形態における機器構成に何ら限定されない。
Claims (6)
- 部品に付したICタグを読み取るタグリーダであって、
前記ICタグを付した部品の設置箇所を特定する情報を入力する入力部と、
前記入力部により入力された情報と読み込んだ前記ICタグに含まれる部品の情報とから両者の設置箇所が同一かを判定する設置箇所一致判定部と、
前記設置箇所一致判定部により同一でないと判断された場合に同一でないことを報知する報知部と、を備えるタグリーダ。 - 請求項1に記載のタグリーダにおいて、
前記部品を管理する遠隔地に設置したサーバと通信するタグリーダ通信部と、
前記タグリーダ通信部によって前記サーバから受信して前記入力部に入力された対象部品とその設置個所のリストを表示する表示部とをさらに備えるタグリーダ。 - 請求項1または2に記載のタグリーダと、サーバとを備える部品管理システムにおいて、
前記サーバは、
部品の情報を有する部品データベースと、
前記タグリーダと通信するサーバ通信部と、
所定の条件で前記部品データベースを検索して得られた部品およびその設置箇所を特定する情報を対応づけたリストを前記サーバ通信部を介して前記タグリーダに送付するサーバ制御部とを備え、
前記タグリーダは、前記サーバと通信するタグリーダ通信部をさらに備える、部品管理システム。 - 請求項3に記載の部品管理システムにおいて、
前記ICタグの情報は、当該ICタグを付している部品の前回の交換日時を少なくとも含み、
前記タグリーダは、前記サーバから受信した前記リストにより設置箇所が特定される部品に付された前記ICタグから、その部品の前回の交換日時を読み取れなかった場合に、前記部品が不正規品であることをサーバへ通知するタグリーダ制御部をさらに備え、
前記サーバは、前記タグリーダから受信した前記リストにより特定される部品に関連する部品を検索する関連部品検索部をさらに備え、
前記部品データベースに蓄積されている情報は、前記ICタグを付している部品の負荷状況、および部品の前回の交換日時を含み、
前記所定の条件とは、前記前回の交換日時以後の前記部品の負荷状況を参照して算出した次回の部品交換時期が前記ICタグの情報受信時から一定期間内にあること、または次回の部品交換時期を超過していることであり、
前記サーバ制御部は、不正規品であると通知された部品について前記関連部品検索部が関連する部品があると判断する場合に、前記関連する部品の情報を報知情報としてタグリーダに送信する部品管理システム。 - 請求項3に記載の部品管理システムにおいて、
前記部品データベースに蓄積されている情報は、部品の負荷状況、前回の交換日時および前回の点検日時を含み、
前記所定の条件とは、前記部品データベースに保存されていた前記前回の交換日時と前記前回の点検日時のうち遅い方から一定の期間を経過していることであり、
前記サーバは、
前記タグリーダから受信した不正規品の設置箇所にある部品の過去の負荷状況を参照して前記不正規品の次回の交換時期を算出する第1部品交換時期算出部と、前記タグリーダから受信した不正規品の設置箇所に直前に取り付けられていた部品(以後、最後の正規部品と呼ぶ)の部品交換日時以後の前記最後の正規部品の負荷情報を参照して前記不正規品の次回の部品交換時期を算出する第2部品交換時期算出部と、前記最後の正規部品の前回の点検日時以後の前記最後の正規部品の負荷情報を参照して前記不正規品の次回の部品交換時期を算出する第3部品交換時期算出部と、をさらに備え、
前記タグリーダは、前記入力部により入力した情報から特定された設置箇所の部品に付された前記ICタグから前回の交換日時を読み取れなかった場合に、前記入力部により入力した情報から特定された設置箇所の部品が不正規品であることをサーバへ通知するタグリーダ制御部をさらに備え、
前記サーバ制御部は、前記タグリーダから不正規品であることを受信すると、前記タグリーダから受信した情報、および前記部品データベースに保存されている情報により前記第1、第2または第3部品交換時期算出部を選択し、選択した算出部により算出した次回の部品交換時期を報知情報として前記タグリーダへ送信する部品管理システム。 - 請求項5に記載の部品管理システムにおいて、
前記サーバ制御部は、まず前記部品データベースに前記最後の正規部品の前回の点検日時が保存されているかを確認し保存されている場合は前記第3部品交換時期算出部を選択し、次に前記最後の正規部品の前回の交換日時が保存されているかを確認し保存されている場合は前記第2部品交換時期算出部を選択し、それ以外の場合は前記第1部品交換時期算出部を選択する部品管理システム。
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