JP2015138379A - 入力装置及び入力方法 - Google Patents

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Katsumi Ota
克己 太田
ステファン ブエ
Stefan Bue
ステファン ブエ
秀明 保泉
Hideaki Hozumi
秀明 保泉
濱口 弘介
Hirosuke Hamaguchi
弘介 濱口
英治 外塚
Eiji Tonozuka
英治 外塚
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Abstract

【課題】親指を含まないマルチタッチが行われた場合であっても、利用者が複数箇所へのタッチ入力に用いた手の誤識別を抑制することが可能な、入力装置及び入力方法を提供する。【解決手段】利用者によるタッチ入力が可能なタッチ入力面に利用者がタッチ入力したタッチ入力面上の接触位置の座標を検出し、この検出した座標に基づき、タッチ入力面へ同時に接触した複数箇所へのタッチ入力の一つが利用者の親指によるタッチ入力であるか否かを判定し、タッチ入力面へ同時に接触した複数箇所へのタッチ入力の一つが利用者の親指によるタッチ入力であると判定すると、利用者の親指がタッチ入力した接触位置の座標と、利用者の親指以外の指がタッチ入力した接触位置の座標と、の相対位置に応じて、複数箇所へのタッチ入力を行った利用者の手が右手であるか左手であるかを判別する。【選択図】図17

Description

本発明は、利用者が機器に対して命令等を入力するための入力装置及び入力方法に関するものであり、ディスプレイ等に表示された情報に対し、利用者が指で命令等を入力した場合、利用者が右手を利用して入力したか、左手を利用して入力したかを判定する入力装置及び入力方法に関する。
従来、タッチ入力が可能なタッチパネルディスプレイにおいて、タッチ入力に用いた利用者の手が左手であるか右手であるかを判定する技術として、例えば、特許文献1に記載されている技術がある。
特許文献1に記載されている技術では、利用者が複数の指で同時に複数箇所へのタッチ入力(マルチタッチ)を行った場合に、タッチ入力した箇所の接触面積及び相対位置に基づき、タッチ入力に用いた利用者の手が、左手であるか右手であるかを判定する。
特開2010−117748号公報
しかしながら、特許文献1に記載されている技術では、マルチタッチのうち接触面積が一番大きい箇所のタッチ入力を親指によるタッチ入力と判断して、利用者がタッチ入力に用いた手を判定する。このため、親指を含まないマルチタッチが行われた場合であっても、接触面積が一番大きい箇所のタッチ入力を親指によるタッチ入力と認識してしまい、利用者がタッチ入力に用いた手を誤識別してしまうという問題が発生するおそれがある。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたもので、親指を含まないマルチタッチが行われた場合であっても、利用者が複数箇所へのタッチ入力に用いた手の誤識別を抑制することが可能な、入力装置及び入力方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、親指がタッチ入力した接触位置の座標と、親指以外の指がタッチ入力した接触位置の座標との相対位置に応じて、同時に接触した複数箇所へのタッチ入力を行った手が右手であるか左手であるかを判別する。この判別は、タッチ入力が可能なタッチ入力面にタッチ入力した、タッチ入力面上の接触位置の座標に基づき、タッチ入力面へ同時に接触した複数箇所へのタッチ入力の一つが、親指によるタッチ入力であると判定すると行う。
本発明によれば、同時に接触した複数箇所へのタッチ入力の一つが親指によるタッチ入力であると判定した場合のみ、複数箇所へのタッチ入力を行った利用者の手を判別する。このため、親指を含まないマルチタッチが行われた場合であっても、利用者が複数箇所へのタッチ入力に用いた手の誤識別を抑制することが可能となる。
本発明の第一実施形態の入力装置の概略構成を示すブロック図である。 入力装置を備える車両の概略構成を示す図である。 利用者自身が各種の基準範囲を入力・設定する処理を示すフローチャートである。 タッチ領域検出部が行う処理を示す説明図である。 タッチ面積算出部が行う処理を示す説明図である。 タッチ形状算出部が行う処理と、タッチ傾斜角算出部が行う処理を示す説明図である。 親指入力判定部が行う処理を示すフローチャートである。 親指入力判定部が行う処理を示すフローチャートである。 親指入力判定部が行う処理を示すフローチャートである。 親指入力判定部が行う処理を示すフローチャートである。 親指入力判定部が行う処理を示すフローチャートである。 親指入力判定部が行う処理を示すフローチャートである。 親指入力判定部が行う処理を示すフローチャートである。 入力手判別部が行う処理を示すフローチャートである。 入力手判別部が行う処理の説明図である。 マルチタッチに用いた利用者の指が右手の指であるか左手の指であるかを判定する処理の変形例の説明図である。 本発明の第一実施形態の入力装置を用いて行なう動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
(第一実施形態)
以下、本発明の第一実施形態(以下、本実施形態と記載する)について、図面を参照しつつ説明する。
(構成)
図1は、本実施形態の入力装置1の概略構成を示すブロック図である。
図1中に示すように、入力装置1は、タッチ入力対応表示部2と、ドライバ認証部4と、識別処理部6を備える。
タッチ入力対応表示部2は、画像等を表示可能であるとともに、利用者による同時に複数箇所へのタッチ入力が可能な画面(以降の説明では、「タッチ画面」と記載する場合がある)を有する表示デバイスを用いて形成する。本実施形態では、一例として、タッチ入力対応表示部2を、カーナビゲーションシステムが備えるタッチディスプレイで形成した場合について説明する。すなわち、タッチ入力対応表示部2が有するタッチ画面は、利用者によるタッチ入力が可能なタッチ入力面としての機能と、画像情報を表示可能な表示画面としての機能を有する。
したがって、本実施形態では、利用者によるタッチ入力が可能なタッチ入力面を、タッチ入力対応表示部2が有するタッチ画面とした場合について説明する。また、本実施形態では、タッチ入力対応表示部2が有するタッチ画面の全領域を、利用者によるタッチ入力が可能なタッチ入力面とした場合について説明する。
また、タッチ入力対応表示部2は、利用者(車両の乗員)によるタッチ入力を受けると、タッチ画面上の利用者が接触したタッチ画面上の、接触位置の座標を含む情報信号(以降の説明では、「タッチ座標信号」と記載する場合がある)を、識別処理部6へ出力する。なお、タッチ座標信号が含むタッチ画面上の接触位置の座標は、タッチ画面を格子状に等分した座標のうち、利用者の指が接触した位置の座標である。
また、タッチ入力対応表示部2は、識別処理部6から入力を受けた情報信号が含む情報を、タッチ画面に表示する。なお、識別処理部6からタッチ入力対応表示部2へ出力する情報信号についての説明は、後述する。
また、タッチ入力対応表示部2は、図2中に示すように、入力装置1を備える車両Vの車室内において、センターコンソール等、運転者と助手席の乗員等、複数の乗員によるタッチ入力が可能な位置に設置する。これにより、タッチ画面(タッチ入力面)を、車両Vの車室内における、複数の乗員によるタッチ入力が可能な位置に配置する。なお、図2は、入力装置1を備える車両Vの概略構成を示す図である。また、図2中に示す車両Vは、車両前後方向後方から見て、ステアリングホイールSWを右側に配置した車両、すなわち、右ハンドルの車両である。
ドライバ認証部4は、例えば、運転免許証が内蔵するIC(Integrated Circuit)チップが記憶している運転者のID情報を読み取り可能なICリーダを用いて形成する。この場合、例えば、自車両の構成を、ICリーダとエンジンのイグニッションスイッチを連動させ、ICリーダにより運転者のID情報を読み取ることにより、エンジンを始動可能な構成とする。そして、ドライバ認証部4は、ICリーダにより読み取った運転者のID情報を含む情報信号(以降の説明では、「運転者ID信号」と記載する場合がある)を、識別処理部6へ出力する。すなわち、ドライバ認証部4は、自車両の運転者を認証し、認証した運転者に固有の情報を、識別処理部6へ出力する。
なお、ドライバ認証部4の構成は、ICリーダを備える構成に限定するものではない。すなわち、例えば、自車両の構成が、運転席のシートポジションを、運転者毎に固有の位置へ変更可能である構成であれば、運転者に固有のシートポジションを検出して、運転者を特定してもよい。
また、例えば、自車両の構成を、パスワードを入力する入力端末とイグニッションスイッチを連動させ、入力端末により運転者に固有のパスワードを入力してエンジンを始動可能な構成とした場合、入力されたパスワードを用いて、運転者を特定してもよい。この場合、パスワードの入力端末に代えて、運転者の指紋を検出可能なセンサを用いてもよい。
識別処理部6は、タッチ領域検出部8と、タッチ相対位置算出部10と、タッチ面積算出部12と、タッチ形状算出部14と、タッチ傾斜角算出部16と、親指入力判定部18と、判定基準記憶部20と、入力手判別部22と、出力情報生成部24を備える。
タッチ領域検出部8は、タッチ入力対応表示部2から入力を受けたタッチ座標信号が含むタッチ画面上の座標に基づき、タッチ座標信号が含む座標を含むタッチ画面上の領域(以降の説明では、「接触領域」と記載する場合がある)を検出する。そして、検出した接触領域と、この接触領域が含むタッチ画面上の座標のうち、代表となる座標(以降の説明では、「代表座標点」と記載する場合がある)を含む情報信号を、タッチ相対位置算出部10へ出力する。なお、タッチ領域検出部8が行う処理の説明は、後述する。
タッチ相対位置算出部10は、タッチ領域検出部8から入力を受けた情報信号に基づき、タッチ領域検出部8が複数の接触領域を検出している場合、複数の接触領域がそれぞれ含む代表座標点の相対位置を算出する。そして、タッチ相対位置算出部10は、算出した相対位置を含む情報信号を、入力手判別部22へ出力する。
タッチ面積算出部12は、タッチ入力対応表示部2から入力を受けたタッチ座標信号が含むタッチ画面上の座標に基づき、接触領域の面積を算出する。そして、タッチ面積算出部12は、算出した接触領域の面積と、接触領域が含む代表座標点を含む情報信号を、親指入力判定部18へ出力する。なお、タッチ面積算出部12が行う処理の説明は、後述する。
タッチ形状算出部14は、タッチ入力対応表示部2から入力を受けたタッチ座標信号が含むタッチ画面上の座標に基づき、接触領域の形状を算出する。そして、タッチ形状算出部14は、算出した接触領域の形状と、接触領域が含む代表座標点を含む情報信号を、親指入力判定部18へ出力する。なお、タッチ形状算出部14が行う処理の説明は、後述する。
タッチ傾斜角算出部16は、タッチ入力対応表示部2から入力を受けたタッチ座標信号が含むタッチ画面上の座標に基づき、予め設定した傾斜基準線に対する接触領域の傾斜角(傾斜角度)を算出する。そして、タッチ傾斜角算出部16は、算出した接触領域の傾斜角と、接触領域が含む代表座標点を含む情報信号を、親指入力判定部18へ出力する。なお、タッチ傾斜角算出部16が行う処理の説明は、後述する。
親指入力判定部18は、タッチ面積算出部12、タッチ形状算出部14及びタッチ傾斜角算出部16から入力を受けた情報信号と、親指判定基準に基づき、タッチ画面へ同時に接触した複数箇所へのタッチ入力の一つが親指によるタッチ入力であるか否かを判定する。これにより、親指入力判定部18は、タッチ画面へ同時に接触した利用者の複数本の指に、親指が含まれているか否かを判定する。そして、親指入力判定部18は、タッチ画面へ同時に接触した利用者の複数本の指に親指が含まれているか否かの判定結果を含む情報信号を、判定基準記憶部20及び入力手判別部22へ出力する。なお、親指入力判定部18が行う処理の説明は、後述する。
ここで、親指判定基準は、親指入力判定部18が、タッチ画面へ同時に接触した利用者の複数本の指に親指が含まれているか否かを判定する処理を行う際に基準とする、各種の基準範囲であり、判定基準記憶部20に記憶させる。また、親指判定基準は、親指入力判定部18が行う処理に応じて更新する。
また、親指判定基準である各種の基準範囲には、例えば、接触領域に対し、面積比の基準範囲、形状の基準範囲、傾斜基準線に対する傾斜角の基準範囲を含む。
なお、親指判定基準である各種の基準範囲は、入力装置1の製造時等に設定した範囲だけでなく、利用者自身が、停車中等に、親指を含むマルチタッチを行うことにより入力・設定した範囲としてもよい。本実施形態では、一例として、利用者自身が親指を含むマルチタッチを行うことにより、各種の基準範囲を入力・設定した場合について説明する。すなわち、本実施形態では、識別用基準値を、利用者が親指を含む複数本の指で行ったタッチ入力に基づいて予め算出した場合について説明する。
判定基準記憶部20は、ドライバ認証部4から入力を受けた運転者ID信号を参照して、車両の運転者を特定する。
また、判定基準記憶部20は、親指入力判定部18との間で、情報信号の入出力を行なう。具体的には、ドライバ認証部4から入力を受けた運転者ID信号を参照して特定した運転者に対し、親指判定基準を個別に記憶・更新するために、親指入力判定部18との間で情報信号の入出力を行なう。
ここで、図1及び図2を参照しつつ、図3を用いて、利用者自身が各種の基準範囲を入力・設定する処理について説明する。
図3は、利用者自身が各種の基準範囲を入力・設定する処理を示すフローチャートである。
図3中に示すように、利用者自身が各種の基準範囲を入力・設定する処理を開始(START)すると、まず、ステップS100の処理を行う。
ステップS100では、タッチ画面に親指を含むマルチタッチを指示する旨の文字等を表示させる処理を行う(図中に示す「基準取得のための入力指示」)。これにより、ステップS100では、利用者に対して各種の基準範囲を取得するための入力を促すための処理を行う。ステップS100において、利用者に対して各種の基準範囲を取得するための入力を促すための処理を行うと、利用者自身が各種の基準範囲を入力・設定する処理は、ステップS102へ移行する。
ステップS102では、タッチ画面に対して、利用者が親指を含むマルチタッチを行ったか否かを判定する処理(図中に示す「利用者入力あり」)を行う。
ステップS102において、利用者が親指を含むマルチタッチを行った(図中に示す「Yes」)と判定した場合、利用者自身が各種の基準範囲を入力・設定する処理は、ステップS104へ移行する。
一方、ステップS102において、利用者が親指を含むマルチタッチを行っていない(図中に示す「No」)と判定した場合、利用者自身が各種の基準範囲を入力・設定する処理は、ステップS100の処理へ復帰する。
ステップS104では、タッチ面積算出部12が算出した二つの接触領域の面積を用いて、親指で接触した領域を含む二つの接触領域の面積比を算出(図中に示す「面積比算出」)する処理を行う。ステップS104において、親指で接触した領域を含む二つの接触領域の面積比を算出する処理を行うと、利用者自身が各種の基準範囲を入力・設定する処理は、ステップS106へ移行する。
ステップS106では、タッチ形状算出部14が算出した接触領域の形状を用いて、親指で接触した接触領域の形状を算出(図中に示す「形状値算出」)する処理を行う。ステップS106において、親指で接触した接触領域の形状を算出する処理を行うと、利用者自身が各種の基準範囲を入力・設定する処理は、ステップS108へ移行する。
ステップS108では、タッチ傾斜角算出部16が算出した傾斜基準線に対する接触領域の傾斜角を用いて、親指で接触した接触領域の、傾斜基準線に対する傾斜角を算出(図中に示す「傾斜値算出」)する処理を行う。ステップS108において、親指で接触した接触領域の、傾斜基準線に対する傾斜角を算出する処理を行うと、利用者自身が各種の基準範囲を入力・設定する処理は、ステップS110へ移行する。なお、ステップS104〜ステップS108の処理は、どのような順番で行ってもよい。
ステップS110では、ステップS104の処理で算出した面積比と、ステップS106の処理で算出した形状と、ステップS108の処理で算出した傾斜角を、親指判定基準として判定基準記憶部20に記憶(図中に示す「基準値として記憶」)する。ステップS110において、ステップS104からステップS108の処理で算出したパラメータを親指判定基準として判定基準記憶部20に記憶すると、利用者自身が各種の基準範囲を入力・設定する処理は終了(END)する。
ここで、ステップS110で判定基準記憶部20に記憶する親指判定基準は、ステップS104からステップS108の処理で算出したパラメータに基づき、予め設定した余裕幅を有する状態で記憶する。なお、余裕幅とは、例えば、タッチ画面に接触する親指の接触面積の、一般的な大きさの最大値に設定する。
また、ステップS104〜ステップS108の処理において算出した値が、明らかに正常な値ではない場合は、タッチ画面にマルチタッチの再入力を指示する旨の文字等を表示させる処理を行う。
また、ステップS104〜ステップS108の処理において算出した値が、明らかに正常な値ではない場合は、ステップS110で親指判定基準を判定基準記憶部20に記憶する処理を行わない。
入力手判別部22は、親指入力判定部18から入力を受けた情報信号が、タッチ画面に接触した利用者の複数の指に親指が含まれているとの判定結果を含む場合、タッチ相対位置算出部10から入力を受けた情報信号を参照する。
次に、入力手判別部22は、タッチ相対位置算出部10から入力を受けた情報信号に基づき、複数の接触領域がそれぞれ含む代表座標点の相対位置に基づいて、マルチタッチに用いた利用者の手が、左手であるか右手であるかを判別する。そして、入力手判別部22は、判別結果を含む情報信号を、出力情報生成部24へ出力する。なお、入力手判別部22が行う処理の説明は、後述する。
出力情報生成部24は、入力手判別部22から入力を受けた情報信号に基づき、マルチタッチに用いた利用者の手が左手であるか右手であるかに応じて、タッチ画面に表示する画像及び音声として出力する情報である出力情報を生成する。そして、出力情報生成部24は、生成した出力情報を含む情報信号を、タッチ入力対応表示部2へ出力する。すなわち、出力情報生成部24からタッチ入力対応表示部2へ出力する情報信号は、識別処理部6からタッチ入力対応表示部2へ出力する情報信号に対応する。
ここで、マルチタッチに用いた利用者の手が左手であるか右手であるかに応じて生成する出力情報とは、例えば、以下に例(1)〜例(2)として示すもののうち、少なくとも一つの例を示す画像及び音声を含む。
例(1).入力装置1を備える車両Vが右ハンドルの車両(図2参照)であり、入力手判別部22が、マルチタッチに用いた利用者の手が左手であると判別した場合、利用者が運転者であると推定する。そして、例えば、車速センサ等により0[km/h]を超えている車速を検出している状態、すなわち、車両Vの走行時では、出力情報を、利用者による入力を受け付けないメニューを示す画像と、利用者に対して注意喚起を促す音声を含む情報信号として生成する。さらに、車速センサにより検出した車速が0[km/h]である状態、すなわち、車両Vの停車時では、出力情報を、利用者による入力が可能なメニューを示す画像を含む情報信号として生成する。
例(2).入力装置1を備える車両Vが右ハンドルの車両(図2参照)であり、入力手判別部22が、マルチタッチに用いた利用者の手が右手であると判別した場合、利用者が助手席の乗員であると推定する。そして、出力情報を、利用者による入力が可能なメニューを示す画像を含む情報信号として生成する。
(タッチ領域検出部8が行う処理)
次に、図1から図3を参照しつつ、図4を用いて、タッチ領域検出部8が行う処理について説明する。
図4は、タッチ領域検出部8が行う処理を示す説明図である。なお、図4中では、タッチ画面を符号TSで示す。また、図4中には、タッチ画面TSに対し、利用者が二本の指で二箇所のタッチ入力を行った場合を示す。
タッチ領域検出部8は、図4中に示すように、利用者がタッチ入力を行った二箇所の接触領域(図中では、符号「EA」、符号「EB」と示す)を検出すると、接触領域EAが含む代表座標点Paと、接触領域EBが含む代表座標点Pbを算出する。
ここで、接触領域EA及び接触領域EBは、予め設定した所定距離内に含まれる複数の座標を、一つの領域として認識することにより検出する。したがって、複数の座標同士が、予め設定した所定距離よりも離れている場合は、利用者が複数箇所へのタッチ入力を行った場合となる。
また、代表座標点Paは、例えば、接触領域EAが含む座標のうち、利用者が最初に触れた点の座標として算出してもよく、また、接触領域EA全体に対して最小二乗法等を用いて求める、楕円近似の中心を用いて算出してもよい。これは、代表座標点Pbの算出についても同様である。
(タッチ面積算出部12が行う処理)
次に、図1から図4を参照しつつ、図5を用いて、タッチ面積算出部12が行う処理について説明する。
図5は、タッチ面積算出部12が行う処理を示す説明図である。なお、図5中では、図4中と同様、タッチ画面を符号TSで示す。
タッチ面積算出部12は、図5(a)中に示す接触領域EAを、図5(b)中に示すように、複数の格子で分割(等分)し、さらに、格子全体がタッチ入力を受けた格子の数を検出する。そして、格子全体がタッチ入力を受けた格子の数と、格子の面積との積(タッチ入力を受けた格子数×格子面積)を、接触領域EAの面積として算出する。なお、接触領域EBの面積を算出する処理については、接触領域EAの面積を算出する処理と同様であるため、その説明を省略する。また、図5(b)中では、接触領域EAの外周部を破線で示し、格子全体がタッチ入力を受けた格子をハッチングにより示す。
なお、接触領域の面積の、その他の算出方法としては、例えば、ピックの定理を用いて、格子点の最外周の多角形の面積を求める方法を用いてもよく、また、最小二乗法等で楕円近似を行うことにより、面積を算出する方法を用いてもよい。
(タッチ形状算出部14が行う処理、タッチ傾斜角算出部16が行う処理)
次に、図1から図5を参照しつつ、図6を用いて、タッチ形状算出部14が行う処理と、タッチ傾斜角算出部16が行う処理について説明する。
図6は、タッチ形状算出部14が行う処理と、タッチ傾斜角算出部16が行う処理を示す説明図である。なお、図6中では、図4中と同様、タッチ画面を符号TSで示す。
タッチ形状算出部14は、図6中に示す接触領域EAを楕円近似して得た楕円方程式(以下に示す式(1))に基づいて、接触領域EAの形状を算出する。同様に、タッチ傾斜角算出部16は、図6中に示す接触領域EAを楕円近似して得た楕円方程式に基づいて、傾斜基準線に対する接触領域EAの傾斜角を算出する。なお、楕円近似の方法としては、最小二乗法等を用いることが可能である。
((X−X0)cosθ+(Y−Y0)sinθ/a)
+(−(X−X0)sinθ+(Y−Y0)cosθ/b)=1 … (1)
また、接触領域EAの形状を算出する処理は、楕円近似して得た楕円方程式において、楕円の長軸の、半分の長さ(図6中に示す「b」)と、楕円近似して得た楕円方程式において、楕円の短軸の、半分の長さ(図6中に示す「a」)を用いて行う。
また、傾斜基準線に対する接触領域EAの傾斜角を算出する処理は、楕円の傾斜角(図6中に示す「θ」)を利用する。
なお、接触領域EBの形状を算出する処理については、接触領域EAの形状を算出する処理と同様であるため、その説明を省略する。また、傾斜基準線に対する接触領域EBの傾斜角を算出する処理は、傾斜基準線に対する接触領域EAの傾斜角を算出する処理と同様であるため、その説明を省略する。
(親指入力判定部18が行う処理)
次に、図1から図6を参照しつつ、図7から図13を用いて、親指入力判定部18が行う処理について説明する。
図7は、親指入力判定部18が行う処理を示すフローチャートである。
図7中に示すように、親指入力判定部18が行う処理を開始(START)すると、まず、ステップS200の処理を行う。
ステップS200では、タッチ面積算出部12で算出した接触領域の面積に基づく二つの接触領域の面積比が、タッチ画面に接触した利用者の指に親指が含まれている条件を満たす面積比であるか否かを判定(図中に示す「面積比判定」)する処理を行う。ステップS200において、二つの接触領域の面積比が、タッチ画面に接触した利用者の指に親指が含まれている条件を満たす面積比であるか否かを判定する処理を行うと、親指入力判定部18が行う処理は、ステップS300へ移行する。なお、ステップS200で行う詳細な処理の説明は、後述する。
ステップS300では、タッチ形状算出部14で算出した接触領域の形状が、タッチ画面に接触した利用者の指に親指が含まれている条件を満たす形状であるか否かを判定(図中に示す「形状判定」)する処理を行う。ステップS300において、接触領域の形状が、タッチ画面に接触した利用者の指に親指が含まれている条件を満たす形状であるか否かを判定する処理を行うと、親指入力判定部18が行う処理は、ステップS400へ移行する。なお、ステップS300で行う詳細な処理の説明は、後述する。
ステップS400では、タッチ傾斜角算出部16で算出した接触領域の傾斜角が、タッチ画面に接触した利用者の指に親指が含まれている条件を満たす傾斜であるか否かを判定(図中に示す「傾斜判定」)する処理を行う。ステップS400において、接触領域の傾斜角が、タッチ画面に接触した利用者の指に親指が含まれている条件を満たす傾斜であるか否かを判定する処理を行うと、親指入力判定部18が行う処理は、ステップS500へ移行する。なお、ステップS400で行う詳細な処理の説明は、後述する。また、ステップS200の処理、ステップS300の処理、ステップS400の処理は、どのような順番で行ってもよい。
ステップS500では、ステップS200の処理における面積比の判定結果と、ステップS300の処理における形状の判定結果と、ステップS400の処理における傾斜角の判定結果に基づいて、総合的な判定(図中に示す「総合判定」)を行う。ステップS500において、総合的な判定を行うと、親指入力判定部18が行う処理は終了(END)する。
ここで、総合的な判定とは、ステップS200〜ステップS400の処理における三種類の判定結果に基づいた、タッチ画面に接触した利用者の指に親指が含まれているか否かの判定である。
総合的な判定としては、例えば、以下に示す二種類の処理のうち一方を行う。
処理1.ステップS200〜ステップS400の処理のうち、少なくとも一種類の処理において、タッチ画面に接触した利用者の指に親指が含まれている条件を満たすと判定した場合、タッチ画面に接触した利用者の指に親指が含まれていると判定する。
処理2.ステップS200〜ステップS400の処理のうち、少なくとも二種類の処理において、タッチ画面に接触した利用者の指に親指が含まれている条件を満たすと判定した場合、タッチ画面に接触した利用者の指に親指が含まれていると判定する処理を行う。
(ステップS200で行う詳細な処理)
図8は、ステップS200で行う詳細な処理、すなわち、二つの接触領域の面積比が、タッチ画面に接触した利用者の指に親指が含まれている条件を満たす面積比であるか否かを判定する処理を示すフローチャートである。なお、以降の説明では、ステップS200で行う詳細な処理を、「面積比判定処理」と記載する場合がある。
図8中に示すように、面積比判定処理を開始(START)すると、まず、ステップS202の処理を行う。
ステップS202では、タッチ面積算出部12により、利用者が接触した二つの接触領域(接触領域EA、接触領域EB)の面積を算出(図中に示す「タッチ面積算出」)する処理を行う。ステップS202において、利用者が接触した二つの接触領域の面積を算出する処理を行うと、面積比判定処理は、ステップS204へ移行する。
ステップS204では、ステップS202で算出した二つの接触領域の面積に基づき、二つの接触領域の面積比を計算(図中に示す「面積比を計算」)する処理を行う。ステップS204において、二つの接触領域の面積比を計算する処理を行うと、面積比判定処理は、ステップS206へ移行する。
ここで、ステップS204では、二つの接触領域に対し、以下の式(2)を用いて面積比を計算する。
最も大きい接触領域の面積÷次に大きい接触領域の面積 … (2)
したがって、ステップS204では、図9中に示すように、最も面積が大きい接触領域EAの面積を、次に面積が大きい接触領域EBの面積で除算して、面積比を計算する。なお、図9は、ステップS204で計算する面積比の説明図である。また、図9中では、図4中と同様、タッチ画面を符号TSで示す。また、図9中には、利用者が、接触領域EBに対して右手の人差し指でタッチ入力を行い、接触領域EAに対して右手の親指でタッチ入力を行った状態を示す。
ステップS206では、ステップS204で計算した面積比が、親指判定基準である各種の基準範囲が含む、面積比の基準範囲内であるか否かを判定する処理(図中に示す「面積比が所定範囲内」)を行う。
ステップS206において、ステップS204で計算した面積比が、面積比の基準範囲内である(図中に示す「Yes」)と判定した場合、面積比判定処理は、ステップS208へ移行する。
一方、ステップS206において、ステップS204で計算した面積比が、面積比の基準範囲内ではない(図中に示す「No」)と判定した場合、面積比判定処理は、ステップS210へ移行する。
ステップS208では、ステップS204で計算した面積比が、タッチ画面に接触した利用者の指に親指が含まれている条件を満たす(図中に示す「面積条件OK」)と判定する。ステップS208において、ステップS204で計算した面積比が、タッチ画面に接触した利用者の指に親指が含まれている条件を満たすと判定すると、面積比判定処理は終了(END)する。
ステップS210では、ステップS204で計算した面積比が、タッチ画面に接触した利用者の指に親指が含まれていない(図中に示す「親指を含まないと判定」)と判定する。ステップS210において、ステップS204で計算した面積比が、タッチ画面に接触した利用者の指に親指が含まれていないと判定すると、面積比判定処理は終了(END)する。
以上により、ステップS200で行う処理では、二つの接触領域の面積比が、親指判定基準である各種の基準範囲が含む、面積比の基準範囲内であるか否かを判定することにより、タッチ画面に接触した利用者の指に親指が含まれているか否かを判定する。
(ステップS300で行う詳細な処理)
図10は、ステップS300で行う詳細な処理、すなわち、接触領域の形状が、タッチ画面に接触した利用者の指に親指が含まれている条件を満たす形状であるか否かを判定する処理を示すフローチャートである。なお、以降の説明では、ステップS300で行う詳細な処理を、「形状判定処理」と記載する場合がある。
図10中に示すように、形状判定処理を開始(START)すると、まず、ステップS302の処理を行う。
ステップS302では、タッチ形状算出部14により、利用者が接触した二つの接触領域(接触領域EA、接触領域EB)の形状を算出(図中に示す「タッチ形状算出」)する処理を行う。ステップS302において、利用者が接触した二つの接触領域の形状を算出する処理を行うと、形状判定処理は、ステップS304へ移行する。
ステップS304では、ステップS302で算出した二つの接触領域に対し、それぞれ、長軸と短軸の比を計算(図中に示す「長軸と短軸の比を計算」)する処理を行う。ステップS304において、二つの接触領域に対し、それぞれ、長軸と短軸の比を計算する処理を行うと、形状判定処理は、ステップS306へ移行する。
ここで、ステップS304で、二つの接触領域に対し、それぞれ、長軸と短軸の比を計算する際には、図11中に示す接触領域EAの形状として楕円近似した楕円形に対し、長軸の長さ2Abと短軸の長さ2Aaとの比(2Ab/2Aa)を計算する。また、図11中に示す接触領域EBの形状として楕円近似した楕円形に対し、長軸の長さ2Bbと短軸の長さ2Baとの比(2Bb/2Ba)を計算する。なお、図11は、ステップS304で行う処理の説明図である。また、図11中では、図4中と同様、タッチ画面を符号TSで示す。また、図11中には、図9中と同様、利用者が、接触領域EBに対して右手の人差し指でタッチ入力を行い、接触領域EAに対して右手の親指でタッチ入力を行った状態を示す。
ステップS306では、ステップS304で計算した長軸の長さと短軸の長さとの比が、親指判定基準である各種の基準範囲が含む、形状の基準範囲内となる長さの比であるか否かを判定する処理(図中に示す「長さ比が所定範囲内」)を行う。
なお、ステップS306で行う処理では、一つの接触領域の形状として楕円近似した楕円形に対して計算した、長軸の長さと短軸の長さとの比を用いるが、これに限定するものではない。すなわち、例えば、複数の接触領域の中から、長軸の長さと短軸の長さとの比が最も大きいものと、長軸の長さと短軸の長さとの比が最も小さいものとの比を用いて、ステップS306で行う処理を行ってもよい。これは、図11中に示す例では、(2Ab/2Aa)/(2Ba/2Bb)が、親指判定基準である各種の基準範囲が含む、形状の基準範囲内となる長さの比であるか否かを判定する処理である。
ステップS306において、ステップS304で計算した長軸の長さと短軸の長さとの比が、形状の基準範囲内となる長さの比である(図中に示す「Yes」)と判定した場合、形状判定処理は、ステップS308へ移行する。
一方、ステップS306において、ステップS304で計算した長軸の長さと短軸の長さとの比が、形状の基準範囲内となる長さの比ではない(図中に示す「No」)と判定した場合、形状判定処理は、ステップS310へ移行する。
ステップS308では、ステップS304で計算した長軸の長さと短軸の長さとの比が、タッチ画面に接触した利用者の指に親指が含まれている条件を満たす(図中に示す「形状条件OK」)と判定する。ステップS308において、ステップS304で計算した長軸の長さと短軸の長さとの比が、タッチ画面に接触した利用者の指に親指が含まれている条件を満たすと判定すると、形状判定処理は終了(END)する。
ステップS310では、ステップS304で計算した長軸の長さと短軸の長さとの比が、タッチ画面に接触した利用者の指に親指が含まれていない(図中に示す「親指を含まないと判定」)と判定する。ステップS310において、ステップS304で計算した長軸の長さと短軸の長さとの比が、タッチ画面に接触した利用者の指に親指が含まれていないと判定すると、形状判定処理は終了(END)する。
以上により、ステップS300で行う処理では、接触領域の形状として楕円近似した楕円形に対し、長軸の長さと短軸の長さとの比が、親指判定基準である各種の基準範囲が含む、形状の基準範囲内となる長さの比の基準範囲内であるか否かを判定する。これにより、ステップS300で行う処理では、タッチ画面に接触した利用者の指に親指が含まれているか否かを判定する。
(ステップS400で行う詳細な処理)
図12は、ステップS400で行う詳細な処理、すなわち、接触領域の傾斜角が、タッチ画面に接触した利用者の指に親指が含まれている条件を満たす傾斜角であるか否かを判定する処理を示すフローチャートである。なお、以降の説明では、ステップS400で行う詳細な処理を、「傾斜角判定処理」と記載する場合がある。
図12中に示すように、傾斜角判定処理を開始(START)すると、まず、ステップS402の処理を行う。
ステップS402では、タッチ形状算出部14により、利用者が接触した二つの接触領域(接触領域EA、接触領域EB)に対し、それぞれ、楕円近似式を計算(図中に示す「楕円近似式計算」)する処理を行う。ステップS402において、利用者が接触した二つの接触領域に対する楕円近似式を計算する処理を行うと、傾斜角判定処理は、ステップS404へ移行する。
ステップS404では、ステップS402で計算した二つの楕円近似式に基づく二つの楕円に対し、それぞれ、傾斜基準線に対する傾斜角を算出(図中に示す「楕円の傾斜角を算出」)する処理を行う。ステップS404において、二つの楕円に対して傾斜基準線に対する傾斜角を算出する処理を行うと、傾斜角判定処理は、ステップS406へ移行する。
ステップS406では、ステップS404で算出した二つの傾斜角の偏差である偏差角θ´が、親指判定基準である各種の基準範囲が含む、傾斜角の基準範囲内となる偏差角θ´であるか否かを判定する処理(図中に示す「偏差角θ´が所定範囲内」)を行う。
ここで、ステップS406の処理で用いる偏差角θ´は、図13中に示すように、二つの楕円のうち一方の、傾斜基準線に対する傾斜角であるθ1と、二つの楕円のうち他方の、傾斜基準線に対する傾斜角であるθ2に基づき、以下の式(3)を用いて算出する。なお、図13は、ステップS406で行う処理の説明図である。また、図13中には、図9中と同様、利用者が、接触領域EBに対して右手の人差し指でタッチ入力を行い、接触領域EAに対して右手の親指でタッチ入力を行った状態を示す。
θ´=|θ1−θ2| … (3)
ステップS406において、偏差角θ´が、親指判定基準である各種の基準範囲が含む、傾斜角の基準範囲内となる偏差角θ´である(図中に示す「Yes」)と判定した場合、傾斜角判定処理は、ステップS408へ移行する。
一方、ステップS406において、偏差角θ´が、親指判定基準である各種の基準範囲が含む、傾斜角の基準範囲内となる偏差角θ´ではない(図中に示す「No」)と判定した場合、傾斜角判定処理は、ステップS410へ移行する。
ステップS408では、ステップS404で算出した二つの傾斜角に基づく偏差角θ´が、タッチ画面に接触した利用者の指に親指が含まれている条件を満たす(図中に示す「傾斜条件OK」)と判定する。ステップS408において、ステップS404で算出した二つの傾斜角に基づく偏差角θ´が、タッチ画面に接触した利用者の指に親指が含まれている条件を満たすと判定すると、傾斜角判定処理は終了(END)する。
ステップS410では、ステップS404で算出した二つの傾斜に基づく偏差角θ´が、タッチ画面に接触した利用者の指に親指が含まれている条件を満たさない(図中に示す「親指を含まないと判定」)と判定する。ステップS410において、ステップS404で算出した二つの傾斜に基づく偏差角θ´が、タッチ画面に接触した利用者の指に親指が含まれている条件を満たさないと判定すると、傾斜角判定処理は終了(END)する。
以上により、ステップS400で行う処理では、傾斜基準線に対する二つの傾斜角に基づく偏差角θ´が、親指判定基準である各種の基準範囲が含む、傾斜の基準範囲内となる偏差角θ´であるか否かを判定する。これにより、ステップS400で行う処理では、タッチ画面に接触した利用者の指に親指が含まれているか否かを判定する。
(入力手判別部22が行う処理)
次に、図1から図13を参照しつつ、図14から図16を用いて、入力手判別部22が行う処理について説明する。
図14は、入力手判別部22が行う処理を示すフローチャートである。
図14中に示すように、入力手判別部22が行う処理を開始(START)すると、まず、ステップS600の処理を行う。
ステップS600では、タッチ相対位置算出部10から入力を受けた情報信号に基づき、複数の接触領域のうち、親指が接触した接触領域が含む代表座標点のX座標を取得する処理(図中に示す「親指位置のX座標取得」)を行う。ステップS600において、親指が接触した接触領域が含む代表座標点のX座標を取得する処理を行うと、入力手判別部22が行う処理は、ステップS602へ移行する。
ステップS602では、タッチ相対位置算出部10から入力を受けた情報信号に基づき、複数の接触領域のうち、親指以外の指が接触した接触領域が含む代表座標点のX座標を取得する処理(図中に示す「その他の指位置のX座標取得」)を行う。ステップS602において、親指以外の指が接触した接触領域が含む代表座標点のX座標を取得する処理を行うと、入力手判別部22が行う処理は、ステップS604へ移行する。
ステップS604では、ステップS600で取得したX座標から、ステップS602で取得したX座標を減算した値が「0」以上であるか否かを判定する処理(図中に示す「親指X座標−その他指X座標≧0」)を行う。
すなわち、ステップS604では、図15中に示すように、親指の位置を示すX座標と親指以外の指の位置を示すX座標との、X軸方向の相対距離RXを算出し、この算出した相対距離RXが「0」以上であるか否かを判定する処理を行う。なお、図15は、ステップS604で行う処理の説明図である。また、図15中では、図4中と同様、タッチ画面を符号TSで示す。
これは、マルチタッチに用いた利用者の手が右手である場合、図15中に示すように、親指の位置を示すX座標が、その他の指の位置を示すX座標よりも小さくなる(原点に近くなる)ためである。同様に、マルチタッチに用いた利用者の手が左手である場合、図15中に示すように、親指の位置を示すX座標が、その他の指の位置を示すX座標よりも大きくなる(原点から遠くなる)ためである。
ステップS604では、ステップS600で取得したX座標から、ステップS602で取得したX座標を減算した値が「0」以上である(図中に示す「Yes」)と判定した場合、入力手判別部22が行う処理は、ステップS606へ移行する。
一方、ステップS604では、ステップS600で取得したX座標から、ステップS602で取得したX座標を減算した値が「0」未満である(図中に示す「No」)と判定した場合、入力手判別部22が行う処理は、ステップS608へ移行する。
ステップS606では、マルチタッチに用いた利用者の指が左手の指であると判定し、マルチタッチに用いた利用者の手が左手である(図中に示す「左手入力と判別」)と判別する。ステップS606において、マルチタッチに用いた利用者の手が左手であると判別すると、入力手判別部22が行う処理は終了(END)する。
ステップS608では、マルチタッチに用いた利用者の指が右手の指であると判定し、マルチタッチに用いた利用者の手が右手である(図中に示す「右手入力と判別」)と判別する。ステップS608において、マルチタッチに用いた利用者の手が右手であると判別すると、入力手判別部22が行う処理は終了(END)する。
なお、上記の説明では、マルチタッチに用いた利用者の指が右手の指であるか左手の指であるかを判定する際に、親指の位置を示すX座標と親指以外の指の位置を示すX座標との、X軸方向の相対距離を用いたが、これに限定するものではない。
すなわち、例えば、図16中に示すように、親指の位置を示すX座標と親指以外の指の位置を示すX座標との、傾斜の正負を用いて、マルチタッチに用いた利用者の指が右手の指であるか左手の指であるかを判定してもよい。なお、図16は、マルチタッチに用いた利用者の指が右手の指であるか左手の指であるかを判定する処理の変形例の説明図である。また、図16中では、図4中と同様、タッチ画面を符号TSで示す。
この場合、親指の位置を示すX座標と親指以外の指の位置を示すX座標との傾斜が正であれば、マルチタッチに用いた利用者の指が右手の指であると判定する。同様に、親指の位置を示すX座標と親指以外の指の位置を示すX座標との傾斜が負であれば、マルチタッチに用いた利用者の指が左手の指であると判定する。
また、この場合、マルチタッチに用いた利用者の指が右手の指であるか左手の指であるかの判定に用いる傾斜は、タッチ画面TSの左下の角を原点(ゼロ点)とした傾斜である。
これは、マルチタッチに用いた利用者の手が右手である場合、図16中に示すように、親指の位置を示すX座標とその他の指の位置を示すX座標との傾斜が正となる(X座標が大きくなるほどY座標も大きくなる)ためである。同様に、マルチタッチに用いた利用者の手が左手である場合、図16中に示すように、親指の位置を示すX座標とその他の指の位置を示すX座標との傾斜が負となる(X座標が大きくなるほどY座標が小さくなる)ためである。
(動作)
次に、図1から図16を参照しつつ、図17を用いて、本実施形態の入力装置1を用いて行なう動作の一例を説明する。
図17は、本実施形態の入力装置1を用いて行なう動作を示すフローチャートである。
図17中に示すように、入力装置1を用いて行なう動作を開始(START)すると、まず、ステップS700の処理を行う。
ステップS700では、タッチ領域検出部8が複数の接触領域を検出しているか否かを判定することにより、利用者が同時に複数箇所へのタッチ入力を行ったか否かを判定する処理(図中に示す「複数箇所の入力あり」)を行う。
ステップS700において、利用者が同時に複数箇所へのタッチ入力を行った(図中に示す「Yes」)と判定した場合、入力装置1を用いて行なう動作は、ステップS702へ移行する。
一方、ステップS700において、利用者が同時に複数箇所へのタッチ入力を行っていない(図中に示す「No」)と判定した場合、入力装置1を用いて行なう動作は終了(END)する。
ステップS702では、親指入力判定部18により、タッチ画面に接触した利用者の複数の指に、親指が含まれているか否かを判定する処理(図中に示す「親指を含む」)を行う。
ステップS702において、タッチ画面に接触した利用者の指に、親指が含まれている(図中に示す「Yes」)と判定した場合、入力装置1を用いて行なう動作は、ステップS704へ移行する。
一方、ステップS702において、タッチ画面に接触した利用者の複数の指に、親指が含まれていない(図中に示す「No」)と判定した場合、入力装置1を用いて行なう動作は、ステップS706へ移行する。
ステップS704では、入力手判別部22により、マルチタッチに用いた利用者の手が、左手であるか右手であるかを判別する処理(図中に示す「左手/右手判別」)を行う。ステップS704において、マルチタッチに用いた利用者の手が、左手であるか右手であるかを判別する処理を行うと、入力装置1を用いて行なう動作は、ステップS708へ移行する。
ステップS706では、入力手判別部22による処理を行わず(図中に示す「左手/右手判別NG」)に、左手であるか右手であるかの判別を行わなかった結果を含む情報信号を、出力情報生成部24へ出力する処理を行う。ステップS706において、左手であるか右手であるかの判別を行わなかった結果を含む情報信号を出力情報生成部24へ出力する処理を行うと、入力装置1を用いて行なう動作は終了(END)する。
ステップS708では、出力情報生成部24により、ステップS704の判別結果に応じた出力情報を生成する(図中に示す「出力情報生成」)処理を行う。ステップS708において、ステップS704の判別結果に応じた出力情報を生成する処理を行うと、入力装置1を用いて行なう動作は終了(END)する。
なお、上述したタッチ画面は、タッチ入力面に対応する。
また、上述したタッチ画面は、表示画面に対応する。
また、上述したタッチ入力対応表示部2は、タッチ座標検出部に対応する。
また、上述したように、本実施形態の入力装置1の動作で実施する入力方法では、利用者によるタッチ入力が可能なタッチ入力面に、利用者がタッチ入力したタッチ入力面上の接触位置の座標を検出する。さらに、検出したタッチ入力面上の座標に基づき、同時に接触した複数箇所へのタッチ入力の一つが親指によるタッチ入力であるか否かを判定する。そして、同時に接触した複数箇所へのタッチ入力の一つが親指によるタッチ入力であると判定すると、複数箇所へのタッチ入力を行った利用者の手が右手であるか左手であるかを判別する。
ここで、複数箇所へのタッチ入力を行った利用者の手が右手であるか左手であるかの判別は、利用者の親指がタッチ入力したタッチ入力面上の接触位置の座標と、利用者の親指以外の指がタッチ入力したタッチ入力面上の接触位置の座標と、の相対位置に応じて行う。
(第一実施形態の効果)
本実施形態の入力装置1であれば、以下に記載する効果を奏することが可能となる。
(1)親指入力判定部18が、同時に接触した複数箇所へのタッチ入力の一つが親指によるタッチ入力であると判定すると、入力手判別部22が、複数箇所へのタッチ入力を行った利用者の手が右手であるか左手であるかを判別する。この判別は、利用者の親指がタッチ入力したタッチ画面上の接触位置の座標と、利用者の親指以外の指がタッチ入力したタッチ画面上の接触位置の座標との相対位置に応じて行う。
このため、同時に接触した複数箇所へのタッチ入力の一つが親指によるタッチ入力であると判定した場合のみ、複数箇所へのタッチ入力を行った利用者の手を判別することとなる。
その結果、親指を含まないマルチタッチが行われた場合であっても、利用者が複数箇所へのタッチ入力に用いた手の誤識別を抑制することが可能となる。
これにより、利用者がタッチ入力に用いた手の識別精度を向上させることが可能となり、利用者がタッチ入力に用いた手に応じた情報を、車両Vの乗員に提供することが可能となる。
(2)親指入力判定部18が、利用者が同時に接触した複数領域の面積比を用いて、複数箇所へのタッチ入力の一つが親指によるタッチ入力であるか否かを判定する。
このため、利用者が同時に接触した複数領域の面積比に基づいて、利用者が同時に行った複数箇所へのタッチ入力の一つが、親指によるタッチ入力であるか否かを判定することが可能となる。
その結果、利用者が同時に接触した複数領域の傾斜角の偏差や形状の算出が不可能な場合であっても、利用者が同時に行った複数箇所へのタッチ入力に、利用者の親指によるタッチ入力が含まれているか否かを判定することが可能となる。
(3)親指入力判定部18が、利用者が同時に接触した複数領域の形状を用いて、複数箇所へのタッチ入力の一つが親指によるタッチ入力であるか否かを判定する。
このため、利用者が同時に接触した複数領域の形状に基づいて、利用者が同時に行った複数箇所へのタッチ入力の一つが、親指によるタッチ入力であるか否かを判定することが可能となる。
その結果、利用者が同時に接触した複数領域の傾斜角の偏差や面積比の算出が不可能な場合であっても、利用者が同時に行った複数箇所へのタッチ入力に、利用者の親指によるタッチ入力が含まれているか否かを判定することが可能となる。
(4)親指入力判定部18が、利用者が同時に接触した複数領域の傾斜角の偏差を用いて、複数箇所へのタッチ入力の一つが親指によるタッチ入力であるか否かを判定する。
このため、利用者が同時に接触した複数領域の形状に基づいて、利用者が同時に行った複数箇所へのタッチ入力の一つが、親指によるタッチ入力であるか否かを判定することが可能となる。
その結果、利用者が同時に接触した複数領域の面積比や形状の算出が不可能な場合であっても、利用者が同時に行った複数箇所へのタッチ入力に、利用者の親指によるタッチ入力が含まれているか否かを判定することが可能となる。
(5)親指入力判定部18が、判定基準記憶部20が記憶している、利用者が親指を含む複数本の指で行ったタッチ入力に基づいて予め算出した識別用基準値を用いて、複数箇所へのタッチ入力に利用者の親指によるタッチ入力が含まれているか否かを判定する。
このため、利用者による親指を含むマルチタッチの情報から予め算出した基準値である識別用基準値を用いて、利用者が同時に行った複数箇所へのタッチ入力に、利用者の親指によるタッチ入力が含まれているか否かを判定することが可能となる。
その結果、識別用基準値を用いずに、複数箇所へのタッチ入力に利用者の親指によるタッチ入力が含まれているか否かを判定する場合と比較して、利用者がタッチ入力に用いた手の誤識別を抑制することが可能となる。
(6)判定基準記憶部20が、識別用基準値を、利用者として車両Vの運転者を認証するドライバ認証部4が認証した運転者と個別に関連付けて記憶する。
このため、運転者に固有の識別用基準値を用いて、利用者が同時に行った複数箇所へのタッチ入力に、利用者の親指によるタッチ入力が含まれているか否かを判定することが可能となる。
その結果、利用者として運転者を特定していない識別用基準値を用いて、複数箇所へのタッチ入力に利用者の親指によるタッチ入力が含まれているか否かを判定する場合と比較して、利用者がタッチ入力に用いた手の誤識別を抑制することが可能となる。
(7)タッチ入力面としての機能を有するタッチ画面を、車両Vの車室内における、複数の乗員によるタッチ入力が可能な位置に配置する。
その結果、入力装置1を車載装置として用いることが可能となる。
(8)利用者によるタッチ入力が可能なタッチ入力面を、タッチ入力対応表示部2が有するタッチ画面とし、さらに、タッチ入力対応表示部2が有するタッチ画面の全領域を、利用者によるタッチ入力が可能なタッチ入力面とする。
その結果、同一の画面により、利用者がタッチ入力に用いた手の識別と、利用者がタッチ入力に用いた手に応じた情報の提供が可能となる。
(9)本実施形態の入力装置1の動作で実施する入力方法では、利用者がタッチ入力したタッチ入力面上の接触位置の座標に基づき、同時に接触した複数箇所へのタッチ入力の一つが親指によるタッチ入力であるか否かを判定する。これに加え、同時に接触した複数箇所へのタッチ入力の一つが親指によるタッチ入力であると判定すると、複数箇所へのタッチ入力を行った手が右手であるか左手であるかを判別する。この判別は、利用者の親指がタッチ入力したタッチ入力面上の接触位置の座標と、利用者の親指以外の指がタッチ入力したタッチ入力面上の接触位置の座標と、の相対位置に応じて行う。
このため、同時に接触した複数箇所へのタッチ入力の一つが親指によるタッチ入力であると判定した場合のみ、複数箇所へのタッチ入力を行った利用者の手を判別することとなる。
その結果、親指を含まないマルチタッチが行われた場合であっても、利用者が複数箇所へのタッチ入力に用いた手の誤識別を抑制することが可能となる。
これにより、利用者がタッチ入力に用いた手の識別精度を向上させることが可能となり、利用者がタッチ入力に用いた手に応じた情報を、車両Vの乗員に提供することが可能となる。
(変形例)
(1)本実施形態では、利用者によるタッチ入力が可能なタッチ入力面を、タッチ入力対応表示部2が有するタッチ画面としたが、これに限定するものではなく、タッチ入力面と表示画面とを、個別の構成としてもよい。この場合、タッチ入力面としては、感圧式の板状部材(パッド)等を用いることが可能である。また、この場合、表示画面としては、タッチ入力を受け付けることが無く、画像情報を表示する機能を備えた液晶ディスプレイ等を用いることが可能である。
(2)本実施形態では、タッチ入力対応表示部2が有するタッチ画面の全領域を、利用者によるタッチ入力が可能なタッチ入力面としたが、これに限定するものではなく、タッチ画面の下半分等、タッチ画面の一部をタッチ入力面としてもよい。
1 入力装置
2 タッチ入力対応表示部
4 ドライバ認証部
6 識別処理部
8 タッチ領域検出部
10 タッチ相対位置算出部
12 タッチ面積算出部
14 タッチ形状算出部
16 タッチ傾斜角算出部
18 親指入力判定部
20 判定基準記憶部
22 入力手判別部
24 出力情報生成部
V 車両
SW ステアリングホイール
TS タッチ画面
E 接触領域
P 代表座標点
θ´ 偏差角

Claims (9)

  1. 利用者によるタッチ入力が可能なタッチ画面への入力装置において、
    タッチ入力が可能なタッチ入力面と、
    タッチ入力した前記タッチ入力面上の接触位置の座標を検出するタッチ座標検出部と、
    前記タッチ座標検出部が検出した座標に基づき、前記タッチ入力面へ同時に接触した複数箇所へのタッチ入力の一つが親指によるタッチ入力であるか否かを判定する親指入力判定部と、
    前記親指入力判定部が前記親指によるタッチ入力であると判定すると、前記親指がタッチ入力した前記接触位置の座標と、前記親指以外の指がタッチ入力した前記接触位置の座標と、の相対位置に応じて、前記複数箇所へのタッチ入力を行った手が右手であるか左手であるかを判別する入力手判別部と、を備えることを特徴とする入力装置。
  2. 前記接触位置を含む領域の面積を算出するタッチ面積算出部を備え、
    前記親指入力判定部は、前記タッチ面積算出部が算出した面積に基づく、同時に接触した複数領域の面積比を用いて、前記複数箇所へのタッチ入力の一つが親指によるタッチ入力であるか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載した入力装置。
  3. 前記接触位置を含む領域の形状を算出するタッチ形状算出部を備え、
    前記親指入力判定部は、前記タッチ形状算出部が算出した形状に基づく、同時に接触した複数領域の形状を用いて、前記複数箇所へのタッチ入力の一つが親指によるタッチ入力であるか否かを判定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載した入力装置。
  4. 前記接触位置を含む領域の、予め設定した傾斜基準線に対する傾斜角を算出するタッチ傾斜角算出部を備え、
    前記親指入力判定部は、前記タッチ傾斜角算出部が算出した傾斜角に基づく、同時に接触した複数領域の傾斜角の偏差を用いて、前記複数箇所へのタッチ入力の一つが親指によるタッチ入力であるか否かを判定することを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載した入力装置。
  5. 前記親指を含む複数本の指で行ったタッチ入力に基づいて予め算出した識別用基準値を記憶する判定基準記憶部を備え、
    前記親指入力判定部は、前記判定基準記憶部が記憶している識別用基準値を用いて、前記複数箇所へのタッチ入力の一つが親指によるタッチ入力であるか否かを判定することを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載した入力装置。
  6. 前記利用者として車両の運転者を認証するドライバ認証部を備え、
    前記判定基準記憶部は、前記識別用基準値を前記ドライバ認証部が認証した運転者と個別に関連付けて記憶することを特徴とする請求項5に記載した入力装置。
  7. 前記タッチ入力面を、車両の車室内における複数の乗員によるタッチ入力が可能な位置に配置したことを特徴とする請求項1から請求項6のうちいずれか1項に記載した入力装置。
  8. 前記タッチ入力面を、画像情報を表示可能な表示画面の少なくとも一部としたことを特徴とする請求項1から請求項7のうちいずれか1項に記載した入力装置。
  9. 利用者によるタッチ入力が可能なタッチ画面への入力方法において、
    タッチ入力が可能なタッチ入力面にタッチ入力した前記タッチ入力面上の接触位置の座標を検出し、
    前記検出した座標に基づき、前記タッチ入力面へ同時に接触した複数箇所へのタッチ入力の一つが親指によるタッチ入力であると判定すると、前記親指がタッチ入力した前記接触位置の座標と、前記親指以外の指がタッチ入力した前記接触位置の座標と、の相対位置に応じて、前記複数箇所へのタッチ入力を行った手が右手であるか左手であるかを判別することを特徴とする入力方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015165341A (ja) * 2014-02-28 2015-09-17 富士通株式会社 電子機器、制御プログラム、制御方法、及び、集積回路

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