JP2009301299A - ジェスチャ判定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ジェスチャ操作に基づいて分解能の高い軌跡を取得し、ジェスチャを正確に判定することができるジェスチャ判定装置を提供する。
【解決手段】ジェスチャ判定装置3は、主に、カウンタ値C(x、y)を有するタッチセンサ31と、算出部32と、判定部33と、を備えて概略構成されている。算出部32は、オン判定であったタッチセンサ31のカウンタ値C(x、y)を+30とし、オフ判定であったタッチセンサ31のカウンタ値C(x、y)を−20として加重平均を算出することによってタッチ座標を算出する。判定部33は、算出部32によって算出されたタッチ座標の集まりであるタッチ座標群に基づいて記憶部34に記憶されたジェスチャ辞書340を参照し、入力されたジェスチャの判定を行う。
【選択図】図5
【解決手段】ジェスチャ判定装置3は、主に、カウンタ値C(x、y)を有するタッチセンサ31と、算出部32と、判定部33と、を備えて概略構成されている。算出部32は、オン判定であったタッチセンサ31のカウンタ値C(x、y)を+30とし、オフ判定であったタッチセンサ31のカウンタ値C(x、y)を−20として加重平均を算出することによってタッチ座標を算出する。判定部33は、算出部32によって算出されたタッチ座標の集まりであるタッチ座標群に基づいて記憶部34に記憶されたジェスチャ辞書340を参照し、入力されたジェスチャの判定を行う。
【選択図】図5
Description
本発明は、ジェスチャ判定装置に関する。
従来の技術として、入力パッドの裏面に配列され、接触圧力を検出する3個の圧力スイッチと、この3個の圧力スイッチの開閉情報を入力し、接触点が移動する方向、速度、移動量を解析するイベント制御部と、入力パッドを操作する操作パターンを記憶し、イベント制御部によって解析された操作と操作パターンとを比較してジェスチャを認識するジェスチャ認識部と、ジェスチャ認識部によるジェスチャの認識結果に基づいて電子機器への動作を指示する制御部と、を備えた入力デバイスが知られている(例えば、特許文献1参照)。
イベント制御部は、同時に2つの圧力スイッチが押されたとき、より強く押された方の圧力スイッチが操作されていると判断するものとしている。
よってこの入力デバイスは、接触点が移動する方向、速度、移動量を解析し、操作内容、すなわちジェスチャを認識することができるので、電子機器に対する多様な指示が可能になる。
特開2005−323048号公報
しかし、従来の入力デバイスによると、同時に2つの圧力スイッチが押されたとき、より強く押された方の圧力スイッチが操作されていると判断するので、接触点の検出の分解能が低く、ジェスチャの正確な認識が困難であった。
従って本発明の目的は、ジェスチャ操作に基づいて分解能の高い軌跡を取得し、ジェスチャを正確に判定することができるジェスチャ判定装置を提供することにある。
(1)本発明は上記目的を達成するため、ジェスチャ操作に基づく接触に応じて静電容量が変化し、それぞれに重み関数が与えられた複数のタッチセンサと、所定の周期に基づいて前記タッチセンサから前記静電容量の読出しを行い、前記静電容量に基づいて前記接触が検出された前記タッチセンサの前記重み関数には第1の定数を割り付け、前記接触が検出されなかった前記タッチセンサの前記重み関数には第2の定数を割り付け、前記重み関数に基づいた加重平均処理によって加重平均座標を算出する算出部と、前記ジェスチャ操作の操作パターンを記憶する記憶部と、所定の期間における前記加重平均座標の軌跡と前記操作パターンとに基づいて前記ジェスチャ操作を判定する判定部と、を備えたことを特徴とするジェスチャ判定装置を提供する。
(2)本発明は上記目的を達成するため、前記第1の定数は、正の数であり、前記第2の定数は、負の数であり、前記重み関数は、前記重み関数の値が負の値を取るとき、前記重み関数の値をゼロとすることを特徴とする前記(1)に記載のジェスチャ判定装置を提供する。
(3)本発明は上記目的を達成するため、前記算出部は、前記タッチセンサ毎に座標(x、y)を割り付け、全ての前記タッチセンサの前記重み関数に対してx座標の値を乗算してx乗算値を算出し、全ての前記x乗算値を加算してx加算値を算出し、全ての前記タッチセンサの前記重み関数に対してy座標の値を乗算してy乗算値を算出し、全ての前記y乗算値を加算してy加算値を算出し、また全ての前記重み関数を加算して加算値を算出し、前記加算値によって前記x加算値及び前記y加算値を除算することで前記加重平均座標を算出することを特徴とする前記(2)に記載のジェスチャ判定装置を提供する。
(4)本発明は上記目的を達成するため、ジェスチャ操作に基づく接触に応じて静電容量が変化し、それぞれに重み関数が与えられた複数のタッチセンサと、所定の周期に基づいて前記タッチセンサから前記静電容量の読出しを行い、前記静電容量に基づいて前記接触が検出された前記タッチセンサの前記重み関数には第1の定数を割り付け、前記接触が検出されなかった前記タッチセンサの前記重み関数には第2の定数を割り付け、前記重み関数に基づいた加重平均処理によって加重平均座標を算出する算出部と、前記ジェスチャ操作の操作パターンを記憶する記憶部と、所定の期間における前記加重平均座標の軌跡と前記操作パターンとに基づいて前記ジェスチャ操作を判定する判定部と、前記判定部によって判定された前記ジェスチャ操作に基づいて被制御装置を制御する制御部と、を備えたことを特徴とするジェスチャ判定装置を提供する。
このような構成によれば、ジェスチャ操作に基づいて分解能の高い軌跡を取得し、ジェスチャを正確に判定することができる。
以下に、本発明のジェスチャ判定装置の実施の形態を図面を参考にして詳細に説明する。
[実施の形態]
(車両1の構成)
図1は、本発明の実施の形態に係るジェスチャ判定装置が搭載された車両内部の概略図である。本発明のジェスチャ判定装置3を車両1に搭載した場合について説明する。
(車両1の構成)
図1は、本発明の実施の形態に係るジェスチャ判定装置が搭載された車両内部の概略図である。本発明のジェスチャ判定装置3を車両1に搭載した場合について説明する。
車両1は、操舵装置の一部であり、左右に回転操作することによって車両1の進行方向を変更することができるステアリング2と、ステアリング2の本体部20に設けられたジェスチャ判定装置3のタッチパッド30と、画像を表示する表示装置4と、を備えて概略構成されている。
ステアリング2は、図示しないステアリングシャフトと接続され、各種スイッチ類が配置された本体部20と、運転者が把握する部分であり、リング形状を有するステアリングホイール21と、を備えて概略構成されている。
(ジェスチャ判定装置3の構成)
図2は、本発明の実施の形態に係るジェスチャ判定装置に関するブロック図である。ジェスチャ判定装置3は、主に、複数のタッチセンサ31と、算出部32と、判定部33と、を備えて概略構成されている。
図2は、本発明の実施の形態に係るジェスチャ判定装置に関するブロック図である。ジェスチャ判定装置3は、主に、複数のタッチセンサ31と、算出部32と、判定部33と、を備えて概略構成されている。
またジェスチャ判定装置3は、図2に示すように、複数のタッチセンサ31によって構成され、ステアリング2の本体部20右に設けられたタッチパッド30と、ジェスチャ辞書340を記憶する記憶部34と、を備えており、判定部33は、車両1を総合的に制御する車両ECU(Electronic Control Unit)100に接続され、車両ECU100は、表示装置(被制御装置の一例)4と接続されている。
表示装置4は、一例として、カーナビゲーション装置の表示部であるものとする。
(タッチセンサ31について)
タッチセンサ31は、一例として、手指によるジェスチャ操作に応じた静電容量の変化に基づいてオン・オフを判断し、オンの時は「1」を、オフの時は「0」を示す信号を外部に出力するIC(Integrated Circuit)であるものとする。
タッチセンサ31は、一例として、手指によるジェスチャ操作に応じた静電容量の変化に基づいてオン・オフを判断し、オンの時は「1」を、オフの時は「0」を示す信号を外部に出力するIC(Integrated Circuit)であるものとする。
タッチパッド30は、一例として、このタッチセンサ31を8行8列として格子状に並べ、表面は保護膜によって保護されている。
運転者は、このタッチパッド30に対してジェスチャ操作を行うことによって所定の操作を入力することができるものとする。
なお、ジェスチャ操作は、このタッチパッド30に直接接触する操作のことを指すが、タッチセンサ31の静電容量が、接触有りと判断するに十分な変化を行う場合もジェスチャ操作に含めるものとする。
タッチパッド30は、一例として図2に示すように、左上を原点とするx−y座標が設定され、左から右をx軸の正とし、上から下をy軸の正とする。
また以下においては、左上のタッチセンサ31を座標(1、1)で表すものとし、x軸方向に1つ隣のタッチセンサ31を座標(2、1)、y軸方向に1つ隣のタッチセンサ31を座標(1、2)と表し、以下同様に任意のタッチセンサ31を座標(x、y)で表すものとする。
(算出部32について)
算出部32は、一例として、座標(1、1)から座標(8、1)のタッチセンサ31の静電容量を読み出し、続いて座標(1、2)から座標(8、2)、座標(1、3)から座標(8、3)・・・座標(1、8)から座標(8、8)と、左上から順番にスキャンして静電容量を読み出す。
算出部32は、一例として、座標(1、1)から座標(8、1)のタッチセンサ31の静電容量を読み出し、続いて座標(1、2)から座標(8、2)、座標(1、3)から座標(8、3)・・・座標(1、8)から座標(8、8)と、左上から順番にスキャンして静電容量を読み出す。
算出部32は、一例として、タッチパッド30全体の静電容量の読み出しを所定の周期として16ms単位(以下1周期と呼ぶ)で行う。
また算出部32は、加重平均処理によって加重平均座標としてのタッチ座標(Xt、Yt)を算出する。タッチ座標(Xt、Yt)は、各タッチセンサ31に付されたカウンタ値(重み関数)をC(x、y)とすると、以下の式によって算出される。
(ただし、Σはx、yそれぞれについて和を取るものとする)
カウンタ値C(x、y)は、一例として、0から255の値を保持することができる関数であり、本実施の形態においては、オン判定されたタッチセンサ31にはカウンタ値C(x、y)として+30(第1の定数)が、オフ判定されたタッチセンサ31にはカウンタ値C(x、y)として−20(第2の定数)が割り付けられるものとする。なお、ある座標のカウンタ値C(x、y)の合計が負であるとき、カウンタ値C(x、y)をゼロとする。
なお、割り付けるカウンタ値C(x、y)はこれに限定されず、用途に応じて自由に変更可能である。例えば、オン判定を強くするため、オン判定時に加算するカウンタ値C(x、y)を相対的に大きくしたり、オフ判定を弱くするため、オフ判定時に加算されるカウンタ値C(x、y)を相対的に小さくしたりすることができる。これは、カウンタ値C(x、y)を大きくすることによって、タッチパッド30を外れてジェスチャ操作を行った場合においても、ジェスチャ操作を検出する可能性が高まることに相当し、また、小さくすることによって、より正確なジェスチャ操作の軌跡を得ることができることに相当する。
またカウンタ値C(x、y)は、その値が次の読み出し周期において保持され、オン・オフ判定に基づいて1周期毎に+30又は−20が加算される。
算出部32は、タッチ座標(Xt、Yt)の算出を1周期毎に行うものとし、所定の期間におけるタッチ座標(Xt、Yt)の軌跡(以下タッチ座標群と呼ぶ)を記憶部34に記憶するものとする。
なお、所定の期間は、例えば、全てのタッチセンサ31の中で初めてオン判定が検出されてから全てがオフ判定となるまでの期間であっても良く、しきい値を設け、そのしきい値内の期間としても良く、これに限定されない。
(判定部33について)
判定部33は、算出部32によって算出されたタッチ座標群に基づいて記憶部34に記憶されたジェスチャ辞書340を参照し、ジェスチャの判定を行う。
判定部33は、算出部32によって算出されたタッチ座標群に基づいて記憶部34に記憶されたジェスチャ辞書340を参照し、ジェスチャの判定を行う。
(動作)
以下に、本実施の形態におけるジェスチャ判定装置の動作を各図を参照し、図7のフローチャートに従って詳細に説明する。
以下に、本実施の形態におけるジェスチャ判定装置の動作を各図を参照し、図7のフローチャートに従って詳細に説明する。
(直線的なジェスチャの判定動作)
図3(a)及び(b)は、本発明の実施の形態に係るジェスチャ操作時の概略図であり、図3(c)は、本発明の実施の形態に係る入力されたジェスチャの概略図であり、図4及び図5は、本発明の実施の形態に係るカウンタ値の算出に関する模式図であり、図6は、本発明の実施の形態に係るタッチ座標に関するグラフであり、図7は、本発明の実施の形態に係るフローチャートである。
図3(a)及び(b)は、本発明の実施の形態に係るジェスチャ操作時の概略図であり、図3(c)は、本発明の実施の形態に係る入力されたジェスチャの概略図であり、図4及び図5は、本発明の実施の形態に係るカウンタ値の算出に関する模式図であり、図6は、本発明の実施の形態に係るタッチ座標に関するグラフであり、図7は、本発明の実施の形態に係るフローチャートである。
図3(b)における黒塗りのタッチセンサ36は、現在の読み出し周期でオン判定されたタッチセンサを示しており、右肩上がりの斜線のタッチセンサ35は、現在の読み出し周期の1つ前の周期でオン判定されたタッチセンサを示している。図4は、手指5が、タッチパッド30に対してジェスチャ操作を開始した読み出し周期における各座標のカウンタ値C(x、y)を示している。以下の各図において、ゼロとなるカウンタ値C(x、y)は図中に記載してないものとする。
運転者は、ステアリングホイール21を把握したまま、手指5によってタッチパッド30を下から上へとなぞり、図3(c)に示す直線的なジェスチャ300を入力する(S1)。
算出部32は、手指5によってジェスチャ操作が開始されたとき、図3(b)に示す斜線のタッチセンサ35がオン判定であったことから、図4に示すように、各座標にカウンタ値C(x、y)を設定する(S2)。
さらに算出部32は、(数1)及び(数2)に基づいてタッチ座標(Xt、Yt)を算出する(S3)。
例えば算出部32は、図3(b)に示す斜線のタッチセンサ35がオン判定のとき、図4に示すように、座標(6、6)、(7、6)、(6、7)、(7、7)のカウンタ値C(x、y)を+30と設定し、(数1)及び(数2)に基づいてタッチ座標を(6.5、6.5)と算出する。
なお、オフ判定されたタッチセンサ31は、−20が割り付けられるが、合計のカウンタ値C(x、y)が負の値を取るので、その値はゼロとなる。
また次の読み出し周期のとき、図3(b)に示す黒塗りのタッチセンサ36がオン判定されるので、図5に示すように、各座標にカウンタ値C(x、y)を設定し、(数1)及び(数2)に基づいてタッチ座標(Xt、Yt)を算出する。
例えば算出部32は、図3(b)に示す黒塗りのタッチセンサ36がオン判定であるから、図5に示すように、座標(6、4)、(7、4)、(6、5)、(7、5)のカウンタ値C(x、y)を+30と設定し、前の読み出し周期においてオン判定であった座標(6、6)、(7、6)、(6、7)、(7、7)には、保持していたカウンタ値C(x、y)に−20を加算して、(数1)及び(数2)に基づいてタッチ座標を(6.5、5.2)と算出する。
算出部32は、例えば所定の期間の間、1周期毎に上記のタッチ座標の算出を繰り返し行い、タッチ座標群を算出する(S4)。
例えばタッチ座標群は、上記の2つの周期の場合、図6に示すようにx―y座標系上に示すことができ、図3(c)に示す上向きのジェスチャ300を示すものとなっている。
算出部32は、タッチ座標群を判定部33に送信し、判定部33は、タッチ座標群を記憶部34に記憶するジェスチャ辞書340に記載された操作パターンと比較する(S5)。
なお、判定部33によるジェスチャの判定は、パターンマッチング等の周知のパターン認識方法によって行われるものとする。
判定部33は、タッチ座標群が示すジェスチャが、ジェスチャ辞書340に記載される操作パターンと一致するものがあるとき(S6;Yes)、一致するジェスチャに基づいて車両ECU100を介して表示装置4を制御する(S7)。
判定部33は、タッチ座標群が示すジェスチャが、ジェスチャ辞書340に記載されるパターンと一致しないとき(S6;No)、ジェスチャ判定処理を終了し、所定の周期に従って再びタッチセンサ31から静電容量を読み出す。
(曲線的なジェスチャの判定動作)
図8(a)及び(b)は、本発明の実施の形態に係るジェスチャ操作時の概略図であり、図8(c)は、本発明の実施の形態に係る入力されたジェスチャの概略図であり、図9〜図11は、本発明の実施の形態に係るカウンタ値の算出に関する模式図であり、図12は、本発明の実施の形態に係るタッチ座標に関するグラフである。
図8(a)及び(b)は、本発明の実施の形態に係るジェスチャ操作時の概略図であり、図8(c)は、本発明の実施の形態に係る入力されたジェスチャの概略図であり、図9〜図11は、本発明の実施の形態に係るカウンタ値の算出に関する模式図であり、図12は、本発明の実施の形態に係るタッチ座標に関するグラフである。
運転者は、ステアリングホイール21を把握したまま、手指5によってタッチパッド30を下から上へ円を描くようになぞり、図8(c)に示す曲線的なジェスチャ301を入力する(S1)。
算出部32は、手指5によってジェスチャ操作が開始されたとき、図8(b)に示す斜線のタッチセンサ35がオン判定であったことから、図9に示すように、各座標にカウンタ値C(x、y)を設定する(S2)。
さらに算出部32は、(数1)及び(数2)に基づいてタッチ座標(Xt、Yt)を算出する(S3)。
例えば算出部32は、図8(b)に示す斜線のタッチセンサ35がオン判定のとき、図8に示すように、座標(7、5)、(8、5)、(7、6)、(8、6)のカウンタ値C(x、y)を+30と設定し、(数1)及び(数2)に基づいてタッチ座標を(7.5、5.5)と算出する。
また次の読み出し周期のとき、図8(b)に示す黒塗りのタッチセンサ36がオン判定されるので、図10に示すように、各座標にカウンタ値C(x、y)を設定し、(数1)及び(数2)に基づいてタッチ座標(Xt、Yt)を算出する。
例えば算出部32は、図8(b)に示す黒塗りのタッチセンサ36がオン判定であるから、図10に示すように、座標(6、3)、(7、3)、(6、4)、(7、4)のカウンタ値C(x、y)を+30と設定し、前の読み出し周期においてオン判定であった座標(7、5)、(8、5)、(7、6)、(8、6)には、保持していたカウンタ値C(x、y)に−20を加算して、(数1)及び(数2)に基づいてタッチ座標を(6.8、3.9)と算出する。
さらに次の読み出し周期のとき、図11に示す黒塗りのタッチセンサ36がオン判定されるので、図11に示すように、各座標にカウンタ値C(x、y)を設定し、(数1)及び(数2)に基づいてタッチ座標(Xt、Yt)を算出する。
例えば算出部32は、図11に示す黒塗りのタッチセンサ36がオン判定であるから、図11に示すように、座標(4、2)、(5、2)、(4、3)、(5、3)のカウンタ値C(x、y)を+30と設定し、前の読み出し周期においてオン判定であった座標(6、3)、(7、3)、(6、4)、(7、4)の保持していたカウンタ値C(x、y)に−20を加算し、さらに前の読み出し周期においてオン判定であった座標(7、5)、(8、5)、(7、6)、(8、6)の保持していたカウンタ値C(x、y)に−20を加算して(負になるのでゼロとなる)、(数1)及び(数2)に基づいてタッチ座標を(5、2.8)と算出する。
算出部32は、例えば所定の期間の間、1周期毎に上記のタッチ座標の算出を繰り返し行い、タッチ座標群を算出する(S4)。
例えばタッチ座標群は、上記の3つの周期の場合、図12に示すようにx―y座標系上に示すことができ、図12に示す3つの点を結ぶ直線は、図8(c)に示す曲線的なジェスチャ301の一部に近いものとなっている。
算出部32は、算出したタッチ座標群を判定部33に送信し、判定部33は、タッチ座標群を記憶部34に記憶するジェスチャ辞書340に記載された操作パターンと比較する(S5)。
判定部33は、タッチ座標群が示すジェスチャが、ジェスチャ辞書340に記載されるパターンと一致するものがあるとき(S6;Yes)、一致するジェスチャに基づいて車両ECU100を介して表示装置4を制御する(S7)。
判定部33は、タッチ座標群が示すジェスチャが、ジェスチャ辞書340に記載される操作パターンと一致しないとき(S6;No)、ジェスチャ判定処理を終了し、所定の周期に従って再びタッチセンサ31から静電容量を読み出す。
(効果)
(1)上記した実施の形態におけるジェスチャ判定装置3によれば、加重平均を算出することによってタッチ座標を算出するので、タッチ判定のしきい値付近でオン・オフ判定を繰り返すタッチセンサが存在した場合に、タッチ座標が振動的になるという問題を解決することができる。
(1)上記した実施の形態におけるジェスチャ判定装置3によれば、加重平均を算出することによってタッチ座標を算出するので、タッチ判定のしきい値付近でオン・オフ判定を繰り返すタッチセンサが存在した場合に、タッチ座標が振動的になるという問題を解決することができる。
(2)上記した実施の形態におけるジェスチャ判定装置3によれば、タッチセンサに対してカウンタ値C(x、y)を持たせるので、タッチ座標の分解能を高くすることができ、ジェスチャ操作の滑らかな軌跡を得ることができる。
(3)上記した実施の形態におけるジェスチャ判定装置3によれば、滑らかな軌跡を得ることができるので、高い精度でジェスチャの判定を行うことができる。
(他の実施の形態について)
(1)上記した実施の形態におけるジェスチャ判定装置3は、8行8列として格子状に並べたタッチセンサ31によってタッチパッド30を構成したが、タッチセンサ31の数は、用途に応じて自由に変更することができる。
(1)上記した実施の形態におけるジェスチャ判定装置3は、8行8列として格子状に並べたタッチセンサ31によってタッチパッド30を構成したが、タッチセンサ31の数は、用途に応じて自由に変更することができる。
(2)上記した実施の形態におけるジェスチャ判定装置3は、8行8列として格子状に並べたタッチセンサ31によってタッチパッド30を構成したが、分解能が高いので、少ないタッチセンサ31によってジェスチャを判定することができる。
(3)上記した実施の形態におけるジェスチャ判定装置3は、被制御装置としてカーナビゲーション装置を例にとったが、車両1に搭載されるエアコン装置、及びオーディオ装置等の電子機器の制御に用いられても良い。
なお、本発明は、上記した実施の形態に限定されず、本発明の技術思想を逸脱あるいは変更しない範囲内で種々の変形が可能である。
1…車両、2…ステアリング、3…ジェスチャ判定装置、4…表示装置、5…手指、20…本体部、21…ステアリングホイール、30…タッチパッド、31…タッチセンサ、32…算出部、33…判定部、34…記憶部、35…タッチセンサ、36…タッチセンサ、100…車両ECU、300…ジェスチャ、301…ジェスチャ、340…ジェスチャ辞書
Claims (4)
- ジェスチャ操作に基づく接触に応じて静電容量が変化し、それぞれに重み関数が与えられた複数のタッチセンサと、
所定の周期に基づいて前記タッチセンサから前記静電容量の読出しを行い、前記静電容量に基づいて前記接触が検出された前記タッチセンサの前記重み関数には第1の定数を割り付け、前記接触が検出されなかった前記タッチセンサの前記重み関数には第2の定数を割り付け、前記重み関数に基づいた加重平均処理によって加重平均座標を算出する算出部と、
前記ジェスチャ操作の操作パターンを記憶する記憶部と、
所定の期間における前記加重平均座標の軌跡と前記操作パターンとに基づいて前記ジェスチャ操作を判定する判定部と、
を備えたことを特徴とするジェスチャ判定装置。 - 前記第1の定数は、正の数であり、
前記第2の定数は、負の数であり、
前記重み関数は、前記重み関数の値が負の値を取るとき、前記重み関数の値をゼロとすることを特徴とする請求項1に記載のジェスチャ判定装置。 - 前記算出部は、前記タッチセンサ毎に座標(x、y)を割り付け、全ての前記タッチセンサの前記重み関数に対してx座標の値を乗算してx乗算値を算出し、全ての前記x乗算値を加算してx加算値を算出し、全ての前記タッチセンサの前記重み関数に対してy座標の値を乗算してy乗算値を算出し、全ての前記y乗算値を加算してy加算値を算出し、また全ての前記重み関数を加算して加算値を算出し、前記加算値によって前記x加算値及び前記y加算値を除算することで前記加重平均座標を算出することを特徴とする請求項2に記載のジェスチャ判定装置。
- ジェスチャ操作に基づく接触に応じて静電容量が変化し、それぞれに重み関数が与えられた複数のタッチセンサと、
所定の周期に基づいて前記タッチセンサから前記静電容量の読出しを行い、前記静電容量に基づいて前記接触が検出された前記タッチセンサの前記重み関数には第1の定数を割り付け、前記接触が検出されなかった前記タッチセンサの前記重み関数には第2の定数を割り付け、前記重み関数に基づいた加重平均処理によって加重平均座標を算出する算出部と、
前記ジェスチャ操作の操作パターンを記憶する記憶部と、
所定の期間における前記加重平均座標の軌跡と前記操作パターンとに基づいて前記ジェスチャ操作を判定する判定部と、
前記判定部によって判定された前記ジェスチャ操作に基づいて被制御装置を制御する制御部と、
を備えたことを特徴とするジェスチャ判定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2008154718A JP2009301299A (ja) | 2008-06-12 | 2008-06-12 | ジェスチャ判定装置 |
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