JP7379034B2 - 入力装置及び制御装置 - Google Patents

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本発明は、入力装置及び制御装置に関する。
従来の技術として、複数の第1信号線と、当該複数の第1信号線に交差する複数の第2信号線とを有するタッチパネルを備えたタッチパネルシステムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
このタッチパネルシステムは、第1信号線及び第2信号線における静電容量を、第1信号線を駆動して第2信号線から検出する第1検出工程と、静電容量を、第2信号線を駆動して第1信号線から検出する第2検出工程と、を用いてタッチ検出を行う検出部を備えている。そしてタッチパネルは、指入力を検出するため、検出部が第1検出工程及び第2検出工程の双方を用いてタッチ検出を行う。
特開2018-97820号公報
このような従来のタッチパネルシステムは、例えば、プッシュ操作が可能に構成された場合、タッチ操作からプッシュ操作に移行する際、接触面積が増えることでタッチ操作の座標とプッシュ操作の座標がずれ、ユーザが意図しない操作が判定される可能性がある。
従って本発明の目的は、ユーザの意図しない操作の判定を抑制することができる入力装置及び制御装置を提供することにある。
本発明の一態様は、操作面に設定された複数の検出点において物理量を検出する検出部と、検出対象による操作面の接触が判定された後、物理量のピークにおける物理量の絶対値のピーク変化量、及びピーク以外の少なくとも1つの検出点における物理量の絶対値のピーク外変化量に基づいて複数の操作を判定する制御部と、を備えた入力装置を提供する。
本発明によれば、ユーザの意図しない操作の判定を抑制することができる。
図1(a)は、実施の形態に係る入力装置が搭載された車両内部の一例を示す概略図であり、図1(b)は、入力装置と制御装置のブロック図の一例である。 図2(a)は、実施の形態に係る入力装置の操作面の下方に配置された駆動電極と検出電極の一例を示す概略図であり、図2(b)は、座標Yにおいて検出された静電容量Cの一例を示すグラフであり、図2(c)は、表示装置に表示されたアイコンの一例を示す概略図である。 図3(a)は、実施の形態に係る入力装置の制御部が設定する第1の期間T及び第2の期間Tの一例を示す概略図であり、図3(b)は、判定条件の一例を説明するための概略図である。 図4(a)は、実施の形態に係る入力装置におけるタッチ操作の検出の一例を説明するための概略図であり、図4(b)は、プッシュ操作の検出の一例を説明するための概略図であり、図4(c)は、図4(a)及び図4(b)において検出された静電容量Cの一例を示すグラフである。 図5(a)は、実施の形態に係る入力装置におけるなぞり操作の検出の一例を説明するための概略図であり、図5(b)は、図5(a)において検出された静電容量Cの一例を示すグラフである。 図6は、実施の形態に係る入力装置の操作面に設定された検出点が多い場合のタッチ操作となぞり操作における静電容量Cの一例を示すグラフである。 図7は、実施の形態に係る入力装置の動作の一例を示すフローチャートである。
(実施の形態の要約)
実施の形態に係る入力装置は、操作面に設定された複数の検出点において物理量を検出する検出部と、検出対象による操作面の接触が判定された後、物理量のピークにおける物理量の絶対値のピーク変化量、及びピーク以外の少なくとも1つの検出点における物理量の絶対値のピーク外変化量に基づいて複数の操作を判定する制御部と、を備えて概略構成されている。
入力装置は、接触が検出された後、物理量のピーク変化量とピーク外変化量とに基づいて操作を判定するので、検出された物理量のみから座標などを算出する場合と比べて、検出対象の接触面積の増減と検出対象の移動の有無が判定し易く、ユーザの意図しない操作の判定を抑制することができる。
[実施の形態]
(入力装置1の概要)
図1(a)は、車両内部の一例を示す概略図であり、図1(b)は、入力装置と制御装置のブロック図の一例である。図2(a)は、操作面の下方に配置された駆動電極と検出電極の一例を示す概略図であり、図2(b)は、座標Yにおいて検出された静電容量Cの一例を示すグラフであり、図2(c)は、表示装置に表示されたアイコンの一例を示す概略図である。図3(a)は、第1の期間T及び第2の期間Tの一例を示す概略図であり、図3(b)は、判定条件の一例を説明するための概略図である。図2(c)、後述する図4(c)、図5(b)及び図6に示すグラフは、横軸が座標YにおけるX座標、縦軸が検出されて絶対値を取った静電容量Cである。
なお以下に記載する実施の形態に係る各図において、図形間の比率は、実際の比率とは異なる場合がある。また図1(b)では、主な情報の流れを矢印で示している。
本実施の形態の入力装置1は、一例として、図1(a)に示すように、車両8に搭載されている。入力装置1は、車両8の車載装置85を制御する入力操作を受け付けるように構成されている。この車載装置85は、例えば、空調装置、ナビゲーション装置、音楽再生装置、映像再生装置、車両8の各種設定や自動運転機能などを制御する車両制御装置などである。
入力装置1は、図1(b)に示すように、操作面20に設定された複数の検出点において物理量を検出する検出部と、制御装置4と、を備えて概略構成されている。この制御装置4は、検出対象による検出部の操作面20の接触が判定された後、検出部によって検出された物理量のピークにおける物理量の絶対値のピーク変化量、及びピーク以外の少なくとも1つの検出点における物理量の絶対値のピーク外変化量に基づいて複数の操作を判定する制御部40を備えて概略構成されている。
制御装置4は、さらにピーク検出部42と、記憶部44と、を備えて概略構成されている。
本実施の形態の検出部は、車両8のフロアコンソール80に配置されたタッチパッド2である。タッチパッド2は、物理量として静電容量を検出するように構成されている。検出対象は、ユーザの操作指であるがこれに限定されず、接触によって静電容量が変化するスタイラスペンなどであっても良い。なお検出部は、物理量として操作面20に付加された圧力や荷重を検出するセンサとして構成されても良い。
また検出部は、タッチパッド2に限定されず、センターコンソール81に配置され、タッチパネルを有する表示装置82、及びステアリング83に配置されたタッチパッド84などであっても良い。
(タッチパッド2の構成)
タッチパッド2は、図2(a)に示すように、複数の駆動電極21と複数の検出電極22とを備えた相互容量方式のタッチパッドである。駆動電極21と検出電極22は、互いが絶縁されて操作面20の下方に配置されている。駆動電極21は、例えば、Y軸に沿って配置される。検出電極22は、例えば、X軸に沿って配置される。このように操作面20には、XY座標系が設定されている。なおタッチパッド2は、プッシュ操作において操作面20が移動しない、つまりプッシュ操作において下方に移動しないものとする。
駆動電極21と検出電極22の交点は、検出点23である。タッチパッド2は、検出点(X,Y)~検出点(X,Y)の静電容量を算出したのち、1周期分の静電容量の情報である静電容量情報Sを生成して制御部40に出力する。
タッチパッド2は、相互容量方式のタッチパッドであるので、操作面20にユーザの操作指が接触すると、静電容量が減少する。従って本実施の形態のタッチパッド2は、静電容量の絶対値を取った値を静電容量情報Sとして生成する。なお以下では、静電容量の絶対値を静電容量Cと記載する。
なお変形例として検出部は、検出点23に板状の検出電極を配置する、自己容量方式のタッチパッドとして構成されても良い。このタッチパッドでは、操作面20にユーザの操作指が接触すると、静電容量が増加する。
(制御装置4の構成)
・制御部40の構成
制御部40は、例えば、記憶されたプログラムに従って、取得したデータに演算、加工などを行うCPU(=Central Processing Unit)、半導体メモリであるRAM(=Random Access Memory)及びROM(=Read Only Memory)などから構成されるマイクロコンピュータである。このROMには、例えば、制御部40が動作するためのプログラムが格納されている。RAMは、例えば、一時的に演算結果などを格納する記憶領域として用いられる。また制御部40は、その内部にクロック信号を生成する手段を有し、このクロック信号に基づいて動作を行う。
制御部40は、図2(b)に示すように、第1のしきい値Thを有し、静電容量Cが第1のしきい値Th以上となる検出点23が存在する場合、操作指による操作面20の接触、つまりタッチ操作がなされたと判定する。
そして制御部40は、第1のしきい値Th以上となった静電容量Cを用いてタッチ操作がなされた座標を算出する。座標の算出は、一例として、加重平均によって行われるがこれに限定されない。
また制御部40は、図2(b)に示すように、操作指による操作面20の接触が判定されている間、ピークとなった検出点23の静電容量Cが減少してピーク変化量が予め定められた第2のしきい値Th以上に減少し、かつピーク以外の少なくとも1つの検出点23における静電容量Cが増加してピーク外変化量が予め定められた第3のしきい値Th以上に増加した場合、操作指を操作面20に接触させながら移動させる操作、つまりなぞり操作がなされたと判定する。
図2(b)では、ピークとなった検出点23をピークPとし、ピーク以外の検出点23を検出点Pとして図示している。この検出点Pは、ピークPの近傍であって第1のしきい値Th以上となる検出点23である座標(X,Y)及び座標(X,Y)である。なお検出点Pは、例えば、ピークPの座標が座標(X,Y)である場合、座標Y線上の点に限定されず、座標(X,Y)の近傍の検出点23であれば良い。また以下では、ピーク変化量を△P、ピーク外変化量を△Pとして記載する。
さらに制御部40は、図2(b)に示すように、操作指による操作面20の接触が判定されている間、ピークとなった検出点23の静電容量Cが予め定められた許容範囲内で変化せず、かつピーク以外の少なくとも1つの検出点23における静電容量Cが増加してピーク外変化量△Pが予め定められた第4のしきい値Th以上に増加した場合、操作指によって操作面20を押し込む操作、つまりプッシュ操作がなされたと判定する。
本実施の形態の第4のしきい値Thは、図2(b)に示すように、第3のしきい値Thより大きい。これは、なぞり操作よりもプッシュ操作の方が、ピーク外変化量が大きいからであるがこれに限定されず、第3のしきい値Thと第4のしきい値Thが同値であっても良い。
制御部40は、図3(b)に示すように、タッチ操作、なぞり操作及びプッシュ操作を判定するための判定条件440を備えている。図3(b)における「≒」は、予め定められた許容範囲内である、つまりほぼ静電容量Cの変化がないことを示している。また上向きの矢印は、静電容量Cの増加を示している。さらに下向きの矢印は、静電容量Cの減少を示している。
・ピーク検出部42の構成
ピーク検出部42は、静電容量Cのピークを検出するように構成されている。ピーク検出部42は、図3(a)に示すように、静電容量Cが第1のしきい値Th以上となった周期から数周期の間(=第1の期間T)のピークを検出する。
具体的には、ピーク検出部42は、第1のしきい値Th以上(Th≦C)となった静電容量Cが検出された時間tから時間tまでの第1の期間Tを設定し、その期間内における静電容量Cのピークを検出する。ピーク検出部42は、検出したピークの座標と静電容量Cとを含む情報であるピーク情報Sを生成し、制御部40に出力する。なお図3(a)に示す時間t~時間tは、静電容量Cを検出する周期に応じた時間である。
なお図3(a)に示す第1の期間Tの開始(=時間t)から第2の期間Tの終わり(=時間t)までの時間は、一例として、1秒未満である。第1の期間T及び第2の期間Tは、操作面20を走査する周期に応じて定められる。
・記憶部44の構成
記憶部44は、第1のしきい値Th~第4のしきい値Thと、判定条件440と、を有している。また記憶部44は、数周期分の静電容量情報Sを時系列的に記憶している。記憶部44は、例えば、半導体メモリ、HDD(=Hard Disk Drive)、SSD(=Solid State Drive)、制御部40のRAMなどである。本実施の形態の記憶部44は、制御部40のRAMである。
(操作の判定について)
入力装置1は、表示装置82に表示されたアイコンなどに対してタッチ操作やプッシュ操作などを受け付けるように構成されている。例えば、図2(c)に示すように、表示装置82に複数のアイコン820が狭い間隔で並んでいる場合、ユーザが所望のアイコン820を操作面20に対するタッチ操作により選択し、その後プッシュ操作により決定操作を行うと、接触面積が大きくなることや操作指がずれることから意図しないアイコンに対して決定操作が行われる可能性がある。入力装置1の制御装置4の制御部40は、このような意図しない操作を抑制するため、以下のような判定方法により、タッチ操作、プッシュ操作及びなぞり操作の判定を行う。
・タッチ操作の判定
図4(a)は、タッチ操作の検出の一例を説明するための概略図であり、図4(b)は、プッシュ操作の検出の一例を説明するための概略図であり、図4(c)は、図4(a)及び図4(b)において検出された静電容量Cの一例を示すグラフである。図5(a)は、なぞり操作の検出の一例を説明するための概略図であり、図5(b)は、図5(a)において検出された静電容量Cの一例を示すグラフである。図6は、操作面に設定された検出点が多い場合のタッチ操作となぞり操作における静電容量Cの一例を示すグラフである。
図4(a)では、操作面20に対してタッチ操作を行った際の操作指9の腹部90と操作面20との接触領域91を点線で示している。接触領域91は、座標(X,Y)の近傍を中心として行われたタッチ操作の際に腹部90が接触した領域を示している。図4(c)の四角は、検出点(X,Y)~検出点(X,Y)における静電容量Cを示し、実線で接続されている。
制御部40は、周期的に取得する静電容量情報Sに基づく静電容量Cが第1のしきい値Th以上なると、図3(a)に示すように、静電容量Cが第1のしきい値Th以上となった時間tを起点として第1の期間T(=時間t~時間t)を設定すると共に、ピーク検出部42に静電容量情報Sを出力し、ピークPを検出させる。
そして制御部40は、タッチ操作が検出された座標を算出すると共にタッチ操作がなされたことを示す操作情報Sを生成して車載装置85に出力する。
制御部40は、ピークPを検出した時間tを起点として第2の期間Tを設定し、ピークPの静電容量Cのピーク変化量△Pと、ピークPの近傍であって第1のしきい値Th以上となる検出点23の静電容量Cのピーク外変化量△Pを算出する。図4(c)では、座標(X,Y)及び座標(X,Y)の検出点23を検出点Pとしている。
制御部40は、図3(b)及び図4(c)に示すように、第2の期間Tにおいて、ピーク変化量△P及びピーク外変化量△Pが許容範囲内、つまりほぼ変化がない場合、タッチ操作以外の操作、つまりプッシュ操作及びなぞり操作が行われなかったと判定する。制御部40は、タッチ操作が行われている期間、座標の更新を停止する。
・プッシュ操作の判定
図4(b)では、ユーザが操作面20に対してタッチ操作を行った後、プッシュ操作を行った際の接触領域91を点線で示している。接触領域91は、タッチ操作に比べて操作指9の腹部90が潰れて接触面積が増加している。図4(c)のひし形は、検出点(X,Y)~検出点(X,Y)における静電容量Cを示し、一点鎖線で接続されている。
制御部40は、周期的に取得する静電容量情報Sに基づく静電容量Cが第1のしきい値Th以上なると、図3(a)に示すように、静電容量Cが第1のしきい値Th以上となった時間tを起点として第1の期間T(=時間t~時間t)を設定すると共に、ピーク検出部42に静電容量情報Sを出力し、ピークPを検出させる。
そして制御部40は、タッチ操作が検出された座標を算出すると共にタッチ操作がなされたことを示す操作情報Sを生成して車載装置85に出力する。
制御部40は、ピークPを検出した時間tを起点として第2の期間Tを設定し、ピークPのピーク変化量△Pと、ピーク外変化量△Pを算出する。
制御部40は、図3(b)に示すように、第2の期間Tにおいて、ピーク変化量△Pが許容範囲内であり、かつピーク外変化量△Pが第4のしきい値Th以上に増加した場合、その時点でプッシュ操作が行われたと判定する。制御部40は、座標の更新を行わずに、最初にタッチ操作を検出した座標においてプッシュ操作がなされたことを示す操作情報Sを生成して車載装置85に出力する。
・なぞり操作の判定
図5(a)では、ユーザが操作面20に対してタッチ操作を行った後、なぞり操作を行った際の接触領域91を点線で示している。この接触領域91は、数周期の間に、座標(X,Y)から座標(X,Y)に移動している。この移動によって静電容量Cは、進行方向の検出点23において増加するため、ピークPおいて減少する。図5(b)の四角は、操作面20に接触した際の検出点(X,Y)~検出点(X,Y)における静電容量Cを示し、実線で接続されている。また図5(b)の丸は、数周期後の検出点(X,Y)~検出点(X,Y)における静電容量Cを示し、二点鎖線で接続されている。
制御部40は、周期的に取得する静電容量情報Sに基づく静電容量Cが第1のしきい値Th以上なると、図3(a)に示すように、静電容量Cが第1のしきい値Th以上となった時間tを起点として第1の期間T(=時間t~時間t)を設定すると共に、ピーク検出部42に静電容量情報Sを出力し、ピークPを検出させる。
そして制御部40は、タッチ操作が検出された座標を算出すると共にタッチ操作がなされたことを示す操作情報Sを生成して車載装置85に出力する。
制御部40は、ピークPを検出した時間tを起点として第2の期間Tを設定し、ピークPのピーク変化量△Pと、ピーク外変化量△Pを算出する。
制御部40は、図3(b)に示すように、第2の期間Tにおいて、ピーク変化量△Pが第2のしきい値Th以上に減少し、かつピーク外変化量△Pが第3のしきい値Th以上に増加した場合、その時点でなぞり操作が行われたと判定する。制御部40は、タッチ操作が検出された際の座標の更新を行うための操作情報Sを生成して車載装置85に出力する。
図6は、駆動電極21と検出電極22の間隔が操作指9に対して細かく、なぞり操作が行われた際、ピークPやピークP近傍の検出点Pが複数存在する場合を示している。図6では、座標Yにおける座標X~座標X16までを図示している。
このような場合、制御部40は、複数のピークP(ピークP及びピークP)の変化量と、ピークP近傍であって第1のしきい値Th以上の複数の検出点Pのピーク外変化量と、に基づいて操作を判定する。
制御部40は、複数のピークPが許容範囲内のピーク変化量△Pであり、かつ複数の検出点Pの少なくとも1つのピーク外変化量△Pが第4のしきい値Th以上に増加した場合、プッシュ操作と判定する。
また制御部40は、複数のピークPの少なくとも1つのピーク変化量△Pが第2のしきい値Th以上に減少し、かつ複数の検出点Pの少なくとも1つのピーク外変化量△Pが第3のしきい値Th以上に増加した場合、なぞり操作と判定する。
以下では、本実施の形態の入力装置1の動作について図7のフローチャートに従って説明する。
(動作)
入力装置1の制御装置4の制御部40は、タッチパッド2から周期的に静電容量情報Sを取得する。制御部40は、ステップ1の「Yes」が成立する、つまりタッチ操作が検出された場合(Step1:Yes)、タッチ操作が検出された座標を算出し、算出された座標においてタッチ操作がなされたことを示す操作情報Sを生成して車載装置85に出力する(Step2)。なおタッチ操作がなされたことを示す操作情報Sを出力するタイミングは、ステップ2に限定されず、プッシュ操作やなぞり操作の判定前であれば良い。
次に制御部40は、タッチ操作が検出された時間を起点として第1の期間Tを設定すると共に、ピーク検出部42を制御してピークPを検出する(Step3)。
次に制御部40は、ピークPが検出された時間を起点として第2の期間Tを設定する(Step4)。
次に制御部40は、検出されたピークPに基づいてピークPのピーク変化量△Pと、ピークPの近傍であって第1のしきい値Th以上である検出点Pのピーク外変化量△Pと、を周期ごとに算出すると共に監視する(Step5)。
次に制御部40は、判定条件440に基づいてプッシュ操作がなされたと判定した場合(Step6:Yes)、座標を更新せずにプッシュ操作が行われたことを示す操作情報Sを生成して車載装置85に出力し(Step7)、処理を終了する。
ここでステップ6において制御部40は、判定条件440に基づいてプッシュ操作ではなく(Step6:No)、なぞり操作がなされたと判定した場合(Step8:Yes)、座標を更新する操作情報Sを生成して車載装置85に出力し(Step9)、処理を終了する。
またステップ8において制御部40は、プッシュ操作でもなぞり操作でもない場合(Step8:No)、操作情報Sの生成を行わず、処理を終了する。
なお制御部40は、第2の期間T内にプッシュ操作及びなぞり操作が検出されなかった場合、ステップ1に処理を進める。また制御部40は、検出された全ての静電容量Cが第1のしきい値Thより低くなった場合、操作が終了したと判定する。
(実施の形態の効果)
本実施の形態に係る入力装置1は、ユーザの意図しない操作の判定を抑制することができる。例えば、検出された静電容量のみからタッチ操作とプッシュ操作を判定する装置の場合、接触面積が増えることで座標がずれてユーザの意図しない判定がなされる可能性がある。またこのような装置では、この座標のずれを抑制するために座標を一定期間、更新しないようにすると、タッチ操作後のなぞり操作において、座標が更新されない可能性があり、操作に違和感が生じる。しかし入力装置1は、タッチ操作が検出された後、ピーク変化量△Pとピーク外変化量△Pの増減の組み合わせに基づいてプッシュ操作及びなぞり操作を判定するので、接触領域91の増減による座標のずれや操作指の移動の有無が判定し易く、ユーザの意図しない操作の判定を抑制することができる。
入力装置1は、タッチ操作検出後、ピーク変化量△Pが許容範囲内であり、ピーク外変化量△Pが第4のしきい値Th以上に増加した場合、プッシュ操作と判定し、タッチ操作時の座標のままプッシュ操作が行われたとする操作情報Sを出力する。従って入力装置1は、この構成を採用しない場合と比べて、タッチ操作の座標とプッシュ操作の座標とのずれが抑制されるので、ユーザにとって操作感が良くなる。
入力装置1は、タッチ操作検出後、ピーク変化量△Pが第2のしきい値Th以上に減少し、ピーク外変化量△Pが第3のしきい値Th以上に増加した場合、なぞり操作と判定し、タッチ操作時の座標を更新してなぞり操作が行われたとする操作情報Sを出力する。従って入力装置1は、この構成を採用しない場合と比べて、プッシュ操作となぞり操作の判定が容易となる。
入力装置1は、プッシュ操作を判定するための第4のしきい値Thがなぞり操作を判定するための第3のしきい値Thより大きいので、この構成を採用しない場合と比べて、プッシュ操作となぞり操作とを精度良く判定することができる。
上述の実施の形態及び変形例に係る入力装置1又は制御装置4は、例えば、用途に応じて、その一部が、コンピュータが実行するプログラム、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)及びFPGA(Field Programmable Gate Array)などによって実現されても良い。
以上、本発明のいくつかの実施の形態及び変形例を説明したが、これらの実施の形態及び変形例は、一例に過ぎず、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。これら新規な実施の形態及び変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。また、これら実施の形態及び変形例の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない。さらに、これら実施の形態及び変形例は、発明の範囲及び要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…入力装置、2…タッチパッド、4…制御装置、8…車両、9…操作指、20…操作面、21…駆動電極、22…検出電極、23…検出点、40…制御部、42…ピーク検出部、44…記憶部、80…フロアコンソール、81…センターコンソール、82…表示装置、83…ステアリング、84…タッチパッド、85…車載装置、90…腹部、91…接触領域、440…判定条件、820…アイコン、Th~Th…第1のしきい値~第4のしきい値

Claims (4)

  1. 操作面に設定された複数の検出点において物理量を周期的に検出する検出部と、
    検出対象による前記操作面の接触が判定された時間を起点として定められた第1の期間において、前記物理量の絶対値から前記物理量のピークとしての前記物理量の最大値、及び前記物理量の最大値が得られた検出点を検出するピーク検出部と、
    予め定められた第1のしきい値を有し、前記物理量の絶対値が前記第1のしきい値以上となる検出点が存在する場合、前記検出対象による前記操作面の接触がなされたと判定し前記物理量の最大値が検出された時間を起点として第2の期間を定め、前記物理量の最大値が得られた検出点の前記第2の期間における前記物理量の最大値からの少量であるピーク変化量、及び前記物理量の最大値が検出された周期において前記第1のしきい値以上となる検出点のうち、前記物理量の最大値が検出された検出点以外の少なくとも1つの検出点における、前記物理量の最大値が検出された周期に検出された前記物理量の絶対値を基準とした加量であるピーク外変化量に基づいて複数の操作を判定する制御部と、
    を備え
    前記制御部は、前記第2の期間の同一の周期において前記ピーク変化量が予め定められた第2のしきい値以上となり、かつ前記ピーク外変化量が予め定められた第3のしきい値以上となった場合、前記検出対象を前記操作面に接触させながら移動させる操作がなされたと判定する、
    入力装置。
  2. 前記制御部は、前記第2の期間の同一の周期において、前記ピーク変化量が予め定められた許容範囲内で変化せず、かつ前記ピーク外変化量が予め定められた第4のしきい値以上に増加した場合、前記検出対象によって前記操作面を押し込む操作がなされたと判定する、
    請求項に記載の入力装置。
  3. 前記第4のしきい値は、前記第3のしきい値より大きい、
    請求項に記載の入力装置。
  4. 操作面に設定された複数の検出点において物理量が周期的に検出され、検出対象による前記操作面の接触が判定された時間を起点として定められた第1の期間において、前記物理量の絶対値から前記物理量のピークとしての前記物理量の最大値、及び前記物理量の最大値が得られた検出点を検出するピーク検出部と、
    予め定められた第1のしきい値を有し、前記物理量の絶対値が前記第1のしきい値以上となる検出点が存在する場合、前記検出対象による前記操作面の接触がなされたと判定し前記物理量の最大値が検出された時間を起点として第2の期間を定め、前記物理量の最大値が得られた検出点の前記第2の期間における前記物理量の最大値からの少量であるピーク変化量、及び前記物理量の最大値が検出された周期において前記第1のしきい値以上となる検出点のうち、前記物理量の最大値が検出された検出点以外の少なくとも1つの検出点における、前記物理量の最大値が検出された周期に検出された前記物理量の絶対値を基準とした加量であるピーク外変化量に基づいて複数の操作を判定する制御部と、
    を備え
    前記制御部は、前記第2の期間の同一の周期において前記ピーク変化量が予め定められた第2のしきい値以上となり、かつ前記ピーク外変化量が予め定められた第3のしきい値以上となった場合、前記検出対象を前記操作面に接触させながら移動させる操作がなされたと判定する、
    制御装置。
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