JP2015137385A - 建設機械の摺動部の加工方法 - Google Patents

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【課題】摩擦、摩耗、焼き付き等がより効率的に抑制されるように建設機械の摺動部を加工する方法を提供すること。【解決手段】本発明の実施例に係る連結ピン50の加工方法は、連結ピン50の加工対象面50Cに電解研磨処理を施すステップを有する。加工対象面50Cの一部である電解研磨領域50Pは所定のパターンを形成する。加工対象面50Cは電解液保持部材70で覆われ、電解液保持部材70は締め付け部材80で覆われる。また、締め付け部材80は、電解液保持部材70を加工対象面50Cに対して締め付ける。【選択図】図5

Description

本発明は、建設機械の摺動部の加工方法に関する。
ブームの先端に連結ピンを介して回動自在に取り付けられるアームを含むショベルが知られている(例えば、特許文献1参照。)。このショベルにおけるブーム側に取り付けられる連結ピンと、アーム側に取り付けられるブッシュとの間には、接触による摩擦、摩耗、焼き付き等を抑制するために潤滑油が供給される。
特開2008−106520号公報
しかしながら、潤滑油が供給される環状空間以外の連結ピンの外表面及びブッシュの内表面が何れも油溜まりのない平坦な表面であるため、摩擦、摩耗、焼き付き等を十分に抑制できないおそれがある。
上述の点に鑑み、摩擦、摩耗、焼き付き等がより効率的に抑制されるように建設機械の摺動部を加工する方法を提供することが望まれる。
上述の目的を達成するために、本発明の実施例に係る建設機械の摺動部の加工方法は、前記摺動部の加工対象面に電解研磨処理を施すステップを有し、前記加工対象面の一部である電解研磨領域は所定のパターンを形成する。
上述の手段により、摩擦、摩耗、焼き付き等がより効率的に抑制されるように建設機械の摺動部を加工する方法を提供できる。
本発明の実施例に係る加工方法で加工された連結ピンを用いるショベルの側面図である。 連結ピンの断面図である。 連結ピンの加工方法の流れを示すフローチャートである。 連結ピンとマスクとの関係を示す概略図であり、 連結ピンの加工方法の流れを示す概略図である。 連結ピンの加工方法の別の一例を示す概略図である。 連結ピンの加工方法のさらに別の一例を示す概略図である。 連結ピンの加工方法のさらに別の一例を示す概略図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施例について説明する。
図1は、本発明の実施例に係る加工方法で加工された摺動部としての連結ピン50を用いる建設機械としてのショベルを示す側面図である。本実施例では、ショベルは、クローラ式の下部走行体1の上に、旋回機構2を介して、上部旋回体3を旋回自在に搭載する。
上部旋回体3は、前方中央部に、ブーム4、アーム5、及びバケット6と、それらのそれぞれを駆動するブームシリンダ7、アームシリンダ8、及びバケットシリンダ9とで構成される掘削アタッチメントを搭載する。また、上部旋回体3は、操作者が乗り込むためのキャビン10を前部に搭載し、駆動源としてのエンジン11を後部に搭載する。
図2は、摺動部の一例である連結ピン50の断面図であり、図2(A)は、図1の線分L1で示す平面における断面図を示し、図2(B)は、図2(A)の線分L2で示す平面における断面図を示す。
連結ピン50は、ブーム4とアーム5とを連結するピンであり、その両端がブーム4を構成する一対の側板部4L、4Rに回転不能に取り付けられる。また、連結ピン50は、その中央部の2箇所がアーム5を構成する一対の側板部5L、5Rに相対回転可能に取り付けられる。具体的には、連結ピン50は、一対の側板部5L、5Rに取り付けられたブッシュ51L、51Rを介して、アーム5に相対回転可能に取り付けられる。
また、図2(B)に示す連結ピン50の表面領域R1は、アーム5の開閉の際にアーム5の自重を含む荷重を受けて摩耗し易い領域であり、摩擦特性の改善が求められる領域である。
そこで、本発明の実施例に係る加工方法は、電解研磨処理による表面テクスチャリングを連結ピン50の円筒外面に施すことで、連結ピン50の表面領域R1の摩擦特性を改善する。
図3〜図5は、連結ピン50の加工方法を説明する図である。具体的には、図3は、連結ピン50の加工方法の流れを示すフローチャートである。また、図4は連結ピン50とマスク60との関係を示す概略図であり、図5は連結ピン50の加工方法の流れを示す概略図である。なお、図5(A)〜(D)はそれぞれ、連結ピン50の側面図を左側に配置し、各側面図における線分L3で示す平面における断面図を右側に配置する。
最初に、連結ピン50を加工する作業者は、連結ピン50の加工対象面50Cを脱脂洗浄する(ステップS1)。本実施例では、作業者は、脱脂洗浄剤を用いて連結ピン50の表面全体を脱脂洗浄する。
その後、作業者は、連結ピン50の加工対象面50Cにマスク60を貼り付ける(ステップS2)。具体的には、マスク60は、加工対象面50Cで、電解研磨される領域(以下、「電解研磨領域」とする。)と電解研磨されない領域(以下、「非電解研磨領域」とする。)とを形成する部材である。本実施例では、マスク60は、予めパターニングを施した絶縁シールであり、図4に示すように、マスク領域60Mと非マスク領域60Hとを含む。非マスク領域60Hの形状は、溝、ディンプル等の微細構造が付与される電解研磨領域の形状に対応する。また、マスク領域60Mの形状は、それらの微細構造が付与されない非電解研磨領域の形状に対応する。また、マスク60は、連結ピン50の中央部にある加工対象面50Cに貼り付けられ、連結ピン50の両端付近にある非加工対象面50L、50Rを露出させたままにする。なお、マスク60は、絶縁性インクを連結ピン50の加工対象面50Cにプリントすることで形成されてもよい。
その後、作業者は、図5(A)に示すように、支持部材90を用いて連結ピン50が略水平に支持されるようにする。具体的には、作業者は、連結ピン50の非加工対象面50L、50Rをそれぞれ支持部材90L、90Rに接触させる。そして、作業者は、連結ピン50が非加工対象面50L、50Rで支持部材90L、90Rによって略水平に支持されるようにする。
支持部材90は、連結ピン50の加工対象面50Cが浮いた状態となるように連結ピン50を支持する部材である。本実施例では、支持部材90は、+Z側に開く半円筒形状を有する。円筒形状の連結ピン50を安定的に支持できるようにするためである。また、支持部材90は、電解研磨処理の際に連結ピン50を電気的に絶縁できるよう絶縁体で形成される。なお、本実施例では、支持部材90は、連結ピン50を2箇所で支持するが、1箇所で支持してもよく、3箇所以上で支持してもよい。
その後、作業者は、電解液保持部材70及び締め付け部材80を連結ピン50に装着する(ステップS4)。本実施例では、作業者は、一対の電解液保持部材70T、70Bと、一対の締め付け部材80T、80Bとを連結ピン50に装着する。
電解液保持部材70は、電解液を吸収して保持する部材であり、圧縮されたときに保持していた電解液を流出させる。本実施例では、電解液保持部材70は例えばスポンジや布材等で形成され、連結ピン50の加工対象面50Cを覆うように配置される。
締め付け部材80は、電解液保持部材70を連結ピン50に対して締め付ける部材である。本実施例では、締め付け部材80は、電解液保持部材70が連結ピン50の加工対象面50Cの全体に均一な力で締め付けられるよう、電解液保持部材70を覆うように配置される。また、締め付け部材80は、締め付けた電解液保持部材70から流出する電解液を加工対象面50Cと締め付け部材80との間に密封できるように構成される。また、締め付け部材80は、電解研磨処理の際の負電極となり得る材料で構成される。なお、電解研磨処理の際の正電極には連結ピン50そのものが利用される。
具体的には、図5(A)に示すように、作業者は、+Z側に開く半円筒形状の下部締め付け部材80Bの+Z側(半円筒内面)に下部電解液保持部材70Bを配置する。そして、作業者は、支持部材90L、90Rによって支持される連結ピン50の加工対象面50Cの−Z側の半分(半円筒外面)と下部締め付け部材80Bの内側に配置された下部電解液保持部材70Bの+Z側(半円筒内面)とを接触させて下部締め付け部材80Bを連結ピン50に取り付ける。
その後、図5(B)に示すように、作業者は、加工対象面50Cの+Z側の半分(半円筒外面)に上部電解液保持部材70Tを配置する。そして、作業者は、−Z側に開く半円筒形状の上部締め付け部材80Tの−Z側(半円筒内面)と上部電解液保持部材70Tの+Z側(半円筒外面)とを接触させて上部締め付け部材80Tを連結ピン50に取り付ける。
なお、作業者は、上部締め付け部材80Tを連結ピン50に取り付けた後で、下部締め付け部材80Bを連結ピン50に取り付けてもよい。
その後、作業者は、締め付け部材80を締め付ける(ステップS5)。本実施例では、図5(C)に示すように、作業者は、加工対象面50C及び電解液保持部材70を取り囲む円筒体を形成するように、上部締め付け部材80Tと下部締め付け部材80Bとを締め付けて組み合わせる。上部締め付け部材80T及び下部締め付け部材80Bによって形成される円筒体の締め付けは、円形クランプ等の任意の締め付け具を用いて実現され得る。また、上部締め付け部材80T及び下部締め付け部材80Bによって形成される円筒体の内径は、望ましくは、上部電解液保持部材70T及び下部電解液保持部材70Bによって形成される円筒体の外径より小さくなるように構成される。電解液保持部材70を圧縮して電解液保持部材70から電解液を流出させるためである。
その後、作業者は、連結ピン50の加工対象面50Cに対して電解研磨処理を実行する(ステップS6)。本実施例では、図5(C)に示すように、作業者は、連結ピン50を正電極とし、締め付け部材80を負電極として所定の電圧を適用し、電解研磨処理による表面テクスチャリングを実行する。また、円筒体を形成する上部締め付け部材80T及び下部締め付け部材80Bは電気的に結合されているため、何れか一方(本実施例では下部締め付け部材80T)を介して電源に接続される。しかしながら、円筒体を形成する上部締め付け部材80T及び下部締め付け部材80Bはそれぞれ電源に接続されてもよい。また、電解研磨処理で用いられる電圧、電流、及び処理時間は、電解研磨領域の面積、微細構造の所望の深さ等に応じて調整される。
電解研磨処理が完了すると、作業者は、電解液保持部材70及び締め付け部材80を取り外す(ステップS7)。図5(D)は、電解液保持部材70及び締め付け部材80が取り外された後の連結ピン50を示す。図5(D)に示すように、連結ピン50の加工対象面50Cのうち非マスク領域60H(図4参照。)に対応する電解研磨領域50Pにはディンプル等の微細構造が形成されている。
以上の構成により、本発明の実施例に係る加工方法は、所定のパターンを有する電解研磨領域50Pを連結ピン50の加工対象面50Cに形成することができる。そのため、摩耗がより効率的に抑制されるように連結ピン50を加工できる。その結果、連結ピン50の潤滑状態を改善でき、連結ピン50の耐久性を向上させることができる。
また、パターニングを施したマスク60を加工対象面50Cに貼り付けることにより、マスク60のズレに起因する電解研磨領域50Pのパターンのズレ、非電解研磨領域への意図しない微細構造の形成等を防止できる。その結果、簡易な構成により表面テクスチャリングを高い精度で実現できる。
また、本発明の実施例に係る加工方法は、加工対象面50Cの断面形状に適合する断面形状を形成する一対の締め付け部材を用いて電解液保持部材70を連結ピン50に対して締め付ける。そのため、単純な構造を用いて電解液保持部材70を連結ピン50に対して均一に締め付けることができる。
また、本発明の実施例に係る加工方法は、電解研磨処理の際に連結ピン50を正電極とし、締め付け部材80を負電極とする。そのため、正電極を別途用意する必要なく、連結ピン50の円筒外面に確実に表面テクスチャリングを施すことができる。
次に、図6〜図8を参照して、連結ピン50の加工方法の別の例について説明する。なお、図6〜図8はそれぞれ、締め付け部材80が取り付けられた状態の連結ピン50の側面図(図5(C)の左側の側面図に対応する図)を上側に配置し、締め付け部材80が取り外された状態の連結ピン50の側面図(図5(D)の左側の側面図に対応する図)を下側に配置する。
図6に示す加工方法は、加工対象面50C、マスク60、電解液保持部材70、及び締め付け部材80が2つに分離される点で図5に示す加工方法と相違する。具体的には、締め付け部材80は、+Y側にある左上部締め付け部材80TL及び左下部締め付け部材80BLの組み合わせと、−Y側にある右上部締め付け部材80TR及び右下部締め付け部材80BRの組み合わせとで構成される。図示しない加工対象面50C、マスク60、及び電解液保持部材70についても同様である。この場合、連結ピン50は、中央の2箇所で支持部材90L、90Rによって支持される。但し、連結ピン50は、図5に示す加工方法と同様、両端の2箇所で支持部材90L、90Rによって支持されてもよい。
また、左上部締め付け部材80TL及び左下部締め付け部材80BLの組み合わせを用いた電解研磨処理と、右上部締め付け部材80TR及び右下部締め付け部材80BRの組み合わせを用いた電解研磨処理とは、同時に実行されてもよく、異なるタイミングで実行されてもよい。
この構成により、電解研磨領域50Pは、アーム5を構成する一対の側板部5L、5Rに取り付けられたブッシュ51L、51Rのそれぞれと接触し得る2つの離間した表面領域(円筒外面)に形成され、それらの間に位置する中間領域には形成されない。
そのため、図6の加工方法は、図2に示すような連結ピン50、すなわち、互いに離れて配置される複数のブッシュと複数箇所で摺動する連結ピンに電解研磨処理を施す際に有効である。図5の加工方法に比べて電解研磨処理を施す領域を狭めることができ、電解研磨処理の効率化を図ることができるためである。また、図5の加工方法に比べて電解研磨処理を施す領域を狭めることができ、締め付け部材80による電解液保持部材70の締め付けの均一性を高めることができるためである。
図7に示す加工方法は、加工対象面50C、マスク60、電解液保持部材70、及び締め付け部材80が連結ピン50の+Z側の半分(半円筒外面)に配置される点で図6に示す加工方法と相違する。なお、半分と表現したが実際の締め付け部材80の半円筒形状(円周方向長さ)は、加工対象面50Cの範囲に応じて適宜決定され、半円筒に限られない。具体的には、締め付け部材80は、+Y側にある左上部締め付け部材80TLと−Y側にある右上部締め付け部材80TRとで構成される。図示しない加工対象面50C、マスク60、及び電解液保持部材70についても同様である。この場合、連結ピン50は、左上部締め付け部材80TLの取り付け位置に対応する−Z側の位置で支持部材90Lによって支持され、且つ、右上部締め付け部材80TRの取り付け位置に対応する−Z側の位置で支持部材90Lによって支持される。但し、連結ピン50は、図5に示す加工方法と同様、両端の2箇所で支持部材90L、90Rによって支持されてもよい。
また、左上部締め付け部材80TLを用いた電解研磨処理と、右上部締め付け部材80TRを用いた電解研磨処理とは、同時に実行されてもよく、異なるタイミングで実行されてもよい。
この構成により、電解研磨領域50Pは、アーム5の開閉の際にアーム5の自重を含む荷重を受けて摩耗し易い2つの離間した表面領域(半円筒外面)R1(図2(B)参照。)に形成され、それらの間に位置する中間領域、及び、それらのZ方向の反対側にある表面領域(半円筒外面)には形成されない。
そのため、図7の加工方法は、電解研磨領域50Pが形成された表面領域(半円筒外面)を所望の方向に向けた状態で連結ピン50をブーム4に固定できる場合に有効である。図6の加工方法に比べて電解研磨処理を施す領域をさらに狭めることができ、電解研磨処理のさらなる効率化を図ることができるためである。また、図6の加工方法に比べて電解研磨処理を施す領域をさらに狭めることができ、締め付け部材80による電解液保持部材70の締め付けの均一性をさらに高めることができるためである。
図8に示す加工方法は、加工対象面50C、マスク60、電解液保持部材70、及び締め付け部材80が連結ピン50の表面(円筒外面)全体に配置される点で図6及び図7に示す加工方法と相違する。具体的には、締め付け部材80は、連結ピン50の+Z側の半分(半円筒外面)の全体を覆う上部締め付け部材80Tと、連結ピン50の−Z側の半分(半円筒外面)の全体を覆う下部締め付け部材80Bとで構成される。図示しない加工対象面50C、マスク60、及び電解液保持部材70についても同様である。この場合、連結ピン50は、+Y側の端面と接触する支持部材90Lと−Y側の端面と接触する支持部材90Rとで挟まれて支持される。但し、連結ピン50は、下部締め付け部材80Bが取り付けられた後、下部締め付け部材80Bによって支持されてもよい。
この構成により、電解研磨領域50Pは、連結ピン50の長手方向全体に亘って延びるように形成され得る。また、電解研磨領域50Pは、電解液保持部材70及び締め付け部材80をそれぞれ一組ずつ用いて簡易に形成され得る。
そのため、図8の加工方法は、電解研磨処理の際の電解液保持部材70及び締め付け部材80の連結ピン50への取り付け性が重視される場合に有効である。図6及び図7の加工方法に比べて電解液保持部材70及び締め付け部材80の連結ピン50への取り付けが容易なためである。
また、図8に示す加工方法では、電解液保持部材70が配置される空間の一部に電解液保持部材70の代わりにゴム等の絶縁体が配置されてもよい。この構成により、図8に示す加工方法は、図6又は図7に示す加工方法と同じ結果を実現できる。具体的には、マスク60を用いなくとも、連結ピン50の加工対象面50Cの一部に非電解研磨領域を形成できる。なお、ゴム等の絶縁体を配置するこの構成は、図5〜図7に示す加工方法のそれぞれで利用されてもよい。その場合、マスク60の貼付は省略されてもよい。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなしに上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、上述の実施例では、2つの締め付け部材80(上部締め付け部材80T及び下部締め付け部材80B)を用いて連結ピン50の全周を覆うように円筒体が形成される。しかしながら、本発明はこの構成に限定されるものではない。例えば、3つ以上の締め付け部材を組み合わせることで円筒体が形成されるようにしてもよい。
また、上述の実施例は、摺動部としての連結ピン50の円筒外面に電解研磨処理を施す場合を一例として説明されている。しかしながら、本発明はこの場合に限定されるものではない。例えば、本発明は、摺動部としてのブッシュ51L、51Rの円筒内面に電解研磨処理を施す場合に適用されてもよい。この場合、締め付け部材80は、電解液保持部材70をブッシュ51L、51Rの円筒内面に押し付けるように構成される。また、本発明は、摺動部としてのギヤ等の複雑な部材の表面に電解研磨処理を施す場合に適用されてもよい。この場合、締め付け部材80は、電解研磨処理を施す対象となる部材の表面の断面形状に適合する断面形状を有するように構成される。また、本発明は、上部旋回体3とブーム4とを連結する連結ピン、ブーム4とブームシリンダ7とを連結する連結ピン等の他の連結ピンの円筒外面、及び、それら連結ピンと協働するブッシュの円筒内面に電解研磨処理を施す場合に適用されてもよい。
1・・・下部走行体 2・・・旋回機構 3・・・上部旋回体 4・・・ブーム 4L、4R・・・側板部 5・・・アーム 5L、5R・・・側板部 6・・・バケット 7・・・ブームシリンダ 8・・・アームシリンダ 9・・・バケットシリンダ 10・・・キャビン 50・・・連結ピン 50C・・・加工対象面 50L、50R・・・非加工対象面 50P・・・電解研磨領域 51L、51R・・・ブッシュ 60・・・マスク 60H・・・非マスク領域 60M・・・マスク領域 70、70B、70T・・・電解液保持部材 80、80B、80BL、80BR、80T、80TL、80TR・・・締め付け部材 90、90L、90R・・・支持部材

Claims (6)

  1. 建設機械の摺動部の加工方法であって、
    前記摺動部の加工対象面に電解研磨処理を施すステップを有し、
    前記加工対象面の一部である電解研磨領域は所定のパターンを形成する、
    建設機械の摺動部の加工方法。
  2. 前記電解研磨処理を施すステップにおいて、前記加工対象面にはパターニングを施したマスクが適用される、
    請求項1に記載の建設機械の摺動部の加工方法。
  3. 前記電解研磨処理を施すステップにおいて、前記加工対象面は電解液保持部材で覆われ、前記電解液保持部材は締め付け部材で覆われ、且つ、前記締め付け部材は前記電解液保持部材を前記加工対象面に対して締め付ける、
    請求項1又は2に記載の建設機械の摺動部の加工方法。
  4. 前記電解研磨処理を施すステップにおいて、前記摺動部は正電極として作用し、前記締め付け部材は負電極として作用する、
    請求項3に記載の建設機械の摺動部の加工方法。
  5. 前記摺動部は、ピン、又は、該ピンと相対回転可能に接触するブッシュであり、
    前記加工対象面は、前記ピンの外面、又は、前記ブッシュの内面である、
    請求項1乃至4の何れか一項に記載の建設機械の摺動部の加工方法。
  6. 前記加工対象面は、互いに独立して複数存在し、
    前記加工対象面のそれぞれは、同時に、或いは、異なるタイミングで電解研磨処理が施される、
    請求項1乃至5の何れか一項に記載の建設機械の摺動部の加工方法。
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