JP2015137172A - エレベータの乗かご - Google Patents

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岳人 中村
Taketo Nakamura
岳人 中村
禎暢 永埜
Sadanobu Nagano
禎暢 永埜
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Abstract

【課題】側板に取り付けられたかご内部品の悪戯等による取り外しを阻止することができるエレベータの乗かごの提供。【解決手段】本発明は、開口部3aを有する側板3と、この側板3に取り付けられるかご内部品、例えば荷摺り5とを備え、荷摺り5は、この荷摺り5の裏側に配置され、開口部3aから側板3の裏側に向って挿入されて側板3部分に係止される係止ばね5aを有するエレベータの乗かごにおいて、荷摺り5の裏側に設けられ、係止ばね5aが取り付けられる取り付け部材5bを備え、開口部3aの高さ寸法を取り付け部材5bの高さ寸法よりも大きく設定し、取り付け部材5bの厚さ寸法t5を側板3の厚さ寸法t3よりも大きく設定してある。【選択図】図6

Description

本発明は、側板に取り付けられる荷摺り等のかご内部品を備えたエレベータの乗かごに関する。
この種の従来技術として特許文献1に示されるものがある。この従来技術に係るエレベータの乗かごは、開口部を有する側板と、側板に取り付けられる手すり、鏡、荷摺り等のかご内部品とを備え、かご内部品は、このかご内部品の裏側に配置され、開口部から側板の裏側に向って挿入される係合機構、すなわち側板部分に係止される係止部材を有している。側板の裏側の開口部の下端部分には、係合機構の先端の突起部が係止される係止部を有する受け機構を備えている。係合機構及び受け機構のそれぞれは弾性を有し、この弾性力に抗して係合機構を受け機構に押し込むように挿入することにより、係合機構の突起部と受け機構の係止部とが係合して、かご内部品は側板に取り付けられる。また逆に、前述の弾性力に抗して係合機構を受け機構から手前に引き上げるようにして抜き出すことにより、係合機構の突起部と受け機構の係止部との係合が解かれて、かご内部品を側板から取り外せるようになっている。
特開2011−37589号公報
前述した従来技術は、係合機構と受け機構の弾性力を介してかご内部品を側板に取り付けるようにしてあることから、いたずら等によりかご内部品に前述の弾性力よりも大きい力が上向きに与えられると、係合機構と受け機構の係合が解かれて、かご内部品が側板から取り外されてしまう虞がある。すなわち従来技術は、側板に対する装着の安定性の点で問題があった。
本発明は、前述した従来技術における実情からなされたもので、その目的は、側板に取り付けられたかご内部品の悪戯等による取り外しを阻止することができるエレベータの乗かごを提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明に係るエレベータの乗かごは、 開口部を有する側板と、前記側板に取り付けられるかご内部品とを備え、前記かご内部品は、このかご内部品の裏側に配置され、前記開口部から前記側板の裏側に向って挿入されて前記側板部分に係止される係止部材を有するエレベータの乗かごにおいて、前記かご内部品の裏側に設けられ、前記係止部材が取り付けられる取り付け部材を備え、前記開口部の高さ寸法を前記取り付け部材の高さ寸法よりも大きく設定し、前記取り付け部材の厚さ寸法を前記側板の厚さ寸法よりも大きく設定したことを特徴としている。
本発明に係るエレベータの乗かごは、側板に取り付けられたかご内部品を悪戯等で取り外そうとして引き上げたときには、かご内部品の裏側に設けられた取り付け部材の厚さ寸法が側板の厚さ寸法よりも大きく設定されていることから、取り付け部材が開口部の上端部を形成する側板の縁部に当たり、かご内部品を引き上げることができない。すなわち本発明は、かご内部品を側板に簡単には取り外せないように従来技術よりも堅固に装着させることができる。
本発明に係るエレベータの乗かごの第1実施形態を昇降路側から見た状態を示す斜視図である。 第1実施形態に係る乗かごを乗場側から見た状態を示す斜視図である。 第1実施形態に備えられる側板の要部を示す正面図である。 図3に示す側板にかご内部品を構成する荷摺りを取り付けた状態を示す正面図である。 第1実施形態に備えられる側板に荷摺りを取り付ける直前の状態を示す斜視図である。 第1実施形態に備えられる側板に荷摺りを取り付けた状態を示す要部側断面図である。 第1実施形態に備えられる側板に荷摺りを取り付ける手順を示す図で、(a)図は荷摺りを取り付ける直前の状態を示す要部側断面図、(b)図は荷摺りを取り付けた状態を示す要部側断面図である。 第1実施形態に備えられる側板から荷摺りを取り外す手順を示す図で、(a)図は荷摺りを取り外す直前の状態を示す要部側断面図、(b)図は荷摺りを取り外す際の第1手順を示す要部側断面図、(c)図は荷摺りを取り外す際の第2手順を示す要部側断面図である。 本発明の第2実施形態に係る乗かごに備えられる側板と荷摺りを示す要部側断面図である。 本発明の第3実施形態に係る乗かごに備えられる側板に荷摺りを取り付けた状態を示す要部側断面図である。
以下、本発明に係るエレベータの乗かごの実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1,2に示すように、本発明の第1実施形態に係るエレベータの乗かごは、床1と、天井2と、これらの床1と天井2との間に配置される側壁を形成する側板3と、乗かごの乗客の乗降時に開閉するかごドア4とを備えている。
側板3の下側位置には、図4にも示すように、かご内部品、例えば荷台や車椅子等の搬入時に側板3を保護する荷摺り5を取り付けてある。
側板3には図3〜6に示すように、開口部3aを形成してある。荷摺り5の裏側には、開口部3aから側板3の裏側に向って挿入されて側板3部分に係止される係止部材、例えば係止ばね5aを設けてある。
また、この第1実施形態は、図5,6に示すように、荷摺り5の裏側に設けられ、係止ばね5aが取り付けられる取り付け部材5bを備えている。
図6に示すように、側板3の開口部3aの高さ寸法は、取り付け部材5bの高さ寸法よりも大きく設定してあり、取り付け部材5bの厚さ寸法t5は、側板3の厚さ寸法t3よりも大きく設定してある。また、取り付け部材5bの上端部5b1と係止ばね5aの上端部5a1とを、略同一高さ位置に設定してある。
荷摺り5を側板3に取り付ける際には、図7の(a)図に示すように、荷摺り5の裏側に設けた係止ばね5aを側板3の開口部3a内に挿入し、係止ばね5aの下端を側板3の裏面に係合させた状態にする。この状態から荷摺り5を押し下げると、係止ばね5aの下端が側板3の裏面上を下方に摺動し、荷摺り5の裏側に設けた取り付け部材5bと、係止ばね5aの上側部分が側板3の開口部3a内に挿入する。これにより同図7の(b)図に示すように、荷摺り5の裏面が側板3の表面に当接するようにして、係止ばね5aの弾性力により荷摺り5が側板3に取り付けられる。
側板3に取り付けられていた荷摺り5を側板3から取り外す際には、図8の(a)図に示すように、荷摺り5を吸着可能な吸着部材6を活用する。この吸着部材6は荷摺り5を吸着する吸着部6aと、この吸着部6aに一体に設けた取っ手6bとを備えている。
取っ手6bを把持して同図8の(b)図に示すように、吸着部6aによって荷摺り5を吸着させ、第1手順として矢印Aで示すように取り付け部材5bと係止ばね5aの上側部分を側板3の開口部3aから抜き出し、第2手順として矢印Bで示すように吸着部6aによって吸着した荷摺り5を引き上げる。このようにして、荷摺り5を側板3から取り外すことができる。
このように構成した第1実施形態にあっては、側板3に取り付けられたかご内部品、例えば荷摺り5を悪戯等で取り外そうとして単に引き上げたときには、荷摺り5の裏側に設けられた取り付け部材5bの厚さ寸法t5が側板3の厚さ寸法t3よりも大きく設定されていることから、取り付け部材5bが開口部3aの上端部を形成する側板3の縁部に当たり、荷摺り5を引き上げることができず、荷摺り5の取り外しを阻止することができる。すなわち、この第1実施形態によれば、荷摺り5を側板に簡単には取り外せないように堅固に装着させることができる。これにより、例えば荷摺り5の盗難も防止することができる。
また、この第1実施形態は、取り付け部材5bの上端部と係止ばね5aの上端部とを略同一高さ位置に設定したことから、側板3に形成される開口部3aの高さ寸法を、取り付け部材5bの高さ寸法よりも少し大きい程度の寸法にすれば済む。すなわち、高さ寸法を比較的抑えた小さめの開口部3aとすることができる。
図9に示す側板3及び荷摺り5を備えた第2実施形態に係るエレベータの乗かご1は、第1実施形態の構成に加えて、荷摺り5の裏側に設けられ、弾性部材から成る板部材7を備えた構成にしてある。
このように構成した第2実施形態に係る乗かごによれば、第1実施形態におけるのと同様の作用効果が得られる他、荷摺り5が板部材7を介して側板3に当接するので、荷摺り5の表面に荷台等が接触して衝撃力が与えられた際などに、板部材7がクッションとなり、その衝撃力が緩和される。したがって、前述した衝撃力による側板3の損傷を防ぐことができる。
図10に示す側板3及び荷摺り5を備えた第3実施形態に係るエレベータの乗かごは、係止ばね5aの上端部5a2の位置を、取り付け部材5bの上端部5b1の位置よりも高く設定した構成にしてある。その他の構成は第1実施形態と同等である。
このように構成した第3実施形態によれば、荷摺り5が側板5に取り付けられた状態において、悪戯等で荷摺り5を例えば水平方向に引っ張ったときには、係止ばね5aの上端部5a2が側板3の裏面に係合することによって、荷摺り5を取り外すことができない。すなわち、悪戯等による荷摺り5の取り外しを確実に阻止することができる。
なお、前述した第1〜第3実施形態にあっては、側板3に取り付けられるかご内部品の一例として荷摺り5を挙げたが、本発明は、かご内部品が荷摺り5には限られない。すなわち本発明は、荷摺り5とは異なるかご内部品が取り付けられるエレベータの乗かごにも適用可能である。
1 床
2 天井
3 側板
3a 開口部
4 かごドア
5 荷摺り(かご内部品)
5a 係止ばね(係止部材)
5a1 上端部
5a2 上端部
5b 取り付け部材
5b1 上端部
6 吸着部材
6a 吸着部
6b 取っ手
7 板部材

Claims (6)

  1. 開口部を有する側板と、前記側板に取り付けられるかご内部品とを備え、前記かご内部品は、このかご内部品の裏側に配置され、前記開口部から前記側板の裏側に向って挿入されて前記側板部分に係止される係止部材を有するエレベータの乗かごにおいて、
    前記かご内部品の裏側に設けられ、前記係止部材が取り付けられる取り付け部材を備え、
    前記開口部の高さ寸法を前記取り付け部材の高さ寸法よりも大きく設定し、
    前記取り付け部材の厚さ寸法を前記側板の厚さ寸法よりも大きく設定したことを特徴とするエレベータの乗かご。
  2. 請求項1に記載のエレベータの乗かごにおいて、
    前記係止部材は、係止ばねから成ることを特徴とするエレベータの乗かご。
  3. 請求項2に記載のエレベータの乗かごにおいて、
    前記取り付け部材の上端部と前記係止ばねの上端部とを、略同一高さ位置に設定したことを特徴とするエレベータの乗かご。
  4. 請求項2に記載のエレベータの乗かごにおいて、
    前記係止ばねの上端部の位置を、前記取り付け部材の上端部の位置よりも高く設定したことを特徴とするエレベータの乗かご。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のエレベータの乗かごにおいて、
    前記かご内部品の裏側に設けられ、弾性部材から成る板部材を備えたことを特徴とするエレベータの乗かご。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のエレベータの乗かごにおいて、
    前記かご内部品は、荷摺りから成ることを特徴とするエレベータの乗かご。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP6473218B1 (ja) * 2017-12-15 2019-02-20 東芝エレベータ株式会社 エレベータかごのかご内用品組立体およびかご内用品組立方法

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