JP2015135792A - リチウムイオン二次電池用正極及びリチウムイオン二次電池 - Google Patents

リチウムイオン二次電池用正極及びリチウムイオン二次電池 Download PDF

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Abstract

【課題】従来のリチウムニッケル含有酸化物よりリチウムが過剰の組成とすることにより多くのLiイオンの脱離を行い、充放電サイクル安定性が向上し、放電電位が上昇することにより、リチウムイオン二次電池のエネルギー密度をより高めることの可能なリチウムイオン二次電池用正極並びにそれを用いたリチウムイオン二次電池を提供する。
【解決手段】
本発明のリチウムイオン二次電池用正極は、一般式がLi1+xNi1−x−y(但し、MはNi以外の遷移金属元素であるCr、Co、Cuから選択される1種の元素を表し、また式中のx、yは、それぞれ、0.2≦x<0.333、0<y<0.4を満たす)で表され、ニッケル層内にリチウムおよび一般式中のM遷移金属元素が存在する層とリチウム層とが交互に重なる層状構造を有するリチウム過剰ニッケル含有酸化物であることを特徴とする結晶性粒子を正極活物質として備えている。
【選択図】 図5

Description

本発明は、リチウム過剰ニッケル含有酸化物を正極活物質として有するリチウムイオン二次電池用正極に関する。
従来、長時間、経済的に使用できる電池として、再充電可能な二次電池の研究が継続して行なわれており、特にリチウムイオン電池は、軽量で高出力が得られることから、車両搭載用電源あるいはパソコンや携帯端末の電源として今後益々の需要増大が見込まれている。これらの用途においては、電池の小型化・軽量化が求められており、電池のエネルギー密度を高めることが重要な技術課題となっている。
エネルギー密度を高めるためには、電池の容量を増加させることや電池の作動電圧を上昇させることが有効な手段である。現在、4〜5V級のリチウム二次電池を構成できる正極活物質として、種々の材料が提案されており、このなかで、特に、層状構造リチウム過剰マンガン複合酸化物(LiMnO−LiMO)が高容量として、スピネル構造リチウムマンガンニッケル酸化物(LiNi0.5Mn1.5)が高電位の化合物として注目されている。
一方、走行に必要となるエネルギーが少ない電気自動車に期待が集まっているが、電気自動車の課題は、駆動用電池のエネルギー密度が低く、一充電での走行距離が短いことである。電気自動車の要請に応えるためには、安価でさらなる高エネルギー密度化が必要であり、前記層状構造リチウム過剰マンガン複合酸化物、スピネル構造リチウムマンガンニッケル酸化物の化合物の性能では要求に応えることが出来ていない。
そういう中で、本発明者らは、リチウム過剰ニッケル含有酸化物に注目した。同じ結晶構造中で、同酸化数ではマンガン、コバルトに比べるとニッケルはより高電位での酸化還元反応を生じる傾向にあるため、リチウム過剰ニッケル含有酸化物を主体とした化合物であれば、高容量に加えて高電位作動の状態に導きやすいと考えられる。
本発明に関連して、特許文献1では、層状構造リチウムニッケル酸化物を検討しており、出発原料のニッケル源として3価以上のニッケルを含むニッケル酸化物または加熱により3価以上のニッケルを生成するニッケル塩を用いて、原料の仕込み比をLi/Ni=1.0〜1.5(モル比)とした、ニッケルに対してリチウムが等量から過剰量の範囲で合成することにより、充放電容量の大きいリチウム二次電池が可能になったと記載している。
特許文献2では、組成式がLi2+xNi1−x(0.0<x≦1/7)で表されるリチウムニッケル酸化物を合成し、大容量の二次電池が可能であると記載している。
特許文献1の実施方法では酸素気流中、所定温度で焼成して合成するものであるが、その方法では原料の仕込み比をLi/Ni=1.0〜1.5(モル比)の範囲で合成しても、合成物はLi/Ni=0.90〜0.94(モル比)の組成の範囲に留まり、リチウム過剰のニッケル酸化物は形成できていない。また、該上記文献ではLi/Ni=1.0〜1.5の範囲で仕込んで合成するのはリチウムが蒸発しやすく組成ずれが生じることを補償するためにニッケルに対してリチウムを過剰として仕込んで合成することが適しているとしていること、および、Li/Ni比を1.5より過剰に仕込むと反応しきれなかったリチウム塩が残留し、そのリチウム塩が二次電池の充放電反応を阻害して充放電容量を小さくしてしまうと説明している。この実施方法では大幅な充放電容量の増加までには至っておらず、また、本発明者らが注目するリチウム過剰のニッケル酸化物を形成することは不可能である。
特許文献2では、電気化学的にリチウムが1〜2個脱離させうる可能性をもたせるために構造中にニッケルに対して二倍以上のリチウムを存在させている。その構造とするためにはニッケルの価数を出来る限り2価の状態に持っていく必要があり、ニッケルの酸化を抑制させるために不活性雰囲気下で合成している。実施例では、合成物を用いて1.5Vから4.2Vの範囲で充放電を行った場合にきわめて大きな容量が得られたと記載しているが、放電時において4.2Vから2.0Vまでに全放電容量の半分程度(1サイクル目放電容量が190〜200mAh/g程度)のリチウムイオンが移動し、2.0Vから1.5Vの範囲で残りの半分程度のリチウムイオンが移動しているものに相当している。これは、約2Vまでの容量はリチウムとニッケルが等量のLiNiO活物質の容量に相当するものであり、約2V以下はニッケルに対してリチウムの過剰分が移動したものに相当している。つまり、ニッケルの価数が2価に近づくほど作動する電位は下がるため、約2V以下はリチウム過剰分の2価と3価の酸化還元反応に相当する。実施例では、また、2.5Vから4.2Vの範囲で充放電特性を評価しているが、放電容量は従来のLiNiO系と比べても別段高いものではない。実際、製品レベルでは電池の作動電位が低くなってくるほど過放電の影響、例えば、負極部材中の銅成分の溶出などが生じるなどの性能劣化を招くため、例えば、2.5Vから3V以上で作動させる設計で製品化を行うなどが必要となっており、特許文献2は2Vより低い電位でリチウムイオンが移動する量が多く、高容量として活用することは難しい。
特開平7−307151号公報 特開平9−241026号公報
本発明の目的は、従来のリチウムニッケル含有酸化物よりリチウムが過剰の組成とすることにより多くのLiイオンの脱離を行い、充放電サイクル安定性が向上し、放電電位が上昇することにより(電池の容量を増加させることや電池の作動電圧(放電時の電位)を上昇させることがエネルギー密度を高めるために効果がある)、二次電池のエネルギー密度をより高めることの可能なリチウム過剰ニッケル含有酸化物を正極活物質として有するリチウムイオン二次電池用正極を提供することにある。
本発明者らは、上記目的を達成すべく検討を行い、その結果、化合物中のリチウムの含有量をある特定の構成とし、ニッケルとともにニッケル以外の特定の遷移金属元素を含有することにより、上記目的が達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下の発明を提供する。
〔1〕 一般式がLi1+xNi1−x−y(但し、MはNi以外の遷移金属元素であるCr、Co、Cuから選択される1種の元素を表し、また式中のx、yは、それぞれ、0.2≦x<0.333、0<y<0.4を満たす)で表され、ニッケル層内にリチウムおよび一般式中のM遷移金属元素が存在する層とリチウム層とが交互に重なる層状構造を有するリチウム過剰ニッケル含有酸化物である結晶性粒子を、正極活物質として有することを特徴とするリチウムイオン二次電池用正極。
〔2〕 前記正極活物質の出発原料を混合し、ついで得られる原料混合物を600℃〜1100℃の温度で、15MPa〜5GPa(1GPa〜3GPaであることが特に好ましい。)の圧力下に加熱して製造することを特徴とする前記〔1〕に記載のリチウムイオン二次電池用正極。
〔3〕 前記製造が、酸素供給過剰の状態で行われることを特徴とする前記〔2〕に記載のリチウムイオン二次電池用正極。
〔4〕 前記〔1〕から〔3〕のいずれかに記載の正極を備えるリチウムイオン二次電池。
本発明によれば、従来のリチウムニッケル含有酸化物よりリチウムが過剰の組成とすることにより多くのLiイオンの脱離を行い、充放電サイクル安定性が向上し、放電電位が上昇することにより、実用的な二次電池の充放電の電圧レベルで二次電池のエネルギー密度をより高めることの可能なリチウム過剰ニッケル含有酸化物を正極活物質として有するリチウムイオン二次電池用正極を提供することが可能となり、殊に、エネルギー密度が要求される非水電解質二次電池、すなわち多機能の小型携帯機器用、自動車用、電動工具用等の非水電解質二次電池に有用であり、本発明は、工業的に極めて有用である。
実施例1および比較例1、2で得られた粒子のX線回折のピークパターンのチャートである。 実施例1および比較例2で得られた粒子のX線回折のピークパターンの一部分拡大チャートである。 実施例1、2、3で得られた粒子のX線回折のピークパターンのチャートである。 実施例1、2、3で得られた粒子のX線回折のピークパターンの一部分拡大チャートである。 実施例1の粒子を正極活物質として用いた二次電池の充放電試験の結果を示す図である。 比較例1の粒子を正極活物質として用いた二次電池の充放電試験の結果を示す図である。 比較例2の粒子を正極活物質として用いた二次電池の充放電試験の結果を示す図である。
本発明によって提供される正極は、ニッケル層内にリチウムおよび一般式中のM遷移金属元素が存在する層とリチウム層とが交互に重なる層状構造を有するリチウム過剰ニッケル含有酸化物を正極活物質として備えており、該正極活物質は一般式がLi1+xNi1−x−y(但し、MはNi以外の遷移金属元素であるCr、Co、Cuから選択される1種の元素を表し、また式中のx、yは、それぞれ、0.2≦x<0.333、0<y<0.4を満たす)で表される。式中xが、0.2≦x<0.333の範囲、すなわち、1.5≦Li/(Ni+M)<2(モル比)の範囲での該正極活物質組成のリチウム過剰量であることにより、結晶中にニッケル層内にリチウムおよび一般式中のM遷移金属元素が存在する層とリチウム層とが交互に重なる層状構造を有し、二次電池の正極として利用する場合、充電電圧を高くして作動させることで、高い作動電位の領域でリチウムの脱離量を大幅に増やすことができ、リチウム過剰量増加による電池容量を増加させることが可能になるため、エネルギー密度を向上させることが可能になる。xが0.2未満であると結晶構造中より取り出すリチウム量が少なくなるため容量増加の効果に乏しい。xが0.333ではニッケルの価数が高くなり(ニッケル4価)、充電時にそれ以上のニッケルの酸化が不可能であるため、リチウムイオンが脱離し難くなり容量増加が見込めない。
一般式中のM遷移金属元素は、Cr、Co、Cuであり、リチウム過剰ニッケル酸化物中にM遷移金属元素を一般式中のyが0<y<0.4の範囲で含有することにより、高容量で、充放電サイクル安定性向上、放電電位上昇に寄与する効果が有ることを見出した。yが0.4より多くなると、該結晶構造が低下するか、もしくは、該結晶構造が維持出来なくなって副成分の生成が増えてリチウムイオンの脱離量が少なくなること、および、サイクル性が低下してしまう。M元素を含まないと(y=0)、充放電サイクル安定性および放電電位上昇の効果が得られない。yは0.1≦y≦0.30であると、高容量で、充放電サイクル安定性向上、放電電位上昇に寄与する効果が高まるため、より好ましい。M元素は、Niとの置換固溶が進行しやすく置換量を増加させやすいCoが特に好ましく、高容量で、充放電サイクル安定性向上、放電電位上昇に寄与する効果が得られやすい。
本発明の0.2≦x<0.333の範囲でのM遷移金属元素を含有するリチウム過剰のニッケル酸化物を形成するためには、焼成時に、圧力を特定範囲で加圧した状態で酸素が供給される雰囲気状態とすることが必要であることを本発明者らは確認している。本発明の0.2≦x<0.333の範囲で、大気圧下または低い圧力下で熱処理を行った場合、あるいは、大気圧下または低い圧力下で、かつ、酸素供給下で熱処理を行った場合は、リチウムが結晶内に取り込めない割合が増え、所望する結晶とは異なる組成のリチウムニッケル酸化物と電気化学的に不活性な副生物を生成してしまうため、電池特性の性能が大きく低下することになる。加圧した状態で酸素が供給される雰囲気状態とすることで、元素の密充填状態が促進されるため、結晶中のニッケル層サイトにリチウムが入り込むことを可能とする。ゆえに、0.2≦x<0.333の範囲のリチウム過剰量の導入が可能である。関連することとして、層状構造のリチウム過剰のマンガン含有酸化物系がリチウムイオン二次電池の正極材料として多いに検討されているが、マンガンは酸化されやすいため、大気圧下、大気雰囲気下で容易にリチウム過剰のマンガン含有酸化物を形成することが可能である。ニッケルはマンガンに比べて酸化されにくいため、リチウムの過剰量が多い組成のニッケル含有酸化物は本発明の製造方法が必要である。
本発明のリチウム過剰ニッケル含有酸化物は、リチウム過剰ニッケル含有酸化物の出発原料を混合し、ついで得られる原料混合物を600℃〜1100℃の温度で、15MPa〜5GPaの圧力下に加熱することにより製造される。
温度が600℃よりも低いと、目的物を得ることができず、一方1100℃よりも高いと、過度の粒成長や異なる結晶構造への転移が生じるおそれがある。温度は好ましくは650℃〜900℃である。
圧力が15MPaより低いと上述しているように、リチウムが結晶内に取り込めない割合が増え、所望する結晶とは異なる組成のリチウムニッケル酸化物と電気化学的に不活性な副生物を生成してしまうため活用できない。一方、圧力が5GPaより高い圧力になると、圧力が高すぎるため、元素がさらに密に充填される配置の高密度な高圧相の結晶化合物の副生物が生成してくるため活用できない。
化合物中のリチウムの過剰量が増えるほど、結晶内へのリチウム取り込み量が増えてニッケルの価数を高くすることになるため、リチウムが結晶内に確実に取り込める状態とするために、より加圧して作製することが効果的であり、さらに、一般式中のM遷移金属元素を添加して合成するため、そのため圧力はより好ましくは1GPa〜3GPaである。
リチウム過剰ニッケル含有酸化物の製造時は、酸素供給過剰の状態で行われることが好ましい。酸素供給過剰の状態は、原料として過酸化リチウム(Li)を用いても良いし、別途酸素供給剤を添加して製造しても良い。
出発原料は特に制限されないが、硝酸塩、炭酸塩、シュウ酸塩、酸化物、過酸化物等が用いられる。たとえば、具体的には、Li源としては酸素供給が促進される過酸化リチウム(Li)を用い、Ni源としては酸化ニッケル(NiO)を用い、M遷移金属元素源としては、四酸化三コバルト(Co)、酸化クロム(III)(Cr)、酸化銅(II)(CuO)等のいずれかを用いて所定比で均一に混合して出発原料とするのが好適である。また、酸素供給剤として、出発原料とともに過塩素酸アルカリなどを用いても効果的である。たとえば、具体的には、過塩素酸カリウム(KClO)、過塩素酸ナトリウム(NaClO)などである。これらの出発原料は、金、白金等のカプセル内に封入して用いるのが好適である。
上記、金、白金等のカプセル内に封入して加圧加温装置を用いることで、反応系は密閉状態を保つことが出来る。密閉状態であるため、加温蒸発するリチウムが系外に漏出せず結晶化反応にすべて関与でき、また酸素供給状態を保つため、仕込みの組成と合成物の組成のずれが極力低減できる長所を有する。そのため本発明のxが、0.2≦x<0.333の範囲において、リチウム過剰でニッケルが高い酸化状態を取ることが可能であり、効果的に目的の化合物を得ることが出来る。
本発明のリチウム二次電池を構成するための他の部材(材料)としては、従来公知の種々の材料を用いることができる。例えば、負極活物質としては、ソフトカーボン、ハードカーボン等のアモルファス系炭素質材料;人造黒鉛、天然黒鉛等の高黒鉛化炭素材料を適宜選択して用いることができる。中でも、リチウム容量の大きい高黒鉛化炭素材料を用いることが好ましい。
非水電解液に用いられる有機溶媒としては、エチレンカーボネート(EC)、ジエチルカーボネート(DEC)、ジメチルカーボネート(DMC)、プロピレンカーボネート(PC)、エチルメチルカーボネート(EMC)等の炭酸エステル系溶媒;γ−ブチロラクトン;テトラヒドロフラン;アセトニトリル等の単独溶媒又は混合溶媒が好適に用いられる。
電解質としては、六フッ化リン酸リチウム(LiPF)、ホウフッ化リチウム(LiBF)等のリチウム錯体フッ素化合物;過塩素酸リチウム(LiClO)等のリチウムハロゲン化物;リチウムビス(オキサラト)ボレート(LiBOB)等を挙げることができ、1種類又は2種類以上を上述の溶媒に溶解して用いることができる。特に、酸化分解が起こり難く、非水電解液の導電性の高いLiPFを用いることが好ましい。
セパレータは、正極と負極とを離間させるものであり、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン樹脂、フッ素樹脂、含窒素芳香族重合体などの材質からなる、多孔質膜、不織布、織布などの形態を有する材料を用いることができ、また、これらの材質を2種以上用いたセパレータとしてもよいし、異なる材質からなる2層以上の層を積層した積層セパレータとしてもよい。
必要に応じて、導電助剤を含有しても良い。導電助剤については、正極活物質粒子と集電体との間に電子伝導パスを形成できればその形態は特に限定されるものではなく、例えばアセチレンブラック等のカーボンブラック、グラファイト粉、ダイヤモンドライクカーボン、グラッシーカーボン等の導電性粉体を用いることができる。また、ダイヤモンドライクカーボン及びグラッシーカーボンは、カーボンブラックやグラファイトよりもはるかに広い電位窓を有しており、高電位を付与した場合の耐食性に優れているため、好適に用いることができる。
必要に応じて、バインダーを含有してもよい。バインダーとしては、熱可塑性樹脂を挙げることができ、具体的には、PVDF、熱可塑性ポリイミド、ポリエチレン、ポリプロピレンなどを挙げることができる。
本発明のリチウム二次電池は、正極活物質としてリチウム過剰ニッケル含有酸化物を用いるため、二次電池として実用的な作動電圧2〜5Vの範囲の高電位での充放電において高容量の二次電池であるという特徴を有している。また、本発明のリチウム二次電池は、高電位での作動が可能であるので、過放電の影響をほとんど受けず、性能劣化に耐性があり長期使用可能な高容量のリチウム二次電池である。
これらのリチウムイオン電池の組み立て自体は常法によることができ、その形状も円筒型、角型、コイン型、ボタン型等、特に限定されない。
次に実施例を比較例と比較して本発明をさらに具体的に説明するが、これは単に例示であって本発明を制限するものではない。
〔正極活物質の合成〕
(実施例1)
(1)酸化ニッケルの合成
水酸化ニッケル(Ni(OH))粒子を粉砕し、大気雰囲気下550℃で12時間焼成することにより、一次径がナノサイズの酸化ニッケル(NiO)を得た。
(2)正極活物質の合成
過酸化リチウム(Li)、合成した酸化ニッケル、一次径がナノサイズの四酸化三コバルト(Co)を出発原料として用いた。なお、これら出発材料はアルゴンガス雰囲気下で保管管理したものを用いた。これらの出発原料を、Li/(Ni+Co)=1.5のモル比(x=0.2)、Co/Ni=1/3のモル比となるように粉砕混合し、混合した粉末を白金セル内に充填させた。このセルを、キュービックアンビル型高圧装置を用いて,2GPaの圧力下、700℃で1時間焼成することにより、リチウム過剰ニッケルコバルト含有酸化物を得た。得られたリチウム過剰ニッケルコバルト含有酸化物は粉末X線回折の測定により、X線回折パターンにおいて2θ=21°〜25°付近に構造内の不規則配列に由来した複数の回折反射ピーク(図1の拡大図)がある構造の層状結晶構造であった(図1)。また、図1中の2θ=45°付近のピークを拡大したX線回折パターンを、コバルトを含まないLi/Ni=1.5のモル比(x=0.2)で合成したX線回折パターン(比較例2)と伴に図2に示す。コバルトを含有した合成粒子は、コバルトを含有しない合成粒子に比べて、X線回折ピークが高角度側にシフトしており、これはコバルトがニッケルと置換固溶して結晶中に取り込まれていることを示すものである。ゆえに、2θ=21°〜25°付近の回折線はニッケル層内にリチウムおよびコバルトが配列していると推測され、ニッケル層内にリチウムおよびコバルトが存在する層とリチウム層が交互に重なる層状構造が形成された。ICP発光分光分析法による各元素量の分析によりLi1.20Ni0.60Co0.20の組成であることを確認した。
(実施例2)
実施例1と同じ出発原料を用いて、Li/(Ni+Co)=1.8のモル比(x=2/7)、Co/Ni=1/3のモル比で、実施例1と同様にして合成した。合成した粒子は分析より、Li1.28Ni0.54Co0.18の組成であった。
(実施例3)
実施例1と同じ出発原料を用いて、Li/(Ni+Co)=1.91のモル比(x=5/16)、Co/Ni=1/3のモル比で、実施例1と同様にして合成した。合成した粒子は分析より、Li1.31Ni0.52Co0.17の組成であった。
実施例1〜3で合成した粒子のX線回折パターンを図3に示す。実施例1と同様に実施例2、実施例3においても2θ=21°〜25°付近に複数の回折反射ピークが検出され、リチウム過剰のニッケル酸化物内にコバルトが固溶された層状結晶構造であった(図3)。xが大きくなるにつれて2θ=21°〜25°付近のピークがシャープで強度が増大している、つまり結晶性が高まっている(図3の拡大図)。これは、ニッケルコバルト層内にリチウムが規則配列した状態が高まったためである。図3中の2θ=45°付近のピークを拡大したX線回折パターンを図4に示す。xが大きくなるにつれて、X線回折ピークが高角度側にシフトしており(図4中の矢印はピークシフトしていることを指し示している)、すなわち、リチウム量が多くなるほど高角度側にシフトすることから、仕込み組成を反映したリチウム過剰ニッケルコバルト酸化物の結晶を合成できていることが分かる。
(比較例1)
実施例と同じ過酸化リチウム、合成した酸化ニッケルを出発原料とし、Li/Ni=1.2(x=0.09)のモル比とした以外は実施例と同様に実施した。得られたリチウム過剰ニッケル含有化合物は分析より、Li1.09Ni0.91の組成であることを確認し、X線回折パターンでは層状構造であるが、構造内の不規則配列に由来した回折反射が観測されず、実施例1とは異なる状態を有していた(図1)。これはニッケル層内にリチウムの存在量がかなり少ないことを表している。
(比較例2)
出発原料をLi/Ni=1.5(x=0.2)のモル比とした以外は比較例1と同様に実施した。得られた粒子は分析より、Li1.19Ni0.80のリチウム過剰ニッケル含有酸化物組成であることを確認し、X線回折パターンでは実施例1と同様に構造内の不規則配列に由来した回折反射が観測され、ニッケル層内にリチウムが存在する層とリチウム層が交互に重なる層状構造が形成された(図1)。
〔正極の作製〕
得られた実施例1、比較例1、比較例2の正極活物質を、導電剤としてのアセチレンブラック、及びバインダーとしてのポリビニリデンフルオライド(PVdF)と、重量比で45:45:10となるように混合し、この混合物に、NMP(N−メチル−2−ピロリドン)を添加し、混合してスラリーを調製した。
得られたスラリーを、直径1.6mmの円形のアルミニウムメッシュの上に精秤して、6トン加圧し、80℃で減圧乾燥し、正極を作製した。
<電池性能試験>
〔リチウム二次電池の作製〕
得られた正極を用いて、リチウム二次電池としてテストセルを作製した。テストセルは、Li金属を負極として用い、正極と負極の間にセパレータを配置して作製した。非水電解液としては、エチレンカーボネート(EC)とエチルメチルカーボネート(EMC)を体積比で3:7に混合した混合溶媒に、1M(モル/リットル)となるようにLiPF(六フッ化リン酸リチウム)を添加して作製した電解液を用いた。
〔リチウム二次電池の評価〕
上記のようにして得られたテストセルについて、2Vと4.8Vの間で充放電を行い、テストセルを評価した。充放電における電流は22mA/gとした。
図5に実施例1、図6に比較例1、図7に比較例2のテストセルでの充放電試験の結果を示す。
表1に、実施例1、比較例1、比較例2の正極活物質を用いたテストセルの評価結果を示す。
図5、図6、図7および表1に示すように、本発明に従い、リチウム過剰ニッケルコバルト酸化物の結晶を形成した実施例においては、比較例に比べ、放電容量が大きく高くなっており、充放電サイクル安定性が向上し、かつ、充放電1サイクル目に比べてサイクル繰り返しにより放電電位(例えば、3V時点での実用的な二次電池の充放電での電圧)が上昇している。一方、比較例では、比較例1はリチウム量が少ないため放電容量が大きくなく、比較例2ではリチウム過剰ニッケル酸化物であるため、1サイクル目の放電容量は大きいものの、いずれの比較例においても、充放電サイクルにより容量低下が実施例に比べて大きく、また、充放電サイクルにより放電電位が下降していることから、本発明の効果が明らかである。
以上のように、本発明のリチウム過剰ニッケル含有酸化物のリチウムイオン電池用電極としての性能を対極Li,有機電解液をとしたセルで評価した結果,高い放電容量を示し、サイクル安定性が向上し、放電電位が上昇することが明らかになった。この材料を用いることで,高容量,高電位を有する次世代リチウムイオン電池開発の実現可能性が高まると考えられる。

Claims (4)

  1. 一般式がLi1+xNi1−x−y(但し、MはNi以外の遷移金属元素であるCr、Co、Cuから選択される1種の元素を表し、また式中のx、yは、それぞれ、0.2≦x<0.333、0<y<0.4を満たす)で表され、ニッケル層内にリチウムおよび一般式中のM遷移金属元素が存在する層とリチウム層とが交互に重なる層状構造を有するリチウム過剰ニッケル含有酸化物である結晶性粒子を、正極活物質として有することを特徴とするリチウムイオン二次電池用正極。
  2. 前記正極活物質の出発原料を混合し、ついで得られる原料混合物を600℃〜1100℃の温度で、15MPa〜5GPaの圧力下に加熱して製造することを特徴とする請求項1に記載のリチウムイオン二次電池用正極。
  3. 前記製造が、酸素供給過剰の状態で行われることを特徴とする請求項2に記載のリチウムイオン二次電池用正極。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の正極を備えるリチウムイオン二次電池。
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