JP2015135585A - トンネル警報システム及びトンネル警報発信システム - Google Patents

トンネル警報システム及びトンネル警報発信システム Download PDF

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Abstract

【課題】トンネル内の異常に関する警報を高い情報性及び速報性を以てドライバーに与えることを可能とするトンネル警報システムを提供する。
【解決手段】トンネル警報システム(1A、1B、1C)は、トンネル(T)内に配置され、各々が、作動された場合に自装置位置を示す通報位置情報を生成する複数の通報装置(2、3、4)と、少なくとも通報位置情報に基づいて警報メッセージを生成する警報生成手段(24、44、44´、54、64、64´)と、トンネル内に配置され、各々が警報メッセージを発信する複数の警報発信装置(25、35、65)と、車両(V)に搭載され、警報メッセージを受信する警報受信部(70、75)及び警報メッセージを音声、図又は文字によって出力する出力部(72)を有する車載器(7)を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明はトンネル警報システム及びそれに用いるトンネル警報発信システムに関する。
トンネル内での事故等の異常を警報する警報手段として、トンネル坑口又は内部に設置された警報表示板が知られている。しかし、トンネル坑口に設置された警報表示板はトンネル内部のドライバーに警報を行うことができず、また、トンネル内部に設置された警報表示板はトンネルの長さ等トンネルの仕様によっては設置されず、設置されたとしてもドライバーが表示に気付くとは限らない。このように、トンネル内の異常を知らせる手段として警報表示板だけでは不十分である。
トンネル内において警報を行う設備として、特許文献1は、トンネル内に所定間隔で配置された発煙装置と、火災検出時に発煙装置を作動及び発煙させる制御装置を備えたトンネル火災告知設備が開示する。また、同文献には、発煙装置の代わりにフラッシュライト又は旋回警告灯が作動される構成が開示される。これらの発煙又は発光によりトンネル内の火災がドライバーに告知される。
また、トンネル内の異常への対処をユーザに誘導する装置として、特許文献2は、左右方向の矢印及び距離からなる指示部と誘導マークとが電光表示されるトンネル内表示装置が開示する。このトンネル内表示装置は、火災等の異常が発生した場合に、安全的に有利な方向の矢印を点灯させ、他方を消灯することにより避難を誘導する。
特開2011−206115号公報 特開2005−211279号公報
しかし、特許文献1の構成によると、発煙装置からの発煙、又はフラッシュライト若しくは旋回警告灯のフリッカー点灯だけでは、ユーザは異常を的確に認識することができず、また、ユーザは異常に対してどのように対処したらよいのかを認識することもできない。例えば、その押ボタンを押した通報者でさえも、異常に対してどのように対処すればよいのかを知ることができない。このように、発煙又はフリッカー点灯による異常の告知は情報性に欠けるという問題がある。
また、特許文献2の構成は、異常を認識したドライバーが降車して電光表示を確認することを前提としているため、車両を走行させているドライバーはその電光表示を認識することは難しい。このように、トンネル内の電光表示による避難誘導の構成には速報性に欠けるという問題がある。
そこで、本発明は、トンネル内の異常に関する警報を高い情報性及び速報性を以てドライバーに与えることを可能とするトンネル警報システム及びトンネル警報発信システムを提供することを課題とする。
本発明のトンネル警報システムは、トンネル内に配置され、各々が、作動された場合に自装置位置を示す通報位置情報を生成する複数の通報装置と、少なくとも通報位置情報に基づいて警報メッセージを生成する警報生成手段と、トンネル内に配置され、各々が警報メッセージを発信する複数の警報発信装置と、車両に搭載され、警報メッセージを受信する警報受信部及び警報メッセージを音声、図又は文字によって出力する出力部を有する車載器とを備える。なお、本発明のトンネル警報発信システムは上記の通報装置、警報発信装置及び警報生成手段を備える。
上記トンネル警報システム又はトンネル警報発信システムによると、通報装置の作動に起因する警報メッセージが、トンネル内を走行する車両内の車載器において出力されるので、異常の警報において高い情報性及び速報性が得られる。
さらに、警報生成手段が、通報位置情報及び警報発信装置の各々の位置を示す警報位置情報に基づいて警報メッセージを生成するように構成されることが好ましい。これにより、警報メッセージが通報位置だけでなく警報位置にも応じた態様となり、警報における情報性がさらに高まる。
一実施形態では、警報発信装置はDSRC(Dedicated Short Range Communication)規格に準拠したITSスポットであり、警報メッセージをDSRC規格に従って発信するように構成される。この場合、車載器はITS対応車載器である。この構成によると、一般的に普及しているITSスポットが利用されるのでシステムの導入容易性が確保される。
他の実施形態では、警報発信装置は赤色表示灯を含み、警報メッセージに基づいて赤色表示灯の光出力が可視光通信規格に準拠して制御される。この場合、車載器の警報受信部は可視光通信受光部である。この構成によると、通報装置に設けられた既設の赤色表示灯を利用できるので導入容易なシステムを提供することができる。
ここで、複数の警報発信装置の各々が複数の通報装置の各々に設けられ、通報装置が通報位置情報を他の通報装置に送信する通報送信部及び他の通報装置から通報位置情報を受信する通報受信部を含む構成としてもよい。この構成によると、既存の通報装置に警報発信装置を付加するだけでシステムを構成できるので導入容易なシステムが得られる。
また、複数の通報装置と通信可能な制御装置をさらに備え、複数の警報発信装置の各々が複数の通報装置の各々に設けられ、制御装置が、通報位置情報を受信する通報受信部、警報生成手段、及び警報メッセージを複数の通報装置に送信する警報送出部を有し、通報装置が制御装置に通報位置情報を送信する通報送信部、及び警報送出部から警報メッセージを受領して警報発信装置に入力する警報入力部を含む構成としてもよい。この構成によると、制御装置で警報メッセージを集約して管理できるので、システムの導入及び管理が容易となる。
さらに他の実施形態では、トンネル内に配置された複数の照明装置をさらに備え、警報発信装置が、照明装置に設けられたLED光源を含み、警報メッセージに基づいてLED光源の光出力が可視光通信規格に準拠して制御される。この場合、車載器の警報受信部は可視光通信受光部である。この構成によると、既設のトンネル灯等の照明装置を利用できるので導入容易なシステムを提供することができる。また、制御装置で警報メッセージを集約して管理できるので、システムの導入及び管理が容易となる。
ここで、複数の通報装置及び複数の照明装置と通信可能な制御装置をさらに備え、複数の通報装置のいずれかから送信された信号が制御装置を介して複数の照明装置の各々に伝送されるように構成され、複数の通報装置、制御装置、及び複数の照明装置のいずれかに警報生成手段が設けられる構成とすることができる。この構成によると、既設のトンネル灯等の照明装置を利用できるので導入容易なシステムを提供することができる。
また、複数の通報装置のいずれかから送信された信号が複数の照明装置の各々に伝送されるように構成され、複数の通報装置及び複数の照明装置のいずれかに警報生成手段が設けられるように構成することもできる。この構成によると、既設のトンネル灯等の照明装置を利用できるので導入容易なシステムを提供することができる。また、通報装置から照明装置へは通報位置情報のみが伝送されればよいので、システムにおける通信負荷が軽減される。
本発明の実施形態1−1によるトンネル警報システムの概略図である。 図1のトンネル警報システムのブロック図である。 図2Aの警報生成部のブロック図である。 実施形態1−1における警報メッセージを説明する図である。 本発明の実施形態1−2によるトンネル警報システムの概略図である。 図4のトンネル警報システムのブロック図である。 図5Aの警報生成部のブロック図である。 本発明の実施形態2−1によるトンネル警報システムの概略図である。 図6のトンネル警報システムのブロック図である。 可視光通信における光出力を説明する図である。 可視光通信における光出力を説明する図である。 可視光通信における光出力を説明する図である。 本発明の実施形態2−2によるトンネル警報システムの概略図である。 図9のトンネル警報システムのブロック図である。 本発明の実施形態3−1によるトンネル警報システムの概略図である。 図11のトンネル警報システムのブロック図である。 図11のトンネル警報システムの変形例のブロック図である。 図12Bの警報生成部のブロック図である。 本発明の実施形態3−2によるトンネル警報システムの概略図である。 図13のトンネル警報システムのブロック図である。 実施形態3−2の変形例を示すブロック図である。 図15Aの警報生成部のブロック図である。 実施形態3−2の変形例を示す概略図である。 実施形態3−2の変形例を示す概略図である。 実施形態3−2の変形例を示す概略図である。 本発明の実施形態4−1によるトンネル警報システムのブロック図である。 図19Aの警報生成部のブロック図である。 本発明の実施形態4−2によるトンネル警報システムのブロック図である。 図20Aの警報生成部のブロック図である。
以下に、図面を参照して本発明の実施形態によるトンネル警報発信システム及びトンネル警報システムを説明する。各図において同一の符号が付された構成要素は、特に説明がない限り、実質的に同一の構成要素を示すものとし、重複する説明を省略する。
実施形態1−1.
図1に本発明の実施形態1−1によるトンネル警報システム1Aの概略図を示す。トンネル警報システム1Aは、トンネルT内に配置された通報装置2−1〜2−n(本実施形態ではn=8)及び車両Vに搭載される車載器7を備える。本実施形態において、通報装置2−1〜2−nをトンネル警報発信システムという。なお、以降の説明において、通報装置2−1〜2−nについて、これらを総称して又はこれらの一部を代表して通報装置2というものとする。トンネルTは進入側坑口Ta及び出口側坑口Tbを有し、通報装置2は車道の両側又は片側に配列される。また、坑口Ta付近には、警報表示板8が設けられていてもよい。
本実施形態の概略として、例えば通報装置2−5が作動された場合、まず、通報装置2−5で生成された通報位置情報が、他の通報装置2−1〜2−4及び2−6〜2−8に出力される。通報位置情報は、通報情報を発動した通報装置2(本例では通報装置2−5)を特定する。そして、各通報装置2は通報位置情報と各通報装置2の設置位置(自装置位置)を示す警報位置情報とに基づいて警報メッセージを生成し、各通報装置2に設けられたITSスポットによって警報メッセージを発信する。各通報装置2付近を走行する車両において、各通報装置2のITSスポットから警報メッセージが受信され、車両内のカーナビゲーションシステム等の出力部から警報メッセージが出力される。
図2Aに、本実施形態のトンネル警報システム1Aのブロック図を示す。通報装置2は、接点式等の押ボタン式の通報装置、又は火災検知器からなる通報装置であり、通報装置2同士は通信ラインL1によって通信可能に接続される。各通報装置2は、押ボタン20a又は火災検知部20b、通報生成部21、通報送信部22、通報受信部23、警報生成部24(警報生成手段)、及びITSスポット25(警報発信装置)を有する。
押ボタン20aはユーザにより押下されると接点が開放又は接続され、これに応じて通報生成部21が通報位置情報を発動する。火災検知部20bは、火災発生時の炎若しくは煙又はその両方を検知して検知信号を出力し、これに応じて通報生成部21が通報位置情報を発動する。通報装置2が押ボタン式通報装置である場合には、押ボタン20aが設けられ、火災検知器である場合には火災検知部20bが設けられるが、双方が併用されてもよい。なお、各通報装置2は作動されるとフリッカー点灯する赤色表示灯を備えていてもよい。この際、トンネルT内の全ての赤色表示灯がフリッカー点灯されるようにしてもよいし、通報が行われた赤色表示灯がフリッカー点灯されるようにしてもよい。通報生成部21は通報位置情報を通報送信部22及び警報生成部24に出力する。
通報送信部22は、自装置が通報位置情報を生成した場合に、その通報位置情報を他の通報装置2に送信する。本例では、通報装置2−5が通報位置情報を他の通報装置2に通信ラインL1を介して送信する。通報受信部23は、他の通報装置2から通信ラインL1を介して通報位置情報を受信する。通信ラインL1は有線ライン(接点式の回路配線を含む)であってもよいし、無線通信ラインであってもよい。通報装置2同士の通信方式として、種々の態様が可能である。例えば、各通報装置2の通報受信部23は、通信ラインL1上のデータのうち、自己のアドレスに対応するデータを取り込むように構成することができる。通信ラインL1が有線通信ラインである場合、通信プロトコルとして、例えば、TCP/IP、RS485等を用いることができる。また、通信ラインL1が無線通信ラインである場合、通信プロトコルとして、例えば、WiFi、ZigBee等を用いることができる。但し、通信プロトコルはこれらに限られない。
警報生成部24は、通報位置情報と通報装置2の各々の設置位置(自装置位置)を示す警報位置情報とに基づいて警報メッセージを生成する。図2Bに警報生成部24のブロック図を示す。警報生成部24は、通報位置取得部240、自装置位置(警報位置)記憶部241、メッセージ決定部242、及びメモリ243を含む。
通報位置取得部240は、他の通報装置2が作動された場合には通報受信部23で受信された通報位置情報に基づいて、自装置が作動された場合には通報生成部21で生成された通報位置情報に基づいて通報位置を取得する。自装置位置記憶部241は各通報装置2の設置時に設定されたトンネル内の自装置位置(警報位置)を記憶する。メッセージ決定部242は、通報位置取得部240で取得された通報位置と自装置位置記憶部241から読み出された自装置位置とに基づいて、メモリ243の参照テーブル等を参照して警報メッセージを生成する。警報メッセージの内容については後述する。
図2Aに戻り、ITSスポット25は符号化部250及びDSRC発信部252を有し、DSRC(Dedicated Short Range Communication)規格に準拠する。符号化部250は、警報生成部24によって生成された警報メッセージをDSRC規格に従って符号化する。DSRC発信部252は符号化警報メッセージを通報装置2付近に発信する。すなわち、各通報装置2はITSスポットサービスを提供するITSスポットとして機能する。
車載器7はITSスポット対応カーナビ又はITSスポット対応車載器であればよく、DSRC受信部70(警報受信部)、復号部71、及び出力部72を備える。DSRC受信部70は、通報装置2のDSRC発信部252のスポット通信域を通過する際に、DSRC発信部252から発信された符号化警報メッセージを受信する。復号部71は符号化警報メッセージを復号して、警報メッセージを出力部72に入力する。
出力部72は車載スピーカ720及びカーナビゲーションシステムのディスプレイ721を含む。出力部72は、警報メッセージを音声情報としてスピーカ720に音声出力させ、又は文字若しくは図形情報としてディスプレイ721に表示出力させる。なお、上記の音声出力及び表示出力の双方が行われるようにしてもよい。また、音声出力又は表示出力に、さらに効果音が付加される構成としてもよいし、表示出力に画像効果(イラストの付加、動画表示)が施されるようにしてもよい。
図3を参照して、トンネル警報システム1Aにおける警報メッセージの内容を説明する。図3は、各通報装置2(ITSスポット25)から発信されて各車両Vの車載器7(出力部72)から出力される警報メッセージの内容を示す。図3に示す例においては、トンネルT内の車両進行方向は図の右側であり(すなわち、車両は坑口Taから進入し、坑口Tbから出る)、トンネル進入側の方面(地名)はAであり、進行方向側の方面(地名)はBであるものとする。なお、通信ラインL1の図示は省略されている。ここで、通報装置2−4と通報装置2−5の間で車両事故が発生し、通報装置2−5が、ドライバーによる押ボタン20aの押下又は火災検知部20bによる火災の検知により作動されたものとする。
例えば、トンネルTの進入側坑口Ta付近を走行する車両V1の車載器7は通報装置2−1又は2−2からの警報メッセージを受信する。車両V1のスピーカ720からは「前方で事故が発生しました。停車して下さい。」という音声からなる警報メッセージM1が出力される。併せて、ディプレイ721には、ドライバーの現在位置と事故発生位置との位置関係を示す図形及び文字からなる警報メッセージM2が表示される。あるいは、「前方で事故が発生しました。停車して下さい。」というスピーカ720からのメッセージM1と同様のメッセージM3が文字表示されるようにしてもよい。これにより、事故が発生したトンネルT内へのユーザの更なる進入が抑止される。通報装置2−3等も同様の警報メッセージを発信するようにすればよい。
事故発生位置よりも坑口Tb側付近を走行する車両V2の車載器7は通報装置2−7又は2−8からの警報メッセージを受信する。車両V2のスピーカ720からは「後方で事故が発生しました。そのまま通過して下さい。」という警報メッセージM4が音声出力されるとともに、ディプレイ721にも同様の警報メッセージM5が文字により表示される。この文字表示においては、一画面で全文字が表示されるようにしてもよいし、表示される文字が、例えば右から左へスクロールされるようにして、1文字あたりの大きさが増大されるようにしてもよい。このように、事故発生位置よりも進行方向側にいるドライバーには、注意を喚起しつつもそのまま前進して坑口Tbから出ることを誘導することができる。
また、警報生成部24は、通報位置(すなわち、事故発生位置)前後で警報メッセージを切り換えるように構成されていてもよい。すなわち、事故位置よりも手前では進入を抑止し、事故位置よりも進行方向側では直進を促進するように警報メッセージが生成されるようにしてもよい。さらに、警報メッセージには、ドライバーに対して降車後の避難路を誘導するメッセージが含まれてもよい。
なお、車載器7のディスプレイ721における画像表示は静止画であっても動画であってもよく、動画を用いることによってより情報性が高まる。また、上記警報メッセージにおける表示出力と併せて、坑口Ta側外部にある警報表示板8に、「トンネル内事故発生」というメッセージが表示されて車両の進入を抑止するようにしてもよい。
以上のように、本実施形態のトンネル警報システム1Aによると、以下の有利な効果が得られる。
(1)高い情報性
本実施形態によると、通報位置情報及び警報位置情報に基づいてITSスポット25の各々から発信される警報メッセージが決定され、その警報メッセージが各通報装置2の付近を走行する車両のドライバーに伝達される。これにより、トンネル内のより詳細な状況をドライバーに伝えることができる。また、事故発生位置に基づく通報位置に応じて柔軟に表示内容を変更できるので、表示の情報性及び的確性の高いトンネル警報システムを実現できる。また、車載器7の出力部72が文字情報、図形情報等によって、事故発生位置(通報位置情報が示す位置)、現在位置(警報位置情報が示す位置)及び必要に応じて避難経路を含む警報表示を行うので、トンネル内の異常を高い情報性でユーザに伝達することができる。このように、表示の情報性が向上するので、ユーザはより明確かつ直感的にトンネル内の状況を把握することができ、情報不足による二次災害等が効果的に防止される。
(2)高い速報性
本実施形態によると、通報装置2が作動されると、ドライバーは車内の出力部によって直ちに警報メッセージを知得することができる。これにより、ドライバーは、上述したようなトンネル内の詳細な情報を即座に知り、迅速な対応をとることが可能となり、情報伝達の遅れによる二次災害等が防止される。
(3)導入容易性
本実施形態によると、既存の通報装置2に、一般に普及しているITSスポットサービス機能を付加するだけでシステムが構成される。このように既存の設備を利用してシステムを構成できるので、導入容易なシステムを提供することができる。
実施形態1−2.
上記実施形態1−1においては、通報装置2同士が通報位置情報を送受信し、各通報装置の警報生成部において警報メッセージが生成される構成を示した。本実施形態では、通報装置2、警報表示板8等の制御のために予め設置されている制御装置に通報位置情報が集約され、制御装置の警報生成部において警報メッセージが生成される構成を示す。
図4に本実施形態によるトンネル警報システム1Aの概略図を示す。トンネル警報システム1Aは、トンネルT内に配置された通報装置2−1〜2−n(本例ではn=8)、制御装置5、及び車両Vに搭載される車載器7を備える。本実施形態では、通報装置2−1〜2−n及び制御装置5がトンネル警報発信システムを構成する。各通報装置2と制御装置5とは通信ラインL2(上り)及び通信ラインL3(下り)によって通信可能に接続される。車載器7の構成は実施形態1−1のものと同様である。
本実施形態の概略として、まず、作動された通報装置2で生成された通報位置情報が制御装置5に送信される。そして、制御装置5は通報位置情報と各通報装置2の設置位置を示す警報位置情報とに基づいて警報メッセージを生成してそれを各通報装置2に送信する。各通報装置2は、受信した警報メッセージを自装置に設けられたITSスポットによって発信する。各通報装置2付近を走行する車両において、警報メッセージが受信され、車両内の出力部から警報メッセージが出力される。
図5Aに、本実施形態のトンネル警報システム1Aのブロック図を示す。
各通報装置2は、押ボタン20a又は火災検知部20b、通報生成部21、通報送信部22、警報入力部27、及びITSスポット25を有する。作動された通報装置2の通報送信部22は、その通報位置情報を通信ラインL2を介して制御装置5に送信する。通信ラインL2は有線ライン(接点式の回路配線を含む)であってもよいし、無線通信ラインであってもよい。
制御装置5は、通報受信部53、警報生成部54(警報生成手段)、及び警報送出部56を含む。通報受信部53は、通報位置情報を通信ラインL2から受信する。警報生成部54は、通報位置情報と通報装置2の各々の設置位置を示す警報位置情報とに基づいて警報メッセージを生成する。
図2Bに警報生成部54のブロック図を示す。警報生成部54は、通報位置取得部540、警報位置記憶部541、メッセージ決定部542、及びメモリ543を含む。通報位置取得部540は、通報受信部53で受信された通報位置情報に基づいて通報位置を取得する。警報位置記憶部541は各通報装置2の設置位置(すなわち、警報位置)を記憶する。メッセージ決定部542は、通報位置取得部540で取得された通報位置及び警報位置記憶部541から読み出された警報位置に基づいて、メモリ543の参照テーブル等を参照して警報メッセージを生成する。警報メッセージの内容は実施形態1−1のものと同様であればよい。警報送出部56は、警報メッセージを通信ラインL3に送出する。
図5Aに戻り、各通報装置2の警報入力部27は、制御装置5からラインL3を介して警報メッセージを受領し、それをITSスポット25に入力する。各通報装置2と制御装置5の間の通信方式として、種々の態様が可能である。例えば、各通報装置2の警報入力部27は、通信ラインL3上のデータのうち、自己のアドレスに対応するデータを取り込むように構成することができる。通信ラインL2及びL3が有線通信ラインである場合、通信プロトコルとして、例えば、TCP/IP、RS485等を用いることができる。また、通信ラインL2及びL3が無線通信ラインである場合、通信プロトコルとして、例えば、WiFi、ZigBee等を用いることができる。但し、通信プロトコルはこれらに限られない。
以上のように、本実施形態のトンネル警報システム1Aによると、上記各実施形態と同様に有利な効果(1)高い情報性及び(2)高い速報性が得られる。また、通報装置2、警報表示板8等の制御のために予め設置されている制御装置を利用してシステムが構築されるので、上記の有利な効果(3)導入容易性も担保される。またさらに、制御装置5で警報メッセージを集約して管理できるので、システムの導入及び管理がさらに容易となる。
実施形態2−1.
上記実施形態1−1及び1−2においては、ITSスポットサービスを利用して警報メッセージを発信する構成を示したが、本実施形態においては、通報装置の赤色表示灯による可視光通信を利用して警報メッセージを発信する構成を示す。
図6に本実施形態によるトンネル警報システム1Bの概略図を示す。トンネル警報システム1Bは、トンネルT内に配置された通報装置3−1〜3−n(本実施形態ではn=8)及び車両Vに搭載される車載器7を備える。本実施形態では、通報装置3−1〜3−nがトンネル警報発信システムを構成する。なお、以降の説明において、通報装置3−1〜3−nについて、これらを総称して又はこれらの一部を代表して通報装置3というものとする。
本実施形態の概略として、例えば通報装置3−5が作動された場合、まず、通報装置3−5で生成された通報位置情報が、他の通報装置3−1〜3−4及び3−6〜3−8にラインL1を介して出力される。そして、各通報装置3は通報位置情報と各通報装置3の設置位置(自装置位置)を示す警報位置情報とに基づいて警報メッセージを作成し、各通報装置3に設けられた赤色表示灯を用いた可視光通信によって警報メッセージを発信する。各通報装置3付近を走行する車両において、警報メッセージが受光され、車両内の出力部から警報メッセージが出力される。
図7に、本実施形態のトンネル警報システム1Bのブロック図を示す。通報装置3は、接点式等の押ボタン式の通報装置、又は火災検知器からなる通報装置であり、通報装置3同士は通信ラインL1によって通信可能に接続される。各通報装置3は、押ボタン20a又は火災検知部20b、通報生成部21、通報送信部22、通報受信部23、警報生成部24(警報生成手段)、及び赤色表示灯ユニット35(警報発信装置)を有する。
赤色表示灯ユニット35は、符号化部350、点灯制御部351、及び赤色表示灯352を含む。本実施形態では、赤色表示灯352は、後述する可視光通信用の点滅に適したLED光源である。
符号化部350は、警報生成部24によって生成された警報メッセージを、採用される可視光通信の規格に従って符号化する。なお、可視光通信はIEEE802.15.7、IrDA/VLCC、JEITA CP−1221、CP1222等の規格に準拠するものであればよい。符号化部350は符号化警報メッセージを点灯制御部351に出力する。
点灯制御部351は符号化警報メッセージに従って赤色表示灯352のLED電源の出力を制御し、赤色表示灯352を構成するLEDの一部又は全部をスイッチングする(即ち、点滅させる)。また、点灯制御部351が、符号化警報メッセージに従って赤色表示灯350のLED電源の制御回路を制御してLEDアレイへの出力電流又は出力電力を増減させるようにしてもよい。
赤色表示灯352は各通報装置3の車道側の面に取り付けられ、LEDの照射による符号化警報メッセージを通報装置3から車道側に向けて発信する。本実施形態では、赤色表示灯352の各LEDは赤色表示の発光体としても可視光通信の発光体としても機能する。すなわち、赤色表示灯352の可視光通信中の点滅(数kHz〜数百MHz)は人の目に視認されることはなく、赤色表示灯352は可視光通信中も赤色表示用として機能する。但し、赤色表示灯352において赤色表示用のLEDアレイと可視光通信用のLEDアレイとが個別に設けられる場合、可視光通信用のLEDは赤色表示用のLEDアレイと異なる指向性を持って配置されるようにしてもよい。例えば、赤色表示用のLEDアレイは車道に略垂直な方向を照射し、可視光通信用のLEDアレイは通報装置の前方(すなわち、車両進行方向とは反対方向)を照射する構成としてもよい。また、可視光通信用のLEDアレイには、赤色表示用のLEDアレイとは異なる発光波長のLEDが搭載されるようにしてもよい。これにより、可視光通信用の発光を赤色表示用の発光から分離して、後述する車両Vの受光部での信号識別性を高めることができる。
図8Aから図8Cに赤色表示灯ユニット35における光出力のスイッチング態様(数kHz〜数百MHzの点滅)の例を示す。図8Aに示す例では、通常点灯時の光出力に対して可視光通信時の光出力が増加するように、点灯制御部351が赤色表示灯352を制御する。この場合、赤色表示灯352を構成するLEDアレイの一部が可視光通信用として通常点灯用とは別個に設けられる。可視光通信用のLEDアレイは、通常点灯時には非動作(消灯)とされ、可視光通信時に点灯制御部351によってスイッチング(即ち、点滅)される。図8Bに示す例では、通常点灯時の光出力に対して可視光通信時の光出力が減少するように、点灯制御部351が赤色表示灯352を制御する。この場合、通常点灯時には赤色表示灯352を構成するLEDアレイの全てを点灯させておき、可視光通信時に、点灯制御部351がLEDアレイの一部をスイッチングして点滅させ、あるいはLED電源の出力を通常出力と低出力の間で切替えてLEDアレイ全体の光出力を減少させる。図8Cに示す例では、可視光通信時に点灯制御部351が赤色表示灯352の全てのLEDアレイをスイッチングして点滅させる。
また、点灯制御部351が、トンネル情報が受信されている期間(可視光通信期間)の赤色表示灯352の点灯態様を、トンネル情報が受信されていない期間(通常期間)の点灯態様と異ならせるようにしてもよい。これにより、ドライバーは可視光通信が行われていること乃至は緊急の事態が発生していることをより確実に認識することができる。例えば、点灯制御部351が、可視光通信のための変調周期(変調周波数:数kHz〜数百MHz)に影響を与えない長い周期で赤色表示灯352を点滅させる構成としてもよい。一例として、警報メッセージ発信期間において、点灯制御部351が赤色表示灯352を点滅させる構成としてもよい。またさらに、赤色表示灯352を発光色可変に構成し、可視光通信期間に、点灯制御部351が赤色表示灯352の発光色を変化させる構成としてもよい。
図7に戻り、車載器7は可視光通信受光部75(警報受信部)、復号部71及び出力部72を備える。可視光通信受光部75は、車両Vのダッシュボード又は車体外部に取り付けられ、通報装置3の通信域を通過する際に、赤色表示灯ユニット35から照射された符号化警報メッセージを受光し、受光した光信号を電気信号に変換する。
上記各実施形態と同様に、出力部72は警報メッセージを音声情報としてスピーカ720に音声出力させ、又は文字若しくは図形情報としてディスプレイ721に表示出力させる。警報メッセージの内容は実施形態1−1のものと同様であればよい(図3参照)。
以上のように、本実施形態のトンネル警報システム1Bによると、上記各実施形態と同様に有利な効果(1)高い情報性及び(2)高い速報性が得られる。また、既設の赤色表示灯を利用した可視光通信による警報が実現されるので上記の有利な効果(3)導入容易性も担保される。
実施形態2−2.
上記実施形態2−1においては、通報装置3同士が通報位置情報を送受信し、各通報装置の警報生成部において警報メッセージが生成される構成を示した。本実施形態では、通報装置3、警報表示板8等の制御のために予め設置されている制御装置に通報位置情報が集約され、制御装置の警報生成部において警報メッセージが生成される構成を示す。
図9に本実施形態によるトンネル警報システム1Bの概略図を示す。トンネル警報システム1Bは、トンネルT内に配置された通報装置3−1〜3−n(本例ではn=8)、制御装置5、及び車両Vに搭載される車載器7を備える。本実施形態では、通報装置3−1〜3−n及び制御装置5がトンネル警報発信システムを構成する。車載器7の構成は実施形態2−1のものと同様である。
本実施形態の概略として、まず、作動された通報装置3で生成された通報位置情報が制御装置5に送信される。そして、制御装置5は通報位置情報と各通報装置3の設置位置を示す警報位置情報とに基づいて警報メッセージを生成して各通報装置3に送信する。各通報装置3は赤色表示灯を用いた可視光通信によって警報メッセージを発信する。各通報装置3付近を走行する車両において、警報メッセージが受光され、車両内の出力部から警報メッセージが出力される。
図10に、本実施形態のトンネル警報システム1Bのブロック図を示す。通報装置3は、接点式等の押ボタン式の通報装置、又は火災検知器からなる通報装置であり、各通報装置3は通信ラインL2及びL3によって制御装置5に通信可能に接続される。各通報装置3は、上述した押ボタン20a又は火災検知部20b、通報生成部21、通報送信部22、警報入力部27、及び赤色表示灯ユニット35を有する。制御装置5は、上述した通報受信部53、警報生成部54、及び警報送出部56を含む。
このように、本実施形態のトンネル警報システム1Bは、実施形態1−2とは、警報発信装置がITSスポット25ではなく赤色表示灯ユニット35である点で異なり、実施形態2−2とは、警報生成手段が通報装置3ではなく制御装置5に含まれる点で異なる。警報メッセージの内容は実施形態1−1のものと同様であればよい(図3参照)。
従って、本実施形態のトンネル警報システム1Bによると、上記各実施形態と同様に有利な効果(1)高い情報性、(2)高い速報性、及び(3)導入容易性が得られる。またさらに、制御装置5で警報メッセージを集約して管理できるので、システムの導入及び管理がさらに容易となる。
実施形態3−1.
上記実施形態2−2においては、通報装置の赤色表示灯による可視光通信を利用して警報メッセージを発信する構成を示したが、本実施形態ではトンネル内の照明装置による可視光通信を利用して警報メッセージを発信する構成を示す。
図11に本実施形態によるトンネル警報システム1Cの概略図を示す。トンネル警報システム1Cは、トンネルT内に配置された通報装置4−1〜4−n、制御装置5、照明装置6−1〜6−m、及び車両Vに搭載される車載器7を備える。本実施形態では、通報装置4−1〜4−n、制御装置5及び照明装置6−1〜6−mがトンネル警報発信システムを構成する。車載器7の構成は実施形態2−1及び2−2のものと同様である。なお、以降の説明において、通報装置4−1〜4−nについて、これらを総称して又はこれらの一部を代表して通報装置4というものとし、照明装置6−1〜6−mについて、これらを総称して又はこれらの一部を代表して照明装置6というものとする。
本実施形態の概略として、まず、作動された通報装置4で生成された通報位置情報が制御装置5に送信される。そして、制御装置5は通報位置情報と各照明装置6の設置位置を示す警報位置情報とに基づいて警報メッセージを生成して各照明装置6に送信する。各照明装置6はLED光源を用いた可視光通信によって警報メッセージを発信する。各照明装置6の下方を走行する車両において、警報メッセージが受光され、車両内の出力部から警報メッセージが出力される。
図12Aに、本実施形態のトンネル警報システム1Cのブロック図を示す。通報装置4は、接点式等の押ボタン式の通報装置、又は火災検知器からなる通報装置であり、各通報装置4は通信ラインL2によって制御装置5に通信可能に接続され、各照明装置6は通信ラインL4によって制御装置5に接続される。
各通報装置4は、上述した押ボタン20a又は火災検知部20b、通報生成部21、及び通報送信部22を有する。制御装置5は、上述した通報受信部53、警報生成部54、及び警報送出部56を含む。
照明装置6はトンネルT内の天井部に配列され、警報入力部67及び可視光通信ユニット65(警報発信装置)を有する。可視光通信ユニット65は、符号化部650、点灯制御部651、及びLED光源652を含む。
警報入力部67は、通信ラインL4を介して警報送出部56からの警報メッセージを受領し、それを可視光通信ユニット65に入力する。通信ラインL4が有線通信ラインである場合、通信プロトコルとして、例えば、TCP/IP、RS485等を用いることができる。また、通信ラインL4が無線通信ラインである場合、通信プロトコルとして、例えば、WiFi、ZigBee等を用いることができる。但し、通信プロトコルはこれらに限られない。警報入力部67は、通信ラインL4から自己のアドレスデータを有する警報メッセージのフレームを取り込む。
符号化部650は、警報入力部67で受信された警報メッセージを、採用される可視光通信の規格に従って符号化する。ここでも、可視光通信はIEEE802.15.7、IrDA/VLCC、JEITA CP−1221、CP1222等の規格に準拠するものであればよい。符号化部650は符号化警報メッセージを点灯制御部651に出力する。
点灯制御部651は符号化警報メッセージに従ってLED光源652のLED電源の出力を制御し、LED光源652を構成するLEDの一部又は全部をスイッチングする(即ち、点滅させる)。また、点灯制御部651が、符号化警報メッセージに従ってLED光源652のLED電源の制御回路を制御してLEDアレイへの出力電流又は出力電力を増減させるようにしてもよい。
LED光源652は符号化警報メッセージを発信する。LED光源652は照明装置6の下方又は下方前方の路面に向けてLED発光による符号化警報メッセージを照射する。本実施形態では、LED光源652の各LEDは主照明用の発光体としても可視光通信の発光体としても機能する。即ち、LED光源652の可視光通信中の点滅(数kHz〜数百MHz)は人の目に視認されることはなく、LED光源652は可視光通信中も主照明として機能する。但し、LED光源652において主照明用のLEDアレイと可視光通信用のLEDアレイとが個別に設けられる場合、可視光通信用のLEDは主照明用のLEDアレイと異なる指向性を持って配置されるようにしてもよい。例えば、主照明用のLEDアレイは照明装置6の下方を照射し、可視光通信用のLEDアレイが照明装置6の下方前方を照射する構成としてもよい。また、可視光通信用のLEDアレイには、主照明用のLEDアレイとは異なる発光波長のLEDが搭載されるようにしてもよい。これにより、可視光通信用の発光を主照明用の発光から分離して、後述する車両Vの受光部での信号識別性を高めることができる。
LED光源652における可視光通信用のスイッチングの態様は実施形態2−1及び2−2の赤色表示灯352におけるものと同様である(図8A〜図8C参照)。
本実施形態の変形例として、図12Bに示すように、警報生成手段が制御装置5ではなく各照明装置6に設けられる構成としてもよい。この場合、制御装置5は、通報受信部53及び通報転送部58を含み、通報転送部58は、通信ラインL2を介して通報受信部53で受信された通報位置情報を、そのデータ形式を最適な形式に変換して通信ラインL4に送出する。
本変形例において、照明装置6は通報受信部63、警報生成部64(警報生成手段)及び可視光通信ユニット65を含む。通報受信部63は通信ラインL4から通報位置情報を取り込む。警報生成部64は、通報位置情報と照明装置6の各々の設置位置(すなわち、自装置位置)を示す警報位置情報とに基づいて警報メッセージを生成する。警報メッセージの内容は実施形態1−1のものと同様であればよい(図3参照)。
図12Cに警報生成部64のブロック図を示す。警報生成部64は、通報位置取得部640、自装置位置(すなわち、警報位置)記憶部641、メッセージ決定部642、及びメモリ643を含む。
通報位置取得部640は、通報受信部63で受信された通報位置情報に基づいて通報位置を取得する。自装置位置記憶部641は各照明装置6の設置位置(すなわち、警報位置)を記憶する。メッセージ決定部642は、通報位置取得部640で取得された通報位置及び自装置位置記憶部641から読み出された警報位置に基づいて、メモリ643の参照テーブル等を参照して警報メッセージを生成する。警報メッセージの内容は実施形態1−1のものと同様であればよい(図3参照)。このように、通報位置情報のみが通信ラインL2及びL4によって伝送される構成によると、システムにおける通信負荷が軽減される。
なお、上記においては、警報生成手段が制御装置5又は各照明装置6に設けられる構成を示したが、警報生成手段が各通報装置4に設けられる構成とすることも可能である。この場合、警報生成手段は、各通報装置4の自装置位置情報である通報位置情報と照明装置6の各々の設置位置(すなわち、警報位置)を示す警報位置情報とに基づいて警報メッセージを生成する。
以上のように、本実施形態のトンネル警報システム1Cによると、上記各実施形態と同様に有利な効果(1)高い情報性及び(2)高い速報性が得られる。また、既設の照明装置を利用した可視光通信による警報が実現されるので上記の有利な効果(3)導入容易性も担保される。またさらに、制御装置5で警報メッセージを集約して管理できるので、システムの導入及び管理がさらに容易となる。
実施形態3−2.
上記実施形態3−1では、通報位置情報等が制御装置5を介して通報装置4から照明装置6に伝送される構成を示した。本実施形態では、通報位置情報等が通報装置4から照明装置6に直接伝送される構成を示す。
図13に本実施形態によるトンネル警報システム1Cの概略図を示す。トンネル警報システム1Cは、トンネルT内に配置された通報装置4−1〜4−n、照明装置6−1〜6−m、及び車両Vに搭載される車載器7を備える。本実施形態では、通報装置4−1〜4−n及び照明装置6−1〜6−mがトンネル警報発信システムを構成する。なお、車載器7の構成は実施形態2−1、2−2及び3−1のものと同様である。
本実施形態の概略として、まず、作動された通報装置4で生成された通報位置情報が各照明装置6に送信される。そして、各照明装置6は通報位置情報と各通報装置4の設置位置を示す警報位置情報とに基づいて警報メッセージを生成し、LED光源を用いた可視光通信によって警報メッセージを発信する。各照明装置6の下方を走行する車両において、警報メッセージが受光され、車両内の出力部から警報メッセージが出力される。警報メッセージの内容は実施形態1−1のものと同様であればよい(図3参照)。
図14に本実施形態のトンネル警報システム1Cのブロック図を示す。通報装置4は、接点式等の押ボタン式の通報装置、又は火災検知器からなる通報装置であり、各通報装置4は通信ラインL5によって各照明装置6に通信可能に接続される。
各通報装置4は、上述した押ボタン20a又は火災検知部20b、通報生成部21、及び通報送信部22を有する。通報送信部22は、通報生成部21で生成された通報位置情報を通信ラインL5を介して各照明装置6に一斉送信する。このように、通報位置情報のみが通信ラインL5において伝送される構成によると、システムにおける通信負荷が軽減される。
各照明装置6はトンネルT内の天井部に配列され、上述した通報受信部63、警報生成部64、及び可視光通信ユニット65を有する。通信ラインL5を介した通信方式として、種々の態様が可能である。通信ラインL5が有線通信ラインである場合、通信プロトコルとして、例えば、TCP/IP、RS485等を用いることができる。また、通信ラインL5が無線通信ラインである場合、通信プロトコルとして、例えば、WiFi、ZigBee等を用いることができる。但し、通信プロトコルはこれらに限られない。
実施形態3−2の変形例1.
実施形態3−2には種々の変形例がある。図15Aに示すように、警報生成手段が各照明装置6ではなく各通報装置4に設けられる構成としてもよい。この場合、通報装置4は、押ボタン20a又は火災検知部20b、通報生成部21、警報生成部44(警報生成手段)、及び警報送出部46を有する。そして、照明装置6は、上述した警報入力部67及び可視光通信ユニット65を有する。
作動された通報装置4の警報生成部44は、自装置の通報生成部21が生成した通報位置情報と照明装置6の各々の設置位置を示す警報位置情報とに基づいて、各照明装置6に対して警報メッセージを生成し、警報メッセージを警報送出部46に出力する。
図15Bに警報生成部44のブロック図を示す。警報生成部44は、自装置位置記憶部440、警報位置記憶部441、メッセージ決定部442、及びメモリ443を含む。自装置位置記憶部440は各通報装置4の自装置位置を記憶する。この自装置位置は、自装置が作動された場合に通報位置となる。警報位置記憶部441は各照明装置6の設置位置(すなわち、警報位置)を記憶する。メッセージ決定部442は、自装置位置記憶部440で読み出された通報位置及び警報位置記憶部441から読み出された警報位置に基づいて、メモリ443の参照テーブル等を参照して警報メッセージを生成する。警報メッセージの内容は実施形態1−1のものと同様であればよい(図3参照)。
図15Aに戻り、警報送出部46は、各照明装置6に対応する警報メッセージに同照明装置6のアドレスを付加したフレームを通信ラインL5に送出する。警報入力部67は、通信ラインL5上のフレームのうち、自己のアドレスに対応する警報メッセージのフレームを取り込み、可視光通信ユニット65に入力する。
実施形態3−2の変形例2.
通報装置4で生成された通報位置情報又は警報メッセージを各照明装置6に伝搬させる態様には多数の形態がある。
例えば、図16に示すように、ある通報装置4(本例では通報装置4−5)で生成された通報位置情報又は警報メッセージが他の通報装置4(本例では通報装置4−1〜4−4及び4−6〜4−8)に伝送され、各通報装置4からその付近の照明装置6に通報位置情報又は警報メッセージが送信される構成としてもよい。なお、各通信区間における通報位置情報又は警報メッセージの通信は有線接続によるものであっても無線接続によるものであってもよい。
また、図17に示すように、ある通報装置4(本例では通報装置4−5)で生成された通報位置情報又は警報メッセージがマスタ通報装置4M(本例では通報装置4−4)に伝送され、マスタ通報装置4Mから各照明装置6に通報位置情報又は警報メッセージが送信される構成としてもよい。なお、各通信区間における通報位置情報又は警報メッセージの通信は有線接続によるものであっても無線接続によるものであってもよい。
また、図18に示すように、ある通報装置4(本例では通報装置4−5)で生成された通報位置情報又は警報メッセージが1つ又は複数のマスタ照明装置6Mに伝送され、マスタ照明装置6Mからスレーブ照明装置6に通報位置情報又は警報メッセージが伝送される構成としてもよい。またさらに、図17の形態と組み合わせて、通報装置4と照明装置6との間の通信がマスタ通報装置4Mとマスタ照明装置6Mとの間だけで行われる構成としてもよい。なお、各通信区間における通報位置情報又は警報メッセージの通信は有線接続によるものであっても無線接続によるものであってもよい。
以上のように、本実施形態のトンネル警報システム1Cによると、上記各実施形態と同様に有利な効果(1)高い情報性、(2)高い速報性、及び(3)導入容易性が得られる。また、通報装置と照明装置とが直接通信接続される構成によると多様な通信構成が可能となり、システムの設計における柔軟性が得られる。
実施形態4−1.
上記各実施形態では警報メッセージが通報位置情報及び警報位置情報に基づいて決定される構成を示したが、本実施形態では警報メッセージが通報位置情報のみに基づいて決定される構成を示す。この構成は、上記の各実施形態の全てにおいて同様に適用され得るが、実施形態3−2のトンネル警報システム1Cを基にして本実施形態の適用例を説明する。
図19Aに、本実施形態のトンネル警報システム1Cのブロック図を示す。実施形態3−1と同様に、トンネル警報システム1Cは、トンネルT内に配置された通報装置4−1〜4−n、照明装置6−1〜6−m、及び車両Vに搭載される車載器7を備える。本実施形態でも、通報装置4−1〜4−n及び照明装置6−1〜6−mがトンネル警報発信システムを構成する。
各通報装置4は、押ボタン20a又は火災検知部20b、通報生成部21、及び警報生成部44´、及び警報送出部46を有する。警報生成部44´は、通報位置情報(すなわち、自装置位置の情報)に基づいて警報メッセージを生成する。
図19Bに警報生成部44´のブロック図を示す。警報生成部44´は、自装置位置記憶部445、メッセージ決定部447、及びメモリ448を含む。自装置位置記憶部445は、各通報装置4の自装置位置を記憶する。この自装置位置は、自装置が作動された場合に通報位置となる。メッセージ決定部447は、自装置位置記憶部445で読み出された通報位置に基づいて、メモリ448の参照テーブル等を参照して警報メッセージを生成する。警報送出部46は警報生成部44´で生成された警報メッセージを通信ラインL5に送出する。
各照明装置6は、上述した通報受信部63及び可視光通信ユニット65を有する。本実施形態における警報メッセージは全ての照明装置6について同じとなる。例えば、トンネル中央付近で事故が発生した場合(トンネル中央付近の通報装置4−5が作動された場合)、「トンネル中央付近で事故が発生しました。注意して下さい。」という警報メッセージが車載器7のスピーカ720から出力される。また、これとスピーカ720からの音声出力に代えて又はこれと併せて事故位置のみを示した警報メッセージがディスプレイ721に出力されるようにしてもよい。
実施形態4−2.
実施形態4−1では通報位置情報に基づいて警報メッセージを生成する警報生成手段が各通報装置4に含まれる構成を示したが、本実施形態では警報生成手段が各照明装置6に含まれる構成を示す。
図20Aに、本実施形態のトンネル警報システム1Cのブロック図を示す。トンネル警報システム1Cは、トンネルT内に配置された通報装置4−1〜4−n、照明装置6−1〜6−m、及び車両Vに搭載される車載器7を備える。本実施形態でも、通報装置4−1〜4−n及び照明装置6−1〜6−mがトンネル警報発信システムを構成する。
各通報装置4は、上述した押ボタン20a又は火災検知部20b、通報生成部21、及び通報送信部22を有する。各照明装置6は通報受信部63、警報生成部64´、及び可視光通信ユニット65を含む。
図20Bに警報生成部64´のブロック図を示す。警報生成部64´は、通報位置取得部645、メッセージ決定部647、及びメモリ648を含む。通報位置取得部645は、通報受信部63で受信された通報位置情報から通報位置を取得する。メッセージ決定部647は、通報位置取得部645で読み出された通報位置に基づいて、メモリ648の参照テーブル等を参照して警報メッセージを生成する。実施形態4−1と同様に、本実施形態における警報メッセージは全ての照明装置6について同じである。警報生成部64´は生成された警報メッセージを可視光通信ユニット65に出力する。
以上のように、本実施形態のトンネル警報システム1Cによると、上記各実施形態と同様に有利な効果(2)高い速報性及び(3)導入容易性が得られるとともに、有利な効果(1)高い情報性もある程度得られる。一方、警報メッセージが通報位置情報のみに基づいて決定されるので警報メッセージの作成における処理負荷が軽減される。
<変形例>
以上に本発明の好適な実施形態を示したが、本発明は以下に示すように種々の態様に変形可能である。
・各構成要素間の伝送形式の変形
上記各本実施形態では、通報装置又は照明装置同士が共通の通信ラインに接続される構成を示したが、隣接する通報装置同士又は隣接する照明装置同士が区間ごとの通信ラインによって接続され、すなわち、通報位置情報又は警報メッセージが他の通報装置又は他の照明装置によって中継されて伝送される構成としてもよい。これにより、長いトンネルにおいても通報位置情報が減衰又は消失することなく確実に伝送される。また、その場合の通信ラインにおける通信方式として比較的近距離(例えば50m又は100m)用の通信方式を採用することができるので、通報装置又は照明装置の設計の自由度が高まる。
・各構成要素間の通信方式の変形
上記各実施形態では、各構成要素間(通報装置同士、照明装置同士、通報装置と制御装置の間、制御装置と照明装置の間、通報装置と照明装置の間)の通信について種々の通信方式を示した。まとめると、これらの通信は、例えば、TCP/IP、RS485等による有線通信であってもよいし、WiFi、ZigBee等による無線通信であってもよい。もちろん、通信プロトコルはこれらに限られず、有線通信又は無線通信における種々の通信プロトコルの適用が可能であることは明らかである。
・警報メッセージの変形
上記各実施形態において、トンネルTが中央付近等に非常口を有していてもよい。この場合、トンネル中央付近の警報発信装置は、トンネル中央付近のドライバーに対して、降車して非常口から避難するよう誘導するメッセージを発信してもよい。
1A、1B、1C トンネル警報システム
2、3、4 通報装置
5 制御装置
6 照明装置
7 車載器
21 通報生成部
22 通報送信部
23、53、63 通報受信部
24、44、44´、54、64、64´ 警報生成部(警報生成手段)
25 ITSスポット(警報発信装置)
35 赤色表示灯ユニット(警報発信装置)
65 可視光通信ユニット(警報発信装置)
36、56 警報送出部
27、67 警報入力部
38 警報転送部
70 DSRC受信部(警報受信部)
75 可視光通信受光部(警報受信部)
72 出力部
252 DSRC発信部
352 赤色表示灯
652 LED光源
T トンネル
V 車両


Claims (18)

  1. トンネル警報システムであって、
    トンネル内に配置され、各々が、作動された場合に自装置位置を示す通報位置情報を生成する複数の通報装置と、
    少なくとも前記通報位置情報に基づいて警報メッセージを生成する警報生成手段と、
    前記トンネル内に配置され、各々が前記警報メッセージを発信する複数の警報発信装置と、
    車両に搭載され、前記警報メッセージを受信する警報受信部及び前記警報メッセージを音声、図又は文字によって出力する出力部を有する車載器と
    を備えたトンネル警報システム。
  2. 請求項1に記載のトンネル警報システムにおいて、前記警報生成手段が、前記通報位置情報及び前記警報発信装置の各々の位置を示す警報位置情報に基づいて前記警報メッセージを生成するように構成されたトンネル警報システム。
  3. 請求項1又は2に記載のトンネル警報システムにおいて、前記警報発信装置がDSRC(Dedicated Short Range Communication)規格に準拠したITSスポットであり、前記警報メッセージをDSRC規格に従って発信するように構成され、前記車載器がITS対応車載器である、トンネル警報システム。
  4. 請求項1又は2に記載のトンネル警報システムにおいて、前記警報発信装置が赤色表示灯を含み、前記警報メッセージに基づいて前記赤色表示灯の光出力が可視光通信規格に準拠して制御されるように構成され、前記警報受信部が可視光通信受光部である、トンネル警報システム。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載のトンネル警報システムにおいて、前記複数の警報発信装置の各々が前記複数の通報装置の各々に設けられ、
    前記通報装置が前記通報位置情報を他の通報装置に送信する通報送信部、及び他の通報装置から前記通報位置情報を受信する通報受信部を含む、トンネル警報システム。
  6. 請求項1から4のいずれか一項に記載のトンネル警報システムであって、前記複数の通報装置と通信可能な制御装置をさらに備え、前記複数の警報発信装置の各々が前記複数の通報装置の各々に設けられ、
    前記制御装置が、前記通報位置情報を受信する通報受信部、前記警報生成手段、及び前記警報メッセージを前記複数の通報装置に送信する警報送出部を有し、
    前記通報装置が前記制御装置に前記通報位置情報を送信する通報送信部、及び前記警報送出部から前記警報メッセージを受領して前記警報発信装置に入力する警報入力部を含む、トンネル警報システム。
  7. 請求項1又は2に記載のトンネル警報システムであって、前記トンネル内に配置された複数の照明装置をさらに備え、前記警報発信装置が、前記照明装置に設けられたLED光源を含み、前記警報メッセージに基づいて前記LED光源の光出力が可視光通信規格に準拠して制御されるように構成され、前記警報受信部が可視光通信受光部である、トンネル警報システム。
  8. 請求項7に記載のトンネル警報システムであって、前記複数の通報装置及び前記複数の照明装置と通信可能な制御装置をさらに備え、
    前記複数の通報装置のいずれかから送信された信号が前記制御装置を介して前記複数の照明装置の各々に伝送されるように構成され、前記複数の通報装置、前記制御装置、及び前記複数の照明装置のいずれかに前記警報生成手段が設けられた、トンネル警報システム。
  9. 請求項7に記載のトンネル警報システムにおいて、
    前記複数の通報装置のいずれかから送信された信号が前記複数の照明装置の各々に伝送されるように構成され、前記複数の通報装置及び前記複数の照明装置のいずれかに前記警報生成手段が設けられた、トンネル警報システム。
  10. トンネル警報システム発信であって、
    トンネル内に配置され、各々が、作動された場合に自装置位置を示す通報位置情報を生成する複数の通報装置と、
    少なくとも前記通報位置情報に基づいて警報メッセージを生成する警報生成手段と、
    前記トンネル内に配置され、各々が前記警報メッセージを車両に対して発信する複数の警報発信装置と
    を備えたトンネル警報発信システム。
  11. 請求項10に記載のトンネル警報発信システムにおいて、前記警報生成手段が、前記通報位置情報及び前記警報発信装置の各々の位置を示す警報位置情報に基づいて前記警報メッセージを生成するように構成されたトンネル警報発信システム。
  12. 請求項10又は11に記載のトンネル警報発信システムにおいて、前記警報発信装置がDSRC(Dedicated Short Range Communication)規格に準拠したITSスポットであり、前記警報メッセージをDSRC規格に従って発信するように構成されたトンネル警報発信システム。
  13. 請求項10又は11に記載のトンネル警報発信システムにおいて、前記警報発信装置が赤色表示灯を含み、前記警報メッセージに基づいて前記赤色表示灯の光出力が可視光通信規格に準拠して制御されるように構成されたトンネル警報発信システム。
  14. 請求項10から13のいずれか一項に記載のトンネル警報発信システムにおいて、前記複数の警報発信装置の各々が前記複数の通報装置の各々に設けられ、
    前記通報装置が前記通報位置情報を他の通報装置に送信する通報送信部、及び他の通報装置から前記通報位置情報を受信する通報受信部を含む、トンネル警報発信システム。
  15. 請求項10から13のいずれか一項に記載のトンネル警報発信システムであって、さらに、
    前記複数の通報装置と通信可能な制御装置をさらに備え、前記複数の警報発信装置の各々が前記複数の通報装置の各々に設けられ、
    前記制御装置が、前記通報位置情報を受信する通報受信部、前記警報生成手段、及び前記警報メッセージを前記複数の通報装置に送信する警報送出部を有し、
    前記通報装置が前記制御装置に前記通報位置情報を送信する通報送信部、及び前記警報送出部から前記警報メッセージを受領して前記警報発信装置に入力する警報入力部を含む、トンネル警報発信システム。
  16. 請求項9又は10に記載のトンネル警報発信システムであって、前記トンネル内に配置された複数の照明装置をさらに備え、前記警報発信装置が、前記照明装置に設けられたLED光源を含み、前記警報メッセージに基づいて前記LED光源の光出力が可視光通信規格に準拠して制御されるように構成され、前記警報受信部が可視光通信受光部である、トンネル警報発信システム。
  17. 請求項16に記載のトンネル警報発信システムであって、前記複数の通報装置及び前記複数の照明装置と通信可能な制御装置をさらに備え、
    前記複数の通報装置のいずれかから送信された信号が前記制御装置を介して前記複数の照明装置の各々に伝送されるように構成され、前記複数の通報装置、前記制御装置、及び前記複数の照明装置のいずれかに前記警報生成手段が設けられた、トンネル警報発信システム。
  18. 請求項16に記載のトンネル警報発信システムにおいて、
    前記複数の通報装置のいずれかから送信された信号が前記複数の照明装置の各々に伝送されるように構成され、前記複数の通報装置及び前記複数の照明装置のいずれかに前記警報生成手段が設けられた、トンネル警報発信システム。

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