JP2015131733A - 光ファイバおよび光ケーブル - Google Patents

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Abstract

【課題】良好な破断特性および優れた光学特性を有する光ファイバおよび光ケーブルを提供する。
【解決手段】光ファイバB1およびB2は、コア11及びコア11を取り囲むクラッド12を含むガラス部分18と、ガラス部分18の表面を覆っており紫外線硬化樹脂を含む非剥離性樹脂層13、及び非剥離性樹脂層13を覆い紫外線硬化樹脂を含むバッファ層16を含む樹脂部分19と、を備える。コア11の径は20〜80μmであり、非剥離性樹脂層13の外径は120〜127μmであり、ガラス部分18の曲げ剛性をEI(g)とし、樹脂部分19の曲げ剛性をEI(r)としたときに、
EI(g)≧EI(r)
を満たす。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ファイバおよび光ケーブルに関するものである。
インターコネクト分野に用いられる光ケーブルは、一般ユーザを対象にすることから、幹線系の光ケーブルよりも厳しい環境下で使用される。例えば、光ケーブルが180°近い角度で折り曲げられることを想定し、光ケーブルには、例えば半径1.5mm〜2mmという小径の曲げが行われても、光ケーブル内部の光ファイバが破断し難いという破断特性が求められる。
良好な破断特性を得るためには、光ファイバのガラス径を細径化することが効果的である。通常、光ファイバのガラス径は125μmであるため、ガラス径が125μmより細い光ファイバが使用されると、それによって破断特性が改善する(例えば、特許文献1および2参照)。
特許第3518089号公報 米国特許第8189978号明細書
しかしながら、光ファイバのガラス径が細くなると、光ファイバのガラス部分の曲げ剛性EI(g)の値と、光ファイバのガラス部分を覆う樹脂部分の曲げ剛性EI(r)の値とによっては、光ファイバの光伝送損失が大きくなってしまうことを本発明者は見い出した。例えば、低温下での樹脂部分の収縮によってガラス部分が蛇行すると、伝送損失が大きくなってしまう。また、光ファイバを製造する際に樹脂部分の硬化収縮が発生してガラス部分が蛇行し、初期光学特性が低下するという問題点が生じる。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、良好な破断特性に加えて、優れた光学特性を有する光ファイバを提供することを目的とする。また、この光ファイバを用いて、良好な破断特性及び優れた光学特性を有する光ケーブルを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明に係る光ファイバは、コア及びコアを取り囲むクラッドを含むガラス部分と、ガラス部分の表面を密着して覆っており紫外線硬化樹脂を含む非剥離性樹脂層、及び非剥離性樹脂層を覆い紫外線硬化樹脂を含むバッファ層を含む樹脂部分と、を備え、コアの径が20μm〜80μmの範囲内であり、非剥離性樹脂層の外径が120μm〜127μmの範囲内であり、ガラス部分の曲げ剛性をEI(g)とし、樹脂部分の曲げ剛性をEI(r)としたときに、
EI(g)≧EI(r)
を満たす。
本発明によれば、良好な破断特性および優れた光学特性を有する光ファイバおよび光ケーブルが提供される。
本実施形態の光ファイバの構造例を示す図である。図1(a)および(b)は、それぞれ本実施形態の光ファイバB1およびB2の例を示す図である。 本実施形態の光ファイバB1およびB2の屈折率プロファイルの構造例を示す図である。図2(a)は屈折率プロファイルC1を示し、図2(b)は屈折率プロファイルC2を示し、図2(c)は屈折率プロファイルC3を示す。 本実施形態の光ファイバB1およびB2のガラス部分の詳細図である。 本実施形態の光ファイバB1について、非剥離性樹脂層とバッファ層との間の密着力の測定方法を説明する図である。図4(a)は、型紙への光ファイバ接着時の平面図であり、図4(b)は、切断部形成時の平面図であり、図4(c)は、切断部折り曲げ時の斜視図である。 図5は、光ケーブルA1の構成例を示す断面図であって、光ケーブルA1の軸方向に垂直な断面を示している。 実施例1〜5について、光ファイバの各パラメーターおよび諸特性をまとめた表である。 実施例6〜10について、光ファイバの各パラメーターおよび諸特性をまとめた表である。 比較例1〜5について、光ファイバの各パラメーターおよび諸特性をまとめた表である。 従来の光ファイバB3の構造例を示す図である。
[本願発明の実施形態の説明]
最初に、本願発明の実施形態の内容を列記して説明する。本発明に係る光ファイバは、(1)コア及びコアを取り囲むクラッドを含むガラス部分と、ガラス部分の表面を密着して覆っており紫外線硬化樹脂を含む非剥離性樹脂層、及び非剥離性樹脂層を覆い紫外線硬化樹脂を含むバッファ層を含む樹脂部分と、を備え、コアの径が20μm〜80μmの範囲内であり、非剥離性樹脂層の外径が120μm〜127μmの範囲内であり、ガラス部分の曲げ剛性をEI(g)とし、樹脂部分の曲げ剛性をEI(r)としたときに、
EI(g)≧EI(r)
を満たしている。
この光ファイバでは、コア及びクラッドによって構成されるガラス部分の外径を従来よりも小さくして良好な破断特性を得るとともに、クラッドを覆う非剥離性樹脂により120μm〜127μmの外径を保つことができる。また、コアの径が20μm〜80μmであることにより、光源やフォトディテクタ(PD)などの受光部との結合損失も低減できる。加えて、この光ファイバでは、
EI(g)≧EI(r)
であることによって、紫外線硬化樹脂の硬化収縮や低温下での樹脂部分の収縮などによるガラス部分の蛇行が低減され、良好な破断特性及び優れた光学特性が得られる。
(2)上記の光ファイバは、非剥離性樹脂層の23℃でのヤング率が600MPa以上であることが好ましい。この光ファイバでは、非剥離性樹脂層の23℃でのヤング率が600MPa以上であると、光ファイバ端面研磨時に、非剥離性樹脂層の削られ過ぎが減少する。ガラス部分の露出が低減し、コネクタ部での光ファイバの破断が起こり難くなり、破断特性が良好となる。
(3)上記の光ファイバは、バッファ層が、プライマリ樹脂層およびセカンダリ樹脂層を含み、プライマリ樹脂層の23℃でのヤング率が0.1MPa〜3.0MPaの範囲内であり、セカンダリ樹脂層の23℃でのヤング率が100MPa〜1500MPaの範囲内であることが好ましい。この光ファイバでは、低ヤング率のプライマリ樹脂層と高ヤング率のセカンダリ樹脂層とがバッファ層に含まれることによって、側圧が加えられた際にも、マイクロベンド損失やガラス部分の外傷が低減し、良好な破断特性が維持される。
(4)上記の光ファイバは、ガラス部分及び非剥離性樹脂層の10mm長を5mm/minの引張速度でバッファ層から引き抜くプルアウト力測定を行った場合に、プルアウト力が250g〜1700gの範囲内であることが好ましい。この光ファイバでは、プルアウト力が250g以上であることによって、低温時にも非剥離性樹脂層とバッファ層とが剥離し難くなる。また、1700g以下であることによって、バッファ層が除去される際に強い力を必要とせず、非剥離性樹脂層の表面に傷が入ることを低減できる。
(5)上記の光ファイバは、非剥離性樹脂層の85℃でのヤング率をE[MPa]とし、非剥離性樹脂層の85℃での90度ピール試験におけるガラス密着力をA[N/m]としたときに、85℃でのEとAとの積であるEAが、
EA≧500
を満たすことが好ましい。コネクタ付けされた光ファイバは−40℃〜85℃の温度範囲で使用されることがあるが、特に85℃などの高温下においては、フェルール孔内に非剥離性樹脂を接着するために使用される接着剤が熱膨張して非剥離性樹脂を圧迫し、非剥離性樹脂がフェルール端面から飛び出して光ファイバがその端面で結合している状態を変化させて光伝送に影響を及ぼすおそれがある。この光ファイバによれば、上式を満たすことにより、例えば85℃などの高温下であっても、非剥離性樹脂層の飛び出しが低減し、光伝送への影響を抑えることができる。
(6)上記の光ケーブルは、上記いずれかの光ファイバと、光ファイバを覆う外被と、を備えることが好ましい。この光ケーブルによれば、上記いずれかの光ファイバを備えることにより、良好な破断特性および優れた光学特性が得られる。
[本願発明の実施形態の詳細]
本発明の実施形態にかかる光ファイバおよび光ケーブルの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。以下の説明では、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1および図9は、光ファイバの構造例を示す図である。図1(a)および(b)は、それぞれ本実施形態の光ファイバB1およびB2の軸方向に垂直な断面の構造例を示す図であり、図9は、従来の(本発明ではない)光ファイバB3の軸方向に垂直な断面の構造例を示す図である。光ファイバB1およびB2は、コア11およびクラッド12を含むガラス部分18と、非剥離性樹脂層13及びバッファ層16を含む樹脂部分19とを備える。コア11およびクラッド12はガラスを主に含み、クラッド12はコア11を取り囲んでいる。一実施例では、コア11およびクラッド12は例えば石英ガラスなどのガラスから成る。ガラス部分18の詳細な構造は後述する(図3を参照)。非剥離性樹脂層13は、紫外線硬化樹脂を主に含む。非剥離性樹脂層13は、ガラス部分18の表面(本実施形態ではクラッド12の表面)を密着して覆っており、コネクタ接続等の際にも非剥離性樹脂層13は除去されない。光ファイバB1では、非剥離性樹脂層13は、プライマリ樹脂層14とセカンダリ樹脂層15とによって覆われている。プライマリ樹脂層14とセカンダリ樹脂層15とはバッファ層16を構成しており、紫外線硬化樹脂を主に含む。光ファイバB2では、非剥離性樹脂層13は、樹脂層17によって覆われている。樹脂層17は、単層でバッファ層16を構成しており、紫外線硬化樹脂を主に含む。これらのように、バッファ層16は、例えば、樹脂層17などの単層から成ってもよく、プライマリ樹脂層14およびセカンダリ樹脂層15などの複数層から成ってもよい。なお、光ファイバB3のコア11およびクラッド12もまた、ガラスから成る。但し、光ファイバB3では、クラッド12とプライマリ樹脂層14との間に非剥離性樹脂層は設けられていない。
図2は、光ファイバB1およびB2の屈折率プロファイルの例を示す図である。図2(a)の屈折率プロファイルC1は、GI(Graded Index)プロファイルである。このGIプロファイルは、コア11の屈折率分布であるコア屈折率分布11Cと、クラッド12の屈折率分布であるクラッド屈折率分布12Cとを有する。クラッド屈折率分布12Cは、コア屈折率分布11Cの周囲に隣接して配置され、コア屈折率分布11Cよりも屈折率が小さい。図2(b)の屈折率プロファイルC2は、ディプレスト部18Cがコア屈折率分布11Cに隣接している構造を有する。ディプレスト部18Cは、クラッド屈折率分布12Cよりも屈折率が小さい部分である。図2(c)の屈折率プロファイルC3は、コア屈折率分布11Cとディプレスト部18Cとの間にインナークラッド12Dが存在する構造を有する。屈折率プロファイルC2及びC3のように、光ファイバB1およびB2は、クラッド12において、ディプレスト部18Cを有してもよい。本実施形態の光ファイバB1およびB2では、小径曲げ時の破断特性だけでなく、曲げ特性も良好であるほうが好ましい。クラッド12にディプレスト部18Cが設けられることにより、曲げ特性を改善することができる。図3は、本実施形態の光ファイバB1およびB2のガラス部分の詳細な構造例を示す断面図である。図3(a)〜(c)は、それぞれ図2(a)〜(c)に示された屈折率プロファイルを有するガラス部分の構造を示している。すなわち、図3(a)に示されるガラス部分18は、図2(a)に示されたコア屈折率分布11Cに対応するコア11を有し、クラッド屈折率分布12Cに対応するクラッド12を有している。また、ガラス部分18は、図3(b)及び図3(c)に示されるガラス部分18A及び18Bの何れかと置き換えられることができる。ガラス部分18Aは、コア11及びクラッド12Aを有している。クラッド12Aは、図2(b)に示されたディプレスト部18Cに対応するクラッド12p、およびクラッド屈折率分布12Cに対応するクラッド12qを有している。ガラス部分18Bは、コア11及びクラッド12Bを有している。クラッド12Bは、図2(c)に示されたインナークラッド12Dに対応するクラッド12r、ディプレスト部18Cに対応するクラッド12s、およびクラッド屈折率分布12Cに対応するクラッド12tを有している。
本発明者は、光ファイバB1およびB2において、コア11の径、非剥離性樹脂層13の外径、および曲げ剛性が特定の範囲内にあることによって、光ファイバB1およびB2の破断特性および光学特性が優れることを見い出した。具体的には、コア11の径が20μm〜80μmの範囲内であり、非剥離性樹脂層13の外径が120μm〜127μmの範囲内であり、ガラス部分18の曲げ剛性をEI(g)とし、樹脂部分19の曲げ剛性をEI(r)としたときに、
EI(g)≧EI(r)
が満たされると、光ファイバB1およびB2の破断特性および光学特性が優れることを見出した。以下、これらの条件とその作用効果について詳細に説明する。コア11の径が20μm〜80μmの範囲内の値を有することにより、光源や受光部との結合損失を効果的に低減し、優れた光学特性に寄与することができる。コア11の径は、例えば25μm〜60μmの範囲内であってもよい。ガラスから成るコア11は、例えば図2(a)〜図2(c)に示されたコア屈折率分布11CのようなGIの屈折率プロファイルを有してもよく、その屈折率αは例えば1.8〜2.2であり、また、クラッド12に対するコア11の比屈折率差は例えば0.5%〜2.0%の範囲内である。コア11の屈折率プロファイルがGI型であることにより、SI(StepIndex)型と比べて、光伝送の波長帯域を拡げることができる。光ファイバB1およびB2の波長帯域は、例えば1000MHz・km以上である。
また、前述したように、良好な破断特性を得るためには光ファイバのガラス径を細径化することが効果的である。本実施形態では、ガラス部分18の外径を従来よりも小さくすることによって良好な破断特性を得るとともに、ガラス部分18を覆う非剥離性樹脂層13によって外径の大きさを保つことができる。非剥離性樹脂層13の外径については、120μm〜127μmの範囲内の値を有することが好ましい。光ファイバB1およびB2はバッファ層16が除去された状態でフェルール孔に挿入されるが、その際、光ファイバB1およびB2の非剥離性樹脂層13とフェルールとは接着剤を介して固定される。通常、フェルールの孔径は125.5μm〜128μm程度であることから、挿入容易性を考慮すると、非剥離性樹脂層13の外径は、例えばフェルールの孔径より若干細い127μm以下とされる。一方、非剥離性樹脂層13の外径が120μm以上であることにより、コア11の中心とフェルールの孔の中心とのずれが小さくなり、光源やフォトディテクタ(PD)などの受光部との結合損失が低減され、優れた光学特性に寄与することができる。
曲げ剛性については、ガラス部分18の曲げ剛性をEI(g)、樹脂部分19の曲げ剛性をEI(r)としたとき、EI(g)がEI(r)以上となると、光ファイバB1およびB2の光学特性が良好になる。すなわち、EI(g)がEI(r)を下回ると、樹脂部分19の曲げ剛性が支配的となるため、例えば光ファイバB1およびB2のヒートサイクル試験が行われると、樹脂の収縮によりガラス部分18が蛇行し、伝搬損失が増大する。また、製造時の紫外線硬化樹脂の硬化収縮による、ガラス部分18の蛇行も発生し、初期光学特性が低下する。ただし、
EI(g)≧EI(r)
となる場合は、ガラス部分18の剛性の方が大きいため、そのような現象は抑制される。つまり、光ファイバB2およびB3では、上式を満たすことにより、樹脂部分19の硬化収縮や低温下での収縮などによるガラス部分18の蛇行が低減されて伝送損失の増加が抑えられ、優れた光学特性が得られる。
なお、ガラス部分18の曲げ剛性EI(g)は、ガラスのヤング率(73GPa)及びガラス部分18の外径から計算される。樹脂部分19の曲げ剛性EI(r)は、樹脂部分19に含まれる各樹脂層のヤング率と各樹脂層の外径から計算される。層構造を有する円柱(もしくは円筒)構造物の曲げ剛性Dは、i番目の層のヤング率をGとし、i番目の層の断面二次モーメントをIとすると、下記の式で計算される。
D=ΣG×I
ここで、i番目の層の断面二次モーメントIは、i番目の層の半径をRとし、(i−1)番目の層の半径をRi−1とすると、
=π(R −Ri−1 )/64
で表される。
本実施形態では、非剥離性樹脂層13およびバッファ層16は、紫外線硬化樹脂から成る。紫外線硬化樹脂は、例えば、ウレタン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレートなどのオリゴマー、単官能または多官能の(メタ)アクリレートモノマー、アミン含有モノマー、ビニルモノマー、脂環式エポキシモノマー、単官能または多官能エポキシモノマー、オキセタンモノマー、光ラジカル開始剤、光酸発生剤、光増感剤、シランカップリング剤、レベリング剤、消泡剤、酸化防止剤などから成る。ガラス部分18と密着する非剥離性樹脂層13は、例えば、シランカップリング剤を含有することができる。シランカップリング剤の添加によって、非剥離性樹脂層13とガラス部分18との密着力が向上する。シランカップリング剤は、ガラス界面の微小傷を修復し、ガラスの破断特性を向上させる効果も有している。
シランカップリング剤の反応性向上のために、紫外線硬化樹脂は酸性物質を含有してもよい。酸性物質としては、例えば、(メタ)アクリル酸などのカルボン酸、光酸発生剤などが例として挙げられる。光酸発生剤は、Aの構造をとるオニウム塩であることが好ましい。このオニウム塩としては、スルフォニウム塩やヨードニウム塩などが例として挙げられる。動疲労特性が高いと、破断特性が改善される効果があるため、動疲労特性は、例えば18以上であり、或いは22以上である。動疲労特性は、FOTP−28(米国電気通信工業会(TIA)の規格)の試験方法に従って測定される。
なお、非剥離性樹脂層13は、その上に被覆される樹脂被覆層が光ファイバの被覆除去治具(例えば住友電工製JR−25など)によって除去される場合に、当該非剥離性樹脂層13の内側の層(本実施形態ではガラス部分18)に密着した状態が保たれ、当該非剥離性樹脂層13の上の層(本実施形態ではバッファ層16)のみが除去される被覆層をいう。ガラス部分18と非剥離性樹脂層13との密着力は、90度ピール試験で例えば3N/m以上であり、或いは15N/m以上である。
光ファイバB1およびB2の破断特性および光学特性は、クラッド12の外径(クラッド径)や開口数(NA)の調整によっても、良好なものとなることができる。クラッド径は、光学的特性及び機械強度の確保のため、例えば80μm〜110μmの範囲内とされ、或いは、80μm〜100μmの範囲内とされる。クラッド径(すなわちガラス部分18の外径)が110μm以下であることにより、小径曲げ時の破断特性が更に改善する。クラッド径(ガラス部分18の外径)が80μm以上であることにより、光ファイバB1およびB2に、十分なしなやかさや丈夫さが生じ、フェルール孔に挿入されることが容易となる。このため、コネクタ取り付け時の作業性が良好となり、製造上好適となる。
NA値は、例えば0.15〜0.30の範囲内とされる。NA値が0.15以上であることによって、例えば半径5mm程度といった光ファイバB1およびB2の取扱いの際に起こりうる曲げ半径においても、伝送損失の悪化を抑制することができる。従って、通信が途切れることを低減し、インターコネクト分野に適した光ファイバを提供できる。また、NA値が0.30以下であることによって、光源やPDなどの受光部との結合損失を低減し、優れた光学特性に寄与することができる。
光ファイバB1およびB2の更なる破断特性の向上のために、非剥離性樹脂層13のヤング率が調整されてもよい。光ファイバB1およびB2は、最終的にケーブル化され、光ケーブル端末がコネクタ付けされて使用される。この際、光ケーブル端末では、光ファイバB1およびB2のバッファ層16が除去されたのち、ガラス部分18及び非剥離性樹脂層13がフェルールに挿入され、両者が接着剤で固定された後に、光ファイバ端面が平滑化のために研磨される。ガラス部分18のヤング率(約73GPa)と比べて、非剥離性樹脂層13のヤング率は小さいので、この研磨の際、非剥離性樹脂層13が削られる量は、ガラス部分18が削られる量よりも多くなる。そして、非剥離性樹脂層13が削られる量が多いほど、ガラス部分18の露出領域が拡がってしまう。
本発明者は、光ファイバB1およびB2において、非剥離性樹脂層13の23℃でのヤング率が600MPa以上であることにより、光ファイバB1およびB2の破断特性を更に向上させ得ることを見出した。すなわち、クラッド12を収容する非剥離性樹脂層13のヤング率が600MPa以上になると、非剥離性樹脂層13の削られる量が抑えられ、ガラス部分18の露出領域を、例えば2μm以下といった小さな領域とすることができる。従って、コネクタ部での光ファイバの破断が効果的に低減される。非剥離性樹脂層13の23℃でのヤング率は、1000MPa以上であってもよい。これにより、上記効果を顕著に奏することができる。
また、光ファイバB1およびB2において、バッファ層16が、プライマリ樹脂層14とセカンダリ樹脂層15とを含む場合、プライマリ樹脂層14の23℃でのヤング率は例えば0.1MPa〜3.0MPaの範囲内であり、セカンダリ樹脂層15の23℃でのヤング率は例えば100MPa〜1500MPaの範囲内である。
光ファイバB1およびB2に側圧が加えられた際に、バッファ層16が上記のような低ヤング率のプライマリ樹脂層14と高ヤング率のセカンダリ樹脂層15とを含むことによって、マイクロベンド損失やガラス部分18の外傷を低減することができる。また、バッファ層16が単層(樹脂層17)からなる場合、バッファ層16の23℃でのヤング率は例えば10MPa〜2000MPaの範囲内である。なお、セカンダリ樹脂層15の表面に着色層(インク層、不図示)がコーティングされてもよく、或いは、セカンダリ樹脂層15の周囲に他の樹脂層が設けられてもよい。ただし、上述の通り、ガラス部分18の曲げ剛性をEI(g)、着色層や他の樹脂層を含む樹脂部分19の曲げ剛性をEI(r)としたとき、
EI(g)≧EI(r)
となることが好ましい。
図4は、光ファイバB1について、非剥離性樹脂層13とバッファ層16との密着力の測定方法を説明する図である(光ファイバB2についても、同様である)。本実施形態では、密着力は、ガラス部分18及び非剥離性樹脂層13の10mm長を5mm/minの引張速度でバッファ層16から引き抜くプルアウト力測定によって評価される。なお、プルアウト力測定については、特開2001−194565号公報に記載された測定方法を採用することができる。図4(a)は、型紙32への光ファイバ接着時の平面図であり、図4(b)は、切断部形成時の平面図であり、図4(c)は、切断部折り曲げ時の斜視図である。
プルアウト力の測定に際しては、始めに、10mm長の光ファイバB1と、型紙32とが用意される。次に、図4(a)に示されるように、光ファイバB1の両端が各型紙32から若干突出した状態で、光ファイバB1の両端部が各型紙32に対して接着部材33によって固定される。このとき、接着部材33の縁部の位置は、各型紙32の内側(光ファイバB1の中央側)の一辺に一致させられる。接着部材33には、硬化した際に容易に変形しないもの、具体的には、例えば、東亞合成株式会社製の「ゼリー状アロンアルファ(登録商標)」などが用いられる。
光ファイバB1の型紙32への固定後、図4(b)に示されるように、一方の型紙32の上述した一辺から適当な距離に位置する切断部34aにおいて、接着部材33及び光ファイバB1が切断される。それとともに、一方の型紙32の内側の一辺上に位置する切断部34bにおいて、光ファイバB1のバッファ層16のみが切断される。このとき、切断部34aでは、図4(c)に示されように、型紙32が90度折り曲げられることにより確実に切断が行われる。切断部34bでは、光ファイバ31のバッファ層16のみが切断され、非剥離性樹脂層13に傷が付かないように注意が払われる。
光ファイバ31の両端の型紙32は、試験装置でチャッキングされる。切断部34aと切断部34bとの間がチャッキングしないように注意が払われる。プルアウト力の測定時には、速度5mm/minで型紙32同士が引き離され、その結果、切断部34aと切断部34bとの間の非剥離性樹脂層13および、これより内側の部材(ガラス部分18)が、バッファ層16から引き抜かれる。非剥離性樹脂層13等の部材がバッファ層16から完全に引き抜かれるまで、型紙32同士が引き離され続け、その間に測定された引抜耐力の最大値がプルアウト力である。
光ファイバB1およびB2において、光ファイバ長を10mmとし、引張速度を5mm/minとしたときに、非剥離性樹脂層13のバッファ層16に対するプルアウト力は例えば250g〜1700gの範囲内である。このようなプルアウト力を有することにより、非剥離性樹脂層13とバッファ層16との密着力が適正に保たれ、低温時にもバッファ層16が剥離し難くなる。具体的には、プルアウト力が250g以上であることにより、非剥離性樹脂層13とバッファ層16との間の密着力が大きくなり、低温時に非剥離性樹脂層13とバッファ層16との剥離が抑えられる。従って、剥離により生じる隙間の気泡が、光ファイバB1およびB2に側圧を与えることを防ぎ、伝搬損失の増加を抑制できる。一方、プルアウト力が1700g以下であることにより、バッファ層16が除去し易くなって、バッファ層16が除去される際に非剥離性樹脂層13の表面に傷が入ることを低減できる。プルアウト力は、例えば300g〜1500gの範囲内であってもよい。プルアウト値の低減には、非剥離性樹脂層13またはバッファ層16に、例えば紫外線硬化性を有する反応性シリコーンやシリコーンオイルなどの剥離剤が添加されればよい。
また、コネクタ付けされた光ファイバB1およびB2は、−40〜85℃の温度範囲で使用されることがある。このため、特に、85℃などの高温下では、バッファ層16が除去されて露出した非剥離性樹脂層13とフェルールとを接着する接着剤がフェルール孔内において熱膨張し、非剥離性樹脂層13を圧迫して、非剥離性樹脂層13がフェルール端面から飛び出すことがある。この飛び出し量が大きいと、光を遮断し、光伝送に影響を及ぼすことがある。
本発明者は、非剥離性樹脂層13の85℃でのヤング率をE[MPa]とし、非剥離性樹脂層13の85℃での90度ピール試験におけるガラス密着力をA[N/m]としたときに、85℃でのEとAとの積であるEAが、
EA≧500
を満たすとき、光ファイバB1およびB2の光学特性が良好になることを見出した。すなわち、EAがこの条件を満たせば、非剥離性樹脂層13の高温でのヤング率あるいはガラス密着力が高くなり、非剥離性樹脂層13のフェルール端面からの飛び出しが抑えられる。このEAは、例えば900以上であってもよい。なお、EA値は、ヒートサイクルの後の低温特性改善にはあまり影響を与えない。
また、光ケーブルに本実施形態の光ファイバB1およびB2が用いられることによって、光ケーブルの破断特性および光学特性が良好になる。図5は、光ケーブルA1の構成例を示す断面図であって、光ケーブルA1の軸方向に垂直な断面を示している。図5に示されるように、光ケーブルA1は、一又は複数(図には複数を例示)の光ファイバB1(またはB2)と、光ファイバB1(またはB2)を覆う外被21とを備える。外被21は、略円筒状を呈しており、複数の光ファイバB1(またはB2)を保護するために設けられる。複数の光ファイバB1(またはB2)を除く外被21の内部空間には、繊維状のケブラー22が配置されている。ケブラー22は、光ケーブルA1の抗張力を高めて光ファイバB1(またはB2)の断線を防止する。光ファイバの数は用途に応じて決定される。光ファイバは図5に示す単心線に限らず光ファイバテープ心線としてもよい。
以上、本実施形態にかかる光ファイバB1およびB2によれば、ガラス径の小径化による良好な破断特性が得られた上で、光源やフォトディテクタ(PD)などの受光部との結合損失も低減できる。加えて、光ファイバB1およびB2では、
EI(g)≧EI(r)
であると、紫外線硬化樹脂の硬化収縮などによる光ファイバB1およびB2のガラス部分の蛇行が防止され、良好な初期光学特性が得られる。
以下、本発明を実施例により詳細に説明するが、本発明は、これらの実施例に限定されるものではなく、他に様々な変形が可能である。例えば、光ファイバのコア径(コアの外径)、クラッド径(クラッドの外径)、非剥離性樹脂径(非剥離性樹脂層の外径)、プライマリ径(プライマリ樹脂層の外径)、およびセカンダリ径(セカンダリ樹脂層の外径)などは、下記の実施例に限定されない。
図6は、実施例1〜5について、光ファイバの各パラメーターおよび諸特性をまとめた表である。図7は、実施例6〜10について、光ファイバの各パラメーターおよび諸特性をまとめた表である。図8は、比較例1〜5について、光ファイバの各パラメーターおよび諸特性をまとめた表である。本実施例および本比較例では、各光ファイバは屈折率プロファイルC1(図2(a)を参照)を有し、コアの比屈折率差Δは1.1%であった。
光ファイバの各樹脂層のヤング率の測定にあたっては、樹脂厚200μmの硬化シートが作製された。紫外線光量は、1J/cmとした。ヤング率の測定にあたっては、JIS K7113に基づき、2号型試験片のダンベルが使用され、引張速度1mm/minでの引張試験が実施された。ヤング率は、2.5%歪の割線式により算出された。
ガラス密着力の測定にあたっては、平板ガラスの上に樹脂がコーティングされ、光量1J/cmの紫外線が照射された。厚み200μmの樹脂層が形成された。ガラス密着力[N/m]の測定は、90度ピール試験により行われた。
初期光学特性の評価にあたっては、長さ1000mの光ファイバの初期の伝送損失が、波長850nmの光パルス試験器(OTDR)によって測定された。測定温度は23℃とした。ダミーファイバ、すなわち、光源から測定試料の光ファイバまで光を伝える光ファイバとしては、評価対象の光ファイバと同種の光ファイバが用いられた。ダミーファイバの長さは、1kmとした。初期光学特性は、初期の伝送損失[dB/km]によって評価された。初期光学特性の評価基準は、下記の通りである。
○・・・5dB/km未満
△・・・5dB/km以上〜8dB/km未満
×・・・8dB/km以上
温度特性の評価にあたっては、長さ1000mの光ファイバが、−40℃下に2時間置かれ、その後、85℃下に2時間置かれ、再び−40℃下に2時間置かれるというヒートサイクルが5回繰り返された。光ファイバの伝送損失が、波長850nmの光パルス試験器(OTDR)によって測定された。ヒートサイクル前の23℃下の初期値との比較において、伝送損失の増加量の最大値[dB/km]が評価された。ダミーファイバとして、被測定ファイバと同種の1km長の光ファイバが用いられた。温度特性の評価基準は、下記の通りである。
○・・・0.1dB/km未満
△・・・0.1dB/km以上〜0.3dB/km未満
×・・・0.3dB/km以上
破断特性の評価にあたっては、光ファイバが直径3mmのマンドレルに1ターン巻き付けられた。破断特性は、光ファイバが破断するまでの時間によって評価された。破断特性の評価基準は、下記の通りである。
○・・・1ヵ月(30日)以上
△・・・1週間以上〜1ヵ月未満
×・・・1週間未満
研磨特性の評価にあたっては、光ファイバがFCコネクタに固定された。固定後、表面粗さ1〜10μmの研磨紙が用いられ、PC研磨が実施された。研磨後の光ファイバ端面が、顕微鏡観察された。研磨特性は、非剥離性樹脂層が削れ、ガラスの側面がむき出しになっている長さ[μm]によって評価された。破断特性の評価基準は、下記の通りである。
○・・・1μm未満
△・・・1μm以上2μm未満
×・・・2μm以上
被覆除去性の評価にあたっては、住友電気工業製ストリッパーにより、プライマリ樹脂層およびセカンダリ樹脂層が除去された。被覆除去性は、密着している被覆が露出した際に、非剥離性樹脂層の表面に生じる傷の深さ[μm]によって評価された。
○・・・傷の深さが1μm未満
△・・・傷の深さが1μm以上2μm未満
×・・・傷の深さが2μm以上
樹脂の変動特性の評価にあたっては、光ファイバが、ジルコニア製フェルールに挿入され、エポキシ系接着剤によってFCコネクタに固定された。固定後、表面粗さ1〜10μmの研磨紙が用いられ、PC研磨(端面を凸球面状に研磨する)が実施された。コネクタは、温度85℃、相対湿度85%下で30日間エージングされた。樹脂の変動特性は、コネクタ端面が顕微鏡観察され、初期状態に対する非剥離性樹脂層の変動量[μm]によって評価された。樹脂の変動特性の評価基準は、下記の通りである。
○・・・変動量5μm以下
△・・・変動量5μm以上10μm以下
×・・・変動量10μm以上
なお、上記の評価基準においては、「○(良好)」の光ファイバが信頼性上好ましいが、「△(標準)」の光ファイバであっても実用上は使用可能であるため、「△(標準)」以上を合格とした。
図6及び図7に示される実施例1〜10に関しては、
EI(g)≧EI(r)
が満たされており、その結果、初期光学特性及び温度特性が良好または標準となっている。また、実施例1〜10において非剥離性樹脂層の23℃でのヤング率が600MPa以上であり、その結果、研磨特性が良好または標準となっている。また、実施例1〜10においてプルアウト力が250g〜1700gの範囲内であり、その結果、被覆除去性が良好または標準となっている。更に、実施例1〜10では積EAの値が500以上となっており、その結果、樹脂の変動特性が良好または標準となっている。
上記に対し、図8に示される比較例1〜5のうち、比較例1〜4の光ファイバでは、
EI(g)<EI(r)
となっているため、初期光学特性と温度特性は「×(不良)」である。また、比較例3の光ファイバでは、非剥離性樹脂層のヤング率(23℃)が600MPaよりも小さいため、研磨特性は「×(不良)」である。更に、比較例3の光ファイバでは、EA(85℃)の値が小さいため、樹脂の変動特性は「×(不良)」である。また、比較例5の光ファイバは、非剥離性樹脂層を備えておらず、クラッド径が従来と同じ125μmであるため、破断特性は「×(不良)」である。
B1〜B3…光ファイバ、11…コア、12…クラッド、13…非剥離性樹脂層、14…プライマリ樹脂層、15…セカンダリ樹脂層、16…バッファ層、17…樹脂層、18…ガラス部分、19…樹脂部分、32…型紙、33…接着部材、34a…切断部、34b…切断部

Claims (6)

  1. コア及び前記コアを取り囲むクラッドを含むガラス部分と、
    前記ガラス部分の表面を密着して覆っており紫外線硬化樹脂を含む非剥離性樹脂層、及び前記非剥離性樹脂層を覆い紫外線硬化樹脂を含むバッファ層を含む樹脂部分と、
    を備え、
    前記コアの径が20μm〜80μmの範囲内であり、
    前記非剥離性樹脂層の外径が120μm〜127μmの範囲内であり、
    前記ガラス部分の曲げ剛性をEI(g)とし、前記樹脂部分の曲げ剛性をEI(r)としたときに、
    EI(g)≧EI(r)
    を満たす、光ファイバ。
  2. 前記非剥離性樹脂層の23℃でのヤング率が600MPa以上である、請求項1に記載の光ファイバ。
  3. 前記バッファ層が、プライマリ樹脂層およびセカンダリ樹脂層を含み、
    前記プライマリ樹脂層の23℃でのヤング率が0.1MPa〜3.0MPaの範囲内であり、
    前記セカンダリ樹脂層の23℃でのヤング率が100MPa〜1500MPaの範囲内である、請求項1又は2に記載の光ファイバ。
  4. 前記ガラス部分及び前記非剥離性樹脂層の10mm長を5mm/minの引張速度で前記バッファ層から引き抜くプルアウト力測定を行った場合に、
    プルアウト力が250g〜1700gの範囲内である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の光ファイバ。
  5. 前記非剥離性樹脂層の85℃でのヤング率をE[MPa]とし、
    前記非剥離性樹脂層の85℃での90度ピール試験におけるガラス密着力をA[N/m]としたときに、
    85℃でのEとAとの積であるEAが、
    EA≧500
    を満たす、請求項1〜4のいずれか一項に記載の光ファイバ。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の光ファイバと、
    前記光ファイバを覆う外被と、
    を備える、光ケーブル。
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