JP2015131555A - 鞍乗り型車両のシート周辺構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】シートと外装部品とを適切に合わせることができるようにする。【解決手段】メインフレーム13L,13Rの間には、燃料タンク41が設けられ、燃料タンク41の後方に、メインシート45が着脱自在に設けられる鞍乗り型車両のシート周辺構造において、ピボットフレーム14L,14Rの間を連結する上部クロスフレーム23が設けられ、上部クロスフレーム23には、メインシート45に設けられたロック部材をキャッチするキャッチ機構が設けられ、メインシート45には、燃料タンク41の後面から側面へ延びる左右一対の腕部74が設けられ、腕部74には、位置決め突起78bがそれぞれ設けられ、メインシート45が取り付けられたとき、位置決め突起78bは、メインフレーム13L,13Rの上部に形成された位置決め開口94に嵌合する。【選択図】図9

Description

本発明は、鞍乗り型車両のシート周辺構造に関する。
従来、自動二輪車のシート周辺構造において、シート底板に下向きに凸の突起を設け、この突起を、車体フレームに設けられた開口に挿入することで、シートを位置決めするものが知られている。(例えば、特許文献1参照)。特許文献1は、比較的小さなシートを備えた小型の自動二輪車を開示しており、上記突起は、シートロック装置の近傍に配置されている。
特開2013−23064号公報
しかし、上記従来のシート周辺構造は、シートを車体にロックする固定部と位置決め用の上記突起とが近接して配置されているため、例えば、大型の鞍乗り型車両に適用するためにシートを大型にした場合、シートの縁が突起から遠くなってしまう。その結果、シートの縁が広がり易くなり、周辺の外装部品との合わせが困難になるという課題が生じる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、鞍乗り型車両のシート周辺構造において、シートの広がりを抑制して、シートと外装部品とを適切に合わせることができるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、ヘッドパイプ(12)と、当該ヘッドパイプ(12)の後方に設けられる左右一対のメインフレーム(13L,13R)と、当該メインフレーム(13L,13R)の後端に接続されるとともにシートレール(15L,15R)に繋がるピボットプレート(14L,14R)とを備え、左右一対の前記メインフレーム(13L,13R)の間には、タンク状部材(41)が設けられ、当該タンク状部材(41)の後方に、運転者が着座するメインシート(45)が着脱自在に設けられる鞍乗り型車両のシート周辺構造において、左右一対の前記ピボットプレート(14L,14R)の間を連結する第1のクロスフレーム(23)が設けられ、当該第1のクロスフレーム(23)には、前記メインシート(45)に設けられたロック部材(77)をキャッチするキャッチ機構(83)が設けられ、前記メインシート(45)には、前記タンク状部材(41)の後面から側面へ延びる左右一対の腕部(74)が設けられ、当該腕部(74)には、下方に向けて突出する突起(78b)がそれぞれ設けられ、前記メインシート(45)が取り付けられたとき、前記突起(78b)は、前記メインフレーム(13L,13R)の上部に形成された受け部(94)に嵌合することを特徴とする。
本発明によれば、タンク状部材の側面へ延びるメインシートの左右一対の腕部がメインフレームの受け部に嵌合するため、メインシートの前端とキャッチ機構とが離れていても、メインシートの前端を受け部に位置決めできる。このため、シートの横方向への広がりを抑制でき、シートと外装部品とを適切に合わせることができる。
また、本発明は、前記受け部(94)は開口(94)であって、当該開口(94)は前記メインフレーム(13L,13R)に溶接された接続プレート(90)に設けられることを特徴とする。
本発明によれば、接続プレートの位置を調整することで受け部の位置を容易に調整でき、突起を受け部に適切に嵌合させることができる。
また、本発明は、前記接続プレート(90)は、前記開口(94)の近傍に、車体カバー保持部(93a)を一体に備えたことを特徴とする。
本発明によれば、別部品の車体カバー保持部を設ける必要が無く、部品点数を削減できる。
さらに、本発明は、平面視において、前記突起(78b)は、略正方形であり、前記開口(94)は、前後方向に長い略長方形であることを特徴とする。
本発明によれば、受け部の板厚を小さくする等して軽量化を図ることができる。また、開口が突起に対して前後に逃げるため、寸法精度の管理が容易になる。
また、本発明は、前記メインシート(45)は、前記シートレール(15L,15R)に設けられた第2のクロスフレーム25にその後部が差し込まれて接続され、この接続部(101)を軸として前記メインシート(45)が動かされることで、前記ロック部材(77)が前記キャッチ機構(83)に嵌まってロックされることを特徴とする。
本発明によれば、メインシートの前部を適切に固定できる。さらに、略正方形の突起に対して開口が長方形であるため、組み付け誤差を吸収できる。
また、本発明は、前記メインシート(45)の後方には、リアシート(46)が設けられ、前記メインシート(45)の後端縁(75)には、平面視及び正面視で略U字形状の凹部(45d)が設けられ、当該凹部(45d)に、前記リアシート(46)の前端(46a)が配置されることを特徴とする。
本発明によれば、メインシート及びリアシートの前後長を抑えることができるとともに、リアシートの高さを低くできる。
本発明に係る鞍乗り型車両のシート周辺構造では、シートの横方向への広がりを抑制でき、シートと外装部品とを適切に合わせることができる。
また、突起を受け部に適切に嵌合させることができる。
また、別部品の車体カバー保持部を設ける必要が無く、部品点数を削減できる。
さらに、軽量化を図ることができるとともに突起等の寸法精度の管理が容易になる。
また、メインシートの前部を適切に固定できる。さらに、組み付け誤差を吸収できる。
また、メインシート及びリアシートの前後長を抑えることができるとともに、リアシートの高さを低くできる。
本発明のシート周辺構造を備えた自動二輪車の左側面図である。 自動二輪車の右側面図である。 自動二輪車の正面図である。 自動二輪車の平面図である。 車体フレームの左側面図である。 車体フレームの平面図である。 メインシートを車幅方向の中央で切断した断面図である。 メインシートを下方から見た平面図である。 図4のIX−IX断面図である。 メインシートを取り外した状態の上部クロスフレーム周辺の平面図である。 接続プレートを示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。 図9における接続プレート90の周辺部の拡大図である。 図4のXIII−XIII断面図である。 リアシート及びリアシートの支持部品を取り外した状態の車両後部の平面図である。 リアシートの断面図である。 図1のXVI−XVI断面図である。 図14の状態に対してシート支持体を取り付けた状態を示す平面図である。 シート支持体の左側面図である。 シート支持体の平面図である。 着座位置において、リアシートをシート連結プレートから取り外した状態を示す斜視図である。 シート支持体を前方側から見た斜視図である。 図17の状態に化粧板を取り付けた状態を示す平面図である。 化粧板を取り付けた状態でベースプレートを下面側から見た図である。 図22の状態に後部カバーを取り付けた状態を示す平面図である。 図4のXXV−XXV断面図である。 リアシートを最後端の位置で起立位置とした状態を示す左側面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態に係る自動二輪車について図面を参照して説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LEは車体左方を示している。
図1は、本発明のシート周辺構造を備えた自動二輪車1の左側面図である。図2は、自動二輪車1の右側面図である。図3は、自動二輪車1の正面図である。図4は、自動二輪車1の平面図である。
図1〜図4に示すように、自動二輪車1(鞍乗り型車両)は、乗員がシート10に跨るように着座する鞍乗り型車両であり、車体フレームFの前方に前輪2を有し、駆動輪である後輪3は、車両後部に配置されるスイングアーム11に軸支されている。エンジンEは、シート10の前方で車体フレームFに支持される。車体フレームFの大部分は、樹脂製の車体カバーCによって覆われている。
図5は、車体フレームFの左側面図である。図6は、車体フレームFの平面図である。
図1〜図6を参照し、車体フレームFは、金属製のパイプや板材を溶接等によって複数連結して形成されている。車体フレームFは、前端に設けられるヘッドパイプ12と、ヘッドパイプ12の下部から左右に分岐して後下がりに後方へ延びる左右一対のメインフレーム13L,13Rと、メインフレーム13L,13Rの後端から下方に延びる左右一対のピボットフレーム14L,14R(ピボットプレート)と、ピボットフレーム14L,14Rの上部から後上がりに後方へ延びる左右一対のシートフレーム15L,15R(シートレール)と、ピボットフレーム14L,14Rの上下の中間部から後上がりに後方へ延びてシートフレーム15L,15Rに連結される左右一対のリヤフレーム16L,16Rとを備える。
また、車体フレームFは、ヘッドパイプ12の上部から後下がりに後方に延びてメインフレーム13L,13Rの前部に連結される左右一対のガセットフレーム17L,17Rと、メインフレーム13L,13Rの前部から後下方に延びる左右一対のエンジンハンガー18L,18Rと、エンジンハンガー18L,18Rの上下の中間部から後上がりに後方へ延びてメインフレーム13L,13Rに連結される左右一対のサポートフレーム19L,19Rとを備える。
リヤフレーム16L,16Rは、シートフレーム15L,15Rに対して車幅方向外側且つ下方の位置に配置され、リヤフレーム16L,16Rに沿って後方に延びる。リヤフレーム16L,16Rの後端は、シートフレーム15L,15Rの後端よりも後方に位置する。シートフレーム15L,15Rとリヤフレーム16L,16Rとは、パイプ状の複数の補強フレーム20によって連結されている。
また、シートフレーム15L,15Rの後端とリヤフレーム16L,16Rの後部とは、シートフレーム15L,15R及びリヤフレーム16L,16Rを車幅方向の外側から覆うように設けられる左右一対の補強プレート21,21によって連結されている。
車体フレームFは、車幅方向に延びて左右のフレーム間を連結するクロスフレームを複数備える。このクロスフレームは、メインフレーム13L,13R間を連結する前部クロスフレーム22と、ピボットフレーム14L,14Rの上部間を連結する上部クロスフレーム23(第1のクロスフレーム)と、ピボットフレーム14L,14Rの下部間を連結する下部クロスフレーム24と、シートフレーム15L,15Rの前後の中間部間を連結する後部クロスフレーム25(第2のクロスフレーム)と、シートフレーム15L,15Rの後端部間を連結する板状の後端部クロスフレーム26(クロスプレート)とを備える。詳細には、後端部クロスフレーム26の左右端は、補強プレート21,21の上面にそれぞれ連結されている。
前輪2を操向する操舵系29は、ヘッドパイプ12に回動自在に軸支されるステアリングシャフト(不図示)と、このステアリングシャフトの上端に連結されるトップブリッジ30と、ステアリングシャフトの下端に連結されるボトムブリッジ31と、トップブリッジ30及びボトムブリッジ31に支持される左右一対のフロントフォーク32,32とを備える。操舵用のハンドルバー33は、トップブリッジ30の上部に設けられる。前輪2は、フロントフォーク32,32の下端に軸支される。
スイングアーム11は、左右のピボットフレーム14L,14R間に挿通されるピボット軸34によって揺動自在に軸支される。スイングアーム11は、ピボット軸34に軸支される前端部から後輪3の側方へ延びる左右一対のアーム部35と、左右のアーム部35を前部で連結する連結部(不図示)とを備える。後輪3は左右のアーム部35の後端間に軸支される。
スイングアーム11と上部クロスフレーム23との間には、リヤクッションユニット(不図示)が掛け渡される。
エンジンEは、並列の複数気筒を備えた4ストロークエンジンであり、クランクシャフト(不図示)が設けられるクランクケース36と、クランクケース36の前部の上部から前傾して上方へ延びるシリンダ部37とを備える。クランクケース36の後部には、エンジンEの動力を後輪3側に伝達する変速機(不図示)が内蔵されている。エンジンEの出力は、ドライブチェーン27を介して後輪3に伝達される。
エンジンEは、エンジンハンガー18L,18R、メインフレーム13L,13R及びピボットフレーム14L,14Rに連結され、吊り下げられるようにして車体フレームFに搭載されている。シリンダ部37は、左右のエンジンハンガー18L,18Rの間に配置されている。
シリンダ部37の前面から引き出される排気管38は、屈曲して後方に延び、後輪3の右側方に配置されるマフラー39に接続される。エンジンEの冷却水用のラジエーター28は、シリンダ部37の前方でヘッドパイプ12の下方に位置する。
エアクリーナーボックス40は、シリンダ部37の上方でヘッドパイプ12の後方に配置され、コネクティングチューブ(不図示)及びスロットルボディ(不図示)を介してシリンダ部37の吸気ポートに接続される。
燃料タンク41(タンク状部材)は、エアクリーナーボックス40の後方でエアクリーナーボックス40に隣接して設けられ、メインフレーム13L,13R上に支持される。
シート10は、運転者が着座するメインシート45と、同乗者が着座するリアシート46とを備える。メインシート45は、燃料タンク41の後部に連続するように配置され、メインフレーム13L,13Rに支持される。リアシート46は、メインシート45の後方でメインシート45よりも一段高い位置に設けられている。
運転者用の左右一対のステップ65L,65Rは、エンジンEの前方でハンドルバー33の下方に配置されている。メインシート45に着座した運転者は、膝から下の部分を前方に曲げ、足を前に投げ出すようにしてステップ65L,65Rに足を載せる。右側のステップ65Rの前方には、後輪3のブレーキを操作するためのブレーキペダル68が設けられている。
リアシート46の同乗者は、リアシート46の下方に設けられた左右一対の同乗者用ステップ66L,66Rに足を載せる。
車体カバーCは、前輪2の上方から燃料タンク41側まで延在してヘッドパイプ12の周囲の車両の前部を広範囲に覆うフロントカバー47と、フロントカバー47の前部の左右から下方に延びて前輪2の上部の後部を側方から覆う左右一対のフロントロアサイドカバー48L,48Rとを備える。また、車体カバーCは、前輪2の後方からピボットフレーム14L,14Rまで延びてエンジンE及びピボットフレーム14L,14Rを側方から覆う左右一対のセンターサイドカバー49L,49Rを備える。
また、車体カバーCは、センターサイドカバー49L,49Rの下縁に連なってエンジンEの下方からスイングアーム11の前部まで延びる左右一対のアンダーカバー50L,50Rと、ピボットフレーム14L,14Rからリヤフレーム16L,16Rの後端までを覆うリヤサイドカバー51L,51Rとを備える。さらに、車体カバーCは、リヤサイドカバー51L,51Rの後端間に跨るように配置されるテールカバー52と、フロントカバー47の後部とセンターサイドカバー49L,49Rの前部との間に設けられ、通風孔を備えた左右一対の通風カバー53L,53Rとを備える。
センターサイドカバー49L,49Rの上縁は、フロントカバー47の後部の下縁及びメインシート45の下縁に沿って設けられている。リヤサイドカバー51L,51Rの前端部は、センターサイドカバー49L,49Rの後端部とアンダーカバー50L,50Rとの間に位置する。
クランクケース36の一部は、車体カバーCに覆われずに左右の側方に露出する。
フロントカバー47は、ヘッドパイプ12の前方に設けられる前面カバー部54と、ヘッドパイプ12の前方の部分を前方及び側方から覆う左右一対の側方カバー部55L,55Rと、ヘッドパイプ12の後方でエアクリーナーボックス40及び燃料タンク41を側方から覆う左右一対のタンクカバー部56L,56Rと、タンクカバー部56L,56Rを左右に連結してエアクリーナーボックス40及び燃料タンク41を上方から覆う上面カバー部57とを備える。
前面カバー部54、側方カバー部55L,55R、タンクカバー部56L,56R及び上面カバー部57は、ヘッドパイプ12を周囲から囲うように配置されることでフロントカバー47を構成し、フロントカバー47の中央部には、操舵系29をその内側で回動可能とする空間部58(図4)が形成されている。
左右一対のサイドミラー59,59は、側方カバー部55L,55Rの上部の左右端に一体的に設けられている。
前面カバー部54には、ヘッドライト60が設けられる。前面カバー部54の後部には、ウインドスクリーン61が設けられる。
フロントフェンダー62は、フロントフォーク32,32に固定される。サイドスタンド67は、左側のピボットフレーム14Lに取り付けられている。サイドスタンド67で自動二輪車1を駐車状態にすると、自動二輪車1は左側に傾斜した状態となる。
図7は、メインシート45を車幅方向の中央で切断した断面図である。図8は、メインシート45を下方から見た平面図である。
メインシート45は、車体フレームFに取り付けられるシート底板70と、シート底板70上に支持されるクッション71と、クッション71を覆うシート表皮72とを備える。
メインシート45は、運転者が着座する略平坦なシート中央部45aと、シート中央部45aの前方で上方に膨出するシート前部45bと、シート中央部45aから後上方に斜めに立ち上がるシート後部45cとを有する。シート後部45cは、シートフレーム15L,15Rに沿って延び、シート前部45bよりも上方へ延びる。
燃料タンク41は、後端側にかけて先細りとなるタンク後端部41a(図1)を有し、シート前部45bは、タンク後端部41aの上面の形状に沿って上方に凸となる曲面状に膨出している。また、シート前部45bの前端縁73は、平面視において、車幅方向の中央部が後方に窪む略V字形状に形成されており、これにより、シート前部45bの車幅方向の両端部は、前方に延びる腕部74,74となっている。詳細には、腕部74,74は、タンク後端部41aに沿って、タンク後端部41aの後面(上面)から左右の側面へ延び、タンク後端部41aを外側から覆う。
シート後部45cの後端縁75は、シート後部45cの上端縁でもある。この後端縁75は、平面視において、車幅方向の中央部が前方に窪む略U字形状に形成されているとともに、正面視において、車幅方向の中央部が下方に窪む略U字形状に形成されている。これにより、シート後部45cの後端縁75の車幅方向の両端部は、シート後部45cの後方及び上方に突出する一対の後方突出部76,76となっている。すなわち、後方突出部76,76の内側には、下方に略U字形状に窪んだ後端側凹部45d(略U字状の凹部)が形成されている。
シート中央部45aのシート底板70の前端には、下方に突出して車体フレームF側に係合する係合部77(ロック部材)が設けられている。係合部77は、メインシート45における車幅方向の中央部に設けられている。
腕部74,74の部分のシート底板70には、下方のシートフレーム15L,15R側へ突出する突起部78,78が一対設けられている。突起部78,78は、シートフレーム15L,15Rから突出する基部78a,78aと、基部78a,78aよりも小径に形成された位置決め突起78b,78b(突起)とを備える。位置決め突起78b,78bは、平面視において腕部74,74の前端の頂点の後方に位置し、且つ、前端縁73の後端よりも前方に位置する。位置決め突起78b,78bは、平面視及び軸方向視では、略正方形状に形成されている。
シート後部45cの部分のシート底板70には、後方に突出して車体フレームF側に係止される係止部79,79が一対設けられている。係止部79,79は、シート後部45cの上部において、後方突出部76,76の下方且つ後方突出部76,76よりも車幅方向の内側に配置されている。
シート底板70において係合部77の側方には、車体フレームFに当接する当接部80,80が一対設けられている。シート後部45cの部分のシート底板70にも、車体フレームFに当接する当接部81,81が一対設けられている。
図9は、図4のIX−IX断面図である。図10は、メインシート45を取り外した状態の上部クロスフレーム23周辺の平面図である。
図9及び図10に示すように、上部クロスフレーム23の上面において車幅方向の中間部には、板状のシート受け部82が設けられている。シート受け部82には、メインシート45の係合部77が係合するキャッチ機構部83(キャッチ機構)が設けられている。キャッチ機構部83に係合部77が係合すると、係合部77がキャッチ機構部83内にロックされ、メインシート45が車体フレームFに固定される。
上部クロスフレーム23とリアシート46との間には、物品等を収納可能なトレイ84が配置されている。
メインフレーム13L,13Rにおいて上部クロスフレーム23の前方近傍には、タンクステー85,85(図6)が設けられている。燃料タンク41の後端部は、ボルト86,86によってタンクステー85,85に固定される。
メインフレーム13L,13Rにおいて、キャッチ機構部83よりも前方の位置には、メインシート45の位置決め突起78b,78bが嵌合する接続プレート90,90が一対設けられている。接続プレート90,90は、メインシート45の腕部74,74で上方から覆われる空間に配置されている。接続プレート90,90は、メインフレーム13L,13Rの上面に設けられており、前後方向では、燃料タンク41の後縁41bよりも前方において、タンクカバー部56L,56Rとタンクステー85,85との間に配置されている。また、接続プレート90,90は、平面視では、タンク後端部41aの左右の側縁よりも車幅方向の外側に配置されている。
図11は、接続プレート90を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。接続プレート90は、左右対称に形成されているため、ここでは、左側の接続プレート90について説明する。
図9から図11に示すように、接続プレート90は、車両の前後方向及び上下方向に延びる縦板部91と、縦板部91の前部の上縁から屈曲して車幅方向外側に略水平に延びる前部平板部92と、縦板部91の後部の上縁から屈曲して車幅方向外側に延びる後部平板部93とを備える。前部平板部92と後部平板部93との間には、前後方向に間隔が設けられている。接続プレート90は、例えば、プレス加工等によって金属板を曲げ加工や孔開け加工することで形成される。
前部平板部92は、略水平な水平部92aと、水平部92aの前縁から屈曲して下方に延びる前板部92bと、水平部92aの車幅方向外側の側縁から屈曲して下方に延びる側板部92cとを備える。水平部92aには、前後に長い略長方形状の位置決め開口94(受け部、開口)が形成されている。位置決め開口94には、メインシート45の位置決め突起78b,78bが嵌合する。また、側板部92cの上端には、位置決め開口94に連続する側面開口95が形成されている。
詳細には、位置決め開口94及び側面開口95は、側板部92cを屈曲させる前段階の水平部92aに開口を形成し、その後、この開口の途中の位置で側板部92cを下方に屈曲させることで形成される。これにより、平面視において、位置決め開口94の周縁部における外側方側の前後の2箇所の隅部を略直角の隅部とすることができ、位置決め開口94の周縁部の外側縁94aを長い直線状にすることができる。外側縁94aは車両の前後方向に真っ直ぐ延びている。
前板部92bの下縁96は、メインフレーム13L,13Rに溶接される接合部であり、パイプ状のメインフレーム13L,13Rの上面の形状に合わせて円弧状に形成されている。
接続プレート90の後部平板部93は、後下がりの斜面状に形成されたカバー保持板部93a(車体カバー保持部)と、カバー保持板部93aの後縁から屈曲して下方に延びる後板部93bとを備える。
カバー保持板部93aは、センターサイドカバー49L,49Rが固定される固定孔部97を備える。固定孔部97は、カバー保持板部93aに形成される孔97aと、カバー保持板部93aの下面に設けられるナット部97bとを備える。
後板部93bの下縁98は、メインフレーム13L,13Rに溶接される接合部であり、パイプ状のメインフレーム13L,13Rの上面の形状に合わせて円弧状に形成されている。
縦板部91の下縁91aは、メインフレーム13L,13Rの上面に溶接される接合部でありメインフレーム13L,13Rに沿うように後下がりに形成されている。
図10に示すように、センターサイドカバー49L,49Rは上縁部から車幅方向内側に延びるステー部99,99を備える。ステー部99,99は、接続プレート90の後板部93b上にセットされ、ステー部99,99に上方から挿通されるカバー固定ボルト100,100によって、カバー保持板部93aの固定孔部97に締結される。
図9及び図10を参照し、メインシート45の取り付け手順を説明する。
メインシート45を車体に取り付ける際には、まず、メインシート45の後部の係止部79,79が、後部クロスフレーム25に前方から引っ掛けられる。これにより、係止部79,79が後部クロスフレーム25に係止された接続部101が形成される。次いで、メインシート45が接続部101を回動軸として下方に回動されると、メインシート45の係合部77がキャッチ機構部83に係合するとともに、メインシート45の位置決め突起78b,78bが、接続プレート90,90の位置決め開口94,94に嵌合する。
これにより、係合部77がキャッチ機構部83にロックされてメインシート45がキャッチ機構部83に固定されるとともに、位置決め突起78b,78bが位置決め開口94に位置決めされることで、メインシート45の前端の腕部74,74がメインフレーム13L,13Rに対して位置決めされる。
また、突起部78,78の基部78a,78aは接続プレート90の上面に当接せず、メインシート45の上下方向の荷重は、シート底板70の当接部80,81等の他の部位で受けられる。
図12は、図9における接続プレート90の周辺部の拡大図である。図13は、図4のXIII−XIII断面図である。
図12及び図13に示すように、メインシート45が取り付けられた状態では、平面視で略正方向の位置決め突起78b,78bは、車幅方向外側の外側面102,102が位置決め開口94の外側縁94a,94aに当接する。これにより、シート前部45bが、車幅方向に位置決めされて、車幅方向の移動を規制されるため、キャッチ機構部83から腕部74,74までの距離が大きい構成であったとしても、腕部74,74の周辺部がセンターサイドカバー49L,49Rに対して開いてしまうことを効果的に抑制できる。
また、位置決め突起78b,78bによってメインシート45の開きを抑制できるため、キャッチ機構部83をより後方に配置できる。これにより、燃料タンク41等の他の部品の配置にキャッチ機構部83が邪魔になることを防止できるため、部品の配置の自由度を向上できる。
また、センターサイドカバー49L,49Rのステー部99,99が、位置決め開口94が設けられた接続プレート90,90に固定されるため、センターサイドカバー49L,49Rをメインシート45に対して高精度に位置決めでき、メインシート45とセンターサイドカバー49L,49Rとの間が開いてしまうことを抑制できる。さらに、センターサイドカバー49L,49Rを固定するための別部材を設ける必要がなく、部品点数を削減できる。
また、平面視において、位置決め突起78b,78bは、略長方形状の位置決め開口94,94よりも前後及び左右に短い略正方形状に形成されている。これにより、位置決め突起78b,78bは、外側面102,102以外の他の側面は位置決め開口94,94に当接せず、上記他の側面と位置決め開口94,94の周縁部との間には、逃げが形成されている。このため、位置決め開口94及び位置決め突起78b,78bの寸法精度厳しく管理しなくとも、位置決め突起78b,78bを位置決め開口94に適切に嵌合させることができる。
さらに、位置決め開口94の周縁部における外側方側の前後の2箇所の隅部を略直角の隅部とし、長い直線状の外側縁94a,94aと位置決め突起78b,78bの外側面102,102とを面で接触させるため、この接触部に作用する荷重を分散させることができる。
図4及び図9に示すように、リアシート46は、メインシート45よりも車幅方向に小さく形成されており、シート後部45cの上端に連続して後方へ延びている。詳細には、リアシート46は、その前端46aの下部が、シート後部45cの後端側凹部45d内に入った状態で設けられており、前端46aは、平面視において、後端側凹部45dに上方から重なっている。このため、メインシート45及びリアシート46を合わせたシート10の前後長を短くできるとともに、リアシート46のシート高を低くできる。
リアシート46は、前後に移動可能であるとともに、着座状態と起立状態との間で傾斜状態を調整可能な所謂リクライニング式のシートであり、この構成について以下に説明する。
図14は、リアシート46及びリアシート46の支持部品を取り外した状態の車両後部の平面図である。
図5、図6及び図14に示すように、シートフレーム15L,15Rは、ピボットフレーム14L,14Rから後上がりに延びる後上方延出部110と、後上方延出部110の後端で屈曲して略水平に後端まで延びる後部水平部111とをそれぞれ備える。
後部水平部111,111の前部の内側面部には、リアシート46を保持するリアシート保持部112L,112Rが左右一対で設けられている。リアシート保持部112L,112Rは、略平坦な保持板112aと、各保持板112aを貫通する一対の開口113,113(前後に並ぶ複数の開口)とをそれぞれ備える。開口113,113は、車幅方向に略同一の位置で前後に並べて配置されている。開口113,113の下面側には、ナット部113a,113a(図16)が設けられている。
後端部クロスフレーム26は、後部水平部111,111の後端間を連結している。後端部クロスフレーム26は、後部水平部111,111に連結される基部114,114と、車幅方向の中央で基部114,114よりも一段上方に膨出する後部受け部115とを有する。後部受け部115は、基部114,114よりも前方に突出する舌状の前方凸部115aを備える。後部受け部115及び前方凸部115aの上面は、連続しているとともに、前下がりに傾斜している。
後部水平部111,111の下方には、後輪3を上方から覆うリアフェンダー63が設けられている。
後部水平部111,111は、リヤサイドカバー51L,51Rの後部によって外側方を覆われている。また、リヤサイドカバー51L,51Rの後部の上面には、テールカバー52が設けられている。テールカバー52は、リアシート46の外形に沿う切り欠き部52aを有し、切り欠き部52aから、後部水平部111,111、リアシート保持部112L,112R及び後端部クロスフレーム26が上方に露出する。
図15は、リアシート46の断面図である。
リアシート46は、リアシート底板116と、リアシート底板116上に支持されるクッション117と、クッション117を覆うシート表皮118とを備える。
リアシート底板116の前後の中間部及び後端部には、下方に突出して車体側に受けられるシート側受け部119a,119bが設けられている。シート側受け119a,119bは、例えば、ゴム等の弾性体で構成される。
リアシート46の前部の下部には、リアシート底板116の前部が上方に膨出することで、空間部121が形成されている。
図16は、図1のXVI−XVI断面図である。
図16に示すように、リアシート保持部112L,112Rには、シート支持体120が取り付けられ、リアシート46は、リアシート底板116及び後述する弾性部材146aを介してシート支持体120に固定されている。また、リアシート46には、リアシート底板116を下方から覆う底板カバー122が設けられる。
リアシート46の下方には、シート支持体120の一部を覆う化粧板123と、化粧板123及び後部水平部111,111等を上方から覆う後部カバー124とが設けられている。
図17は、図14の状態に対してシート支持体120を取り付けた状態を示す平面図である。図18は、シート支持体120の左側面図である。図19は、シート支持体120の平面図である。
図17〜図19に示すように、シート支持体120は、リアシート保持部112L,112Rに取り付けられるベースプレート130(リアシートベースプレート)と、リアシート46に連結されるシート連結プレート131と、ベースプレート130に対してシート連結プレート131を回動可能に連結する左右一対の軸部132L,132Rとを備える。また、シート支持体120は、シート連結プレート131の回動位置を任意の回動位置に固定可能とするリクライニング機構部133を備える。
ベースプレート130は、平面視で略H字形状に形成された前後に長い板部材であり、前縁部の左右端から前方に突出する一対の前部腕部148,148と、後縁部の左右端から後方に突出する一対の後部腕部149,149とを有する。すなわち、ベースプレート130は、後方側へ窪む前側凹部130aを前部腕部148,148の間に有し、前方側へ窪む後側凹部130b(リアシートベースプレートの凹部)を後部腕部149,149の間に有する。
ベースプレート130の前端部において左右の縁部には、上方に立ち上がる軸支持部135,135が設けられている。
ベースプレート130は、互いに略等間隔を開けて前後方向に直線状に並べて配置されるプレート側開口134・・・(・・・は複数を示す。以下同じ。)を複数備える。プレート側開口134・・・は、ベースプレート130の左右の側縁部に沿って2列で形成されている。左側のプレート側開口134・・・は略円形であるが、右側のプレート側開口134・・・車幅方向に長い長孔状に形成されている。これにより、ベースプレート130の取り付け位置を左右方向に微調整できる。本実施の形態では、前後に5個形成されたプレート側開口134・・・が2列で設けられている。
ベースプレート130は、プレート側開口134・・・に挿通されて開口113,113に締結されるベースプレート固定ボルト155,155,155,155(締結部材)によって、リアシート保持部112L,112Rに固定される。詳細には、ベースプレート130は、左右2列のプレート側開口134・・・において、各列で前後に連続する2つの任意のプレート側開口134,134にベースプレート固定ボルト155,155がそれぞれ挿通されて固定される。
すなわち、ベースプレート130は、ベースプレート固定ボルト155,155が挿通される位置が、前後に複数並ぶプレート側開口134・・・から任意の2箇所に選択されることで、前後に異なる複数の固定位置で固定されることが可能に構成されている。
シート連結プレート131は、前後に長い略長方形状に形成されており、軸部132L,132Rが連結される軸連結部136,136を前端に有する。軸部132L,132Rは、車幅方向に延びて配置され、軸連結部136,136と軸支持部135,135とを連結する。シート連結プレート131は、軸部132L,132Rを中心に回動自在である。リクライニング機構部133は、軸部132L,132Rの周辺に配置される。リクライニング機構部133は、シート連結プレート131の回動位置を、略水平の着座位置と略垂直の起立位置と間の任意の位置に固定する。
すなわち、シート連結プレート131に支持されるリアシート46は、シート連結プレート131の回動に伴って前後に回動し、姿勢を着座位置と起立位置(図26)との間で変化させる。
図20は、上記着座位置において、リアシート46をシート連結プレート131から取り外した状態を示す斜視図である。
図19及び図20に示すように、シート連結プレート131の前後の中間部には、シート連結プレート131を貫通する開口部137が形成されている。シート連結プレート131は、孔138,138を開口部137の後方に一対有し、孔138aを前端部に有する。孔138,138,138aには、シート連結プレート131とリアシート底板116とを連結するボルト146,146,146が挿通される。ボルト146,146,146の外周には、筒状の弾性部材146aがそれぞれ設けられ、リアシート底板116は、弾性部材146aを介してシート連結プレート131にラバーマウントされる。詳細には、弾性部材146aは、各ボルト146の外周に嵌合するマウントカラー(不図示)と、マウントカラーの外周に嵌合する筒状のマウントラバー(不図示)と、マウントラバーの軸方向の端面に設けられるワッシャー(不図示)とを備える。このように、リアシート46をシート連結プレート131にラバーマウントするため、リアシート46のクッション性が向上し、乗り心地が良い。
また、シート連結プレート131は、底板カバー122が締結される固定部139,139を後端部に有する。さらに、シート連結プレート131は、前方側へ切り欠かれた逃げ部140を固定部139,139間に有する。
底板カバー122は、リアシート底板116と底板カバー122との間にシート連結プレート131を挟んでシート連結プレート131を下方から覆うように設けられ、シート連結プレート131を外側から隠す。底板カバー122は、シート連結プレート131の開口部137に重なる位置に受け部用開口部141を備える。また、底板カバー122は、シート連結プレート131の逃げ部140の後方の位置に、受け部用開口部142を備える。
図21は、シート支持体120を前方側から見た斜視図である。ここで、図21では、シート連結プレート131及びリアシート46等の図示が省略されている。
図19〜図21に示すように、軸部132L,132Rの左右の両端部には、車幅方向外側に突出する板状のシートベルト固定部144,144(シートベルト締結部)が連結されている。リアシート46の前端46aの上面側を車幅方向に跨って設けられるシートベルト143は、その両端部がシートベルト固定部144,144の下面に回り込むように配置され、シートベルト固定部144,144に締結固定される。リアシート46に着座する同乗者は、シートベルト143を把持することができる。
シートベルト143は、軸部132L,132Rの車幅方向外側且つ軸部132L,132Rの略延長線上の位置に、荷掛けフック部143a,143a(荷掛けフック)を有する。荷掛けフック部143a,143aは、リアシート46の左右の側面の側方の位置に設けられている。荷掛けフック部143a,143aは、シートベルト143の両端部の外側面に、シートベルト143と同様の帯体を上下2箇所で縫い付けて輪状に形成されている。
図16及び図17に示すように、リアシート46の前部の左側面には、リアシート46の回動動作を使用者が操作するための操作部145が設けられている。操作部145は、リクライニング機構部133に接続されるキーシリンダ145aを有する。キーシリンダ145a及びリクライニング機構部133は、リアシート底板116の下方の空間部121に設けられる。
使用者は、自動二輪車1のメインキーKをキーシリンダ145aに外側方から差し込んで、キーシリンダ145aを回動させることで、リクライニング機構部133を操作し、リアシート46の回動位置を調節できる。ここで、メインキーKは、自動二輪車1の主電源のオン/オフを切り替えるキーであり、自動二輪車1の走行時には、例えばヘッドパイプ12近傍のメインスイッチ部に差し込まれている。メインキーKをメインスイッチ部から抜いた状態では、エンジンEは停止する。すなわち、メインキーKによってリクライニング機構部133を操作する際には、エンジンEは必ず停止されている。
詳細には、リクライニング機構部133は、次の操作が可能なように、例えば、ラチェット機構を備えて構成されている。
リアシート46が着座位置の状態において、キーシリンダ145aが操作されると、回動位置の固定が解除され、リアシート46を起立位置側に回動させることが可能となる。
リアシート46が起立位置の状態において、キーシリンダ145aが操作されると、回動位置の固定が解除され、リアシート46を着座位置側に回動させることが可能となる。
リアシート46の回動位置が、着座位置と起立位置との間に位置する中間状態では、キーシリンダ145aの操作無しに、リアシート46を起立位置側に回動させることができる。
また、リアシート46の回動位置が、着座位置と起立位置との間に位置する上記中間状態では、キーシリンダ145aの操作をすると、リアシート46を着座位置側に回動させることができる。
これにより、使用者が意図してキーシリンダ145aを操作しなければ、着座位置及び起立位置の状態が変更されないため、着座位置及び起立位置の状態が不意に変更されてしまうことを防止できる。また、上記中間状態では、キーシリンダ145aを操作しない場合には、リアシート46を起立位置側へ回動できるが、着座位置側へは回動できないため、背もたれとしてのリアシート46の角度を容易に調整可能としながら、不意にリアシート46が着座位置側へ倒れてしまうことを防止できる。
図22は、図17の状態に化粧板123を取り付けた状態を示す平面図である。図23は、化粧板123を取り付けた状態でベースプレート130を下面側から見た図である。
図21から図23に示すように、化粧板123は、ベースプレート130の前部腕部148,148及び後部腕部149,149を除く大部分を上方から覆う板状に形成されている。化粧板123は、例えば、樹脂成型品である。
化粧板123は、略矩形の化粧板本体150と、化粧板本体150の前縁の左右端から前方に突出する一対の前係止部151,151と、後端の車幅方向中間部に設けられた後係止部152(後部の凹部)と、化粧板本体150の左右の側縁から下方に延びる側板部153,153とを備える。
前係止部151,151は、前方に延出した後に車幅方向外側に屈曲する爪状にそれぞれ形成されている。
後係止部152は、化粧板本体150の後縁から下方に延出した後に前方に突出する爪部152aを有する。後係止部152は、爪部152aの基部の近傍の化粧板本体150と合わせて側面視で略コの字状の凹形状に形成されている。
化粧板123は、前係止部151,151がベースプレート130の前部腕部148,148の内縁及び前端に引っ掛けられるとともに、後係止部152がベースプレート130の後側凹部130bに後方から嵌まることで、ベースプレート130に取り付けられる。側板部153,153は、ベースプレート130の側面の一部を覆う。
図24は、図22の状態に後部カバー124を取り付けた状態を示す平面図である。
図21、図22及び図24に示すように、後部カバー124は、テールカバー52の切り欠き部52aを上方から塞ぐように設けられる略矩形の板状のカバーである。後部カバー124は、前縁の車幅方向中央から舌状に前方に延びるカバー側前方凸部124aを備える。
後部カバー124は、後部水平部111,111と、ベースプレート130と、化粧板123と、後端部クロスフレーム26とを上方から覆う。後部カバー124は周縁部に挿通される後部カバー固定具154によって、テールカバー52の切り欠き部52aの周縁部に配置された固定部52bに固定される。
後部カバー124の前方には、後部カバー124の前縁とメインシート45の後端縁75との間の隙間を覆う中間カバー156が設けられている。中間カバー156は、後部カバー124の前縁からメインシート45の後端縁75側へ前下がりに傾斜して設けられるとともに、車幅方向の中間部に前方及び上方に開放するカバー開口部156aを備える。
ベースプレート130の前部はカバー開口部156aから後部カバー124の前方の外側に露出しており、ベースプレート130の前部の軸部132L,132Rに連結されているシート連結プレート131は、その全体が後部カバー124の外側に配置されている。
シート連結プレート131は、図18に実線で示す着座位置の状態では、後部カバー124の上方に略平行に配置される。すなわち、着座位置の状態では、後部カバー124は、シート連結プレート131とベースプレート130との間に挟まれた状態にあり、リアシート46は、シート連結プレート131の上面に支持されている。
図25は、図4のXXV−XXV断面図である。
図25に示すように、リアシート46が着座位置の状態では、リアシート底板116の後端に設けられたシート側受け部119bは、底板カバー122の受け部用開口部142を貫通して後部カバー124に当接する。これにより、同乗者が着座した際等の荷重は、シート側受け部119b及び底板カバー122を介して、後端部クロスフレーム26の後部受け部115に受けられる。また、リアシート46が前方に移動した場合も、リアシート46の荷重は、後部受け部115から前方に延びる前方凸部115aによって受けられる。さらに、シート側受け部119a(図15)も、図20に示す開口部137及び受け部用開口部141を貫通して後部カバー124に当接する。
ここで、リアシート46を前後方向に移動させる手順を説明する。
まず、使用者は、メインキーKで操作部145を操作し、リアシート46を起立位置の状態とし、図24に示すように、後部カバー124を外側に露出させる。次いで、使用者は、後部カバー124を取り外して、図22に示すように、化粧板123を外側に露出させ、化粧板123の係止を解除し、化粧板123を取り外し、図17に示すように、ベースプレート130を外側に露出させる。
図17に示す状態は、ベースプレート130が、前端の2つ(左右で4つ)のプレート側開口134・・・を介してベースプレート固定ボルト155・・・でリアシート保持部112L,112Rに固定されており、リアシート46は最後端の位置に配置されている。
リアシート46が最後端に位置する状態では、後端部クロスフレーム26の前方凸部115aは、ベースプレート130の後側凹部130b内に位置している。このように、ベースプレート130を略H字形状として、後側凹部130bに前方凸部115aを延ばしたため、後部受け部115の強度及び剛性を確保でき、後部受け部115の板厚を減らして軽量化を図ることができる。また、前方凸部115aを設けたため、リアシート46が前方に移動した状態であっても、リアシート46の荷重を前方凸部115aで受けることができる。
リアシート46を前方に移動させる場合、使用者は、ベースプレート固定ボルト155・・・を取り外した後、ベースプレート130の後部側のプレート側開口134・・・を介してベースプレート固定ボルト155・・・でベースプレート130をリアシート保持部112L,112Rに固定する。これにより、リアシート46は、上記最後端の位置よりも前方に移動した状態で固定される。ベースプレート130は、カバー開口部156aを通るとともに、メインシート45の後方突出部76,76の間を通って前後に移動する。
図17に2点鎖線で示すように、ベースプレート130の後端の2つ(左右で4つ)のプレート側開口134・・・でベースプレート130を固定すると、リアシート46は最前端に位置する状態となる。すなわち、ベースプレート130の前端と後端との間の任意のプレート側開口134・・・を介してベースプレート130を固定することで、リアシート46を前後に複数段階の位置状態で固定できる。使用者は、リアシート46の位置の調整をした後、化粧板123及び後部カバー124を取り付ける。
リアシート46を最前端に移動した状態では、ベースプレート130の後側凹部130bは、カバー側前方凸部124aで上方から覆われ、後側凹部130bは、カバー側前方凸部124aによって隠されて上方から視認されない。このため、前方凸部115aを設けるために後側凹部130bを形成した構成であっても、外観性を向上できる。
図26は、リアシート46を最後端の位置で起立位置とした状態を示す左側面図である。また、図26では、リアシート46を最前端の位置で起立位置とした状態が2点鎖線で示されている。
図26に示すように、本実施の形態では、リアシート46を起立させることができるとともに、前後に異なる所望の固定位置にリアシート46を固定できるため、運転者がリアシート46を背もたれとして使用する場合に、背もたれを所望の位置に位置させることができ、良好な乗り心地を得ることができる。さらに、操作部145を操作することで、リアシート46の傾斜角度を調整することができ、乗り心地をさらに向上できる。
リアシート46が起立位置にある状態では、シート連結プレート131が底板カバー122で覆われるとともに、ベースプレート130が後部カバー124で覆われるため、シート支持体120が外側から視認されることを防止でき、外観性を向上できる。さらに、ベースプレート130に化粧板123が設けられているため、図24に示すように、カバー開口部156aからベースプレート130が上方に露出することを防止でき、外観性を向上できる。
また、ベースプレート130の前部は、メインシート45の後端側凹部45dに配置され、後方突出部76,76によって外側方から覆われるため、ベースプレート130を後方突出部76,76によって隠すことができ、外観性を向上できる。また、リアシート46は、メインシート45の後端側凹部45dを通って前後に移動するため、メインシート45の位置を変えなくとも、リアシート46だけを独立して前後に移動させることができる。
また、使用者は、リアシート46を図26のように前後に移動した後に、操作部145の操作により着座位置の状態に変更することができる。この場合、着座位置におけるリアシート46の前後の位置を調整できる。このため、リアシート46に着座する同乗者の体格等に合わせて、リアシート46の前後の位置を容易に変更できる。
以上説明したように、本発明を適用した実施の形態によれば、自動二輪車1は、ヘッドパイプ12と、ヘッドパイプ12の後方に設けられる左右一対のメインフレーム13L,13Rと、メインフレーム13L,13Rの後端に接続されるとともにシートフレーム15L,15Rに繋がるピボットフレーム14L,14Rとを備え、メインフレーム13L,13Rの間には、燃料タンク41が設けられ、燃料タンク41の後方に、運転者が着座するメインシート45が着脱自在に設けられ、ピボットフレーム14L,14Rの間を連結する上部クロスフレーム23が設けられ、上部クロスフレーム23には、メインシート45に設けられた係合部77をキャッチするキャッチ機構部83が設けられ、メインシート45には、燃料タンク41の後面から側面へ延びる左右一対の腕部74,74が設けられ、腕部74,74には、下方に向けて突出する位置決め突起78b,78bがそれぞれ設けられ、メインシート45が取り付けられたとき、位置決め突起78b,78bは、メインフレーム13L,13Rの上部に形成された受け部としての位置決め開口94,94に嵌合する。すなわち、燃料タンク41の側面へ延びるメインシート45の左右一対の腕部74,74がメインフレーム13L,13Rの位置決め突起78b,78bに嵌合するため、メインシート45の前端とキャッチ機構部83とが離れていても、メインシート45の前端を位置決め開口94,94に適切に位置決めできる。このため、メインシート45の横方向への広がりを抑制でき、メインシート45と外装部品であるセンターサイドカバー49L,49Rとを適切に合わせることができる。
また、位置決め開口94,94はメインフレーム13L,13Rに溶接された接続プレート90,90に設けられるため、接続プレート90,90の位置を調整して設けることで位置決め開口94,94の位置を容易に調整でき、位置決め突起78b,78bを位置決め開口94,94に適切に嵌合させることができる。
また、接続プレート90,90は、位置決め開口94,94の近傍に、センターサイドカバー49L,49Rを保持するカバー保持板部93aを一体に備えたため、カバー保持板部93aを保持するための別部品を設ける必要が無く、部品点数を削減できる。また、メインシート45とセンターサイドカバー49L,49Rとの位置精度を向上できる。
さらに、平面視において、位置決め突起78b,78bは、略正方形であり、位置決め開口94,94は、前後方向に長い略長方形であるため、位置決め開口94,94及び位置決め突起78b,78bの面同士で荷重を受けることができ、荷重を分散できる。このため、接続プレート90,90の板厚を小さくする等して軽量化を図ることができる。また、位置決め開口94,94が位置決め突起78b,78bに対して前後に逃げるため、寸法精度の管理が容易になる。
また、メインシート45は、シートフレーム15L,15Rに設けられた後部クロスフレーム25にその後部が差し込まれて接続され、この接続部101を軸としてメインシート45が動かされることで、係合部77がキャッチ機構部83に嵌まってロックされる。メインシート45を後部の接続部101を軸として回動させる構成では、メインシート45の前部の組み付け誤差が大きくなるが、前部の位置決め突起78b,78bを位置決め開口94,94に嵌合させるため、メインシート45の前部を適切に固定できる、さらに、略正方形の位置決め突起78b,78bに対して位置決め開口94,94が長方形であるため、組み付け誤差を吸収できる。
また、メインシート45の後方には、リアシート46が設けられ、メインシート45の後端縁75には、平面視及び正面視で略U字形状の後端側凹部45dが設けられ、後端側凹部45dに、リアシート46の前端46aが配置されるため、シート10の前後長を抑えることができるとともに、リアシート46の高さを低くできる。
また、本発明を適用した実施の形態によれば、自動二輪車1は、ヘッドパイプ12と、ヘッドパイプ12の後方に設けられる左右一対のメインフレーム13L,13Rと、メインフレーム13L,13Rの後方に延びるシートフレーム15L,15Rと、運転者が着座するメインシート45と、メインシート45の後方に設けられ、メインシート45とは別体のリアシート46とを備え、リアシート46は、シートフレーム15L,15Rの後部に設けられるリアシート保持部112L,112Rに、リアシート46を保持するベースプレート130を介して取り付けられ、リアシート保持部112L,112Rに対してベースプレート130を前後の複数の位置状態で固定可能とすることで、リアシート46のみが前後に移動可能である。これにより、リアシート保持部112L,112Rに対してベースプレート130を前後の複数の位置状態に位置を変えて固定することで、メインシート45の位置を変えることなく、リアシート46を前後に容易に移動できる。このため、運転者のメインシートの乗り心地を確保した上で、同乗者のリアシートの乗り心地を向上できる。
また、ベースプレート130は、平面視で左右一対のシートフレーム15L,15Rの間に配置されるとともに、前後方向に並んだ複数のプレート側開口134・・・を備え、リアシート保持部112L,112Rは、シートフレーム15L,15Rの車幅方向内側の位置に設けられるとともに、前後に並ぶ複数の開口113・・・を備え、プレート側開口134・・・及び開口113・・・に挿通される複数のベースプレート固定ボルト155・・・によって、ベースプレート130とリアシート保持部112L,112Rとが固定される。このため、リアシート保持部112L,112Rの前後に並ぶ複数の開口113・・・に対し、プレート側開口134・・・をベースプレート固定ボルト155・・・で固定する位置を変更することで、リアシート46を容易に前後に移動させることができる。また、複数のベースプレート固定ボルト155・・・で固定するため、リアシート46を強固に固定できる。
また、ベースプレート130には、ベースプレート130を上方から覆う化粧板123が係止されているため、ベースプレート130が移動した状態であっても、ベースプレート130が露出することを防止でき、外観性を向上できる。
さらに、ベースプレート130は、平面視において略H字形状であり、化粧板123は、ベースプレート130の左右の前部腕部148,148に引っ掛けられるとともに、後部の後係止部152がベースプレート130に係止されるため、後係止部152を係止及び係止解除することで、化粧板123を容易に着脱できる。
また、ベースプレート130の前部には軸部132L,132Rが設けられ、リアシート46は、軸部132L,132Rを軸にして起立位置まで回動可能であるとともに、ベースプレート130と共に前後に移動可能である。このため、リアシート46を起立させることで、リアシート46を運転者用の背もたれとして使用できるとともに、この背もたれの状態でリアシート46を前後に移動することで、運転者の乗り心地を調整できる。
また、軸部132L,132Rの車幅方向外側の左右の位置に、シートベルト固定部144,144が設けられ、シートベルト固定部144,144にリアシート46のシートベルト143が固定され、シートベルト143は、荷掛けフック部143a,143aを備えた。このため、シートベルト143がリアシート46の移動の邪魔になることを防止できる。また、車体側に荷掛けフックを設けることが困難である構成であっても、荷掛けフックを設けることができる。
また、左右一対のシートフレーム15L,15Rの後端間を連結する後端部クロスフレーム26が設けられ、後端部クロスフレーム26の車幅方向中央の前端には、ベースプレート130が最後端の位置に位置する状態で、ベースプレート130の後側凹部130bの領域に位置させられる前方凸部115aが設けられる。このため、前方凸部115aの分だけ後端部クロスフレーム26を前後に長くでき、後端部クロスフレーム26の強度及び剛性を向上できる。また、リアシート46を前方に移動させた状態であっても、リアシート46の荷重を前方凸部115aで受けることができる。
さらに、シートフレーム15L,15Rの後部と、ベースプレート130と、化粧板123と、後端部クロスフレーム26とを上方から覆う後部カバー124が設けられ、後部カバー124には、ベースプレート130が最前端の位置に位置する状態で、ベースプレート130の後側凹部130bの領域を上方から覆うカバー側前方凸部124aが設けられる。このため、ベースプレート130が最前端に位置した状態であっても、後側凹部130bの領域をカバー側前方凸部124aで隠すことができ、外観性が良い。
また、メインシート45には、平面視及び正面視で略U字形状の後端側凹部45dが設けられ、後端側凹部45dにリアシート46の前端46a及びベースプレート130が配置されるため、メインシート45及びリアシート46の前後長を抑えることができるとともに、リアシート46の高さを低くできる。また、後端側凹部45dにベースプレート130を配置して、ベースプレート130を隠すことができ、外観性を向上できる。
また、リアシート46の前端46aは、平面視で、メインシート45の後端に上方から重なる位置に配置されるため、メインシート45が邪魔にならず、メインシート45を固定したままで、リアシート46のみを前後に移動させることができる。
なお、上記実施の形態は本発明を適用した一態様を示すものであって、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
上記実施の形態では、タンク状部材として、燃料タンク41を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、タンク状部材は、タンク状であると視認されるものであれば良い。タンク状部材は、例えば、エアクリーナーボックスや、収納ボックス等であっても良い。
また、上記実施の形態では、リアシート保持部112L,112Rの前後に並ぶ複数の開口113・・・に対し、プレート側開口134・・・をベースプレート固定ボルト155・・・で固定する位置を変更することで、ベースプレート130を前後に移動させるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、前後に延びるレール部材を介してベースプレートを前後にスライド移動可能とし、リアシート46の前後の位置を調整可能としても良い。
1 自動二輪車(鞍乗り型車両)
12 ヘッドパイプ
13L,13R メインフレーム
14L,14R ピボットフレーム(ピボットプレート)
15L,15R シートフレーム(シートレール)
23 上部クロスフレーム(第1のクロスフレーム)
25 後部クロスフレーム(第2のクロスフレーム)
41 燃料タンク(タンク状部材)
45 メインシート
45d 後端側凹部(略U字状の凹部)
46 リアシート
46a 前端
74,74 腕部
75 後端縁
77 係合部(ロック部材)
78b,78b 位置決め突起(突起)
83 キャッチ機構部(キャッチ機構)
90,90 接続プレート
93a,93a カバー保持板部(車体カバー保持部)
94,94 位置決め開口(受け部、開口)
101 接続部

Claims (6)

  1. ヘッドパイプ(12)と、当該ヘッドパイプ(12)の後方に設けられる左右一対のメインフレーム(13L,13R)と、当該メインフレーム(13L,13R)の後端に接続されるとともにシートレール(15L,15R)に繋がるピボットプレート(14L,14R)とを備え、左右一対の前記メインフレーム(13L,13R)の間には、タンク状部材(41)が設けられ、当該タンク状部材(41)の後方に、運転者が着座するメインシート(45)が着脱自在に設けられる鞍乗り型車両のシート周辺構造において、
    左右一対の前記ピボットプレート(14L,14R)の間を連結する第1のクロスフレーム(23)が設けられ、当該第1のクロスフレーム(23)には、前記メインシート(45)に設けられたロック部材(77)をキャッチするキャッチ機構(83)が設けられ、
    前記メインシート(45)には、前記タンク状部材(41)の後面から側面へ延びる左右一対の腕部(74)が設けられ、当該腕部(74)には、下方に向けて突出する突起(78b)がそれぞれ設けられ、
    前記メインシート(45)が取り付けられたとき、前記突起(78b)は、前記メインフレーム(13L,13R)の上部に形成された受け部(94)に嵌合することを特徴とする鞍乗り型車両のシート周辺構造。
  2. 前記受け部(94)は開口(94)であって、当該開口(94)は前記メインフレーム(13L,13R)に溶接された接続プレート(90)に設けられることを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両のシート周辺構造。
  3. 前記接続プレート(90)は、前記開口(94)の近傍に、車体カバー保持部(93a)を一体に備えたことを特徴とする請求項2記載の鞍乗り型車両のシート周辺構造。
  4. 平面視において、前記突起(78b)は、略正方形であり、前記開口(94)は、前後方向に長い略長方形であることを特徴とする請求項2または3に記載の鞍乗り型車両のシート周辺構造。
  5. 前記メインシート(45)は、前記シートレール(15L,15R)に設けられた第2のクロスフレーム25にその後部が差し込まれて接続され、この接続部(101)を軸として前記メインシート(45)が動かされることで、前記ロック部材(77)が前記キャッチ機構(83)に嵌まってロックされることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の鞍乗り型車両のシート周辺構造。
  6. 前記メインシート(45)の後方には、リアシート(46)が設けられ、前記メインシート(45)の後端縁(75)には、平面視及び正面視で略U字形状の凹部(45d)が設けられ、当該凹部(45d)に、前記リアシート(46)の前端(46a)が配置されることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の鞍乗り型車両のシート周辺構造。
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