JP2015130936A - 形態変化玩具 - Google Patents
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Abstract
Description
人為的操作によって第1形態と第2形態との間で可逆的に形態変化可能に構成された形態変化玩具において、
基体パーツと、
前記基体パーツに取り付けられ、第1の軸を中心に回動可能な第1の回動パーツと、
前記基体パーツに取り付けられ、前記第1の軸又は当該第1の軸に平行な第2の軸を中心に回動可能な第2の回動パーツと、
前記第1の回動パーツ及び前記第2の回動パーツにそれぞれ取り付けられ前記第1形態及び前記第2形態の外観の一部を構成する第1の可動パーツと、
前記第1の回動パーツ及び前記第2の回動パーツを前記第2形態を取る方向に付勢する第1の付勢手段と、
前記基体パーツに取り付けられ、前記第1の軸に平行な方向で往復動作可能に構成され、前記第1形態及び前記第2形態の外観の一部を構成する第2の可動パーツと、
前記第2の可動パーツに取り付けられ、当該第2の可動パーツが前記基体パーツに近づく方向に動作したときに前記第1の回動パーツ及び前記第2の回動パーツに摺接して前記第1の付勢手段による付勢力に抗して前記第1の回動パーツ及び前記第2の回動パーツを回動させて、前記第1形態を取る位置で係止し、前記第2の可動パーツが前記基体パーツから離れる方向に動作する際に前記第1の回動パーツ及び前記第2の回動パーツに対する係止を解除する係止パーツと、
前記第2の可動パーツを前記基体パーツから離れる方向に付勢する第2の付勢手段と、
前記第2の可動パーツを前記基体パーツに近づく方向に動作させた際に前記第2の付勢手段による付勢力に抗して当該第2の可動パーツをロックし、ロック状態で前記第2の可動パーツの少なくとも一部を動作させた際にロックを解除するロック機構と、
を備えたことを特徴とする。
また、第1の可動パーツ及び第2の可動パーツは第1の軸に直交する面内で動作するため、テーブルに設置したままで形態変化をさせることができるので、片手で簡単に形態変化させることができる。
この形態変化玩具1は、図1に示した自動車玩具の形態(第1形態)と、図5で示したロボット玩具の形態(第2形態)との間で可逆的に形態変化を行う。
この形態変化玩具1は、基体パーツ10(図2参照)、可動パーツ20、可動パーツ30、可動パーツ40及び可動パーツ50を備えている。このうち可動パーツ30、可動パーツ40及び可動パーツ50は左右に対称に配置されている。したがって、左右の可動パーツ30、可動パーツ40及び可動パーツ50については同一符号を付し、左右一方の可動パーツ30、可動パーツ40及び可動パーツ50を説明し、左右他方の可動パーツ30、可動パーツ40及び可動パーツ50の説明は特に断らない限り省略する。
図6に示すように、基体パーツ10の内部には軸61を中心に回動可能な2つの回動パーツ62が設けられている。この2つの回動パーツ62は中央部で重畳され、たすき掛け状態となるように設けられている。そして、2つの回動パーツ62は互いに重畳された部分で軸61を介して基体パーツ10に支持されている。左右の回動パーツ62は、対応する端部の高さ位置が等しくなるように適宜屈曲されている。この2つの回動パーツ62へのパーツの取付構造は左右で対称形となっているので、同一符号を付し、左右一方の連結構造を説明し、左右他方の連結構造の説明は特に断らない限り省略する。
図7に示すように、この回動パーツ62の前端部には軸63を介してレバー64の一端部が連結されている。レバー64の中間部は軸65を介して基体パーツ10に回動可能に取り付けられている。レバー64の他端部は、可動パーツ30に付設した軸66に取り付けられている。なお、特に限定はされないが、このレバー64の他端部は、可動パーツ30に付設した軸66に固定され、レバー64が軸63を中心に回動すると、レバー64と一体的に可動パーツ30が動作する。
また、図7に示すように、可動パーツ30に付設した軸66には可動パーツ40が回動可能に取り付けられている。さらに、この可動パーツ40は軸67を介してリンク68に回動可能に取り付けられている。また、リンク68の他端部は軸69を介して基体パーツ10に回動可能に取り付けられている。その結果、レバー64、可動パーツ40、リンク68及び基体パーツ10は4節回転連鎖機構を構成し、レバー64は入力リンクを構成している。
そして、回動パーツ62が第1形態から図7に示した矢印X1方向に回動した際、レバー64が軸65を中心に時計方向に回動し、可動パーツ30が軸65を中心に時計方向に回動し、可動パーツ40が4節回転連鎖機構によって矢印X2方向に動作する。これによって、形態変化玩具1の可動パーツ30及び可動パーツ40は自動車玩具の形態からロボット玩具の形態に変化する。
図8に示すように、回動パーツ62の後端部には軸71を介してリンク72の一端部が回動可能に連結されている。リンク72の他端部は、脚部本体G1の付け根部に付設した軸73に回動可能に連結されている。脚部本体G1は軸73の近くで軸74を介して基体パーツ10に回動可能に連結されている。
そして、回動パーツ62が第1形態から図7に示した矢印X1方向に回動した際、脚部本体G1がX3方向に回動する。
つまり、リンク75の一端部にはピニオン81が付設されている。このピニオン81にはラックパーツ82のラック82aが噛合している。ラックパーツ82の一端部は軸83を介して基体パーツ10に回動可能に連結され、途中が屈曲され脚部本体G1の中に導入され、脚部本体G1内でラックパーツ82のラック82aがピニオン81と噛合している。
そして、図8において脚部本体G1がX3方向に回動した際、ラックパーツ82が軸83を中心に反時計方向に回動し、ラックパーツ82のラック82aがピニオン81を時計方向に回転させ、リンク75を軸77を中心に時計方向に回動させる。これによって、可動パーツ50が脚部本体G1の先端側に移動し、図5に示すように脚部本体G1の傾斜面85aと可動パーツ50の傾斜面85bとが当接し、可動パーツ50は脚部本体G1と係合し、ロボット玩具における正規位置に脚部本体外パーツG2である可動パーツ50が収まる。これによって、形態変化玩具1の可動パーツ50は自動車玩具の形態からロボット玩具の形態に変化する。
図3に示すように、可動パーツ20の下側には図示しない取付パーツを介して係止パーツ91が取り付けられている。この係止パーツ91は、図9、図10及び図11に示すように円柱状で、先端部が下方に向けて徐々に径が小さくなるように構成されている。この係止パーツ91にはその外周の一部に上下方向に延在するスリット91aが形成されている。また、係止パーツ91にはロッド92が付設されている。このロッド92は係止パーツ91に対して出没可能に取り付けられている。ロッド92には、当該ロッド92よりも径の大きなヘッド92aが形成され、このヘッド92aは係止パーツ91の中に配置されている。そして、このヘッド92aと係止パーツ91との間にはスプリング93が設置され、ロッド92は係止パーツ91から突出する方向(下方)に付勢されている。また、ロッド92の先端はねじ92bによって基体パーツ10に固定されている。
そして、可動パーツ20が下降し、図9(A),図9(B)に示すよう係止パーツ91の大径部が左右の回動パーツ62の間に挿入された際にはスプリング62aの付勢力に抗して左右の回動パーツ62は矢印X4方向に回動する。一方、可動パーツ20が上昇し、図10(A),図10(B)に示すようロッド92が左右の回動パーツ62の間に挿入された際にはスプリング62aの付勢力によって左右の回動パーツ62は矢印X5方向に回動する。
このロック機構94はレバー94aを備えている。このレバー94aの操作部94bはフロントガラス22の一部を構成している。レバー94aは軸94cを中心に回動可能に可動パーツ10の本体に取り付けられている。レバー94aの操作部94bと軸94cを挟んだ反対側部分は垂れ下がり先端部には爪部94dが設けられている。レバー94aは爪部94dが上記スリット91aに入り込むようにスプリング(図示せず)によって付勢されている。爪部94dは、ロッド92が係止パーツ91に没入した際に、図11(A)に示すようにヘッド92aの下側に潜り込み、ロッド92を上昇位置でロックする。一方、この状態から図11(B)に示すようにレバー94aの操作部94bが押圧されると、ロックが解除され、ロッド92はスプリング93の付勢力によって係止パーツ91から突出する。したがって、ロッド92が係止パーツ91から突出した際にはその反力で可動パーツ20は上昇させられる。これによって、可動パーツ20が上昇し、形態変化玩具1の可動パーツ20は自動車玩具の形態からロボット玩具の形態に変化する。
第1に、係止パーツ91を一方向に動作させると第1形態を取り、係止パーツ92を他方向に動作させると、スプリング62a,93の付勢力によって第2形態を取るので、簡単な操作で可逆的に形態変化させることができる。
第2に、可動パーツ30、可動パーツ40及び可動パーツ50は、軸61に直交する面内で動作するため、テーブルに設置したままで形態変化をさせることができるので、片手で簡単に形態変化させることができる。
また、上記実施形態では、左右の回動パーツ62は同じ軸61を中心に回動するように構成されているが、平行な2つの軸のそれぞれに1つずつ回動パーツ62を取り付けてもよい。
さらに、上記実施形態では、自動車玩具の形態とロボット玩具の形態との間で形態を変化させたが、他の乗り物玩具や動物玩具との間で形態変化をさせてもよい。
10 基体パーツ
20,30,40,50 可動パーツ
62 回動パーツ
62a 軸
A 頭部
B 胴部
C 腰部
F 腕部関連パーツ
G 脚部関連パーツ
Claims (5)
- 人為的操作によって第1形態と第2形態との間で可逆的に形態変化可能に構成された形態変化玩具において、
基体パーツと、
前記基体パーツに取り付けられ、第1の軸を中心に回動可能な第1の回動パーツと、
前記基体パーツに取り付けられ、前記第1の軸又は当該第1の軸に平行な第2の軸を中心に回動可能な第2の回動パーツと、
前記第1の回動パーツ及び前記第2の回動パーツにそれぞれ取り付けられ前記第1形態及び前記第2形態の外観の一部を構成する第1の可動パーツと、
前記第1の回動パーツ及び前記第2の回動パーツを前記第2形態を取る方向に付勢する第1の付勢手段と、
前記基体パーツに取り付けられ、前記第1の軸に平行な方向で往復動作可能に構成され、前記第1形態及び前記第2形態の外観の一部を構成する第2の可動パーツと、
前記第2の可動パーツに取り付けられ、当該第2の可動パーツが前記基体パーツに近づく方向に動作する際に前記第1の回動パーツ及び前記第2の回動パーツに摺接して前記第1の付勢手段による付勢力に抗して前記第1の回動パーツ及び前記第2の回動パーツを回動させて、前記第1形態を取る位置で係止し、前記第2の可動パーツが前記基体パーツから離れる方向に動作する際に前記第1の回動パーツ及び前記第2の回動パーツに対する係止を解除する係止パーツと、
前記第2の可動パーツを前記基体パーツから離れる方向に付勢する第2の付勢手段と、
前記第2の可動パーツを前記基体パーツに近づく方向に動作させた際に前記第2の付勢手段による付勢力に抗して当該第2の可動パーツをロックし、ロック状態で前記第2の可動パーツの少なくとも一部を動作させた際にロックを解除するロック機構と、
を備えたことを特徴とする形態変化玩具。 - 前記係止パーツには、前記第1の軸に平行な方向で往復動作して当該係止パーツから出没可能なロッドが取り付けられ、前記ロッドの先端は前記基体パーツに固定されるとともに、前記ロッドは前記第2の付勢手段の付勢力によって前記係止パーツから突出する方向に付勢されていることを特徴とする請求項1に記載の形態変化玩具。
- 前記第1の回動パーツ及び前記第2の回動パーツはそれぞれ長手方向の中間位置を軸着され、前記第1の回動パーツ及び前記第2の回動パーツの長手方向の各端部にはそれぞれ前記第1の可動パーツが取り付けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の形態変化玩具。
- 前記第2形態はロボット玩具の形態であり、前記基体パーツには前記ロボット玩具の頭部、胴部及び腰部が設けられ、前記第1の可動パーツは、前記ロボット玩具の少なくとも腕部関連パーツ及び脚部関連パーツを含むことを特徴とする請求項3に記載の形態変化玩具。
- 前記脚部関連パーツは、前記係止パーツによる前記第1の回動パーツ及び前記第2の回動パーツの係止が解除された際に開脚する脚部本体と、前記脚部本体に互いに対向する2つのリンクを介して取り付けられ前記脚部本体、前記2つのリンクとの間で4節回転連鎖機構を構成する脚部本体外パーツとから構成され、前記脚部本体の開脚に伴って前記4節回転連鎖機構を動作させ、前記脚部本体外パーツを前記第2形態における正規位置に移動させるように構成されていることを特徴とする請求項4に記載の形態変化玩具。
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