以下、添付の図面に基づき、本発明の実施形態について説明する。なお、各図面において、同一の機能もしくは形状を有する部材や構成部品等の構成要素については、判別が可能な限り同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置としてのモノクロレーザプリンタの斜視図であり、図2は、当該モノクロレーザプリンタの概略断面図である。
なお、以下の説明で「画像形成装置」とは、画像を記録する記録媒体であるシートに現像剤としてのトナーやインクを付着させて画像形成を行う装置を意味する。また「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与することをも意味する。また、「シート」とは、紙(用紙)に限らず、OHPシート、布帛なども含み、現像剤を付着させることができる媒体あるいは原稿の意味である。また、「用紙」とは、普通紙以外に、厚紙、はがき、封筒、薄紙、塗工紙(コート紙やアート紙等)、トレーシングペーパ等も含まれる。以下の実施形態では、「現像剤」をトナー、シートを「用紙」として説明し、また各構成部品の説明にある寸法、材質、形状、その相対配置などは例示であって、特に特定的な記載がない限りこの発明の範囲をそれらに限定する趣旨ではない。なお、トナーは、乾式トナー、湿式トナーのいずれであってもよい。
図1に示すモノクロレーザプリンタ(以下、単に「プリンタ」とも言う)の装置本体(画像形成装置本体)100の下部には、用紙を多数枚積層して載置可能なシート載置部としての給紙トレイ26が配置されている。給紙トレイ26は、装置本体100の下部に配置された図示しない回転軸を中心に前後方向(図の矢印A方向)に回動可能に構成されている。また、装置本体100の上部には、装置外に排出された用紙を載置する排紙トレイ44が配置されている。
以下、図2に基づいてプリンタの主要部を説明する。
プリンタは、その画像形成部に、ブラックの現像剤によって画像を形成するためのプロセスユニット1を備えている。プロセスユニット1は、表面に画像を担持する像担持体としての感光体(感光体ドラム)2と、感光体2の表面をクリーニングするクリーニング手段としての図示しないドラムクリーニング装置と、感光体2の表面を除電する図示しない除電装置と、感光体2の表面を帯電させる帯電手段としての帯電装置4と、感光体2上に現像剤であるトナーを供給して画像(現像剤像)を形成する現像手段としての現像装置5等を有している。また、現像装置5内には、未使用のトナーTが収容されている。プロセスユニット1は、装置本体100に対して着脱可能に構成され、一度に消耗部品を交換可能となっている。
プロセスユニット1に対して図の左側には、感光体2の表面を露光する露光器7が配置されている。露光器7は、画像データに基づいてレーザダイオードから感光体2の表面にレーザ光Lを発するように構成されている。また、プロセスユニット1に対して図の右側には、感光体2上の画像を用紙に転写する転写手段としての転写ローラ23が配置されている。転写ローラ23は、感光体2と当接可能な位置に配置されており、両者の当接部において転写ニップが形成される。
装置本体100の下部には、給紙トレイ26に載置された用紙Pを給送する給送手段としての給送ローラ32が配置されている。また、この給送ローラ32の用紙搬送方向下流側であって、上記転写ニップの上流側には、給送ローラ32によって給送された用紙を一旦停止させてから所定のタイミングで搬送するタイミングローラ対14が配置されている。
また、転写ニップよりも用紙搬送方向下流側には、用紙に転写された画像を定着させる定着装置34が配置され、さらにその下流側には、用紙を装置外へ排出する排出手段としての排紙ローラ対37が配置されている。定着装置34は、図示しないハロゲンランプ等の発熱源を内包する定着ローラ34aと、この定着ローラ34aに対して所定の圧力で当接しながら回転する加圧ローラ34bを備えている。
続いて、図2を参照しつつ、本実施形態に係るプリンタの基本動作について説明する。 図示しない制御部からの給紙信号によって給送ローラ32が回転すると、給紙トレイ26に積載された用紙Pの最上位の用紙のみが分離されて給紙路31へ送り出される。用紙Pの先端がタイミングローラ対14のニップ部に到達すると、感光体2に形成されたトナー画像とタイミング(同期)をとると共に、用紙Pの先端スキューを補正するため、用紙Pにたるみを形成した状態で待機する。
作像動作について説明すると、まず、帯電装置4にて感光体2の表面を均一な高電位に帯電させる。図示しない読取装置又はコンピュータ等からの画像情報に基づいて、露光器7から感光体2の表面にレーザビームLが照射され、照射された部分の電位が低下して静電潜像が形成される。この静電潜像に対し、現像装置5によってトナーTが供給され、トナー画像(現像剤画像)を形成(現像)する。
感光体2にトナー画像が形成されると、タイミングローラ対14と給送ローラ32が駆動を開始し、感光体2上のトナー画像とタイミング(同期)をとって用紙Pを転写ニップへ送る。そして、転写ローラ23よって、送られてきた用紙Pに感光体2上のトナー画像を転写する。なお、用紙Pに転写しきれなかった感光体2上の残留トナーは、図示しないドラムクリーニング装置によって除去され、その後、図示しない除電装置によって感光体2の表面が除電される。
トナー画像が転写された用紙Pは、転写後搬送路33を通って定着装置34へと搬送される。定着装置34に送り込まれた用紙Pは、定着ローラ34aと加圧ローラ34bによって挟まれ、その未定着トナー画像が加熱・加圧されて用紙Pに定着される。そして、トナー画像が定着された用紙Pは、定着装置34から定着後搬送路35へ送り出され、排紙ローラ対37によって排紙トレイ44へ排出される。
図3は、本実施形態のプリンタに、大容量のトナーを収容可能な現像剤補給装置を設置した状態を示す図である。
この現像剤補給装置50は、プリンタに対してその外部からトナーを補給するために設置される。図3では、現像剤補給装置50を、プリンタの装置本体100の右側に設置しているが、この位置に限定されることなく、プリンタの装置本体100に対して、図の左側や、背面側、上側又は下側に設置するようにしてもよい。
図4は、本発明の第1実施形態に係る現像剤補給装置の概略断面図である。
図4に示すように、現像剤補給装置50は、外装51を有する装置本体(現像剤補給装置本体)200と、トナーTを貯蔵する貯蔵部としてのタンク52と、タンク52を保持するタンクホルダ53と、タンク52内のトナーTを画像形成装置側へ移送する移送手段としてのスクリュー54及びポンプ55と、スクリュー54及びポンプ55によって移送されるトナーを画像形成装置側へと供給するための供給経路を構成する供給管56等を備えている。
装置本体200の上部には蓋体57が設けてあり、蓋体57は、装置本体200上部の支軸58を中心に上下方向に回動可能となっている。蓋体57を上方(図4の矢印B方向)に回動させると、装置本体200の上部が開口し、内部のタンク52にトナーを補充することが可能となる。また、タンク52は、装置本体200内に固定されていてもよいし、着脱可能となっていてもよい。タンク52を装置本体200に対して着脱可能に構成した場合は、トナー充填作業が行いやすくなり作業性が向上する。
タンク52は、その内面に下方へ向かって互いに接近するように傾斜する傾斜面52aを有している。タンク52内のトナーTは、自重により傾斜面52aに沿ってタンクホルダ53内に流入するようになっている。
タンクホルダ53内には、スクリュー54が配置されている。スクリュー54の軸方向の一端部54aには、回転軸59と、この回転軸59によって支持される歯車60とが設けられている。歯車60は、後述の画像形成装置側に設けられた駆動側連結部と連結可能な受動側連結部として機能すると共に、画像形成装置側の駆動手段の駆動力を移送手段としてのスクリュー54及びポンプ55に伝達する伝達部材として機能する。画像形成装置側の駆動手段からの駆動力が、歯車60を介して回転軸59に伝達されると、スクリュー54が回転し、タンクホルダ53内のトナーを撹拌しながら図4の左側へ移送するようになっている。なお、歯車60は、回転軸59と一体に構成されていても、別体で構成されていてもよい。
本実施形態では、上記ポンプ55として、回転容積式で圧送式移送のモーノポンプと称される一軸偏芯ねじポンプを用いている。具体的に、ポンプ55は、スクリュー状に形成されたロータ61と、ステータ62と、ポンプホルダ63等で構成されている。ロータ61は、スクリュー54の上記歯車60を設けた端部54aとは反対側の端部54bに連結されており、スクリュー54が回転すると、これと一体的にロータ61も回転するようになっている。特に、本実施形態では、上記歯車60の回転中心(回転軸59)を、スクリュー54及びロータ61(ポンプ55の回転中心)と同軸上に一致するように配置していることで、部品点数の削減し、コストダウンや駆動伝達力損失の低減を図っている。
ロータ61の周りには、ゴム材料等の弾性体又は剛体である金属材料で形成されたステータ62が、ロータ61を包み込むように設けられている。ステータ62には、ロータ61が回転しながらトナーを移送する通路が形成されている。また、ステータ62は、ポンプホルダ63及びタンクホルダ53によって保持されている。ポンプホルダ63のトナー移送方向先端部には、フレキシブルチューブから成る供給管56が接続されている。従って、ロータ61が回転すると、移送されるトナーは供給管56を通過して画像形成装置側へ供給されるようになっている。
モーノポンプは、極小空気による高い固気比で移送するので、粉体であるトナーは供給管56内に充満して連続的に移送される。このため、高い定量性と連続移送の高精度流量コントロールが可能である。さらに、低速・高濃度移送であるので、トナーの破砕もなく、小径の配管で済み、かつ、供給管56の摩耗のトラブルがなく、騒音も少ない。しかも、構造が簡易で、経済性、信頼性、メンテナンス性に優れる等の利点がある。なお、ポンプ55としては、モーノポンプに限らず、歯車ポンプ、あるいはダイヤフラムポンプ等の往復ポンプを用いてもよい。本実施形態では、移送手段としてスクリュー54及びポンプ55を用いる構成としているが、これに限らない。移送手段としてポンプのみを用いてもよい。また、スクリューのみを用いてもよい。スクリューのみを用いてトナーを移送する場合、供給管56の内部の一部又は全部にもスクリューを設けることが好ましい。この場合、スクリューとして、可撓性を有するフレキシブルスクリューを用いることが好ましい。フレキシブルスクリューを用いることにより、供給管56が非直線の形状であってもトナーを移送することができる。また、乾式トナーを用いる場合、移送手段としてモーノポンプを用いることがより好ましい。移送手段の一部にスクリューを用いてもよいが、スクリューによる乾式トナーの移送距離が長いと、乾式トナーを移送する際に乾式トナーが繰り返し撹拌されて劣化する可能性がある。したがって、移送手段としてスクリュー及びポンプを併用する場合は、モーノポンプによる乾式トナーの移送距離よりも、スクリューによる乾式トナーの移送距離を短くすることが好ましい。また、トナー劣化を確実に防止するためには、モーノポンプのみによりトナーを移送することがより好ましい。
また、本実施形態では、現像剤補給装置50の運搬作業や設置作業を行いやすくするため、現像剤補給装置本体200に把持部64が設けられている。さらに、把持部64の角部64aを曲面状に形成して、把持部64に触れる際の安全性を向上させている。また、本実施形態では、把持部64を、外装51を内側へ凹ませて構成することで、装置本体200のサイズが大きくなるのを回避している。なお、把持部64は、製造コスト低減の観点から、外装51と一体に構成されているが、この場合に限らず、別体で構成してもよい。
図5は、本発明の第1実施形態に係る現像剤補給装置を正面側から見た斜視図、図6は、当該現像剤補給装置を背面側から見た斜視図である。また、図7は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置を正面側から見た斜視図、図8は、当該画像形成装置を背面側から見た斜視図である。
図5及び図6に示すように、本実施形態では、上記把持部64を、現像剤補給装置本
体200の正面200Fと背面200Bのそれぞれに1つずつ設けている。このように、互いに反対側を向く正面200Fと背面200Bとにそれぞれ把持部64を設けることで、現像剤補給装置本体200を安定して保持できるようにしている。
現像剤補給装置本体200の左側面200L側には、現像剤補給装置本体200を画像形成装置本体100に係止するための係止部65が配置されている。なお、この左側面200Lは、現像剤補給装置本体200を画像形成装置本体100の隣に設置した状態で(図3に示す状態)、画像形成装置本体100の右側面に近接対向して配置される外装面である。係止部65は、左側面200Lに設けられた孔部200aから外部へ水平に突出する腕部65aと、腕部65aの先端部で鉛直下方へ延びる係止爪65bとから成る、L字型に形成されている。また、係止部65は、上下方向に移動可能に保持されている。
図6に示すように、現像剤補給装置本体200の背面200B側には、上記係止部65を上下方向に移動操作するための操作部66が配置されている。操作部66は、背面200Bに設けられた孔部200cから外部へ突出するように設けられている。また、操作部66は、現像剤補給装置本体200内において係止部65と一体的に連結されている。従って、操作部66を上下方向に移動させることにより、係止部65を直接的に上下方向に移動させることが可能となっている。このように、操作部66と係止部65を一体に構成し、操作部66の操作方向と係止部65の可動方向とが同一方向となるようにした場合は、操作者が操作方法を直感的に理解できる。また、簡易な構成とすることができるので、低コスト化、小型化も図れる。
また、現像剤補給装置本体200の左側面200Lには、開口部200dが形成されており、開口部200dには蓋部材67が設けられている。この開口部200dは、上記スクリュー54の一端部側に設けられた歯車60に対応する位置に配置されており(図4参照)、蓋部材67を開けることで、後述の駆動側連結部を開口部200dを通して歯車60に連結することが可能となっている。
また、現像剤補給装置本体200の左側面200Lからは、上記供給管56が外部に露出している。この供給管56の露出する部分の先端部56aは、画像形成装置に接続可能となっている。本実施形態では、図7及び図8に示すように、画像形成装置本体100の右側面100Rに、供給管56の先端部56aを着脱可能な接続部68が設けられている。また、図9に示すように、接続部68には、画像形成装置本体100内に設けられた補給管69の一端部が接続されており、補給管69の他端部はプロセスユニット1に接続されている。従って、供給管56の先端部56aを接続部68に接続すると、供給管56と補給管69とが連通し、これらを介して現像剤補給装置50からプロセスユニット1内にトナーを補給することが可能となる。なお、補給管69を介さずに供給管56の先端部56aを直接プロセスユニット1に接続できるようにしてもよい。また、図9では、プロセスユニット1の上部右端側の箇所からトナーを補給するようにしているが、特に支障がなければ、補給する箇所は問わない。また、画像形成装置がプロセスユニットとは別体のトナーボトル(現像剤収容器)を備えている場合、供給管56をプロセスユニットではなく、トナーボトルに接続してトナーを補給できるようにすることも可能である。
また、図7及び図8に示すように、画像形成装置本体100の右側面100Rには、上記現像剤補給装置本体200の係止部65が係脱可能な被係止部70と、上記現像剤補給装置本体200内の歯車60と連結可能な歯車ユニット71とが設けられている。
図10に示すように、被係止部70は、画像形成装置本体100が有する外装101の右側面100Rから外側に突出するように設けられている。被係止部70には、上方へ開口する係止溝70aが形成されており、この係止溝70aに上記係止部65の係止爪65bが挿入可能となっている。また、画像形成装置本体100の右側面100Rには、孔部100aが形成されており、この孔部100aから歯車ユニット71が外部へ突出するように配置されている。
外装101を省略した図11に示すように、歯車ユニット71は、ねじ歯車で構成された第1歯車72と、平歯車で構成された3つの第2〜第4歯車73〜75、及びこれらの歯車72〜75を噛み合った状態で保持する歯車ホルダ76とで構成されている。第1歯車72は、レジストローラ対14の一方に連結されており、これを介して、画像形成装置側で駆動力を発生させる駆動手段としての駆動モータMから駆動力が伝達されるようになっている。そして、駆動力は、第1歯車72から、第2歯車73、第3歯車74、第4歯車75へと順次伝達される。このように、本実施形態では、歯車ユニット71がレジストローラを介して駆動力を得るようにしているが、これに限定されず、他の部材や装置を介して駆動力を得られるようにしてもよい。例えば、定着ローラ34aを介して駆動力を得られるようにしてもよい。また、歯車ユニット71へ駆動力を伝達するための専用のモータを画像形成装置本体に設け、この専用のモータの駆動力を歯車ユニット71へ伝達する構成としてもよい。あるいは、駆動モータMから直接駆動力を得るようにすることも可能である。駆動モータMとしては、DCモータやステッピングモータなどを用いることができるが、モータの種類はこれに限定されない。また、平歯車で構成された第2〜第4歯車73〜75は、これらを支持する回転軸77〜79と一体に構成されていてもよいし、別体で構成されていてもよい。歯車73〜75と回転軸77〜79を別体とした場合は、部品の交換やメンテナンスが行いやすくなる。また、平歯車に代えて、はすば歯車を用いてもよい。はすば歯車の場合、平歯車に比べて歯の噛み合いによって発生する音(騒音)が低減できる利点がある。
図12に、上記蓋部材の構成を示す。
図12に示すように、蓋部材67は、その上部と下部に軸部67aを有しており、各軸部67aは、外装51の内面とタンクホルダ53とにそれぞれ設けられた軸受け部51a,53aによって回動可能に保持されている。これにより、蓋部材67は、軸部67aを中心に回動して、開口部200dを開閉するようになっている。また、蓋部材67には、ねじりコイルバネ等の付勢部材80が設けられており、この付勢部材80の付勢力によって、蓋部材67は閉じる方向(図12の矢印B方向)へ付勢されている。蓋部材67は、開口部200dの縁に当接するようになっており、これにより、蓋部材67によって開口部200dが閉鎖される。
このように、蓋部材67によって開口部200dが閉鎖されることで、ユーザー等が開口部200dを通して歯車60に接触することによる破損や、内部に埃等の異物が侵入することによる汚れを防止するようにしている。また、本実施形態では、蓋部材67が現像剤補給装置本体200に設けられているため、蓋部材67を着脱する必要がない。さらに、蓋部材67は、付勢部材80の付勢力によって自動的に閉じるため、蓋部材67を閉じる必要もなく、操作性に優れている。
図13に示すように、上記歯車ユニット71を開口部200dから現像剤補給装置本体200内へ進入させると、歯車ユニット71によって蓋部材67が押されて、蓋部材67が開く方向(図13の矢印C方向)に回動する。そして、図14に示すように、歯車ユニット71が現像剤補給装置本体200内に進入することによって、歯車ユニット71の第4歯車75が現像剤補給装置本体200内の歯車60と噛み合う。これにより、歯車ユニット71と現像剤補給装置本体200内の歯車60との間で、駆動力伝達可能な状態となる。すなわち、歯車ユニット71の第4歯車75は、現像剤補給装置本体200内に設けられた上記受動側連結部としての歯車60と連結可能な駆動側連結部として機能する。この状態で、画像形成装置本体100側の上記駆動モータMが駆動すると、その駆動力が歯車ユニット71の各歯車72〜75を介して現像剤補給装置本体200内の歯車60に伝達され、上記スクリュー54及びポンプ55が駆動する。
本実施形態では、現像剤補給装置本体200のスクリュー54は、歯車ユニット71(駆動側連結部)に歯車60(受動側連結部)が連結された状態で、画像形成装置本体の外壁(右側面100R)を介して駆動モータMから駆動力が伝達可能に構成されているが、これに限らない。例えば、画像形成装置の外壁よりも内側に設けられた内壁を介して、駆動モータMから駆動力が伝達可能な構成としてもよい。本実施形態では、歯車ユニット71(駆動側連結部)が画像形成装置本体の外壁から外側へ突出しているが、歯車ユニット71(駆動側連結部)は画像形成装置本体の外壁よりも内側に配置されていてもよい。その場合、現像剤補給装置側の歯車60(受動側連結部)を画像形成装置本体の外壁に設けられた開口部から内部へ挿入することで、歯車ユニット71(駆動側連結部)に対して歯車60(受動側連結部)を連結させることが可能である。また、歯車ユニット71(駆動側連結部)と歯車60(受動側連結部)とを直接連結せず、画像形成装置又は現像剤補給装置本体200に格納された連結用部材を用いて両者を連結する構成としてもよい。すなわち、連結用部材を、歯車ユニット71(駆動側連結部)及び歯車60(受動側連結部)から着脱可能とし、現像剤を補給する際のみ連結用部材を歯車ユニット71(駆動側連結部)と歯車60(受動側連結部)との間に接続する構成としてもよい。
上記のように、歯車ユニット71と現像剤補給装置本体200内の歯車60とを連結し、さらに、供給管56を画像形成装置本体100の接続部68に接続した状態で、駆動力が伝達されると、スクリュー54及びポンプが駆動し、供給管56及び補給管69を介してトナーをプロセスユニット1内に補給することができる。本実施形態では、レジストローラを介して駆動力が伝達されるので、レジストローラの回転時にトナーを補給することが可能である。また、歯車ユニット71に電動クラッチを設けることで、レジストローラからの駆動力伝達が可能な状態と伝達不可能な状態とに切り換えるように構成してもよい。この場合、トナーの補給を行う必要がない場合は、駆動力伝達不可能な状態にすることで、不要なトナー補給を回避することが可能である。トナー補給の要否の判断は、例えば、トナー量検知センサによってプロセスユニット内のトナー量を検知し、この検知量に基づき、画像形成装置に設けられたCPU等の制御手段で行うことが可能である。また、ユーザー等がトナー補給指示を出すための操作手段(ボタン、コントロールパネル等)を画像形成装置本体に設けてもよい。また、レジストローラは、基本的には用紙搬送時に駆動するが、用紙搬送時以外のタイミングで駆動させ、トナーを補給するようにしてもよい。この場合、用紙搬送タイミングに拘束されることなく、必要なタイミングでトナーを補給することが可能である。また、用紙搬送時以外のタイミングでトナーを補給するようにすることで、用紙搬送による回転負荷がかからないので、比較的に小さい出力の小型モータを採用することも可能となる。
また、本実施形態では、歯車ユニット71と現像剤補給装置本体200内の歯車60とを連結させた状態で、図16に示すように、係止部65を下方へ移動させ、係止爪65bを被係止部70の係止溝70a内に挿入することにより、画像形成装置本体100に対する現像剤補給装置本体200の相対的位置を固定できる。これにより、歯車ユニット71と現像剤補給装置本体200内の歯車60との連結状態を確実に保持することができ、安定した駆動力伝達が可能となる。なお、歯車ユニット71と現像剤補給装置本体200内の歯車60とを連結する際は、係止部65と被係止部70とが干渉しないように、図15に示すように、係止部65を上方へ移動させておく必要がある。また、係止部65による係止を解除する場合は、係止部65を上方へ移動させ、係止爪65bを係止溝70aから離脱させればよい。本実施形態では、操作部66が現像剤補給装置本体200の外装51よりも外側に突出するように配置されているため、操作部66の視認性及び操作性に優れる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
なお、以下の第2実施形態に関する説明では、主に上記第1実施形態とは異なる構成及び作用・効果について述べ、同様の構成及び作用・効果を奏する部分については適宜説明を省略する。
図17は、本発明の第2実施形態に係る現像剤補給装置を正面側から見た斜視図、図18は、当該現像剤補給装置を背面側から見た斜視図である。また、図19は、本発明の第2実施形態に係る画像形成装置を正面側から見た斜視図、図20は、当該画像形成装置を背面側から見た斜視図である。
図17及び図18に示すように、本発明の第2実施形態では、上記第1実施形態とは異なり、現像剤補給装置側の受動側連結部として機能する歯車81が、現像剤補給装置本体200の左側面200Lから外側に突出するように配置されている。一方、図19及び図20に示すように、画像形成装置側の駆動側連結部として機能する歯車73は、画像形成装置本体100の右側面100Rよりも内側に配置されている。
図21に示すように、受動側連結部としての歯車81は、現像剤補給装置本体200内に配置される内側の歯車82と一緒に互いに噛み合った状態で、歯車ホルダ83によって保持されている。これらの歯車81,82及び歯車ホルダ83は、一体的な歯車ユニット85となっている。また、歯車ホルダ83は、タンクホルダ53に設けられた中心軸Jの支軸によって図21の矢印D方向及び矢印E方向に回動可能に支持され、この歯車ホルダ83の回動中心Jは、前記内側の歯車82の回転軸(回転軸心)と同軸上となっている。このため、歯車ホルダ83が回動すると、これに伴って受動側連結部としての歯車81も、内側の歯車82の回転軸Jを中心に回動するようになっている。一方、内側の歯車82は、歯車ホルダ83が回動しても、その回転軸Jの位置は変化しないため、回動せず固定されている。以下、便宜的に、受動側連結部としての回動可能な歯車81を「回動歯車」と称し、回動しない内側の歯車82を「固定歯車」と称することにする。
固定歯車82は、現像剤補給装置本体200内に配置されている別の歯車60と噛み合った状態で保持されている。なお、この歯車60は、上記本発明の第1実施形態で言うところの受動側連結部として機能する歯車であり、スクリュー54の一端部側に設けられた歯車である(図4参照)。
図21に示すように、歯車ホルダ83の下方には、圧縮コイルバネ等の弾性体から成る付勢部材84が配置されている。この付勢部材84は、歯車ホルダ83を、その回動中心Jよりも回動歯車81側で上方へ付勢している。これにより、回動歯車81は上方(図21の矢印D方向)へ押し上げられるように付勢されている。また、図21とは反対側の視点から図示する図22に示すように、歯車ホルダ83にはストッパ部83aが設けてあり、このストッパ部83aがタンクホルダ53に当接することで、付勢部材84の付勢力に抗して回動歯車81が所定の位置に保持されている。
図23に示すように、本実施形態では、上記駆動側連結部としての歯車73が、画像形成装置本体100の外装101よりも内側に配置されている。図23に示す外装101を省略した図24に示すように、この歯車73は、歯車ホルダ76によって、ねじ歯車で構成された別の歯車72と噛み合った状態で保持されている。つまり、本実施形態においては、上記本発明の第1実施形態で言うところの第2歯車73を、駆動側連結部としての歯車73としている。
図25に示すように、現像剤補給装置本体200を画像形成装置本体100の隣に設置し、現像剤補給装置側の歯車ユニット85を画像形成装置本体100の開口部100aから内部に進入させることにより、回動歯車81と第2歯車73とを連結させることができる。これにより、回動歯車81と第2歯車73との間で駆動力伝達可能な状態となる。この状態で、画像形成装置本体100側の駆動モータが駆動すると、その駆動力が画像形成装置側の第1歯車72、第2歯車73を介して現像剤補給装置側の回動歯車81に伝達される。そして、回動歯車81から、固定歯車82、スクリュー54の一端部に設けられた歯車60に駆動力が順次伝達され、スクリュー54及びポンプ55が駆動する。すなわち、現像剤補給装置側の回動歯車81、固定歯車82及び歯車60は、画像形成装置側の駆動手段の駆動力を移送手段としてのスクリュー54及びポンプ55に伝達する伝達部材として機能する。
また、回動歯車81と第2歯車73とが連結された状態では、付勢部材84によって回動歯車81が図25の矢印D方向、すなわち、相手側歯車である第2歯車73に対して接近する方向に付勢されている。このため、両歯車81,73の噛み合いが保持され、安定した駆動力伝達が可能である。また、回動歯車81は、第2歯車73に対して接近離間する方向に移動可能となっているので、画像形成装置本体100に対する現像剤補給装置本体200の相対的位置が多少ずれても、そのずれを回動歯車81の移動によって吸収し、回動歯車81と第2歯車73との噛み合い状態を良好に維持することができる。これにより、両歯車81,73の歯が食い込みすぎとなって一方の歯先が他方の歯底に干渉したり、反対に、歯が離れすぎとなったりするのを回避でき、歯車間での異音の発生や駆動力伝達不良を防止することができる。このように、本実施形態の構成は、静音化や駆動力伝達の安定化に優れている。
また、本実施形態では、図26に示すように、回動歯車81と第2歯車73とを連結する際、各歯車81,73を保持する歯車ホルダ83,76の縁部83b,76aを互いに当接させている。これらの縁部83b,76aは、両歯車81,73同士の噛み合いが良好となるように、第2歯車73に対して回動歯車81を位置決めする位置決め部として機能する。そのため、回動歯車81を保持する歯車ホルダ83の縁部83bを、回動歯車81のピッチ円H1(図21参照)と同等の径の円弧に形成し、第2歯車73を保持する歯車ホルダ76の縁部76aを、第2歯車73のピッチ円H2(図24参照)と同等の径の円弧に形成している。これにより、両歯車ホルダ83,76の縁部83b,76aを当接させると、回動歯車81と第2歯車73との軸間距離Fが所定の距離に決定され、両歯車81,73の歯が食い込みすぎとなるのをより確実に回避することが可能となる。
また、本発明の第2実施形態では、現像剤補給装置本体200に設けられた係止部65と操作部66との構成が上記第1実施形態とは異なっている。本実施形態では、係止部65と操作部66とを別体の部材に設けている。具体的には、図27に示すように、係止部65は、回動支点86aを中心に回動可能に構成された回動部材86に設けられ、操作部66は、水平方向に直線移動可能に構成されたスライド部材87に設けられている。回動部材86とスライド部材87は、いずれも現像剤補給装置本体200内に配置された保持部材88の上部に保持されている。
スライド部材87には、ガイド部としてのガイド溝87aが設けられている。一方、回動部材86の係止部65を設けた端部とは反対側の端部には、前記ガイド溝87aに挿入される被ガイド部としての突起86bが設けられている。ガイド溝87aは、その一端部から他端部に向かって水平面に対し傾斜している。従って、図27(a)に示す状態から、同図(b)の矢印G方向にスライド部材87を移動させると、突起86bがガイド溝87aに沿って右斜め上方(図27(b)の矢印K方向)に相対的に移動する。これにより、回動部材86は時計回り(図27(b)の矢印M方向)に回動し、係止部65が下方へ移動する仕組みとなっている。このように、スライド部材87を移動させ、係止部65を下方へ移動させることによって、係止部65を被係止部70に対して係止させることができる。また、上記とは反対に、スライド部材87を図27(b)の矢印G方向とは逆方向に移動させた場合は、突起86bがガイド溝87aに沿って矢印K方向とは逆方向に移動し、回動部材86が矢印M方向とは逆方向に回動する。これにより、係止部65が上方へ移動し、被係止部70から離脱する。このように、本実施形態では、上記本発明の第1実施形態とは異なり、操作部66の操作方向と係止部65の可動方向とを異なる方向となるようにすることができ、部品配置レイアウトの自由度を向上させることができる。
また、図28に示すように、スライド部材87には、係合部としての凸部87bが設けられ、保持部材88には、スライド部材87の凸部87bと係合可能な相手側係合部としての凹部88aが2つ設けられている。2つの凹部88aは、スライド部材87の移動方向に渡って並んで配置されている。これにより、図28に示すように、スライド部材87を図の矢印X方向に移動させると、凸部87bが一方の凹部88aと係合し、係止部65が上方へ移動した状態で保持される。また、反対に、図29に示すように、スライド部材87を図の矢印Y方向に移動させると、凸部87bが他方の凹部88aと係合し、係止部65が下方へ移動した状態で保持される。すなわち、凹部88a及び凸部87bは、互いに係合することで、係止部65が被係止部70に対して係止可能状態又は係止不可能状態となるように、操作部66を保持する操作状態保持手段として機能する。これにより、操作部66の操作状態が保持されるので、駆動力伝達の安定化を図れる。
なお、本実施形態では、凸部87bと凹部88aとの少なくとも一方が弾性変形することで係脱可能となっているが、これに限らず、凸部87bと凹部88aとを互いに接触させる方向へ付勢するバネ等の付勢部材を設けてもよい。また、凸部87bと凹部88aは、スライド部材87と保持部材88に対して一体で構成されていても、別体で構成されていてもよい。さらに、上記とは反対に、凸部を保持部材88に設け、凹部をスライド部材87に設けても、同様の効果を得ることが可能である。
また、操作部を外側から見た図29に示すように、本実施形態では、操作部66は、画像形成装置本体100の背面200B(外装51)よりも内側に配置されている。この場合、操作部66が外側に突出している構成と比べて、現像剤補給装置本体200の小型化を図れる。また、操作部66の外側を臨む外面は凹状部66aを有しており、ユーザー等が操作時にこの凹状部66aに指などを差し込むことにより操作部66を操作しやすくなっている。
また、本発明の第2実施形態では、現像剤補給装置本体200に把持部を設けていないが、上記本発明の第1実施形態と同様に把持部64を設けてもよい。
続けて、本発明の第3実施形態について説明する。
なお、第3実施形態についても、上記第1実施形態と同様の構成及び作用・効果を奏する部分については適宜説明を省略する。
図30は、本発明の第3実施形態に係る現像剤補給装置を正面側から見た斜視図、図31は、当該現像剤補給装置を背面側から見た斜視図である。また、図32は、本発明の第3実施形態に係る画像形成装置を正面側から見た斜視図、図33は、当該画像形成装置を背面側から見た斜視図である。
図30及び図31に示すように、本発明の第3実施形態では、現像剤補給装置本体200の左側面200Lに、供給管保持部としての突起部89を設けている。この場合、図30及び図31の二点鎖線で示すように、供給管56の先端部56aを突起部89に嵌め込むことで、その先端部56aを保持することができる。これにより、現像剤補給装置の未使用時や運搬時などにおいて、供給管56を現像剤補給装置本体200の外面に沿うように保持しておくことができるので、外観性、運搬時の作業性に優れるようになる。
図34は、上記突起部の拡大斜視図である。
図34に示すように、突起部89は円柱状に形成されている。また、突起部89の先端側の角部89aは曲面状に形成されており、供給管56を嵌め込む際、引っ掛かりにくく円滑に装着作業を行えるようにしている。また、突起部89は、現像剤補給装置本体200の外装51から外側に突出しているため、視認性によく、装着作業性が向上する。さらに、突起部89を、現像剤補給装置本体200の外装51とは異なる色にすることで、視認性を向上させることが可能である。本実施形態では、製造コスト低減の観点から、突起部89を外装51と一体に構成しているが、別体で構成することも可能である。突起部89を別体で構成した場合は、部品の交換やメンテナンスも可能となる。また、突起部89の材料として、外装51とは異なる材料を選択できるようにもなる。
図35は、突起部の変形例を示す図である。
図35に示す突起部89は、その先端側が球面状に形成されている。この場合も、供給管56を突起部89に嵌め込む際、引っ掛かりにくく円滑に装着作業を行うことが可能である。さらに、球面状であることで、突起部89の製造難易度が低下し、精度よく製造することが可能となる。
図36は、供給管保持部を凹部とした例を示す図である。
図36に示すように、供給管保持部を凹部90で構成した場合は、現像剤補給装置本体200の小型化が図れる。また、凹部90の先端側(開口側)の角部90aを曲面状に形成することで、供給管56を凹部90内に嵌め込む際、引っ掛かりにくく円滑に装着作業を行うことが可能である。
また、本発明の第3実施形態では、現像剤補給装置側に設けられた受動側連結部と、画像形成装置側に設けられた駆動側連結部との構成が上記各実施形態とは異なっている。上記各実施形態では、駆動側連結部と受動側連結部とを、歯車同士の噛み合いによって互いに連結可能としているが、本実施形態では、前記駆動側連結部と前記受動側連結部とを、互いに軸方向に連結可能なカップリング式の連結部としている。
具体的には、図30及び図31に示すように、現像剤補給装置本体200には、受動側連結部としての受動側カップリング部材91が、左側面200Lから外側へ突出するように設けられている。一方、図32及び図33に示すように、画像形成装置本体100には、駆動側連結部としての駆動側カップリング部材92が、背面200Bから外側へ突出するように設けられている。受動側カップリング部材91は、その先端部に六角柱状に形成された結合凸部91aを有し、駆動側カップリング部材92は、六角形の凹状に形成された結合凹部92aを有している。なお、結合凸部91aと結合凹部92aの形状は、六角形に限らず、その他の多角形や、凸又は溝が周方向に複数形成されたスプライン形状であってもよい。また、受動側カップリング部材91の外装51から外部へ露出する部分の周囲には、円筒状のカバー部材93が設けられている。
図37に示すように、結合凸部91aを結合凹部92aに挿入し、互いにカップリング結合すると、結合凸部91aと結合凹部92aとがカバー部材93内に収容される。このように、カバー部材93によって結合凸部91aと結合凸部91aの周囲を覆うことで、安全性が向上すると共に、結合箇所の破損や汚れを防止することが可能となる。
また、受動側カップリング部材91は、その先端側と後端側の2カ所で、現像剤補給装置本体200に設けられた軸受け95,96によって回転可能かつ軸方向移動可能に支持されている。さらに、受動側カップリング部材91は、その後端側を支持する軸受け96内に配置された圧縮コイルバネ等の弾性体から成る付勢部材94によって先端側へ付勢されている。これにより、画像形成装置本体100に対する現像剤補給装置本体200の相対的位置が多少ずれても、そのずれを受動側カップ輪舞部91の軸方向移動によって吸収し、受動側カップリング部材91と駆動側カップリング部材92との結合状態を良好に維持することが可能である。また、非結合状態において、受動側カップリング部材91が付勢部材94の付勢力によって外側に突出しすぎないように、受動側カップリング部材91の先端側には、軸受け95と干渉するリング状の干渉部材97が設けられている。
また、受動側カップリング部材91の現像剤補給装置本体200内に収容されている部分には、ねじ歯車で構成された第1歯車98が一体に設けられている。また、現像剤補給装置本体200内には、第1歯車98と噛み合う平歯車の第2歯車99と、さらに、第2歯車99と噛み合う平歯車の第3歯車60が配置されている。なお、ここでいう第3歯車60は、上述のスクリュー54の一端部に設けられた歯車である。従って、受動側カップリング部材91と駆動側カップリング部材92とが互いに結合された状態で、駆動側カップリング部材92が回転駆動すると、その駆動力が、受動側カップリング部材91及び第1歯車98を介して、第2歯車99、第3歯車60へと順次伝達され、スクリュー54及びポンプ55が駆動するようになっている。すなわち、現像剤補給装置側の受動側カップリング部材91、第1歯車98、第2歯車99及び第3歯車60は、画像形成装置側の駆動手段の駆動力を移送手段としてのスクリュー54及びポンプ55に伝達する伝達部材として機能する。なお、画像形成装置本体100に設けられた駆動モータMから駆動側カップリング部材92への駆動力伝達は、上記のようにレジストローラやその他の部材を介して行ってもよいし、直接伝達してもよい。
また、図37に示す第2歯車99又は第3歯車60の一方に、一方向回転の駆動力のみを伝達するワンウェイクラッチを設けてもよい。この場合、スクリュー54及びポンプ55のロータ61が逆回転するのを防止できるので、トナーの逆方向移送が生じなくなり、安定したトナー移送を行えるようになる。また、ワンウェイクラッチを用いることで、駆動伝達経路のレイアウト自由度も高まる。なお、画像形成装置側に設けられる歯車の1つにワンウェイクラッチを設けることでも同様の効果が得られる。
図38は、本発明の第3実施形態に係る現像剤補給装置の概略断面図である。
図38に示すように、本実施形態では、スクリュー54の図の右側に、移送されるトナーに空気を送り込む空気供給手段としてのファン120を配置している。ファン120は、ファンカバー121で覆われており、ファンカバー121には、給気口121aが設けられている。また、給気口121aには、給気管122の一端部が接続されており、給気管122の他端部は、タンクホルダ53とポンプホルダ63とにそれぞれ接続されている。従って、ファン120が駆動すると、給気管122を介してタンクホルダ53とポンプホルダ63とに空気が供給される。これにより、タンクホルダ53内及びポンプホルダ63内で移送されるトナーの流動化が促進されて、より安定したトナー移送が実現可能となる。
しかしながら、一方で、ファン120からの給気によってプロセスユニット内の気圧が高まると、内部のトナーが外部に飛散する可能性がある。そのため、本実施形態では、図39に示すように、プロセスユニット1の外装上面に空気抜き孔123を設け、この空気抜き孔123から空気を外部に排出するようにしている。これにより、プロセスユニット1内の気圧が高まるのを回避し、トナー飛散を防止することが可能である。なお、空気抜き孔123は、空気の供給先であるプロセスユニット以外に、空気の供給経路に設けてもよい。また、空気抜き孔123にフィルター等の空気の通過を許容する空気清浄部材を設けた場合は、トナー飛散をより一層確実に防止することが可能となる。
図40は、本発明の第3実施形態に係る係止部及び操作部を外側から見た図、図41は、前記係止部及び操作部を内側から見た図である。
図40に示すように、本実施形態では、係止部65と操作部66が、それぞれ円柱状に形成された回動部材124に一体に設けられている。係止部65は、回動部材124の外周面から径方向に延伸して設けられ、操作部66は、回動部材124の外部へ露出する端面124aに設けられた凸状の摘み125で構成されている。また、安全性の観点から、摘み125の角部は曲面状に形成している。
回動部材124は、現像剤補給装置本体200の外装51と、その内側に配置された支持部材200g(図41参照)によって図40の矢印F方向及び矢印N方向に回動可能に支持されている。また、回動部材124の外部へ露出する端面124aには、操作部66の切換状態をわかりやすくするため、その切換状態を示す三角印の指標126が設けてある。指標126は、印刷やラベル等の平面的なもの以外に、凹凸形状などの立体的なものであってもよい。
本実施形態の場合、図42(a)に示すように、回動部材124を図の矢印F方向に回動させると、係止部65が時計回りに回動し、係止爪65bが下方へ移動する。これにより、係止部65を被係止部70に対して係止することが可能である。また、この状態で、三角印の指標126が現像剤補給装置本体200の外面に設けられたロック状態を示す指標127aを指すように配置されており、この指標126の指し示す位置を見ることで、ロック状態を容易に確認することが可能である。
また、反対に、図42(b)に示すように、回動部材124を図の矢印N方向に回動させると、係止部65が反時計回りに回動し、係止爪65bが上方へ移動する。これにより、係止爪65bを被係止部70から離脱させることが可能である。また、回動部材124を矢印N方向に回動させると、三角印の指標126が現像剤補給装置本体200の外面に設けられたロック解除状態を示す指標127bを指すように配置されるため、この指標126の指し示す位置を見ることで、ロック解除状態を容易に確認することが可能である。また、回動部材124を矢印N方向に所定角度(この場合90°)回動させると、係止部
65が現像剤補給装置本体200内に完全に収納されるようになっており、未使用時における係止部65の破損を防止できると共に、コンパクト化を図れる。
さらに、本実施形態では、上記回動可能に構成された係止部65とは別に、回動しない係止部128を備えている(図30、図31参照)。以下、便宜的に、上記回動可能に構成された係止部65を「可動係止部」と称し、これに対し、可動しない係止部128を「固定係止部」と称することにする。図30及び図31に示すように、固定係止部128は、現像剤補給装置本体200の左側面200Lの上部に2つ設けられている。各固定係止部128は、外装51から水平方向に突出した腕部128aと、腕部128aの先端部から鉛直下方に延びる係止爪128bとから成る。
また、図32及び図33に示すように、画像形成装置本体100には、上記各固定係止部128が係止される2つの被係止部129が設けられている。各被係止部129は、画像形成装置本体100の背面200Bから突出する矩形の枠体で構成されており、その内部に固定係止部128の係止部128bを挿入可能な挿入部129aが形成されている。
図43は、固定係止部が被係止部内に挿入された状態を示す断面図である。
図43に示すように、固定係止部128の係止爪128bを挿入部129a内に挿入した状態では、係止爪128bと挿入部129aの内面との間に余裕(隙間)がある。すなわち、挿入部129aの幅W、詳しくは、画像形成装置本体100の外面とこれに対向する被係止部129の内面との間隔は、係止爪128bの厚さtよりも大きく形成されている。従って、固定係止部128は被係止部129に対して容易に挿入できるように構成されている。このため、本実施形態では、まず、固定係止部128を被係止部129に挿入し、両者の係止により現像剤補給装置本体200と画像形成装置本体100との相対的位置を簡易に決定し、次いで、可動係止部65と被係止部70とを係合させることで相対的位置を精度よく決定することが可能である。なお、固定係止部128と被係止部129の個数は、1つずつであってもよいが、複数個ずつ設けることで、現像剤補給装置本体200と画像形成装置本体100との相対的位置をより簡易に決定することが可能となり、現像剤補給装置の設置作業性が向上する。
また、本実施形態では、固定係止部128、及びこれと係止される被係止部129が、それぞれ、現像剤補給装置本体200と画像形成装置本体100の各外装51,101から外側に突出するように設けられているので、視認性、係脱作業性に優れる。さらに、固定係止部128と被係止部129を、外装51,101とは異なる色にすることで、視認性を向上させることが可能である。また、本実施形態では、製造コスト低減の観点から、固定係止部128と被係止部129を外装51,101と一体に構成しているが、別体で構成することも可能である。これらを外装51,101と別体で構成した場合は、部品の交換やメンテナンスが可能となる。また、固定係止部128や被係止部129の材料として、外装51,101とは異なる材料を選択できるようにもなる。また、図43に示すように、固定係止部128の角部128cを曲面状に形成することで、設置作業中などにおいて角部128cと接触した場合の安全性が向上する。
また、図38に示すように、本実施形態では、上記実施形態とは反対に、把持部64を現像剤補給装置本体200の外装51から外側へ突出するように構成している。この場合、把持部64を外装51の内側へ凹ませて構成する場合に比べ、把持部64の視認性と操作性が向上する。本実施形態に係る把持部64には、下方へ開口する凹状の窪部64bが設けられており、ユーザー等はこの窪部64bに指などをかけて把持することができる。さらに、窪部64bには、凹凸形状の滑り止め部64cが設けてあり、把持部64をより確実に把持できるようになっている。
また、本実施形態においても、把持部64の角部64aを曲面状に形成して、把持部64に触れる際の安全性を向上させている。また、把持部64を、外装51とは異なる色にすることで、視認性を向上させることが可能である。また、本実施形態では、把持部64を外装51と一体に構成し、製造コストの低減を図っているが、別体で構成することも可能である。別体で構成した場合は、部品の交換やメンテナンスが可能となるうえ、材料選択の幅が広がる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明に係る構成は、上記モノクロレーザプリンタ以外に、カラーレーザプリンタにも適用可能である。
以下、本発明を適用可能なカラーレーザプリンタの構成の一例について説明する。
図44は、本発明を適用可能なカラーレーザプリンタの斜視図であり、図45は、当該レーザプリンタの概略断面図である。
図44に示すプリンタの装置本体(画像形成装置本体)100の下部には、用紙を多数枚積層して収容可能なシート収容器としての給紙カセット30が配置されている。給紙カセット30は、装置本体100に対して前後水平方向(図の矢印Q方向)に引出挿入可能となっている。給紙カセット30の上部には、内部点検用の前カバー8が配置されている。前カバー8は、装置本体100に対して前後方向(図の矢印S方向)に開閉可能となっている。詳しくは、図45に示すように、前カバー8は、装置本体100の下部に配置された回転軸12を中心として回動可能に構成されている。また、装置本体100の上部には、排紙トレイ44が配置されている。
前カバー8は、その内面に両面ユニット9を備える。前記両面ユニット9は搬送ハウジング9aを有し、この搬送ハウジング9aの背面側に用紙の反転搬送路41が形成されている。また、搬送ハウジング9aの内面側は、装置本体100側の用紙搬送経路の一部を構成すると共に、転写部材としての二次転写ローラ20と、タイミングローラ対14の一方のタイミング駆動ローラ142を備えている。タイミング駆動ローラ142は、本体側のタイミング従動ローラ141とで2個一対のタイミングローラ対14を構成する。
以下、図45に基づいて画像形成装置の主要部を説明する。
画像形成装置は、その画像形成部に、カラー画像の色分解成分に対応するブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの各色の現像剤によって画像を形成するための4つのプロセスユニット1K,1Y,1M,1Cを備えている。各プロセスユニット1K,1Y,1M,1Cは、互いに異なる色の未使用トナーを収容したトナーボトル6K,6Y,6M,6Cを有する。それ以外は同様の構成になっている。
1つのプロセスユニット1Kを例にその構成を説明すると、プロセスユニット1Kは、表面に画像を担持する像担持体としての感光体(感光体ドラム)2Kと、感光体2Kの表面をクリーニングするクリーニング手段としてのドラムクリーニング装置3Kと、感光体2Kの表面を除電する図示しない除電装置、感光体2Kの表面を帯電させる帯電手段としての帯電装置4K、感光体2K上に現像剤を供給して画像(現像剤像)を形成する現像手段としての現像装置5K等を有している。プロセスユニット1Kは画像形成装置の本体に対して着脱自在に装着され、一度に消耗部品を交換可能となっている。
各プロセスユニット1K,1Y,1M,1Cの上方には、各感光体2K,2Y,2M,2Cの表面を露光する露光手段としての露光器7が配置されている。この露光器7は、画像データに基づいてレーザダイオードからレーザ光を発するように構成されている。
また、各プロセスユニット1K,1Y,1M,1Cの下方には、転写装置15が配置されている。転写装置15は、各感光体2K,2Y,2M,2Cに対向する4つの一次転写ローラ19K,19Y,19M,19C、各一次転写ローラ19K,19Y,19M,19Cと駆動ローラ18及び従動ローラ17に掛け渡され循環走行する中間転写ベルト16、駆動ローラ18に対向して配置された二次転写ローラ20、ベルトクリーニング装置21、クリーニングバックアップローラ22等を有する。感光体2K,2Y,2M,2Cが各色の第1の像担持体とすれば、中間転写ベルト16はそれらの像を合成した第2の像担持体である。
画像形成装置の下部には、シートとしての用紙Pを多数枚収容可能な給紙カセット30と、給紙カセット30から用紙Pを給紙路31に向けて送り出す給送手段としての給送ローラ32が設けてある。給紙路31の末端付近には、用紙を一旦停止させるタイミングローラ対14が配置されている。
このタイミングローラ対14は、中間転写ベルト16の直近上流側に位置し、中間転写ベルト16上のトナー画像と、用紙先端位置とを精度良く合わせるために、一度用紙Pをたるませて、中間転写ベルト16上に形成されたトナー画像が、二次転写ニップで用紙Pに転写される直前に、所定のタイミングで二次転写ニップに用紙Pを送り出す。
前記二次転写ローラ20は、一般的に、圧縮バネ25で中間転写ベルト16に付勢されることが多い。しかし、フルフロントオペレーションタイプの画像形成装置では、中間転写ベルト16の手前側に両面ユニット9を配置する場合が多く、圧縮バネ25周りの小型化が困難である。そこで、図45のように、転写ニップを斜め方向に配置すると、両面ユニット9のデッドスペースを有効に用いることができ、画像形成装置の前後方向の小型化を達成することができる。
二次転写ローラ20と駆動ローラ18のニップ部の上方には、転写後搬送路33が配置されている。その転写後搬送路33の末端付近に、定着装置34が設けてある。定着装置34は、図示しないハロゲンランプ等の発熱源を内包する定着ローラ34aと、この定着ローラ34aに対して所定の圧力で当接しながら回転する加圧ローラ34bを備えている。
定着装置34の上方に定着後搬送路35が配置してあり、定着後搬送路35の末端で、排紙路36と反転搬送路41に分岐している。定着後搬送路35の側方に、揺動軸42aを中心に揺動駆動する切り替え部材42が配置されている。排紙路36の末端には用紙を機外に排出する排紙手段としての排紙ローラ対37が配置されている。反転搬送路41はその末端で給紙路31に合流し、反転搬送路41の途中には、反転搬送ローラ対43が配置してある。また、画像形成装置の上部には、上部カバーを内方へ凹ませた排紙トレイ44が配置されている。
転写装置15と給紙カセット30の間には、廃トナーを収容する粉体収容器10(トナー収容器)が配置してある。粉体収容器10は画像形成装置本体に対して着脱自在に装着されている。
この実施形態の画像形成装置では、給送ローラ32から二次転写ローラ20までの空間が転写紙搬送の関係により、ある程度離れている必要がある。そのために生じたデッドスペースに粉体収容器10を設置して、画像形成装置全体の小型化を図っている。
なお、本発明の実施形態に係る画像形成装置としてのレーザプリンタについて記載しているが、複写機、ファクシミリ、プリンタ、印刷機、及びインクジェット記録装置のいずれか1つ、又はこれらの少なくとも2つ以上を組み合わせて成る複合機でも本発明を適用することは可能である。
続いて、この画像形成装置の基本的動作について説明する。
図45において、図示しない画像形成装置の制御部からの給紙信号によって給送ローラ32が回転すると、給紙カセット30に積載した用紙Pの最上位の用紙のみが分離されて給紙路31へ送り出される。用紙Pの先端がタイミングローラ対14のニップ部に到達すると、中間転写ベルト16上に形成されるトナー画像とタイミング(同期)をとると共に、用紙Pの先端スキューを補正するため、用紙Pに弛みを形成した状態で待機する。
作像動作について、1つのプロセスユニット1Kを例にして説明すると、まず、帯電装置4Kにて感光体2Kの表面を均一な高電位に帯電させる。画像データに基づいて露光器7から感光体2Kの表面にレーザビームLが照射され、照射された部分の電位が低下して静電潜像が形成される。トナーボトル6Kから未使用のブラックトナーを現像装置5Kに供給する。
現像装置5Kによって静電潜像が形成された感光体2Kの表面部分にトナーを転移させ、ブラックのトナー画像を形成(現像)する。そして、感光体2K上に形成したトナー画像を中間転写ベルト16に転写する。
ドラムクリーニング装置3Kは、中間転写行程を経た後の感光体2K表面に付着している残留トナーを除去する。除去された残留トナーは、図示しない廃トナー搬送手段によって、プロセスユニット1K内にある廃トナー収容部へ送られ回収される。また、図示しない除電装置は、クリーニング後の感光体2Kの残留電荷を除電する。
各色のプロセスユニット1Y,1M,1Cにおいても、同様にして感光体2Y,2M,2C上にトナー画像が形成され、各色トナー画像が重なり合うように中間転写ベルト16に転写される。
各色トナー画像が重なり合うように中間転写ベルト16に転写されると、タイミングローラ対14と給送ローラ32が駆動を開始し、中間転写ベルト16に重畳転写したトナー画像とタイミング(同期)をとって用紙Pを二次転写ローラ20へ送る。そして、二次転写ローラ20の二次転写ニップによって、送られてきた用紙Pに中間転写ベルト16上のトナー画像を転写する。
トナー画像を転写された用紙Pは転写後搬送路33を通って定着装置34へと搬送される。定着装置34に送り込まれた用紙Pは、定着ローラ34aと加圧ローラ34b間に挟まれ、その未定着トナー画像が加熱・加圧されて用紙Pに定着される。トナー画像が定着された用紙Pは、定着装置34から定着後搬送路35へ送り出される。
定着装置34から用紙Pを送り出したタイミングでは、切り替え部材42は図45の実線で示す位置にあり、定着後搬送路35の末端付近を開放している。そして、定着装置34から送り出された用紙Pは、定着後搬送路35を通過した後、排紙ローラ対37に挟み込まれ、排紙トレイ44へ排出される。
両面印刷を行う場合は、排紙ローラ対37によって搬送される用紙Pの後端が、定着後搬送路35を通り抜けると、切り替え部材42が図45の点線の位置に揺動して定着後搬送路35の末端付近が閉鎖される。これとほぼ同時に、排紙ローラ対37が逆回転し、用紙Pが逆送されて反転搬送路41へ進入する。
反転搬送路41内を搬送される用紙Pは、反転搬送ローラ対43を経て、タイミングローラ対14に至り、中間転写ベルト16上に形成された裏面用のトナー画像とタイミングを合わせて送り出され、二次転写ローラ20を通過する際に用紙Pの裏面にトナー画像が転写される。そして、用紙Pの裏面のトナー画像が定着装置34によって定着された後、定着後搬送路35、排紙路36、排紙ローラ対37を順次経由して排紙トレイ44へ排出される。
また、中間転写ベルト16上のトナー画像を用紙Pに転写した後、中間転写ベルト16上には残留トナーが付着している。この残留トナーは、ベルトクリーニング装置21によって中間転写ベルト16から除去される。そして、中間転写ベルト16から除去されたトナーは、図示しない廃トナー搬送手段によって、粉体収容器10の図示しない入り口へと搬送され、粉体収容器10内に回収される。
以上説明した本発明の実施形態の構成と作用・効果をまとめると、以下の通りである。
(構成1)
現像剤を用いて画像を形成する現像手段5と、駆動力を発生させる駆動手段Mとを備える画像形成装置に対し、画像形成装置の外部から現像剤を補給する現像剤補給装置50であって、画像形成装置へ現像剤を移送する移送手段54,55と、画像形成装置の前記駆動手段Mに対して着脱可能であって、前記駆動手段Mの駆動力を前記移送手段54,55へ伝達する伝達部材と、を備えることを特徴とする現像剤補給装置。
構成1によれば、伝達部材を画像形成装置側の駆動手段Mに連結することにより、画像形成装置側の駆動手段Mから現像剤補給装置50側の移送手段54,55に駆動力を伝達することが可能となる。このため、現像剤補給装置50は、独自の駆動源を備える必要がなく、装置の小型化及び軽量化を図れると共に、コストダウン、省エネルギー化を実現できるようになる。また、斯かる構成の現像剤補給装置50は小型化及び軽量化に優れるので、例えば、現像剤補給装置を単独でレンタルするビジネスにおいて、レンタル業者とユーザーとの間での現像剤補給装置の貸し出し、返却、交換、トナー再充填、修理などのための受け渡しも行いやすくなる。
(構成2)
前記駆動手段Mは、駆動側連結部を有し、前記伝達部材は、前記駆動側連結部に着脱可能な受動側連結部を有し、前記駆動側連結部に前記受動側連結部が連結された状態で、前記駆動手段Mから駆動力が伝達可能に構成された構成1に記載の現像剤補給装置。
構成2によれば、受動側連結部を駆動側連結部に連結することで、駆動手段Mから移送手段54,55に駆動力を伝達することが可能となる。
(構成3)
前記駆動側連結部と前記受動側連結部とを、互いに軸方向に連結可能なカップリング式の連結部91,92とした構成2に記載の現像剤補給装置。
構成3によれば、両連結部をカップリング式の連結部91,92とすることにより、互いに簡易な構成で連結することが可能である。
(構成4)
前記駆動側連結部と前記受動側連結部とを、歯車同士の噛み合いによって互いに連結可能にした構成2に記載の現像剤補給装置。
構成4によれば、両連結部を歯車同士の噛み合いによって互いに連結可能とすることで、駆動伝達性の安定化を図れる。また、構造が簡易となり、経済性、信頼性、メンテナンス性にも優れる。
(構成5)
前記駆動側連結部と前記受動側連結部の一方は、回転軸の位置が固定された固定歯車82と噛み合いながら前記固定歯車82の回転軸を中心に回動して、他方が有する相手側歯車73に対して接近離間する方向へ移動可能な回動歯車81を有する構成4に記載の現像剤補給装置。
構成5によれば、回動歯車81が、相手側歯車73に対して接近離間する方向に移動可能であるので、画像形成装置本体100に対する現像剤補給装置本体200の相対的位置が多少ずれても、そのずれを回動歯車81の移動によって吸収し、回動歯車81と相手側歯車73との噛み合い状態を良好に維持することができる。これにより、両歯車の歯が食い込みすぎとなって一方の歯先が他方の歯底に干渉したり、反対に、歯が離れすぎとなったりするのを回避でき、歯車間での異音の発生や駆動力伝達不良を防止することができるようになる。
(構成6)
画像形成装置本体100に設けられた被係止部70,129に対して係脱可能な係止部65,128を設けた構成1から5のいずれかに記載の現像剤補給装置。
構成6によれば、係止部65,128を被係止部70,129に係止することで、画像形成装置本体100に対する現像剤補給装置本体200の相対的位置を固定することができ、駆動側連結部と受動側連結部との連結状態を確実に保持し、安定した駆動力伝達が可能となる。
(構成7)
前記係止部を、前記被係止部70に対して係止可能な係止可能状態と、前記被係止部70に対して係止不可能な係止不可能状態とに切換可能な可動係止部65とし、前記可動係止部65を前記被係止部70に対して係脱操作するための操作部66を設けた構成6に記載の現像剤補給装置。
構成7によれば、操作部66を操作することで、可動係止部65を係止可能状態と係止不可能状態とに切り換えることができ、操作性に優れる。
(構成8)
前記係止部として、前記可動係止部65が係止される前記被係止部70とは別の被係止部129に係止される固定係止部128を設けた構成7に記載の現像剤補給装置。
構成8によれば、可動係止部65とは別に、固定係止部128を設けることで、現像剤補給装置本体200と画像形成装置本体100との相対的位置を簡易に決定することが可能となり、現像剤補給装置50の設置作業性が向上する。
(構成9)
前記移送手段54,55は、画像形成装置本体100の外壁を介して前記駆動手段Mから駆動力が伝達可能に構成された構成1から8のいずれかに記載の現像剤補給装置。
構成9によれば、画像形成装置本体100の外壁を介して画像形成装置側の駆動手段Mから現像剤補給装置50側の移送手段54,55に駆動力を伝達することができる。
(構成10)
前記移送手段54,55によって移送される現像剤を前記現像手段5へと供給するための供給経路を構成すると共に、現像剤補給装置本体200から外部に露出する部分の先端部が画像形成装置側に設けられた接続部68に対して着脱可能に構成された供給管56を備える構成1から9のいずれかに記載の現像剤補給装置。
構成10によれば、供給管56を介して現像剤を画像形成装置側へ移送することが可能となる。
(構成11)
前記供給管56の現像剤補給装置本体200から外部に露出する部分を、現像剤補給装置本体200に保持する供給管保持部89を設けた構成10に記載の現像剤補給装置。
構成11によれば、現像剤補給装置50の未使用時や運搬時などにおいて、供給管保持部89によって、供給管56の現像剤補給装置本体200から露出する部分を保持しておくことができるので、未使用時の外観性もよく、運搬時の作業性にも優れるようになる。
(構成12)
構成2から9のいずれかに記載の現像剤補給装置50の前記受動側連結部を着脱可能な前記駆動側連結部を備えることを特徴とする画像形成装置。
構成12によれば、現像剤補給装置50が備える受動側連結部を画像形成装置が備える駆動側連結部に連結することで、駆動手段Mから移送手段54,55に駆動力を伝達することが可能となる。
(構成13)
構成10又は11に記載の現像剤補給装置50の前記供給管56を着脱可能な前記接続部68を備えることを特徴とする画像形成装置。
構成13によれば、現像剤補給装置50が備える供給管56を画像形成装置が備える接続部68に接続することで、供給管56を介して現像剤を画像形成装置側へ移送することが可能となる。
(構成14)
現像剤を貯蔵する貯蔵部52を備える構成1から11のいずれかに記載の現像剤補給装置。
構成14によれば、現像剤が消費されても、現像剤を貯蔵部52に補充することにより、続けて使用することができる。
(構成15)
前記貯蔵部52を着脱可能に構成した構成14に記載の現像剤補給装置。
構成15によれば、貯蔵部52を着脱可能に構成することで、貯蔵部52への現像剤充填作業が行いやすくなり作業性が向上する。
(構成16)
前記移送手段55を回転容積式移送手段とした構成1から11、14、15のいずれかに記載の現像剤補給装置。
構成16によれば、回転容積式の移送手段を採用することで、高い定量性と連続移送の高精度流量コントロールが可能である。さらに、回転容積式の移送手段は、低騒音化、構造の簡易化、経済性、信頼性及びメンテナンス性に優れる。
(構成17)
前記受動側連結部が有する歯車60又はこれと連結される歯車の回転中心を、前記回転容積式移送手段の回転中心と一致するように配置する構成16に記載の現像剤補給装置。
構成17によれば、部品点数の削減に伴うコストダウン、及び、駆動伝達力損失の低減を図れる。
(構成18)
前記駆動側連結部と前記受動側連結部とを、はすば歯車同士の噛み合いによって互いに連結可能にした構成4又は5に記載の現像剤補給装置。
構成18によれば、両連結部をはすば歯車同士の噛み合いによって連結することで、歯の噛み合いによって発生する音(騒音)が小さくなり、低騒音化が可能である。
(構成19)
前記駆動側連結部と前記受動側連結部の少なくとも一方が有する歯車60又は75を、それを支持する回転軸59又は79と別体で構成した構成4、5、17及び18のいずれかに記載の現像剤補給装置。
構成19によれば、歯車60、75と回転軸59,79を別体で構成することにより、部品の交換やメンテナンスが可能となる。
(構成20)
互いに当接して前記相手側歯車73に対する前記回動歯車81の軸間距離を決定する位置決め部83b,76aを備える構成5に記載の現像剤補給装置。
構成20によれば、相手側歯車73に対する回動歯車81の軸間距離が決定されるので、両歯車の歯が食い込みすぎとなるのをより確実に回避することができるようになり、駆動力伝達の安定化を図れる。
(構成21)
前記駆動側連結部と前記受動側連結部が有する歯車、及びこれらの歯車と連結される歯車の少なくとも1つに、ねじ歯車72を用いる構成4、5、17から19のいずれかに記載の現像剤補給装置。
構成21によれば、前記各歯車の少なくとも1つに、ねじ歯車72を用いることで、駆動力伝達方向を直交方向へ切り換えることができるので、駆動力伝達経路のレイアウトの自由度が高まる。
(構成22)
前記駆動側連結部と前記受動側連結部が有する歯車、及びこれらの歯車と連結される歯車の少なくとも1つに、一方向回転の駆動力のみを伝達するワンウェイクラッチを設ける構成4、5、17から21のいずれかに記載の現像剤補給装置。
構成22によれば、各歯車の少なくとも1つにワンウェイクラッチを設けることで、歯車が逆回転することによる現像剤の逆移送を防止することができ、安定した現像剤の移送が可能となる。
(構成23)
画像形成装置の外装と現像剤補給装置50の外装の一方に、前記駆動側連結部と前記受動側連結部とを連結する際に一方の連結部を挿入可能な開口部200dを設け、前記開口部200dを開閉可能な蓋部材67を設けた構成2に記載の現像剤補給装置。
構成23によれば、駆動側連結部と受動側連結部とが連結されていない状態では、蓋部材67によって開口部200dを閉鎖することで、ユーザー等が開口部200dを通して駆動側連結部又は受動側連結部に接触することによる破損や、内部に埃等の異物が侵入することによる汚れを防止することが可能である。
(構成24)
前記蓋部材67を閉じる方向へ付勢する付勢部材80を設けた構成23に記載の現像剤補給装置。
構成24によれば、付勢部材80によって蓋部材67が自動的に閉じられるので、操作性に優れたものとなる。
(構成25)
前記操作部66の操作方向と前記可動係止部65の可動方向とが同一方向となるように構成した構成7に記載の現像剤補給装置。
構成25によれば、操作部66の操作方向と可動係止部65の可動方向とが同一方向となるようにすることで、操作部66と可動係止部65とを簡易な構成とすることができ、低コスト化、小型化に寄与できる。
(構成26)
前記操作部66の操作方向と前記可動係止部65の可動方向とが異なる方向となるように構成した構成7に記載の現像剤補給装置。
構成26によれば、操作部66の操作方向と可動係止部65の可動方向とを異なる方向となるようにすることで、部品配置のレイアウト自由度が向上する。
(構成27)
前記操作部66を正逆方向に回動させることにより、前記可動係止部65を前記被係止部70に対して径脱可能に構成した構成7に記載の現像剤補給装置。
構成27によれば、操作部66を正逆方向に回動操作することにより可動係止部65を係脱させる構成を採用することで、部品配置のレイアウト自由度を向上させることが可能である。
(構成28)
前記操作部66を、現像剤補給装置本体200の外装よりも外側に配置した構成7、25から27のいずれかに記載の現像剤補給装置。
構成28によれば、操作部66を、現像剤補給装置本体200の外装よりも外側に配置することで、操作部66の操作性や視認性が向上する。
(構成29)
前記操作部66を、現像剤補給装置本体200の外装よりも内側に配置した構成7、25から27のいずれかに記載の現像剤補給装置。
構成29によれば、操作部66を、現像剤補給装置本体200の外装よりも内側に配置することで、現像剤補給装置本体200の小型化を図れるようになる。
(構成30)
前記操作部66の角部を、曲線状に形成した構成7、25から29のいずれかに記載の現像剤補給装置。
構成30によれば、操作部66の角部を曲線状に形成することで、操作時の安全性が向上する。
(構成31)
前記可動係止部65を前記係止可能状態と前記係止不可能状態とに切り換えた状態で前記操作部66を保持する操作状態保持手段88a,87bを設けた構成7、25から30のいずれかに記載の現像剤補給装置。
構成31によれば、操作部66の操作状態が保持されるので、駆動伝達の安定化を図れる。
(構成32)
前記操作部66の切換状態を示す指標126を外部から視認可能な位置に設けた構成7、25から31のいずれかに記載の現像剤補給装置。
構成32によれば、操作部66の切換状態がわかりやすくなり、操作性が向上する。
(構成33)
前記操作部66を、現像剤補給装置本体200の外装とは異なる色にした構成7、25から32のいずれかに記載の現像剤補給装置。
構成33によれば、操作部66を、現像剤補給装置本体200の外装とは異なる色にすることで、操作部66の視認性及び操作性が向上する。
(構成34)
前記固定係止部128を、現像剤補給装置本体200の外装と一体に構成した構成8に記載の現像剤補給装置。
構成34によれば、固定係止部128を、現像剤補給装置本体200の外装と一体に構成することで、製造コストの低減を図れる。
(構成35)
前記固定係止部128を、現像剤補給装置本体200の外装と別体で構成した構成8に記載の現像剤補給装置。
構成35によれば、固定係止部128を、現像剤補給装置本体200の外装と別体で構成することにより、部品の交換やメンテナンスが可能となると共に、固定係止部128の材料選択の自由度も広がる。
(構成36)
前記固定係止部128を、現像剤補給装置本体200の外装に対して外部へ突出するように設けた構成8、34、35のいずれかに記載の現像剤補給装置。
構成36によれば、固定係止部128を、現像剤補給装置本体200の外装に対して外側に突出するように設けることで、固定係止部128の視認性が向上し、係脱作業性に優れるようになる。
(構成37)
前記固定係止部128の角部を、曲面状に形成した構成8、34から36のいずれかに記載の現像剤補給装置。
構成37によれば、固定係止部128の角部を曲面状に形成することで、係脱作業時の安全性が向上する。
(構成38)
前記固定係止部128を、複数個設けた構成8、34から37のいずれかに記載の現像剤補給装置。
構成38によれば、固定係止部128を複数個設けることで、現像剤補給装置本体200と画像形成装置本体100との相対的位置をより簡易に決定することが可能となり、現像剤補給装置50の設置作業性が向上する。
(構成39)
現像剤補給装置本体200に把持部64を設けた構成1から11、14から38のいずれかに記載の現像剤補給装置。
構成39によれば、現像剤補給装置本体200に把持部64を設けることで、現像剤補給装置50の運搬作業や設置作業が行いやすくなる。
(構成40)
前記把持部64を、現像剤補給装置本体200の外装と一体に構成した構成39に記載の現像剤補給装置。
構成40によれば、把持部64を、現像剤補給装置本体200の外装と一体に構成することで、製造コストの低減を図れる。
(構成41)
前記把持部64を、現像剤補給装置本体200の外装と別体で構成した構成39に記載の現像剤補給装置。
構成41によれば、把持部64を、現像剤補給装置本体200の外装と別体で構成することにより、部品の交換やメンテナンスが可能となると共に、把持部64の材料選択の自由度も広がる。
(構成42)
前記把持部64を、現像剤補給装置本体200の外装に対して外側へ突出するように構成した構成39から41のいずれかに記載の現像剤補給装置。
構成42によれば、把持部64の視認性と操作性が向上する。
(構成43)
前記把持部64を、現像剤補給装置本体200の外装に対して内側へ凹ませて構成した構成39から41のいずれかに記載の現像剤補給装置。
構成43によれば、現像剤補給装置本体200の小型化を図れる。
(構成44)
前記把持部64に、滑り止め部64cを設けた構成39から43のいずれかに記載の現像剤補給装置。
構成44によれば、把持部64に滑り止め部64cを設けることで、把持部64をより確実に把持できるようになり、現像剤補給装置50の運搬作業や設置作業が一層行いやすくなる。
(構成45)
前記把持部64の角部64aを、曲面状に形成した構成39から44のいずれかに記載の現像剤補給装置。
構成45によれば、把持部64の角部64aを曲面状に形成することで、把持部64を把持する際の安全性が向上する。
(構成46)
前記把持部64を、複数個設けた構成39から45のいずれかに記載の現像剤補給装置。
構成46によれば、把持部64を複数個設けることで、現像剤補給装置50の運搬作業や設置作業が一層行いやすくなる。
(構成47)
前記把持部64を、現像剤補給装置本体200の外装とは異なる色にした構成39から46のいずれかに記載の現像剤補給装置。
構成47によれば、把持部64を、現像剤補給装置本体200の外装とは異なる色にすることで、把持部64の視認性が向上する。
(構成48)
前記供給管保持部89を、現像剤補給装置本体200の外装と一体に構成した構成11に記載の現像剤補給装置。
構成48によれば、供給管保持部89を、現像剤補給装置本体200の外装と一体に構成することにより、製造コストの低減を図れる。
(構成49)
前記供給管保持部89を、現像剤補給装置本体200の外装と別体で構成した構成11に記載の現像剤補給装置。
構成49によれば、供給管保持部89を、現像剤補給装置本体200の外装と別体で構成することにより、部品の交換やメンテナンスが可能となると共に、供給管保持部89の材料選択の自由度も広がる。
(構成50)
前記供給管保持部89を、現像剤補給装置本体200に対して外側へ突出するように構成した構成11、48、49のいずれかに記載の現像剤補給装置。
構成50によれば、供給管保持部89を、現像剤補給装置本体200に対して外側へ突出するように構成することで、視認性及び供給管56の装着作業性が向上する。
(構成51)
前記供給管保持部89を、現像剤補給装置本体200に対して内側へ凹ませて構成した構成11、48、49のいずれかに記載の現像剤補給装置。
構成51によれば、供給管保持部89を、現像剤補給装置本体200に対して内側へ凹ませて構成することで、現像剤補給装置本体200の小型化が図れる。
(構成52)
前記供給管保持部89の角部89aを、曲線状に形成した構成11、48から51のいずれかに記載の現像剤補給装置。
構成52によれば、供給管保持部89の角部89aを曲線状に形成することで、供給管56を嵌め込む際、引っ掛かりにくく円滑に装着作業を行えるようになる。
(構成53)
前記供給管保持部89を、球面状に形成した構成11、48から51のいずれかに記載の現像剤補給装置。
構成53によれば、供給管保持部89に供給管56を嵌め込む際、引っ掛かりにくく円滑に装着作業を行えるようになる。さらに、球面状であることで、供給管保持部89の製造難易度が低下し、精度よく製造することが可能となる。
(構成54)
前記供給管保持部89を、現像剤補給装置本体200の外装とは異なる色にした構成11、48から53のいずれかに記載の現像剤補給装置。
構成54によれば、供給管保持部89を、現像剤補給装置本体200の外装とは異なる色にすることで、視認性及び供給管の装着作業性が向上する。
(構成55)
現像剤補給装置本体200の高さを、画像形成装置本体100の高さと同等に構成した構成1から11、14から54のいずれかに記載の現像剤補給装置。
構成55によれば、現像剤補給装置本体200の高さを、画像形成装置本体100の高さと同等に構成することで、現像剤補給装置本体200の上面を、用紙などの仮置き場として利用しやすくなり、利便性が向上する。
(構成56)
前記移送される現像剤に空気を送り込む空気供給手段120を備える構成1から11、14から55のいずれかに記載の現像剤補給装置。
構成56によれば、空気供給手段120によって現像剤に空気を送り込むことで、現像剤の流動性が向上し、安定した現像剤の移送を行うことができるようになる。
(構成57)
前記空気供給手段120によって供給される空気の供給経路又は供給先で空気を外部に排出する空気抜き孔123を設けた構成56に記載の現像剤補給装置。
構成57によれば、空気抜き孔123から空気を外部に排出することができるので、空気の供給経路や供給先での気圧が高まるのを回避することができ、現像剤の飛散を防止できる。
(構成58)
前記空気抜き孔123に、空気の通過を許容する空気清浄部材を設けた構成57に記載の現像剤補給装置。
構成58によれば、空気抜き孔123に空気清浄部材を設けることで、空気の供給経路や供給先でのトナー飛散をより確実に防止することが可能となる。