JP2015129611A - 住宅換気システム - Google Patents

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和彦 梅田
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和彦 梅田
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Abstract

【課題】不快な気流感を抑制しつつ、遮音性を向上させることができる住宅換気システムを提供する。
【解決手段】住宅換気システムは、室内空間H1の天井面を構成する天井材3と、天井材3の上方に形成された天井裏空間4と、壁2と天井材3の取合部に設けられた廻縁5と、室内空間H1の床面を構成する床材6と、床材6の下方に形成された床下空間7と、壁2と床材6の取合部に設けられた巾木8と、屋外Sと天井裏空間4とを連通する給気口9と、天井裏空間4と室内空間H1とを連通する第1通気口10と、室内空間H1と床下空間7とを連通する第2通気口11と、床下空間7の空気を屋外Sへ排出する排気手段12とを備える。廻縁5は、天井材3に対し隙間G1を空けた状態で配置される。巾木8は、床材6に対し隙間G2を空けた状態で配置される。第1通気口10は、廻縁5の直上に形成される。第2通気口11は、巾木8の直下に形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、住宅換気システムに関する。
近年の新築住宅では、シックハウス症候群を防ぐために、24時間換気システムを設置することが法律上義務付けられている。
この種の住宅換気システムとしては、例えば、特許文献1に記載のものがある。特許文献1に記載の住宅換気システムは、居室の外壁に設けられた給気口と、居室と非居室とを隔てる扉の下端に設けられたアンダーカットと、非居室の天井に設けられた排気口と、天井裏空間に設置された排気ファンと、を備える。
特許文献1の発明では、排気ファンが駆動すると、非居室の空気が排気口や天井裏空間を通って屋外へ排出されつつ、給気口から流入した空気がアンダーカットを通って非居室へ導入される。これにより、居室の給気口から非居室を通って屋外へ至る換気経路を形成でき、住宅内の換気を常時行えるようになっている。
特開平10−185269号公報
しかし、居室の外壁に給気口を設けると、冬季等の低温環境下では、屋外の冷気が給気口から居室へ直に流入するので、冷気流が居住者に当たってしまい、不快な気流感を与えるという問題があった。
また、屋外で発生した音が給気口から居室へ直接伝播する一方、居室で発生した音が給気口から屋外へ直接伝播するので、屋内外間の遮音性が悪かった。
さらに、扉の下端にアンダーカットを設けて通気路を確保する場合には、アンダーカットの開口面積を大きくする必要があるので、多量の冷気がアンダーカットを通って非居室へ流入してしまい、居住者に不快な気流感を与えるという問題があった。
また、居室や非居室で発生した音がアンダーカットを通って別の居室や非居室へ漏れやすいので、住宅内の遮音性が悪かった。
なお、このような問題は、アンダーカットの他に、ガラリ等を用いた場合にも共通して当てはまる問題である。
本発明は、このような観点から創案されたものであり、不快な気流感を抑制しつつ、遮音性を向上させることができる住宅換気システムを提供することを課題とする。
前記の課題を解決するために、本発明は、室内空間の天井面を構成する天井材と、前記天井材の上方に形成された天井裏空間と、壁と前記天井材の取合部に設けられ、当該壁に取り付けられた廻縁と、前記室内空間の床面を構成する床材と、前記床材の下方に形成された床下空間と、壁と前記床材の取合部に設けられ、当該壁に取り付けられた巾木と、屋外と前記天井裏空間とを連通する給気口と、前記天井裏空間と前記室内空間とを連通する第1通気口と、前記室内空間と前記床下空間とを連通する第2通気口と、前記床下空間の空気を前記屋外へ排出する排気手段と、を備えた住宅換気システムであって、前記廻縁は、前記天井材に対し隙間を空けた状態で配置され、前記巾木は、前記床材に対し隙間を空けた状態で配置され、前記第1通気口は、前記廻縁の直上に形成されており、前記第2通気口は、前記巾木の直下に形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、給気口から流入した空気は、天井裏空間、第1通気口の順に流れた後、室内空間へ導入される。給気口から流入した空気は、天井裏空間で拡散するので、空気の流速を下げることができる。したがって、室内空間に直に空気を流入させる構成に比べ、空気が室内空間へ緩やかに導入されるので、居住者に与える不快な気流感を抑制できる。
また、屋外で発生した音は、給気口から天井裏空間を通って室内空間へ伝播する一方、室内空間で発生した音は、天井裏空間を通って給気口から屋外へ伝播する。これにより、屋内外で発生した音は、天井裏空間で減衰されるので、屋内外間の遮音性を向上させることができる。
また、本発明によれば、室内空間へ導入された空気は、室内空間全体に拡散しつつ、第2通気口、床下空間の順に流れた後、排気手段により屋外へ排出される。これにより、床下空間を介して屋外へ空気を排出することが可能となり、アンダーカット等を介して屋外へ空気を排出する必要がないので、アンダーカット等を縮小乃至省略できる。したがって、アンダーカット等を通る空気量を低減できるので、居住者に与える不快な気流感を抑制できる。
また、アンダーカット等を縮小乃至省略できるので、室内空間で発生した音がアンダーカット等を通って別の室内空間へ漏れ難くなり、住宅内の遮音性を向上させることができる。
また、前記給気口は、外壁に設けられ、前記第1通気口は、前記外壁に対向する壁に隣接して設けられている構成とするのが好ましい。
かかる構成によれば、給気口から第1通気口までの距離を長く確保できるので、空気の流速をより一層下げることが可能となり、居住者に与える不快な気流感をより一層抑制できる。
また、前記天井裏空間には、仕切部材によって、前記給気口から流入した空気を前記第1通気口へ導く給気経路が形成されている構成とするのが好ましい。
かかる構成によれば、給気口から流入した空気は、給気経路をスムーズに流れつつ、仕切部材により第1通気口へ誘引されやすくなる。
本発明によれば、不快な気流感を抑制しつつ、遮音性を向上させることができる住宅換気システムを提供することができる。
本発明の実施形態に係る住宅換気システムが適用された住宅の概略断面図である。 (a)は、図1に示す廻縁付近を示す部分拡大断面図であり、(b)は、廻縁付近を示す部分拡大斜視図である。 (a)は、図1に示す巾木付近を示す部分拡大断面図であり、(b)は、巾木付近を示す部分拡大斜視図である。 本発明の変形例に係る住宅換気システムが適用された住宅の概略断面図である。
本発明の実施形態に係る住宅換気システムが適用された住宅について、図面を参照して詳細に説明する。説明において、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。本実施形態では、本発明の住宅換気システムを、マンション等の集合住宅に適用した場合を例にとって説明する。また、本実施形態では、集合住宅の1住戸を以下詳細に説明する。
図1に示すように、住宅Hは、スラブ1と、室内空間H1の壁面を構成する複数の壁2と、室内空間H1の天井面を構成する天井材3と、天井材3の上方に形成された天井裏空間4と、壁2と天井材3の取合部に設けられた廻縁5と、室内空間H1の床面を構成する床材6と、床材6の下方に形成された床下空間7と、壁2と床材6の取合部に設けられた巾木8と、屋外Sと天井裏空間4とを連通する給気口9と、天井裏空間4と室内空間H1とを連通する第1通気口10と、室内空間H1と床下空間7とを連通する第2通気口11と、床下空間7の空気を屋外Sへ排出する排気手段12と、を備える。
本実施形態では、室内空間H1は、2つの居室H2と、居室H2同士の間に配置された2つの非居室H3,H4とで構成されている。また、非居室H3は、サニタリールーム(例えば浴室、洗面室、トイレ等)であり、非居室H4は、廊下である。なお、図1中の実線矢印は、空気の流れを示している。
<スラブ>
スラブ1は、住宅Hを含む建物の躯体の一部である。スラブ1は、床下空間7の底面を構成している。
<壁>
壁2は、室内空間H1の周囲を囲う部材である。壁2には、スラブ1の上面に連設された外壁2aと、床材6の上に設置され室内空間H1同士を区画する間仕切り壁2bと、住戸同士を区画する戸境壁(図示省略)とが含まれている。外壁2aは、建物の躯体である。居室H2に面する間仕切り壁2bには、扉2cが開閉可能にそれぞれ設けられている。
<天井材>
天井材3は、室内空間H1の天井面を構成する部材である。非居室H3側の天井材3には、上下方向に貫通する排気口3aが形成されている。
<天井裏空間>
天井裏空間4は、天井材3と上階スラブ14との間に形成された空間である。天井裏空間4は、図1においては、2つの仕切部材4aによって、2つの給気経路4bと1つの収容空間4cとに区画されている。仕切部材4aは、間仕切り壁2bに沿って設けられている。仕切部材4aは、第1通気口10に対し空気流れ方向の下流側に設けられ、第1通気口10へ空気を導く機能も備える。給気経路4bは、居室H2の上方に配置されている。給気口9から流入した空気は、給気経路4bに供給され、第1通気口10を通って居室H2に流入する。収容空間4cは、非居室H3,H4の上方に配置されている。
<廻縁>
廻縁5は、壁2と天井材3の取合部を装飾する部材である。廻縁5は、壁2と天井材3の取合部に沿って壁2に取り付けられている。廻縁5については、後に詳しく説明する。
<床材>
床材6は、室内空間H1の床面を構成するとともに、床下空間7の上面を構成する部材である。床材6は、複数の支持脚6aを介して、スラブ1に対し上方に離間して配置されている。つまり、住宅Hの床は、二重床で構成されている。
<床下空間>
床下空間7は、スラブ1と床材6との間に形成された空間である。床下空間7には、居室H2の空気が第2通気口11を介して導入される。
<巾木>
巾木8は、壁2と床材6の取合部を装飾する部材である。巾木8は、扉2cの設置箇所を除く、壁2と床材6の取合部に沿って壁2に取り付けられている。巾木8については、後に詳しく説明する。
<給気口>
給気口9は、屋外Sの空気を天井裏空間4へ取り込むための貫通孔である。給気口9は、外壁2aを水平方向に貫通して形成されている。外壁2aの外面には、フード9aが給気口9の室外側開口部を覆うように取り付けられている。フード9aの下側開口部には、異物の流入を防ぐためのフィルタ9bが設けられている。フィルタ9bは、例えば細かい網目のネット等で構成されている。なお、給気口9は、複数設けられてもよい。
<第1通気口>
第1通気口10は、天井裏空間4の空気を居室H2へ導くための貫通孔である。第1通気口10は、居室H2側の天井材3を上下方向に貫通して形成されている。第1通気口10は、外壁2aに対向する間仕切り壁2bに隣接して設けられている。つまり、第1通気口10は、居室H2において、給気口9を有する外壁2aから離れた間仕切り壁2bの上端に沿って設けられている。第1通気口10については、後に詳しく説明する。
<第2通気口>
第2通気口11は、居室H2の空気を床下空間7へ導くための貫通孔である。第2通気口11は、居室H2側の床材6を上下方向に貫通して形成されている。第2通気口11は、給気口9を有する外壁2aに隣接して設けられている。つまり、第2通気口11は、居室H2において、第1通気口10から最も遠い位置に設けられている。第2通気口11については、後に詳しく説明する。
<排気手段>
排気手段12は、床下空間7及び非居室H3の空気を屋外Sへ排出するための手段である。排気手段12は、第1排気ダクト12aと、第2排気ダクト12bと、排気ファン12cとで構成されている。
第1排気ダクト12aは、非居室H3,H4同士を区画する間仕切り壁2bの内部に設置されている。第1排気ダクト12aは、上下方向に延設されている。第1排気ダクト12aの下端は、床下空間7に開口している。第1排気ダクト12aの上端は、収容空間4cの第2排気ダクト12bに連通している。第1排気ダクト12aは、床下空間7の空気を天井裏空間4側へ導く役割を担っている。
第2排気ダクト12bは、収容空間4cの内部に設置されている。第2排気ダクト12bは、水平方向に延設されている。第2排気ダクト12bの一端は、第1排気ダクト12aの上端に接続されている。図示省略するが、第2排気ダクト12bの他端は、屋外Sに開口している。第2排気ダクト12bは、第1排気ダクト12aを通じて排出された床下空間7の空気を屋外Sへ導く役割を担っている。また、第2排気ダクト12bは、排気ファン12cにより排出された非居室H3の空気を屋外Sへ導く役割を担っている。なお、第2排気ダクト12bを省き、収容空間4cから屋外Sへ空気を直接導く構成にしてもよい。
排気ファン12cは、収容空間4cの内部に設置されている。排気ファン12cは、排気口3aに取り付けられるとともに、第2排気ダクト12bの途中に取り付けられている。排気ファン12cは、第2排気ダクト12bを介して、床下空間7及び非居室H3の空気を屋外Sへ排出する役割を担っている。
次に、図2及び図3を参照して、第1通気口10、廻縁5、第2通気口11、及び、巾木8について詳しく説明する。
図2(a)に示すように、第1通気口10は、廻縁5の直上に形成されている。第1通気口10は、天井裏空間4の給気経路4bに連通している。図2(b)に示すように、第1通気口10は、水平方向に互いに間隔を空けて複数設けられている。第1通気口10同士の間には、矩形板状のスペーサ13が設置されている。
廻縁5は、複数のスペーサ13を介して、天井材3に対し下方に離間して配置されている。これにより、天井材3と廻縁5との間には、複数の隙間G1が形成されている。隙間G1は、第1通気口10と上下で対応する位置に形成され、間仕切り壁2bと天井材3の取合部に沿って設けられている。隙間G1は、第1通気口10と居室H2とに連通している。第1通気口10及び隙間G1は、天井裏空間4と居室H2とを繋ぐ通気路を構成している。隙間G1の高さ寸法は、例えば3〜10mm程度に設定されている。なお、スペーサ13に代えて、厚めの両面テープ等を用いて天井材3と廻縁5との間に隙間G1を形成してもよい。
廻縁5の形状は、特段限定されるものではないが、本実施形態の廻縁5は、断面視三角形状を呈している。廻縁5は、第1通気口10の下側開口部を離間状態で覆っている。これにより、第1通気口10が隠れて目立たなくなり、第1通気口10を設けた場合であっても、室内の意匠性を損なうことがない。また、第1通気口10から鉛直下向きに流れてきた空気を、廻縁5により横向きの流れに変えてから居室H2へ導入できるので、居室H2全体へ拡散させやすくなる。
図3(a)に示すように、第2通気口11は、巾木8の直下に形成されている。第2通気口11は、床下空間7に連通している。図3(b)に示すように、第2通気口11は、水平方向に互いに間隔を空けて複数設けられている。第2通気口11同士の間には、矩形板状のスペーサ13が設置されている。
巾木8は、複数のスペーサ13を介して、床材6に対し上方に離間して配置されている。これにより、床材6と巾木8との間には、複数の隙間G2が形成されている。隙間G2は、第2通気口11と上下で対応する位置に形成され、外壁2aの室内面を構成する内装材2eと床材6の取合部に沿って設けられている。隙間G2は、居室H2と第2通気口11とに連通している。第2通気口11及び隙間G2は、居室H2と床下空間7とを繋ぐ通気路を構成している。隙間G2の高さ寸法は、例えば3〜10mm程度に設定されている。なお、スペーサ13に代えて、厚めの両面テープ等を用いて床材6と巾木8との間に隙間G2を形成してもよい。
巾木8の形状は、特段限定されるものではないが、本実施形態の巾木8は、断面視矩形状を呈している。巾木8は、第2通気口11の上側開口部を離間状態で覆っている。これにより、第2通気口11が隠れて目立たなくなり、第2通気口11を設けた場合であっても、室内の意匠性を損なうことがない。
本実施形態に係る住宅換気システムが適用された住宅Hは、基本的に以上のように構成されるものであり、次に、図1乃至図3を参照してその作用効果について説明する。
排気ファン12cを駆動すると、室内空間H1、床下空間7、天井裏空間4が負圧になる結果、屋外Sの空気は、給気口9から給気経路4bへ取り込まれる。
給気口9から流入した空気は、天井裏空間4の給気経路4b全体に拡散しつつ、第1通気口10、隙間G1の順に流れた後、居室H2へ導入される。このとき、給気経路4bを流れる空気は、仕切部材4aにより第1通気口10へ導かれやすくなる。
居室H2へ導入された空気は、居室H2全体に拡散しつつ、隙間G2及び第2通気口11へ向けて流れる。
一方、排気ファン12cを駆動することにより、非居室H3の空気は、第2排気ダクト12bを介して、屋外Sへ排出される。また、床下空間7の空気は、第1排気ダクト12a及び第2排気ダクト12bを介して、屋外Sへ排出される。
そして、床下空間7が負圧となるので、居室H2の空気は、隙間G2、第2通気口11の順に流れた後、床下空間7へ導入される。
したがって、本実施形態によれば、天井裏空間4の給気経路4b、居室H2、床下空間7、排気手段12を介して、給気口9から屋外Sへ至る換気経路を形成でき、住宅H内の換気を常時行える。
ちなみに、排気ファン12cを駆動することにより、非居室H3も負圧となるので、居室H2へ導入された空気の一部は、アンダーカット2dを介して、非居室H3へ導入される。そして、非居室H3へ導入された空気は、第2排気ダクト12bを介して、屋外Sへ排出される。なお、アンダーカット2dを無くし、アンダーカット2dから排気しない構成にしてもよい。
以上説明した本実施形態によれば、給気口9から流入した空気は、天井裏空間4で拡散するので、空気の流速を下げることができる。したがって、居室H2に直に空気を流入させる構成に比べ、空気が居室H2へ緩やかに導入されるので、居住者に与える不快な気流感を抑制できる。
本実施形態によれば、屋外Sで発生した音は、給気口9から天井裏空間4を通って居室H2へ伝播する一方、居室H2で発生した音は、天井裏空間4を通って給気口9から屋外Sへ伝播する。これにより、屋内外で発生した音は、天井裏空間4で減衰されるので、屋内外間の遮音性を向上させることができる。
本実施形態によれば、床下空間7を介して屋外Sへ空気を排出することが可能となり、アンダーカット2dを介して屋外Sへ空気を排出する必要がないので、アンダーカット2dを縮小乃至省略できる。したがって、アンダーカット2dを通る空気量を低減できるので、居住者に与える不快な気流感を抑制できる。
本実施形態によれば、アンダーカット2dを縮小乃至省略できるので、室内空間H1で発生した音がアンダーカット2dを通って別の室内空間H1へ漏れ難くなり、住宅H内の遮音性を向上させることができる。
本実施形態によれば、第1通気口10が外壁2aに対向する間仕切り壁2bに隣接して設けられることで、給気口9から第1通気口10までの距離を長く確保できる。そのため、空気の流速をより一層下げることが可能となり、居住者に与える不快な気流感をより一層抑制できる。
本実施形態によれば、天井裏空間4には、仕切部材4aによって、給気口9から流入した空気を第1通気口10へ導く給気経路4bが形成されているので、給気口9から流入した空気は、給気経路4bをスムーズに流れつつ、仕切部材4aにより第1通気口10へ誘引されやすくなる。
本実施形態によれば、天井材3と廻縁5との間に隙間G1を形成するとともに、床材6と巾木8との間に隙間G2を形成するので、廻縁5や巾木8を加工する必要がなく、既製品をそのまま使用することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して実施できるのはいうまでもない。
例えば、本実施形態では、本発明の住宅換気システムを集合住宅に適用したが、戸建住宅に適用してもよい。
また、本実施形態では、床材6に貫通孔を設けることで第2通気口11を確保したが、壁2と床材6との間に隙間を空けることで第2通気口11を確保する構成にしてもよい。
また、本実施形態では、壁2と天井材3の取合部の一部に沿って第1通気口10及び隙間G1を設けたが、壁2と天井材3の取合部の全長に亘って第1通気口10及び隙間G1を設けてもよい。
また、本実施形態では、壁2と床材6の取合部の一部に沿って第2通気口11及び隙間G2を設けたが、壁2と床材6の取合部の全長に亘って第2通気口11及び隙間G2を設けてもよい。
また、図4に示すように、天井裏空間4の内部に複数の炭袋15を設ける構成にしてもよい。炭袋15は、炭を封入した袋体で構成され、天井裏空間4の下半部を閉塞するように配置されている。給気口9は、給気経路4bの上半部に連通する位置に開口している。給気口9から流入した空気は、天井裏空間4の上半部を流れるようになっている。第2排気ダクト12bは、収容空間4cの上半部に配置されている。かかる構成によれば、炭袋15の吸湿効果により、天井裏空間4が高湿度になることを抑制できる。また、炭袋15の吸音効果により、床衝撃音に対する遮音性を向上させることができる。
H 住宅
1 スラブ
2 壁
2a 外壁
2b 間仕切り壁
3 天井材
4 天井裏空間
4a 仕切部材
4b 給気経路
4c 収容空間
5 廻縁
6 床材
7 床下空間
8 巾木
9 給気口
10 第1通気口
11 第2通気口
12 排気手段
12a 第1排気ダクト
12b 第2排気ダクト
12c 排気ファン
15 炭袋(炭)
G1,G2 隙間
H1 室内空間
H2 居室
H3,H4 非居室
S 屋外

Claims (3)

  1. 室内空間の天井面を構成する天井材と、
    前記天井材の上方に形成された天井裏空間と、
    壁と前記天井材の取合部に設けられ、当該壁に取り付けられた廻縁と、
    前記室内空間の床面を構成する床材と、
    前記床材の下方に形成された床下空間と、
    壁と前記床材の取合部に設けられ、当該壁に取り付けられた巾木と、
    屋外と前記天井裏空間とを連通する給気口と、
    前記天井裏空間と前記室内空間とを連通する第1通気口と、
    前記室内空間と前記床下空間とを連通する第2通気口と、
    前記床下空間の空気を前記屋外へ排出する排気手段と、を備えた住宅換気システムであって、
    前記廻縁は、前記天井材に対し隙間を空けた状態で配置され、
    前記巾木は、前記床材に対し隙間を空けた状態で配置され、
    前記第1通気口は、前記廻縁の直上に形成されており、
    前記第2通気口は、前記巾木の直下に形成されていることを特徴とする住宅換気システム。
  2. 前記給気口は、外壁に設けられ、
    前記第1通気口は、前記外壁に対向する壁に隣接して設けられていることを特徴とする請求項1に記載の住宅換気システム。
  3. 前記天井裏空間には、仕切部材によって、前記給気口から流入した空気を前記第1通気口へ導く給気経路が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の住宅換気システム。
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JP2018035514A (ja) * 2016-08-29 2018-03-08 トヨタホーム株式会社 建物

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