JP2015128948A - インホイールモータ駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 小型・軽量で、静粛性に優れ、耐久性を向上させたインホイールモータ駆動装置を提供すること。
【解決手段】 モータ部と、減速部と、車輪用軸受部と、ケーシングとを備え、前記モータ部が、前記ケーシングに固定されたステータと、複数の転がり軸受を介して前記ケーシングに回転自在に支持されるモータ回転軸と、このモータ回転軸に装着されたロータとからなり、前記モータ部のモータ回転軸が前記減速部の減速機入力軸を回転駆動し、この減速機入力軸の回転を減速して減速機出力軸に伝達し、前記車輪用軸受部が前記減速機出力軸に連結されたインホイールモータ駆動装置において、前記モータ回転軸は、複数の転がり軸受を介して前記ケーシングに回転自在に支持され、前記モータ回転軸とこれを支持する転がり軸受との間の嵌め合いが、中間嵌めもしくはしまり嵌めであることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、インホイールモータ駆動装置に関する。
従来のインホイールモータ駆動装置は、例えば、特開2013−148198号公報(特許文献1)に記載されている。同公報に記載されているインホイールモータ駆動装置は、駆動力を発生させるモータ部と、車輪に接続する車輪用軸受部と、モータ部と車輪用軸受部との間に配置され、モータ部の回転を減速して車輪用軸受部に伝達する減速部とを備えている。
上記のインホイールモータ駆動装置は、装置のコンパクト化の観点からモータ部には低トルクで高回転型のモータが採用されている。一方、車輪用軸受部には、車輪を駆動するために大きなトルクが必要となるため、コンパクトで高い減速比が得られるサイクロイド減速機が採用されている。
モータ部は、ケーシングに固定されたステータと、ステータの内側に径方向の隙間をもって対向する位置に配置されるロータと、ロータの内側に連結固定されてロータと一体回転するモータ回転軸とを備えるラジアルギャップモータである。中空構造のモータ回転軸は、軸方向両端部を一対の転がり軸受によって回転自在にケーシングに支持されている。
サイクロイド減速機を適用した減速部は、一対の偏心部を有する減速機入力軸と、偏心部に配置される一対の曲線板と、曲線板の外周面に係合して曲線板に自転運動を生じさせる複数の外周係合部材と、曲線板の自転運動を減速機出力軸に伝達する複数の内ピンを主な構成とする。前述したモータ回転軸は、減速機入力軸にスプラインで連結されている。
特開2013−148198号公報
ところで、インホイールモータ駆動装置は、ホイールハウジングの内部に収められ、ばね下荷重となるため、小型軽量化が必須である。ところが、モータの出力トルクは、モータの体格に比例するため、モータ単体で車両の駆動に必要なトルクを発生させようとすると、大型のモータが必要になり、重量増となる。そこで、減速機をモータと組み合わせることでモータの小型化を図ることができる。小型のモータとするために減速比を大きくしていくと、必然的に高回転が必要になり、例えば、減速比11の減速機を用いた場合、15000min−1程度の高回転が要求される。
インホイールモータ駆動装置は、車両のばね下に搭載され、インホイールモータ駆動装置の振動は、車両の乗り心地に大きく影響する。また、図9に示すように、0速から高速域まで変化するため、懸架装置周辺の共振周波数Rとn次強制振動成分や(n+α)次強制振動成分が交差するポイントS、S’では、可聴域の振動および車内騒音を引き起こし、乗員に不快感を及ぼす可能性がある。したがって、すべての振動の由来となる回転1次強制振動成分を抑制することが、車両の静粛性に大きく貢献できる。
上記の問題について、特許文献1に記載されたインホイールモータ駆動装置は、改善の余地が残っている。
本発明は、上記の問題に鑑みて提案されたものであって、小型・軽量で、静粛性に優れ、耐久性を向上させたインホイールモータ駆動装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記の目的を達成するために、インホイールモータ駆動装置のロータを装着したモータ回転軸を種々の観点から検討し、見出された以下の知見に基づいている。
(1)振動分析
ロータを装着したモータ回転軸(以下、モータロータともいう。)の回転1次強制振動成分は、モータロータの回転に伴う振動であり、1回転に1回の振動成分である。この振動は、モータロータの形状中心と慣性中心が一致している状態であれば、モータロータの不釣合い量と回転数によって定まる遠心力により生じ、不釣合い量を極力小さくすることは、振動抑制には有効な手段である。
また、モータロータの形状中心と完成中心が一致し、不釣合い量も極力小さくしたモータロータでも、モータ回転軸とこれを支持する転がり軸受との間に隙間がある場合には、モータロータが振れ回り、振動の要因となる。さらに、モータロータの重量が大きい場合には、振れ回りが振動に及ぼす影響はさらに大きくなる。
特に、ばね下重量となるインホイールモータ駆動装置においては、モータロータの重量が大きい場合には、モータ回転軸と転がり軸受との間のはめ合い隙間が振動に及ぼす影響が大きく、振動に敏感で、かつ振動の減衰が予想外に難しいことが判明した。そして、振れ回りを抑制することは、インホイールモータ駆動装置を搭載する車両の静粛性に大きく貢献できることが判明した。
(2)モータ回転軸と転がり軸受間の嵌め合い
振れ回りを抑制するために、モータ回転軸と転がり軸受との間の嵌め合い隙間をなくすることに着目し、モータ回転軸と転がり軸受との間の嵌め合いを、中間嵌めもしくはしまり嵌めにすることが有効であることが判明した。しまり嵌めとは、モータ回転軸の軸径が転がり軸受の内径よりも常に大きい関係にあり、すきま嵌めは、その逆で、モータ回転軸の軸径が転がり軸受の内径よりも常に小さい関係にある。中間嵌めは、すきま嵌めからしまり嵌めのどちらにもなる可能性がある嵌め合いである。ここで、中間嵌めは、ラジアル軸受に対する軸の公差として21〜2μmの締め代とし、しまり嵌めは、ラジアル軸受に対する軸の公差として45〜22μmの締め代とし、すきま嵌めは、ラジアル軸受に対する軸の公差として0〜43μmのすきまとした。
(3)ケーシングと転がり軸受間の嵌め合い
モータ回転軸と転がり軸受間の嵌め合い隙間をなくしても、転がり軸受とケーシング間に隙間がある場合には、やはりモータ回転軸が振れ回ることになる。軸受の組立を考慮した場合、軸受の内輪および外輪の両方をしまり嵌めとすることは、組立時に軸受の転動体が軌道面を傷つけることになり、軸受の寿命および振動に対して不適である。そのため、モータ回転軸と軸受内輪間を中間嵌めもしくはしまり嵌めとした場合には、軸受外輪とケーシング間はすきま嵌めとすることが好ましい。その場合、振れ回りを抑制する対策が必要であることが判明した。
(4)軸受内部隙間
転がり軸受には、軸受内部隙間が存在する。軸受内部隙間は、内外輪の温度差により一般的に小さくなり、軸受寿命の観点から、運転隙間が初期隙間よりもわずかに大きくなるように選定される。しかし、この軸受内部隙間は、モータロータの振れ回り要因の一つとなる。ばね下重量となるインホイールモータ駆動装置においては、この振れ回りも大きな影響を及ぼすことが判明した。
(5)モータ回転軸と減速機入力軸間のスプライン嵌合部
モータ回転軸と減速機入力軸は、トルク伝達のためにスプライン嵌合で連結されているが、モータ回転軸と減速機入力軸との間に生じるミスアライメントや噛合いの歯打ちによる振動などの動きを抑制することが有効であることが判明した。
前述した目的を達成するための技術的手段として、本発明は、モータ部と、減速部と、車輪用軸受部と、ケーシングとを備え、前記モータ部が、前記ケーシングに固定されたステータと、複数の転がり軸受を介して前記ケーシングに回転自在に支持されるモータ回転軸と、このモータ回転軸に装着されたロータとからなり、前記モータ部のモータ回転軸が前記減速部の減速機入力軸を回転駆動し、この減速機入力軸の回転を減速して減速機出力軸に伝達し、前記車輪用軸受部が前記減速機出力軸に連結されたインホイールモータ駆動装置において、前記モータ回転軸は、複数の転がり軸受を介して前記ケーシングに回転自在に支持され、前記モータ回転軸とこれを支持する転がり軸受との間の嵌め合いが、中間嵌めもしくはしまり嵌めであることを特徴とする。当該構成により、低トルクで高回転型のモータの採用を可能にするレベルに回転1次強制振動成分の抑制が図れ、小型・軽量で、静粛性に優れ、耐久性を向上させたインホイールモータ駆動装置を実現することができる。
上記の転がり軸受とケーシングとの間の嵌め合いをすきま嵌めとすることが好ましい。これにより、組立時に転がり軸受の転動体が軌道面を傷つけることがなく、軸受の短寿命を回避することができる。
上記の転がり軸受に軸方向の定圧予圧が付与されていることが好ましい。これにより、軸受内部隙間をなくし、モータ回転軸の振れ回りの一因を抑制することができる。定圧予圧は、熱膨張差による軸方向変位の変動の影響を受けにくいので、予圧の変化を抑制でき、インホイールモータ駆動装置に好適である。
上記のモータ回転軸を一対の転がり軸受を介して両持ち支持し、この転がり軸受のいずれか一方を、ケーシングに固定された押え部材の側面を軸受外輪の端面に当接させて固定することが好ましい。転がり軸受とケーシングとの間の嵌め合いはすきま嵌めであるが、軸受外輪の端面が押し付けられるので、モータ回転軸と減速機入力軸との間に生じるミスアライメントやスプライン嵌合部の噛合いの歯打ちによる振動などの動きを抑制することができる。
上記の押え部材により固定された転がり軸受が、モータ回転軸の減速部側端部を支持する軸受とすることにより、モータ回転軸と減速機入力軸との間に生じるミスアライメントやスプライン嵌合部の噛合いの歯打ちによる振動などの動きを効果的に抑制することができる。
上記の押え部材を中空円板とすることにより、円板の板厚を変えることで押し付け力を簡単に変化させることができ、押し付け部の形状変更にも容易に対応できる。
上記の押え部材を、中空円板の基部とこの基部から内径側に突出した複数の当接部とから構成することにより、前述した円板による利点に加えて、複数の突出部の外輪端面への追従性がよく、安定した押し付け力を与える。
上記の押え部材の板厚を0.5〜5mmとすることが好ましい。板厚が0.5mm以下では押し付け力が小さく、軸受の保持力が小さくなるため不適であり、一方、板厚が5mm以上では、インホイールモータ駆動装置に対する構造要求である軸方向の短縮化を実現できず、好ましくない。
本発明のインホイールモータ駆動装置によれば、小型・軽量で、静粛性に優れ、耐久性を向上させたインホイールモータ駆動装置を実現できる。
本発明の一実施形態に係るインホイールモータ駆動装置を示す図である。 図1のO−Oにおける横断面図である。 図1の曲線板に作用する荷重を示す説明図である。 図1の回転ポンプの横断面図である。 (a)は、モータ回転軸の減速部側部分を拡大した部分縦断面図、(b)は、(a)のP−P線で矢視した押え部材の正面図である。 ロータを装着したモータ回転軸を拡大した縦断面図である。 ウェーブスプリングの縦断面図である。 押え部材の変形例を示す正面図である。 共振周波数と強制振動成分との関係を示す説明図である。 図1のインホイールモータ駆動装置を搭載した電気自動車の平面図である。 図10の電気自動車の後方断面図である。
図10は、本発明の一実施形態に係るインホイールモータ駆動装置21を搭載した電気自動車11の概略平面図であって、図11は、電気自動車を後方から見た概略断面図である。図10に示すように、電気自動車11は、シャーシ12と、操舵輪としての前輪13と、駆動輪としての後輪14と、左右の後輪14それぞれに駆動力を伝達するインホイールモータ駆動装置21とを備える。図11に示すように、後輪14は、シャーシ12のホイールハウジング12aの内部に収容され、懸架装置(サスペンション)12bを介してシャーシ12の下部に固定されている。
懸架装置12bは、左右に延びるサスペンションアームによって後輪14を支持すると共に、コイルスプリングとショックアブソーバとを含むストラットによって、後輪14が地面から受ける振動を吸収してシャーシ12の振動を抑制する。さらに、左右のサスペンションアームの連結部分には、旋回時等の車体の傾きを抑制するスタビライザが設けられる。懸架装置12bは、路面の凹凸に対する追従性を向上し、駆動輪の駆動力を効率よく路面に伝達するために、左右の車輪を独立して上下させることができる独立懸架式とするのが望ましい。
この電気自動車11は、ホイールハウジング12a内部に、左右の後輪14それぞれを駆動するインホイールモータ駆動装置21を設けることによって、シャーシ12上にモータ、ドライブシャフトおよびデファレンシャルギヤ機構等を設ける必要がなくなるので、客室スペースを広く確保でき、かつ、左右の駆動輪の回転をそれぞれ制御することができるという利点を備えている。
電気自動車11の走行安定性およびNVH特性を向上するために、ばね下重量を抑える必要がある。また、さらに広い客室スペースを確保するために、インホイールモータ駆動装置21の小型化が求められる。そこで、図1に示すように、本実施形態に係るインホイールモータ駆動装置21を採用する。
本発明の一実施形態に係るインホイールモータ駆動装置21を図1〜図7に基づいて説明する。図1はインホイールモータ駆動装置21の概略縦断面図、図2は図1のO−Oにおける横断面図、図3は曲線板に作用する荷重を示す説明図、図4は回転ポンプの横断面図、図5(a)はモータ回転軸の減速部側部分を拡大した部分縦断面図、図5(b)は、図5(a)のP−P線で矢視した押え部材の正面図、図6はロータを装着したモータ回転軸を拡大した縦断面図、図7はウェーブスプリングの縦断面図である。本実施形態に係るインホイールモータ駆動装置の特徴的な構成を説明する前に全体構成を説明する。
図1に示すように、インホイールモータ駆動装置21は、駆動力を発生させるモータ部Aと、モータ部Aの回転を減速して出力する減速部Bと、減速部Bからの出力を駆動輪14(図11参照)に伝達する車輪用軸受部Cとを備え、モータ部Aと減速部Bはケーシング22に収納されて、図11に示すように電気自動車11のホイールハウジング12a内に取り付けられる。本実施形態では、ケーシング22は、モータ部Aと減速部Bとで分割可能な構造とし、ボルトで締結されている。本明細書および特許請求の範囲において、ケーシング22とは、モータ部Aが収容されたケーシング部分と減速部Bが収容されたケーシング部分の両方を指すものとする。
モータ部Aは、ケーシング22に固定されているステータ23aと、ステータ23aの内側に径方向の隙間をもって対向する位置に配置されるロータ23bと、ロータ23bの内側に連結固定されてロータ23bと一体回転するモータ回転軸24とを備えるラジアルギャップモータである。
中空構造のモータ回転軸24は、ロータ23bの内径面に嵌合固定されて一体回転すると共に、モータ部A内で軸方向一方側端部(図1の右側)を転がり軸受36aに、軸方向他方側端部(図1の左側)を転がり軸受36bによって回転自在に支持されている。
減速機入力軸25は、その軸方向一方側略中央部(図1の右側)が転がり軸受37aに、軸方向他方側端部(図1の左側)を転がり軸受37bによって、減速機出力軸28に対して回転自在に支持されている。減速機入力軸25は、減速部B内に偏心部25a、25bを有する。2つの偏心部25a、25bは、偏心運動による遠心力を互いに打ち消し合うために、180°位相を変えて設けられている。
モータ回転軸24と減速機入力軸25とは、スプライン(セレーションを含む。以下同じ。)嵌合によって連結され、モータ部Aの駆動力が減速部Bに伝達される。このスプライン嵌合部は、減速機入力軸25がある程度傾いても、モータ回転軸24への影響を抑制するように構成されている。
減速部Bは、偏心部25a、25bに回転自在に保持される公転部材としての曲線板26a、26bと、曲線板26a、26bの外周部に係合する外周係合部材としての複数の外ピン27と、曲線板26a、26bの自転運動を減速機出力軸28に伝達する運動変換機構と、偏心部25a、25bに隣接する位置にカウンタウェイト29とを備える。
減速機出力軸28は、フランジ部28aと軸部28bとを有する。フランジ部28aには、減速機出力軸28の回転軸心を中心とする円周上に等間隔に内ピン31を固定する孔が形成されている。また、軸部28bは、車輪用軸受部Cの内方部材としてのハブ輪32にスプライン嵌合によって連結され、減速部Bの出力を車輪14に伝達する。減速機出力軸28は、転がり軸受46によって外ピンハウジング60に回転自在に支持されている。
図2に示すように、曲線板26aは、外周部にエピトロコイド等のトロコイド系曲線で構成される複数の波形を有し、一方側端面から他方側端面に貫通する複数の貫通孔30aと、貫通孔30bを有する。貫通孔30aは、曲線板26aの自転軸心を中心とする円周上に等間隔に複数個設けられており、後述する内ピン31を受け入れる。また、貫通孔30bは、曲線板26aの中心に設けられており、偏心部25aに嵌合する。
曲線板26aは、転がり軸受41によって偏心部25aに対して回転自在に支持されている。図2に示すように、転がり軸受41は、偏心部25aの外径面に嵌合し、外径面に内側軌道面42aを有する内輪42と、曲線板26aの貫通孔30bの内径面に直接形成された外側軌道面43と、内側軌道面42aと外側軌道面43の間に配置される複数の円筒ころ44と、円筒ころ44を保持する保持器(図示省略)とを備える円筒ころ軸受である。また、内輪42は、内側軌道面42aの軸方向両端部から径方向外側に突出する鍔部を有する。
図2に示すように、外ピン27は、減速機入力軸25の回転軸心を中心とする円周上に等間隔に設けられている。曲線板26a、26bが公転運動すると、曲線形状の波形と外ピン27とが係合して、曲線板26a、26bに自転運動を生じさせる。外ピン27は、針状ころ軸受27a(図1参照)によって外ピンハウジング60に回転自在に支持されている。これにより、曲線板26a、26bとの間の接触抵抗を低減することができる。
カウンタウェイト29(図1参照)は、略扇形状で、減速機入力軸25と嵌合する貫通孔を有し、曲線板26a、26bの回転によって生じる不釣合い慣性偶力を打ち消すために、各偏心部25a、25bに隣接する位置に偏心部25a、25bと180°位相を変えて配置される。
図1に示すように、運動変換機構は、減速機出力軸28に保持された複数の内ピン31と、曲線板26a、26bに設けられた貫通孔30aとで構成される。内ピン31は、減速機出力軸28の回転軸心を中心とする円周上に等間隔に設けられており(図2参照)、その軸方向一方側端部が減速機出力軸28に固定されている。また、曲線板26a、26bとの摩擦抵抗を低減するために、曲線板26a、26bの貫通孔30aの内壁面に当接する位置に針状ころ軸受31aが設けられている。
内ピン31の軸方向他方側端部には、スタビライザ31bが設けられている。スタビライザ31bは、円環形状の円環部31cと、円環部31cの内径面から軸方向に延びる円筒部31dとを含む。複数の内ピン31の軸方向他方側端部は、円環部31cに固定されている。曲線板26a、26bから一部の内ピン31に負荷される荷重はスタビライザ31bを介して全ての内ピン31によって支持されるため、内ピン31に作用する応力を低減させ、耐久性を向上させることができる。
貫通孔30aは、複数の内ピン31のそれぞれに対応する位置に設けられ、貫通孔30aの内径寸法は、内ピン31の外径寸法(「針状ころ軸受31aを含む最大外径」を指す。以下同じ。)より所定寸法大きく設定されている。
曲線板26a、26bに作用する荷重の状態を図3に基づいて説明する。偏心部25aの軸心Oは減速機入力軸25の軸心Oから偏心量eだけ偏心している。偏心部25aの外周には、曲線板26aが取り付けられ、偏心部25aは曲線板26aを回転自在に支持するので、軸心Oは曲線板26aの軸心でもある。曲線板26aの外周は波形曲線で形成され、径方向に窪んだ波形の凹部34を周方向等間隔に有する。曲線板26aの周囲には、凹部34と係合する外ピン27が、軸心Oを中心として周方向に複数配設されている。
図3において、減速機入力軸25と共に偏心部25aが紙面上で反時計周りに回転すると、偏心部25aは軸心Oを中心とする公転運動を行うので、曲線板26aの凹部34が、外ピン27と周方向に順次当接する。この結果、矢印で示すように、曲線板26aは、複数の外ピン27から荷重Fiを受けて、時計回りに自転する。
また、曲線板26aには貫通孔30aが軸心Oを中心として周方向に複数配設されている。各貫通孔30aには、軸心Oと同軸に配置された減速機出力軸28と結合する内ピン31が挿通する。貫通孔30aの内径は、内ピン31の外径よりも所定寸法大きいため、内ピン31は曲線板26aの公転運動の障害とはならず、内ピン31は曲線板26aの自転運動を取り出して減速機出力軸28を回転させる。このとき、減速機出力軸28は、減速機入力軸25よりも高トルクかつ低回転数になり、図3に矢印で示すように、曲線板26aは、複数の内ピン31から荷重Fjを受ける。これらの複数の荷重Fi、Fjの合力Fsが減速機入力軸25にかかる。
合力Fsの方向は、曲線板26aの波形形状、凹部34の数などの幾何学的条件や遠心力の影響により変化する。具体的には、自転軸心Oと軸心Oとを結ぶ直線Yと直角であって軸心Oを通過する基準線Xと、合力Fsとの角度αは概ね30°〜60°で変動する。
上記の複数の荷重Fi、Fjは、減速機入力軸25が1回転(360°)する間に荷重の方向や大きさが変り、その結果、減速機入力軸25に作用する合力Fsも荷重の方向や大きさが変動する。そして、減速機入力軸25が1回転すると、曲線板26aの波形の凹部34が減速されて1ピッチ時計回りに回転し、図3の状態になり、これを繰り返す。
図1に示すように、車輪用軸受部Cの車輪用軸受33は、ハブ輪32の外径面に直接形成した内側軌道面33fと外径面の小径段部に嵌合された内輪33aとで内方部材を形成し、ケーシング22の内径面に嵌合固定された外輪33bと、内側軌道面33f、内輪33aおよび外輪33bの間に配置された転動体としての複数の玉33cと、隣接する玉33cの間隔を保持する保持器33dと、車輪用軸受33の軸方向両端部を密封するシール部材33eとを備えた複列アンギュラ玉軸受である。
次に、潤滑機構を説明する。この潤滑機構は、モータ部Aの冷却のために潤滑油を供給すると共に減速部Bに潤滑油を供給するものである。図1に示す潤滑油路24a、25c、潤滑油供給口24b、25d、25e、25f、潤滑油排出口22b、潤滑油貯留部22d、潤滑油路22e、回転ポンプ51および循環油路45を主な構成とする。潤滑機構内に付した白抜き矢印は潤滑油の流れる方向を示す。
モータ回転軸24の潤滑油路24aに接続された潤滑油路25cは、減速機入力軸25の内部を軸線方向に沿って延びている。潤滑油供給口25d、25eは、潤滑油路25cから減速機入力軸25の外径面に向って延び、潤滑油供給口25fは、減速機入力軸25の軸端部から回転軸心方向に軸端面に向って延びている。
減速部Bの位置におけるケーシング22の少なくとも1箇所には、減速部B内部の潤滑油を排出する潤滑油排出口22bが設けられ、吐出された潤滑油を一時的に貯留する潤滑油貯留部22dが設けられている。
図1に示すように、循環油路45は、ケーシング22の内部を軸方向に延びる軸方向油路45aと、軸方向油路45aの軸方向一端部(図1の右側)に接続されて径方向に延びる径方向油路45cと、軸方向油路45aの軸方向他端部(図1の左側)に接続されて径方向に延びる径方向油路45bとで構成される。
潤滑油を強制的に循環させるために、潤滑油貯留部22dに接続する潤滑油路22eと循環油路45との間に回転ポンプ51が設けられている。径方向油路45bは回転ポンプ51から圧送された潤滑油を軸方向油路45aに供給し、軸方向油路45aから径方向油路45cを経て潤滑油を潤滑油路24a、25cに供給する。
図4に示すように、回転ポンプ51は、減速機出力軸28の回転を利用して回転するインナーロータ52と、インナーロータ52の回転に伴って従動回転するアウターロータ53と、ポンプ室54と、潤滑油路22eに連通する吸入口55と、循環油路45の径方向油路45bに連通する吐出口56とを備えるサイクロイドポンプである。回転ポンプ51をケーシング22内に配置することによって、インホイールモータ駆動装置21全体としての大型化を防止することができる。
インナーロータ52は、回転中心cを中心として回転し、一方、アウターロータ53は、回転中心cを中心として回転する。インナーロータ52およびアウターロータ53はそれぞれ異なる回転中心c、cを中心として回転するので、ポンプ室54の容積は連続的に変化する。これにより、吸入口55から流入した潤滑油が吐出口56から径方向油路45bに圧送される。
モータ部Aの冷却として、図1に示すように、循環油路45から潤滑油路24aに還流された潤滑油の一部が、遠心力によって潤滑油供給口24bからロータ23bを冷却し、その後、潤滑油が飛散してステータ23aを冷却する。
減速部Bの潤滑として、潤滑油路25cの潤滑油は、減速機入力軸25の回転に伴う遠心力および圧力によって潤滑油供給口25d、25eから減速部Bに流出する。潤滑油供給口25dから流出した潤滑油は、曲線板26a、26bを支持する円筒ころ軸受41(図2参照)、さらに、遠心力により、曲線板26a、26bと内ピン31との当接部分および曲線板26a、26bと外ピン27との当接部分等を潤滑しながら径方向外側に移動する。潤滑油供給口25e、25fから流出した潤滑油は、減速機入力軸25を支持する深溝玉軸受37a、37b、さらに、内部の軸受や当接部分に供給される。
ケーシング22の内壁面に到達した潤滑油は、潤滑油排出口22bから排出されて潤滑油貯留部22dに貯留される。潤滑油吐出口22bと回転ポンプ51との間に潤滑油貯留部22dが設けられているので、回転ポンプ51によって排出しきれない潤滑油が一時的に発生しても、潤滑油貯留部22dに貯留しておくことができる。その結果、減速部Bのトルク損失の増加を防止することができる。一方、潤滑油排出口22bに到達する潤滑油量が少なくなっても、回転ポンプは、潤滑油貯留部22dに貯留されている潤滑油を潤滑油路24a、25cに還流することができる。潤滑油は、遠心力に加えて重力によって移動する。したがって、潤滑油貯留部22dがインホイールモータ駆動装置21の下部に位置するように、電気自動車11に取り付けるのが望ましい。
本実施形態に係るインホイールモータ駆動装置21の全体構成は、前述したとおりであるが、その特徴的な構成を以下に説明する。
図1に示すように、モータ部Aは、ケーシング22にステータ23aが固定され、ステータ23aの内側で径方向の隙間をもって対向する位置にロータ23bが配置されている。ロータ23bは、モータ回転軸24の外側に嵌合固定され、モータ回転軸24と一体に回転する。
モータ回転軸24は、ケーシング22内で軸方向一方側端部(図1の右側)を転がり軸受としての深溝玉軸受36aに、軸方向他方側端部(図1の左側)を転がり軸受としての深溝玉軸受36bによって回転自在に支持されている。
図6にモータ回転軸24およびロータ23bを拡大した縦断面を示す。モータ回転軸24は、SCM415、SCM420等の肌焼き鋼からなり、浸炭焼入れ焼戻しが施されている。熱処理硬化層Hをクロスハッチングで示す。モータ回転軸24の浸炭焼入れ焼戻しを施した表面はHRC62〜66.5の高硬度となっている。一方、中心部の硬度はHRC29〜38程度である。
モータ回転軸24の大径外径部61は、ロータ23bが嵌合する部分で、一方の端部にロータ23bを軸方向に拘束する鍔部62が形成されている。鍔部62の外側面62aは、防炭処理が施され、この部分の硬度はHRC29〜38程度である。モータ回転軸24の大径外径部61とロータ23bの内径部との嵌め合いは、遠心力による膨張と熱膨張が考慮された締め代が選定され、しまり嵌めや焼嵌めとしている。しまり嵌めの場合、モータ回転軸24の大径外径部61とロータ23bの内径部は接触しながら圧入されるが、大径外径部61は、高い表面硬度で形成されているので、接触部分の摩耗を防止することができる。
ロータ23bを大径外径部61の鍔部62に当接するまで圧入した後、ロータ23bの他方の端部に別体の挟持部材63を当てボルト64で締め付け固定する。このようにして、ロータ23bはモータ回転軸24に装着される。挟持部材63には、後述する不釣合い調整のための切削加工による切粉がロータ23bに吸着しないように非磁性材料で、かつ比重が高い材料を選定する。挟持部材63の材料として、オーステナイト系ステンレス鋼が望ましい。
図1を参照して、モータ回転軸24は、前述したように、15000min−1程度で高速回転する。ロータ23bを装着したモータ回転軸24の振れ回りを抑制するために、深溝玉軸受36a、36bの内輪36a1、36b1とモータ回転軸24との間の嵌め合いは、中間嵌めもしくはしまり嵌めとしている。
深溝玉軸受36a、36bの内輪36a1、36b1は、モータ回転軸24の軸受装着面65、66(図6参照)との間の嵌め合いは、中間嵌めもしくはしまり嵌めであるが、軸受装着面65、66に熱処理硬化層が形成されているので、組立時、内輪36a1、36b1が軸受装着面65、66を傷つけない。
一方、深溝玉軸受36a、36bの外輪36a2、36b2とケーシング22との間の嵌め合いは、すきま嵌めとしている。これにより、組立時に深溝玉軸受36a、36bの転動体が軌道面を傷つけることがなく、軸受の短寿命を回避することができる。
モータ回転軸24は、中心部が靱性を有するので、高速回転時の変形にも耐えることができる。このため、低トルクで高回転型のモータと高い減速比が得られるサイクロイド減速機を組合わせたインホイールモータ駆動装置として好適である。
モータ回転軸24にロータ23bの組立が完了した後、回転1次強制振動成分の抑制を目的として、不釣合い調整が行われる。大径外径部61の鍔部62の外側面62aおよび挟持部材63の外側面がバランス修正用の面である。その理由は、不釣合い調整のための切削量を少なくするため、なるべく外径側に形成することが好ましく、鍔部62の外側面62aおよび挟持部材63の外側面をバランス修正用面とした。ただし、これに限られるものではなく、鍔部62の外側面62aと挟持部材63の外側面のいずれか一方をバランス修正用面としてもよい。鍔部62の外側面62aは、防炭処理が施されて低硬度であるので、不釣合い調整のための切削加工が良好で、加工工程のサイクルタイムが低減され、不釣合い調整が容易で、かつコスト低減を図ることができる。挟持部材63は、比重が大きいので加工量が少なくて済み、加工工程のサイクルタイムが低減され、不釣合い調整が容易で、かつコスト低減を図ることができる。
鍔部62の防炭処理は、外側面62aに浸炭防止剤を塗布する方法や外側面62aに面接触する治具を当接させて浸炭処理を行う方法等、適宜の方法で実施することができる。浸炭焼入れは、形状の小変更に対する柔軟性を有し、かつ、モータ回転軸24の熱処理部位と熱処理をしない部位の区分が簡便であり、コスト面で有利である。
深溝玉軸受36a、36bの外輪36a2、36b2とケーシング22との間の嵌め合いがすきま嵌めであることによるモータ回転軸24の振れ回りを抑制するために、本実施形態では、図5(a)および図5(b)に示す構成を備えている。図5(a)は、図1におけるモータ回転軸24と減速機入力軸25のスプライン嵌合部および減速機入力軸25を支持する深溝玉軸受36bの周辺部分を拡大した縦断面図であり、図5(b)は、図5(a)のP−P線で矢視した押え部材の正面図である。
図5(a)を参照して、モータ回転軸24は、深溝玉軸受36bによりケーシング22に回転自在に支持されている。深溝玉軸受36bの内輪36b1とモータ回転軸24の軸受装着面66との間の嵌め合いは中間嵌めもしくはしまり嵌めであり、外輪36b2とケーシング22の軸受装着面22aとの間の嵌め合いはすきま嵌めである。外輪36b2の端面は、押え部材67により押し付けられている。図5(b)に示すように、押え部材67は、中空円板であり、外径側に複数のボルト68を挿入する貫通孔67aが設けられている。押え部材67の内径側のハッチングを施した部分が外輪36b2の端面との当接部である。深溝玉軸受36bをケーシング22の軸受装着面22aに組込んだ後、押え部材67をボルト68によりケーシング22に締結し、押え部材67の側面のハッチングした部分が外輪36b2の端面を押し付けて深溝玉軸受36bを固定する。
モータ回転軸24は、減速機入力軸25とスプライン嵌合で連結されているが、このスプライン嵌合部に減速部Bの作動が影響する。図1に示す減速部Bの外ピン27を保持する外ピンハウジング60は、ケーシング22に弾性支持機能を有する回り止め手段(図示省略)によって、フローティング状態に支持されている。これは、車両の旋回や急加減速等によって生じる大きなラジアル荷重やモーメント荷重を吸収して、曲線板26a、26b、外ピン27および曲線板26a、26bの偏心揺動運動を減速機出力軸28の回転運動に変換する運動変換機構等の各種の部品の破損を防止するようにしている。
上記のフローティング構造の状態で、前述したように、減速機入力軸25は、曲線板26a、26bから荷重の方向や大きさが変動するラジアル荷重やモーメント荷重が作用している。このため、ある程度の傾きや芯ずれ状態の中で、モータ回転軸24と減速機入力軸25がスプライン嵌合部においてトルクが伝達される。しかし、前述したように、深溝玉軸受36bの外輪36b2とケーシング22との間の嵌め合いはすきま嵌めであるが、外輪36b2の端面は押え部材67により押し付けられるので、モータ回転軸24と減速機入力軸25との間に生じるミスアライメントやスプライン嵌合部の噛合いの歯打ちによる振動などの動きを抑制することができる。このような作動状態のため、軸受外輪の端面を押え部材67で押える軸受は、モータ回転軸24の減速機入力軸25とスプライン嵌合する側(減速部側端部)の深溝玉軸受36bとするのが効果的である。
押え部材67は、組立性および適正な押し付け力が得られる部材として、板材が好ましい。板材であれば、板厚を変えることで押し付け力を簡単に変化させることができ、また、押し付け部の形状変更にも容易に対応できる。そして、板厚は、0.5〜5mmが好ましい。板厚が0.5mm以下では押し付け力が小さく、軸受の保持力が小さくなるため不適であり、一方、板厚が5mm以上では、インホイールモータ駆動装置に対する構造要求である軸方向の短縮化を実現できず、好ましくない。
さらに、モータ回転軸24を支持する深溝玉軸受36a、36bの軸受内部隙間は、モータ回転軸24の振れ回りの要因の一つである。そのため、本実施形態では、深溝玉軸受36a、36bに予め荷重を付与(予圧)し、軸受内部隙間をなくして使用する。
予圧を与える方法には、定位置予圧と定圧予圧がある。例えば、機械的に位置決めする方法は定位置予圧に属し、ばね要素を用いる方法は定圧予圧に属する。モータ回転軸24の材質とケーシング22の材質が異なる場合には、機械的に位置決めする方法は、熱膨張差により予圧が変化する可能性がある。このため、熱膨張差による軸方向変位の変動の影響を受けにくい定圧予圧が好ましい。本実施形態における定圧予圧は、一般的な予圧量が好ましく、深溝玉軸受36a、36bの内輪36a1、36b1と嵌め合うモータ回転軸24の軸径をdとした場合、予圧量を4d〜10d〔N〕の範囲に設定している。定圧予圧を実現する手段として、図7に示すように、ウェーブスプリング70を用いている。
図7は、ウェーブスプリング70の縦断面図である。このウェーブスプリング70は、板ばねをコイル状に巻いたもので、軸方向の中央部にウェーブ状に湾曲したばね部70aを有し、両端部に平坦な座面70bを有する。このウェーブスプリング70を圧縮することにより軸受に予圧を与える。
図1を参照して、ウェーブスプリング70を用いて深溝玉軸受36a、36bに定圧予圧を付与する方法を説明する。モータ部Aの組立の概要として、リアカバー71を外したモータ部Aのケーシング22の内周にステータ23aが取付固定された状態で、モータ回転軸24およびこれを支持する深溝玉軸受36a、36bが組み立てられる。尚、この組立時には、減速部Bのケーシング22はモータ部Aのケーシング22から分離されている。まず、減速機側の深溝玉軸受36bをケーシング22の軸受装着面22a〔図5(a)参照〕に組込み、押え部材67をボルト68によりケーシング22に締結して深溝玉軸受36bの外輪36b2の端面を押える。次に、ロータ23bおよび回転センサ72のロータ72aを装着したモータ回転軸24を軸方向他方側(図1の左側)に挿入し、深溝玉軸受36bの内輪36b1の内径に圧入する。
その後、回転センサ72を装着したリアカバー71の軸受装着面71aの中にモータ回転軸24を嵌挿させ、リアカバー71をケーシング22の軸方向一方側(図1の右側)端部に組込む。そして、リアカバー71の軸受装着面71aとモータ回転軸24の軸受装着面65との間に深溝玉軸受36aを挿入する。この時、モータ回転軸24の軸受装着面65と深溝玉軸受36aの内輪36a1との間の嵌め合いは、中間嵌めもしくはしまり嵌めであるので圧入となる。
その後、ウェーブスプリング70を装着したセンタープラグ73をリアカバー71に嵌挿し固定する。ウェーブスプリング70が圧縮され、ばね力により、深溝玉軸受36aの外輪36a1の端面を軸方向他方側(図1の左側)に押圧する。この結果、一対の深溝玉軸受36a、36bに予圧(定圧予圧)が付与される。これにより、モータ回転軸24を支持する深溝玉軸受36a、36bの軸受内部隙間をなくすことができ、モータ回転軸24の振れ回りを抑制することができる。また、ウェーブスプリング70による定圧予圧であるので、ケーシング22、モータ回転軸24などの熱膨張差による予圧の変化を抑制することができる。
モータの組立性を考慮した場合、本実施形態のように軸方向一方側(図1の右側)に予圧ばね(ウェーブスプリング70)を配置し、組立の最終段階において予圧を付与する組立手順の方が、モータ回転軸24の動きを確認する上で好ましい。逆に、軸方向他端側(図1の左側)の軸受36bに予圧ばねを配置した場合、組立時に予圧ばねがロータ23bの陰に隠れてしまい、正常に予圧が付与されているかどうかの確認がむずかしく、好ましくない。
押え部材の変形例を図8に示す。この押え部材67’は、中空円板の基部74とこの基部74から内径側に突出した複数の突出部75とからなる。突出部75の内径側のハッチングを施した部分が外輪36b2の端面との当接部である。本変形例の押え部材67’では、複数の突出部75が個々に押し付け力を付与するので、外輪36b2の端面に対する追従性がよく、安定した押し付け力を与える。
以上に説明した本実施形態に係るインホイールモータ駆動装置21は、低トルクで高回転型のモータの採用を可能にするレベルに回転1次強制振動成分の抑制が図れ、小型・軽量で、静粛性に優れ、耐久性を向上させることができる。
上記構成のインホイールモータ駆動装置21の全体的な作動原理を説明する。
図1および図2を参照して、モータ部Aは、例えば、ステータ23aのコイルに交流電流を供給することによって生じる電磁力を受けて、永久磁石又は磁性体によって構成されるロータ23bが回転する。これにより、モータ回転軸24に連結された減速機入力軸25が回転すると、曲線板26a、26bは減速機入力軸25の回転軸心を中心として公転運動する。このとき、外ピン27が、曲線板26a、26bの曲線形状の波形と係合して、曲線板26a、26bを減速機入力軸25の回転とは逆向きに自転回転させる。
貫通孔30aに挿通する内ピン31は、曲線板26a、26bの自転運動に伴って貫通孔30aの内壁面と当接する。これにより、曲線板26a、26bの公転運動が内ピン31に伝わらず、曲線板26a、26bの自転運動のみが減速機出力軸28を介して車輪用軸受部Cに伝達される。
このとき、減速機入力軸25の回転が減速部Bによって減速されて減速機出力軸28に伝達されるので、低トルク、高回転型のモータ部Aを採用した場合でも、駆動輪14に必要なトルクを伝達することが可能となる。
上記構成の減速部Bの減速比は、外ピン27の数をZ、曲線板26a、26bの波形の数をZとすると、(Z−Z)/Zで算出される。図2に示す実施形態では、Z=12、Z=11であるので、減速比は1/11と非常に大きな減速比を得ることができる。
このように、多段構成とすることなく大きな減速比を得ることができる減速部Bを採用することにより、コンパクトで高減速比のインホイールモータ駆動装置21を得ることができる。また、外ピン27および内ピン31に針状ころ軸受27a、31aを設けたことにより、曲線板26a、26bとの間の摩擦抵抗が低減されるので、減速部Bの伝達効率が向上する。
本実施形態に係るインホイールモータ駆動装置21を電気自動車11に搭載することにより、ばね下重量を抑えることができる。その結果、走行安定性およびNVH特性に優れた電気自動車11を得ることができる。
本実施形態においては、潤滑油供給口24bをモータ回転軸24に設け、潤滑油供給口25eを転がり軸受37aの近くに設け、潤滑油供給口25dを偏心部25a、25bに設け、潤滑油供給口25fを減速機入力軸25の軸端に設けた例を示したが、これに限ることなく、モータ回転軸24や減速機入力軸25の任意の位置に設けることができる。
回転ポンプ51としてサイクロイドポンプの例を示したが、これに限ることなく、減速機出力軸28の回転を利用して駆動するあらゆる回転型ポンプを採用することができる。さらには、回転ポンプ51を省略して、遠心力のみによって潤滑油を循環させるようにしてもよい。
減速部Bの曲線板26a、26bを180°位相を変えて2枚設けた例を示したが、この曲線板の枚数は任意に設定することができ、例えば、曲線板を3枚設ける場合は、120°位相を変えて設けるとよい。
運動変換機構は、減速機出力軸28に固定された内ピン31と、曲線板26a、26bに設けられた貫通孔30aとで構成された例を示したが、これに限ることなく、減速部Bの回転をハブ輪32に伝達可能な任意の構成とすることができる。例えば、曲線板に固定された内ピンと減速機出力軸に形成された穴とで構成される運動変換機構であってもよい。
本実施形態における作動の説明は、各部材の回転に着目して行ったが、実際にはトルクを含む動力がモータ部Aから駆動輪14に伝達される。したがって、上述のように減速された動力は高トルクに変換されたものとなっている。
また、モータ部Aに電力を供給してモータ部を駆動させ、モータ部Aからの動力を駆動輪14に伝達させる場合を示したが、これとは逆に、車両が減速したり坂を下ったりするようなときは、駆動輪14側からの動力を減速部Bで高回転低トルクの回転に変換してモータ部Aに伝達し、モータ部Aで発電してもよい。さらに、ここで発電した電力は、バッテリーに蓄電しておき、後でモータ部Aを駆動させたり、車両に備えられた他の電動機器等の作動に用いてもよい。
本実施形態の構成にブレーキを加えることもできる。例えば、図1の構成において、ケーシング22を軸方向に延長してロータ23bの図中右側に空間を形成し、ロータ23bと一体的に回転する回転部材と、ケーシング22に回転不能にかつ軸方向に移動可能なピストンとこのピストンを作動させるシリンダとを配置して、車両停止時にピストンと回転部材とによってロータ23bをロックするパーキングブレーキとしてもよい。
また、ロータ23bと一体的に回転する回転部材の一部に形成されたフランジおよびケーシング22側に設置された摩擦板をケーシング22側に設置されたシリンダで挟むディスクブレーキであってもよい。さらに、この回転部材の一部にドラムを形成すると共に、ケーシング22側にブレーキシューを固定し、摩擦係合およびセルフエンゲージ作用で回転部材をロックするドラムブレーキを用いることができる。
本実施形態においては、モータ部Aにラジアルギャップモータを採用した例を示したが、これに限ることなく、任意の構成のモータを適用可能である。例えば、ケーシングに固定されるステータと、ステータの内側の軸方向の隙間を開けて対向する位置に配置されるロータとを備えるアキシャルギャップモータであってもよい。
さらに、図10に示した電気自動車11は、後輪14を駆動輪とした例を示したが、これに限ることなく、前輪13を駆動輪としてもよく、4輪駆動車であってもよい。なお、本明細書中で「電気自動車」とは、電力から駆動力を得る全ての自動車を含む概念であり、例えば、ハイブリッドカー等をも含むものとして理解すべきである。
本発明は前述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々の形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
11 電気自動車、12 シャーシ、12a ホイールハウジング、12b 懸架装置、13 前輪、14 後輪、21 インホイールモータ駆動装置、22 ケーシング、22a 軸受装着面、22b 潤滑油排出口、22d 潤滑油貯留部、22e 潤滑油路、23a ステータ、23b ロータ、24 モータ回転軸、25 減速機入力軸、25a 偏心部、25b 偏心部、25c 潤滑油路、25d 潤滑油供給口、25e 潤滑油供給口、26a 曲線板、26b 曲線板、27 外ピン、27a 針状ころ軸受、28 減速機出力軸、29 カウンタウェイト、30b 貫通孔、31 内ピン、31a 針状ころ軸受、31b スタビライザ、31c 円環部、31d 円筒部、32 ハブ輪、33 車輪用軸受、33a 内輪、33b 外輪、33c 玉、33d 保持器、33e シール部材、33f 内側軌道面、36a 転がり軸受、36b 転がり軸受、37a 転がり軸受、37b 転がり軸受、41 転がり軸受、42 内輪、43 外側軌道面、44 円筒ころ、45 循環油路、45a 軸方向油路、45b 径方向油路、45c 径方向油路、46 転がり軸受、51 回転ポンプ、52 インナーロータ、53 アウターロータ、54 ポンプ室、55 吸入口、56 吐出口、60 外ピンハウジング、61 大径外径部、62 鍔部、62a 外側面、63 挟持部材、65 軸受装着面、66 軸受装着面、67 押え部材、67’ 押え部材、68 ボルト、70 ウェーブスプリング、H 熱処理硬化層

Claims (7)

  1. モータ部と、減速部と、車輪用軸受部と、ケーシングとを備え、前記モータ部が、前記ケーシングに固定されたステータと、複数の転がり軸受を介して前記ケーシングに回転自在に支持されるモータ回転軸と、このモータ回転軸に装着されたロータとからなり、前記モータ部のモータ回転軸が前記減速部の減速機入力軸を回転駆動し、この減速機入力軸の回転を減速して減速機出力軸に伝達し、前記車輪用軸受部が前記減速機出力軸に連結されたインホイールモータ駆動装置において、
    前記モータ回転軸は、複数の転がり軸受を介して前記ケーシングに回転自在に支持され、前記モータ回転軸とこれを支持する転がり軸受との間の嵌め合いが、中間嵌めもしくはしまり嵌めであることを特徴とするインホイールモータ駆動装置。
  2. 前記転がり軸受と前記ケーシングとの間の嵌め合いが、すきま嵌めであることを特徴とする請求項1に記載のインホイールモータ駆動装置。
  3. 前記転がり軸受に軸方向の定圧予圧が付与されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のインホイールモータ駆動装置。
  4. 前記モータ回転軸が一対の転がり軸受を介して両持ち支持され、前記転がり軸受のいずれか一方が、前記ケーシングに固定された押え部材の側面を軸受外輪の端面に当接させて固定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のインホイールモータ駆動装置。
  5. 前記押え部材により固定された転がり軸受が、前記モータ回転軸の減速部側端部を支持する軸受であることを特徴とする請求項4に記載のインホイールモータ駆動装置。
  6. 前記押え部材が中空円板であることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載のインホイールモータ駆動装置。
  7. 前記押え部材が、中空円板の基部とこの基部から内径側に突出した複数の当接部とからなることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載のインホイールモータ駆動装置。
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