JP2015128046A - 高圧直流電流遮断回路 - Google Patents

高圧直流電流遮断回路 Download PDF

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Shoji Haneda
正二 羽田
實 岡田
Minoru Okada
實 岡田
文夫 村
Fumio Mura
文夫 村
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Abstract

【課題】直流専用開閉器を使用することなく、高圧直流電流をアーク放電の発生を伴わず遮断できる回路を実現する。【解決手段】開閉器の接点の選択により開閉器は高圧直流電流の主電流路として導通し制御端1に順方向バイアスを印加し電流路4を導通させている状態で、開閉器の接点を切り替える場合、開閉器の基点がいずれの接点にも接触しない期間、電流路4は導通を維持し主電流路となり制御端1に順方向バイアスを維持させ、制御端2は逆バイアスを維持され、開閉器の基点と離隔された接点間にアーク放電が発生しないメカニカル・半導体素子スイッチにより実現した。【選択図】図1

Description

本発明は、高電圧による直流電流をアーク放電の発生を容易に回避し遮断する回路技術に関する。
従来から、高圧直流電流を遮断するときアーク放電が発生し、高圧直流電流は遮断が容易ではないため、高圧直流給電が望ましいシステムにおいても給電路は交流であった。
交流給電は、インバータを内蔵するUPSを必要とし、不経済かつ非効率である。
直流給電とすることで、上記の問題を解決すると共に、太陽光発電などの自然エネルギーと系統電力との統合も容易となる。
したがって、最近、CO排出規制などにも関連し、電力効率に優れかつ設備の経済性にも優れる高圧直流給電が検討され、一部実証実験も為されている。
このため、高圧直流給電を容易とする高圧直流電流遮断という問題点を解決する必要がある。
特開2006−32077号公
特許文献1では段落0016〜0019において以下、「そして、直流回路に事故電流が流れた場合、図示しない制御回路からの信号により、主遮断器1が開極を始め、主遮断器1の転流動作位置に達すると、図示しない制御回路からの信号により、転流スイッチ5が閉じられ、事故電流に転流回路6からの振動性の転流電流を重畳して主遮断器1で事故電流を遮断し、次いで副遮断器2で直流回路を開路するようになっている。この場合、転流コンデンサ3は、負荷側の端子が正極性に充電されているので、転流電流は、転流コンデンサ3→主遮断器1→転流スイッチ5→リアクトル4→転流コンデンサ3で形成される閉回路を流れる。そして、事故電流の向きと逆方向の転流電流により、零点が形成され、主遮断器1で遮断できるようになっている。
ここで、転流コンデンサ3の充電においては、主遮断器1の対地電位の極性を極性判別器18で検出し、例えば主遮断器1の対地電位が正極性であれば、第1の充電スイッチ12を閉路して、転流コンデンサ3の負荷側の端子が正極性に充電されるようになっている。逆に、主遮断器1の対地電位が負極性であれば、第2の充電スイッチ15が閉路され、転流コンデンサ3の負荷側の端子が負極性に充電されるようになっている。
このような極性で所定の電圧Vcに充電された転流コンデンサ3において、主遮断器1と副遮断器2とを閉極して、直流回路に運転電圧V0を印加したときの転流回路6の電位差を説明する。
転流回路6を構成する機器のうち、リアクトル4と接続されている転流コンデンサ3の一方の端子から、リアクトル4、およびリアクトル4と接続されている転流スイッチ5の一方の端子までの間のそれぞれの対地間には、主遮断器1の対地電位がV0となるため、運転電圧V0から充電電圧Vcを減算した電圧Vz(=V0−Vc)が加わることになる。即ち、例えば主遮断器1の対地電位の極性が正極性であれば、リアクトル4と接続されている転流コンデンサ3の一方の端子から、リアクトル4、およびリアクトル4と接続されている転流スイッチ5の一方の端子までの間は、負極性となるので、これらの機器の対地間に加わる電位差は減算されることになる。」という技術が開示されている。
特許文献1では、主遮断器1(真空バルブからなる)、副遮断器2(真空バルブからなる)、リアクトル4、転流コンデンサ3、転流コンデンサ3を充電する充電回路、制御回路、等が必要である。
そして、スイッチ1(主遮断器1)、スイッチ2(副遮断器2)及びスイッチ5を備えて、直流電流を遮断するためには各スイッチを動作させるシーケンス制御が必要で複雑であり高価なものとる。
直流電流を安全かつ迅速に遮断することは、従来から困難な課題として認識されてきた。すなわち、高電圧であると、直流電流を遮断するときアーク放電が発生し、容易に電流が切れない。高圧直流を遮断するヒューズも交流用と比較し大きなものとなり価格も高価である。
以上の現状に鑑み本発明は簡単な回路で、制御部、シーケンス制御、真空バルブ等を使用せず高圧直流電流の遮断をアーク放電の発生を伴わず容易に実現する。
上記の目的を実現するべく本発明は以下の構成とする。
(1)請求項1に係る高圧直流電流遮断回路は、
制御端1を有し電流路1の一端及び他端を有する半導体素子1と、
制御端2を有し電流路2の一端及び他端を有する半導体素子2と、
制御端3を有し電流路3の一端及び他端を有する半導体素子3と、
制御端4を有し電流路4の一端及び他端を有する半導体素子4と、
主電流路を導通/非導通とする排他的2接点を有する開閉器と、を備え、
前記電流路1の一端に一方の極性の電位、該電流路1の他端に他方の極性の電位が印加されるべく構成され、前記開閉器により前記制御端1に順方向バイアスを印加/非印加可能に構成され、該開閉器により該電流路1が導通しているとき前記制御端4に順方向バイアス電位を印加かつ前記制御端2に逆方向バイアス電位を印加可能に構成され、
前記電流路1の他端、前記制御端2及び前記電流路3の一端は接続され、前記電流路2の一端と前記制御端3は接続され、
該電流路2の他端に、一端が前記電流路1の一端の電位を伝達されている定電圧素子を介して一方の極性の電位が印加され、該電流路3の他端に他方の極性の電位を印加されるべく構成され、
前記電流路4の一端と他端間には容量素子を介して該一端の電位が該他端に伝達されるべく構成され、
前記開閉器の接点の選択により該開閉器は高圧直流電流の主電流路として導通し前記制御端1に順方向バイアスを印加し前記電流路4を導通させている状態で、該開閉器の接点を切り替える場合、該開閉器の基点がいずれの接点にも接触しない期間、該電流路4は導通を維持し該主電流路となり該制御端1に順方向バイアスを維持させ、前記制御端2は逆バイアスを維持され、該開閉器の基点と離隔された接点間にアーク放電が発生しないことを特徴とする。
(2)請求項2に係る高圧直流電流遮断回路は、請求項1において、
前記開閉器の接点の切り替えにより、該開閉器の基点が排他接点に接触したとき、前記制御端1は順方向バイアスを解除され、前記制御端2が順方向バイアスされ、前記電流路4は非導通に転換かつ該開閉器は非導通を継続し、前記容量素子を通して高圧直流電流を流し、該電流路4を過渡的高圧印加から保護することを特徴とする。
(3)請求項3に係る高圧直流電流遮断回路は、請求項1又は2において、
前記開閉器の基点が排他的接点に接触したとき、該基点と該排他的接点間にチャタリングが発生しても、前記制御端1が非順方向バイアス/順方向バイアスの転換動作を、前記制御端2は順方向バイアス/逆バイアスの転換動作を繰り返す振動を発生せず、該制御端1を非順方向バイアスに、該制御端2を順方向バイアスに固着させる前記半導体素子2及び前記半導体素子3回路を含むことを特徴とする。
(4)請求項4に係る高圧直流電流遮断回路は、請求項1〜3のいずれかにおいて、
前記開閉器を非導通から導通に遷移させたとき、前記電流路1が導通し、前記制御端4に順方向バイアス電位を印加かつ前記制御端2に逆方向バイアス電位を印加することを特徴とする。
(5)請求項5に係る高圧直流電流遮断回路は、請求項1〜4のいずれかにおいて、
前記半導体素子2及び前記半導体素子3に替えて、前記電流路2の他端部をアノード、前記電流路3の他端部をカソード、前記制御端2と前記電流路3の一端の接続部をNゲートとするPNPN型Nゲートサイリスタを備えたことを特徴とする。
(6)請求項6に係る高圧直流電流遮断回路は、請求項1〜4のいずれかにおいて、
前記半導体素子2及び前記半導体素子3に替えて、前記電流路2の他端部をカソード、前記電流路3の他端部をアノード、前記制御端2と前記電流路3の一端の接続部をPゲートとするNPNP型Pゲートサイリスタを備えたことを特徴とする。
(7)請求項7に係る高圧直流電流遮断回路は、
制御端1を有し電流路1の一端及び他端を有する半導体素子1と、
制御端2を有し電流路2の一端及び他端を有する半導体素子2と、
主電流路を導通/非導通とする開閉器と、整流素子と、を備え、
前記整流素子のアノードは、一方の極性の電位を受けるべく構成され、該整流素子のカソードは、他方の極性の電位を受けるべく構成され、
抵抗素子と容量素子1の一端は、前記整流素子のアノードの電位を受けるべく構成され、該抵抗素子と該容量素子1の他端は、他方の極性の電位を受けるべく構成され、
前記電流路1の一端に一方の極性の電位、該電流路1の他端に他方の極性の電位が印加されるべく構成され、
前記容量素子1の一端の電位は、前記制御端1に伝達されるべく構成され、
前記電流路1の一端の電位は、前記制御端2に伝達されるべく構成され、
前記開閉器が導通のとき、前記整流素子のアノードの電位により前記制御端1の電位は順方向バイアスされず、該電流路1の一端の電位は上昇し前記電流路2を導通とすることを特徴とする。
(8)請求項8に係る高圧直流電流遮断回路は、請求項7において、
前記開閉器を導通から非導通に遷移させたとき、前記制御端1の電位は順方向バイアスされず前記電流路2は導通を維持し、該開閉器の接点間にアーク放電が発生せず、前記整流素子のアノードの電位により前記容量素子1への電荷蓄積時間を経過した後、前記制御端1の電位は順方向バイアスされ、該電流路1の一端の電位は下降し、前記電流路2は非導通となり、電流を遮断することを特徴とする。
(9)請求項9に係る高圧直流電流遮断回路は、請求項8において、
前記開閉器を非導通から導通に遷移させたとき、前記整流素子のアノードの電位により前記制御端1の電位は順方向バイアスされず、前記電流路2を導通とすることを特徴とする。
(10)請求項10に係る高圧直流電流遮断回路は、請求項8において、
前記電流路2が導通から非導通に転換する過程で、かつ該開閉器は非導通を継続し、該電流路2の一端と他端間に接続されている容量素子2に高圧直流電流を流し、該電流路2を過渡的高圧印加から保護することを特徴とする。
(A)開閉器の接点の選択により開閉器は高圧直流電流の主電流路として導通し制御端1に順方向バイアスを印加し電流路4を導通させている状態で、開閉器の接点を切り替える場合、開閉器の基点がいずれの接点にも接触しない期間、電流路4は導通を維持し主電流路となり制御端1に順方向バイアスを維持させ、制御端2は逆バイアスを維持され、開閉器の基点と離隔された接点間にアーク放電が発生しない。
(B)開閉器の接点の切り替えにより、開閉器の基点が排他接点に接触したとき、制御端1は順方向バイアスを解除され、制御端2が順方向バイアスされ、電流路4は非導通に転換し、かつ開閉器は非導通を継続し、容量素子を通して高圧直流電流を流し、電流路4を過渡的高圧印加(急激な高圧の印加)から保護する。
(C)開閉器の基点が排他的接点に接触したとき、基点と排他的接点間にチャタリングが発生しても、制御端1が非順方向バイアス/順方向バイアスの転換動作を、制御端2は順方向バイアス/逆バイアスの転換動作を繰り返す振動を発生せず、制御端1を非順方向バイアスに、制御端2を順方向バイアスに固着させる半導体素子2及び前記半導体素子3回路を含み半導体素子4を保護する。
(D)容量素子1の一端の電位は、制御端1に伝達されるべく構成され、電流路1の一端の電位は、制御端2に伝達されるべく構成され、開閉器が導通のとき、整流素子のアノードの電位により制御端1の電位は順方向バイアスされず、電流路1の一端の電位は制御端2を順方向バイアスさせ、電流路2を導通とし、開閉器を導通から非導通に遷移させたとき、電流路2が導通のためこれに主電流(負荷電流)が流れ、開閉器の接点間にアーク放電が発生しない。
(E)開閉器を導通から非導通に遷移させても、電流路2の導通を維持し、整流素子のアノードの電位により容量素子1への電荷蓄積時間を経過した後、制御端1の電位は順方向バイアスされ、電流路1は導通し、制御端2の電位は順方向バイアスされず電流路2は非導通となり、主電流が遮断される。
(F)開閉器を非導通から導通に遷移させたときこれに主電流が流れ、整流素子のアノードの電位により制御端1の電位は順方向バイアスされず、電流路1の一端の電位を上昇させ、制御端2を順方向バイアスさせ、電流路2を導通として、再び開閉器を導通から非導通にしたときアーク放電を発生させない状態に戻す。
は、本発明による高圧直流電流遮断回路の実施の形態1を示す回路図である。 は、本発明による高圧直流電流遮断回路の実施の形態2を示す回路図である。
(1)高圧直流電流遮断回路の実施の形態1
(1−1)回路構成1
図1は、本発明による実施の形態1である高圧直流電流遮断回路の回路構成図である。
以下、図1を参照して、高圧直流電流遮断回路の実施の形態1である回路構成を説明する。
本発明の実施の形態1である回路1は、以下の素子から構成される。
符号Q1、Q2、Q3、Q4で示される半導体素子は、それぞれPNPバイポーラトランジスタ、PNPバイポーラトランジスタ、NPNバイポーラトランジスタ、NチャネルFETである。
これらを、それぞれ半導体素子Q1(半導体素子1)、半導体素子Q2(半導体素子2)、半導体素子Q3(半導体素子3)、半導体素子Q4(半導体素子4)と称す。
符号R1〜R7で示される素子は抵抗素子である。符号Ze1、Ze2で示される素子は定電圧素子(ツェナーダイオード)である。符号D1〜D3で示される素子は整流素子(ダイオード)である。符号C1で示される素子は容量素子(コンデンサ)である。符号SWで示される素子は開閉器(基点Z、接点X(排他接点)、接点Y(排他接点)を有する。)である。符号T1〜T4で示される素子は端子である。
なお、SW(開閉器)は直流専用の大型器を必要としない。電流容量に見合ったもので可。交流用可。
本発明の実施の形態1である回路素子の接続構成は、以下のとおりである。
端子T1には外部の電源の正極電位を印加すべく、端子T2には外部の電源の負極電位(電位0とも称する。)が印加すべく構成される。端子T3、端子T4間には外部の負荷が接続される構成である。
抵抗素子R1の一端は、端子T1及び端子T3に接続され、他端には、定電圧素子Ze1のカソード、半導体素子Q1のエミッタE及び抵抗素子R6の一端が接続される。
半導体素子Q1のベースBには、抵抗素子R6の他端及び抵抗素子R2の一端が接続され、抵抗素子R2の他端には整流素子D2のアノードが接続される。
整流素子D2のカソードには、スイッチSWの接点X、容量素子C1の一端、半導体素子Q4のドレインD及び端子T4が接続される。
スイッチSWの接点Yには抵抗素子R4の一端が接続される。
半導体素子Q1のコレクタCには、半導体素子Q2のベースB、半導体素子Q3のコレクタC、抵抗素子R3の一端、整流素子D1のアノード及び抵抗素子R4の他端が接続される。
半導体素子Q2のエミッタEには、抵抗素子R3の他端、整流素子D1のカソード、定電圧素子Ze1のアノード、定電圧素子Ze2のカソード及び半導体素子Q4のゲートGが接続される。
半導体素子Q2のコレクタCには、半導体素子Q3のベースB及び抵抗素子R5の一端が接続される。
半導体素子Q3エミッタEには、端子T2、抵抗素子R5の他端、定電圧素子Ze2のアノード、整流素子D3のカソード、抵抗素子R7の一端、スイッチSWの基点Z及び半導体素子Q4のソースSが接続される。
容量素子C1の他端には、整流素子D3のアノード及び抵抗素子R7の一端が接続される。
(1−2)回路動作1
図1を参照し、本発明による高圧直流電流遮断回路の実施の形態1である回路動作を説明する。
端子T1に正極電位、端子T2に負極電位を印加し、端子T3、端子T4間に負荷を接続したとする。
(A)開閉器基点Z:接点X
図1において、開閉器SWの基点Zが接点Xに接触しているとき、半導体素子Q1のベースB(制御端1)は順方向バイアスされている。
端子T1、抵抗素子R1、半導体素子Q1のエミッタE(一端)及びベースB(制御端1)、抵抗素子R2、整流素子D2、開閉器SWの接点X、基点Z、端子T2の電流路が形成される。順方向バイアス回路が形成され、順方向バイアス電流が流れる。
半導体素子Q1の電流路1は導通し、端子T1の正極電位は、抵抗素子R1、半導体素子Q1のエミッタE(一端)及びコレクタC(他端)、整流素子D1、を通して、半導体素子Q4(FET)の制御端4(ゲートG)に印加される。定電圧素子Ze2のカソードにも印加され、ツェナー電圧を超過すれば定電圧素子Ze2に電流が流れる。
したがって、FETは導通している。ただし、FETは主電流路ではない。主電流路は、開閉器SWである。FETの導通抵抗より開閉器SWの導通抵抗が小さいからである。負荷電流は、端子T1、端子T3、負荷、端子T4、開閉器SWの接点X及び基点Z、端子T2の電流路により形成される。
半導体素子Q2と半導体素子Q3は、半導体素子Q2のベースB(制御端2)と半導体素子Q3のコレクタC(一端)が接続され、半導体素子Q3のベースB(制御端3)と半導体素子Q2のコレクタC(一端)が接続され、半導体素子Q2のエミッタE(他端)をアノード、半導体素子Q3のエミッタE(他端)をカソード、半導体素子Q2のベースB(制御端2)と半導体素子Q3のコレクタC(一端)の接続部をNゲートとしたPNPN4重構造のサイリスタを構成している。すなわち、図1に示される半導体素子Q2と半導体素子Q3で構成される回路はPゲートPNPNサイリスタに置換可能である。
半導体素子Q1が導通すると、半導体素子Q2のベースB(制御端2)は、該Q2のエミッタE(他端)に対して正電位となり、該Q2のベースB(制御端2)は逆バイアスされる。これは、半導体素子Q1が導通し、該Q1のコレクタC(他端)から整流素子D1を通して半導体素子Q4(FET)のゲートGに電位が印加されゲート電流が流れ、整流素子D1に0.6V程度の順方向電圧降下が発生するためである。
さらに、ゲートGが充電され、電流が流れなくなっても、整流素子D1の両端は同電位であるから、半導体素子Q2のベースB、エミッタE間も同電位であり、該Q2は順方向バイアスされない。
したがって、半導体素子Q2の電流路は非導通である。
半導体素子Q2のベースB(制御端2)は整流素子D1のアノード、該Q2のエミッタE(他端)は整流素子D1のカソードに接続されているため、半導体素子Q2のベースB(制御端2)は順方向バイアスされず、半導体素子Q2が非導通であるため該Q2の電流路に電流が流れず、半導体素子Q3のベースB(制御端3)も順方向バイアスされず、該Q3も非導通となる。この動作はサイリスタと同様である。
したがって、半導体素子Q2のエミッタE(他端)と端子T2間は非導通であり、FETのゲート電位を低下させることはない。すなわち、FET(半導体素子Q4)のゲート(制御端4)電位は、FET(半導体素子Q4)の電流路を導通させる電位である。
この状態が、半導体素子Q1の電流路1が導通、半導体素子Q2、Q3が非導通で、主電流路である開閉器SWと副次的電流路となる半導体素子Q4(FET)の電流路4が導通し、高圧直流電流は、開閉器SWを流れている。
(B)開閉器基点Z:接点X、接点Yに非接触
図1において、開閉器SWの基点Zが接点X、接点Yのいずれにも接触していないとき。これは開閉器SWの基点Zを接点Xから接点Yに切り替える、すなわち、高圧直流電流を遮断する行為の基点Z移動の一瞬であり、過渡的瞬間である。メカニカルスイッチに不可避のものである。この開閉器SWの接点の状態は図示していない。
前記に、「高圧直流電流を遮断する行為の基点Z移動の一瞬であり、過渡的瞬間である。」と記載したが、一瞬、過渡的瞬間に限定されない。長期間、基点Zが接点X及び接点Yに接触しない状態があってもよい。
このとき、半導体素子Q4(FET)の電流路4は導通しているので、半導体素子Q1の順方向バイアス回路も維持され(開閉器SWの導通の替りに半導体素子Q4の電流路4の導通により、半導体素子Q1のベースB(制御端1)から端子T2への電流路が形成されている。)、したがって、半導体素子Q4(FET)の電流路4は導通を継続する。前記のとおり、半導体素子Q1のベースB(制御端1)が、開閉器SW(接点X:基点Z)によらず、半導体素子Q4(FET)の電流路4経由で端子T2の負極電位(又は0電位)となるためである。
開閉器SWの基点Zは、接点Xを離れ、開閉器SWにおいて高圧直流電流は遮断されるが、半導体素子Q4(FET)の電流路4が、開閉器SWを代替して高圧直流電流を遮断せず電流を継続して流すので、本発明によらない開閉器での高圧直流電流遮断時に当然発生するアーク放電は、本発明においては、開閉器SWにアーク放電は発生しない。
(C)開閉器基点Z:接点Y
図1において、上記、開閉器SWの基点Zが接点Yに接触すると、半導体素子Q2のベースB(制御端2)の電位は抵抗素子R4を介して端子T2の負極電位(又は0電位)となる。この開閉器SWの接点の状態は図示していない。
半導体素子Q2のエミッタE(他端)は正極電位であるから、該Q2の制御端2(ベースB)は順方向バイアスされ、該Q2が導通し、半導体素子Q3も導通する。該Q2が導通すれば、該Q2のコレクタC(一端)の電位が上昇し、該Q3のベースB(制御端3)の電位も上昇し、該Q3は導通する。言い換えれば、該Q2、Q3で構成されるNゲートサイリスタのゲートが負電位にバイアスされる(アノードに対して)ので、サイリスタは導通する。
すると、半導体素子Q1が導通のとき非導通(導通する必要がなかった。)であった定電圧素子Ze1は導通し、抵抗素子R1、定電圧素子Ze1、半導体素子Q2のエミッタE(他端)から半導体素子Q3のエミッタE(他端)の電流路が形成される。
半導体素子Q2の電流路2及び半導体素子Q3の電流路3は導通するので、該Q2のエミッタE(他端)の電位は、端子T2の負極電位(又は0電位)となり、半導体素子Q4(FET)のゲートG(制御端4)の電位は順方向バイアスとならず、FETは非導通となる。
開閉器SW及び半導体素子Q4(FET)の電流路4が非導通となったので、高圧直流電流は、容量素子C1、整流素子D3を通って流れ、容量素子C1の充電と共に、電流が0に収束する。この段階においてFETの両端への急激な高電圧の印加(過渡的高圧印加)が抑制され、半導体素子Q4(FET)の損傷を免れる。
最終的に半導体素子Q4(FET)の電流路4の両端電圧は、端子T1、端子T2間に印加される高圧直流電圧となるが、容量素子C1のFETバイパス回路により半導体素子Q4(FET)の電流路4の両端に印加される電圧の上昇が緩やかになり、半導体素子Q4(FET)の損傷防止に寄与する。
開閉器SWの基点Zが接点Yに接触し安定するまでの間、機械式スイッチの宿命とも言えるチャタリング(chattering)が基点Z、接点Y間に発生し、半導体素子Q2と半導体素子Q3の構成がなければ、半導体素子Q4(FET)のゲートG(制御端4)の印加電位も振動し、半導体素子Q4(FET)の電流路4は非導通/導通を繰り返した不安定な動作をし、半導体素子Q4(FET)の電流路4の両端に外部の電源の高圧が印加され半導体素子Q4に損傷与えることがあるが、半導体素子Q4(FET)のゲートG制御に半導体素子Q2及びQ3のサイリスタ構成を使用することによりこの振動を無くし、開閉器SWの機械振動が電子回路に伝達されない。半導体素子Q4(FET)を保護する。
サイリスタの電流は一旦流れたらサイリスタのゲートで電流を遮断できないので、半導体素子4の制御端4(FETのゲートG)は、順方向バイアス電位未満に固着される。
(C)その他補足説明
抵抗素子R2は、半導体素子Q1のコレクタC電位を所定の正電位に保持し、FETのゲートを順方向バイアスさせるため。整流素子D1は、端子T3、負荷、端子T4、抵抗素子R2、抵抗素子R6、定電圧素子Ze1、半導体素子Q2、抵抗素子R5及び/又は半導体素子Q3、端子T2を通る電流を阻止するため。整流素子D3は、FETが導通したとき容量素子C1の急激な放電を防止する。容量素子C1の放電は抵抗素子R7による。
本発明において、端子T1と端子T2の電位極性を逆にした場合、各整流素子、各定電圧素子の極性を逆にする、バイポーラトランジスタにおいては、PNP型とNPN型を交換する、FETにおいては、Nチャネル型とPチャネル型を交換する、サイリスタにおいては、アノードとカソードを交換しNゲートとPゲートを交換することにより、同様な回路として動作する。
(2)高圧直流電流遮断回路の実施の形態2
(2−1)回路構成2
図2は、本発明による実施の形態2である高圧直流電流遮断回路の回路構成図である。
以下、図2を参照して、高圧直流電流遮断回路の実施の形態2である回路構成を説明する。
本発明の実施の形態2である回路2は、以下の素子から構成される。
符号Q21、Q22で示される半導体素子は、それぞれNPNバイポーラトランジスタ、NチャネルFETである。
これらを、それぞれ半導体素子Q21(または、半導体素子1。特許請求の範囲では、半導体素子1と称す。)、半導体素子Q22(または、半導体素子2。特許請求の範囲では、半導体素子2と称す。)と称す。
符号R21〜R25で示される素子は抵抗素子である。符号Ze21、Ze22で示される素子は定電圧素子(ツェナーダイオード)である。符号D21〜D22で示される素子は整流素子(ダイオード)であり、それぞれ、整流素子1、整流素子2と称す。符号C21、C22で示される素子は容量素子(コンデンサ)であり、それぞれ、容量素子1、容量素子2と称す。符号SW21、SW22で示される素子は開閉器(スイッチ)である。符号T21〜T24で示される素子は端子である。
なお、SW21(開閉器1)、SW22(開閉器2)は直流専用の大型器を必要としない。電流容量に見合ったもので可。交流用も可。
本発明の実施の形態2である回路素子の接続構成は、以下のとおりである。
端子T21には外部の電源の正極電位を印加すべく、端子T22には外部の電源の負極電位(電位0とも称する。)が印加すべく構成される。端子T23、端子T24間には外部の負荷が接続される構成である。
抵抗素子R21の一端は、端子T21(開閉器2(SW22)を介して)及び端子T23に接続され、抵抗素子R21の他端には、定電圧素子Ze21のカソード及び抵抗素子24の一端が接続されている。
抵抗素子24の他端には、整流素子D21(整流素子1)のアノード及び抵抗素子22の一端が接続されている。
抵抗素子22の他端には、整流素子D22のアノード、容量素子C21(容量素子1)の一端及び抵抗素子23の一端が接続されている。
整流素子D21のカソードには、開閉器1(SW21)の一端、端子T24、半導体素子2の一端(ドレイン)及び容量素子C22の(容量素子2)一端が接続され、開閉器1(SW21)の他端は、端子22に接続されている。
半導体素子Q21のベースBには、整流素子D22のカソード及び抵抗素子R25の一端が接続され、半導体素子Q21のエミッタEには、抵抗素子R23の他端、容量素子C21(特許請求の範囲では、容量素子1と称す。)の他端、抵抗素子R25の他端、定電圧素子Ze22(ツェナーダイオード)のアノード、半導体素子2の他端(ソース)及び容量素子C22(容量素子2)の他端が接続されている。
半導体素子Q1のコレクタCには、半導体素子Q2のゲートG(制御端2)、定電圧素子Ze21のアノード及び定電圧素子Ze22のカソードが接続されている。
端子T21には、外部の一方の極性の電位(正極電位)、端子T22には、外部の他方の極性の電位(負極電位又は0電位)を印加、これを表現を変えて同様の意味で、端子T21には、外部の一方の極性の電位(正極電位又は0電位)、端子T22には、外部の他方の極性の電位(負極電位)を印加し、端子T23には外部の負荷の一端、端子T24には外部の負荷の他端を接続する。
(2−2)回路動作2
図2を参照し、本発明による高圧直流電流遮断回路の実施の形態2である回路動作を説明する。
端子T1に正極電位、端子T2に負極電位を印加し、端子T3、端子T4間に負荷を接続する。
以下の回路動作の説明で、SW22(開閉器2)は常に閉じている(導通)ものとして説明する。SW21(開閉器1(特許請求の範囲では、開閉器と称す。))の導通/非導通について説明する。
開閉器1は、負荷電流を導通/非導通(遮断)とする主電流路の開閉器である。開閉器1が導通(閉じている)しているとき、端子T23、端子T24間を通じて負荷電流が流れる。
開閉器1が導通のとき、整流素子1(特許請求の範囲では、整流素子と称す。)のカソードは端子T22と同電位であり、整流素子1のアノードは、抵抗素子R24と抵抗素子R21を介して、端子T21の正極電位が伝達され、整流素子1のアノード電位は、ダイオードの順方向降下電圧0.6V程度である。
整流素子1のアノード電位は、抵抗素子R22を介して、抵抗素子R23(特許請求の範囲では、抵抗素子と称す。)の一端、容量素子C21(特許請求の範囲では、容量素子1と称す。)の一端及び整流素子2のアノードに伝達されるが、整流素子2の順方向電圧降下(0.6V程度)により、半導体素子Q21のベースBを順方向バイアスできない。したがって、半導体素子Q21の電流路(コレクタ、エミッタ間)は非導通である。
特許請求の範囲では、上記、半導体素子Q21を半導体素子1、半導体素子1の電流路を電流路1、コレクタを一端、エミッタを他端と称す。
半導体素子Q21の電流路(コレクタ、エミッタ間)が非導通であるため、半導体素子Q21(半導体素子1)のコレクタ(一端)に接続されている半導体素子Q22(FET)のゲート電位は、抵抗素子R21と定電圧素子Ze21により正極電位を印加され、FETのゲート電位は順方向バイアスされFETは導通している。
上記について、逆に半導体素子Q21の電流路が導通していれば、FETのゲート電位は、ソース電位に対して0電位であり、FETは非導通である。
なお、特許請求の範囲においては、半導体素子Q22(FET)は半導体素子2と称し、FET(半導体素子2)のドレインは電流路2の一端、ソースは電流路2の他端、ゲートは制御端2である。
上記開閉器1の接点が閉じてFETが導通している状態では、端子T23と端子T24を通じて外部の負荷(図示なし)に給電し、開閉器1の接点が開いてFETが非導通の状態は、外部の負荷に給電していない状態である。
上記開閉器1の接点が閉じている状態から、開(非導通)に遷移すると、負荷電流はFETを通過し、端子T21→端子T23→外部の負荷(図示なし)→端子T24→FET→端子T22へと負荷電流が流れる。これが、常時の負荷給電状態である。
負荷への給電を遮断するときは、開閉器1の接点を開く(非導通とする。)。
本発明による実施の形態2である高圧直流電流遮断回路の回路(図2が実施形態2の1例)を使用しないで、単に、高圧直流通電路の開閉器を開くと開閉器の接点間にアーク放電が発生し、電流を遮断することが、困難であるばかりか、火災などの災害の要因となる。
本件発明では、以下の説明のとおりアーク放電を発生しないで、高圧直流電流を遮断できる。
開閉器1を開くと、負荷電流の主電流路が開閉器1からFETのドレイン、ソース間に変更され、FETのドレイン、ソース間の導通抵抗により、ドレイン電位がソース電位より少し上昇する。FET(Q22)のソース電位は、半導体素子1(Q21)のエミッタE(他端)電位であり、FETのドレイン電位の上昇により、整流素子1のカソード電位とアノード電位は上昇する。
上記整流素子1のアノード電位は、抵抗素子R22を介して、容量素子1の一端及び整流素子2のアノードに伝達される。整流素子1のアノード電位は、整流素子2の順方向電圧降下を考慮しても、半導体素子1のベースB(制御端1)に順方向バイアスを印加できる電位である。
抵抗素子R23により電荷が放電されていた容量素子1に印加された電位により、容量素子1は充電(電荷を蓄積)され、やがて、整流素子2は導通し、半導体素子1のベースB(制御端1)に順方向バイアスを印加し、半導体素子1を導通とする。
半導体素子1が導通すると、半導体素子2であるFET(Q22)のゲート(制御端2)の電位はFETのソース電位となりFETは非導通となる。容量素子1の存在理由は、瞬間に半導体素子1を導通させ急激にFETを非導通とすることを防止するため。
急激にFET(半導体素子2)を非導通とすることは、ソース、ドレイン間に大きな電圧ストレスがかかる。この電圧ストレスを緩和して、かつFETの電流路の両端に接続している容量素子C22(特許請求の範囲では、容量素子2と称す。)を通して電流が流れ、最終的に、FET及び容量素子2が非導通となる。
上記の過程により、開閉器1を断(非導通)としても、FET、容量素子2に“0”収束的電流が流れ、開閉器1の接点間にアーク放電が発生しない。
すなわち、開閉器1の断時に、開閉器1の接点間には、瞬間的高圧が発生せず、ほぼ“0”電圧から緩やかに高圧へと変化し、電流を遮断するのでアーク放電は発生しない。
開閉器1を非導通から導通へと遷移させた場合、整流素子1のカソードは、半導体素子1のエミッタE(電流路1の他端)と同電位(負極電位又は0電位)となり、整流素子1のアノード電位はダイオードの順方向降下電圧0.6V程度であり、半導体素子1のエミッタE(電流路1の他端)とベースB(制御端1)とほぼ同電位で、ベースBは順方向バイアスされず、半導体素子1は非導通となる。したがって、半導体素子1のコレクタ(電流路1の一端)の電位は上昇し、FETのゲート(制御端2)は順方向バイアスされ、FETは導通状態となる。
この状態は、上記で説明した常時の負荷給電状態と同様である。
端子T21と端子T22との電位極性を入れ替えた場合、ダイオード類の極性を反転し、半導体素子1はPNP型バイポーラトランジスタに、半導体素子2はPチャネル型FETとすることができる。
Q1〜Q4、Q21、Q22 半導体素子
R1〜R7、R21〜R25 抵抗素子
Ze1、Ze2、Ze21、Ze22 定電圧素子
D1〜D3、D21、D22 整流素子
C1、C21、Q22 容量素子
SW、SW21、SW22 開閉器
T1〜T4、T21〜T24 端子

Claims (10)

  1. 制御端1を有し電流路1の一端及び他端を有する半導体素子1と、
    制御端2を有し電流路2の一端及び他端を有する半導体素子2と、
    制御端3を有し電流路3の一端及び他端を有する半導体素子3と、
    制御端4を有し電流路4の一端及び他端を有する半導体素子4と、
    主電流路を導通/非導通とする排他的2接点を有する開閉器と、を備え、
    前記電流路1の一端に一方の極性の電位、該電流路1の他端に他方の極性の電位が印加されるべく構成され、前記開閉器により前記制御端1に順方向バイアスを印加/非印加可能に構成され、該開閉器により該電流路1が導通しているとき前記制御端4に順方向バイアス電位を印加かつ前記制御端2に逆方向バイアス電位を印加可能に構成され、
    前記電流路1の他端、前記制御端2及び前記電流路3の一端は接続され、前記電流路2の一端と前記制御端3は接続され、
    該電流路2の他端に、一端が前記電流路1の一端の電位を伝達されている定電圧素子を介して一方の極性の電位が印加され、該電流路3の他端に他方の極性の電位を印加されるべく構成され、
    前記電流路4の一端と他端間には容量素子を介して該一端の電位が該他端に伝達されるべく構成され、
    前記開閉器の接点の選択により該開閉器は高圧直流電流の主電流路として導通し前記制御端1に順方向バイアスを印加し前記電流路4を導通させている状態で、該開閉器の接点を切り替える場合、該開閉器の基点がいずれの接点にも接触しない期間、該電流路4は導通を維持し該主電流路となり該制御端1に順方向バイアスを維持させ、前記制御端2は逆バイアスを維持され、該開閉器の基点と離隔された接点間にアーク放電が発生しないことを特徴とする高圧直流電流遮断回路。
  2. 前記開閉器の接点の切り替えにより、該開閉器の基点が排他接点に接触したとき、前記制御端1は順方向バイアスを解除され、前記制御端2が順方向バイアスされ、前記電流路4は非導通に転換かつ該開閉器は非導通を継続し、前記容量素子を通して高圧直流電流を流し、該電流路4を過渡的高圧印加から保護することを特徴とする請求項1に記載の高圧直流電流遮断回路。
  3. 前記開閉器の基点が排他的接点に接触したとき、該基点と該排他的接点間にチャタリングが発生しても、前記制御端1が非順方向バイアス/順方向バイアスの転換動作を、前記制御端2は順方向バイアス/逆バイアスの転換動作を繰り返す振動を発生せず、該制御端1を非順方向バイアスに、該制御端2を順方向バイアスに固着させる前記半導体素子2及び前記半導体素子3回路を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の高圧直流電流遮断回路。
  4. 前記開閉器を非導通から導通に遷移させたとき、前記電流路1が導通し、前記制御端4に順方向バイアス電位を印加かつ前記制御端2に逆方向バイアス電位を印加することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の高圧直流電流遮断回路。
  5. 前記半導体素子2及び前記半導体素子3に替えて、前記電流路2の他端部をアノード、前記電流路3の他端部をカソード、前記制御端2と前記電流路3の一端の接続部をNゲートとするPNPN型Nゲートサイリスタを備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の高圧直流電流遮断回路。
  6. 前記半導体素子2及び前記半導体素子3に替えて、前記電流路2の他端部をカソード、前記電流路3の他端部をアノード、前記制御端2と前記電流路3の一端の接続部をPゲートとするNPNP型Pゲートサイリスタを備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の高圧直流電流遮断回路。
  7. 制御端1を有し電流路1の一端及び他端を有する半導体素子1と、
    制御端2を有し電流路2の一端及び他端を有する半導体素子2と、
    主電流路を導通/非導通とする開閉器と、整流素子と、を備え、
    前記整流素子のアノードは、一方の極性の電位を受けるべく構成され、該整流素子のカソードは、他方の極性の電位を受けるべく構成され、
    抵抗素子と容量素子1の一端は、前記整流素子のアノードの電位を受けるべく構成され、該抵抗素子と該容量素子1の他端は、他方の極性の電位を受けるべく構成され、
    前記電流路1の一端に一方の極性の電位、該電流路1の他端に他方の極性の電位が印加されるべく構成され、
    前記容量素子1の一端の電位は、前記制御端1に伝達されるべく構成され、
    前記電流路1の一端の電位は、前記制御端2に伝達されるべく構成され、
    前記開閉器が導通のとき、前記整流素子のアノードの電位により前記制御端1の電位は順方向バイアスされず、該電流路1の一端の電位は上昇し前記電流路2を導通とすることを特徴とする高圧直流電流遮断回路。
  8. 前記開閉器を導通から非導通に遷移させたとき、前記制御端1の電位は順方向バイアスされず前記電流路2は導通を維持し、該開閉器の接点間にアーク放電が発生せず、前記整流素子のアノードの電位により前記容量素子1への電荷蓄積時間を経過した後、前記制御端1の電位は順方向バイアスされ、該電流路1の一端の電位は下降し、前記電流路2は非導通となり、電流を遮断することを特徴とする請求項7に記載の高圧直流電流遮断回路。
  9. 前記開閉器を非導通から導通に遷移させたとき、前記整流素子のアノードの電位により前記制御端1の電位は順方向バイアスされず、前記電流路2を導通とすることを特徴とする請求項8に記載の高圧直流電流遮断回路。
  10. 前記電流路2が導通から非導通に転換する過程で、かつ該開閉器は非導通を継続し、該電流路2の一端と他端間に接続されている容量素子2に高圧直流電流を流し、該電流路2を過渡的高圧印加から保護することを特徴とする請求項8に記載の高圧直流電流遮断回路。
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JP2017126467A (ja) * 2016-01-13 2017-07-20 河村電器産業株式会社 壁用直流スイッチ

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