JPWO2016129198A1 - 直流電力供給コネクタ及び直流電源装置 - Google Patents

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Abstract

直流電力供給時の電力効率を低下させずに直流電力の切断時にアーク放電の発生を小規模の構成で抑制するとともに、発熱を抑えることが可能な直流電力供給コネクタを提供することを課題とする。コネクタは、正極側電極側又は負極側電極側の少なくともいずれかに、受電側の端子(11)が挿入された状態で第1の接点(25)に接触し、挿入されていない状態で第2の接点(24)に接触する可動接片(20c)と、スイッチング素子(T1)を含む電流制限回路(30)とが備えられる。電流制限回路(30)は、可動接片(20c)が第1の接点(25)に接触している場合はスイッチング素子(T1)に電流を流さず、可動接片(20c)が第1の接点(25)を離れ第2の接点(24)に繋がるまでの間に可動接片(20c)を通じて端子(11)へ電流を流し、流れる電流を徐々に減少させる。

Description

本開示は、直流電力供給コネクタ及び直流電源装置に関する。
直流給電でも交流給電でも、電力の切断時にはアーク放電が発生する。交流の場合、所定の時間毎(例えば10ミリ秒毎)に電圧がゼロとなる瞬間があるので、アーク放電は少なくとも上記所定の時間内(例えば10ミリ秒以内)に自然に止まる。しかし直流給電では、ゼロ電圧となる瞬間がないため、アーク放電は自然には止まらない。
そのため、直流給電の場合に電力の切断時にアーク放電の発生を抑えることを目的とした技術が開示されている(特許文献1,2等参照)。
特開2003−203721号公報 特表2014−522088号公報
直流給電の場合に電力の切断時にアーク放電の発生を抑えることはもちろんであるが、アーク放電の発生を抑えるための構成が大規模なものになるのは好ましくなく、またアーク放電の発生を抑えるための構成を加えることで直流給電の最中に電力供給効率を低下させるのも好ましくない。従って、直流電力供給時の電力効率を低下させずに、直流電力の切断時にアーク放電の発生を小規模の構成で抑制することが望ましい。さらに、直流電力の切断時にアーク放電の発生を抑制する際に、発熱を抑えることも求められる。
そこで本開示では、直流電力供給時の電力効率を低下させずに直流電力の切断時にアーク放電の発生を小規模の構成で抑制するとともに、発熱を抑えることが可能な、新規かつ改良された直流電力供給コネクタ及び直流電源装置を提案する。
本開示によれば、直流電力を供給する正極側電極及び負極側電極を少なくとも備え、前記正極側電極側または負極側電極側の少なくともいずれかに、前記直流電力の供給時に直流電流が流れる受電側の端子が挿入された状態では第1の接点に接触し、前記端子が挿入されていない状態では第2の接点に接触する可動接片と、スイッチング素子を含み、前記端子が抜去される際に前記可動接片を通じて前記端子へ流れる電流を減少させる電流制限回路と、が備えられ、前記電流制限回路は、前記可動接片が前記第1の接点に接触している場合は前記スイッチング素子が電流を流さず、前記可動接片が前記第1の接点を離れ前記第2の接点に繋がるまでの間に前記可動接片を通じて前記端子へ電流が流れ、流れる電流を徐々に減少させる、直流電力供給コネクタが提供される。
また本開示によれば、直流電力を供給する直流電源と、前記直流電源からの直流電力を供給する正極側電極及び負極側電極と、を少なくとも備え、前記正極側電極側または負極側電極側の少なくともいずれかに、前記直流電力の供給時に直流電流が流れる受電側の端子が挿入された状態では第1の接点に接触し、前記端子が挿入されていない状態では第2の接点に接触する可動接片と、スイッチング素子を含み、前記端子が抜去される際に前記可動接片を通じて前記端子へ流れる電流を減少させる電流制限回路と、が備えられ、前記電流制限回路は、前記可動接片が前記第1の接点に接触している場合は前記スイッチング素子が電流を流さず、前記可動接片が前記第1の接点を離れ前記第2の接点に繋がるまでの間に前記可動接片を通じて前記端子へ電流が流れ、流れる電流を徐々に減少させる、直流電源装置が提供される。
以上説明したように本開示によれば、直流電力供給時の電力効率を低下させずに直流電力の切断時にアーク放電の発生を小規模の構成で抑制するとともに、発熱を抑えることが可能な、新規かつ改良された直流電力供給コネクタ及び直流電源装置を提供することができる。
なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
本開示の一実施形態に係る直流電力供給システムの構成例を示す説明図である。 本開示の一実施形態に係る直流電源装置100の構成例を示す説明図である。 プラグ11がプラグ受け20に挿入された状態を示す説明図である。 電流制限回路30の機能について説明する説明図である。 図4に示した電流制限回路30の等価回路を示す説明図である。 図4に示した直流電源装置100の構成例における電流及び電圧の推移例を示す説明図である 電流制限回路30の消費電力を示す説明図である。 直流電源装置100からプラグ11が抜去される際の電圧と電流の変化の例を示す説明図である。 直流電源装置100の構成例を示す説明図である。 直流電源装置100の構成例を示す説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.本開示の一実施形態
1.1.背景
1.2.構成例
2.まとめ
<1.本開示の一実施形態>
[1.1.背景]
本開示の一実施形態について詳細に説明する前に、まず本開示の一実施形態の背景について説明する。
直流給電でも交流給電でも、電力の切断時には、電圧と電流がある所定の値以上になると、電極間の電位差によるスパークやアーク放電が発生する。交流の場合、所定の時間毎(例えば10ミリ秒毎)に電圧がゼロとなる瞬間があるので、アーク放電は少なくとも上記所定の時間内(例えば10ミリ秒以内)に自然に止まる。
しかし直流給電では、交流給電と違って電圧がゼロとなる瞬間がないため、アーク放電は自然には止まらない。アーク放電は、発火や金属の溶断、溶着といった接点の劣化を発生させ、電力給電の信頼性の低下や、火災等の危険がある。
そのため、直流給電の場合に電力の切断時にアーク放電の発生を抑えることを目的とした技術が開示されている。例えば、コンデンサと抵抗とを用いたスナバ回路を揺動接触子の間に接続して回避する技術が従来から提案されている。
しかし、直流給電の場合にスナバ回路を用いてアーク放電を防ぐためには、容量の大きなコンデンサと小さな抵抗を用いなければ十分な効果が得られず、十分な効果を得ようとするとスナバ回路が大型化してしまう。また、スナバ回路を用いてアーク放電を防ぐ場合、直流電力の切断後に直流電源に再度接続しようとすると、容量の大きなコンデンサにチャージされた電荷によるショート電流が大きくなり、接点が溶着してしまう。
また差込プラグをプラグ受けに抜き差しすることによって直流給電を行う場合において、アーク放電の発生を防ぐために差込プラグに機械的スイッチを設け、差込プラグをプラグ受けから抜去する際にその機械的スイッチを操作することでアーク放電の発生を防ぐ技術もある。しかし、この技術では差込プラグの抜去時に機械的スイッチの操作という煩雑な操作を利用者に強いる必要が生じる。
機械的にアーク放電を除去する方法もある。しかし機械的にアーク放電を除去するためには、接点の引き剥がし速度を上げたり、磁気回路によってアークを引き剥がしたりするなどの構造が必要となり、アーク放電を除去するための回路が大型化してしまう。
直流給電の場合に電力の切断時にアーク放電の発生を抑えることを目的とした技術として、他に上記特許文献1,2等がある。
上記特許文献1は、直流給電時に電流が流れる経路上にスイッチング素子を設け、プラグ受けからの差込プラグの抜去時にスイッチング素子をオフにすることで、アーク放電の発生を抑える技術を開示している。
しかし、特許文献1に開示されている技術では、直流給電時に電流がスイッチング素子を流れるために、直流給電時にスイッチング素子において電力が消費されるとともに、直流給電時にスイッチング素子が発熱する。
上記特許文献2も、直流給電時に電流が流れる経路上にスイッチング素子を備えるアーク吸収回路を設け、プラグ受けからの差込プラグの抜去時にスイッチング素子をオフにすることで、アーク放電の発生を抑える技術を開示している。
しかし、特許文献2で開示されている技術では、アーク吸収回路として2つのスイッチング素子や、スイッチング素子をオフにするためのタイマを設けており、アーク電力を一時的に蓄えて、その蓄えた電力を放出するための回路が必要になり、回路が大型化する。
そこで本件開示者は、上述した背景に鑑み、直流電力供給時の電力効率を低下させずに直流電力の切断時にアーク放電の発生を小規模の構成で抑制することが可能な技術について鋭意検討を行った。その結果、本件開示者は、以下で説明するように、正極側の電極に2つの接点を設け、受電側の電極との接点の切り替え時に直流電力の切断時に電極間で生じる電圧を抑制することで、直流電力供給時の電力効率を低下させずに直流電力の切断時にアーク放電の発生を小規模の構成で抑制するとともに、直流電力の切断時に発熱も抑えられることが可能な技術を考案するに至った。
以上、本開示の一実施形態の背景について説明した。続いて、本開示の実施の形態について詳細に説明する。
[1.2.構成例]
まず、本開示の一実施形態に係る直流電力供給システムの構成例について説明する。図1は、本開示の一実施形態に係る直流電力供給システムの構成例を示す説明図である。以下、図1を用いて、本開示の一実施形態に係る直流電力供給システムの構成例について説明する。
図1には、直流電力を給電する直流電源装置100と、直流電源装置100からの直流電力を受電する負荷10と、を含む直流電力供給システム1の構成例が示されている。直流電源装置100は、直流電力を給電する電源装置であり、例えば内部に蓄電池を備えて直流電力を負荷10へ給電するものであってもよく、太陽光、風力、地熱、バイオマスその他の自然エネルギーによって発電された電力を直流電力として負荷10へ給電するものであってもよい。
負荷10は、直流電源装置100から直流電力の給電を受ける際には、プラグ11がプラグ受け20に挿入される。そして直流電源装置100からの直流電力の給電を停止する際には、プラグ11はプラグ受け20から抜去される。プラグ11がプラグ受け20から抜去される際に、アーク放電の抑制が考慮されていないと、上述したようにプラグ11やプラグ受け20の破損等に繋がる。
そこで本実施形態では、直流電源装置100は、プラグ11がプラグ受け20から抜去される際のアーク放電を抑制するために、プラグ11がプラグ受け20から抜去される際に直流電源装置100から負荷10へ流れる電流を抑制するための電流制限回路を備える。
直流電源装置100は、プラグ11がプラグ受け20に完全に挿入され、直流電源装置100から負荷10へ直流電力が給電されている際には、直流電源装置100に備えられる電流制限回路は電流を流さないような構成を有している。また、プラグ11がプラグ受け20から抜去される際には、電流制限回路を通じて直流電源装置100から負荷10へ電流を流しつつ、電流制限回路は、直流電源装置100から負荷10へ流れる電流を減少させる方向に機能する。
本実施形態では、直流電源装置100に上述したような電流制限回路を備えることで、直流電力供給時の電力効率を低下させずに直流電力の切断時にアーク放電の発生を抑制することが出来る。また本実施形態に係る電流制限回路は、後述するように小規模の回路とすることが出来るので、回路規模を増大させること無く、直流電力の切断時にアーク放電の発生を抑制することが出来る。
また本実施形態では、後述するように、負荷10のプラグ11がプラグ受け20に完全に挿入された状態では、電流制限回路を介さずに直流電力を負荷10に供給し、負荷10のプラグ11がプラグ受け20から抜去されると、電流制限回路を介して直流電力を負荷10に供給するように切り替えることが可能な機構を直流電源装置100に備える。このような機構を直流電源装置100に備えることで、直流電力の切断時にアーク放電の発生を抑制することが出来る。
また本実施形態では、後述するように、負荷10のプラグ11がプラグ受け20から抜去される際に、即座に電流制限回路を介して直流電力を負荷10に供給するように切り替えることが可能な機構を直流電源装置100に備える。このような機構を直流電源装置100に備えることで、負荷10のプラグ11がプラグ受け20から抜去される際の電流制限回路での発熱、特にスイッチング素子での発熱を抑えることが可能になる
以上、図1を用いて、本開示の一実施形態に係る直流電力供給システムの構成例について説明した。続いて、本開示の一実施形態に係る直流電源装置100の具体的な構成例について説明する。
図2は、本開示の一実施形態に係る直流電源装置100の構成例を示す説明図である。以下、図2を用いて本開示の一実施形態に係る直流電源装置100の構成例について説明する。
図2に示したように、本開示の一実施形態に係る直流電源装置100は、接触子20a、20b、23、24、25と、可動接片20cと、バネ21と、電流制限回路30と、を含んで構成される。接触子20a、20bは、プラグ受け20の内部に設けられる。また図2には、プラグ11の一対の電極である正極側端子11aと負極側端子11bと、が示されている。
接触子20a、20bは、直流電源装置100から負荷10へ電流を流すための導電体である。接触子20a、20bは、プラグ11の一対の電極である正極側端子11aと負極側端子11bとにそれぞれ接続されることで、直流電源装置100から負荷10へ電流を流す導電体である。
バネ21は、可動接片20cと接続されており、プラグ11がプラグ受け20に挿入された状態では、可動接片20cに設けられる接触子23が接触子24から離れて接触子25と接続し、プラグ11がプラグ受け20に挿入されていない状態では、弾性力によって、可動接片20cに設けられる接触子23が接触子25から離れて接触子24と接続するために設けられる。従って可動接片20cはバネ21の弾性力を利用した復帰式のスイッチとして直流電源装置100に構成されている。
可動接片20cは、接触子20aと接触子23を電気的に導通する材料で形成されたものであり、支点22を中心に所定の範囲で回動可能に構成される可動接片である。可動接片20cは、上述したようにバネ21と接続されており、プラグ11の挿抜に応じて弾性力により接触子23が接触子24または接触子25に接触するように備えられる。
図3は、プラグ11がプラグ受け20に挿入された状態を示す説明図である。プラグ11がプラグ受け20に挿入されると、図3に示したようにバネ21が伸びて、可動接片20cの接触子23が接触子24から離れて接触子25と接続する。接触子23が接触子24から離れて接触子25と接続すると、直流電源装置100から負荷10へ電流が流れる。
電流制限回路30は、直流電源装置100から負荷10へ直流電力が給電されている際には電流を流さないが、接触子23が接触子25から離れて接触子24と接続する際に、直流電源装置100から負荷10へ流れる電流を減少させるように機能する回路である。
電流制限回路30には、プラグ11がプラグ受け20に完全に挿入され、接触子23が接触子25と接続した状態では電流が流れず、正極側端子11aが接触子20aに接続された状態で電流が流れる。従って、プラグ11がプラグ受け20に完全に挿入された状態では電流制限回路30は電流を流さないので、直流電源装置100は、直流電力供給時の電力効率を低下させずに直流電力を負荷10へ給電することが出来る。
電流制限回路30は、MOSFET T1と、コンデンサC1と、抵抗R1と、ダイオードD1と、を含んで構成される。電流制限回路30はコンデンサC1を有することで電圧積分回路として機能する。
MOSFET T1は、本実施形態ではn型のMOSFET(Metal Oxide
Semiconductor Field Effect Transistor) を用いている。MOSFET T1は、接触子23が接触子24と接触している状態で(すなわちプラグ11がプラグ受け20から抜去された状態で)直流電源装置100から正極側端子11aへ電流が流れる経路上に設けられる。
コンデンサC1は、MOSFET T1のドレイン端子とゲート端子との間に設けられる。また抵抗R1は、MOSFET T1のゲート端子とソース端子との間に設けられる。そして図2および図3に示したように、コンデンサC1と抵抗R1とは直列に接続されている。
図2および図3に示したように構成された電流制限回路30の機能について説明する。上述したように、負荷10に設けられたプラグ11がプラグ受け20に完全に挿入されると、プラグ11の挿入によってバネ21が伸びて、可動接片20cの接触子23が接触子25と接続する。
可動接片20cの接触子23が接触子25と接続した状態では、直流電源装置100から正極側端子11aへ電流が流れる経路において、電流制限回路30はバイパスされる。従って、プラグ11がプラグ受け20に完全に挿入された状態では電流制限回路30に電流を流さない。そのため、プラグ11がプラグ受け20に完全に挿入された状態では、電流制限回路30で電力が消費されることはない。
一方、プラグ11がプラグ受け20から抜去される前に(例えばプラグ11がプラグ受け20から抜去される直前に)、バネ21の弾性力によって接触子23が接触子25から接触子24に接続するよう切り替わると、正極側端子11aと接触子20aとの接触点の一部に電流集中が発生する。正極側端子11aと接触子20aとの接触点の一部に電流集中が発生すると、コンデンサC1を介してMOSFET T1のゲート電圧を誘起させて、MOSFET T1をオン状態にする。
MOSFET T1がオン状態になると、電流制限回路30を通じて負荷10へ電流が流れ始めるが、電流制限回路30を通じて負荷10へ流れる電流が減少していくことで、正極側端子11aと接触子20aとの電位差が低減される。正極側端子11aと接触子20aとの電位差が低減されることによって、正極側端子11aが接触子20aから離れてもアーク放電の発生に至ることはない。
MOSFET T1のドレイン端子とソース端子との間の電圧は、FETのゲート電圧による伝達関数に沿った電圧に収まる。プラグ11がプラグ受け20から抜去される前に(例えばプラグ11がプラグ受け20から抜去される直前に)、バネ21の弾性力によって接触子23が接触子25から接触子24に接続するよう切り替わると、コンデンサC1に電荷が蓄積されていく。
コンデンサC1の充電が進むと、MOSFET T1のゲート電圧が低下し、MOSFET T1はオフ状態に移行する。MOSFET T1がオフ状態に移行することでMOSFET T1に電流が流れなくなる。MOSFET T1がオフ状態に移行した後に正極側端子11aが接触子20aから離れても、MOSFET T1に電流が流れていないので、アーク放電の発生に至ることはない。
電流制限回路30の抵抗R1に並列に接続されたダイオードD1は、接触子23が接触子25から接触子24へ接続するよう切り替わった場合に、抵抗R1を介さずコンデンサC1に蓄積された電荷を短時間に放電するために設けられる。
電流制限回路30において、ダイオードD1が抵抗R1と並列に設けられることで、例えば接触子23と、接触子24や接触子25との接続がチャタリングなどの現象を起こしても、電流制限回路30の電圧積分機能が短時間で復帰できるようにしている。抵抗R1は、MOSFET T1のゲート端子に電圧を供給するが、電圧の供給時間はコンデンサC1の容量と抵抗R1の抵抗値との積の関係で決まる。
直流電源装置100が、図2に示したように電流制限回路30を備えるとともに、可動接片20cを備えて、プラグ11の挿抜に応じて接触子24または接触子25と接触するようにしたことの効果について説明する。
図4は、直流電源装置100の構成例を示す説明図であり、電流制限回路30の機能について説明する説明図である。図4に示したのは、説明を単純にするために、プラグ11の挿抜によって直流電源装置100から負荷10を切り離すのではなく、直流電源装置100から負荷10を切り離す際に単極双投スイッチSWを用いている直流電源装置100の構成例である。
図4に示した直流電源装置100の構成例では、単極双投スイッチSWのb接点を、電流制限回路30のコンデンサC1と抵抗R1との間の点と接続したことを特徴としている。直流電源装置100から負荷10を切り離す際に単極双投スイッチSWを用いることで、電流制限回路30によってアーク放電やスパーク(熱アーク)の発生を抑止できる。
図5は、図4に示した電流制限回路30の等価回路を示す説明図である。Rxを直流電源装置100の抵抗、RIを負荷10の抵抗、iを電流とした場合、電圧Vは(Rx+RI)×iとなる。
図6は、図4に示した直流電源装置100の構成例における電流及び電圧の推移例を示す説明図である。
直流電源装置100から負荷10へ直流給電が行われていない電源OFFの状態、すなわち、単極双投スイッチSWがb接点の方に接続されている状態で、直流電源装置100に電圧が掛かる時、その電圧V2はコンデンサC1に掛かり、充電電流が流れる。コンデンサC1の容量が例えば0.1μF程度の場合、微小な電流は負荷10に直接流れ、MOSFET T1はOFF状態を維持する。従って、MOSFET T1はOFF状態となっていることで、直流電源装置100から負荷10へ大きな電流は流れない。
図6の時刻t1の時点で単極双投スイッチSWが押されて、導通板がa接点に接続されると直流電源装置100の電圧V0は全て負荷10にかかり、電圧V0と負荷10の電圧V1とが同等の値になると、電流制限回路30はショート状態となる。電流制限回路30はショート状態となると、コンデンサC1に蓄積された電荷は、ダイオードD1を介して急速に放電される。
図6の時刻t2の時点で単極双投スイッチSWが押されて、導通板とa接点との接続が解除されると、MOSFET T1のドレイン−ソース間電圧である電圧V2が上昇し始め、コンデンサC1に電流i3が流れる。コンデンサC1に電流i3が流れることで抵抗R1には電圧が発生し、MOSFET T1のゲート電圧VgがVg−onまで上昇するとMOSFET T1がONする。MOSFET T1がONすると、コンデンサC1の充電電圧が徐々に上昇していき、直流電源装置100から負荷10へ流れる電流i2が減少していく。
単極双投スイッチSWの切り替え動作が終わると、図6の時刻t3の時点で単極双投スイッチSWの導通板とb接点とが接続され、MOSFET T1のゲート電圧Vgが0Vとなり、直流電源装置100から負荷10へ流れる電流i2が遮断される。b接点を用いた回路での、直流電源装置100からのプラグ11の抜出では、b接点に導通板が戻った時点で電圧積分が終わる。
上述した一連の動作により、図4に示した直流電源装置100は、初期状態として負荷10に直流電源装置100の電圧V0が掛かった時に電流制限回路30が動作することを防いでいる。また、図4に示した直流電源装置100は、単極双投スイッチSWのOFF動作時は導通板が接点aから十分離れ、接点bまで離れてもアーク放電が発生しない距離を確保できるとともに、電流制限回路30の動作を止めて、余計な電力消費を抑えるとともに、スイッチング素子であるMOSFET T1の発熱を抑えている。
図7は、電流制限回路30の消費電力を示す説明図である。電流制限回路30の消費電力は、電圧積分の中央で最大となる。従って、電圧積分の中央より前、すなわち到達電圧が50%未満の時点で(図7の例では20%程度の時点で)電流が遮断されることで、電流制限回路30での電力消費が抑えられる。
図8は、直流電源装置100からプラグ11が抜去される際の電圧と電流の変化の例を示す説明図であり、電流制限回路30の両端電圧V1の電圧変化と、負荷10にかかる電圧V2の電圧変化と、図4の電流i1、i2の時間変化を示す説明図である。なお図8は、図4に示したような単極双投スイッチSWを用いずに直流電源装置100からプラグ11が抜去される際の電圧と電流の変化の例を示している。
電流制限回路30の両端電圧V1は定電圧を維持するが、プラグ11の抜去が進むと、両端電圧V1は徐々に上昇するとともに、負荷10にかかる電圧V2が徐々に低下する。
また、接触子20a側に流れる電流i1は0Aまで急激に低下するとともに、接触子20b側に流れる電流i2が0Aから急激に上昇する。電流i1は0Aまで急激に低下するとともに、電流i2が0Aから急激に上昇することで、電流制限回路30は、正極側端子11aと接触子20aとの間の電位差の発生を抑止している。
そして、負荷10にかかる電圧V2及び電流i2の低下が進んでおり、正極側端子11aと接触子20bとの間の電流集中が発生する条件が無くなっている。従って、正極側端子11aが接触子20aから離れても、アーク放電の発生に至ることはない。
ここで、図4のように2つの接点を用いた回路での、直流電源装置100からのプラグ11の抜出では、b接点に導通板が戻った時点で電圧積分が終わる。一方、図4のように2つの接点を用いた回路を用いない場合は、電流制限回路30は、電圧値が直流電源装置100の供給電圧と等しくなるまで積分を続ける。
従って、図4のように2つの接点を用いた回路での直流電源装置100からのプラグ11の抜出では、b接点に導通板が戻った時点で電圧積分が終わる。b接点に導通板が戻った時点で電圧積分が終わるために、図4のように2つの接点を用いた回路では、直流電源装置100からのプラグ11の抜出の際に電流制限回路30での発熱を抑えることが可能になる。
なお、上述した例ではMOSFET T1としてn型のMOSFETを用いており、正極側に電圧積分機能を有する電流制限回路30を配置していたが、本開示は係る例に限定されるものではない。p型のMOSFETを用いて、負極に電圧積分機能を有する電流制限回路30を配置してもよい。
また、上述した例では正極と負極とによる2線式での直流電力の給電の場合を示したが、正極、中性、負極による3線式での直流電力の給電の場合にも電圧積分機能を有する電流制限回路30を配置してもよい。3線式での直流電力の給電の場合は、正極と負極の両極に電流制限回路30を配置することで、プラグの抜去時のアーク放電の発生を抑制することが出来る。
また上述した例では、可動接片20cは、バネ21の弾性力を利用した復帰式のスイッチとして直流電源装置100に設けられているが、本開示は係る例に限定されるものではない。例えば直流電源装置100にボタンを設け、プラグ11の挿抜の際にプラグ11によって当該ボタンが操作されることで、可動接片20cの接触先が接触子24と接触子25とで切り替わるようにしてもよい。
続いて、図2に示した直流電源装置100の別の構成例について説明する。図9は、本開示の一実施形態に係る直流電源装置100の構成例を示す説明図である。図9に示した直流電源装置100は、スナップスイッチとして接触子20a及び可動接片20cを構成しており、プラグ11の挿入に応じて接触子20aが所定の範囲で回動可能となるよう構成されている。
図9に示した直流電源装置100の作用について説明する。プラグ11が直流電源装置100のプラグ受け20に完全に挿入されていない状態では、バネ21の弾性力により、接触子20aは手前側(図9の実線で示した位置)に位置する。接触子20aが手前側に位置することで、可動接片20cは接触子24と接触している。可動接片20cは接触子24と接触しているため、直流電源装置100は電流制限回路30によって負荷10へ流れる電流が制限された状態となっている。
プラグ11の正極側端子11aの挿入に伴って接触子20aが内側に押し込まれると、可動接片20cが接触子25と接触する。可動接片20cが接触子25と接触することで、直流電源装置100は、電流制限回路30を迂回して、電流を負荷10へ流すことが可能になる。なお実際には、可動接片20cが接触子25と接触して、直流電源装置100から負荷10へ直流電力が給電されている際には、MOSFET T1のゲート−ソース間はショートされ、コンデンサC1を通してのみ電流が流れる。
そして、プラグ11が直流電源装置100のプラグ受け20から抜去されると、バネ21の弾性力により、接触子20aが手前側に戻る。接触子20aが手前側に戻ることで可動接片20cは再び接触子24と接触する。可動接片20cが接触子24と接触することで、直流電源装置100は電流制限回路30を通じて電流を負荷10へ流すが、その電流は図8に示したように、時間とともに小さくなる。
直流電源装置100が図9に示したように構成されていることで、プラグ11が直流電源装置100のプラグ受け20から抜去される際に、バネ21の弾性力を用いて、電流制限回路30での電流の遮断時間を待たずに可動接片20cの接触先を接触子25から接触子24に切り替えることが出来る。
本実施形態に係る直流電源装置100は、バネ21の弾性力を用いて、電流制限回路30での電流の遮断時間を待たずに可動接片20cの接触先を接触子25から接触子24に切り替えることで、プラグ11が直流電源装置100のプラグ受け20から抜去される際の電流制限回路30での発熱、特にスイッチング素子のMOSFET T1での発熱を抑えることが可能になる。
なお図9では、接触子20a及び可動接片20cがバネ21の弾性力を用いたスナップスイッチとして構成されている例を示したが、本開示は係る例に限定されるものではない。シーソー方式のトグルスイッチとして接触子20a及び可動接片20cが構成されてもよく、スプリング反転方式のトグルスイッチとして接触子20a及び可動接片20cが構成されてもよい。
続いて、図2に示した直流電源装置100の別の構成例について説明する。図10は、本開示の一実施形態に係る直流電源装置100の構成例を示す説明図である。図10に示した直流電源装置100は、マイクロスイッチとして接触子20a及び可動接片20cが構成されており、プラグ11の挿入に応じて接触子20aが所定の範囲で押下されるよう構成されている。
図10に示した直流電源装置100の作用について説明する。プラグ11が直流電源装置100のプラグ受け20に完全に挿入されていない状態では、バネ21の弾性力により、接触子20aは押下されておらず、可動接片20cは接触子24と接触している。可動接片20cは接触子24と接触しているため、直流電源装置100は電流制限回路30によって負荷10へ流れる電流が制限された状態となっている。
プラグ11の正極側端子11aの挿入に伴って接触子20aが内側に押し込まれると、可動接片20cが接触子25と接触する。可動接片20cが接触子25と接触することで、直流電源装置100は、電流制限回路30を迂回して、電流を負荷10へ流すことが可能になる。なお実際には、可動接片20cが接触子25と接触して、直流電源装置100から負荷10へ直流電力が給電されている際には、MOSFET T1のゲート−ソース間はショートされ、コンデンサC1を通してのみ電流が流れる。
そして、プラグ11が直流電源装置100のプラグ受け20から抜去されると、バネ21の弾性力により、接触子20aが手前側に戻る。接触子20aが手前側に戻ることで可動接片20cは再び接触子24と接触する。可動接片20cが接触子24と接触することで、直流電源装置100は電流制限回路30を通じて電流を負荷10へ流すが、その電流は図8に示したように、時間とともに小さくなる。
図10に示したように、直流電源装置100の接触子20a及び可動接片20cがマイクロスイッチとして構成されていることで、プラグ11が直流電源装置100のプラグ受け20から抜去される際に、バネ21の弾性力を用いて、電流制限回路30での電流の遮断時間を待たずに可動接片20cの接触先を接触子25から接触子24に切り替えることが出来る。図10に示した直流電源装置100は、電流制限回路30での電流の遮断時間を待たずに可動接片20cの接触先を接触子25から接触子24に切り替えることで、プラグ11が直流電源装置100のプラグ受け20から抜去される際の電流制限回路30での発熱、特にスイッチング素子のMOSFET T1での発熱を抑えることが可能になる。
なお図10では、バネ21の弾性力を用いたマイクロスイッチとして接触子20a及び可動接片20cが構成されている例を示したが、本開示は係る例に限定されるものではない。コイルばね方式のマイクロスイッチとして接触子20a及び可動接片20cが構成されてもよく、反転ばね方式のマイクロスイッチとして接触子20a及び可動接片20cが構成されてもよい。
<2.まとめ>
以上説明したように本開示の一実施形態によれば、直流電源装置100から負荷10へ直流給電が行われている際に直流電源装置100からプラグ11が抜去されると、直流電源装置100から負荷10へ流れる電流を徐々に低下させる方向に機能し、直流電源装置100からプラグ11が抜去された際のアーク放電の発生を抑制できる電流制限回路30を備えた直流電源装置100が提供される。
電流制限回路30は、直流電源装置100にプラグ11が完全に挿入された状態では電流を流さない。電流制限回路30は、直流電源装置100にプラグ11が完全に挿入された状態では電流を流さないことで、直流電源装置100から負荷10へ直流給電が行われている際に電力を消費することが無いので、電力の供給効率を低下させることが無い。
そして電流制限回路30は、直流電源装置100からプラグ11が抜去される際にMOSFET T1のドレイン−ソース間に発生する電位差により生じる電流によって電荷をコンデンサC1で蓄積し、コンデンサC1での電荷の蓄積によってMOSFET T1のゲート電圧を上昇させて、MOSFET T1をオンする。
電流制限回路30は、コンデンサC1での電荷の蓄積によってMOSFET T1がオンされることによって直流電源装置100から負荷10への電流をMOSFET T1を通じて流すことで、それまでプラグ11の電極が接触していた接触子との間の電位差の発生を抑止して、直流電源装置100からプラグ11が抜去された際のアーク放電の発生を抑制することが出来る。
また本開示の一実施形態に係る直流電源装置100は、負荷10のプラグ11がプラグ受け20に完全に挿入された状態では、電流制限回路30を介さずに直流電力を負荷10に供給し、負荷10のプラグ11がプラグ受け20から抜去されると、電流制限回路30を介して直流電力を負荷10に供給するように切り替えることが可能な可動接片20cを備える。可動接片20cは、例えば図2等に示したように、バネ21の弾性力を利用した復帰式のスイッチとして直流電源装置100に設けられる。
本開示の一実施形態に係る直流電源装置100は、プラグ11の挿抜に応じて上述したように作用する可動接片20cを備えることで、電流制限回路30での電流の遮断時間を待たずに可動接片20cの接触先を接触子25から接触子24に切り替えることができる。
本開示の一実施形態に係る直流電源装置100は、バネ21の弾性力を用いて、電流制限回路30での電流の遮断時間を待たずに可動接片20cの接触先を接触子25から接触子24に切り替えることで、プラグ11が直流電源装置100のプラグ受け20から抜去される際の電流制限回路30での発熱、特にスイッチング素子のMOSFET T1での発熱を抑えることが可能になる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
直流電力を供給する正極側電極及び負極側電極を少なくとも備え、
前記正極側電極側または負極側電極側の少なくともいずれかに、
前記直流電力の供給時に直流電流が流れる受電側の端子が挿入された状態では第1の接点に接触し、前記端子が挿入されていない状態では第2の接点に接触する可動接片と、
スイッチング素子を含み、前記端子が抜去される際に前記可動接片を通じて前記端子へ流れる電流を減少させる電流制限回路と、
が備えられ、
前記電流制限回路は、前記可動接片が前記第1の接点に接触している場合は前記スイッチング素子が電流を流さず、前記可動接片が前記第1の接点を離れ前記第2の接点に繋がるまでの間に前記可動接片を通じて前記端子へ電流が流れ、流れる電流を徐々に減少させる、直流電力供給コネクタ。
(2)
前記可動接片は弾性体の弾性力によって前記端子が挿入されていない状態では前記第2の接点に接触する、前記(1)に記載の直流電力供給コネクタ。
(3)
前記可動接片は、前記が弾性体の弾性力を用いたスナップスイッチとして構成される、前記(2)に記載の直流電力供給コネクタ。
(4)
前記可動接片は、前記が弾性体の弾性力を用いたマイクロスイッチとして構成される、前記(2)に記載の直流電力供給コネクタ。
(5)
前記正極側電極または前記負極側電極は、前記端子が挿入された状態で前記可動接片を第1の接点に接触させ、前記端子が挿入されていない状態で前記可動接片を第2の接点に接触させる、前記(1)〜(4)のいずれかに記載の直流電力供給コネクタ。
(6)
前記電流制限回路は、前記第1の接点と前記第2の接点との間の電位差を徐々に上昇させることで前記直流電力を受電する機器の正極と負極との間の電位差を減少させ、前記可動接片と前記端子との間に流れる電流を減少させる、前記(1)〜(5)のいずれかに記載の直流電力供給コネクタ。
(7)
前記スイッチング素子は、前記可動接片が前記第1の接点に接続されなくなった時点でオン状態になり、前記可動接片が前記第2の接点に接続された状態で前記可動接片を通じて前記端子へ流れる電流を減少させる、前記(6)に記載の直流電力供給コネクタ。
(8)
前記電流制限回路は、前記可動接片が前記第1の接点に接続されなくなった時点で充電が開始され、前記可動接片が前記第2の接点に接続された状態で前記スイッチング素子のゲート電圧を上昇させる容量素子を備える、前記(7)に記載の直流電力供給コネクタ。(9)
直流電力を供給する直流電源と、
前記直流電源からの直流電力を供給する正極側電極及び負極側電極と、
を少なくとも備え、
前記正極側電極側または負極側電極側の少なくともいずれかに、
前記直流電力の供給時に直流電流が流れる受電側の端子が挿入された状態では第1の接点に接触し、前記端子が挿入されていない状態では第2の接点に接触する可動接片と、
スイッチング素子を含み、前記端子が抜去される際に前記可動接片を通じて前記端子へ流れる電流を減少させる電流制限回路と、
が備えられ、
前記電流制限回路は、前記可動接片が前記第1の接点に接触している場合は前記スイッチング素子が電流を流さず、前記可動接片が前記第1の接点を離れ前記第2の接点に繋がるまでの間に前記可動接片を通じて前記端子へ電流が流れ、流れる電流を徐々に減少させる、直流電源装置。
1 :直流電力供給システム
10 :負荷
11 :プラグ
11a :正極側端子
11b :負極側端子
20 :プラグ受け
20a、20b :接触子
20c :可動接片
21 :バネ
22 :支点
23、24、25 :接触子
30 :電流制限回路
100 :直流電源装置

Claims (9)

  1. 直流電力を供給する正極側電極及び負極側電極を少なくとも備え、
    前記正極側電極側または負極側電極側の少なくともいずれかに、
    前記直流電力の供給時に直流電流が流れる受電側の端子が挿入された状態では第1の接点に接触し、前記端子が挿入されていない状態では第2の接点に接触する可動接片と、
    スイッチング素子を含み、前記端子が抜去される際に前記可動接片を通じて前記端子へ流れる電流を減少させる電流制限回路と、
    が備えられ、
    前記電流制限回路は、前記可動接片が前記第1の接点に接触している場合は前記スイッチング素子が電流を流さず、前記可動接片が前記第1の接点を離れ前記第2の接点に繋がるまでの間に前記可動接片を通じて前記端子へ電流が流れ、流れる電流を徐々に減少させる、直流電力供給コネクタ。
  2. 前記可動接片は弾性体の弾性力によって前記端子が挿入されていない状態では前記第2の接点に接触する、請求項1に記載の直流電力供給コネクタ。
  3. 前記可動接片は、前記が弾性体の弾性力を用いたスナップスイッチとして構成される、請求項2に記載の直流電力供給コネクタ。
  4. 前記可動接片は、前記が弾性体の弾性力を用いたマイクロスイッチとして構成される、請求項2に記載の直流電力供給コネクタ。
  5. 前記正極側電極または前記負極側電極は、前記端子が挿入された状態で前記可動接片を第1の接点に接触させ、前記端子が挿入されていない状態で前記可動接片を第2の接点に接触させる、請求項1に記載の直流電力供給コネクタ。
  6. 前記電流制限回路は、前記第1の接点と前記第2の接点との間の電位差を徐々に上昇させることで前記直流電力を受電する機器の正極と負極との間の電位差を減少させ、前記可動接片と前記端子との間に流れる電流を減少させる、請求項1に記載の直流電力供給コネクタ。
  7. 前記スイッチング素子は、前記可動接片が前記第1の接点に接続されなくなった時点でオン状態になり、前記可動接片が前記第2の接点に接続された状態で前記可動接片を通じて前記端子へ流れる電流を減少させる、請求項6に記載の直流電力供給コネクタ。
  8. 前記電流制限回路は、前記可動接片が前記第1の接点に接続されなくなった時点で充電が開始され、前記可動接片が前記第2の接点に接続された状態で前記スイッチング素子のゲート電圧を上昇させる容量素子を備える、請求項7に記載の直流電力供給コネクタ。
  9. 直流電力を供給する直流電源と、
    前記直流電源からの直流電力を供給する正極側電極及び負極側電極と、
    を少なくとも備え、
    前記正極側電極側または負極側電極側の少なくともいずれかに、
    前記直流電力の供給時に直流電流が流れる受電側の端子が挿入された状態では第1の接点に接触し、前記端子が挿入されていない状態では第2の接点に接触する可動接片と、
    スイッチング素子を含み、前記端子が抜去される際に前記可動接片を通じて前記端子へ流れる電流を減少させる電流制限回路と、
    が備えられ、
    前記電流制限回路は、前記可動接片が前記第1の接点に接触している場合は前記スイッチング素子が電流を流さず、前記可動接片が前記第1の接点を離れ前記第2の接点に繋がるまでの間に前記可動接片を通じて前記端子へ電流が流れ、流れる電流を徐々に減少させる、直流電源装置。
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