JP2017126467A - 壁用直流スイッチ - Google Patents
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Abstract
Description
これは、直流をオン/オフする場合、交流電流のように周期的にゼロ点を通らないため、接点解離時に発生するアークの消弧が交流スイッチのように簡単ではなく、スイッチをオフしたとき直流アークが発生し続けて接点の消耗が交流スイッチの接点に比べて早いためであった。
そのため、壁面に取り付けられる交流スイッチのような壁用直流スイッチが検討されており、その1つとして機械式スイッチに並列に半導体スイッチを配置して、アークの瞬時消弧を図ったスイッチがあった(例えば、特許文献1参照)。
この構成によれば、主スイッチがオフ動作しても、半導体スイッチを介した補助電路に負荷電流が流れるため、主スイッチの接点にアーク放電は発生しない。よって、接点の長寿命化を図ることができる。そして、主スイッチが完全にオフした状態では半導体スイッチもオフするため、負荷は確実にオフするし、主電路に電流が流れ続けることもない。
この構成によれば、補助電路が遮断されてから正極側電路が補助スイッチで遮断されるため、主スイッチがオフ状態では負荷は完全に電源から切り離される。よって、漏電や感電の恐れがない。また、補助スイッチは主電路に負荷電流が流れている状態でオン/オフ動作することがないため、アーク放電が発生することがなく、小型のスイッチで済む。
この構成によれば、オフ状態からオンに移行する際に最初に負荷電流が流れるのは補助電路であるが、この補助電路に突入電流防止手段が設けられているため、突入電流を削減できる。そして、主スイッチが完全にオンした状態では、補助電路には電流が流れないため、突入電流防止手段を設けても負荷電流は流れないため電力ロスは発生しない。
この構成によれば、主スイッチをオフ操作しても接点の溶着により電路が遮断できない状態が発生しても、電流ヒューズを溶断させて電路を遮断させることができるため、スイッチが故障してもオン状態が継続されることなない。そのため、危険な状態の発生を防止できる。
この構成によれば、オフ操作時に半導体スイッチが不安定な動作をすることが無く、負荷に不安定な電流が流れることがない。
電源側端子1と負荷側端子2の間には、正極側電路L1と負極側電路L2の2本から成る主電路Lが配設され、負荷側電路L2は更に並列に設けられたバイパス電路H1と補助電路H2の2本で構成されている。
MOSFET(以下、単に「FET」とする。)5は、補助電路H2に配置され、ゲートが正極側電路L1に接続され、ドレインが負荷側、ソースが電源側に接続されている。
このように、主スイッチ3をオフ操作しても接点の溶着により主電路Lが遮断できない状態が発生しても、電流ヒューズF1を溶断させて電路を遮断させることができるため、壁用直流スイッチが故障してもオン状態が継続されることがなく、危険な状態の発生を防止できる。
主スイッチ3がオン状態では、トランジスタQ1はオフ状態であるため、コンデンサC1は充電されてFET5のオン状態は安定している。主スイッチ3がオフされると、FET5に並列に設けられているコンデンサC1の作用でトランジスタQ1が一瞬オンし、コンデンサC3を放電させてゲート電圧を0ボルトにしてFET5を完全にオフさせる。
また、図4,5は壁用直流スイッチ操作による電流路の変化、即ちボタン装置10の動作に伴う電流路の変化を示し、図4(a)は主スイッチがオンからオフへ移行する途中の状態、図4(b)は主スイッチがオフ位置へ移行し、補助スイッチがオフしない状態、図4(c)は主スイッチ、補助スイッチ共にオフした状態、図5は主スイッチ3がオンする前に補助スイッチ4がオンした状態を示している。
図2(a)に示すボタン装置10がオン状態では、主スイッチ3及び補助スイッチ4がオン状態にあり、負荷通電状態となる。この状態が図1の状態であり、図1に示すように、正極側電路L1と負極側電路L2のバイパス電路H1との間で負荷電流が流れている。この状態で図2(a)矢印P1に示すようにボタン部11の一端を押下するとオフ動作する。この操作で、まず図2(b)に示すように主スイッチ3の接点がオン位置から解離する(補助スイッチ4はオンのまま)。
そして、接点がオフ位置に移行して主スイッチ3のオフ操作が完了すると、FET5のゲートがソースと同電位に変化する一方で、補助スイッチ4がまだオフしないことで、図4(b)に示すようにバイパスコンデンサC1を介して負荷電流がながれる。そして、この電流の流れによりFET5は確実にオフする。尚、バイパスコンデンサC1はdv/dtを緩やかにして、FET5を保護するために設置している。
その後、図2(c)に示すように補助スイッチ4もオフすると、図4(c)に示すように正極側電路L1が切断されるため、主電路Lは遮断されて負荷には電流は流れない。
この操作で、図3(b)に示すように補助スイッチ4が先にオンする(主スイッチ3はオフのまま)。このとき、負極側の電源側端子1は常時補助電路H2により負荷側端子2と接続されているため、図5に示すように負極側電路L2は補助電路H2を使用して負荷電流が流れる(負荷はオンする)。
そして、更に押下操作すると主スイッチ3もオン状態となる。この結果、図1に示す状態となり負極側電路L2は、バイパス電路H1を使用して負荷電流が流れる。尚、このときのFET5はオン状態にあるが負荷電流は流れない。
また、補助電路H2が遮断されてから正極側電路L1が補助スイッチ4で遮断されるため、主スイッチ3がオフ状態では負荷は完全に電源から切り離される。よって、漏電や感電の恐れがない。更に、補助スイッチ4は主電路Lに負荷電流が流れている状態でオン/オフ動作することがないため、アーク放電が発生することがなく、小型のスイッチで済む。
更に、主スイッチ3をオフ状態からオンに移行する際に最初に負荷電流が流れるのは補助電路H2であるが、この補助電路H2に突入電流防止手段としての抵抗素子8が設けられているため、突入電流を削減できる。そして、主スイッチ3が完全にオンした状態では、補助電路H2には電流が流れないため抵抗素子8に負荷電流は流れず、電力ロスは発生しない。
加えて、チャタリング防止回路7によりオフ操作時にFET5が不安定な動作をすることが無く、負荷に不安定な電流が流れることがない。
Claims (5)
- 直流電源を接続する電源側端子と負荷を接続する負荷側端子との間に配設された主電路を開閉する機械式の主スイッチと、前記主スイッチでのアーク放電の発生を防止するための半導体スイッチとを備えた壁用直流スイッチであって、
前記主電路は正極側電路と負極側電路とを有して、前記負極側電路が並列に配設されたバイパス電路と補助電路との2本の電路で構成されると共に、前記補助電路に前記半導体スイッチが設けられて当該半導体スイッチのベース或いはゲートが前記正極側電路に接続されて成る一方、
前記主スイッチが前記バイパス電路を開閉すると共に、前記半導体スイッチのゲート或いはベースを前記電源側端子の負極に接続する3路スイッチから成り、
前記主スイッチがオン位置では前記バイパス電路が閉状態にあると共に、前記半導体スイッチがオン状態にあって前記補助電路も閉状態にあり、
オン位置からオフ位置に移行する途中の前記主スイッチの接点解離状態では、前記補助電路を介して負荷電流が流れ、オフ位置に移行が完了すると前記半導体スイッチのゲート或いはベースが前記電源側端子の負極に接続されて、前記半導体スイッチがオフして前記主電路が開状態となることを特徴とする壁用直流スイッチ。 - 前記正極側電路の前記半導体スイッチの接続部より電源側に設けられた前記正極側電路を開閉する機械式の補助スイッチと、
前記主スイッチと前記補助スイッチとを操作するボタン部を備えた操作ボタン装置とを有し、
前記操作ボタン装置は、前記ボタン部がオフ操作されると、最初に前記主スイッチをオフ動作させ、前記主スイッチのオフ動作が完了したら前記補助スイッチをオフさせると共に、
前記ボタン部がオン操作されると、最初に前記補助スイッチをオン動作させ、その後前記主スイッチをオン動作させることを特徴とする請求項1記載の壁用直流スイッチ。 - 前記補助電路には、突入電流防止手段が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の壁用直流スイッチ。
- 前記主電路に設けられた電流ヒューズと、前記電流ヒューズを溶断させるための溶断ボタン及び溶断電流発生回路とを有することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の壁用直流スイッチ。
- 前記主スイッチがオフした際の前記半導体スイッチのチャタリング動作を防ぐためのチャタリング防止回路を有することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の壁用直流スイッチ。
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JP2016004696A JP2017126467A (ja) | 2016-01-13 | 2016-01-13 | 壁用直流スイッチ |
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Family
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Family Applications (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11909009B2 (en) | 2019-03-19 | 2024-02-20 | Lg Energy Solution, Ltd. | Battery safety test device and method |
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JP2009158112A (ja) * | 2007-12-25 | 2009-07-16 | Panasonic Electric Works Co Ltd | スイッチ装置 |
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2016
- 2016-01-13 JP JP2016004696A patent/JP2017126467A/ja active Pending
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