JP2017090225A - ガス分析システム - Google Patents

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Abstract

【課題】より精度よく連続分析を行うことができるガス分析システムを提供する。【解決手段】六方バルブ105が、ガス分析用セル1内で発生したガスをキャリアガスとともにガス分析100部に供給する第1供給状態、又は、ガス分析用セル1内で発生したガスを含まないキャリアガスをガス分析部100に供給する第2供給状態のいずれかに切り替える。第1供給状態において、ガス分析用セル1内で発生したガスをキャリアガスとともにガス分析部100に直接供給することにより、連続分析を行うことができる。ガス分析用セル1内で発生したガスがシリンジを用いてガス分析部100に注入されるような構成と比較して、外部の空気がガスの流路内に混入しにくく、空気の混入が分析結果に影響を与えることを防止できるため、より精度よく連続分析を行うことができる。【選択図】 図1B

Description

本発明は、正極及び負極からなる1対の電極と、前記1対の電極間に配置された隔膜とが内部に設けられたガス分析用セルを備えるガス分析システムに関するものである。
リチウムイオン電池などの各種電池(二次電池)においては、放電時や充電時に正極及び負極からガスが発生し、そのガスが電極や電解液を劣化させたり、放電や充電の効率を低下させたりする場合がある。そのため、電池の研究又は開発においては、正極と負極との間の電圧の変化と、その変化に伴い正極及び負極から発生するガスの成分や量との関係を分析する場合がある。
このような場合に、実際の電池に使用されている材料と同じ材料で形成された正極及び負極を使用し、それらの正極及び負極をガス分析用セル内に配置して放電や充電を行うことにより、当該ガス分析用セル内で発生したガスをガスクロマトグラフなどの分析装置で分析することが行われている(例えば、下記非特許文献1参照)。
"Electrochemical Test Cell ECC-DEMS User Manual"、EL-CELL、[online]、平成27年2月11日、[平成27年10月28日検索]、インターネット〈URL:http://el-cell.com/wp-content/uploads/manuals/ECC_DEMS_manual.pdf〉
上記のような従来のガス分析用セルでは、セル本体内にシリンジが挿入されることにより、当該シリンジ内にセル本体内で発生したガスが吸引され、当該シリンジを用いて分析装置にガスが注入されていた。そのため、シリンジから分析装置にガスを注入する際などに、外部の空気がガスの流路内に混入しやすく、正確な分析を行うことが難しいという問題があった。特に、電池に使用されるような正極及び負極から発生するガスは微量であるため、空気の混入が分析結果に与える影響が大きい。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、より精度よく連続分析を行うことができるガス分析システムを提供することを目的とする。
(1)本発明に係るガス分析システムは、ガス分析用セルと、ガス分析部と、供給切替部とを備える。前記ガス分析用セルには、正極及び負極からなる1対の電極、及び、前記1対の電極間に配置された隔膜が内部に設けられている。前記ガス分析部は、前記ガス分析用セル内で発生したガスを分析する。前記供給切替部は、前記ガス分析用セル内で発生したガスをキャリアガスとともに前記ガス分析部に供給する第1供給状態、又は、前記ガス分析用セル内で発生したガスを含まないキャリアガスを前記ガス分析部に供給する第2供給状態のいずれかに切り替える。
このような構成によれば、第1供給状態において、ガス分析用セル内で発生したガスをキャリアガスとともにガス分析部に直接供給することにより、連続分析を行うことができる。したがって、ガス分析用セル内で発生したガスがシリンジを用いてガス分析部に注入されるような構成と比較して、外部の空気がガスの流路内に混入しにくい。これにより、空気の混入が分析結果に影響を与えることを防止できるため、より精度よく連続分析を行うことができる。
また、供給切替部が切り替えられる間のインターバルごとに、ガス分析用セル内で発生するガスをガス分析部に供給して分析することができるため、各インターバルで発生するガスの定量分析を正確に行うことができる。
さらに、第2供給状態においてガス分析用セルを供給切替部に取り付ければ、当該ガス分析用セルがガス分析部に連通しない状態で配管の接続を行うことができる。これにより、ガス分析部に連通する配管を慌ててガス分析用セルに接続する必要がないため、取付作業が容易になる。
(2)前記第1供給状態では、前記ガス分析用セルを介して前記ガス分析部にキャリアガスが供給され、前記第2供給状態では、前記ガス分析用セルを介さずに前記ガス分析部にキャリアガスが供給されてもよい。
このような構成によれば、第1供給状態において、ガス分析用セル内で発生したガスが、当該ガス分析用セル内からガス分析部に直接供給される。したがって、簡単な構成で、より精度よく分析を行うことができる。
(3)前記ガス分析システムは、前記ガス分析用セル内で発生したガスを収容するバッファ部をさらに備えていてもよい。この場合、前記第1供給状態では、前記バッファ部を介して前記ガス分析部にキャリアガスが供給され、前記第2供給状態では、前記バッファ部を介さずに前記ガス分析部にキャリアガスが供給され、前記ガス分析用セル内で発生したガスが前記バッファ部に収容されてもよい。
このような構成によれば、第2供給状態において、ガス分析用セル内で発生したガスをバッファ部に収容し、その後に第2供給状態から第1供給状態に切り替えれば、バッファ部に収容されているガスをキャリアガスとともにガス分析部に供給することができる。したがって、バッファ部内にガス分析用セル内よりも多くのガスを収容することができるような構成であれば、より多くのガスをバッファ部からガス分析部に供給することができるため、ガス分析部における検出感度が向上し、さらに精度よく分析を行うことができる。
(4)前記バッファ部には、高沸点物を通さないフィルタが設けられていてもよい。
このような構成によれば、高沸点物をフィルタで捕獲することができるため、バッファ部の下流側に接続された部材(例えばカラム)の汚染を防止することができる。
(5)前記ガス分析用セルは、当該ガス分析用セル内にキャリアガスを供給するガス供給流路と、当該ガス分析用セル内からキャリアガスを排出させるガス排出流路と、前記ガス供給流路を開閉させる供給側バルブと、前記ガス排出流路を開閉させる排出側バルブとを備えていてもよい。
このような構成によれば、ガス分析用セルの製造時に、空気がない(アルゴン又はヘリウムなどの特定のガスで置換された)環境下でガス分析用セルを組み立てて、供給側バルブ及び排出側バルブを閉じた状態とすれば、ガス分析用セル内に空気が混入して内部の部品が劣化することがない。そして、ガス分析用セルのガス供給流路及びガス排出流路を供給切替部に接続する作業を行った後、供給側バルブ及び排出側バルブを開いた状態に切り替えれば、空気の混入を防止しつつ、容易に取付作業を行うことができる。
(6)前記キャリアガスはヘリウムであってもよい。この場合、前記ガス分析部は、キャリアガスに含まれる成分を検出するバリア放電イオン化検出器又はパルス放電イオン化検出器を備えていてもよい。
このような構成によれば、検出感度が高いバリア放電イオン化検出器又はパルス放電イオン化検出器を用いて、より精度よく分析を行うことができる。特に、電池に使用されるような正極及び負極から発生するガスには、水素、酸素、窒素、一酸化炭素、二酸化炭素又はメタンなどが含まれており、バリア放電イオン化検出器やパルス放電イオン化検出器は、これらのガスに対する検出感度は高いものの、ヘリウムは検出できない。したがって、キャリアガスとしてヘリウムを使用し、ガス分析用セル内で発生するガスをバリア放電イオン化検出器又はパルス放電イオン化検出器で検出すれば、キャリアガスの成分の影響を受けることなく、ガス分析用セル内で発生する幅広い種類のガスを精度よく分析することができる。
(7)前記ガス分析用セル及び供給切替部は、室温〜90℃に温調されてもよい。
このような構成によれば、ガス分析用セル及び供給切替部が比較的高い温度に温調されるため、厳密な耐久性チェックが可能となる。
本発明によれば、ガス分析用セル内で発生したガスがシリンジを用いてガス分析部に注入されるような構成と比較して、外部の空気がガスの流路内に混入しにくく、空気の混入が分析結果に影響を与えることを防止できるため、より精度よく連続分析を行うことができる。
本発明の第1実施形態に係るガス分析システムの構成例を示した流路図である。 本発明の第1実施形態に係るガス分析システムの構成例を示した流路図である。 本発明の第2実施形態に係るガス分析システムの構成例を示した流路図である。 本発明の第2実施形態に係るガス分析システムの構成例を示した流路図である。
1.ガス分析システムの第1実施形態
図1A及び図1Bは、本発明の第1実施形態に係るガス分析システムの構成例を示した流路図である。このガス分析システムは、ガス分析用セル1と、当該ガス分析用セル1内で発生したガスを分析するガス分析部100とを備えている。
ガス分析用セル1は、二次電池の一例であるリチウムイオン電池から発生するガスを分析するためのものである。このガス分析用セル1では、内部にリチウムイオン電池と同様の構造が再現されることにより、リチウムイオン電池と同様のガスを発生させ、そのガスをガス分析部100で分析することができる。
このガス分析用セル1は、内部に正極7、負極8及びセパレータ(隔膜)9などが設けられている。正極7は、例えばリチウム合金により形成されている。負極8は、例えば炭素により形成されている。セパレータ9は、例えばポリプロピレンにより形成された多孔質で薄いフィルムである。ただし、1対の電極7,8の間に配置される隔膜は、セパレータ9に限られるものではない。
ガス分析用セル1内には、例えば有機溶媒からなる電解液が充填されており、この電解液内に正極7、負極8及びセパレータ9が浸漬されている。充電時には、正極7からリチウムイオンが発生し、このリチウムイオンがセパレータ9を透過して負極8側に移動する。一方、放電時には、負極8側にあるリチウムイオンがセパレータ9を透過して正極7側に移動する。1対の電極7,8に通電された状態で、各電極7,8又はセパレータ9からガスが発生した場合には、それらのガスがガス分析用セル1内に捕集される。
ガス分析用セル1内にはガス供給流路217からキャリアガスが供給され、ガス分析用セル1内からガス排出流路218を介してキャリアガスが排出される。これにより、ガス供給流路217を介してガス分析用セル1内に供給されたキャリアガスが、ガス分析用セル1内で発生したガスとともにガス排出流路218から排出されるようになっている。
このガス分析システムは、ガス分析用セル1を用いて連続分析を行うためのものであり、ガス分析用セル1内に捕集されたガスがガス分析部100に導かれる。すなわち、ガス排出流路218から排出されるガス分析用セル1内のガスが、ガス分析部100による分析対象となる。
ガス分析部100には、フローコントローラ101、試料導入部102、カラム103及び検出器104などが備えられている。キャリアガスとしては、例えばヘリウムが用いられる。ガス供給部(図示せず)から供給されるキャリアガスの流量は、フローコントローラ101により制御される。フローコントローラ101からガス分析用セル1に供給されるキャリアガスは、ガス分析用セル1内で発生したガスとともに試料導入部102に導かれ、この試料導入部102からカラム103に導入される。
カラム103に導入されたガスに含まれる成分は、カラム103を通過する過程で分離され、分離された各成分が検出器104により検出される。検出器104としては、例えばバリア放電イオン化検出器(BID)又はパルス放電イオン化検出器(PDD)が用いられる。これにより、検出感度が高いバリア放電イオン化検出器又はパルス放電イオン化検出器を用いて、より精度よく分析を行うことができる。
特に、電池に使用されるような正極7及び負極8から発生するガスには、水素、酸素、窒素、一酸化炭素、二酸化炭素又はメタンなどが含まれており、バリア放電イオン化検出器やパルス放電イオン化検出器は、これらのガスに対する検出感度は高いものの、ヘリウムは検出できない。したがって、キャリアガスとしてヘリウムを使用し、ガス分析用セル1内で発生するガスをバリア放電イオン化検出器又はパルス放電イオン化検出器で検出すれば、キャリアガスの成分の影響を受けることなく、ガス分析用セル1内で発生する幅広い種類のガスを精度よく分析することができる。ただし、検出器104は、これらに限られるものではなく、例えば熱伝導度型検出器(TCD)又は水素炎イオン化型検出器(FID)などの他の検出器であってもよい。熱伝導度型検出器は、水素、酸素、窒素、一酸化炭素、二酸化炭素及びメタンの全ての成分に対して感度が悪く、水素炎イオン化型検出器は、メタンに感度があるものの、水素、酸素、窒素、一酸化炭素及び二酸化炭素には感度がないため、水素、酸素、窒素、一酸化炭素、二酸化炭素及びメタンの全ての成分に対して感度がよいバリア放電イオン化検出器やパルス放電イオン化検出器は、本実施形態における検出器104としてより適切である。
図1A及び図1Bの例では、フローコントローラ101と試料導入部102との間に、供給切替部としての六方バルブ105を介してガス分析用セル1が接続されている。具体的には、六方バルブ105に備えられた6つのポート151〜156のうち、第1ポート151にフローコントローラ101が接続されており、第2ポート152に試料導入部102が接続されている。また、ガス分析用セル1は、ガス供給流路217が第3ポート153に接続され、ガス排出流路218が第4ポート154に接続されている。第5ポート155には、ガス分析部100のフローコントローラ101とは異なるフローコントローラ106が接続されており、第6ポート156は排気ポートとなっている。フローコントローラ106からは、フローコントローラ101と同じキャリアガス(例えばヘリウム)が供給される。
図1Aの状態では、第1ポート151と第2ポート152が連通している。したがって、フローコントローラ101から供給されるキャリアガスは、ガス分析用セル1を介さずに試料導入部102へと送られ、当該試料導入部102からカラム103に供給されることとなる。この状態では、ガス分析用セル1において発生したガスはカラム103に導入されず、キャリアガスのみがカラム103に供給される。
また、図1Aの状態では、第3ポート153と第5ポート155が連通し、第4ポート154と第6ポート156が連通している。したがって、フローコントローラ106から供給されるキャリアガスは、第5ポート155及び第3ポート153を介してガス分析用セル1内に供給され、ガス分析用セル1内で発生するガスとともに、第4ポート154及び第6ポート156を介して外部に排出される。
この状態から六方バルブ105が回転され、図1Bのような状態になると、第1ポート151と第3ポート153が連通し、第2ポート152と第4ポート154が連通する。この図1Bの状態では、フローコントローラ101からのキャリアガスがガス分析用セル1内に供給され、ガス分析用セル1内で発生するガスとともに試料導入部102からカラム103に導入される。また、第5ポート155と第6ポート156が連通し、フローコントローラ106からのキャリアガスは、そのまま外部に排出される。
図1Bに示した状態は、ガス分析用セル1を介してガス分析部100にキャリアガスが供給される第1供給状態である。一方、図1Aに示した状態は、ガス分析用セル1を介さずにガス分析部100にキャリアガスが供給される第2供給状態である。六方バルブ105は、例えば5〜40分程度の所定のインターバルで回転されることにより、第1供給状態と第2供給状態とが交互に切り替えられる。
本実施形態では、六方バルブ105により、ガス分析用セル1内で発生したガスをキャリアガスとともにガス分析部100に供給する第1供給状態(図1B参照)、又は、ガス分析用セル1内で発生したガスを含まないキャリアガスをガス分析部100に供給する第2供給状態(図1A参照)のいずれかに切り替えることができる。そして、第1供給状態では、ガス分析用セル1内で発生したガスをキャリアガスとともにガス分析部100に直接供給することにより、連続分析を行うことができる。したがって、ガス分析用セル1内で発生したガスがシリンジを用いてガス分析部100に注入されるような構成と比較して、外部の空気がガスの流路内に混入しにくい。これにより、空気の混入が分析結果に影響を与えることを防止できるため、より精度よく連続分析を行うことができる。
また、六方バルブ105が切り替えられる間のインターバルごとに、ガス分析用セル1内で発生するガスをガス分析部100に供給して分析することができるため、各インターバルで発生するガスの定量分析を正確に行うことができる。
さらに、図1Aに示す第2供給状態においてガス分析用セル1を六方バルブ105に取り付ければ、当該ガス分析用セル1がガス分析部100に連通しない状態で配管の接続を行うことができる。これにより、ガス分析部100に連通する配管を慌ててガス分析用セル1に接続する必要がないため、取付作業が容易になる。
特に、本実施形態では、図1Bに示す第1供給状態において、ガス分析用セル1内で発生したガスが、当該ガス分析用セル1内からガス分析部100に直接供給される。したがって、簡単な構成で、より精度よく分析を行うことができる。ただし、供給切替部は、六方バルブ105に限らず、他のバルブにより構成されていてもよい。
なお、ガス分析用セル1及び六方バルブ105は、例えば室温〜90℃、より好ましくは80℃程度の比較的高い温度に温調することもできる。これにより、厳密な耐久性チェックが可能となる。温調温度は、ガス分析用セル1内の電解液の沸点に応じて、適切な値に設定される。
2.ガス分析システムの第2実施形態
図2A及び図2Bは、本発明の第2実施形態に係るガス分析システムの構成例を示した流路図である。このガス分析システムは、第1実施形態と同様にガス分析用セル1を用いて連続分析を行うためのものであり、ガス分析用セル1と、当該ガス分析用セル1のガス分析用セル1内で発生したガスを分析するガス分析部100とを備えている。ガス分析部100の構成は第1実施形態と同様であるため、同様の構成については図に同一符号を付して詳細な説明を省略する。
このガス分析システムでは、第1実施形態と同様に、ガス分析用セル1内に捕集されたガスがガス分析部100に導かれる。すなわち、ガス排出流路218から排出されるガス分析用セル1内のガスが、ガス分析部100による分析対象となる。
図2A及び図2Bの例では、フローコントローラ101と試料導入部102との間に、供給切替部としての六方バルブ105を介してガス分析用セル1及びバッファ部107が接続されている。バッファ部107は、いわゆるサンプルチューブであり、ガス分析用セル1の内容積よりも大きいバッファ領域を内部に有する中空状の部材である。
六方バルブ105に備えられた6つのポート151〜156のうち、第1ポート151にフローコントローラ106が接続されており、フローコントローラ106と第1ポート151との間にガス分析用セル1が介装されている。すなわち、ガス分析用セル1のガス供給流路217がフローコントローラ106に接続され、ガス排出流路218が第1ポート151に接続されている。また、第2ポート152と第5ポート155が接続されており、これらの第2ポート152と第5ポート155との間にバッファ部107が介装されている。第6ポート156はフローコントローラ101に接続されており、第4ポート154は試料導入部102に接続されている。第3ポート153は排気ポートとなっている。フローコントローラ106からは、フローコントローラ101と同じキャリアガス(例えばヘリウム)が供給される。
図2Aの状態では、第4ポート154と第6ポート156が連通している。したがって、フローコントローラ101から供給されるキャリアガスは、バッファ部107を介さずに試料導入部102へと送られ、当該試料導入部102からカラム103に供給されることとなる。この状態では、ガス分析用セル1において発生したガスはカラム103に導入されず、キャリアガスのみがカラム103に供給される。
また、図2Aの状態では、第1ポート151と第2ポート152が連通し、第3ポート153と第5ポート155が連通している。したがって、フローコントローラ106から供給されるキャリアガスは、ガス分析用セル1内に供給され、ガス分析用セル1内で発生するガスとともに、第1ポート151及び第2ポート152を介してバッファ部107を通過した後、第5ポート155及び第3ポート153を介して外部に排出される。これにより、ガス分析用セル1内で発生したガスがバッファ部107に収容される。
この状態から六方バルブ105が回転され、図2Bのような状態になると、第2ポート152と第4ポート154が連通し、第5ポート155と第6ポート156が連通する。この図2Bの状態では、フローコントローラ101からのキャリアガスがバッファ部107内に供給され、当該バッファ部107内のガスとともに試料導入部102からカラム103に導入される。また、第1ポート151と第3ポート153が連通し、フローコントローラ106からのキャリアガスは、ガス分析用セル1を介して、そのまま外部に排出される。
図2Bに示した状態は、バッファ部107を介してガス分析部100にキャリアガスが供給される第1供給状態である。一方、図2Aに示した状態は、バッファ部107を介さずにガス分析部100にキャリアガスが供給される第2供給状態である。六方バルブ105は、例えば5〜40分程度の所定のインターバルで回転されることにより、第1供給状態と第2供給状態とが交互に切り替えられる。
本実施形態では、六方バルブ105により、ガス分析用セル1内で発生してバッファ部107に収容されたガスをキャリアガスとともにガス分析部100に供給する第1供給状態(図2B参照)、又は、ガス分析用セル1内で発生したガスを含まないキャリアガスをガス分析部100に供給する第2供給状態(図2A参照)のいずれかに切り替えることができる。そして、第1供給状態では、ガス分析用セル1内で発生してバッファ部107に収容されたガスをキャリアガスとともにガス分析部100に直接供給することにより、連続分析を行うことができる。したがって、ガス分析用セル1内で発生したガスがシリンジを用いてガス分析部100に注入されるような構成と比較して、外部の空気がガスの流路内に混入しにくい。これにより、空気の混入が分析結果に影響を与えることを防止できるため、より精度よく連続分析を行うことができる。
また、六方バルブ105が切り替えられる間のインターバルごとに、ガス分析用セル1内で発生してバッファ部107に収容されたガスをガス分析部100に供給して分析することができるため、各インターバルで発生するガスの定量分析を正確に行うことができる。
特に、本実施形態では、図2Aに示す第2供給状態において、ガス分析用セル1内で発生したガスをバッファ部107に収容し、その後に図2Bに示す第1供給状態に切り替えれば、バッファ部107に収容されているガスをキャリアガスとともにガス分析部100に供給することができる。したがって、本実施形態のように、バッファ部107内のバッファ領域にガス分析用セル1内よりも多くのガスを収容することができるような構成であれば、より多くのガスをバッファ部107からガス分析部100に供給することができるため、ガス分析部100における検出感度が向上し、さらに精度よく分析を行うことができる。
なお、ガス分析用セル1、六方バルブ105及びバッファ部107は、例えば室温〜90℃、より好ましくは80℃程度の比較的高い温度に温調することもできる。これにより、厳密な耐久性チェックが可能となる。温調温度は、ガス分析用セル1内の電解液の沸点に応じて、適切な値に設定される。また、バッファ部107には、例えば高沸点物を通さないフィルタ171が設けられることにより、カラム103の汚染が防止される。
第1実施形態及び第2実施形態のいずれにおいても、ガス分析用セル1のガス供給流路217にはバルブ215が接続され、ガス排出流路218にはバルブ216が接続されている。バルブ215は、ガス供給流路217,227を開閉させる供給側バルブを構成しており、バルブ216は、ガス排出流路218を開閉させる排出側バルブを構成している。バルブ215,216としては、例えば二方バルブを用いることができる。
これにより、ガス分析用セル1の製造時に、空気がない(アルゴン又はヘリウムなどの特定のガスで置換された)環境下でガス分析用セル1を組み立てて、供給側バルブ(バルブ215)及び排出側バルブ(バルブ216)を閉じた状態とすれば、ガス分析用セル1内に空気が混入して内部の部品が劣化することがない。そして、ガス分析用セル1のガス供給流路217及びガス排出流路218を六方バルブ105に接続する作業を行った後、供給側バルブ(バルブ215)及び排出側バルブ(バルブ216)を開いた状態に切り替えれば、空気の混入を防止しつつ、容易に取付作業を行うことができる。
1 ガス分析用セル
7 正極
8 負極
9 セパレータ
100 ガス分析部
101 フローコントローラ
102 試料導入部
103 カラム
104 検出器
105 六方バルブ
106 フローコントローラ
107 バッファ部
171 フィルタ
215,216 バルブ
217 ガス供給流路
218 ガス排出流路

Claims (7)

  1. 正極及び負極からなる1対の電極、及び、前記1対の電極間に配置された隔膜が内部に設けられたガス分析用セルと、
    前記ガス分析用セル内で発生したガスを分析するガス分析部と、
    前記ガス分析用セル内で発生したガスをキャリアガスとともに前記ガス分析部に供給する第1供給状態、又は、前記ガス分析用セル内で発生したガスを含まないキャリアガスを前記ガス分析部に供給する第2供給状態のいずれかに切り替える供給切替部とを備えることを特徴とするガス分析システム。
  2. 前記第1供給状態では、前記ガス分析用セルを介して前記ガス分析部にキャリアガスが供給され、
    前記第2供給状態では、前記ガス分析用セルを介さずに前記ガス分析部にキャリアガスが供給されることを特徴とする請求項1に記載のガス分析システム。
  3. 前記ガス分析用セル内で発生したガスを収容するバッファ部をさらに備え、
    前記第1供給状態では、前記バッファ部を介して前記ガス分析部にキャリアガスが供給され、
    前記第2供給状態では、前記バッファ部を介さずに前記ガス分析部にキャリアガスが供給され、前記ガス分析用セル内で発生したガスが前記バッファ部に収容されることを特徴とする請求項1に記載のガス分析システム。
  4. 前記バッファ部には、高沸点物を通さないフィルタが設けられていることを特徴とする請求項3に記載のガス分析システム。
  5. 前記ガス分析用セルは、当該ガス分析用セル内にキャリアガスを供給するガス供給流路と、当該ガス分析用セル内からキャリアガスを排出させるガス排出流路と、前記ガス供給流路を開閉させる供給側バルブと、前記ガス排出流路を開閉させる排出側バルブとを備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のガス分析システム。
  6. 前記キャリアガスはヘリウムであり、
    前記ガス分析部は、キャリアガスに含まれる成分を検出するバリア放電イオン化検出器又はパルス放電イオン化検出器を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のガス分析システム。
  7. 前記ガス分析用セル及び供給切替部は、室温〜90℃に温調されることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のガス分析システム。
JP2015219949A 2015-11-09 2015-11-09 ガス分析システム Pending JP2017090225A (ja)

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