JP2019086338A - 酸素濃度計測装置および酸素濃度計測方法 - Google Patents

酸素濃度計測装置および酸素濃度計測方法 Download PDF

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Abstract

【課題】可燃性ガスの有無にかかわらず、ガス中の酸素濃度を高精度で計測する。【解決手段】酸素濃度計測装置は、酸素イオン伝導性の固体電解質部材40と、固体電解質部材40をはさんで配置された第1の電極41および第2の電極42と、第1の電極41を取り囲むガス検出室43を形成して拡散孔46が形成された検出室カバー44と、第1の電極41と第2の電極42の間に電圧を印加する直流電源50と、第1の電極41と第2の電極42との間を流れる電流を測定する電流計51と、電流計51の出力とガス中の水素濃度との関数としてガス中の酸素濃度を求めるための酸素濃度換算データを保存する酸素濃度換算データ保存部と、電流計51の出力と水素濃度とに基づいて、酸素濃度換算データを用いて測定対象ガスG中の酸素濃度を求める酸素濃度演算部と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、ガス中の酸素濃度を計測する計測装置および計測方法に関する。
たとえば原子力発電所には、事故の未然防止および過酷事故発生時の事故拡大防止等の観点から、原子炉格納容器内の酸素濃度を計測するシステムが導入されている。一般に原子炉格納容器内の酸素濃度計測システムでは、サンプリング装置により原子炉格納容器内のガスを原子炉格納容器外へ吸引しサンプリングした後、サンプリングガスを冷却器で冷却し、除湿器で除湿したうえで、酸素ガス分析計に導入し酸素濃度を計測する。
特許第3699804号公報
上記酸素濃度計測システムは、原子炉格納容器内のガスを原子炉格納容器外へ吸引してサンプリングするサンプリング装置と、サンプリングガスを冷却するための冷却器と、サンプリングガスを除湿するための除湿器とを備えている。そのため、サンプリング装置、冷却器および除湿器にトラブルが発生すると原子炉格納容器内の酸素濃度計測が困難になる。
サンプリング装置のトラブルの例としては、サンプリング配管の破損や、交流電源喪失による吸引用ポンプの停止が挙げられる。また、サンプリング配管に付設されている結露防止用ヒータが交流電源喪失により停止して、サンプリング配管内に結露水が充満し、配管内が閉止されてしまうことも考えられる。また、冷却器および除湿器は冷却水を必要とするため、冷却水源を喪失した場合には、サンプリングガスの冷却および除湿ができなくなる。上記のようなトラブルが発生した場合は、サンプリングガスの酸素濃度計測が困難な状態に陥ってしまう。
一方、原子炉格納容器内のガスのサンプリングが不要な酸素濃度計として、水素と酸素の燃焼反応より酸素濃度を測定する方法が提案されている。しかし、そのような技術を用いた場合は、水素共存下の酸素濃度計測は可能であるものの、水素が共存していない環境では計測することができない。
本発明の実施形態は、このような事情を考慮してなされたもので、水素などの可燃性ガスの有無にかかわらず、ガス中の酸素濃度を高精度で計測する計測装置および計測方法を提供することを目的とする。
一つの実施形態によれば、測定対象ガス中の酸素濃度を計測する酸素濃度計測装置は、酸素イオン伝導性の第1の固体電解質部材と、前記第1の固体電解質部材をはさんで前記第1の固体電解質部材に接して配置された第1の電極および第2の電極と、前記第1の電極を取り囲むガス検出室を形成し、前記測定対象ガスと連通する拡散孔が形成された検出室カバーと、前記第1の電極と前記第2の電極との間に直流電圧を印加する直流電源と、前記第1の電極と前記第2の電極との間を流れる電流を測定する電流計と、前記電流計の出力とガス中の水素濃度との関数としてガス中の酸素濃度を求めるための酸素濃度換算データを保存する酸素濃度換算データ保存部と、前記電流計の出力と、前記測定対象ガス中の水素濃度とに基づいて、前記酸素濃度換算データ保存部に保存された前記酸素濃度換算データを用いて前記測定対象ガス中の酸素濃度を求める酸素濃度演算部と、を有することを特徴とする。
また、一つの実施形態によれば、酸素濃度計測方法は、酸素濃度計測装置を用いて測定対象ガス中の酸素濃度を計測する酸素濃度計測方法であって、前記酸素濃度計測装置は、酸素イオン伝導性の固体電解質部材と、前記固体電解質部材をはさんで前記固体電解質部材に接して配置された第1の電極および第2の電極と、前記第1の電極を取り囲むガス検出室を形成し、前記測定対象ガスと連通する拡散孔が形成された検出室カバーと、前記第1の電極と前記第2の電極との間に直流電圧を印加する直流電源と、前記第1の電極と前記第2の電極との間を流れる電流を測定する電流計と、を有し、当該酸素濃度計測方法は、ガス中の酸素濃度および水素濃度が既知の場合に、複数種類の酸素濃度および複数種類の水素濃度の組合せのそれぞれの場合における前記電流計の出力を測定して、ガス中の酸素濃度と水素濃度との関数としてガス中の酸素濃度を求めるための酸素濃度換算データを取得して保存する酸素濃度換算データ保存ステップと、前記拡散孔を通して前記測定対象ガスを前記ガス検出室に拡散させて、前記電流計により前記電流を測定する電流測定ステップと、前記測定対象ガス中の水素濃度を計測する水素濃度計測ステップと、前記電流測定ステップで得られた前記電流の測定値と前記水素濃度計測ステップで得られた前記水素濃度とに基づいて、前記酸素濃度換算データ保存ステップで保存された前記酸素濃度換算データを用いて前記測定対象ガス中の酸素濃度を求める酸素濃度演算ステップと、を有することを特徴とする。
本発明の実施形態によれば、ガス中の酸素濃度を高精度で計測することができる。
本発明の第1および第2の実施形態に係る酸素濃度計測装置の基本的な構成を示すブロック図。 本発明の第1の実施形態に係る酸素濃度計測装置における図1のA部の詳細を示す構成図。 図2の酸素濃度換算データ保存部に保存される酸素濃度換算データを模式的に示すグラフ。 本発明の第1の実施形態に係る酸素濃度計測方法の手順を示す流れ図。 本発明の第2の実施形態に係る酸素濃度計測装置における図1のA部の詳細を示す構成図であって、酸化雰囲気接続状態を示す図。 本発明の第2の実施形態に係る酸素濃度計測装置における図1のA部の詳細を示す構成図であって、還元雰囲気接続状態を示す図。 本発明の第2の実施形態に係る酸素濃度計測装置のデータ処理部の構成を示すブロック図。 本発明の第2の実施形態に係る酸素濃度計測装置における還元雰囲気換算データ保存部に保存される還元雰囲気換算データを模式的に示すグラフ。 本発明の第2の実施形態に係る酸素濃度計測方法の手順を示す流れ図。 本発明の第3の実施形態に係る酸素濃度計測装置のデータ処理部の構成を示すブロック図。 本発明の第3の実施形態に係る酸素濃度計測方法における電極間電流と電極間印加電圧の関係を模式的に示すグラフ。 本発明の第3の実施形態に係る酸素濃度計測方法で用いられる水蒸気濃度と電流差との関係を模式的に示すグラフ。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。ここで、互いに同一または類似の部分には共通の符号を付して、重複説明は省略する。
ここで説明する実施形態は、原子炉格納容器内のガス中の酸素濃度を計測するためのものを例として示すが、本発明の計測対象は、原子炉格納容器内のガスに限られない。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る酸素濃度計測装置の基本的な構成を示すブロック図である。図2は、第1の実施形態に係る酸素濃度計測装置における図1のA部の詳細を示す構成図である。
図1に示すように、酸素濃度計測装置10は、酸素センサ11と、酸素検出信号計測部12と、ヒータ制御部13と、データ処理部14と、監視部15と、水素濃度計測部20とを有する。データ処理部14は、酸素濃度演算部17と、酸素濃度換算データ保存部18とを備えている。水素濃度計測部20は、水素センサ21と、水素センサ制御部22と、水素検出信号計測部23と、水素濃度演算部24とを備えている。
酸素センサ11および水素センサ21は原子炉格納容器30内に配置されている。その他の部分、すなわち、酸素検出信号計測部12、ヒータ制御部13、データ処理部14、監視部15、水素センサ制御部22、水素検出信号計測部23および水素濃度演算部24は、原子炉格納容器30外のたとえば中央制御室(図示せず)内に配置されている。
酸素センサ11と酸素検出信号計測部12とはケーブル31aで接続され、酸素センサ11とヒータ制御部13とはケーブル31bで接続され、これらのケーブル31a、31bは、ペネトレーション部33で原子炉格納容器30の壁を貫通している。また、水素センサ21と水素検出信号計測部23とはケーブル32aで接続され、水素センサ21と水素センサ制御部22とはケーブル32bで接続され、これらのケーブル32aおよび32bは、ペネトレーション部34で原子炉格納容器30の壁を貫通している。ペネトレーション部33、34は、気密を保持して、原子炉格納容器30の圧力バウンダリを構成する。
水素センサ21としては、既知の水素センサを利用すればよく、たとえば、水素吸蔵材料が水素を吸収することによって電気抵抗が変化する性質を利用するものが使用される。この水素センサ21は、水素吸蔵材料(たとえばパラジウム)とヒータから構成される(図示せず)。水素センサ制御部22には、水素センサ21を加熱するヒータ用の直流定電圧電源(図示せず)が含まれる。また、水素センサ制御部22には、たとえば4端子法などの抵抗計(図示せず)が含まれる。
図2に示すように、酸素センサ11は、固体電解質部材40と、固体電解質部材40をはさんで配置された陰極(第1の電極)41および陽極(第2の電極)42と、陰極41を取り囲んでガス検出室43を形成する検出室カバー44と、固体電解質部材40を加熱するためのヒータ45と、を有する。この酸素センサ11は、原子炉格納容器30内に十分な酸素が含まれ、ガス検出室43において、陰極(第1の電極)41に用いられている貴金属の触媒作用により水素が酸素と化学反応を起こした後でも酸素が残留している状態、すなわち陰極(第1の電極)41が酸化雰囲気にある場合に適用することを想定したものである。
検出室カバー44には拡散孔46が形成されている。拡散孔46は、原子炉格納容器30内の測定対象ガスGが拡散によりガス検出室43内へ流入するようにするものであり、直径の小さな孔や多孔質材料が用いられる。
固体電解質部材40は、たとえば板状または膜状であって、その両面に密着するように陰極41および陽極42が配置されている。固体電解質部材40には、酸素イオンを伝導するジルコニアなどが使用される。陰極41および陽極には、たとえば、プラチナや金などの貴金属材料が用いられる。
酸素検出信号計測部12は、出力電圧を調整可能な可変直流電源50と、電流計51と、印加電圧計52とを備えている。酸素センサ11と酸素検出信号計測部12とを連絡するケーブル31aは、ケーブル31a1とケーブル31a2とからなる。ケーブル31a1によって、可変直流電源50の負側に陰極41が接続され、可変直流電源50の正側に陽極42が接続されている。このケーブル31a1を流れる電流を測定するように、電流計51が接続されている。印加電圧計52は、ケーブル31a2によって、陰極41と陽極42との間の電圧を測定できるように接続されている。電流計51の出力は、データ処理部14に出力される。
ヒータ制御部13は、たとえば、直流定電圧電源55を備えている。
図3は、図2の酸素濃度換算データ保存部18に保存される酸素濃度換算データを模式的に示すグラフである。図3に示すように、ガス中の水素濃度を一定とすると、ガス中の酸素濃度と電流計51の出力(電流)はほぼ比例する。また、ガス中の酸素濃度を一定とすると、水素濃度が大きいほど電流計51の電流は小さくなる。
データ処理部14の酸素濃度換算データ保存部18には、電流計51の出力とガス中の水素濃度との関数としてガス中の酸素濃度を求める酸素濃度換算データを保存しておく。データ処理部14の酸素濃度演算部17は、酸素濃度換算データ保存部18に保存された酸素濃度換算データを用い、電流計51の出力とガス中の水素濃度との関数として測定対象ガスG中の酸素濃度を求めるものである。
次に、この実施形態の作用と効果を説明する。
水素センサ制御部22の直流定電圧電源(図示せず)から水素センサ21のヒータ(図示せず)に電流が供給され、水素センサ21の水素吸蔵材料(図示せず)は加熱され一定の温度に保持される。水素吸蔵材料は、加熱されることにより水素の吸収および放出を可逆的に継続することができる。たとえば、パラジウムの場合は約300℃に保持する。
水素検出信号計測部23の抵抗計(図示せず)で水素センサ21の水素吸蔵材料の電気抵抗を測定し、その測定信号を水素濃度演算部24へ出力する。水素濃度の変化に応じて水素吸蔵材料の抵抗が変化する特性に基づき、あらかじめ、水素濃度と抵抗値との関係式が求められており、この関係式を用いて水素濃度演算部24で原子炉格納容器30内の測定対象ガスGの水素濃度を計算し、その信号を監視部15とデータ処理部14へ出力する。
酸素センサ11の検出室カバー44に設けられた拡散孔46から、原子炉格納容器30内の測定対象ガスGがガス検出室43へ拡散して流入する。測定対象ガスGに含まれる酸素は、陰極41に用いられている貴金属の触媒作用により酸素イオンaと電子に解離される。
ヒータ制御部13の直流定電圧電源55から酸素センサ11のヒータ45に電流が供給され、酸素センサ11の固体電解質部材40は加熱され一定の温度に保持される。固体電解質部材40は、加熱されることにより酸素イオンaを容易に伝導することができる。たとえば、ジルコニアの場合は通常、500℃〜800℃に加熱され、酸素イオン伝導体として使用される。
酸素検出信号計測部12の可変直流電源50によって、固体電解質部材40に取り付けられた陰極41と陽極42との間に電圧が印加される。酸素検出信号計測部12の印加電圧計52の計測値を用いてフィードバック制御することにより、陰極41と陽極42との間の印加電圧は一定になるように調整される。なお、陰極41と陽極42との間の電圧計測に関わる電気回路(31a2を含む)は、陰極41と陽極42との間に電圧を印加する電気回路(31a1を含む)とは別の回路になっており、かつ、印加電圧計52には一般に内部抵抗が十分大きな計測器を適用する。これにより、ケーブル31a1、31a2の抵抗に関係なく陰極41と陽極42との間にかかる電圧を正確に計測することができる。
加熱された固体電解質部材40に電圧を印加することにより、酸素イオンaは陰極41側から陽極42側へ輸送され、陰極41と陽極42との間に電流が流れる。陰極41と陽極42との間の印加電圧を適切に設定し、固体電解質部材40に酸素イオンaが十分に流れるようにすることにより、酸素分子の流れは拡散孔46の拡散過程が律速となる。この場合、原子炉格納容器30内の測定対象ガスGの酸素濃度の変化に応じて、陰極41と陽極42との間に流れる電流が変化する特性をもつようになる。これにより、酸素センサ11は、限界電流式酸素センサを構成している。
ここで、原子炉格納容器30内の測定対象ガスGに水素が共存する場合は、陰極41に用いられている貴金属の触媒作用により酸素と水素が化学反応を起こし酸素が消費されてしまう。上述の通り、本実施形態においては、陰極(第1の電極)41は酸化雰囲気、すなわち原子炉格納容器30内に十分な酸素が含まれており、ガス検出室43において陰極(第1の電極)41に用いられている貴金属の触媒作用により水素が酸素と化学反応を起こした後でも酸素が残留している状態、となっているため、陰極(第1の電極)41と陽極(第2の電極)42の間で電流が流れるが、その電流値は上記の酸素濃度による影響を受ける。また、測定対象ガスGに含まれる水蒸気の影響を回避するために、陰極41と陽極42との間の印加電圧は、水蒸気の電気分解が発生する最小の電圧である最小電解電圧Vc未満に設定される。
陰極41と陽極42との間に流れる電流を酸素検出信号計測部12の電流計51で計測し、その計測信号をデータ処理部14へ出力する。
データ処理部14の酸素濃度換算データ保存部18には、あらかじめ、異なる水素濃度ごとに、酸素濃度と陰極41と陽極42との間に流れる電流値との相関を調べた酸素濃度換算データが収納されている。データ処理部14の酸素濃度演算部17は、酸素濃度換算データ保存部18に保存された酸素濃度換算データを参照して、水素濃度演算部24から入力された水素濃度の信号と、酸素検出信号計測部12の電流計51から入力された電流計測の信号から、原子炉格納容器30内の測定対象ガスGの酸素濃度を求め、その信号を監視部15へ出力する。監視部15は、原子炉格納容器30内の測定対象ガスGに含まれる酸素濃度と水素濃度とを表示する。
図4は、本発明の第1の実施形態に係る酸素濃度計測方法の手順を示す流れ図である。あらかじめ、ガス中の酸素濃度を、この実施形態の酸素濃度計測方法とは別の計測方法によって計測し、さらに水素濃度を計測し、そのときの電流計51の出力を得る。複数種類の酸素濃度と複数種類の水素濃度との組合せを種々に設定してそのときの電流計51の出力を得ることにより、図3に模式的に示すような酸素濃度換算データを酸素濃度換算データ保存部18に保存する(ステップS1)。なお、このときの酸素濃度および水素濃度は校正のために人為的に設定されるものであって、既知の値であると言える。
つぎに、酸素センサ11および水素センサ21を実際の原子炉格納容器30内に設置して、電流計51による電流値を得る(ステップS2)。また、水素濃度計測部20により、そのときの原子炉格納容器30内の水素濃度を測定する(ステップS3)。
つぎに、酸素濃度演算部17は、酸素濃度換算データ保存部18に保存された酸素濃度換算データを用い、電流計51の出力と測定対象ガスG中の水素濃度との関数として測定対象ガスG中の酸素濃度を求める(ステップS4)。
上記のように本実施形態によれば、原子炉格納容器30内の測定対象ガスを原子炉格納容器30外にサンプリングせず、水素の共存の有無に関係なく、酸素濃度を精度よく計測することができる。
[第2の実施形態]
図5は、本発明の第2の実施形態に係る酸素濃度計測装置における図1のA部の詳細を示す構成図であって、酸化雰囲気接続状態を示す図である。図6は、第2の実施形態に係る酸素濃度計測装置における図1のA部の詳細を示す構成図であって、還元雰囲気接続状態を示す図である。前述の図1に示す酸素濃度計測装置の基本的な構成は、本発明の第1の実施形態と第2の実施形態で共通である。
図5に示す酸化雰囲気接続状態と図6に示す還元雰囲気接続状態では、可変直流電源50の接続の向きが逆である。その他の構成は同じである。
はじめに、図5に示す酸化雰囲気接続状態の構成を説明する。このとき、第1の実施形態と同様に、酸素センサ11は、第1の固体電解質部材40と、第1の固体電解質部材40をはさんで配置された第1の電極41および第2の電極42と、第1の電極41を取り囲んでガス検出室43を形成する検出室カバー44と、固体電解質部材40を加熱するためのヒータ45と、を有する。第1の固体電解質部材40は第1の実施形態の固体電解質部材40に相当するものである。
この第2の実施形態では、酸化雰囲気接続状態と還元雰囲気接続状態とで第1の電極41に印加される電圧と第2の電極42に印加される電圧との関係が逆転するので、「陰極」、「陽極」の表現は用いない。
この第2の実施形態では、第1の固体電解質部材40と平行に広がる第2の固体電解質部材40aが配置されている。第2の固体電解質部材40a、第1の固体電解質部材40と同様に、たとえば板状または膜状であって、酸素イオンを伝導するジルコニアなどが使用される。
ガス検出室43は、第1の固体電解質部材40、第2の固体電解質部材40aおよび検出室カバー44に囲まれている。検出室カバー44には拡散孔46が形成されている。拡散孔46は、原子炉格納容器30内の測定対象ガスGが拡散によりガス検出室43内へ流入するようにするものであり、直径の小さな孔や多孔質材料が用いられる。
この第2の実施形態では、第2の固体電解質部材40aをはさんでガス検出室43の反対側に基準ガス室60を形成する基準ガス室カバー61が配置されている。基準ガス室60内には、既知の高濃度(たとえば100%)の酸素を含有する基準ガスが封入されている。
ガス検出室43内に第3の電極62が配置され、基準ガス室60内に第4の電極63が配置されている。第3の電極62および第4の電極63は第2の固体電解質部材40aをはさんで、第2の固体電解質部材40aに密着して取り付けられている。第3の電極62および第4の電極63には、第1の電極41および第2の電極42と同様に、たとえばプラチナや金などの貴金属材料が用いられる。
この第2の実施形態では、酸素検出信号計測部12は、出力電圧を調整可能な可変直流電源50と、電流計51と、印加電圧計52に加えて、濃淡電池電圧計65と酸素濃度判定部80とを備えている。
酸素センサ11と酸素検出信号計測部12とを連絡するケーブル31aは、ケーブル31a1とケーブル31a2と、ケーブル31a3とからなる。図5では、ケーブル31a1によって、可変直流電源50の負側に第1の電極41が接続され、可変直流電源50の正側に第2の電極42が接続されている。このケーブル31a1を流れる電流を測定するように、電流計51が接続されている。印加電圧計52は、ケーブル31a2によって、第1の電極41と第2の電極42との間の電圧を測定できるように接続されている。電流計51の出力は、データ処理部14に出力される。
濃淡電池電圧計65は、ケーブル31a3によって第3の電極62および第4の電極63に接続されている。第3の電極62と第4の電極63との間に発生する電圧を濃淡電池電圧計65で測定できる。後述するように、第2の固体電解質部材40a、第3の電極62および第4の電極63などにより濃淡電池が構成され、濃淡電池電圧計65によって、ガス検出室43内の酸素濃度を測定することができる。また、酸素濃度判定部80は、濃淡電池電圧計65の出力に基づいて、ガス検出室43内の雰囲気が酸化雰囲気にあるか還元雰囲気にあるかを判定する雰囲気判定手段である。
図6に示す還元雰囲気接続状態では、可変直流電源50の極性が図5の酸化雰囲気接続状態と逆になるように接続されている。すなわち、この接続状態では、第1の電極41に正の電圧、第2の電極42に負の電圧が印加される。したがって、第1の固体電解質部材40内の酸素イオンaの移動方向は、第2の電極42から第1の電極41へ向かう方向となり、図5の酸化雰囲気接続状態とは逆になる。また、電流計51および印加電圧系52の極性も図5の酸化雰囲気接続状態とは逆になる。すなわち、本実施の形態において、可変直流電源50は第1の電極41と第2の電極42の間に印加する直流電圧の向きを切り替え可能に構成される。
図7は、第2の実施形態に係る酸素濃度計測装置のデータ処理部の構成を示すブロック図である。図7に示すように、データ処理部14は、酸素濃度演算部17と、酸素濃度換算データ保存部18とを有している。酸素濃度換算データ保存部18は、酸化雰囲気換算データ保存部18aと還元雰囲気換算データ保存部18bとを含んでいる。
酸化雰囲気換算データ保存部18aには、酸化雰囲気換算データが保存されている。この酸化雰囲気換算データは、第1の実施形態における酸素濃度換算データ保存部18に保存される酸素濃度換算データ(図3参照)と同様のものである。
還元雰囲気換算データ保存部18bには、ガス検出室43内が還元雰囲気にある場合に用いられる還元雰囲気換算データが保存されている。図8は、還元雰囲気換算データ保存部18bに保存される還元雰囲気換算データを模式的に示すグラフである。還元雰囲気換算データについては後に詳述する。
第2の実施形態の上述以外の部分は第1の実施形態と同様である。
次に、この第2の実施形態の作用と効果を説明する。
酸素センサ11の検出室カバー44に設けられた拡散孔46から、原子炉格納容器30内の測定対象ガスGがガス検出室43へ流入する。ヒータ制御部13の直流定電圧電源55から酸素センサ11のヒータ45に電流が供給され、酸素センサ11の2つの固体電解質部材40,40aは加熱され一定の温度に保持される。固体電解質部材40,40aは加熱されることにより酸素イオンaを容易に伝導することができる。たとえば、ジルコニアの場合は通常、500℃〜800℃に加熱され、酸素イオン伝導体として使用される。
第2の固体電解質部材40aは濃淡電池式センサとして作用し、ガス検出室43と基準ガス室60の酸素濃度により、第3の電極62と第4の電極63との間にネルンストの式に従った起電力が生じる。基準ガス室60内の酸素濃度は一定に保たれているので、上記の起電力はガス検出室43の酸素濃度に依存することになる。したがって、第3の電極62と第4の電極63との間の電圧を酸素検出信号計測部12の濃淡電池電圧計65で計測することにより、ガス検出室43の酸素濃度Cmを計測することができる。
あらかじめ、酸素濃度の基準値である基準濃度Csを決めておく。CmがCsよりも大きい場合は、原子炉格納容器30内に十分な酸素が含まれ、ガス検出室43において、第1の電極41および第3の電極62に用いられている貴金属の触媒作用により水素が酸素と化学反応を起こした後でも酸素が残留している状態(酸化雰囲気)にあると判断される。一方、CmがCs以下の場合は、原子炉格納容器30内の測定対象ガスGに過多の水素が共存し、ガス検出室43において、第1の電極41および第3の電極62に用いられている貴金属の触媒作用により酸素と水素が化学反応を起こしほとんどの酸素が消費された状態(還元雰囲気)にあると判断される。
酸素濃度判定部80は、上述の原理に基づき、濃淡電池電圧計65の出力に応じて、酸化雰囲気と還元雰囲気のどちらに属するかを判定し、その判定結果を表す信号をデータ処理部14へ出力する。
酸化雰囲気と還元雰囲気とでは、酸素検出信号計測部12の可変直流電源50の接続の向きが逆になり、酸素検出信号計測部12の動作が異なる。すなわち、可変直流電源50は、雰囲判定手段である酸素濃度判定部80の出力(判定)に応じて第1の電極41と第2の電極42の間に印加する直流電圧の向きを切り替え可能に構成される。
酸化雰囲気(Cm>Cs)の場合、可変直流電源50は、図5に示す酸化雰囲気接続状態で使用する。この場合の第1の固体電解質部材40、第1の電極41、第2の電極42、可変直流電源50、電流計51、印加電圧計52に係る動作は第1の実施形態と同様である。このとき、ガス検出室43のガスに含まれる酸素は、第1の電極41に用いられている貴金属の触媒作用により酸素イオンaと電子に解離される。酸素検出信号計測部12の可変直流電源50によって第1の固体電解質部材40に取り付けられた第1の電極41と第2の電極42との間に電圧が印加され、酸素検出信号計測部12の印加電圧計52の計測値を用いてフィードバック制御することにより、上記の印加電圧は一定になるように調整される。
加熱された第1の固体電解質部材40に電圧を印加することにより、酸素イオンaは第1の電極41側から第2の電極42側へ輸送され、第1の電極41と第2の電極42との間に電流が流れる。第1の電極41と第2の電極42との間の印加電圧を適切に設定し、第1の固体電解質部材40に酸素イオンaが十分に流れるようにすることにより、酸素分子の流れは拡散孔46の拡散過程が律速となる。この場合、原子炉格納容器30内の測定対象ガスGの酸素濃度の変化に応じて、第1の固体電解質部材40に取り付けられた第1の電極41と第2の電極42との間に流れる電流が変化する特性をもつようになる。
第1の実施形態と同様に、原子炉格納容器30内の測定対象ガスGに水素が共存する場合は、第1の電極41および第3の電極62に用いられている貴金属の触媒作用により酸素と水素が化学反応を起こし酸素が消費されてしまうため、上記の酸素濃度と電流との相関は影響を受ける。
また、第1の実施形態と同様に、測定対象ガスGに含まれる水蒸気の影響を回避するために、第1の電極41と第2の電極42との間の印加電圧は、水蒸気の電気分解が発生する最小電解電圧Vc未満に設定される。第1の電極41と第2の電極42との間に流れる電流を酸素検出信号計測部12の電流計51で計測する。その電流の測定信号をデータ処理部14へ出力する。
一方、還元雰囲気(Cm<Cs)の場合は、図6に示すように、可変直流電源50は、還元雰囲気接続状態、すなわち、図5に示された向きと逆向き(第1の電極41にプラスを印加する向き)にする。過酷事故時において、原子炉格納容器30内の測定対象ガスGには多量の水蒸気が含まれると想定されている。第2の電極42において印加電圧の作用により水蒸気は電気分解され酸素イオンaが発生する。加熱された第1の固体電解質部材40をはさむ第1の電極41と第2の電極42のうちの第2の電極42に負の電圧を印加することにより、酸素イオンaは第2の電極42側から第1の電極41側へ輸送され、第1の電極41と第2の電極42との間に電流が流れる。
可変直流電源50の電圧をゼロから増加させながら、第3の電極62と第4の電極63との間の電圧を酸素検出信号計測部12の濃淡電池電圧計65で計測し、ネルンストの式を用いてガス検出室43の酸素濃度へ換算する。
第2の電極42側から第1の電極41側へ供給された酸素イオンaはガス検出室43内の水素と化学反応する。可変直流電源50の電圧を増大させると、供給される酸素イオンaの量が増加し、やがてガス検出室43内の還元雰囲気が解消され、ガス検出室43の酸素濃度が増大して基準濃度Csに到達する。その際、第1の電極41と第2の電極42との間に流れる電流はガス検出室43の水素濃度に依存し、ガス検出室43内の水素濃度は原子炉格納容器30内の水素濃度と酸素濃度に依存する。そのため、あらかじめ、還元雰囲気において、異なる水素濃度ごとに、酸素濃度と、第1の電極41と第2の電極42との間に流れる電流値との相関を調べておけば、水素濃度と電流値から酸素濃度を求めることができる。上記の電流の測定信号をデータ処理部14へ出力する。
データ処理部14の酸化雰囲気換算データ保存部18aには、あらかじめ、酸化雰囲気について、異なる水素濃度ごとに、酸素濃度と第1の電極41と第2の電極42との間に流れる電流値との相関を調べた酸化雰囲気換算データが収納されている。同様に、還元雰囲気換算データ保存部18bには、あらかじめ、還元雰囲気について、異なる水素濃度ごとに、酸素濃度と第1の電極41と第2の電極42との間に流れる電流値との相関を調べた還元雰囲気換算データが収納されている。
酸素濃度演算部17は、酸化雰囲気換算データおよび還元雰囲気換算データに基づき、水素濃度演算部24から入力された水素濃度の信号と、酸素濃度判定部80から入力された酸化雰囲気と還元雰囲気のどちらに属するかの信号と、電流計測の信号とから、原子炉格納容器30内の測定対象ガスGの酸素濃度を求め、その出力信号を監視部15へ出力する。すなわち、酸素濃度演算部17は、雰囲気判定手段である酸素濃度判定部80による酸化雰囲気または前記還元雰囲気の判定に応じ、酸化雰囲気換算データ保存部18aに保存された酸化雰囲気換算データおよび還元雰囲気換算データ保存部18bに保存された前記還元雰囲気換算データの一方を酸素濃度換算データとして用いる。監視部15は、原子炉格納容器30内の測定対象ガスGに含まれる酸素濃度と水素濃度を表示する。
図5に示す酸化雰囲気接続状態と図6に示す還元雰囲気接続状態との切替えは、酸素濃度判定部80の出力によって自動で行うようにしてもよいし、また、作業員が酸素濃度判定部80の出力を監視して、人手で切り替えるようにしてもよい。
図9は、第2の実施形態に係る酸素濃度計測方法の手順を示す流れ図である。
あらかじめ、酸化雰囲気の中で、ガス中の酸素濃度を、この実施形態の酸素濃度計測方法とは別の計測方法によって計測し、さらに水素濃度を計測し、そのときの電流計51の出力を得る。複数種類の酸素濃度と複数種類の水素濃度との組合せを種々に設定してそのときの電流計51の出力を得ることにより、図3に模式的に示すような酸化雰囲気換算データを酸化雰囲気換算データ保存部18aに保存する(ステップS11)。
同様に、還元雰囲気の中で、ガス中の酸素濃度を、この実施形態の酸素濃度計測方法とは別の計測方法によって計測し、さらに水素濃度を計測し、そのときの電流計51の出力を得る。複数種類の酸素濃度と複数種類の水素濃度との組合せを種々に設定してそのときの電流計51の出力を得ることにより、図8に模式的に示すような還元雰囲気換算データを還元雰囲気換算データ保存部18bに保存する(ステップS12)。
図8に示すように、還元雰囲気において、水素濃度を一定とすると、酸素濃度が増えるほど、電流計51の出力である電流は小さくなる。また、酸素濃度を一定とすると、水素濃度が増えるほど電流が大きくなる。
つぎに、酸素センサ11を実際の原子炉格納容器30内に設置して、原子炉格納容器30内の測定対象ガスGを拡散孔46からガス検出室43内に拡散させ、濃淡電池電圧計65による電圧測定を行う(ステップS21)。
つぎに、酸素濃度判定部80は、濃淡電池電圧計65の測定結果に基づいて、測定された酸素濃度Cmが基準濃度Csより大きいかどうかを判定する(ステップS22)。酸素濃度Cmが基準濃度Csより大きい場合(ステップS22でYESの場合)は、可変直流電源50の接続を、図5に示す酸化雰囲気接続状態にする(ステップS23)。
つぎに、電流計51による電流値を得る(ステップS24)。また、水素濃度計測部20により、そのときの原子炉格納容器30内の水素濃度を測定する(ステップS25)。
つぎに、酸素濃度演算部17は、酸化雰囲気換算データ保存部18aに保存された酸化雰囲気換算データを用い、電流計51の出力と測定対象ガスG中の水素濃度との関数として測定対象ガスG中の酸素濃度を求める(ステップS26)。
ステップS22で、酸素濃度Cmが基準濃度Cs以下であると判定された場合(ステップS22でNOの場合)は、可変直流電源50の接続を、図6に示す還元雰囲気接続状態にする(ステップS30)。
つぎに、電流計51による電流値を得る(ステップS31)。また、水素濃度計測部20により、そのときの原子炉格納容器30内の測定対象ガスの水素濃度を測定する(ステップS25)。
つぎに、酸素濃度演算部17は、還元雰囲気換算データ保存部18bに保存された還元雰囲気換算データを用い、電流計51の出力とガス中の水素濃度との関数として測定対象ガスG中の酸素濃度を求める(ステップS32)。
上記のようにこの第2の実施形態によれば、原子炉格納容器30内の測定対象ガスGを原子炉格納容器30外にサンプリングせず、水素の共存の有無に関係なく、酸化雰囲気においても還元雰囲気においても、酸素濃度を精度よく計測することができる。
上記説明では酸素濃度判定部80が酸素検出信号計測部12に含まれるものとしたが、他の例として、酸素濃度判定部80がデータ処理部14に含まれるようにしてもよい。また、上記説明ではガス検出室43内の雰囲気が酸化雰囲気か還元雰囲気かわからない場合に雰囲気判定手段である酸素濃度判定部80により判定する例を説明したが、ガス検出室43内(第1の電極41)が還元雰囲気となることが明らかである場合、図6の基準ガス室60、基準ガス室カバー61、第3の電極62、第4の電極63、濃淡電池電圧計65や酸素濃度判定部80を設けない形、すなわち、図2において可変直流電源50の印加する電圧の向きを反対とした形態とすることも可能である。
[第3の実施形態]
図10は、本発明の第3の実施形態に係る酸素濃度計測装置のデータ処理部の構成を示すブロック図である。
この第3の実施形態は第1の実施形態の変形である。図10に示すように、データ処理部14は、酸素濃度演算部17と酸素濃度換算データ保存部18のほかに、水蒸気濃度演算部71と、水蒸気濃度換算データ保存部72とを備えている。その他の構成は第1の実施形態と同様である。この第3の実施形態は、第1の実施形態の作用・効果が得られることに加えて、測定対象ガスG中の水蒸気濃度をも計測できるようにしたものである。
図11は、第3の実施形態に係る酸素濃度計測方法における電極間電流と電極間印加電圧の関係を模式的に示すグラフである。図12は、第3の実施形態に係る酸素濃度計測方法で用いられる水蒸気濃度と電流差との関係を模式的に示すグラフである。
まず、酸素センサ11の固体電解質部材40に取り付けられた陰極41および陽極42に、第1の実施形態と同様に、水蒸気の電気分解が発生する最小電解電圧Vc未満で、かつ、固体電解質部材40に酸素イオンaが十分に流れ酸素分子の流れが拡散孔の拡散過程で律速となる電圧V1を印加する。そしてそのときの陰極41と陽極42との間に流れる電流I1を酸素検出信号計測部12の電流計51で計測し、その計測信号をデータ処理部14へ出力する。
つぎに、可変直流電源50を調整して、陰極41および陽極42に、最小電解電圧Vcを超える電圧V2を印加する。そしてそのときの陰極41と陽極42との間に流れる電流I2を酸素検出信号計測部12の電流計51で計測し、その計測信号をデータ処理部14へ出力する。
図11は、水蒸気が共存する場合において、陰極41と陽極42との間の印加電圧と陰極41と陽極42との間を流れる電流の典型的な相関を示すグラフである。
図11に示すように、印加電圧をゼロから上昇していくと、はじめは印加電圧の上昇に伴って電極間電流が増大するが、最小電解電圧Vc以下の電圧で、電圧を上昇させても電極間電流が増大せず、ほぼ一定の電流I1となる。このときの印加電圧をV1とする。最小電解電圧Vcを超える電圧に印加電圧を上昇させると、電極間電流は再び増大する。印加電圧をさらに増大させると、電極間電流が再び増大を止める。このときの印加電圧をV2とし、電極間電流をI2とする。I2がI1より大きくなるのは水蒸気の電気分解により生じた酸素イオンaの影響であり、電流差(I2−I1)は水蒸気濃度と相関がある。
データ処理部14の酸素濃度換算データ保存部18には、第1の実施形態と同じく、あらかじめ、異なる水素濃度ごとに、酸素濃度と、陰極41と陽極42との間に流れる電流値との相関を調べた酸素濃度換算データ(図3)が収納されている。この酸素濃度換算データを参照して、水素濃度演算部24から入力された水素濃度の信号と、酸素検出信号計測部12の電流計51から入力された電流計測の信号から、原子炉格納容器30内の測定対象ガスGの酸素濃度を求める。
これに加えて、データ処理部14の水蒸気濃度換算データ保存部72には、あらかじめ、水蒸気濃度と電流差(I2−I1)との相関を調べたデータ(図12)が収納されており、これを参照して、電流差(I2−I1)から測定対象ガスGの水蒸気濃度を求める。
上記の水素濃度と酸素濃度と水蒸気濃度との総和を計算し、これが許容範囲内(たとえば70〜120%)にある場合は、それぞれの濃度信号を監視部15へ出力する。また、許容範囲外の場合は、エラー信号を監視部15へ出力する。上記のように本実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加え、水蒸気濃度の計測結果を用いて、酸素濃度の計測結果の妥当性を確認できるので、より精度よく酸素濃度を計測することができる。
[他の実施形態]
上記第3の実施形態は、第1の実施形態の変形として、図1に示すデータ処理部14が水蒸気濃度演算部71および水蒸気濃度換算データ保存部72を備えるように変更するものとした。さらに他の変形として、上記第2の実施形態の変形として、図7に示すデータ処理部14が水蒸気濃度演算部71および水蒸気濃度換算データ保存部72をさらに備えるように変更するものとしてもよい。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…酸素濃度計測装置、 11…酸素センサ、 12…酸素検出信号計測部、 13…ヒータ制御部、 14…データ処理部、 15…監視部、 17…酸素濃度演算部、 18…酸素濃度換算データ保存部、 18a…酸化雰囲気換算データ保存部、 18b…還元雰囲気換算データ保存部、 20…水素濃度計測部、 21…水素センサ、 22…水素センサ制御部、 23…水素検出信号計測部、 24…水素濃度演算部、 30…原子炉格納容器、 31,31a,31a1,31a2,31a3,31b,32a,32b…ケーブル、 33,34…ペネトレーション部、 40,40a…固体電解質部材、 41…陰極(第1の電極)、 42…陽極(第2の電極)、 43…ガス検出室、 44…検出室カバー、 45…ヒータ、 46…拡散孔、 50…可変直流電源(直流電源)、 51…電流計、 52…印加電圧計、 55…直流定電圧電源、 60…基準ガス室、 61…基準ガス室カバー、 62…第3の電極、 63…第4の電極、 65…濃淡電池電圧計(電圧計)、 71…水蒸気濃度演算部、 72…水蒸気濃度換算データ保存部、 80…酸素濃度判定部

Claims (11)

  1. 測定対象ガス中の酸素濃度を計測する酸素濃度計測装置であって、
    酸素イオン伝導性の第1の固体電解質部材と、
    前記第1の固体電解質部材をはさんで前記第1の固体電解質部材に接して配置された第1の電極および第2の電極と、
    前記第1の電極を取り囲むガス検出室を形成し、前記測定対象ガスと連通する拡散孔が形成された検出室カバーと、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間に直流電圧を印加する直流電源と、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間を流れる電流を測定する電流計と、
    前記電流計の出力とガス中の水素濃度との関数としてガス中の酸素濃度を求めるための酸素濃度換算データを保存する酸素濃度換算データ保存部と、
    前記電流計の出力と、前記測定対象ガス中の水素濃度とに基づいて、前記酸素濃度換算データ保存部に保存された前記酸素濃度換算データを用いて前記測定対象ガス中の酸素濃度を求める酸素濃度演算部と、
    を有することを特徴とする酸素濃度計測装置。
  2. 前記第1の電極は酸化雰囲気に配置されるとともに、
    前記直流電源は、前記第2の電極に対して前記第1の電極が負電圧になるように前記直流電圧を印加するように設けられること、を特徴とする請求項1に記載の酸素濃度計測装置。
  3. 前記第1の電極は還元雰囲気に配置されるとともに、
    前記直流電源は、前記第1の電極に対して前記第2の電極が負電圧になるように前記直流電圧を印加するように設けられること、を特徴とする請求項1に記載の酸素濃度計測装置。
  4. 前記ガス検出室内の雰囲気が酸化雰囲気か還元雰囲気かを判断する雰囲気判定手段をさらに備え、
    前記直流電源は、前記雰囲気判定手段による前記酸化雰囲気および前記還元雰囲気の判定に応じて前記第1の電極と前記第2の電極の間に印加する直流電圧の向きを切り替え可能に構成されること、を特徴とする請求項1に記載の酸素濃度計測装置。
  5. 前記酸素濃度換算データ保存部には、前記ガス検出室内が前記酸化雰囲気にある場合に前記電流計の出力と前記ガス中の前記水素濃度の関数として前記ガス中の前記酸素濃度を求めるための酸化雰囲気換算データと、前記ガス検出室内が前記還元雰囲気にある場合に前記電流計の出力と前記ガス中の前記水素濃度との関数として前記ガス中の前記酸素濃度を求めるための還元雰囲気換算データと、がそれぞれ前記酸素濃度換算データとして保存されてなり、かつ、
    前記酸素濃度演算部は、前記雰囲気判定手段による前記酸化雰囲気および前記還元雰囲気の判定に応じ、前記酸化雰囲気換算データおよび前記還元雰囲気換算データの一方を前記酸素濃度換算データとして用いること、を特徴とする請求項4に記載の酸素濃度計測装置。
  6. 前記雰囲気判断手段は、
    前記ガス検出室に接して配置された酸素イオン伝導性の第2の固体電解質部材と、
    前記ガス検出室内で前記第2の固体電解質部材に接して配置された第3の電極と、
    前記ガス検出室外で前記第2の固体電解質部材に接して配置された第4の電極と、
    前記第4の電極を取り囲んで密閉されて所定の酸素濃度の基準ガスが封入された基準ガス室を形成する基準ガス室カバーと、
    前記第3の電極と前記第4の電極との間の電圧を測定する電圧計と、
    を有すること、を特徴とする請求項4または請求項5に記載の酸素濃度計測装置。
  7. 前記酸素濃度換算データは、ガス中の酸素濃度が既知の複数の状態それぞれにおける前記電流計の出力とガス中の水素濃度の測定値とに基づいて作成されたものであること、を特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の酸素濃度計測装置。
  8. 前記直流電源によって前記第1の電極と前記第2の電極との間に印加する電圧は、前記測定対象ガス中の水蒸気の電気分解が発生する最小電解電圧よりも低いこと、を特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の酸素濃度計測装置。
  9. 前記第1の電極と前記第2の電極との間に印加する電圧を複数種類に変えたときに得られる前記電流計の複数種類の出力に基づいて、前記測定対象ガス中の水蒸気濃度を演算する水蒸気濃度演算部をさらに有すること、を特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載の酸素濃度計測装置。
  10. 前記第1の電極と前記第2の電極との間に印加される電圧が前記最小電解電圧を超えた所定の電圧範囲である場合に前記第1の電極と前記第2の電極との間を流れる電流から、前記第1の電極と前記第2の電極との間に印加される電圧が前記最小電解電圧以下でかつ前記最小電解電圧に近い所定の電圧範囲である場合に前記第1の電極と前記第2の電極との間を流れる電流を差し引いた電流差の関数としてガス中の水蒸気の濃度を求めるための水蒸気濃度換算データ保存部をさらに有し、
    前記水蒸気濃度演算部は、前記電流差に基づいて、前記水蒸気濃度換算データ保存部に保存された前記水蒸気濃度換算データを用いて前記測定対象ガス中の水蒸気濃度を演算するものであること、
    を特徴とする請求項9に記載の酸素濃度計測装置。
  11. 酸素濃度計測装置を用いて測定対象ガス中の酸素濃度を計測する酸素濃度計測方法であって、
    前記酸素濃度計測装置は、
    酸素イオン伝導性の固体電解質部材と、
    前記固体電解質部材をはさんで前記固体電解質部材に接して配置された第1の電極および第2の電極と、
    前記第1の電極を取り囲むガス検出室を形成し、前記測定対象ガスと連通する拡散孔が形成された検出室カバーと、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間に直流電圧を印加する直流電源と、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間を流れる電流を測定する電流計と、
    を有し、
    当該酸素濃度計測方法は、
    ガス中の酸素濃度および水素濃度が既知の場合に、複数種類の酸素濃度および複数種類の水素濃度の組合せのそれぞれの場合における前記電流計の出力を測定して、ガス中の酸素濃度と水素濃度との関数としてガス中の酸素濃度を求めるための酸素濃度換算データを取得して保存する酸素濃度換算データ保存ステップと、
    前記拡散孔を通して前記測定対象ガスを前記ガス検出室に拡散させて、前記電流計により前記電流を測定する電流測定ステップと、
    前記測定対象ガス中の水素濃度を計測する水素濃度計測ステップと、
    前記電流測定ステップで得られた前記電流の測定値と前記水素濃度計測ステップで得られた前記水素濃度とに基づいて、前記酸素濃度換算データ保存ステップで保存された前記酸素濃度換算データを用いて前記測定対象ガス中の酸素濃度を求める酸素濃度演算ステップと、
    を有することを特徴とする酸素濃度計測方法。
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