JP2015127509A - 空気圧縮機 - Google Patents

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康輔 圷
Yasusuke Akutsu
康輔 圷
横田 伴義
Tomoyoshi Yokota
伴義 横田
政広 三浦
Masahiro Miura
政広 三浦
貴史 野田
Takashi Noda
貴史 野田
壮希 保科
Soki Hoshina
壮希 保科
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Abstract

【課題】携帯性及び作業性を確保しつつ、低騒音化した空気圧縮機の提供。【解決手段】圧縮部30と、これを駆動する駆動部と、圧縮部30の下方に配置され、圧縮空気を貯留するタンク部50と、タンク部50内の圧力を検出すると共に駆動部による圧縮部30の駆動を制御する制御部とを有し、少なくとも圧縮部30、駆動部20、タンク部50、及び制御部から本体部が構成され、圧縮部30には、タンク部50の長手方向と平行に延びる把持部34が設けられ、把持部34は、本体部の重心上方に位置し、本体部を覆う上部カバー部11を有し、上部カバー部11は、本体部において圧縮部30以外に固定され、上部カバー部11において、圧縮部30上方には、把持部34及び圧縮部30に上部カバー部11が接触しない様に隙間を設けた開口部11aを有する。【選択図】図3

Description

本発明は、圧縮空気を動力源とする工具等に圧縮空気を供給するための空気圧縮機に関する。
下記の特許文献1に示されるように、携帯性及び作業性を確保した多段式の空気圧縮機は、電動モータ等の駆動部により駆動され互いに連結され圧縮空気を生成する低圧側圧縮部及び高圧側圧縮部と、高圧側圧縮機により生成された圧縮空気を貯留する空気タンクと、空気タンク内の圧力を検出すると共に駆動部による圧縮部の駆動を制御する制御部と、少なくとも圧縮部、駆動部、空気タンク、及び制御部から本体部が構成され、圧縮部には、空気タンクの長手方向と平行に延び、且つ、本体部の重心上方に位置する把持部が設けられ、空気タンク内の圧縮空気を外部に吐出可能に減圧する減圧弁を有する継手とを備えている。この空気圧縮機では、継手にエアソケットが接続され、このエアソケットを介して釘打機等の空圧工具に圧縮空気を送り出している。
特開2013−40586号公報
上記、特許文献1に示した空気圧縮機は、ボルトを介して把持部と圧縮機本体の間に本体カバーを挟んで固定していたため、本体起動時に圧縮機本体の振動がカバーに直接伝わってしまい、カバーが振動することで騒音を発生させていた。また、上記構造では、カバーを取り外す際、把持部を圧縮部から外す必要があり、メンテナンスの際に無駄な工数が掛っていた。
本発明はこうした状況を認識してなされたものであり、その目的は、携帯性を備えると共に、作業性を確保した空気圧縮機において、低騒音化及びメンテナンスを容易にした空気圧縮機を提供することにある。
本発明のある態様は空気圧縮機である。この空気圧縮機は、圧縮空気を生成する圧縮部と、前記圧縮部を駆動する駆動部と、前記圧縮部の下方に配置され、前記圧縮空気を貯留するタンク部とを有する本体部と、
前記本体部の重心上方に位置するように前記圧縮部に取り付けられる把持部と、
前記本体部を覆うカバーとを備え、
前記カバーは、前記本体部において前記圧縮部以外に固定され、前記把持部に開口部を有し、前記開口部から前記把持部の少なくとも一部が突出していることを特徴とする。
前記態様において、前記開口部は、前記把持部及び前記圧縮部と当該カバーが接触しないように間隙を有するとよい。
前記態様において、前記カバーと前記把持部との間隙に、防塵部材を有するとよい。
前記態様において、前記カバーと前記把持部は、弾性部材を介して当接しているとよい。
前記態様において、前記開口部の前記把持部側端部に副カバー部材を有し、前記カバーと前記副カバー部材は間隙を有し、前記カバーと前記副カバー部材との前記間隙はラビリンス構造であるとよい。
前記態様において、前記駆動部を冷却する冷却風供給部を有し、前記開口部の前記把持部側端部に副カバー部材を有し、前記カバーと前記副カバー部材は間隙を有し、前記カバーと前記副カバー部材との前記間隙が前記冷却風の排出経路であるとよい。
前記態様において、前記開口部の前記把持部側端部に副カバー部材を有し、前記カバーと前記副カバー部材は間隙を有し、前記カバーと前記副カバー部材との前記間隙とを当接する弾性体を設けるとよい。
前記態様において、前記開口部の前記把持部側端部に副カバー部材を有し、前記カバー又は前記副カバー部材の少なくとも一方の接触部が弾性を有する部材からなるとよい。
前記態様において、前記開口部の大きさは、前記把持部を上方から見た場合の長手方向及びこれに直交する幅方向の長さより大きく、且つ、上方から見た場合に、前記開口部内に前記把持部が収まる大きさであるとよい。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法やシステムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明の空気圧縮機によれば、携帯性及び作業性を確保しつつ、低騒音化を図ることができ、さらにメンテナンスを容易に行うことができる。
本発明の第1の実施の形態に係る空気圧縮機であって、カバーの大部分を透視状態とした状態の平面図。 前記空気圧縮機を前方から見た一部を断面とした正面図。 図1のIII-III線に沿った断面図。 把持部付近の要部平断面図。 図3のA部拡大断面図。 本発明の第2の実施の形態を示す要部拡大断面図。 本発明の第3の実施の形態を示す要部拡大断面図。 本発明の第4の実施の形態を示す要部拡大断面図。
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態を詳述する。なお、各図面に示される同一又は同等の構成要素、部材、処理等には同一の符号を付し、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は発明を限定するものではなく例示であり、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
図1乃至図5に基づき本発明の第1の実施の形態を説明する。図1乃至図5に示される空気圧縮機1は、エア式の釘打ち機等の工具へ圧縮空気を供給するハンディタイプの空気圧縮機であり、その一例として、全体の重量は13kg程度、最高圧力4.4MPa、0.7MPaの圧縮空気を110リットル/分程度で供給可能な可搬型の構造である。図1乃至図3に示すように空気圧縮機1は、カバー10(内部を透視するよう図示)と、駆動部20と、圧縮部30と、タンク部50と、弁部60と、制御部70とを備えている。
タンク部50は、二つのタンク51,52を有しており、二つのタンク51,52は、両端部が閉塞された略円筒形状かつ同一形状をなしており、それぞれの軸心の軸方向が平行に指向して軸方向と直交するように並列する位置関係となるように配置されている。2つのタンク51,52は一対のフレーム53によって互いに固定されており、タンク51とタンク52とは、連通管54によりこれらの内部が連通している。以下の説明において、タンク51,52の長尺方向を前後方向と定義し、前後方向と直交すると共にタンク51,52が並列している方向であって、タンク51からタンク52に向かう方向を左方向として左右方向を定義する。また前後方向及び左右方向と交差する方向であり、鉛直方向上向きを上方として上下方向を定義する。
二本のタンク51,52それぞれの前端位置及び後端位置であって下側には、空気圧縮機1における載置部分となる防振支持用ゴム足51A,52Aが設けられている。二本のタンク51,52それぞれの前端位置及び後端位置は、空気圧縮機1の四隅に該当し、この位置に防振支持用ゴム足51A,52Aを配置することにより、空気圧縮機1を地面上に載置した際に、空気圧縮機1が転倒等することを防止している。
タンク51の上方には、ドレン排出装置57が設けられている。ドレン排出装置57には、ドレンコック57Aが設けられ、また、ドレン排出口57aが形成されている。ドレンコック57Aの手動操作によってコックが開閉され、連通管54及びドレン排出装置57内部の流路を経由して、二つのタンク51,52内のドレン、圧縮空気を同時に外部へ排出させることができるように構成されている。
図2に示されるように、タンク51において右側部には、右方に延びるカバー固定部51Bが設けられ(固着され)ており、タンク52左側上部には、上方に延びるカバー固定部52Bが設けられ(固着され)ている。また、タンク51の上部には、圧縮部30及び駆動部20が固定され、図3のようにクランクケース固定部51Cが前後方向に並んで一対設けられている。
上記構成のタンク部50において、一例として、その重量は3.0kg程度であり、タンク51,タンク52の合計容積は8リットル程度である。また前後方向及び左右方向における重心位置Gtは、前後方向において空気圧縮機1の中心であって、左右方向において二つのタンク51,52間に位置している。
駆動部20及び圧縮部30は、図2に示されるようにタンク51の上方であって、空気圧縮機1の前後方向における中央位置に配置され、タンク51及びフレーム53に固定されている。駆動部20は三相交流ブラシレスモータを具備しており、ステータ21と、ロータ22と、ロータ22と一体回転する出力軸23とを備えており、その出力軸23の軸方向が左右方向に指向するように後述のクランクケース31内に配置されている。出力軸23において、右側端部には、ファン回転軸24が出力軸23に対して同軸的に固定されて設けられている。ファン回転軸24には軸流ファン25がファン回転軸24に対して同軸的に一体回転可能に固定されて設けられている。また、出力軸23の左側端部は、後述のクランクケース31を貫通している。
図1に示されるように、圧縮部30は駆動部20の左側に配置されており、タンク51のクランクケース固定部51C及びフレーム53に固定されるクランクケース31を外殻として形成される図示せぬクランク室内に、図示せぬクランク軸、図示せぬクランクアーム等を有すると共に、圧縮空気を生成する図示せぬピストン及び図示せぬシリンダをそれぞれ備えた第一圧縮機32及び第二圧縮機33を有している。
図示せぬクランク軸及びクランクアームはクランクケース31内に配置されている。図示せぬクランク軸は、駆動部20の出力軸23と一体回転するように構成されると共にクランクアームを介して図示せぬピストンと駆動連結されており、駆動部20の回転を、図示せぬピストンの往復運動に変換している。第一圧縮機32及び第二圧縮機33は、クランクケース31から、それぞれ前方及び後方に延出されて構成され、内部に図示せぬピストンと、図示せぬピストンと図示せぬクランクアームとを連結する図示せぬコンロッドとを内蔵するシリンダが形成されており、それぞれ低圧側圧縮機及び高圧側圧縮機として機能している。第一圧縮機32及び第二圧縮機33は、それぞれの前端及び後端位置にシリンダヘッド32A,33Aを有しており、シリンダヘッド32A,33Aと図示せぬそれぞれのシリンダとの間には図示せぬ弁座が設けられており、図示せぬ弁座には図示せぬ吸気口及び図示せぬ排気口が形成されている。第一圧縮機32の図示せぬ弁座の図示せぬ排気口は管部材55を介して第二圧縮機33の図示せぬ弁座の図示せぬ吸気口に接続されており、第二圧縮機33の図示せぬ弁座の図示せぬ排気口は管部材56を介してタンク52に接続されている。
クランクケース31の左側端面には、クランクケース31の内部と外部とを連通する空気流入口31aが形成されている。この位置は、駆動部20及びクランクケース31に関して軸流ファン25の反対側に位置しており、軸流ファン25に対向していない位置である。従って、軸流ファン25により流れてきた空気は、空気流入口31aを画成しているクランクケース31の部分には直接衝突しない。
クランクケース31の上面と第一圧縮機32との接続箇所及び第二圧縮機33との接続箇所には、前後方向に並列するネジ孔31b,31bがそれぞれ穿設されており、このネジ孔31b,31bに把持部34が装着されている。把持部34は、一個のハンドル35と、被係合部35A,35Aと、ネジ34A,34Aとから構成されており、ハンドル35が前後方向と平行に延びるようにネジ孔31b,31bにネジ34A,34Aでネジ止めされて構成されている。被係合部35A,35Aは、ハンドル35においてネジ34A,34Aにより固定される箇所に装着されており、図示せぬ肩掛けベルト等を装着可能に構成されている。このハンドル35は、前後方向において、空気圧縮機1の中心に位置するように構成されている。
上記構成の駆動部20及び圧縮部30において、駆動部20と圧縮部30とを合わせた重量は5.7〜5.9kg程度であり、前後方向及び左右方向における駆動部20及び圧縮部30の重心位置Gpは、前後方向において空気圧縮機1の中央であって、左右方向においてハンドル35から垂下される直線Lより右側(軸流ファン25側)に位置している。
弁部60は、図1に示すように、減圧弁61A,61Bと、圧力計62A,62Bと、カプラ63A,63Bと、圧力調整用ハンドル64A,64Bと、ソケットホルダ65A,65Bとを有しており、圧縮部30の左側かつタンク52の上部において、前端部寄り、後端部寄りに配置されている。減圧弁61A,61Bは、タンク部50に貯留されている圧縮空気をそれぞれカプラ63A,63Bから吐出可能な圧力に減圧しており、この吐出可能な圧力は、圧力調整用ハンドル64A,64Bにより調整可能である。ソケットホルダ65A,65Bは、それぞれ減圧弁61A,61Bに螺合して装着されており、ソケットホルダ65A,65Bには、カプラ63A,63B及び圧力計62A,62Bが螺合して接続されている。カプラ63A,63Bは、ホースを介して釘打機等の空気工具が接続されて当該空気工具に圧縮空気を供給可能であり、圧力計62A,62Bでカプラ63A,63Bから吐出される圧縮空気の圧力をモニタすることができる。
これら弁部60の構成により、タンク51,52へ流入する圧縮空気の圧力の大きさにかかわらず、カプラ63A,63B側の圧力を、最高圧力値以下の圧力値であって圧力調整用ハンドル64A,64Bで調整された圧力値に一定に抑えることができ、カプラ63A,63Bから、タンク51,52内の圧力にかかわらず、最高圧力値以下の圧力を有する圧縮空気を得ることができる。これら弁部60の重量は、1.0kg程度であり、前後方向及び左右方向における弁部60の重心位置Gvは、前後方向において空気圧縮機1の中央であって、左右方向において弁部60の中央に位置している。
制御部70は、駆動部20の起動・停止(オン・オフ)を制御可能に構成されており、軸流ファン25の下方において、タンク51の右側に装着されている。また制御部70には、外部電源に接続されるコード71が接続されている。制御部70の重量は0.9kg程度であり、前後方向及び左右方向における制御部70の重心位置Gcは、前後方向において空気圧縮機1の中央であって、左右方向において制御部70の中央に位置している。
上記駆動部20と、圧縮部30と、タンク部50と、弁部60と、制御部70とから、空気圧縮機1における本体部が構成される。駆動部20、圧縮部30、タンク部50、弁部60、制御部70において、それぞれの前後方向における重心位置は、空気圧縮機1の前後方向における中央に位置するため、前後方向において本体部における重心位置Gは、空気圧縮機1の中央に位置する。また左右方向においては、駆動部20、圧縮部30、タンク部50、弁部60、制御部70それぞれの重心位置は、異なる位置にあるが、それぞれの重量及び左右方向における位置から算出すると、左右方向において本体部における重心位置Gは、ハンドル35の中央から垂下される直線L付近に位置している。また上下方向において、本体部の重心位置Gは、駆動部20及び圧縮部30の重心位置Gpより下側であるが、タンク部50より上方に位置している。
図2、3に示すようにカバー10は、上部カバー部11と、制御部カバー部12とを有している。上部カバー部11は、所要の剛性を有する硬質樹脂製であり、駆動部20と、圧縮部30と、弁部60とを主に覆い、カバー固定部52B及び制御部カバー部12上端に固定され、駆動部20及び圧縮部30との間に隙間(間隙)が形成されるように構成されている。上部カバー部11において、上面には、図4に示されるように、把持部34が貫通可能な開口部11aが形成されている。把持部34は、開口部11aより、上部カバー部11外に位置しているとよい。つまり、把持部34の少なくともハンドル35が上部カバー部11から突出するようにしている。上部カバー部11の開口部11a周囲と、クランクケース31及び把持部34との間に隙間(間隙)が形成されるように、開口部11aは、その開口形状が規定されている。開口部11aの大きさは、把持部34を上方から見た場合の縦横(長手方向及びこれに直交する幅方向)の長さより大きく、且つ、上方から見た場合に、開口部11a内に把持部34が収まる大きさである。また、開口部11aから内部に粉塵が入らないように、開口部11aには弾性部材13が配置される
図2に示されるように、上部カバー部11において右端部には、軸流ファン25を内蔵可能に右方に突出する突出部11Aが設けられている。突出部11Aにおいて、突出方向端部には、上下方向及び前後方向に延びる右側面11Bが規定されている。右側面11Bは、軸流ファン25によってカバー10外の空気をカバー10内に導入可能に隙間を備えた格子状に構成されている。
図2のように、上部カバー部11の上面には、主電源スイッチを有する操作パネル部11Dが設けられている。主電源スイッチは、空気圧縮機1に供給される商用三相交流電源のオン/オフの切替えを行う。主電源スイッチの切替えにより、制御部70及び駆動部20等への駆動電力の供給のオン/オフを切替える。操作パネル部11Dは、タンク51、タンク52内の圧力値や、過負荷等の警告を表示可能である。このカバー10は、その重量が0.9kg程度と軽量であり、かつ本体部を覆うように構成されているため、空気圧縮機1の重心は、本体部の重心位置Gと一致する。
制御部カバー部12は所要の剛性を有する硬質樹脂製であり、カバー固定部51Bに装着されて、上方へと延出され、主に制御部70を保護すると共に、上端位置で、上部カバー部11を保持している。
弾性部材13は、振動吸収作用のあるゴム製あるいはスポンジ等の樹脂製であり、図5に示されるように、上部カバー部11の開口部11aと把持部34との間、及び把持部34と圧縮部30との間に介在している。弾性部材13が介在していることにより、上部カバー部11と把持部34及び圧縮部30が近接している箇所において上部カバー部11と把持部34及び圧縮部30とが直接接触することが抑制されている。また、上部カバー部11の開口部11aの縁部と、弾性部材13の縁部とは充分な幅で密着して粉塵のカバー10内部への侵入を防止している。
以上の構成の空気圧縮機1で空気を圧縮しているときには、上部カバー部11の図示せぬ貫通孔から流入した空気は、第一圧縮機32の図示せぬシリンダ内の図示せぬピストンの往復運動によって、空気流入口31aからクランクケース31内に流入し、第一圧縮機32の弁座の吸気口から第一圧縮機32の図示せぬシリンダ内に流入し、第一圧縮機32の図示せぬシリンダ内で0.7〜0.8MPaの圧力まで圧縮される。圧縮空気は図示せぬ弁座の排気口から管部材55を通して第二圧縮機33の吸気口から第二圧縮機33の図示せぬシリンダに内に流入し、第二圧縮機33の図示せぬシリンダ内で3.0〜4.5MPaの許容最高圧力まで圧縮される。圧縮空気は図示せぬ弁座の排気口から管部材56を通してタンク52に内に流入する。タンク52に流入した圧縮空気の一部は連通管54を通してタンク51に流入し、タンク51及びタンク52内において同一の圧力で圧縮空気が貯留される。
上記構成の空気圧縮機1を持ち運ぶ際は、ハンドル35を把持して空気圧縮機1を持ち上げて移動する。空気圧縮機1においては、ハンドル35の垂直下方に重心Gが位置しているため、一個のハンドル35のみで空気圧縮機1を持ち上げたとして安定して空気圧縮機1を保持することができ、空気圧縮機1を運びやすくなり、携帯性を良くすることができる。また圧縮部30は本体部を構成する各部材において最も重い部材であり、この圧縮部30に把持部34を設けることにより、重心位置が空気圧縮機1において把持部34に近い位置になり、ハンドル35により空気圧縮機1を持ち上げた際に、空気圧縮機1が不安定になることが抑制される。
またカバー10は、本体部において圧縮部30以外の部材であるタンク部50に装着され、圧縮部30及び圧縮部30に装着された把持部34との間には隙間(間隙)が形成されるように構成されている。圧縮部30は図示せぬピストンを備え、振動が発生する箇所であるので、このように構成されることにより、圧縮部30からカバー10に直接振動が伝達することを抑制することができる。
また上部カバー部11とハンドル35とが近接する箇所には、弾性部材13が配置されているため、ハンドル35に伝達する圧縮部30の振動は、上部カバー部11とハンドル35及び圧縮部30とが弾性部材13を介して接触したとしても弾性部材13に吸収され、ハンドル35及び圧縮部30の振動が上部カバー部11に伝達されることを抑制でき、振動低減による騒音低減を図ることができる。
更に、上部カバー部11の開口部11aが把持部34を貫通可能に形成されているため、メンテナンスの際に、把持部34を圧縮部30より外すことなく上部カバー部11を取り外すことが可能となり、メンテナンスを容易に行うことができる。
また把持部34には、被係合部35Aを利用して肩掛けベルトを装着することができるので、把持部34に装着した肩掛けベルトを肩に掛けて空気圧縮機1を持ち運ぶことが可能である。
図6は本発明の第2の実施の形態の要部構成を示す。この場合、第1の実施の形態における弾性部材13の代わりに所要の剛性を有する硬質樹脂製の副カバー部80を用いている。副カバー部80は、把持部34と圧縮部30との間に介在するようにネジ34Aで把持部34を圧縮部30に取り付けることで固定される。
上部カバー部11と開口部11a内側の副カバー部材80とは非接触であり、上部カバー部11と副カバー部材80の隙間(間隙)は粉塵が入らないようにラビリンス構造となっている。また、ラビリンス構造による上部カバー部11と副カバー部材80の隙間は軸流ファンで上部カバー部11の内部に取り込まれた空気流の排出経路としても機能する。
この第2の実施の形態によれば、圧縮部30の振動は小さな面積の副カバー部材80には伝わるが、副カバー部材80から上部カバー部11には伝わらないため、上部カバー部11の振動低減、ひいては騒音低減が可能である。また、メンテナンスの際に、把持部34を圧縮部30より外すことなく上部カバー部11を取り外すことが可能となり、メンテナンスを容易に行うことができる。
図7は本発明の第3の実施の形態の要部構成を示す。この場合、第1の実施の形態における弾性部材13の代わりに所要の剛性を有する硬質樹脂製の副カバー部材81を用いている。副カバー部材81は、把持部34と圧縮部30との間に介在するようにネジ34Aで把持部34を圧縮部30に取り付けることで固定される。
上部カバー部11と開口部11a内側の副カバー部材81とは非接触であるが、上部カバー部11と副カバー部材81の隙間(間隙)に粉塵が入るのを防止するために、その隙間は軸流ファンで上部カバー部11の内部に取り込まれた空気流の排出経路となっている。
この第3の実施の形態によれば、圧縮部30の振動は小さな面積の副カバー部材81には伝わるが、副カバー部材81から上部カバー部11には伝わらないため、上部カバー部11の振動低減、ひいては騒音低減が可能である。また、メンテナンスの際に、把持部34を圧縮部30より外すことなく上部カバー部11を取り外すことが可能となり、メンテナンスを容易に行うことができる。
図8は本発明の第4の実施の形態の要部構成を示す。この場合、第1の実施の形態における弾性部材13の代わりに所要の剛性を有する硬質樹脂製の副カバー部82を用いている。副カバー部82は、把持部34と圧縮部30との間に介在するようにネジ34Aで把持部34を圧縮部30に取り付けることで固定される。
上部カバー部11と開口部11a内側の副カバー部材82とは非接触であり、上部カバー部11と副カバー部材82の隙間(間隙)には振動吸収のための弾性体85が介在(当接)している。弾性体85は上部カバー部11と副カバー部材82の一方又は両方に固着されていればよいが、一方のみに固着されるようにすれば、メンテナンスの際に、把持部34を圧縮部30より外すことなく上部カバー部11を取り外すことが可能となるから、メンテナンス性がよくなる。
この第4の実施の形態によれば、圧縮部30の振動は小さな面積の副カバー部材82には伝わるが、副カバー部材82から上部カバー部11への振動伝達は弾性体85で抑制されるため、上部カバー部11の振動低減、ひいては騒音低減が可能である。なお、弾性体85は上部カバー部11と副カバー部材82の隙間を埋めるように副カバー部材82の全周にわたって設けてもよいし、スペーサとして機能するように一部のみに設けてもよい。
以上、実施の形態を例に本発明を説明したが、実施の形態の各構成要素や各処理プロセスには請求項に記載の範囲で種々の変形が可能であることは当業者に理解されるところである。以下、変形例について触れる。
第1の実施の形態において、駆動部20は三相交流ブラシレスモータにより構成されていたが、他の種類のモータが用いられてもよい。また、タンク部を構成するタンクの本数は二本であったが、二本に限定されず、単一及び複数本であっても良い。
第1の実施の形態における弾性部材13の代わりに、開口部11aから粉塵がカバー10内部に入ることを防止するために開口部11aを覆う(塞ぐ)同様形状の防塵部材としての通気性フィルタを設けてもよい。
第4の実施の形態では、上部カバー部11と副カバー部材82との隙間(間隙)に弾性体85を設けたが、弾性体85を省略して、上部カバー部と副カバー部材相互の接触部の少なくともいずれかが弾性を有する部材(又は部分)となるように製造又は加工し、上部カバー部と副カバー部材とを弾性部分で突合わせる構成としてもよい。
1:空気圧縮機 10:カバー 11:上部カバー部 11A:突出部 11B:右側面11D:操作パネル部 11a:開口部 12:制御部カバー部 13:弾性部材
20:駆動部 21:ステータ 22:ロータ 23:出力軸 24:ファン回転軸
25:軸流ファン 30:圧縮部 31:クランクケース 31a:空気流入口
31b:ネジ孔 32:第一圧縮機 32A,33A:シリンダヘッド
33:第二圧縮機 34:把持部 34A:ネジ 35:ハンドル 35A:被係合部 50:タンク部 51,52:タンク 51A,52A:防振支持用ゴム足
51B,52B:カバー固定部 53:フレーム 54:連通管 55,56:管部材 57:ドレン排出装置 57A:ドレンコック 57a:ドレン排出口 60:弁部
61A,61B:減圧弁 62A,62B:圧力計63A,63B:カプラ
64A,64B:圧力調整用ハンドル 65A,65B:ソケットホルダ
70:制御部 71:コード 80,81,82:副カバー部 85 弾性体

Claims (9)

  1. 圧縮空気を生成する圧縮部と、前記圧縮部を駆動する駆動部と、前記圧縮部の下方に配置され、前記圧縮空気を貯留するタンク部とを有する本体部と、
    前記本体部の重心上方に位置するように前記圧縮部に取り付けられる把持部と、
    前記本体部を覆うカバーとを備え、
    前記カバーは、前記本体部において前記圧縮部以外に固定され、前記把持部に開口部を有し、前記開口部から前記把持部の少なくとも一部が突出していることを特徴とする空気圧縮機。
  2. 前記開口部は、前記把持部及び前記圧縮部と当該カバーが接触しないように間隙を有することを特徴とする請求項1に記載の空気圧縮機
  3. 前記カバーと前記把持部との間隙に、防塵部材を有することを特徴とする請求項2に記載の空気圧縮機。
  4. 前記カバーと前記把持部は、弾性部材を介して当接していることを特徴とする請求項1に記載の空気圧縮機。
  5. 前記開口部の前記把持部側端部に副カバー部材を有し、前記カバーと前記副カバー部材は間隙を有し、前記カバーと前記副カバー部材との前記間隙はラビリンス構造であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の空気圧縮機。
  6. 前記駆動部を冷却する冷却風供給部を有し、
    前記開口部の前記把持部側端部に副カバー部材を有し、前記カバーと前記副カバー部材は間隙を有し、前記カバーと前記副カバー部材との前記間隙が前記冷却風の排出経路であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の空気圧縮機。
  7. 前記開口部の前記把持部側端部に副カバー部材を有し、前記カバーと前記副カバー部材は間隙を有し、前記カバーと前記副カバー部材との前記間隙とを当接する弾性体を設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の空気圧縮機。
  8. 前記開口部の前記把持部側端部に副カバー部材を有し、前記カバー又は前記副カバー部材の少なくとも一方の接触部が弾性を有する部材からなることを特徴とする請求項1に記載の空気圧縮機。
  9. 前記開口部の大きさは、前記把持部を上方から見た場合の長手方向及びこれに直交する幅方向の長さより大きく、且つ、上方から見た場合に、前記開口部内に前記把持部が収まる大きさであることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の空気圧縮機。
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