JP2015126218A - 磁気トンネル接合素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】MnGaとMgOとの格子歪みを緩和し得る磁気トンネル接合素子を提供する。
【解決手段】本発明は、膜面に垂直方向に磁化容易軸を有する第1磁性層と、前記第1磁性層上の第1非磁性層と、前記第1非磁性層上の膜面に垂直方向に磁化容易軸を有する第2磁性層と、を備え、前記第1磁性層および第2磁性層の少なくとも一方がMnGaであり、かつ、前記第1非磁性層に接する側に、ホイスラー合金からなる界面層を備え、前記界面層の膜面に平行方向のバルク状態での格子定数が、前記第1非磁性層の膜面に平行方向のバルク状態での格子定数と、前記第1磁性層および第2磁性層の少なくとも一方の膜面に平行方向のバルク状態での格子定数との間にあり、前記第1磁性層、前記第1非磁性層、前記第2磁性層および前記界面層を流れる電流によって、前記第1磁性層および第2磁性層の少なくとも一方並びに前記界面層の磁化方向が可変となる、磁気トンネル接合素子である。
【選択図】図1

Description

本発明は、磁気トンネル接合素子に関する。より詳細には磁気ランダムアクセスメモリ(Magnetic Random Access Memory:MRAM)に用いるトンネル接合磁気抵抗素子に関する。
近年、高速読み書き、大容量、低消費電力動作も可能な次世代の固体不揮発メモリとして、強磁性体の磁気抵抗効果を利用したMRAMが注目されている。特に、強磁性トンネル接合を有する磁気トンネル接合素子(MTJ素子)は、磁気抵抗変化率が大きいことから注目を集めている。
強磁性トンネル接合は、磁化方向が可変な記憶層、絶縁体層、および特定の磁化方向を維持する固定層の三層積層構造が基本構成となる。この強磁性トンネル接合に電流を流すと、絶縁体層をトンネルして電流が流れる。このとき接合部の抵抗は、記憶層と固定層の磁化方向の相対角により変化し、磁化方向が平行のとき極小値を、反平行のとき極大値をとる。この抵抗変化はトンネル磁気抵抗(Tunneling Magneto−Resistance effect:TMR)効果として知られている。一つの記憶セルとして強磁性トンネル接合を有する磁気抵抗素子を用いる場合には、記憶層と固定層との磁化方向の平行、反平行状態(すなわち抵抗の極小、極大)を二進情報の“0”または“1”に対応づけることにより、情報を記憶することができる。
また、磁気トンネル接合素子への書き込み方式としてはスピン角運動量移動を用いたスピン注入書き込み方式が提案されている。この方式は、MTJ素子にスピン偏極電流を流して記憶層の磁化方向を反転させるものである。この方式を利用すれば、MTJ素子の記憶セルサイズを微細化することで電流密度が増える。このため、容易に磁性体の磁化反転を実現でき、高密度、低消費電力の磁気抵抗素子を構成することが可能である。
さらに、MTJ素子の絶縁体層として、MgOを用いることで、非常に高い磁気抵抗比が得られることが理論的に示され、近年注目を集めている。MgOを結晶化させることにより、強磁性層から特定の波数を持った電子のみを選択的にトンネル伝導させうる。このとき、特定の結晶方位でスピン分極率が大きな値を示すことから、巨大な磁気抵抗効果が発現する。したがって、MTJ素子の磁気抵抗効果を大きくすることが、MRAMの高密度化、低消費電力化に直結する。
一方、記憶層または固定層として用いうる強磁性層としては、L1構造となる組成のMnGaを、スピン注入型(STT)のMTJ素子に用いてSTT−MRAMを形成する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、MgOとMnGaとは結晶格子が整合せず、MnGaの格子が歪むことにより、磁気特性が低下するという問題点がある。
この問題点に関して、特許文献1では、MnGaを非磁性のトンネルバリア層(絶縁体層)の両側に配置したMTJ構造において、MnGaとの格子不整合の問題を解決する手段として、次のような手段を提案している。すなわち、非磁性のトンネルバリア層にMgAlOを用いる方法や、トンネルバリア層の界面層としてMnAlを用いる方法である。
特開2012−204683公報
しかしながら、上記の従来技術による、MgAlOをトンネルバリア層に用いる方法では、MnGaとの格子不整合を減らすことが可能であるものの、MgAlO自体が多くの結晶構造を取りうることから成膜面内で安定したトンネル接合を形成することが難しい。そのため、基板ウェハ面内での素子特性のばらつきが問題となる。
また、MnAlを強磁性層であるMnGaとトンネルバリア層であるMgOとの界面層として用いる方法も、MnGa強磁性層とMgOトンネルバリア層の格子不整合を防ぐには効果的である。しかしながら、MnGaと結晶構造が同じMnAlの場合は、MnGaと同様に組成ずれによる磁気特性の変化が大きい。そのため、成膜時やアニール時に組成が変化するという問題を抑えることが難しいため、基板ウェハ面内での素子特性のばらつきが問題となる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、MnGaの格子の歪みを低減することにより、磁気特性の低下を防止した磁気トンネル接合素子を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記の問題点を解決すべく、鋭意研究を行った結果、MnGaからなる強磁性層と、非磁性層との間に、ホイスラー合金からなる界面層を設けることにより、格子不整合を緩和し、磁気特性の低下の低減されたMTJ素子が得られることを見出した。
すなわち、本発明は、膜面に垂直方向に磁化容易軸を有する第1磁性層と、
前記第1磁性層上の第1非磁性層と、
前記第1非磁性層上の膜面に垂直方向に磁化容易軸を有する第2磁性層と、を備え、
前記第1磁性層および第2磁性層の少なくとも一方がMnGaであり、かつ、前記第1非磁性層に接する側に、ホイスラー合金からなる界面層を備え、
前記界面層の膜面に平行方向のバルク状態での格子定数が、前記第1非磁性層の膜面に平行方向のバルク状態での格子定数と、前記第1磁性層および第2磁性層の少なくとも一方の膜面に平行方向のバルク状態での格子定数との間にあり、
前記第1磁性層、前記非磁性層、前記第2磁性層および前記界面層を流れる電流によって、前記第1磁性層および第2磁性層の少なくとも一方の磁化方向が可変となる、磁気トンネル接合素子である。
本発明の磁気トンネル接合素子は、強磁性層と非磁性層との間に格子定数を規定した界面層を設けることにより、強磁性層のMnGaの格子の歪みが緩和され、磁気特性の低下が低減されたものとなる。
本発明の一実施形態である磁気トンネル接合素子を模式的に示す断面図である。 本発明の別の実施形態である磁気トンネル接合素子を模式的に示す断面図である。 Mn57Ga43の膜厚と、飽和磁化(Ms)および異方性磁界(Hk)との関係を示すプロットである。 Mn57Ga43の膜厚と、実効垂直磁気異方性(Ku(eff))および固有垂直磁気異方性(Ku(int))との関係を示すプロットである。
本発明の磁気トンネル接合素子は、膜面に垂直方向に磁化容易軸を有する第1磁性層と、第1磁性層上の非磁性層と、非磁性層上の膜面に垂直方向に磁化容易軸を有する第2磁性層と、を備える。さらに、第1磁性層および第2磁性層の少なくとも一方が、L1構造またはD022構造を有するMnGaであり、かつ、非磁性層に接する側に、ホイスラー合金からなる界面層を備える。第1磁性層、非磁性層、第2磁性層および界面層を流れる電流によって、第1磁性層および第2磁性層の少なくとも一方並びに界面層の磁化方向が可変となる。さらに本発明では、界面層の膜面に平行方向のバルク状態での格子定数が、前記第1非磁性層の膜面に平行方向のバルク状態での格子定数と、前記第1磁性層および第2磁性層の少なくとも一方の膜面に平行方向のバルク状態での格子定数との間にあることが特徴である。
本発明の磁気トンネル接合素子の一実施形態を図面を用いて説明する。図1は、本発明の磁気トンネル接合素子の一実施形態を模式的に示した断面図である。本実施形態の磁気トンネル接合素子10は、バッファ層11と、バッファ層11上の膜面に垂直方向に磁化容易軸を有する第1磁性層12と、第1磁性層12上の界面層15と、界面層15上の非磁性層13と、非磁性層13上の膜面に垂直方向に磁化容易軸を有する第2磁性層14と、を備えている。図1の実施形態では、第1磁性層12がMnGa層であり、ホイスラー合金からなる界面層15は、第1磁性層12の格子定数と非磁性層13の格子定数との間の格子定数を有している。また、第2磁性層14は、非磁性層13とは格子定数があまり相違しない材料で構成されている。
図2は、本発明の磁気トンネル接合素子の別の実施形態を模式的に示した断面図である。本実施形態の磁気トンネル接合素子20は、バッファ層21と、バッファ層21上の膜面に垂直方向に磁化容易軸を有する第1磁性層22と、第1磁性層22上の界面層25と、界面層25上の非磁性層23と、非磁性層23上の界面層26と、膜面に垂直方向に磁化容易軸を有する第2磁性層24と、を備えている。図2の実施形態では、第1磁性層22および第2磁性層24がMnGa層であり、非磁性層23は、ホイスラー合金からなる界面層25、26で挟まれている。界面層25、26は、それぞれ、第1磁性層22の格子定数と非磁性層23の格子定数との間、および、非磁性層23の格子定数と第2磁性層24の格子定数との間の格子定数を有している。
以下、本発明を各要素に分けて詳細に説明する。
<バッファ層>
本発明の磁気トンネル接合素子は、基板上にバッファ層を有することが好ましい。バッファ層は、第1磁性層の結晶配向性、結晶粒径などの結晶性を制御するために用いることができ、そのための材料であれば特に制限はない。バッファ層の例としては、(001)配向した正方晶構造または立方晶構造を有し、Al、Cr、Fe、Co、Rh、Pd、Ag、Ir、Pt、Auの群から選択される少なくとも1つの元素を含む層を用いることができる。このうち、MnGa層との格子整合の点から、Cr、Pdがより好ましい。Cr/Pd層といった複合構造のバッファ層も好ましく用いられる。
さらに、(001)配向したNaCl構造を有する材料も用いることができる。このような構造の材料としては、Mg、Al、Ceの群から選択される少なくとも1つの元素を含む酸化物の層、Ti、Zr、Nb、V、Hf、Ta、Mo、W、B、Al、Ceの群から選択される少なくとも1つの元素を含む窒化物の層などが挙げられる。
その他には、バッファ層の例としては、ABOからなる(002)配向したペロブスカイト系導電性酸化物を挙げることができる。Aは、Sr、Ce、Dy、La、K、Ca、Na、Pb、Baのうちから選択された少なくとも1つの元素を含み、サイトBはTi、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Ga、Nb、Mo、Ru、Ir、Ta、Ce、Pbのうちから選択され少なくとも一つの元素を含む。
また、膜厚が厚すぎると平滑性が悪くなり、薄すぎるとバッファ層として格子を整合させる役割を発揮できないため、膜厚範囲としては、10〜60nmが好ましく、より好ましくは30〜50nmである。
基板としては特に制限はないが、MnGaとの格子整合等の点から、(001)配向したMgOが好ましい。しかし、適切なバッファ層を選択することにより、Si基板等、他の材質の基板を用いることもでき、高結晶配向性のMnGa/界面層/MgOの積層構造の形成が可能である。
<第1磁性層>
本発明のMTJ素子は、好ましくは上記のバッファ層上に、膜面に対して垂直方向に磁化容易軸を有する第1磁性層を有する。第1磁性層および後述する第2磁性層の少なくとも一方は、MnGaで構成される。第1磁性層および第2磁性層は、MTJ素子において一方が固定層、他方が記憶層として用いられるが、第1磁性層はこのうちいずれに用いてもよく、特に制限はない。また、第1磁性層および後述する第2磁性層のいずれがMnGaであってもよく、両方がMnGaであってもよい。
以下、第1磁性層がMnGaである場合について説明する。MnGa合金は高スピン分極率を有するため、大きな磁気抵抗比を得ることが可能である。また、MnGaはダンピング定数が小さく、磁化反転に必要なエネルギーが少なくて済み、磁化反転のための電流密度を大幅に低減できる。このような利点から、MnGa合金はMRAMの強磁性層に用いる材料として注目されている。MnGa合金は、Mnの組成比が50at%で強磁性体となり、その組成比がMnGa100−x、43≦x<75at%であるものが好ましく、より好ましくは43≦x<64at%である。Mnの組成を調整することにより飽和磁化、結晶磁気異方性の制御をすることが可能である。
本発明では、MnGaはL1構造またはD022構造を有するものが好ましい。L1構造またはD022構造のMnGaは、20Merg/cm以上の高垂直磁気異方性(Ku)、約800程度の調整可能な飽和磁化(M)、71%の高スピン分極率(P)、0.0003という非常に低いダンピング定数(α)を有することが理論的に予測されており、高集積STT−MRAM向けのMTJ素子に最適な特性を有している。上記の組成範囲のうち、L1構造の組成範囲は43≦x<64at%であり、D022構造の組成範囲が67≦x<75at%である。
L1構造またはD022構造は、一般に、(001)方向の格子定数cと、(100)並びに(010)方向の格子定数aとは等しくない。そのため、L1構造またはD022構造のMnGa合金はc軸が磁化容易軸となる。したがって、c軸を膜面に垂直方向に成長させることにより、第1磁性層の磁化容易軸を膜面に垂直なものとすることができる。また、これらの構造のMnGaは安定した強磁性合金となることからも好ましい。結晶配向成長は、例えば、バッファ層を適当に選択することにより、制御することが可能である。
また、MnGaは、上記のように磁化反転のための電流密度が少なくて済むことから、MTJ素子の記憶層に好適である。しかしながら、記憶層には限定されず、第2磁性層の材料との組み合わせによって、固定層として用いられてもよい。
MnGaである第1磁性層の厚さは、固定層であるか記憶層であるかで異なるが、通常1〜30nmが好ましく、より好ましくは5〜10nmである。固定層として用いる場合にはより厚い膜も使用することができ、好ましくは5〜25nm、より好ましくは6〜10nmである。記憶層として用いる場合には、より薄い膜も使用することができ、1〜15nmが好ましく、より好ましくは2〜7nmである。
<界面層>
本発明のMTJ素子では、MnGaである第1磁性層および第2磁性層の少なくとも1つと、第1非磁性層との間にホイスラー合金からなる界面層を設ける。
非磁性層が好ましいMgOである場合には、MnGaとMgOとは、格子定数の差が大きいことが知られている。非磁性層と第1または第2磁性層で格子が不整合であると、MnGaは本来の格子定数で成長せず、格子に歪みが生ずる場合がある。MnGaはこのような格子歪みによって磁気特性が変化するため、得られるMTJ素子の磁気特性にばらつきが生じる結果となっていた。また、格子歪みによる界面エネルギーを低減させるために界面に転移などの欠陥が生成される場合もあり、MTJ素子に電流を流すと欠陥が電子の散乱源になるために磁気抵抗比が低下する。その結果、磁気特性にばらつきが生じうる。
上述のように、特にL1構造のMnGaは、MTJ素子に好適な特性を複数備えている。しかしながら、MnGaはその組成の変化や歪みによる磁気特性の劣化が非常に顕著である。例えば、図3および図4に、MgO(001)基板上に、膜厚40nmのCrバッファ層を介して形成したMnGaの磁気特性の膜厚依存性を示す。図3は、Mn57Ga43の膜厚と、飽和磁化Mおよび異方性磁界Hとの関係を示すプロットである。図4は、Mn57Ga43の膜厚と、実効垂直磁気異方性K(eff)および固有垂直磁気異方性K(int)との関係を示すプロットである。図3および図4によれば、MnGaの膜厚減少とともに飽和磁化、異方性磁界、実効垂直磁気異方性、固有垂直磁気異方性が劣化する様子が見られている。このMnGa膜厚減少に伴う各種磁気特性の劣化は、Crバッファ層とMnGa界面において、MnGaへ導入される歪の量が薄膜ほど増大することが原因と考えられる。そこで、薄膜MnGaの磁気特性劣化を防止するには、隣接して積層される材料との界面での歪を減少させる、つまりは格子整合性を良くすることが重要であることが分かった。
本発明者は、このような格子歪みを緩和する手段として、ホイスラー合金を用いることに着目した。格子歪みを緩和するために、非磁性層と第1または第2磁性層との間に界面層を設ける際には、界面層の構成材料がMTJ素子の特性を損なうものは適当ではない。ホイスラー合金は強磁性体であり、スピン分極率が大きいため、磁気抵抗比を低下させることなくMTJ素子に好適な材料である。さらにホイスラー合金は、非磁性層の格子定数と、第1または第2磁性層の格子定数との間の格子定数を有しているため、両者の格子不整合を緩和する層としても好適である。
ホイスラー合金としてMTJ素子に最適な材料は、組成式がXYZで表されるフルホイスラー規則合金である。ここで、X、Yは遷移金属元素であり、Xは、周期表上におけるFe族、Co族、Ni族、Cu族の遷移元素および貴金属元素の中から選択された元素である。Yは、周期表上におけるTi族、V族、Cr族、Mn族の遷移元素およびFeの中から選択された1種以上の元素である。ZはIII族からV族の典型元素である。ホイスラー合金のうち、L2構造、B2構造を持つものは垂直磁化を有するものが多く、本発明のMTJ素子に好適な材料である。
例えば、Xとしては鉄Fe、Co、Ni、Cu、Znなどが挙げられる。Yとしては、Mn、Crなどが挙げられる。Zとしては、Al、Si、Ga、Ge、In、Sn、Tl、Pb、Sbなどが挙げられる。より具体的には、本発明のMTJ素子には、Coを主骨格とするホイスラー合金が好ましく、また後述するように、ほぼ100%のスピン分極率を持ち、低ダンピング定数の特長を有し、膜面に平行方向の格子定数がMnGaとMgOの間の適当な値を持つことから、特にCoFeMnSi、CoFeSi、CoMnSi等が好ましい。
第1または第2磁性層としてMnGa、非磁性層としてMgOを用いた場合には、格子不整合は以下の式で表される。
(a(MgO)−a(MnGa))/a(MnGa)×100
ここで、a(MgO)は膜面方向のMgOの格子定数、a(MnGa)は膜面方向のMnGaの格子定数である。
上述のように、磁性体/非磁性体/磁性体を基本構造とする磁気トンネル接合では、非磁性体として結晶のMgOを用いることが磁気抵抗比の増大等のMTJ素子特性の改善に有効であることが知られている。そこで、L1構造のMnGaとMgOとの接合を形成した場合、バルク状態のMnGaの界面に平行方向の格子定数は0.389nmであり、バルク状態のMgOの界面に平行方向の格子定数は0.421nmであることから、約8%の格子不整合がある。そこで、MnGaとMgOの間にホイスラー合金であるCoFeMnSiを挿入した、MnGa/CoFeMnSi/MgO構造を形成することを検討する。すると、CoFeMnSiのバルク状態の膜面に平行方向の格子定数は0.398nmであることから、MnGaとの格子不整合は約2%に減少する。つまり、ホイスラー合金の界面層を挿入することにより、磁気トンネル接合構造の積層において、MnGa中に導入される歪みを抑制し、ひいてはMnGaの磁気特性の劣化を防止することができる。
界面層の膜厚としては、好ましくは0.1〜8nm、より好ましくは0.5〜5nm、さらに好ましくは1〜3nmである。界面層の膜厚が上記範囲であれば、格子歪み緩和の効果が確実に得られるとともに、MTJ素子の磁気特性を損なうことがない。
さらに、界面層として挿入したホイスラー合金は、X原子を主骨格としたL2構造またはB2構造を形成するため、成膜やプロセス時の熱工程の影響を受けやすいMnの拡散を抑制でき、安定な界面層を形成できる。同時に、界面層として例えばホイスラー合金であるCoFeMnSiを挿入すると、CoFeMnSiは半金属としても知られており、非常に大きなスピン分極率を有する。それにより、CoFeMnSiを界面層としてMTJ素子を形成した場合には、非常に大きな磁気抵抗比を得ることができる。したがって、STT−MRAMの読み出し特性向上に有利となる。
したがって、本発明によれば、MnGa/MgO界面の比較的大きな格子不整合を解消でき、さらに成膜及びプロセス中の熱工程におけるMn拡散による素子特性の劣化を抑制できる。その結果、基板ウェハ面内での特性均一性の良いMTJ素子を作製することができる。
また、第1磁性層、界面層および非磁性層の結晶配向としては特に制限はないが、格子を整合させるという観点からは、第1磁性層、界面層および非磁性層は(001)面に配向していることが好ましい。
<非磁性層>
本発明のMTJ素子は、第1および第2磁性層に挟まれた位置に非磁性層を有する。非磁性層は、絶縁体材料で構成されたトンネルバリア層としての役割を担う層である。非磁性層は、隣接する第1もしくは第2磁性層または界面層との適切な組み合わせにより、選択的なトンネル伝導と高い磁気抵抗比が実現できる。
非磁性層の材料としては、例えば、Mg、Ca、Ba、Al、Be、Sr、Zn、Ti、V、Nbの群から選択される少なくとも1つの元素を含む酸化物が挙げられる。具体的には、MgO、AlO、ZnO、SrO、TiOなどが挙げられる。結晶構造として、NaCl構造を有する酸化物が好ましい。具体的には、好ましくは、MgO、CaO、SrO、TiO、VO、NbOなどが挙げられる。また、NaCl等のNaCl構造を持つ塩化物も非磁性材料として適切である。
特に本発明のMTJ素子においては、非磁性層にMgOを用いることが好ましい。上述したように、トンネルバリア層として、MgOを用いると、特定の結晶方位でスピン分極率が大きな値を示すことから、非常に高い磁気抵抗比が得られるためである。しかしながら、本発明の非磁性層はMgOには限定されない。MgOに近い格子定数を有する非磁性層、すなわち、上記の界面層が非磁性層の格子定数と第1または第2磁性層の格子定数との間の格子定数を有するような非磁性層であれば、格子歪みの防止という本発明の効果が得られるためである。
また、非磁性層は、上述の酸化物の群から選択される2つ以上の材料の混晶物あるいはこれらの積層構造であってもよい。混晶物の例としては、MgAlO、MgZnO、MgTiO、MgCaOなどである。二層積層構造の例としては、MgO/ZnO、MgO/AlO、TiO/AlO、MgAlO/MgOなどが挙げられる。三層積層構造の例としては、AlO/MgO/AlO、ZnO/MgO/ZnO、MgAlO/MgO/MgAlOなどが挙げられる。
非磁性層の膜厚としては、材料のトンネル抵抗によって適当な厚さを決定することができる。非磁性層がMgOの場合には、0.01〜3nmが好ましく、より好ましくは0.5〜1nmである。非磁性層の膜厚が上記範囲であれば、トンネル接合として確実に機能し得る。
<第2磁性層>
本発明のMTJ素子は、非磁性層上に、膜面に垂直方向に磁化容易軸を有する第2磁性層を有する。第1磁性層および第2磁性層の少なくとも一方は、MnGaで構成され、上記した界面層を介して非磁性層に積層されている。第2磁性層がMnGaである場合については、第1磁性層がMnGaである場合と同様である。以下では、第2磁性層としてMnGa以外の材料を使用する場合について説明する。第2磁性層がMnGaである場合には、同様のMnGa以外の材料を第1磁性層としても用いることができる。
第2磁性層は、膜面に垂直に磁化されうる強磁性材料を用いて構成され、MTJ素子においては、第1磁性層との組み合わせによって、記憶層および固定層のいずれとして用いてもよい。第2磁性層を固定層とする場合には、記憶層である第1磁性層に比較して、容易に磁化方向が変化しない材料を選択することができる。すなわち、実効的な磁気異方性Ku(eff)及び飽和磁化Msがより大きく、また磁気緩和定数αがより大きい材料を選択することが好ましい。
第2磁性層を構成し得る、垂直磁化を示す強磁性体としては、L1規則合金を用いることができる。L1規則合金は、いわゆるCuAu型の秩序合金である。すなわち、合金がAおよびBで構成される場合に、面心立方格子を4個の単純立方副格子に分けたとき、その内の二つをA、他の二つをBの原子が占めるような秩序合金をいう。例えば、Fe、Co、Niのうち1つ以上の元素と、Pt、Pdのうち1つ以上の元素と、を含む合金は、L1型の規則合金となり得る。このような、L1規則合金で、磁化容易軸が膜面の垂直方向となる強磁性体としては、FePd、FePt、CoPt、MnAl、FeNiPt、CoFePt、CoNiPt等が挙げられる。これらの規則合金に、Cu、Cr、Ag等の不純物元素あるいはその合金、絶縁物を加えて実効的な磁気異方性エネルギー及び飽和磁化を調整することができる。
また、第2磁性層としては、Coを主成分とし、Cr、Ta、Nb、V、W、Hf、Ti、Zr、Pt、Pd、Fe、及びNiのうち1つ以上の元素を含む不規則合金も用いうる。例えば、CoCr、CoPt、CoCrTa、CoCrPt、CoCrPtTa、CoCrNb等が挙げられる。これらの合金は、非磁性元素の割合を増加させて実効的な磁気異方性エネルギー及び飽和磁化を調整することができる。
また、第2磁性層としては、Mn、Fe、Co、Niの群から選択される1つの磁性元素とZn、Al、Ga、In、Si、Ge、Sn、As、Sb、Biの群から選択される2つの元素からなる非磁性元素とが組み合わさった合金も用いることもできる。具体的には、MnAlGe、MnGaGe、MnZnSbなどが挙げられる。
また、遷移金属Fe、Co、Niの群と、希土類金属Tb、Dy、Gdの群からそれぞれ選択された少なくとも1つの元素を含む合金を用いることもできる。具体的には、TbFe、TbCo、TbFeCo、DyTbFeCo、GdTbCoなどが挙げられる。また、これらの合金を交互に積層させた多層構造であってもよい。例えば、TbFe/Co、TbCo/Fe、TbFeCo/CoFe、DyFe/Co、DyCo/Fe、DyFeCo/CoFeなどの多層膜が挙げられる。これらの合金は、膜厚比や組成を調整することで磁気異方性エネルギー密度、飽和磁化を調整することができる。
また、第2磁性層としては、Fe、Co、Niのうち少なくとも1つの元素を含む合金と、Cr、Pt、Pd、Ir、Rh、Ru、Os、Re、Au、Cuのうち少なくとも1つの元素を含む合金とが交互に積層された構造を有する人工格子も用いうる。例えば、Co/Pt、Co/Pd、CoCr/Pt、Co/Ru、Co/Os、Co/Au、Ni/Cu等が挙げられる。これらの人工格子は、磁性層への元素の添加、磁性層と非磁性層との膜厚比、及び積層周期を調整することで、実効的な磁気異方性エネルギー及び飽和磁化を調整することができる。
MnGa以外の第2磁性層の膜厚としては、固定層であるか記憶層であるかで異なるが、通常1〜30nmが好ましく、より好ましくは5〜10nmである。固定層として用いる場合にはより厚い膜も使用することができ、好ましくは5〜25nm、より好ましくは6〜10nmである。記憶層として用いる場合には、より薄い膜も使用することができ、1〜15nmが好ましく、より好ましくは2〜7nmである。
<製造方法>
本発明のMTJ素子を製造するには、特に制限はなく、従来公知の製膜方法を用いることができる。典型的には、スパッタリング、分子線エピタキシー法、原子層堆積法、パルスレーザデポジション、イオンビームデポジション、クラスターイオンビーム、イオンプレーティング法等の物理気相成長法、化学気相成長法を挙げることができる。このうち、スパッタリングおよび分子線エピタキシー法が好ましく、低コストでかつ迅速に製造可能であることから、特にスパッタリングが好ましい。スパッタリングとしては、RFスパッタリング、DCスパッタリング、電子サイクロトン共鳴スパッタリング、ヘリコンスパッタリング、誘導結合プラズマスパッタリングなどの各種スパッタリング法を用いうる。
スパッタリング法にてMgO層、MnGa層等を成膜する場合は、非磁性層、第1または第2磁性層それぞれの所望の組成に対応した組成の合金または酸化物からなるターゲットを用いればよい。なお、ターゲットの組成と形成される膜の組成とは必ずしも一致しないので、予め調査した上でターゲットの組成を決定することが好ましい。また、酸素雰囲気下で金属ターゲットをスパッタリングする反応性スパッタリングを用いてもよい。金属を堆積後、酸化処理を行う場合の酸化処理方法として、自然酸化、プラズマ酸化、ラジカル酸化、あるいは、オゾン酸化を行う方法が挙げられる。
以下、実施例を通して本発明を説明するが、本発明は以下の実施例には限定されない。
本実施例では、MnGa/CoFeMnSi/MgO構造を有するMTJ素子を作製した。(001)面方位を持つMgO基板を準備した。この基板表面を、10−7Pa台の高真空雰囲気中で、800℃、1時間ランプアニール加熱することにより、クリーニングした。
表面クリーニングしたMgO(001)基板上に、マグネトロンスパッタ法を用いて、Arガス圧0.125Pa、スパッタ出力42W、基板温度200℃以下の条件で、バッファ層としてのCr層を40nmの膜厚で形成した。その後、試料を高真空雰囲気中で、700℃、1時間ランプアニール加熱することにより、Cr層の結晶配向性を向上させた。
次いで、Crバッファ層上に、同様のマグネトロンスパッタ法を用いて、Arガス圧0.1Pa、スパッタ出力40W、基板温度200℃以下の条件で、垂直磁化層としてのMnGa層を10nmの膜厚で形成した。
さらに、高真空雰囲気中で400℃〜500℃、10分のランプアニール加熱を行い、L1構造の結晶配向性を向上させた。このとき、マグネトロンスパッタ法におけるMnGaターゲットの組成として、Mn0.5Ga0.5のものを用いると、成膜されたMnGaの組成がMn0.57Ga0.43程度となり、良好な垂直磁気特性を示した。
その後、MnGa垂直磁化層上に、同様のマグネトロンスパッタ法を用いて、CoFeSiおよびCoMnSiターゲットのコスパッタにより、界面層としてのCoFeMnSi層を2nmの膜厚で形成した。この時のスパッタ条件は、CoFeSiターゲットのArガス圧0.1Pa、スパッタ出力15Wとし、CoMnSiターゲットのArガス圧0.1Pa、スパッタ出力22W、基板温度200℃以下とした。このような条件により、CoFe0.4Mn0.6Siの組成のCoFeMnSi層を形成した。さらに、高真空雰囲気中で300℃、10分のランプアニール加熱を行い、L2構造またはB2構造の結晶配向性を向上させた。
その後、CoFeMnSi界面層上に、電子ビーム蒸着法を用いて約0.005nm/s程度の成膜速度で、トンネルバリア層としてのMgO層を1nmの膜厚で形成した。
その後、同様な作製方法で、上側のCoFeMnSi界面層、MnGa垂直磁化層を形成し、最後にTaキャップ層をマグネトロンスパッタ法で形成し、MTJ素子を完成させた。
10、20 磁気トンネル接合素子、
11、21 バッファ層、
12、22 第1磁性層、
13、23 非磁性層、
14、24 第2磁性層、
15、25、26 界面層。

Claims (4)

  1. 膜面に垂直方向に磁化容易軸を有する第1磁性層と、
    前記第1磁性層上の第1非磁性層と、
    前記第1非磁性層上の膜面に垂直方向に磁化容易軸を有する第2磁性層と、を備え、
    前記第1磁性層および第2磁性層の少なくとも一方がMnGaであり、かつ、前記第1非磁性層に接する側に、ホイスラー合金からなる界面層を備え、
    前記界面層の膜面に平行方向のバルク状態での格子定数が、前記第1非磁性層の膜面に平行方向のバルク状態での格子定数と、前記第1磁性層および第2磁性層の少なくとも一方の膜面に平行方向のバルク状態での格子定数との間にあり、
    前記第1磁性層、前記第1非磁性層、前記第2磁性層および前記界面層を流れる電流によって、前記第1磁性層および第2磁性層の少なくとも一方並びに前記界面層の磁化方向が可変となる、磁気トンネル接合素子。
  2. 前記第1非磁性層がMgOである請求項1に記載の磁気トンネル接合素子。
  3. 前記ホイスラー合金が、CoFeMnSi、CoFeSiおよびCoMnSiの少なくとも一種である請求項1または2に記載の磁気トンネル接合素子。
  4. 前記前記第1磁性層および第2磁性層の少なくとも一方の厚さが1〜30nmであり、前記界面層の厚さが0.1〜8nmである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の磁気抵抗素子。
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