JP2015125018A - 自動分析装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】分析処理中であっても洗剤の交換が可能で、作業効率を向上させる自動分析装置を提供する。【解決手段】実施形態の自動分析装置は、複数の反応容器のそれぞれに試料と試薬とを分注して各反応容器内の混合液を測定する分析処理を行い、分析処理後の反応容器を洗浄する。自動分析装置は、洗浄手段と、残量検出手段と、制御手段とを含む。洗浄手段は、交換可能に構成された洗剤貯蔵手段に貯蔵された洗剤を用いて複数の反応容器を洗浄する。残量検出手段は、洗剤貯蔵手段に貯蔵された洗剤の残量に対応した検出結果を出力する。制御手段は、残量検出手段から出力された検出結果により洗剤の残量が所定量以下になったことが検出されたとき、複数の反応容器に対する分析処理を継続させ、且つ、未洗浄容器を特定する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、自動分析装置に関する。
自動分析装置は、生化学検査項目や免疫検査項目等の検査項目を対象とし、被検体から採取された血液や尿等の被検試料と各検査項目の試薬との混合液の反応によって生ずる色調や濁りの変化を、分光光度計や比濁計等の測定部で光学的に測定する。測定部の測定により得られた結果を受けて、自動分析装置は、被検試料中の様々な検査項目成分の濃度や酵素の活性等で表される分析データを生成する。
自動分析装置は、測定に使用されたプローブや反応容器を洗浄し、これらを繰り返し使用する。プローブの洗浄は、所定のプローブ洗浄位置にプローブを移動させた後、このプローブで洗剤を一定量吸引した後に吐出することにより行われる。反応容器の洗浄は、所定の反応容器洗浄位置に反応容器を移動させた後、混合液の吸引、洗剤等の洗浄液の反応容器への吐出、吐出した洗浄液の吸引、及び反応容器内の乾燥等により行われる。
プローブや反応容器を洗浄するための洗剤は、洗浄用途に応じて、専用の洗剤タンクに貯蔵される。測定が繰り返し行われる間に洗剤タンクに貯蔵される洗剤の残量は少なくなると、ユーザは、ある交換タイミングで、洗剤タンクを新たな洗剤タンクと交換する必要がある。たとえば、自動分析装置は、洗剤の残量が所定量以下であるか否かを液面検知センサで検出することにより、洗剤の交換タイミングをユーザに報知する。
ところが、液面検知センサを用いて洗剤の残量が所定量以下であるか否かを検出する場合、液面検知センサを洗剤原液中に浸す必要がある。そのため、液面検知センサに強酸や強アルカリへの耐薬品性が求められたり、洗剤タンクに液面検知センサを設けるための構成が複雑化したりする。従って、液面検知センサを用いる手法は、コスト高になるという問題がある。
特開2010−133784号公報 特許第3264545号明細書
洗剤の残量が所定量以下であるか否かを検出する手法として、洗剤タンクの重量に対応した検出結果を得る重量センサを用いる手法が考えられる。重量センサを用いる場合、洗剤原液中に重量センサを浸す必要がなくなるため、重量センサに耐薬品性が求められることはない。従って、重量センサを用いる手法は、低コストで実現できる上に、構成を簡素化することができる。
しかしながら、重量センサを用いる手法では、洗剤タンクが持ち上げられたことを重量センサから得られた検出結果に基づいて検出したとき、自動分析装置を停止させる必要がある。その理由は、洗剤タンクが交換される際に洗剤が供給されなくなるため、反応容器の洗浄が十分に行われず、測定結果の不良を招く可能性を除くためである。従って、重量センサを用いる手法では、分析処理中に洗剤の交換を行うと、作業効率が低下するという問題があった。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、分析処理中であっても洗剤の交換が可能で、作業効率を向上させる自動分析装置を提供することを目的とする。
実施形態の自動分析装置は、複数の反応容器のそれぞれに試料と試薬とを分注して各反応容器内の混合液を測定する分析処理を行い、分析処理後の反応容器を洗浄する。自動分析装置は、洗浄手段と、残量検出手段と、制御手段とを含む。洗浄手段は、交換可能に構成された洗剤貯蔵手段に貯蔵された洗剤を用いて複数の反応容器を洗浄する。残量検出手段は、洗剤貯蔵手段に貯蔵された洗剤の残量に対応した検出結果を出力する。制御手段は、残量検出手段から出力された検出結果により洗剤の残量が所定量以下になったことが検出されたとき、複数の反応容器に対する分析処理を継続させ、且つ、未洗浄容器を特定する。
第1実施形態に係る自動分析装置の構成例のブロック図。 図1の制御部及び分析部の構成例の機能ブロック図。 図1又は図2の分析部の概略構成の斜視図。 第1実施形態に係る洗浄部の構成例を模式的に示す図。 第1実施形態に係る自動分析装置における洗剤交換処理例のフロー図。 第1実施形態に係る自動分析装置における洗剤交換処理例のフロー図。 第1実施形態に係る反応容器情報の説明図。 第1実施形態に係る自動分析装置における試料分注処理例のフロー図。 第1実施形態に係る自動分析装置における試薬分注処理例のフロー図。 第1実施形態に係る自動分析装置における撹拌処理例のフロー図。 第1実施形態に係る自動分析装置における測定処理例のフロー図。 第1実施形態に係る自動分析装置の動作シーケンスの一例を示す図。 第1実施形態に係る自動分析装置の動作説明図。 第2実施形態に係る洗浄部の構成例を模式的に示す図。 第2実施形態に係る吸引圧センサの動作説明図。 第2実施形態に係る自動分析装置の動作シーケンスの一例を示す図。 第3実施形態に係る自動分析装置における装置停止処理例のフロー図。 第3実施形態に係る自動分析装置の動作説明図。
以下、図面を参照しながら実施形態を説明する。
[第1実施形態]
第1実施形態に係る自動分析装置は、複数の反応容器のそれぞれについて所定の分析処理を行い、分析処理後の反応容器を洗浄する。この実施形態では、分析処理は、試料と試薬とを分注して撹拌した後、混合液を測定する一連の処理であるものとする。
第1実施形態に係る自動分析装置では、反応容器の洗浄に、洗剤貯蔵手段に貯蔵された洗剤が用いられる。自動分析装置は、洗剤貯蔵手段の交換が可能に構成され、洗剤貯蔵手段に貯蔵された洗剤の残量に対応した検出結果を残量検出手段から取得し、取得された検出結果に基づいて洗剤貯蔵手段の交換タイミングを検出する。この交換タイミングが検出された場合であっても、自動分析装置は、分析処理を継続させる一方で、未洗浄容器を特定する。特定された未洗浄容器については、分析処理の使用を禁止する等の制御を行うことにより、分析処理中であっても洗剤の交換が可能となり、作業効率を向上させる自動分析装置を提供することができる。
以下では、実施形態に係る自動分析装置は、未洗浄容器として特定された反応容器の使用を禁止するために当該反応容器に関連付けてスキップ情報を付与することで、未洗浄容器に対する測定等をスキップさせて測定結果の不良を防止するものとする。なお、「未洗浄容器」は、洗剤貯蔵手段の交換に伴う洗剤の未供給により実質的に洗浄が行われなかった反応容器に加えて、洗剤貯蔵手段の交換により洗剤が十分に供給されないことによって洗浄が不十分となる可能性を有する反応容器を含む。また、以下の実施形態では、洗剤を収容する容器自体が交換される「バルク洗剤」を例に説明するが、バルク洗剤に限定されるものではない。また、以下の実施形態では、「洗剤タンクの交換」を「洗剤の交換」と表記する場合がある。
<構成>
(自動分析装置)
図1に、第1実施形態に係る自動分析装置の構成例の機能ブロック図を示す。
第1実施形態に係る自動分析装置1は、分析部10と、データ処理部30と、操作部40と、出力制御部50と、出力部60と、制御部70と、記憶部80とを含んで構成されている。出力制御部50は、表示制御部51と、印刷制御部52とを含んで構成されている。出力部60は、表示部61と、印刷部62とを含んで構成されている。制御部70は、特定部71と、計時部72とを含んで構成されている。
分析部10は、被検試料(サンプル)と試薬との混合液を、事前に設定された検査項目(測定項目)毎に測定する。分析部10は、複数の反応容器のそれぞれに被検試料の分注と試薬とを分注して撹拌し、各反応容器内の混合液を測定するための各種ユニットと、これらのユニットを駆動する機構部とを備えている。分析部10については、後述する。
データ処理部30は、分析部10の測定により得られた測定データに基づいて各検査項目の分析データ等を生成する。
操作部40は、自動分析装置1に対し、分析パラメータを設定するための入力や各種動作の実行を指示するための入力を受け付ける。操作部40の機能は、キーボード、マウス、ボタン、タッチキーパネル等の入力デバイスを備える。操作部40は、「操作手段」の一例である。
出力制御部50は、データ処理部30によって生成された分析データや各種情報を出力部60に出力させる。すなわち、表示制御部51は、データ処理部30によって生成された分析データや各種情報を表示部61に出力させる。印刷制御部52は、データ処理部30によって生成された分析データや各種情報を印刷部62に出力させる。出力制御部50、表示制御部51、又は印刷制御部52は、「出力制御手段」の一例である。
出力部60は、出力制御部50により出力制御された分析データや各種情報等を出力する。たとえば、表示部61は、CRT(Cathode Ray Tube)や液晶ディスプレイ等の表示装置を備え、分析パラメータを設定するための設定画面や分析データ等を表示出力する。また、印刷部62は、プリンタ装置を備え、分析データ等を予め決められたフォーマットでプリンタ用紙に印刷出力する。出力部60、表示部61、又は印刷部62は、「出力手段」の一例である。
制御部70は、分析部10、データ処理部30、及び出力制御部50を制御する。特定部71は、洗剤貯蔵手段の交換が行われたとき、未洗浄容器を特定する。この実施形態では、特定部71は、洗剤貯蔵手段の交換時間に基づいて、未洗浄容器を特定する。この実施形態では、洗剤貯蔵手段の交換時間は、洗剤貯蔵手段の交換に要した時間である。計時部72は、洗剤貯蔵手段の交換時間を計時する。このような特定部71及び計時部72については、後述する。制御部70は、CPU(Central Processing Unit)を含んで構成されている。CPUは、記憶部80に記憶された制御プログラムを読み込んで、制御プログラムに対応した処理を実行することで、自動分析装置1を構成する各部を制御する。制御部70は、「制御手段」の一例であり、計時部72は、「計時手段」の一例である。
記憶部80は、自動分析装置1の各部を制御するための制御プログラムや、データ処理部30によって生成された分析データ等を記憶する。また、記憶部80は、複数の反応容器のそれぞれについて分析処理の工程管理を行うための反応容器情報を記憶する。記憶部80は、「記憶手段」の一例である。
(分析部)
図2に、図1の制御部及び分析部の構成例の機能ブロック図を示す。図2において、図1と同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
図3に、図1又は図2の分析部の概略構成の斜視図を示す。図3において、図1又は図2と同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
分析部10は、サンプルディスク11と、サンプル分注部12と、反応ディスク13と、第1試薬庫14と、第1試薬分注部15と、第2試薬庫16と、第2試薬分注部17と、撹拌部18と、測定部19と、洗浄部20とを含んで構成されている。また、分析部10は、回動機構部11c、13c、14c、16cと、分注機構部12c、15c、17cと、撹拌機構部18eとを含んで構成されている。
サンプルディスク11は、それぞれが被検試料を収容する複数の試料容器111を保持する。複数の試料容器111の少なくとも1つは、校正用の標準試料を収容してもよい。回動機構部11cは、制御部70からの制御に従って、上下方向の回動軸回りにサンプルディスク11を回動させる。すなわち、サンプルディスク11は、回動可能に構成されている。
サンプル分注部12は、図3に示すように、サンプルプローブ12aと、サンプルアーム12bとを含んで構成されている。サンプルプローブ12aは、サンプルディスク11に保持された試料容器111内の試料を吸引し、反応容器131内へ吐出する分注を行う。反応容器131内への試料の分注は、1サイクル毎に行われる。サンプルアーム12bは、サンプルプローブ12aを保持する。分注機構部12cは、制御部70からの制御に従って、サンプルアーム12bを回動させたり、上下方向に移動させたりする。すなわち、サンプルプローブ12aは、回動可能に構成され、且つ、上下方向に移動可能に構成されている。
反応ディスク13は、円周方向に配置された複数の反応容器131を回動可能に保持する。回動機構部13cは、制御部70からの制御に従って、上下方向の回動軸回りに反応ディスク13を回動させる。すなわち、反応ディスク13は、回動可能に構成されている。
第1試薬庫14は、第1試薬を収容する複数の試薬容器141を円周方向に並べて格納する。回動機構部14cは、制御部70からの制御に従って、上下方向の回動軸回りに第1試薬庫14を回動させる。すなわち、第1試薬庫14は、回動可能に構成されている。
第1試薬分注部15は、図3に示すように、第1試薬分注プローブ15aと、第1試薬分注アーム15bとを含んで構成されている。第1試薬分注プローブ15aは、第1試薬庫14に保持された試薬容器141内の第1試薬を吸引し、試料が吐出された反応容器131内へ吐出する分注を行う。反応容器131内への第1試薬の分注は、1サイクル毎に行われる。第1試薬分注アーム15bは、第1試薬分注プローブ15aを保持する。分注機構部15cは、制御部70からの制御に従って、第1試薬分注アーム15bを回動させたり、上下方向に移動させたりする。すなわち、第1試薬分注プローブ15aは、回動可能に構成され、且つ、上下方向に移動可能に構成されている。
第2試薬庫16は、第2試薬を収容する複数の試薬容器161を円周方向に並べて格納する。回動機構部16cは、制御部70からの制御に従って、上下方向の回動軸回りに第2試薬庫16を回動させる。すなわち、第2試薬庫16は、回動可能に構成されている。
第2試薬分注部17は、図3に示すように、第2試薬分注プローブ17aと、第2試薬分注アーム17bとを含んで構成されている。第2試薬分注プローブ17aは、第2試薬庫16に保持された試薬容器161内の第2試薬を吸引し、試料及び第1試薬が吐出された反応容器131内へ吐出する分注を行う。反応容器131内への第2試薬の分注は、1サイクル毎に行われる。第2試薬分注アーム17bは、第2試薬分注プローブ17aを保持する。分注機構部17cは、制御部70からの制御に従って、第2試薬分注アーム17bを回動させたり、上下方向に移動させたりする。すなわち、第2試薬分注プローブ17aは、回動可能に構成され、且つ、上下方向に移動可能に構成されている。
撹拌部18は、図3に示すように、第1撹拌子18aと、第1撹拌アーム18bと、第2撹拌子18cと、第2撹拌アーム18dとを含んで構成されている。第1撹拌アーム18bは、第1撹拌子18aを保持する。撹拌機構部18eは、制御部70からの制御に従って、第1撹拌子18aを回動させたり、上下方向に移動させたりする。すなわち、第1撹拌子18aは、回動可能に構成され、且つ、上下方向に移動可能に構成される。第1撹拌子18aは、制御部70からの制御に従って、反応容器131に吐出された試料及び第1試薬の混合液を、1サイクル毎に撹拌する。第2撹拌アーム18dは、第2撹拌子18cを保持する。撹拌機構部18eは、制御部70からの制御に従って、第2撹拌子18cを回動させたり、上下方向に移動させたりする。すなわち、第2撹拌子18cは、回動可能に構成され、且つ、上下方向に移動可能に構成される。第2撹拌子18cは、制御部70からの制御に従って、反応容器131に吐出された試料、第1試薬、及び第2試薬の混合液を1サイクル毎に撹拌する。
測定部19は、反応容器131内の混合液を測定する。測定部19は、回動移動する反応容器131内の混合液に光を照射し、混合液を透過した光を検出する。測定部19は、検出された光に基づいて測定データを生成する。測定部19は、制御部70からの制御に従って、生成された測定データをデータ処理部30に送る。
洗浄部20は、測定部19による測定後の反応容器131内を洗浄する。洗浄部20は、制御部70からの制御に従って、洗剤貯蔵手段としての洗剤タンクに貯蔵された洗剤を用いて、反応容器131内を洗浄する。
(洗浄部)
図4に、第1実施形態に係る洗浄部20の構成例を模式的に示す。なお、図4では、位置毎に洗浄動作が規定された洗浄位置P1〜P8に、反応容器131が1サイクル毎に順番に配置されることで、一連の洗浄が行われるものとする。
反応ディスク13により保持された反応容器131の保持位置のうち所定の複数の保持位置は、洗浄位置P1〜P8として予め決められている。反応ディスク13により保持された各反応容器は、測定部19により測定された後、1サイクル毎に洗浄位置P1〜P8まで順番に配置され、各洗浄位置において洗浄される。
洗浄部20は、純水タンク21と、アルカリ性洗剤タンク22と、酸性洗剤タンク23と、複数のノズル24とを含んで構成されている。各ノズル24は、各洗浄位置に設けられ、上下方向に移動可能に保持される。ノズル24は、図示しない吸引手段や吐出手段による純水や洗剤の吸引と吐出や廃液の吸引のために用いられる。
純水タンク21は、洗浄用の純水を貯蔵する。純水タンク21には、純水タンク21に貯蔵された純水の流路211が接続される。流路211は、純水タンク21と洗浄位置P1、P4、P5、P6のそれぞれに設けられた4個のノズル24との間を接続する。実際には、純水タンク21とノズル24との間には開閉弁等が適宜設けられてもよい。
アルカリ性洗剤タンク22は、洗浄用のアルカリ性洗剤を貯蔵する。アルカリ性洗剤タンク22は、タンク自体の交換が可能に構成される。洗浄部20は、重量センサ222を有している。重量センサ222は、アルカリ性洗剤タンク22に貯蔵されたアルカリ性洗剤の重量に対応した検出結果を出力することで、アルカリ性洗剤の残量に対応した検出結果を出力することができる。従って、重量センサ222から出力された検出結果に基づいて、アルカリ性洗剤タンク22の交換タイミングの検出が可能になる。アルカリ性洗剤タンク22には、アルカリ性洗剤タンク22に貯蔵されたアルカリ性洗剤の流路221が接続される。流路221は、アルカリ性洗剤タンク22と洗浄位置P2に設けられたノズル24との間を接続する。実際には、アルカリ性洗剤タンク22とノズル24との間には開閉弁等が適宜設けられてもよい。
酸性洗剤タンク23は、洗浄用の酸性洗剤を貯蔵する。酸性洗剤タンク23は、タンク自体の交換が可能に構成される。洗浄部20は、重量センサ232を有している。重量センサ232は、酸性洗剤タンク23に貯蔵された酸性洗剤の重量に対応した検出結果を出力することで、酸性洗剤の残量に対応した検出結果を出力することができる。従って、重量センサ232から出力された検出結果に基づいて、酸性洗剤タンク23の交換タイミングの検出が可能になる。酸性洗剤タンク23には、酸性洗剤タンク23に貯蔵された酸性洗剤の流路231が接続される。流路231は、酸性洗剤タンク23と洗浄位置P3に設けられたノズル24との間を接続する。実際には、酸性洗剤タンク23とノズル24との間には開閉弁等が適宜設けられてもよい。
また、廃液流路213は、洗浄位置P1に設けられたノズル24と図示しない高濃度廃液タンクとの間を接続する。また、廃液流路223は、洗浄位置P2、P3、P4、P5、P6に設けられたノズル24と図示しない低濃度廃液タンクとの間を接続する。吸引流路233は、洗浄位置P7、P8に設けられたノズル24と図示しない廃液タンクとの間を接続する。実際には、これらの廃液タンクとノズル24との間には開閉弁等が適宜設けられてもよい。
洗浄位置P1では、反応容器131に純水が注入されると共に、廃液流路213を廃液の流路として反応容器131から高濃度廃液が排出される。洗浄位置P2では、反応容器131の内部(内壁)がアルカリ性洗剤を用いて洗浄されると共に、廃液流路223を廃液の流路として反応容器131から低濃度廃液が排出される。洗浄位置P3では、反応容器131の内部(内壁)が酸性洗剤を用いて洗浄されると共に、廃液流路223を廃液の流路として反応容器131から低濃度廃液が排出される。洗浄位置P4では、反応容器131が純水で洗浄されると共に、廃液流路223を廃液の流路として反応容器131から低濃度廃液が排出される。洗浄位置P5では、反応容器131が純水で洗浄されると共に、廃液流路223を廃液の流路として反応容器131から低濃度廃液が排出される。洗浄位置P6では、反応容器131が純水で洗浄されると共に、廃液流路223を廃液の流路として反応容器131から低濃度廃液が排出される。洗浄位置P7では、吸引流路233を流路として反応容器131から純水等の溶液が吸引される。洗浄位置P8では、吸引流路233を流路として反応容器131から純水等の溶液の吸引が行われると共に、乾燥チップ132による乾燥が行われる。
洗浄部20は、「洗浄手段」の一例である。アルカリ性洗剤タンク22又は酸性洗剤タンク23は、「洗剤貯蔵手段」の一例である。重量センサ222又は重量センサ232は、「残量検出手段」又は「重量センサ」の一例である。
以上のような構成を有する自動分析装置1は、たとえば制御部70が試料の分注、試薬の分注、撹拌、測定、及び洗浄の各処理を実行するシーケンスを1サイクル毎に起動することにより、複数の反応容器に対して分析処理を行う。
第1実施形態に係る自動分析装置1は、通常モード又は洗剤交換モードのいずれかに動作モードの切り替えが可能に構成されている。通常モードは、自動分析装置1の起動時に設定される動作モードである。通常モードでは、アルカリ性洗剤タンク22又は酸性洗剤タンク23に貯蔵される洗剤の残量が所定量以下になったことが検出されたとき、測定結果の信頼性を維持するために装置を停止させる(分析処理が停止される)。洗剤交換モードは、アルカリ性洗剤タンク22又は酸性洗剤タンク23に貯蔵される洗剤の残量が所定量以下になったことが検出されたときユーザからの指示により通常モードから移行される動作モードである。洗剤交換モードでは、アルカリ性洗剤タンク22又は酸性洗剤タンク23に貯蔵される洗剤の残量が所定量以下になった場合でも、分析処理が継続され、且つ、洗剤タンクの交換時間に応じた数の未洗浄容器が特定される。ユーザは、自動分析装置1の動作モードを洗剤交換モードに移行させることで、アルカリ性洗剤タンク22又は酸性洗剤タンク23を交換した場合でも、測定結果の不良を防止し、作業効率を向上させることができる。
<動作>
以下、第1実施形態に係る自動分析装置1の動作例について説明する。自動分析装置1は、アルカリ性洗剤タンク22又は酸性洗剤タンク23を交換する際に、後述する洗剤交換処理を行い、未洗浄容器を特定する。自動分析装置1は、特定された未洗浄容器を分析処理に使用しないようにすることで、洗剤タンクを交換した場合であっても装置を停止させることなく、且つ、測定結果の不良を防止する。なお、以下では、説明を簡略化するため、アルカリ性洗剤タンク22と重量センサ222を例に説明するが、酸性洗剤タンク23と重量センサ232についても同様である。
記憶部80は、以下で説明する処理例のフローの各ステップに対応したプログラムを予め記憶する。制御部70が内蔵するCPUは、記憶部80に記憶されたプログラムを読み出し、読み出されたプログラムに対応した処理を実行することにより、各フローの処理を実現する。
〔洗剤交換処理〕
図5及び図6に、第1実施形態に係る自動分析装置1における洗剤交換処理例のフロー図を示す。
(S01、S02)
自動分析装置1は、制御部70により、起動時に通常モードで動作するように設定されている。通常モードでは、重量センサ222の機能がオンに設定される。すなわち、重量センサ222の検出機能が有効化され、重量センサ222は、タンクの残量に対応した検出結果を出力する。これにより、自動分析装置1は、S03において洗剤交換タイミングを検出することができるようになる。
(S03)
制御部70は、洗剤交換タイミングが検出されるまで通常モードで動作する(S03:N)。この実施形態では、自動分析装置1は、重量センサ222から得られた検出結果に基づいて洗剤の残量が所定量以下になったことを検出することにより、洗剤交換タイミングを検出する。洗剤タイミングが検出されたとき(S03:Y)、自動分析装置1の処理は、S04に移行する。
(S04)
重量センサ222から得られた検出結果に基づいて洗剤の残量が所定量以下になったことが検出されたとき、計時部72は、計時を開始する。計時部72は、洗剤の交換時間を計時するために用いられる。
(S05)
制御部70は、エラー表示を実行する。その具体例として、制御部70からの制御を受けた表示制御部51は、たとえば「洗剤タンクを交換して下さい」等の洗剤タンクの交換を促す内容の情報を表示部61に表示させる。このとき、表示制御部51は、制御部70からの制御に従って、アルカリ性洗剤タンク22の交換を促す内容の情報を表示部61に表示させる。また、表示制御部51は、制御部70からの制御に従って、洗剤タンクの交換を実施するか否かをユーザに問い合わせる内容の情報を表示部61に表示させる。
(S06)
操作部40を介してユーザにより洗剤タンクの交換を実施しないことが指示されたとき(S06:N)、制御部70の処理は、S07に移行する。一方、操作部40を介してユーザにより洗剤タンクの交換を実施することが指示されたとき(S06:Y)、制御部70の処理は、S10に移行する。
(S07)
操作部40を介してユーザにより洗剤タンクの交換を実施しないことが指示されたとき、制御部70は、アルカリ性洗剤タンク22に貯蔵された洗剤の残量がなくなったか否かを監視する(S07)。制御部70は、重量センサ222により洗剤の残量がS03より少ない閾値レベル以下になったか否かを検出することにより、洗剤タンクに貯蔵される洗剤の残量がなくなったか否かを検出する。アルカリ性洗剤タンク22に貯蔵された洗剤の残量がなくなったことが検出されたとき(S07:Y)、制御部70の処理は、S08に移行する。
(S08)
制御部70は、エラー表示を実行する。その具体例として、制御部70からの制御に従って、表示制御部51は、たとえば「洗剤がなくなりました」等の異常発生を報知する内容の情報を表示部61に表示させる。このとき、表示制御部51は、アルカリ性洗剤タンク22又は酸性洗剤タンク23のうち洗剤の残量がなくなったことが検出された方の洗剤タンクを示す内容の情報を表示部61に表示させる。また、S08において、計時部72は、S04において開始された計時を終了するようにしてもよい。
(S09)
洗剤の残量がなくなると、反応容器等の洗浄ができなくなるため、そのまま分析処理を継続させると、測定結果の不良により信頼性を低下させる。そこで、制御部70は、装置を停止させ、一連の処理を終了する(エンド)。
(S10、S11)
操作部40を介してユーザにより洗剤タンクの交換を実施することが指示されたとき(S06:Y)、制御部70は、動作モードを洗剤交換モードに移行させる。洗剤交換モードでは、重量センサ222の機能がオフに設定される。すなわち、重量センサ222の検出機能が無効化され、重量センサ222は、洗剤タンクの残量に対応した検出結果を出力せず、予め決められた固定値を出力する。これにより、自動分析装置1は、洗剤タンクの残量が所定量以下になっても分析処理を停止させることがなくなる。
(S12)
制御部70は、洗剤タンクの交換が完了するまで待機する(S12:N)。この実施形態では、制御部70は、操作部40を介してユーザが洗剤タンクの交換完了の指示を受け付けることにより、洗剤タンクの交換の完了を検出する。洗剤タンクの交換が完了したとき(S12:Y)、制御部70の処理は、S13に移行する。
(S13)
洗剤タンクの交換の完了が検出されたとき、計時部72は、計時を終了する。S04〜S13までに計時部72によって計時された時間が、後述する洗剤タンクの交換時間に相当する。すなわち、計時部72は、重量センサ222から出力された検出結果により洗剤の残量が所定量以下になったことが検出されたとき計時を開始し、且つ、操作部40を介して洗剤タンクの交換の完了が指示されたとき計時を終了する。制御部70は、計時部72により計時された時間を洗剤タンクの交換時間として取得する。
(S14、S15)
制御部70は、動作モードを通常モードに移行させる。通常モードでは、重量センサ222の機能がオンに設定される。これにより、自動分析装置1は、洗剤タンクの残量が所定量以下になったとき分析処理を停止させるようになる。
(S16)
特定部71は、未洗浄容器を特定する。すなわち、特定部71は、重量センサ222から出力された検出結果により洗剤の残量が所定量以下になったことが検出されたとき、複数の反応容器に対する分析処理を継続させ、且つ、未洗浄容器を特定する。その具体例として、特定部71は、洗剤タンクの交換時間に基づいて未洗浄容器を特定する。洗剤タンクの交換時間は、S04〜S13までに計時部72によって計時された時間に相当する。洗剤タンクの交換時間は、洗剤の供給が不十分となる時間に対応する。そのため、洗剤タンクの交換時間において洗浄部20により洗浄される反応容器については、測定結果の不良を招く可能性がある。
実際には、図4に示すように、アルカリ性洗剤タンク22と洗浄部20のノズル24との間の流路221や、酸性洗剤タンク23と洗浄部20のノズル24との間の流路231が存在する。そのため、重量センサ222、232で洗剤の残量が所定量以下になったことが検出されたときに洗剤タンクを交換しても、流路221、231に残る洗剤を用いて反応容器を十分に洗浄することが可能である。流路221、231の径や長さ、洗浄部20において1個の反応容器に使用される洗剤使用量は既知である。すなわち、流路221、231の容積は既知であるため、特定部71は、洗剤タンクが交換された場合であっても流路221、231に残った洗剤の量と1個の反応容器に使用される洗剤使用量とに基づいて、分析処理の継続が可能な反応容器の数がわかる。その後、洗剤タンクの交換作業中に流路221、231にエアー等が混入し、洗剤タンクの交換前と同様に継続して洗剤を供給し続けることができない場合がある。そこで、特定部71は、アルカリ性洗剤タンク22(酸性洗剤タンク23)と洗浄部20との間を接続する洗剤の流路の容積に対応した数の反応容器の測定後に測定が予定された洗剤タンクの交換時間に応じた数の反応容器を未洗浄容器として特定する。
たとえば、アルカリ性洗剤タンク22に貯蔵された洗剤の残量が所定量以下になったことが検出された場合、アルカリ性洗剤の流路221の容積をBとし、洗浄部20が反応容器の洗浄に使用する洗剤の体積(量)をCとすると、流路221に残った洗剤で[B/C]([x]の表記は、xを超えない最大の整数であることを示す。)回分の洗浄が可能である。従って、洗剤タンクの交換中であっても、[B/C]個分の反応容器の洗浄が可能である。
また、たとえば洗剤タンクの交換時間をT0とし、1サイクルの時間をtとすると、特定部71は、未洗浄容器の数を、[T0/t]((T0/t)が整数のとき)又は([T0/t]+1)((T0/t)が非整数のとき)として算出する。
従って、特定部71は、[B/C]個分の反応容器に続いて混合液の測定が行われる[T0/t]個又は([T0/t]+1)個の反応容器を未洗浄容器として特定する。すなわち、特定部71は、重量センサ222から出力された検出結果により洗剤の残量が所定量以下になったことが検出されたとき、アルカリ性洗剤タンク22と洗浄部20との間を接続する洗剤の流路の容積に対応した数の反応容器の測定後に測定が予定された洗剤タンクの交換時間に応じた数の反応容器を未洗浄容器として特定することができる。
(S17)
制御部70は、分析処理が行われる反応容器のうち、S16において未洗浄容器として特定された反応容器に対応した反応容器情報にスキップ情報を付与し、新たにスキップ情報が付与された反応容器情報を記憶部80に記憶させる。スキップ情報は、分析処理をスキップさせるか否かを示す情報である。この実施形態では、制御部70は、反応容器毎に設定された反応容器情報により、互いに異なる分析処理が行われる複数の反応容器それぞれの工程管理を行う。その後、制御部70の処理は、S01に移行する。
通常モードは、「第1動作モード」の一例であり、洗剤交換モードは、「第2動作モード」の一例である。
以上のように、自動分析装置1では、通常モードにおいて、制御部70は、重量センサ222から出力された検出結果により洗剤の残量が所定量以下になったことが検出され、且つ、操作部40を介して洗剤の交換が指示されたとき、重量センサ222の検出機能を無効化すると共に動作モードを洗剤交換モードに移行させる。また、自動分析装置1では、洗剤交換モードにおいて、制御部70は、特定部71により未洗浄容器を特定し、且つ、洗剤タンクの交換が完了したとき、重量センサ222の検出機能の無効化を解除すると共に動作モードを通常モードに移行させる。
更に、自動分析装置1では、通常モードにおいて、制御部70は、重量センサ222から出力された検出結果により洗剤の残量が所定量以下になったことが検出されたとき、又は重量センサ222から出力された検出結果により洗剤の残量が所定量以下になったことが検出され、且つ、操作部40を介して洗剤の交換が指示されなかったとき、装置を停止させる。
未洗浄容器として特定された反応容器については、反応容器情報にスキップ情報を付与することで、以下のように分析処理に反映させることが可能である。
図7に、第1実施形態に係る反応容器情報の説明図を示す。
記憶部80は、たとえば試料の分注以降の分析処理をスキップさせるか否かを示すスキップ情報を含む反応容器情報を反応容器毎に記憶する。反応容器情報は、反応容器IDと、分析工程情報と、スキップ情報とを含む。反応容器IDは、反応容器を識別するための情報である。分析工程情報は、当該反応容器の分析処理の内容(試料番号、試薬番号、測定項目、測定パラメータ等)を示す情報である。スキップ情報は、分析処理を構成する各処理についてスキップさせるか否かを指定する情報である。スキップ情報は、分析処理のうち少なくとも試料の分注をスキップさせるか否かを指定する情報であればよい。
制御部70は、記憶部80に記憶された反応容器情報を参照することにより、分析処理を構成する各処理(試料分注処理、試薬分注処理、撹拌処理、測定処理)について、反応容器毎に制御することができる。
〔試料分注処理〕
図8に、第1実施形態に係る自動分析装置1における試料分注処理例のフロー図を示す。試料分注処理は、制御部70によって1サイクル毎に起動され、洗浄後の反応容器に試料を分注する処理である。
(S21)
制御部70は、所定の試料分注位置に測定対象の反応容器があるか否か検出する。所定の試料分注位置に反応容器があることが検出されたとき(S21:Y)、制御部70の処理は、S22に移行する。一方、所定の試料分注位置に測定対象の反応容器があることが検出されなかったとき(S21:N)、制御部70は、一連の処理を終了する(エンド)。
(S22)
所定の試料分注位置に反応容器があることが検出されたとき、制御部70は、当該反応容器に対応した反応容器情報から、試料の分注を行うか否かを判別する。その具体例として、制御部70は、反応容器に付された識別情報(たとえばバーコード)等を読み取ることにより反応容器IDを特定し、特定された反応容器IDに対応した反応容器情報の分析工程情報を参照して試料の分注を行うか否かを判別する。試料の分注を行うと判別されたとき(S22:Y)、制御部70の処理は、S23に移行する。一方、試料の分注を行わないと判別されたとき(S22:N)、制御部70は、一連の処理を終了する(エンド)。
(S23)
試料の分注を行うと判別されたとき、制御部70は、当該反応容器に対応した反応容器情報のスキップ情報から、試料の分注をスキップさせるか否かを判別する。試料の分注をスキップさせると判別されたとき(S23:Y)、制御部70は、一連の処理を終了する(エンド)。一方、試料の分注をスキップさせないと判別されたとき(S23:N)、制御部70の処理は、S24に移行する。
(S24〜S28)
試料の分注をスキップさせないと判別されたとき、制御部70は、分注機構部12cによりサンプルアーム12bを適宜移動(回動や上下方向の移動。以下同様。)させて、サンプルディスク11において所望の試料容器が収容される所定の試料位置にサンプルプローブ12aを停止させる(S24)。次に、制御部70は、サンプルプローブ12aにより所定量の試料を吸引させる(S25)。次に、制御部70は、分注機構部12cによりサンプルアーム12bを適宜移動させて、所定の試料分注位置にサンプルプローブ12aを停止させる(S26)。次に、制御部70は、S25において吸引された試料を当該反応容器に吐出させることで、試料の分注を行わせる。続いて、制御部70は、分注機構部12cによりサンプルアーム12bを適宜移動させて、所定のホームポジションにサンプルプローブ12aを停止させ(S28)、一連の処理を終了する(エンド)。
以上のように、自動分析装置1は、反応容器毎に、スキップ情報に基づいて試料の分注をスキップさせることが可能である。
〔試薬分注処理〕
図9に、第1実施形態に係る自動分析装置1における試薬分注処理例のフロー図を示す。試薬分注処理は、制御部70によって1サイクル毎に起動され、試料が分注された後の反応容器に試薬を分注する処理である。図9は、反応容器に第1試薬を分注する場合について説明するが、反応容器に第2試薬を分注する場合も同様である。
(S31)
制御部70は、所定の第1試薬分注位置に測定対象の反応容器があるか否か検出する。所定の第1試薬分注位置に測定対象の反応容器があることが検出されたとき(S31:Y)、制御部70の処理は、S32に移行する。一方、所定の第1試薬分注位置に測定対象の反応容器があることが検出されなかったとき(S31:N)、制御部70は、一連の処理を終了する(エンド)。
(S32)
所定の第1試薬分注位置に測定対象の反応容器があることが検出されたとき、制御部70は、当該反応容器に対応した反応容器情報から、第1試薬の分注を行うか否かを判別する。その具体例として、制御部70は、反応容器に付された識別情報等を読み取ることにより反応容器IDを特定し、特定された反応容器IDに対応した反応容器情報の分析工程情報を参照して第1試薬の分注を行うか否かを判別する。第1試薬の分注を行うと判別されたとき(S32:Y)、制御部70の処理は、S33に移行する。一方、第1試薬の分注を行わないと判別されたとき(S32:N)、制御部70は、一連の処理を終了する(エンド)。
(S33)
第1試薬の分注を行うと判別されたとき、制御部70は、当該反応容器に対応した反応容器情報のスキップ情報から、第1試薬の分注をスキップさせるか否かを判別する。第1試薬の分注をスキップさせると判別されたとき(S33:Y)、制御部70は、一連の処理を終了する(エンド)。一方、第1試薬の分注をスキップさせないと判別されたとき(S33:N)、制御部70の処理は、S34に移行する。
(S34〜S38)
第1試薬の分注をスキップさせないと判別されたとき、制御部70は、分注機構部15cにより第1試薬分注アーム15bを適宜移動させて、第1試薬庫14に所望の試薬容器が収容された所定の第1試薬位置に第1試薬分注プローブ15aを停止させる(S34)。次に、制御部70は、第1試薬分注プローブ15aにより所定量の第1試薬を吸引させる(S35)。次に、制御部70は、分注機構部15cにより第1試薬分注アーム15bを適宜移動させて、所定の第1試薬分注位置に第1試薬分注プローブ15aを停止させる(S36)。次に、制御部70は、S35において吸引された第1試薬を当該反応容器に吐出させることで、第1試薬の分注を行わせる。続いて、制御部70は、分注機構部15cにより第1試薬分注アーム15bを適宜移動させて、所定のホームポジションに第1試薬分注プローブ15aを停止させ(S38)、一連の処理を終了する(エンド)。
以上のように、自動分析装置1は、反応容器毎に、スキップ情報に基づいて第1試薬の分注をスキップさせることが可能である。同様に、自動分析装置1は、反応容器毎に、スキップ情報に基づいて第2試薬の分注をスキップさせることが可能である。
〔撹拌処理〕
図10に、第1実施形態に係る自動分析装置1における撹拌処理例のフロー図を示す。撹拌処理は、制御部70によって1サイクル毎に起動され、試料及び第1試薬、又は試料、第1試薬及び第2試薬が分注された後の反応容器の混合液を撹拌する処理である。
(S41)
制御部70は、所定の撹拌位置に測定対象の反応容器があるか否か検出する。所定の撹拌位置に測定対象の反応容器があることが検出されたとき(S41:Y)、制御部70の処理は、S42に移行する。一方、所定の撹拌位置に測定対象の反応容器があることが検出されなかったとき(S41:N)、制御部70は、一連の処理を終了する(エンド)。
(S42)
所定の撹拌位置に測定対象の反応容器があることが検出されたとき、制御部70は、当該反応容器に対応した反応容器情報から、撹拌を行うか否かを判別する。その具体例として、制御部70は、反応容器に付された識別情報等を読み取ることにより反応容器IDを特定し、特定された反応容器IDに対応した反応容器情報の分析工程情報を参照して撹拌を行うか否かを判別する。撹拌を行うと判別されたとき(S42:Y)、制御部70の処理は、S43に移行する。一方、撹拌を行わないと判別されたとき(S42:N)、制御部70は、一連の処理を終了する(エンド)。
(S43)
撹拌を行うと判別されたとき、制御部70は、当該反応容器に対応した反応容器情報のスキップ情報から、撹拌をスキップさせるか否かを判別する。撹拌をスキップさせると判別されたとき(S43:Y)、制御部70は、一連の処理を終了する(エンド)。一方、撹拌をスキップさせないと判別されたとき(S43:N)、制御部70の処理は、S44に移行する。
(S44〜S46)
撹拌をスキップさせないと判別されたとき、制御部70は、撹拌機構部18eにより第1撹拌アーム18bや第2撹拌アーム18dを適宜移動させて、当該反応容器の撹拌位置に第1撹拌子18aや第2撹拌子18cを停止させる(S44)。次に、制御部70は、撹拌機構部18eにより第1撹拌子18aや第2撹拌子18cを用いて反応容器内を撹拌させる(S45)。続いて、制御部70は、撹拌機構部18eにより第1撹拌アーム18bや第2撹拌アーム18dを適宜移動させて、所定のホームポジションに第1撹拌子18aや第2撹拌子18cを停止させ(S46)、一連の処理を終了する(エンド)。
以上のように、自動分析装置1は、反応容器毎に、スキップ情報に基づいて撹拌をスキップさせることが可能である。
〔測定処理〕
図11に、第1実施形態に係る自動分析装置1における測定処理例のフロー図を示す。測定処理は、制御部70によって1サイクル毎に起動され、撹拌後の反応容器の混合液を測定する処理である。
(S51)
制御部70は、所定の測定位置に測定対象の反応容器があるか否か検出する。所定の測定位置に測定対象の反応容器があることが検出されたとき(S51:Y)、制御部70の処理は、S52に移行する。一方、所定の測定位置に測定対象の反応容器があることが検出されなかったとき(S51:N)、制御部70は、一連の処理を終了する(エンド)。
(S52)
所定の測定位置に測定対象の反応容器があることが検出されたとき、制御部70は、当該反応容器に対応した反応容器情報から、測定を行うか否かを判別する。その具体例として、制御部70は、反応容器に付された識別情報等を読み取ることにより反応容器IDを特定し、特定された反応容器IDに対応した反応容器情報の分析工程情報を参照して測定を行うか否かを判別する。測定を行うと判別されたとき(S52:Y)、制御部70の処理は、S53に移行する。一方、測定を行わないと判別されたとき(S52:N)、制御部70は、一連の処理を終了する(エンド)。
(S53)
測定を行うと判別されたとき、制御部70は、当該反応容器に対応した反応容器情報のスキップ情報から、測定をスキップさせるか否かを判別する。測定をスキップさせると判別されたとき(S53:Y)、制御部70は、一連の処理を終了する(エンド)。一方、測定をスキップさせないと判別されたとき(S53:N)、制御部70の処理は、S54に移行する。
(S54)
測定をスキップさせないと判別されたとき、制御部70は、測定部19により、当該反応容器内の混合液を測定させる。測定部19は、反応容器内の混合液に光を照射し、混合液を透過した光に基づいて測定データを生成する。その後、制御部70は、一連の処理を終了する(エンド)。
以上のように、自動分析装置1は、反応容器毎に、スキップ情報に基づいて測定をスキップさせることが可能である。
〔動作シーケンス例〕
図12に、第1実施形態に係る自動分析装置1の動作シーケンスの一例を示す。図12は、分析部10、重量センサ222、計時部72、表示部61、操作部40における時間的な処理の流れを縦方向に表すシーケンス図である。なお、図12は、重量センサ222を例に示すが、重量センサ232でも同様である。
重量センサ222が、アルカリ性洗剤タンク22に貯蔵された洗剤の残量が所定量以下になったことを検出する(SQ1)と、計時部72は、計時を開始する(SQ2)一方、測定部19等を用いた分析処理は継続される。また、表示制御部51は、洗剤タンクの交換を促す内容の情報を表示部61に表示させる(SQ3)。
SQ3において表示部61に表示された情報を見たユーザは、操作部40を介して洗剤タンクの交換を指示すると(SQ4)、重量センサ222の機能がオフとなる(SQ5)。また、表示制御部51は、洗剤タンクの交換が完了を、操作部40を介して指示するように促す内容の情報を表示部61に表示させる(SQ6)。
洗剤タンクの交換を行ったユーザは、SQ6において表示部61に表示された情報を見て、操作部40を介して洗剤タンクの交換の完了を指示すると(SQ7)、重量センサ222の機能がオンとなり(SQ8)、計時部72は、計時を終了する(SQ9)。
第1実施形態によれば、重量センサ222によりアルカリ性洗剤タンク22に貯蔵された洗剤の残量が所定量以下になったことが検出された時点から、[B/C]個の反応容器について測定を含む分析処理が継続される。そして、その後の[T0/t]個又は([T0/t]+1)個の反応容器については流路へのエアーの混入等により未洗浄容器として特定され、次の測定を含む分析処理のスキップが可能になる。
図13に、第1実施形態に係る自動分析装置1の動作説明図を示す。図13は、[B/C]が50であり、測定テスト数が50であり、T0が45秒であり、tが4.5秒であり、全反応容器の数が60である例を表す。
たとえば、反応容器IDが「1」の反応容器の測定中にアルカリ性洗剤タンク22に貯蔵された洗剤の残量が所定量以下になったことが検出されたとき、自動分析装置1(特定部71)は、基点1の反応容器として反応容器IDである「1」を記憶する。アルカリ性洗剤の残量が所定量以下になっても、上記のように流路内に洗剤が残っているため、50(=[B/C])個分の反応容器については流路内の洗剤を用いて洗浄される。そこで、自動分析装置1は、反応容器IDが「50」である反応容器を終点1の反応容器として特定し、特定された反応容器の反応容器IDである「50」を記憶する。
続いて、自動分析装置1は、反応容器IDが「50」に続く反応容器IDが「51」である反応容器を基点2の反応容器として特定し、基点2の反応容器の反応容器IDである「51」を記憶する。基点2から10(=T0/t)個分の反応容器については、洗浄が不十分であるため、自動分析装置1は、反応容器IDが「60」である反応容器を終点2の反応容器として特定し、特定された反応容器の反応容器IDである「60」を記憶する。その結果、反応容器IDが「51」〜「60」までの反応容器の反応容器情報には、スキップ情報が付与される。これにより、自動分析装置1は、反応容器IDが「51」〜「60」までの反応容器について測定等の分析処理をスキップさせることができる。なお、反応容器IDが「61」以降の反応容器については、洗剤タンク交換後の洗剤が供給されるため、洗剤を用いた洗浄が行われ、測定等の分析処理が行われる。
以上説明したように、第1実施形態によれば、重量センサの機能がオフに設定される洗剤交換モードを設け、洗剤の残量が所定量以下になったことが検出された場合でも分析処理を継続させつつ、洗剤タンクの交換時間に応じた数の未洗浄容器を特定するようにしたので、洗剤タンクの交換作業の効率を向上させ、且つ、洗浄不足による測定結果の不良を防止することが可能になる。
[第2実施形態]
第1実施形態では、操作部40を介してユーザから洗剤タンクの交換完了の指示を受けて、洗剤の交換時間を計時するものとして説明した。これに対し、第2実施形態では、洗剤タンクの交換時間を検出するための交換時間検出手段を設け、制御部は、交換時間検出手段によって検出された交換時間に基づいて未洗浄容器を特定する。これにより、ユーザによる交換完了の指示タイミングにかかわらず、洗剤タンクの交換時間を正確に計測することができるため、交換時間に応じて特定される未洗浄容器の数を減らし、装置のスループットの向上を図ることが可能になる。
第2実施形態に係る自動分析装置は、洗浄部に吸引圧センサを設け、制御部が吸引圧センサにより得られた検出結果に基づいて洗剤タンクの交換時間を取得する。以下、第2実施形態に係る自動分析装置について、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
図14に、第2実施形態に係る洗浄部の構成例を模式的に示す。図14において、図4と同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
第2実施形態に係る洗浄部20aは、アルカリ性洗剤タンク22に貯蔵されたアルカリ性洗剤を吸引することによりノズル24に導く第1吸引手段(図示せず)と、酸性洗剤タンク23に貯蔵された酸性洗剤を吸引することによりノズル24に導く第2吸引手段(図示せず)とを含んで構成されている。更に、洗浄部20aは、アルカリ性洗剤タンク22に貯蔵されたアルカリ性洗剤を第1吸引手段により吸引するときの吸引圧を検出する吸引圧センサ224と、酸性洗剤タンク23に貯蔵された酸性洗剤を第2吸引手段により吸引するときの吸引圧を検出する吸引圧センサ234とを含んで構成されている。吸引圧センサ224、234は、「吸引圧検出手段」の一例である。
図15に、吸引圧センサ224の動作説明図を示す。図15は、横軸に時間を表し、縦軸に吸引圧を表す。図15は、吸引圧センサ224について説明するが、吸引圧センサ234についても同様である。
吸引圧センサ224は、アルカリ性洗剤タンク22の交換が完了していないときはエアーの吸引圧pr0に対応した検出結果を出力する。また、吸引圧センサ224は、アルカリ性洗剤タンク22の交換が完了した後は、アルカリ性洗剤の吸引圧pr1に対応した検出結果を出力する。従って、第2実施形態に係る制御部70aは、吸引圧センサ224により得られた検出結果から吸引圧pr0から吸引圧pr1に変化した時刻taを求めることにより、アルカリ性洗剤タンク22の交換完了タイミングを検出することができる。
同様に、吸引圧センサ234は、酸性洗剤タンク23の交換が完了していないときはエアーの吸引圧pr0´に対応した検出結果を出力する。また、吸引圧センサ234は、酸性洗剤タンク23の交換が完了した後は、酸性洗剤の吸引圧pr1´に対応した検出結果を出力する。従って、第2実施形態に係る制御部70aは、吸引圧センサ234により得られた検出結果から吸引圧pr0´から吸引圧pr1´に変化した時刻ta´を求めることにより、酸性洗剤タンク23の交換完了タイミングを検出することができる。
制御部70aでは、計時部72が、重量センサ222、232により洗剤の残量が所定量以下になったことが検出されたとき計時を開始する。計時部72は、上記のように検出された交換完了タイミングで計時を終了する。すなわち、計時部72は、アルカリ性洗剤タンク22又は酸性洗剤タンク23の交換後に吸引圧センサ224、234によって検出された吸引圧に基づいて計時を終了することができる。制御部70aは、計時部72により計時された時間を洗剤タンクの交換時間として取得する。
第2実施形態において、計時部72、第1吸引手段及び吸引圧センサ224、又は計時部72、第2吸引手段及び吸引圧センサ234は、「交換時間検出手段」の一例である。
図16に、第2実施形態に係る自動分析装置の動作シーケンスの一例を示す。図16は、分析部10、重量センサ222、計時部72、表示部61、操作部40、吸引圧センサ224における処理の流れを縦方向に表すシーケンス図である。図16において、図12と同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
第2実施形態では、自動分析装置は、洗剤交換モードに移行した後、吸引圧センサ224により検出されたアルカリ性洗剤の吸引圧に基づいてアルカリ性洗剤タンク22の交換完了が検出される(SQ10)。この検出を受けて、重量センサ222の機能がオンとなり(SQ11)、計時部72は、計時を終了する(SQ12)。
以上説明したように、第2実施形態によれば、洗剤タンクの交換時間がユーザの指示タイミングに依存することなく、洗剤の交換時間を正確に計測することができるようになる。この結果、洗剤の交換時間に応じた未洗浄容器の数を減らし、試料や試薬等を無駄にすることなく、装置のスループットの向上を図ることが可能になる。
なお、交換時間検出手段として計時部と吸引手段と吸引圧センサとを設け、吸引手段による吸引期間中に吸引圧センサによってエアーが吸引されたときの第1吸引圧(図15では吸引圧pr0)の検出タイミングと洗剤が吸引されたときの第2吸引圧(図15では吸引圧pr1)の検出タイミングとから洗剤の交換時間(図15ではT1)を求めるようにしてもよい。
[第3実施形態]
第3実施形態では、上記のいずれかの実施形態において未洗浄容器として特定された反応容器がある場合、ユーザによる停止指示があったとき、洗浄してから装置を停止させる。なお、この実施形態における「装置の停止」は、分析処理を停止させることである。これにより、次の測定において洗浄不足による測定結果の不良を確実に回避することが可能になる。
以下、第3実施形態に係る自動分析装置について、第1実施形態との相違点を中心に説明する。第3実施形態に係る自動分析装置の構成は、第1実施形態に係る自動分析装置の構成と同様である。以下では、説明の便宜上、第1実施形態に係る自動分析装置1の構成を用いて第3実施形態を説明する。
図17に、第3実施形態に係る自動分析装置における装置停止処理例のフロー図を示す。第3実施形態に係る制御部が内蔵するCPUは、記憶部に記憶されたプログラムを読み出し、読み出されたプログラムに対応した処理を実行することにより、各フローの処理を実現する。
(S61)
制御部70は、操作部40を介してユーザからの装置停止が指示されるまで待機する(S61:N)。ユーザから装置停止が指示されたとき(S61:Y)、制御部70の処理は、S62に移行する。
(S62、S63)
ユーザから装置停止が指示されたとき、制御部70は、スキップ情報が付与された反応容器があるか否かを判別するため、記憶部80に記憶された反応容器情報を検索する(S62)。反応容器情報を検索した結果、スキップ情報が付与された反応容器があるとき(S63:Y)、制御部70の処理は、S64に移行する。スキップ情報が付与された反応容器がないとき(S63:N)、制御部70の処理は、S67に移行する。
(S64)
反応容器情報を検索した結果、スキップ情報が付与された反応容器があるとき、制御部70は、回動機構部13cにより反応ディスク13を回動させ、S63においてスキップ情報が付与された反応容器を所定の洗浄位置に停止させる。
(S65)
制御部70は、洗浄部20により、所定の洗浄位置に停止させた反応容器に対して図4で説明したように一連の洗浄処理を行わせる。
(S66)
制御部70は、当該反応容器に対応した反応容器情報に付与されたスキップ情報を削除する。その後、制御部70の処理は、S63に移行する。すなわち、スキップ情報が付与された反応容器情報がなくなるまで、S64〜S66を繰り返す。
(S67)
反応容器情報を検索した結果、スキップ情報が付与された反応容器がないとき、制御部70は、所定の装置停止シーケンスに従って装置を停止させる。その後、制御部70は、一連の処理を終了する(エンド)。
図18に、第3実施形態に係る自動分析装置の動作説明図を示す。図18は、[B/C]が50であり、測定テスト数が45であり、T0が45秒であり、tが4.5秒であり、全反応容器の数が50である例を表す。
たとえば、反応容器IDが「1」の反応容器の測定中に洗剤タンクに貯蔵された洗剤の残量が所定量以下になったことが検出されたとき、自動分析装置1(特定部71)は、基点1の反応容器として反応容器IDである「1」を記憶する。洗剤の残量が所定量以下になっても、上記のように流路内に洗剤が残っているため、50(=[B/C])個分の反応容器については流路内の洗剤を用いて洗浄される。この場合、流路内の洗剤で全反応容器は洗浄される。自動分析装置1は、反応容器IDが「50」である反応容器を終点1の反応容器として特定し、特定された反応容器の反応容器IDである「50」を記憶する。
続いて、自動分析装置1は、反応容器IDが「50」に続く反応容器IDが「51」である反応容器を基点2の反応容器として特定し、基点2の反応容器の反応容器IDである「51」を記憶する。基点2から10(=T0/t)個分の反応容器については、洗浄が不十分であるため、自動分析装置1は、反応容器IDが「60」である反応容器を終点2の反応容器として特定し、特定された反応容器の反応容器IDである「60」を記憶する。その結果、反応容器IDが「51」〜「60」までの反応容器の反応容器情報には、スキップ情報が付与される。
ここで、ユーザにより装置停止の指示があった場合、反応容器ID「51」〜「60」については、測定に使用しなかった場合でも洗浄を行ってから装置を停止させる。
以上説明したように、第3実施形態によれば、ユーザによる自動分析装置の停止指示があったとき、洗浄してから装置を停止させるようにしたので、次の測定において洗浄不足による測定結果の不良を確実に回避することが可能になる。
なお、第1実施形態では、未洗浄容器として特定された反応容器を測定等に使用しないようにしていたが、これに限定されるものではない。たとえば、自動分析装置は、未洗浄容器として特定された反応容器を示す情報をユーザに提示するようにしてもよい。すなわち、自動分析装置は、未洗浄容器として特定された反応容器を示す情報を出力部60に出力させる出力制御部50を含むようにしてもよい。
上記の実施形態は、洗浄部の構成に限定されるものではない。また、上記の実施形態は、分析部の構成に限定されるものではない。
上記の実施形態は、分析処理の内容に限定されるものではない。すなわち、上記の実施形態における分析処理は、試料の分注、試薬の分注、撹拌、及び測定のうち少なくとも1つが省略されたものであってもよい。また、上記の実施形態における分析処理は、更に、イオン選択性電極を用いたイオン選択電極法による測定や、キャリブレーション等が追加されたものであってもよい。
上記の実施形態において、重量センサの機能をオンさせることに代えて、重量センサから得られた検出結果を判断するようにし、重量センサの機能をオフさせることに代えて、重量センサから得られた検出結果を判断しないようにしてもよい。
上記の実施形態では、通常モードや洗剤交換モードに動作モードの切り替えが可能な自動分析装置を例に説明したが、これに限定されるものではない。上記の実施形態に係る洗剤交換モードにおける機能を備えた自動分析装置であればよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これら実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 自動分析装置
10 分析部
11 反応ディスク
11c、13c、14c、16c 回動駆動部
12 サンプル分注部
12c、15c、17c 分注機構部
13 反応ディスク
14 第1試薬庫
15 第1試薬分注部
16 第2試薬庫
17 第2試薬分注部
18e 撹拌機構部
19 測定部
20、20a 洗浄部
21 純水タンク
22 アルカリ性洗剤タンク
23 酸性洗剤タンク
30 データ処理部
40 操作部
50 出力制御部
51 表示制御部
52 印刷制御部
60 出力部
61 表示部
62 印刷部
70、70a 制御部
71 特定部
72 計時部
80 記憶部
211、221、231 流路
213、223 廃液流路
222、232 重量センサ
224、234 吸引圧センサ
233 吸引流路

Claims (12)

  1. 複数の反応容器のそれぞれに試料と試薬とを分注して各反応容器内の混合液を測定する分析処理を行い、分析処理後の反応容器を洗浄する自動分析装置であって、
    交換可能に構成された洗剤貯蔵手段に貯蔵された洗剤を用いて前記複数の反応容器を洗浄する洗浄手段と、
    前記洗剤貯蔵手段に貯蔵された前記洗剤の残量に対応した検出結果を出力する残量検出手段と、
    前記残量検出手段から出力された前記検出結果により前記洗剤の残量が所定量以下になったことが検出されたとき、前記複数の反応容器に対する前記分析処理を継続させ、且つ、未洗浄容器を特定する制御手段と、
    を含むことを特徴とする自動分析装置。
  2. 前記制御手段は、前記洗剤貯蔵手段の交換時間に基づいて前記未洗浄容器を特定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の自動分析装置。
  3. 前記制御手段は、前記検出結果により前記洗剤の残量が所定量以下になったことが検出されたとき、前記洗剤貯蔵手段と前記洗浄手段との間を接続する前記洗剤の流路の容積に対応した数の反応容器の測定後に測定が予定された前記交換時間に応じた数の反応容器を前記未洗浄容器として特定する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の自動分析装置。
  4. 前記検出結果により前記洗剤の残量が所定量以下になったことが検出されたとき計時を開始し、且つ、操作手段を介して前記洗剤貯蔵手段の交換の完了が指示されたとき前記計時を終了する計時手段を含み、
    前記制御手段は、前記計時手段により計時された時間を前記交換時間として取得する、
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の自動分析装置。
  5. 前記交換時間を検出するための交換時間検出手段を含み、
    前記制御手段は、前記交換時間検出手段によって検出された前記交換時間に基づいて前記未洗浄容器を特定する、
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の自動分析装置。
  6. 前記交換時間検出手段は、
    前記検出結果により前記洗剤の残量が所定量以下になったことが検出されたとき計時を開始する計時手段と、
    前記洗剤貯蔵手段に貯蔵された洗剤を吸引する吸引手段と、
    前記吸引手段により前記洗剤を吸引するときの吸引圧を検出する吸引圧検出手段とを含み、
    前記計時手段は、
    前記洗剤貯蔵手段の交換後に前記吸引圧検出手段によって検出された前記吸引圧に基づいて前記計時を終了し、
    前記制御手段は、前記計時手段により計時された時間を前記交換時間として取得する、
    ことを特徴とする請求項5に記載に自動分析装置。
  7. 少なくとも前記試料の分注をスキップさせるか否かを示すスキップ情報を記憶する記憶手段を含み、
    前記制御手段は、前記未洗浄容器として特定された反応容器に前記スキップ情報を付与し、前記記憶手段に記憶させる、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の自動分析装置。
  8. 前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された前記スキップ情報により前記未洗浄容器として特定された反応容器について少なくとも前記試料の分注をスキップさせる、
    ことを特徴とする請求項7に記載の自動分析装置。
  9. 前記未洗浄容器として特定された反応容器を示す情報を出力手段に出力させる出力制御手段を含む、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の自動分析装置。
  10. 前記制御手段は、操作手段を介して前記分析処理の停止が指示されたとき、前記未洗浄容器として特定された反応容器を前記洗浄手段により洗浄した後に前記分析処理を停止させる、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載の自動分析装置。
  11. 第1動作モード又は第2動作モードに動作モードの切り替えが可能に構成され、
    前記第1動作モードは、前記残量検出手段から出力された前記検出結果により前記洗剤の残量が所定量以下になったことが検出されたとき前記分析処理を停止させる動作モードであり、
    前記第1動作モードにおいて、前記制御手段は、前記残量検出手段から出力された前記検出結果により前記洗剤の残量が所定量以下になったことが検出され、且つ、操作手段を介して洗剤の交換が指示されたとき、前記残量検出手段の検出機能を無効化すると共に前記動作モードを前記第2動作モードに移行させ、
    前記第2動作モードにおいて、前記制御手段は、前記未洗浄容器を特定し、且つ、前記洗剤貯蔵手段の交換が完了したとき、前記検出機能の無効化を解除すると共に前記動作モードを前記第1動作モードに移行させる、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれか一項に記載の自動分析装置。
  12. 前記残量検出手段は、前記洗剤貯蔵手段の重量に対応した検出結果を出力する重量センサであることを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれか一項に記載の自動分析装置。
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