JP2000338115A - 液体残量検出装置 - Google Patents

液体残量検出装置

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JP2000338115A
JP2000338115A JP14386899A JP14386899A JP2000338115A JP 2000338115 A JP2000338115 A JP 2000338115A JP 14386899 A JP14386899 A JP 14386899A JP 14386899 A JP14386899 A JP 14386899A JP 2000338115 A JP2000338115 A JP 2000338115A
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liquid
solution
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liquid container
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JP14386899A
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English (en)
Inventor
Hiroo Shinohara
弘生 篠原
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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  • Measurement Of Levels Of Liquids Or Fluent Solid Materials (AREA)
  • Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)
  • Filling Of Jars Or Cans And Processes For Cleaning And Sealing Jars (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、液体容器の重量から溶液の残量を
計測することにより溶液の交換時期の推定を容易にし、
液体容器内の溶液が空の状態のまま放置されることを防
止する液体残量検出装置を提供する。 【解決手段】 ほぼ満杯状態の洗剤溶液が入っている液
体容器7を台座8にセットすると、光センサ2a、2b
はオン状態となる。洗剤溶液を使用する場合には溶液吸
引用ポンプ11を動作させ、その動作の度にカウンタ2
4bのカウント値をインクリメントする。洗剤溶液の残
量はそのセット時の量からその使用量を減算して計算す
る。洗剤溶液の残量が90%未満になると、光センサ2
bがオフ状態となるので、この時点から洗剤溶液の残量
を表示ユニット25に表示する。洗剤溶液の残量が1/
10未満になると、光センサ2aがオフ状態となるの
で、検体試料のサンプリングを中止して表示ユニット2
5にエラー情報を表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体容器の液体残
量検出装置に関し、特に、自動分析装置において使用さ
れる試薬や洗剤などの液体の残量を検出する装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の自動分析装置において、患者の血
液や尿などの検体試料についての分析項目を測定するた
めに用いられる試薬の残量や反応管を洗浄するために用
いられる洗剤の残量などのような溶液の残量を管理する
ことができるということは、その装置の性能上非常に重
要となる。そのため、試薬や洗剤などの溶液の残量を計
測するために種々の計測方法が考えられている。
【0003】例えば、液体容器が満杯状態であることが
オペレータによって指示された場合、その指示の時点か
らの実際の使用量(1回の動作当たりの溶液吸引用ポン
プの溶液吸引量)をその溶液吸引用ポンプの動作回数で
カウントし、このカウント値の減算により液体容器内の
溶液の残量を計測する方法がある。
【0004】また、溶液の吸引時において液体容器内に
プローブを入れるようなピペッティング方式を採用して
いる自動分析装置の場合、そのプローブの先端に溶液の
液面を検知する液面検知センサを設け、このプローブの
溶液の液面までの移動量(下降量)から得られる溶液の
液面の高さと液体容器の形状とを基にして液体容器内の
溶液の残量を計測する方法がある。
【0005】さらに、液体容器内に水位センサを入れて
測った溶液の液面の高さから溶液の残量を計測する方法
がある。なお、この水位センサとしては、常に正確な溶
液の残量を計測できるセンサと、溶液の残量が予め設定
された所定量よりも多いかまたは少ないかを判断できる
のみであるセンサとがある。また、後者のようなセンサ
を複数段配置することにより、満杯状態と不足状態の中
間の状態における溶液の残量を不正確ではあるが、ある
程度詳細に計測できるセンサもある。
【0006】このような溶液の液面の高さから液体容器
内の溶液の残量を計測するセンサの例としては、(1)
フロートを利用し、このフロートの浮沈状態から溶液の
残量を計測するセンサ、(2)溶液の液面での光の屈折
を応用して溶液の残量を計測するセンサ、(3)超音波
を用いて溶液の液面までの距離を測定し、その測定した
距離から溶液の残量を計測するセンサ、(4)溶液が入
っている液体容器の重量を検出し、検出した重量から溶
液の残量を計測するセンサなどがある。
【0007】例えば、液体容器の重量から溶液の残量を
計測する場合には、まず、液体容器をその重量を検出す
るための台座の上に設置しておく。この台座の下にはバ
ネなどの弾性体を設ける。液体容器内の溶液を使用する
ことにより溶液の残量が少なくなって液体容器全体の重
量が軽くなると、台座自体は弾性体の力によって上方に
移動する。この台座の上方への移動状態をセンサによっ
て検出し、検出した移動状態を基にして溶液の残量を計
測する。溶液の残量が予め設定された所定量以下になっ
た場合には、溶液の残量が少なくなったことを示すエラ
ー情報を表示ユニットに表示させる。これにより、オペ
レータに対して溶液の交換や補給を促すことになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、液体容
器内の溶液の残量を計測するためには上述したセンサを
利用することになるが、使用する溶液が次のような性質
を有している場合、その溶液によっては上述したどのセ
ンサを利用しても良いとは限らない。
【0009】例えば、溶液が強酸性/強アルカリ性を有
している場合、溶液に直接センサを浸漬させてその残量
を計測する方法では、そのような溶液に長時間浸漬して
も溶出せずに耐えられるだけの材質によってセンサを構
成する必要がある。特に、長時間浸漬することによって
センサの材質が微量でも溶出すれば問題が生じるような
溶液を使用する場合においては、センサの材質を厳選す
る必要がある。
【0010】さらに、溶液の使用量が多いことにより大
容量の液体容器が必要である場合、ピペッティング方式
の自動分析装置においては、試薬のような溶液のセット
位置にこのような液体容器を設置することはできないの
で、高価な専用のセンサを配置する必要がある。
【0011】また、液体容器が満杯状態である時点から
の実際の溶液使用量をそのポンプの動作回数からカウン
トし、このカウント値を基にして液体容器内の溶液の残
量を計測する方法では、センサを設ける必要がないの
で、上述した問題は生じないし、簡便であるという特徴
がある。しかし、もし、オペレータが溶液の交換時にお
いてこのカウント値をリセット(初期値化)せず、液体
容器内の溶液が満杯状態であることを指示せず、または
液体容器に中途半端な量の溶液を継ぎ足しした場合に
は、液体容器内の溶液の残量を正確に計測することがで
きない。この場合、オペレータは、この方法により計測
された溶液の残量を基にして溶液の交換作業や継ぎ足し
作業を行うことをせず、より確実であるオペレータ自身
による目視により溶液の残量を確認してから溶液の交換
作業や継ぎ足し作業を行うようになるので、この計測方
法を有効に利用することができない。
【0012】一方、上述した液体容器の重量から溶液の
残量を計測する方法は非常に簡単に行うことができ、ま
た溶液の残量を非接触で計測できることから、洗剤のよ
うな腐食性溶液の残量の計測も簡単な構成で実現するこ
とができる。
【0013】しかし、この計測する方法においては、液
体容器がほとんど空の状態になってからエラー情報が表
示され、または溶液の残量が十分ある状態にもかかわら
ずエラー情報が表示されてしまうなどの問題がある。こ
れを解決するために、多数のセンサを配置することが考
えられるが、これではこの計測方法の利点である簡便さ
が失われてしまう。
【0014】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、本発明の目的は、簡単な構成でより正確に液体容
器内の液体の残量を計測でき、液体容器の交換の必要性
を容易に把握できる液体残量検出装置を提供することに
ある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明の液体残量検出装置は、液体
を収容する液体容器と、前記液体容器内の液体の重量が
第1の重量を越えているか否かを検出する第1の検出手
段と、前記液体容器内の液体の重量が前記第1の重量よ
りも少ない第2の重量未満であるか否かを検出する第2
の検出手段と、前記液体容器内の液体を吸引する吸引手
段と、前記吸引手段による前記液体容器内の液体の総吸
引量を計量する計量手段と、前記第1の検出手段及び前
記第2の検出手段の検出結果から前記液体容器内の液体
の重量が前記第1の重量と前記第2の重量の間にある場
合、前記計量手段による計量結果に基づいて前記液体容
器内の液体の残量を計測する計測手段とを備えたことを
特徴とする。
【0016】上記請求項1に記載の発明の液体残量検出
装置において、請求項2に記載の発明は、前記第1の検
出手段の検出結果に基づいて前記液体容器が満杯状態で
あるか否かを判断する、あるいは前記第2の検出手段の
検出結果に基づいて前記液体容器が不足状態であるか否
かを判断する判断手段を備えたことを特徴とする。
【0017】上記請求項1に記載の発明の液体残量検出
装置において、請求項3に記載の発明は、前記第1の検
出手段は、前記液体容器内の液体に対して非接触で前記
検出を行うことを特徴とする。
【0018】上記請求項1に記載の発明の液体残量検出
装置において、請求項4に記載の発明は、前記計測手段
によって計測された液体の残量を表示する残量表示手段
を備えたことを特徴とする。
【0019】上記請求項2に記載の発明の液体残量検出
装置において、請求項5に記載の発明は、前記判断手段
による判断の結果、前記液体容器内の液体が満杯状態で
あると判断された場合、前記計量手段による計量値をリ
セットするリセット手段を備えたことを特徴とする。
【0020】上記請求項2に記載の発明の液体残量検出
装置において、請求項6に記載の発明は、前記判断手段
による判断の結果、前記液体容器内の液体が不足状態で
あると判断された場合、前記吸引手段による吸引を中止
するとともに、エラー情報を表示する手段を備えたこと
を特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0022】なお、本発明の実施の形態では、洗剤溶液
が入っている液体容器の重量の変化を検出することによ
って液体容器内の洗剤溶液の残量を計測する場合につい
て説明する。
【0023】図1および図2は本発明の実施の形態の液
体残量検出装置を有する自動分析装置の構成を示す図で
あり、図3は本発明の実施の形態の液体残量検出装置を
有する自動分析装置の構成を示すブロック図である。図
1、図2、および図3において、本発明の実施の形態の
液体残量検出装置を有する自動分析装置は、測定対象と
なる患者の検体試料が入っている複数の試料ボトル20
aを収納する試料収納ラック20と、複数の反応管18
を収納した反応ディスク17と、試料ボトル20aに入
っている検体試料を吸引して反応管18に分注するサン
プリングアーム15と、検体試料の吸光度の測定に使用
する試薬が入っている複数の試薬ボトル6a、6bをそ
れぞれ収納する試薬庫5a、5bと、試薬ボトル6a、
6bに入っている試薬を吸引して反応管18に分注する
試薬分注アーム/プローブ4a、4bと、試薬ボトル6
a、6bに入っている試薬を添加して検体試料の吸光度
の測定を行う測光ユニット21と、検体試料の電解質測
定用の電極ユニット12と、洗剤溶液を用いて反応管1
8を洗浄する洗浄ユニット13と、反応管18内の検体
試料および試薬からなる反応液を撹拌する撹拌ユニット
14と、CRT(ブラウン管)ディスプレイや液晶ディ
スプレイ(LCD)などから構成され、洗剤溶液の残量
に関する溶液残量情報や洗剤溶液が不足している(また
は洗剤溶液がない)ことを示すエラー情報などを表示す
る表示ユニット25と、表示ユニット25に表示されて
いる種々の情報をプリントアウトするプリンタユニット
26と、キーボード、マウスなどによって構成され、オ
ペレータによって種々の指示情報を入力するための入力
ユニット19と、溶液残量情報やエラー情報などを記憶
するメモリ24aおよびカウンタ24bを有し、上述し
た各ユニットの動作を制御するCPU(中央処理ユニッ
ト)システム24とを備えている。
【0024】さらに、本発明の実施の形態の液体残量検
出装置を有する自動分析装置は、予め設定された2つの
異なる所定の重量でそれぞれオン/オフ動作するスイッ
チを構成し、それぞれ発光素子および受光素子を有する
光センサ2a、2bと、光センサ2a、2bの出力信号
をCPUシステム24に出力するセンサインターフェー
ス(I/F)1a、1bと、洗剤溶液28が入っている
液体容器7と、液体容器7をセットするための台座8
と、台座8の下に配置され、液体容器7の重量に応じて
台座8を上下方向に移動させるためのバネなどで構成さ
れる弾性体3と、台座8と共に上下方向(方向40)に
移動し、それぞれ所定の重量に対応する高さで光センサ
2a、2bの発光素子と受光素子との間の光路を遮るセ
ンサカット板9と、液体容器7内の洗剤溶液28を吸引
する溶液吸引用ポンプ11と、溶液吸引用ポンプ11に
より吸引された液体容器7内の洗剤溶液28を洗浄ユニ
ット13に供給するために切り替える切替弁10と、洗
剤溶液28の吸引に用いられる溶液吸引用チューブ16
と、溶液吸引用チューブ16を液体容器7に保持するた
めのチューブ保持アダプタ27とを備えている。
【0025】ところで、通常、洗剤溶液などの溶液を入
れる液体容器としては予め指定されている容器が使用さ
れる。これは、その液体容器自身の重量がその重量の検
出に影響を与えるからである。しかし、残量の計測の対
象となる溶液は自動分析装置に固有であることが多いの
で、液体容器自身の重量が溶液の残量の計測に与える影
響はあまり問題とはならない。
【0026】また、指定された量の溶液が入っている指
定された液体容器の全重量は溶液の残量に比例している
ので、溶液が使用されれば、液体容器の重量はその使用
量に比例して線形に減少していくことになる。従って、
この溶液の重量の変化を検出することにより溶液の残量
を計測することができる。しかし、秤のように線形な計
測を行おうとする場合には、その重量の値を得るための
インターフェースの構成が複雑となる。そのため、本発
明では、上述したように、予め設定された重量でオン/
オフするようなスイッチを構成する光センサを2つ配置
し、この2つの光センサにより液体容器の2つの残量状
態(満杯状態および不足状態)をそれぞれ検出できるよ
うにする。
【0027】上述したように、液体容器7は台座8にセ
ットされるが、液体容器7内の洗剤溶液の重量の変化に
伴う弾性体3の反動により台座8は上下方向に移動する
ので、台座8の上下方向の移動を光センサ2a、2bを
用いてモニタする。
【0028】光センサ2a、2bの出力信号(オン状態
を示すオン信号またはオフ状態を示すオフ信号、例えば
ハイレベル信号またはローレベル信号)は、センサI/
F1a、1bを介してCPUシステム24に供給され、
CPUシステム24において液体容器7内の洗剤溶液の
残量状態が判断される。
【0029】液体容器7内の洗剤溶液を吸引するため
に、切替弁10を介して溶液吸引用ポンプ11に接続さ
れている耐薬品性の高い樹脂製の溶液吸引用チューブ1
6が液体容器7の中に挿入される。溶液吸引用チューブ
16の吸引口が液体容器7の底部に位置するように、溶
液吸引用チューブ16はチューブ保持アダプタ27によ
って保持されて液体容器7に取り付けられる。従って、
溶液吸引用チューブ16およびチューブ保持アダプタ2
7の重量も液体容器7の重量に加えられることになる。
【0030】なお、台座8の下に配置される弾性体3、
例えばバネのバネ定数と2つの光センサ2a、2bの配
置される位置が洗剤溶液の重量の変化に対して一定とな
るように調整されている。なお、洗剤溶液などの溶液の
残量とその重量の間には比例関係があるので、この調整
は容易である。
【0031】図4は本発明の実施の形態の液体残量検出
装置を有する自動分析装置における溶液残量計測のため
に用いられる光センサのON/OFF(オン/オフ)状
態を説明するための図である。なお、ここでは、センサ
カット板9が光センサ2a、2bの光路を遮る場合を光
センサのオン状態として説明する。図4に示すように、
光センサ2bは、液体容器7がほぼ満杯状態(液体容器
7の容量に対して洗剤溶液の量が例えば90%以上)で
ある時しかオン状態にならないとする。一方、光センサ
2aは、液体容器7内の洗剤溶液の残量が液体容器7の
容量に対して例えば1/10(10%)以上であればオ
ン状態になるとする。
【0032】台座8に何もセットされていない状態にお
いては、光センサ2a、2bはどちらもオフ状態であ
る。一方、台座8に満杯状態の液体容器がセットされれ
ば、光センサ2a、2bはどちらもオン状態となる。
【0033】従って、台座8に何もセットされていない
状態では、光センサ2a、2bはどちらもオフ状態であ
るので、光センサ2a、2bの出力信号を基にして、C
PUシステム24では、洗剤容器7が空状態である、ま
たは洗剤容器7が不足状態であると判断する。すなわ
ち、これは、本発明の実施の形態においては、液体容器
7内の洗剤溶液の量が洗剤容器7の容量の1/10以下
になっていることを示している。
【0034】洗剤溶液の量が洗剤容器7の容量の1/1
0以下になっているということは、検体試料の分析項目
の測定に支障をきたす恐れがあるということなので、検
体試料のサンプリングを行わないようにする措置がとら
れることになる。
【0035】なお、光センサ2a、2bのオン/オフ状
態の切り替えの基準となる1/10(10%)、90%
という洗剤溶液の量は自動分析装置の分析処理能力に応
じて決定されるのであり、例えば、20%、80%とい
う量を光センサ2a、2bのオン/オフ状態の切り替え
の基準量とすることもできる。
【0036】次に、本発明の実施の形態の液体残量検出
装置を有する自動分析装置の作用について説明する。
【0037】まず、オペレータは満杯状態(90%以
上)で洗剤溶液が入っている液体容器7を台座8にセッ
トする。この時、光センサ2a、2bはどちらもオン状
態となる。従って、光センサ2a、2bの出力信号(オ
ン状態を示すオン信号)はセンサI/F1a、1bを介
してCPUシステム24に供給される。CPUシステム
24では、このオン信号を受けて台座8に液体容器7が
セットされたと判断する。同時に、カウンタ24bのカ
ウント値をリセットして0にする。なお、カウンタ24
bは、自動分析装置の電源(図示しない)がオフされて
もカウント値を消去することなく記憶し続ける機能を有
している。
【0038】検体試料の分析項目について測定動作が開
始され、洗剤溶液を使用する場合には、CPUシステム
24の制御により溶液吸引用ポンプ11を動作させる。
ここで、所定量の洗剤溶液を吸引するために溶液吸引用
ポンプ11が動作する度に、カウンタ24bのカウント
値を例えば1づつインクリメントする。
【0039】ここでは、説明を簡単にするために、溶液
吸引用ポンプ11は1回の動作で所定量の洗剤溶液を吸
引するものとしているが、溶液吸引用ポンプ11の動作
の度に洗剤溶液の吸引量が変わる場合には、カウンタ2
4bのカウント値はその吸引量に対応する値だけインク
リメントするように設定する。
【0040】従って、カウンタ24bのカウント値から
洗剤溶液の使用量(吸引量)を簡単に計算することがで
きる。また、液体容器7を台座8にセットした時に液体
容器7に入っている洗剤溶液のセット量(元の量)が判
れば、そのセット量からその使用量を減算することによ
りその残量を計算することができる。
【0041】例えば、光センサ2a、2bがオン状態で
ある場合、液体容器7のセット時には少なくとも満杯状
態である90%以上の量の洗剤溶液が入っていたはずで
あるから、洗剤溶液の満杯量からカウント値に対応する
使用量を減算することにより残量が計算されることにな
る。この場合、計算される残量の誤差は、洗剤溶液の満
杯量を100%または90%とした場合の誤差となり、
100%−90%=10%以下となる。なお、光センサ
の性能により洗剤溶液の95%の量を検出することがで
きる場合には、計算される洗剤溶液の残量の誤差は5%
以下となる。
【0042】その後、洗剤溶液を使用し続けて洗剤溶液
の残量が90%未満になると、光センサ2bがオフ状態
となる。ここで、光センサ2bがオン状態とオフ状態を
所定時間交互に繰り返すようなチャタリング状態が発生
する場合があるが、これは所定時間以上にわたってチャ
タリング状態をチェックすることによって解決でき、光
センサ2bはオフ状態に落ち着くことになる。
【0043】光センサ2bがオフ状態になった後、光セ
ンサ2bの出力信号(オフ信号)を基にして、CPUシ
ステム24では、この時点から上述のようにして計算さ
れる洗剤溶液の残量を表示ユニット25に表示させる。
なお、計算される残量を表示ユニット25に表示させる
までの間、すなわち、洗剤溶液の残量が90%以上であ
り、光センサ2a、2bがどちらもオン状態である間
は、液体容器7が単純に満杯状態であることを示す満杯
情報を表示ユニット25に表示させる。
【0044】従って、これ以降は、洗剤溶液の使用量に
応じてその残量を計算し、計算した残量を表示ユニット
25に表示することにより、オペレータに洗剤溶液の残
量を容易に把握させることができる。また、洗剤溶液の
満杯状態は光センサ2bにより自動的に検出しているの
で、溶液の交換作業時においてオペレータがリセット指
示を行う必要がない。そのため、溶液が入っている液体
容器が満杯状態である時点からの実際の洗剤溶液の使用
量を溶液吸引用ポンプの動作回数からカウントし、この
カウント値を基に溶液の残量を計測する従来の方法にお
いて液体容器を満杯状態にした時にリセット指示するの
を忘れたために溶液の残量を正確に計測することができ
ずに自動分析装置が誤動作することを防止できる。さら
に、非接触型のセンサとしては光センサを2つ設けた簡
単な構成としているだけであるが、溶液の残量を非接触
で容易に計測することができる。これにより、低コスト
で耐久性を有する計測システムを構成することができ
る。
【0045】また、2つの光センサによりそれぞれ検出
した2つの重量に対応する溶液の量の間では溶液の実際
の使用量を基にして溶液の残量を計測しているので、詳
細な計測が可能となる。
【0046】その後、さらに洗剤溶液を使用し続けて洗
剤溶液の残量が1/10未満になると、光センサ2aが
オフ状態となる。CPUシステム24では、光センサ2
aの出力信号(オフ信号)を受けて洗剤溶液の残量が不
足であり、この程度の残量ではさらに測定を続行するの
に支障をきたす恐れがあると判断し、検体試料のサンプ
リングを中止するとともに表示ユニット25にエラー情
報を表示する。これにより、オペレータに対して液体容
器7の交換や洗剤溶液の補給を促す。
【0047】通常、光センサ2aがオフ状態になった時
点で表示ユニット25に表示される洗剤溶液の残量は1
/10の量を示すことになるが、1/10の量よりもも
う少し残量がある時点で(すなわち時間的に余裕を持っ
て少し早めに)エラー情報を表示ユニット25に表示す
るようにしてもよい。
【0048】以上のように、オペレータが測定前にその
都度目視で始業確認を行う必要がなく、溶液の交換時期
を容易に把握でき、溶液の残量がない状態で測定動作が
継続してしまうことを防止することができる。従って、
溶液の交換作業以外でオペレータにかかる負担を軽減す
ることができる。
【0049】なお、洗剤溶液の残量が実際に1/10の
量になった時点とエラー情報を表示するタイミングとが
一致しない場合も予想される。例えば、光センサ2aが
オフ状態となった時に表示される洗剤溶液の残量が1/
10の量よりも例えば10%以上多い場合には、溶液吸
引用ポンプ11の動作による実際の洗剤溶液の使用量
(吸引量)よりも洗剤溶液が早く消費したと判断されて
いることになるので、例えば、ポンプ流路系がつまって
逆流している、切替弁10が不良である、光センサ2a
が異常であるなどが考えられる。
【0050】一方、例えば、光センサ2aがオフ状態と
なった時に表示される洗剤溶液の残量が1/10の量よ
りも例えば10%以上少ない場合には、溶液吸引用ポン
プ11の動作による実際の洗剤溶液の使用量(吸引量)
よりも洗剤溶液の使用量が少ないと判断されていること
になるので、例えば、溶液吸引用ポンプ11が規定の動
作をしていない、ポンプ流路系にリークがある、切替弁
10が不良である、光センサ2aが異常であるなどが考
えられる。
【0051】なお、光センサ2aのオン/オフ状態の切
り換わり時において表示ユニット25に表示される洗剤
溶液の残量の差を計算し、その差分値が予め設定された
所定値を越えるような場合には、ポンプ流路系に異常が
あることを推定することができる。一般に、ポンプ流路
系の不具合を自動的に検出することは難しい場合が多い
が、計測した溶液の残量に誤差が生じた場合には、上記
のようなチェックを行うことにより、ポンプ流路系の異
常状態を検出することもできる。
【0052】洗剤溶液の残量が実際に1/10の量にな
った時点とエラー情報を表示するタイミングとが一致し
て正常に動作している場合には、光センサ2aがオフ状
態となった以降においても洗剤溶液の残量を表示ユニッ
ト25に表示し続ける。その後、洗剤溶液が空の状態に
なった場合には、これ以上の測定は不可能であると判断
し、自動分析装置の動作を即停止させて測定結果をプリ
ンタユニット26からプリントアウトさせるのを抑制す
るか、または測定結果にエラーコードを付加してプリン
タユニット26からプリントアウトさせるようにする。
【0053】以上のように、本発明の実施の形態では、
2つの光センサを用いて予め設定された2つの重量(溶
液の残量に対応する)をそれぞれ検出し、それら2つの
重量の間では溶液の実際の使用量を基にして溶液の残量
を計測しているが、本発明では、光センサの他、溶液の
重量の変化を検出する非接触型のセンサを用いることも
可能である。
【0054】また、本発明の実施の形態では、溶液とし
て洗剤溶液を用い、この洗剤溶液の残量を計測する場合
について説明したが、試薬やバッファ溶液などの溶液の
残量を計測する場合にも本発明を適用することができ
る。
【0055】
【発明の効果】以上、本発明によれば、簡単な構成でよ
り正確に液体容器内の液体の残量を計測できる。また、
液体容器の交換の必要性を容易に把握できるので、把握
に係るオペレータの負担を軽減できるとともに、オペレ
ータによる交換が必要な液体容器の見逃しを防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の液体残量検出装置を有す
る自動分析装置の構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態の液体残量検出装置を有す
る自動分析装置の構成を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態の液体残量検出装置を有す
る自動分析装置の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態の液体残量検出装置を有す
る自動分析装置における溶液残量計測のために用いられ
る光センサのオン/オフ状態を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
1a、1b センサI/F 2a、2b 光センサ 3 弾性体 4a、4b 試薬分注アーム/プローブ 5a、5b 試薬庫 6a、6b 試薬ボトル 7 液体容器 8 台座 9 センサカット板 10 切替弁 11 溶液吸引用ポンプ 12 電極ユニット 13 洗浄ユニット 14 撹拌ユニット 15 サンプリングアーム 16 溶液吸引用チューブ 17 反応ディスク 18 反応管 19 入力ユニット 20 試料収納ラック 20a 試料ボトル 21 測光ユニット 24 CPUシステム 24a メモリ 24b カウンタ 25 表示ユニット 26 プリンタユニット 27 チューブ保持アダプタ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を収容する液体容器と、 前記液体容器内の液体の重量が第1の重量を越えている
    か否かを検出する第1の検出手段と、 前記液体容器内の液体の重量が前記第1の重量よりも少
    ない第2の重量未満であるか否かを検出する第2の検出
    手段と、 前記液体容器内の液体を吸引する吸引手段と、 前記吸引手段による前記液体容器内の液体の総吸引量を
    計量する計量手段と、 前記第1の検出手段及び前記第2の検出手段の検出結果
    から前記液体容器内の液体の重量が前記第1の重量と前
    記第2の重量の間にある場合、前記計量手段による計量
    結果に基づいて前記液体容器内の液体の残量を計測する
    計測手段とを備えたことを特徴とする液体残量検出装
    置。
  2. 【請求項2】 前記第1の検出手段の検出結果に基づい
    て前記液体容器が満杯状態であるか否かを判断する、あ
    るいは前記第2の検出手段の検出結果に基づいて前記液
    体容器が不足状態であるか否かを判断する判断手段を備
    えたことを特徴とする請求項1記載の液体残量検出装
    置。
  3. 【請求項3】 前記第1の検出手段は、前記液体容器内
    の液体に対して非接触で前記検出を行うことを特徴とす
    る請求項1記載の液体残量検出装置。
  4. 【請求項4】 前記計測手段によって計測された液体の
    残量を表示する残量表示手段を備えたことを特徴とする
    請求項1記載の液体残量検出装置。
  5. 【請求項5】 前記判断手段による判断の結果、前記液
    体容器内の液体が満杯状態であると判断された場合、前
    記計量手段による計量値をリセットするリセット手段を
    備えたことを特徴とする請求項2記載の液体残量検出装
    置。
  6. 【請求項6】 前記判断手段による判断の結果、前記液
    体容器内の液体が不足状態であると判断された場合、前
    記吸引手段による吸引を中止するとともに、エラー情報
    を表示する手段を備えたことを特徴とする請求項2記載
    の液体残量検出装置。
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