JP2015123750A - 死角補助装置 - Google Patents

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【課題】より容易に視認者が直接視認する像と連続して死角領域の像を映すことが可能であり、また、視認性を向上させることが可能な死角補助装置を提供する。
【解決手段】障害物によって遮られる死角領域の像を映す死角補助装置100であって、前記像を表す光Lを入射し、視認者側に設けられ光Lの一部を反射し一部を透過する半透過平面ミラー111と、光Lを半透過平面ミラー111へ反射する平面ミラー112とが互いに対向するように配置される一対の平行平面ミラー110を備え、半透過平面ミラー111は、第一の部分と前記第一の部分よりも透過率が高い第二の部分とを備えてなる。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両内のフロントピラーなどの障害物によって遮られる死角領域の像を映す死角補助装置に関する。
従来、車両内のフロントピラーなどの障害物によって生じる死角を映す視認装置として、例えば、特許文献1に開示されたものが知られている。この視認装置は、車両前方を映す第1ミラーと、この第1ミラーに入射した光を運転者側に反射させる第2ミラーを備え、車両のフロントピラーを挟む直接視認エリアを通して運転者が見える像と前記第2ミラーに映る像が連続するように、前記第1ミラー及び/または前記第2ミラーを調整可能に構成したものである。
特開2006−231998号公報
しかしながら、特許文献1に係る視認装置では、運転者から見て第2ミラー及び風景を遮らないように第1,第2ミラーの互いの位置関係を調整する必要があり、設置作業や調整作業が煩雑であるという問題点があった。また、第2ミラーに死角を映す場合、死角領域の像を示す光以外にも外光が第2ミラーで反射して運転者の目に入り、視認性が損なわれるという問題点があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、より容易に視認者が直接視認する像と連続して死角領域の像を映すことが可能であり、また、視認性を向上させることが可能な死角補助装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る死角補助装置は、障害物よって遮られる死角領域の像を映す死角補助装置であって、
前記像を表す光を入射し、視認者側に設けられ光の一部を反射し一部を透過する半透過ミラーと、光を前記半透過ミラーへ反射するミラーとが互いに対向するように配置される一対のミラーを備え、
前記半透過ミラーは、第一の部分と前記第一の部分よりも透過率が高い第二の部分とを備えてなることを特徴とする。
本発明によれば、より容易に視認者が直接視認する像と連続して死角領域の像を映すことが可能となり、また、視認性を向上させることが可能となる。
本発明の実施形態に係る死角補助装置が配置される車両の運転席付近の概観を示す図である。 同上死角補助装置の概観を示す平面図である。 同上死角補助装置を示す斜視図である。 同上死角補助装置を示す図である。 同上死角補助装置の半透過平面ミラーを示す部分拡大図である。
本発明の一実施形態に係る死角補助装置を、図面を参照して説明する。
図1は本実施形態に係る死角補助装置100が配置される車両1の運転席付近の概観を示す図である。車両1は、図1に示すように、ステアリング10と、ウインドシールドガラス20と、サイドガラス30,40と、フロントピラー50,60と、を備える。また、21,22は、ウインドシールドガラス20の周辺部に印刷形成される遮光性の黒セラ(黒セラミック)部である。
車両1において、視認者(主に運転者)は、ウインドシールドガラス20(黒セラ部21の部分を除く)とサイドガラス30,40が配置される領域では風景を直接視認する一方、フロントピラー50,60と黒セラ部21,22が配置される領域ではフロントピラー50,60と黒セラ部21,22とによって視認者の視界が遮られ、風景を直接視認することができない死角領域が生じる。すなわち、フロントピラー50,60と黒セラ部21,22とは、本発明における障害物に該当する。
次に、図1〜図3に基づいて本実施形態に係る死角補助装置100の構成について説明する。なお、図2は、死角補助装置100の概観を示す平面図であり、図3は、死角補助装置100を示す斜視図である。
死角補助装置100は、図1及び図2に示すように、視認者側から見て右側(運転者側)のフロントピラー50に図示しないホルダ部材を介して配置され、フロントピラー50及び黒セラ部21によって遮られる死角領域の像を映すものである。なお、死角補助装置100は、視認者から見てフロントピラー50及び黒セラ部21と対向するように配置される。
死角補助装置100は、図2及び図3に示すように、一対の平行平面ミラー(一対のミラー)110を備える。
一対の平行平面ミラー110は、入射した光の一部を反射し一部を透過する半透過平面ミラー(半透過ミラー)111と、平面ミラー(ミラー)112とが互いに平行に対向するように配置されることによって構成される。なお、半透過平面ミラー111と平面ミラー112は図示しないホルダ部材に配置されることで平行な位置関係で固定される。なお、本発明の一対のミラーは、互いに対向するように配置されるものであれば完全な平行に配置されなくともよく、また、平面ミラーでなく曲面ミラーであってもよい。
半透過平面ミラー111は、視認者側に配置され、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリエチレン、アクリル等の透光性の樹脂材料からなる基材の表面にアルミなどの金属を蒸着させることにより、所望の反射率を有する半透過反射層(第一の部分、半透過反射部)を形成し、また、前記半透過反射層を部分的に除去して半透過反射層よりも透過率の高い微細な開口部(第二の部分、透過部)を視認者が認識できない程度の大きさでパターン状に複数形成してなる。透過率の異なる2つの部分を形成することによって精度良く半透過平面ミラー111の反射率(透過率)を調整することができる。なお、半透過平面ミラー111は、基材の表面に誘電体多層膜をコーティングして形成してもよい。半透過平面ミラー111は、平面ミラー112と対向する基部111aと基部111aから延設される延設部111bとを有し、半透過平面ミラー111と平面ミラー112とが水平方向に段違い状となるように配置される。また、本実施形態において半透過平面ミラー111は、一対の平行平面ミラー110における光Lの進行方向(図3の矢印で示す)に向かって段階的に透過率が高くなるように形成される。このように半透過平面ミラー111を形成する理由は後で詳述する。
平面ミラー112は、その平面(反射面)が半透過平面ミラー111の平面(半透過反射面)と平行となるように配置されるものであり、例えば上述の透光性樹脂材料からなる基材の表面にアルミなどの金属を蒸着させてなる平面アルミ蒸着ミラーである。
半透過平面ミラー111と平面ミラー112とは、それぞれの平面(半透過反射面及び反射面)が、一対の平行平面ミラー110における光Lの進行方向に対して垂直方向の幅が一対の平行平面ミラー110における光Lの進行方向に向かって徐々に小さくなるように、略楔状に形成されている。視認者の視野範囲から外れる不要個所を除去して小型化及び軽量化するためである。また、半透過平面ミラー111と平面ミラー112とは互いの平面形状が相似であり(ほぼ相似である場合を含む)、平面ミラー112の一対の平行平面ミラー110における光の進行方向Lに対して垂直方向の幅が、半透過平面ミラー111の一対の平行平面ミラー110における光Lの進行方向に対して垂直方向の幅よりも大きくなるように形成されている。斜め下あるいは斜め上から死角補助装置100を見た場合に、上下方向で半透過平面ミラー111と平面ミラー112との間を遮光する図示しない遮光壁(例えば前記ホルダ部材の一部からなる)が映り込むことを抑制するためである。また、半透過平面ミラー111の入射側端部(入射側の側辺)E10と、平面ミラー112の入射側端部(入射側の側辺)E11とは、ウインドシールドガラス20のガラス面に沿って傾斜している。ウインドシールドガラス20のガラス面に近接して配置させるためである。
次に、図2を用いて、一対の平行平面ミラー110の作用について説明する。なお、図2は、視認者が運転席に着座した状態を示しており、2は視認者の視点(アイポイント)を示している。
図2において、視認者(視点2)の前方視界には、フロントピラー50(図示しないが黒セラ部21も含む)によって遮られる死角領域Dが生じる。したがって、視点2からは死角領域Dに存在する物体Mを直接視認することができない。
一方、物体Mからの光Lは、一対の平行平面ミラー110に入射し、一対の平行平面ミラー110の間で反射を繰り返しつつ、一部の光Lは一対の平行平面ミラー110から出射する(半透過平面ミラー111を透過する)。なお、一対の平行平面ミラー110に入射し、一対の平行平面ミラー110の間で反射を繰り返すのは一対の平行平面ミラー110の平行な平面に対して傾きを有する光である。一対の平行平面ミラー110から出射する光Lの一部は、視点2に達する。したがって、視点2からは直接視認できる風景と連続して平面ミラー112に映る物体Mの像を半透過平面ミラー111越しに視認することができる。なお、死角領域Dのうちフロントピラー50の背面側の僅かな領域(ハッチングで示す部分)は、この領域からの光が一対の平行平面ミラー110に入射できず、その像を一対の平行平面ミラー110によって映すことができないが、それ以外の殆どの領域において死角領域Dの像を一対の平行平面ミラー110によって映すことができる。
なお、死角領域Dの像を一対の平行平面ミラー110によって映すに当たって、視認者は、死角補助装置100をフロントピラー50の任意の高さ(視点2に合った高さ)に、一対の平行平面ミラー110に死角領域Dの像が映るように、すなわち、死角領域Dからの光Lが視点2に達するように一対の平行平面ミラー110の角度を調整して配置する。半透過平面ミラー111と平面ミラー112とは互いの位置関係が平行に固定されるため、一度の配置作業で一対の平行平面ミラー110を同時に配置することができ、また、一度の調整作業で一対の平行平面ミラー110の角度を同時に調整することができる。
次に、半透過平面ミラー111を一対の平行平面ミラー110における光Lの進行方向に向かって段階的に透過率が高くなるように形成する理由について図4を用いて説明する。なお、図4は、死角補助装置100を手前側上方から見た図である。
前述のように、死角領域Dからの光Lは、一対の平行平面ミラー110間で反射を繰り返しつつ、一部が半透過平面ミラー111を出射して視点2に達する。そのため、視認者が半透過平面ミラー111越しに視認する像は、半透過平面ミラー111での反射回数が異なる複数の像が連続したものである。
例えば図4に示すように、一対の平行平面ミラー110において、視点2と入射側端部E11とを結ぶ直線S1まで範囲は、視点2から見て半透過平面ミラー111を介して背景を視認する領域(1回目)である。また、直線S1から視点2と入射側端部E11から一対の平行平面ミラー110の平面に対して垂直方向に半透過平面ミラー111と平面ミラー112との間隔Aを2回分移動した点E21とを結ぶ直線S2までの範囲は、半透過平面ミラー111、平面ミラー112の順で光Lが反射されて、再度(2回目)半透過平面ミラー111に入射する像を視認する領域である。また、直線S2と点E21から一対の平行平面ミラー110の平面に対して垂直方向に間隔Aをさらに2回分移動した点E31とを結ぶ直線S3までに範囲は、さらに半透過平面ミラー111、平面ミラー112の順で光Lが反射されて、再度(3回目)半透過平面ミラー111に入射する像を視認する領域である。また、直線S3と点E31から一対の平行平面ミラー110の平面に対して垂直方向に間隔Aをさらに2回分移動した点E41とを結ぶ直線S4までの範囲は、さらに半透過平面ミラー111、平面ミラー112の順で光Lが反射されて、再度(4回目)半透過平面ミラー111に入射する像を視認する領域である。
ここで、何の対策も講じない場合は、一対の平行平面ミラー110を出射する光Lは、半透過平面ミラー111での反射回数が増加するのに伴って輝度が低下し、半透過平面ミラー111での反射回数が多くなるほど像が暗くなる。したがって、視点2から視認される像は入射側から一対の平行平面ミラー110の光Lの進行方向に向かって徐々に暗くなる。
また、物体Mからの光Lは一対の平行平面ミラー110の間で反射を繰り返すので、光Lが半透過平面ミラー111にn回入射した場合、物体Mの像を示すn個の光Lが1つの平行平面ミラー110から出射される。すなわち、一対の平行平面ミラー110からは視点2の左右方向に沿って、n個の物体Mの像を示す光Lが出射することとなる。したがって、視認者は左右方向の広い範囲で物体Mの像を視認することができる。しかしながら、何の対策も講じない場合は、一対の平行平面ミラー110から出射される光Lは、半透過平面ミラー111での反射回数が増加するのに伴って輝度が低下し、像が暗くなる。従って、視点2を左右方向に移動させると像の明るさが変化する。
これに対し、本願発明者は、半透過平面ミラー111の透過率(反射率)を部分的に異ならせることで視認する像の明るさを均一化することに想い到った。図5(a)は、図3における半透過平面ミラー111の入射側の領域B1(図4で示す直線S1までの領域)を示すものであり、図5(b)は出射側(入射側の反対側、図4で示す直線S3から直線S4までの領域)B2を示すものである。図5に示すように、半透過平面ミラー111は、その平面(半透過面)上に、所定の反射率を有する半透過反射層(半透過反射部)111cと、半透過反射層111cにパターン状に形成される微細な複数の開口部(透過部)111dを有する。また、出射側の領域B2は、入射側の領域B1に対して開口部111dの開口率(平面全体の面積に対する開口部111d全体の面積の割合)が大きい。すなわち、半透過平面ミラー111は、開口部111dの開口率を一対の平行平面ミラー110における光Lの進行方向に向かって段階的に開口部111dの開口率を大きくすることによって、光Lの透過率が一対の平行平面ミラー110における光Lの進行方向に向かって段階的に高くなるように形成される。これによって、入射側では光Lの透過率が低く(反射率が高く)、出射者側では光Lの透過率が高いため、半透過平面ミラー111での反射による輝度の低下を補償して視認される像の明るさを均一化することができる。なお、図5では入射側の領域B1及び出射側の領域B2のみを示したが、半透過平面ミラー111において基準視点位置として定める視点2から視認される像の半透過平面ミラー111での反射回数が異なる領域毎に光Lの透過率を異ならせることが望ましい。また、各領域における透過率は、各領域で視認される像の明るさが均一化されるように光Lの入射初期の輝度との関係を考慮して適宜定められる。
以上の構成からなる死角補助装置100は、車両1内の障害物によって遮られる死角領域Dの像を映す死角補助装置100であって、
前記像を表す光Lを入射し、視認者側に設けられ光Lの一部を反射し一部を透過する半透過平面ミラー111と、光Lを半透過平面ミラー111へ反射する平面ミラー112とが互いに対向するように配置される一対の平行平面ミラー110を備え、
半透過平面ミラー111は、第一の部分(半透過反射層111c)と前記第一の部分よりも透過率が高い第二の部分(開口部111d)とを備えてなる。
これにより、一対の平行平面ミラー110の一方に半透過平面ミラー111を用いたため、視認者は半透過平面ミラー111越しに平面ミラー112に映る物体Mの像及び風景を視認することができ、一対の平行平面ミラー110の配置位置の自由度が増し、より容易に視認者が直接視認する像(風景)と連続して死角領域Dの像を映すことが可能となる。また、死角領域Dを撮像するカメラ及び撮像画像を表示する表示器が不要であるためこれらを使用する場合と比較して安価である。また、透過率の異なる2つの部分を形成することによって精度良く半透過平面ミラー111の透過率を調整することが可能となり、視認性を向上することができる。なお、本発明の第一の部分として反射層(反射部)が形成されるものであってもよい。また、本発明の第二の部分として半透過反射層(半透過反射部)が形成されるものであってもよい。第一の部分及び第二の部分がいずれも半透過反射層である場合は、第二の部分である半透過反射層は、第一の部分である半透過反射層よりも透過率が高くなるように形成される。
また、半透過平面ミラー111は、光の透過率が一対の平行平面ミラー110における光Lの進行方向に向かって段階的に高くなるように形成されてなる。
これによれば、半透過平面ミラー111の透過率が光Lの進行方向に向かって徐々に高くなることによって、視認される像の明るさを均一化して視認性を向上させることができる。
また、半透過平面ミラー111は、一対の平行平面ミラー110における光Lの進行方向に向かって段階的に第二の部分(開口部111d)の割合(開口率)が大きくなる。
これによれば、開口部111dの割合によって容易に半透過平面ミラー111の透過率を調整することが可能となる。
なお、本発明は上記実施形態及び図面によって限定されるものではない。上記実施形態及び図面に変更(構成要素の削除も含む)を加えることができるのはもちろんである。本実施形態においては第二の部分である開口部111dがパターン状に形成されるものであったが、本発明は第一の部分である半透過反射層111cまたは反射層がパターン状に形成されるものであってもよい。また、開口部111dの形状は楕円状であったが、開口部111dの形状を円状や矩形状などとしてもよい。また、本実施形態では、一対の平行平面ミラー110の間は中空であったが、一対の平行平面ミラー110の間に透明な樹脂材料(透光性部材)を充填するなどして中実構造としてもよい。これによって、埃や汚れなどが一対の平行平面ミラー110の内面に付着することを防止することができる。
本実施形態の死角補助装置100は、車両1の運転席側から見て右側のフロントピラー50に配置されるものであったが、左側のフロントピラー60にも同様の死角補助装置が配置されてもよい。また、車両内の障害物として、フロントピラーの他にもセンターピラーやリアピラーなどに配置され、これらによって遮られる死角領域の像を映す死角補助装置であってもよい。
また、本発明は、車両以外の分野にも障害物によって遮られる死角領域の像を映す死角補助装置として広く適用することができる。例えば、本発明の死角補助装置を住宅に用いる場合、大面積の死角補助装置を天井に取り付けて入射部分のみを壁などから屋外に出すことで屋内に居ながら天井の死角補助装置で空の様子を見ることができ、また、天井から屋内に太陽光を導くことができる。住宅密集地や通常の窓を付けられない事情のある住宅には特に好適である。
また、例えば観光施設等の高層建築物で、高層階の床下に大面積の死角補助装置を埋め込み、光入射部分のみを屋外に出すことで、床下の死角補助装置で眼下の風景を直接足下に感じることが可能となり、建築物の高さを強調することができる。同様の効果を得るために、従来は床下に空間を設ける必要があったが、本発明の死角補助装置によれば既存の建築物にも容易に配置することができ好適である。
このほか、壁面に用いる例としては、道路に近接して塀が立っている見通しの悪い交差点などにおいて、塀の角に本発明の死角補助装置を配置することで、死角領域の歩行者や車両の存在をいち早く認識することができ、出会い頭の事故の防止に貢献することができる。
以上のように、本発明の死角補助装置は、電力などのエネルギーを必要とすることなく、これまで視認することができなかった障害物に遮られた死角領域を、光入射部分のスペースを確保するのみで広範囲に亘って障害物を透けたように視認させることができるものであり、その用途は室内外を問わず広く適用でき、健康、安全あるいは感動など多岐に亘る効果を得ることができる。
本発明は、障害物によって遮られる死角領域の像を映す死角補助装置に好適である。
1 車両
2 視点
100 死角補助装置
110 一対の平行平面ミラー(一対のミラー)
111 半透過平面ミラー(半透過ミラー)
111a 基部
111b 延設部
111c 半透過反射層(第一の部分、半透過反射部)
111d 開口部(第二の部分、透過部)
112 平面ミラー(ミラー)

Claims (4)

  1. 障害物によって遮られる死角領域の像を映す死角補助装置であって、
    前記像を表す光を入射し、視認者側に設けられ光の一部を反射し一部を透過する半透過ミラーと、光を前記半透過ミラーへ反射するミラーとが互いに対向するように配置される一対のミラーを備え、
    前記半透過ミラーは、第一の部分と前記第一の部分よりも透過率が高い第二の部分とを備えてなることを特徴とする死角補助装置。
  2. 前記半透過ミラーは、光の透過率が前記一対のミラーにおける光の進行方向に向かって段階的に高くなるように形成されてなることを特徴とする請求項1に記載の死角補助装置。
  3. 前記半透過ミラーは、前記一対のミラーにおける光の進行方向に向かって段階的に前記第二の部分の割合が大きくなることを特徴とする請求項2に記載の死角補助装置。
  4. 前記第一の部分は、反射部あるいは半透過反射部であり、前記第二の部分は、半透過反射部あるいは透過部であることを特徴とする請求項1に記載の死角補助装置。
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