JP2016101814A - 死角補助装置 - Google Patents

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Kanae Haruyama
加苗 春山
高橋 祐一
Yuichi Takahashi
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【課題】より容易に視認者が直接視認する像と連続して死角領域の像を映すことが可能であり、また、歪みのない像を映すことが可能となる。【解決手段】死角補助装置100は、障害物によって遮られる死角領域の像を映す死角補助装置であって、前記像を表す光を入射し、視認者側に設けられ光の一部を反射し一部を透過する半透過平面ミラー111と、光を半透過平面ミラー111へ反射する平面ミラー112とが互いに対向するように配置される一対の平行平面ミラー110と、一対の平行平面ミラー110を収納するケース体120と、を備える。平面ミラー112は、その一部(周縁部)がケース体120と当接し、他の一部(中央部)が間隔を隔ててケース体120と対向するように配置される。【選択図】図4

Description

本発明は、車両内のフロントピラーなどの障害物によって遮られる死角領域の像を映す死角補助装置に関する。
従来、車両内のフロントピラーなどの障害物によって生じる死角を映す視認装置として、例えば、特許文献1に開示されたものが知られている。この視認装置は、車両前方を映す第1ミラーと、この第1ミラーに入射した光を運転者側に反射させる第2ミラーを備え、車両のフロントピラーを挟む直接視認エリアを通して運転者が見える像と前記第2ミラーに映る像が連続するように、前記第1ミラー及び/または前記第2ミラーを調整可能に構成したものである。
特開2006−231998号公報
しかしながら、特許文献1に係る視認装置では、運転者から見て第2ミラー及び風景を遮らないように第1,第2ミラーの互いの位置関係を調整する必要があり、設置作業や調整作業が煩雑であるという問題点があった。また、特に第1,第2ミラーを基材に樹脂材料を用いたいわゆる樹脂ミラーとした場合に製造時にミラーの歪みが生じると像にも歪みが生じるという問題点があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、より容易に視認者が直接視認する像と連続して死角領域の像を映すことが可能であり、また、歪みのない像を映すことが可能な死角補助装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る死角補助装置は、障害物によって遮られる死角領域の像を映す死角補助装置であって、
前記像を表す光を入射し、視認者側に設けられ光の一部を反射し一部を透過する半透過ミラーと、光を前記半透過ミラーへ反射するミラーとが互いに対向するように配置される一対のミラーと、
前記一対のミラーを収納するケース体と、を備え、
前記ミラーは、その一部が前記ケース体と当接し、他の一部が間隔を隔てて前記ケース体と対向するように配置されることを特徴とする。
本発明によれば、より容易に視認者が直接視認する像と連続して死角領域の像を映すことが可能となり、また、歪みのない像を映すことが可能となる。
本発明の第一の実施形態に係る死角補助装置が配置される車両の運転席付近の概観を示す図である。 同上死角補助装置の概観を示す平面図である。 同上死角補助装置の一対のミラーを示す斜視図である。 同上死角補助装置を示す分解斜視図である。 同上死角補助装置を示す断面図である。 本発明の第二の実施形態に係る死角補助装置を示す断面図である。
本発明の一実施形態に係る死角補助装置を、図面を参照して説明する。
図1は第一の実施形態に係る死角補助装置100が配置される車両1の運転席付近の概観を示す図である。車両1は、図1に示すように、ステアリング10と、ウインドシールドガラス20と、サイドガラス30,40と、フロントピラー50,60と、を備える。また、21,22は、ウインドシールドガラス20の周辺部に印刷形成される遮光性の黒セラ(黒セラミック)部である。
車両1において、視認者(主に運転者)は、ウインドシールドガラス20(黒セラ部21の部分を除く)とサイドガラス30,40が配置される領域では風景を直接視認する一方、フロントピラー50,60と黒セラ部21,22が配置される領域ではフロントピラー50,60と黒セラ部21,22とによって視認者の視界が遮られ、風景を直接視認することができない死角領域が生じる。すなわち、フロントピラー50,60と黒セラ部21,22とは、本発明における障害物に該当する。
次に、図1〜図3に基づいて本実施形態に係る死角補助装置100の基本構成について説明する。なお、図2は、死角補助装置100の概観を示す平面図であり、図3は、一対の平行平面ミラー110を示す斜視図である。
死角補助装置100は、図1及び図2に示すように、視認者側から見て右側(運転者側)のフロントピラー50に配置され、フロントピラー50及び黒セラ部21によって遮られる死角領域Dの像を映すものである。なお、死角補助装置100は、視認者から見てフロントピラー50及び黒セラ部21と対向するように配置される。
死角補助装置100は、図2及び図3に示すように、一対の平行平面ミラー(一対のミラー)110を備える。
一対の平行平面ミラー110は、入射した光の一部を反射し一部を透過する半透過平面ミラー(半透過ミラー)111と、平面ミラー(ミラー)112とが互いに平行に対向するように配置されることによって構成される。なお、半透過平面ミラー111と平面ミラー112は後述するケース体に配置されることで平行な位置関係で固定される。なお、本発明の一対のミラーは、互いに対向するように配置されるものであれば完全な平行に配置されなくともよく、また、平面ミラーでなく曲面ミラーであってもよい。
半透過平面ミラー111は、視認者側に配置され、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリエチレン、アクリル等の透光性の樹脂材料からなる基材の表面にアルミなどの金属を蒸着させることにより、所望の反射率を有する半透過反射層を形成ししてなる。なお、半透過平面ミラー111は、基材の表面に誘電体多層膜をコーティングして形成してもよい。半透過平面ミラー111は、平面ミラー112と対向する基部111aと基部111aから延設される延設部111bとを有し、半透過平面ミラー111と平面ミラー112とが水平方向に段違い状となるように配置される。
平面ミラー112は、その平面(反射面)が半透過平面ミラー111の平面(半透過反射面)と平行となるように配置されるものであり、例えば上述の透光性樹脂材料からなる基材の表面にアルミなどの金属を蒸着させてなる平面アルミ蒸着ミラーである。また、平面ミラー112は、側面から側方に突出する複数の突出部112aを有する。本実施形態では、突出部112aは、上側面に2つ、下側面に2つの合計4つが設けられている。
半透過平面ミラー111と平面ミラー112とは、それぞれの平面(半透過反射面及び反射面)が、一対の平行平面ミラー110における光Lの進行方向(図3における矢印方向)に対して垂直方向の幅が一対の平行平面ミラー110における光Lの進行方向に向かって徐々に小さくなるように、略楔状に形成されている。視認者の視野範囲から外れる不要個所を除去して小型化及び軽量化するためである。また、半透過平面ミラー111の入射側端部(入射側の側辺)E10と、平面ミラー112の入射側端部(入射側の側辺)E11とは、ウインドシールドガラス20のガラス面に沿って傾斜している。ウインドシールドガラス20のガラス面に近接して配置させるためである。
次に、図2を用いて、一対の平行平面ミラー110の作用について説明する。なお、図2は、視認者が運転席に着座した状態を示しており、視点2は視認者の視点(アイポイント)を示している。
図2において、視認者(視点2)の前方視界には、フロントピラー50(図示しないが黒セラ部21も含む)によって遮られる死角領域Dが生じる。したがって、視点2からは死角領域Dに存在する物体Mを直接視認することができない。
一方、物体Mからの光Lは、一対の平行平面ミラー110に入射し、一対の平行平面ミラー110の間で反射を繰り返しつつ、一部の光Lは一対の平行平面ミラー110から出射する(半透過平面ミラー111を透過する)。なお、一対の平行平面ミラー110に入射し、一対の平行平面ミラー110の間で反射を繰り返すのは一対の平行平面ミラー110の平行な平面に対して傾きを有する光である。一対の平行平面ミラー110から出射する光Lの一部は、視点2に達する。したがって、視点2からは直接視認できる風景と連続して平面ミラー112に映る物体Mの像を半透過平面ミラー111越しに視認することができる。なお、死角領域Dのうちフロントピラー50の背面側の僅かな領域(ハッチングで示す部分)は、この領域からの光が一対の平行平面ミラー110に入射できず、その像を一対の平行平面ミラー110によって映すことができないが、それ以外の殆どの領域において死角領域Dの像を一対の平行平面ミラー110によって映すことができる。
なお、死角領域Dの像を一対の平行平面ミラー110によって映すにあたって、視認者は、死角補助装置100をフロントピラー50の任意の高さ(視点2に合った高さ)に、一対の平行平面ミラー110に死角領域Dの像が映るように、すなわち、死角領域Dからの光Lが視点2に達するように一対の平行平面ミラー110の角度を調整して配置する。半透過平面ミラー111と平面ミラー112とは互いの位置関係が平行に固定されるため、一度の配置作業で一対の平行平面ミラー110を同時に配置することができ、また、一度の調整作業で一対の平行平面ミラー110の角度を同時に調整することができる。
次に、死角補助装置100の外装構造について図4及び図5を用いて説明する。
図4及び図5に示すように、死角補助装置100は、一対の平行平面ミラー110と、ケース体120と、を備える。なお、図4は死角補助装置100の分解斜視図であり、図5(a)は図4のX−X断面図であり、図5(b)は、一対の平面ミラー110をケース体120に収納した状態を示す図である。図4及び図5においては、視認者から見て手前側を「前」、奥行き側を「後」として説明する。
ケース体120は、一対の平行平面ミラー110を収納するものであって、後ケース(第一のケース)121と、前ケース(第二のケース)122と、を備える。
後ケース121は、ABSなどの遮光性の樹脂材料からなり、後壁部121aと内側天壁部121bと内側底壁部121cとを一体的に形成してなる出射側の側方から見て略コの字状(逆Cの字状)の部材である。後壁部121aには、内側天壁部121b及び内側底壁部121cの間に位置するように平面ミラー112が配置される。内側天壁部121b及び内側底壁部121cは、後壁部121aの上側及び下側から前方側に互いに対向するように延設され、本発明の一対の内壁部として機能する。内側天壁部121b及び内側底壁部121cは、その解放端部121d及び121eに半透過平面ミラー111が平面ミラー112と平行となるように載置される。また、内側天壁部121b及び内側底壁部121cには、平面ミラー112の突出部112aに対応する複数の切り欠き部121fが形成されている。本実施形態では、切り欠き部121fは、内側天壁部121bに2つ、内側底壁部121cに2つの合計4つが設けられている。切り欠き部121fの各々は、内側天壁部121b及び内側底壁部121cの解放端部121d及び121eから後壁部121aに至るスリット状に形成される。また、内側天壁部121b及び内側底壁部121cには、その外面に係止突起121gが設けられている。また、後壁部121aの上端及び下端には内側天壁部121b及び内側天壁部121cから上方及び下方に突出する鍔部121h及び121iが設けられている。また、後壁部121aの前面には、平面ミラー112と当接する周縁部121jを残して、それ以外の中央部分を一段後側に下げて凹部121kが形成されている。
前ケース122は、後ケース121と同様にABSなどの遮光性の樹脂材料からなり、複数のルーバー122aと外側天壁部122bと外側底壁部122cとを一体的に形成してなる枠状部材である。複数のルーバー122aは、外側天壁部122bと外側底壁部122cとの間に所定間隔で設けられる平板部であり、半透過平面ミラー111の視認者側に位置し視認者側から所定の角度で(主として半透過平面ミラー111あるいは平面ミラー112で反射されて視点2に至る入射角度で)一対の平行平面ミラー110に入射する外光を遮る遮光部として機能する。外側天壁部122b及び外側底壁部122cは、それぞれ内側天壁部121b及び内側底壁部121cの外側を覆うように設けられ、本発明の一対の外壁部として機能する。また、外側天壁部122b及び外側底壁部122cは、上側あるいは下側から一対の平行平面ミラー110に入射する外光を遮る遮光壁の役割を有している。また、外側天壁部122b及び外側底壁部122cには、後ケース121の切り欠き部121fに対応する複数の切り欠き部(第一の当接部)122dが形成されている。本実施形態では、切り欠き部122dは、外側天壁部122bに2つ、外側底壁部122cに2つの合計4つが設けられている。切り欠き部122dの各々は、外側天壁部122b及び外側底壁部122cの後端から前端に向かって切り欠き形成され、前ケース122を後ケース121に組み付けた際にその前面が平面ミラー112の突出部112aと当接する形状及び高さで形成される。また、外側天壁部122b及び外側底壁122cには、内側天壁部121b及び内側底壁部121cの解放端部121d及び121eと対向するように段差部(第二の当接部)122e及び122fが設けられている。段差部122e及び122fは、前ケース122を後ケース121に組み付けた際に半透過平面ミラー111の周縁部と当接する位置に形成される。また、外側天壁部122b及び外側底壁部122cには係止突起121gに対応する係止孔部122gが設けられている。
(一対の平行平面ミラー110の収納及び固定方法)
まず、平面ミラー112を突出部112aが切り欠き部121fに挿通されるようにして後ケース121の後壁部121aに配置する。このように配置された平面ミラー112は、内側天壁部121bと内側底壁部121cとの間に位置し、突出部112aが切り欠き部121fから外側に突出した状態となる。また、突出部112aはその後面が鍔部121h及び121iに当接する。また、平面ミラー112は、その周縁部が後壁部121aの周縁部121jと当接し、前記周縁部を除く中央部が間隔を隔てて凹部121kと対向する。すなわち、平面ミラー112は、その大部分(前記中央部)が後ケース121とは接していない状態で配置される。
次に、半透過平面ミラー111を内側天壁部121b及び内側底壁部121cの解放端部121d及び121eに配置する。
次に、前ケース122を外側天壁部122b及び外側底壁部122cが内側天壁部121b及び内側底壁部121cの外側を覆うように後ケース121に嵌め合わせる。このとき、内側天壁部121b及び内側底壁部121cの係止突起121gが外側天壁部122b及び外側底壁部122cの係止孔部122gに係止されることで前ケース122が後ケース121に対して固定される。このように前ケース122を後ケース121に組み付けると、前ケース122の切り欠き部122dの前面が平面ミラー112の突出部112aと当接し、突出部112aを後ケース121の鍔部121h及び121iに押圧して切り欠き部122dと鍔部121h及び121iとで突出部112aを狭持した状態となる。前ケース122による押圧により、平面ミラー112は後ケース121に対して強固に固定され、また、上端及び下端の突出部112aが押圧されることで歪みが抑制される。また同様に前ケース122を後ケース121に組み付けると、後ケース121の内側天壁部121b及び内側底壁部121cの解放端部121d及び121eと前ケース122の段差部122e及び122fとで半透過平面ミラー111が狭持される。なお、このとき前ケースの段差部122e及び122fで半透過平面ミラー111の周縁部が後ケース121の内側天壁部121b及び内側底壁部121cの解放端部121d及び121eに押圧されるようにする。後ケース121と前ケース122との狭持により、半透過平面ミラー111は後ケース121に対して強固に固定され、また、上縁及び下縁が押圧されることで歪みが抑制される。
以上の構成からなる死角補助装置100は、障害物(フロントピラー50)によって遮られる死角領域Dの像を映す死角補助装置100であって、
前記像を表す光Lを入射し、視認者側に設けられ光Lの一部を反射し一部を透過する半透過平面ミラー111と、光Lを半透過平面ミラー111へ反射する平面ミラー112とが互いに対向するように配置される一対の平行平面ミラー110と、
一対の平行平面ミラー110を収納するケース体120と、を備え、
平面ミラー112は、その一部(周縁部)がケース体120(後壁部121aの周縁部121j)と当接し、他の一部(前記周縁部を除く中央部)が間隔を隔ててケース体120(後壁部121aの凹部121k)と対向するように配置される。
これにより、一対の平行平面ミラー110の一方に半透過平面ミラー111を用いたため、視認者は半透過平面ミラー111越しに平面ミラー112に映る物体Mの像及び風景を視認することができ、一対の平行平面ミラー110の配置位置の自由度が増し、より容易に視認者が直接視認する像(風景)と連続して死角領域Dの像を映すことが可能となる。また、死角領域Dを撮像するカメラ及び撮像画像を表示する表示器が不要であるためこれらを使用する場合と比較して安価である。また、平面ミラー112を、その中央部がケース体120と接しない状態で配置することによって、ケース面の僅かな変形や凹凸による平面ミラー112の歪みを抑制して歪みのない像を映すことができる。なお、平面ミラー112の歪みを抑制する観点からは、平面ミラー112のケース体120と当接する一部の面積は、ケース体120と当接しない他の一部の面積よりも小さいことが望ましい。また、部分的にケース体120と当接しないことによる平面ミラー112の撓みを防止する観点からは、平面ミラー112のケース体120と当接する個所は周縁部の少なくとも一部を含むことが望ましい。
また、ケース体120は、平面ミラー112が配置される後壁部121aを備え、
後壁部121aは、平面ミラー112の前記中央部と間隔を隔てて対向する凹部121kを有してなる。
これによれば、容易に平面ミラー112を、その中央部がケース体120と接しない状態で配置することができる。
また、平面ミラー112は、樹脂材料からなる基材を用いてなる。
これによれば、死角補助装置100を軽量化することができる。なお、基材に樹脂材料を用いたいわゆる樹脂ミラーは特にケース面の変形等に起因した歪みが生じやすいものの、前述のように本発明によれば樹脂ミラーを用いた場合でも歪みのない像を映すことができる。
次に、本発明の第二の実施形態について図6を用いて説明する。なお、前述の実施形態と同一あるいは相当箇所には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
本第二の実施形態である死角補助装置101が、前述の実施形態と異なる点はその外装構造である。死角補助装置101は、図6に示すように、一対の平行平面ミラー110と、ケース体130と、を備える。なお、図6(a)は、死角補助装置101を示す分解断面図であり、図6(b)は、一対の平行平面ミラー110をケース体130に収納した状態を示す断面図である。図6においては、視認者側からみて手前側を「前」、奥行き側を「後」として説明する。
ケース体130は、一対の平行平面ミラー110を収納するものであって、後ケース(第二のケース)131と、前ケース(第一のケース)132と、を備える。
半透過平面ミラー111は、側面から側方に突出する複数の突出部111cを有する。本実施形態では、突出部111cは、上側面に2つ、下側面に2つの合計4つが設けられているものとする。
後ケース131は、ABSなどの遮光性の樹脂材料からなり、後壁部131aと外側天壁部131bと外側底壁部131cとを一体的に形成してなる出射側の側方から見て略コの字状(逆Cの字状)の部材である。外側天壁部131b及び外側底壁部131cは、それぞれ前ケース132の内側天壁部132b及び内側底壁部132cの外側を覆うように設けられ、本発明の一対の外壁部として機能する。また、外側天壁部131b及び外側底壁部131cは、上側あるいは下側から一対の平行平面ミラー110に入射する外光を遮る遮光壁の役割を有している。また、外側天壁部131b及び外側底壁部131cには、前ケース132の切り欠き部132hに対応する複数の切り欠き部(第一の当接部)131dが形成されている。本実施形態では、切り欠き部131dは、外側天壁部131bに2つ、外側底壁部131cに2つの合計4つが設けられているものとする。切り欠き部131dの各々は、外側天壁部131b及び外側底壁部131cの前端から後壁部131aに向かって切り欠き形成され、後ケース131を前ケース132に組み付けた際にその後面が半透過平面ミラー111の突出部111cと当接する形状及び高さで形成される。また、後壁部131aは、外側天壁部131b及び外側底壁部131cの間に設けられ、後ケース131を前ケース132に組み付けた際に平面ミラー112の周縁部と当接し、本発明の第二の当接部として機能する。また、後壁部131aの前面には、平面ミラー112と当接する周縁部131eを残して、それ以外の中央部分を一段後側に下げて凹部131fが形成されている。
前ケース132は、後ケース121と同様にABSなどの遮光性の樹脂材料からなり、複数のルーバー132aと内側天壁部132bと内側底壁部132cとを一体的に形成してなる枠状部材である。複数のルーバー132aは、内側天壁部132bと内側底壁部122cとの間に所定間隔で設けられる平板部であり、半透過平面ミラー111の視認者側に位置し視認者側から所定の角度で(主として半透過平面ミラー111あるいは平面ミラー112で反射されて視点2に至る入射角度で)一対の平行平面ミラー110に入射する外光を遮る遮光部として機能する。内側天壁部132b及び内側底壁部132cは、互いに対向するように設けられ、本発明の一対の内壁部として機能する。内側天壁部132b及び外側底壁122cには、半透過平面ミラー111が配置される段差部132d及び132eが設けられている。また、内側天壁部132b及び内側底壁部132cは、その解放端部132f及び132gに平面ミラー112が半透過平面ミラー111と平行となるように載置される。また、内側天壁部132b及び内側底壁部132cには、半透過平面ミラー111の突出部111cに対応する複数の切り欠き部132hが形成されている。本実施形態では、切り欠き部132hは、内側天壁部132bに2つ、内側底壁部132cに2つの合計4つが設けられているものとする。切り欠き部132hの各々は、内側天壁部132b及び内側底壁部132cの解放端部132f及び132gから段差部132d及び132eに至るスリット状に形成される。また、内側天壁部132b及び内側底壁部132cの外面には、切り欠き部132hから上側及び下側に突出するように鍔部132i及び132jが設けられている。鍔部132i及び132jは、前後方向の位置が段差部132d及び132eと一致するように形成される。
(一対の平行平面ミラー110の収納及び固定方法)
まず、半透過平面ミラー111を突出部111cが切り欠き部132hに挿通されるようにして前ケース132の段差部132d及び132eに配置する。このように配置された半透過平面ミラー111は、内側天壁部132bと内側底壁部132cとの間に位置し、突出部111cが切り欠き部132hから外側に突出した状態となる。また、突出部11cはその前面が鍔部132i及び132jと当接する。
次に、平面ミラー112を内側天壁部132b及び内側底壁部132cの解放端部132f及び132gに配置する。
次に、後ケース131を外側天壁部131b及び外側底壁部131cが内側天壁部132b及び内側底壁部132cの外側を覆うように前ケース132に嵌め合わせる。このとき、内側天壁部132b及び内側底壁部132cの外面に設けられる係止突起(図示しない)が外側天壁部131b及び外側底壁部131cに設けられる係止孔部(図示しない)に係止されることで後ケース131が前ケース132に対して固定される。このように後ケース131を前ケース132に組み付けると、後ケース131の切り欠き部131dの後面が半透過平面ミラー111の突出部111cの後面と当接し、突出部111cを鍔部132i及び132jに押圧して切り欠き部131dと鍔部132i及び132jとで突出部111cを狭持した状態となる。後ケース131による押圧により、半透過平面ミラー111は前ケース132に対して強固に固定され、また、上端及び下端の突出部111cが押圧されることで歪みが抑制される。また同様に後ケース131を前ケース132に組み付けると、前ケース132の内側天壁部132b及び内側底壁部132cの解放端部132f及び132gと後ケース131の後壁部131aとで平面ミラー112が狭持される。なお、このとき後ケース131の後壁部131aで平面ミラー112の周縁部が前ケース132の内側天壁部132b及び内側底壁部132cの解放端部132f及び132gに押圧されるようにする。前ケース132と後ケース131との狭持により、平面ミラー112は前ケース132に対して強固に固定され、また、上縁及び下縁が押圧されることで歪みが抑制される。また、平面ミラー112は、その前記周縁部が後壁部131aの周縁部131eと当接し、前記周縁部を除く中央部が間隔を隔てて凹部131fと対向する。すなわち、平面ミラー112は、その大部分(前記中央部)が後ケース131とは接していない状態で配置される。
以上の構成からなる死角補助装置101は、障害物(フロントピラー50)によって遮られる死角領域Dの像を映す死角補助装置100であって、
前記像を表す光Lを入射し、視認者側に設けられ光Lの一部を反射し一部を透過する半透過平面ミラー111と、光Lを半透過平面ミラー111へ反射する平面ミラー112とが互いに対向するように配置される一対の平行平面ミラー110と、
一対の平行平面ミラー110を収納するケース体130と、を備え、
平面ミラー112は、その一部(周縁部)がケース体130(後壁部131aの周縁部131e)と当接し、他の一部(前記周縁部を除く中央部)が間隔を隔ててケース体130(後壁部131aの凹部121f)と対向するように配置される。
これによれば、平面ミラー112を、その中央部がケース体120と接しない状態で配置することによって、ケース面の僅かな変形や凹凸による平面ミラー112の歪みを抑制して歪みのない像を映すことができる。
なお、本発明は上記実施形態及び図面によって限定されるものではない。上記実施形態及び図面に変更(構成要素の削除も含む)を加えることができるのはもちろんである。上記実施形態においては、平面ミラー112は前記周縁部がケース体120,130と当接し、前記周縁部の除く前記中央部がケース体120,130と間隔を隔てて対向する構成であったが、平面ミラー112がケース体120,130と当接する一部及び間隔を隔てて対向する他の一部はこれに限定されるものではない。例えば、平面ミラー112の前記周縁部の全周ではなく一部がケース体120,130と当接し、前記周縁部の一部の除く個所(前記周縁部の他の一部及び前記中央部)が間隔を隔ててケース体120,130と対向する構成であってもよく、前記周縁部の他に前記中央部の一部(例えば前記中央部の中心部分)もケース体120,130と当接してもよい。また、半透過平面ミラー111及び平面ミラー112は、接着材等でケース体120,130に固定されるものであってもよい。また、後壁部121a,131aに凹部121k,131fを形成する方法のほか、内側天壁部121b及び内側底壁部121cの内面や外側天壁部131b及び外側底壁部131cの内面に平面ミラー112の前記周縁部と当接する突起部を設け、平面ミラー112の前記周縁部を除く前記中央部が間隔を隔ててケース体120,130と対向するように配置してもよい。また、後ケース121あるいは131と前ケース122あるいは132との固定は、係止によるもののほかビスなどで固定されるものであってもよい。
本実施形態の死角補助装置100,101は、車両1の運転席側から見て右側のフロントピラー50に配置されるものであったが、左側のフロントピラー60にも同様の死角補助装置が配置されてもよい。また、車両内の障害物として、フロントピラーの他にもセンターピラーやリアピラーなどに配置され、これらによって遮られる死角領域の像を映す死角補助装置であってもよい。
また、本発明は、車両以外の分野にも障害物によって遮られる死角領域の像を映す死角補助装置として広く適用することができる。例えば、本発明の死角補助装置を住宅に用いる場合、大面積の死角補助装置を天井に取り付けて入射部分のみを壁などから屋外に出すことで屋内に居ながら天井の死角補助装置で空の様子を見ることができ、また、天井から屋内に太陽光を導くことができる。住宅密集地や通常の窓を付けられない事情のある住宅には特に好適である。
また、例えば観光施設等の高層建築物で、高層階の床下に大面積の死角補助装置を埋め込み、光入射部分のみを屋外に出すことで、床下の死角補助装置で眼下の風景を直接足下に感じることが可能となり、建築物の高さを強調することができる。同様の効果を得るために、従来は床下に空間を設ける必要があったが、本発明の死角補助装置によれば既存の建築物にも容易に配置することができ好適である。
このほか、壁面に用いる例としては、道路に近接して塀が立っている見通しの悪い交差点などにおいて、塀の角に本発明の死角補助装置を配置することで、死角領域の歩行者や車両の存在をいち早く認識することができ、出会い頭の事故の防止に貢献することができる。
以上のように、本発明の死角補助装置は、電力などのエネルギーを必要とすることなく、これまで視認することができなかった障害物に遮られた死角領域を、光入射部分のスペースを確保するのみで広範囲に亘って障害物を透けたように視認させることができるものであり、その用途は室内外を問わず広く適用でき、健康、安全あるいは感動など多岐に亘る効果を得ることができる。
本発明は、障害物によって遮られる死角領域の像を映す死角補助装置に好適である。
1 車両
2 視点
100、101 死角補助装置
110 一対の平行平面ミラー(一対のミラー)
111 半透過平面ミラー(半透過ミラー)
111a 基部
111b 延設部
112 平面ミラー(ミラー)
112a 突出部
120 ケース体
121 後ケース(第一のケース)
121a 後壁部
121b 内側天壁部
121c 内側底壁部
121d 解放端部
121e 解放端部
121f 切り欠き部
121g 係止突起
121h 鍔部
121i 鍔部
121j 周縁部
121k 凹部
122 前ケース(第二のケース)
122a ルーバー
122b 外側天壁部
122c 外側底壁部
122d 切り欠き部(第一の当接部)
122e 段差部(第二の当接部)
122f 段差部(第二の当接部)
122g 係止孔部
130 ケース体
131 後ケース(第二のケース)
131a 後壁部(第二の当接部)
131b 外側天壁部
131c 外側底壁部
131d 切り欠き部(第一の当接部)
131e 周縁部
131f 凹部
132 前ケース(第一のケース)
132a ルーバー
132b 内側天壁部
132c 内側底壁部
132d 段差部
132e 段差部
132f 解放端部
132g 解放端部
132h 切り欠き部
132i 鍔部
132j 鍔部

Claims (4)

  1. 障害物によって遮られる死角領域の像を映す死角補助装置であって、
    前記像を表す光を入射し、視認者側に設けられ光の一部を反射し一部を透過する半透過ミラーと、光を前記半透過ミラーへ反射するミラーとが互いに対向するように配置される一対のミラーと、
    前記一対のミラーを収納するケース体と、を備え、
    前記ミラーは、その一部が前記ケース体と当接し、他の一部が間隔を隔てて前記ケース体と対向するように配置されることを特徴とする死角補助装置。
  2. 前記ミラーは、その周縁部が前記ケース体と当接し、前記周縁部を除く中央部が間隔を隔てて前記ケース体と対向するように配置されることを特徴とする請求項1に記載の死角補助装置。
  3. 前記ケース体は、前記ミラーが配置される壁部を備え、
    前記壁部は、前記中央部と間隔を隔てて対向する凹部を有してなることを特徴とする請求項2に記載の死角補助装置。
  4. 前記ミラーは、樹脂材料からなる基材を用いてなることを特徴とする請求項1に記載の死角補助装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2018021004A1 (ja) * 2016-07-25 2018-02-01 日本精機株式会社 死角補助装置

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